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2015年8月 3日 (月)

摩天楼オペラ~The Fifth Element TOUR ファイナル

開演前の静謐なクラシックが会場に流れる中、客電が落ちそのまま演奏につながる。
まるで『Yessongs』の「火の鳥」から「Siberian Khatru」への流れのようだ。
ちなみに「Siberia」は「シベリア」ではなく「サイベリア」と発音する。だからこの曲は「サイベリアン・カートゥル」が正しい。

10ステージにはMarshallのフル・スタックが三列!

20摩天楼オペラだ!

30苑 ~sono~

40vAnzi ~anzi~

50v彩雨 ~ayame~

60v燿 ~yo~

70v悠 ~yu~

80vAnziといえばMarshallの壁。

90実際に音を出しているのは真ん中のJCM2000 DSL100とその下の1960Bだ。

100足元のようす。意外にいつもシンプルなのだ。

110今、摩天楼オペラが取り組んでいるのは「The Elements」こいうコンセプトだ。
水、土、火、風、エーテル…という世界を形成する五大元素を音楽で表現するという試みで、それぞれのテーマをシングルとしてリリースしている。
で、ツアー・タイトルの『The Fifth Element』にある「五番目の元素」とは「ether」のこと。
その「ether」をそのままタイトルにしたシングルのレコ発ツアーの千秋楽が今日レポートするステージだ。

120オープニングはその「ether」!
「エーテル」は有機化合物のひとつだが、「天界、天空、輝き、光」と捉えてタイトルにしたそうだ。
「r」が「l」になるととてもなじみ深いのだが…そう、Frank Zappaの名作「Billy the Mountain」の主人公、山のBillyの肩に生えている女の子の木の名前だ。

さて、この曲はキーボードの彩雨が音楽監修を務めた『心霊写真部 劇場版』主題歌。
「愛と平和」を願った曲。

ところで、「心霊写真」ってのは、ちょうど私が小学生ぐらいの時に猛烈に流行ったんよ。つのだじろうの『うしろの百太郎』が火をつけた。ものすごく流行ったんだから。
今みたいにCGのようなデジタル技術がない時代だからね、ホンモノだと信じて子供たちはみんな震え上がった。
でも今の世の中、心霊写真なんかよりよっぽど恐ろしい事件が毎日平気で起こってるから恐ろしい。
いい音楽を聴いてみんなで平和に暮らしたいものだ。

130この「ether」、ドハードながらポップなメロディが実にいい感じ!摩天楼はこういうところが実にウマい!

140v続いてもたたみかけるようなドライビング・チューン、「落とし穴の底はこんな世界」。
205
満員の観客を睥睨し自信たっぷりのギター・ソロを展開するAnzi。
ものスゴイ歓声だ!

150「俺たちは太陽を呼ぶぜ!笑顔がいっぱいじゃねーか。今日はファイナル、ひとつになって行こうぜ!」

160vイントロのフランジャーがカッコいい「RUSH!」。ソロでも魅せるAnzi。

180v

これまたハードな「Psychic Paradise」。
190v

まだまだ続くハード・チューン。「Mermaid」。

200v毎度のことでもあるし、「これでもか!」とアップテンポの曲をたて続けに演奏するコンサートは他にいくらでもあるけど、この摩天楼オペラの圧倒感ってのは何物にも換え難いんだよね。

170

ダンサブルとでもいえばよいのか、キレのよいリズムが小気味いい「Round & Round」。
「ether」のカップリング曲。
270

まばゆいミラー・ボールの明かりが抜群の舞台効果をクリエイトする。

280
ここで悠のドラム・ソロ。

300v
コレも摩天楼オペラの定番。
私も子供の頃からコンサートで数えきれないほどドラム・ソロを見て来たけど、こんなに早くドラム・ソロをやっちゃうのは他に記憶がない。
私が知っているドラム・ソロの出番は大抵後半なんだけど、いつも摩天楼は前半でドラム・ソロを入れて来る。

310
どこでソロをやってもパワフルなだろうけど、今日も渾身の力を込めて華麗にスティックを踊らせる!

320v
「The Fifth Element Jam」と題したインスト・コーナー。ココも聴きごたえ満点!
まずはAnziのカッコいいリフでスタート!

220キーボード・ソロではベートーベンの「「第九」!

390v

そして、ベース・ソロ!

380

ボーカルと掛け合いの場面も。「Black Night」も飛び出した!

415

またまたハードなドライビン・チューン「致命傷」。カッコいい曲だ。

230vここでコール&レスポンス。
「今日は声出たね~。さすがファイナル!」
男性の声もデカい。
そう摩天楼オペラは男性の客も多いし、また、増えてきているのだ。

275v

これも「ether」のカップリング曲、「蟻の行進」。

240単純に「ロック」ということを考えて作られた曲だとか…なるほどひたすらロックだ!

250v随所に散りばめられるAnziのギター・ソロ。
毎回大きな大きな歓声が沸き上がる。
「楽しんでるかブリッツ?!」…そういえば、MCで「Blitzというのは『爆撃』のことを言うんだぜ」と説明していたAnzi。
「blitz」はドイツ語で「稲妻」という意味。そう、英語ではAnziが言う、通り飛行機を使った「猛爆」を意味する。
一般にイギリスでは「The Blitz」として「ロンドン大空襲」のことを指す。
ロンドン大空襲は1940年9月から1941年5月までドイツ軍が行った大規模な空襲のこと。つまり「Blitz」だ。
43,000人の犠牲者を出し、100万以上の家屋が被害を受けた。
ところが、今、ロンドンの街を歩いてみると、そんなことを微塵も感じさせない。戦前からの建築物は戦争などまるでなかったように古い建物が居並び、実に魅力的な光景が展開する。
これも「石の文化」がなせるワザか?
一方、東京は「東京大空襲(Bombing of Tokyo)」で何にもなくなっちゃった。
コレも何回も書いていることだが、関東大震災と東京大空襲がなかったら東京は今のつまらない高層建築物が立ち並ぶ光景など足元にも及ばない歴史を感じさせる魅力的な街になったであろうに…。
大好きな東京…残念でならない。

ちなみにコレに「激しいこと」を意味する「krieg」という言葉を付け加えて「blitzkrieg」とすると「電撃戦」という意味になる。「予想していない素早く仕掛ける戦争」という意味合いだ。
The Ramonesに「Blitzkrieg Bop」とかいう曲があるでしょ?パンクはまったくわからないけど、コレは知ってる。
ついでに…ジャズに「Be- bop」というひとつのスタイル」があるが、これはスラングで「刃物を使ったケンカ」を意味していた。

260vMarshallのヌケのよいサウンドで弾きまくるAnzi。
彼のプレイは絶対に冗長にならず、密度が濃い。そして、どのソロも曲に溶け込むように計算している。
もちろんそのギター・サウンドはMarshallでなくてはならない。それが彼の美学なのだ。

350

ショウは中盤に入る。
「蜘蛛の糸」。カンダタ~。

420v

ここは耳なじんだおなじみの曲でガッチリと固めて盛り上がるコーナー。

210

「CAMEL」~「ANOMIE」と続いて…

330「クロスカウンターを狙え」…あしたのために その3!

340vこのバンドは時折すごく独創的なタイトルを持つ曲を繰り出してくるよね。「落とし穴~」とか。コレがまたいいんだ。一発で覚えちゃうでしょ?
頭脳警察に「指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた」という曲があるが、そういうこと、一回聴いたら忘れない
370

客席の盛り上がりもピークを見せる!

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暗転の後心を落ち着かせて「永遠のブルー」。

360そして本編の最後はお待ちかねのグロリア。

400「喝采と激情のグロリア」から…

410「GLORIA」へ。
野音の感動を思い出すね。今日は合唱隊が控えていないけど、テンションはまったく変わらない。

425こうして17曲を激演して本編の幕を下ろした。

430もちろんすぐさま呼び戻し。

540

ちょっとバンドさんの準備ができるまでお知らせ…


コレが4月に発売されたThe Elementsの第一作目の『ether』。

445cd こちらは6月に配信がスタートした二作目の『君と見る風の行方』。タイトル通り「風」だ。
ルネ・マグリットみたいなジャケットが印象的。

440cdそして三作目の『青く透明なこの神秘の海へ』。コレは7月20日に配信がスタートしたばかりだ。
摩天楼史上最長の8分の大作。
…と毎月連続のリリースを推進中。四作目が待ち遠しい。

450cdそして、アンコールが始まった。

460「どう聴いてもらっても構わない」と紹介したのは自身のほどか…今挙げたThe Elements第二作目の「君と見る風の行方」だ。

470v最後までクールにキメるAnzi!この人だけが出せる雰囲気を確立しているのだ。

480アンコール二曲目は「悲哀とメランコリー」。

490vドバーっとCO2も飛び出して盛り上がりはピークに達する!

500さらに「天国の在る場所」。

510v最後まで全員が一丸となった演奏はまさに圧巻!

520v最後の最後は「Orb」で締めくくった。

M_s41a5809摩天楼オペラの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL SITE

530(敬称略 2015年6月17日 赤坂BLITZにて撮影)