ライブ・レポート Feed

2016年4月28日 (木)

Hooked on Jazz with NATAL! ~ ROBERTA GAMBARINI -St. Valentine's Day Special Live - <増補版>

Marshall Blogの皆さんもウスウス感づいていることと思うが、白状すると、私はジャズが大スキである。(みんな知ってるか…)
Marshallが欠かせないハードなロックももちろん大スキだけど、ジャズもクラシックも民族音楽も大スキ!
だからジャズの仕事はメッチャうれしい。滅多にないけどね。
今日はそんなジャズのお仕事なのだ~!

10主役はこの方。
イタリアご出身の歌手、Roberta Gambarini(ロバータ・バンバリーニ)。

20vそして…
アルト・サックスがJustin Robinson。

30vピアノにSullivan Fortner。

40vベースはAmeen Saleem。

50vドラムがJeremy Bean Clemons。
NATALなのだ!

60vJeremyと一緒になるのは実はコレが2回目。
このRobertaのギグに先立つこと2週間。
アメリカのNATALのスタッフ、Joshの紹介でスネア・ドラムを渡しにJeremyが投宿している汐留のホテルにお邪魔した。
その時は人気トランぺッター、Roy Hargroveのコンボでの来日だったのだが、残念ながらJeremyがリクエストするコンフィギュレーションのキットがなかったのでスネア・ドラムだけを貸し出したのであった。したがってショウにも行かず…臍を噛む思いをした。Roy観たかった。
スネア・ドラムを手渡すと、Jeremyは満面の笑顔を浮かべて「NATALは音がものすごくいいから大スキなんだ!」と言ってくれた。うれしかった。

70Jeremyのリクエストとは20"のバス・ドラム。
22"で演奏すると音がデカすぎてクラブごとフッ飛んじゃうらしい。
10"、12"、16"、20"のメイプル。
何だか知らないけど、10"と12"タムの場所が反対なんじゃないの?

80スネアはさっき書いた、事前に貸し出していたアッシュの14"x5.5"。
どうもやたらと気に入ったらしい。
こないだMarshall Blogに登場したChris DuarteのところのJohn McNightもそうなんだけど、向こうの人達って機材に関してな~んにもうるさいこと言わないんだよね。
もちろん遠慮しているワケではない。言葉の壁で諦めているワケでもない。
ところが「ハイ、これ」と渡した道具を使って、いとも簡単に最高のサウンドを作っちゃうんだな。

90vさて、Roberta、私は浅学にしてどんな音楽を演るのか知らなかった。
ホテルでJeremyに会った時、「イヤ、オレはあんまジャズは…」みたいなことを言っていたので、AORみたいな音楽を演奏するのかと思っていた。

Img_0007 ところが、アータ、フタを開けてみたらストレート・アヘッドなジャズじゃないの!
もうアタシャごっきげん!
オープニングに私が知らないミュージカルの挿入歌をア・カペラで披露。
S41a0153

続いてバンドが入って「That's Old Black Magic」。
ちょっとカーメンっぽい歌いまわしが実にカッコいい!

110

またバックのお歴々の演奏の素晴らしいこと!

120vこのアルトの人がヤケクソにカッコよかった。
リハーサルでは「In a Mellow Tone」だの「52nd Street Theme」だのを吹いていたけど、サウンドチェックで演った超高速の「Lover Come Back to Me」にはブッ飛んだわ!
調べてみると、JustinもRoy Hargroveのコンボのメンバーで、Abbey LincolnやDianna Ross、Dizzy Gillespieのビッグ・バンドなんかでも活躍しているようだ。
今度リーダー・アルバムを見つけたら買ってみよう。

205
この人、リハでズッ~とピアノ弾いていた。
もう頭の中には音楽しかない感じで、Robertaの歌に合わせて自由奔放にヴォイシングを楽しんでいる姿がすこぶるカッコよかった。
楊枝も印象的だ。行儀悪いけど…。

130何が「ちょっとジャズは…」ですか?!
すさまじいスウィングぶりが最高だった!
NATAL、ジャズばっちりだね~。やっぱりバスドラの音がクリアかつ重厚で気持ちいい!
お店の音響の方からも大絶賛して頂いた。

140続いてはDave Brubeckの名作、「In Your Own Sweet Way」。
Brubeckは「Take Five」のピアノの人ね。あの曲を作ったのはアルト・サックスのPaul DesmondでBrubeckではありません。
この「In Your Own Sweet Way」もよく取り上げられるミュージシャンズ・スタンダード(ティン・パン・アレイのような職業作曲家の作品ではなくて、ミュージシャンが作曲してスタンダードになった曲)で、ん~、ロックに絡めていえば、Soft Machineにいたギタリスト、John Etheridgeも自身のソロ・アルバムで取り上げている。
いい曲だよ。

150v次の曲を説明するRoberta。
曲は「On the Sunny Side of the Street」らしいが、ナニナニ、Dizzy GillespieとSonny Rollinsのソロをボーカライズしました…と。おお!楽しみ。
GillespieとRollinsで「Sunny Side of the Street」と来れば、パッと頭に浮かぶのは『Sonny Side Up』からか?
このアルバムにはもうひとりSonnyが参加している。大好きなSonny Stitt。だからタイトルの『Sonny Side Up』。
もちろん「目玉焼き」のシャレだ。
片面だけ焼いた目玉焼きが「Sunny-side up」、方や両面焼きは「Over easy」という。ちなみに英米の人達は寄生虫を恐れて生卵を食べることはまずない。向こうの卵って風味が強くておいしいんだよね。アレで卵かけご飯をやったらどうなんだろう?
「ボーカライズ」とは、The Manhattan Transferで知った人も多いかもしれないが、ジャズ界の詩人、Jon Hendricsが開祖と言われる。Lambert, Hendricks & Rossというボーカル・トリオなんてのがあったんだけどスッゲェかっこいいよ。
歴史的に有名なアドリブ・ソロに歌詞をつけて歌う技法だ。

160これまた胸のすくような快演!
Robertaの声は重すぎず、軽すぎず、実に聴いていて心地よい。

170その素晴らしいボーカルをサポートするバック陣の鉄壁の演奏。

180ここでピアソラを1曲はさんで…「No More Blues」。

この曲を知ったのは渡辺貞夫の『Live at The Junk』というアルバム。1969年リリース。ギターは増尾好秋だった。
その増尾さんのギターを聴きに最前列を陣どったのが渡辺香津美だったという。
香津美さんご自身がかつてラジオでそうおっしゃっていた。
話題は反れるが、そのアルバムではナベサダさんの弟の文男さんがドラムを叩いているが、その後任がつのだ☆ひろさんだった。
その布陣でナベサダさんはモントルーに出演し、それもライブ盤になっているが、そのツアーでつのひろさんはスティックを12ダースへし折ったとか…。
ところで、作曲はジョビン。好きなんだ~、コレ。
「No More Blues」は英題で、原題は「Chega de Saudade(シェガ・ジ・サウダージ、邦題:想いあふれて)」という。
ボサノバという音楽は基本的には「サンバをゆっくりにして、ジャズの要素加えたもの」と定義づけられると思うが、この曲がボサノバ第一号と言われているらしい。
「サウダージ」というのは「郷愁」という意味。
ク~、こんなこと書いてたら『Live at The Junk』聴きたくなって来た!CDを持っていないので倉庫からLPを探してこないと…。

190v_blSullivanのピアノをバックにバラード、「Never Let me go」。

195マレットに持ち変えたJeremyのドラムが実にあたたかい。

S41a0212まぁ、なんてレパートリーが広いことよ。
続いて出てきたのはLeon Russell。
「Song for you」?いいえ…

Img_0018 「Masquarade」をシットリと4ビートで!
コレがすごくヨカッタ!

200

またまた、ガラっと変わって、今度はJimmy Heath。
Jimmy Heathはテナー・サックス奏者だが、作曲家としても有名で、Jimmyの作品集をリリースしているアーティストも散見される。Jimmyと書いたのは、Heath家も音楽一家で、兄弟のPercyがベーシスト、AlbertがドラマーでともにMJQのメンバー。
そして、『On the Corner』、『Get up with it』、『Dark Magus』、『Agharta』、『Pangaea』といったエレクトリック・マイルスの黄金期を支えたパーカッションのEmtume(エムトゥーメ。昔はムトゥーメと呼んでいた)はJimmy Heathの息子さんだ。

さて、Robertも『Connecting Spirits』というJimmy Heath作品集をリリースして本人とも共演を果たしている。
曲は「Without Song」。
コレね、「Without a Song」っていうスタンダード曲もあるのよ。ややこしい。
Jimmy Heathと聞いて「C.T.A」ぐらいしか頭にパッと浮かんでこない体たらくな私は、「Without a Song」の方がなじみ深かったりして…スミマセン。

S41a0027そして、本編最後は景気よく「From This Moment on」。
ミュージカル『Kiss me Kate』の挿入歌。Cole Porterの作曲だ。

S41a0323 軽快に、そして激烈にスウィングしまくるRoberta。カッチョイイ~!

230途中、Jeremyのドラムとデュエットに!

240vエキサイティングなドラムに鼓舞されて熱唱しまくりのRoberta!

250vやっぱ、NATALって音いいな~!

260アンコールでは「私の名前はロバータ・ガンバリーニ、ガンバリマス!」と自己紹介をして観客の笑いを誘った。
ところで、Frank Gambaleというイタリア系オーストラリア人ギタリストもいることだし、イタリアのどこかにやたらみんな頑張っている地方があるのだろうか?と疑問に思って少し調べてみると、ミラノとジェノバの間ぐらいに「Gambarana(ガンバラーナ)」という人口280人程度の小さな村を発見した。
その村とRobetaの家系に関係があるのはどうかはサッパリわからないが、とにかく怠けているとたちまち誰かに怒られてしまいそうな地名だ、「オラオラ、がんばらーなあかん!」って。
ちなみにイタリア語で「ガンバレ!」は「Forza!(フォルツァ!)」というそうだ。

270アンコールに選ばれたのはおなじみ「Fly me to the Moon」。

280vこれにて最初の東京でのステージが終了。
イヤ~、聴きごたえ満点以上の素晴らしいステージだった!

290最後まで楊枝!いかにもピアノ弾き職人といった感じのSullivan。

300ヘッドにヒョイと帽子を引っ掛けたイナセなAmeen。

310vそしてNATALで怒涛のスウィングを味あわせてくれたJeremy!

320もっと観たい~!
やっぱりジャズは好き。

330At last but never least!
今回Jeremyが使ったシー・スパークルのキットはCyber New NewのセミメタルA太郎さんからご貸与頂きました。
「20"インチのキットが必要ならどうぞ私のを使ってください」と提供してくださった。
この場をお借りしまして、A太郎さんのご親切なお申し出に心から御礼申し上げます。

3401965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年2月11日 COTTON CLUBにて撮影)

2016年4月27日 (水)

Electric Killer Show!!のBlind Bird

『Electric Killer Show!!』というイベントに登場したBlind Bird。

10_2桐嶋直志

20v小松優也

30v河野充生

40v山口PON昌人

50v不動の四人がクリエイトする不変のロック魂。

60優也くんはMarshall。ズ~ッとMarshall。

70JCM800 2203と1960A。

80v多くの曲でギターを弾きながら歌う直志さんもMarshall…

90v同じくJCM800 2203なのだ。

100vそして、PONさんはNATAL。

110vグレイ・スパークルのアッシュのキットで臨んだ。

120それにしてもこのバンドはいい。
まず、バンドに超強力で個性的な声がある。
直志さんの歌だ。
草食系ロックとは一線を画す「ロック」の声だ。

130曲がいい。
適度にハードで適度にポップで…どの曲も聴きどころが用意されていて、聴くものを飽きさせない。
決してピロピロ弾くことのないツボを得た優也くんのギターが曲にベスト・マッチする。

140vそして、アンサンブルの素晴らしさ。
そのカギを握っているのは河野さんのベースだろう。
ルートでリズムを刻むようなことはほとんどしない。独自のラインに乗って、行ったっきり帰って来ない。この河野さんのスタイルがバンドのサウンドを徹底的に厚くする。
3人の役割が確立されて、それが絶妙に絡み合っている。まるでジャズのコンボのようだ。

150vそして、各人のテクニック。
百戦錬磨の腕利きが次から次へとスリリングなプレイを披露していく。
特にNATALを使いこなすPONさんのプレイからは一時たりとて目も耳も離すことができない!

160チョット今日は記事の書き方が変でしょう?
いつもと同じワンパターンだって?ほっとけ!
書いている私の気持ちが違うのだ。それが筆致に表われていない?

170このイベントが開催されたのは2月の上旬のこと。
Marshall GALAのレポートなどでスッカリ掲載が遅くなってしまった。ファンの皆さん、ゴメンナサイ。
この日のセットリストは名盤『仮想粒子』からの曲が中心だった。

180v普通であればそのあたり様子を曲名を交えてレポートを編むのだが、それを止めたのだ。
ナゼならBlind Birdに失礼だと思ったから…。

190vナゼ失礼かと言うと、Blind Birdが4月に強力なニュー・アルバムをリリースしたからだ。
常に前進を続けるBlind Birdだからして、Marshall Blogもその姿勢に呼応したいのだ。(記事のアップが遅いせいなんだけど!)

200v
コレがそのニュー・アルバム『SPICY STREET』。
いいんだ~、コレが。
Blind Birdがまたやった!って感じ。
Cd
このアルバムの発売記念ツアーも終了し、その千秋楽に取材に行ってきた。
勝負はそっちということで、今日のMarshall Blogはそれの「予告編」として考えて頂きたい。

210v「Marshall」だ、「NATAL」だ…ということももちろんあるが、「良質なロック」として、もっともっと多くの人に見てもらいたいバンドのひとつだ。
がんばれBlind Bird!

220Blind Birdの詳しい情報はコチラ⇒BLIND BIRD official web site

230

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年2月5日 渋谷CHERSEA HOTELにて撮影)

2016年4月26日 (火)

Invasion of Queen~Mary's Blood Tour 2015 - 2016

メジャー・デビュー後、昨秋2枚目のアルバムをリリースしたMary's Blood。

10_2今日はそのニュー・アルバム、『Bloody Palace』のレコ初ツアー『Invasion of Queen』の千秋楽のレポートだ。
会場はソールド・アウトの超満員!

120

コレが昨年10月にリリースされた『Bloody Palace』。
130cd
コレが実際の「Bloody Palace」。
メアリーのお父さんの家だ。

M_img_1071 さて、侵入を企てる4人の女王は…
EYE

30SAKI

40vRIO

50vMARI

60vそして、サポート参加の社-yashiro-

70v_2SAKIちゃんのMarshallを紹介するのは楽しい。

80_2JVM410Hと1960Aのタトゥー仕様だ。
SAKIちゃんのJVMはMarshallGALAにも登場し、Marshall Blog読者にはスッカリおなじみのことだろう。
SAKIちゃんは日本で唯一のタトゥー・オーナーのプロ・ギタリストだ。

90社ちゃんもMarshallだ。

100_2DSL100Hと1960A。

110オープニングは「Bite the Bullet」…「弾丸を噛め」。
この映画のことは以前に書いた。「bullet」のことも書いたことがあった。
Marshall Blogに縁の深い曲?

20

アルバムはSAKIちゃんのナイロン・ギターをフィーチュアした、序曲的な「The Gate of Palace(前掲の写真がまさにこれ!)」で幕を開けるが、それを除けば、アルバムの冒頭を飾るのがこのドメタルナンバー!

130v_btb規格外のハードなオープニングに会場は一気に興奮のるつぼと化した。

140v続いて「Crime and Punishment」。
170v

矢継ぎ早に飛び出すハード・ドライビング・ナンバーで会場の電圧が一気に上がってしまう!

160_2この曲はベースのゴリゴリ感がスゴイんだ。

150_cap

そのゴリゴリにベストマッチするMARIちゃんのドラムが尋常でなくへヴぃときてる。

160v_sfy哀愁のメロディが聴く者の耳をとらえて離さない「Song for You」。
いい曲だね。
アレンジがすごくいいし、歌のメロディとバッキングの組み合わせが実に魅力的だ。
ここまでニュー・アルバムの曲順通りという演出。

180_wings前作『Countdown to Evolution』から「Wings」。

190ここでMC。
「年をまたいでやってきたツアー・ファイナル。ひとつの歴史を作ろうと思っている。感謝と希望をこの曲に乗せてお届けします」…と演奏したのは「Infinite Love」。
ニューアルバム収録の純愛物語。

200_iflここまでのすさまじくハードな曲調からは考えられない、可愛い曲なのよ。
こうしたところもMaryの魅力のひとつだね。
サビに一箇所ドキッとする旋律が入ってる。
350v
SAKIちゃんの泣きのギターが炸裂!

220_ca前作収録の「Campanula」がコレに続いた。

270v

「タオル持ってる人出して~!」

230x_rtgまたまたニューアルバムから「Ready to Go」だ。
メジャーで軽快なナンバー…それでいてハード。魅力的な1曲だ。
240_2変わってドへヴィに「Grayish World」。
「graywish」は「灰色がかった」という形容詞。イギリス英語だ。
曲の方もまさに「Blimey!」なドライブ感!
イヤ、ここでは「Bloody!」だ!

250_gw「XOXO-kiss & hug-」。
「X」はキス、「O」はハグを表すことは今の若い人はフツーに知ってるだろう。
「O」はハグしている2人を上から見たところなんだって。そうかな~?
日本人にもこのハグをする人が増えてきたネェ。
外人は実にそつなくこなすけど、日本人がやるのはどうなんだろ?
キチンと頭を下げてお辞儀をする方が好ましいというのが私見。
それでも仕事で外人と付き合うとどうしてもコレをやらなければならず、初めのうちは恥ずかしかったな…今ではまったく平気になったけど。
キスを表す「X」の方が歴史が古く、起源には色々な説があるようだ。
苦手なのはこっち。
海外では、よく知っている女性とは「ムン~、チュッ!」とほっぺに軽くキスし合うのが正式な挨拶なワケだけど、いまだに右からか左からかわからなくてオロオロしてしまう。
作法がよくわからないので、仕方なく相手のリードに任せて、とにかくホッペを合わせ音だけ軽く「チュ」っとやるようにしている。
向こうは本当に仲がいいと、そういう趣味がない男同士でもブッチュ~だもんね。
「XOXO」は、向こうの人は手紙の最後にサインとともに書いたりするが、若い人だけではない。
ご年配の方もコレをやるんだよね。

260v_xo

ニューアルバムから「Sweet Trap」。

260_stココでステージ上はSAKIちゃんひとりとなる。

280_2ギター・ソロだ~。

290先日のMarshall GALAでもルーク篁さんと火花を散らすようなギター・バトルを披露してくれたが、この日のソロも煙が出てきそうなシュレッディングぶりで、観客の度肝を抜きまくった!

300_2続いてMARiちゃんのパワフルなドラム・ソロ!

310_2前作から「Marionette」…。
さらにその前のアルバム『AZURE』から「Veronica」を取り上げた。

320v_maここで~、「プレゼントを用意してきた」のとアナウンス。
「日本初」にして「世界初」にして「宇宙発」だというのは、新曲~!
210_2
「Shall We Dance?」という曲を披露。
405
大ウケにウケたね。

340v_swd新曲も無事に披露したところで最終コーナーに突入する。
『Bloody Palace』から「I'm Dead」。
この「dead」は冠詞がないので形容詞。すると英文としての意味は「私、死んでる~」とか「メッチャ疲れた~」という意味になる。

360_iad一方、Alice Cooperに「I Love the Dead」という曲がある。
こっちは「dead」に定冠詞の「the」が付いている。するとたちまち「dead」は名詞となり「死体」を意味する。
Aliceはこう歌う…♪I love the dead, before thet're cold…
すなわち死体愛好家の歌だ。
もちろん最高にカッコいいサウンドだ。Aliceはいつでも最高にカッコいい…1976年の『Alice Cooper Goes to Hell』までは…。
ところがですね、Maryの「Dead」も全くスゲエんだよ!
こんなジジイでも頭を振りたくなってくるぜ!…みたいな。

370v『Bloody Palace』から「Bloody Birthday」と、前作から「Coronation Day」。
「coronation」というのは「戴冠式」という意味。
イギリスのエリザベス女王は63年前、ウエストミンスター寺院で執り行った。それからイギリスでは戴冠式がない…当たり前か…。次はどうなるんだろうね~?

330v_v

そして、本編最後は『Countdown』から「Promised Land」。
390
疾風のごとく吹き抜けた18曲を演奏した4人の女王。
Invasionは完璧に遂行された。

380_bb

410v

420v

430vアンコール。
まず最初の曲は「Shout the Truth」。

440ケミカル・ライトが一斉に光を放つ。
Img_0189
曲に合わせて左右に揺れるライトが美しい。

460

さらにアンコールは続く…「Burning Blaze」。

470vもう1曲は「Moebius Loop」。

480コレで冒頭で触れた1曲を除き、『Bloody Palace』の収録曲をすべて演奏したことになる。
こうして聴くとこのアルバム、曲がすごくいい。
この調子でガンガン行ってもらいたいナァ。

490Marshallチーム!最高にカッコヨカッタぞ~!

500お客さにサインボールをプレゼント。

520こうして無事にかつ盛大にツアーの幕を下ろした5人なのであった!

530この模様はDVD化されて4月13日にリリースされた。
タイトルは『LIVE at BLAZE ~Invasion of Queen Tour 2015-2016 Final~』とわかりやすい。
そして、今年も『NAONのYAON』への出演が決定しているMary。
それに先立って5月13日に恵子さんと共演するそうだ。楽しみ!

Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

M_dvd
(一部敬称略 2016年1月31日 新宿BLAZEにて撮影)

2016年4月25日 (月)

これかたがわ~ギター・デュオの魅力(ディスク・ガイドつき)

「ギターは小さいオーケストラだ」…と言ったのはベートーベン。
このことは大分前にMarshall Blogに書いた記憶があるが、どうもコレは「ベルリオーズの言葉」らしいという説もあるようだ。
ベルリオーズ、詳しくはないけどカッコいいよね。映画『シャイニング』のタイトルに流れる不気味な旋律がベルリオーズのものと知った時は何やらうれしかった。
ところが、このメロディはリストの「死の舞踏」という曲にも現れる通り、「怒りの日」というクラシックではイディオム的な普遍性の高いメロディでマーラーを初め何人もの作曲家が引用しているのだそうだ。
ロックで言えば「ジョニー・B・グッド」のイントロみたいなもんだね。

さて、そのギターについて…。
こういうセリフもある。
「ギターが2本あるとマジックが起こる」…正確な引用ではないが、Larry CoryellかJohn McLaughlinの言葉だったように記憶している。
「マジック」より先に、同じ楽器2つ寄り添って何かひとつの音楽を作る…っていうシチュエーションは圧倒的にギターが有利だ。
それはギターがメロディ、リズム、ハーモニーの音楽の三要素と呼ばれる仕事がすべて難なくできて、かつリードも伴奏もできるという万能性が大きな理由のひとつ。
カスタネット・デュオなんて見たことないし、バグ・パイプ・デュオなんて相当やかましいぞ。
そう、音量の問題もある。
しからば、同じことができる楽器を考えてみると、例えばピアノがある。
Herbie HancockとChick Coreaのデュエットの名ライブ盤なんてのもあるが、何せピアノ2台を用意するのは大変なことだ。
それもスタインウェイやベーゼンドルファーを用意しろ…なんて言われたらどこかで破産するヤツが出て来るかも知れない。
他にもマリンバやヴィブラフォンなんかの名前が挙がろうが、実に魅力的な楽器ながら、演奏者の数が相当少ないことは間違いない。場所もかなり取るし、演奏するが破天荒にムズカシイ。
移動も大変だ。
そこへいくと、ピッコロには負けるにせよ、ギターの可搬性たるや楽器界のスーパー優等生だ。


今日はそんなギターのデュエットが生みだす「マジック」のレポートだ。

10是方博邦
久しぶりにご登場頂いた是方さん。
新しいMarshall Blogになって初めてのお目見えだ!

20v田川ヒロアキ

30v 人呼んで「これかたがわ」。
苗字がウマくつながってるナァ。
考えてみると2人は名前も「ヒロ」で共通なんだよね。
そこで「ひろくにあき」っていうのもイケるのではないか?…と。
そして、もうひとつ実に素晴らしい名前をこのデュオ・チームにつけることが可能なのだ。
それは「JVM」という名前。

402人ともJVMをお使い頂いているのだ!
コリャ、ちょっとしたJVM GALAじゃん?

50ヒロアキくんはJVM210Hと1936V。
Marshall Blogではおなじみの愛機。(コレ、いつも「愛機」か「愛器」かすごく迷うんだけど、ギターは楽器なので「愛器」、アンプは「機械」なので「愛機」というふうに使い分けているんだけど、ギター・アンプは楽器!といつも言ってるぐらいなので「愛器」にするべきか?教えて金田一さん!)

60そして、是方さんは…

70v JVM205C。
2x12"、50WのJVM2コンボだ。
実はこの時、「お試し」だったのだが、リハーサルでチェックして頂いて、早速本番で使って頂いた。
130v_tone
また、是方さんが弾くと、コレがいい音なんだ~。
メッチャ、ウォーム!
すっかりお気に召して頂いて、現在は100WのJVM210Cをお使い頂いている。

80是方さんには1987Xもご愛用頂いているが、そのスタイルはよく知られている通り、ブルージーでソウルフル、総じてビンテージ系のイクイップメントがマッチするトラディショナルなものだ。
100
方やヒロアキくん。
トラディショナルなギター・プレイの王道を踏み外すことはないが、コンテンポラリーなギター・パフォーマンスも得意としている。
おかしいのは弾き方だけだ。
この2人のかけ離れたスタイルを結びつけているJVMのヴァーサティリティがスゴイじゃないの。
共通項は、やはり真空管のギターアンプのサウンドに魅せられたギタリストということ。
そして、もうひとつは「Marshall」というアルファベット8文字に愛着を隠し得ないということか。

90_style今回、チョット職権乱用でリハーサルの時にヒロアキくんのJVMを試させてもらった。
ヒロアキくんのJVMの使い方は、歪みはすべてアンプの中である(←島崎藤村のパクリ)。
ループに空間系のエフェクターをつないで、クリーンはギターのボリュームを下げて作る。
コレが基本。
あのね~、我々こっち側でプロの皆さんの音こそいつも聞いているけど、実際に同じ機材でギターを弾かせてもらうチャンスはあまりない…というよりお願いするのも畏れ多い。
そこは、ま、付き合いの長いヒロアキくんのこと、ホームという雰囲気の柔らかさもあって図々しく「チョット、弾かせて!」とお願いしてみた。
「どーぞ、どーぞ!」と、私の腕のマズさを知っていながら気軽にOKしてくれたヒロアキくん。
…(間)…
ドワ~!
恥ずかしながら白状しますが…コレが同じJVM?ってな具合に弾きやすく、音がきれいなのよ!
やっぱプロの機材は違うね~。
今更ながら恐れ入りました!
120_try
さて、これかたがわのパーフォーマンスはバッキング・トラックを一切しようしないピュアなギター・デュオだ。
設定やテーマを予め決めておいて、後はお互いがインスパイアし合って作っていく音楽が主だ。

110v_tone1曲目はEのブルース。
一応タイトルがついていて「新年一発目の良いブルース」だって。

140v_aふたりが「ウッス!」と顔を合わせて握手をして、ホンじゃ、まずはブルースをば…みたいなあいさつ代わりの1曲なのだそうだが…しょっ端からモノスゴイ充実感!

150v_a続いてはキーを「A」に設定した即興曲。
これもタイトルがあって、「A」だから「『A』にちなんで、アメリカンギター」だって!
この曲ではカホンも披露。
あ、次回NATALでお願いします。NATALのカホンの評判はすこぶるよろしいよ。

S41a0802 この日、ヒロアキくんは打楽器系ではエレクトリック・パーカッションも使用した。
そういえば最近のあの変なフエ(失礼!)見かけなくなったね~。

330

和音の響きを大切にしながらカラッとした雰囲気を醸し出す是方さんのソロ。

170v_eこの手のライブでは重要なMCもバッチリ!
もうとにかくMarshallの話づくしでありがたいやら、うれしいやら、面はゆいやら…。
まるで私が司会をしないMarshallロードショウみたい?

190_m色々と使ってきたけど、やっぱりMarshallに戻る…とおっしゃる是方さん。
これまでに所有してきたMarshallの数は30はくだらないという。

200v今日使っているJVM210Hをゲットして「念願のスタック」のオーナーになった…というヒロアキくん。
その美しいトーンはもはや「ヒロアキ流JVMサウンド」と呼んでいいだろう。

210今度は「E」でスロー・ブルース。
「E」だから「イギリス」のイメージだって。
どこがじゃい!…といいたいところだけど、イギリス人はブルース好きだよ~。

180v

クリーン・トーンに空間系のエフェクターを使って広がりのあるソロを聴かせてくれた是方さん。
上に書いた通り、この日初めて使ったモデルなのに、もう長い間一緒にいらしゃるような使いこなし感がスゴイ。
やっぱベテランのマーシャリストだけあって、ツボがすぐにわかっちゃうんだろうね。

S41a0821 休憩をはさんで、第二部の冒頭はソロ・コーナー。

220_2

バラードだったんだけど、分厚いコードワークに彩られたメロディが美しい。
サウンドは柔らかいけど、芯がビシッと通った厳しい演奏だ。聴く者を思い切り自分の敷地に引っ張り込んでしまう。
やはりこういうプレイはギターという楽器を知りつくしたベテランならではのものだ。
音の説得力が違うのだ。

230v続いてヒロアキくんのソロ・コーナー。

240ア・カペラ・ソロはお手のもの。
この日もトリッキーなプレイも差し込んだOD/REDモード(JVM2で一番歪むとこ)でスリリングに展開させた。
どんなに歪ませても音が美しい。
そうそう、JVMのOD/REDは超ハイゲインゆえ、GAINをちょっとでも上げ過ぎるとハウリングやらノイズが盛大に出るのね。故障ではありませんよ。そういうものなのです。
ヒロアキくんはそのモードで弾いても、ハウリングもノイズもカケラすら出さないね。
で、弾いてわかったんだけど、ノイズ・ゲートの使い方が実にうまいのよ。
もちろん優れたミュートの技術が先にあっての話なんだけど。

250vソロ・コーナーが終わってお互いのプレイについて語り合う。
またこういうのがおもしろいよね。

260真剣に逆手プレイに取り組む是方さん。

270スタンダードな弾き方なら私でも勝てそうなヒロアキくん。
あ、次回はサムピックも条件に加えましょう!

280第二部でも話題はギター・アンプに及んだ。
ギターについてのMCはそう珍しくないと思うけど、ギター・アンプについてこんなに語られるステージは滅多にないよ。
「ギター・アンプは重要です。我々のような音楽を演るには絶対必要なものなんです。アンプが変わると音楽も変わってくる。弾くときのタッチも違ってきてしまいます。」と是方さん。
いいことおっしゃって頂いた!とてもうれしい!
いよいよMarshallロードショウみたいになってきちゃったけど….。
ギターに比べればアンプは脇役だけど、その脇役がいなければいい音楽を作ることはできません。音を出しているのはギターでなくアンプだから。
そして、脇役と悪役がよくなければおもしろい映画が絶対に作れないのと同じで、音楽にも名脇役が必要なんですよ。真空管が入っている脇役が!
あ、Marshallは名脇役だけど、悪役じゃありませんから。
以上はワタクシの言葉。もう何百回口にして来たことか…。

290v
第二部でも白熱かつ、グッド・ミュージックにあふれるホンワカなムードで2人の演奏が続く。
290v_west
ヒロアキくんの自作曲もレパートリーに取り入れられた。

300是方さんのバッキングにリバーブの利いたヒロアキくんのメロディ乗る極上のパフォーマンス!

310当日は機材を入れる関係もあって、リハーサルもご一緒させて頂いたが、是方さん、本番になったらスゲエの!

320vこんなに次から次へと濃いフレーズをシームレスで繰り出す人って滅多にいないよ。
イメージとしてはClifford BrownかSonny Rollins。例えがジャズで申し訳ないんだけど。
とにかく作曲したかのようなフレーズがとめどもなく出て来る。
要所要所に取り入れるダブルストップがまた実に美しい。ソロを聴いていて、それが終わって、「もっと弾いて~!もっと聴かせて~!」と叫びたい気持ちにさせてくれるギタリストはそうはいない。
それが是方さんだ。

340十分にお互いにお互いを刺激し合う緊張感のあるステージだったが、ホンワカ。
2人のギターへの愛情と情熱にあふれる素晴らしいショウだった。

350ナンカ、今思い返すと、アレ本当に2人だけで演奏してたっけ?って疑いたくなるような充実した音世界だった。
「Marshall愛」がタ~ップリだったことも書き落としては決してなりませんな!
JVMがメンバーに加わって、デュオではなくてトリオだった?!
ありがとうございました!

是方博邦の詳しい情報はコチラ⇒是方博邦Official HP
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

360<オマケ>
滅多にないギター・デュオが題材になったので、ギター・デュオ・アルバムをいくつか紹介させて頂きたいと思う。
ハイ、大きなお世話です。

★Spaces / Larry Coryell
冒頭にでてきたLarry CoryellとJohn McLaughlinのアコギ・デュオ「Rene's Theme」が収録されている。Reneとはベルギー出身のジャズ・ギタリスト、Rene Thomas(ルネ・トーマ)のこと。
コレを書くので引っ張り出してきて久しぶりに聴いたけどカッコいいな。
好敵手を得たせいか、まぁ、Coryellの力みようがスゴイ。
ちなみに、Mahavishunuの頃はMcLauglinもMarshallよ。Coryellはどうだっただろう?

C10_2★Two For The Road / Larry Coryell & Steve Khan
Larry Coryellはコレで味をしめたかギター・デュオのアルバムを多数リリースしている。
「Spain」が収録されているんだけど、この頃は「お!スペイン!」なんて、パエリアが好きなワケでもないのに喜んだものだが、今では猫も杓子も「スペイン」でしょ?
最近は「アランフェス協奏曲」の第二楽章のメロディを聴いただけで「ウワ!またスペインかよ!」と逃げ出したくなる。
ちなみにSammy Khanの息子、Steve Khanは独自のアプローチを持っていてすごくいい音楽をクリエイトしている。
昔、来日した時1936を貸したことがあった。

C20★Together / Larry Coryell & Emily Remler
Larryは女流ウェスといわれたEmily Remlerとのデュエット・アルバムも吹き込んでいる。
コレ、ハンターでえらく安く買ったのを覚えてる。
Emily、カッコいいんだけど、1990年に薬のオーバードーズでこの世を去っている。
何と言ってもこのアルバムでは「Joy Spring」が最高にカッコいい。

C30★Young Django / Stephane Grappelli
これはギター・デュオではない。
ジャンゴの相棒、ステファン・グラッペリが若手を集めてジャンゴ・ナンバーを演奏しているんだけど、いいんだぜ~、コレ。
ギターはLarry CoryellとPhilip Catherine。
『Three or Four Shades of Blues(ロック・ファンにもおススメ)』というCharles Mingusのアルバムに参加したCatherineに向かってミンガスが「おぬし、ヤング・ジャンゴじゃのう」と言ったとか。
でもタイトルはCatherineひとりを指すのではなく、参加者を指していて、「ジャンゴの魂を伝承する若い音楽家たち」という意味だろう。
ナゼ、このアルバムを挙げたのかというと私の愛聴盤という理由の他に、次のアルバムにつなげるためだ。

C40★Twin-House / Larry Coryell & Philip Catherine
CoryellとCathrineのギター・デュオ・アルバム。
ココでもジャンゴの名曲「Nuages」を演奏しているんだけど、コレがめっぽう美しい。

C50★Splendid / Larry Coryell & Philip Cathriene
『Twin House』の続編。
ここでもジャンゴの「My Serenade」を取り上げている。C60ところで、Marshall Blog読者のほとんどの方には「Philip Catherineって誰?」ってことになるでしょう。
ジャズを聴かなくてもオールド・ファンはご存知かもしれない。
先に名前が出たRene Thomasに影響を受けた同郷のベルギー出身のギタリストで、『Focus Con Proby』というFocusのアルバムに正式メンバーとして参加しており、来日も果たしている。
この人のギターが好きで、若いころは参加作品を調べては探して歩いたものだ。
C80
Rene Thomas関連をもうひとつ。
コレはFabien Deryseという同じくベルギー出身のジャズ・ギタリストの『Hommage a Rene Thomas』というRene Thomasへのトリビュート盤。
このアルバムにもギター・デュオの曲が何曲か収められているが、コレがヤケクソにカッコいい。
それこそPhilip Catherineが参加しているのでゲットしたが、むしろその影は薄い。
メタル・シュレッダーの若者たちにこういうギターの音楽がどう聴こえるのか興味があるナァ。

M_igl134_3 ただいま脱線中。

Catherineにはこんなのもある。
テナー・サックス界の重鎮のDexter Gordonの「Sonething Different」。
コレがまた大スキだった。
シリアスなストレート・アヘッド・ジャズなんだけど、レスポール・カスタムでMilesの「Freddie Freeloader」なんか平気で弾き切っちゃう。
他にもKenny Drewというピアノの大御所との共演盤も何枚かあって、やっぱりレスポール。アンプはMarshallではなさそうなのが残念だが、ロック出身の私としては実に爽快な気分で楽しんだのを覚えている。
死ぬまでに一度は見て見たいナァ。ベルギー行ってみたいけどテロがナァ。

C70もうチョット脱線ね。
Larryはギター以外の楽器ともデュエット・アルバムを出していて、コレなんかは比較的変わり種。
ポーランドのヴァイオリニスト、Michael Urbaniakとの共演盤、『A Quiet Day in Spring』。
特段Larryのファンでもない(そう、これだけ紹介していても特にファンではな~い。好きだけど。)
コレは1曲目の「Rue Gregoire Du Tour("リュ・グレゴワ・ドゥ・トゥワ"って読むのかな?)」が聴きたいだけで買った。
渡辺香津美さんとLarryが共演した音源をラジオで聴いてやられた。Larry Coryellってギターよりも曲作りの方がウマいのでは?と思わせるほどに美しい曲。
ま、香津美さんが弾いていたというのもあるけどね!
Larryは畏敬の念を表し、香津美さんのことを必ず「さん」づけで呼ぶらしい。
ハイ、Larry Coryell終わり!

C75★Standards Brabds / Chet Atkins & Lenny Breau
ガラっと変わって…。
Chet AtkinsとLenny Breauのデュエット盤。
ま、Lennyはカントリー系のジャズ・ギタリストということになるんだろうけど、Chetと組ますとは!
こういうクリエイティブな仕事がしてみたいナァ。
ところが内容はイマイチかな…。
デュエットではないけど、コレより、Lennyとペダルスティールの巨匠、Buddy Emmonsを組ませた『Swingin' on a Seven-String』というLennyが7弦ギターを弾いたアルバムの方がおもしろい。
Buddy EmmonsはThe Carpentersの「Top of the World」とか「Jambalaya」でペダル・スチールを弾いている名人ね。
この人がペダル・スティール・ギターでビバップを演奏している『Steel Guitar Jazz』ってのはスゴイよ。

C90★Interactions / Chuck Wayne & Joe Puma
正直、滅多に聴かないけど、タマにジックリ聞くといいナァ。
ジャズ・ギタリスト、ベテランふたりの共演盤。
有名なスタンダードを、出すぎず引っ込み過ぎず、ふたりで頃合いよく弾いているところが実に心地よい。

C100★In a Mellow Tone / Louis Stewart & Heiner Franz
Louis Stewartはアイルランドのギター・バッパーだ。
もうひとりの人は知らんけど、「超」がいくつもつく正統派のLouisのギターは好き。
で、ですね、この人を取り上げたのには理由があって…

C110実はこのLouis Stewartも『Overdrive』というアルバムを出してるので~す!
このオジちゃん、銀行の支店長みたいなルックスなんだけど、バリバリ弾きます。
このアルバムはコテコテのスタンダード曲が満載で、「ジャズ・ギターかく弾くべし」なプレイをイヤというほど聴かせてくれる。
ライブ・アルバムなんだけど、収録されてた場所は何と、スコットランドはエジンバラ。
エジンバラの人がジャズ聴くとは思えんのだけど…変な感じ。やっぱベイ・シティ・ローラーズでしょう!

M_mi0001719413 ★Two for the Road / Herb Ellis & Joe Pass
最後。もう疲れちゃった!ってんで別れ際に最後の一枚…。
こんな感じで「別れ際にもう一杯!」と傾けるグラスのことを英語で「One for the Road」という。
飲んで騒いで、最後に「One for the road!」と言って乾杯して散会する。
アルバムのタイトルはそれのシャレですな。
さっきもLarry Coryellのところで出てきたでしょ、「Two for the Road」。
ジャズ・ギター界の人気者2人のデュエット・アルバム。当然それなりの出来なんだけど、とにかくスゴいのは最後の「Cherokee」の2連発。
「Concept1」と「Concept2」のテンポが異なる2つのテイクが収録されていて、両方すさまじい。
何がって、Joe Passのソロもいいんだけど、何と言ってHerb Ellisのバッキング。
いわゆる「四つ切」。
何も速いばかりが「超絶技巧」とは限らない。
この1小節に4つ音しか弾かずに猛烈にスイング感を出す至芸はそこら辺の速弾きの何万倍もムズカシイだろう。
…というか、できない人はどんなに努力しても一生できない類のモノかもしれない。私はできません。

C120 ああ、やっぱりギターは素晴らしい!

(2016年1月23日 Live Bar X.Y.Z.→Aにて撮影 )

 

2016年4月20日 (水)

KAMIJO×Be choir + Kelly SIMONZ=『もしクワ』@東京キネマ倶楽部

今日はいきなり英語の話題から…。
いつか病気の名前を示す英単語はラテン語を語源としている場合が多く、読み方が難しいケースが多い…と書いたのはShige Blogだったか。
また例に出すのは「Lumbago」、「腰痛」という意味。
The Small Facesの名曲「Lazy Sunday」にこういう一節がある。ジョーンズ夫人に向かってSteve Marriottが声をかける場面。
「Gor blimey hello Mrs. Jones.  How's old Bert's lumbago?」
この名曲を知らない人は「lumbago」の発音は実際に音源を聴いてチェックして欲しい。
The Small Facesのロック史に残る1968年の名盤、『Ogdens' Nut Gone Flake』というアルバムに収録されている。
しかし、今改めて聴いてみるとすさまじいロンドン英語なんだな~。さすがモッズの象徴。
「Gor-blimey」はモロにイギリスの英語。「コイツぁ、驚いた!」ぐらいの意味。
「blimey」は「ブライミー」と読むんだけど、実際にMarshallの連中もしょっちゅう使っている。
Marshallの社長のジョンはIT関連とかいわゆるCutting Edge、最新の電子機器が好きなんだけど、初めて秋葉原のヨドバシカメラに連れて行った時、「ブライミー!」を連発していた。
そして、「シゲ、本当にココはこれ全部でひとつの店舗なのか?」と驚いていた。
ちなみにThe Small Facesは根っからのMarshallバンドだった。
1960年代の半ば、MarshallをめぐってThe Whoと爆音で争ったのがThe Small Faces。
当時最新にして最爆音の100Wモデル、JTM45/100をThe Whoと取り合いしたという。いい時代だ。
イカン、脱線に脱線を重ねてしまった。
で、話を元に戻すと、Psychologyのように読みにくい英単語ってのが結構あって、今日、登場するチームの名前に使われている単語もそう。
「Choir」だ。
「クワイア」…コレは知らなければ絶対に読めない。そのまま読めば、「チョイア~!」なんて少林寺拳法の掛け声みたいになってしまう。
「剣」を表す「Sword」なんてのも地味にムズカシイ。オールド・ファンなら泣いてよろこぶ(ワタシもだ!)Wishbone Ashの「Throw Down the Sword」のアレ。
「スワード」ではなくて「サード」と読む。
ま、こんなことやってるとキリがないんだけど、やっぱり外国語を覚えるのは大変だ。
どうしても、ひとつひとつマメに取り組まなければならない局面がたくさんある。聞き流すだけで英語が話せる…ようになった人が本当にいるならマジでうらやましいわ。
でもね、文法的に英語の極北にあるといわれる日本語だけど、我々にはかなり量の英単語の下敷きがあるのでまだいい方なんだよね。
反対を考えてみると大変なことだよ。外国の連中が日本語を学ぼうとした時、予め彼らが知っている単語は「ハラキリ」とか「ゲイシャ」、「カミカゼ」、「ウタマロ」とかそんなものでしょう。これじゃラチがあかない。
あるいは「テンプラ」、「シャブシャブ」、「スキヤキ」か?オイオイ、カロリー摂りすぎだよ。
「イチ、ニ、サン」から覚えなくちゃならないんだから大変だ。

さて、大変だったのはこのイベント。
記事のタイトルに『もしクワ』とあるが、正式には『もしもBe choirがKAMIJOとコラボレーションライブをしたら』という。

Be Choir(ビー・クワイア)は人気のマス・コーラス・グループだ。
以前にも写真を撮らせて頂いたことはあったが、Marshall Blogへの登場はコレが初めて。
そりゃそうだ、ボーカル・グループなんだからMarshallなんか使う場面はない。
「マス・コーラス・グループ」なんて言葉は今回初めて耳にしたが、「Choir」は「聖歌隊」というのが基本の意味で、「合唱隊」とを表す時にも使われるようだ。
ちょっと前にゴスペルがずいぶん流行ったが、あれは楽器屋泣かせなんだよね~。
「出演者100人、楽器ゼロ」なんてことはザラだから。
でも、息の合ったド迫力のコーラスは聴く者を容易に感激させるわね。

10そこにシンフォニック・メタルやメロディック・スピード・メタル界のボーカリスト、KAMIJOがジョイントし…

20vさらにKelly SIMONZが加わるという、盆と正月と花祭りが重なったようなにぎやかな企画。

30v話はチョット戻って…ゴスペル。
Marshall Blogでゴスペルに触れる機会なんてまずないからね…そうだ!と思い出したのが以下の話。
今もイギリスに行っちゃあ「イギリス‐ロック名所めぐり」やShige Blogでは「イギリス紀行」なんて旅日記を掲載しているんだけど、昔からそういうことが好きだったのね。
コレは1995年に初めてニューヨークへ行った時のアルバム。
ドッカドッカ撮った写真に細かい説明が付けられている。
なつかしいな。
このページにはマンハッタンに着いたその晩にグリニッジ・ビレッジのBlue NoteへPat Martinoを観に行った時のことが書いてある。
「脳を手術したMartinoがこの先日本へ来ることはないだろう」なんてことを言っておりますが、翌年からジャンジャン来日するようになりやがんの。
とにかく約1週間、毎日毎晩、ミュージカルとジャズのライブを堪能したっけ。

40まだワールドトレードセンターがあった。この頃はまだアメリカ大好きだったんだよね~。
こんなことをしたのは実は家内の影響でしてね。
ていねいにていねいに作った彼女の育児アルバムに感化されてる。
断捨離ができない私は地下鉄のトークンとか、買い物のレシート、チラシの類まで全部捨てないで取っておいた。だからこんなアルバムが作れるワケよ。ただ整理がヘタでしてね~。

50で、ある日曜日、現地に住む日本人が案内する「ホンモノのゴスペルを聴こう!」みたいなツアーに参加した。
教会の場所はハーレムで、「ひとりで行くのは危険」とされていたからだ。
30人ぐらいのバスを借り切った大所帯で、途中スパイ・リーがロケに使った高級住宅街とやらに寄った。写真は20年前のその時のワタシ。
そういうガイドの仕事がロンドンでできたらいいナァ。
「ロンドン-ロック名所の旅」…徹底的に歩く。参加者は夕方には足が棒になってヘロヘロになるという企画。
Virgin路線が廃止になったとはいえ、アレだけ毎日ロンドンへ行く日本人が多いんだから少しは商売にならんだろうか?

Shige2 さて、マンハッタンでは日曜日になるとアチコチの教会でこうした生のゴスペルを聴かせるツアーが開催されていて、ハーレムには大型のバスが行き交っている。
私が連れて行かれたのは「メモリアル・バプティスト・チャーチ」とかいう何のヒネリもない名前の教会だった。
下は入口で配られた案内。
今気が付いたんだけど、「祖父母の日」なんてあるんだね~。
いつがそうなのかと思って調べてみると、コレがややこしい。
9月の第一月曜日と決まっている「レイバー・デイ(労働者の日)」の後の最初の日曜日が「祖父母の日」なんだって。
この教会を訪れたのは9月10日だったのでそんなもんかな?

70v

教会の中はホンモノの信者っぽい人と私たちのような観光客が1:2ぐらい。
いつも書いているように、私はジャズ以外に黒人の音楽を聴くことがほとんどない。
ましてやゴスペルなんて言ったらマヘリヤ・ジャクソンのCDを数枚持っているぐらいなのよ。
だけど、せっかくニューヨークに来たんだからと本場のゴスペルだけは聴いておきたかった。
結果…マジでスゴかった。感動すること間違いなし。
「イエイエ、あんなの観光客相手のただの見世物ですよ」なんて言う人もいるかもしれないが、コレで十分。参加してよかった。

90v

入口で配られた案内の内側には譜面が載っていて、ある箇所になるとみんなで歌うワケね。
キリスト教の結婚式みたいな段取り。周りを見ると歌っている日本人は皆無だった。せっかくなので、私は譜面を頼りになんとなくメロディをナゾっておいた。
で、最後はハンドインハンドの「人類みな兄弟」状態でクライマックスを迎える。
私は好きでカッワーリーとか、クルアーンとか、中近東の宗教音楽なんかを時々聴いたりするんだけど、考えてみるとこのゴスペルもそれらと同じなんだよね。
パキスタンのカッワーリーなんかは、コレを聴いてトランス状態になって昇天するのが最も幸せな死に方なんだとか…。
そういう盛り上がり系宗教音楽の迫力たるややはり尋常ではない。

80vそして、終盤に差し掛かるとお定まりのドネーション・コーナー。
先っちょにザルがついた炉端焼きのデカいしゃもじみたいのを持ったスゲエ怖い顔をした痩せぎすの黒人の婆さんが「ホレホレ、チャッチャとザルに金を入れんかい!」と、しゃもじを突き付けて来る。ま、逃げることはほとんど不可能だ。最低1ドルなんだって。
チョット興ざめするけど。1ドルじゃ申し訳ない…ってんで5ドルもザルに入れてやった。
で、ひとしきり寄付を取り終わると、「ハイ、今日は混んでるので終わり!」ってな具合にアッという間に終わっちゃう。
ツアーはこの後、「本場のジャンク・フードを食べよう!」コーナーに突入。
ハーレムのレストランで会食をするんだけど、どれもこれも甘くてとても食えん。こんな砂糖まみれのモノばっかり喰ってたら太るにキマってるわ。
でも、おもしろかったナ。コレで40ドルぐらいだったかな?
ハイ、私のゴスペル体験コーナーが終わったところで、話はニューヨークから一気に…

60_2

鶯谷へ!
まずはKellyさんをフィーチュアしたインスト・ナンバーでスタート。自作の「EX-97」。

M_img_0001 「もしクワスペシャルバンド」のメンバーは…

キーボードに佐山こうた。
160v
ベース、関谷 友貴。
170

ドラムが渡邊 シン。

180v

そして我らがKelly SIMONZ。
150v
第一部はBe Choirのステージ。
リーダーの長谷川勝洋の指揮でパフォーマンスは進行する。

1001曲目はKirk Flanklinという人の「Now Behold the Lamb」。
上に書いた通り、私はゴスペルなどは全くの門外漢ゆえ、第一部はほぼ曲名と写真を並べるぐらいで許してね。

110

120v

130vところでKellyさん、もちろん今日もMarshall。
Kellyさんにとってはゴスペルもカクテルもホステルもぺんてるも関係ない。KellyさんのギターをアンプリファイするのはMarshallとキマっとる。

520v
今日はJVM410Hと1960Bの組み合わせだ。

200v足元のようす。

210さすがの迫力のコーラス隊!

220

2302曲目は「Believer」。

270v

250

続いて「Hands up」。

235リーダーの長谷川さんをフィーチュア。

290v

4曲目は「Give Your Love」。

280

 この曲でも長谷川さんがフィーチュアされる。

S41a0080そういえばひとつだけゴスペルのスタンダード(らしき)で大スキな曲がある。
コレもこれまで何回もマーブロに出してるけど、「Soon I Will Be Done With The Troubles Of This World」というトラディショナル。
私は渋谷毅オーケストラのバージョンで知ったのだが、バラードをあまり好まない私でも聴くたびに心を打たれる。
で、元々はどんなんだろうと思ってYouTubeで調べてみたら、あまりの違いに愕然とした。
アレンジはCarla Bley。さすが、才女の仕事だ。
Carla BleyってPaul Bley、Michael Mantler、Steve Swallowと旦那さんを乗り換えた職場結婚の鬼でもあったんだよね。大きなお世話か。

240vさて、Kellyさんはといえば…シュレッドする場面もなく、借りてきた猫みたいに大人しくバッキングに徹し、ここではBe Chiorの音楽に没頭している。

285

最後は「Joyful, Joyful」という曲。

260迫力の楽しいステージでマス・コーラスの楽しさを存分に味あわせてくれた。
Be Choirの詳しい情報はコチラ⇒Be Choir Official Web Site

300以上が『クワ』の部分。

そして、休憩を挟んだ後、『もし』の部に移る。
サブステージに現れたの長谷川さん。

310KAMIJOさんの下僕に扮した長谷川さんがショウの趣旨とこれからステージで繰り広げられる演目の解説をする。
KAMIJOさんの『Symphony Of The Vampire』だ。

320そして、いよいよサブステージから登場したのが…

330KAMIJO!

340v1曲目は「Rose Croix」。
一転して真黒な衣装に着替えたBe Chiorの鉄壁のコーラスがKAMIJOさんの世界をドラマチックに演出する。
いつも観ているKAMIJOさんファンたちにはどう聴こえるのであろうか…。

350
ブァサッ!マントさばきが何ともカッコいいっすな!
今日のこのコンサートに際し、「歴史の証人になって欲しい…」とお客さんに告げた。

370

このステージはKAMIJOさんの制作によるルイ17世、16世、マリー・アントワネット、そしてルードヴィヒを中心とした『Symphony of the Vampire』という音物語の再現だ。
イギリス王室はやや得意なんだけど、フランスはチト苦手でゴメンナサイ。
第一楽章「Presto」。

360バンド・メンバーは第一部と同じ。
さっきとは違って、自分の世界に近くなった演目に眼光が鋭くなるkellyさん。

380v共演するにあたり、KAMIJOさんの世界を仔細に理解してもらうべく、事前にBe Choirのメンバーに『Symphony of the Vampire』の詳しいシナリオが配布され、その独特の世界をとKAMIJOさんとともに再現できるように努めたそうだ。
それだけに一糸乱れぬ音のスぺクタクルは圧倒的だった。

375その成果がいかんなく発揮された、第三楽章の「Royal Tercet」。
「tercet」とは「三行押韻連句」というらしいが、その名の通り、韻を踏んだ三行から連なる詩の形態をさすのだとか…。ダンテの「神曲」がそれらしい。

390「Louis~艶血のラヴィアンローズ~」

400Be Choirとの絡み合いがますます濃厚になっていく!

410もちろん、Kellyさんとの絡みもバッチリ!
05
オリャ~!弾くところは思い切り弾かせていただきます!

430v「今宵のメイン・ディッシュは子羊たち…お前達です!」
第四楽章「Dying-Table」が続く。

440 第五楽章「Sonata」。
下僕に扮する長谷川さんがまたいい味出してんだ!

450vKAMIJOさんはヴァンパイアの歌をうたっている割には血が苦手だそうだ。
しかし、物語は終焉に向かって進む。
ルードヴィヒ(ベートーベン)による第六楽章「満月のアダージョ」。
ところで、このルードヴィヒはLudwigと綴る。アメリカにルドヴィック・ドナスという往年の名優がいた。Ludwigを英語読みすると「ルドヴィク」となる。
そう、この「Ludwig」、あのドラムのラディックと同じ。ラディック・ドラムスの創業者はドイツ移民のウィリアムとテオバルトのラディック(ルードヴィヒ)兄弟だ。

460vそして、第七楽章「Throne」。

470vKellyさんのソロもフィーチュア!

S41a0216 そして、この曲で『Symphony of the Vampire』の物語は幕を下ろした。

480もちろんアンコール!
「皆さんが聴いてくださるから僕たちの歌が響く場所があるのです」
そうなんよね~、。長谷川さんいいことおっしゃるわ~。
皆さんがアクセスして、読んで、『いいね!』を押してくださるからMarshall Blogをやってられるんですわ。
人間、誰かから必要されなくなったら終わりよ。
長谷川さん、この後、感極まって泣いちゃったんだよ!

M_s41a0250 アンコールは「この世で一番美しい薔薇よ!」。

500

スクリーンには歌詞が映し出されみんなで大合唱!

510

そして、1曲済ませてシレっとサブステージへと姿を消そうとするKAMIJOさんを呼び留める長谷川さん。

M_img_0529 ナンダ、ナンダ?
140
「『もしクワ』ですよ!共演して頂いた方にもゴスペルを歌って頂くことになっています!」ということで、KAMIJOさんがゴスペルでBe Choirにジョイン!

M_s41a0249 曲は有名はな「Oh Happy Day」。
この曲は18世紀の讃美歌をEdwin Hawkins Singersというグループがアレンジして1968年にリリースして世界的なヒットとなった。

580v

「不幸せな曲にしちゃってもいいですか?」とKAMIJOさんが歌い出したのは…

530ロック・テイストの「No Happy Day」!
ウマい!

540バンド陣もノリノリだ~!

550こうして『もしもBe choirがKAMIJOとコラボレーションライブをしたら』はあまりにもにぎやかに閉幕したのであった。
おもしろかった~!

560KAMIJOの詳しい情報はコチラ⇒KAMIJO Official Web Site

590そして、そして、そして!

5月4日はKellyさんが東京キネマ倶楽部のステージに上がる。
『Tokyo Kinema Club The 11th "Are You Ready To Ride 2016" Kelly SIMONZ’s BLIND FAITH』と題したコンサートがそれ。
今回ほとんどバッキングに徹していたKellyさんが思いっきりヴィルトーゾぶりを発揮する番だ。
しかも舞台はMarshall公認のライブハウス。
充実のステージが約束されていること間違いなし!
再来週は鶯谷でお会いしましょう。
またステージの前をウロチョロしますんでよろしく。

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルブログ『超絶魂』

S41a0149(一部敬称略 2015年12月13日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2016年4月19日 (火)

Chris Duarte Group "Lucky 13 Japan tour" 2015

Marshall Blogのライブ・レポートがようやく2016年に突入したことをチョット前にお知らせしたが、諸般の事情により漏れていた昨年のライブの記事をいくつか掲載させて頂く。
いずれも観る者の感動を誘う素晴らしいショウだ。
そのひとつがコレ。
11月に日本ツアーを敢行したChris Duarte Group。

10_2このツアーについてはベースで参加している「オガン」こと小笠原義弘氏のインタビューで触れているので、ご覧になっていない方はまず、まずはそちらをご覧頂きたい。

★クリス・デュアルテがやってくるぞ(ベース野郎アメリカへ飛ぶ) <前編>
★クリス・デュアルテがやってくるぞ(ベース野郎アメリカへ飛ぶ) <後編>

Jp そのオガンちゃんのインタビューで触れているのが今日のレポート。


ボーカル&ギターのChris Duarte。

20vベース&コーラスの小笠原義弘。

30v_2ドラム&コーラスのJohn McNight。

40v_2Chrisはもう何度もMarshall Blogに登場しているので特に詳しい説明は必要なかろう。
今回の来日の用向きはChrisのニュー・アルバム『Lucky 13』のレコ初ツアーだ。
『Lucky 13』…いわゆるOxynoronだね。外人の好きな「撞着」ってやつ。
タイトル通り、Chrisの13枚目のアルバム。

50cd当然、ショウのレパートリーでは『Lucky 13』からの曲がフィーチュアされた。
オープニングはアルバムのクローザー、「Jump the Trane」。
アルバムの最終曲をオープナーに選ぶなんてコレも何かのシャレになってるのかな?

60_2軽快なシャッフル・ブルース。
こういう曲はオガンちゃんの天下だ。
日本人が弾くベースとは思えない。
ルックスも日本人とは思えない。

70_2コレコレコレ!タマらんわ~。
この撫でるように叩くJohnのドラム。ココからすさまじいグルーブが押し寄せて来る。

80_2タイトルの「Trane」とはもちろん、John Coltraneのことだろう。
Coltraneのニックネームがアダ名が「トレーン」だ。
チョット脱線。
ジャズを聴き始めた頃、「巨人」と呼ばれるコルトレーンの何がそんなにスゴイのかサッパリわからなかった。ただ、『Blue Train』とか『Giant Steps』とか初期~中期の作品ばかり聴いていた。
ま、今でも結局よくわからないんだけど、最近は私も大人になったんだか、『Ascension』なんかメッチャかっこいいと思うようになった。
『Kulu Se Mama』だの『Village Vanguard Again!』だの、昔、通過儀礼あるいは義務感だけで買ったフリー期のコルトレーンを今ごろ引っ張り出してきては、聴いてひとりでウナってる。
ところでそれだけの巨人ゆえ、Archie Shepの「One for Trane」とか直截的なモノを除いても「trane」すなわち「train」がらみのColtrane関連の曲っていくつかあって、例えばDuke Ellingtonとの「Take the Coltrane」、「Blue Train」、自作の「Training In」もそうなるのかな?いい名前だ。いかにも「巨人」らしい。
このChrisの「Jump the Trane」もそういうことになる。
何かの昔のインタビューで読んだのだが、本人曰く、「コルトレーン」という姓は本国アメリカではかなりの珍名さんらしい。
コルトレーンなんて写真撮ってみたかったよな~。でももう撮れーん。
肝臓ガンを患い、1967年に41歳の若さで死んでしまった。
亡くなる直前に来日した時は、朝から晩までひっきりなしにアイスクリームを食べていたらしい。
ChrisはColtraneが好きで、以前の来日公演でも難曲「Moment'S Notice」を取り上げていた。
90vこのシャッフルでも既製のブルース・フレーズにまったくとらわれることのない自由な発想でアドリブ・メロディを組み立てていく。
Coltraneの影響なのであろう。
S41a2080Chrisは音色によって2台のコンボ・アンプを使い分けている。
うち1台がMarshall。

190v

JVM205C。
JVM2の2x12"、50Wコンボだ。

100_2オガンちゃんはEDEN。

110ヘッドはWT-800。
キャビネットはD115XLTがふたつ。

120v_2そして、Johnは今回もNATALを使用。
えらい気に入ってくれていてとてもうれしい。

130v_2今回のキットはアッシュ。

140_212"、16"、22"、スネアは14"x5.5"。
フィニッシュはグレイ・スパークル。
コレがまたおっそろしくいい音なんだ~!

150_2続いてはミディアム・スローのブルース「Ain't Gonna Hurt No More」。
うるさ方に言わせれば「白い」だ「黒い」だ色々あるんだろうけど、こういう曲は日本人が演るにはムズカシイよね。
オガンちゃんがインタビューで言っていた日本人の手にかかるとどうしても「ナンチャッテ」になってしまうパターンのヤツ。
タイトルからしてそう。
最近、facebookの文章を英語で書いている方を時々見かけるが、ウマい英語は何ら問題ないし、おもしろくない。
大変イヤらしいんだけど、ああいうのは圧倒的に珍妙なヤツに興味を引かれる。もうチョット勉強してからやればいいのに…。
自分も勉強の旅なかばゆえ、決して嗤っているワケではない。「人のフリ見てって何とやら」というヤツに活用しているつもり。自分でも英文を書かなければならないからね。
そういう興味深い英文に出くわすと、「英語は英語で考えなければならない」ということが少~しわかって来たような気がするんだよね。
ひとつ気になるのは、「gonna」とか「wanna」とかを平気で使っている人がいるんだけど、私は英米両方の人から文章においては絶対にそれらを使うべきではない…と教わった。ナゼならそれらは話し言葉で、断じて書き言葉ではないから。「お里が知れる」そうだ。
なので、私も必要があれば会話では「gonna」も「wanna」も使うが、文章では絶対に使わないようにしている。
多分「gonna」とか「wanna」とか、カッコよく見えるんだろうね。
一方、同じ短縮形でも日本人はこの曲のタイトルにある「ain't」は使わないね。
使われているのを聞いたことない。
かつて、穐吉敏子が自分を裏切ったコンサート・プロモーターを当てこすって書いた曲に「I Ain't Gonna Ask No More(もうアンタにゃ頼まないよ)」というバス・トロンボーンをフィーチュアしたBbのスロー・ブルースがあった。コレなんか「ain't」も「gonna」も入ってる。
敏子さんは日本人じゃないか!って?
でも、Oscar Petersonの誘いで50年代に渡米した敏子さんは、もはや完全にネイティブと見て何ら差し支えないだろう。
何せ「ニューヨーク名誉市民」だからね。でも、敏子さんは、人種差別盛んな時代に渡米してさんざん差別された経験の反動で、日本人としての矜持を保つためにいまだにアメリカ国籍を取得していないんじゃないかな?
ちなみに「ain't」は「am not」の省略形で、この曲のタイトルをキチンと書くと「I am not going to ask no more」になる。コレじゃシマらんわ。
そういえば、アメリカ人の友達は「歌で英語の勉強をしないほうがいいよ!」とよくアドバイスしてくれた。
確かPaul McCartneyの曲だったと記憶しているが、ある有名曲を例に挙げて、「ホラ、こんなに文法が変でしょ?歌はコレでいいの。でも勉強するんだったらチャンとした英語を学ぶべきだよ」…なんてこともあったっけ。
いまだに英語で苦労しとります!
今日の脱線はが我ながら冴えてるナァ。

160続いてはツイスト・フィールのアップテンポ「Angry Man」。
これもニュー・アルバムから。

170v_2しっかし、オガンちゃんのベースはタマらんな~。
右手の動きなんかを見てると自分でもできそうな感じだけど、トンデモナイよね。
もうウネる、ウネる!
アップ・テンポではサラブレッドのように疾駆し…、バウンス・ナンバーでは草原のカンガルーのように跳躍し、そしてドロドロのスロー・ナンバーではアナコンダのようにうねりまくる。
こんな風に弾けたらベースもやってみたくなる。絶対気持ちいいにキマってる。

180v_2それと、Johnのドラムもタマらんわ~。
なんでこんなに軽く叩いてるのに音が破天荒にデカいワケ?
感覚としては大二さんのドラミングを見ているみたい。
本気で力を入れるとどうなっちゃうんだろう?NATALのアッシュのキットが実にイキイキと鳴り響いている。
この人、「NATALは最高のドラムだよ」ということを口にする以外、機材に関して細かいことを一切何も言わないんだよね。一切!
日本人には絶対に見かけないタイプだ…ってこの人、アメリカ人だった。
先日、他にもアメリカのジャズ系のNATALのエンドーサーの面倒をみたが、その人も一切細かいことを言わず、スネアも含めて貸し出したNATALにものすごく喜んでいた。
ドラマーってこうなのかな?
そこへ行くギタリストは機材の話しをよくするな。とにかく皆さんMarshallのことをよく語ってくれるわ。
で、色々と歴史的なこぼれ話をしてあげるとメッチャよろこんでくれる。
昔フェデリコ・フェリーニに『オーケストラ・リハーサル』という作品があったが、弾いている楽器によって、性格が表れるのは実におもしろい。

200さらに新作からもうi曲「Here I Come」。これもミディアム・テンポで♪ザッカザッカと。

220v

既存曲を何曲から演奏して、また新作から「Crazy For Your Love」。
210v_2
そして、Bob Dylan。
以前にも取り上げていた「One More Cup of Coffee」だ。
この曲が収録されている『Desire』がリリースされたのは私が中学3年の時だった。ハードロックに夢中で、プログレッシブ・ロックの愉しみを発見した時分の私はBob Dylanなんか聴くようなタマではなかったが、「Hurricaine」にはブッ飛んだナァ…カッコよくて。
だから「One More Cup of Coffee」なんてまったく印象に残ってなかったけど、こうして聴くと、いい曲だな~。Chrisの「♪One more cup of coffee 'fore I go」という歌声が心にしみる。
260_2

大きな見せ場に差し掛かる。
オガンちゃんがインタビューで触れていた箇所だ。
新作から「Mainfield of my Mind」。
オガンちゃん曰く、「Chrisがワンコードで狂ったように弾きまくる」というヤツ。

S41a1959_2 確かにスゴイ!
まるで何かにとりつかれているようだ。
ここでもContraneの影響がうかがえる…というのはギター版「シーツ・オブ・サウンド」。

初期~中期のColtraneが目指していた「音の敷布」だ。ビャーっととにかく空間と時間を音で埋め尽くす。

250

また、狂ったように弾きまくるChrisをバックアップするふたりの御仁がすさまじい!
230v_2
毎晩身を削ってこんなことやらなきゃならないんだからキツイ稼業だ…と思いたくもなる。

280v

この人は本当にインプロヴァイズしてるね。
何も考えないで頭の中に自然に浮かぶフレーズを指に指令を出して音にしている。ストック・フレーズを並べている感じがまったくしない。
「思考の地雷原」…タイトルが示す通り、一歩ルートを間違えたら一巻の終わりとなるヤバいパフォーマンス!

350v

そうかと思うと急におとなしくなって…

240vThe Beatlesの「For no One」。
オリジナル曲ばかりだと初めて来たお客さんが飽きてしまうのでカバーを取り入れる…というヤツ。
Chrisはビートルズが大好きなんだって。

S41a1967_2 当然オガンちゃんの日本語によるMCも挿入される。
Chrisと回ったアメリカ・ツアーの話しね。

300v_2

新旧取り混ぜてショウはまだまだ続く。

290

新作収録の「You Know You're Wrong」。
ハイハイ、私が悪ぅございました!といいたくなるぐらいのオガンちゃんの魅惑のベース・ライン!
あのね、今だから言うけど、もちろんオガンちゃんにMarshall GALAの出演をお願いしたんよ。
ソウル・ジャズみたいなことを演ってもらいたかったの。
ところが、Chrisのこのグループの北米ツアーが入ってしまうかもしれない…ということで安全を見て泣く泣く諦めた。
そしたらアータ、その北米ツアーがズレて結果的にはGALAへの出演はOKだったのよ~。
時すでに遅し…もうガッチガチにMarshall GALAのプラニングをしてしまった後だったんで断念。
EDENのエンドーサーとして『Marshall GALA 2』にはゼヒご登場願いたいと思っている。
待てよ、Marshall、EDEN、NATALなんだから、何ならこの3人全員出ちゃえばいいじゃんね~。
ムリか…。
今、その北米ツアーの真っ盛りで、明後日からオガンちゃんはフロリダだ。もう暑いんだろうナァ。
ツアーは5月28日の「クンネリケッ」から翌日のメイン州はスカボローで千秋楽を迎える。
スゴイなぁ、ワタシだったらとても身体がもたんわ。
ちなみに「クンネリケッ」は「コネチカット」のこと。アメリカ人には「クンネリケッ」でようやく通じる。

270vでも、Chrisの音楽なんか日本の若い人に聴いてもらいたいナァ。
そしてこう言う。
「『音楽』ってこういうもんだよ」って。
「『音楽』ってこうして、薄皮を毎晩一枚一枚剥いでいくように身を削ってやるものだよ」って。
この言葉は我が友、三宅庸介氏の受け売りだが、けだし名言だと思う。
もちろん誰にでも簡単にできて、楽しめて、「あ~、ハッピ~、ハッピ~」というのも音楽の魅力なんだけど、やはり「芸術」はストイックなものであるべきだ。
「芸術」という言葉が堅苦しければ「娯楽」と置き換えてもいい。
人様を本当に楽しませるには膨大な時間を費やした想像を絶する「鍛錬」が欠かせない。草食系ロックの極まりない退屈さはそこに起因しているのではないか?
Coltraneは死ぬ前にこう言ったという。
「私の人生にレジャーはなかった…」
彼は音楽に人生を捧げ、『A Love Supreme(至上の愛)』など、後年は次第に宗教色増し、無調の世界に突入していった。
長年カルテットのピアノを担当したMcCoy Tynerは、あれほどのスゴ腕にもかかわらず、ノイローゼになるほどColtraneから「練習しろ」と言われ続けたらしい。

310vおなじみの「Hideaway」から…

330_2

本編最後の「My Way Down」へ。
この曲が私にとって一番Chrisのイメージかな?

320アンコールは3曲。
オガンちゃんが教えたんだろうけど、Chris直筆のセットリストには「Encore」とすべきところに本当に「残業」とキチンとした漢字で記されている。
下北沢ではどこのラーメンを食べたのであろうか?

340_2今回も「あ~、『音楽』をドップリ聴いた!」という気分に浸らせてくれた。

360v小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

Chris Duarteの詳しい情報はコチラ⇒

370_21965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年11月25日 下北沢GARDENにて撮影)

2016年4月18日 (月)

春CANTA'16 EVERYBODY NEEDS SOMEBODY 〜 欲しがられたい男達 〜

先日のMarshall GALAでも最高のパフォーマンスで大いに会場を沸かせてくれたルークさん。
その興奮も冷めやらぬうちに新しい音源、『EVERYBODY NEEDS SOMEBODY』を引っ提げてCANTAの春のツアーをスタートさせた。
10新しい音源とは、4月9日にリリースされた4曲入りのマキシシングル、『EVERYBODY NEEDS SOMEBODY』だ。

25vdそして、CANATAは14周年。
そのツアーの千秋楽を赤坂BLITZで迎えた…というのが今までのMarshall Blogの展開だよね?
ところが…そこはヨソとはチョイと違うことをするのがCANTAのいいところ。
このBLITZ公演は初日なのよ。
それをMarshall Blogがレポートしちゃおう!という趣向。
つまり、ツアーはまだまだこれから。
今日の記事は「お見逃ししなさんなよ!」という一編だ。
これからCANTAの最新のステージをナマでお楽しみになるという方のために、記事内の曲名は暗号でお送りします。
「暗号」は英語で「CODE」。これから発売されるMarshallの新商品の名前ですな。
そう、Marshall GALAにお越し頂いた皆さんはご存知の通り、ルークさんがこのCODEを日本で初めて公共の場で披露したワケ。
それにちなんで…。
暗号の方式はシンプルな「カエサル・シフト」でできています。
「カエサル・シフト」が何かは過去のMarshall Blogで調べてみてくだされ。

20

ルーク篁

30vMASAKI

40v雷電湯澤

50vもちろんルークさんはMarshallなんだけど、今回のステージのルックスはいつもとは様子が異なる。

60中央に1959と1960AX。
その両脇には1960とMODE FOURキャビがセットされた。

70メインが白いヤツ…Randy Rhoadsシグネチャーの1959RR。
下段に収まっているのは日本でのみ25台限定で発売された1959SEだ。

80今回もインストからスタート。
120v
そして、「Wlmi」。
あ、もう一回言っておきますが、CANTAに「Wimi」という曲はありませんからね。暗号よ、暗号。

90ウ~ン、やっぱりこの3人の寸分のスキもないガッチリしたアンサンブルはいつ聴いても気持ちがいいね。
ルークさんの分厚いMarshallトーンに彩られたギターと艶っぽい歌声…

100MASAKIさんの超絶なテクニックとスケールの大きなベース・ライン…

110v丁寧かつダイナミックにバンドをドライブさせる雷電さんのドラミング。

130v続けて「Vemrfsa」。
客席から「おかえり~」という声が飛んでいたが、メンバーの2/3が人間界を離れていた関係で、何でも9か月ぶりCANTAとなるそうだ。
しかし、まったくそんなブランクを感じさせない、毎晩どこかで演奏しているかのようなこなれた演奏だ。

135vギターを持ち変えたルークさん。
曲は「Fsyrh jsv Jviihsq」。

140続いて新作から1曲。

1505曲目は雷電さんスタート。
170v
日本語がタイトルになっている曲。

180vMASAKIさんのヤカンも登場!

160v

イヤ~、もうルークさんのMCも冴えに冴えちゃって会場は大爆笑!
演奏といい、トークといい絶好調!

190新作からタイトル曲、「Everybody Needs Somebody」。
あ、ココはレコ発のコンサートゆえ、タイトル曲はセットリストに入るにキマっているので暗号を解いておいた。

200vDeam Martinの「Everybody Loves Sombody」はMarshallの創業者でプロの歌手でもあったJim Marshallの愛唱歌で、パーティの時など必ず歌っていた。
そして、映画『ブルース・ブラザース』の挿入歌でご存知の方も多いと思うが、「Everybody Needs Somebody to Love」はKing Solomonこと、Solomon Burkeの1964年のヒット曲。
もはやCANTAもこの域…「Everybody Needs CANTA」なのだ。
「every」が来たら「単数」ね。

210vもう1曲。
男性の失恋の歌を書いてみたかったという「誰かのために」。
MCでは、会場販売分のCDが完売したことが告げられた!
「もっと持って来ればヨカッタ…」とルークさん。
240
新作収録曲の披露が終わったところでおなじみのレパートリーが緩急取り混ぜて飛び出してくる。

S41a0162CANTA名物、「しっとり泣こう」のコーナーで「Gvcmrk Hecw」…あコレ、また暗号に戻っています。
ジックリ聴かせておいてから…

250vそして「Izivchec」から「Jerxewmdi」でグイグイ盛り上げいく~!
230v
最終コーナーでも「Liezirw Aemxmrk」他、おなじみの曲を並べて観客を興奮のるつぼに叩き込んだ!

260

270本編の最終曲の直前には秋のツアーの前にアルバムをリリースする宣言をしたルークさん。
お客さんはそりゃもう大騒ぎにキマってる!

280

アンコールはツアーTシャツで登場。

290v

300v

310ルークさんの「コッテリ系いっちょう!」の掛け声で「Checw」。

320vさらに「Ehmiy!」、「Xsrmklx」でたたみ込んでいく!
もちろん、タライ回しも!

330最後は観客に飛び込んでのいつものアレ。

340何て言うの、コレ?「卓弾き」?

350…ということでメンバーがミキサー卓に大集合。
雷電さんって「Uncle Meat」お好きなのかナァ?
もうこの辺りがないとCANTAのショウが〆らないし、観た感じがしない!

360『春CANTA'16 EVERYBODY NEEDS SOMEBODY ~ 欲しがられたい男達 ~』は始まったばかり。
次は4月23日の柏PALOOZA。
そして、ツアーは6月4日の札幌まで続く。
ウェブサイトでスケジュールを確認してゼヒお出かけくだされ!

そして、ファンの皆さんならもうよくご存知。
ルークさんが7月にソロツアーを敢行する!
ツアーのタイトルは『25年目の「篁」~再発記念、THE 四半世紀「篁」LIVE!~』。
25年前にリリースしたルークさんのソロ・アルバム『篁』を再現するという内容。
バンドのメンバーは、K-A-Z(g)、若井望(g)、大桃俊樹(b)、LEVIN(ds)という布陣。
東京は7月28日のチッタか…ハイ、もう手帳に書いといた!
進撃のルークさん、相変わらずの忙しさだ!
あ~、Marshall GALAを早く済ませておいてヨカッタ!


CANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

375cd今回も会場お声をかけてくれたCANTAファンの皆さん、ありがとうございました!
先日の【号外】に記した通り、皆さんMarshall GALAにお越し頂いていて、好意的なご感想をたくさん頂戴しました。
私、完全にホメられると伸びるタイプです。絶対にシカってはいけません。
今後ともCANTAともどもMarshall並びにMarshall Blogをお引き立て頂きますよう何卒よろしくお願い申し上げます。

380(一部敬称略 2016年4月9日 赤坂BLITZにて撮影)

2016年4月15日 (金)

ROCK 'N' ROLL RESEARCH (マーシャル編) vol.2~<後編>湯川トーベン、大谷令文&ロジャー高橋 and THE KEY PROJECT

さて、今年のリサーチも後半に入る。
昨年はトリで登場したTRR。今年は3番目に現れた。
10
TRRとは(今、私が勝手にそう呼んでいるんだけど…)
湯川トーベン
30v

大谷令文
20v
高橋ロジャー和久

40v令文さんの後ろにはハーフ・スタックが2セット…。

50今日の令文さんはJCM2000 DSL100と1960Aの組み合わせだ。

60v1曲目はトーベンさんの「天月」。

70vこのトリオはロックのカタマリが楽器を弾いているようなもんだからして、音の厚みが違う。

8070年代のロックの黄金時代の空気があふれ出ている。80年代以降の匂いは皆無。
コレでいいのだ!

90v「ケツ火、ケツ火」と呼んでいるのは「ケツに火がついた」、すなわちJimi Hendrixの「Fire」。

100vMore over, rover!
Let Raven take over!
(オラオラ、そこの、どかんかい!令文がいてこましたるで!)
ガツンとキマったギター・ソロ。アソコんとこね。
さすがJimi。たった7つの単語の中で、「-er」で3回も脚韻を踏ませてる。それともChasのアイデアなのかな?

1101曲はさんで「病気シリーズ」。歌うは当然ロジャーさん。コレ、タイトル「痛風」でいいのかな?
「2 Phoo」みたいな?

C_s41a0487 十八番、スパイダースの「バンバンバン」。

120いかにも波長がピッタリ合っている立て板に水のパフォーマンスだ。

130「バンドマン・ブルース」も人気曲。

140v続いてもおなじみイントロのこの曲!

160v「組曲:難聴」!
医学をテーマにしたシリアスな正統派ロック・チューン。
180…といいたいところだけど、今日もロジャーさんの爆笑難聴経験談で盛り上がる!

190v

200vロジャーさん、体温計の測定完了を知らせる「ピッ!」がまったく聴こえないそうである。
「エ、なんてッ?」
お客さんのレスポンスもバッチリだ!

210そして爆裂ドラム・ソロ!

220vインスト・パートも抜群のドライブ感で超ゴキゲン!

150

音といい、フレーズといい、呼吸といい、空気感といい、やっぱり令文さんのギターはロックそのものだ!

230v締めくくりはトーベンさんで「しょうもない僕」。
前回もこの曲で締めくくった。
湯川トーベン、最も「ロック」を感じさせるベーシストのひとりだ。とことんカッコいい!

240vやっぱり今年も最高のロック・パフォーマンスを披露してくれたこのトリオ。
他では見ることができない「ROCK 'N' ROLL RESEARCH」の名物だ。

250

260v

270vトーベンさんのプロジェクト「天月(てんつき)」。
コレ、いいんだゼ~。
『FOLKROCKS』にも唸ってしまったが、この『天月』も最高。
トーベンさん、メッチャいい仕事をされています。
今日、偶然にもここGBで天月のライブ!しかも、共演は昨日登場したスランキーサイド!
トーベンさんのロック魂を是非!

280cdTRR、リサーチ完了!

大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ

290v今回トリで登場したのはTHE KEY PROJECT。

300八重樫浩

310vエンリケ

320v工藤哲也

330v八重樫さんの愛機は…

340vJCM800 2203。今回は1960BXを組み合わせた。

350vこのトリオの特徴は何と言っても3人全員が歌うことだ。
もちろん歌がなかったとしてもバンドとして最強。
もうひとりメンバーが増えてジャズを演れば完全にThe Four Freshmenだ。
え、何もそんな例えすることないって?イヤ、最近買ったStan Kentonと共演しているライブ盤がエラク楽しかったもんでつい…。The Four Freshmenは歌も演奏も超一流のジャズ・カルテット。

3601曲目は同名の最新アルバムから「Open Your Heart」。

370さっそく工藤さんと八重樫さんのツイン・ボーカルがフィーチュアされる。
続けて八重樫さんのボーカル曲で「Shoot the Lover」。

380vゴキゲンなハード・ポップ・ナンバー。
「Shoot the Lover」…なるほど「修羅場」ね。アイデアの元は「La Bamba」だそうだ。

385v工藤さんが歌うのは「My Testament」。
しっかし魅力的なお声をしていらっしゃる。男の私が聴いてもウットリしちゃうね。

390vそして、その素晴らしいボーカルをサポートする的を得た完璧な演奏!

400八重樫さんの2203から繰り出される図太い音色は工藤さんの美声に匹敵する!

405v工藤さんがフロントに出てきてタンバリンを振りながら3人で歌う場面も!
コレもTHE KEY PROJECT ならではの光景だ。

410エンリケさんのボーカルは「まさかのTrouble」。
そういえば、この日、機材のトラブルがあったんだ。
さすがの大ベテラン、少しも慌てずに飄々と乗り切っていらした。

420vそして締めくくりは「Carried Away」。

430vファースト・アルバム「KEY YOUR ROCK UP!」からの選曲だ。

445

歌、演奏、ポップでハードなレパートリー…ワン・アンド・オンリーの音楽を展開するTHE KEY PROJECTもこのイベントになくてはならない存在だ。
THE KEY PROJECT、リサーチ完了!

440v

450v

460THE KEY PROJECTの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

465vそして、最後はお定まりのジャム・セッション。

470「今回は若いのだけで演ろう!」とステージに上がった5人。
50代が何人もいる。
そう、ホンモノのロックを知っている世代だ!だからいつまでも若い?

480今年も飛び出した「Born to be Wild」。

490今年のリサーチの結果…

500ロックは肉食、アンプはMarshall、ドラムはNATAL、ベース・アンプはEDEN…ということで…いい結果が出ました!

510コヤマさん、ありがとうございました。
来年もリサーチ楽しみしています。

520vおわり

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年1月9日 吉祥寺ROCk JOINT GBにて撮影)

2016年4月14日 (木)

ROCK 'N' ROLL RESEARCH (マーシャル編) vol.2~<前編>スランキーサイド&メリケンバンド

「やっぱり新年はリサーチしないと始まらないネェ…」とは吉祥寺エリアにお住いの方々の年明けのごあいさつ。
…なワケないか。
いよいよMarshall Blogの「ライブ・レポート」も本格的に2016年に入ったよ!ッて遅っせ~。
ゴメンね。でも内容は濃いからねッ!
とにかく去年の1月の「ROCK 'N' ROLL RESERCH」なるイベントが好評で今年も開催の運びとなった。

10今年も発起人はこのお方。
いつもどうもありがとう、小山さん!

C_s41a0147_2

出演はハッキリ言って昨年とまったく同じ。
みんな健康でヨカッタ!
昨日のプログレシブ・ロックとは極北の、ロックのロックたる魅力にあふれたゴキゲンなチームばかりだ。
まずはスランキーサイド。

20ギター&ボーカルのナベジ。

30vベースはトトキ。

40vドラムはヒジカタ。

50vプリミティブなロックとブルースの溶け合ったシンプルなサウンドは、まさに楽しむためにあるもの。
90
ナベジさんのMarshallサウンドがこのバンドにまたピッタリなんだ!

60v昨年はリンゴ・ロゴの1959のフルスタックだったけど、今年は普通の1959に1960BXのコンビがステージ上がった。

70vトトキさんが使っているのはEDEN WT-800とD410XSTのフルスタックだ。

80v1曲目は「明日になっちまう」。

100「日本のロック」の原型とにいえそうなサウンドにはあり余るパワーを感じる。

110v2曲目は「What do you Want」。
The Doorsの「Break on Through (to the Other Side)」みたいなストレートな爽快感がタマらん!
このDoorsの曲、Jim Morrisonが途中で私のことを呼ぶんだよね。「シゲ!」って。
180v
Marshallとジャズマスターのコンビネーションで説得力のあるソロを展開するナベジさん。
ギター・ソロは音数ではないことを教えてくれる。

130v「ロックンロールはブルース」と歌い出した曲は「ブルースが足りないぜ」。
Robert Johnsonでもいい、Muddy Watersでも、三大Kingでも、誰でもいい。
ブルースの巨人の音源を聴かせて、「それとロックが地続きになっている」と説明して、「あ、そうだったんスか?」と理解して納得する若いミュージシャンなんて今はいないだろうナァ。ビートルズも知らないんだからブルースに興味すら持たないのが普通だろう。
若いミュージシャンは圧倒的に音楽のリサーチが足りない。イヤ、若い人達には必要ないのか…ブルースは。なぜかというとブルースと関係ない音楽を聴いてきたからだ。
要するに今のロックには「ブルースが足りない」のだ。
あ、ちなみに何時も書いているように、私は特段ブルース好きではありません。でも少しは知ってる。必要だから。

140雰囲気もノリもバツグンのリズム隊もスランキーの大きな魅力だ。
120v
今回はイベントを通じてNATALを使用して頂いた。(コヤマさん、ありがとう!)
うれしかったのは、キットを見せた途端、出演者の多くの方がNATALをご存知で、「オ!コレってあの評判のいいドラムじゃん!」と声を上げてくれた方がいらっしゃった。
うれしいわ~。
音や品質の評判が広まっているのはありがたいことこの上ないのだが、読み方がまだまだでございましてね。
NATALは「ナタール」。
ナタルでもネイタルでもありませ~ん!
ナタール、よろしくお願いします!

150「葬列にまぎれこめ」。

160v「葬式」の類の言葉が曲名に使われるのは珍しい。Elton Johnぐらいしかパッと思い浮かばないナァ。
スランキーのこういうセンスがまたいい!

190

5曲目は「どうしたもんだい」。

170「そろそろ皆さんのロックンロールはリサーチできましたか?」と、ライブ告知をして最後のコーナーに突入する。

200v

「Ready to Rock」。
サンハウスの「なまずの唄」風のノリが気持ちいい。
「なまずの唄」はRobert Petwayの「Catfish Blues」からMuddy Watersの「Rollin' Stone」、サウンド的にはThe Kinksの「Milk Cow Blues」あたりを吸収しているワケなんでしょう?その元はSleepy John Estesだ。
でもコレでいい。
だって、もうこういうのは人類の音楽的財産じゃん。みんなで共有して遺産を伝承すべきだと思うんだよね。
The Rolling Stonesって名前だってこういうところから出てきているワケだし。
70年代前半のハードロックあたりまではこういうエキスがふんだんに盛り込まれていたのに、誰がこういう流れを断ち切っちゃったんだろうね?やっぱりパンク/ニューウェイヴあたりのところなのかな?
私は「さくら」より「なまず」の方が全然いいナァ。
そういう意味でもスランキーサイドに拍手を送りたい。

210

220

230vナチュラルなステージ・アクションもバッチリで、ライブハウスのステージに上がっている憧れのお兄さんたちを観ていた高校生の時の気分にしてくれる。

240スランキーサイドの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルウェブサイト

250vナベジさんが最後に言い放った…「ロックンロールはMarshallがあるだけでいい…」
けだし名言!(一昨日はジャズもMarshall!なんて言っていたクセに)
スランキーサイド、リサーチ完了!

260v続いての出番はメリケン・バンド。
ここまでは出演順も昨年と同じ。安定のプログラム!

270コヤマタケシ

280vギターのKAPPA。
去年はレスポールだった。

290v今年のMarshallはJMP期の2203と1960A。

300vベースのJUN。

310vドラムはSONNY。

320vもうね~、ココはスゴイよ。
ロック魂があふれすぎちゃって、どうにも収集つかないことになってる。

330ボーカルの人に合わせてバンド・メンバーが想定外のハイテンションぶりを見せてくれるのだ!

340前回「ウチのバンドはコードが3つ、キーはE、リズムはほとんどシャッフル」なんて言っていた。
コヤマさんのいでたちや、イベントのタイトルからしていわゆる純粋なロックンロールと思いきや、実は結構なんでもありのハード・ロック。
プレスリーがハード・ロックを演ったらこうなります…っていうか、ミック・ジャガーがツェッペリンで歌ってるっていうか…。
そのミックス具合がこのバンドのオリジナリティをうまく弾き出しているのよ!

360v
80年代のMarshallの宝刀、2203の分厚い歪みが快感!

350v何しろひとっところに収まっていないコヤマさん。写真はほとんどカメラ目線だ!

3702曲目ではハーモニカを手に取った。名手である。

410v
コヤマさんはマイクを通して、10ホール・ハーモニカ(確か「ブルース・ハープ」という言葉はどっかの登録商標だったような…)をMarshallにつないでブロウする。
お気に入りはBluesbreakerとのことだが、持ち運びも大変なので、このシリーズではClass5のヘッドを使用している。
Marshallのリサーチに余念がないコヤマさんのこと、今はASTORIAに興味をお持ちのようだだ。ASTORIA CUSTOM(赤いヤツ)あたりでブカブカやったら相当カッコいいだろうな。
420v
「皆さん、うるさいですか~?50すぎてもこれだけ暴れてま~す!」

380コレぞロック・シンガーのお手本だよね。
ホントにこういう人がステージ・フロントに立つ機会が減ってしまった。
480v
こういう人とは「さくら」も「がんばれ」も関係ない人のことだ。すなわちロックンローラー!

400v
かれこれコヤマさんと知り合って10年が経つ。
出会いは名古屋で開催して頂いた「Marshall Mania」というイベントでのことだった。
そのイベントのレポートがあるので再掲しておこうっと!


Marshall Maniaに関する記事はコチラ⇒Marshall Mania 2

390初っ端から全力疾走のノリノリ状態だが、2曲を演奏してますます温度が上昇する。
天ぷらで言えば揚げ頃の180℃か?とんかつならそれよりチョット低めか?いずれにしても沸点がとっくに超えている。

430JUNさんもジャンジャン服を脱ぎ棄て大熱演!

520
はじめはこんな感じだったのに…

Img_0190 すぐにこんな感じ。普通の下着かと思ってビックリした!
JUNさん、1/3ぐらいは客席に降りてプレイしていた!

S41a0210 KAPPAさんのソロもバシバシきまる!
500

ここでもNATALが大活躍。
NATALバーチの鳴りのよさがメリケン・バンドのロック魂を揺さぶる!

C_s41a0282 メリケンバンドもチャンとブルースの芳香を放っている。
この声で「Walkin' Blues」みたいなのを演られるとやっぱりカッコいいよね。

470持ち時間イッパイに、歌って、弾いて、踊って、暴れて…ロックのコアに触れたひとときだった。
メリケンバンド、リサーチ終了!

490vメリケンバンドの詳しい情報はコチラ⇒Meriken Band official website

540<後編>につづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年1月9日 吉祥寺ROCk JOINT GBにて撮影)

2016年4月13日 (水)

プログレッシブ・ロックの聖地から~Neo-ZonkとZLETOVSKO

音楽の現場などでお近づきになった方に「どんな音楽がお好きなんですか?」などと社交辞令的に尋ねることはそう珍しいことではない。
クラシック?ジャズ?ロック?演歌?と徐々にターゲットを絞って行って、「あ、ワタシ、プログレッシブ・ロックが好きなんですよ」と答えられた場合、相手がどんなプログレッシブ・ロックを聴いているとあなたは想像しますかいね?
Yes?King Crimson?EL&P?Genesis?Pink Floyd?等の一時代を築いたメイン・ストリーマー?
ホッとする答えではある半面、もうさすがに会話が燃えないか?何せ40年ぐらい聴いて来てるでナァ。
Soft Machine?Matching Mole?Caravan?Hatfield & The North?National Health?Henry Cow?Gilgamesh?Slap Happy?…
カンタベリー好きだ~。2回行ったぐらいだから。
Jethro Tull?Manfred Mann's Earth Band?Hawkwind?Van Dar Graaf Generator?Beggar's Opera?…
そういうのってプログレか?
ナニナニ、イギリスものには飽きた?じゃ
Area?PFM?Banco?Gong?Ange?Magama?Focus?Finch?Trace?
イギリス以外のヨーロッパ列強ものもいいよね。でも、私はドイツものはからっきし苦手。レコード屋のプログレッシブ・ロック・コーナーで「ドイツ」のところはスッ飛ばす。
Anekdoten?Matts-Morgan?SBB?Omega?
辺境系は中古CDの値段が高くて買いにくい上に当たりハズレが極端にデカいからな~。
他にも南米系にもいいのがあるようだけど、残念ながら聴いたことがない。
…とナニが言いたいのかというと、プログレッシブ・ロックは実にすそ野が広い。
上記に限らず、もちろんアメリカや日本国内も含めて世界中で展開しているし、スタイルもあまりにもバラエティに富んでいて、ヘタをするとワケのわからないものとか、尺の長い曲はすべて「プログレッシブ・ロック」としてひとくくりにされている感じすらあるもんね。
だって、Third Ear BandとBrandXを果たして同じジャンルに突っ込んでいいものだろうか?
機械任せのKraftwerkと人力音楽曲芸の極致、Gentle Giantを同ジャンルとして捉えることにはどう考えたってムリがある。
これがブルーグラスだったら話しは簡単だ。ま、細かくは色んな流派があるんだろうけど、ブルーグラスは全部ブルーグラスのように思える。
ブルースもそう。極端なことを言えばコード進行がひとつしかないんだから。

つまりプログレッシブ・ロックはおもしろい…ということなのだ。(ドイツものは受け付けないけど)
で、何度も何度もMarshall Blogに書いてきているけど、プログレッシブ・ロックの本場、イギリスはダメよ。今は誰も聴いていないというイメージが猛烈に強い。
こんな雑誌も出ているには出ているけど、思い返してみるに、イギリスの人は自国のロックについてよく知っている人が多いけど、「プログレ・バカ」って今まで行き会ったことがないな…。
かつてのMarshallのエンジニアだった親友のスティーヴ・ドーソンと車の中でロックの話しをしていた時にプログレッシブ・ロックの話になって…あんなに色んなロックを聴いている人であるにもかかわらず、「ジェネシスなんてよう聴かんわ…(実際は英語)」と漏らしたのを聴き逃さなかった。
このようなことから、本場イギリスでもプログレッシブ・ロックの存在というのは特殊なものなのではなかろうか…というイメージが今ではとても強いのだ。
そんなだから、「貧すれば鈍する」で、本家にもいいバンドがいないのだろう。
先月、「これが"レジェンド"!! ブリティッシュ・プログレッシブ・ロックの新伝説!!」とMarshall Blogもビックリの「!」とともに帯に記された宣伝惹句に惑わされて「LEGEND」とかいうイギリスのバンドの1990年代初頭のアルバムを買って聴いてみたが、あまりにつまらなくてイッパツで目が覚めたわ!!
では私がそれにどんなサウンドを期待していたかというと…Yesかな?Gentle Giantかな?PFMかな?…要するに、好き嫌いの度合いは別にして、それらが私にとっての「プログレッシブ・ロック」という言葉の定義なのかもしれない。
(下の一番右のデザイン、メッチャかっこよくない?Genesisの『Foxtrot』特集)

C_img_2013 そして、日本。
御茶の水の明治大学のかつての記念館の前にあるレコード店が『クリムゾン・キングの宮殿』を世界で一番売る店舗であったということを飽きもせず、また引き合いに出すが、日本は間違いなくプログレ天国だ。
あのね、あんなに素晴らしいバンドを輩出しているのに、イタリア人にプログレッシブ・ロックの話をすると、PFMはイケるけど、Areaすら知らないようなヤツらばかりだった。とても「Raccomandata Rievuta Ritrno観たことある?」なんて話はムリ。
同じようにフランス人に尋ねると、GongもAngeも知っていたけど、「古い!」と笑われた。
もちろん訊く相手の世代や年齢にもよるけどね。
そこへ行くと、「自称プログレ好き」を標榜する日本人にプログレッシブ・ロックの話しをすれば、きっとEnglandもQuella Vecchia LocandaもAphrodite's Childも押さえていることは間違いない。
コレ、スゴイことだと思うんだよね。
ところが、イザ、演る方になると俄然寂しくなってしまう。
で、「日本のプログレッシブ・ロック」というと必ず付いて回るのが「四人囃子」の名前。必ず日本のプログレッシブ・ロックの代表みたいに扱われるけど、私にはそんな風にはとても思えない。
「一触即発」も「ネッシー」も「円盤」も「ラム」も音楽的、演奏技術的にシッカリした上質なロックにしか聞こえない。
強いて言えば「ピンポン玉の嘆き」ぐらいかナァ?
こんなにプログレッシブ・ロック好きな国民なのにクリエイトするサイドでは苦戦しているという印象が強いのは私だけであろうか?
言葉の問題なのかナァ。

そんなイメージを持っているだけにNeo-Zonkを発見した時には驚いた。
私にとってのプログレッシブ・ロックのイメージにドンズバだったからだ。
だから、どうしてもみんなに知ってもらいたくて、あるいはプログレッシブ・ロック復権の一助としてMarshall GALAに抜擢させて頂いたというワケ。
その甲斐あってか、評判もすこぶるよく、まだまだプログレッシブ・ロックはイケるのではないかとひとりごちた次第。

さて、話題はチト替わって、吉祥寺のシルバーエレファント。
オープンしたのは私が高校2年の時だったかな?調べてみると確かに1978年の開業だった。
仙川に住む友達と、「吉祥寺に新しくライブハウスがオープンしたらしいよ!」なんて、学校で話をしたことをウッスラと覚えている。
私はPlumage(プルーミッジ)という民間の音楽サークルのイベントで訪れたのが最初だったかな?高校生にしてそのステージに立ったことが猛烈うれしかったのを覚えている。
当時はライブハウスに出演するなんて夢のような出来事だったからね。
その当時は店内の装飾が真っ白だったように記憶している。
吉祥寺はウチから遠かったので、ほとんど行くことはなかったが、Bad Sceneを観に行ったのと、三文役者のメンバーとして再びステージを立ったことを覚えている。
そのシルバーエレファントが知らない間に「プログレッシブ・ロックの聖地」になっているっていうじゃないの。
さすが日本、聖地があるだけ素晴らしい。ロンドンには「パンクの聖地」はいくつかあっても「プログレの聖地」なんてまったくないからね。ま、「UFO」の跡地ぐらいか?

C_img_0248 そんなことをつれづれ考えながら、この日シルバーエレファントに向かったのはそのNeo-Zonkが出演していたから。
「聖地」にピッタリすぎるぐらいのプログレッシブ・ロック。

01大沼あい

02v長崎祥子

03v伊藤ショボン太一
…なんだけど、この日は、実はMarshal GALAの宣伝用の写真を撮りにお邪魔したのです。
なのでライブ・レポートはなし。
でも、アルバム『Luminous』から選ばれたいつもながらのゴキゲンなプロッグ・ナンバーを完璧に演奏してプロッグ・ロック・ファンを狂喜させたことだけは記録しておこう。
今週の金曜日には15日にはワンマン・コンサートがあるそうだ。

Neo-Zonkの詳しい情報はコチラ⇒neo-zonk site

3_s41a0366今日のMarshall Blogは、この日Neo-Zonkの後に登場したバンドをご紹介したい。
ZLETOVSKO(ズレトブスコ)というバンド。
バンド名はマケドニア語だそうだ。マケドニアってどこよ?
現地の言葉では「Злетовско」と綴るようだ。するってーとロシアの近く?…と思ったらバルカン半島なのね。

10

メンバーは、
キーボードが堀越功。

20vベースが桑原重和。

30vギターが伏見蛍。

40vドラムが吉田達也…という布陣。

50v伏見さんがMarshall JCM900 4100を使用。
伏見さんは他にケラリーノ・サンドロヴィッチのお仕事などをされているそうだ。

60vさっき、日本のプログレッシブ・ロック界は演る方が寂しいと記したが、それは全般的なことで、中にはヤケクソに素晴らしい活動をしている、あるいは活動していた方々もいらっしゃる。
私が知っているウチのそのひとつがこの「POCHAKAITE MALKO(ポチャカイテ・マルコ)」。
そのセカンド・アルバムの『LAYA』は私の愛聴盤のひとつだ。

70cd事前にZonkのあいちゃんから「対バンの方はかつてポチャカイテ・マルコをやっていた方」と聞いていたのでこの日を楽しみにしていた。
リハーサル後にそんな話をZonkの3人としていたら、「あ、ワタシがポチャカイテ・マルコをやっていたんです」と桑原さんが話かけてきてくださった。
少し話をさせて頂くと、やはり民族音楽がお好きとのこと。
もう「ポチャカイテ・マルコをやることはないだろう」というようなことをおっしゃっていたが、日本でももっとこういう音楽が聴かれるようになるといいんだけどナァ。

80vちょっと脱線で、民族音楽。
『LAYA』の中でも「♪サリガマパダニ」とパキスタンの宗教音楽が取り入れられていたが、私もそのカッワーリーが大スキで、今でも時折CDを引っ張り出してきてはヌスラット・ファテ・アリ・ハーンの美声に酔いしれることがある。
そして、最近それに匹敵するヤツを見つけちゃったのがコレ。
『偉大なるクルアーン/イスラムの栄光』という、やはり宗教音楽。
コレを紹介するのは時節柄チョットどうかもと思ったが、あまりにも感動的だったので触れておく。
「クルアーン」というのは「コーラン」のことで、それを4人のオジちゃんたちが朗唱するというもの。日本で言えば般若心経を聴いているようなものなのだが、どうしようもなくカッコいい。
節々の最後に「エキベン」という言葉がやたらついて回るのが実に気になるのだが、アッラーを讃える言葉の一種なのだろうか。
とにかく正確な微分音階を操り、聴いたこともないメロディを熱狂的に織り上げていくサマは圧巻だ。
私も民族音楽が好きで、面白そうな安価なCDを見つけると買い込んで来るのだが、アフリカ系は苦手かな。

90cdそれと今日触れておかなければならないのがコレ。
もうMarshall Blogで何回も紹介しているのは、ホッピー神山さんの『A Meaningful Meaningnessless~意味のないものは、意味がある~ 』。
私の「日本のロック名盤」のベスト10から未来永劫漏れることがないであろう愛聴盤。

100cdこのアルバムでドラムを担当しているのが吉田さん。あまりにもスゴイ!

110肝心のZLETOVSKOといえば、Neo-Zonkのようにアクロバチックなキメをバシバシ決めるというタイプではないが、とにかくプログレッシブ・ロック。

120ギターの形だけではプログレッシブ・ロックには見えないけど、果てしない反復フレーズや独特の節回しはプログレそのもの!
私事ながら、大学の時の友達のトランぺッターにソックリでお会いした時かなり驚いた。

130スゴすぎちゃって「ウマい」なんて言葉が出て来ないね、吉田さんのドラムは。圧巻!
やっぱりこういうドラムでないとプログレッシブ・ロックは面白くならない。

140vピック弾きによる歯切れのよいラインをネジ込んでバンドの輪郭をよりシャープにする桑原さんのベース。

150v吉田さんのオペラ・ボイスも炸裂!
ホッピーさんとのデュオもいつか聴いてみたい!

1602年半のブランクがあったとはとても思えない充実したパフォーマンスで満員のお客さんを魅了したのであった。

170vZLETOVSKOの詳しい情報はコチラ⇒facebook

180(一部敬称略 2015年12月23日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2016年4月11日 (月)

あの感動をふたたび!~30th Anniversary LIVE 『SHOW-YA BIG 30』 <後編>

30年にも及ぶSHOW-YAの歴史の中で意外にも初めてだった…というステージ上での5人対談で息を整えて、いよいよショウはクライマックスに突入。
30年を30曲で綴る「昭和史」の終盤、まずは藤山一郎の「青い山脈」から…イヤ違う、30年に及ぶ偉大なる「SHOW-YA史」!
コンサートも2/3が経過し、20曲目となる「水の中の逃亡者」は1987年のシングルだ。

10_3後半に入ってもまったくパワーが落ちる気配すらない寺田恵子

J_s41a10491988年の『GLAMOUR』収録の「Keep me in Your Heart」。

40v_keepジャンジャンいくよ~!もう止まらない!
続けて「ギャンブリング」。
この曲は1990年のシングルだ。

50_2フロントで激走する恵子さんをインスパイアし続けるメンバーたち!
仙波さとみ

60v_2中村美紀

70v_3角田mittan美喜

80v_2そして、五十嵐sun-go美貴。

90楽器チーム、mittan、キャプテンと続く3番目のソロはsun-goさんのギター!
ナンカYesみたいでカッコいいね。
Alan White、Rick Wakemanときて、Steve Howeだ。
クレイジーなら、ハナ肇、石橋エータローと桜井センリのデュオ、そして植木等。
ドリフだったらいかりや長介、荒井注、そして中本工事だ。

95vピロピロとシュレッドする「超絶系」ということではないが、sun-goさんは一聴してそれとわかる自分だけのスタイルを確立している。
そういう音楽家が「アーティスト」と呼ばれる。
そして、そのお供はMarshallだ。

100_2Where the rock is created, where Marshall is....ロックがクリエイトされるところ、Marshallあり…と誰かが言ったかどうかは知らないが、sun-goさんはJVM!
sun-goさんが真空管ギター・アンプの素晴らしさを教えてくれる。

10530周年を記念するにふさわしい大舞台に鳴り響く充実のソロ!

120v_2そのsun-goさんの入魂のプレイに惜しみない歓声が浴びせかけられた。

125ここで「私は嵐」!

125_araハードなギター・ソロから矢継ぎ早に飛び出す定番へヴィ・チューンに会場は大よろこびだ。

130_3さとみさんのピックアップ・ソロが炸裂!

140vお客さんもどうぞ~!

460_2
それどころか、恵子さんがステージから降りて来た~!

230_be
「♪あ~ら~し~」をみんなで大合唱!楽しいね~!

240 もちろん、お約束の…

150_2「嵐」ポーズ!これもキマった~!

160MCをはさんで最近の愛奏曲が続々と繰り出される。

170v_mcオラオラ、「OUTSIDER」をお見舞いするぜよ~!

180_2この曲のサビもホントにカッコいい。イヤがオウでも盛り上がるわ!

190SHOW-YAの新しいスタンダード、「流星少女」。

210vお客さんもタオルも準備万端!回せ、回せ~!

220_2お客さんの果てしないパワーと真っ向から向き合う熱演!

30_2

さらに「BATTLE EXPRESS」が続く。

250「♪Show me the power」というよりも恵子さんのパワーを大いに見せつけられる!

260v_2この曲のポイント、キーボードと…

J_s41a0857

ギターのバトルでクライマックスを迎える。

J_s41a0415前の曲に続いてキレッキレのギター・リフから猛然と疾駆するナンバーは「You Turm Me Over」!

305
この曲でもキャプテンが大活躍。
J_s41a0017
続けてsun-goさんが弾くおなじみのギター・リフで本編最後の曲が始まる。
300v_g

「限界LOVERS」だ~!

280_you

リリースしてから26年の間に何回演奏したのか、もはや本人たちにもわからないであろうこのSHOW-YAの代表曲。
この日の演奏はいつもとは異なる感慨深いものがあったに違いない。

325v

J_s41a0871

330v_2

340_2

110v

これで本編が終了した。
この恵子さんの表情!トライアスロンを連続3回ぐらい完遂したような果てしない充実感がほとばしっている!

Rそして、アンコール。
「SHOW-YAを支えてくれるたくさんの人に感謝します。SHOW-YAの旅はまだ始まったばかり…。
SHOW-YAはライブ・バンドです。
皆さんにいいSHOWを見せてあげる…という意味で作ったバンドです。居酒屋で付けた名前だけど…」
…と歌い始めたのは「限りなくはるかな自由へ」。

370v_3

『PROGRESS』収録の1曲。
しっとりとした恵子さんの歌の中に「まだまだやったるぞ!」的な力強さを感じずにはいられなかった。

360そして、いよいよ30曲目!
「FAIRY」~~~!

380v_2ラストを飾る、すなわち30年を締めくくるにふさわしい名曲。

270_be
客席も大興奮だ!

390終幕に向けて全力疾走する5人。

400_2

410v

420v_2

430v_2

440vいつも見慣れたアクションだけど、今日はやっぱり感慨深い!

450

もちろんサオ回しもバッチリとキマった!

470mittanもこの通り!

Img_0420ああ~、とうとう終わっっちゃった~!

350v_4お疲れさま~!
30曲で30年のSHOE-YAの歴史を編み上げた5人は大きな大きな歓声に包まれた。

490客席に降りて感謝の念を伝えるさとみさん。
みんなうれしそう~。
510_2
mittanは「30周年記念くつ」をプレゼント?!

500感涙にむせぶ恵子さん。

520_2「ありがとう~!」と地声で感謝の念を伝えて…

530気合をいれて31年目に突入した。

540v_2終演後、スクリーンに投影されるエキサイティングな写真の数々。
自分で言うのも何だけど、いい写真だナァ。
感動が増幅する!

550おめでとうSHOW-YA!
6月12日、日比谷野音でお会いしましょう!

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

560おわり

(一部敬称略 2015年12月17日 東京国際フォーラム ホールAにて撮影)

2016年4月 8日 (金)

あの感動をふたたび!~30th Anniversary LIVE 『SHOW-YA BIG 30』 <中編>

楽し、懐かしのシングル盤コーナーの後はドバっと雰囲気が変わってアコースティック・コーナー。
広いステージの中央で恵子さんとsun-goさんにスポット・ライトが当たる。10_2「ふたりでなつかしい曲を演りたいと思います」と選ばれた曲は1990年の『HARD WAY』から「Blue Rose Blues」。
30v
水を打ったような静けさの中、つぶやくように、そして語り掛けるようにメロディを紡ぐ恵子さん。

20v音楽の場合、経過していった年月の重みはこうした静謐さの中でこそ表現されやすいのかもしれない。
小学校の時の音楽室の壁に「静けさの中からこそ美しい音楽は生まれる」という標語(?)が額に入れて飾ってあった。ベートーベンかなんかの言葉かね?…ま、ガキどもそんなこと知ったこっちゃなかったけど、私はよく覚えている。
それから、ギタリストのUli Jon Rothが「音楽の本当の美しさは『ラルゴ』の中にこそある」と35年ぐらい前の何かのインタビューで言っていたのを覚えている。
まさにそれらの言葉を想起させる2人の演奏だった。

40_2そして、恵子さんのテーマ・ソング的なレパートリー「The Rose」。
これまでも愛唱歌的に何回かステージで披露する恵子さんを見てきたが、アコースティック・ギターでの弾きがたりというシチュエーションが普通だった。

50今日はキャプテンのキーボードを得ていつもとは異なる雰囲気で情感を表した。

60そして、sun-goさんのハモり…コレがまたいい。
観客全員が予想外のアンサンブルに耳を傾けたね。

70v_2sun-goさんがステージから離れ、今度は恵子さんとキャプテンのデュオ。
1986年の『QUEENDOM』から「I can tell you」を披露。

80こうして「静か」コーナーが幕を下ろし、恵子さんがステージを降りる。

90v_2替わって登場したのはmittan!
ここは当然ドラム・ソロ!

100vいつもは最後に打ち鳴らす銅鑼を今日は最初にブっ放す。

110_2そして、いつも通りのパワフルなソロ。

120vSHOW-YAのコンサートの中でも人気のこのパート、「mittan!」の掛け声が会場中に響き渡る。

130_2
クラシック曲をバッキングにソロを展開。

115ドラムの人達みんなコレ好きネェ。
やはりCozy Powellは偉大なのね?中学2年の時にRainbowが初来日して武道館で観たけど…ドラムはあまり覚えてないナァ。
その代り、今日フォーラムでCozyを観た気になったよ!

140_2宙に高く舞うスティック2本!

150vキマった~!

160v_2メンバーが全員揃って、1990年の『HARD WAY』から「Life is Dancing」。

170_2恵子さんはお召し替えでパワー・アップ!

180vコレも楽しくていい曲だな。

190v_2ハードな曲調に散りばめなれたポップなセンスとでもいうのか、ドライブしまくるSHOW-YAとはまた一味違った魅力にあふれている。

200v一転ステージが暗くなり、キャプテンにスポット・ライトが送られた。

210_2キーボード・ソロだ!

220様々な音色を使い、シンフォニックな世界を作り上げる。

230vキーボード・ソロはここ数回のライブではご無沙汰だった。
今日のパフォーマンスは長尺だったのでファンは狂喜したに違いない。

240大喝采~!

250v_2荘厳な雰囲気からまたまた一転してステージは「しどけなくエモーション」でにぎやかに!

260_sido演奏はしどけないことはまったくなく、ソリッドそのもの。
270v「愛さずにはいられない」

280_aiしかし、SHOW-YAのレパートリーってスゴイよな~。掘っても掘ってもいいのがジャンジャン出て来る。

290v_21990年のシングル「叫び」。

300_sakeさらにシングル「孤独の迷路」。

310_280年代から90年にかけての作品で網羅したこのコーナー。
バラエティに富んだ曲の数々で観るものを決して飽きさせることがない。

320v_2それにしても、昔からのファンはうれしいし、楽しいことこの上ないだろうね~。
長年愛聴してきた大好きなSHOW-YAの名曲がワンサカワンサカ出てきて一緒に歌えちゃうんだからね。
私は14歳の時からコンサートに通い初めてほぼ40年が経つけど、ステージで演奏する曲を本当に全部知っていたことってほとんどない…初来日のKing Crimsonと10ccとZappa Plays Zappaは完璧だった。他にもあったかもしれないけど覚えてないな。
あ、初来日のVan Halenも全曲知ってた。デビューしたてでレパートリーが極端に少なかったからね。

330vここで大型トーク・コーナー~!
ステージには5脚のイスが並べられた。
舞台で5人並んでしゃべるのは初めてなんだって。
話題は当然「30周年」のことになるワケで…「デビューした時、30年後にこうなると思っていた?」と恵子さんが問いかける。

340「一生懸命やっていこうと思ってたけど、私が一番最初に辞めちゃってサ、ガハハハ!いろんなことがあって、でも、やっぱりこの5人がいいと思う。
今が一番いいじゃん!」

350v_2「30歳からがホンモノ…って言われていたから、この30周年を迎えてこれからが『ホンモノ』になるんだと思う。未知の世界でワクワクしています!」

360v「(10年後)40周年だから40曲演ろう!とかいうのはヤメようね~!覚えられない!譜面も見えなくなってる。
この30年、色んな人が関わってきてくれた。これは大変なことでとてもうれしいです。音楽とは『力』!」

370v_2「見た目は可愛いけど、毒を吐くよね!」と恵子さんに言われちゃったキャプテン。
イエイエとんでもない。
心温まる感謝と感激の言葉が述べられた。

380v人見知りのmittanからは最初怖がられていたというさとみさん。
車を降りる時に「ありがとう」とさとみさんが言ったことから打ち解けたとか…。
さとさんからもファンや関係者に対してていねいな感謝の言葉が贈られた。

390v…と、皆さん、30年の長きにわたる思い出や感謝の言葉を感慨深く綴ったのであった。
そしてこの後、ショウは怒涛のクライマックスに突入する。

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

400<後編>につづく

(一部敬称略 2015年12月17日 東京国際フォーラム ホールAにて撮影)

2016年4月 7日 (木)

あの感動をふたたび!~30th Anniversary LIVE 『SHOW-YA BIG 30』 <前編>

待ってた?
もう出ないんじゃないかって思ってたでしょ?
イエイエ、私はSHOW-YAファンを裏切るようなことをしません。
いつも会場で「Marshall Blogを楽しみにしています!」とあたたかいお言葉をかけてくださる皆さんのことを裏切る、だなんて、そんな…。
もう一度あの感動を味わって頂こうと思って温存していたのだ!…というのはウソで、もっと早くアップしたかったんだけど、ご存知の通り、色々あって遅くなっちゃった。
ゴメンなさい~!
でも、本当にあの時の感激をもう一度呼び覚まして頂こうと3本立てで構成したよ。
国際フォーラムに来れなかった方にも楽しんで頂けると思う。
好事魔多し。
以前にも書いたけど、こうした連作は<前編>ばっかりにアクセスが集中してしまって、回が進むごとに徐々にアクセス数が減ってっちゃうんだよね。後半の方が絶対いいにキマってるのにサ。
コレ、どうしてなんだろうね?
エ?内容がつまらないからだって?
そういうことか~!…ッて冗談じゃない!
ま、そんなことがないように今回も一生懸命書くからね!
明日の<中編>のアクセス件数が、もし<前編>より少なかったら<後編>のアップはやめようかな~。
そうでもしないと、あの30年に一度しかないSHOW-YAの激演に対して失礼だ!…なんて思いたくもなるぐらいの一大スペクタクルだった!
(こんだけ言っときゃ大丈夫だろう…)

さて、有楽町…開演前の長蛇の列。

10SHOW-YAの30周年を見届け、そして祝おうと大勢のファンが詰めかけた。

20祝い花の数も尋常じゃない!

30いよいよ開場!

Img_0070開演前、VTRの後、炎のSHOW-YAロゴ。そして、おなじみのオープニングのSEが流れる。

40ステージ中央の奥から姿を現したのは…
角田mittan美喜

50v中村美紀

60v五十嵐sun-go美貴

70v仙波さとみ

80v寺田恵子

90vとうとうSHOW-YAの30周年を締めくくる一大コンサートが始まった~!

100その記念すべきコンサートの1曲目に選ばれたのは「OUT OF LIMITS」。

S41a0114 今日は「自分を忘れて、光の速さで限界の彼方へ飛んでくぞ!」ということなのだろう。ノッケから縁起がいい。

110

背後で限界までsun-goさんにお付き合いするのはMarshall。

120キャビネットは愛用の1960BDMと今日は1960Bをプラス。

130ステージそでにセットされているのはいつも通りのJVM410H。
ナンダカンダでJVMはSHOW-YAの歴史の1/6ぐらいはお手伝いさせてもらっているかな?
鼻タカダカですわ。

140足元はこんな感じ。

150これで記念すべき30年目の轟音をブッ放す!

160vへへへ、今回はさとさんも。
むかって左端に赤いライトが4つ並んでいるのが見えるでしょ?

170コレなの。
EDENなの。
EDENのWT-800とD410XSTなのだ!

1802曲目は、欲しいものは…「奪いとれ」~!

210
ステージを自在に行き来するメンバーたち。
記念すべきコンサートにおあつらえ向きの大舞台だ。

2003曲目は「LOOK At ME!」。
最近の定番レパートリーで初っ端を華々しく飾る5 人!

190v

220v

230

240v

250v割れんばかりの大喝采!

260v「SHOW-YA30周年の記念のライブへようこそ!今日はWOWOWの生中継が入っているので失言できない!」と恵子さん。
「今日は30曲でSHOW-YAの歴史を振り返るよ~!」と観客を狂喜させる。
さっそく上着を脱ぎすてた!

270最初のMCの後は最新作『PROGRESS』から…

280クロマチックなイントロのメロディが印象的な「秒殺Crazy Love」。
曲も胸のすくドライビング・チューンなんだけど、コレ、歌詞がスゲエんだよな。ちょっとドキドキしちゃう?

J_s41a0167 得意の1弦開放を利用したsun-goさんのギター・ソロが炸裂!

300つづいてキャプテンのオルガン・ソロ!

310同じく『PROGRESS』から「SIGN」。

320vこれまたmittanのドラムがグイグイ来ちゃうスピード・チューン。

310_signみんなのコーラスも大フィーチュア。
SHOW-YAのコーラスって好き。

330sun-go+Marshallの轟音でキメるギター・ソロ!

350v

次のセクションでは、「SHOW-YAには30年の歴史があります。なつかしい曲をチョットだけ!」と、まずは1989年のアルバム『Outerlimits』から「TROUBLE」。

360_troubleお~、正統派ブリティッシュ・ロック・リフ!
問答無用でカッコいいわ!

370v結局こういう曲を演ってビシッと決まるガール・バンドってSHOW-YAだけなんだよね。
今と違って、当時は機材も前時代的だったので、本当に演奏能力が高くないと人前にでることなんかできなかった。コピー・バンドはライブハウスなんかに到底出られない時代。
ホント、SHOW-YAは『土佐日記』状態だったと思う。

380お次は1990年の『HARD WAY』の1曲目の「Metallic Woman」。

390v_metallicこれまたブリティッシュ・ハードの権化のようなへヴィ・チューン。

400vここでガラリと変わって、また『PROGRESS』に戻っての「Always on your side」。
今日初のバラードだ。
恵子さんの祈るような歌と…

410v_alwayssun-goさんの泣きのギターで会場は一気にセンチメンタルに…。
コレいい曲だな。

420v恵子さん曰く、「寂しい女のバラード」や「愚痴ぽい女が多かった」とか…。
そんな感じにはまったく見えませんが。
「ここからはシングル曲がイッパイ出てきます。『限界LOVERS』からしか知らない人もいるみたいだけど…(その前にもいい曲がいっぱいシングル・カットされてんだから耳の穴かっぽじってよく聴きやがれ!熟女なめんなよ!)…シングルのコーナーいってみよう!」
あ、( )の中は私の勝手な想像ですから、恵子さん、気にしないでね!

430vで、人気のシングル・コーナーの最初の曲は1985年「素敵にダンシング」のB面「AU REVOIR」。

440_au1985年つーことはまさに30年前!

450vB面とはいえ、こんなハード・ロックがシングル盤に収まっていたんだからいい時代だよね。
30年前か…サラリーマンの第一歩を踏み出した年だよ。
時折触れるように、私はsun-goさんと誕生日が一日違いなんだけど(sun-goさんが一日だけ妹)、sun-goさんって私が頭を横分けにしてた時からSHOW-YAやってんだもんな。スゴい。
私はというと、大学出て、地味ながら比較的大きい会社に潜り込んだので、定年まで勤めて、社長とは言わないけど、ま、せいぜい事業部長ぐらいにはなりたいな…なんて思ってたアノ頃。ちっちぇ~夢だったな。
今ではMarshall。イベントの司会までやっちゃって…。
そしてカメラを何台もブラ下げてSHOW-YAのコンサート会場を駆けずり回ってる!…一体今の自分の姿を誰があの時想像できようか…マジで今の自分でよかったわ。
これも音楽の魔力のせいなのだ。そういう意味ではSHOW-YAと同じ…ということにさせて頂こう。30周年でめでたいから。

J_s41a0389 シングル・コーナーの2番手は1987年の「その後で殺したい」。

470v_sono今も「夜のヒットスタジオ」とまったく変わらない!

480そしてこのコーナー最後は今でも時折セットリストに組み込まれる「ONE WAY HEART」。

490_oneこの曲は1986年のリリースだ。
くどいようだけど、私は仕事で富山にいた頃だ。寂しかったナァ、ひとりぐらしは。もう二度とイヤだ。
この頃SHOW-YAって富山に来てくれたかな?
この頃、富山の総曲輪(そうがわ)のジャズ喫茶にJohnny Griffinが来てビックリした。30年前でチケット代が8,000円もしたので行かなかったけど。

J_s41a0139 ホント、歴史ってスゴイ。
そのスゴイ歴史に生きる5人なのだ。

51030年の時を経て古くなるどころか、まったく新鮮。

520今でこそ聴きたい曲ばかりではあるまいか?

530v_soloナゼSHOW-YAが現役でバリバリにできるかを証明したかのようなコーナーだった。

540vSHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

Img_0016 <中編>につづく

(一部敬称略 2015年12月17日 東京国際フォーラム ホールAにて撮影)

2016年4月 4日 (月)

TAGAWA(田川ヒロアキ、長谷川浩二、寺沢功一)~セカンド・ツアー千秋楽!

長期にわたり、28本ものMarshall GALA関連の記事におつき合いくださいましてありがとうございました。
今日から通常のMarshall Blogに戻ります。


ご存知の通り、基本的にMarshall Blogは平日に毎日更新してるけど、そうなるとひと月に更新できる回数は20回。
そこへもってきて28本ものMarshall GALA関連の記事に集中してりゃ、いつものライブ・レポートが掲載されるのは大幅に遅れちゃう…イヤ、遅れちゃった。
でも、どれこもれも貴重なライブ・コンサートの記録であり、その瞬間はもう二度と戻って来ない。
…と、「通常マーブロ戻り記念」にいきなり脱線しすることにしよう。

“When music is over, it’s gone in the air. You can never capture it again.
(音楽は終わった瞬間、空中に消え去ってしまう。それを取り戻すことは絶対にできない)”
強烈な個性で一時代を築いたアルト・サックスの巨人、Eric Dolphyが1964年、死ぬ直前に録音した『Last Date』というライブ・アルバムに収録したジャズ界ではとても有名な言葉だ。
凡人がそんな言葉を発すれば、「そんなの当たり前じゃん?」、「だからどうした?」…ということになるが、「必聴盤ジャズ名盤」のリストに何枚もその名を残すような巨人のご箴言とあらば重みが違ってくる。
そして、その意味を考えてみたくもなる。
「ミュージシャンは命を削って音楽を作ってるんだ!我々が発する一音一音をシッカリと受け止めて心に刻んで欲しい!」ということぐらいになろうか?
ドルフィ―様、わかりました!…と勝手に理解してMarshall Blogに結びつけてみる。
Marshall Blogはミュージシャンたちのそうした熱演を写真と文章でつづり、記録を残しておきたいと常々思っている。動画全盛の今こそ価値があるとも思ってるのね。
だから、昨年末に取材したライブも例え時間が大幅に経過しようとも取り上げることにする。
さもないと、ミュージシャンたちの努力が何の痕跡もなく消え去ってしまって、思い出すことすらできなくなっちゃうからね。
ココに記録しておけば、Marshall Blogが続いている限り半永久的に記録が残る。
だから、話題がチト古くても記事を掲載しよう!
「何だよ、掲載が遅くなったイイワケかよ」と言われそうだが…その通り。
Eric Dolphyという大看板を拝借して大上段からいいワケさせて頂いた。
ま、Dolphyも許してくれるでしょう、レコードもCDも結構買ってるから!

コレがそのEric Dolphyの『Lst Date』。
30年以上前、我々が学生の頃はこういうジャケットのLPで親しんだ。

Ld1今のCDはこうなってる。
自作の人気曲「Miss Ann」や上の名言が収録されていること、さらにDolphyの最後の演奏の記録ということで人気がアルバムではある。
Eric Dolphyは腎臓を患って尿毒症で36歳で亡くなってるんだよね。
これから「ジャズでも聴いてみようかな?」なんてMarshall Blogをご覧になっているロック・ファンの方にはあんまりおススメしません。何せ暗い。
ロック・ファンがジャズを聴き出すには絶対Charles Mingusがおススメ。ちなみにEric DolphyもMingusのバンドのメンバーだった。

Ld2 ハイ、脱線終わり。
そこで、今日取り上げさせて頂きたるは、昨年12月15日に吉祥寺シルバーエレファントで開催されたTAGAWAのツアー・ファイナル。
「Marshall Blog楽しみにしています!」なんて、ずいぶん大勢の方にお声をかけて頂いたが、お待たせしました!

10田川ヒロアキ

20v寺沢功一

30v長谷川浩二

40vヒロアキくんはJVM210Hと1960Aを使用。
すごいスモークですナァ。冷凍庫の中で演奏しているみたい?

50v「この時」は確か試行錯誤を経た結果、新しいJVMのセッティングで臨んだハズ。

60v足元のようす。
コンパクト・マルチ・エフェクターはセンド&リターンに接続して、歪みはすべてJVMで作っている。
フットコント―ラーの1~3に3種類のチャンネルを割り当て、4にはループのオン/オフをアサインしている。
非常にシンプルなセッティング。
チャンネルはOD/REDを多用しており、ギターのボリュームをコマメに変えて音色を変えている。

70オープニングはTAGAWAのファースト・アルバム『Flying Carpet』通りの「Stranger Destroys Arms」。

80続けて「My Eternal Dream」。
先日のMarshall GALAでも演奏してくれたヒロアキくんのテーマ・ソング的レパートリー。

90ここもアルバム通りの展開。
お客さんもそれを知ってかかなりのノリよう!
そして、それに応えるヒロアキくん。
この日はヒロアキくんのアクションにも注目のまなざしが集まった。

100v低音暴力団と暴走機関車のコンビネーション!
この日もスゴかった!

S41a0091TAGAWAの2回目となるツアー。

110公演としてはコレが17本目で、『Flying Carpet』と銘打ったライブはコレが最後となる。

120前回のツアー時より3人のイキはピッタリ!すさまじい演奏が展開した。

Img_0043 TAGAWA名物(?)「Led Boots」。

135コレも最初に聴いた時は「オイオイ!」みたいなかんじもあったけど、今ではまるでTAGAWAの曲みたいだ。

140リズム隊のソロもガッツリ挿入!

150vマァ、3人とも弾くわ、叩くわのそりゃもう大騒ぎ。こっちはそれを見に来ているんだけど。

160vガラリと変わって「Train」。♪ダダッダダンのヤツね。

170vもちろん、MCも絶好調。
ツアー・ファイナルだけにツアーの思い出が盛りだくさん。
写真はてらちんだけど3人とも舌好調。
その様は完全に「口数セッション」だ!

3_3_s41a0134 コレもMarshall GALAで披露してくれた「キミを乗せて」。

190vヒロアキくんのソロから「Bound」。

Img_0036 それにしても美しいトーン。
やはりヒロアキくんにはJVMがベストマッチする!

220

『Flying Carpet』から「That'S Over」。

210vこの曲もTAGAWA名物。
リズム隊のソロが大きくフィーチュアされるのだ。
ハイ、てらちんファンの皆さん、お待ちどうさまでした!

S41a0124 「低音暴力団」の組長の名に恥じない迫力のプレイ!

240vハイ、浩二さんファンの皆さんお待ちどうさまでした!
260v
この日は特に長尺でタップリとそのスーパー・プレイを味あわせて頂いた。

S41a0099

本編11曲。
そして、アンコールは待ってましたの大巨編「Space Walker」。
コレもTAGAWA名物ね。

270v最後まで渾身のプレイで聴衆の度肝を抜いた3人。
やぱりこういうロックはいいね。絶対に守り通さなくてはいけない。

290ところで、今回で『Flying Carpet』関連のライブは終了となったが、今、この3人はスタジオにこもっている。
そうTAGAWAのセカンド・アルバムのレコーディング中なのだ!
今回はみんなで曲を持ちよってパワー・アップを図ろうという企画。楽しみだ!

300ヒロアキくんはソロ活動も絶好調だ。
3月の中旬から『春のOver Drive Tour 2016』と銘打った自分のソロ活動のツアーを展開している。

310v残すところ4月15日の東京公演のみ。この公演のみバンドでの上演で、初顔合わせのメンバーやゲストを迎えてまた何か楽しいことを企んでいるようだ。
場所はニコタマの「KIWA」。
ずいぶん前に撮影の仕事で行ったことがあるナァ。駅ビルで家内と寿司を喰ったな。あの寿司屋よかったよ。
…ということで、現在の「ソロアキくん(ショーンT)」を見にゼヒお出かけくだされ!

3_1overdrivetourflier田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

320v(一部敬称略 2015年12月15日 吉祥寺シルバーエレファントにて撮影)

2016年2月22日 (月)

激烈-Close Encounter-~FRUITPOCHETTEの島紀史

K_marshall_gala_emblem Marshall Blogにはもう何度となく登場している激烈メタル・アイドル・デュオ、FRUITPOCHETTE(フルーツポシェット)。
あ、「激烈メタル・ダンス・デュオ」というのは私が勝手にそう呼んでいるだけね。だってそうなんだもん!
コレがやっぱりカッコいいんですよ。
アレレ、でも今日はようすがチョイと違う。

10いつもはこうしてふたりが組で踊って歌って暴れまくるんだけど、今日はフロントがひとりなのだ。
このことについては後述する。

20そのひとりとは東志栞(あずましおり)。

30vギターはCONCERTO MOONの島紀史。

40vフルポシェ・サポート時はギターもアンプもCONCERTO MOONの時とは異なる。
衣装も…Marshallロゴシャツが定番だ!

50vJCM800 2203と1960Aを使用。

60vフルポシェに欠かせないシャープなリズム隊!
ベースは萩龍一。

70vドラムはKEN'ICHI。

80vオープニングは「蒼天-Paradox-」。

90vノッケからのブッ速いメタル・チューンで会場のボルテージが一気にアップ!

100鮮やかにキマるノンちゃんのソロ!

110v矢継ぎ早に「少女的-Decision-」。
続いても火に油を注ぐかのようなドライビング・チューンだ。

130
いつもはもうひとりのフルポシェ、寺谷美奈と掛け合いで歌うのだが今日は志栞ちゃんが孤軍奮闘。

120vますます冴えるノンちゃんのギター!

140vMCをはさんで「超絶-Fantastic-」。

150v激しくうねりまくるリズム隊。

160vこれぞへヴィ・メタルの律動だ!

170v「空色-Solution-」。
メロディアスなスピード・チューン。

180長年の愛器、ストラトキャスターとは異なる音像だが、やはりトータルでは完全に「島サウンド」。

190フレージングやアーティキュレーション、そしてMarshallサウンドが聴き紛うことなき島紀史のギターを演出するのだ。

200フロントのふたりが、すさまじい振付を一寸の狂いもなくシンクロさせるのがフルポシェの大きな魅力のひとつなのだが、今日はソロ。
320v
その穴を埋めんとする志栞ちゃんのアクションがまた果てしなく強力だ。

210v「堕天使-Repose-」。
この「漢字-英単語-」のタイトルもフルポシェの楽しみ。「repose」とは「休息」とか「静養」とかいう意味。

220vステージは「休息」どころかますます「あばれる」度がアップ!
240v
志栞ちゃんとノンちゃんのコンビネーションもバッチリだ!

230v超急速調の「闇-Happiness-」!

260これだけ動いて…
280v
これだけ歌って…

270コレだけニコニコして…これが志栞ちゃんのすごいパフォーマンス。
一時も目を離せない。

300v

ノンちゃんも辟易するスピード・チューン。
そこは超一流のシュレッダー、難なく完璧に自分の言葉で弾ききってしまう。
310
そして、ノンちゃんのソロの間の志栞ちゃんのアクション!
決してreposeなんかしない。

290ノンちゃんのギター同様、暴れまくる!
どっちを見ていいのかいつも困ってしまうよ!
250v
「灼熱-Drop-」へと続く。

330v

ノンちゃんもまさに「灼熱」のシュレッディング!

340vそして、「暴虐-Parasite-」で本編の幕を下ろした。

350vアンコールでは志栞ちゃんからひとこと。もちろん、体調不良を理由に欠席した相棒の美奈ちゃんのことについて触れたことは言うまでもなかろう。

360サイズが合わずに「大きくて踊りにくかった!」という靴は美奈ちゃんのものだったそうだ。
このライブは昨年末の12月17日。
その後、寺谷美奈ちゃんのフルポシェ卒業宣言が発されたのは先週の木曜日のことだった。
残念ではあるが、美奈ちゃんも、志栞ちゃんも、そしてフルポシェもますますの活躍を見せてくれることだろう。

370そしてアンコールの一曲は「幻惑-ChocolateBits-」。
420
最後を飾るにふさわしい直球ナンバーでステージの全員が完全燃焼した!

380v

390v

400v

410vがんばれフルポシェ!「爆音-Marshall-」がついてるぞ!

FRUITPOCHETTEの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト
島紀史の詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

430vさて、開催まであと2週間となったMarshall GALA。
すでに何度もお伝えしている通り、島紀史率いるCONCERTO MOONが出演する。
Marshallとともにバンド・サウンドを育んできた日本を代表するへヴィ・メタル・バンドが、この「Marshallの祭典」でどんなステージを見せてくれるのかが楽しみだ。
「激震-CONCERTO MOON-」って感じになることだけは間違いない。

C_shima

C_kuze

C_nakayasu

C_aki

C_kawatsuka Marshall GALAの詳しい情報はコチラ⇒Marshall Blog

K_marshall_gala_emblem

(一部敬称略 2105年12月17日 渋谷TSUTAYA O-NESTにて撮影)

2016年2月12日 (金)

三文役者~とうとうワタシも悪あがき!

子供の頃、駄菓子に使われている「チクロ」という人工甘味料が身体に大変悪いという情報が伝播して、母から「絶対に駄菓子を買って食べてはいいけない」とキツく注意された。
「チクロ」なんて名前、いかにも毒性が強そうだもんね。
しかし、今となっては「チクロ」なんていうものは可愛いもので、政府と大企業の思惑にいいように引き込まれ、知らない間に身体に悪いものをどれだけ摂取させられているか計り知れない世の中になってしまった。
食料品の成分表示の四角の中はカタカナの薬品名ばかり。
店頭に数日置いておいても悪くならない調理パンなんて昔だったら怖くて誰も手を出さなかっただろうし、土足で入店する店先に一日中フタをあけっぱなしにしてある「おでん」を「ウマいウマい」と喜ぶこともなかったろう。
ジタバタしても化学薬品まみれの食材から完全に逃れることができないのはわかっているが、我が家ではなるべく無農薬の野菜などを取り寄せて口にするように努めている。
私は完全に「肉派」なのでサラダや煮物のような野菜が主役の食べ物をそう喜ぶことはないが、でも食べてみれば、ちゃんと作った野菜はやっぱりおいしい。
そんな時にこれまで何度となく家内と話題になるモノスゴクどうでもよい話しのひとつに「野菜の王様は何か?」というのがある。
つまり、煮ても、焼いても、揚げても、蒸しても、茹でても、もちろん生でもおいしく食べることができる野菜は何か?ということ。
キャベツはかなり得点が高いように思う。
そして、その向こうを張るのが大根だ。
しかも、大根は消化を促す成分が多く含まれている上に殺菌作用を持ち合わせているので昔は漢方薬としても使われたそうだ。
そして、何しろ食あたりをしない。腐っているのを食べたらダメよ。
とにかく「当たらない」のが大根なのだ。
だから、演技が下手で人気が出ない役者さんのことを「大根役者」という。「当たらない」から。
同じ意味の言葉が「三文役者」なんだけど、「三文」という表現それ自体には「安価」とか「わずか」という意味が含まれている。
この写真のお店のお勘定が三文かどうかは知らないが、私なんかブレヒトのこの「三文オペラ」という言葉だけで特別な世界観を感じてしまう。
「三文役者」なんていい名前じゃん。以前にも書いたか?
先日東京新聞に「最近の若いバンドの名前がおかしい」という記事が出ていた。今醜聞で話題のバンドの名前も筆頭に挙げられていた。
記事を読み進めて驚いた。
インターネットの検索に引っかかりやすいということを念頭においてバンド名を決めるケースが少なくないっていうじゃない?
なんじゃそりゃ?

このまま放っておくとドンドン脱線して帰ってこれなくなるので強引に軌道修正。
…ということで今日は三文役者の話題。

10さっそくだけど、スゴイのが出てきた。
三文役者が1980年に新宿ロフトでレコーディングをした時のポスター。
私は高校2年生だった。もちろんお邪魔して全部見せてもらった。
「自主制作」なんて書いてある。
これも今や「死語」となった感が強いが、当時は「インディーズ」なんて言葉が全然一般的ではなかった。もしくはなかったのかな?
誰もが音源を世に出せるなんてことは夢のまた夢だった時代。
おっと!ここでまた脱線したくなったがガマン、ガマン。日ごろからマーブロを読んでいらっしゃる方なら私が何を書きそうになったかおわかりだろう。

15そして、これはそれより前、改装する前のオリジナル・ロフトの楽屋。そうレンガづくりだった。
写真は哲さん。
若けェ~。36年ぐらい前か。当時の三文役者は白塗りのメイクをしていた。
なつかしいな~。

16そして、今。
「魅せてやるぜ!!最後の悪あがき」で大暴れ中。
今日は昨年12月の「忘年会ライブ」の様子をお届けする。

20花之木哲

30vちぇりー

40v石井正夫

50vさとっちょ

60vオープニングは永遠のテーマ・ソング「三文役者」から…

70…「あやつり人形」。
90
おなじみの展開が私なんかにはメッチャしっくりくるね。
今日も哲さん、絶好調!
100
続いては「Dream Crush」。

80三文役者の中では比較的へヴィなナンバー。

110v哲さん特有の「東京スケッチ」。
詞と曲のバランスが絶妙だ。

120さとっちょはNATALバーチ。
歯切れのよい音像がたまらなく気持ちよい!

130定番のバラード、「セーラ」。
今日は一段と哲さんの声に力がみなぎっている!この後の忘年会が楽しみなのか?!

140ギターを下げたのは「To-Night」を歌うため。
これ、いい曲だな。

150哲さんの恋女房の大竹さんのプレイも冴える。
135
「Oh Oh Yeah!」
三文クラシックでスタートした前半。そして、後半はコンテンポラリーなレパートリーで固めてきた。

160v大竹さんの渾身のソロとそれをバックアップする哲さんのギター。

170三文役者は昔からあまりコーラスが入らないバンドでね。でも、さとっちょの確かなコーラスはサウンドの幅を大きく広げるのだ。

180vそのさとっちょとタッグを組む正夫さんのベースは着実だ。

190「Home Again」…

200v「Dear Friend」…とつなげた。

210vこの辺りの曲もすごくいい。
飾り気がなくて、ストレートで、なによりも肉食の「ロック」なのだ。
400
こうして第一部が終了。

220そして、第二部もまずはコンテンポラリーなレパートリーを並べる。

230「Hold on my Way」~「My Blues」。
第二部に入ってますますパワーアップする哲さん!

240v「Stay With me」。
偶然なんだろうけど、最近ジャンルを問わず「Stay With me」という曲をアチコチで見かけるような気がするナァ。もちろん三文の「Stay With me」は三文テイストが横溢している。

250ここで今日のゲスト。

260ワタクシ、牛澤滋由貴。

270vもちろんMarshallといっしょ。
JVM210Hと1936。
三宅さんやヒロアキくんの影響だ。
写真のギターは20年近く前にグリニッチ・ヴィレッジのマット・ユマノフというお店で買ったレスポール。
試奏していたら店員に「ウマい、ウマい」とおだてられ、いい気分になって買ってしまった。そしたら、このギター、その店員の委託品でやんの。道理で猛烈にホメてくれたワケだ。
でも気に入ってる。
このギターの写真を生前のレス・ポールに見せたところ、「きれいなギターだね~」とホメてくれたのがとてもうれしかった。
私もずいぶんギターを持っていたが、何年か前、Jim Marshallのお別れ会に出席する時の旅費を工面するためにほとんど全部処分してしまった。
今ではこの思い出のレスポールとES-175Dとテレキャスターしかなくなちゃった。
でもいいの。こうしてお気に入りがあるから。

280v足元のようす。
島崎藤村じゃないが、「歪みはすべてJVMの中である」と言いたい。
CLEAN/GREEN、CLEAN/CRUNCH、OD/GREENをプリセット。それにディレイをかましたLOOPのオンオフ、それにMASTER VOLの切り替えも5&6にセットした。
JVM210Hのフットスイッチは本当は4ウェイだが、役得でJVM410Hの6ウェイを使わせてもらったぜ。
ワイルドだろ?
このボリュームペダルもずいぶん使った。
36年ぐらい前に買ったものだが、何ら問題ない。

290曲はまずは「サド書簡」。
ツインリードが聴かせどころなのだ。

300でも私はこの曲の歌詞が大スキだった。
獄中のマルキ・ド・サドが書いた手紙を澁澤龍彦が翻訳したという歌詞。
曲は大変複雑で思い出すのに死ぬほど苦労した。昔、あんなに演奏したのにナァ。ここが私の才能のないところ。

310続いて「レッド・シュガー」。
コレは私が現役の時にできた曲なので、ま、これはスラスラ。
哲さん、ますます声が出てる!

330ん~、さとっちょのドラムの切れのよさもあってギターを弾いていて気持ちがいい!NATALと演奏するというのこういうことだったのか!
道理で評判がいいワケだわい。

340v33年ぶり!
みんなと演奏するのは33年ぶりなのだ!

305

哲さん、入魂のハード・バラード「魂」。

350vここではおいしいところを弾かせてもらった。
ところがですね~、指がどうにも動かない!
よくワールドカップではお茶の子さいさいで優勝しちゃうアスリートがオリンピックに出るとカラっきしダメっていうのがあるじゃない?
アレだと思ったよ。
指とかの問題じゃなくて、身体の芯が緊張していて、脳が指にうまく指令を出さないのよ。これにはマジでマイッたわ…というかビビった!

360もうね、MCの方が全然ラク。いくらでもしゃべっちゃう。
昔は人前で話すのがイヤでイヤで仕方なかったのに。
今回もお誘いを頂戴した時、ホント断ろうと思っていたの。
何しろギターを根詰めて弾いていなかったし、練習する時間はないし、曲も思い出して覚えなければならないし…。
それなのにどうせやるからには何か自分らしいことをやりたいし…。
でも、ライブハウスでギターを弾く姿を33年ぶりに家内に見せてやりたいし…多分彼女が最後に見たのは新宿ロフトでだったように記憶している。
そこで「どうなっても知らん」ということを哲さんにはご了承頂いて、「2~3曲」だっていうし、お言葉に甘えちゃうことにした。ま、マーブロのネタぐらいにはなるだろうと思ってよ。
でも、私がステージに上がったら一体誰が写真を撮るんだ?ってことになった。
「自撮り棒を使え!」なんて大竹さんはいってたけど、まさか!
セガレに撮ってもらったの。
ハイ、家族総動員です。

370とにかく、まず立って弾くことができない。
そこから始めましたよ。
で、次は曲。一体何をやればいいのやら…でも2~3曲なら何とかなるな…と2回しかない練習の初回に臨んだ。
みんなとっても親切にしてくれてとても楽しかった。
哲さんが「お前、アレ知ってるだろ?」、「この曲やってたよな?」と次々に候補曲を挙げ、結局7曲も演奏することになった。
今度はアレンジ。
何しろ練習はあと一回しかないので、二日後の次回までに自分のパートを考えていかなきゃ!
…と大竹さんが弾かないであろうパターンを大急ぎで考えた。
スタジオにMarshallを持ち込んで個人練習もした。
ま、結局、緊張してしまってやろうとしていたことの半分もできなかったんだけどね。
やっぱりね、これだけ久しぶりに、しかも練習する時間もなしに演るのは、勘のようなものが鈍っていて大変苦労しますな。
音を出すのが怖い瞬間があるワケ。「魂」なんかすごくいいアレンジを思いついたんだけど、身体で覚えていないのでうまくいかん!
それでも図々しく弾かせてもらったよ。

390「コルト'64」
ああ、コレを弾かせてもらうのはうれしいな。
この曲には付点四分のメジャーペンタでできたカッコいいキメがある。コレにハモリをつけようとしたんだけど、存外に難しかった。
息子にメロディを何百回も弾かせて音を確認した。完全に沖縄ペンタになったがすごく気に入っている裏メロ。

410もうこの辺になってくると、テコでも指が動かないので、「顔弾き」に変更。
実際には大したフレーズは弾いていない。
それにしてもですよ、こんな写真を見るにつけ、Marshall Blogに出て来るような人達はみんなカッコよろしいな~。
とてもああいう風にはならんわ。
あ、でもJVMは最高です。

420v正夫さんのベースをまた左耳から聴く機会があるなんてついぞ想像したことがなかったよ。
ホントうれしいわ。

430v「どしゃぶり」。
この曲のレコーディングの時にも遊びに行ったな~。夜中に録音して、大竹さんのアパートに朝までやすませてもらって、その足で学校へ行った。
思い出の一曲。
私も若かったんだね~。今はそんな体力ゼンゼンなし!
S41a4635
何かお父さんに付き添われているようで安心だわ~。

455

そして、最後…「回転木馬」。

480

哲さん&大竹さんの定型アクション。
昔、「お嬢さん」という曲があって、ギター・ソロの間中、大竹さんは首を絞められ続けたのであった。
…と何とか6曲を演奏し終えたのであった。

460

そして、アンコール。
コレは弾く予定ではなかったのだが、「いいから、お前弾いちゃえよ!」との哲さんのご指示で参加。

Img_0303 哲さんも入ってトリプル・ギター!

500
もう一曲は「三文役者 PartIII」。「Love Game」というタイトルでもおなじみだ。
「コレを演りたくてお前を呼んだ」という哲さん。
そう、私が現役の時にできたレパートリー。

440

ツインリードが聴きどころの一曲なのだ。

450コレがまた苦労した。
大サビのコード進行がE→B→Aと移動するんだけど、コレどうも頭の中でメロディと結びつかない。しかもキーはDbで「回転木馬」と混同しやすい。でも、こういうWishbone Ash的なドツイン・リードの曲を演奏するバンドも最近は見かけなくなったせいか偉く新鮮な感じがしたナァ。

470さらにアンコール。
今度は客席にいらした勝呂さんを迎えた。

510元頭脳警察の勝呂和夫。

520v正夫さんとともに『悪たれ小僧』のレコーディング・メンバーだ。

Cd

PANTAさんとはその昔、新宿ロフトのステージでご一緒させて頂いたことがあるので、『悪たれ小僧』の四人のうち三人と一緒に演奏させて頂いたことになる。
ということで、ご機嫌だった私は、普段は絶対にしない「ピースサイン」をついやっちまった!

530曲は「ヤケ酒ロックンロール」というシンプルなブルース。

540一応ソロも回して頂いて…。
イヤ~、盛り上がったな~。

550メンバーはおそろいのバンドTシャツでの登場だ。

560v

570v

580そして、感動のエンディング。
むしろ「悪あがき」というより「悪ふざけ」か?すみませんでした!だってメチャクチャ楽しかったんだも~ん!
結局全部で9曲も弾かせてもらっちまった!

590上にも書いた通り、思ったようには全然弾けなかったけど、自分がやりたかったことの可能性のことの片鱗ぐらいはつかんだかな?
何をやりたいのかはヒミツ。
もし、またこういう機会があればうまくやりのけたいと思っている。要するに自分のスタイルでギターを弾くということ。
終演後、メンバーのみんなが「今年一番の演奏だった!」なんておっしゃっていたが、私なんか33年の間で一番ヨカッタ!って他に一回もないじゃないのって?
やっぱりこうして自分たちだけの音楽を、自分たちで考えて作りだす作業というのは素晴らしく、そして何よりも楽しいね。
色々とアレンジを考えていてすごくそれを感じるいい機会となった。
ありがとう、三文役者!

600vさて、三文役者のオリジナルTシャツ絶賛発売中!ステージでは着なかったけど私も着ております!

610三文役者の詳しい情報はコチラ⇒三文役者Official Site

6201965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年12月11日 荻窪ルースター・ノースサイドにて撮影)

2016年2月 9日 (火)

東京ネイルキャッツ at 東京キネマ倶楽部

昨年結成10周年の記念イベントをココ、「東京キネマ倶楽部」で開催した「東京ネイルキャッツ」。そして、今回はワンマンで再登場。
その様子を「東京マーシャル・ブログ」がお送りする。
あ、ウチは「東京」付かないんだ…さびしいな。

ご存知の通り、来る3月6日にイギリスからMarshall社の社長も加わって「Marshall GALA」という英Marshall主催のイベントを開催する。
このイベントは、この東京キネマ倶楽部がMarshall公認のライブハウスとなったことを記念するもの。
東京キネマ倶楽部は下の写真のように、ご希望があればMarshallの壁を仕立てることができるというワケ。
もちろんMarshall、NATAL、EDENといったファミリー商品も豊富に取り揃えている。
最近はPAステムの進化やロックの草食化により、へヴィデューティなステージ設備を見なくなってしまったけど、やっぱり「Marshallの壁」は重要なロックの象徴のひとつだからして、この魅力を絶やすワケにはいかんのよ。
問答無用でカッコいいもんね~。
Marshall GALAのチケットはおかげさまでソールド・アウトになってしまったが、当日券が出る可能性もあるので、ご興味のある方は、今後も「東京マーシャル・ブログ」…イヤ、Marshall Blogのチェックをお願いします。
10
Marshall GALAの詳しい情報はコチラ⇒【特報!!】 Marshall GALA

K_marshall_gala_emblem さて、東京ネイルキャッツのワンマンショウ。

20ボーカルのアツシが下手のサブステージから登場!

30オープニングは「Now or Never」。
ストレートなドライビング・チューン。カッコいい曲だ!

40ギター、徳留羊亮。

50v 徳さんとは長い付き合いであることは前回も書いた。
根っからの1959ファン。1950HWを大事に大事に使ってくれている。

60ベースは黒井伸明。

70EDEN WT-800とD410XSTを使用。

80vドラムの袴田敏孝。

90v NATALメイプルの24"ツーバス・キット。
フィニッシュはシルバー・スパークルだ。

100ギターとボーカルは高橋諄至。
150v

 ドラムの向かって右にセットしてあるMarshallのコンボを使用。
モデルはJVM205Cだ。

120ギターを手にして「Ride on! Tonight!」。

110v

続けて「No Message」。

140v

2006年のファースト・アルバムから「灰になって」。

130さらに「陽炎」という曲。

160この曲は2010年の『Scramble Generation』という共作アルバムからのチョイス。
ネイルキャッツは同名のイベントを主宰しているのだそうだ。

170v この身体にこのキット、さぞかし轟音のドラミングかと思いきや、アンサンブルとノリ重視の端正なプレイを見せてくれる袴田さん。

180アツシさんはまたギターを手にして「Stay」を熱唱。

190vシンプルかつソリッドにギターを鳴らすのが徳さんのスタイル。
1959とテリーを組み合わせているのは音へのこだわりの証明だ。

200vこれも2010年にリリースされたアルバム『Breath』から「ソウマトウ」。
ジックリと歌い込むアツシさん。
同アルバムから「Ring Dranker」も続けてプレイ。
240

ここで最初のゲストが登場。
SOUL-D!のyou!
250

アツシさんとふたりでパワフルに「LOVE SONG」という曲を熱唱した。

260v

この日のためにスーツを新調したというアツシさん。
「ステージ衣装にしか見えない」オーダーメイド。それでいいのだ。
だってステージで着る衣装なんだから!
私はキチっとステージ衣装をキメ込むバンドが好き。芸人とはそういうものだから。
220

「夢も希望もない」ではまたギターを手にする。
続けて「恋のパスポート」。いいタイトルだ。

270

何かアツシさんってマイク・スタンドを握って熱唱している姿のイメージ…下の写真みたいなヤツね…がやたら強いんだけど、こうして見ると、ずいぶんギターを弾いているんだよね。
安心してください、アンプはMarshallですよ。

210v

本職のギターの人はもうとにかくギターを弾くのが楽しくて仕方がない感じだ。
見ている方も楽しくなっちゃう。
280v
また、背後がこんな光景ならなおさらだよ。
コレばっかりはギタリストじゃないとわかならい!そして、いくら積んでもMarshallでなくては意味が全くない!

230二人目のゲストがステージに上がる。

290麒麟の上村雅史

300v 今日も靴がバッチリだ!

310「螺旋」をスタイリッシュにキメてくれた。
麒麟、いいんだよね。
我々が高校ぐらいの時は、バンド・コンテストがあると必ず一組は麒麟のような雰囲気のバンドがいたものだが、最近この手のバンドをスッカリ見かけなくなってしまった。
麒麟にはゼヒ頑張ってもらいたい。

320「困った人がいたら忘れないであげてください…」とうたったのは「忘れない」。
2012年にメジャー・レーベルからリリースしたマキシ・シングル。

J_s41a3522 『Sky Blue』から「walk」。

330「ビューティフル・ウェンズデイ」。
「Lazy Sunday Afternoon」、「Saturday Night」、「Blue Monday」、「Ruby Tuesday」、等々の曜日をテーマにした曲が数あれど、「水曜日」が題材の曲はかなり珍しいんじゃない?
「水曜日」はつづりもムズカシイし。でも、いい曲だ!

350v

「お前らノラないとずっとこの赤いまんまだぞ!」
途中、真っ赤な状態での長いアオリも見物だった。
赤い照明は撮りづらいぞ!
ちあきちゃん、お誕生日おめでとう!

J_img_0378 アルバムのタイトルにもなっている「Breath」では熱狂のタオル回し。

340ショウはクライマックスへ突入だ!

360楽しそう。

370着実にバンドをドライブさせる低音もこのバンドの聴きどころのひとつ。
しかし、EDENってのはよ~音が抜けますな~。

380vアツシさん、大熱唱。
ジャケットを脱がなかった。

390v 「みんなに新しい日が来ることを願っています」…本編の最後は「Brand New Day」で〆た。

400そして、アンコールでも汗が飛び散る全力投球!
ここで初めてジャケットを脱いだ。
460v
「リバーサイド」。
この「リバー」は天竜川だとか…。
天竜川は諏訪湖を源流とし、伊那、飯田を抜けて太平洋に注ぎ込む大河川だ。
アツシさんは飯田のご出身。
それで意気投合した。
私も昔の仕事で飯田へは何回行ったかわからない。あの地方を「下伊那」と言うが、最深部で南信濃村というところまで営業で出かけて行っていた。
「平安堂」という本のチェーン店があるでしょ?あのお店の本拠地は飯田だ。
「東京亭」というそばやがあって、そこの釜めしとざるそばのセットを食べるのが楽しみだった。
…って、全然関係ないじゃねーか!
せっかくのアンコールの雰囲気をブチ壊してしまった!ま、コレもアツシさんの故郷に関する話題ということでお許しいただこう。

とにかくこの曲でのアツシさんの絶叫はマジでスゴイ。

410「改札の前で」…

420セカンド・アンコールに入り「飛べない鳥」。

430最後までフルスロットルの大車輪!
徳さんだけでなく、メンバー全員が演奏することが楽しくてタマらない!という感じだ。

450
最後の最後は「今在るものたちへ」。

440v こうして、東京ネイルキャッツの東京キネマ倶楽部でのワンマン・コンサートの幕がおろされた。
起伏に富んだ曲の数々は見るものを飽きさせない。
アツシさんを中心としたステージ・マナーも上々で、経験も豊富。
いいバンドだ!
東京ネイルキャッツの詳しい情報はコチラ⇒東京ネイルキャッツ公式webサイト

470終演後、楽屋でジェイル大橋さんと。
すんごい久しぶりにジェイルさんにお会いした~。

480 (一部敬称略 2015年12月4日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2016年2月 8日 (月)

日本武道館のグッドモーニングアメリカ

私にとっての生まれて初めての武道館って何だろう…。
「忘れもしない…アレはいつの頃だっけな~。何や!忘れとるやないけっ!」という枕詞を挟まないと始まらない。
それは、ケロヨンだった。木馬座ね。
観音様の横の「木馬館」じゃないよ。
1966年、影絵作家の藤城清治が主宰していた人形劇団。
そのメイン・キャラクターがケロヨン。スゴイ人気だったんだよ。
1966年の12月から4年間にわたり11回も日本武道館で「ケロヨン・ショウ」ってのが開催された。
4歳の私は母に連れられてそれを観に行ったワケだ。
自身も映画が好きな母は、私が幼少の頃「ゴジラ」、「ガメラ」、「ガッパ」、「ギララ」、「恐竜グワンジ」等の怪獣映画から木馬座のような舞台まで決して面倒臭がらずに見せに連れて行ってくれた。
そういう幼児体験が今の自分につながっているのかも知れない。
映画狂いだった父がいなくなった今では、時々母と古い映画の話をしては楽しんでいる。ウチの母も私に似て(反対か?)、実に好き嫌いがハッキリしている。そんなだから好きな映画に関しては微に入り細に穿ち、オッソロしくよく覚えているんだ。
さて、そのケロヨン、当時ビートルズですら武道館の使用を大反対され、社会現象にまで発展したというのにもかかわらず、神聖な武道場に円形舞台を造り、そのまわりで本物のスポーツカーを10台も走らせて大反響をよんだ。
最後の公演では、福祉施設等に配られた招待券でお客さんが殺到して約3万人が武道館を取り巻き、機動隊まで出動したという。
東京でのひと夏の公演動員数が10万人から20万人だったそうだ。
ケロヨンってデカい目玉をウインクさせるんだけど(カエルだから)、その時中に入っている人がケロヨンのしっぽを引っ張るんだよね。それを見破った時はうれしかった。
失礼、まさかケロヨンでこんなに脱線してしまうとは思わなかった。
ちなみに初めての武道館で観たロック・コンサートはケロヨンから10年、1976年のRitchie Blackmore's Rainbowだった。もちろん母と一緒じゃないよ。
そして、Aerosmith、Kissと続いた。

そして、今日は初めて武道館のステージに上がったグッドモーニングアメリカのお話。

10「武道館決定!」のニュースを知った時には私もとてもうれしかった。
そして、「まだずいぶん先だな」と思っていたけど、アッという間にこの日が来ちゃったよ!

20開演前に武道館を取り巻く人・人・人!

30長い長い物販の行列だ。
50

40エントランス付近には数えきれないほどの祝花。

60オ~、星条旗柄!

70vこんなのも!

80さて、栄光の舞台に目をやると…

90上手から幸一ちゃんのMarshall。
JVM210Hと1959、そして1960A。

100足元のようす。

S41a2665 下手はたなちゃんのEDEN。
WT-800ヘッドとD410XSTキビネットのフルスタックが2セット。

110vそして中央にはペギちゃんのNATAL!

120ペダルやスタンド等のハードウェアもすべてNATALだ。

130うれしいな~。
NATALの武道館デビューではないんだけど、メインは初めて。このカットが撮りたかったのよ!

140キットはブビンガの10"、12"、16"、22"にアッシュの8"と10"を追加。14"×5.5"のアルミ・スネアも使用された。

150客電が落ちて大歓声があがる。
Rainbowのコンサートから約40年、この瞬間の感動は変わりない。
武道館だけが持つ独特の緊張感と雰囲気がもたらすマジックだ。

170ステージ両脇に設置された大スクリーンにイメージ画像が現れる
次はきっとたなちゃんの登場シーンになるだろう。
さぁ、今日は一体どこから登場するのかッ?

Img_0076 …と、鬼太郎やド根性ガエルのひろしの、イヤ、ドラゴン・ボールの野沢雅子さんのナレーションが流れる。
そして、アリーナ後方から歓声が聞こえてきたかと思うと…

180新体操の姿で現れた!

190そしてステージに上がって何をするのかと思ったら…。

200バク転!

210クルリッ!

S41a2726 キマッタ~!金メダル獲得!
しかし、いくらマットが敷いてあるといっても本場前よ!もし突き指でもしたらどうすんの?!…なんてことを心配させない気合を入れてしまうのが武道館なのよ。

220v「グッドモーニングアメリカはじめます!」

230v記念すべき武道館の1曲目は何を演ろうか?…と熟考したのではなかろうか?
「拝啓、ツラツストラ」を持ってきた。

240金廣真吾

250v渡邊 幸一

260vたなしん

280vペギ

290v「キャッチアンドリリース」、「光となって」…と立て続けにプレイ。

300『挑戦』と題されたコンサート通り、グドモの4人にとっては大きな挑戦だったのだろう。

310しかし、ステージの4人が驚くぐらいいつもグドモだった。

S41a2814 むしろ、タイトルが「平常心」でもいいぐらいの落ち着いた演奏。
「挑戦」とシャカリキになることはなく、4人をここまで連れてきた数々の曲とお客さんに丁寧に語り掛けているかのような演奏のように私には見えた。
もちろんお客さんのタイトルは「大興奮」なのだが。

330「コピペ」、「言葉にならない」、「突破していこう」、「inトーキョーシティ」、「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」と続く。

340v新旧取り混ぜたオールタイム・ベストの選曲だ。

350vMCを挟んだ後、次々と曲が続く。
「コールアップ」、「ミサイルをぶちかましてぇな」。昨日ホントにぶちかました人がいましたな。
大合唱の「空ばかり見ていた」。

360VTRコーナーに続いて演奏したのは「そして今宵は語り合おう」。

405

ジックリとうたう金ちゃん…

380おーっと!客席は携帯電話によるキャンドルライト!
これはサプライズ。
メンバーもウルルと来てしまったよ!

406

この後、大仁田厚が登場してみんなで「ファイヤー!」。
あら、たなちゃんの胸が真っ赤なのは何でかな?

400v

「アブラカタブラ」、「だけど不安です」、「友よ」と続く。夜明けは近い!

390そうそう、私はビックリしてしまったんです。何が?ってITにさ。
グドモがこの日に向けて企画した「みんなで作ろうグドモ武道館」という企画。
ファンのみんなが送ってくれた写真をモザイクにして、このスクリーンに写っている一枚の写真に組み上げた。
コレは、ま、みんなやってるから驚かない。
そうではなくて、ここでたなちゃんがクジである番号を引いた。

435
クジで選ばれた番号がいくつだったかは忘れちゃったけど、瞬時にしてこのモザイク画の中にあるその人の写真がクローズアップされるのよ!
コレ、すごくない?感動してしまったよ!

436
ここでスペクタキュラー!PVと同じく、おすもうさんが舞台に現れてみんなでダンス。

410曲は「ディスポップサバイバー」だ。

430「ファイティング・ポーズ」、「餞の詩」…。
410v

そしていよいよクライマックス。最終コーナーに入る。

450

「輝く方へ」、「ハローハローハロー」

440

そして、本編を締めくくったのは「イチ、ニッ、サンでジャンプ」。
この曲を最後に持ってきたのは実に感動的だったな。明るく楽しかったグドモの大ステージにピッタリだった。

460v本編全21曲。
バラエティに富んだ構成でファンのみんなを十分に楽しませてくれた。

470そして、アンコール。

480リクエストによる「アカクモエテイル」…

490v「STAY WITH ME」…

500そして「未来へのスパイラル」…

510こうしてすべての初の日本武道館でのすべてプログラムを終了した。

Img_0438_2 今週から全国9か所をめぐるワンマンツアーに出るグッドモーニングアメリカ。
進撃は誰にも止められない。

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

5201965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年11月27日 日本武道館にて撮影)

 

2016年2月 4日 (木)

OZZFEST JAPAN 2015のANIMETAL THE SECOND

K_marshall_gala_emblem1996年にオジ―・オズボーンと奥方のシャロン・オズボーンによってアメリカでスタートしたへヴィ・メタル&ハード・ロックの祭典、OZZFEST。
日本には2013年に初上陸し、昨年11月に再上陸した。
前回はケンブリッジからやって来たThe Treatmentをレポートした
オイオイ、あれからもう2年かよ…ということは確実にあの時から2つ歳を取ったワケだ。
人生早いわ~。
ドンドンいいモノの見て、聴いておかないとあの世に行ってから後悔しちゃうぞ!
そこで、いいモノを見て来たよ!

10それはANIMETAL THE SECOND!

20QUEEN.M。

30vルーク篁

40vSAKI

50v田上陽一

60キーボードにTATOO。

70ベースは山下昌良。

80vドラムは本間大嗣というドリーム・チーム!

90加えてマニピュレーターにミスタークロウリー君。

100vうれしいことにですね、このバンド、ギター3人、全員Marshallなのだ!
やっぱりメタルなんだからそう来なくちゃ!
ルークさんはJVM410HとMF400B。

110SAKIちゃんもJVM。

120v

JVM410Hと1960A、自慢のTatooシリーズ!

130vそして田上さんはJCM2000 DSL100と1960A。

140色々な事情があって登場は朝の11時半。
それでもこのメンバー、前評判も高く、「Mr. Crowley」のオープニングSEに乗ってステージに登場した時には異常な盛り上がりを見せていた。

1501曲目は「Overture~Theme of ANIMETAL THE SECOND~」。
荘厳なメタル・インストゥルメンタル。

170ルークさんと…

180ちゃっきーの息のあったプレイ。
あこがれのルークさんとの初共演!
この時の感動を先日のMary's Bloodのワンマン・コンサートでも思い入れタップリに語っていた。
よっぽどうれしかったに違いない。
そうだろうね~、私がFrank Zappaのステージ上がらせてもらうようなもんだもんね。
そりゃ感動するにキマってる!

190『マクロスF』から「ライオン」。

200vQueen.Mさまの歌声がまた信じられないぐらい素晴らしいロック・ヴォイス!
まるで歌のMarshall!こういう人がまだいてくれるんだネェ~。問答無用でカッコいいわ。

160v

ルークさんの立ち位置が暗くて撮影に難儀した~!
でも、そこはさすがルークさん、そこにいてくれるだけで雰囲気が変わる!

210vハッと思ったんだけど、私、実はアニメタルって初代からUSA、そしてTHE SECONDと結構押さえているんですよ~。
225v
「巨人の星」とかはもちろんおなじみなんだけど、このTHE SECONDのレパートリーはさすがにわからないのが正直なところ。
何せ生まれてはじめて体験した日本のアニメといったら『鉄腕アトム』だから…。まだテレビが白黒しかなくて、真空管が入っていた時代。こちとらそういう世代なのですよ。

230
でも、この曲は知ってる。2曲目は『創聖のアクエリオン』からタイトル・チューン。何かのCMに使われていたもんね。
魅力的なサビのメロディがMさまの声にピッタリだ。

220しかし、すごい煙だな~。SAKIちゃんの燻製ができそうだ。

220v ココぞとばかりに猛烈なシュレッディングで迫るルークさん。
しかし、やっぱりJVMはいいナァ。抜けること抜けること!

250vSAKIちゃんは高崎さん張りのタッピングを披露。
激歪みながら粒立ちのよいトーンは、こちらもさすがのテクニックとそれを支えるJVM!

260バッキングに徹した田上さんのプレイもソリッドに聴かせる。
JCM2000は名器だったねェ。

270vさらにこのへヴィ・デューティなリズム隊!

290

現&旧のLOUDNESSIANのタッグだもん。すごくないワケがない。
あ、「LOUDNESSIAN」というのは私が勝手につけた名前ね。
デューク・エリントン楽団に在籍したことのあるミュージシャンは「エリントニアン」といって尊敬される。
また、バイロイトに何年も通い詰めているような熱烈なワグナー・ファンは「ワグネリアン」…この辺りから頂戴しました。

300v

そして、彩を加えるキーボードと…

280vコンピューター・マニピュレーション!
何という豪華なステージ!

310vそれなのにもう最後の曲だ。
『化物語』から「君の知らない物語」。

240v

お客さんたちもっと観たかっただろうナァ~。
次回はメイン・アクトでタップリとお願いします!

330

それにしてもちゃっきー、うれしそうだったナ。

320さて、そんなちゃっきーのために…ウソウソ、Marshallのために既報通りルークさんがMarshall Blogに出演してくれる。
何を演るかはまだヒ・ミ・ツ。

Luke2そして、ちゃっきーも一緒!ちゃっきー、またよろこんでくれるかな?

Saki_logoベースは重鎮、BARAKAから依知川伸一。

J_logo_ichikawaドラムは最近Naked Machineというバンドへの加入がキマった石川達也。

J_logo_tatsuya …なんですが、予てからお知らせしております通り、Marshall GALAのチケットは完売致しました。
お買い上げ頂きました皆様、誠にありがとうございました。
楽しいコンサートになるよう全力を上げて取り組む所存です。何卒よろしくお願い申し上げます。
当日券がご用意できるかどうかは現在のところ未定です。
Marshall Blogで随時情報をアップしていきますのでご注目願います。


Marshall GALAの詳しい情報はコチラ⇒Marshall Blog

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(一部敬称略 2015年11月22日 幕張メッセにて撮影)

2016年2月 3日 (水)

実は「あずきふらわあ企画」第2弾~あずきふらわあ&Stranege,Beautiful and Loud

K_marshall_gala_emblem く、く、暗い…。
コレ撮れるかナァ…?
初めてのハコ。
何とかシャッター・チャンスを狙って撮ったつもりだけど、人生で二番目に光の少ないライブハウスだった。

さて、タイトルにある通り、「あずきふらわあ企画」のイベントにお邪魔してきた。
「あずきふらわあ」の企画なんだからヘッドライナーは当然「あずきふらわあ」!
ひらがな表記のバンド名って文章に組み込むのがムズカシイ。見慣れないひらがなの連結ですごく読みにくくなっちゃうのね。なので「 」を付けているの。

210
あずきYUMI.吉越

220v
Charlie Tanaka

290v

Charlieさんは自身のバンド、梵天で何度かMarshall Blogにご登場頂いている。
白い1987Xを愛用。

235

Sorimachi Yuki Tetsuyuki

240v

ヒサジマ ヨシロウ

250v

何でもネコ好きが集まって結成されたとか…。

260

「ネコふんじゃった」と「イヌのおまわりさん」ってどっちが人気あるんだろう?
ネコと音楽の距離ってイヌよりも近い感じがするナァ。
ジャズメンのこと「Cat」って言ったりするし…。
こんなのご存じ?
イギリスはグラスゴー出身のシンガーソングライター、Al Stewartの1976年のアルバム。その名も『Year of the Cat』。
実は、私、コレ一回しか聴いたことがなくて、内容を全然覚えてない。
Al AtewartやらCat Stevens(お、コレもネコちゃん!)とかまったく受け付けないんだよね。
それなのにナゼこのLPを持っているかというと…大好きなジャケットなの。
パステル調で描かれたアイテムのすべてがネコのイメージになってる。
コレが実に凝っていて、Gitanes風のタバコは巻紙のガラまでネコちゃん。
ファッション誌の「Vogue」は「Mog」になっていたりする。「mog」とは「moggy」の略語。イギリスの俗語で「猫」を意味する。
Tabby、Pussy、Kitty、Scratch等、商品名も全部ネコ絡みで見ていて実に楽しい。
デザインはHipgnosis、さすが!
あ、私は特段ネコ好きとかいうことではありません。
でも30年以上前に純白のペルシャ猫を飼っていたことがあった。
耳がピンク色でとても美しいネコだった。
母がディズニーの『わんわん物語』の「レディとトランプ」から採って「レディ」と名付け、ずいぶん可愛がったが、引っ越しで飼えなくなり、泣く泣く知り合いに引き取ってもらった。
今は何と言ってもトランプだネェ。
以上、マーブロ史上初の「猫話し」。

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「あずきふらわあ」なんて可愛らしいバンド名だけど、サウンドはトンデモナイ!

270v

YUMI.さんの「桜ダイナマイト」級の雄叫びが炸裂するゴキゲンなカルテット。

280

もちろん腕利きが揃っているだけにYUMI.さんのボーカル以外も聴きどころが満点だ。

230

そしてYUKI.さんの破天荒に明るくキャラクターで楽しさ倍増!

300

何といっても曲がとてもよろしいな。
どの曲もフックがあって「ロックとは何ぞや」を示してくれているようだ。

310

暴走機関車のようにすさまじい勢いで持ち時間を終了した。

320

そして、アンコール。
♪ドンドダッタ、ドンドダッタ…いい曲だナァ。久しぶりにこういうリズムの曲を聴いた。ジェットコースターのように上下するメロディが実に印象的だ。

330v

こういう芯のしっかりしたバンドがジャンジャン活躍してくれることを願って止まない。

340
この日はいくつかのバンドが出演したが、「あずきふらわあ」の前に濃霧の向こうに見たものは…Strange,Beautiful and Loud!

10三宅庸介

20v山本征史

30v金光健司

40v三宅さんの奥にかすかにかすんで見えるMarshallは…

50vもはや完全に三宅さんの自家薬籠中の物となったJVM210H。

60征史さんもいつもの1992SUPER BASS。

65金光さんはNATALのバーチだ。

66v今ではどこのライブハウスに行ってもモクモクだけど、考えてみると、屋根裏だとかロフトだとか、昔のライブハウスはそんなんなかったんよ。
ホールのコンサートでもドライアイスのローフォグだけで、今みたいにロビーまでモクモクしているようなことはなかった。
だから昔のステージ写真ってカラっとしててきれいなんだよね。
そして、とにかくミュージシャン・フィーチュア主義。
私なんかそういう写真を見て育った世代なので、やっぱりああいう若いバンドさんでよく見かけるような写真、すなわちスモークやお客さんがメインのようなライブの雰囲気写真は苦手で、クッキリとステージの上のミュージシャンの姿を収めて、その音楽や才能を写真で表現したいと思っているんだよね~。
ま、とてももくろみ通りいってるとは自分でも思わないけど、そういうミュージシャンへのリスペクトだけは失わないつもりでシャッターを切ってるのです。
何にせよ、あのスモークの原料、「フォグ・リキッド」っていうらしいんだけど、開演前にスモークマシンにトボトボと補充している様子を見ると、コレ果たして身体に悪くないのかしらん?などと思ってしまう。
で、気になって調べてみるに、アレは「高純度のプロピレングリコール、脱イオン非界面活性化剤、脱イオン水」というものでできていて、その毒性は家庭用洗剤程度なのだそうだ。
だからライブ会場へ「チャーミー・グリーン」か「ママレモン」をタンマリ飲みに行くと思えば何でもない?
コレってカビの生えない餅やパンを食べているよりはマシということになるのだろうか?
何日も店先に置いておいても何ともないパンや、カビが生えない食べ物って、カビですらイヤがる物質ということだからね。それを「ウマい、ウマい」と言って食べちゃうだから日本人はスゴイ。
以前にも書いたけど、イギリスやオーストラリアのパンは一発でカビカビになっちゃうからね。
ご参考まで…。

70vオープニングは「if」。

80Strange,Beautiful and Loudのセカンド・アルバム『Orchestral Supreme』の冒頭に収録された曲。
三宅さんの好きなフランシス・レイの影響で作り上げた世界。
フランシス・レイは、『白い恋人たち』とか『ある愛の詩』とか、代表作を挙げたらキリがないほどのフランスの大作曲家だ。
ダークでへヴィなワルツ、「If」を聞いてフランシス・レイを連想する者はもちろん皆無であろう。
三宅さんが影響されたのは反復するメロディやコード進行等、作曲の手法に関することだ。

『イージー・ライダー』あたりのアメリカン・ニュー・シネマからだろうか?
映画音楽も有りものの音楽を体裁よくペタッと貼り付けて「はい、出来上がり」というのがスッカリ当たり前になっているよね~。
ウィリアム・フリードキンの「Tublar Bells」とかコッポラの「The End」なんかはものすごくウマくやった例のひとつだとは思うけど、昔の映画は必ずオリジナル・スコアの音楽が付いていた。
恐らくサイレント時代の名残りなんだろうが、ヒッチコックなんかはトーキーになっても全編にうっすらと音楽を流していた。『レベッカ』なんかそうだったように記憶している。
あ、ちなみに「ベッキー」というのは、一般的には「レベッカ」の愛称だからね。死んだ私の友人の彼女がレベッカ・ジョーンズという名前だったけど、友人や私はベッキー、ベッキーと呼んでいた。
さて、それらの音楽は、もちろんその映画のためだけに書き下ろされたスコアで、一流の作曲家が曲を作り、それを一流のオーケストラが演奏する。
何てゴージャスな時代だったんだろう!?
フランシス・レイはそこまで古くはないけれど、何しろ美しいメロディを映画のためにたくさん紡ぎ出した。
そういう意味では、「映画音楽」という楽しみもかなり縮小してしまった。

90vオープニングに演奏することも多いこの「If」は今やSBLのテーマ・ソングの感も強い。

100金光さんのフィルが鳴り出すと「来た来た来た~!」という感じになるSBLのパブロフ。

110v2曲目は「bloom」。

120v今日も「三宅+JVM」サウンドが絶好調だ。
征史さんのSUPER BASSに金光さんのNATAL…やっぱりいいわぁ。Marshallで固めたサウンド・アンサンブルは世界を征服する。Marshall帝国の太陽は沈まないのだ!

130新しいレパートリー「devil」。
コチラはアストル・ピアソラにインスピレーションを受けて作られたとか…。もちろんタンゴではない。三宅さんとラテンって「極北」って感じがするもんね。
「リフがあって、メロがあって」というコンセプトではなく、リフそのものを大きなメロディとして捉えて作曲したという。
私もどうもラテンが苦手なんだよね。サルサとか…。どうもそういう血が一滴も身体に流れていないような気がするの。

140うれしいことにこ「の曲のリフをMarshallとストラトキャスターで鳴らすのが楽しい」と三宅さんは言う。
楽器がアーティストをインスパイアし、アーチストが望む音楽をクリエイトしているとても良い例なのではなかろうか?

150v私の中のヒット曲、「murt'n akush」。ナチュラルな5/4拍子が独特の世界観を構築する。
あ、私はMarshall Blogで変拍子について触れることがよくあるが、変拍子がスゴイとか、特に素晴らしいなんてことはツユほども思っていないんよ。
ただ、4/4というあまりにも普通な曲想を飛び出して、変拍子に自分だけの世界を希求するアーティストの姿が好きなのだ。
この緊迫感は「がんばれ」やら「ありがとう」の草食系ブロイラー・ロックには絶対に感じることのできないものだ。

160そのワン&オンリーの三宅ミュージックはこの2人なくしては成就し得ない。
そういえば、2~3日前、征史さんに街でバッタリ会ったナァ。
征史さんは自分磨きのためにお出かけされていた。

170もう私は何十回とこの三人の演奏を見てきているが、本当に「いよいよ!」という感じがするんだよね。
あと、願わくば日本人の音楽的資質がこの音楽を受け入れて欲しいということだ。
30年前だったら十分にイケたハズなんだ!
それはこの音楽がアナクロということでは決してない。かえって新しい。
残念ながら周りがこうしたメインストリームになりにくい音楽(失敬!)を受け入れる素養を失ってしまったとしか言いようがない。
その証拠にこのような音楽をやっている人が他にもうほとんどいないでしょ?
70年代はオランダのFocusですら音楽誌の人気投票上位の常連だったのだから。

180v濃霧の向こうで「petal」と「virtue」を披露してSBLはステージを去った。
どれも三宅さんが何もないところから見つけ出した原石をピカピカに磨き上げた曲だ。
海外の人は、仕事で自分が苦労して生み出したモノを「Baby」と呼ぶが、三宅さんの曲たちはまさにそのBabiesという感じがする。
Wayne Shorterを得た『Miles in Berlin』以降の諸ライブ・アルバムのように、SBLはもう少しするとフリー・ブローイング時代のMilesみたいになるのではなかろうか?
レパートリー的には桂文楽、パフォーマンス的には古今亭志ん生といった風情?
これこそが即興音楽の一番面白いところだ。


それとね、今流行っているいるfacebookの「私を構成する9枚」とかいうヤツの中に三宅さんがMilesの『Nefertiti』を選んでいたので(三宅さんがこのアルバムを好きなのは以前から知っていたけど…)、久しぶりに聴いてみたら何かすごくわかるような気がした。
それは一般的に言う、Milesが念願のWayne Shorterを得て作りだしたジャズ的な世界というよりは、「サウンドの精神性」みたいなもので、SBLのサウンドをよく聞かなければ一向に理解できない感覚だと思う。
やっていることは異なれど、『Nefertiti』に関していえば、表題曲だけでなく「Riot」や「Pinocchio」とか、あるいはアルバムで『Miles Smiles』とか…重圧な雰囲気や精神性はSBLのそれに共通しているような気がする。
このバンドが世間一般で広く受け入れられる世の中が来ることを期待している。

190イヤ~、それにしても今日はすごい霧だった~!

Strange,Beautiful and Loudの詳しい情報はコチラ⇒三宅庸介ブログ

200さて、そのStrange,Beautiful and Loud、既報の通り、3月6日開催のMarshall GALAに出演して頂く。

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C_logo_kk Strange,Beautiful and Loudのようなバンドを広く紹介する機会を得るのは大変にうれしいことだ。
東京キネマ倶楽部にお越しくださる皆様にはゼヒ三宅さんたちのパフォーマンスに注目して頂きたい。
そして、三宅さんが繰り出すMarahllサウンド…他では滅多に聴くことができない「ギターの音」を聴かせてくれることはまず間違いない。

Marshall GALAの詳しい情報はコチラ⇒Marshall Blog

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1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます。)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年11月19日 高円寺CLUB MISSION'Sにて撮影)