子供を極める~伊藤広規還暦を祝う会
2014年2月19日、伊藤広規さんがめでたく還暦をお迎えになった。
その日、盛大に広規さんの還暦を祝う宴が催された。
凛とした広規さん!
そんな広規さんを祝福しようとあふれんばかりの大勢のお客さんが会場に詰めかけた。
司会は「Guitar☆Man」や「SCANDAL コピーバンド/ヴォーカリスト・コンテスト」でマーブロでもおなじみのNACK5の山本さん。
息の合ったやりとりで会場の爆笑を誘い、会がいいように盛り上がる!
「3回目の成人式」、「子供を極める」とあいさつをした広規さん。最高にうれしそうだった。
背後のマーシャルはこの日のために用意された1992 SUPE BASSのフル・スタック。
Aキャビは日章旗に「60th」が映える!
Bキャビにはユニオン・ジャック。
もちろんカバリングは真っ赤っか!これが広規さんのチャンチャンコなのだ。
赤いチャンチャンコというのは一種の魔除け。「無事に育つように」と願いを込めて生まれたての赤ちゃんに赤い産着を着せたのが元らしい。つまり、人生60年経って干支が元に戻り、「生まれた時に帰る」という意味合いがあるそうだ。
だから広規さんは「子供を極める」とあいさつされたのだ。
手にしているのは「ありがとう」と刻まれたこの「広規さん特製枡」。
それにしてもうれしそう!
広規さんの秘蔵写真もタップリと披露された。
写真だけでなく、貴重なビデオも上映され、「青山純さんのお別れの会」で弔辞を読む広規さんの姿は列席者の涙を誘った。
さらには1982~85年の達郎さんのコンサート内での青山さんとのデュオによる壮絶なベースソロ。
公開が禁じられているのでここで紹介できないのが残念だが、ベースを胸の位置に下げ、ほっそりした広規さんとまるで西洋人のようにハンサムな青山さんの姿に会場からは大歓声が上がった。
それにしても凄まじい演奏で、青山さんを失った日本の音楽界のダメージが想像以上に大きいことを思い知らされた。
日本のリズムは広規さんに任すしかない!
バンドのセッティングをしている間に登場したのはバースデイ・ケーキ。枡を手放さない広規さん。
赤いケーキ。
後ほど切り分けられて列席者にふるまわれた。おいしかった。
そして、次に登場したのは広規さんと北海道を旅した若手ミュージシャンたち+1。
アルバム『FUTURE DAYS』のレコ発コンサートの時に登場した小野健吾。
「Guitar☆Man #003」に参加していた外園一馬。
そして、ドラムは達郎さんのバンドで広規さんとタッグを組んでいる小笠原拓海!
途中から広規さんにスイッチ。スゲェ、グルーヴ。
演奏後さんざん弾いといて「出しゃばってゴメンね~」だって!
次のお客様は音楽王・ホッピー神山さん!八丈島から駆け付けてくれた。
(未公認だけど…)私の音楽師匠。
ホッピーさんは広規さんと青山さんのデュオによる奇盤『A*I』のプロデューサーだ。
映像に合わせてホッピーさんの歌とピアノとノイズが有機的に、時には無機的に複雑に絡み合うというもの。
この日はヒナステラとストラビンスキーとマグマを足して「ホッピーの黒」で割ったような濃~い演奏。
この場が「還暦のお祝いの会」であることをスッカリ忘れさせられるような鬼気迫る熱演だった。さすが!
広規さん、「おめでたい曲をありがとうございます!」だって。もうおかしくて、おかしくて!
もうひとりのゲスト、高谷秀司さん。
高谷さんは1985年に渡米した後、ラリー・カールトンやデューク・ジョーダンと共演したギタリスト。先ごろ亡くなられた人間国宝の尺八奏者、山本邦山さんと「大吟醸」というグループの活動をしていた。広規さんとは30年来のお付き合いだ。
さて、いよいよ佳境に入り、会を実現させたスタッフ、広規さんの広報担当の山田さんの他、今日の会場のブルース・アレイのスタッフが紹介された。
いや~、とにかく笑いと音楽に満ちた楽しい会だった。
こういう催しで、よく「こんなにたくさんの人が集まるのも(主役の)人望の厚さの賜物ですな~、ワッハッハ!」という挨拶を耳にするが、この時ほどそう感じたことはなかったナ。コレだもん!
大槻啓之さん…
気の合った仲間と最高の演奏を披露してくれた。
こういう時って主役はあんまり出て来ないのが普通のような気がするけど、広規さんがジャンジャン弾いちゃう!ガンガン飲んじゃう!
そこがまた魅力的なのだ。会場のみんなはもうおおよろこび!
末筆になりますが、広規さん、還暦おめでとうございます。
身体に気をつけていつまでも元気に最高の音楽をクリエイトしてくださいまし!
あ、広規さん、120歳のお祝いは「大還暦」というそうです。その時にはまたお祝いの会にお邪魔します!
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式ウェブサイト
今日広規さんが終始使用していたEDENのDIボックス。広規さんがイギリスのMarshallの工場に赴いた時にMarshallからプレゼントされたものだ。
最後にここ最近の広規さんのCDのリリース情報の記事のリンクを貼っておきますので是非ご覧ください。幸運にもこの5枚すべてにライナーノーツを書かせていただき、写真も採用いただきました。
あ~なんて幸せなワ・タ・シ!よろしくお願いします!
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