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2016年9月 2日 (金)

【号外】 大好評のIRODORISAI!

先日、伊勢丹で開催されているMarshall HEASPHONESとMarshall EYEWEARの特別展示をMarshall Blogで紹介したところ、モノスゴイ反響を頂戴した。
5_img_0599

Marshall Blogをご覧になってたくさんの方が新宿に足を運んでくれたのだ。

皆さん、どうもありがとうございました!

5_img_0607 見に行って頂けるだけでもうれしいのに、多くの方にヘッドホンやBluetoothスピーカー…

30サングラスやメガネフレームをご購入頂いた。

40 皆さん、本当にありがとうございました!!
展示は9月6日まで。
明日&明後日が最後の週末になりまする。
新宿におでかけの際にはゼヒ覗いてやってくださいまし。
伊勢丹本館の5階です。
いらっしゃった時に「Marshall Blogを見て来ました!」と係の方に申し出てもオマケは付きませんが、私の鼻が高くなります!

50既出の記事にも書いてあるけど、Marshall HEADPHONES関連商品は9月1日から値下げして一層お求め安くなったござる!(展示会場では開催初日から先行値下げ販売を実施)

5_img_0629
ヘッドホン類…

60 Bluetoothスピーカー類…

70そしてメガネ類…ごゆるりとお試しあれ!

80ディスプレイが大好評なのもうれしいが、正直、こんなにMarshall Blogが影響力を持っているとは思わなんだ。
コリャ、ますますヘタなこと書けなくなってきたな…。

既出の記事はコチラ⇒Marshall in 2016 IRODORISAI

…といいつつ、せっかく【号外】をご覧になって頂いた方々を手ブラでお帰しするワケにもいかないので、ふたつほどためになるお話しを…ご存知だったらゴメンなさい。

<その1:ヘッドホンという言葉について>
Marshallのヘッドホン等を取り扱っている部門は「Marshall HEADPHONES」といいます。
英語に「ヘッドホン」という言葉はない…イヤ、あるのかもしれないけど、普通は使わない。
「scissors(ハサミ)」、「glasses(メガネ)」、「trausers(ズボン)」と同様に、この言葉はいつでも「headphones(ヘッドホンズ)」と語尾に「-s」を付けて複数形で使う。
組みになっているからね。
では複数形、「ヘッドホンふたつ」の時はどう表現するか…アレ?これ以前書いたか!
エエイ、もう一回書いちゃえ!
複数形にするときは「XXX pair of headphones」という。
例えば「ヘッドホン三つ」は「three pair of headpnones」になる。この場合、「pair」でも「pairs」でもよいが、今では「pair」の方が自然らしい。
ひとつの場合も正しくは「a pair of headphones」と表現する。

90 <その2:伊勢丹について>
今、Marshall Blogではシリーズで中野重夫さんの還暦記念コンサートのレポートをしているでしょ?
ドップリ伊勢や松阪の観光案内も併載させてもらっている。
それで気がついた!
アレ?「伊勢丹」?
「もしかして『伊勢丹』って伊勢のナントカ丹治さんが始めたのかしらん?」という疑問が猛烈に沸き上がった!
こうしちゃいられないと、早速調べてみると…。
残念!
深川生まれの小菅丹治(「丹治」は合ってた!」)なる人が、明治十九年に神田の旅籠町(今の外神田)に開業した「伊勢屋丹治呉服店」が元になっているそうだ。
しかし、今日の記事に記したように、江戸時代は「「江戸名物、伊勢屋、稲荷に犬のクソ」。
しかも丹治のとことも呉服屋。
コレは何かの符合に間違いない。
でも、伊勢丹は今は三越とくっついちゃったんで、結局は「伊勢」がらみになってしまった。
三越の前身、「越後屋」は松阪出身の三井高利が興した木綿問屋が元になっていることも今日の記事に書いた。

20_3

2016年8月25日 (木)

Marshall in 2016 IRODORISAI

薄暮の新宿。
伊勢丹の本館では8月24日より『2016 ISETAN IRODORISAI 彩り祭』という特別展がスタートした。
その会場に…

10おなじみのMarshallスクリプト・ロゴ!

20そう、Marshall HEADPHONESが展示に参加しているのだ。

30カチッと並べられたヘッドホンやBluetoothスピーカーの代表機種たち。
Marshall系のアイテムがこうして並ぶと、たとえそれがフル・スタックの壁でなくても、やっぱりそれなりの雰囲気を作りだすから不思議だ。

40Marshall Eyewearもディスプレイされている。

50こちらもメガネ(Optical)と…

60サングラス(Sunglasses)に人気モデルがズラリ。

75v

ジックリ見て選べるようになっている。

Marshall Eyewearの詳しい情報はコチラ⇒【Marshall Blog】マーシャルのメガネとサングラス

70そして、Marshall HEADPHONES系のアイテム。

90Marshallアンプの創業は1962年。
1960年はジムがドラムショップをオープンした年だ。
100今回の展示ではヘッドホン、「MAJORのSteel Series(スチール・シリーズ)」がお目見えした。

110vコレがそのモデル。

120「Steel」の名にふさわしく、金属の部分が銀色になっている。

130内側に施されているLRを示すプレートまでスチールになっている。
ここにもJubileeのテイストが及んでいる?

140その他の既存品もバッチリ展示されているが、実はスゴイ秘密が隠されている。

150…というのは、2016年9月から大幅に定価がダウンするのだ!

160今回は先行して新価格にて販売中。

170人気のSTOCKWELLも当然新価格となる。

180このSTOCKWELL専用のケース(別売り)、始めて見た。
レヴァントを模した装丁は高級感バツグン。
しかもMarshallのプラークつきだ!

190WOBURN…

200ACTON…

210KILBURN…
おもしろい話しを聞いた。
コレらのBluetoothスピーカーの商品名にはワンワードのイギリスの地名が充てられていることは以前の記事で解説した
「HANWELL」はジム・マーシャルが楽器店をオープンした場所の名前なので別になるが、それぞれの商品に付けられた地名は、私が知る限りMarshall自体とは縁のないところだ。
強いて言えば「WOBURN」。
コレはMarshallの本社&工場があるBletchleyという街のとなりだからだ。
でも、どうしてドンズバで「BLETCHLEY」という名前がつかないのか?それがすごく不思議でウチの社長に尋ねたところ、答えはごくシンプルなものだった。
欧米の人たちが発音しにくいのだそうだ。
「Bletchley=ブレッチリー」…何でもなさそうんなんだけどね~。
ブレッチリー…ウン、特に問題ない。

220こういうものも展示されている。

2309月6日までの開催!
新宿にお出かけの際にはゼヒ除いてみてください!

Marshall HEADPHONESの詳しい情報はコチラ⇒ZOUND INDUSTRIES TOKYO公式ウェブサイト

240v(2016年8月24日 新宿伊勢丹本館にて撮影)

2016年8月 6日 (土)

Marshall ROCK STAR VISION

久しぶりにお邪魔した代官山蔦屋書店さん。
相変わらず、ポッシュな割にオープンな雰囲気が素敵だ。

10こちらの2階でD_Driveのイベントを開催したのは2013年の春のこと。

01 Marshallのハーフ・スタックを2セット持ち込んでのSeijiさんとYukiちゃんの演奏。

1_img_9106 3年前。
Seijiさんは変わらないけど、Yukiちゃんはずいぶんお嬢ちゃんだったんナァ。
02

ギターにおしゃべりにととても楽しいイベントだった。

03v こちらのお店では、従前よりMS-2なんかを販売して頂いていたんだけど、この度、Marshallがドッカと代官山蔦屋書店に戻って来たのだ!
それは、エスカレーターを上がったCD売り場の入り口のディスプレイのこと。

20まずは目に入るのが、見慣れた我が家の家紋。
40_2
そこには、Marshall Eyewearと…

30Bluetoothスピーカー等のMarshallブランドの音響商品が展示されているのだ。

508月1日からスタートし、大きな注目を浴びている。
今回のEyewearは時節柄サングラスのみの展示だが、これだけのモデルが一挙に並ぶと壮観!
これだけの量がいっぺんに展示されることは滅多にないので、興味のある人は是非お出かけ願いたい。
もちろん試着OK!

60しばらく様子を見ていたのだが、かなり多くの人が「お!マーシャルだ!」と言って試着していく。
うれしいね!
「かわいい!」なんて言ってた人もいたけど、コレ、かわいいのか?

70私のEyewearは、サウングラスはJOHNNY、中近両用のメガネはJAMES。
メチャクチャ愛用している。
最近は中野のシゲさんもサングラスをゲットした。
もちろんモデルはJIMIにキマってる

80vディスプレイには1959も登場。

90vやっぱりこういう時には1959が一番シックリくるね。

110アレレ、私の写真の教科書が!
Jim Marshallの作品集『PROOF』。
ハハン、きっとMarshall Blogの愛読者の仕業だな?
さもなければJim Marshall違い?
この本は正直Marshallには何の関係もないが、Marshall Blogには大きな影響を与えているのね。
ココに行ったら是非手に取ってご覧になることをオススメする。

100

ヘッドホンやイヤホン…

120ホームスピーカーもバッチリ展示されている。

130お~、うれしい~!『アンプ大名鑑 [Marshall編]』まで!
本屋さんだからね。

140展示は9月末まで。

代官山蔦屋書店の詳しい情報はコチラ⇒DAIKANYAMA T-SITE

Marshall Eyewearの商品に関する記事はコチラ

Marshall HEADPHONESに関する記事はコチラ

150v※月曜日は代休を頂きます。

(2016年8月3日 代官山蔦屋書店にて撮影)

2016年7月19日 (火)

Marshallがレコード・レーベル始めました!

おもしろいことになった!
冷やし中華がウマい季節になったが、18日付でイギリスの音楽情報紙『MUSIC WEEK』で発表になったのは…

Marshallがレコード・レーベル始めました!

その名も「Marshall Records」。

Image001

「Marshall」というブランドがアンプだけに留まっていないことは皆さんもご存知の通り。
「Marshall」の「M」は「MUSIC」の「M」。
もはや「音楽」のひとつのブランドなのだ。
Jim Marshallの業績は彼の音楽に対する情熱が成した業であり、Marshall社としても常に音楽に敬意を払ってきた。
わが社はこの精神に則って、ギタリストたちが自分たちを芸術的に表現するための製品を製造してきた。
その一方で、彼らが作った音楽を耳にするための製品もプロデュースしてきた。
Bluetoothミュージック・スピーカーやヘッドホンたちがそれだ。

わが社はギタリストが自分たちの音楽をつくるためのアンプを製造し、バンドのファンや音楽ファンがその音楽を楽しむための製品をプロデュースしているワケだから、それらのふたつを組み合わせ、バンドやミュージシャンの活動を記録し、さらにそれをプロモートし、そして上演することに大きな意味を見出だしたのだ。
それこそがMarshall Recordsを発進させる目的なのだ。

Mr4 MUSIC WEEKを手にして微笑んでいるのはMarshall GALAにも来てくれたMarshallのGrace Pantony。
見出しは「Marshallの掟:アンプ会社はロックのレーベルをブッ放す」

Gp しかし、ここへ来てこんなことになるとはナァ~。
私は大賛成です。
Music Jacket Galleryでガチャガチャやっていることからわかるように、私はズ~っと昔からレコード、あるいは音楽ソフト制作の仕事がしたかった。
しかし、個人的には極度の音楽変態で、ひと様が聴いているような音楽を一切好んで聴かないので、「私なんかが関わったらすぐにレーベルがつぶれちゃうわ」、あるいは「上司とすぐに大ゲンカして辞めちゃうな」…と思い、仕事ととして携わるのはとても不可能だと諦めていた。
まだどうなるかはわからないけど、自分が努めている会社がそれを始めるということであれば、何らかの形で事業に携わりたいナァ。
Marshallならではの音楽の制作に…だ。
実はチョット前にもレコード会社のベテランの方たちとイッパイやって、そんな話になった時、「Marshallでレコード作っちゃえばいいんですよ!」なんてアドバイスを頂いたばかりだったので、またしても大きな偶然で驚いてもいる。

フフフ、Marshall Recordsか…ゴロもバッチリじゃないの!
また楽しみが増えた。
続報はMarshall Blogで!
ちなみに私は冷やし中華を一切食べません。

2016年7月12日 (火)

Introducing Silex! ~ 祝!Mashaの新プロジェクト

もうすぐオリンピックですナァ。
スゴイね、リオ。
「Welcome to Hell」なんて…Alice Cooperかと思ったワ。
元より次の東京大会のこともあって、「オリンピック」ってヤツの印象もずいぶん変わってきたかに見えるのは私だけだろうか…?
ま、スポーツ好きではない私のこと、子供の頃からオリンピックを楽しみにしていたなんてことはただの一度もないんだけど。
よく「オリンピックは参加することに意義がある」とかいうじゃない?
アレって、「苦労して、頑張って、とうとうオリンピックに出場できる権利を獲得すること」こそに意義があるっていうことなのね?要するに結果より過程が肝心ということ?
アタシャ、「参加すること」っていうから、観戦しに行くことにも意義があるのかと勘違いしていたよ。
あ、ところで、もうライブに行ったり、出演したりすることを「参戦」だなんて軽々しく口にすることは厳に慎みましょうね。先週と今週とではこの言葉の重みが違う。もちろんMarshall Blogではただの一度も使ったことはない(ハズ)。
でも、スポーツの試合を見るのは「観戦」でいいでしょう。
さて、そのオリンピックの花形競技のひとつが「男子の100m走」なんでしょう?
チョット調べてみると、今残っている最古の公認の世界記録ってのが1912年のアメリカのドナルド・リッピンコットが持っていて、そのタイムが10秒06だそうだ。
そして、現在の世界記録がご存知ジャマイカはウサイン・ボルトの9秒58。2009年の記録。
人類は0.8秒早く走るのに97年もかかってる。
その間に西欧人の平均身長は約10cm伸びているそうだ。(日本人もほぼ同様)
ついでに書くと、今、日本人の男子の平均身長って171cmなんだって。デカくなったナァ。
これが江戸時代の初期には155cmだったそうだ。
そうした肉体的な進化を経て記録が約100年で約1秒。
スゴイんだか、スゴくないんだか、「陸上競技」という4文字が人生に存在しない私にはにわかにはわからないが、きっとスゴイんだろう。
それよりもスゴイと思ってしまうのはギターの速弾きさだよね。シュレッディング。
我々が子供の頃、すなわち1970年代の初頭から半ば頃には、「Highway Star」のソロあたりが速弾きの極致だったようなイメージがある。
その頃は、まだAlvin Leeなんかも「速弾きの達人」扱いされていたし、Al Di Meolaが出て来た時にはみんな腰を抜かしたもんですよ。
ハハハ、ノンビリした時代だ。
私はEddieが出てきた時はハッキリ覚えている。重度の天邪鬼な私ですら、Van Halenはカッコいいと思ったし、すごいギターだと思った。だから初来日のコンサートにも行った。
そして今!
Alvin LeeにしてもDi Meolaにしても、この人たちを説明する時に「速弾き」という枕詞を使う人はもういまい。
今の「速弾き」というのはVan HalenとYngwie以降のスタイルということになるのかな?
かなり乱暴な考察だけど、Yngwie以降はさしたる進化なしと見做すと、ウッドストックのTen Years AfterからYngwieの『Rising Force』までたった15年!
100m走で言えば、10秒台から5秒台ぐらいまで進化した感じなんじゃないのかしらん?しかも最近ではこの競技も男女の別もなくなった。
今では学校のカリキュラムが確立したせいか、どんな子でも早いパッセージを澱みなく弾けるようになった。それははいいが、みんな同じになっちゃったね~。
決して忘れてはならないのは、EddieもYngwieも、イヤ、RitchieもAlvinもみんな鍛え抜かれたテクニックを使って、他人とは異なる自分だけの音楽を作った…ということだ。
だから歴史に残る。
もうひとつは、そこにMarshallがあったということなんだな。
まるで取って付けたようだけど、厳然たる史実だから仕方がない。
コレは決して偶然ではなくて、Marshallの爆音が一部のロックの発展を手伝ったという事実があったにすぎない。あのパワーがロックを何歩も前進させたのだ。
そして、Jim MarshallもPete Townshendに言われるままにアンプを作りはじめ、22年が経過したら5秒台が出てしまったということだ。道具というモノはウマく使う人がいて初めて役に立つ。
速弾き結構、私も大スキだった。
ただ、人と同じことを繰り返しているのを見るのは、好きな音楽だけに仕事とはいえしんどいナァ。


で、今日紹介するのは新しくスタート・ラインに立ったチーム。
元Crying MachineのMashaの新しいプロジェクトだ。
先日のMarshall GALAでもTHE SHRED MASTERSという一度限りのバンドで大活躍してもらった。
職権乱用でひと足先に音源を聴かせてもらったが、コレが他のメタル・バンドとはチト違っておもしろかった。
大きくは違わない。
でも、チョット違う。
その「チョット」に大きな期待をしているゆえ、今日こうしてMarshall Blogで紹介してMashaくんの新しい門出を祝わせて頂くことにした。

10vプロジェクトの名前は「Silex」。「サイレックス」と読む。
チョット聞くと内装用の建材の名前のようだが、「Silence in Explosion」というMashaくんの曲から転用された。
はじめはその曲名の頭文字を取って「S.I.X」としようとしたが「Silex」に落ち着いたとのことだ。
この度、Mashaくんからありがたくもご指名を頂戴してSilexのアーティスト写真を撮らせて頂いた。

20さて、このMashaくんのプロジェクトに参集したのは…
ボーカルのピート・クラッセン。

30vベースにHibiki。

70vドラムにYosuke Yamada。

80vそして、Masha。
あ~、ヨカッタ…みんな知ってる人たちで!

90vこの4人がSilex!

100もちろんMashaくんはSilexでもMarshall。
これまではずっと1987を使用していたが…

110最近はJCM800 2203を導入してサウンドの幅を広げている。

120かつてCrying Machineの曲でアイリッシュっぽいサウンドを取り入れた曲があって感心したものだった。
Marshall GALAで演奏した「Forever More」ではバロックのエッセンスを引用していた。
今回聴かせてもらった音源にもお父さんが大スキだったというProcol Harumの「A Whiter Shade of Pale(青い影)」をウマい具合に取り入れたCrying Machine時代の曲が含まれていた。
もちろん何でもかんでも引用すればいいと言っているワケではない。その持って行き方がすごくウマいのだ。すごく新鮮に聴こえる。
「それがMashaのやり方か~?」
彼の作る曲は、ソレらしく始まって(起)、まずはソレらしく展開していくのだが(承)、その後、ソレらしくない要素を見せて(転)、良く練り込まれたギターを聴かせる(結)というドラマチックな展開なのだ。
厳格なメタル・ファンから言わせると「ソレらしくない」箇所は許せないのかもしれないが、私はとてもいいと思った。
リフやソロだけでなくバッキングのギターもものすごく丁寧に作り込まれている。

130そのアイデアを極限まで活かすバンド・メイトの活躍も楽しみだ。
ピートのド迫力のボーカル。
ちなみにバンド名が「S.I.X.」でなく「Silex」になったのもピートのアイデアだ。

140vHibikiくんの超テクニカルなベース・プレイ。

150Yosukeくんの堅実にしてパワフルなドラミング。
どれもこれもが楽しみだ!

160お披露目は9月25日の新宿。
私は観に行くよ。
100m走とは言わず、マラソンのスタート・ラインに立ったつもりで、末永く多くのメタル・ファンを楽しませてくれることを期待している。

180vSilexの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

170(一部敬称略 アーティスト写真 by ワタシ)

2016年6月23日 (木)

LOUDNESSだより~欧州紀行とギター写真集

昨日のDOWNLOAD FESTIVALレポートにあるように、ヨーロッパにはロック・フェスティバルの季節が到来し、各国で大規模なイベントが開催されている。
ヨーロッパのロック・ファンは短い夏をそうしたフェスティバルで謳歌するのだ。
「短い夏」といってもイギリスあたりは2週間前にはカンカン照りでみんな真っ赤になっちゃたらしいので、最近は「夏を謳歌」どころではないのかも知れない。
そして、海外のフェスティバルといえばLOUDNESS。
今年も各国のフェスティバルで大暴れ中だ!

1_img_0114LOUDNESSの現マネージャーの隅田和男氏とは長いお付き合いさせて頂いていて、LOUDNESSが海外に遠征した時は、いつもリアルタイムで生々しい現場の情報を送って頂いている。
私に送って頂く情報といえば、Marshallや他社のギター・アンプのことに相場がキマっている。
今回、LOUDNESSは、スウェーデン、フランス、ベルギー等々の国を歴訪した。
氏のお願いして、直近の欧州ツアーの状況をまとめて頂いた。
以下の写真は実際に隅田さんがステージそでから撮影したLOUDNESSの写真だ。
写真と文章の内容が必ずしも一致していないことはご容赦頂きたい。
10_2冒頭、ドイツのハンブルグ郊外のリハーサル・スタジオで、ツアーに持って出るギター・アンプを色々試して選されたそうだ。
もちろん初体験ではないにしろ、ヨーロッパの230Vの電圧と、それによって駆動するMarshall 1959のパワーに改めてひれ伏してしまったとか!
動画を見せて頂いたのだが、Marshallの音圧で部屋が猛烈に振動してしまい、なんとエフェクターにつないだケーブルのプラグのソケットが緩んで、クルクルと回り出す始末!
手入れも完全に行き届いているらしく、JVM410Hの状態も最高だったそうだ。
さすがドイツ!
ちなみベース・アンプの場合も、同じモデルでも電圧が上がると格段に音がグレードアップする。同じベースアンプでも日本で使った時と比べ、クリアさと歪み具合がまったく違うことに山下さんも驚かれていたそうだ。
(日本で正規に輸入&販売しているJCM900以降のモデルはすべて100V用の仕様です。したがって、ステップアップ・トランス等を使用してやみくもに昇圧して使用することは絶対にしないでください。簡単にアンプが壊れてしまいます。詳しくはMarshallの正規輸入代理店にお問い合わせください)


さて、場面は変わってスカンジナビア。
スウェーデンでは6月8~11日に開催されたSweden Rock Festivalに参加。
Queen+Adam Lambert、Slayer、Megadeth、Michael Schenker、Steve Vai、Vanilla Fudge(なんでやねん!)、Glenn Hughesといったラインナップに交じり、LOUDNESSは2日目の9日にステージに上がった。
すると、隅田さんは時折ステージを観察しては「誰がどのアンプを使っている」とか「誰が何のMarshallをどういう風に使っている」とかの情報をその場で伝えてきてくれるのだ!
これが楽しい!

Marshallの合間に見える高崎さん!
今回のツアーではJVM410Hを盛んにご使用頂いた。

20vMarshallヘッドホンのキャビンも設置されていたそうだ。

1_zound2 そして、Marshallダブル・デッカーも!

1_bus2 ベルギーのフェスは17~19日のGrasspop Metal Meeting(略称はGMM)。
こちらにはBlack Sabbath、Iron Maiden、Zakk Wylde、Bullet for my Valentine、Saxon、Anthrax、Foreignor、Megadethといった面々が登場した。
ま、こういう情報はフェスのウェブサイトを見て書いているんだけど、「Line Up」のページでアルファベット順に並んでいる出演者をずっと目で追って行って、「L」になって、「LOUDNESS」が出てきても何の違和感もないんだよね。
「お~」とかいう感じがまったくない。当たり前すぎちゃって!
アニメもゲームも関係ない、ムキ身のロックで勝負するLOUDNESSの迫力や気迫がウェブサイトだけでも十二分に伝わって来る。
GMMへの出演は6月17日だった。
ベルギー今、テロの本拠地みたいな扱われ方をして気の毒だけど、キレイなところなんだってね~。
大分以前、Jim Marshallの運転手をしていたJohn Kentというオジイちゃんがいて、ヨーロッパのどの国が美しいか?と尋ねたところ「ベルギー」と即座に答えた。
私はまだイギリスに数回しか行ったことがなかった頃で、イギリスの美しさに十分驚いていたのだが、「え、イギリスよりキレイなんですか?」とJohnに訊くと、「ハハハ、この国なんか比べ物にならんよ!」と笑われた。
隅田さん、ベルギーってそんなにキレイなんですか?

30ベルギーの翌日の18日はフランスのHELLFEST。
隣国とはいえ連チャンは大変だろうナァ。
HELLFESTは140ものバンドが登場する大フェスティバルで、KORNやJoe Satrianiの他、Black SabbathやForeignor等、他のフェスティバルに出演しているグループが回って来ている。
フランスだけあってMagmaが出てるんだよね…地元でのMagmaなんて観てみたいナァ。

40v_2隅田さんによると、Marshall率が非常に高いそうだ。
もちろんハードロック、メタル系のフェスティバルということもあるが、うれしい話だ。
Richie KotzenやMichael Schenkerの1987、Kerry Kingの2203KK等のサウンドは大変に素晴らしかったとのこと。
高崎さんの230VのJVMサウンド、聴いてみたかったナァ。(日本で流通しているJVMは100Vでしか使用できません。絶対に電圧をステップアップして使わないでください。アッという間に壊れます)
高崎さん、JVM410Hのフットコントローラーをセットしてる!
こういうところ、つまり改造がどうのと騒ぐより、あるものをそのまま使って最高のサウンドを出しちゃうところも高崎さんのカッコいいところだ。やっぱ腕だよね~。

50_2隅田さんからのレポートでもうひとつうれしかったのは、昨年は各地のフェスティバルでかなりの頻度で見かけた、日本で流行りのデジタル系のアンプが今回激減していたということだ。ゼロではないにしても、ほとんど見かけなかったということだ…ニンマリ。
「やっぱりロックのギター・アンプは真空管!」というトレンドに戻っていてくれていると信じている。
だってカッコいいロック・ギターのサウンドは真空管アンプで作るものと最初から相場がキマっているからだ。

来週はスペインへ遠征されるそうだ。
高崎さんの美しい爆音でヨーロッパのロック・ファンをまた思い切り揺さぶって来て頂きたい!

60_2 さて、これまでMarshall Blogでも案内してきたように、今年はLOUDNESSの35周年イヤーだ。
来る7月20日にそれを記念するアイテムがまたひとつ加わる。

35th_logoaithumbnail2

それは高崎さんの名器・愛器を掲載したギターの写真集だ。
タイトルは『愛蔵版 高崎晃 Guitar Collection』。
このPlayer誌の別冊は5年の歳月をかけて撮り溜めてきた約80本の高崎さんのギターの写真を惜しげもなく掲載。
ギターだけでなく、それらの愛器の音を解き放つバックラインの紹介も充実している。
長年に渡って高崎サウンドのカギを握り続けてきた我がMashallも紹介。
他にも高崎さん自身のインタビューや関係者諸氏のインタビューも併載している。
で、ですね。
ナント!Marshallのスタッフ&フォトグラファーとして、私にも「関係者インタビュー」の紙幅を割いて頂いているのだ!
世界に誇る高崎晃の記念すべき書冊に参画することができて大変光栄に思っている。

詳しい情報はコチラ⇒Player ON-LINE

70_2(写真&情報提供:隅田和男氏  ご協力ありがとうございました!)

2016年4月29日 (金)

【号外!】 ペギのスペシャル・ドラム・セミナー

昨年11月に栄光の日本武道館公演を遂行したグッドモーニングアメリカ。
先週末の新木場STUDIO COASTでのツアー最終日も大興奮のうちに終了した。

300_2「ペギ」といえば「NATAL」。
ペギちゃんが操る愛用のブビンガが日本中をドライブさせている。

120今にして思うと、ペギちゃんとの出会いは2013年5月に赤坂BLITZで開催されたイベントの時だった。
その頃はまだNATALが日本に上陸していなかったが、ペギちゃんが色々と興味を持ってくれたのが大層うれしかった。
何せ当然のことながら当時は日本でNATALを使っているドラマーがただの一人もいなかったからね。
そしてその年、2013年の夏のツアーからNATALがグッドモーニングアメリカのステージに上がり、それ以降ずっとペギちゃんはNATALと一緒だ。

80v Marshall Blogへの初登場は7月14日に開催されたMURO Festivalのレポートだった。暑かったんだよな~、この時。
「NATAL」のアルファベット5文字が野外の広い客席に向かっているのを見て、うれし涙を流したのは私だけだろうな…。

400vその後は大学祭でも…

100v

海辺のフェスティバルでも…

270v_2

屋内のフェスティバルでも…
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バンドの地元への凱旋公演でも…

270v

テレビでも(ペギちゃんのTシャツに注目!)…
30
大ライブハウスでも…

470
今は無きライブ・ハウスでも…

210v_5 できたてのライブハウスでも…

100v_1 そして、日本武道館でも…

510 ずっとペギちゃんはNATALと一緒なのだ!

360_2 そんなペギちゃんが満を持してドラムのクリニックを開催する!
開催は明日、4月30日、開場15:30、開演16:00。
場所は、秋葉原Player's Club IkeBECK 1階ホール。

詳しくはコチラ⇒イケベ楽器ドラムステーション

楽しみだ~、私も勉強させてもらっちゃおっと!
ペギちゃん、よろしくね!

230v
グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

150_2

2016年4月22日 (金)

いよいよASTORIAが出るよ!

皆さん、お待ちどうさまでした。
いよいよASTORIAシリーズの日本国内での発売の予定が決定しました!

Ast_logoMarshallのブティック・アンプ、ASTORIAシリーズは、予てよりMarshall Blogに登場しているが、目の前に迫った発売に際し、今一度ご紹介させて頂く。
ウラ話つきだよん。
まずは、「Astoria」という名前について。

11Astoriaというのはロンドンのチャリングクロス・ロードにかつてあった老舗の劇場の名前だ。
元は映画館で、開業は1927年。
Astoria Cinemaという当時世界最大の映画興行会社が経営し、有名なフィンズベリー・パークの「レインボウ・シアター」もその系列のひとつだった。
後にはコンサート会場として使用され、かなり多くの有名なバンドが出演し、ライブアルバムやフィルムを残している。
確か木曜日だったと思うが、「ゲイ・オンリー」という日があって、初めて見たときにはチト驚いたことを覚えている。
木曜日以外に一度中へ入ってみたかったが、前を何度も通り過ぎるだけで一度も足を踏み入れたことがなかった。

15「なかった」というのはホレこの通り。
壊されちゃった。
ロンドンではバタシー発電所やアールズ・コートのエキシビジョン・センターのような著名な施設がジャンジャン改装や取り壊しの憂き目に遭っていて、この辺り、すなわちトッテナム・コート・ロード周辺でも大規模な再開発工事を行われており、「ロンドンのティン・パン・アレイ」として有名なデンマーク・ストリートも姿を消そうとしている。
で、London Astoriaもこの通り…なくなっちゃった。
写真の右下の先がトッテナム・コートロードとオックスフォード・ストリートの交差点で、角に大きくて汚いフィッシュ&チップス屋があった。そこで生まれて初めてのロンドンのフィッシュ&チップを食べたことを覚えている。今は地下鉄の入口になっている。
このエリアは住居設備を備えた商業ビルができるらしい。
バカだねェ…。
この写真を撮ったのは2014年の秋のこと。
去年の春に行った時もほとんど同じ光景だった。基礎工事にかなりの時間をかけているのだろう。かなり大きな建物ができるのではなかろうか。殺風景になること間違いなし。

16さて、話は変わって…。
Marshallのエンジニアの連中は、自分が開発・設計して発売になった商品のことを「ベイビー」と呼んだりしている。
「オレのベイビーの日本での評判はどうだい?売れてるかい?」なんて会話をしたりするワケ。
同じベイビーでももちろんデカくて強いのもいれば、元気のないのもいるのは仕方のないことだ。
私もマネをさせてもらえば、この下のヘッドなんかは私のベイビーだ。かなり力強かった。
D_DriveのSeijiさん所有のJCM2000 DSL100。
今ではMarshallにもカスタム・ショップができて、ほぼ自分の望み通りのデザインのMarshallをオーダーすることができるようになったが、この頃はそんなシステムはなくて、「ビンテージ・ルックスのDSLなんてカッコよくね?」と思いつき、Marshallに頼んで限定で作ってもらった。
ECフレット・クロスを貼ったことからDSL100ECという型番になった。
こうして自分のベイビーがステージで活躍している姿を見るとそりゃうれしいもんだ。
Seijiさん、ありがとう!

A_img_0388 私はやはりMarshallで育った世代、イヤ、Marshallがなければあり得なかった音楽で育った世代の人間なので、Marshallに関わる仕事がうれしくて仕方なくて、ずいぶんと色々な新商品のアイデアをブツけたものだった。
4チャンネルのモデル、Capriのような5Wのフル・バルブ・コンボ、Jubuileeのリイシュー等々、アイデアが何となく採用されたような、されなかったような…。
ま、偶然か…。
先日、古い書類を整理していたら下の写真のメモが出てきた。
コレもそのうちのひとつ。
私が前の会社に努めていた時分にNAMMに行った時、Marshallとのミーティングの朝にホテルで書き留めた新商品のアイデアに関するメモだ。
だから手書きなの。久しぶりに鉛筆で使って書いた記憶がある。
そのアイデアとは、かなりの数のプロ・ギタリストのご意見を吸い上げ、マーケットのトレンドを自分なりに加味した30Wの1x12"コンボだった。
発想のバックグラウンドはこうだ。
ご存知の通り、私は数多くロックの現場に足を運んでいるが、30年前とさして状況は変わらず、ギタリストの大半がエフェクターで歪みを作っていることに気が付いた。
ギタリストはエフェクターが大スキだからね。
あんなに歪み系のエフェクターの本が出ている国は全宇宙を探しても日本だけであろう。
で、ギタリストは自慢のお気に入りのエフェクターで思いの音を自由に作れるようなクリーン・トーンの回路を搭載したモデル…を提案した。
条件をふたつ付けた。
「とにかく最高のクリーン、それもMarshallのクリーン・トーンを出すようにして欲しい」
Marshallといえば歪みばかりが語られるが、私はMarshallのクリーン・トーンも大好きで、しっかりしたクリーン・ベースのトーンが得られれば、相当使いやすいコンボ・アンプができると踏んだのだ。
今ひとつは、最良のトーンを実現させるために、「可能な限り構造をシンプルにして欲しい」ということだった。
つまり、マスター・ボリューム、ループ、リバーブ、スピーカー・アウトはひとつだけ…等々。何かゴチャゴチャくっつければ音が劣化していくのは経験上よくわかっていたから。
メモには真空管の選定やデザインに至るまでこと細かにリクエストを記した。
そして、このメモを手にミーティングに臨んだのだった。
コレがどうなったかはASTORIAにご興味のある方にはピンと来たかもしれないし、ナゼ上で「ベイビー」の話しをしたかもご理解頂けるだろう。

しかしですよ、ビートルズでロックに目覚め、Deep PurpleやLed Zeppelinに夢中になったあのロック少年が、あのMarshallに自分のアイデアを聞いてもらったんですぜ!
この時はうれしかったナァ。
でもね、実際にはそれどころじゃなくて、何とかヒット商品を考えて売り上げをアップさせたい!というビジネスマン的使命感も強かったんだよね。
「趣味を仕事にする」というにはこういうことなのだ。
この後は、ま、色々あったけど、今となってはウチの企業秘密。

20話は飛んで…。
昨年の5月、Marshallの工場に行った際、ASTORIAのプロト・タイプが出来上がっているというのでいち早く試させてもらった。

30コレがですね~、どのモデルもタマらんのですよ。
やっぱりいいアンプってのは弾いていて実に気持ちがいい。
ズ~っと弾いていたくなる。
ま、シロウトの私がつまらん感想を書いてもツマらないので商品の紹介に入ることにしよう。
40いずれのモデルも日本の楽器店の店頭に並ぶのは5月13日とのこと。

ASTORIAは全モデルを通じて…
★出力は30W
★ハンドワイアート基板
★コンボもキャビネットも搭載されているスピーカーはCelestionのCream Back、1x12"、8Ω
★使用されている真空管は…
  プリアンプ  :ECC83
  パワーアンプ:KT66
  整流管    :GZ34
★100V仕様

…となっている。
正直KT66には驚いたけど、結果は…「さすがMarshall」!

50_2オーナーズ・マニュアルのこんなオシャレなんだぜ!

55まずは「クリーンのグリーン」。
モデル名はASTORIA CLASSIC。
見て見て!プレキシ・グラスに覆われたコフィン・ロゴの色もグリーンになってる。
ちなみに色の名前はただの「グリーン」。
「フォレスト・グリーン」とか「スプリング・ハズ・カム・ウィズ・イースター・グリーン」とかややこしいことは一切言わない。
「グリーン」…サッパリしていていかにもMarshallらしくて好き。

60コンボの型番はAST1C。
希望小売価格は税抜きで391,500円。

70ヘッド・バージョンはAST1H。
希望小売価格は税抜きで325,500円。

80スピーカー・キャビネットはAST1-112で95,500円。

A_astoria_ast1_classic2
背面はこんな感じ。

100
CLASSICの場合、入出力のレベルをコントロールするのはこの部分だけ。
インプットは全シリーズを通じ、ギターの出力に合わせるための「HI」と「LO」の2種類のインプットが用意されている。
特にCLASSICは「最高のクリーン・トーンを出す」ことが第一の使命ゆえ、まずはこのインプット・ジャックの選択が肝心。
GAINはなし。ボリュームはMASTERのみ。ようするにボリューム一発!
SENSITIVITYというコントロールも、太く、そして美しいクリーン・トーンのための機能で、トーンを変えることなく音量を再調整するツマミと考えればよいだろう。
MASTERのノブを引っ張り上げるとPOWER REDUCTIONが稼働し、トーンを保ったまま出力が下がる。
この場足、MASTERの設定が低いほど、効果が顕著になる。
110コントロールは他におなじみのTRBLE、MIDDLE、BASSに加えEDGEという機能が搭載されている。
これはプレゼンスと考えてもらって差し支えないが、もっとソフトな感じかな?
MASTERの設定が高いほど効き方が顕著になる。色々やってみたが、MATERが7ぐらいになってくるとかなりハッキリ違いがわかるようだ。

150
リア・パネルのようす。
スピーカーアウトは…1x16Ω、1x8Ωまたは2x16Ω、1x4Ωまたは2x8Ωの5通りの結線を可能にしている。
だから、同時発売のスピーカー・キャビネットにコンボを乗せて両々のスピーカーを鳴らすこともできるし、1960A&Bにつなげてフル・スタックで使うこともできる。

155
あのね~、重いんですよ、ASTORIAは。
で、手が痛くならないようにハンドルがソフト・タッチの頑丈なものになっている。
当然、全シリーズ共通。つまりどのモデルも重いんよ。

120…というのも、こんなにマグネットがデカいCelestionのCream Backが載っちゃってるのね。
重いにキマってる。
だからいい音が出る。
そんなね~、ボタンがたくさん付いた機械仕掛けの弁当箱みたいなヤツに負けるワケがない。ナニせこれだけ重いんだから!

130全モデル、カバーが付属している。

140さぁて、後は自分のお気に入りのギターとエフェクターをASTORIAの間につないで弾き狂ってもらうだけ。楽しいぞ~!
何しろ素直な構造ゆえ、ギターの音もエフェクターの音も極限までストレートに出してくれるので、またエフェクター選びも楽しくなること請け合い。
あ、ギターもなるべくいいヤツで鳴らしてみてくだされ!ギターのグレードが上がったように感じるんじゃないかな?

160もちろん、直でつないでクリーンで使っても素晴らしい。
ジャズに興味のある人は是非フルアコをつないで鳴らしてもらいたい。ハッキリ言っちゃって申し訳ないんだけど…絶品です。

A_img_0451 続きましては、赤。
クランチ職人のレッドはASTORIA CUSTOM。
こちらもフィニッシュは「バーニング・レッド」とか「キューデン・クリムゾン」とかややこしいことなし。ドーンと「レッド」。
このシルバーの線、「ビーディング」っていうんだけど、実に手が込んでる。

170コンボの型番はAST2C。
希望小売価格は税抜きで408,500円。

A_astoria_ast2_astoria_ast2112_custヘッドはAST2H。
希望小売価格は税抜きで342,500円。

A_astoria_ast2h_custom_head3キャビネットはAST2-112で95,500円と、AST1-112と同じ。

A_astoria_ast2_custom2_2 背面はこんな感じ。

210コントロールのようす。
インプット・ジャックはCLASSICと同じ。
左からGAIN。
このノブを引っ張り上げるとBODYが稼働して低域がリッチな音像に変わる。
隣のスイッチはBOOST。オンにするとスイッチの上のランプが点灯する。
このBOOSTが実にいいですよ。決してでしゃばることなく、音に自然な張りを与えてくれる。
TREBLE、MIDDLE、BASSときて、さっきのEDGEだ。
CUSTOMのTREBLEにはBRIGHTNESSといういわゆる「ブライト・スイッチ」機能が搭載されている。
「ハイ、高域を強調致しました!」というワザとらしい感じではなく、すごく自然なブライト状態。歪みを深くしたときに使えば音抜けがさらに良くなるだろう。
右端のノブはMASTER。
コレを引っ張ると例のPOWER REDUCTIONが稼働する。
その隣の黄色い小さいランプはLOOPのオン/オフの状態を示す。

220

CLASSICに比べてグッと複雑になるリアパネル。
左端はLOOP LEVEL。RETURNに送る信号量をコントロールする。
LOOPに何も接続しない状態で、このLEVELを上げてLOOPのオン/オフをすると音量が切り替わり、JVMの2つのマスター・ボリュームのような使い方をすることができる。
その隣のジャックはSENDとRETURN。その右はLOOPのオン/オフを操作するトグル・スイッチ。
向かってその右はフットスイッチのインプット・ジャックだ。
スピーカー・アウトのコンフィギュレーションはCLASSICと同じ。

230

BOOSTとLOOPのオン/オフをコントロールする2ウェイのフットスイッチが付属している。
CUSTOMは結構歪む…実に実に実に気持ちのよいキメの細かい歪みだ。
それが、ひとたびギターのボリュームを下げると図太いクリーンになる。
それがいいアンプだ。
240
最後の青は2チャンネル…ASTORIA DUALだ。
フィニッシュの名称はやっぱり…「ブルー」。
2チャンネルじゃん?
CLASSICがクリーン、CUSTOMが歪み系。
それじゃ、DUALがこれらふたつのモデルの合体かと思うでしょ?ところがそうではない。
音のキャラクターは前のふたつに比べるともっとコンテンポラリーな感じなのだ。

250コンボの型番はAST3C。
希望小売価格は税抜きで425,500円。

260ヘッドはAST3Hで359,500円。

270スピーカー・キャビネットはAST3-112で価格は前のふたつと同じく95,500円となる。

A_astoria_ast3h_ast3112_dual_head_a背面のようす。

2902チャンネルだけあって、ASTORIAシリーズの中ではコントロールはフロントもリアも一番込み入っている。
でも、とってもシンプルに設計した。
今度は一番右から行ってみよう。
右端のノブはMATER。
引っ張るとまたPOWER REDUCTIONが稼働する。
もちろん機能は全体の音量を調節する。
各チャンネルのボリューム関連のコントロールは、まず一番左端のクリーン・チャンネルのボリューム。
コレを引っぱるとチャンネルがODに移る。すると向かってすぐ右の小さい黄色いランプが点灯するのね。
ODチャンネルはそのまたすぐ隣のGAINとVOLUMEでコントロールする。
で、GAINのノブを引っぱると、BODYが稼働して低域に厚みが加わる。
あとは既出のTREBLE、MIDDLE、BASS、EDGEのトーン四兄弟。
そろそろ繰り返しておくが、EDGEはパワー・アンプで働いて超高音をコントロールをする。
行ったり来たりして申し訳ないけど、MASTERとパイロット・ランプの間に見える小さい黄色いランプはLOOPのオン/オフを表す。

300リアパネルはCUSTOMとまったく同じ。

310
付属のフットスイッチで操作できるのはチャンネルの切り替えとLOOPのオン/オフだ。

320以上で商品の説明はおわり。

さて、実はもう何人かのMarshallギタリストにASTORIAを試して頂いている。
皆さん、パッと自分の音楽に絡めて試されるので、どうしても好みは分かれるところだが、3モデルとも今のところネガティブな意見はまったくなし!皆無。
私もこういうことをもうずいぶんと長いことやっているが、プロ・ギタリストからこれほどお褒めの言葉を浴びたモデルはないよ…。
「あ、ココはもうちょっとこうした方がよかった…」というご意見を多かれ少なかれ頂戴するのが普通なのだ。
もちろん、皆さんそういうポイントが例えあったにしても完璧に使いこなされてしまうので決して問題ではないのだが…。
冒頭に記した新商品アイデアのメモのクダリもあるので特にCLASSICが褒められるとうれしいね。
ただね、どのモデルも持ち上げてもらうと、皆さん「ウッ…」っておっしゃいますな。
でも、この重量がこの音に大きく関与していることを先刻ご承知でいらっしゃるのでこれまた何ら問題にはならないようだ。
もうひとつうれしかったのはルックスに関して。
誰がどう見ても今までのMarshallとはよく言っても「遠縁」ぐらいのたたずまいを見せているが、コレがまた大好評。
私も40年前からMarshallを見続けているので最初「ムムム…」と思ったが、今では色、形ともに愛しい。
これもこの最高のトーンと弾き心地がなせるワザなのかもしれない。

ASTORIAをお試し頂いた皆さんのご感想と評価は「試奏レポート」として順次Marshall Blogにアップしていくので、ご購入をお考えの皆様のご参考になれば幸いだ。

ルーク篁さん…弾きまくり。
かなりお気に召して頂いた。

330v島紀史さん…CLASICで弾きまくり。
ノンちゃんはエフェクターで歪ませるからね。

340v関雅樹さん…1974Xと弾き比べ。
実はもうCLASSICを大舞台で使ってもらった。

350ichiroさん。
コンボにご執心の音にシビアなichiroちゃん。へへへ、ichiroちゃんにもメッチャ気に入って頂いた。

360vD_Drive、Seijiさん。
微に入り細にうがちチェックして頂いた。どのモデルも「気持ちエエ!」の連発。

370vYukiちゃんも!
弾きに弾きまくって頂いて、興味深い感想をたくさん頂いた。

380v田川ヒロアキさん。
「ブルーのが一番好みです!」…オイオイやっぱり見えるんじゃん!というギャグを交えてこれまたいつもの美しいトーンで徹底的に弾いてもらった。

390vRon Ron Necordsの田島朋仁さん。
愛用のレスポールでひとつひとつのモデルを丁寧にトライ。Jubileeをいつも使ってくれているが、それとは当然また異なる味わいのASTORIAを気持ちよさそうに試してくれた。

400vMary's BloodのSAKIちゃん。
「可愛い!」連発!
SAKIちゃんもずいぶん弾きまくってくれた。ASTORIAは音の輪郭がハッキリしているので彼女のシュレッディングが一層際立つ。

500v若手も大よろこび!
ギターを弾いてるのはMASHAくん。その右はFury of Fearの西村守くん。

510v大の仲良しのTORNADO-GRENADEの雄太くんも駆けつけてくれた。
マァ、みんなよ~弾くわ~。
こうしたコンボはメタル系のイメージからどうしてもかけ離れてしまうが、繰り返しになるが、何しろレスポンスが速く、音のクッキリ感がケタ違いに良いので、こうしたシュレッディングにも最適なのだ。
何より弾いている自分が一番気持ちいいハズだ。

詳しい試奏レポートは近日掲載の予定。

520こういうモデルは、「やっぱりいい音はいいアンプから!」ということを思い知らされてくれるネェ。
5月13日以降、楽器店で見かけたら是非試して頂きたい。
できれば自分の一番気に入っているギターで試すことをオススメします。
ASTORIAで弾いて出てきた音こそ、そのギターの音ということです。

50_3

2016年4月 6日 (水)

Metal Never Die!~ TORNADO-GRENADEのファースト・フル・アルバム

夜中の廃工場。
時は2月の上旬。
遠いわ、寒いわ、眠いわ、の三重苦を乗り越えてでも行く必要があった。
ナゼならそこにMarshall、NATAL、EDENがあったから。
そう、私にとってはチョモランマであり、K2であり、カンチェンジュンガなのだ!
そして、TORNADE-GRANADEの連中が待っていてくれたから。
ここは3月23日に初めてのフル・アルバムをリリースしたTORNADE-GRANADEのプロモーション・ビデオ撮影の現場なのだ。

10これがそのファースト・フル・アルバム。
タイトルは『LOVERUPTION』という。
「love」と「-ruption」を組み合わせた造語かな?「loveruption」なんて英単語は存在しない…ハズ。
「-ruption」というのはラテン語を語源としていて、「破砕」とか「破壊」を意味する。
だから「失恋」という意味かな?
でも、アルバム冒頭の序曲的インストゥルメンタルのタイトルは「Love Eruption」となっている。
「eruption」は「噴火」という意味なので、やっぱり「爆発する愛情」っていう意味なんだろうね。

アルバム全体を通して聴いて、テーマは「愛」ということなのだろうが、私にはこの若い5人組の「へヴィ・メタルへの愛情」と見て取った。
以下、『LOVERUPTION』については逐一触れていく。
240cd
さて、完成したビデオは最後に見て頂くとして…。
そのビデオに出演しているモデルさんも現場に来ていたのでハイ、ポーズ…はいいんだけど、かわいそうに、寒そ~!
現場が「廃工場」と聞いて、こっちはモモヒキはいてセーター着て、ダウンを決め込んで行ったワケ。年取るといったん風邪引くとなかなか治んないだよ。
それなのにこの真冬の真夜中、火の気のないところで肩出しちゃって…風邪ひかなかったかしら?
どうもありがとう!

20vバンドさんはめ~いっぱい元気!
ヤル気満々だ~!
若いって素晴らしい。
だいたいコレで夜中の12時チョット前。
いつもなら完全に床に入って本を読んでいる時間。文庫の2、3ページも読めば一発で眠くなる時間だ。

30

ボーカルの塚本"JOE"旭。

40vギターの松浦カズマ。

50v同じくギターの真壁雄太。絶対に人見知りをしない。

60vベースの寺沢リョータ。

70vドラムのドラゴンシャドウ村田。

80v収録するのはアルバムのリード・チューン「Love Never Dies」だ。

90「love」は抽象名詞で数えられないので、動詞に三単現の「s」をつけることができない。にもかかわらず「dies」としているのは「ひとつの愛の物語」ということなのだろう。

100冒頭で触れた通り、このアルバムには「愛」や「Love」という言葉がふんだんに盛り込まれている。

110親しみやすいメロディにあまりにも甘ったるい純愛物語…。

130そんな激甘テイストが超激辛のテクニカルでシャープなメタル・サウンドと絡みあう。
コレガいい。
140vこの辺りは我々の世代のロックにはまったくあり得ない感覚だ。
現実的に我々が若い頃には絶対にこんなロックの曲はあり得なかった。
ロック・チューンに「愛」なんて言葉を乗せるのは御法度だったのだ。それは歌謡曲とフォーク、あるいはニュー・ミュージックの仕事だった。
まず、このあたりの感覚がおもしろい。

150vMarshall Blogでは、よく「今の世代の感性を生かした上での温故知新」を実践する若いバンド期待していることを書いているが、このバンドはそのひとつの理想形だと思っている。

170v
サウンドとしては、伝統的なハード・ロック・サウンドと遠慮会釈のないシュレッディングで特段新しいものないが、コレでいいのよ。
「新しい」ということだけがいいというワケでもないし、「新しい」と思ってやってるつもりで、おもしろくも何ともない音楽いかに多いことよ。
170

黄金時代のロックのテイストをそのまま復元している若いバンドもいて、それはそれでとてもうれしいのだが、チョット違うような気がしている。
ナゼなら、70年代のサウンドが聴きたければレコードやCDで実物を味わえばいいワケだし、当時のホンモノの空気感を体験している世代は(私だけかもしれないが)、はるかに年下の若いバンドのそういうサウンドに違和感を覚えてしまうことにある時気がついたのだ。
そう、コレは「空気感」の違いとしかいいようがなくて、そうしたバンドのストイックな姿勢に息苦しい印象を受けてしまうのだ。
まったくうるさいことを言うジジイだ、私は。

160vそういう意味ではTORNADO-GRENADEはゲーム世代の、アニメ世代の、スマホ世代しかできない「肉食ロック」をノビノビと演っているように見えるのだ。
例えば8曲目に収録されている「Love Bliazzard」。
ブギである。
これまたいつもMarshall Blogに書いていることで、令文さんの受け売りでもあるが、「最近の若いバンドには『3』の感覚が欠落している」…つまり若いバンドはシャッフルやブギを知らないのではないか?ということなのだが、TORNADO-GRENADEはドロッドロの愛の言葉を乗せてブギを演奏して見せている。
しかも、胸のすくようなハードなブギだ。
そう、Status Quoのように演奏する必要はない。
ナゼなら君たちは若いんだから。
フト考えたのは、この曲のタイトルはリョータくんからお父さんへのプレゼントかな?と一瞬思ったのだが、JOEくんの作品なので私の期待は邪推に終わった。

190v本人たちにとっては不本意かもしれないが、私なんか彼らのステージを見ていると、カッコつけているのがカッコ悪くておもしろいし、カッコつけていないところが自然ですごくカッコよく見える…。
だいたい「♪荒神見ない、荒神見ない」なんて料理を忌み嫌う曲かと思っちゃったよ。
そうしたら「Cause in Midnight」だった。
ちなみに「荒神様」は台所の神様とされている。

180この2人のギター・アンサンブルも見事だ。
最近雄太くんはJubileeを愛用して、お揃いのグレーのキャビを狙っている。

200収録曲すべての編曲を担当しや数曲の作品を提供しているカズマくんは1987で「Marshall Eruption」してくれている。

210もう、眠くて付き合っていられないんで、トットと失礼させて頂いたが、撮影は朝まで続いたようだ。
あ~、早く帰って来てヨカッタ。

220お待たせしました!
それではトクとご覧あれい、「Love Never Die」!

上で触れた以外にも聴きどころ満載の若メタル。
是非、ご注目頂きたい。

240cd

TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

230
(一部敬称略 2016年2月上旬 埼玉某所にて撮影)

2016年4月 5日 (火)

【号外】 Remembering the Guv'nor!

4月5日はMarshallの創始者、Jim Marshallの命日だ。
あれからもう丸4年…本当に月日が経つのが早い。
ジム、先月のMarshall GALA大盛況でしたよ!
あなたにも観て頂きたかった…。

Jcm 4月5日にはジムに関するMarshall Blogの記事を読み返すことにしている。
どれも拙文でお恥ずかしい限りだが、こういうのを残しておくのはいいことですな。
その時は覚えていても、次第に忘れていってしまうから…。

<Marshall Blog : Jim Marshall関連の記事>

ありがとうジム・マーシャル!<前編>~I Remember Jim!

ありがとうジム・マーシャル!<中編>~I Remember Jim! 2

ありがとうジム・マーシャル!<後編>~I Remember Jim! 3

ジム・マーシャルの生涯を祝う会

【イギリス‐ロック名所めぐり vol.1】 マーシャルの生まれ故郷<前編>

【イギリス‐ロック名所めぐり vol.2】 マーシャルの生まれ故郷<後編>

2016年1月11日 (月)

【訃報】ピエール・ブーレーズとデヴィッド・ボウイ逝く

昨年末、Lemmyが急逝してしまい驚いたばかりだが、年明け早々音楽家の訃報が二件飛び込んで来た。
ひとりはフランスの作曲家・指揮者のピエール・ブーレーズ(Pierre Boulez)。2016年1月5日死去。享年91歳。
…と言っても、指揮者としてのブーレーズの名前は昔から知っていたものの、作品に親しんでいたというワケではない。
それでもここで取り上げているのは、ブーレーズが『Boulez Conducts Zappa: The Perfect Stranger』というFrank Zappaの作品集を残しているから。
それとて愛聴しているワケではないのだが、やはりジャンルを問わず世界的に名の知られた芸術家を失うのはとても寂しことだし、哀悼の意を表したかった。

下の写真でZappaのCDジャケットの下にあるのは、にフランクフルトで毎年開催される世界最大の楽器の展示会「Frankfurt Musik MESSE」に十年前ぐらいに行った時、ドイツの楽譜出版社のブースにいきなり飛び込んで、「現代音楽の作曲家の写真集があれば売ってください!」とお願いしてみたところ、「こんなのでよければ…」と無料で頂戴した本。
バルトーク、ストラヴィンスキー、ショスタコーヴィチ、コダーイ、メシアン、シュトックハウゼン、リゲティ、ワイル等々、興味深い人達がズラリと網羅されていて、ガツンとブーレーズが1ページ割かれている…のはいいんだけど、ドイツ語で読めん。でも私の宝物で大切にしている。

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

M_img_0538 そして、とうとう入って来てしまったイヤなニュース。
10日、18か月間に及ぶ癌との闘病生活を経てDavid Bowieが亡くなった。
Marshall的には、直接はほぼ関係ないかも知れないが、全盛期を共にした相棒、Mick RonsonはMarshall MAJORの愛用者だった。

中学生の時に『Ziggy Stardust』を初めて聴いた時は感動したナァ。冒頭の「Five Years」でまずヤラれた。「こんなにいい曲がこの世にあっていいものか?」と思った。
リアル・タイムで聴いた彼のアルバムは『Station to Station』からだったが、次の『Low』でもう聴かなくなっちゃった。スミマセン。
でも、『Station to Station』以前のアルバムはほとんどすべて持っていて、最近もよく「Life on Mars」を聴いていたところだった。
Bowieの生まれ故郷にも行った。
テムズ川の南岸のブリクストンという街である。

M_img_7212「Bowieの生まれた街」ということ以外の大した予備知識なして訪れたのだが、地下鉄の駅から出た瞬間、「アレ、ここはヤバい系?」とピンときた。
何しろ黒人ばかりなのだ。
それでも「ロック名所めぐり」のネタになりそうな所だけ写真を撮って街を離れたのだが、後で調べてみたら案の定、昔このエリアはギャングの巣窟だったそうだ。
The Whoの『さらば青春の光(Quadrophenia)』の冒頭ではこんなシーンが出てくる。
若者が麻薬のやり取りをしているところで、一人が「オイ、このヤク、どこで手に入れたんだよ」と言うと相手が「ブリクストンにキマってんだろ」みたいな場面だ。
Bowieはそんなところで生まれたのだ。

M_img_7230 私が高校の時に来日したが観に行かなかった。その模様がライブ・アルバムにもなった。
ナゼか興味がわかなかった…というのはやはり『Low』以降の作品に全く惹かれず当時いい印象を持っていなかったからだと思う。
同時に、80年代のロックのポップ化をどうしても受け入れることができなかったのだろう。
何度も書いているように、私にとっては、やはり80年代は「ロックの暗黒時代」なのだ。
「Let's Dance」とかナニがいいのがサッパリわからなかったナァ。
私にとってのBowieは「Rock 'n' Roll Suicide」であったし、「Time」であったから。


反対に初来日は観たかったナァ。
1973年の4月。
Bowieは「オロンセイ号」という豪華客船で横浜港にやって来た…ということを知ったのはミュージック・ライフ誌のバック・ナンバーでだった。
極度の飛行機嫌いだったBowieはアメリカ・ツアーに行く時もクイーン・エリザベスを使ったとか…。
時期的には『Ziggy』の翌年の来日で、レパートリーも最高。
山本寛斎がデザインした「出火吐暴威」と書かれた衣装に包まれたステージのBowieの姿はすこぶるカッコよかったらしい。当たり前か。
名古屋、広島、神戸、大阪と回り、東京の会場は渋谷公会堂と新宿厚生年金だった。
すべての公演を終了し、また横浜港からウラジオストクへ渡り、シベリア鉄道で陸路ユーラシアを横断したという。優雅な時代である。

なんだかんだで結局Bowieを追いかけることは全くしなかった。
もしかしたら一番好きになったのは最近なのかもしれない。
頻繁にイギリスに行くようになってからだ。
私の感覚ではイギリスにおけるDavid Bowieの音楽は、日本でのそれより比べものにならないぐらい偉大なもので、イギリス人の生活の中にDavid Bowieの歌があるようなイメージがあるのだ。
今でも地下鉄のコンコースのストリート・ミュージシャンは、最新のヒット曲のように「Space Oddity」を歌うし、街に流れる「Changes」のイントロや、「Diamond Dogs」や「Young Americans」をロンドンで耳にするとメチャクチャ刺激的に響くのだ。
イギリス人にとってはビートルズやストーンズに比肩するホンモノの「"Heroes"」のうちの一人だったのだ。

『Ziggy』のジャケットを撮影した場所には何回も訪れている。
もちろんMarshall Blogでレポートしているので是非ご覧頂きたい。

Marshall Blog:【イギリス‐ロック名所めぐり vol.3】 ピカデリー・サーカス周辺

本当のスター・マンになってしまったDavid Bowie。また、ロックは偉大な財産を失ってしまった。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

2015年12月29日 (火)

【訃報】 Lemmy逝く

Lemmyの訃報が報じられた。
24日に誕生日を迎えたばかりだった。死因はガン。享年70歳。

Lemmy逝去のニュースは長年にわたる友人でラジオ&TVのホスト、エディ・トランクという人が報じ、その後それが事実と確認させれると各界から弔辞が寄せられた。
OzzyのTwitterへの投稿…
「今日、レミーという最愛の友を失った。みんなが悲しく、そして寂しがることだろう。彼は戦士であり伝説だった。そっち側でまた君と会おう!」

Motorheadの公式facebookでは…
「これを伝えるのはたやすいことではありませんが…強靭にして神聖な我々の友、レミーが極度の急襲性ガンのため、ごく短い闘病期間を経て今日亡くなりました。彼が病気のことを知ったのは12月26日、自宅でレインボーから持ってきたお気に入りのコンピューター・ゲームの前で家族と一緒に過ごしていた時のことでした。
我々はこのショックと悲しみを表わすことができません。言葉が見つからないのです。
これ以上のことを言うにはまだ少し時間がかかるでしょう。今はムリです。
今はMotorheadを爆音で聴くかありません。」

G_lemmy4_2 Lemmy Kilmisterも真のMarshallプレイヤーだった。
その長年の功績に対し、2008年、MarshallはLemmyのシグネチャー・モデル、1992LEMを発表した。
私の認識に誤りがなければ、Marshallからベース・アンプのシグネチャー・モデルをリリースしたのはLemmyだけだし、もう今後も現れないであろう。
このモデルは、「Murder One」と愛称が授けられていたLemmy愛用の1976年製の1992 Super Bassのクローンで、1959 Super Leadとハイブリッド仕様にされた改造もオリジナルに忠実に再現されていた。
Marshallベース・アンプ最後期の傑作だった。

G_1992lem 実は、私はHawkwindが苦手で、かつMotorhead世代ではないので彼の音楽に大きな思い入れがあるワケでは全くないが、2010年にLoud Parkで観た時は問答無用でカッコよかったナァ。
写真で見るとかなりデカイ印象だったが、ステージそででお会いした時、私と大差なかったのが意外だった。

そして、この『極悪レミー』という映画が封切られた時、配給のレコード会社からのリクエストで映画館に1992LEMをディスプレイした。
関係者向け試写会にお呼ばれで拝見したこの映画、メッチャクチャおもしろかったナァ。
いっぺんにLemmyが好きになった。
G_lemmy3_2 ロック界はまた「スペードのエース」を失ってしまった。
本当にこの先ロックはどうなっていくのだろうか?
このことばかり心配している。

Ian Fraser Kilmister…安らかにお眠りください。

 

2015年11月19日 (木)

Marshall Eyewear Launched!~マーシャルのメガネとサングラス

今日はおしゃれな話題なんだけど、シケた話しでスタートさせて頂く。
…というのは「年齢と視力」のこと。


いつもは「年を取るのも悪いことばかりじゃない」なんて強がりを言ってるけど、イヤァ、目が悪くなってきて困ったワァ。
生来、特段視力が強いというワケではないんだけど、おかげさまでどうやらウチは目がいい家系のようで、先日死んだ親父は82歳で裸眼で新聞を読んでいた。
私も子供の頃からメガネを必要としたことがなかのだが、運転免許を取る時に「眼鏡等」になってしまった。
ショックだった。
通学電車の中で本を読み過ぎたせいか、ひどい乱視になってしまっていたのだ。まさか、目が悪かっただなんて…。
18歳にして人生初めてのメガネを作った。驚いたナァ~、だって視界が一割ぐらい明るくなったんだもの!
その後、以前の会社で信州に長い間住んでいるうち、自然に視力が回復したらしく、免許証から「眼鏡等」の表示が消されて現在に至っている。
でも、最近はダメだね。写真やこのブログをやるようになってからは加速度的に視力が衰えた。
そして、老眼が加わった。
最近の名刺って凝ったデザインが多いじゃない?片隅に極端に小さな文字でゴチョゴチョっと住所や電話番号を載せていることが多い。
読めないんですよ、メール・アドレスが…。「6」か「8」か、「i」か「l」か…もう「0」か「o」かなんてまったく判別できん。
そういう時は視力抜群の下の子に読んでもらう。一発よ。若いって素晴らしい。
それと困るのがCDのライナー・ノーツ。
コレが読めない…というかツライ。
特にジャズのレコードは著名な評論家が貴重な情報をライナー・ノーツに書き込んであることが多く、いつもではないがタマにその英文を読むことがある。
LPの時はいいのだが、CDになってからというものはどうにもイカンね。
レコード会社は「どうせ誰も読みゃせんだろ」とでも思っているのか、遠慮なしに猛烈に縮小して載せやがる。読みたくても見えない!
…ってんで、しばらく前にとうとう天眼鏡を買った。
ところがコレもまたうまくいかない。凹レンズだか凸だか知らんが、アレを通して細かい字を追っていると気持ち悪くなっちゃうのだ。
そこで、天眼鏡を買おうと入った浅草仲見世通りのバッタ屋の主人の言葉を思い出して最近試してみたのがリーディング・グラス。
早い話しが老眼鏡だ。
コレはすごいね。細かいものがすべて見えるぜ!なかなかの快感!
ひとたび細かいものに目をやって、そのまま周囲を見渡そうものなら、オエっとなって、めまいがしてしまうが、小さな文字を追うには便利で快適なこと極まりない。
即日天眼鏡はパソコンの前から姿を消した。
ハイ、ジジイの独り言おわり。

さて、Marshallが「#LIVEFORMUSIC」の旗印のもと、ヘッドフォンやらスピーカーやら衣料品や携帯電話を取り扱っていることは皆さんよくご存知の通り。
今日はMarshall Eyewearのご紹介。
以前、ココで軽く触れたこともあったが、正式に発売が始まったのでその詳細をお届けすることにする。
「Eyewear(アイウェア)」という言葉は日本ではそれほどなじみがあるようには思わないが、読んで字のごとく、目に関するグッズのことだ。
すなわちメガネやサングラス。
Marshall印のそれらのアイテムがMarshall Eyewearというワケだ。

C_1411_marshall_11_1206Marshall Eyewearは大きく分けて二種類。
つまりメガネとサングラスの商品群に分けられる。
そして、それぞれに共通のデザインとフィニッシュのフレームが用意されている。
逆にいえば、ほとんどのフレームにメガネとサングラスのバージョンあるということ。
ただし、全部ではないので要注意。

そのバリエーションは14モデル、96種類に上り、すべてのフレームにはMarshallスクリプト・ロゴが入っている。
それではひとつずつ簡単に紹介していこう。まずは「Optical」と呼んでいるメガネ系。

あ、そうそう、さすがMarshallがらみの商品だけあって、それぞれのシリーズには有名ミュージシャンのファースト・ネームにちなんだかのような名前が付けられている。
しかし、このネーミングは、「このモデルは〇〇〇のイメージ」ということで付けられたワケではなく単なるシリーズの名前だということを念頭に置いておいて欲しい。
でも、その名前で誰を連想するかというのも楽しい。誰を想起するかはあなた次第。
世代によって解釈が変わってくるは必至だろう。
私なんか、「誰だコリャ?」なんてものいくつかあった。
そんな話を交えてGo!

まずは「BOB」。
BobはBob Dylanでしょう?Bob Geldofなんて言ってる人もいたな。Bob Brookmyerとか?
下は「BOB」シリーズの「Dark Turtle」というモデル。
このシリーズには他に「Graphite」と「Vinyl」というモデルがある。

C_marshall_opt_bob_dark_turtle続いては「Bryan」というシリーズ。
Bryan Ferryだな。Brianではないところに注意?だから少なくともBrian Mayは重ならない。Marshallじゃないし。
イギリスでは北の方に行くと「i」ではなく「y」のブライアンが多いようだ。ちなみにBryan Ferryは「ジョーディ」、すなわちイングランド最北の大都市、ニューキャッスル・アポン・タインの出身だ。
コレは「BRYAN」シリーズの「Crimson」というモデル。
このシリーズの他のモデルは「Black Gold」と「Havana Nights」だ。

C_marshall_opt_bryancrimson「Jack」は誰のことだろうナァ。Jack Wilkinsは私の大好きなジャズ・ギタリストだ。
写真は「Gold」。このシリーズには「Concrete」と「Havana Days」がラインナップされている。

C_marshall_opt_jackgoldJackをかけてゴキゲンなお兄ちゃん。あんまりゴキゲンには見えないか…。「チッ、何だよ、アイツ来ねーなー。15分も遅刻してるじゃねーか」みたいな?

C_1411_marshall_10_1068_blacklogoこれは「JAMES」の「Black Velvet」。このシリーズはこのモデルだけ。
Jamesは誰だ?
James Taylorか?私ならPat Methenyの「James」だな。でもこの曲はJames Taylorに捧げられたものだから同じことか?

C_marshall_opt_jamesvinyl「JIMI」とくればファースト・ネームはひとつしかあるまい。しかし、このモデルに「Jimi」と名付けるところがかえって面白いナァ。
コレは「Black Velvet」。他に「Gold」と「Gun」というモデルがある。
ちなみにJim Hendrixの本名は「James Marshall Hendrix」だ。

C_marshall_opt_jimiblack_velvetとにもかくにもAerosmithのドラマーの名前しか出てこなかった「JOEY」。私より若い世代ならすぐに「Ramone」が思いつくってサ。
これは「Gold」。この「JOEY」シリーズのラインナップはJIMIと同一。レンズまわりのデザインがJIMIより丸まっちい。

C_marshall_opt_joeygold「MICK」とくればJagger。イヤイヤそうはさせん。またTaylorと行こうか!同じバンドなんだし!
コレは「Gun」という仕上げ。ラインナップはコレもJIMIと同じ。
つまりJIMIとJOEYとMICKはフィニッシュのバリエーションが共通ということになる。
どうせなら「JIMI」と「NOEL」と「MITCH」にすればヨカッタのにね!

C_marshall_opt_mickgun「NICO」はどう転んでもNicoだね。
The Velvet UdergroundのNico。本名はChristina Paffgen。この人はドイツ人で、元々は女優でモデルだった。
1962年のBill Evansの人気盤『Moonbeams』のジャケットのモデルがNicoなのはよく知られている。

Mbそれから干支がひと周りするとこうなる。
彼女、この中でDoorsの「The End」を歌っているんだけど、中学生で初めて聴いた時、あまりのオドロオドロしさにビックリしたナァ。

J1 で、コレは「NICO」シリーズ。
「Horn Imitation」と名付けられているモデル。「horn」は「角」ね。
このシリーズのバリエーションには「Cuba」、「Turtle」、「Vinyl」がある。

C_marshall_opt_nicohorn_imitation以上がOpticalと呼ばれているメガネ系。
続いてサングラス系を紹介する。

C_1411_marshall_01_195_blacklogo_2まずは「AMY」というシリーズ。
コレはOpticalにはラインナップされていない。
AmyというのはAmy Winehouseという女性歌手のイメージだろう。我々世代で思い当たるミュージシャンはいない…いるのかな?
写真は「Crystal Wood」というモデル。「Bordeaux」と「Turtle」というチョイスもあり。

C_marshall_sun_amycrystal_wood「JOHNNY」シリーズには「Vinyl」、「Chesnut」、「Dark Turtle」、そして「Red Transparent」をラインナップ。
写真は「Vinyl」だ。
しかし、Johnnyとなると誰だろう?スッとでてくるのはJohnny Winterということになるけど…。
Johnny Thundersという説もあり。私はチト門外漢だ。

C_marshall_sun_johnnyvinyl_2

「KEITH」シリーズの「Crystal」。他にブラック仕様の「Vinyl」がある。
KeithはMoon?Richardsか、ココは。キーボード弾きの皆さんはEmersonと取って頂こうではないか。
Keith MoonのイトコがMarshallにいるのは以前にもどこかに書いたね。おエライさんだよ。

C_marshall_sun_keithcrystal

「LOU」シリーズ。コレはイメージがすんなり沸くね。Lor Reed。
一時は『Transformer』だの『Berlin』だの『Coney Island Baby』だの聴いたものだ。ごく短期間だったけど。
写真は「Vinyl」。「Dark Turtle」もあり。

C_marshall_sun_louvinyl

「NEIL」シリーズからのピックアップは「Chesnut」。「Dark Turtle」と「Vinyl」も用意されている。
NeilはYoungなんでしょ?ナンカ苦手なのばっかりなんだよな~。
このNeilというのはクセモノで、同じ発音で「Neal」と綴るパターンもある。
NealとなるとHefftiだな、私の場合。
他にもNealはSchon、Morseがいる。お、RushのドラムはNeil Pertだ。
結構ポピュラーな名前だけど、今まで「ニール」ってヤツに会ったことないナ。

C_marshall_sun_neilchestnut

以上はサングラスだけのラインナップ。
以下はOpticalと同じシリーズだがフィニッシュがチョット異なるので要注意。
サングラスの方がバリエーションが豊富だのだ。

C_1411_marshall_01_119
「BOB」シリーズは「Vinyl」、「Matte Black」、「Turtle」の3タイプ。写真は「Matte Black」。

Me_marshall_sun_bobturtle「BRYAN」シリーズは2種類に分かれる。柄の部分がOpticalと同じタイプには「Concrete」
「Black Gold」、「Crimson Front」、「Crimson」、「Havana Nights」とにぎやかなラインナップ。
ここでは「Crimson」といこう。

Me_marshall_sun_bryancrimson もうひとつの「BRYAN」。
柄の部分がワイヤーのように細い「BRYAN CABLE」シリーズだ。
写真は「Black Gold」。他のモデルは「Concrete」、「Crimson」、「Havana Nights」。

C_marshall_sun_bryan_cableblack_gol「JACK」シリーズのサングラスは「Havana Days」と「Concrete」と「Gold」。写真は「Gold」ね。

C_marshall_sun_jackhavana_days「JIMI」は写真の「Gold」の他に「Black Velvet」、「Gun」、「Havana Nights」、「Python」、「Second Skin」とコレもにぎやかッ!

C_marshall_sun_jimigold「JOEY」は「Python」、「Black Velvet」、「Gun」、「Havana Nights」、「Second Skin」。
写真は「Python」。ヘビガラではないよ。

C_marshall_sun_joeypythonそして「MICK」。
「Second Skin」、「Black Velvet」、「Gold」、「Gun」、「Havana Nights」、「Python」。
写真は「Second Skin」。

C_marshall_sun_micksecond_skin_2最後に「NICO」。写真は「Cuba」。何か甘くておいしそうだ。
他に「Dark Turtle」、「Grey Transparent」と「Vinyl」が選べる。

C_marshall_sun_nicocuba_2…と商品のラインナップは以上。
皆さんわかっていると思うけど、歪みません。
発売は2015年11月17日(火)、つまり今週の火曜日。
サイズは商品にもよるけどSとLが用意されていて、お値段の方は税別で24,000円、27,000円、32,000円の三種類の設定があるそうだ。
メガネの方はレンズは別扱い。すなわちフレームだけの取り扱いとなる。

どこで買えるかというと…
Coolens渋谷店
EXPRESS GLASS 横浜店
Oh My Glasses
リンクを貼っておいたので興味のある人はチェックしてみてね。
今後もその他眼鏡店、アパレル店を中心に随時展開予定だそうだ。。
輸入発売元は「株式会社エムズプラス」。
以上でMarshall Eyeweareの「アイウエオ」をおわかり頂けたことと思う。
オフィシャル・サイトでは別の商品写真が見れるのでご参考にどうぞ⇒コチラ

ここから先はオマケだ。
「どうしようか」とかなり悩んだけど、写真をサイズダウンして、更にモノクロにして載っけることにした。
参考だよ、参考。私が決して出たがりなワケじゃないことは皆さんご存知の通り。
オッサンがかけるとこうなるという見本ね。イメージ・ダウンにならなきゃいいが…。

コレはJOHNNYのVinyl。

Me_1KEITHのVinyl。

Me_2JACKのGold。

Me_3AMYのTurtle。

Me_4コレがですね~、どれもものすごくかけ心地がいいのよ。顔にピタ~っと張りつくような感じで重さを感じさせない。顔の一部みたいな感じなの。
気に入ったのはJOHNNY。
横のMarshallスクリプト・ロゴがうれしいなったらうれしいな!
車を運転する時はいつもかけてます。
<追記>今、輸入販売元のエムズプラスさんの友人から情報を頂いた。このJohnnyは「♪ガラセッザクィーン」のSex PistolsのJohnny Rottenからだそうだ。
ちなみに「rotten」というのは「腐ってる」という意味ですからね。今はJohn Lydonっていうのかな?
オラオラオラオラ!私もいよいよパンクだぞ!

Sg2_2 小汚いオッサンが登場してしまったのでお口直しに今日はコレでさようなら。
Marshall Eyewear、どうぞよろしく~!

Me_model

 

2015年11月14日 (土)

クリス・デュアルテがやってくるぞ(ベース野郎アメリカへ飛ぶ) <後編>

それではオガンちゃんのインタビュー<後編>をどうぞ!

   ★    ★    ★    ★

S:クリスと初めての日本で演ったのはいつでしたっけ?

O_img_5432_6O:2006年ですね。
S:JIROKICHIで演った時?
O:そうです。
S:ギッチギチに混んでた。考えてみると私、それも含めて以降のギグは全部観てますわ。
O:そうですか~!
あの時、実はね…時効だから言いますけど…はじめのうちはチケットが五枚しか売れてなかった。
S:え~、あんなにパンパンだったのに~?
O:それで、どうしようか?!…ってことになった。で、インターネットで「クリス・デュアルテ、テキサス、ギター、スティーヴィー・レイ・ヴォーン」と検索ワードを入れて、引っ掛かって来たレコード屋とかライブハウスに片っ端から情報を送って宣伝してもらったんです。
「トモダチ」がテーマというのは、その時の気持ちに戻ろう!っていう意味合いなんですね。


<ちょっとこの後はしばらくカット。オガンちゃんとの秘密の会話>


S:で、こないだのツアーの千秋楽がニューヨークのイリジウム。どうでした?いい店だったでしょ?20年近く前にLes Paulを観に行った。
O:Les Paulだらけですよ、店の中。写真やらなんやら。いまだにトリビュートでLes Paulのトリオが出てますよ。
ビックリするぐらい音響がヨカッタですね。張り切って演りました。有名ですもんね。
後はマンハッタンで知っているのは「バードランド」ぐらいですから。Ron Carterをバードランドで観ました。
S:まだヴィレッジ・ヴァンガードはあるでしょ?私が行った頃はまだスイート・ベイジルとかヴィジョネスとかがまだありました。モダン・ジャズの生き証人と言われるヴィレッジ・ヴァンガードの創始者、マックス・ゴードンがまだ生きていて、店の後ろの方にいましたもんね。私もヴィレッジ・ヴァンガードでRon Carterを観たことがあります。
O:へ~。
イリジウムとにかく音がヨカッタですわ~。
S:確かに。それとLes Paulのギターの音がこの世のものとは思えないぐらい美しくて、演奏がメチャクチャうまいのに驚きました。

★★★イリジウムのChris Duarte Group★★★
Thelonious Monkの「52nd Street Theme」という曲があるように1950年代は西52丁目にはバードランド(モダンジャスの始祖、Charlie Parkerのニックネーム「Yardbird」、「Bird」にちなんで名前が付けられた有名なジャズ・クラブ。今はその名前を引き継いでの場所で営業している)を中心にジャズ・クラブがひしめき合い、人気ミュージシャンが毎晩駆け足で何軒もの店をハシゴしていたという。
イギリス-ロック名所めぐり」よろしく、私も20年前に52丁目を訪れてみたが、もうジャズの姿は影も形もない。
その後、ジャズ・クラブは中心をグリニッジ・ビレッジに移したが、Brecker兄弟がやっていたセブンス・アヴェニュー・サウスやスイート・ベイジル等の人気の店も閉店し、ニューヨークのジャズ・シーンもここ20年で一段と寂しくなってしまった感がある。なんて、最近はもうずいぶん言ってないので知った風な口がきけたものでもないが…。
その中で、一流ジャズ・クラブとして気炎を吐き続けているのがアッパー・ウエストのリンカーン・センターの前にあるイリジウムというジャズ・クラブ。
リンカーンセンターといえば、メトロポリタン・オペラハウスやエイブリー・フィッシャー・ホール、世界中のクラシックのエリートが通うジュリ―アード音楽院(Miles Daivisの母校)が集まっているアメリカの音楽&演劇芸術の本拠地だ。ロケーションがいいじゃないか。
チョット前まではLes Paulが毎週月曜日に出演していることで有名だった。
Lesはそれまでミッド・マンハッタンにあったファット・チューズデイという小さな店に毎週出演してたが、閉店してしまったので拠点をイリジウムに移した。
それを知らずに初めてニューヨークに行った時、Les見たさにファット・チューデイを訪ねてしまった。その後、イリジウムのことを知り、翌年めでたくLes Paulに会うことができた…というワケ。

そんなアメリカでも今となっては一、二を争う有名なジャズ・クラブで先日The Chris Duarte Groupはツアー千秋楽を迎えたのであった。

100Chris Duarte
ホントだ!壁がLes Paulの写真だらけだ!昔は深緑色の無地の壁だったような記憶がある。

110v小笠原義弘

120vJohn McNight
相変わらずデカイ!もうすぐ彼が叩くNATALの音が楽しみでしょうがない!

130vオガンちゃんはアメリカで調達したEDEN WT-800とD115XLTを使用。
コレのデリバリーににまつわる「ポンティアック事件」は前編をご覧あれ。

140vウワ~あのプレイが聞こえてくるようだ!楽しみだな~。

150vますますパワー・アップしたというクリスとどう対峙するのか…。

160v同じく進化を続けるオガンちゃんの日本でのクリスとのプレイに注目だ。

170v

(写真提供:Jim Belmond)

インタビューに戻る。

★    ★    ★    ★

S:そうそう、クリスは自分のラスト・ネームをどう発音しています?
O:クリス・ドゥアールテ。チョット舌を巻いてドゥアールテ。

O_img_5444_2

S:日本語になると、以前は「デュアルテ」と表記していたけど、最近は「デュアーテ」になってますね。
でもMarshall Blogでは昔ながらの「デュアルテ」にしています。その発音ですと「ル」入れていい感じですね?
O:それで合ってます。
本人はハッキリ「ル」って言っています。
こういうのよくありますな。ランディ・ローズとランディ・ローデスみたいな。
S:ロリー・ギャラガーなんて「ギャラグハー」でしたからね、昔は。
オガンちゃん、そういえば、今日マクラフリン観に行くっていってたよね。
アレもそう。昔は「マクローリン」とか表記してた。でも本当は「マクラッグリン」って発音する。だから「マクラフリン」も間違えていると思っていたんだけど、アレ、「マクラッフリン」と発音する人もいますね。
O:マラッフリン、初めて観るんですよ。
S:私も観たことない。またMarshall使ってくれないかナァ。
それと、「ブルース」か「ブルーズ」かってのもある。「マイルス」か「マイルズ」か?とか。
アレ、中間が正解で、普通に話す時は「ス」。ユックリいうと「ズ」…というのが私の研究結果。
O:みんな「ブルース」って言ってますよ。あれは「ブルース」です。
クリスなんかはフザけてワザと「ブル~~ィズッ」って言ってフザけますけど。

S:さて、今回の日本でのショウの見所は?
O:ショウの構成が以前と異なりドラマチックになっています。行き当たりばったりではやらない。それとコーラスに重点を置いています。
S:もちろんクリスのニュー・アルバム『Lucky 13』からの曲も演奏されますね?

Cdcd


O:はい。半分ぐらいニュー・アルバムからの曲になると思います。
S:オガンちゃん、最近の活動は?
O:ワールド・ミュージックになるんですけど、Dave Ralstonのレコーディングに参加します。元はスワンプ・ロックの人なんですけどね(インタビュー前日、オガンちゃんはピーター・バラカン主催の『Live Magic』というイベントにこのDavid Ralstonのサポートで出演した)。

ギターはクリスに頼もうかと思ってます。予定ですけど…。
あと大阪でやっているカロリー・キングというバンドですね。肥満体ばっかり集まっていて僕が歌とベースをやってます。

O_img_5456

それと三年前からやりたいと思っているソロ・アルバムに取りかかりたいナァとは思っています。
S:それは楽しみ!絶対やるべし!
EDENについてもお話しを聞かせて頂けますか?
O:とにかく音がいい。
きれいに音が飛んで行ってくれるんですね。そして、音のエッジが丸いんです。丸いのに抜ける。
僕らがやっている音楽は音が丸くないとダメなんです。
「ラウンドな音」、でも輪郭はハッキリしていて太い方がいい。そうなるとアンプを選ぶのがすごく難しんです。
自分はアクティブの楽器は使わない。
で、アンプのセッティングもかなり他の人とは変わっていたんです。
S:具体的には?

O:EDENはトレブルがやさしい。5ぐらいまで上げるんです。普通は2です。
ベースも普通でしたら6~7、まで上げよるんですが、EDENだと4~5程度で済みますね。
ナニが言いたいかと言うと、EDENの場合は、EQのつまみを全部真ん中付近にすると自分が欲しい音が出るんです。
だから幅が広いんでしょうね、ハイ側にもロー側にもてん。とにかく音が作りやすい。
S:あるベーシストがおっしゃっていましたが、EDENは自分が欲しいローが自然に気持ちよく出て来てくれる。こういうベース・アンプは他になかった…って。
O:わかりますね。きれいですよ、ローが。1x15”のキャビ一台でバッチリ!
S:とにかくオガンちゃんのベースの音はいかにもベースらしくて気持ちがいい。加えてベース・ラインがこれまたベースらしくてカッコいい。ベースだけで音楽を成立させることが出来る稀有なプレイヤーだと思っています。

★★★小笠原義弘のEDEN★★★
ヘッドはWT-800のみ。
1×15"が2台のパターン。中~大会場によけるブルースやロックのセッションで使用。

40v
4x15"は小規模会場でのロック用。

60v

ヘッドと1x15"はジャズ、ブルース系のセッション向きだ。
EDENの4x10"は音の立ち上がりの速さが尋常でないため、ジャズ、ブルース系の仕事が多いオガンちゃんは基本的に1x15"を好む。

30v_2
O:僕はとにかくJimmy Johnsonが好きなんです。こないだも会って来ました。

O_img_5422_2

S:誰と来たんですか?もうHoldsworthでもないですもんね?
O:Steve Gaddです。
S:他は?
O:Michael Landau、Larry Goldings、Walt…Waltなんでしたっけ?ラッパの…。
S:Walt Fowler?
O:そう!「オレの仲間がいなくなった」って言って「Duke」って曲を吹いてましたよ。(George Dukeのこと。Walt FowlerはGeorge Duke在籍時のFrank Zappa& The MothersのBruce、TomのFowler兄弟の末弟)強力ですよ!
S:今度の公演、Johnの叩くNATALが楽しみで、楽しみで…。
O:Johnもよろこんでますよ!NATAL好きみたいですから。
S:それはありがたい!
ところでオガンちゃん、私はMarshall Blogに政治的なことを持ち込むことを否といているんですが、敢えて言います。
私は父の影響で小さい頃からハリウッド映画が大好きでそこから音楽の世界に入りました。昔はとにもかくにもアメリカに憧れたし、英語もアメリカ英語を身に付けたかった。それが今、イギリス英語にシフトしたくてエラく苦労しているんですが…。
アメリカ人の友達はたくさんいるし、アメリカ人のイトコも何人もいる。
アメリカって、ひとりひとりはあんなにいいヤツラなのに、色んなことを知るにつけ、最近のアメリカは政治的にホントにイヤになってしまった。多分同じことを思っている人が日本にはゴマンといると思う。
でも、やっぱりアメリカなんですかね?
O:あのね、アメリカにはですね…僕が求める音楽があるんですよ。

…とココでインタビューは終わる。
この他にも昔話やら、音楽の話し、業界の話しと話題が尽きず、陣取った恵比寿の喫茶店の片隅で時間を忘れて大いに盛り上がってしまった!

さぁ~て、19日の先代から始まるChris Duarteのジャパン・ツアー。
ひとりでも多くの人に観てもらいたいナァ~。草食系でもなく、コピーでもなく、きっと「ああ、いい音楽を聴いた」って気持ちになれるハズ。
そう、この三人は「音楽の塊り」なのだ。
今のところの予定ではChrisはJVM210Cを使う予定だ。
オガンちゃんのEDEN、JohnのNATALともども実に楽しみだ!
お見逃しなく!


小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

Jp1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!時間がなくてなかなか進みません!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略)

2015年11月13日 (金)

クリス・デュアルテがやってくるぞ(ベース野郎アメリカへ飛ぶ) <前編>

もちろん今日の記事のタイトルは四人囃子の代表曲からね。
さて、今回はオガンちゃんの話題。
前回は【春のオガンちゃん祭り】と題してお送りしたが今回は世界を股にかけた立体企画!
企画を考えて手をつけたら盛りだくさんいなりすぎちゃった!何でオガンちゃんの時はこうなるねん?
それはオガンちゃんの音楽活動の幅が広いからなんだネ~。
ということで二本立てでお送りします。

10v様々な音楽に首を突っ込んでる、ア失敬、幅広い音楽ジャンルをまたいでヴァーサタイルな活動を続けているオガンちゃんだが、そのメインに位置しているのはアメリカ人ギタリスト、Chris Cuarte(クリス・デュアルテ)との活動だ。
新旧のMarshall BlogやShige Blogに何度か登場しているのでファンでなくとも一般のMarshall Blogの読者であればその名前をご存知のことだと思う。
一昨年は目黒のBlues Alley Japanで収録した二枚組ライブ・アルバムをリリースしてその活躍ぶりを我々に見せて(聴かせて)くれた。
それが下のアルバム。
オガンちゃんのおかげで私の写真がスリーブに採用された。写真の使用に当たってはレーベルの親分であるシュラプネル・レコーズのマイク・ヴァーニーと契約書を交わしたことは何度も自慢した通り。だってうれしかったんだも~ん!チョットした鋤田正義さん気分よ。

この時の模様はShige Blogでレポートした。
コチラ  ↓   ↓   ↓
Chris Duarte Live in Japan 2012 <前編>

Chris Duarte Live in Japan 2012 <後編+YOUNG GUITAR DVD>

20cd そして、この夏はオガンちゃんがアメリカに渡り、Chris Duarte Groupの一員として全米をツアーして回った。もちろん相棒はEDENね。

12016473_1065600300140871_751586003 下はアメリカで配布されたその時の告知チラシ。
これにも私の写真を採用してもらった。
アメリカ人は私の写真が好きなのさ!←ウソこけ!
オガンちゃんいつもありがとう

30v
そして、もうすぐまたクリスが日本にやって来る!

O_o0566080013399638784 メンバーは2013年の来日時、並びにその全米ツアーの三人。
ギター/ボーカルがChris Duarte
ドラム/コーラスにJohn McKnight
そして我らが小笠原義弘

その来日公演に先立ってオガンちゃんから全米ツアーのこと、今回の国内ツアーのことで色々と語ってもらった。
面白かった~。
以下、是非ご覧くだされ!

40_2 クリス・デュアルテ来日直前!小笠原義弘インタビュー!

Shige(以下「S」):ナンダカンダでサヴォイ時代からどれくらいクリスとお付き合いされているんですか?
小笠原義弘(以下「O」):2006年ですね。10年目ですわ。
S:今回みたいにひとりで渡米してクリスと演奏したのはいつですか?
O:2013年ですね。「私ひとり」ということで言えば、それより前に日本で二回一緒んい演ってます。2011年と2013年。

O_img_5422


S:こういったら何ですが、他にシックリくるベースがいないからクリスはオガンちゃんを指名してくるワケですよね~?
O:ハハハ!
S:どうしてクリスはオガンちゃんと演りたがるんですかね?失礼な質問ですが…ルックスだったりして?
O:どうなんでしょうね~?気が合うんでしょうね。実際好きな音楽が似てるんです。Weather ReportとかJohn McLaughlinとか、ブルース、ロック、Led Zeppelinとかね…ほとんど同じなんです。
S;なるほど。で、今回は何か所アメリカを回ったんでしたっけ?
O:24か所ですね。
S:最初の方ではバックラインでご迷惑をおかけしちゃってスミマセンでした!例の「ポンティアック事件」!


※ポンティアック事件:オガンちゃんのリクエストでEDENのスタック・アンプをツアーの初頭から使えるよう、アメリカのMarshallのディストリビューターに頼んで滞在先のミシガン州ポンティアックのマリオット・ホテルに送り出すよう手配してもらった。
手配は完璧だったのだが、待てどくらせどオガンちゃんの手元にはヘッドしか配達されなかった。
荷主は「両方絶対送った!」、荷受人であるホテルは「絶対に荷物は一個しか来てない!」と譲らない。こっちはコントロール・タワーとして、眠い目をこすりながら真夜中にオガンちゃんからの報告を待ち続ける…。
「待てよ」…現地でクリスにも手伝ってもらって運搬を担当したFedEXを揺さぶったところ、ポンティアックにはマリオット・ホテルが二軒あって、ナゼかFedEXはキャビネットをもうひとつのマリオットに届けてしまったことが判明。
時すでに遅し!コレがわかった時にはもうオガンちゃんは次の巡業先に移動済。FedEXは大謝罪。
結果、時間を読んで完全に受け取るところができる先まで一番早い便でFedEXが無料で再配達したという次第。
日本だったらこんなことチョチョチョイと電話一本で片付けちゃうけど、やっぱり海外ってのは何をやるのも大変ですわ、ホンマ。
こっちは荷物が出て来るまでもう気が気でなかったワイ。

<下の写真はこの時オガンちゃんから送られてきた荷主振り出しの証拠のインヴォイス>

Invoice

S:で、ツアーはどんな感じ
O:今回はリハーサルなしで始まったんですよ!
S:ギャハハ!
O:スタート前にクリスの家に泊まらせてもらって軽く打ち合わせをしたんです。以前にも一緒に演っていますから、曲は覚えていました。
でも大半が新曲で…。キーが変わっていたりとか…。
でもそこは気持ちが通いあってるということで乗り切りました。
S:「キーが変わる?」
O:CDとキーが違ったりするんですわ。上がったり下がったり…。だいたいクリスはDチューニングなんですよ。
S:全部の弦を全音下げてるってこと?

O_img_5432

O:そうなんです。曲もドンドン変わっていく。最初、全部で37曲もらっていたんですが、最後には63曲になってもうた。せやから毎日曲を覚えなアカンのですわ。
S:その中に旅の途中でレポートしてくれた例のMingusの「Boogie Stop Shuffle」があったワケですな?(「Boogie Stop Shuffle」)は、急速調のマイナー・ブルースを基調としたベースの巨人Charles Mingusの人気曲)
余談だけど、コレをJack Wilkinsが五人のギター・アンサンブルにアレンジしたスコアがあるんですよ。音はない。

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O:ホンマですか~。クリスもアレンジして演るんですよ。テーマの構成をチョット変えたりして…。で、ギター・ソロが来て、ベース・ソロですわ。
S:あのテンポでベース・ソロは大変だ!ああいうレパートリーはどうやってキマるんですか?
O:クリスは昔からMingusとかThelonius Monkとかスキなんですよ。You needナントカとか?
S:「Well, You Needn’t」?
O:そうそう。ああいうの演りよるんですわ。
こっちもYouTubeに上がっている曲を全部チェックして予習していくんですよ。それでも知らない曲がジャンジャン出て来る。
S:そりゃいくらやったってキリがない。

70v

O:本番でスリー・コードじゃない曲を平気でいきなり演りよりますからね。サインが出るんですわ、コードが変わる時。精神力が鍛えられます。
S:それで一回で覚えなきゃ失格なんでしょ?向こうのジャズの連中は一回でコード進行覚えなければ使ってもらえないとか聞きますもんね。
O:はい。それで、ジャズ系の曲の時はこう言うんですよ、「ヨシ、どんな時でもスウィング感がなければダメだ!」って。
シャッフルかてそうです。言うたら連中ってホンモノなワケじゃないですか?だからイチイチ訊くんですわ。「コレでいいか?」って!
S:するとクリスは?
O:「大丈夫、大丈夫!日本人のシャッフルはチョット違う」…って言わはる。
S:やっぱり。いつもマーブロで言ってるヤツですな。「3」の感覚。
O:そう!クリスは「ヤング・ロック・シャッフル」って表現してましたね。「それでもいいけど、ZZ Topはああいう風にはしてないよ」って。
S:でもああいう人と演っているとグーッと引っ張られて自然といい感じになるんでしょ?

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O:毎回本番を録音しておくんです。で、ギグが終わって、食事して、部屋に帰って練習しましたよ。負けていられないんで!で、そういうところを連中は見てるんですね。それで「良くなってる、よくなってる!」って。シビアですよ。
S:あんな自分のことを「ラーメンくん」なんて言ってるのにね!
O:だから言ってましたよ。「最近チョットギターがウマく弾けるようになった」って。それまではいつも「僕はダメだ!」って言ってた。
「十分やろ」おもいますけどね。
S:以前「Moment’s Notice」を演っていましたよね。クリスはやっぱりColtraneが好きなんですか?
O:そうです。大スキですね。そういうフレーズが出て来る。
S:そうですね。あとソロの組み立て方とかColtrane的なものを感じさせますよね。すごくカッコいい。
O:そう、ブルースの方と彼の中には二種類あるんですね。
S:ライブ・アルバムには収録されなかったけど、あのブルースアレイでイスに座って真剣に「Moment's Notice」を弾く姿がとても印象的でした。
あの時はジャケットの写真、お世話になりました!
O:イエイエ、こちらこそ~。みんなあの写真とデザインすごく気に入ってるんですよ!
S:うれしいです!なんたってシュラプネルですからね!
で、話しは戻って、お客さんの年齢層はいかがです?
O:やっぱり高いですよね。十代のギターをやってる若い子なんかも結構来ますよ。あのね、圧倒的に女性客が多いんですよ。
S:クリスは比較的コンスタントにアルバムをリリースしていますが、アメリカでは一体どういう人達がクリスのCDを買うんでしょうね?我々みたいな連中か?

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O:そう、我々みたいの。でもファンはすごく多いんですよ。だから今回はどこへ行っても満員でした。
S:ピンですよね?
O:そう、ピンです。で、大きなブルース・フェスティバルなんかではヘッド・ライナーも務める人です。
S:基本的にずっとトリオですか?
O:トリオですね。
S:向こうのライブハウスって始まりが遅いって聞きますよね、11時とか…。
O:ハイ、でも僕らに限ってはどんなに遅くても九時です。その代りツーステージ演る。
S:それ典型的なパターンではどんな感じなんですか?
O:彼らは厳格な契約社会に生きてますから、ブッキングの時に「何分演る」ということをキッチリ決めるんですね。70分×とか、90分×2とかいう形になってくる。
S:それは同じ内容を二回演ってもいいんですか?
O:ダメです。入れ替えではないので、ファースト・セットとセカンド・セットは違う内容にしなければなりません。
S:ということは90分×2で三時間分の曲のストックがないと回りませんよね?
O:そうです。ですから毎晩24、25曲を演奏します。
S:それでお客さんは帰らないで最後まで大盛り上がり?
O:イヤイヤ、セカンド・セットの最後の名曲が並ぶところなんかお客さん帰ってますよ。だいたい一時ぐらいになってますから!もしくは酒飲み過ぎてベロンベロンで演奏聴いてないとか!
S:話は脱線しますが、そんなんなっちゃうとみんな車を運転して帰るんですか?
O:ダメです、ダメです!
S:じゃ、代行?
O:代行なんてありませんよ、アメリカには!

50_3

 

たいてい飲まない人がひとりいるんですよ。例えば夫婦で来れば奥さんが飲まないで運転するとか。
とんでもない田舎で演奏する時もあります。そういう時は当然車で皆さん来はりますが、飲みませんね。
S:え、結構みんな飲んでも平気で運転するのかと思ってました。
O:イエイエ、厳しいですよ。罰金百万円とか。日本でも今は運転者に酒を出すと罰せられますよね?アレは全部アメリカがお手本です。昔からああいうシステムです。
S:何となくそんなに厳しいという認識はなかったな。
O:車に酒のボトルがあっただけで大変です。そのボトルのフタが空いてたらまずアウトですね。もちろんふたを開けずに福利にボトルを入れて車に置いておいただけでも警官に見つかると結構怒られますよ。

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アメリカでは外で飲んだだけで逮捕ですから。店内だけです。もし、ボトルをもって店内からでたところにお巡りさんがいればどこかへ連れて行かれます。
ラスベガスみたいなところは別ですけどね。ベガスはアレ、少し日本が入ってます。
S:お客さんのようすは一般的にどうなんですか?曲を知っていようがいまいが、アタマっからガ~ッみたいな?
O:ガンガンにいきますよ!クリスもブッ飛ばしていくんですよ。アタマ三曲立て続けで、それからシャッフルですわ。スピーディですね今回は。
S:新譜も出たことですし、オリジナル曲で攻める?
O:イヤ、今回はカバー演っとるんですわ。前からBob Dylanは演ってるんですど…
S:ナンでしたっけ?

O:「One More Cup of Coffee」
S:『Desire』ね。
O:それとビートルズの「For No One」。
S:ポールの?アレは『Revolver』か。
O:ニューアルバムに「Minefield なんやら(Minefield of my Mind)」という曲があるんですけど、コレがすごいんですわ。ワンコードで狂ったように弾く。嵐のような曲ですわ。(YouTubeで確認したらコリャなるほどスゴイ。Jacoの「Crisis」を連想させた。このベースをオガンちゃんが弾くのかと考えただけでトリハダ立つわ)

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その曲をはさんで前後にそのカバー曲を演るんです。組曲みたいなもんですわ。
S:なんで「For No One」なんだろ。コレだけ弾いたけど「誰のためでもない」みたいな?
O:ガッハハハ!彼、ビートルズ大スキなんですよ。
それと、クリスはよく「8割オリジナル、2割カバー」って言ってますね。初めて来たお客さんが知らないオリジナル曲ばかりだと飽きてしまうので、だれもが知っているような曲を混ぜよるんですわ。ホンマ、お客さんを楽しませることを絶対に忘れない。そういうところはスゴイと思いますね。
S:そんなん聴くと今度の日本でのギグが楽しみですね。
O:今回は公私ともにクリスと関係があった人達全員に声をかけてるんですよ。「トモダチ」というのをテーマにしたんです。
で、演奏の時間は80~100分。我々の演奏だけが長くなるような構成にはならないと思います。。

<後編>に続く。<後編>ではLes Paulがホームにしていたマンハッタンの有名ジャズ・クラブ、イリジウムでのレポートを交えてお送りします。

小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!


(一部敬称略)

 

2015年10月17日 (土)

【訃報】 TAKAEさんのこと

Marshall Blogを書いていて最もツライこのとのひとつは才能あるミュージシャンを失い、訃報をアップすることだ。
最近は立て続けにベテランのミュージシャンが物故し、日本のロック界の憂う機会が多くなっていたが、今回、若く、美しく、才能あるシンガーが天に召してしまった。
TAKAEITAのTAKAEちゃんである。

7_img_0102 TAKAEちゃんのことはTAKAEITAの前に所属していたバンドの頃に何度かステージを拝見して一方的に知っていて、Marshallを通じて長い付き合いがあるEITAちゃんを通じてお近づきにさせて頂いていた。
そんな関係からMarshall Blogに何度かご登場頂き、その素晴らしい歌いっぷりをレポートしてきた。
個人的には気安く連絡を取り合ったりするような関係ではなく、facebookでお友達になっている程度の間柄であったが、一度どこかの会場で陰陽座さんのコンサートの話しになって、「大スキなんです!!え~、あの時お写真撮られていたんですか~!」とすごくうれしそうに語っていたのを思い出す。
聞けばTAKAEITAのワンマン・ライブが目前に控え、来年には新しいプロジェクトが決定していたという。
また、日本のロック界は将来が楽しみな若い才能を失った。

TAKAEさんのご冥福を心からお祈り申し上げます。


以下はTAKAEさんが登場するMarshall Blogの記事です。
<2013年3月20日 目黒鹿鳴館>
QUEENS OF NOISE IN TOKYO その1~TAKAEITA

<2013年6月14日 目黒鹿鳴館>
EITA PARK 2013 <前編>

<2014年1月12日 初台Doors>
EITA PARK 2014

<2014年10 月4日 大塚Hear+s>
EITA PARK 2014・秋 ~時空海賊&TAKAEITA!食欲酒欲の秋~

2015年10月 3日 (土)

【号外】がんばれニッポン!

ガラにもなく、たまたまラグビーのワールド・カップを見ていて驚いた。

M_1000 このグランド、ナンカどっかで見たことがあるような…という気がした。
すると実況アナウンサーが「今日の試合はミルトン・キーンズからお送りしています!」…というではないの!
それで、Marshallの社長に即座にメールで確認してみた。

M_2000_2 するとすぐに返事が来て、「MK Donsスタジアムだよ、工場の向かいの…」と言うではないの!
やっぱり!

30MK Donsスタジアムとはミルトン・キーンズとウィンブルドンのフランチャイズチームが合体して発足したミルトン・キーンズのフットボール・クラブだ。

40Marshall Blogで何回か触れたことがあるのでご存知の読者も少なくないであろう。
本当にMarshallの工場から歩いて5~6分のハス向かいにある。

45 これがそのスタジアム。

50 今年の5月に行った時のグランド…ピッチっていうの?…のようす。

60このスタジアム、Double Treeというホテルが併設されていて、工場に行くと時々止まることがあるんだけど、高い方の部屋、すなわちピッチ側の部屋は居ながらにして試合が見れるようになっている。

70そして、コレもMarshall Blogに書いたことがあるが、かつてはMarshallがMK Donsのオフィシャル・スポンサーを務めていたことがあった。

80v_2 その当時はスタジアムの中に我らのMarshallスクリプト・ロゴがディスプレイされていただけでなく…

90スコア・ボードの両脇にはJCM800 2203と1960のフルスタックがあしらわれていた。
今日のサモア戦ではみることはできない。

100季節になると芝の緑の美しいこと!

110そして、コレは隣にある24時間営業の巨大スーパー、ASDA。TESCOに次ぐイギリス第二位のスーパー・マーケット・チェーン。
社長に「今日はASDA忙しいんじゃないの?」と冗談で聴いたら本当に大繁盛だったらしい。

115でもさ、日本代表のチームの中にギター好きがいてだよ、試合場に行く途中バスの中からMarshallの工場を発見したらどうよ?!
感動すんじゃね?
今、「23対0」…コレは大丈夫でしょ!がんばれニッポン!

120

2015年7月24日 (金)

がんばれヘビメタ!がんばれTORNADO-GRENADE!

今日は、先日紹介した若手ヘヴィメタル・バンド、TORNADO-GRENADEの登場だ。
いきなりだが、TORNADO-GRENADEのキャッチ・コピーを紹介するところから今日のMarshall Blogは始まる。

『かつてこの国にはメタルがあった。 日本人の、日本人による、世界に羽ばたけるメタル…。
それは「ジャパニーズ・メタル」と呼ばれ、国中が鋼鉄の輪で繋がれていた。
しかし、現代において、ハードロックは「過去の音楽」とされ、 ヘヴィメタルはアイドルやマンガの曲に取り込まれ、ハードロックもヘヴィメタルもダサいと言われる時代。
そんな現代に彼らは立ち向かう。 この国に今一度メタルの風を巻き起こし、 そして…爆発せよ!! Heavy Metal Strikes Back!!! TORNADO-GRENADE!!!』

…そういうこと。

10_2しかし、ホント、まさかLed ZeppelinやDeep Purpleが世間一般的に見て、すなわちオジサンの世界からひとたび離れれば、「過去の忘れ去られた音楽」になっていることに愕然とせざるを得ない…というのはチョット大ゲサで、こんなこと今に始まったことじゃない。
若い人たちの現場に出入りしていると、もはやそんなことを気にするレベルですらないところまで来ちゃったことを実感する。
若者が夢中になっているロックがベテラン・リスナーにとって「ロック」ではないように、ロック盛んなりし時代のロックもまた、若者にとっては「ロック」ではないのだ。
チョット前まで年配者と若者が意見を戦わせる番組をよく見かけたじゃない?アレの「ロック版」をやってみたらどうかね?
きっとDeep PurpleやLed Zeppelinの信奉者は頭から湯気を出して起こるに違いない。
反対に若者陣は自分たちが聴いているロックについて色々と言われても怒らないような気がするな~。
だって彼らはそれほど音楽に夢中になっているようには見えないもん。音楽というよりはフェス。みんなで集まって暴れることができればそれでOKみたいな。
我々はDeep Puepleを目の前にして暴れることは永遠にないでしょう。
それと若者にはアニメやゲームやインターネットといった楽しみが音楽以外にゴマンとあるもん。冒頭にTORNADO-GRENADEが言っているように、アニメやゲームの付属品がロックだから。


でもね、いつも言っているように、60~70年代の「ロック」を知らなければ「ロック」を聴いたことにはならないだろうナァ。これだけは曲げられない。
だって…だってサ、やっぱりケタ違いにカッコいいもん!
もうあの時代が戻ってくることはまずないだろう。しかし、突然変異的にあの時代に直結している若いバンドが出て来るからおもしろい…そしてうれしい。


ここでまたムズカシイのが、これまたいつも言っていることで、昔のロックをそのまま焼き直してもおもしろくないワケ。最初は「オ!」って思うんだけど、昔と同じことをやっていても意味をなさず、すぐ飽きられてしまう。なぜなら、Deep PurpleやLed ZeppelinのCDを聴けば事足りるからだ。
必要なのは、黄金時代のロックをミッチリと聴き込んで、今の時代に育った若者特有の感性を遠慮なくブチ込むことなんだな。
それを実践していると思っている若いバンドのひとつがTORNADO-GRENADEだ。
しかし、「TORNADO-GRENADE」って実にスペリングがムズカシイ!

20v塚本"JOE"旭

30v松浦カズマ

50

真壁雄太

40寺沢リョータ

60vドラゴンシャドウ村田

70…この5人が新曲のレコーディングに臨んだ。
「Rise up to Win!」という曲。
90
仕掛け人は実はこの人。低音暴力団の組長としておなじみ、寺沢功一だ(以下、てらちん)。

この曲は、カナダ人特撮監督ブエノ氏の『ガンキャリバー』という作品の主題歌だ。
てらちんがブエノ氏と知り合ったのは10年程前のことで、予てからブエノ氏の作品の主題歌の作曲を頼まれていた。
承諾したてらちんは、ブエノ氏との打ち合わせを重ねるうちに「若いミュージシャンに彼らの感性で作らせてはどうか」…というアイデアを提案。そして、TORNADO-GRENADEに白羽の矢が立ち、作曲を依頼することになった。
6月の初旬からてらちんとバンド・メンバーの間でメロディーやアレンジや歌詞のアイデアを煮詰めていき、6月27日のレコーディングと相成った。

T_img_0124 そして、レコーディングにはNATALが起用された。

10012"、13"、16"、22"のバーチのキット。フィニッシュはサンバースト・フェイド。

110それにしてもレコーディングの風景も変わりましたナァ。

130セーノで演奏して仮歌を入れる。もうこの段階でJOEくん100%入り込み状態!
120
ギター陣もサクサクとスムースに弾きこなしていく。
この雄太くんが自分で言ってたけど、まったく人見知りをしないキャラで、手が空いている時間はしゃべりっぱなし。タップリと笑かしてくれる!
一方、カズマくんは自他ともに認める強力な人見知り。このコントラストがおもしろい。

140ドラゴンシャドウはひとり個室で演奏。

150若々しく溌剌としたビートで曲を盛り上げていく!ん~、やっぱりNATALは音がよろしいな。

160vリョータくんも隣のダディにお構いなしにグイグイ押し込んでくる。

T_img_0383 すでに大熱唱してます。

170そうして出来上がったのがコレだ~!
「Rise up to Win!」…Take it away!

身近な言葉による歌詞と適度にハードな曲調。切れのいいギター・アレンジ、イキイキとしたリズム隊…作曲はカズマくんとJOEくん。カズマくんがベースを作って歌メロでJOEくんが手を加えられたとのこと。
若いヤツらに任せたのはてらちんのナイス判断といえそうだ!

この曲が主題歌となる『ガンキャリバー』は、DVDとして年内に商品化が予定されている。
そして来年、テキサスでの「TEXAS TOKUTAISEN」、そしてスペインの「STIGES」というふたつのフィルム・フェスティバルに出品されることが決まっているそうだ。
彼らの音が世界に発信される日も近いってワケ。

190

あ~一日よ~笑ったわ!若い人たちとの仕事は楽しい。ホント、パワーをもらうね。
みんな、そして、ドラゴンシャドウ、どうもありがとう!
次はカレーだ!

180さて、若いバンドならではのトンデモ企画が「大塚Heart's」にブッキングされている。
『スーパーカレー大戦ぽんぽこ』だって!
TORNADOの連中行きつけのインド料理屋さん、「スーラジ」にライブハウスまで出張してもらって、コンサートの傍らおいしい本場のカレーを食べちゃおうという企画だ!
コレがその白山にあるインド料理店「スーラジ」。

210v店内にはこの通り、ホラ、TORNADO-GRENADEのサイン入りポスターが飾ってある!
おいしいよ。

220v左は雄太くんのピック。右はスーラジのステッカー。スーラジづくし!

230 がんばれTORNADO-GRENADE!ハードロックを取り戻せ!

TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

200

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年6月27日 都内個人所有スタジオにて撮影)

2015年7月23日 (木)

OGAN OVER AMERICA!!

こんなヘソまがりの私でも海外で活躍する日本人スポーツ選手を見るとうれしくなる。
それにしても、日本人の体躯も昔に比べ、こんなに立派になったというのにどうしていつまでも海外勢にかなわないんだろう?
やっぱり活動資金の公的な支援が乏しいのと、とどのつまりは優れた指導者に恵まれていないってことになるのかね?
そもそもアメリカなんてちょっと前まではほとんどサッカーやってなかったんじゃなかったっけ?バレーボールもそうだよね?それがアッという間に「世界の強豪」になっちゃった。
ま、スポーツの話題はヤメにしておこう…どうせ何も知っちゃいないんだから。

コレが音楽の世界とあればうれしいことは尚更だ。
教育システムが確立しているクラシックの世界は除いて、ポピュラー音楽の世界で海外に拠点を置いて活躍し、成功した日本人といえば、私の場合はまず1950年代にアメリカに渡った穐吉敏子。
その苦労は『ジャズと生きる(岩波書店)』とか『孤軍(全音楽譜出版社)』という彼女の著書に詳しい。
ケタはずれの音楽的才能があるのはもちろんだけど、それだけじゃとても乗り切れない。チャンスだって必要だ。そして、規格外の根性がなければとても達成できない偉業だ。
実際、ニューヨークでお会いした時にはすさまじいオーラを感じた。イヤ、正確にはコワくて話しかけられなかったので、そばで佇まいを拝見しただけなのだが…。
自伝を読んでいてすごく印象に残っているのは、敏子さんがキャリアを積んで自分のオーケストラを結成した時、現地のミュージシャンの奥さんたちが、ダンナに向かって、「アナタ、日本人の女に雇われるって一体どういうことなの?」と音楽とは関係のない被差別体験したということ。
穐吉敏子の高度な音楽性は演奏するミュージシャンに超難度の演奏技術を要求し、後には「ToshikoとZappaのところにいたミュージシャンは、どんな現場でもオーディションを受ける必要なし…」と言われるようになったとか。ホントかどうかは知らないが、これまたうれしい話し。
それと敏子がMiles Davisに最初に会った時、「Wanna sit in?」と訊かれて断ってしまったのを今でも後悔しているということ。
Milesの言葉の意味がわからなかったのだそうだ。「sit in」というのはジャズ用語で「一緒に演奏する」ということ。
「音楽は世界の共通語」かもしれないが、ギターでステーキの焼き方を表現することはできまい。やはり文化の異なる土俵で勝負するのだから、言葉の苦労も並大抵なものではないだろう。
ジャズのピアノ界とサックス界のYngwie Malmsteenが競演した『Sonny Stitt Sits in With Oscar Peterson』なんていうドンズバのアルバムもある。

ロックの世界では山内テツだろうナァ。
70年代にFreeとFacesという名門バンドで活躍したんだからあまりにもスゴイ。以前にも書いたけど、Facesの時は、ステージの前にウイスキーのボトルをストレートで半分空けて、ステージの途中でその半分を飲み干し、演奏が終了してまたボトルを一本空けていたというのだからすさまじい。相撲取りか?話しを聞いただけで胃がチリチリしてくるわ。
まだアニメもゲームもなかった時代だからね。音楽一本、ベース一本で勝負したワケだ。
Canのボーカルのダモ鈴木もいた。

そして、ここにアニメもゲームも関係なく、ベース一本で北アメリカ大陸をまたにかける男がいる。
小笠原義弘(オガン)である。
今日の記事のタイトルはもちろんPaul McCartneyから。

10vMarshall BlogでもレポートしたChris Duarteのトリオへの参加だ。

20Chrisはオガンちゃんを含むトリオでShrapnelからライブ・アルバムをリリースしている。
もう一回言わせて頂くが、イヤ、何回でも言わせて頂くが、このCDに使用されている写真は私が撮ったものなのよ…宣伝、宣伝!詳しくはコチラ

30cd今回の全米ツアーは、親方であるラーメン好きのChris Duarteと…

O30v前回一緒に日本を回ったJohn McKnight。
この人、音もプレイもマジですごいでね。NATALを気に入ってくれているところがまたスゴイ。

O40v初日は7月22日のオハイオの中東部のタスカラワス。Eastern Standard Timeでは今、8時チョット前。もうすぐ出番かな?だとすれべ初日なのでチョット緊張しているかも知れないね。

その後は、明日のオハイオはデイトンから、ミシガン⇒インディアナ⇒アイオワ⇒サウス・ダコタ⇒イリノイ⇒またオハイオ⇒ニューヨーク⇒コネチカット⇒ニュー・ハンプシャー⇒ロード・アイランド…と回って来て、千秋楽は、マンハッタンはリンカーン・センターの向かいの「The Iridium」だ。
Fat Tuesdayが閉店した後、晩年のLes Paulが毎週月曜日に出ていた店ね。
私もそこで20年近く前にLesに会ってサインをしてもらった。
いいナァ~、くっついてって写真撮りたいな~。
普段あまりアメリカびいきのことを言わない私だけど、コレは見てみたいよね。
ナゼかというと、アイオワだのダコタだの、この公演箇所を見ればわかるように、完全に現地の人だけを相手にするコンサートだからね。そういうところでオガンちゃんのプレイが一体どう受け入れられているのか?
オガンちゃんがもう何度もアメリカで、また世界中で演奏して評価が高いことはよくわかっているけど、現地の人たちの音楽をプレイする東洋人がどう受け入れられるか皮膚で感じてみたいんだよね。

O50vオガンちゃんのお供をするのはEDEN。

O60v今までは会場によってはこんなセットや…

O70vこんなセットを組んで来たが…

O80v今回はWT-800とD115XLTを引き連れて、こんなセットで思う存分暴れてきてくれることだろう。
現地での機材は『Nick's Photo Gallery』でよくMarshall Blogに登場してくれる、Marshall USA DivisionのNick Bowcottが面倒を看てくれた。
ここで彼にひとことお礼を言わせてチョーダイ!

Hi ADMF, thank you very much for looking after my friend with EDEN.  I really appreciate your generous support.  Ogan is brilliant.  I hope you get the chance to see him during this tour!      TDMF

O90vがんばれオガンちゃん!

O100v今回のツアーのために用意されたポスター。
私が撮った写真を採用して頂いた。
オガンちゃん、ありがとう!まるでツアーに参加するような気分だぜ!

小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

O100vlarge(一部敬称略)

2015年6月19日 (金)

THE DAY OF THE JAPANESE ROCK~6月28日は『日本のロック』の日!

今日の記事はコンサートの告知。
もううれしくてウキウキしちゃうコンサートだ。
『日本のロック』にドップリ浸かってしまおうという企画。

そう、「日本のロック」である。
イギリス人に「UK Rockといっても通じない。「ハァン?」と言われてしまうのが関の山だ。
イギリス人が自分たちのロックを「British Rock」と呼ぶように、この場合、我々も「ジャパニーズ・ロック」などと言わず「日本のロック」という日本語を使いたい。「日本のロック」なのだから…。

ああ、「日本のロック」!
J-POPやら最近のロックのフリをしているつもりの童謡とは似ても似つかない「悪」の芳香漂う不良の音楽!(飽くまでもイメージです)
いつかも書いたように私は洋楽至上主義で、「日本のロック」に親しみ出したのは70年代の後半、高校1年ぐらいの頃だった。
その頃、ロック、とりわけ「日本のロック」はまだ大人のための音楽で、私にはものすごく危険なイメージがあった。当時、ライブハウスに通う高校生なんてほとんどいなかったからね。
その「危険」というイメージは、パンク・ロックに見られるような「暴力」か「破壊」とかいう物理的なものではなく、「まだ見てはいけない大人の世界」を覗いてしまうような精神的な危険だ。
「日本のロック」にはそんな思い出がいつもつきまっとている。
だから「がんばれ」だの「ごめんね」だの「ありがとう」だのと歌っている最近のバンドさんが演っている音楽が「童謡」に聴こえてしまうのだ。

さて、今日ご案内するのは『伝説のロッカーたちの祭典』というコンサート。
出演は、
★外道
★頭脳警察
★めんたんぴん
★三文役者
★THE 卍
…という面々。
まさに「大人のFUJI ROCK」、あるいは「ジジイのサマソニ」!いいんだよそれで。
今時、こんなコンサートが開催されることにまずはオドロキ…そしてヨロコビ!

まずは、大人のみなさん、6月28日、新宿スペース・ゼロにお集まりください。
この会場は2000年にJim Marshallを迎えて『マーシャル祭り』を開催したゆかりの地。
もし、大人の皆さんにお年頃のお子さんがいらっしゃれば是非連れて来て頂きたい。
日本人が演る「ロック」の本当のカッコよさを教えてあげる絶好のチャンスになると思う…「大きなお世話!」と言われちゃうかも知れないけど。
もちろん、この記事を読んで興味を持ってくれた若者諸君!待っているぞよ!

M_densetsu2 さてさて、とにかくどの出演者も実に楽しみだよね。
先日ROLLYさんにお会いした時に「なんでTHE 卍が『伝説』なんですかネェ?大先輩に混ざって緊張しちゃいますわ~」などとおっしゃっていたが、ROLLYさんももはや伝説!

M_img_0066_2 佐藤研二さん、ロジャー高橋さんとともに伝説の1ページを彩ってくれるに違いない。
(※写真は先日レポートしたROLLYさんが参加しているOrquesta Libreのもの。THE 卍のステージではありません)

M_s41a6697_2 つけめん全盛の今、「めんたんぴん」などと書けば若い人たちには「麺単品」などと勘違いされそうだが、決して替え玉ではない。本物の日本のロック・バンドだ。(←ココしゃれになってます)
1969年に結成した小松出身の日本のGreatful Dead。
30年ぐらい前、小松にはよく行ったナァ。隣の根上(ねあがり:ゴジラ松井の故郷)というところへ何度も仕事で通った時代があったっけ。

さて、実は私は70年代の活動盛んなりし頃にはめんたんぴんを拝見したことがなかった。
そして今から7年前、オガンちゃんに誘われて、日比谷野音で初めてその姿を目の当たりにした。松浦さんがサポートでギターを弾き、オガンちゃんがベースを担当したのだ。
この時も「木こりの歌」とか「One More Saturday Night」とか、メチャクチャかっこよかった。
その後、中心人物のひとり飛田一男さんが亡くなってしまったのは残念至極だが、まだこうして活動をしてくれているのはうれしい限りだ。
今回も松浦善博さんがサポートで参加するというので楽しみ倍増!
しかし、麻雀ってやってる人見かけなくなったナァ。
(野音で撮った写真を掲載しようとしたのだが、どうしても出て来なかった!残念!!)

そして、三文役者。
出演者中、三文役者ほど「伝説」という単語がシックリくるバンドはいまい。
私が大学の時、2年ほどお世話になっていたということで、半ば公私混同で記事を2編掲載したので、詳しいことはソチラをご参照頂きたい。

三文役者なわたし <前編>
三文役者なわたし <後編>

M_img_0519_2 「伝説」のレパートリーもセット・リストに組み込まれているようだ。
哲さんの絶唱ぶりが楽しみでタマらない!

M_img_0425_2頭脳警察は私のロックのルーツのひとつ。
頭脳警察と三文役者がいなければ日本のロックは一切聴いていなかったかもしれないな~。

M_img_2458_2 もちろんPANTAさんは今でも多方面でバリバリご活躍を続けている。
切れ味鋭いカミソリのような言動は健在だ。

M_img_2442_2 そして、当日は盟友トシさんとの化学反応を存分に見せてくれるだろう。
ふたりが結合した時の元素記号は…「ZK」だ!
(※写真は2010年に撮影したもの)

M_img_1552_2 一昨年、結成40周年を迎え、今年『Rocking THE BLUES』というニュー・アルバムをリリースし、ますます血気盛んな外道!
そのレコ発公演のレポートをMarshall Blogに掲載したことは読者の記憶にも新しいだろう。

M_img_0005関係者からお聞きするところによると、今回秀人さんは大変気合が入っているそうであ~る!
新旧レパートリーを取り混ぜたオールタイム・ベストのセットリストで臨む?
いち時代を作った猛者たちの競演だ。秀人さんの激演ぶりが見ものだ。

M_img_0087_2 以上が出演者の顔触れ。
楽しみなことこの上なし!

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スゴイ写真がでてきたのでオマケ。
1978年か79年の渋谷屋根裏の楽屋。開演まえのスナップショット。
左から三文役者のちぇり~(大竹亨)、ひとり飛んで顔が半分隠れているのが私、そして哲さん。
一番右がPANATAさん!その左隣は先日の三文役者にもゲスト出演した片山さん。
撮影はSANAさん。
なつかしいな~。憧れのPANTAさんがお見えになってメチャクチャうれしかった。
老後のことなどまったく考える必要のないお気楽な時代だった。

M_sp2さぁ、28日お待ちしております!
え、なんでかって?
微力ながらMarshallはこのコンサートサポートさせてもらっているのだ!
とにかくこんなの滅多にないからお見逃し無きよう!
この顔触れ…次はないかもよ!

Densetsu2(一部敬称略)