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2013年3月 1日 (金)

【イギリス-ロック名所めぐり vol.4】 オックスフォード・サーカス周辺

前回紹介したピカデリー・サーカスに負けるとも劣らないにぎわいを見せるオックスフォード・サーカス(Oxford Circus)周辺。

オックスフォード・ストリートとリージェント・ストリートの交差点にはOxford Circus駅がある。この駅は1900年の開業だそうだ。オックスフォード・ストリートは元々は大学でおなじみのオックスフォードへと導く道だった。

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オックスフォード・ストリートの両脇にはビッシリと商業施設が並び、四六時中たくさんの人でゴッタ返している。これ、スリの天下なんだろうな。

Pickpocketの話は別の回でまた詳しく…。

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これは例のエリザベス女王の「Diamond Jubilee」の時のオックスフォード・ストリートのようす。

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どこもかしこもユニオン・ジャック!

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オックスフォード・サーカスの交差点を少しリージェント・ストリートに入る。

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ここにはかつて有名な「スピークイージー(Speakeasy=米禁酒法時代のことばで「もぐり酒場」という意味)」というクラブがあった場所だ。

レコード会社のスタッフやアーティスト・エージェンシーのお偉方等、音楽業界の人間が多数集まっては遅くまで賑わっていた。当然、ミュージシャンも大勢押しかけ、ビートルズやストーンズやツェッペリンのメンバーやジミ・ヘンドリックス、エリック・クラプトン、デヴィッド・ボウイなどもフラリと来ては演奏して行ったというのだからスゴイ。東京でいえば昔の下北&新宿ロフトや渋谷屋根裏だね。
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下はThe Whoの1967年のアルバム『The Who Sell Out』。このアルバムは「Armenia City in the Sky」、「I can See for Miles」等の佳曲が収録された創作意欲あふれるThe Whoの初期の名盤だ。その一番の特徴はアルバム全体を通じて架空のラジオ放送という仕立てになっていることだろう。一種のコンセプト・アルバムだ。そして、曲間にジングルというか、CMが入ることは皆さんもご存じの通り。

6曲目の「Our Love Was」という曲の直後にはこのSpeakeasyのコマーシャルが出てくる。CDには「もぐり酒場」なんていう訳が充てられているが、訳としては正しいものの、本当の意味はこの倶楽部のこと。

ほんの1、2秒なんだけど、「♪Speakeasy, drink easy, pull easy(グイっと飲む)」と歌われる。きっとSpeakeasyにお世話になったんでしょう。

さらに、このSpeakeasyのコマーシャルに続いてはイギリスに現存する唯一の弦ブランド、Rotosoundのコマーシャルも出てくる。「Hold your groove together, ROTOSOUND STRING!」と歌われるのだ。ロトサウンド社の創設者は自社製品を積極的にアーティストに紹介し、その上、面倒見がよかったのだろう。The Whoの2人も恩返しとばかりにこのCDにはロトサウンド社のロゴマークまで使っている。(ロトのCMは他にももう1か所登場する)

数年前、Mr.BIGの日本公演で、ロトサウンドのエンド―サーであるビリー・シーンに会った時、この話を知っているかどうか尋ねたところ、「もちろん知ってるサ!」といってこのCMのメロディを完璧に歌ってくれた。サスガ!

Sell_out

また、ここは1969年にキング・クリムゾンがデビューした場所としても知られている。これは見たかったナァ。グレッグ・レイクが歌ってたんでっせ!ロバート・フリップもイアン・マクドナルドもグレッグ・レイクも見たことはあるので、マイケル・ジャイルズが見たい!

さらに第2期のディープ・パープルがお披露目をした場所としても有名なのだ。以前紹介したハンウェルで十分にリハーサルを重ねてから、ジョン、リッチー、イアン、ロジャー、そしてビッグ・イアンが意気揚々とこのクラブに登場したに違いない。当時、ここで実物見た人はこの通称「MKII」をどうおもったのだろうか?メンバー全員が若く、はつらつとして、やる気満々のDeep Purpleを目の前で見た日にはさぞかしスゴカッタに違いない。いいナァ~、イギリス人は~。

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オックスフォード・ストリートに戻って…。このFoot Lockerというのはアメリカ資本のスポーツ・ウェア&シューズの小売店。ここはHMVの第1号店があったところだ。ってんで2000年4月に設置されたブルー・プラークがついている。

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これによると、「ここはHMVの第1号店があった場所です。HMVは1921年7月、エドワード・エルガー卿(あのエルガーね。イギリス人はエルガー大好き。何かといえば「威風堂々」なの)によって開店されました。その後、HMVは100年近くにわたり、人々に「音楽を買う」というこうとを形式づけたのです。

1962年にはビートルズの経歴においてとても大きな役割を果たしました。店内のレコーディング・スタジオで78回転のデモンストレーション盤が制作され、このことがビートルズとEMIの長きにわたる契約につながったのです」

そして、このブルー・プラークの除幕はジョージ・マーチンが執り行った。

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HMVはオックスフォード・ストリートの向かいに移転していたが、今年この店も閉じてしまった。オックスフォード・ストリートにはトッテナム・コート・ロード近くに大きなヴァージンンの店もあったが、それもとっくになくなってしまい、この通りからは音楽は消え失せてしまった。天国でエルガーが「配信なんてやめんかい!」ってきっと怒ってるよ!

このHMVで『This is Spinal Tap』の2枚組DVDを買ったっけな。

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HMVにかかっていたHIGH VOLTAGE FESTIVALの広告。2010年夏のことだ。このフェスティヴァルについても以前マーシャル・ブログでレポートしたが、もう消滅しているので、近い将来書き直して採録したいと思っている。だって、私の人生でもっとも幸せなロック・コンサートだったんだもん!

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こんなかわいい地名も!

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オックスフォード・ストリートをトッテナム・コート・ロード方面に向かう。左手に赤い看板が見えるでしょう。

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有名な100CLUB。

クラブの名前ぐらいは昔から知ってたけど、イヤ~、世の中本当にたくさん知らないことってたくさんあるもんだ。調べていて驚いた!ここは番地が100 Oxford Street!だから「100Club」というのだ…なんて単純なことではない。

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このライブハウスはもともとロバート・フェルドマンという人が始めた「フェルドマン・スウィング・クラブ」といったそうな。

で、驚いたのはここから…このロバート・フェルドマンの子供の内のひとりが有名なジャズ・ピアニスト&ドラマーのビクター・フェルドマンだっていうんですからね~。ジャズ界ではとても有名な人。ロック界でわかりやすくいうとスティーリー・ダンの『Aja』でピアノやらヴァイブを弾いている人ですな。こんな洒落たアルバムも出してる。何しろ、このアルバム、ベースがスコット・ラファロですからね。人気盤ですわ。…とジャズの話はこの辺でやめておこう。

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スケジュール表。見たけど知ってるのはいなかったナァ。パンク好きの人たちにはタマらないのかな?

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お邪魔しま~す。

その後、オーナーも替わり1970年代にはパンク・ロック・バンドの活躍の場となり1976年には世界で最初の「インターナショナル・パンク・ロック・フェスティバル」なんてのが開催された。

もちろんパンクだけでなく、ストーンズがシークレット・ギグをやったこともあるし、何年か前に行った時にはアリス・クーパーも出演していた。見たかったんだけど、ダメ、全然ソールドアウト。キャパは350名だそう。

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今度はオックスフォード・ストリートにそってボンド・ストリートを過ぎたあたりを右に入る。しばらく行くとこのWallace Collectionというスンゲェ国立美術館がある。これはShige Blogで紹介したので見てチョーダイ!見応えのある素晴らしい美術館だ。

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その隣にあるのがこの建物。現在はBoston Consulting Groupという会社になってる。ま、外観からこれが何たるか当てられる人は少ないだろう。

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この建物のかつての持ち主はEMIだった。この建物の中の階段でビートルズの赤盤&青盤のジャケット写真が撮られたのだ。まさか中には入れないからね。外観でガマンしてね!

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オックスフォード・ストリートのまわりはイギリスでも一二を争う繁華街だけあって、この他にもロックの名所がゴロゴロしている。形を変えて何度もお送りしていくとになると思う。