『inトーキョーシティツアー 2014-2015』のグッドモーニングアメリカ
いよいよビッグ・ネームの地位を確立した感の強いグッドモーニングアメリカ。
すさまじい勢いでスターへの階段を上っていく姿を目の当たりにしている。
その根底に見えるの「熱意」。触ればたちまちのうちにヤケドをしてしまいそうな情熱を感じざるを得ないのだ。
そのグドモが3月末に2日間にわたってZepp東京に登場した。
完全満員御礼の会場に集まったファンは、たなしんがこの大会場にどうやって現れるのかの期待を胸に開演時間を待った。
そして、開演。
真っ赤なピンスポの中、忍者「田中新左エ門」に扮して軽業を披露!
「ここは江戸でななくて東京!」…つまり「inトーキョーシティ」!!
…はじまったZeppの2Days。
オープニングは『inトーキョーシティ』。昨年10月にリリースしたメジャー・セカンド・アルバムのタイトル・チューンだ。
恐ろしいまでの音ヌケのよさに、たなちゃんも弾いてて気持ちよさそう?
NATALのアッシュ。10"、12"、16"、22"というコンフィギュレーション。
しばらくの間、スネアはブラスを使っていたが、今回はメイプルのステイヴ。フィニッシュはアンバーだ。
4曲目までアルバム『inトーキョーシティ』とまったく同じ展開で固めてきた!
マァ、何せすごい熱気よ!
グドモもお客さんのパワーに負けない気合の入った演奏だ。
アクションもカッコいいペギちゃん!
『inトーキョーシティ』から離れて2010年のアルバム『空ばかり見ていた』から「言葉にならない」。
バンドも客席も熱狂のうちにショウが進む。
『inトーキョーシティ』から「2014年6月25日我思ふ」。すごいタイトルだな…こんなの初めて見た。
金ちゃん、デカルトの影響か?
旧作から「光となって」。
この辺りからうまい具合に新旧のレパートリーを取り混ぜてセットリストが構成されている。
こういう作り込みというか、キメの細かさがグドモのいいところ。
とにかく「お客さんを喜ばせよう!」という濃厚なエンターテインメント精神が伝わって来る。
ま、会場そんなことおかまいなしにエキサイトする一方!ステージも同様だ!
「ワンダーフルワールド」、「キャッチアンドリリース」、「ファイティングポーズ」と人気曲が続く。
「春が迎えに来るまで」でチョット冷静に…。
しかし、ベースってのはスゴイ楽器だよね。地道に低い音を並べているだけと思ったら大間違い。ベースがバンドの音をガラリと変わってしまうから不思議だ。
だから、いいバンドには必ずいいベース弾きがいるもんだ。レッチリのフリーしかり、山下達郎の伊藤広規しかり…。
で、今回アンプをEDENに換えたたなちゃん。やっぱりバンドの音が変わったね。低音部がクリアになってより一層バンドのドライブ感が増したように聴こえた。
幸一ちゃんも今までは1959だったからね。1966年に発売されたMarshallの中でも長い歴史を持つモデルから2007年に発表された最もコンテンポラリーなモデルに移ったワケだけど、幸一ちゃんサウンドはそのままだった。アッパレ、幸一ちゃん!
そして、ペギちゃんのNATAL。過去、バーチやウォルナットのキットを使ってきたが、今はこのアッシュがバッチリ。
このクリスピー感は快感そのもの!
アッシュはNATAL自慢の商品。価格も手ごろで音や操作性は他に類を見ない。
ペギちゃんに限らずパワー・ヒッターからはアッシュのオーダーが多い。
雷電湯澤さんいよれば、「音が大きい割にはものすごくコントロールしやすくて自由自在に使える」とのこと。
いよいよショウは最終コーナーに突入する!
ニュー・アルバムから「コールアップ」を披露した後も新旧の人気ナンバーをリストアップ。
「だけど不安です」、「イチ、ニッ、サンでジャンプ」、「スクランブル交差点」…
さらにニュー・アルバムからの「STAY WITh ME」で本編の幕を下ろした。Rod Stewartもビックリの大盛り上がり!
グドモのトレードマーク。お客様への感謝を表す長いおじぎ。ステージ・マナーも一流だ!
アンコールでは金ちゃんがひとりで登場して弾き語りを披露。
曲は「餞の詩」。再びバンドが加わって「雨の日」と…
「拝啓、ツラツストラ」でまた盛り上がっちゃった!
当然これでは収まるハズもなく、ダブル・アンコールとなったワケだが、演奏の前にこれまた凝ったつくりのVTRが上映された。
題して「まとめのVTR」。要するに告知ね。
向かうところ敵なしのグドモ。
6月13日には『挑戦 㐧六夜』と題して、地元八王子はキャパ2000人のオリンパス・ホールに出演。
そして…
やったね!
オジちゃんも自分のことのようにうれしいわ~。
がんばれグッドモーニングアメリカ!
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(一部敬称略 2015年3月22日 Zepp Tokyoにて撮影)