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2015年4月19日 (日)

【新商品情報】 Astoriaシリーズ発進!

昨日終了したFrankfurt Musik MESSE 2015。
「フランクフルト・ムジーク・メッセ」はクラシック楽器や楽譜に加えてアコーディオンやリコーダーのようなヨーロッパの標準楽器が展示されることにより、アナハイムのNAMMショウを上回る規模を誇る世界一の楽器展示会だ。
日本人は「メッセ」と呼ぶが、Marshallの連中でこの展示会をそう呼ぶ者はいない。全員が全員、「Frankfurt」と呼んでいる。
この地名がこの展示会の同義語になっているのだ。
私はココで本当にたくさんのことを教わった。Marshallのことだけでなく、英語も、イギリスの文化も…。ドイツでは公衆の面前で指を伸ばした右手を斜め上に上げては絶対にいけないことも教わった。
スタッフみんなでプレゼント用のポスターをクルクル巻いたり、ジムのサイン会の会場整理をしたり、ニコとドラムセットを組み立てたり、みんなでドイツ料理を食べに行ったり、毎日ジムたちと朝食をとったり…数えきれないほど楽しい思い出があるのだ。
今でこそ正式にMarshallのスタッフとして働いているが、当時は結局は部外者であったワケだが、分け隔てなく本当にみんなによく可愛がって頂いた。

先日、10年チョット前にイギリスの連中とフランクフルトのイタリアン・レストランで撮った写真が出て来た。
見ると、その写真には10人ぐらい写っているのだが、亡くなった人、辞めた人…ナンダカンダで今でもMarshallに残っているのは私ともう一人だけだったのだ。私もスッカリ古株になってしまっていてビックリしたよ。

そんな思い出のフランクフルト。ここはヨーロッパの会社であるMarshallにとって新商品発表の大事な舞台だ。
ここのところ50周年がらみの記念モデルが続いたが、次の50年に入って久しく、いよいよ本腰を上げて新しいモデルの投入が始まってきた。

今回発表されたのは、Astoria(アストリア)というブティック系のモデル。
ハンドワイアード基盤とPCBを併載した回路。
整流管を搭載したビンテージの弾き心地。
さらに、KT66をパワー部に使用したこれでもかの図太いトーン。
小型で本当にいい音のアンプを待っていた人にはコレはかなりの朗報となるであろう。

Astoriaシリーズの商品構成はモデルが3種類。それぞれにコンボとスタックが用意されている。
ルックスも従来のMarshallの精神を取り入れた新バージョンだ。
それでは3種類のモデルを見てみよう。
マーブロLCCでイザ、フランクフルトへ!

10まずはベースとなるモデルから…

Astoria Classic(アストリア・クラシック)

ラウドでクリーンなヴァルブ・トーン。お気に入りのエフェクターをつないで自分だけのオリジナル・トーンをクリエイトするモデル。
みなさん、エフェクター好きですよね~?
日本は世界有数のエフェクター天国。アメリカに行ってもイギリスに行っても、ドイツに行っても楽器屋さんにこんなにたくさんの種類のエフェクターが展示されている国はないからね。
テクノロジーの進歩によりスプリット・チャンネルやマスター・ボリュームの発想が生まれ、今、みんな平気でアンプをギンギンに歪ませてるけど、昔はMasterもLoopもReverbもない、いたってシンプルなアンプにシンプルなエフェクターをつないで、指で音を作っていたワケ。それであの魅惑的なトーンを作っていたんですな。
その一番いい例はJimi Hendrixだ。
でも、それをするには音の最終出口であるアンプがよくなければ絶対にできない。
すなわち極上のクリーン・トーンだ。
Marshallが本気出したクリーンはコワイよ~!
とにかくお気に入りのギターと自慢のエフェクターをつないで弾いてごらんなさい。
ナンカこの手のスモール・コンボに最終回答を出すのはAstoria Classicになるような気がするナァ。
ブルージーなプレイを身上とする「ミスター・トーン」たちだけでなく、今ギター/ボーカルで小さなコンボを使っている人も絶対に見逃してはならないアンプだ。

私と付き合いの古い数人のプロ・ギタリストの方々ならこのモデルがどういう位置づけにあるかピンと来ていることと思う。
タイプはすでに上に書いたように、コンボとスタックの2種類。

<コンボ>
●モデル名 : AST1C
●チャンネル: 1 (エフェクターで音を変えてくだされ)
●出力    : 30W
●インプット : HiまたはLo(ギターの出力に合わせて選択。つまり、アンプ・サイドでクリーン・トーンを保っておくということ)
●コントロール:
  Master (マスター:引っ張ると出力ダウン)
  Sensitivity (センシティヴィティ:インプットを選択した後、ここで入力を微調整。この組み合わせでまたサウンドが変わって来る。でも基本はとにかく「クリーン」)
  Treble (トレブル)
  Middle (ミドル)
  Bass (ベース)
  Edge (エッジ)
●リアパネル  : 何にもなし。とにかくシンプル!シンプルさが間違いなく音をよくする。
●スピーカー : Celestion Creamback (カスタム・ヴォイシング)
●真空管    : ECC83×3、GZ34、KT66×2
●センド&リターン : なし(アンプで歪ませないので必要なし。コレで音がまた良くなるってワケ)
●フットスイッチ : なし(1チャンネルだしリバーブもないし…当然フットスイッチは使わない)

<ヘッド>
●モデル名 : AST1H
●スピーカーの有無以外の仕様はすべてAST1Cと同じ。

<スピーカー・キャビネット>
●モデル名 : AST1-112
●入力   : 30W
●インプット: 1 (モノ)
●インピーダンス: 8Ω
スピーカー: Celestion Creamback(カスタム・ヴォイシング)×1

20つぎ…、

Astoria Custom(アストリア・カスタム)
こちらもごくシンプル。歪むAST1だ。KT66の堂々としたサウンドは何しろ魅力的だからネェ。
この小さなガタイが懸命に極上の歪みをブチかます姿はタマらない!
アンプで歪ませておいて、ギターのボリュームをチョイと下げれば、ビロードのようなクランチ・トーン。
さらに、下げれば今度は図太いクリーン。
まるでギターのボリュームの目盛りひとつひとつに異なったトーンが宿されているように感じるだろう。
コレにセンド&リターンとトーン・シフトやブースト機能を搭載してAST1よりコンテンポラリーにしたモデルがAST2。
Vintage Modernを思い出すナァ。
ク~、ギター弾きたくなってきた!

タイプはすでに上に書いたように、コンボとスタックの2種類。

<コンボ>
●モデル名 : AST2C
●チャンネル: 1 (手元で歪みを調節してくだされ)
●出力    : 30W
●インプット : HiまたはLo
●コントロール:
  Gain  (ゲイン:AST1のSensitivityとの違いに注意。引っ張るとBody=トーン・シフト)
  Boost Toggle Switch (ブースト・トグル・スイッチ:ブーストのオン/オフ)
  Treble (トレブル)
  Middle (ミドル)
  Bass (ベース)
  Edge (エッジ)
    Master (マスター:引っ張ると出力ダウン)
●リアパネル  : 
    Loop Level
    Loop Toggle Switch
●スピーカー : Celestion Creamback (カスタム・ヴォイシング)
●真空管    : ECC83×3、GZ34、KT66×2
●センド&リターン : あり
●フットスイッチ : 2ウェイズ(トーン・シフトとブーストのオン/オフ)

<ヘッド>
●モデル名 : AST2H
●スピーカーの有無以外の仕様はすべてAST2Cと同じ。

<スピーカー・キャビネット>
●モデル名 : AST2-112
●入力   : 30W
●インプット: 1 (モノ)
●インピーダンス: 8Ω
スピーカー: Celestion Creamback(カスタム・ヴォイシング)×1

30At last but never least!
最後に…

Astoria Dual(アストリア・デュアル)
ここまで来ると大抵出て来るアイデアということになろうか…2チャンネル・モデル。
AST1のクリスタル・クリーンからAST2の極上ディストーションまでをコレ1台で網羅…と言ったらAST1もAST2も要らなくなっちゃう。
ココがアンプの面白いところ。
楽器というものは「餅は餅屋」で、ひとつのことしかできないのがホントは当たり前。
しかし!30Wで、このサイズで、KT66で、整流管が入って、2チャンネルで、しかもMarshallで…
サウンドを追求しつつ利便性を確保したいのであればとこのモデルになるだろうな。
プリ管は1本増設されている。
マルチ・チャンネルが当たり前の世代にはこのモデルがドンピシャだろう。
使い勝手のよい、極上高級スモール・コンボというくくりでは恐らく最上位に食い込むに違いない。
クリーン、クランチ、リードの各トーンで遠慮なく弾き狂っちゃう人はもちろん、これまたギター/ボーカルでちょっとギター・ソロも弾くぜ!という人には最高のモデルだ。

タイプはこれまたコンボとスタックの2種類。

<コンボ>
●モデル名 : AST3C
●チャンネル: 2 
●出力    : 30W
●インプット : HiまたはLo
●コントロール:
    Clean Volume(クリーン・ボリューム:引っ張るとチャンネルが変わる)
    OD Gain(ODゲイン:引っ張るとトーン・シフト)
    OD Volume  
    Treble (トレブル)
  Middle (ミドル)
  Bass (ベース)
  Edge (エッジ)
    Master (マスター:引っ張ると出力ダウン)
●リアパネル  : 
    Loop Level
    Loop Toggle Switch
●スピーカー : Celestion Creamback (カスタム・ヴォイシング)
●真空管    : ECC83×4、GZ34、KT66×2
●センド&リターン : あり
●フットスイッチ : 2ウェイズ(チャンネルとループのオン/オフ)

<ヘッド>
●モデル名 : AST3H
●スピーカーの有無以外の仕様はすべてAST3Cと同じ。

<スピーカー・キャビネット>
●モデル名 : AST3-112
●入力   : 30W
●インプット: 1 (モノ)
●インピーダンス: 8Ω
スピーカー: Celestion Creamback(カスタム・ヴォイシング)×1

40モデルや機能は上の通り。
このルックスに面喰ったオールド・ファンも多いかも知れない。
フィニッシュは;
Astoria Classicがグリーン&クリーム
Astoria Customがレッド&クリーム
Astoria Dualはブルー&クリーム
となっている。

ブラシをかけたアルミ・パネル、レザー・ストラップ、ランプ・インジケーター、60年代のごく短期間に使用されたプレキシグラスを使用した「Oxblood(オックスブラッド)」と呼ばれるロゴ・バッジ等々、Marshallの血脈(けちみゃく)が確実に受け継がれている。

価格は現在のところ未定。発売は今夏~秋が期待されている。
お金貯めといて!
もし、今、小型で音のいいコンボ購入の予定がある人…焦っちゃダメです。
夏~秋までまってAstoriaを試してからでも損をしないと思うよ!

マーブロではAstoria情報を追ってお知らせします。
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