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2015年7月29日 (水)

BLACKCOFFEEにNATAL

♪I’m feelin’ mighty lonesome
Haven’t slept a wink
I walk the floor an’ watch the door
In between I drink Black coffee …

Love’s a hand-me-down room
I’ll never know a Sunday
In this weekday room
(lyrics by Paul Francis Webster)

もうクソがヤケるぐらいにカッコいい…。あ、アタマっから失礼しやした!
Sarah Vaughanの名唱で知られる「Black Coffee」という1948年の曲。
私はどちらかと言うとEllaの方が好きなのだが、この曲に関してはSarahに軍配が上がるな。
凄まじいまでの重さと黒さ、そして、どうしようもないけだるさ。
ツァ~、タマらん!
こんな曲、100年経っても日本人には歌えないだろうな~。まさに向こうの人の音楽だ。
Peggy Leeもいいナァ。


コーヒーに砂糖もミルクも入れなくなってからどれぐらい経つかな?アレは大阪にいた時だから29年前か…。
それから自主的にコーヒーには砂糖を入れていない。角砂糖一個、スプーン一杯もだ。
以前は濃いめのコーヒーに砂糖もミルクも十分に入れてアマアマにして飲むのが好きだったが、急に両方とも入れなくなった。何らかの主張があったワケではなくて、ホントに何となく使わなくなった。
「Black Coffee」という曲は大学の時に知ったが、それに感化されたワケでも決してない。

砂糖やミルクが入ったホットコーヒーを仕方なく飲むのは、差し入れなどで頂戴する缶コーヒーぐらい。これが存外にツラい…。
どんなに「微糖」を謳っていても、もう「コーヒーは甘くないもの」と脳に刷り込まれているので、そのギャップに苦しむのだ。甘いものは大好きなのよ。
「コーヒー・フレッシュ」っていうの?正直、アイスコーヒーにだけはミルクだけを入れていたが、最近ではその危険性がインターネット等で喧伝されているのを目にして恐ろしくなって使うのを止めた。
一日何リットルも摂らなければ身体に害はないであろうし、そんなことしても「頭隠して尻隠さず」なのは百も二百も承知。
でもサ、常温でいたまないミルクなんてやっぱりおかしいじゃん?
最近では牛乳ですら身体によくない…なんて言われているし、火のないところに煙は立たないからね。
日本人は世界で一番おいしいものを食べているんだから、どうせならもっと「食の安全」に気を使うべきだと思うよ。
もうスマホやらITやら、コレ以上進歩させてもそう意味はないでしょう?十分でしょ?
そんなことよりおいしくて安全な食べ物を安価で入手するシステムを作ることに知恵を絞るべきだとすごく思ってる。
私もスマホに代表されるIT技術の利便性を享受していることは認めるが、スマホがなくなるより、炊き立てのおいしいご飯が亡くなる方がコワいね。
スマホがいくら進化してもハラは満たしてくれない。

砂糖とコーヒーといえば、ま、人にもよるんだろうけど、私が見て来た限り、イギリス人ってコーヒーにかなり砂糖入れちゃうんだよね。紅茶にたくさん入れる人もいる。
カップに角砂糖を二つも三つも入れるのを前で見ていて、思わず「あ~、あ~!」なんて言うと「What?!」と実に不思議そうな顔をされる。
糖分は可能な限り摂取を押さえた方がよいとするのが日本でのもはや常識だ。
一方、以前にも書いたが、日本の加工食品のほとんどに使われている危険なグルタミン酸ナトリウム(MSG、日本では「アミノ酸」と表示されていることが多い)をイギリスでは厳禁している。かたや砂糖ドバドバ。
ところ変われば「悪」変わる…てか。

さぁ、音楽、音楽。
…ということで、今日はBLACKCOFFEEというバンドを紹介する。
舞台は『Fun Fun Connection』というアイスなるバンドが主催するイベントだ。今回で二回目の開催となる。

10BLACKCOFFEEはトリオ・バンド。
人間が古いもんで、「一体いつからこうなったんだ?」と思うことが少なくない。そこで思うのだが、このトリオ編成のバンドってメチャクチャ普通になったよね。私が若い頃は滅多にいなかったんよ。いつから、どこからこうなったんだろう?
あ、別に悪いこっちゃゼンゼンないのよ。まさか今時Creamに影響を受けてトリオを組んでいる若者なんて皆無だろうから…。Police?それとてもはやオールドファッションだもんね。Nirvanaとかその辺か?

20ギター/ボーカルはThe Power NudeLinxではZIN名義で活動している澤田天岳(まさたか)。

30vもちろんMarshallプレイヤー。今日はJCM900 4100と1960Aだ。

40vベースは岡田暁彦。同じくLinxからの参加だ。

50vドラムは元QUORUMの石川達也。

60v達也君はQUORUM時代から引き続いてのNATAL。
140v
12"、16"、22"のアッシュ・キット。

70おなじみの曲の数々をアレンジしてプレイするのがBLACKCOFFEE。
一曲目はMaroon5。

90v

寡聞にしてMaroon5のレパートリーはまったく知らないが、「maroon」という単語はFrank Zappaを通じてなじみがある。Mark VolmanとHoward KaylanのFlo & Eddieコンビだ。

100ゴキゲンなグルーヴ!

110v二曲目は東京事変だそう。
こういう曲が自然にセットリストに入って来るのは若い人たちならでは。

120v三曲目、アルトサックスはゲストで参加の名嘉(なか)達成。

130曲は「Change the world」。
この曲は人気あるネェ。自分の曲でもないのにグラミー賞を取ってしまうEric Claptonのアーティスト・パワーってのは本当にスゴイものがある。
Leon Russellと「Blues Power」なんて曲を作ってるぐらいだからね。パワーがあって当然か。

160

むせび泣くアルト・サックス。
そう、ロックにはアルトがいい。ロックンロールにはテナーだ。バリトンもいい。
アルトサックスがポピュラー・ソングに最もマッチしたプレイをしたのは間違いなく「Just the Way You Are」のPhil Woodsだろう。
「なかなか」なんて域を軽く超越する名嘉さんのプレイ!

150vガラリと変わってドカーンと「Burn」!

180v

ココでの聞き物はJon Lordのソロをベースで奏でた岡田さんのプレイ。愉快痛快!
後で訊いたら、コレハMr.BIGのアイデアだとか…だからこのベースなのね?!

170ハードロックはお手の物の達也君!暴れまくりです。

175Jamiroquaiの曲もプレイした。
ゲスト・ダンサーはDragon AshのDRI-V。

190ファンキーなプレイもお手のもの。
それにしてもNATALアッシュのサウンドのキレのよさよ!気持ちいい!

200v最後は「Come Together」。
ビートルズの曲はすべてそうだが、コレもやたら色々と料理される曲だ。それだけ密度が濃くまた深い。同時にシンプリシティが生み出すスキ間が多いということだ。名曲は偉大だ。人の感性を自由に引き出すから。

210v三人が一丸となって怒涛のごとく押し寄せる!

220vパワーみなぎるパフォーマンスは短い時間ながらとても見ごたえのあるものだった!

230vNATALは今日も働いてます!

240石川達也の詳しい情報はコチラ⇒おっさんの小部屋

250

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年6月14日 高円寺 Studio Kにて撮影)