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2014年5月22日 (木)

【イギリス - ロック名所めぐり vol.11】 Earl's Court(アールズ・コート)の見どころ

ロンドンの地下鉄、ピカデリー線でハロッズのあるナイツブリッジ駅から3つ先にあるのがこの駅。
アールズ・コート(Earl's Court)。

10vこのエリアにちなんで「アールズ・コート建築」という言葉があるらしい。
名だるた高級住宅街のエリアがある一方、戦後、オーストラリアやニュージーランド(ちなみに「ニュージーランド」はNew ZealandでNewzea Landではない。英語圏の人と話すときは「ジ」にアクセントを置かないと通じない。この手の話では、「インディアナポリス」があって、日本人は「インディアナポリス」と一本調子で「インディアナ+ポリス」っぽく発音してしまうが、正しくは「インディ+アナポリス」でアメリカ人は「ナ」に思いっきりアクセントを置いて発音する)の移民の多くがこの地に住み、今でも安ホテルが集まるエリアとして知られている。

20vどこの通りもシッカリした建造物が多く、とても立派な街並みだが、友人の女性ベーシストがかつてこの地に滞在した際、夜歩きは怖かったと言っていた。
30しかし、高級住宅街の方はというと、なかなかのもので、ダイアナ妃、アルフレッド・ヒッチコック(住いにはブルー・クラークがかかっている。残念、見逃した!)、俳優のスチュアート・グレンジャーらが住んでいた。
40_2ガッチリした石造りの建造物の間にこんなかわいらしい家も!まるでディズニーの「小さな家」。

50v_2しかし、ここは何といっても駅を出ると真ん前にそびえたつアールズ・コート・エキシビジョン・センターが有名だ。
1887年に初代のセンターが建築され、1937年に現在の建物が落成した。それでも戦前の建物だ。
商品展示会、スポーツの試合、コンサート、様々な式典等多目的な用途に使用されている。

60向こ~うの方まで続いているおっそろしくでかいホール。コンサートで使用する場合は19,000人のキャパシティだそうだ。

70v_21975年5月、Led Zeppelinの有名なコンサートはここで開催された。元々は5月23、24、25日の3回の興行だったが、すべてのチケットが4時間で売り切れとなっ たため、17と18日に公演が追加され5回興行となった。総動員数は85,000人だったという。
全米ツアーの2か月後に企画されたこの公演は、そのままステージ設備がスライドされ、40tにも及ぶ舞台装置が空輸された。
メインとなった設備はステージに備え付けられる巨大なスクリーンで、このような大がかりな映写設備を使ったコンサートはイギリスではこれがはじめてのことであったという。
また、PAシステムが支障をきたさないように入念なリハーサルが3日間も行われた。

80v一方、宣伝の方も手抜かりはなく、Peter Grantらの発案で、車内にコンサートの告知ポスター貼った「ZEPPELIN EXPRESS」をBritish Rail(日本のJR)に走らせた。
下がその時のポスター。この写真はかつてVictoria & Albert博物館に展示されていたものを私が撮影したものだ。

この5回公演のセット・リストは…
1. Rock and Roll
2. Sick Again
3. Over the Hills and Far Away
4. In My Time of Dying
5. The Song Remains the Same

このあたりからちょっと飽きてくるか?
6. The Rain Song
7. Kashmir
8. No Quarter

アコースティック・セットはどうしてもやるのね?全部飛ばして「Rumble On」演ってくれないかな~。でも、『III』あたりで聞かれるパーカッションの音はNATALのハズだからな…。
9. Tangerine
10. Going to California
11. That's the Way
12. Bron-Yr-Aur Stomp
13. Trampled Under Foot (including. 「Gallows Pole」)

ドラム・ソロ長そうだな~。でもJohn BonhamはNATALユーザーだったからな…。
14. Moby Dick

え、今から「幻惑」やんの?
15. Dazed and Confused (including 「Woodstock」、「San Francisco (Be Sure to Wear Flowers in Your Hair)」)

やっぱ最後はコレだよね。
16. Stairway to Heaven

アンコールで…
17. Whole Lotta Love (including 「The Crunge」)
18. Black Dog

そして最終日、25日のアンコールでは…
19. Heartbreaker" (Bonham, Page, Plant)
20. Communication Breakdown (including 「D'yer Mak'er」)
…だった。やっぱり観たかったな…。

Img_2230この他、Pink Floydは1973年3月に『狂気(The Dark Side of the Moon)』を発表し、その年の5月18日と19日にここでコンサートを開いた。公演は完全にソールドアウトだった。その後、1980年に『ザ・ウォール(The Wall)』のパフォーマンスを開いたのもここでのことだった。

Sladeもここでコンサートを開き、19,000人を集めた。
ニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンで開かれたThe Whoの『四重人格コンサート(Quadrophenia)』もここで開催された。
他にもThe Rolling Stones、Queen、Genesis、Super Tramp、Dire Straights、Oasis、R.E.M.、U2、Celine Dion、Muse等々新旧の大物アーティストによるコンサートが開催されている。

90_2建物の正面には用途をシンボライズした巨大なプラークがかかっている。

100v_2音楽会。

110vスポーツ全般。ダーツが入っているところがいかにもイギリスっぽいね。

120v花の展示会だろうか?イギリスはガーデニングが盛んで、バラ(イギリスの国花)の品評会なんてのが頻繁に開かれている。

130vこれは工業商品の展示会ですな。

140v_2別の日…ナンじゃこりゃ~!
エキシビジョン・センターがすっかり花柄になっちゃってる~!

150これは「ideal HOME SHOW」という100年以上も続いている日用品の展示会。

160_2コンサートっぽくないごく普通の人たちが大勢集まっていた…そりゃそうだ。

170v_2中に入ってみる。
受け付けがガッチリ据えつけられていて勝手に入れないのでココまで。

180_2エキシビジョン・センターからみたEarl's Court駅。元々こっち側の改札は使われていなかったが、センターの拡張に合わせて使用されるようになった。その除幕式はかつての住民ということでダイアナ妃が執り行ったという。

190インテリア、日曜大工(英語でもSunday carpentry)、調理器具、ガーデニング機器、アイデア商品等、ありとあらゆる日用品が展示されているらしい。
このセンターの造作を見ても金がかかってるのがわかりますな…。

200Marshallの100周年記念コンサートはココだな。私は観れないな~。

210vさて、こちらはエキシビジョン・センターとは反対側のEarl's Court駅。立派な駅舎だ。開業は1871年。

220駅前のようす。

230_2雰囲気のあるパブ。ロンドンを歩いていれば、こんなのどこででも出くわすが、やっぱり入ってエールの一杯もひっかけたくなる…でもまだだいぶ歩かなければならないのでもう少し我慢ね。

240vこちらも立派な建物が立ち並ぶ。

250_2こんなにデッカイTESCOも!

260しばらく周辺の景色を楽しむ。

270私は自然を楽しむ山歩きよりもこうした人間が英知を傾けた造作物を眺める方が好き。

280すげぇいい天気!晴れさえすればロンドンもこの通り!

290_2この角のウラが目的地。

300ココ、Logan Place。

310_2この右側の壁の家を見に来た。

320引くと目に入るのはごく普通の豪邸。

330コレ、勝手口というワケではないと思うんだけど、勝手口っぽい。でも他に道路に面している出入り口がない。

340_2ドアには「GARDEN LODGE」と書いてあって周囲にはおびただしい数の手紙がアクリル板に挟まれている。
「GARDEN LODGE」というのは家のアダ名だろう。イギリスの人は自分の家にニックネームを付ける習慣があるようで、特に田舎の建物には番地を記したプレートに「Rode Garden」とか「Lily House」とか可愛らしい名前が記されているのをよく見かける。
Marshallの工場の近くの古い家には「Red House」なんてのもあった。もちろんいくらMarshallの工場が近いからといってJimi Hendrixを意識してつけたアダ名というワケではないだろう。

360アクリル板に挟まれたQueenのポートレイト。
そう、ここはFreddie Mercuryの家なのだ。

370手紙はすべてFreddieへのメッセージ。

380『ぎんざNOW』盛んなりし頃、Queenは女の子のアイドル・バンドみたいで好きではなかったが、今では私の中の「見ておけばよかったリスト」のかなり上位にランクインしている。

やっぱり「Bohemian Rhapsody」はポップス史上最良の音楽作品だと思っていて、「Hey Jude」とか「Waterloo Sunset」とか「Your Song」のように、どんなに科学技術が進歩しようとも、もう人類が二度と到達し得ないレベルの名曲のうちのひとつだと確信している。アララ、やっぱりイギリスの曲ばっかりになっちゃった。
日本の曲では断トツで「木綿のハンカチーフ」だ。

390入り口には花もたむけられていた。

400この通りを通ってFreddieが家に出入りしていたとはねェ。ロンドンはロマンだ!

410_2ココを訪れた時に流通していた大好きな『CLASSIC ROCK』誌。奇しくもQueen特集だった。

420_2 つづく