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2012年12月 5日 (水)

ミート・ザ・リズム・セクション~A*I(青山純&伊藤広規)登場!

偉大なミュージシャンやバンドの自伝や評伝を読むことはとても刺激的だ。それも主人公が大きな業績を残している破滅型のキャラクターとくれば、尚更ドラマチックで読み応えがあるというものだ。

天才ジャズ・アルト・サックス奏者、アート・ペッパーの自伝、『ストレート・ライフ―アート・ペッパー衝撃の告白自伝(スイング・ジャーナル社刊)』はその代表といえよう。
アート・ペッパーはある悪癖により、人生の大半を刑務所と病院で過ごした人物だけにその生きざまはすさまじく、読みどころも満載なのだが、とりわけその中でとても印象に残った箇所があった。読んだのはもうずいぶん昔のことだし、現物が手元にないので正確に再現することは難しいが、概ねこういう内容であった。

あるレコーディングの朝、ヒドイ生活がたたり、例によって体調がすぐれず、ベッドから出てこないアートを妻(あるいはガール・フレンド?)が揺り起こし、こう話しかける。「アート、早く起きなさい!今日はレコーディングの日でしょ?スタジオでは世界一のリズム・セクションをあなたを待っているのよ!」…と。

世界一のリズム・セクションとは当時(1957年)のマイルス・デイヴィス・クインテットのリズム隊、レッド・ガーランド、ポール・チェンバース、そしてフィリー・ジョー・ジョーンズらのことだ。アートがイヤイヤ出かけたこの日のレコーディングが、ジャズ史に残る超名盤『Art Pepper Meets the Rhythm Section』となったというから歴史はおもしろい。

この話を知ってから「リズム・セクション」ってめちゃくちゃカッコいいと思うようになった。アメフトでいえばディフェンスってとこかな?強いチームは絶対にディフェンスが優秀だ。どんなにオフェンスが点を取ってもディフェンスがアホだと試合で勝つことが格段に困難となる。

『七人の侍』で島田勘助兵衛がお百姓さんに向かっていうでしょ?「守るのは攻めるより難しいでナァ…」と。

だからリズム隊は重要なのだ!…と強引に結びつけておいて…。

海外では有名なリズム・チームがたくさんあるでしょ?ロンとトニーとか、ロッコとガリバルディとか、でも、日本ではあまり聴かないのが実情でしょう…このふたりを除いては…。

青山純。

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伊藤広規 。

山下達郎のリズムを長年にわたり支えた日本のリズム・セクションの最高峰だ。

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広規さんは達郎さんのツアーではいつも1992SUPER BASSのフル・スタックを使用する日本を代表するマーシャル・ベーシスト。

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今年の6月にはイギリスのマーシャルの工場にも行った!

このあたりはコチラを参照していただきたい⇒Relaxin' in London 伊藤広規、ロンドン・タウンを往く

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今年も10月にはいわき市の『街かどコンサート』で素晴らしい演奏を聴かせてくれた。このコンサートはマーシャルも協力している。近日ここマーシャル・ブログでその模様をレポートする。

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さて、今日の本題…その日本を代表するリズム隊のCDがとうとうこの世に現れた!本日、2012年12月5日発売!

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それがこの『A*I』だ。「アイ」ではござらん。「エーアイ」だ。ベースとドラムのデュオ作品がベースとなった驚異の音世界!スゴイよ~!鳥肌だよ~!私も「万」単位でレコードやらCDやら聴いてきたけど、こんなの以前に聴いた記憶がないな。

ベースとドラムだけチョコチョコというのはありますよ。例えばザッパの『Sheik Yerbouti』の「Rubber Shirt」とか。パトリック・オハーンとテリー・ボジオのヤツね。これはこれでまたスゴイことをザッパはやっているんだけど、意味は違えどこうなってみるともはや『A*I』の方がスゴイかも…。

光栄にも写真とライナー・ノーツは私めが担当させていただきましたが、音源が送られてきたとき、マジでA&Rの人に「音源間違えていないですか?」と電話しちゃったぐらいなんだから。だってベースとドラムしか入ってないんだもん!

迫りくるアオジュンのバスドラと空前絶後のグルーブにまるでソニー・ロリンズのソロのように尽きることなくフレーズがつながっていく広規さんのベース!

ジャケットも凝ってる。

レッド・バージョン。青山カラー。

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裏面はこんな感じ。タテ書きだ!

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こちらはパープル・バージョン。広規カラー。

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裏面はレッドになる。…というのは大げさで、ケース(サック)に穴が開いていて、中身を表裏にひっくり返して楽しむことができるのだ。

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中身はこの通り。2枚組の大作だ。

1枚目は青山さんのご自宅で録音した青山さんと広規さんの完全デュエットにプロデューサーのホッピー神山が手を加えたもの。そして、2枚目は、ゲスト・ミュージシャンが好きな音源の好きな箇所を選び音を重ねたリミックス・バージョンだ。

ゲスト・ミュージシャンは、宮崎禎男、難波弘之、Banana UG、森園勝敏、重美徹といったA*Iのふたりにゆかりのある面々。いずれも才気あふれるミュージシャンたちだ。

ジャケット中央部にはナント、小島剛夕(ごうせき)先生のイラスト!

デザインは前作同様、やましたみか。

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これが広規さんの前作『Relaxin' at IWAKI ALIOS』。昨年の『街かどコンサート』の演奏を収録したライブ盤。

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さて、制作に先だって、青山さん、広規さん、他スタッフが一堂に会し、このアルバムを振り返ってみることになった。場所は高尾。この素晴らしい庭園に面した和室でおいしいものを食べながら、アルバムの聴きどころや裏話を白日のもとにさらすという企画。そのネタをベースにライナー・ノーツも執筆された。イヤ、させていただきました。

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プロデューサー、音楽王・ホッピー神山。ホッピーさんの『A meaningful meaningnessless(ママ)』は私の大愛聴盤だ。

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まずはおいしいものいただいて…と。

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ここで話し、聴いたことの大事な部分は『A*I』のライナー・ノーツに記しておいたので、是非実際のCDでご確認いただきたい…なんていうと、ライナー目当てにゲットしてくださいと言っているようだが、トンデモナイ!

スリリングな青山さんと広規さんの火花が散るような決闘、それに油を注ぐホッピーさん。驚異の演奏をタップリとご堪能いただきたいと思う。

この座談会の撮影の詳しい様子はコチラでご覧ください⇒Shige Blog 『青山純&伊藤広規『A*I』のライナー・ノーツと撮影』

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これは広規さんが継続して展開しているチャリティ・バンダナの新色。特に赤は今回の『A*I』の発売記念に製作された。

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チャリティ・バンダナはロンドンでも大活躍!ちょっと銀行行ってきます。

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マーシャルのジョン・エラリー社長も紫のを持ってる!

ライブ会場などで取り扱っているので是非記念にお求めください。売上金は東日本大震災のチャリティに充当されます。
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さて、『A*I』の発売を記念したイベントが12月9日、ディスクユニオン御茶ノ水駅前店で開催される。青山純、伊藤広規、ホッピー神山によるトーク&サイン会だ。詳しくはコチラ⇒ディスクユニオン公式ウェブサイト

CD『A*I』の詳しい情報はコチラ⇒ULTRA VYBE公式ウェブサイト
伊藤広規の詳しい情報はコチラ⇒伊藤広規公式ウェブサイト

ホッピー神山の詳しい情報はコチラ⇒HOPPY KAMIYAMA × GOD MOUNTAIN

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(一部敬称略 2012年10月23日 一部を除き高尾にて撮影) 29