曾我泰久Special LIVE! LIVE! LIVE! <後編>
怒涛のロック・ギター・コーナーを経て大盛り上がりの『曾我泰久 Special LIVE! LIVE! LIVE!』。後半に向けて熱狂度はますますアップ!
雰囲気も変わって演奏されたのは「君の歌」。今、大暴れしていった野村義男が作詞、ヤッチンが作曲の共作。
ここで、バック・バンドをフィーチュアするコーナーに入る。
まずは田川ヒロアキがア・カペラでギター・ソロを披露。
ヤッチン曰く、「彼を見ているとホント、ギターキッズになってしまう!」
いつも通りの危なげないプレイで大喝采を浴びた。 もちろんMarshall JMD501がお供だ。
そしてバンド編成で「My Eternal Dream」。
こうしたドライビング・チューンでも圧倒的なテクニックが光る和佐田達彦。
疾走感あふれるファンキー末吉のドラミングがまた最高に気持ちいい!
この曲は田川自身のテーマ・ソングともいうべき十八番。ここぞ!とばかりにすさまじい演奏を繰り広げる。
ますますギター・プレイに磨きがかかる田川ヒロアキ。
ベース・ソロもバッチリと披露!プレイだけでなく芯がしっかりしたベース・サウンドも和佐田ベースの大きな魅力のひとつ。
そして、ド迫力のファンキーさんのドラム・ソロ。竹を割ったような小細工無用のストレートなドラミングがメッチャ気持ちいい!
今日は広いステージでアクションもバッチリ~!
サポート・バンドのインスト・コーナーを経てアコースティック・ギターで加わるヤッチン。曲は「Another World」。
オープン・チューニングでかき鳴らすヤッチンがカッコいい!まるで「カシミール」のアコギ版だ!
「約束の場所で」。シングル『music life』に収録された1曲。
「Round & Around」 と続きショウはクライマックスへと導かれる。
それにしても、ヤッチン、スタイルはいいし、歌うまいし、そしていつもいつでもニコニコしていて素敵な人だ。後日、ほかのイベントの楽屋でご一緒させていただいた時も、やさしくて、もの静かで、親切で、上品で、ニコニコで…なんかやさしい兄貴みたいな…。ああ、私もこういう大人になりたかったナァ~。とても学年が一緒とは思えません。
そういえばドゥィージル・ザッパに初めて会った時もこういう印象だったな~。
ヤッチンのバラエティに富んだレパートリーを緩急自在に完全サポートしたサポート・バンド。
こちらも見どころ満点のハイライトのひとつだった。
ヒロアキくんは自分のバンド3月15日、江古田の超老舗ライブ・ハウス「マーキー」でファンキーさんと共演する。これも楽しみだ。もちろんマーシャルがお供するでござる。
詳しい情報はコチラ⇒fretpiano Staff Blog
「Stand Alone」。ヤッチンがソロ活動を始めたときに作ったという曲。くじけそうになった時に今でも自分で口ずさむという。音楽にはそういう力があることを信じている人だけが作れる曲だ。
総立ちの会場。お客さんもヤッチンの歌や演奏を一音も聞き逃すまいという真剣な態度で臨む。激しいときには激しく、静かな時には静かに音を味わうようにしてステージを凝視する姿が印象的であった。
いよいよ本編最後。「Dear Friend」ではギターを置いて歌に専念する。
祈るようにして歌うヤッチン…。
20歳の頃に書いたというこの曲はヤッチンの作品の中でももっとも人気のある曲で自身でもとても大切にしているという。そして、これからもずっと歌い続けていくであろうという。ミュージシャンというのは素敵な職業だ。
こうして本編が終了した。
そして、アンコール。
ヤッチンがひとりずつメンバーを紹介した後に演奏されたのは「21st Century」。演奏する側も観る側も実に楽しそうだ!
最後は今日の出演者全員が大集合。
その前にヨッちゃんからバースデイ・ケーキのプレゼント!明日でナントゲージューというヤッチン。若い!年齢より20は軽く若い!お誕生日おめでとう!
曲は「愛を育てよう」。
芸達者が勢揃いのフィナーレは何とも圧巻!
昨日もチョコッと書いたが、私は今回初めてヤッチンのライブに接したが、同世代ということもあって聴いていた音楽も一部重なることもあるのであろう、演奏される曲が無理なくとてもシックリ来るものばかり…。時折ニヤリとさせられる部分もあったりして実に聴いていて楽しかった。リクエストを言わせてもらえば、もっとギターが聴きたかったかな?
お客さんのマナーも素晴らしく、演奏者、演出等どれをとっても一流のエンタテインメントだったと思う。
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒Soga Yasuhisa Official Web Site
(一部敬称略 2013年1月6日 日本橋三井ホールにて撮影)