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2013年1月 7日 (月)

【英王室アルバム】Her Royal Highnessがお見えになりました!

マーシャル・ブログの読者の皆様方におかれましてはよきお正月をお迎えのこととお慶び申し上げます。

そこで、新年第1回目のマーシャル・ブログの更新はおめでたい話題といきましょう!

ビートルズの『Abbey Road』の最終曲、「Her Majesty」って短い曲があるでしょ?「Her Majesty」というのはイギリスの国王にだけ付けることができる敬称。今は女王様(何か変だな、この言葉)だから「Her」だ。息子のチャールズ皇太子が国王になれば「His Majesty」と呼ばれるし、国家「God Save the Queen」は「God Save the King」に替わる。

下の写真はロンドンにある、その敬称を冠した「Her Majesty's Theatre」。

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ずっと「オペラ座の怪人」がかかっている。

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さて、今日の主役はそのイギリス王室から「Her Majesty」ではなくて「Her Royal Highness」。

「ハー・ロイヤル・ハイネス」と聞いてもなんのことやら正確にわかる日本人は少ないんじゃないスか?ハチミツか?みたいな…。このイギリス王室の仕組みたるや複雑で何しろよくわからん。日本の皇室のことだって勉強不足でよく知らないだから、イギリスの王室ときたら尚更だ。でも、何かカッコよくてね。すごくスター性があって親しみやすいし…。興味がないワケではない…というより詳しく知りたいもんですわ。

で、話題はHer Royal Highness The Princess Royalのマーシャル社ご来訪。

もちろんマーシャルの50周年を祝してのイベントなんだけど、お呼びしたって「ホナ、イキマッサ」なんて簡単にお越しになるワケがない。ところが、マー本にも記してある通り、マーシャルは創業者のジム・マーシャル(Dr. Jim Marshall Order of British Empire:今日のマーブロはお正月にふさわしく何やら格式が高いぞ!)がHer Majesty The Queenから2度にわたりThe Queen Awardを下賜されたイギリス王室ゆかりの企業なのであ~る。

ところで、Her Royal Highnessって一体どこのどなた様?ということになる。ひらたく言えば、昨年在位60周年の記念イベント「Diamond Jubilee」をにぎにぎしく開催したエリザベス2世の長女であるアン王女のこと。アン王女の本名はAnne Elizabeth Alice Louise。イギリス王室の方々も名字を持たない。

ちなみにエリザベス1世は1588年にスペイン無敵艦隊を破ったイギリス史上もっとも偉大な勝利者といわれているお方。リック・ウェイクマンの『ヘンリー8世の6人の妻(The Six Wives of Henry VIII)』のB面の2曲目に出てくるヘンリー8世の2番目の妻、「アン・ブーリン(Anne Boleyn)」のお嬢様。このあたりの話しは結構面白くて、書き記したいこともなくはないが、キリがないし、ボロがでそうなのでここでやめておこう。

話しは戻って、この「Her Royal Highness」もしくは「His Royal Highness」という敬称は国王または王女の息子や娘、国王の息子の息子または息子の娘、王子の妃ぐらいしかつけられない大変に位の高いものだそうだ。つまり、狭義の「イギリス王室」のメンバーを指すワケだ。モノホンなワケですよ。

ってんでマーシャルでは大騒ぎ!

以下のイタリック体はマーシャル社エリー・エラリーExecutive PAがマーブロのために特別に書いてくれたレポートの翻訳。

2012年12月6日、HRH The Princess Royalがマーシャルの工場にお見えになられたことは、記念すべき創立50周年の最高の出来事となりました。
 

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マーシャルにお越しになる前に殿下は障害者ための乗馬学校にお寄りになりました。とても寒い日で殿下が大きなネック・ウォーマーを付けていらっしゃるのはそのためです。

殿下はヘリコプターでミルトン・キーンズに到着され、お車に乗り換えて工場にお見えになりました。当社社長のジョナサン・エラリー、ミルトン・キーンズ町長および議員のカトリオーナ・モーリス氏、そしてミルトン・キーンズ議会長のデヴィッド・ヒル氏が挨拶をするために外に出て殿下をお待ちしました。バッキンガムシャーのロード・リューテナントのオーブリー・フレッチャー卿が彼らを殿下にご紹介されました。

(※イギリスの各地方に駐留する王室の代理人。王室のメンバーがその地方を訪れた際に面倒をみるのがひとつの仕事。バッキンガムシャーはマーシャルの工場があるミルトン・キーンズが属する地方。「~シャー」というのは県や州のようなイギリスの行政区画。Countyと同義)

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その後、メイン・レセプションに歩を進め、エラリー社長がグラハム・ヤング、デヴィッド・コール他の会社経営陣を殿下に紹介しました。

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それから、社長は会社の歴史を簡単に説明し、「アンプ#1」を殿下にお見せしました。

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そして、工場見学の案内役として製造責任者のグラハム・ウェリングスをご紹介。

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その他、殿下は工場内のたくさんのスタッフとご面会され、アンプ製造のそれぞれの工程において大きなご興味をお示しになりました。

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作業中の工員ひとりひとりにお声をかける殿下。繰り返すが、殿下がお首に付けていらっしゃるのはネック・ウォーマー。別にムチウチというワケではない。エリーが言うには「みんなそう訊くのよ!」って、それもムリないよね。

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実際に殿下に会ったマーシャルの社員に話しを聴くと、やはり気品にあふれた大変「エレガント」な方だったそうだ。ちなみにこの「elegant(エレガント)」という単語、以前に日本に滞在していたアメリカ人の友達に「『エレガント』という言葉はどういう人があてはまるのか?」と訊くと即座に「プリンセス・マサコ」と言っていた。そういことなんですね。

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カバリングの説明をしているところ。わかりやすく説明するために製造途中の製品をカット・モデルとして並べている。

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木工工程もジックリと見学。

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「アラ~、いい写真ですこと~」。バッキンガム宮殿で衛兵とJCM900が並んで撮影した写真。

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フレット・クロス貼り付けの工程。上の写真といい、後ろのAFDといい、いつもはこんなに飾り立ててはいないのよ。

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外装パーツを取り付ける最終工程。「ここはキズ、凹み等取扱いに気を遣わねばならない思ったよりタフな工程なんですゼ。若いヤツらにはなかなか務まりゃしませんわ、殿下」なんと説明しているのかもしれない。

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ここはテストの工程。

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殿下の優雅な物腰と会社に関する知識で瞬時にして打ち解けた工員の製品づくりに対する情熱と献身に、殿下はすっかりと感銘をお受けになられた様子でした。

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工場見学が終了すると、シアターで静かな昼食をお摂りになりました。その後、マーシャルがチャリティで支援している関連組織の代表者が殿下に紹介さ れました。すなわち、マーシャルMKアスレチック・クラブ、MKドンズ・フットボール・クラブ、MKビクターズ・ボクシング・クラブ、ステイブルス・シア ターそしてウィレン・ホスピス&マクミラン等の方々です。

それから殿下はマーシャル社のスタッフ全員が集まったシアターに移動し、クジ引きで当選した幾人かの事務所のスタッフが殿下に紹介され、この栄誉にあずか りました。そして、エラリー社長が忙中工場にお越しいただいた御礼を含めた簡潔なスピーチを述べ、殿下はステージにお上りになったのです。当初、殿下は何もおしゃ べりにならないと聞かされていましたが、殿下は今年(2012年)が、わが社が創設者を亡くした悲しい年であったこと、そして、当社がこれか らも継続して成長していくであろうことをこの工場見学で目の当たりにした…と即興で述べられました。

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このご訪問を記念したスタックのベールが脱がされ、熱狂的な声援が送られました。さらに、エラリー社長からは#1アンプの姿が刻まれたクリ スタルの記念品が贈呈されました。また、5歳になるジョナサン・ウォルドック(輸出スタッフのサンドラ・ウォルドックの息子)と9歳になるテイト・ムーン (品質管理担当のバリー・ムーンの孫。バリー・ムーンはキース・ムーンのいとこ)から花束が贈られました。ジョナサンもテイトもクジ引きで当選しこの栄誉を手にしたのです。

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そして殿下はお帰りになり、スケジュール通りスムースにすべての事が運んだことに私は大きな安堵の溜息をついたのでした。

翌週、Her Royal Highness The Princess Royalの侍女の方から我々のもてなしに対する謝意を表するうれしい手紙が送られてきました。それをここに引用します。

「創立50周年を記念してマーシャル社を訪れ、皆様にお会いした機会をHer Royal Highnessは大変うれしく存じております。貴社は大変な成功を収め、すべての従業員の方が熱心で献身的でいらっしゃいます。また、長年にわたる様々 な方面でのチャリティ活動はまったくもって寛大であり、賞賛に値するものです」

この日、ベールを脱いだ記念のスタックは、素晴らしき日の思い出にメイン・レセプションに飾られています。

それにしてもジムが生きていたらこのイベントをどれほどよろこんだことだったろう…。
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(2012年12月6日マーシャル工場にて撮影 Photo by Marshall Amplification plc Reported by Ellie Ellery, Executive PA  Thank you very much for your generous cooperation, Ellie!!)