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2013年10月 9日 (水)

Chris Duarteと小笠原義弘、待望のライブ・アルバム『CHRIS DUARTE GROUP LIVE』発売!

アノね、マーシャル・ブログだよ。(意味はないです。どうしてもやりたかっただけ…スミマセン)


昨日も令文さんとのグループ、Trio the Collagensで登場してくれた小笠原義弘。

10「~をするために生まれて来た男」っていう表現をよく使うでしょ。「野球をやるために生れて来た男」、「詐欺をするために生れて来た男」…これはよろしくなけど、あまりにも夢中に何かに打ち込んで、その能力が普通の人も何倍も長けているような人を指す。
20v「ベースを弾くために生まれて来た男」…それがオガンちゃん、小笠原義弘なのだ。

30vこれまでマーブロでも「いいバンドには必ずいいベーシストがいる」なんてことを書いてきたが、その味方に何の揺るぎもないどころか、こうしてオガンちゃんのプレイに接しているとますますその考えが確固たるものになっていくし、ベースという楽器がバンドの中で驚くほど重要な役割を担っていることを実感する。

40無理は承知だが、オガンちゃんに協力してもらってやってみたい実験がひとつある。
それは、初心者に毛が生えたようなバンド、それからマァある程度まとまっているバンド、それと上手なバンドの3つを用意して、それぞれにオガンちゃんが入ってベースを弾いてもらう。
そこでそれぞれバンドの演奏がどう変わるのかを見てみたいのだ。おもしろそ~でしょ?
こういうことこそテレビでやれってんだよ!
この実験は広規さんでもやってみたい。
また「ドラム編」があってもよい。

50vこの実験で一番顕著な結果が出る楽器はは間違いなくドラムとボーカルでしょう。次いでベース。
それも、真ん中のある程度まとまっている程度のレベルのバンドに大きな効果が表れると見ている。
こんなことを思いついたのは、オガンちゃんが参加しているバンドの演奏を観ていて、ベースが入っているパートとそうでないパートにおいてグルーブ感とかドライブ感にケタ違いの差がああることに気がついた時だった。
もちろんオガンちゃんが一緒に演っているようなミュージシャンのことだからベースがなくても鉄壁のグルーヴ感をクリエイトしているのは当然だ。
しかし、オガンちゃんが弾き出すとグルーヴが渦を巻き出し、バンドが動き出すのが目に見えるような感覚を受けるのだ。

もう「グルーヴ」という言葉も死語になりつつあるらしい。いわゆる「グルーヴ」感を必要とするような音楽がもうないからね。Red Garlandもかわいそうに…。
でも、オガンちゃんのベースには「groove」という言葉がよく似合う。

60vそれと「エロス感」。オガンちゃんのベースにはエロスを感じる。色っぽいというか、艶っぽいというか、聴いていてウットリ、デレデレしてしまう。そこには「毒素」もふんだんに盛り込まれている。さながら山の歩道に赤く毒々しく生えるキノコのようだ。
面白い音楽にはジャンルの別を問わず「エロス」と「毒」が必要だ。
だから、巷間の「がんばれ!音楽」や「負けるな!ミュージック」のような菌床栽培のシメジやエノキダケには面白さのカケラも感じられないのだ。
90vこれが「世界の手」。
世界中で最高のグルーブをカマしてきた「手」だ。
こんなにゴッツイ体躯をしていても、他のミュージシャン同様やはり手は美しい。

70オガンちゃんの「世界ストーリー」は続く。
それは、テキサス出身のCris Duarteとの活動だ。
Chrisが来日する時はもちろん、全米ツアーにもオガンちゃんは参加している。

80vハイ、ここから話しが変わります。

そして、8月下旬、満を持して発表されたのがこの2枚組CD、『CHRIS DUARTE GROUP LIVE』。2012年7月26日、目黒Blues Alley Japanでの白熱の演奏を収録したライブ・アルバムだ。
発売元はMarshall Blogの皆さんにはおなじみであろうShrapnel Records。

当日の公演のもようはShige Blogで2本立てでレポートしているので是非ご覧いただきたい。

Shige Blog : Chris Duarte Live in Japan 2012 <前編>

Shige Blog : Chris Duarte Live in Japan 2012 <後編>

そして、このヘタクソなレポートの内容が実際に音になったというワケ。これはうれしい!
ま、ヘタクソなレポートとはいっても、我ながら撮った写真はとても気に入っていましてね…。

C10そして、うれしいのは当日の演奏が音になったばかりではなかった。
実はこのCDに使われている写真はすべて私が撮ったものなのね。
コレはうれしかったね~。
一応世界デビューですからね、そりゃうれしいですよ。

C20フォト・クレジットもしっかり入れてもらっちゃって!

C50もちろんオガンちゃんとChrisがつないでくれたんだけど、ある日あのMike Verneyから「キミの写真は素晴らしい!最高だ!是非今回のライブCDのスリーヴにキミの美しい写真を使わせて欲しい!」とメールが来たんですわ。

それでShrapnel Recordsのロゴの入った契約書にサインしたってワケ。
マジ、うれしかったね。鳥肌立ったわ!

短期間にココまで来れたのも、Marshall Blogにご協力頂いている皆様のおかげと感謝しております。快くステージを撮影させていただいて訓練をしていなかったらこんな写真は撮れなかったにキマってますからね。
そして、Marshall Blogをご支援頂いている読者の方々がいてくれなかったらMarshall Blogも継続できなかったハズです。

この場をお借りしまして皆様のご厚情に心から御礼申し上げます。

C30_2CDの内容についてはとにかくCDを聴いてもらいたい。先入観を植え付けたくないのでここではゴチャゴチャ書くのを控えておくことにする。

ひとつだけ…
Chrisを初めて観たのはもう何年も前のことだが、その時からコルトレーンの影響をそのプレイに感じていていた。
そしたら、このコンサートの締めくくりは、ナント、コルトレーンの「Alabama(『Live at Birdland』収録)」だった!
オイオイ、こんな曲、ギタリストはゼッタイにやんないよ!それがこのCDにも収録されている。祈るかのように音を絞り出すChrisのプレイが実に感動的だ。
ひとつだけ、残念だったのは、コンサート中に演奏したもうひとつのコルトレーン・スタンダード「Moments Notice」(『Blue Train』収録)が収録されていないということ。すごくいいプレイだったんのにな…(Shige Blog参照)。それにもう一度CDを通してオガンちゃんのこの曲でのプレイが聴いてみたかったりして…。

C60さて、そのオガンちゃん参加のChris Duarte Groupが11月に日本に帰って来る!
これは見逃せませんぜ!11月1日の福岡を皮切りに13公演。

ChrisとはNAMMで1月にNAMMで行き会ったが、私がMarshallに帰ってきたことをすごくよろこんでくれた、Chrisも以前はJCM900を使っていたからね。
私も今回のツアーでは色々とサポートさせていただこうかと思いましてね、とても楽しみにしているのだ。

CdfCDは現在のところAmazonの他、Tower RecordsやHMV等の大手輸入CD店にて輸入盤のみ入手可能。
Chrisが来日する時にもゲットできるチャンスがあるようだ。サインももらえちゃいそうだよ。

また、国内盤の発売も予定されているのでよろしくです。
それではライブ会場でお会いしましょう!


小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN'FUNKY BASS!!!

C40