摩天楼オペラ~journey to HEAVEN Tour
紗幕に映し出されるバンド・メンバーの影…
摩天楼オペラ『journey to HEAVEN Tour』のツアー・ファイナルのオープニングだ。
始めは帽子をかぶって登場した苑だが、早くも2曲目の「Plastic Lover」で脱ぎ捨てる激唱!
3曲目は「Psychic Paradise」。
ここで観客は全員頭フリフリ。
いつも通りMarshall Full Stackを背にanziも派手なアクションで観客の歓声に応える。
この公演はツアーの最終日になる予定であったが、一公演がこの日の後に延期となってしまったため、実際には最後から2番目のコンサートとなってしまった。
今月末で閉鎖してしまうAX。今日のコンサートはオペラ―にとってはとてもいい思い出になるでろう。
4曲目は「RUSH!」これまた猛烈なアンプテンポ!ここら辺で休みたいところだが、摩天楼はそんなことはしない。お構いなしにドンドンヒートアップしていく。
メンバーも上下入り乱れてのハデなアクション!(写真では入り乱れていませんが…)
続けざまに「落とし穴のそこはこんな世界」。またまた興奮のスピード・チューン!
昨年のMarshall社の社長を囲んだパーティの時も真っ先に駆けつけてくれたすanzi。彼とのつきあいもそう短くはないし、Marshall Blogで何回も紹介していることが示す通り、摩天楼のステージはもう何回も拝見しているが、ここまで激しいという印象はなかったぞ。
この曲はバッキングのおもしろいアレンジに耳を奪われるが、何といってもanziの激情ソロが素晴らしい。
6曲目は「AGE」。猛ダッシュがまだ続く!
うれしいね~、アタシャ、この歳になってもシットリ大人しいバラードなんぞよりも、相変わらずハデでハードなアップ・テンポが好きでしてね。ドンドンやってくれい!
完全復調となった悠。演奏することの楽しさを実感しているような軽やかな動きだ。
やはりこういう激しいロックのステージにはMarshall Wallがどうしても必要だ。演奏に応じた空気を作ってくれる。そう、この壁は「ロックの空気清浄器」なのだ。その性能は最高で、他の清浄機では絶対に作れないロックの空気を送り出してくれる。だから、anziの周りにはいつも澄んだロックの空気が充満している。
MCを挟んで「Merry Drinker」。ここでようやくミディアム・テンポの曲が登場した。それでもヘヴィ。
ワウを大胆に使ったソロが実にいいね!
先述の通り、比較的早い時期(DELUHIと回っていた時分)から見続けている摩天楼オペラだが、大きく変化したことがある。
それは男性客の増加だ。
バンドの性質上、どうしても女性客が多いのは当然のことだと思う。以前は観客のほとんどすべてが女性客だった。しかし、今は大分がようすが変わり、驚くほど多数の男性の姿を客席でみかけるようになった。
さっきから書いているように、アップ・テンポのハードな曲のフィーチュアと比例しているのであろうか?絶対そういう気がするな~。
かく言う私も以前よりずっと大きな魅力をこのバンドに感じている。つまり、「ロック」なのだ。
ボーカルとキーボードのデュオ「DRACULA」。
そして、キーボードでつないで次の場面に展開する。こうした構成がショウ全体の中のひとつのアクセントとなってまたよい効果を生み出す。
「Innovational Symphonia」でまたブっちぎる!
ここからも本編のクロージングに向けてまたすさまじい攻めのステージが展開する。
「蜘蛛の糸」。新曲にもかかわらずエライ盛り上がりよう!
「Adult Children」
「IMPERIAL RIOT」
そして「ANOMIE」。
本編最後はドラマチックに「喝采と激情のグロリア」。
まさに激情と喝采のステージを展開した摩天楼オペラ。ここまで来るともはや発されるべき言葉は「感動」だ。
anziのソロはメロディアスの極致!
全編を通じて、テクニックに埋没しない音楽に重点を置いた密度の濃いギター・ソロが素晴らしかった!
「♪ここで生まれて ここで命をおとすの」
激増した男性客の野太い声が混じり合唱のパートがさらに感動的に響くぞ!
まさに「摩天楼賛歌」!
盛り上がりにまり上がる客席。5人の大熱演にみんな大満足のようすだ!
アンコールは1回だけ。3曲。これも摩天楼流。昔のバンドはみんなこうだった。
何回も出て来ていつまでも演らない!
それとアンコールの時はダラダラしゃべらない。「アンコールありがとう!それではもう3曲聴いてください」…これでいい。これが正しいステージ・マナーだ。ブライアン・エプスタインが最近のバンドを見ていたらどう指導するだろうか?
そもそも上演時間が長すぎるって!2時間で十分。摩天楼はそのあたりもチャンと計算に入れているようだ。
アンコールは「INDEPENDENT」、「CAMEL」、「GLORIA」の3曲。
私も約40年の間に数えきれないほどのロック・コンサートに接してきてそれなりの経験を積んでいるつもりだが、このバンドのショウは「ああしたらいいのにな~」とか「アソコはこうするべきだと思う」とかいう部分がほとんどないんだよね。自分たちの音楽や自分たち自身をすごく大切にしている印象をいつも強く受ける。
もちろん私の好みに則しての話だが、実に好感の持てるパーフォーマンスで、ロック・コンサートとして最上級のエンタテインメントだと私は評価している。
Marshall Blogを見て、試しにコンサートに行って、その結果が大満足…なんてことになれば私は言うことなし!
7月には6枚目のシングルをリリース。10月には日比谷野音公演とアグレッシブな活動を続ける摩天楼オペラから目が離せない。
摩天楼オペラの詳しい情報はコチラ⇒摩天楼オペラOFFICICAL SITE