mintmints vs D_Drive <後編>
『mintmints vs D_Drive』の後半はmintmintsの登場だ。
人気インスト・グループの激突となるこのイベント、The BeatlesとThe Rolling Stonesが競演するようなもんだからね…その熱気たるや尋常ではない。
それをガッチリと支えるのがMarshallだ!
mintmintsのMarshallも安定の顔触れ。
SHARAさんのJVM410Hと…
sun-goさんもJVM410H。
スピーカー・キャビネットは1960BDM。
これらのMarshallがmintmintsの魅惑のギター・サウンドをムリエイトする。
石原"SHARA"愼一郎
mintmintsのファースト・アルバム『whitemints』のオープナー。mintmintsはココから始まった!
コレは2009年4月に野音で録った写真。
「うっし~、できたで~!聴いてみて~!」と自信たっぷりに私に渡してくれたCDが『whitemints』。
その1曲目が「Ghost」だ。
アレから丸6年…は、早い!
一方、コチラは昨年リリースしたmintmintsの最新作『HELL TRAIN』。いかにもmintmintsらしい曲がギッシリ詰まっている人気盤だ。ジャケットのJVM2もバッチリ。
普通であれば最新アルバムの作品をガツン!とかますところだが、今日は違う。
昨日レポートしたD_Driveのように、翌日のコンサートとガラリと内容を変えて、2日間とも観に来てくれるお客さんに十分楽しんでもらっちゃおう!という企画。
で、初日の今日は、4枚あるmintmintsのアルバムのうち、はじめの2枚からの曲を中心にプログラムが組まれた。
だから「Ghost」がオープニングを飾ったというワケ。
ウチの社長もそうなんだけど、私も『HELL TRAIN』が好きで、その中の曲も聴きたかったような気もするが…。
翌日は厚木に行かれなかったので今回はガマンやね。
でも、初期のmintmintsもこの「Ghost」のように名曲が目白押しだでね、ハッピー、ハッピー。
ってんで、2曲目も『whitemints』から「MH」。
今日もいいように炸裂するふたりのギターの轟音、そしてまた轟音!
MCは持ち回り。
sun-goさんは「今年は可愛く行くのでヨロシク!」という宣言あり。
そうそう、意外だったんだけど、今回が今年初のmintmintsだったんだって!
そういえば前回(かな?)11月の時はシンドかったっけナ~。
3曲目はセカンド・アルバム『SPLASH』から「Coral」。
旅行会社のCMに使われそうなちょっとエキゾチックな曲。サビのメロディの展開の仕方がすこぶるカッコいい!
どんな曲調であろうと「らしさ」が貫かれているのはmintmints流。そのキーワードは「hard」だと思う。
mintmints「らしい」けど、mintmints「ぶらず」にいるものmints流ということを付け加えておこう。そう、八代目桂文楽だ。
「秋の連休の予定は立っていますか?秋にはCDを出してツアーをやります」とシレっと重大発表をしたのがSHARAさんのMC!
「久しぶりに『829』を演ります」
続けて「Travelling」。
この曲も『whitemints』から。
巨大な蒸気機関のようにバンドをプッシュするテツさんのドラミングはいつ聴いても気分爽快!
もちろん「テツだよ~ん」で始めるMCは爆笑の渦!
さらに『SPLASH』のオープナー「Kotetsu」。名前シリーズやね。
SHARAさんが奏でるメロディの音色がタマらんね~。Marshallの真骨頂を見ている(=聴いている)気になるわ。
続けて同じく『SPLASH』から「Love & Peace」。
いなたいメロディとロック感丸出しのフレーズの対比が素晴らしい!
てらちんのMC。
セットリストには曲順の他にMCの順番も記してあって、どんな感じの話しにするかが書いてある。
例えばSHARAさんの場合は「なんとなく」とか、テツさんの場合は「ゆる~く」とか…。
で、スゴかったのがてらちんのMCのイメージ。
マジなのかシャレなのか、「エロ&テロ・トークで皆殺し!」と書いてある。
こんなこと書かれて、いきなり「エロ&テロ・トーク」で皆殺しする人見てみたいわ!
「エロ・トーク」ならまだしも「テロ・トーク」って…しかも「皆殺し」だからね。死ぬほど笑ったわ!
でも、そこはさすが「低音暴力団」。プレイでは竿1本、弦4本でお客さんを皆殺しにしてた!
…ということで曲は「Rare Temple」。か~ら~の「Cube」。
ディレイ・トリックで皆殺し!この疾走感が快感。
『SPLASHA』から「Kiminomotohe」。
そして、本編最後。
ここでまたてらちんのMCなんだけど、セットリストにまた「エロ&テロ・トークで皆殺し!」と書いてある!
てらちんも大変だ。
最後はテツさんの疾駆するドラミングに乗って「Bakuon」でガッチリと締めくくった。
次の曲に行く前にセットされたのはsun-goさん用のお立ち台。
貴くん、ごくろうさま。
しかし、sun-goさんたのしそうだニャ~。スッカリ板についちゃって…。
もちろん客席の皆さんも持参のジュリ扇片手に踊り狂ってるワケね。
この曲、いつもsun-goさんの暴れっぷりに目を奪われて、つい耳がおろそかになりがちなんだけど、味わい深い曲なんだぜ。
このロシア系メロディというかスラブ系メロディというか、一旦入り込むと知らない間にメロディを口ずさんでいたりしてね。恐るべしmintmints!
mintmintsの詳しい情報はコチラ⇒mintmintsオフィシャルホームページ
ここでD_Driveがステージに上がる。D_mintsかはたまたmintdriveか…。
そういえば、mintmintsのコピーをしているバンドさんで「ハッカハッカ」っていうのを見かけたけど、実にうまいネーミングだよね。「ニッキニッキ」っていうのも出てきそうだ。
曲はLenny Kravitzの「♪ティ~ラララッタタッタ~」。コレ「Are You Gonna Go My Way」って曲名だったのね?
我々は日常の普通の文章で「gonna」なんて使っちゃイケませんよ。「ain't」もダメ…とネイティブさんから教わってます。
シンプルな曲だけにノリはバツグン!
アンコール2曲目は「Hush」。
ナンカ最近コレ流行ってるね。Deep Purpleの曲ではありませんからね~。Joe Southというアメリカのシンガーソングライターの作品ね。
最後はドラムバトルも!
mintmints vs. D_Drive…やっぱり黄金のカードだね。
どこをどう切っても楽しめる。
どっからどう見てもカッコいい。
そして端から端までMarshallだ~!
満足、満足!
秋のニュー・アルバムが待ち遠しい!
D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site
(一部敬称略 2015年3月27日 下北沢GARDENにて撮影)