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2015年7月16日 (木)

IMPELLITERI~LIVE in JAPAN

「Spelling Bee」って知ってる?
アメリカ発祥の「英単語をいかに正確に綴れるか」というコンテスト。今では世界中で展開しているらしい。
決勝戦ともなるとさぞかしスゴイ単語の綴りが出題されるのだろうか?
「長い」という観点で綴りが困難ということであれば、最も有名なのは『Mary Popins』の「Supercalifragilisticexpialidocious」だろう。
イギリスには「antidistablishmentarianism(反国教会制度廃止論)」なんて単語もある。
でも、調べてみると他にもすさまじいのがいくつもあって…
たとえば、「Honorificabilitudinitatibus(オノリフィカビリテュディニタティバス)」というのはシェイクスピアの『恋の骨折り損(Love's Labour's Lost)』に出て来る言葉。
例文の多さが評価され、英和中辞典としてスタンダードな地位を確立した大修館書店の『ジーニアス英和辞典』の私が使っている第3版には出ていないので、インターネットで調べてみると、「名声を得ることが出来るような状態」を指すらしい。残念ながらこの単語を使っている外人は今のところ見たことがない。
次、「Pseudopseudohypoparathyroidism」…コレ読めないな。「シュードシュードハイポパラサイロイディズム」かな?「寿限無」みたいだな…。病気の名前。「偽性偽性上皮小体機能低下症」というらしい。
ああ、だから同じ綴りが2回入ってるんだ。でも日本語でもわからん。
病気の英単語はラテン語が元になっていることが多く、得てして難読だ。
こういうの大好きなので、もうひとつだけ…。
辞書に出ている最も長い英単語は何か…(中辞典ではムリ)。「Pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis(ニューモノウルトラマイクロスコピックシリコボルケイノカナイアシス)」で45文字!
意味は単なる「塵肺」。炭鉱など空気の汚れた場所にいる方々が罹患する、肺に汚れがたまってしまう病気だ。
ただ、一見難しそうに見える単語だが、分解するとそうでもない。
「pneumono-」は「肺炎」のことを英語で「pneumonia」ということを知っていれば何となく「肺」に関する接頭辞であることが類推できる。
「ultra」は「ウルトラ」、「microscopic」は「メッチャ小さい」という普通の英単語。「顕微鏡」は英語で「microscope」だ。「silico」は「ケイ素」のこととすぐ分かるし「volcano」は「火山の」を表すごく普通の名詞。問題は最後の「conoiasis」だ。実はココがわからないと残念ながらラチがあかない。「coni-」は「塵の」で「-ois」は「病気」を示す接尾語なんだそうだ。こんなにくっつけるんじゃない!
すまぬ、時間の無駄になった。
そして、世界で一番長い英単語は、化学の専門用語で、タンパク質の一種を示す言葉がそれで、18万字を費やすそうである。アホか…?
ここまでが前置きの前置き。

Spelling Beeの決勝戦はこんな実用性のない単語が出題されるワケではなく、私が何かで聞いた時の問題のひとつは「神風」だった。
あの神風。英語では「Devine Wind」というが、ご存知の通り「腹切り」や「ヤクザ」や「過労死」みたいに正式な英単語のひとつになっている。
答えはもちろん「K-M-I-K-A-Z-E」でOK。楽勝である。
ナゼこれが上級問題なのかがわからない。
むしろ「綴り」ということより「語彙」の方に重点が置かれているのかもしれない。
あ、ちなみに日本人はよく「綴り」のことを「スペル」と言うけど、これは誤り。「spell」は動詞でそのままでは「名詞」の機能を持たない。
「綴り」という意味のことを英語で言いたければ動名詞にして「スペリング」と言わなければならないことを覚えておこう!

さて、私にとってなかなかの難題が今日登場するバンド名の綴りだ。
I-M-P-E-L-L-I-T-E-R-I…いまだに一発で正確にタイプできたことがない。
イタリアの名前なのかな?
「r」かと思えば「l」、「r」が重なるかと思えば「l」が重なってる!トリッキー~!
今日のレポートは5月28日の東京公演のようすだ。

I_10Chris Impelliteriを観るのはLOUD PARKのANIMATAL USA以来…
I_70
と言いたいところだが、実は、残念ながらこのコンサートに行かれなかったの。

I_60

何とならば、過日寄稿した通り、このコンサートの数日前に父が永眠しましてね、とてもじゃないけど実家を空けられなかったのです。
会場はO-EASTだったし観たかったんだよね~。私も昔は速弾きに狂ったからね。

I_30
それに加えてMarshallの壁よ!
ANIMETAL USAの時もそうだったけど、白くデコレーションした。

I_20来日メンバーはChris Impelliteriの他、ドラムにJohn Dette。

I_40ボーカルにRob Rock、ベースにJames Pulliという面々。

I_503月に発表したニュー・アルバム『Venom』を引っ提げた6年ぶりの来日とあってメチャクチャ盛り上がったようだ。

I_80Impelliteriの詳しい情報はコチラ⇒Victor Entertainment公式サイト

I_90(一部敬称略 2015年5月28日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影 ※協力:エムアンドアイカンパニー 撮影:MASAYUKI NODA)