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ライブ・レポート Feed

2015年10月15日 (木)

【NAONのYAON 2015~SUMMER~】 vol.6:SHOW-YA with ALL STARS <前編>!

SHOW-YAがゲストを迎え入れるコーナー、「SHOW-YA WITH ALL STARS」。
恵子さんによれば「SHOW-YAと遊ぼう!」のセクション。
いよいよクライマックスだ。
まずは「私は嵐」をSHOW-YA単独で演奏して気炎を上げた。

10寺田恵子

20五十嵐sun-go美貴

30v仙波さとみ

40v中村美紀

50v角田mittan美喜

60sun-goさん、ここでは新しくお目見えした白いFairyを使用。

70もちろんアンプはMarshall。
ヘッドはJVM410H。

80キャビネットは1960BDM。
今やSHOW-YAのギター・サウンドそのものだ!

90まず迎え入れたゲストはGO-BANG'Sの森若さん。

100そして、ギターにちゃっきー
135v
ちゃきーのMarshall。
ヘッドはsun-goさんと同じJVM410H。イラストは人気タトゥー・アーティスト、Emily Woodの作品。限定で生産された「Tattoo」シリーズの逸品。

120v曲は「LOOK AT ME」。
ノリノリの塊りみたいな曲だからして、野音は一段とヒートアップしていく!

130ちゃっきーももうひと暴れ!

110v
ふたりのMarshallの轟音が日比谷の夜に響き渡る。
1971年、雷鳴の中、後楽園球場で演奏したGrand Funk Railroadの音は池袋まで聞こえたというが、そのエピソードを思い出させるギター・プレイ。
やっぱりMarshallがいいね~。

140森若さんの溶け込みようもスゴイ!GO-BANG'Sとゼンゼン違う音楽なのに!こういうシーンに出くわすのが「NAONのYAON」のおもしろいところ。

150恵子さんもあおる、あおる!

160意外(?)にイキがピッタリのふたり。

170それこそ「嵐」のような勢いの「LOOK AT ME」!
やっぱいいね、好きな曲のひとつ。シアワセ、シアワセ!

180次はドド~っと団体さんを迎え入れての「流星少女」。

190しょこたんと…

200vSatoちゃん

300

Gacharic Spinご一行さま。

235v

210v

220v

230vガチャピンのパフォーマーふたりとがっぷり四つに組んで激しく踊るしょこたんと恵子さん。

240

観客席ではタオル回し。

Img_0075 トリプル・ドラム、ツイン・キーボード、ツイン・ギター、ツイン・ベース、ツイン・ボーカル、ツイン・ダンサーというOrnette Coleman*もビックリのゴージャスな構成の「流星少女」。

Ornette Coleman : 先ごろ亡くなったフリージャズの巨人。この人は1960年、『Free Jazz』という作品で、腕利きのミュージシャンを集め、ふたつのバンドに同時に好き勝手に演奏させるとどうなるか?いう実験を行った。King Crimsonも似たようなことをやってたけどOrnetteの方がずっと先。)

205
キマった!そして大ウケ~!

245次に演奏したのは新曲。ナント、「NAONのYAON」のテーマ・ソング。

250更にドドッとゲストが合流する。
あゆみさんの他、七瀬ちゃん、杏子さん…

350v

稚菜ちゃんミホコちゃんもステージに上がった。

255vsun-goさんの図太いギター・サウンドから導かれるストレートなエイト・ビート・チューン。

260作詞は秋元康。作曲は恵子さん。
「ROCKに魅せられ、ブレずに生きている女性の魂の叫び」がテーマという、SHOW-YAのロック愛をそのまま歌にしたような一曲だ。

330

うれしいのは、コーラスに杏子、相川七瀬、中村あゆみ、土屋アンナ、Gacharic Spin(はな、オレオレオナ)、石田ミホコ、稚菜といった仲間たちが参加している。

310

だからこのステージがその再現となったワケ。

280テーマ・ソングもできてめでたし、めでたし!これからも「NAONのYAON」が発展していくことは間違いない!
ここで感動のラストを迎えた…なんてことはゼンゼンなくて、まだまだ続くよ~!

305七瀬ちゃんをフィーチュアして「BOMBER GIRL」を演奏。

315ボーカルは七瀬ちゃん&恵子さんの他、あゆみさんと杏子さん。
七瀬ちゃんがデビュー20周年を記念して今月末にリリースする初のカバー・アルバム『Treasure Box -Tetsuro Oda Songs-』の再現だ。

ギターにはYUIちゃんが加わった。
続いて七瀬ちゃんと恵子さんで歌ったのはやはりデビュー20周年を記念したシングル「満月にSHOUT!」。

320鉄壁のコンビネーションで野音を律動させるSHOW-YAのリズム隊。

270v

さとみったんがいなければこの最上のステージは成り立たない!

340vさて、デビュー30周年を迎えたSHOW-YA。
この夏の野音もその記念事業のうちのひとつだが、オリジナル・ニュー・アルバム、『PROGRESS』のリリースもこのめでたい年を忘れがたいものにする記念碑となるであろう。
今日豪華キャストで演奏した「ROCK LOVE」も収録されている。
アルバム中、sun-goさんの激太ギター・サウンドはすべてMarshallによるものよ。

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA オフィシャルサイト

360cd(一部敬称略 2015年8月23日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年10月14日 (水)

【NAONのYAON 2015~SUMMER~】 vol.5:八神純子、SHOW-YA登場!

永遠に続くと思われそうな今回の『NAONのYAON』もいよいよ佳境だってばょ。
でも、まだまだレポートは続くよ。
あ~あ~、客席はこんなに盛り上がっちゃってるってばょ。
つぎはJILLさんの登場だ。
まず演奏したのは杏子さんを迎えての「DEAR FRIENDS」。
バンド・メンバーががまたここでガラリと替わる。

Img_0075まずはアコギを手にしたsun-go!

10vキーボードはCyntiaからAYANO。

20vギターは引き続き久美さん

30vベースに入ったのは山田直子

40vドラムはmittan。

50二曲目で電気ギターに持ち替えたsun-goさん。

60ああ、ここでようやくsun-goさんのMarshallが紹介できる。
ここまで長かった~!
…といっても、いつもと同じの安定のバックライン。
ヘッドはJVM410H。

70キャビネットは1960BDM。

80実はワタシ、イギリスつながりで直子さんとは仲良しなのだ~。
だから、今回久しぶりに「NAONのYAON」に直子さんが出演したのはよろこびのひとつ。

S41a5613 そんな関係なもんだから、数年前に直子さんが渡英した際、Marshallの工場に遊びに行ってもらったんよ。
130v
杏子さんが退場しての二曲目は「Maybe Crazee」。
2013年以来の出演となった久美さん、今回も存在感にあふれたギター・プレイで名シーンを演出してくれた。
110
AYANOさんはこの後のセットでも活躍。

120v

そして、リズム隊。
直子さんとmittanはかつてeha!というグループのバンド・メイト…

90vそれだけにイキのあったこのセットのリズム隊は聴きごたえ満点だった!

100v10番目のステージは八神純子!

140vここでもバンド・メンバーが入れ替える。最後の最後まで緻密な演出だ!…まだ全然最後じゃないけど。
ギターにYUIちゃん。

150vYUIちゃんのバンド・メイトのAYANOちゃんはそのまま。
250v
ベースは渡辺敦子
170v
そのパートナーの富田京子
ウマいことラインナップするな~。

160vこのセットはツイン・ドラムで香織さんが再びドラム・スローンに座る。

175vさらにシンガーがふたり。
石田ミホコと…

180v稚菜

190v曲は1981年にリリースされた「I'm a woman」。

200稚菜ちゃんはかつてオープニング・アクトでピアノの弾き語りを披露した。
今日は大先輩との共演!

210さすがの存在感。伸びやかで美しい声は健在!

220vココも盛り上がったよ~!

225曲は「パープルタウン」。
この曲が大ヒットしたのは1980年。私はプロ・ギタリストになりたくて三文役者に混ぜてもらっていた頃だった。すなわちドロッドロのロック・バカだった。
でも、この曲が大スキで超珍しくロック以外のシングル盤を買った。
「トーホー堂」のビニール袋がなつかしい。
今は無き「トーホー堂」は新小岩びあった小さなレコード屋さんだ。滅多にそこで買ったことはなかったが、チャクラのファーストアルバムとYMOの『パブリック・プレッシャー』を買ったのを覚えてるナ。
このトーホー堂、後で知って驚いたのだが、演歌歌手の聖地だったらしい。間口二間ほどの小さなレコード屋さんの店先に立って歌ってプロモーションをしないと売れない…というジンクスが演歌界にあったんだってサ。
で、それとは関係なしに「パープルタウン」。
この曲はRay KennedyやらDavid Fosterの「You Oughta know by Now」という曲が元曲で、それに八神さんが「♪パープルタウン」のサビを付け足してできている。
私は原曲の部分より、八神さんが作ったパートが断然好きだった。
その時から15年ぐらい経って初めてニューヨークへ行った。
ブロードウェイもフィフス・アヴェニューもレキシントン・アヴェニューも、歩く時に口ずさんだのは「パープルタウン」のサビだった。コロンバス・サークルからバッテリー・パークまでブロードウェイを歩いてみたけど、メッチャおもしろかったナ。足は死んだけど。
そんなだから今回はシャッターを切りながら八神さんと一緒に歌わせて頂きました!
(ちなみに「oughta」というのは「ought to」の短縮形で意味は「=should」。でも、私はこの「ought to」という表現をネイティブ・スピーカーから聞いたことは今までただの一度もない)

230_2
バック・バンドの演奏も非の打ち所のない素晴らしさ!

240_2♪もしかしてだけど(もしかしてだけど)、もしかしてだけど(もしかしてだけど)、みんなこの曲大好きなんじゃないの?

260v…というぐらいの充実したパフォーマンス。

270vツイン・ドラムで迫力満点だしね!

280vYUIちゃんが生まれる前の曲だもんね。
スゴイなNAONのYAONの出演者の幅は!

290v八神純子の詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルウェブサイト

300チョット順序が後先になってしまって申し訳ないんだけど、当日の暑さ対策にこんな企画もお目見えした。
神取さん井上さん遠藤さんの女子プロ・チームが登場。

310水分補給も大切だけど、塩分の摂取もお忘れなく…ということで三人から塩アメのプレゼント!

320さて!
ゲストのステージをすべて終了し、いよいよSHOW-YAが登場だ!

330もうお気づきだとは思うが、いつもはゲストのステージにSHOW-YAのメンバーが合流して演奏を繰り広げたが、今回はその反対の企画となった。
つまりSHOW-YAのステージにゲストを迎え入れるというスタイルだ。

340でも、その前にSHOW-YA単体で一曲。
「私は嵐」!

350

360v

365v

370v

390やっぱ最高のホーム感。シャッターを切る人差し指が実に軽やか!

410「待ってました!」とばかりに客席も盛り上がってますな~。

9_img_0081 ん~、ダイナミック!さとさんのピックアップ・ソロ!

420「嵐」ポーズもバッチリきまった!

Img_0804 You ain't heard nothing yet!(お楽しみはこれからだ!) by Al Jolson

440vSHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャル・サイト

S41a6307 (一部敬称略 2015年8月23日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年10月13日 (火)

【NAONのYAON 2015~SUMMER~】 vol.4:中川翔子、渡瀬マキ登場!

まだまだ続くよ『NAONのYAON 2015~SUMMER~』レポート。
後半、二番目に登場したのは…

10中川翔子!

20vココから先はソロ・アーティストが登場する。
バック・バンド陣も豪華!

130v
Gacharic SpinからTOMO-ZO
60v
CyntiaからYUI。

50vオオ!ドラムにはSatoko

70LoVendoЯから宮澤茉凜。

80vKiLLKiLLSのERY。

90vそして、我らがキャプテン。
カメラのファインダー越しから浴びるこのホーム感。わっかるかな~?わっかんねーだろうな~?
「ようやく会えた~!」みたいな。

100vさっきの浴衣コーナーのシットリ感をすべて拭い去る嵐のようなステージ。

110v歌に入る前のに怒涛のようなしょこたんのアオリが素晴らしい!こんなにアオられてはノッちゃわないとモッタイナイ!

120曲はスマホ・アプリ『クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ』と『白猫プロジェクト』のコラボレーション企画としてテーマ曲に使用された「LUCKY DIP」。
急速調のドライビング・チューンで一気に最高潮。

150v

二曲目は「ドリドリ」。
『ポケットモンスターXY』のエンディング・テーマに起用されたしょこたんの18枚目のシングルだ。

140コレもアップ・テンポのエナジェティック・チューン。
サビの「♪ドリドリドリームパワー」のくだりが可愛いらしくてしょこたんにピッタリ!
ドラムはホンモノの「ドリ」だし。

160vココで恵子登場!

175v

「どうしたんですか、そのお胸のトゲトゲは?!」としょこたん。
そのしょこたんのアタマにはセミの抜け殻がッ!ホンモノだそうです。恵子さん、虫は苦手。
ちなみにセミは英語で「死刑だ!」といいます。つまり「cicada」と書いて「シケイダ」と読む。

170さ~て、恵子さんが加わってパワー倍増!

1802007年の「空色DAYS」。

190恵子さんもトゲトゲで熱唱!

195

しかし、ココのコーナーは出し物といい、パフォーマンスといい、本公演でももっと激しいハードなパートになった。
バック・バンドの激演がまたスゴかった!

200vERYちゃんのアタマにもシケイダが!

210vSatoちゃん、久しぶり~。相変わらず凄まじいお手前で…。昔はよく仕事に付き合ってもらったんよ~、Satoちゃん。
渋谷のタワレコの地下でのMarshallのイベントなんか懐かしい。
そして、浴衣姿のドラミングが可愛らしい!

220vギター陣も立て続けのハード・ナンバーに熱が入る!

230v

240v波長もテンションもガッツも近いおふたり。「さすがッ!」のパフォーマンス!

250中川翔子の詳しい情報はコチラ⇒しょこたんねっと

260vハイ、マーシャル・コマーシャル。
今日はMarshallブランド製品を二種類。
ひとつはMarshallのスマートホン、LONDON。

163_2もう各所で細かいことまでレビューされているが、それでも先日Marshall Blogでご紹介したところドエライ反響だった。
「いつどこで買えますか?」よいうご質問も頂戴したが、まだ今のところハッキリした情報はなし。

235ゴメンね。
ま、こういうものがある…ということで。

175そして、コチラは先日のあるギグ・レポートでシレっとふれたMarshall Eyewear。

E2要するにメガネの類。

E1サングラス各種。
以前にも触れたけど、コレね、スウェーデンの高級メガネ・フレームだけあって、ものすごくかけ心地がいいのですよ。
もちろん自分に合ったサイズを選ぶ必要はあるけど、我々「平たい顔族」の骨格にもピタッ~とハマる。
そして、フレームにさりげなく刻まれたMarshallスクリプト・ロゴ。
ク~カッケェ~!
車に乗る時はもちろん、いつも愛用してます。
N_me

E3

E4

E5

E6

 

メガネ用のフレームも用意されている。
サングラス同様、各モデルにはインスピレーションを得たミュージシャンの名前が付けられている。

E8

E9

E10

E11コチラもこれからの発売。
もっと商品について細かいことを書きたいんだけど、発売になったところでコレを話題に一本記事を仕立てようと思っているので寸止めしておくわ。
メガネに関しては検眼やレンズ製作の都合があるので、その辺りを含めてただいま輸入代理店の方で現在鋭意発売準備中。
詳細が決まり次第Marshall Blogでもお知らせします。
Marshall Eyewear(マーシャル・アイウェア)…よろしくお願いします。

E7

さて、野音の大ステージに次に上がったのは、渡瀬マキ。
275

最近は、マキさんをテレビで見ない日はもうないぐらいの活躍ぶりだ。
当日はノリノリのステージングで本職のロック・シンガーぶりをタップリ見せてくれた。

270バンドもガラリと替わっちゃうよ~!
Gacharic Spinからオレオレオナ。

280vギターに安達久美が入る。

290vドラムは小林香織。着用のサングラスはMarshall Eyewearではない。香織さん、出たらよろしく!

300vもうひとりのギターはLoVendoЯの魚住有希。

310vああ~またホーム感。さとみさん!

320v一曲目はLINDBERG時代の曲、「Believe in Love」。明るく可愛い失恋の歌。
お~、コレは本当の偶然。書いた時はまったく気が付かなかったけど、本シリーズのVol.1(オープニング・アクト編)でAniie Haslamの超名曲、「I Never Believed in Love」について触れたばかり!
ビックリしたわ~。
でもAnnieの方は正反対に恋に目覚めた幸せを歌ったものだ。

330vこういうのこそ「溌剌」というんだろうな~。
マキさんのそんな雰囲気を盛り立てるバンド陣。しょこたんの時と同じようなこと書いてるけど、
今回のこのバンドがガラリと替わっていくシステムもおもしろい。

335v

336v

337キャプテン、さとさん…とジワリ、ジワリとSHOW-YAのメンバーがステージに上がり出してきた。
クライマックスが近づいてきているという感じ?

370v二曲目は「Over the Top」。

380コチラも元気あふれるストレートなナンバー。

390そして、最後はSilent Sirenのすぅちゃんを呼び込んでの~…

410「今すぐKISS ME」!
やっぱいい曲だね~。大ヒット・ナンバーってのは作る側も演る側も、すべてにおいてよくできてる。
そして、背後にはMarshall。ロック・フィ―リング満点のステージだ!
400v
ウワッ!テレビ見ているみたい。もちろん恵子さんとのトークもバッチリ!

430渡瀬マキの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ブログ

420v
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャル・サイト

まだまだつづく。今回は長いよ!

(一部敬称略 2015年8月23日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年10月 9日 (金)

【NAONのYAON 2015~SUMMER~】 vol.3:GO-BANG'S、Gacharic Spin、アコースティック・コーナー登場!

続いての出演はGO-BANG'S。
Mary's Bloodとガラッと変わって舞台はメルヘンチックな雰囲気。
バラエティに富んだ内容のNAONのYAONは楽しい!

10森若香織

20vステージ上手から…
CHIKA

30Sanae

40vHEMO

50REIKO

60IZUMI

70vWIKA

80v一曲目は「サンキュー・パンキュー」。今年20年ぶりにリリースしたアルバムのリード・チューン。

90ヴァイオリンの効いたブルーグラス調の軽快なナンバー。いい曲だな~。
自然に身体が動いちゃう?

100続けては大ヒット曲、「あいにきて I・NEED・YOU」。一時期、この曲がテレビから流れて来ない日はなかったもんね。
サビのメロディの可愛さもさることながら、ちょっと「メケメケ」を連想させるコーラスも実にいい。

110ここでもヴァイオリンが大活躍。
こういうヴァイオリンが入ったグループというと、アメリカではカントリー系でChrlie Daniels BandとかDixie Dregsとかの名前が挙がる。一時期Jefferson StarshipにはPapa John Creachという名手がいたし、ヨーロッパではヴァイオリニストをフィーチュアしたたくさんのプログレ・グループがいる(いた)。日本でももっと出て来てもいいと思うんだけどネェ。ウマい人はいくらでもいるでしょうに…。
そんなことも考えさせてくれるGO-BANG'Sのステキなステージなのであった。

120誰でも知ってる「I・NEED・YOU」からまた「サンキュー・パンキュー」に戻って、やたらにぎやかに持ち時間を消化した。

130v演奏した後は恵子さんとのトーク。
コレがまた大笑い!
森若さん、ものすごい個性なんだもん。150
恵子さんもタジタジのすさまじく熱っぽい物販告知!
今春リリースしたニュー・アルバム『FAIRY BRAIN』を紹介。そして、森若さんが手にしているのは同じく今春に上梓した処女小説『妖精頭脳』。エライおもしろいらしい。タイトルだけ見るとCDと本が対になってるのね?

140カン、カン、カン、カンカン!
今日初のゴング!
神取さんが現れて森若さんを軽々と担ぎ上げ強制退場!森若さんまだしゃべってる!

GO-BANG'Sの詳しい情報はコチラ⇒official web site

160 前半最後の出演はGacharic Spin!

170F チョッパー KOGA

190v
はな

180vTOMO-ZO

200vオレオレオナ

210vパフォーマーの1号 まい(下手)と3号 ねんね。

2209月末にメジャー・デビュー・アルバム『MUSIC BATTLER』をリリースしたガチャピンはもう絶好調中の絶好調!
このバンドもNAONのYAONに欠かせない存在だ。

250

一曲目はそのアルバムから「赤裸ライアー」。

240相変わらずの剛速球ぶりで、わかっていても圧倒されるわ!

S41a4909 二曲目は旧作から「ハンティングサマー」。

230
お定まりのまいちゃんのケンダマも…

Img_0366キマった~!

S41a4841


最後は「ウィナー」。
ここでも主役は何といってもふたりのパフォーマーだろう。
いつも書いているように、私も子供の頃からずいぶんと色んなステージを見て来たけど、こんなの見たことない。
コレは演者にとってもっとも過酷で辛いステージアクションなのではなかろうか?
一曲の間サイド・ギタリストが三転倒立をするというドイツのハード・ロック・バンドがいた(いる?)けど…高校の時、生でも見たけど、今考えてみるとアレナンだったんだろうな…。
こっちはスゴイよ。何しろ曲を演奏している約5分の間、パフォーマーのふたりは腿を高く挙げてずっとその場でランニングし続けるのだ。ギャラの配分は同じなのかッ?!

260それに呼応するかのようなすさまじく気合の入った演奏!
レオナちゃん(みんな「オレオ」って呼んでいるけどどっちがいいんだろう?)の奮闘ぶりには感動させられるわ!このやりたい放題ぶりがタマらん。どうせやるならコレぐらいやるべし!

280v

バリバリとソロを弾いて大喝采を浴びたKOGAちゃん。

290vはなちゃんはいつも才気にあふれてるね。ハッキリ言っても言わなくてもカッコいい!

295vさぁ、そろそろゴールだ!

300ゴォォォォォルッ!
誰だァ、こんなの考えたの?!
感動しちゃうじゃないの!

310とにもかくにも、このハチャメチャぶり、お客さんを楽しませようとするコッテリぶりが素晴らしい。厚切りのとんかつをおかずに天丼を食べ、味噌汁の代わりに大盛の担々麺を食べているようだ。それでいてクールにカロリー計算されているのだ。実際に走ってたし…。
ウチの楽器を使ってもらっていないのが正直残念なのだが、どういう形にせよガール・ロックの歴史に残るバンドだと思う…ッてんで仔細にレポートさせてもらった。

Gacharic Spinの詳しい情報はコチラ⇒Gacharic Spin web site

320Gacharic Spinのステージの後は15分間の休憩。
はい、ココでマーシャル・コマーシャル。
The Whoの『Sell Out』みたいでしょ?
 この年末ぐらいに出て来るであろう新商品をご紹介。

9_img_5980
春ごろ一度Marshall Blogにも登場しているんだけど、名前はASTORIA(アストリア)シリーズ。
いわゆるハイエンド・コンボ・アンプね。
巷間のブティック・アンプに対するMarshallの回答だ。
比較的詳しいことはコチラをご覧頂きたいんだけど、ここで軽く紹介しますね。

シリーズには3種類が用意されていて、クリーン・サウンドのASTORIA CLASSIC(AST1)。
目印はグリーンね。

20_2

歪みのASTORIA CUSTOM(AST2)。
赤いボディが印象的。

30_3

そして2チャンネルのASTORIA DUAL(AST3)。
それぞれにヘッド&キャビネット・バージョンも用意されている。

このシリーズ、とにかく素晴らしい。言うことないわ。
5月にイギリスの工場に行って実際に弾いてきたけど、どれもヨダレが出た。ダラダラよ。
「シゲちゃん、ヨダレ垂れちゃってるわよ!」って横で見ていた家内がハンカチで拭いてくれた。
アシストしてくれたMarshallの友人に言ってやった。
「Hey, why didn't you launch this range ealier?!(アータ、何でもっと早くコレ出さないの?)」と。
それを言わなきゃ気が済まないほどのギター・アンプの最高峰。
ASTORIAがあればずっとギターを弾いていられるワイ…って感じ。
近いうちにマーブロで試奏レポートをアップするつもりなんだけど、チョットした裏ばなしがそこで披露できればいいな~と思ってる。
お楽しみに…。

40

ガチャピンで騒ぎに騒いだ後は浴衣姿のお姉さまがたのシットリ・ステージ。
今回のハイライトのひとつだ。
ステージに上がっているのは上手から、安達久美、寺田恵子、相川七瀬、富田京子、渡辺敦子、杏子、中村あゆみ。

330まずは渡辺さん、富田さん抜きで「夏祭り」と「ふたりの愛ランド」を4人で演奏した。
それから、ふたりが加わって「世界でいちばん熱い夏」をプレイ。

340ギター一本でバックを務めた久美さん。貫録のギター・プレイだけでなく、甚兵衛姿も完璧!

350vそして、この浴衣コーナーの〆は「勝手にシンドバッド」。

360汗混じりの日比谷は大盛り上がりだゼ!
380v
もちろんコレは「今何時?」。

370「NAONのYAON 2015 ~Summer~」ももう半分ぐらい来ちゃったよ!
楽しい時間は本当に過ぎるのが早い!

390つづく

(一部敬称略 2015年8月23日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年10月 8日 (木)

【NAONのYAON 2015~SUMMER~】 vol.2:Silent Siren、相川七瀬、Chelsy、Mary's Blood登場!

Be punctual…野音が時間にシビアなのもいつも通り。記念すべき10回目とはいえ延長はできない。
…ということで今回もスムースな進行に目をひからせる「時の番人」が紹介された。
前回は時間切れのゴングがほんの数回しか鳴らなかったからね。今回はどうかな?

10遠藤美月

20井上貴子

30そして、神取忍とともに『NAONのYAON 2015~SUMMER~』開会宣言!

40最初にステージに上がったのはSilent Siren。

50すぅ

60ゆかるん

70vあいにゃん

80vひなんちゅ

90v一曲目は「ラッキー・ガール」。
テレビアニメ『マイリトルポニー』の主題歌。女の子らしい、イヤ、女の子じゃなきゃとてもできない愛らしい一品。
続けて「ビーサン」という曲。
タイトル通り、夏真っ盛りの歌!
以前、販促品でMarshallのビーサンを作ったことがあったけど、エライよろこばれたっけナァ。

100vSilent Sirenは「NAONのYAON」初登場。
「Siren」といえば、私なんかまずRoxy Music。
ギリシャ神話に出て来る、上半身が人間で下半身が鳥の姿をしている想像上の生き物、「セイレーン」、英語名で「サイレン」。もちろんパトカーなんかに付いている「ウーウー」いうサイレンはコレが語源。
美しい歌声で航行中の人たちを惑わして岩礁におびき寄せて難破させたという。
Roxy Musicの5枚目のアルバム、『Siren』のジャケットは人魚風の姿のサイレンが岩礁に横たわっているデザイン。その人魚に扮ているのがスーパー・モデルで当時Bryan Ferryの恋人だった、ジェリー・ホール。
その後、Mick Jaggerの奥さんになった人だ。
Silent Sirenの「Siren」がこのサイレンがどうかは寡聞にして存じ上げないが、ミニ知識をお送りした。

会場は立て続けに演奏されるウキウキ・ナンバーで早くも盛り上がる!

105ここで相川七瀬が合流!え、もう?なんとゴージャスな夏のNAONのYAON!

110v曲は「夢見る少女じゃいられない」。七瀬ちゃんもこのイベントに欠かせない存在だ。
当然思いっきり盛り上がっちゃう!最初らこんなに盛り上がって大丈夫なのか?まだ4時間以上優に残ってるんだぞ!

120舞台転換時の恵子さんのインタビュー・コーナーもこのイベントの大きな魅力だ。

相川七瀬の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE
Silent Sirenの詳しい情報はコチラ⇒Silent Siren OFFICIAL web SITE

130二番手も初登場のChelsy。

140MIO

150vSHIZUKA

160vAMI

170vサポート・ギターのひぐちけい。

180v一曲目の「Blue Moon」ではアコギをプレイしたMIOちゃん。
続いての曲はこれまたアニメ『アオハライド』の挿入歌「Yes」。

190vキャッチ―なポップ・チューン。200「SOS」と「Yesを」を引っ掛けるところなんざ、ウマいね~!

210昨年9月にメジャー・デビューを果たしたガール・バンドの注目株。

220ちなみに彼女たちは予選会の『Cute Girl Live』にゲストとして登場してくれた。

Chelsyの詳しい情報はコチラ⇒Chelsy OFFICIAl SITE

230Chelsyのインタビュー中にスタンバイがOKになってポーズを取ってくれたちゃっき―。

240vそう、Mary's Bloodの登場だ!

260何だか知らんが、ものすごいホーム感!外国で親戚にバッタリ出くわしたような…。

270EYE

280vSAKI

290vRIO

300vMARI

310vサポート・ギターの社 -yashiro-。

320vココがNAONのYAONのスゴイところ。
ナニが?って、前の2バンドは実にガーリーなポップ・ロックを聴かせてくれたけど、Maryが登場してガラリと世界が変わる。
フィメイル・ロックのすべてを見せてくれるところがスゴイのだ!

330Mary's Bloodはコレが初めの出演ではない。オープニング・アクトとして登場した経験がある。

406
そして、ちゃっきーは過去2回にわたってギタリストとして色々なミュージシャンと共演し、名シーンを演出してきた。

365v

もちろんどんな時でもお供はMarshall!

420v

コレがちゃっきーのとトレードマークのJVMのタトゥーシリーズ。
目立つわ~。ちゃっき―にベスト・マッチ!

250v

一曲目はバンド名を冠したメジャー・デビュー・アルバムから「Marionette」。

350真夏の日比谷を切り裂く超ド級のヘヴィ・サウンド!

360

切れ味鋭いちゃっきーのギター・プレイ。ツブ立ちのよいピッキングをドラマチックに演出するのはMarshall。真空管アンプ・サウンドの真骨頂だ!

340

身を焦がすように熱唱するEYE。

370vフレキシブルで重く深いRIOのベースがヘヴィ・サウンドをパワー・アップさせる。

380vそして、閃光のようなMARIのドラミング!

3902曲目は今週リリースされたばかりのニュー・アルバム『Bloody Palace』から「Bite the Bullet」。
『弾丸を噛め』ね。
ジーン・ハックマン主演でそういう映画が昔あった。中学生の時に、ここ野音からすぐ近くにあった日比谷映画に観に行った。
あまり覚えていないんだけど、歯痛で七転八倒する登場人物が、治療のために火薬を抜いた薬莢をその虫歯にかぶせて噛み込むシーンがあった。
そこで「Bite the bullet!」とか言うんじゃなかったかな?コレ、正確にはbulletじゃなくてcartridgeだと思うんだけど。
そう、「bite the bullet」というのは「ジッと苦痛をこらえる」とか「イヤなことに立ち向かう」という意味があるのね。
それをこの映画の中でシャレて実演してみた…というワケ。

400これまたMary's Bloodの面目躍如たる強烈なドライビング・チューン。

405v

フラッグも持ち出して来て、もはや野音を征服したかの感アリだ!コレでいいのだ!

410コレがニュー・アルバム『Bloody Palace』。
もちろん「bloody」は「血まみれの」という意味だが、イギリス人は何かいいことを強調する時にこの形容詞をつける。
よく耳にするのが「bloody lovely」。
私はまだ聴いていないが、メタル・ファンにとっては相当Bloodyな内容のハズだ。メタルファンにとって最高の居場所が「Bloody Place」!

9_mbcd Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

430Mary's Bloodのインタビュー・コーナー。期せずして感動の名シーンになっちゃったよ!
先に書いた通り、Maryはかつてオープニング・アクトで「NAONのYAON」に出演したことがあった。
それが、今回本編に登場することになり、感激のあまりちゃっきーの目から大きな涙がこぼれ落ちてしまったんだな。
MARIちゃんも泣いてる。
コレがさっきまで耳をつんざくヘヴィ・メタルを演っていた淑女たちかッ?
野郎のロックじゃ決してお目にかかることのできない光景でしょ?
コレがNAONのYAON!

440SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

つづく

(一部敬称略 2015年8月23日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年10月 7日 (水)

【NAONのYAON 2015~SUMMER~】 vol.1:オープニング・アクト

だいたい年に4回か5回かな?…野音に取材で来るのは…。
でも今年はそのうちの2回が『NAONのYAON』になるとは想像しなかった。
夏のNAONのYAON。
この世界でも稀に見る女性だけのイベント…イヤ、世界で唯一か…日本が誇る大コンサートが春の開催から間を開けずして開催されたのはとてもうれしいことだ。
SHOW-YAデビュー30周年にして10回目の『NAONのYAON』…めでたい!

10開演前の大行列はおなじみの光景。

20たくさんの花が贈られてくるのも春と同じ。

30春と違うのは…気温!
開催は8月の23日。
今年の夏は暑かったでね~。
夏の野音なんてのは高校の時から何回も経験しているけど、昔はこんなに暑くなかったからね。
今はかなり厳しいよね。
2010年に四人囃子、Steve Hackett、Renaissanceを招いて開催された『PROGRESSIVE ROCK FES 2010』というイベントがここ野音で開催された。
アレも8月22日のことだった。
四人囃子とMarshallアーティストのSteve Hackettの取材でお邪魔したのだが、大のプログレ・ファンの私としてはどのバンドもとても楽しみにしていた。
ところが、とても観ていられないのである…激アツで!
特に暑い盛りに登板したRenaissance。
Roy Woodの奥方であり、プログレ界の名女性ボーカリスト、Annie Haslamの美しい歌声をナマで聴けると喜んだワケだが、ムリムリ、暑くてとても客席にいられなかった。
結局、仕方なしに冷房の効いた四人囃子の楽屋で森さんや大二さんと一緒にモニターテレビでRenaissanceの演奏を味わった。
それがまた大二さんの解説付きですごく面白かったんだけどね。
チョット脱線するけど、Annieのソロ・アルバム、『Annie in Wonderland』ってのは名盤ですよ。特にご主人と共演している「I Never Believed in Love」は必殺・必聴の名曲だ。

40で、そんな経験があったので、今回は用意周到、暑さ対策に万全の体制で臨んだワケ。
何しろこの世界に誇る名イベントのオフィシャル・フォトグラファーという名誉職だからね…途中でブっ倒れたりするワケには絶対にいかないのだ!
どうしたか…。
本番の数日前にホームセンターに行ってアイスボックスを買って来て、そこに保冷材、前日からカチンカチンに凍らせたタオルを十枚、同じく鉄の塊のように凍らせたお茶やら水の類のペットボトルをパンパンに詰め込んで野音のプレスピットに持ち込んだのだ。
コレが大正解!…といいたいところだが、普段の行いが最高によろしいせいか、ギンギンに暑くなることのないうす曇りの天気で、アイスボックスの出番はそうなかった。
かといって、ホンノ少しお湿りがあったぐらいで雨模様にもならず、コンサートを楽しむには最高の夏の野音となった。
ね、そんなに暑くなさそうでしょ?
当然満員よ。

50まずはオープニング・アクト。
客入れの時から始まるパターンは今回も同じ。

60vステージには数々のMarshallと…

70今回で三回目の登場となるNATAL。
前回に引き続きバーチのキット。フィニッシュはサンバースト・フェイド。夏には持って来いの色。

80そして、予選『Cute Girl Live~Road to NAONのYAON』を勝ち抜いたガール・バンドが次々と野音のステージに上がった。

90トップ・バッターは「ヒラガナ路線」。
2010年結成の関西出身のバンドで今年から東京に拠点を移したそうだ。

100イヒラ

110vシイナ

120カツラ

130アンナ
140v
アンナちゃんを除いてこのカタカナ路線のお名前はみなさん苗字かな?
元気いっぱいの演奏で大いに野音のステージを景気づけてくれた。

ヒラガナ路線の詳しい情報はコチラ⇒-official web site-

Img_0038_2 続いては漢字路線の「上昇稀琉」。
白とブルーのボトムでバッチリとキメた衣装同様にカチッとアンサンブルで立派な演奏を聴かせてくれた。

150

160

170v

180v

190vゴメンね、ウェブサイトがないようなので、メンバーさんの名前の表記ができず、かつリンクも貼れませんでした。

Img_0056 ここまでは影アナだけで登場している恵子さん。
ステージ脇からちゃんとみんなの演奏を見守ってる。

200v以降に登場したのは『Cute Girl Live~Road to NAONのYAON』でグランプリを獲得した2バンド。
まず軽音楽部枠の「DARARA」。
9_img_0070

日菜子

220真央

230v果穂

240v聖香

S41a4298真琳

250vバンドを結成してまだ1年。軽音楽部員の高校三年生だって。ああ、私にもそういう時があったっけナァ。文化祭で三文役者のコピーと誰がカバやねんロックンロールショーの「何処かでオオカミが哭いている」を演ったわ。
そんなんとはまったく違う艶やかな演奏でグランプリ・バンドのワザを見せつけてくれた。

DAKARAの詳しい情報はコチラ⇒Twitter

210

 ずっとステージ脇で観ている恵子さん。

255vオープニング・アクトのトリを務めたのはインディーズ部門グランプリの「SEKIRARA」。
お~、グランプリ・バンドは「ララ」で揃えて来たな?「ラ」と「ラ」を足せば880。末広がりでめでたいな…と。(周波数の話しです)

演奏が始まるなり、もう自分たちの世界!

260大波ユリカ

270vミーア・クボコ

280v嬉ナナミ

290v梅灸院マドカ

300vもうココは見ての通りのハッピー・ロック!十分にステージを温めてオープニング・アクトのトリの大役を完璧にこなしたのであった!

SEKIRARAの詳しい情報はコチラ⇒SEKIRARA OFFICIAl SITE

9_img_0097 「みんな楽しんでる~?」とここで恵子さん登場!

310恵子さんから暑さ対策の注意事項が伝えられる。
夏の野外コンサートは命がけだぜ、しかし…。
「今日もハッキリ言って長丁場です!」

320v…といよいよ夏の『NAONのYAON』の火ぶたが切って落とされたのである!
ところでこの『NAONのYAON』、スポーツ新聞などでドカッと報じられたのでご存知の方も多いと思うが、「女性だけの野外ロックフェスティバルの企画運営回数」という記録でギネスに認定の申請をしたのだ!
何回も書いているように世界でも他に類を見ない特殊な…イヤ、珍しいイベントなので、認定される可能性も高いという。
そうなったらうれしいなったらうれしいな!コレいつ決まるのかな?その時には出すぜ、号外!

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

330vところで、現在、私が担当しているアジア&オセアニア地区のMarshallファンの皆さんにMarshall Blogの英語版の準備をしている。
もちろん、この世界に誇る一大イベントもそこで紹介するつもりだ。ギネスがらみだしね。
大丈夫かッ?そんな時間あんのか?できんのか、オレ?
皆さん、引き続いてのご支援何卒よろしくお願い申し上げます!

Last1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月23日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2015年10月 6日 (火)

サイバーニュウニュウ~20世紀→21世紀 新世紀復活祭

『勝ち抜きエレキ合戦』の時、私はまだ3,4歳だったのでさすがにナマの記憶はないけれど、映画『エレキの若大将』なんかを観ればその人気と熱気が十二分に伝わってくる。
調べてみると、この番組は夜の7時とか、7時半に放映されていたんだネェ。信じられん。
成毛滋、ザ・サベージ、ゴールデン・カップスなんかもこの番組の出身だったんだね。
こういったバンド合戦の類の番組は最近でこそ見かけなくなったが、昔から時折編まれては人気を博していた。
私の世代では高校の時に日曜日の昼間に東京12チャンネル(今のテレビ東京)で放映していた『ロックおもしロック』という30分枠の番組かナァ。司会は近田春夫で、1978年のスタート。毎週楽しみにしていたんだけど、短期間で終わっちゃったような印象がある。
番組のすべてが「バンド合戦」で構成されていたワケではなかったハズなのだが、その部分しか覚えていない。
他に覚えているとしたら、(和田)アキラさんが出ていた国産ギター・メーカーのCMだ。
アレは本当にビックリした。
「プリズム」と「和田アキラ」の名前は一気にロック好きの高校生の間に広まり、一時期は「和田アキラは和田アキ子の弟」なんてムチャな噂がまことしやかに囁かれていた。
ベースの方のCMのスティーヴ・フォックスもカッコよかった。
ギター・メーカーがテレビ番組のスポンサーを務めるいい時代だった。
で、Marshall Blogで以前にも触れているが、そのバンド合戦にBAD SCENEが出場したことがあって、マァ、アレも驚いたナァ。もうその頃はライブハウスにBAD SCENEを観に行ってたからね。
「アンタらどこかで演ってんでしょう?」とか「演奏がこなれすぎている」とかいう評価で、素人のバンドに敗北していた。
今考えてみるとおかしいでしょ。初めから「プロお断り」というルールにしておけばヨカッタじゃんね。
Charさんやナルチョさん、牧野元昭さんがいたバンドだよ、審査員がBAD SCENEの名前を知らないワケがない。しかも審査員長を務めていたのは牧野さんがコラムを寄稿している音楽誌の編集長だったんだから。
そう、当時はプロとアマの技術の差は歴然としていたのだ。
「かうんたっく」というバンドの私と同じぐらいの年齢のギタリストにも度肝を抜かれた。
寺内タケシの「津軽じょんがら節」を完璧に弾いて審査員から大喝采を浴びたのだ。左手を大きく広げて1弦をトリルする姿がカッコよくて、翌朝学校でそのギタリストの左手をマネながら「昨日、コレ見た?」と話題になったのを覚えている。
そのギタリストが今の西山毅だ。

そして『イカ天』。
マァ、マーブロ読者にこの番組の説明は要らないだろう。
この番組が始まった時、私はもう「若手のホープ」として、ネクタイを締めて、スーツを着て、一生懸命サラリーマンを務めていたな。
もうその頃、新しいロックは聴いていなかったけど、この番組は結構楽しみにしていた。オネムになっちゃうのでビデオに録って毎回見てたわ。
スゴイ人気だったよね~。
先の『ロックおもしロック』から11年…ガラっと変わったのはビデオを見ての審査という手法だった。演奏がマズイと非情にもワイプが入ってしまって途中で演奏が強制終了となるアイデアが面白かったナ。
でも、それ以前のコンテスト番組と明らかに違っていたのは、出場者たち自身だった。
以前のコンテストは「技術的な優劣」を競っていたが、イカ天の頃になると、「どれだけ個性的であるか」の戦いになっていた。
80年代に入り、日本でもロックが普遍性を獲得したことのひとつの証左であったのではなかろうか?パンク/ニューウェイブのムーブメント以降、「誰でもロックができる!」という考えが源流にあったのだろう。
そんなこともあって「個性的」ということが危険極まりないことをも証明してしまったのが「イカ天」だったような気もするナァ。


「ヘタウマ」という言葉がハヤったのはこれよりもっと前か?
最近はとんと聞かなくなったけど、この言葉がすごくイヤだった。
ヘタでウマいということはあり得ない。ウマいからウマいワケ。「ヘタヘタ」は十分あり得る。
ピカソだって熊谷守一だってデッサンとなればモノスゴイ技術を持っているワケだし、Ornette Coleman自身が吹いているメロディはキチンとしたジャズ・イディオムに則ったものだ。John Coltraneは、最後は無調の世界に入り、一聴すれば誰でもできそうなメチャクチャぶりを呈したが、その器楽演奏のテクニックは超人的だったことは誰もが知っている。
ヘタウマ・ギターと騒がれたJames Blood Ulmerなんかは昔、バリバリにビバップを弾いてたらしいよ。私が思うに、どんなに速く弾くよりも、ビ・バップをギターで弾きこなす方がはるかに超絶だと思う。だってビ・バップという音楽はギターのことなんか何も考えてくれていないもん。
私はOrnetteやAylerは好きでもThe Shaggsが苦手だ。どこまで行ってもZappaのような「ウマウマ」が好き。
話は戻って…
しかし!このイカ天、素晴らしいバンドを生み出したことも事実で、Marshall Blog的に見れば何とも言ってもその最高峰は人間椅子だろう。
何人も侵すことのできない個性を保ち、しっかりとした技術をもってして自分たちだけの世界をブレることなく長年にわたって作り続けていることこそ賞賛に値すると思う。
他にもBeginをはじめとした現在でも活躍するスター・バンドを生み出したこの番組の功績はやはり大きい。
そして、今日の主人公もすさまじい個性と音楽性を兼ね備えたバンドである。
第13代イカ天キング、サイバーニュウニュウの登場だ。

しかしですよ…今、この手の番組をやったらどうなるんだろうね…。
見たい?それともコワイ?
出てくるバンド、全部草食系の「ありがとう」と「がんばれ」だよ。
イヤ、審査員も困るだろうな…。
前置きが長くなってしまったが、一度「イカ天」について書きたかったので触れさせてもらった。

10_art_223年ぶりに再集結したサイバーニュウニュウ。そのお披露目公演の模様をレポートする。

20_2ボーカル&ベースのレプリ・シン。
40v_2
ボーカル&ギターのメカ・エルビス。

30v_2ドラムがセミメタルA太郎。

50vMarshall BlogではNATALプレイヤーおなじみの諸藤英太郎だ。

60v_2愛用のアッシュのキットで大暴れ。
最近は20”バスのブルー・スパークルのメイプル・キットも入手して、ますますナタラーになったA太郎さんなのだ。

70会場は長い間この日を待ち望んでいたファンの熱気でムンムン。

80正直に言っておこう。
失礼ながら私はサイバーニュウニュウを存じ上げていなかった。よって知ったかぶりはしません。ココがMarshall Blogのいいところだ。
したがってメカさんの存在を知ったのもA太郎さんからバンド加入の知らせを受けてからのことだった。
まず、名前にヤラれた…「メカ・エルビス」。いいよネェ。いいアイデアだよネェ。私も『人造人間キカイダー』大好きだった。

9_s41a8288 オープニングはイカ天でサイバーニュウニュウ知られるところになった「ひねりつぶせ!」。
9_s41a8203_2

もちろん客席の熱気は倍増!

9_s41a8218 この日以前にもメカさんにはお会いしていたが、当日ステージをビックリ。
ナニが?ってこのスモークと電飾よ。どうせやるならコレぐらいやってくれなきゃウソだ。

90_2

それと、レプリさんのテクニック。歌いながらあれだけ複雑なベース・ラインを弾くのは並大抵のことじゃない。まるでPaul。

120v_2そして、グイグイとばんどをプッシュしていくA太郎さんのドラミング。乾いたNATALアッシュの音が実に気持ちいい!

130v_2第一部では1989年にカセットテープ(89年はまだカセット?)でリリースした『未開派野郎』からの曲を演奏。
「鎮痛剤でポン」…コレって「ヒロポン」?ちなみに「ヒロポン」という名前の由来は「疲労がポンっと取れるから」とされているが、そうではないらしいよ。「フィロポノス」というギリシャ語の合成語がナマって「ヒロポン」になった説が有力らしい。意味は「労働を愛する」だそうだ。
「べガスのエルビスになりたい」~「恋してクルパー」~「アナーキー・イン・ザ・ブルーハワイ」と曲は続いた。
110

ここで最初のゲストが登場。
新曲の「絶対安全ハンドシェイキン」と…

140v_2「雨にヌレテモいーや」を演奏した。
「♪ヘンな日だナァ~」ね。

150_2同じく『未開派野郎』から「アドレナリン・ブルース」、シングルのみでリリースされた「すいか割り」をプレイした。

9_img_0077 イカ天OBによるトークショウも盛り上がった!

160カブキロックスの氏神一番を迎えての「お江戸」。

170_2コレ、テレビで見た時笑ったっけな~。

180_2蜘蛛の巣(っていうの?昔、そういう名前で駄菓子屋さんで売ってた)もバッチリきまった!

190_2つづいてのゲスト・ステージはたまの石川浩司

200v「学校にまにあわない」
石川さんの絶叫がコダマする凄まじく個性的な曲だ。

210_2第二部は「うしろゆびさされ組」なんてカバー曲もプレイ。コレは「おニャン子クラブ」かな?
「夕やけニャンニャン」なんてのやってたね。
我々世代は「ぎんざNOW」だよ。まだ銀座の時代だよ。
でも、こういう若い子向けの夕方のバラエティ番組ってなくなったね?見る子がいなくなっちゃったんだろうね。

215_2その後は1990年の『秘密のバス』からの曲で固めた。

220_2それにしてもすごいスモーク!
写真が撮りにくい!

230v「秘密のバス」、「ピノキオ」…

240v「キリコ」、「恋のダイナマイトガイ」…

250v「次のはコワイよ」というレプリさんの言葉通り、コワいのが出て来た!

260v_2コレはジェイソンか…『The Texas Chain Saw Massacre』ね。
子供たちはおおよろこび!

270「シューシューシュー」、「昆虫クラブ」…

280_2と本編18曲を熱演し客席を大いに沸かせた。
この日、サイバーニュウニュウの復活を待って沖縄からお越しのお客さんもいらっしゃった!

290_2今回の復活に時期を合わせて、旧作もリマスタリングされて復活を遂げた。
1989年の『未開派野郎』と…

9_cd11990年の『秘密のバス』。

9_cd2さらに!
メカ・エルビスのフィギュアも発売された。コレは「ファン垂涎」ってヤツでしょう!

Cyber_mechaelvis300x300 そしてアンコール。

9_img_0220 「Death Death Death」…

300_2「アシッドキングに捧げるうた」…

310vナ、ナント2曲とも新曲。
私も随分いろんなコンサートを観てきた。オープニングに新曲を持ってくるバンドはそんなに珍しくないが、アンコールに新曲だけ演るバンドは初めて見た!

320v紹介が遅れたけど、ステージの上手で踊り狂いながらメカさんのスモークと電飾を操ったのが忍者ボーイヒデ。グッジョブだ!

330v

最後は当日の出演者が全員ステージに集合!

340_2これでもか、これでもか!とエンタテインメント精神に横溢した中身の濃いショウだった。

350アンコールというものは「もうちょっと聴きたい!」というお客さんのリクエストに応えるものだ。
普通は誰もが知っている曲を演奏してニギニギしく最後を締めくくると相場がキマっている。
そこに誰もまだ知らない新しい曲を持って来たのは、未来のサイバーニュウニュウへの自信とファンの期待を膨らませるための大切なメッセージだったのかもしれない。

最後はメンバーからのご挨拶。

サイバーニュウニュウの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl SITE

360_2 1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月30日 初台DOORSにて撮影)

2015年10月 5日 (月)

三文役者 LIVE at クロコダイル

「魅せてやるぜ!! 最後の悪あがき」で絶好調の三文役者。
今回のライブは原宿クロコダイルから。

10三文役者がクロコダイルに登場したのはこれが二回目。
前回三文役者がクロコダイルのステージに上がったのは35~36年前のこと。
ナ、ナント、私がメンバーにいた頃で、対バンは大阪のキャバレーというバンドだった。
当時、今もか…原宿クロコダイルはおしゃれなライブハウスというイメージがあって、渋谷屋根裏や新宿ロフトをホームにしていた三文役者とはチョット合いいれない印象があったな…。
しっかし、クロコでまた三文役者を見ることになるなんて考えてみたこともなかった。

20花之木哲

30vちぇり~、大竹亨。

40v 大竹さんはJVM210Hと1960B。

50石井正夫

60vこのキャビネットは1980年代中頃に発売された1520。入力600Wの4x12"。IBS(Integrated Bass System)というベース・アンプ・シリーズにラインナップされていた。

70vさとっちょ

80v さとっちょはバーチのNATAL。

90オープニングは当然「三文役者」。

100生まれてこの方もう何回聴いたことか…一生忘れることがないであろう心の名曲。

110v間髪入れず、大竹さんのAmのアルペジオからスタートするのは…

120v「あやつり人形」。
哲さんが詞を書き、PANTAさんが曲をつけた、これまた名曲中の名曲。PANTAさんはソロ作『走れ熱いなら』に収録した。

130v普通、熱くて走るのは若いうちだけだけど、哲さんは今も熱く走り続けてる~!

140v ロッカバラード、「聖羅(せいら)」。
コレもね、高校の時に聴いて「なんていい曲なんだ!」と思った。あの頃は私も若く、そして熱かった。
かつては「おまえ」とかいうタイトルだったらしい。演歌じゃあるまいし、「聖羅」の方がずっといい。

150かつて大竹さんと例のゲームセンターで「せいら」ってどう書くか?なんて話したことがあった。「聖裸」じゃないかという説もあったが、「聖羅」が正しいようだ。ま、当て字だろうけど「せいら」という女性の名前をタイトルにした曲だ。
大竹さんのソロがバコンとフィーチュアされる。

155vまた思い出した…。
その頃屋根裏で録音した三文役者のテープに、開演前に「せいら~!せいら~!」とおそらく一緒に来ていたであろう友人を呼びかける若い女性の声が入っていることにある日気づいた。
その「せいら」が哲さんが歌うところの「聖羅」かどうかわからないが、その屋根裏の「せいら」ちゃんがこの曲の歌詞にダブってしまってものすごく気になった時期があったっけ。
美人だったんだろうな~…と想像するのも無理はない。私にも若い頃はあった。「せいら」は心の恋人なのだ。

でも今、「せいら」と聞くと「セーラ妃」が真っ先に頭に浮かぶな。会ったことないけど。
セーラ妃はアンドリュー王子の元夫人。アンドリュー王子はエリザベス女王の第三子で次男坊、要するにアン王女とチャールズ皇太子の弟だ。
Marshallとイギリス王室の話題はコチラ⇒Her Royal Highnessがお見えになりました!

S41a6530 このメンツになって初めて作ったという曲「Hold On My Way」。
MCで最近の世情にクギを指す哲さんの言葉も印象的だった。

170ステージ下手で寡黙に低音を刻み続ける正夫さん。その安定感は抜群だ。
『悪たれ小僧』や友川かずきさんとの活動はダテじゃない。

180ギターを手にして「Tonight」。

190コレもコンテンポラリーなレパートリー、「My Blues」。
あ、スミマセン…ナニをもってして三文役者のレパートリーを「コンテンポラリー」か「クラシック」かにカテゴライズしているかというと、私が演奏したことがある曲まではクラシック扱いになってます、ハイ。
すなわち私が日本語のロックにのめり込むキッカケとなった曲たちだ。

200これはクラシックの名曲中の名曲、「コルト64」。前にも触れたが、数字の部分はその時の西暦二ケタが代入されていたが、今は哲さんの年齢だが組み入れられている…って、哲さんあと6年で70かよ!スゲエな、このパワー!

210もう曲は大スキだった。
コレも以前書いたかな?今も第一線で活躍しているある超人気有名ギタリストも「いい曲!」と言っていた。自分の曲でもないのにそれを聞いてとてもうれしかった。

215こうしたストレートなドライビング・チューンでは抜群のノリを発揮するさとっちょのドラミング。またNATALの音が素晴らしい!と来てる。
チョットあんまり大きな声で言うのは恥ずかしいので控えめに小声で報告しよう…
皆さんのおかげでNATALはもはや誰も知らない「謎のブランド」ではなくなってまいりました!それも「Marshallのドラム」というくくりではなくて、「音のいいドラム」というご評価で浸透して来ています!うれしいなったらうれしいな!


皆さん、あたたかいご支援ありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
…って、カメラ目線なもんだからナンカさとっちょのセリフみたいになっちゃったね。
でも、事実さとっちょもNATALが大のお気に入りなの。

220キメのフレーズで盛り上がる~!

235…と陽気に「壱の部」が終了。

240そして、「弐の部」。
皆さんお召し換えしての登場。

250第二部はほとんどコンテンポラリーなレパートリーで固められた。

260v続いて「Dream Crush」。

270vココでジックリとメンバー紹介。
正夫さんはもう40年のお付き合い。
さとっちょはベースで三文役者に参加したが、ドラムに落ち着いたという話し。さとっちょはドラマーだからね。「是夢」というバンドの出身。
随分年下だと思っていたが、最近は同じ年と思うようになってきたと紹介されたのは大竹さん。
お互いに押したり引っ込めたり…それだけふたりの仲がシックリいっているということだろう。

275v 第二部に入ってますますパワー・アップしてくる哲さん。

280最近哲さんが最も気に入っているという「Hello Dear Friend」…
300

哲さんのやさしさと厳しさが同居しているようなコンテンポラリーな曲もまたいいんもんだ。
やさしさといえば、哲さん、ウチの父が死んだ時に訃報を聞いて真っ先に弔意の電話をしてきてくれた。
哲さんは私の結婚式に参列してくれたいたので、父のことをよく覚えていてくれたのだ。
ありがたいもんです。

290哲さんの曲はとにかくシンプルでわかりやすい。
ある日、スタジオの中でギターをストラミングしながらフガフガと何やらメロディらしきものを口ずさみ出す。
それに合わせて適当にみんなが合わせる。
その時はそれで終わってしまうのだが、次にみんなが集まった時に、「オイ、こないだの…」と言って、前回何となく合わせたそのフガフガの曲を歌い出す。
すると前回とは丸っきり別の世界が広がる。
曲は哲さんから言葉を与えられ、別の生き物として我々の前に姿を現すのだ。
そんなことが何回もあったな。

310またね、哲さんのギターの存在感がスゴいんだよね。
よく「とにかくノリ、ノリ」と寿司屋みたいなことを言っていた。

320「Oh! Oh! Yeah」。
「日本のロック」感にあふれたストレートなナンバー。

340vそして締めくくりは代表作をふたつ。

350v 「怒雨降り」。
コレは自然に歌っちゃうよな~。

340そして「回転木馬」。

360本編全14曲。最後までパワー全開で新旧取り混ぜたレパートリーを聴かせてくれた。

370アンコールはナント新曲を披露。

S41a6794 そして、「Good Bye My Town」で幕を下ろした。

380

三文役者は11月18日にもクロコダイルに登場する。一度だけ昔みたいに化粧をするらしいよ。見逃さないでね!
その他にも公演が決まっているので、ドストレートな「日本のロック」を堪能したい人はコチラをチェック!⇒三文役者Official Site

390 1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月26日 原宿クロコダイルにて撮影)

2015年9月30日 (水)

GENKI SESSION 2015

今年もやって来ましたこのシーズン。Summer of LoveのGENKI SESSION!
またまた主役不在でお送りします。
とはいえ、第一級のミュージシャンが集うこのバンド…バック・バンドだけでも実に味わい深い。
あ、主役不在といっても写真に写っていないだけで、実際にはステージに登場し、日本を代表するロック・ヴォイスを聴かせてくれた。
最近はこういうホンモノのロック・ヴォイスで本格的なロックを聴かせてくれるバンドがメッキリ少なくなってしまったからね。
ヘヴィ・メタル界隈ではガッツのある歌声を聴かせてくれるバンドもあるにはあるが、草食系の若いバンドではついぞ聴くことのできない声なんだから。


コレも何度も書いているけど、音楽は何といっても「歌」なんよ。
それが、「オペラこそ人類が作り出す音楽の最高峰である」ということになってくる。
「歌」、すなわち「声」。
つまらない曲でも声が魅力的だと十分に楽しむことができる。その反対はツライよ。どんなにいいメロディでも声質が合わなきゃ台無しだ。
60年代の中頃からロックは爆音を手に入れた。爆音とマッチする声があってこそ「ロック」という音楽が生きて来る。
その爆音の中心となったのはMarshallだ。
そして、図太い声のボーカリスト…まず、このコンビネーションがなければロックの醍醐味を味わうことはムズカシイ。
今日のコンサートにはその両方が揃っているばかりでなく、それらを完璧にプッシュする素晴らしい楽団が付いている。
昨今の日本でマレにしか見ることができないロック・ショウの開幕だ。

10ギターは大谷令文。

20vキーボードは難波弘之

N_s41a4181 ベースは水野雅章。

Zドラムは高橋ロジャー和久

50vもちろん令文さんはMarshall。

60今回は向かって左側の「MARINO」ステッカーが張ってある方を使用した。

70足元のようす。

90最近はかつて愛用していたテープ・エコーを使っていないようだ。また、ペダルボードからはバッファ・アンプも結局姿を消した。
変わらないのはMarshallと愛用のギターたち。それこそが大谷令文のエキスなのだ。

100vオープニングはRay Charlesの「Hallelujah I Love Her So」。
ちょっとヘヴィでイキな「ハレルヤ」だ。

110メンバーは気心の知れたいつもの顔触れ。

120vこの次にOtisの「Try a Little Tenderness」が来るのだが、選曲もおなじみのものばかり。

130このホーム極まりない条件が最高のパフォーマンスを届けてくれる。

140vところで、この「ハレルヤ」、オリジナル・レコーディングではDon Wilkersonがサックス・ソロを吹いているのね?
…と聞いた風な口をきいても知ってるのはBlue Noteの『Preach Brother!』ぐらいなんだけどね。もっとも、この人はBlue Noteに三枚のリーダー・アルバムを残しているが、ジャズの人ではなく、「Ray Charlesバンドの人」なのね。

張りのある素晴らしいトーン。令文さんの堂々たるソロに一曲目からヤラれる。その雄弁さこそPreacher!

150「Try a Little Tenderness」。
高校の時、上田正樹の演奏でこの曲を知った。
すっかり「Otis Reddingの曲」の感があるが、そうではない。またOtisの「ガガガガ節」により、R&B、すなわち黒人音楽の代表曲のようなたたずまいを見せているが、実はコレ、ナント白人の曲。
しかも、アメリカ産ではなく、James CampbellとReg Connellyというイギリス人のコンビのペンによるものだ。
オリジナル録音はThe Ray Noble OrchestraをバックにVal Rosingという歌手が歌ったもの。すべてイギリスだ。
1933年にはBing Crosbyも吹き込んでいる。分厚いストリングスをバックに聞かせるBingのとろけるような美声はまるで違う曲。ヴァ―スまで付いちゃって…。Frank Sinatraバージョンも同様。
でも名曲は名曲。雰囲気は違ってもいいナァ。
この名バラードを「ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!」とガナリ立てたOtisも偉大だ。

160もちろんこちらは猛烈なOtisバージョン!
何といっても見どころは、ボーカリストがキネマ自慢のサブ・ステージへの階段を上り下りしながら、最後のリフレインを何回繰り返すか?…というところ。
今年は三回。去年は四回だった。

170ガラっと変わってMontrose。「I Got the Fire」。Sammy Hager。
このアメリカン・ハード・ロックの塊りみたいなバンドはほとんど聴かなかったナァ。やっぱりどうもアメリカン・ロックの明るさが性に合わないんだよね。
GFRもMontroseもVan Halenもカラとした湿気の少ない屋外で強い日差しを浴びながらグビグビとビールでノドを潤しながら友達とワイワイ楽しむ感じじゃん?
イヤイヤ、それよりも外はドンヨリ曇っているから、冷え切った屋内で舐めるようにして二時間かけて飲む1パイントのエールを片手に楽しむ、暗く重いロックの方が私には断然シックリくるのだ。
でも『Jump on It』は比較的好きだった。ジャケットがヨカッタ。ヘンな意味じゃないよ。Hipgnosisだから。
でも、Sammy Hagerの声はスゴイね。こんなのこうして完璧に歌える日本人はそういないよ。

180v続いてはJanisコーナー。
前回は「ジャニスの祈り」…誰だ?こんな邦題つけたのは?!…「Move Over」だけだったけど、今回は「Half Moon」も導入。
あの声で「Half Moon」を歌われてごらん…タマらんよ、ジッサイ。
で、ここは水野さん。
二曲ともあまりにも素晴らしいプレイ!

190ドッシリ構えて音楽に集中しているので派手さはないが、やってることはかなりヤバい。
止めども流れ出て来るランニング・フレーズ。
これぞベースの醍醐味!ベースだけで一曲聴ける。
とにかくバンドがいいようにウネリまくる!

N_s41a3968 聞けば水野さんはEDENプレイヤーとのこと。次回はEDENの激ヌケサウンドでこのランニング・ベースが聴きたい!

200v渋く…「Since I've Been Loving You」。
元ネタがMoby Grapeの「Never」だと言われているようだが、真じるか信じないかはアナタしだいだ。
ひとつだけ確実に言えるのはZeppelinの方がカッコいいということじゃないの?(難波さんMobyお好きなハズだからあまり多くは書かない)
「Since~」を録音したエンジニアに言わせると「古今東西もっともカッコいいギター・ソロ」ということになるそうだが、真じるか信じないかはアナタしだいだ。
ある人にとっては「一番」かもしれない。私にとっては違う。でも、それぐらいカッコいいことは確かだ。

N_img_0253 令文さんのソロもすごかった!
あの音だからね~。
令文さんのギターはあの音とともにあの時代の空気を運んで来てくれる。だからスゴイ。

210v一部の最後二曲はボーカリストが以前在籍していたバンドのレパートリーを披露。
これも前回通り。

205v
「樹のうた」というシットリナンバーと…

220そして、「いつものように」というゴキゲンな曲。

230ココで第一部が終了。

235v休憩をはさんで第二部。
令文さんはバンダナをお召し換えての登場。
よく似合う。
曲は「Separate Way」と見せかけて…「Communication Breakdown」。
後半、「Train Kept a Rollin'」になるところがまた滅法カッコよかった!

240v毎回演奏されるザ・カーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」。コレはZombiesね。原題は「I Love You」という。

250vそして、ロジャーさんコーナー。
曲はもちろん「難聴」。

260「飽きて来たな…」なんてボソッとおっしゃっていたが、特製似顔絵ステッカーまで作っちゃって絶好調!

270この日はトークの新しいネタも組み入れられた。
Trio the Collagens他でもうずいぶん何度もこの曲を聴いているが、ゼンゼン飽きませんぜ!

280ホラ、大ウケ!
お客さんから「なんて?」が出たには会場全員大爆笑!

そうそう、ロジャーさんは覚えてないかもしれないけど、そういえばどこかの現場でこんなことがあった。
この「難聴」のトークには「みんな!頼むからアンプの音下げてくれよ!」というくだりがあって、その日は「みんな頼むからアンプの音、Marshallの音下げてくれよ!」というセリフになっていた。
もちろんロジャーさんは私が来ていることを知っての仕業だったのだが、そのセリフの時、ロジャーさんはシッカリ私の方を見てそのセリフをおっしゃったのには笑った。
もっともロジャーさんだけじゃなく、そこにいた私を知る人は全員コチラを見てたけど…。
Marshallは悪くありませんからね~。
爆音中毒の皆さん、自分の耳は自分で守りましょう!

290v難波さんコーナー。
今回も1971年のPYGのデビュー・シングルを弾き語りで披露。

300v難波さんのソフトな歌声がベスト・マッチのほんわかムード。これなら難聴にはならない。

310v「川一本泣いて」の「Cry Me a River」。
コレはほんとジックリと聴き込んでしまう。

320本編最後は、Humble Pieの「30 Days in a Hall」、Spencer Davis Groupというか、Steve Winwoodというのか「Gimmie Some Lovin'」、さらにThe Small Facesの「All or Nothing」という流れ。
選曲は前回通りだが、いいね、名曲はいつ何回聴いても。
もちろんこうした名唱・名演があっての話しだけどね…。
Steve MarriottとかSteve Winwoodなんかのソウルフルな曲はまさに声がピッタリなんだよね。
今度チョットひねってNoddy HolderとかDan McCaffertyなんてどうだろう。
このバンドで「Razamanaz」なんかやったらメッチャかっこいいだろうな~。令文さんのギターも絶対ピッタリだ。

330アンコールは「Imagine」。
John Lennonといえば、令文さんはインストで「Jealous Guy」をレパートリーに入れているけど、このバンドでFacesバージョンをされたらいかがなものだろうか?Rodはチョット違う気もするか…。

350v「Sweet Sweet Surrender」。
そういえば先週のJeff Beckの東京公演では「Morning Dew」演ってたよ。

360さらにオハコのアッコちゃん。「すきすき」ね。
さっきのカーナビーツ、ミカ・バンドの「塀までひとっとび」、そしてこのアッコちゃんが三大「好き」曲。時点が「上を向いて歩こう」だ。
この「すきすきソング」、曲自体はブルースで、作曲は小林亜生。
歌詞がスゴイ。作詞は井上ひさし。
ところが、この曲の歌詞には原曲があるんだって。それは山形の「庄内おばこ」という民謡。歌詞を読むと、登場人物は異なれど設定は完全に同じ。
井上先生もやまがだだでね。
難波さんの写真の上で小説についてガタガタいうのも気が引けるが、SFではないのでお許し頂くとして…井上ひさしの『江戸の夕立』という作品を是非読んでもらいたいナァ。
直木賞を獲った『手鎖心中』と一緒になっているので陽を浴びることがないようだが、ヤケクソに面白い。まさにジェットコースター小説。もし私が好きに映画を一本撮っていいといわれたら迷わず原作にコレを選ぶ。そして『隠し砦の三悪人』の黒澤気分でメガホンを取る。

370vそして、今回は二度のアンコールに答えて「Summer Time Blues」をプレイした。

380vああ、それにしてもこのギターの音!
大谷令文+Marshallの完璧なる組み合わせ…やっぱり真空管のアンプでないとコレはこの音はどうアガいてもムリです。
このギターの音を聴いて私はしばし、あの頃に戻った気分になれるのだ…一番カッコよかったロックの時代に…。ナンダカンダ言って、それはギターの音が一番ヨカッタ時代でもあるのではなかろうか。

390vそれにしても主役がいないのはチト寂しいね。でもこの企画、もっと頻繁に観たいものですな。
いつか写真が解禁になる日が来たら、許可を頂戴してアーカイブ的に今までの写真もドバ~っと公開したいと望んでいる。いいのがたくさんあるんよ!

340

大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ

400(一部敬称略 2015年8月22日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2015年9月29日 (火)

スーパーカレー大戦ぽんぽこ~TORNADO-GRENADE編

さて、早いもの『スーパーカレー対戦ぽんぽこ』もいよいよ佳境に入る。
カレー界からの出演はSURAJI、フロム・ハクサン、ブンキョー!

25vそして、イベントのトリはTORNADO-GRENADE。
しかし、書きにくい…というかタイプしにくいバンド名だ!「-ネイド、-ネイド」と韻を踏んでいるのに綴りの構造が前半と後半で異なるからだ。
私ぐらいの英語の達人になってくると、タイプする度にものすごく頭を使ってしまう…ナンチャッテ、「英語の達人」は真っ赤なウソだけど、頭を使うのはホント。

20以前にもMarshall Blogで紹介したが、スーラジはTORNADO-GRENADEのホーム。
それでこの企画が実現したというワケね。
写真はスーラジの店内。TORNADO-GRENADEのサイン入りポスターがガツンと貼ってある。

220v

中心となったのはボーカルのこの人、塚本"JOE"旭。
このイベント、正式には頭に「塚本"JOE"旭 presents」が付いているのだ。

30v松浦カズマ

40v真壁雄太

50v寺沢リョータ

60vドラゴンシャドウ村田
ひとりだけ写真が違う。すまん、シャドウ!他のメンバーの写真は転換の時にMarshallの前で撮ったんだけど、アナタ、ドラムのセッティングでとてもそれどころじゃなかったから!

70v一曲目の「Waht's Up!? Crazy Grill!」から早速大暴れ。

80JOEくんの爆発的なボーカルとアクションに観客の耳と目はクギ付けだ。

90vギター・チームはこのバンドのウリのひとつ。
二人とも容赦なくバリバリ弾いちゃう。

100vソロを弾きまくるだけじゃなくて二人のアンサンブルが絶妙なんだよね。
ふたりともJVM210Hを使用。

110v二曲目は「Cause in Midnight」。

120ド派手なフロント陣をバックアップするリズム隊。

130vナンノナンノ、こちらもド派手!
つまり全員ギンギラなのがTORNADO-GRENADO(←それにしてもタイプしにくい。全然慣れない!)なのだ!

140vお得意の「悪」のMCも絶好調。

240

今回もメンバーの日頃の悪党ぶりを白状した。本当に悪いヤツらだ。

250v

MCから「Ride on Fire」。

150この曲、カッコいいのよ~。カズマくんの作品。

270

曲のカッコよさもさることながら、最初の見せ場がセットされている。
ここはパラパラ漫画風に…。

160JOEくんの肩車で雄太くんがソロを弾いて…

170後ろを向く。

180後ろを向いたら…ココが新しいワザだよ!

190ガバッ!
チャンとソロは続いている!

200キマった~!
このワザ、引き立て役で両脇を固めるリョータくんとカズマくんも実はおもしろい!そっちも見逃せない!

220
大技で大喝采を浴びた後は「My Sweet Little Lover」。

N_s41a3855 猛然とドライブする五人!
その様はまさに竜巻だ。

260以前にも記したけど、彼らの曲は70年代ハードロックのエキスが詰まっていて、それでいて新しい空気感が漂っているところがいい。
いつもMarshall Blogに書いている「若い感性でトラディショナルなものを料理する」を具現化していると思うのだ。

280v先日レポートした、NATALを使ってレコーディングした「Rise uo to the Win」。

290初めて聴くナマ・バージョン。
レコーディング内容を忠実に再現しつつ、さらにドライブ感が増したゴキゲンな演奏。

300v出番の最後を締めくくるのもハードに迫りくるナンバー、「Storm is Blowin'」。

305今日もエネルギーとテクニックに満ちたエキサイティングなステージだった!

310vアンコールは全員バンドTシャツに着替えて登場。
バンドのテーマ・ソングともいうべき「Sex, Spice, Rock'n' Roll」。

320これもTORNADO名物。
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル…

330…グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル。

340写真ではわかりにくいけど、EXILEやってったの!

350演奏とアクションのバランスがウマく取れている…というか、次から次へとお客さんをトコトン楽しませようとするそのショウマンシップがうれしいではないか!

360とにかく魅せるのがTORNADO流なのだ!

365vそれに加えて、「コレが最後の演奏!」なんてことを思わせるという気迫がスゴイ!

370ここがクライマックス!
一度だけ見せるJOEくんのつぶらな瞳!

380雄太くんがサングラスを預かる。

390ところで、MarshallからもEyewearというサングラスとメガネ・フレームのシリーズが発売されるんだぜ!
Joeくん、コレなんかいいんじゃない?
詳しいことはまた別途Marshall Blogでレポートする。
実は私、役得ですでにひとつお預かりしてるんだ~。
コレ、メッチャいいんだぜ~。かけるとビシッと顔に収まって大変ズレにくい。
特段締め付けがキツイということはないのにピ~ッタリとハマるの。そして、かけていることが自然でゼンゼン気にならない。さすが高級品だわ。

N_me

そして返却。

400最後は前柵からの大ジャ~ンプ!
アタマ気をつけろ!ア、ちゃんと気をつけてる。さすがプロ!

410TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒official site

420(一部敬称略 2015年8月21日 大塚Hearts+にて撮影)

2015年9月28日 (月)

スーパーカレー大戦ぽんぽこ~QUORUM編

カレーライスとラーメンはもはや「日本の料理」と言われているけど、まったくその通りだよね。
カレー通、ラーメン通の多さと言ったらそれはスゴイものがあるハズだ…とういか、このふたつの料理に関してはどんな人でも一家言あるのではなかろうか?
イギリス人もかなりカレー好きだよ。
インド料理は外食の選択肢に必ず入ってくる。
イギリスに行けばどこにでもインド料理店があるしね。中華料理店も負けずにゴロゴロしている。同じ海外の料理とはいえ、イギリスではインド料理の方が高級とされているそうだ。
それでは、カレーとかラーメンがキライって人に会ったことある?
家内のイトコのせいちゃんがカレー嫌いなんだけど、他に聞いたことがない。ちなみにせいちゃんはラーメンは好物だ。
カレー好きとラーメン好きってどっちが多いのかな?
無人島に持って行くとしたらカレー?それともラーメン?
あるいは、カレーとラーメン、どっちが連続して食べることができるか…なんてのも興味があるな。
今日オープニングでこんなに書くつもりはなかったんだけど、ちょっとラーメンに言いたいことがあるのを思い出した。
最近、やたらめったらラーメンがブティック化してしまって、いわゆる「中華そば」的なラーメン屋が少なくなった。
とにかく豚骨ばっかり。あるいは「家系」とかいうヤツ。私はどちらかと言うと両方苦手なもんだから困ってしまうことが時々ある。
餃子やらニラレバやら野菜炒めやらの一品料理に餃子。それにナルトとほうれん草とペラッペラのチャーシューが乗った醤油味のアッサリしたラーメン(私はシナチクは食べない)を出す古式ゆかしい中華そば屋がありそうでなくなってるんですよ。
イヤイヤ、今日の主役はラーメンではなくてカレーだった!。
ま、いずれにしても日本人の二大好物であることは間違いないということで…。

かつての第一次漫才ブームの時、1980年前後かな?「漫才とロックの融合」なんてのがあったけど、今日は『スーパーカレー対戦ぽんぽこ』と銘打った「カレーとロックの融合」のイベントお話し。
下の写真はライブハウスに設けられたカレー・コーナーの写真。
おいしいカレーライスを食べて、エキサイティングな演奏を楽しもう!…という企画ね。

10カレーを提供したのは以前Marshall Blogでも紹介した「SURAJI(スーラジ)」は、文京区は白山にあるインド料理の名店。

210v_2ミートボール入りのカレー。コレが美味~!

20来場した多くのお客さんが、演奏の合間にスーラジのカレーに舌鼓を打った。

30さて、このイベントには5バンドが登場したんだけど、Marshall Blogではそのうちの2バンドをレポートする。
まずはQUORUM。

40浪岡真太郎

50v北川遊太

60v盆子原幸人 

70v浪岡健司郎

80vMarshall Blogにはものすごい久しぶりの登場となる。
その間にドラムが交替。
前任の石川達也が脱退したのが確か去年の暮だったから、カレコレ8か月ぶりだ。
この体制になってから一度アーティスト写真を撮らせて頂いたが、演奏を見るのは初めてのことだった。

90一曲目は「Chicken」。

100v以前から演奏している曲。
ん~、相変わらずのQUORUMサウンドが心地よい!

110v二曲目は「Fuse」。
これ以降は最近のレパートリーだ。どの曲もQUORUMのエキスがふんだんに詰め込まれた王道ロック・サウンド!

120新しくメンバーに加わった健司郎くん。
苗字を見ればわかるようにボーカルの真太郎くんの実弟ね。
17歳とは思えぬ成熟したヘヴィな叩きっぷりがQUORUMのサウンド・コンセプトにベスト・マッチしている。
140v
新しい相棒を得てベース・プレイの幅をますます広げる幸人くん。

130vボーカルにも磨きがかかった遊太くん。
もちろんブルースを基本に据えた流麗なギター・プレイは健在だ。

150v「Live Lonly」。
コレは初めて聴いた。

160今年はアメリカでのツアーも経験し、余裕どころか貫録さえ出て来た感のある真太郎くんの歌いっぷり。

170v「This Morning」…

180「Before Losing」…この辺りの曲は建司郎くん加入後のレパートリーなのかな?
私にとっては新曲だ。
どれもQUORUMらしさに横溢する耳なじみの良い曲たちだ。それでいてテンションも高く、トラディッショナルなロックの芳香がいいように漂っている。

190QUORUMの出番を締めくくるのはおなじみ「Danger」。

200vやっぱり昔から知っている曲を聴くとホッとしますな…。はじめてQUORUMを聴いた時の衝撃を思い出す!
240v

ギターとベースの対決はQUORUMのステージの名物のひとつ!

210幸人くんが持っているビール瓶は飲むためのもんじゃないよ。
スライドに使おうというワケ。
元々はこれがボトル・ネックの元祖だからして…。

220双方一歩も譲らない「オレが、オレが」の弾き比べ!
彼らの同世代の草食系ロック・バンドではどう逆立ちしても見ることのできない光景だ。

230その対決をグイグイと遠慮なくプッシュしまくる健司郎くん!

250vこの曲二つ目のクライマックスは遊太くんのカッティング!
やっぱりこういうロックはMarshallなしでは成り立たんでしょう?
がんばれQUORUM!
205v
QUORUMの詳しい情報はコチラ⇒QUORUM Official Site

260v<後編>につづく

270v(一部敬称略 2015年8月21日 大塚Hearts+にて撮影)

2015年9月25日 (金)

CONCERTO MOON TOUR 2015~NEW MOON RISING <後編>

さて、<後編>イキます。


「こうへん」といえば、「甲片」って知ってる?
これは鉄道貨物の専門用語のひとつで、荷受人が控え用に受け取る明細書のこと。
他に「乙片(発駅控え用)」と「丙辺(着駅控え用)」という三種類がある。
明細書といっても貨物車両の端っこに付いているホルダーに挟まれてくるただの段ボール紙だ。
何でこんな言葉を知っているかというと、私はかなりヘヴィな鉄道オタクなのである…なんて話しは聞いたことないでしょ?
そう、鉄道にはほとんど興味がない。
実は昔の仕事でこの辺り、つまり鉄道貨物に携わっていたことがあるのだ。
<後編>って書いたら、何か急に思い出しちゃった。
金沢鉄道管理局や東京駅の隣の国鉄本社なんてのは何回も行ったナァ。
ゴメンね、ヘンな脱線の仕方しちゃって…。

で、<後編>!
曲は「Over and Over」。

10新生CONCERTO MOON。
今一度5人のメンバーをおさらいしておこう。

島紀史

20久世敦史

30vAki

40v中易繁治

50河塚篤史

50vノンちゃんはもちろんMarshall。

60v1967MAJORのフル・スタック。

70v中易さんもMarshall。

80VBA400とVBC412だ。

90v9月18日にリリースされたニュー・アルバム『BETWEEN LIFE AND DEATH』から2曲を演奏したCONCERTO MOON。
この時点ではまだそのアルバムがリリースされていなかったからね。ド迫力の「予告編」になったワケだ。もちろん大ウケ!

100続いては『Savior Never Cry』からの選曲で「The Shinning Light of the Moon」。

120v『Savior Never Cry』は久世ちゃんが参加した最初のアルバム。2011年のことだ。

130vアレからちょうど4年!早いナ~!
CONCERTO MOONでの久世ちゃんの一番最初のステージは2011月8月21日の柏PALOOZAだった。
もちろん、時のMarshall Blogでレポートしたが、もう見れなくなってしまったので私のPhoto Vaultからその時の写真を引っ張り出してきた。
コレがその時の久世ちゃん。
エラく緊張していたっけ。

N_img_0221ちなみにその時のノンちゃん。

N_img_0264_22人ともゼンゼン変わらんな、コリャ。つまんねーな。
4年ぐらいじゃそう変わらないか…イヤ、コレがこの人たちのスタイルなのだ。変わってもらっちゃ困るのだ。

N_img_0230 「ね?!」
あ、コレは今回の写真だよ。
フロント・マン2人の関係はより信頼度が高まり、自分たちの音楽を作ることを楽しんでいるようだ。

140そして、CONCERTO MOONのコンサートの人気コーナー。
島紀史のギター・ソロだ。
初めはア・カペラで…

150vそして、曲に突入し、猛烈な勢いで弾きまくる!
曲は「To Die for」。

170v

最近、ノンちゃんのようなシュレッダーの右手に興味がありましてね。
速く弾くために、無駄のない運動をしているのを見るのが実に面白い。
ノンちゃんの場合は、親指の第一関節を微妙に動かしてピックを前後運動させるようにして弦を弾いている。手首はほとんど動かない。
この動きが繊細で美しく、そこから生み出される爆発的なサウンドとは似ても似つかないところが興味深い。
我々の世代が学んだ教則本は、とにかく「手首から先を動かしてピッキングする」というメソッドが定番であったが、今、若い人でそういうピッキングをしている人はついぞ見かけないナァ。
高崎さんなんかはその伝統的なスタイルに近いといってよいだろう。
驚異的なスピードで手首を軸に手の甲を動かし、ピックで押し込むようにして弦をはじく。そうしないとあの音は出ないのだろう。伝統的なメソッドが有効であることの証明だ。


左手の方が大切で難しそうに見えるが、ギターという楽器は断じて右手の楽器だ。
みなさん、ピアノはちょっと別にして、左右の別がある楽器とそうでない楽器の違いってどこから来ていると思いますか?
もう答えは言っちゃっているようなもんだけど、極端に左右の手の仕事の重要度が異なる楽器にはギッチョ用が用意されているんだって。
ドラムなんか完全にそうだよね。スポーツ感覚で左右の別がある。同じ打楽器でもマリンバやヴァイブラフォンのような鍵盤打楽器とは正反対だ。このことからも鍵盤打楽器が打楽器というよりも鍵盤楽器に近いということがわかる。
左右の別がない代表的な楽器は何といっても管楽器族だ。
友人のジャズ・サックス奏者は実際に重度のギッチョだが、普通の楽器を使っている。
すると、ココで疑問が出て来るのがヴァイオリン族のことだ。
ギッチョのヴァイオリニストって見たことないでしょ?
あんなに左右の手の仕事の内容が違うのにギッチョのヴァイオリニストっていない。
まるでオスの三毛猫のようだ。
クラシックのヴァイオリン系の人たちは生まれつき重度のギッチョでも右用の楽器を使うのだそうだ。(チャップリンは左用のヴァイオリンを弾いていたらしい)
理由はオーケストラでの演奏を考慮してのこと。一人だけ勝手に反対側に弓を引くことはできない。
それと、あの楽器はシンメトリックっぽく見えるけど、中の構造がオフセットになっていて、高価な楽器にそんな改造をする人がいないし、元からギッチョでは弾かない楽器と相場がキマっているので作る人もいないんだって。
ちなみに千住真理子や古澤巌は左利きだそうだ。
コレがクラシック以外のヴァイオリン弾き、例えばボディを腰に当てて弾く、いわゆるフィドラー系になるとギッチョがゴマンと出て来るらしい。そりゃそうだ、オケでは弾かないからね。

160演者が替わったワケではないし、ノンちゃんがここだけ特別なことを演っているワケでもないのに、「島紀史のソロ」というだけで雰囲気がガラリと変わる。
これがパーマネント・グループの面白いところだと思うんだよね。
そう、この曲だけはCONCERTO MOONではなく「NORIFUMI SHIMA with CONCERTO MOON」のパフォーマンスなのだ。
180v
そして、今回のステージの大きな見所となったひとつ。
ノンちゃんと河塚さんとのデュオ!

190
河塚さんの打ち出すシンプルなビートだけをバックにノンちゃんが弾き狂うという演出!
ココは観ているモノ全員が手に汗を握ったことだろう。

200そして、そのままドラム・ソロに突入。

220ドバーっと勢いに乗って見せるようなタイプのドラム・ソロではなく、几帳面にソロを折りたたんで全体を構築していくような丁寧なワザを披露してくれた。

225割れんばかりの歓声を浴びる河塚さん。

230vメンバーがステージに戻って、「Angel of Chaos」。
「Chaos」は英語では「カオス」ではなく「ケイオス」だからね~。形容詞は「ケイオティック」だから間違えないように。

240vもうこのアタリからは手が付けられないぐらいの盛り上がりになるね。

250まだまだいくらでも攻めるノンちゃんのギター・ソロ。
「しま~」、「しま~」の掛け声に男女の別なし。

260「Black Flame」。
メンバー一丸となった演奏に一部のスキもない。

270昨日のノンちゃんからのメッセージにあるように、新しいメンバーのセレクトが完璧であったということがよ~くわかった!

280v

290v

295vそして本編の最後には新しい5人の名刺がわりという意味も含めてか、「Concerto Moon」を持ってきた。
「ご挨拶が遅くなっちゃってスミマセン、私CONCERTO MOONと申します」みたいな…よく現場で見かけるヤツだ。

300vノンちゃんもこの新しいシチュエーションにあって、会心の演奏ができた感があったのでは?「立て板に水」のプレイがそれを如実に物語っている。

310久世ちゃんの「♪コンチェルト・ム~ン」の雄叫びが今日はひときわ感動的ではあるまいか?

320そして、見せ所、聞かせ所の「ラ・カンパネラ」。久しぶりだ!

330本編14曲。「怒涛の演奏」とはまさにこのこと。
「アンコール!」の掛け声も一段と大きい。

340v

昨日も紹介したが、コレが9月18日にリリースされたCONCERTO MOONのニュー・アルバム『BETWEEN LIFE AND DEATH』。
曲のよさもさることながら、Marshallをフルで鳴らして録ったギター・サウンドにもよ~く耳を傾けて欲しい。
コレが真空管アンプを超爆音で鳴らしたホンモノのギター・サウンドだ。
レコーディングのもようはコチラ

350cdさて、アンコール。
ノンちゃん以外のメンバーはバンド・ロゴTシャツにお召し換えだ。

355まずは「It's not Over」。まさにその通り。
CONCERTO MOONはココからもスゴイ。

360「Savior Never Cry」。
久世ちゃん絶好調!
そうそう、MCも大変滑らかになって、ノンちゃんからピックを投げつけられることもゼンゼンなくなっちゃった。
しかし、この声!どうなってんだ、ノドは?!

370vまだまだ弾き足らなさそうな3人!

380v

150729_cm_groundkimg_0223_1_2

400vあ、この人も!
まだまだ2/3以上のパワーが余ってる!

410v最後の最後までアグレッシブにMarshallを鳴らすノンちゃんにCONCENRTO MOONの基本と進化を確認した。

420v2回目のアンコール。

440曲は「Change my Heart」。
お客さんにストラトキャスターを差し出すノンちゃん。ナンカ、みんなおっかなビックリ触ってる?

450満場の拍手を浴びるメンバーたち。

460さらにアンコールをもう1回!

4701998年の『Fragments of the Moon』から「Alone in the Paradise」。

480v原点回帰で締めくくった!

490v今回は2曲しか演奏されなかったニュー・アルバムのレパートリーだったが、安心してください!
ツアーやりますから。
10月の松山サロンキティを皮切りに全国10か所をめぐる『BETWEEN LIFE AND DEATH TOUR 2015』がそれだ。
東京は12月5日のココ、表参道だ。
松山といえば…またフルポシェのライブも見たいぞ!

500不屈の闘志でCONCERTO MOONに新しい血と魂を注ぎ込んだ島紀史。
いつまでもこの変わらぬテンションでメタル界隈をににぎわかして欲しい。

510vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

520(一部敬称略 2015年8月29日 表参道GROUNDにて撮影)

2015年9月24日 (木)

CONCERTO MOON TOUR 2015~NEW MOON RISING <前編>

今まで誰かに訊かれたことがあるワケではないのだが、もし「島紀史ってどんな人」と尋ねられたらこう答えようと思った。
それは…「星一徹と星飛雄馬」、「丹下段平と矢吹丈」、「ヒロシとピョン吉」…それぞれを混ぜたような人。
要するに並みならぬ情熱と不屈の闘志を持った「音楽の鉄人」ということだ。
実際、精神的にも肉体的にもその根性たるや生半可ではなく、かつてこんなことがあった。
今から7~8年前のことだ。
神戸の楽器店でMarshallのクリニックを開催した時、デモンストレーターであるノンちゃんは当日の朝早くに東京を出て、車で来ることになっていたのだが、運悪く前日から高熱を出してしまった。
朝になっても熱が下がらなかったが、そこは根性の人、企画に穴をあけるワケにはいかないと、ひとまず東京を出発した。
さすがのノンちゃんも相当ツラかったハズで、「申し訳ないがチョット遅れそう」と名古屋から連絡をしてきた。
そんな状態だったから、その連絡を受けた時、申し訳ないがお客さんに謝って中止にさせてもらい、ノンちゃんには東京へ引き返してもらいたいと思った。
しかし、本人は「必ず行くから!リハーサルだけは省略させて!」と言い張って電話を切った。
それから…ホントにアっという間だった。
再度、私の携帯が鳴って「今、着きました」という連絡が来たのだ。
「お客さんを待たせてはならない」の一念で、恐らく一度も休憩を取らなかったのだろう。信じられない早さだった。
マジでスゴイと思ったね~。ヘタすりゃ人間じゃない…みたいな。
星親子が運転免許証を持っているかどうかは知らないが、一徹にも飛雄馬にもできないであろう、島紀史が持つ根性だけが成し得る荒行だと感動した。
もちろん、ギターを弾きさえすりゃこっちのもの。熱があろうかなかろうか、ギターにトークにと、いつもの島節が炸裂し、クリニックは大成功に終わった。
昔はノンちゃんとよくMarshallのクリニックをやったナァ。Zeno Rothが観に来れくれたこともあったっけ。
こっちもしゃべり出したら止まらないけんね…毎回とても楽しかった。

今日は、5人のうち2.5人のメンバーが交替した新生CONCERTO MOONのファースト・ツアーの千秋楽のレポートだ。
新しいメンバーと一から組み直したチームの炎の剛速球のようなステージに、島紀史のロックに対する愛情と情熱とが織り成す鋼のような根性を見た!

10ステージ上手にはおなじみのシマーシャル。

20vヘッドは200Wの1967MAJORが2台。
Marshallの200Wヘッドの歴史は古く、記録では1967年の発売ということになっている。
型番はPA用が1966、ギター用(LEAD)が1967、ベース用が1978だった。
このノンちゃんのMAJORは二代目のデザインで、初代のモデルは今では「Pig」という愛称で知られている。(当時から「Pig」と呼ばれていたワケではない)
Ritchie BlackmoreやMick Ronsonが愛用していたことは有名だ。
それで、例の『アンプ大名鑑[Marshall編]』の監修をしていた時に初めて見た写真に驚いた。
というのは、この200WのモデルはPete Townshendの手にも渡っていたのだ。つまり、The Whoのステージに用意されている写真が載っていたのだ。
ご存知の通り、PeteはMarshallを使わないことで有名なMarshall開発者のうちのひとりだが、彼がMarshallから離れたのは1966年。MAJORは発売される1年前だ。
もし、PeteがJimの店で息子のTerryとケンカをせずに、そのままMarshallを使い続けていたら、PeteはMAJORを使っていたかもしれない。何しろ、とにかく爆音が欲しかったのだから…。
とするとですよ…Peteが使っていたらRitchie Blackmoreはどうしていたかしら?
もしかしたらMAJORを使っていなかったかもしれない。
となると、Deep Purpleのサウンドも今とは異なるものになっていたかも知れない。
…なんてことを想像するのは実に楽しい。
コレも50年の歴史を有し、ロックの歴史を彩って来たブランドだからこそできる妄想なのよ。

30足元のようす。

40ベース・アンプもMarshall。
CONCERTO MOONの伝統だ。前任者の三谷耕作は1959を使って個性的なサウンドを作っていたが、今回加入した中易繁治はVBA400とVBC412。
コレ、いいベース・アンプだったんだよね~。ヘッドは泣きたくなるほど重かったけど…。

50v耕作さんといえば、会場の物販コーナーで販売していた限定品の手作りポーチが人気を呼んでいた。

55そして、新生CONCERTO MOON!

60総帥・島紀史。

70v久世敦史

80v以前からサポートで参加していたキーボードのAkiが正式加入。

90vベースは中易繁治。

100vそしてドラムも新加入の河塚篤史。
このバンド、5人のうち「アツシ」が2人、3人の名前に「史」がつくという編成。いかにもメンバー間の波長が合いそうだ。

200vいつものオープニングSEが流れ、メンバーがステージに登場する。
今では上の5人によるニュー・アルバムが発表されているが、他の公演を見た人を除いては、この時はまだ誰も新生CONCERTO MOONの音を聴いていない。
不安は何もなかった。
しかし、緊張感みなぎるオープニングとなった。ナゼなら会場にははちきれんばかりのファンの期待が充満していたからだ。

2101曲目はおなじみのスタンダード・ナンバー「Dream Chaser」。

220聴き慣れた声と聴き慣れた曲でまずは幕を開けた。

230v相変わらずの疾走感!

2402曲目は前作『Black Flame』のオープナー「The Vail of Mystery」を持ってきた。
そう、今、新しいCONCERTO MOONのヴェールがハズされ、新体制の謎が解かれたのだ。

150729_cm_groundkimg_0007_1 切れ味鋭いソロが遠慮なく繰り出される。
ん~、MAJORいい音だナァ~。

260vいかにもCONCERTO MOONらしい新しい低音域も快調!

270vMCをはさんで時計の針を16年前にもどす。
1999年の『Rain Forest』から「Victim of Desire」。

280しかし、こうした歴史を持つグループに加入する新しいメンバーは大変だよね。いっぺんにたくさんのレパートリーを身に付けなければならないから。
かつてThe Manhattan TransferのCheryl BentyneがLaurel Masseに替わって加入した時、「昔のレパートリーを覚えるのが一番大変」と言っていた。
なにしろ分厚いコーラスをウリにしているチームだからして、それぞれのパートが複雑怪奇でとても簡単に記憶できるようなない。また、歌だから楽器を頼りできないので、すべての音符を頭に叩き込まなければならないからだ。
その点、Akiちゃんはこれまでの活動で大分下地ができているので頼もしい。

290v続いては『Rise from Ashes』から2曲。
「Almight Wings」と「Not by Chance」だ。
ノンちゃんはいいね、ズッと弾いているし、何しろ作曲者だから!
「Not by Chance」好き。

300河塚さんは以前他のバンドで何回かプレイを拝見したことがある。
まさか、その時にはCONCERTO MOONにこんなにハマるなんて誰が想像できよう…。

310v…とここまでの第一コーナーはみんなが知っている曲を取り上げ、「オラオラ、新しいCONCERTO MOONはこんな感じだぜ!」と、元気に離陸したところをお披露目した感じかな…。

150729_cm_groundkimg_0024 CONCERTO MOONならではの相変わらずの圧倒感が実に気持ちよい!

330v「待ってました」感満点のお客さんの歓迎ぶりにもすさまじく、満員の会場には尋常ではない熱気が充満した。
ところで、ニュー・アルバムはどうなった?
ここまで5曲、ニュー・アルバムからの曲が出て来ない。

340…ということで、コンサートの途中ではあるけど、ココでニュー・アルバムの話題に移る。
コレが18日に発表されたCONCERTO MOONのニュー・アルバム『BETWEEN LIFE AND DEATH』。
何となくノンちゃんのソロ・アルバム、『From the Womb to the Tomb』を連想させるタイトルではあるまいか?

350cdスリーブの表4に使われている写真は私が撮らせて頂いた。
結構、押せ押せの撮影だったけど楽しかった!撮影前にはスタジオの向かいのラーメン屋でニラソバを食べたな。ニラソバが好きだ。

このアルバム、いいんだゼェ。
根っからのCONCERTO MOONファンが聞いたらどう思うか知らないけど、私なんかには70年代のハード・ロックの香りがプンプン感じ取れちゃって、すごく面白かった。
既存のメンバーと新しいメンバーとのコンビネーションもバツグンで、全体の雰囲気としては「繊細」になったような感じがする。
ノンちゃんのギターの爆発ぶりは相変わらずなんだけど、驚いたのは久世ちゃんのボーカル。
久世ちゃんは外人じゃないけど、あのね、発音がメチャクチャかっこよくなったの。
特に日本語の曲で「マ行」の発音がすごくカッコいいのだ!

360で、ですね、特別にノンちゃんからMarshall Blog読者の方々にニュー・アルバムに関するメッセージをもらったの。
是非ご覧あれ!

<Marshall Blog読者のみなさんへ - 島紀史>
★ニューアルバムの聴きどころ
今まで以上に充実させることができた曲と各メンバーのプレイですね。
久世の歌唱も、彼の加入以来最高の出来だと思うし、僕が思う彼の声の良さをストレートに感じて頂けるのではと思います。
彼の歌唱が曲の良さをプッシュしてくれている部分は大きいですね。
個人的には、Marshall MAJORを使い始めて、理想とするサウンドに限りなく近いサウンドをやっと録音できたところです。
そのサウンドに引き出されたプレイも多いし、構築した部分とアドリブの部分のバランスも、手前ミソですが良いバランスなんじゃないかと…。

370v★新メンバーについて
河塚はキャリアも長いし、本当に様々なスタイルでプレイできる男ですが、本来持っているハードなロック・ドラマーの部分を強く感じさせてくれます。人柄も素晴らしい!彼が加入してくれたことはバンドにとって非常に大きいと思います。


中易は以前セッションで一緒に演奏した時から、こんなベーシストがメンバーになったら良いのに…と思っていたりしたので、イの一番に声を掛けました。今回は彼以外のベースは考えてなかったです。
その期待に見事に応えてくれていますし、河塚とのコンビネーションも日に日に良くなっていて、今のリズム隊のヘヴィさは、彼がプッシュしている割合が大きいと思います。男らしいロックベーシストです。


Akiは長らくサポートで弾いてもらっていましたが、自分が持っていない素養を沢山持っているし、何より長くツアーをしていて楽しい男です。今回のアルバムにも、彼ならではの彩りを曲に与えて加えてくれたのは期待以上でした。

150729_cm_groundkimg_0093 ★マーシャルについて
Marshallなしにプレイすることなんてあり得ない!
Marshall以上のギター・アンプなんて全宇宙を探したってあるワケない!Marshallを使わないなんて、ギタープレイヤーとして損していると思う。(ありがとうございます!from Shige)

385v★今後の展望・希望と告知

このアルバムが、聴いてくれた皆さんのお気に入りの1枚になってくれたら嬉しいです。
それで、コンチェルトを気に入ってくれたなら、是非ライブ会場に来て頂きたい。
今のコンチェルトはアルバムとはまた違うテンションを感じさせる演奏ができていると思います。
ゼヒお近くの会場にお越し頂いて、非日常の空間を共有したいです。

…以上が島紀史自身の言葉によるメッセージ。脚色一切なし。
ホント、その言葉にウソいつわりのない完成度の高いアルバムなのよ。
そして、録音されたギターの音がスゴイ!
やっぱり真空管のアンプをアホほどクランク・アップさせて録った音は素晴らしい。
そのレコーディングの様子もレポートしているのでコチラをご覧頂きたい。

150729_cm_groundkimg_0796…ということで、コンサートに戻る。
いよいよニュー・アルバムからの曲を披露だよ!まずはタイトル・チューンの「Between Life and Death」。

410いかにもコンチェルトらしいロマンチックなスピード・チューン。
新しいリズム隊ならではのバッキングと多用されるとキーボード。「らしく」はあって元のCONCERTO MOONではない。

420もう1曲は「Struggle to Death」。
ヘヴィなリフに乗ってストレートアヘッドに曲は進むが以外にポップな展開がおもしろい。

430行った~!
縦横無尽に炸裂する島フレーズ!
ニュー・アルバム好きの私には、今回2曲しか演らなかったのがチト寂しいが、楽しみは次回のツアーにキープしておくことにしよう!

440vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

460<後編>につづく

(一部敬称略 2015年8月29日 表参道GROUNDにて撮影)

2015年9月18日 (金)

(楠田敏之+近藤佳奈子)×(清水保光+金光健司)=Marshall+NATAL

『楠田敏之×近藤佳奈子』というイベントがあった。人気声優さんの激突だ。
タイトルはMarshall Blog的に式を換えておいた。
…と、「式」が出てきたところで今日のオープニング・トークは数学っぽいことにチョット触れたいと思う。


私は自身がアホなクセに、数学とか棋道に興味があって、その手の本を好んで読むことがある。正確には、「数学」や「将棋」自体に興味があるワケではなく、生涯をかけてそれらに取り組んだ天才達の所業に惹かれるのだ。
タイトルについて今は触れることができないが、最近Marshall関連の調べごとをするためにある本を読んだところ、それがもう猛烈におもしろくて、同じ人が著した数学についての本を読んだ。コレがまたものすごくヨカッタ。
その中にこんな話しが出ていた。

中学の数学で「素数」とか「約数」っての習ったでしょう?
数学者はこういうものに芸術的価値を見出しているようだね。土台、感覚が違う。
今、話題にするのは「約数」の方。
ある数字を割り切ることができる数字ね。やったでしょ、学校で?
例えば、「6」なら1と2と3だ。
「8」なら1と2と4だ。
このふたつを比較すると似ているけどものすごい違いがあるんだって。
それは…6の場合、約数を合計すると6になるでしょ?一方、8はならない。
こういう6のように約数の和が元の数と等しくなる数字のことを「完全数」っていうんだって。
この完全数が数学者にとってはどうにも美しいらしい。
そこで、6はこの世で最小の完全数だ。ウ~ン、美しい…か?
じゃ、6の次に出てくる完全数はな~んだ?
あ、ワザワザ計算しなくていいですよ。
答えは「28」。
1+2+4+7+14という約数で合計すると28になる。
三番目の完全数は496。
四番目は8,128。
ここからがスゴイ。
次に現れる完全数はナント、33,550,336。その差、33,542,208。その間に完全数はひとつもない。
続いては、8,589,869,056になるそうだ。
さらに!
この完全数と言うのは、1+2+3…と連続した自然数の合計になるんだって!
つまり、1+2+3で6。
1+2+3+4+5+6+7で28。
同じように1から127まで足していくとその合計は四番目の完全数8,128になるっていうのよ。
こういうのメッチャおもしろくない?!
で、こういうことはクイズ的につい最近始まった話しではなくて、ピタゴラスの時代、すなわち2000年前から数学オタクはこんなことばっかりやってるのだ。ステキだ…。
EXCELなんかありゃしない時代に手で計算していたワケよ、こういうの。
一体コレが何の役に立つのかね?
でも、今ある科学技術の基は、物理とか電気とかではなくすべて数学にあるんだそうだよ。
たとえ高校の時の数学の成績がいくら悪かったとしてもロマンを感じちゃうんだよね。私の場合、特に「数IIB」は最悪だった。
また、そんなワケのわからなさそうな「数」に魅力を感じて人生をささげる人たちに音楽家や画家を重ね合わせてしまうのだ。
真の芸術家と学者は似ているもんね。どういうところが似ているかはココには書かないけど…。

…いうこととはまったく関係なくレポートに突入する。

10人気声優・歌手の楠田敏之。

20vギターは清水保光。

30v_2キーボード、高濱祐輔。

40vベースは大舘寛幸。

50vコーラスのきゃらめるまん。

7_s41a2129 ドラムはおなじみ金光KK健司だ。

60vKKはNATAL。

70そして清水さんは当然Marshall。
その長いキャリアを通してずっとMarshallだ。最近のMarshallに目をやると、JCM2000 DSL100やVintageModern2466、JMD100等々の名機を操っている。

80そして今回はJVM210H。キャビネットは1960Aだ。

90vそして、右手首にはMarshallスクリプト・ロゴ!今日も付けている清水さんのトレードマーク、Marshallリストバンド。

95足元のようす。

100しかし、このMarshallとNATALのコンビネーション、日本でもメッチャ自然になってきたな~。

110ヘッドセットをつけて歌にアクションにとエンターティナーぶりをアッピールする楠田さん。

120楠田さんは「テニスの王子様」の宍戸亮役をはじめ、人気テレビアニメの声優として、またゲームの声優、舞台、ラジオ等々で大活躍されている。
そして、こうしてライブ・コンサートも盛んに開催している。

130かたや根っからのブリティッシュ・ロック派ギタリストの共演がこのステージ。

25

実は、この日の清水さん、いつもとは全く異なるアプローチでJVMを鳴らしていた。
すなわち、スムースでソフトなMarshallサウンドだ。
これがまた実にキメ細やかで弾いてて気持ちよさそうなサウンドなのだ。こういうMarshallの音も私はキライではない。

140vそして、このバンドでは「ケンケン」の愛称で親しまれている金光さんのプレイ。

150v普段は三宅庸介のStrange, Beautiful & Loudや山本征史のSTANDといった重力感あふれる音楽をクリエイトしている金光さん。

160vこのバンドでは楠田さんのヴォーカルをフィーチュアするドラミングに徹する。
その場合でもNATALは抜群のパフォーマンスを示してくれる。

170やさしい歌声でファンを魅了するその楠田さん。

190腕利きぞろいのサポート・メンバーの好演で雰囲気も抜群!

180_2ダッチー(弟)とは古いんだよ。昔から知ってる。着実なプレイが身上だ。

200そしてビックリしたのは楠田さん!
トロンボーンを吹き出すではありませんか!
230v
シティ・ポップス風の柔らかな曲。
ケンケンのドラムもかろやか~&さわやか~。

235v

コレはテナー・バス・トロンボーンですな?
正確なピッチでメロディアスなソロをつむぐ楠田さん!お見事!

S41a2007

清水さんもソロに気合が入る!

220v

持ち時間も後半に入ると一層の盛り上がりを見せる!お客さんとの一体感もハンパじゃない!
260
楠田さんの熱唱!

250それをシャープな演奏で完璧にサポートするバック陣!

270バラエティに富んだレパートリーでスッカリ観客を魅了した楠田さんなのであった。

楠田敏之の詳しい情報はコチラ⇒レーベル公式WEB

240

続いての登場は…

280近藤佳奈子

290vバンド・メンバーも入れ替わって、キーボードが滝口恵太。

300vベースに相澤喜信。

310vドラムは堀江さん。堀江睦男。久々のMarshall Blog登場!

320v清水さんだけが残る。
420
清水さん、この第二部ではお召し換えしてMarshall装束。

330v背景のJVMとアンサンブルがバッチリなのだ。コレでいいのだ。

340v佳奈子ちゃんもテレビアニメやゲーム、ラジオ等で活躍する声優さんだ。

350vもちろんこうしたミュージシャンとしての活動も活発に展開している。

360しかも自身のアルバムでは作詞作曲も行うというマルチっぷり!

370vこちらのバンドでもソフトめなギターでテクニシャンぶりを発揮する清水さん。

380堀江さんも岡垣さんのバンドの時とは異なる側面を見せる。
さすがベテランたち。演奏する音楽のテイストがいつもと違っても自分のスタイルは崩さずして与えられたタスクを完璧に全うする。

390v曲がですね、またいいんですよ。

400声優さんだけあって、鈴を鳴らすような可愛らしい声。
その声で気の利いたメロディを歌い上げる。

410vメタル・ギターの大ベテラン!弾くところはガンガン弾くぞ!

430v可憐なアクションもファンの目を惹くところ。

450v佳奈子ちゃんの熱唱につぐ熱唱で第二部も実にエキサイティングな内容に仕上がった!

460近藤佳奈子の詳しい情報はコチラ⇒お気楽ぱんだ

465感動のフィナーレ~!

470そしてアンコール。

480アンコールには楠田さんも登場。

490元気よく最後まで暴れまくった!

500清水保光の詳しい情報はコチラ⇒Cyclone's Eye

510v1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月8日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2015年9月17日 (木)

諸星和己 with sun-go!~BIRTHDAY LIVE Volt-age45

「43」からレポートしている諸星和己、カークンのVolt-ageは今「45」。
今年もバースデイ・ライブにお邪魔させて頂いた。

ピアノのドラマチックなカデンツァから「終わりのない夢」でショウはスタート。

10諸星和己

20vヴォルテージとともにグイグイとグレードアップするショウの内容。

Img_0025 曲は、「Shake It」…

S41a2486 「Doll」とヘヴィでクールなムードが続く。

S41a2653 歌に、踊りに、おしゃべりに…

40時にハードに、時にロマンチックに…第一級のエンタテインメントを見せてくれるのよ!
絶対にショウのボルテージも年々アップしてる!
何せ私も3年続けて拝見してるでね。

45v私は舌鋒鋭いかーくんのトークが好きでしてね~。愉快痛快、今回も切れ味鋭いMCが炸裂。

S41a2677 他でも使うネタかもしれないので、ここでバラしてしまうようなヤボなことはしないが、「お坊さん」のくだりはオチがわかっちゃいたけど笑ったな。
かーくんのあのモノスゴイ「べらんめぇ調」でやられると面白さが一層増してしまうんだ。
しかし、あの話し…ホントかな?
かつて木魚をウラで叩く坊さんは実際に見たことあるけど…。

N_s41a2686 「Kiss」、「Back off」、「Never give up」と曲は続いていく。

S41a2862 激しい曲でもハードな歌い方も、バラードでのシットリした歌い方も完璧!その表現力もさることながら、ものすごい安定の歌唱力なのだ。

S41a2756 今年4月には『4BLOCKS』というミュージカルで主演だけでなく音楽を担当したかーくん。
今回はゲストを迎えることなく、ジックリと自分の音楽をステージで編み上げているような丁寧な印象を受けた。

70そして、後半は「夜明けのブレス」~「Lovin' You」~「Jackpot」他…本編の約半数にあたる5曲を立て続けに演奏して圧巻の見せ場を作った。

80ビックリしたのはナ、ナント!「限界LOVERS」を演奏したんだぜ!

Img_0253しかも!
かーくんがマイクを向けるもんだから、半分ぐらいリード・ボーカルがsun-goさん。私も色々なフォーマットでsun-goさんのステージに接してきたけど、こんなの初めて聞いた!sun-goファンもビックリしてた。
ここでもカークンのファイン・プレイが光る!

90最後は「JUNK BEAT」。
全11曲、最高に充実した内容で本編を締めくくった。

100 そのノリにノッてるかーくんをガッチリとサポートする信頼のバンド・メンバー。
左からドラムの吉田太郎、ベースの梅田潤、ひとり飛ばして、キーボードの野崎洋一、そしてもうおおひと方は後述。
レギュラーなメンバーだけにかーくんとのイキはピッタリ!

140ギターは我らがsun-go!

150vもう一人のギターは田中”TAK”拓也。
トリッキーなフレーズをつなげて縦横無尽にソロを弾きまくる!
160
新しいMarshallのお友達になりそうな予感?

N_s41a2895 sun-goさんはデビューしたての白い「Fairy(PE-DC ☆sun-go☆)」をメインに使用。

170vもちろんアンプはMarshall。

175おなじみのバックライン。
ヘッドはJVM410H。

180キャビネットはMarshall初のシグネチャー・キャビネット、Dave Mustineモデルの1960BDMだ。

190足元のようす。

200ステージ上手(時々下手へ出張)で華やかに暴れまくるsun-goさんはこのバンドになくてはならない存在だ。

210もちろんアクションばかりではなく、そのサウンドも重要。

270

sun-goさんが奏でる分厚いMarshallサウンドは何物にも替え難いのだ!

Img_0275 「火花散るプレイ」とはまさにこのこと!

220サオ回しもバッチリキマったよ!

240vクルリンパっと!

250v五十嵐sun-go美貴の詳しい情報はコチラ⇒sun-go☆ブログ

260vアンコールでは、まず6月に発売したばかりのシングル「あさきゆめみし」を披露。

110v もちろんバースデイ・ケーキも登場。
120
お祝いに駆け付けこのコンサートではおなじみの鶴久政治さんと氣志團の綾小路翔さんも加わってひと盛り上がり!

Img_0314 光GENJIの熱狂的ファンだという綾小路さん。
メッチャおもしろかった~。

Img_0311 「スターライト」…
Img_0316
「COUNT DOWN」

S41a2918 「Try Again」の3曲をプレイした後…

S41a2931 ギターを携えたかーくん。

S41a2988 曲は「15th Anniversary」というサブタイトルを冠した「ありがとう」。
アンコールを含めて全16曲。
尺もバッチリ。
キチ~っと計算して作り込まれたコンサート。とても幸せな気分になったのであった!
かーくん、お誕生日おめでとう!

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諸星和己の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

280(一部敬称略 2015年8月12日 Zepp Tokyoにて撮影)

2015年9月16日 (水)

世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <後編>

さて、<後編>。
辛抱タマらず、かき氷を買って食べたけど、早く食べないとアッという間に全部溶けちゃう!
イッキよ、軽くイッキ。
でもね、ガーッと一気に氷をかき込んでも全然頭にキーンとこない。アリャ何杯でも食べても平気だね。それぐらい暑い。

リハーサルも無事終わり、冷房のきいた控室に戻る。
こんだけ暑いとエアコンが身体にいいの、悪いの、なんてとても言っちゃおられん!
瓢箪を半分に切って寝かせたような白い建物は多目的ドームになっていて、そこに我々の控室が設けられた。

05 ドームの中はこんな感じ。野球場になってる。
ものスゴく立派な施設だ。
観客席や通路には外の熱気から少しでも逃れようとたくさんの若者が座り込んだり、寝転んだりして休んでいる。
…なんて書くと、いかにもみんなツライ試練を受けているように思われそうだけど、ゼンゼン!
みんなケタケタと笑い合ってとても楽しそうにしている。まるでこの暑さを楽しんでいるかのようだ。
ホント若くなきゃできん。
この建物にある会議室のひとつが我々の控室に充てられた。涼しいなったら涼しいなっ!

20この控室ですることになっている出番までのもうひとつの大仕事。
それは本番で迎えるスペシャル・ゲストとのリハーサルだ。

N_img_0002 スペシャル・ゲストとはこの方。
ギタリストの村岡嗣政さん…ちゃうちゃう、村岡嗣政山口県知事。
大の音楽好きで若かりし頃(今も若い!)はBOOWYに夢中だったとか…。
シンラインがお似合いだ。

40vハズミとは恐ろしいもので、昨年の6月にヒロアキくんが山口県庁を訪れ知事に面会した際、村岡さんがギターを嗜むことを知った。
そしてその際ヒロアキくんが発した「いつか一緒にできたらいいですね!」というミュージシャンよく使う社交辞令がすぐに実現しちゃった!というワケ。

50v知事の準備は完璧。リハーサルも2回合わせただけで終了!
30
ヒロアキくんとは年齢もひとつ違いということで仲良しムードも濃厚。

N_img_0181_2 後は仕上げを御覧じろ。
何を演るかは記事後半のお楽しみね。
でもナンカ、知事はもっと弾きたそうだったな~

60すっかり日も落ちて大分涼しくなってきた!
ステージにはひとつ前の地元アイドルグループが登場して盛り上がってる。

70順番を待つヒロアキくん。
その隣でヒロアキくんとの再会を楽しんでいるのは、山口に数あるよさこいチームのうちのひとつ「馬関奇兵隊」の総督、濱崎康一さん。
田川ヒロアキ・ファンクラブのプラチナ会員のような方で、ヒロアキくんの地元での活動をいつでも惜しみなくサポートしている。つまり、Marshallもお世話になってるつーことよ。
聞けば…濱崎さんは熱心なMarshall Blog読者なのだそうだ。
だから私との邂逅もとても喜んでくれた。
こういう出会いもMarshall Blogをやってて良かったと思うことのひとつなんですよ。
ヒロアキくん、濱崎さん、どうもありがとう!

75さぁて、いよいよ出番だ!

80準備は万端と…。

90「バッチリとキメますからね。見ててくださいよ」…と言ってるような自信が感じ取れる。

100vドワ~、ものスゴイ人!この後ろまでドバーっと人、人、人。
何でも1万人ぐらい集まっていたらしい。
ひと口に「いちまんにん」と言ってもね、そりゃスゴイですよ。ウッドストックの40分の1の人がヒロアキくんを見に来てるんだから!
ココが武道館だったら満員御礼だぜ!

110満を持して舞台に上がったヒロアキくん。
ヘッドライナーの登場だ。

120でもホラ、余裕。

130さぁ~、行くぜイ!!
安心してください。燃えてます!

1401曲目はヒロアキくんのテーマ・ソングともいうべき「My Eternal Dream」。
この場にふさわしく、前奏付きの演奏だ。
おなじみのテーマにくっついたのは広島県府中市に提供したメタル・ソング「Lofty Tree」のイントロ部分。
スケールが一層大きくなっていい感じ!
150v一日暑いところをご苦労さま。もうひと踏ん張りのJVM。
な~んて、暑さなんかものともせずに美しい爆音が山口の夏の夜空に轟いた!

160vすさまじい勢いで突入したギター・ソロ。

190今回はバンド編成ではなく、バッキング・トラックを使用しての演奏だが迫力満点!

200vキマッタ~!
この炎の演出がカッコイイことこの上ないんだけど、アツイ!とにかくアツイ!
ただでさえ日に焼けてるんだから~。

210ものすごい歓声!
やっぱり1万人も集まるとスゴイね。その歓声も今回は国際色豊か~。

215v2曲目にはThe Beatlesを持ってきた。
短い持ち時間だ。ココは少しでも自分の曲を演奏してPRしておきたいところだが、エンターティナー魂の塊のようなヒロアキくんのこと、世界中の誰もが知っているであろうビートルズ・ナンバーを演奏した…のではなかろうか。

220v曲は「All my Loving」。
客席にはネイティヴさんがゴロゴロしているでね~。リハーサルでも一緒に歌っていた人が何人もいた。
したがって、歌詞のごまかしはきかないよ。なんてことは心配ご無用。
完璧。全部ヒロアキくんの頭に入ってる。

N_s41a1884 ココで次の曲を説明。
Marshall Blogではすでに何回か触れている例のマツダのイベントのテーマ・ソング、「キミを乗せて」だ。

240vこの曲はシングル盤としてコンサート会場限定で販売されていたが、あまりにも好評を集めたため、他の曲を合わせた6曲入りのミニ・アルバム『Over Drive』のリード・チューンとして再リリースされた。
スリーブには私が撮った写真も掲載されているので是非ゲットしてチョ!

250cd初めて車を持った若者の興奮を歌っている。

260イベントのテーマソングだけあって、起承転結がハッキリしたノリのよい軽快なポップ・チューンだ。
コレがまた予想以上にウケていたね~!

270vここでインストに戻って「Ave Maria」。

290美しいメロディを最上のトーンでジックリ聴かせる演奏だ。
静のヒロアキくん…これもまたギタリストとしての腕の見せどころだ。
そして、やっぱりこの太く美しい音色は真空管アンプじゃないと出ないね~。
280
澄み切った夜空に響き渡る名旋律。
静まり返った客席。
みんなジーっと聴き入っていた。

300そして曲が終わると同時に湧き上がる大歓声!
選曲もよかったんじゃない?!

310vさて、さてさて、さ~て!
ヒロアキくんがマイクを握ったぞ~。
でも、1曲披露するワケではない。
例のスペシャル・ゲストを紹介するのだ。

320村岡嗣政山口県知事~!
ホンモノのガヴァナーが出て来たよ~!

ここで、「ガヴァナー」を知らない人のために解説しよう。
Marshallにはそういう名前の商品がある。
「ガヴァナー」は「Governor」。
「govern」、すなわち「統治する」という意味の動作主名詞。これに当たる訳語が「知事」だ。


で、Marshall Blog的オチはここから。Marshallファンの人は読む必要なし。
Marshallの創設者、Jim Marshallのアダ名は「Guv'nor(ガヴァナー)」と言った。これは「Governor」の短縮系。
コレは私的な観測だけど、Jimはどうもこの「Guv'nor」ってアダ名で呼ばれたがっていたような感じがするのね。
でも、老若男女を問わず、私の周りでJimに向かって「ガヴァナー!」とか「ガヴァちゃん!」と呼びかけている人をついに見かけなかったな。
それもそのハズ、この「Guv'nor」というのはイギリスの英語で、「オヤジ」とか「オヤっさん」とかいう呼び名になるのだ。(多分イギリス英語。アメリカで見たことない)
かのJim Marshallに向かって「オヤジ!」とは呼べないよね~。一回ぐらいやってみればヨカッタような気もするな。

ところがこの言葉、意外なところで出くわした。クライマックスの前に思いっきり脱線するよ。
それは映画『マイ・フェア・レディ』。
主人公のイライザのお父さんがヒギンズ教授を「ガヴァナー、ガヴァナー」と呼ぶのだ。
ヒギンズ教授は言語学者だ。多分オックスフォードかケンブリッジで教鞭でもとっているとても社会的な地位が高い人物のハズだ。
しかし、映画の中のヒギンズ教授はそう呼ばれても別段イヤそうな顔をしない。それから察するにさほど失礼な呼び名ではないのかもしれない。でも、コックニーの親分のようなオッサンが使う英語だからして上品なハズはないのではないかと思うのだ。
脱線終わり。
もちろん今日出て来る「ガヴァナー」という言葉は「知事」という意味だからね。

330そして、ステージに現れたガヴァナー、イヤ、村岡知事。
ひと言ごあいさつ。

340vそして、もうひとりのスペシャル・ゲスト…山口よさこい連合会の皆さん。
ヒロアキくんがこの日のためにSNSを通じて呼びかけ、濱崎さんが取りまとめた140名のよさこいのスペシャリストたち!
1+140名のゲストを迎えてお送りしたのは…

350_2 「男なら」。


この曲は山口県の商工会議所の委嘱でヒロアキくんが作った「よさこいナンバー」で、2001年に同じ場所で開催された「山口きらら博」で初演された。
その時はヒロアキくんがギターを弾いたワケではなかったが、このことがキッカケとなり山口県で「よさこい」が盛んになった。
「男」ヒロアキなのだ!

360
その後、2011年に開催された山口国体の開会式で800人のよさこいダンサーが「男なら」を演舞した。
ちなみにヒロアキくんは、その山口国体の閉会式でギターを弾いている。もちろんMarshallで!
そうした経緯を経たのち、この曲は山口県で開催される様々なイベントにおいて、大人数で締めくくる際に使われる曲として県民に浸透していった。
そして遂には今回の世界的イベントで演奏されるまでに発展したというワケ。

一方ではこの曲がキッカケでヒロアキくんも「よさこい曲」の創作に取り組み、CDをリリースした。
このCDは以前Marshall Blogでも紹介したことがあるが、他の地区の「よさこいチューン」とは異なり、メタル・ギターのテイストがそこかしこに垣間見られるロック・テイスにトあふれるもの。
何ともおもしろい仕上がりになっている。

380cd
そして今日は知事との競演だ。ホンモノの「ガヴァナー」だからね、名前だけならJim Marshallと共演するようなもんだ!

365この曲は意外にも変拍子のパートが含まれたややこしい曲なのだが、知事は完璧にコピーして披露。ヒロアキくんもビックリしていた。

370一方、ステージの前っ面ではよさこいチームの一糸乱れぬド迫力の演舞!

390写真には写っていないがステージ上では濱崎さんが気合の入った掛け声でチームを思いっきり鼓舞している。

400楽しそうだな~。

410知事のソロ!

420大人げもなく気合の入ったソロで競い合うヒロアキくん!

430ステージ上のダンサー・チームもギター陣に負けじとエキサイトする!
450
何せ撮影が忙しい~!
しかも勝負は1曲だけだからね~、ひとりじゃとても全体をカバーしきれない。盛りだくさんすぎちゃって!

460
銀テープが宙を舞い…

440花火も打ち上げられた。
N_img_0181

イヤ~、盛り上がったね~!
知事、ご苦労さまでした!次回は「My Eternal Dream」もレパートリーに加えましょう!

480最高に熱狂的な舞いを披露してくれた山口よさこい連合会の皆さん。

470
終演後、演奏に感激したお客さんたちがヒロアキくんに殺到!

490ところで、本日の「よさこい連合会」というのは、下記の団体から選抜されたメンバーで構成されたドリーム・チームであることをお伝えしておく。
山口大学よさこいやっさん‼
山口県立大学 奄美連合萩組
わん!
賀宝燦翔隊
あとう桜舞
天神雷舞
舞輝心星✴POLESTAR
馬関社中

そして濱崎さん率いる…
馬関奇兵隊

皆さん、おつかれさまでした!
演者さん全員が集まれなかったのが残念なんだけど、記念撮影。

N_img_0210 アレ~?
ナンダ、ナンダ、知らないオッサンが入ってるぞ!この人、よさこい?!

510まぁ、いいか!一緒に盛り上がっちゃえッ!

520何だか知らないけどやたらとバングラデシュ人に人気があるヒロアキくん。
ビデオ・カメラを向けられて何かしゃべらされてた!

530コレでイベントはすべて終了。

5501日どころか半日しか現場にいなかったけど、こうなると何か寂しいね。
でも、ジャンボリーはまだまだ続くのだ。!

560あ~、楽しい仕事だった。
ヒロアキくん、美瑞穂さん、山口県、ボーイスカウト、ありがとう!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano
ガヴァナーの詳しい情報はコチラ⇒山口県公式ウェブサイト

570<オマケ>
イベントが終わってヒロアキくんとマネージャーの美瑞穂さんと3人で新山口まで移動して駅前のホテルに投宿した。
さぁ、お待ちかね、「ビール、ビール」とチェックインもソコソコに近くの居酒屋に繰り出した。旅の楽しみのひとつだ。
そこが新鮮な魚を食べさせる傍ら、焼肉を出すお店で、各テーブルには焼肉屋でよく見かけるあの煙を吸い込む装置がついていた。ガラガラと引き下ろしてコンロを覆うヤツね。
それがまたこの店のヤツはやたら頑丈そうにできていて、かつカドっこが思いっきりトンガっていた。
3人ともよほどノドが渇いて焦ってたんだろうね…ついやっちまった。
美瑞穂さんと私が「あ!危ない!」と言うが早いか、ヒロアキくんがスゴイ勢いでその装置に頭をブツけてしまったのだ。右側頭部。
それもよりによって相手はスッカリ角。当たったら一番痛いとこよ!
かわいそうに…。
我慢強いヒロアキくんも、さすがにもんどり打ってしまった。
頭をさすりさすり、飲みながら今日一日の出来事を大盛り上がりで話していたら痛みはどこへやら、頭の方も何ともなくて本人はケロっとしちゃったけど、気の毒だったナァ。ゴメンね~。だってスゴイ勢いで止められなかったんだもん!
しかし、コレ、ヒロアキくんのわき目も振らない「猪突猛進」ぶりと、何事にもへこたれない「七転八起」ぶりを目の当たりにした感じがしたわ。こうやって頑張ってきたんだな…って。
さて、こうして世界レベルの大役も無事務め、次はどのステージへ突進していくのか?
実に楽しみだ。
また連れてってよ、Marshallと私!

N_ (一部敬称略 2015年8月6日 山口県山口市阿知須きらら浜にて撮影))

2015年9月15日 (火)

世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <前編>

激夏~!
宇部空港から車でチョット。
やって来ました「山口きらら博公園」。山口県の山口ね。長門の州。
暑かった~。

10_2「山口」といえば田川ヒロアキ。今回の遠征もヒロアキくんの取材。
思えばヒロアキくんとはずいぶん色んな仕事をさせてもらって来たね。
戦後二番目に大きいと言われた台風の真最中に訪れた「美ぎ島(かぎすま)ミュージックコンベンション2011」。
ヒロアキくんのオフィシャル・フォトグラファーとしてくっ付いて行かせてもらった。

25a一緒に行く予定だったバンド・メンバーが台風の影響でキャンセルとなってしまい、一体どうなるかと心配したステージが、たくさんの音楽仲間の支えにより大盛り上がりで終わったんだっけ。
楽しかったな~。
このイベントについては、いつかまた一から書き直してMarshall Blogに記録しておきたいと思っている。

25b先の回では天皇陛下もご列席されたという国レベルのイベント、「車いすダンススポーツ世界選手権大会」。

25cこれもオフィシャルで撮らせて頂いた。
お弁当がメッチャ豪華だったよね!段取りもダイナミックでおもしろかった。

25d筑波サーキットでのコカ・コーラのイベント。

25eコレは2年連続でお邪魔していて、今年撮った写真はヒロアキくんの最新CDのジャケットにも使ってもらった。
(この度の茨城の水害に際し、筑波サーキットが大きな災厄に見舞わてしまったとお聞きした。一日も早く復旧できますよう心からお祈り申し上げております)

25f要するにヒロアキくんとくっついていると何やら面白い仕事に出ッくわすということ。
それにしてもヒロアキくんとMarshallはいつも一緒だナァ…あとオレ。

で、今回のはスゴイよ。
完全なる世界レベル!

20v今回ヒロアキくんがお呼ばれしたのは「世界ボーイスカウトジャンボリー」という、ボーイスカウトの世界大会。
私はコレにアンプ・テク並びにオフィシャル・フォトグラファーとしてお供させてもらった。

307月28日から8月8日までの会期中、世界中の関係者3,000万人のうち、162か国から来た3万人が一堂に会するというボーイスカウトの集会の頂点だ。

40_2この大会は4年に一回開催され、前回日本で開催されたのが1971年という。すなわち、44年ぶりの日本開催となる。
前回は静岡の富士宮市で開催された。
じゃ、第一回目はどこか…。
まただよ、またイギリス。
1920年にロンドンで開催され、8,000人が参加したんだと。

50_2その世界大会の一部を形成したのが地元山口県が主催した「やまぐちジャンボリーフェスタ」。

60_2正確に言うとヒロアキくんの参加はコチラ企画のイベントだ。
下関出身のヒロアキくんは山口県の「ふるさと大使」に正式に任命されているからね。

70…といってもフェンスで仕切られているワケでもなく、まったく同一の地面でガンガン盛り上がっていた。

75というので山口県のアッピールコーナーも。

76コレがイベント・ステージ。

80残念ながら客はほとんどいない、アツイから。

90_2…なワケなくて、リハーサル、リハーサル!

100_2しかし、この炎天下、命がけのリハーサルだぜ!
日影が一切ないデス・ステージ。
気温37℃以上。

110_2MarshallはJVM210Hと1960A。
熱が心配で…。
いくらMarshallだってアツイものはアツイでね~。サハラで使うようには設計されていない。

120vさすがふるさと大使。
ホームでの仕事だけあって、顔見知りのスタッフが多く何かとやりやすそう。

130_2それにしてもアツイ~!

135休憩、休憩。

136水分摂らなきゃブっ倒れちゃう!

140_2…ってんでここらで会場の様子を見に行ってみよう!

150_2参加者がバッジを売り買いしたり、交換したりしているところ。
会場内のいたるところでこうした光景が見られた。

160_2日本の文化を紹介するコーナー。

170_2移動郵便局は大盛況!

180_2こちらはATMの行列。
この類の施設の長蛇の列は洋の東西を問わない。

B_img_0094 そこら中若い人だらけ。
それも世界162か国から集まっているだけに、色んな言葉が飛び交っていておもしろい。

190とにもかくにも広い会場。
地図で見ると大した事なさそうだが、ひとつずつのブロックが大きいのでイザ歩いて回るとなるとメッチャ大変!

200_2世界大会の第一回目がロンドンで開催されたことからも察せられる通り、ボーイスカウトもイギリスが発祥だ。
20世紀初頭、イギリスの退役軍人のサー・ロバート・ベーデン=パウエルという人が祖国の将来を心配し、未来を託すことのできる心身ともに健全な青少年の育成を目指して設立された団体だそうだ。
社会的なリーダーとしてのポジションに立てるように、身体を動かしたり、戸外での活動を通して健全な青少年の育成と教育を目指している…210なんてことはゼンゼン知らなかった子供の頃、近所にあのユニフォームを着ている子が何人かいてうらやましく思ったもんだ。
スキー、水泳、そろばん…大抵何でもやらせてくれたウチの両親だったけど、ボーイスカウトには参加させてもらえなかったナァ。
あの頃からナニをやっても「健全な青年」に育たないと分かっていたんだろうナァ。
どう考えてもボーイスカウトの子がFrank Zappaなんか好きになるワケないもんね。

そういえば、以前勤めていた会社の社内旅行で立山に行ったことがあった。
夜、みんなで花火をやることになっていたのだが、どういうワケか火が無くて、ハタと困ってしまった。(スミマセン、あの時の幹事はワタシです)
すると、ある先輩社員が「僕に任せてください」と突然名乗り出た。
この先輩は、普段女子社員からも疎まれているような今で言うところの、いわゆる「イケてない」人だった。
どうやったのかはサッパリ覚えていないのだが、数分後、彼の手元からチロチロと炎が出だし、一同「オオ~!」ということになった。
年配の社員が「〇〇くん、スゴイね!どうしてそんなことを知ってんの?」と尋ねると、そのイケてない先輩社員は胸をはちきれんばかりに膨らませて即座にこう答えた。
「ハイ!ボーイスカウトで習ったんです!」
残念な話だが、花火大会が終わった時点でその先輩が活躍したことを覚えている人は誰ひとりいなかった。
コレがイケメン社員の所業だったら社史に残る花火大会になったであろうに…。

215給水車も大活躍。
コレはマジで重要だったよ。

220_2コチラがメイン会場。広い!
暑そうでしょ?そうさ、灼熱だよ。日影が何もないんだもん。

230_2ココには各国の展示ブースがあって、特産物や観光地を展示して自国を紹介し、他の国の人と交流を図っている…ということなんだと思う。
見て回ってあげたいんだけど、テントの中が暑くて暑くてどうにもならないのよ!
250_2
これはルービック・キューブだからハンガリーだね。

240_2結構、北欧からの参加者も多い。
ツラかったと思うよ~。こんなに暑いのは人生で初めての子たちもたくさんいたハズだ。実際にマイっちゃった子も少なからずいたと聞く。
イヤ、待てよ、私ですら人生で一番暑かったかも…。
それもそのハズ、この期間、日本で山口が一番暑かったんだって!

260チョチョチョ、アナタ今、この辺りの写真をシレっと飛ばそうとしたでしょ?
冗談じゃありませんよ。
ここらの写真を撮るのにどれだけ苦しんだか!ま、好きでやったんだけど。
マジでぶっ倒れるかと思ったよ。
270
そうだナァ、それでも行って帰って20分チョットは炎天下にいたかな~。
みんなの所に帰ったら…「ウワッ!どうしたんですか?大丈夫ですか?」と驚かれたよ。
「え、『大丈夫』ってナニが?」
「ナニが?って、痛くないんですか?肌が出ているところ、どこもかしこもマッカッカですよ!」って…。
イヤ、痛くはなかったんだけどホテルに帰り、帽子を取って鏡を見て驚いた。
この通り。大分治まってコレ。
アタマ薄いんで大分上の方トリミングさせててもらったけど上へ行けば行くほど白いママの完全に二色アイス状態。バニラとチョコだ。
たった20分ぐらいでこのザマよ。どれだけ日差しが強かったかわかるでしょ?
日焼けもスゴイけど、暑さで疲れちゃってヘロヘロ。

N_2 ガマンしてもう少し歩くとテント村が現れる。

280これがまた壮観。
ズ~っと向こうまで見渡す限りテント、テント、テント。
若い人たちは会期中みんなここに泊まったそうだ。9日間。
若くなきゃできないネェ。
トイレやシャワー等の設備は別の場所に設置されている。

MarshallのTシャツを着て歩いていたら若い男の子たちが「Hey, Marshall, Yeah~!」なんて声をかけてくれた。

290比較的近くにあったので、せっかくだからイギリスのコーナーを尋ねてみた…けど誰もいなかった。テントのガラが折り鶴なんだよ。

300国ごとのお揃いのテントが色とりどりでおもしろい。

310日本の文化をアピールするための獅子舞。中の人、大丈夫なんだろうか?女性だった。

320イヤ~、ようやく我がホームに帰って来たよ。

330この公園、広いだけじゃなくてメッチャクチャきれい。
もっと気候のいい時におにぎりでも持ってまた来たいね、ヒロアキくん?

340リハーサルも順調。細工は流々。

350暑さなんかにめげずJVMはすんばらしい音色を出してくれている!弾き手がいいからね。

360モニターの状態を丹念にチェック。

365中も外もいい感じだよん!

370スタッフさんとの打ち合わせもバッチリ。
後は夜の出番を待つだけだ!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

380<後編>につづく

390(一部敬称略 2015年8月6日 山口県山口市阿知須きらら浜にて撮影)

2015年9月14日 (月)

仮面 vs. マヂヤミ(仮面女子 vs. ミオヤマザキ)~CLUB CRAWL 10th Anniversary

渋谷駅の東口から明治通り沿いに恵比寿に向かってしばらく行くとそのハコはある。
「CLUB CRAWL」というライブハウスで、ナ~ンカ行ったことあるよな、ないよな…で、行ってみて思い出した。
何年か前にChris Duarteが出演したところだった。Chrisに加えてichiroちゃんが登場し、ベースはオガンちゃんという超強力なブルース・ロック・コンサートだった。
今日はMarshall Blogに早くも三回目の登場となるミオヤマザキ。
このCLUB CRAWLの10周年記念イベントへの出演だ。
対バンは人気絶好調の仮面女子。
仮面女子はSHOW-YAの『NAONのYAON』でMarshall Blogに登場してもらっている。

会場はパンパン。
ミオ・ファン、仮面ファン入り乱れての大興奮状態!

10mio

20taka

30vShunkichi

40Hang-Chang

50はじめてMarshall Blogでミオヤマザキを見る人たちに念のために断っておくが、写真撮影に失敗しているワケではない。
メンバーの顔を撮影しないようにしていることを予めご容赦頂きたい。

60ソリッドなリフでカッコいいギターを聞かせてくれるtaka。

70v今日も当然Marshall。
JVM410Hと1960Aのコンビネーション。

80v 足元のようす。

90縦横無尽なベースラインでバンド・サウンドを分厚くするShunkichiは…

100EDENのWT-800。この音ヌケ、尋常ではない。いつも言ってることだけど。

110前述のようにミオヤマザキのMarshall Blogへの登場はこれで3回目になるが、今回のライブは以前の2回と決定に違うシチュエーションにあることに気付いただろうか?
気づくワケがない。
写真に写ってないんだから…。

120それは、ドラムがNATALなのだよ、NATAL(ナタール)。
NATALのアッシュ。

130パワフルで歯切れのよいHang-Changのドラミングにピッタリだと想像していたが狙いはバッチリ!
「モノスゴイ音デカイすね!」…と、本人もNATALの鳴りのよさにビックリしていたが、こちらもビックリ!やっぱり恐るべし、NATAL!

140最近はこの組み合わせが自然な光景になって来たよ。皆さん、ありがとうございます!
「アンプはマーシャル、ドラムはナタール、ベース・アンプはエデンちゃん」…コレでいきましょう!

150さて、肝心のライブの方は…コレがミオらしさ爆発のド迫力パフォーマンス!
着信音のSEからつながるのは「メンヘラ」。5月に2枚同時にリリースされたミニ・アルバムから。
Bad_2
途中ワルツが出てきたりする圧倒的にハードなサウンドに耳が奪われがちだが、歌詞がスゴイ。何たる絶望的な世界。
ウン、あなた方「普通じゃない」。

160「童貞ハンター」からキラー・チューン「民法第709条」で不倫への判決を下す。
210v

「民法第709条」は昨年末にメジャー・レーベルからリリースされたシングル曲だ。

N_709

訴状を読み上げてビリビリに破り去るアクションがカッコいい!

220

「LINEぼっち」というCD未収録曲~「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト短」と続く。

170「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト短」は先出の2枚のミニ・アルバムのもう片方の『大人がイイって言ったヤツ』に収録。
コレ、ジャケットは「イイ」が「×」で、「ダメ」が「〇」だから買う時には気をつけてね。両方買うのが一番安全。
どの曲もホント、聴きごたえ十分。

Bad
特にこの「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト短」はスゴイ。
大作だ。問答無用でカッコいいよ。
ヘヴィなパートから演歌調になってみたり、モノローグが入っていたりのやりたい放題。
こんなパノラミックな曲を演っている若いバンド他にいないでしょ?
小林旭もビックリの超現代版「恋の山手線」。
上野駅で左側のドアが開くところを見ると「外回り」だな。
「LINE」とか「ツィッター」とか、現在の若者のカルチャーがふんだんに盛り込まれていて面白い。
そういった最新のツールもあと数年すると懐かしの若者文化になっちゃうんだろうけど。
そんな若者が「山手線」を昔、「やまてせん」と呼ばれていたことなんて知る由もなかろう。
それにしても若い人ってのは渋谷が好きなんだネェ。
私が小学生の時は渋谷といえば「五島プラネタリウム」に行くぐらいだった。
30年ぐらい前はもっとゼンゼン落ち着いた大学生の街だったんだよ。
昭和30年代には東口の駅前に養鶏場があったっていうんだからね…変われば変わるもんだ。

180ところで、紹介した2枚のミニ・アルバム、どちらも内容がエラク濃くて面白い。
アレンジがまたよく練られていて、ものすごく丁寧に作り込んでいるの。
いかにも若者らしい遠慮を知らないハードなナンバーから、今にもテレビから流れて来そうな甘ったるいポップなバラ―トが平気で共存している。
私なんかはそのハードな部分に断然惹かれてしまう。
それはいつも書いているように、トラディショナルなロックが持つカッコいいハードな部分を若者ならではの感性と文化で実にうまく料理していると思うからだ。
野菜嫌いの「肉食系」…そんなイメージがタマらない。

190vインスト・パートで抜群のキレを見せた「婚活ハンター」。

200『ダメ』収録の「水商売」。
この曲もバツグンにカッコいい。実に冴えてる!

230そして最後は同じくダメから「山崎美央」。
コレ、Black Sabbathで言えば「Black Sabbath」、Earthshakerで言えば「Earthshaker」、Concerto Moonで言えば「Concerto Moon」ということね?
mioちゃんが自分のことを歌う一編。滑舌がいいネェ。
モノローグの部分のバッキングのカッコいいこと!
そう、「好きなモノは好き」だナァ。それで私、こんなんなっちゃった。

240これからどんなアイデアをブッ込んで来てくれるか…楽しみだぞミオヤマザキ!

ミオヤマザキの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

250<オマケ>
楽屋の壁でこんなん発見。
去年東京キネマ倶楽部でワンマンやってたんだね。観たかったな…。
またやろうよ、山手線で鶯谷で降りて…。
Marshallの壁とNATALとEDENでサッ!

N_miotcc1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月4日 渋谷CLUB CRAWLにて撮影)

2015年9月11日 (金)

15th 真夏のJazz葉山 <後編>

葉山で楽しむジャズ…<後編>いきます!
そういえば、会場のホールがやや山手にあるせいか、歴史ある建物のせいか、施設の中に一切携帯の電波が入ってこなかったの。
で、携帯を使う度に屋外に出なければならないワケなんだけど、一歩表にでるだけで、「ア、アヅイ!」と毎回絶叫してしまうほどの暑さ。
ミュージシャンのみなさんも外の日陰に入って汗をタラしながら携帯をイジっている姿が印象的だった。
汗かいて、冷房のきいた部屋に入って、また外で汗かいて、冷やして…こんなん身体にいいワケないよね。ワカッちゃいるけどやめられないのはワカッちゃいるけど。
一体誰がこんなに暑くしやがったんだ!

10v当日の司会は湘南BeachFMの晋道はるみさん。
「晋道(しんどう)」さんって今までお行き会いしたことのないお名前だな…とピンと来てチョット調べてみた。すると「晋道さん」は山形の苗字のようで、思った通り、かなりのレアなお名前のようだ。あ、こういうの調べるの大好きなの。余計なことをしてスミマセン。
私が今までお会いした方の中で一番衝撃の大きかった苗字は「上段(うえんだん)」さんだ。初見で正しく読むことは絶対にできない。まるで外人みたいでメッチャかっこいい!
晋道さん、さすが軽妙洒脱なおしゃべりで幕間をつなぐ。
次の出番は「いわし」。

20vもう後ろで思いっきりスタンバイしてる!
アレレ…和佐田さんがコワイ顔をしているゾ。
それもそのはず和佐田さんの経歴で「あの『爆笑スランプ』のベーシスト」と紹介してしまったのだ!
イヤイヤ、これはわかるナァ。つい言っちゃったんでしょう。和佐田さん、許してあげて~!
実際この後の紹介も「いわしの三人によるトークショウをお楽しみください!」と来たもんね!

30_3いきなり和佐田さんのボケ!
「チャウチャウ、アンタの席、そこチヤウがな!」

40_4すぐに演奏に入るかと思ったらこの有様。
完全にトリオ漫才。
ホントにトークショウになってる!
会場は大爆笑!

50_3「鯛」だの「鰊」だのバンド名をネタに豪快に笑いをつかみ取る!私はアフリカの名前のクダリが大好きなの。ミッシェッル・ンデゲオチェロみたいな…。
ココに詳しく書きたいけど、まだいわしを見たことない人のために書かない。是非コンサートに足を運んでください。

60_3「い」の井上尚彦

70v「わ」の和佐田達彦。

80v_2「エ」のEDEN。
え、お呼びでない?こりゃまた失礼しゃーしたッ!

115v
「し」の進藤陽悟

90vしゃべるだけしゃべったら演奏のコーナーに入る。ここからがまたスゴイ。
ピアノとベースとドラムによるジャズ・ファンク・トリオ!

100一曲目はいわしのテーマ・ソング。

110_2いっきなし和佐田さんのベース・ソロが炸裂!和佐田さんとEDEN WT-800のスタックの組み合わせは絶妙だ

200_2

これまでにもヤッチン李涛(Li Tao)、またSWSのステージで共演していたが、和佐田さんがイメージしているベースの音がうまく再現できるようで、和佐田さんも水を得た魚と化す。
290_2
演奏家と楽器がインスパイアしあう…これがいいプレイヤーといい楽器の理想的な関係だ。
<後編>はEDENが大活躍だよ!

120v_2続いて進藤さんのピアノ・ソロ!
これまた軽快にしてエキサイティングなプレイ!

130次の曲もいかにも「いわし」らしいゴキゲンなファンク・チューン。

140まずは進藤さんのソロ。思う存分指をSTEINWAYの鍵盤に叩きつける!

150v_2それをベース・ソロが受けて…

160v井上さんのダイナミックなドラム・ソロ!

170_2火花散らすふたりのインタープレイ!
300
そして、「い・わ・し~」!
いわしのライブではこのジングルが時折挿入される。

190_2「この日のため、他のモノは全部手を抜いてきました」という和佐田さん。信じちゃいけませんよ。

260_2

和佐田さんがおっしゃるには、「続いては名曲中の名曲」でマイルスもミンガスもホメてたという。

210v確かにカッコいい曲だ。

220v…と思ったら和佐田さんの曲!
気合入ってる!

230_2続いては井上さんの曲。
コレまた三人の個性が打ち出される佳曲だ。
またね~、井上さんを紹介する和佐田さんのキマリ文句が面白いのよ。大好きなんだけど書けないのが残念!

240v_2曲の合間にはさまるトーク・コーナー。
お笑いばかりではない。
このイベントが捧げられている早逝されたモヒカーノ関さんをはじめ、偉大なる先人達の業績を称え、継承していくのは現存する音楽家たちの大切な役目と語った。
まったくその通りだと思う。
「最後だけはマジメにちゃんと演ります」と最終の曲を演奏した。
え?今までマジじゃなかったの?イヤイヤ、真剣にやっているからこそ面白いということは、よ~くわかっておりますから、ハイ。

いわしの詳しい情報はコチラ⇒いわしfacebook

250

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280_2

N_s41a1407 汗あり、笑いあり、涙あり、素晴らしいベース・トーンありの最高のステージでした!
和佐田さん、まだニラんでる!

和佐田達彦の詳しい情報はコチラ⇒和佐田達彦ウェブサイト

310_2ガラッと雰囲気が変わって四番手に登場したのはJazz Dekorationというストレート・アヘッドなジャズを演奏するバンド、いやコンボ。
320「So What」と並んで有名なベースのイントロ、曲は「Seven Steps to Heaven」でスタート。
奏でるは斉藤"クジラ"誠。

330v_2アルト・サックスは藤田明夫。

340

ピアノは羽仁知治。

350_2ドラムは関島英雄。

360_3クジラさんは日本ジャズ・ベース界の大御所。この日はじめてお目にかかったのだが、クジラさんの方からお訪ね頂いた。
というのはステージにセットされたEDENを発見して「使わせてほしい」とワザワザご挨拶して頂いたのだ。
「もちろんですとも!」とお答えしたのは書くまでもないけど書いておいた。

370クジラさんは私の大親友のサックス・プレイヤーのこともよくご存じでいらっしゃったこともあって、楽屋でもとても親しくして頂き、ジャズ界の色んなお話しをお聞きしてメチャクチャ楽しかった。

380_2
さて、EDEN。
コレがマジですごかった。
EDENから「こんな音が出るのかッ!」と仰天した。
深く、太く、ふくよかで、ツヤのあるアップライト・ベース・サウンド。
もちろんそのほとんどが弾き手によるものだが、こうしてアンプの素晴らしさにも触れておかなければEDENが気の毒というものだ。
このサウンド、天国まで7段も要らない。2、3段で十分だ。


ちなみにこの「Seven Steps to Heaven」という曲は「Miles Davisの曲」というのが定番だが、実はコレはイギリス人ピアニスト、Victor Feldmanとの共作。
この人とロンドンはオックスフォード・ストリートにある有名な「100Club」の関係はコチラに記しておいた。興味のある人はどうぞ!
「♪One, two, three, four, five, six, seven, that's heaven 」と歌詞をつけたのは偉大なるジャズの詩人にしてヴォーカリーズの始祖、Jon Hendricks。ウマいことやりよる!

390v二曲目からは清水秀子が加わる。
490v

ジャズ・ボーカルとMarshall…いいね~、滅多に見れない光景だ。
秀子さんの声がまたトコトン素晴らしい。
英語の発音もナチュラルなことこの上ない。

410_2曲は「Goody Goody」。私は知らないが作曲はMatty Malneckという人。歌詞は有名なJohnny Mercer。
私はこの曲をChicagoの演奏で知った。親しみやすく楽しいメロディがステキ。

420_2続いてはEydie Gormeのバージョンがよく知られるボサノヴァの名曲、「The Gift」。別の名を「Recado Bossa Nova」。原題は「Recado」。ポルトガル語で「贈り物」という意味だ。
秀子さん、ありがとう…コレは私への「Recado」なのですね?
というのは私この曲が大好きで、ジャズを聴き始めた30年チョット前、この曲聴きたさにさして安くもなっていない中古のHank Mobleyの『Dippin'』を数寄屋橋のハンターで買ったのです。
これまた秀子さんの声にピッタリのゴキゲンな演奏!

430_2今度は「Summertime」と「I Got Rhythm」でGershwinメドレー。
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 猛然とスイングするサマが実に気持ちいい~!

460v_2曲によってはフルートに持ち替えた藤田さん。ココはアルトでバッピッシュにキメる!

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次に用意されていたのは「As Time Goes By」。
「サム、その曲は弾くなと言っただろう」でおなじみの映画『カサブランカ』のアレ。

秀子さんの解説がつく。
「As Time Goes Byをヴァ―スつきで歌います」
ヴァ―ス(verse)っていうのは日本語になってるのかな?
本題に入る前の前置きのこと。ミュージカルなどで歌う前に演者が口にする独り言(monologue)のこと。それにメロディがついている。
落語で言えば「マクラ」みたいなもの。
ミュージカル上がりのジャズ・スタンダードには大抵ヴァ―スが付いているが、何か特別な機会でよほど丁寧に演奏する時以外は省かれてしまうので、知られていないヴァ―スがほとんど。
誰だだったかな~?かなりのジャズの巨人が「Autumn Leaves(枯葉)」にもちゃんとヴァ―スがあったことを知って驚いた…という記述を何かで読んだことがある。
皆さんはHorgy Carmichaelの「Stardust(スターダスト)」という曲を知ってるでしょう?第二のアメリカ国家と言われている曲。いい曲だよね~。
アノ曲、「♪Sometimes I wonder」というところからが本歌ね。その前のパートはヴァ―ス。あまりにいいヴァ―スなのでこの曲はまるごと演奏されることが圧倒的に多い。
だもんで、最も有名なヴァ―スを持つ曲が「Stardust」と言われている。

チョット脱線。
イギリスの国歌はQueenの『A Night at the Opera』で有名な「God Save The Queen」。一昨日、エリザベス女王がヴィクトリア女王を抜いてイギリス史上最も在位期間が長い国家元首となった。まだまだ元気なので心配はなさそうだが、もしもの時はセガレのチャールズ皇太子が国王になる。
すると国歌はどうなるか…当然歌詞は書き換えられて「God Save The King」となり、QueenもSex Pistolsの名演も過去のモノと化してしまう。コレにまつわる経済効果というものはすさまじいらしい。何しろ、世の中に出ている国歌の歌詞をすべて訂正するんだから…。
で、「イギリスの第二の国歌」と言われている曲をご存知か?
年配のロック・ファン、特にプログレ好きなら大抵の人は歌えるハズ。
それは『Brain Salad Surgery』に収録されている「Jerusalem(聖地エルサレム)」。コレを歌えないイギリス人はいないらしい。
それと「Land of Hope and Glory」という曲。お祝いごとがあるとまずコレ。何かというとコレ。
もうイギリス人コレ大好きなの。
タネを明かすと、この「Land of Hope and Glory」という曲、エルガーの「威風堂々」なのね。
クラシックの作曲家がヘンデル以外(ヘンデルも元はドイツ人。かつてはロンドンのジミヘンの隣に家に住んでいた)に不毛なイギリスにあって純な英国人作曲家であるエルガーが誇りなんでしょうね。
ドデカいイベントでは「国家」から「威風堂々」にメドレーするのが普通。それで、みんな大喜びで大合唱する。
日本はこういうのないね。音楽の在り方が欧米とまったく異なることを如実に表している現象だと思う。

やっぱり名曲ですな、「時のすぎゆくままに」。ジュリーじゃないよ!

N_s41a1602 「No More Blues」。ク~、この曲も大好き。Jobimの作品。Carmen McRaeも演ってるね。

N_s41a1621 私はこの曲を渡辺貞夫の『Live at Junk』というアルバムで知った。それを録音した時、客席の一番前に香津美さんがいたらしい。増尾さんのギターに憧れて最前列を陣取ったというのだ。

そして最後。
これまた大好きな「I'll Remember April(四月の思い出)」。

400v_2
イヤ~、名曲と思い出の連続、秀子さんのカッコいい歌声、さらにクジラさんとEDENの素晴らしい音色にノックアウトですわ~。

480トリで登場したのはPINK BONGO。

500_2バリトンの宮本大路さんと…

510_2高橋ゲタ夫さんが中心となった何でもあり~のスーパー・バンド。
カッコよさとおもしろさが分解できないぐらいゴッチャになった演奏。開場は大盛り上がりとなった。

520v天才少年パーカッショニストも登場!スゴかった!NATALはパーカッションもやってるからね~。というより元々はパーカッションのブランドだから。

530_2最後は全員がステージに上がってのパフォーマンス。

540_2モヒカーノ関さんの曲を演奏して故人を偲んだ。

550_2イヤ~今年もおもしろかった!暑かった~!
Marshall、NATAL、EDEN、来年もゼヒよろしくお願いします!

560_2真夏のJazz葉山の詳しい情報はコチラ⇒

570(一部敬称略 2015年8月2日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)

2015年9月10日 (木)

15th 真夏のJazz葉山 <前編>

海~!
葉山~!
今年も来たぜ~。
そうだ、夏だったんだよ、この頃は。
ドエライ暑かったんだっけ。
海水浴客で道が混んでいる恐れがあったので、この日はメッチャ早く家を出てきた。

10_2家を早く出てきた目的はもうひとつ…。
この朝市に来たかったのだ。
何か新鮮な魚でも…と思ってもこの暑さだから家に持ち帰ることはまずムリ。
ってんで地元の魚介類を使った海鮮丼だのパエリアなんてのを頂いてきた。
どのお店もすごい人気なのよ~。

20_2中でもすごかったのはコレ。
見て、この行列!
開店まで約一時間、みんな汗ダクダクで列に並んでる。

30_2何を売っているのかと思ったら、近所の有名なレストランのスイーツ。
「ケーキの切り落し」ってのとタルトが大人気なのだ。
家内が犠牲になって列に並んでくれてウチもいくつか買ってみたけどおいしかった。あ、写真の淑女は家内ではありません。

40_2そして今年もやって来ました『モヒカーノ関メモリアル 真夏のJazz葉山』!

50_2今回で15回目を迎える地元の名物イベントだ。

60_2ステージには去年に引き続きMarshallがステージに!
去年はJVMのコンボ、JVM205Cだったが今年はスタックになった。
理由はまた後で。

80そしてNATAL!

90_2さらにEDEN。WT-800とD410XSTが2台を積み上げたフル・スタック。

100vコレらは杉本篤彦グループのバックラインだ。

110杉本篤彦

120v吉岡大典

130v星牧人

140vJIMI橋詰

150v杉本さんのグループは今年もトップで登場。

160オープニングは杉本さんのアルバム『Black and Blue』収録の「Crazy Summer Blues」。

170杉本さんらしいガッツのあるハード・チューン。

180vオープニングにふさわしい爽快な演奏だ。

190続いては「Bedroom Eyes」。

200がらりと変わって都会的でアダルトな雰囲気の曲。

210昨年は参加していなかった星さん。
ドッシリと存在感のあるピアノ。

215大きくフィーチュアされた吉岡さんのベース・ソロ。

220よどみなく連なり出て来るおいしいフレーズの数々。

230まさに入魂の演奏だ!

240v三曲目は杉本さんの愛奏曲であるWes Montgomeryの「Full House」。
去年も演奏したどころか、杉本さんはWesの曲だけを演奏するライブなども企画している。
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オハコだけあって攻撃的に猛烈にスウィングするプレイが気持ちよい~!

260Wesを敬愛する杉本さんをそのスタイルを踏襲し、ソロはシングル・ノート⇒オクターヴ・ソロ⇒コード・ソロの順で組み立てられる。
300v
そして、どうしても触れておかなければならないのは杉本さんのピッキング・フォーム。
杉本さんもWes同様ピックを使わない。
Wesがピックを使わなかった理由は、夜中にギターを弾く時に音が大きくならないように指で弾くようになったという話しだ。
状況は違えど、指でピッキングしている。
名付けて「ツー・フィンガー・ストローク」。そのスタイルは昨年のレポートに詳述したので興味のある方はコチラをご参考願いたい。

270シングル・ノートからオクターヴに入ったところ。

280オクターヴの時の左手の運指も独特だ。
…と同時に右手の動きも変わる。
ここはWes同様、親指だけを使ってすさまじいスピードで二本の弦を弾いていく。

290コレが「Full House」を収録したWes Montgomeryの代表作のひとつ『Full House』。内容はもちろん最高だがジャケットもいいナァ。コード・ソロを弾いているとことかな?
この音を聴いて、このジャケットを見て、L-5が欲しくならないギタリストはこの世にいまい。

Fh 杉本さんも以前はL-5を弾いていたが、今ではオリジナルのシグネチャー・モデルを使用している。
音はいうに及ばず、サイズも大変気に入っているそうで、しかも驚くほど丈夫なのだそうだ。軽量でもあるので、驚異的に旅の多い杉本さんの演奏活動にピッタリなのだ。
250v

そして、アンプはMarshall。
アンプは残念ながら旅に持って出歩けないので、その場にあるものを使うことが多いが、大事なステージはMarshallだ。
先日開催された「CDデビュー20周年記念」でもJVMが使用された。
私が杉本さんと出会った頃はMGシリーズを愛用されていた。そう、Wes Montgomeryもトランジスタ・アンプの愛好家だった。

310先述の通り、前回はJVMの50Wコンボ、JVM205Cを使用した。
しかし、会場が大きくステージがかなり広いので、どうしても音量を上げ気味せざるを得ず、そうするちょっとクリーン・チャンネルのヘッド・ルームが足りなくなり、とコード・ソロの時のトーンがややクリアでなくなってしまったのだ。
そこで、今回は100Wを小さく鳴らそうということで、ヘッドにJVM210Hに1936を組み合わせた。
キャビは1960でいいのだが、やはり、親指で弾いた時に低音が出過ぎるのではないか?と考え、2x12"にした。
それでも1936のこと、低音の出方はバツグンだ。それを緩和するためにキャスターをつけてステージから浮かしてみたというワケ。
結果…最高!
それでもBassゼロにしたけどね。
シングル⇒オクターブ⇒コードと音数が増えて行くにしたがい、音の厚みがドンドン増して前に出て来る。そして、ツブ立ちのいいこと!
もうコレは「快感」以外の何物でもないね。
Marshallで奏でるジャズ・ギターも素晴らしい。さすが杉本さん、ナイス・チョイス。そして、オレ。

320vこの星さん出で立ちに、大学の時に部屋の壁に貼ってあった石丸電気でもらったWynton Kellyのポスターを思い出した。

330vさっき紹介した『Full House』のピアノもWynton Kellyだ。
ソロにコンピングにと完璧なプレイでバンドを支える。

340v再び吉岡さんのベース・ソロ。

356v

指の回り方も尋常ではないが、感情の込め方も並じゃない!
また音がいいのよ!
比較的早いパッセージを多用する吉岡さんの華麗なテクニックを余すところなくEDENがアッピールしちゃう。

355v橋詰さんのドラム・ソロ。
橋詰さんは和佐田さんや松川さんとのグループで以前より存じ上げていたが、お会いするのはコレがはじめて。
スネア・ドラムを含め快くNATALを叩いてくれた。

360_2基本的にはロックの方…ということだが、ナンノ、ナンノ、フォービートも素晴らしい!
ドラム・キットで隠れていて見えないのが残念だが、セクシーなシースルーの衣装も素晴らしかった!

370v10"、12"、13"のスリー・タムのリクエストには外部キットの助けを借りて対応。
橋詰さん、フィニッシュが異なっても「ゼンゼン気にしない!」。豪快な人だ~!
橋詰さんも初めてNATALに接したことになるが、「よく鳴るドラム」とものすごくお褒めの言葉を頂戴した。
やるナァ、NATAL。
どこへ行っても最高の評価を頂いて…お父さん、ホントうれしいわ~。

380四曲目はおなじみProcol Harumの「A Whiter Shade of Pale」。簡単に言えば「青い影」。
これほど邦題が原題より浸透している曲も珍しい。映画で言えば『愛と青春』のナントカだ。
かつてMarshallのデモンストレーターを務めていたGeoff Whitehornは今もProcol Harumで活躍をしているが、かつて来日した時、あるおエライさんから「青い影」を弾いてくれと言われた。ま、一般の人にとっては「青い影」がProcol Harumのすでてだろうからね。
Geoffははじめイヤがっていたけど、仕事と思ったのか、ツラツラをメロディをなぞり出した。それもGeoff流のハーモニーを完璧につけて…あのカッコよさったらなかったナァ。
杉本さんはMCで歌詞の内容も解説。
この曲も海外の名曲にありがちなトホホな歌詞だというワケ。
他方では、音楽的にはバッハのパクリとか言われてズタズタなんだけど、作者のGary Brookerがそれを聞いてもただニヤリとするだけだろう。
ナゼならこの曲、古今東西、媒体の種類を問わず世界で最もオンエアされた曲だというのだ。
Gary曰く、「売れたもん勝ちよ」…ということはないか。しかし、気になるのはその印税。
私はGaryに一度だけ合ったことがあってホンノ少しだけ話しをしたが、チョット厳しそうだが、感じのいいイギリスおじさんだった。
ああ、あの時「アレ一曲で毎年いくらぐらい印税が入ってくるんですか?」って訊けばヨカッタ!

390杉本さんの「青い影」も素晴らしかった。
ジャズだけでない黒人系音楽に心酔する杉本さんらしいソウルフルな演奏だ。
そうそう、杉本さんってCTI時代のWesの曲をたくさんレパートリーに入れてるんだよね。エライと言うか、心底Wesが好きなんだなと思う。
そこへいくと私なんか、完全ににわかWesファンで、ほとんどRiversideかVerve時代のアルバムしか聴かないもんね。

N_s41a1129 そして最後は自作曲の「涙の向こうに」。
東北や日本のことを想い作った曲で来年レコーディングする予定だそうだ。

400vこのPat Metheny調の曲の中間部には杉本さんのセリフが出て来る。
ジャズと詞の朗読という試みが50~60年代に盛んに展開され、Charles Mingusあたりにもカッコいい作品が残っている。
もちろん杉本さんの作品はそんな肩っ苦しいものではなく、美しいメロディとわかりやすい言葉を絡み合わせた心あたたまるものだ。
なんともホンワカなムードにしてくれる名曲だ。

410杉本さんの気持ちがそのままのり移ったかのようなリズム隊の演奏も「さすが!」の一言につきる。

420おいしい素材と腕のいい料理人が集まって作る至上の一皿。

430おいしいだけでなく、外の暑さを吹っ飛ばすとてもあたたかいステージだった!
アレ?それじゃ余計アツイじゃねーかッ!
あたたかくなったのは当然「心」です。

440v_2杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ

445v二番手に登場したのはVakeneco。
「バケネコ」じゃないよ、「ヴァケネコ」ね。昨年に引き続いて、五回目の登場。

450田近香子

460v岩見継吾

470v中島道博

480v…からなるピアノ・トリオ。

490ベースの岩見さん。ミドリ在籍時からの友人だ。
以前は「岩見のとっつぁん」なんて呼んでいたけど、シリアスなベースは相変わらずだ。

500この若き日のMingusのような風貌がまたいい。
初めて知ったのは、彼もEDENを愛用してくれているということ。
で、今回ステージのEDENにすごく喜んでくれた。

510このトリオもおもしろい。
独特の作風のオリジナル曲からCarpentersの「Superstar(Bonnie Bramlett and Leon Russell)」までワン&オンリーの世界を織りなす。

530もはやこのフェスティバルのひとつの「顔」であると言っても過言ではないだろう。

540Vakenecoの詳しい情報はコチラ⇒Vakeneco Official Website

550ロビーでは出演を終えたミュージシャンを迎えて物販が盛んにおこなわれている。
これも人気の的のひとつ。
70_2
つづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月2日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)