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2015年7月24日 (金)

がんばれヘビメタ!がんばれTORNADO-GRENADE!

今日は、先日紹介した若手ヘヴィメタル・バンド、TORNADO-GRENADEの登場だ。
いきなりだが、TORNADO-GRENADEのキャッチ・コピーを紹介するところから今日のMarshall Blogは始まる。

『かつてこの国にはメタルがあった。 日本人の、日本人による、世界に羽ばたけるメタル…。
それは「ジャパニーズ・メタル」と呼ばれ、国中が鋼鉄の輪で繋がれていた。
しかし、現代において、ハードロックは「過去の音楽」とされ、 ヘヴィメタルはアイドルやマンガの曲に取り込まれ、ハードロックもヘヴィメタルもダサいと言われる時代。
そんな現代に彼らは立ち向かう。 この国に今一度メタルの風を巻き起こし、 そして…爆発せよ!! Heavy Metal Strikes Back!!! TORNADO-GRENADE!!!』

…そういうこと。

10_2しかし、ホント、まさかLed ZeppelinやDeep Purpleが世間一般的に見て、すなわちオジサンの世界からひとたび離れれば、「過去の忘れ去られた音楽」になっていることに愕然とせざるを得ない…というのはチョット大ゲサで、こんなこと今に始まったことじゃない。
若い人たちの現場に出入りしていると、もはやそんなことを気にするレベルですらないところまで来ちゃったことを実感する。
若者が夢中になっているロックがベテラン・リスナーにとって「ロック」ではないように、ロック盛んなりし時代のロックもまた、若者にとっては「ロック」ではないのだ。
チョット前まで年配者と若者が意見を戦わせる番組をよく見かけたじゃない?アレの「ロック版」をやってみたらどうかね?
きっとDeep PurpleやLed Zeppelinの信奉者は頭から湯気を出して起こるに違いない。
反対に若者陣は自分たちが聴いているロックについて色々と言われても怒らないような気がするな~。
だって彼らはそれほど音楽に夢中になっているようには見えないもん。音楽というよりはフェス。みんなで集まって暴れることができればそれでOKみたいな。
我々はDeep Puepleを目の前にして暴れることは永遠にないでしょう。
それと若者にはアニメやゲームやインターネットといった楽しみが音楽以外にゴマンとあるもん。冒頭にTORNADO-GRENADEが言っているように、アニメやゲームの付属品がロックだから。


でもね、いつも言っているように、60~70年代の「ロック」を知らなければ「ロック」を聴いたことにはならないだろうナァ。これだけは曲げられない。
だって…だってサ、やっぱりケタ違いにカッコいいもん!
もうあの時代が戻ってくることはまずないだろう。しかし、突然変異的にあの時代に直結している若いバンドが出て来るからおもしろい…そしてうれしい。


ここでまたムズカシイのが、これまたいつも言っていることで、昔のロックをそのまま焼き直してもおもしろくないワケ。最初は「オ!」って思うんだけど、昔と同じことをやっていても意味をなさず、すぐ飽きられてしまう。なぜなら、Deep PurpleやLed ZeppelinのCDを聴けば事足りるからだ。
必要なのは、黄金時代のロックをミッチリと聴き込んで、今の時代に育った若者特有の感性を遠慮なくブチ込むことなんだな。
それを実践していると思っている若いバンドのひとつがTORNADO-GRENADEだ。
しかし、「TORNADO-GRENADE」って実にスペリングがムズカシイ!

20v塚本"JOE"旭

30v松浦カズマ

50

真壁雄太

40寺沢リョータ

60vドラゴンシャドウ村田

70…この5人が新曲のレコーディングに臨んだ。
「Rise up to Win!」という曲。
90
仕掛け人は実はこの人。低音暴力団の組長としておなじみ、寺沢功一だ(以下、てらちん)。

この曲は、カナダ人特撮監督ブエノ氏の『ガンキャリバー』という作品の主題歌だ。
てらちんがブエノ氏と知り合ったのは10年程前のことで、予てからブエノ氏の作品の主題歌の作曲を頼まれていた。
承諾したてらちんは、ブエノ氏との打ち合わせを重ねるうちに「若いミュージシャンに彼らの感性で作らせてはどうか」…というアイデアを提案。そして、TORNADO-GRENADEに白羽の矢が立ち、作曲を依頼することになった。
6月の初旬からてらちんとバンド・メンバーの間でメロディーやアレンジや歌詞のアイデアを煮詰めていき、6月27日のレコーディングと相成った。

T_img_0124 そして、レコーディングにはNATALが起用された。

10012"、13"、16"、22"のバーチのキット。フィニッシュはサンバースト・フェイド。

110それにしてもレコーディングの風景も変わりましたナァ。

130セーノで演奏して仮歌を入れる。もうこの段階でJOEくん100%入り込み状態!
120
ギター陣もサクサクとスムースに弾きこなしていく。
この雄太くんが自分で言ってたけど、まったく人見知りをしないキャラで、手が空いている時間はしゃべりっぱなし。タップリと笑かしてくれる!
一方、カズマくんは自他ともに認める強力な人見知り。このコントラストがおもしろい。

140ドラゴンシャドウはひとり個室で演奏。

150若々しく溌剌としたビートで曲を盛り上げていく!ん~、やっぱりNATALは音がよろしいな。

160vリョータくんも隣のダディにお構いなしにグイグイ押し込んでくる。

T_img_0383 すでに大熱唱してます。

170そうして出来上がったのがコレだ~!
「Rise up to Win!」…Take it away!

身近な言葉による歌詞と適度にハードな曲調。切れのいいギター・アレンジ、イキイキとしたリズム隊…作曲はカズマくんとJOEくん。カズマくんがベースを作って歌メロでJOEくんが手を加えられたとのこと。
若いヤツらに任せたのはてらちんのナイス判断といえそうだ!

この曲が主題歌となる『ガンキャリバー』は、DVDとして年内に商品化が予定されている。
そして来年、テキサスでの「TEXAS TOKUTAISEN」、そしてスペインの「STIGES」というふたつのフィルム・フェスティバルに出品されることが決まっているそうだ。
彼らの音が世界に発信される日も近いってワケ。

190

あ~一日よ~笑ったわ!若い人たちとの仕事は楽しい。ホント、パワーをもらうね。
みんな、そして、ドラゴンシャドウ、どうもありがとう!
次はカレーだ!

180さて、若いバンドならではのトンデモ企画が「大塚Heart's」にブッキングされている。
『スーパーカレー大戦ぽんぽこ』だって!
TORNADOの連中行きつけのインド料理屋さん、「スーラジ」にライブハウスまで出張してもらって、コンサートの傍らおいしい本場のカレーを食べちゃおうという企画だ!
コレがその白山にあるインド料理店「スーラジ」。

210v店内にはこの通り、ホラ、TORNADO-GRENADEのサイン入りポスターが飾ってある!
おいしいよ。

220v左は雄太くんのピック。右はスーラジのステッカー。スーラジづくし!

230 がんばれTORNADO-GRENADE!ハードロックを取り戻せ!

TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

200

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年6月27日 都内個人所有スタジオにて撮影)