曾我泰久Special LIVE! LIVE! LIVE! <前編>
長きにわたって安定した活動を第一線で続ける曾我泰久。50回目の誕生日の1日前にたくさんの仲間が駆け付けた今年初頭のライブ。バラエティに富んだ内容でとても楽しいライブとなった。
曾我泰久。若い!
バックは腕利きぞろいだ。
ドラムにファンキー末吉。
ベースは和佐田達彦。
ニュー・アルバムが好評の田川ヒロアキ。アンプはもちろん愛用のJMD501(現在製造中止)。
このトリオが中心となり、多数のゲストを迎え、ピアノやストリングスが加わるというゴージャスな演奏となった。
1曲目は「Up Beat」。初めからライブを意識して作ったというイキのよいナンバーでスタート。
続いて「ハダカノココロ」。そう、一度きりの人生、こうしていいライブ楽しまなくちゃ!
「OH・MY・GOD」。ビートルズを意識して作ったという曲。なるほどヤッチンの曲はどれも耳になじみやすく、どれも安心して楽しめる!
私は今回初めてヤッチンのライブに接した。昔、THE GOOD-BYEをテレビで見ていた頃、ヤッチンはバリバリとリード・ギターを弾いていた…ような気がする。「すげぇギターうまいナァ」という印象が強いのね。ところが、今回のライブではソロはほとんどヒロアキくんが弾いていた。
もちろん、ヒロアキくんもそれを受けて極上のプレイでヤッチンの期待に応えていたことは言うまでもなかろう。
アコギに持ち替えて「Go Ahead Again!」。
ライブ用にソウルっぽいアレンジに仕上げた「One More Kiss You!」。
雷鳴のごとくにぎやかにトップ・バッターで登場したのがTHE GOOD-BYEのドラマー、衛藤浩一!
完全にお祭り状態で、曲は「花のお江戸は華盛り」。にぎやかだ~!
祭り装束だけでなく、蜘蛛の巣まで仕込んでくる入念な演出!
ヤッチンも楽しそうだ!
そして杉真理が登場。雰囲気がグッとマイルドに!
詩は杉さん、曲を共作した「同級生」を披露。
ユニオン・ジャックのシャツがバッチリの杉さん。
ふたりのやさしい歌声に会場はホンワカ~。
続いてもTHE GOOD-BYEの盟友、ベースの加賀八郎。
作詞を加賀さんが担当したTHE GOOD-BYE時代の曲、「Going Home」をこれまたホンワカと熱演!
ヤッチンはウクレレに持ち替え。
ここでも安定したテクニックを見せてくれた。
ん~、心温まる歌唱に演出。曲がいいからね。
そして石井一孝がステージに上がる。
数日前、「ロック名所めぐり」で偶然『レ・ミゼラブル』のことを書いたが、石井さんはマリウスの役を400回以上演じ、2003年には史上最年少の35歳でジャン・バルジャンの役を射止めたスター俳優だ。マリウス役からジャン・バルジャン役に就いた人は世界で3人だけだそうだ。
ヤッチンとはみるからに気が合う音楽仲間という感じでおしゃべりにも熱が入る!
曲は共作の「Melodies for You」。
2人ともいかにもこの曲を大切にしているようで、丁寧な歌いまわしが印象的だった。
また舞台は大きく雰囲気を変える。
野村義男が登場したのだ!
ギターを交換してみる。
ギターのポジションが高いの低いのと爆笑MCで会場がさらに盛り上がる!
ヨッちゃんの尽きることないギャグ!しかし、真剣に「オレ、エアギター反対だから…」という意見が飛び出してうれしかった。同意します。ギターはちゃんと練習して弾けたほうがエアなんかより全然面白いよ。
THE GOOD-BYEの「midnight Train」。
このコーナーはヨッちゃんらしくロック・テイストあふれるエキサイティングな場面となった。
ギター合戦が楽しい!
ファンキーさんがフロント陣を思い切りプッシュ!
和佐田さんもファンキーさんとの鉄壁のコンビネーションでゴリゴリとドライブさせる!
ヨッちゃん、ヤッチンと交じってウルトラ・テクニックをかますヒーちゃん!
この勢いが止まるワケもなく、このセットでもう1曲「Doll」を演奏。
ヨッちゃんも活力あふれるプレイで思い切り盛り上げる。
何しろ、2曲を演奏してアンコールがかかってしまうぐらいの盛り上がりようだったんだから!
そして、コンサートは後半へと突入する。
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒Soga Yasuhisa Official Web Site
<後編>につづく
(一部敬称略 2013年1月6日 日本橋三井ホールにて撮影)