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2015年2月

2015年2月27日 (金)

BatAAr × BRASH☆BEAT

「チーズ」ではなく、「ばたぁ~」と言ったのは記念撮影をする時の柴又帝釈天の御前さま。
もちろん、映画『男はつらいよ』の中の笠智衆の話し。
今日登場するのはその「バター」…といってももちろん御前さまでも寅さんでもなく、スウェーデンのバンド、BatAArだ。
そして、それを迎え撃つKOJI率いるBRASH☆BEAT。
個性的な2バンドのダブル・ヘッドライナーがそろった。
まずはBRASH☆BEATがステージに上がった。

20KOJI

30HIDE

40vSHOGO

50vそして、山口PON昌人。

60v1曲目は「化石の荒野」。

70KOJIさんのフル・アルバム『NW8 -Never Wait-』には収録されていない曲。珍しいオープニングだ。
そして、アルバムのリード・チューンともいえる「Are You Satisfied?」でたたみかける!

1_img_0052 さらに続けて「Crying for the Moon」。今日も「♪涙をながす」の部分がグッとくる。

90

海外で大ウケするという「Last Resistance」。
例の4つ切りのヤツね。

100v今日もステージ狭しと、徹底的に暴れまくるKOJIさん。マァ、よくもこんなに身体を動かせるもんだ!もちろん写真を撮ってるこっちは大忙しだ!

80v

ショウはアルバム『NW8』からの曲が続く…「Let's Get Through the Night」。

110vHIDEくんとのコンビネーションも完璧だ。
当然ふたりともMarshall。イキのいいロックにMarshallは欠かせない。

120KOJIさんのパワーとスピードをプッシュするバック陣の演奏も見逃せない!

130

140v

150vそれにしてもこのPONさんの推進力は一体なんだろう?

160v実際に目の前で聴いている曲のテンポ以上の疾走感を演出するすさまじいドラミング。
180v
また、遠慮なく鳴りまくるNATALが実にシックリくるのだ。

170vそして、「Set me Free」を激演。

190vBRASH☆BEATの持ち時間の終盤には…

200LinkerNationSの白希リサが合流。

210KOJIさんがプロデュースするパワフルな歌声を持つシンガー。

240

「Starting Over」と「Dreamer」を演奏。
KOJIさん作のこの「Dreamer」って曲がいいんだワ~。

230v問答無用のストレートなロック感あふれるステージを展開したBRASH☆BEATだった。ま、いつもそうなんだけど。

245vBRASHBEATの詳しい情報はコチラ⇒KOJI☆STYLES

250続いての出演はスウェーデンのV系バンド、BatAAr。

260世の中はどうもまだバター不足のようだが、ここ目黒はサンマ以上に脂っこい演奏が展開していた。

270ボーカルのSeb。

280vギターのSimon。

290vもうひとりのギターはPatrik。

300vベースはJake。

310vドラムのTobias。

320v今回は2回目の来日で、『BatAAr JAPAN TOUR 2014>>2015 UNHOLY SPARK』として、12月31日から東京・大阪・名古屋をめぐり、7回の公演をこなした。

330vこの鹿鳴館が最終公演だ。

340「世界で唯一のヴィジュアル系アートメタルバンド」という触れ込み。もう私にはわからないが、何しろ激しい!

350スウェーデンだけでなく、北欧はロックの輸出が盛んなところだ。
フィンランドなどは、関係者が毎年に日本にやってきては日本レコード会社を相手に売り込み合戦をやっていたぐらいだ。

360v現実的にスウェーデンはABBAやEuropeを筆頭に、多くの人気バンドや歌手を排出してるもんね。頂点はABBAか。

370v特にメタルは豊作だよね。Arch Enemy、In Flames、Opeth…。なんたってYngwieを出した国だからね~。
ロックにガンコなイギリス人でも何の抵抗もなく支持している感じがするもんね。
なんでなんだろうね~。まずは言葉か?北欧は政府刊行物が英語だっていうからね~。
場所も北海を挟んですぐお隣だし。
4_s41a4893
でもね、へへへ。
このMarshall Blogの取材許可をボーカルのSebに申し出たら、もちろん快諾してくれたんだけど、「お、君はナゼそんなにうまく英語を話すんだい?」と訊かれてしまったんよ~。
ま、本場イギリス仕込み?そんなことない~。
うれしいお世辞です。いい人だ~。

4_s41a4915 詳しくはないけど、私もスウェーデンには好きなバンドがいるよ。Anekdoten、Mats/Morgan BandとFreak Kitchen。
AnekdotenはKing Crimson系のサウンド、Mats/MorganhaはZappa系。実際にFrank Zappaと共演している。そしてFreak KitchenはギターのMattias "IA" EklundhはNAMMどこかのブースのデモ演奏で片っ端からZappaの曲を弾いていたから。一目ぼれした。
ちなみにAnekdotenは日本では「アネクドテン」と表記してまるで「豚天」や「ショウガ天」のように扱っているが、ホンモノのスウェーデン人のEricには通じなかった。
さんざんやったけどダメで、Ericも考えに考えて口にした発音が「オ~!アニクダァウトゥン!」だった。

390vさて、BatAAr、この歳になるとさすがにこの手のサウンドは身体に障るし、しっかたぶりもしたくないので多くは触れないが、このSebの表情で想像して頂いてまずよろしいな。

400vそのワリにはバック陣が以上にクール。汗ひとつかいていない。音はスゴイけどね。

410しかし!細い!昨日BatAArが出演した他のライブハウスのPAの人とも話したんだけど、とにかく細くて驚いていた。
大分前にThe Darknessが来日した時、よせばいいのにDan Hawkinsとツーショットで写真を撮ったんよ。後で見てビックリしたわ。「コレが同じ人間か?!」って!
だって、Danは幅は私の半分、足は私の倍あるんだぜ。もうね、横に並ぶとデカいアフガンハウンド。そして、自分が「平たい顔族」ということをイヤというほど思い知ったのであった。
このギターのSimonを見た瞬間にこのことを思い出した。
380
約1時間のステージ、すさまじい音の洪水を後にしてBatAArは日本を離れた。
また来てね!

420BatAArの詳しい情報はコチラ⇒BatAAr JAPAN OFFICIAL SITE

430vNATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年1月13日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2015年2月26日 (木)

曾我泰久~Birthday LIVE! 好きに生きます!! 52(ゴジユウニ)!!!

…と、いうことでこのあたりからMarshall Blogの『ライブ・レポート』は2015年に入る。
今年最初にお邪魔したのがコレ今日のレポート、曾我泰久のバースデイ・ライブだ。

10お誕生日が1月7日とあって新年初めてお邪魔するライブとなる可能性が高い。
今回のサブタイトルは『好きに生きます!!52!!!(ご自由に)』。
イヤ、「ご自由に」はいいけど、ヤッチン若いナァ~!

20曾我泰久。ヤッチンの若々しさにはファンキーさんもビックリしていた。

25

ヤッチンの後ろに控えしはJVM410Hと1960B。

40v足元のようす。

45今回もお気に入りのMarshallで自在なギター・プレイを披露してくれた。
30v_2
ベースは和佐田達彦

50vドラムはファンキー末吉

60vギターに田川ヒロアキ
要するにヤッチン・バンド、レギュラーの面々。

70vヒロアキくんは愛用のJMD501。

80安定した美しいギター・トーンでヤッチン・ミュージックに豊かな色彩を加える。

901曲目は「45rpm」。
お正月でめでたいのか、冒頭から想定外のノリよう!

1002曲目の「アポロでドライヴ」でヒロアキくんは10ホール・ハーモニカを披露。
ギター各種、キーボード、ハーモニカ、ボーカル、コーラス…と大忙しだ。

1103曲目に「ハダカノココロ」を演奏。

120「新年しょっぱなからこんなに楽しくていいのだろうか!って思うぐらい楽しい!」…というMCをはさんでヤッチンのギターからスタートするこの曲は「約束の場所で」。

130v演ているヤッチンも確かに楽しそうだが、お客さんはもっと楽しそう。ステージを見つめるお客さんのうれしそうな顔もヤッチンのコンサートの見どころのひとつ。雰囲気がメチャクチャいいんだ!

140「Midnight Train」では早くもヒロアキくんとのギター・バトルが!

150いつも「ビックリさせられるギター・プレイ」とヤッチンに紹介されるヒロアキくん。ホントですか?!(←コチラを参照!)

160vステージ上手サイドも前半からエライ盛り上がりようだ!

170つづけて「XYZ」。

180ヒロアキくんがキーボードにまわって「Every Single Day」。

190v今回のMCのテーマは「お正月の思い出」。
「昔はお正月はどこもお店が開いていなかった」というヤッチン。ホントそうだった。元旦はおもちゃや屋さん以外は全部閉まっていた。
今は2日ともなれば通常営業が多いもんね。年々、お正月ムードが希薄になる。
クリスマスの時にはクリスマス・ムードが薄くなったと書いたが、今月のバレンタイン・デイも、あんまり「チョコ、チョコ」と騒がなくなったと思わない?
「クリスマス、お正月、誕生日を一緒にされる」ヤッチンの誕生日。かわいそう!確かに1月7日はその危険性が高そうだね!

191v中学1年の時に貯めておいたお年玉で最初のギターを買ったというヒロアキくん。それで人前で初めて弾いた曲は「タッチ」だったそう。
それが今ではみなみも驚くトップ・ヘビメタ・ギタリストだ。

2_s41a3833 一昨年の12月に中国でパスポートを盗まれたというファンキーさん。コレは知ってる。コレのせいで「手数セッション」のギグにゲスト出演できなくなったんじゃなかったっけ?
それ以来「パスポートは肌身離さず持ち歩いている」という。
かといって、パスポートを持って歩くと無くしたり、落したりして余計危ない可能性もあるので悩ましいところ。
私もロンドンの地下鉄でクレジット・カードが入った財布をスラれたことがあったが、あの時は実にマイッタ。

193v

小学校の時にお世話になった先生から、「年初に1年間やることの計画を立てろ」と指導を受けた。和佐田さんは「テニスコートを毎日10週走る」という計画を立て、初志貫徹したところ先生に褒められた。
それ以来、お正月に1年の計画を立てることをいまだに続けているという。
今年の計画は、「『可能な限り』ということを無くして、ガムシャラにやろう!」と決めたそうだ。

192アコースティック・コーナー。ヤッチンの弾き語りタイムだ。
曲は「一期一会」。

「自分が作った曲、歌った曲がナンバー・ワンになることを夢見て今年も頑張ります!」
このヤッチンの「いいメロディを探す」前向きな姿勢がスキ。
230
ソロでもう1曲、「Over the Blue」。
オープンCチューニングのギターの響きが刺激的だ。

220

バンド・メンバーがステージに現れて「Another World」。今日はこれでアコギ使用曲は終了。
ヤッチンのアコギ、いいからね~。

200

再びエレクトリックを手して「流されて」。ここから最後までノンストップだ。

240v

「♪アアン、アアン」の人気曲、「気になる女の子」。
この曲の出自についてはコチラをご覧あれ。
250
名曲「愛を育てよう」から「Yes! Yes!! Yes!!!」へ!

210すさまじく盛り上がる満員のお客さんを前にイヤがおうでも熱が入るバンド陣!

260

270v

280そして、「Yes! Yes!! Yes!!!」といえば…

290ホイッ!

300矢継ぎ早に「Please Believe me」と…

310「UP BEAT」を演奏して本編を終了した。

320アンコールに入る前に「お誕生会」!和佐田さんがバースデイ・ケーキを持って登場。

330コレが特製のケーキ!ローソクは大きいのが5本、小さいのが2本立ってる。愛用のギターがいいね!

2_y_cake2ローソクを一気に消して…

340衛藤さん登場!
「この花は私です…あなたのために咲きました」
「これキャベツ?!」
「イエイエ、葉牡丹ですよ~。花言葉は『祝福』!」
なんて一幕も。

350「今年は去年よりも多くライブをやろうと思っている」というヤッチン。今年の活動も楽しみだ!

360アンコールでは「Stand Alone」と「21st Century」を演奏。

375また、すぐこのバースデイ・ライブが来ちゃいそうでコワいわ…1年早いでね~!

370
あ~、今日も楽しかった!

曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com

380(一部敬称略 2015年1月7日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年2月25日 (水)

LOUDNESSのDVD~『PRIME CUT』

実におもしろかった…ジックリ観入ってしまった。
少々時間が経ってしまったが、昨年末に発表されたLOUDNESSのDVD、『PRIME CUT』の話し。

10dvd出演はもちろんLOUDNESSの4人。
二井原実

30v高崎晃

40v山下昌良

50v鈴木政行

60v「Prime Cut」というのは「一番いい部分」とか「最もうまみのある部分」みたいな意味があるようだが、このDVDには『MATERPIECE SESSIONS dedicated to Munetaka Higuchi』というサブタイトルが付いている。
20
これまで数々のライブDVDをリリースしてきたLOUDNESSだが、今回のDVDは史上初のスタジオ・ライブとそのレコーディング風景を収録したもの。
4人が一か所に集まり、古今の名曲を再演し、各自が曲に解説を加えるという興味深いものだ。
もちろん樋口さんへの想いも存分に語られる。
「4人が集まり」…などと言うと奇異に感じるかもしれないが、音源データの受け渡しが容易にできるようになった最近のレコーディングは、別の場所に居ながらにしてレコーディングができるようになってしまった。
よってメンバーが「せーの!」で同時に演奏することがマレになっていることはご存じの通り。
もちろんマルチ・トラック・レコーディングが導入されてからはアナログ時代でも同様の手法、つまり、パート毎に別々に録音することは珍しくなかったが、現在の技術とはレベルが違う。
この『Prime Time』はLOUDNESSのそうした瞬間を捉えており、メンバーもそうした前時代的な手法にロックの録音物の本来あるべき姿を見出したかの発言を作品中で繰り返す。
100

そして、目の覚めるような素晴らしい演奏。4人が同時に演奏することによって生じる化学反応が顕著に現れている。もちろんその反応を活性化させている触媒はLOUDNESSが世界に発し続けてきた名曲たちだ。
110
すごくうれしかったのは高崎さんの言葉。
「レコーディングではヘッドホンを使うことが多いが、Marshallの音を身体で受け止めたいので、可能な限りMarshallのキャビネットと同じ部屋で弾きたい」
そして、「耳だけでなく、ロックなので身体で音を受け止めようと気をつけている」
さすが、さすがのご慧眼!けだし名言であろう。
日本人のロック・バンドとして世界への重い鉄扉をこじ開け、ロック・ギター本質を知る者が達し得るロックの摂理。

70その言葉に偽りなくこの『PRIME CUT』のレコーディングでもいつものステージと同じバックラインをスタジオに持ち込んでいる。
世界がうらやむTakasaki Rigだ。

最近ではレコーディングではおろか、ステージにもギター・アンプを置かないシチュエーションに出くわすが、やっぱりそういうのは「ロック」ではないよね。アイドルの歌謡ショウだよ。
いくらテクノロジーが進化しても「やった方がいいこと」と「やらない方がいいこと」は区別すべきだ。
こうした高崎さんの考え方や感じ方こそに「ロック」を感じる。

80収録曲は;
Stay Wild
Like Hell
Speed
Hellrider
Esper
の5曲。そして、各メンバーの貴重なインタビューが収録されている。

90世界を手中に収めた稀有な日本のバンドのロックに対する魂を見たような気がした。イヤ、これは「魂」ではなく、ロックに対する「愛」なのかもしれない。
130dvd
是非ともコンサート会場に足を運んで生のLOUDNESSの音楽に触れて頂きたいと思う。
イヤ、このDVDを観れば実物の演奏が観たくてウズウズしてくるハズだ!
おススメです。

LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

120

2015年2月24日 (火)

TAGAWA~アルバム発売記念ライブ『Flying Carpet Tour』

「うなぎと梅干」、「天ぷらにスイカ」…喰い合わせが悪いというヤツ。
両方とも消化不良を起こすとされているから。こういうの「合食禁」とか「食合禁」っていうんだって。
他に「鮎とゴボウ」とか「アサリと松茸」なんてのもあるらしい。コレらは季節が大幅にズレているということで、四季がハッキリしている日本ならではの一種の撞着のような表現なのかも知れない。

反対に世の中、「コレでなきゃダメ」と組み合わせの相場がキマっているモノがいくつもある。
「餃子にビール」、「カレーに紅生姜(私の場合、福神漬けではない)」、「ハンバーガーにポテト」、「ロギンスにはメッシーナ」、「ランランにカンカン」、「やすしにきよし」、「ペーにはパー」…等々。
そして、「いいロックにはMarshall」だ。
エ、そう来ると思ったって?
そうなんです。特にギターがカッコいいロックにはMarshallが切り離せない!
それは歴史が証明している。イヤイヤ、歴史だけではない。
現実もそれを証明している。
その「現実」にひとつがこのバンド、TAGAWAなのだ。

10_2昨日の記事はいかがだっただろうか?
今日はそのTAGAWAのライブ・パフォーマンス!

20_2アルバム『Flying Carpet』のレコ発ツアー初日のレポート。
40cd
客電が落ち、CDに使われた歓声の音源をオープニングSEに登場した3人。

30_2田川ヒロアキ

50_2寺沢功一

60長谷川浩二

70オープニングはCDと同じ「Stranger Destroys Arms」。

80ここのところ、ショウのオープニングには「Sea Scape」というギター・ソロを取り上げることが多かったが、今日は違う。
いきなりガツン!だ。

1_img_5077 このへヴィ極まりないリズム隊がそうさせてしまうのだ!

90_3

100冒頭で述べたように、TAGAWAにMarshallは欠かせない。
ロックの歴史が数えきれないくらいの実績を示しているように、このTAGAWAもMarshallだからこそ実現できる音楽のひとつなのだ。

110使用したのはJVM210Hと1960B。
長谷川さんからは「キャビネットは全部鳴らした方がいい!」とありがたいリクエストを頂戴したが、会場のサイズの都合もあるので、キャビネットはダイエットした。
「ナンダ、それしか使ってないのか…」と思うことなかれ。ステージに上がったMarshallスタックは仮に音を出していないにしてもロックをプレイしていることと何ら変わりないのだ。
目で見るロックなのだ。そして、他のアンプではコレができないことを認識しておこう。
最近はイヤモニやデジタル技術の発達でアンプすら見かけないステージに出くわすが、それは目で見るロックの楽しみやカッコよさを放棄したことに他ならない。そしてそれは、「ロックのステージ」とはかけ離れたもののように見える。
120vMarshallの壁の前には「水を得た魚」のように流麗に弾きまくるヒロアキくん。

130v_2続けて「My Eternal Dream」。

140_2目の覚めるような鋭いドラム・イントロから一気にたたみかけてる規格外の音圧!
230v
昨日のインタビューにもあった通り。すさまじいてらちんのプレイはライブで益々輝きを増す。

150vこの曲はヒロアキくんのテーマ・ソング的存在。それだけにイキイキとテーマを奏で、ソロを弾く姿がまぶしい。

170よっしゃ、キマった~!

180vVan Halenが初めて来日した時、まだファースト・アルバムを出してから間もなく、レパートリーが少ないためにアルバム全曲を演奏した。それでも時間が余ってしまうので、当時異例だった前座が用意された。新宿厚生年金会館大ホールの東京公演ではRed Shockというバンドが登場した。
前座は出ないにしてもコレと同じことがTAGAWAにも起こり、尺を調整するためにカバー曲が用意された。
こんなところがまた初々しくてよろしいな。
そのカバー・コーナーの1曲目はMichael Schemkerの「Into the Arena」。
ヒロアキくんがコレを弾くのを見るのは初めて。
ドラムが浩二さんということで書けば、2001年の「マーシャル祭り2」で橘高文彦さんが櫻井哲夫さんと菅沼孝三さんとでこの曲を演奏したのを思い出す。

2002曲目はJudas Priestの「Breaking the Law」。ダメダメ、法律は守ってくださいよ!

210v3曲目がスゴかった。
ヒロアキくんアレンジするところの「Led Boots」。もちろんJeff Beckのアレね。
コレが激メタル・バージョン!

220浩二さんもヒロアキくんからデモ音源が送られてきた時はさすがに身じろいたらしいが、TAGAWAはなにしろメタル・バンド…結局ツーバスが大炸裂!
想像を絶する「Led Boots」が仕上がった!

160v

もちろんメンバー各人のおしゃべりもタップリ。

240そして、大爆笑の渦。

245ここで、また次のコーナーに突入。
ヒロアキくんのソロ曲を演奏した。
260

ひとつはアルバム『ようこそTagawa Nightへ』に収録されている「Train」。
走行中の電車の音をリズムに据えた愛らしいメロディ。
かつて、ヒロアキくんが愛用するMarshallのモデル、JMD501のデモ演奏で「Denbigh Road Rundown (to Tesco) 」という曲があった。お昼休みにサンドイッチを買いに、足取りも軽く近所のスーパーに赴く情景を描いたもので、リラックスしたメロディの楽しい曲だった。
こうしたやさしいテイストはヒロアキくん独特のものだ。
前後のメタル・テイストからは想像しにくい世界。
「Train」についてはかつてコチラの記事に詳述してあるので興味のある方には是非ご覧になって頂きたい。
250v

続けてボーカル入りで「キミを乗せて」。
2014年、岡山で開催されたMAZDAの大イベントのテーマ・ソングとなった1曲。

270vポップな雰囲気が一気に会場を満たす。

280vMCでアルバムについて語った後、ショウは最終コーナーへ。曲は「That's Over」。
曲についての詳細は昨日のインタビューをご参照頂きたい。

290_2曲中でリはズム隊の2人がフィーチュアされる。楽しみにしていた1曲。
まずはてらちんのソロ。
315v

てらちんはMarshall Blog頻出ベーシストの最右翼だ。mintmintsや様々なイベントで数多くの演奏に接していることに他ならないが、考えてみるとドップリとベース・ソロを聴いた記憶があまりない。
300v_2
さすがロック・ベーシストのファースト・コール・マン!切れ味鋭いスラップとハードなフレージングで観客を唸らせた!

310そして、浩二さんもソロをタップリ!

320_3一時も目を離すことのできないスリリングなプレイ。
浩二さんのドラム・ソロも他では決して観ることのできないオリジナリティあふれるワン・アンド・オンリーのものだ。

330v_3クライマックスのハジけようは、近寄りがたいまでの鬼気迫る魔力がある。
そして、ニッコリ!
もちろん惜しみない大歓声が送られる。

340キーボードのバッキングトラックを使用したインスト・バラード「Luminous」。

350_3「波」をイメージしたという浩二さんのシンバルが効果的だ。

360v_2早くも本編最後!

370曲はおなじみの「Fly Away」。

410
3人が一丸となった驚異のドライブ感…これこそTAGAWAの魅力!

380_2

390_2

400v割れんばかりの歓声と拍手を浴びてステージを降りた。

425

当然のアンコール。

420この時点でアルバムで演奏していない曲が残っている。

430v難関「Space Walker」だ。
こんな大作、もっと序盤で演っておけばいいのに!

460

…なんてことは大きなお世話で、このめまぐるしく複雑に展開する曲が何の滞りもなく完璧に料理された。

440ロックだから、勢いのいいストレートなナンバーを浴びるのもいいけど、やっぱりこういう込み入った曲を通じて名人のスーパー・テクニックを味わうのもライブ・ステージの醍醐味だよね。
終了後ボソッと、「できたね…」なんて浩二さんはおっしゃっていたが、3人ともまったく危なげのない演奏で銀河を渡り終えた。

450くんずほぐれつ音をからませ合う3人の「宇宙飛行士」!
この日の大きな見どころのひとつだった!
やっぱりこの曲を最後に持ってきて正解だったね。

470そしてもう1曲。

490The Beatlesの「Back in the U.S.S.R.」をプレイ。
コレで全プログラムを終了した。
480
この日のステージを皮切りにTAGAWAの3人は『Flying Carpet』に乗り込みツアーへと出発した。
そして、アッという間にそのツアーも2月25日(明日!)の八王子Live Bar X.Y.Z→Aの1公演を残して終了する。
超忙しい3人のこと、自由に集まることもなかなか難しく、次はいつになるかわからないのが現実だ。
お見逃しなく!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

500_2当日の会場限定のCDの先行発売も大好評だった!

510(一部敬称略 2015年1月23日 初台Doorsにて撮影)

2015年2月23日 (月)

『TAGAWA』を100倍楽しむ記事!

Marshallもそうだけど、西洋の人たちはブランドでも事業でも何かを興す時に平気で自分の名前を使うでしょ?
「オレが、オレが」のメンタリティがそうさせるのか、オリジナリティを強調せんとする一種のCIなのかわからないが、自分を殺すことを美徳とする控えめで奥ゆかしい我々日本人と西洋人の感覚が大きく異なる部分のひとつかもしれない。
コレは思いつきの域を全くでない私的分析なのだが、ひとつはどんな小道にも名前をつけたがる西洋人の「名前好き」という元来の習性が影響しているのかもしれない。
以前にも書いたが、戦後、GHQが占領下の東京にしたことのひとつは通りに名前をつけたことだったと聞く。
昭和通りは「Dark Street」と呼ばれたのはその頃の話し。
でも、通りに名前をつけるのは実にいいことだと思うけどね。もちろん都市の構造が違うため、日本ではそれが簡単にいかないことはよくわかっている。しかし、ロンドンの街を歩いているといつもコレを思ってしまう。
何しろ長さ数十メートルしかない細い路地にもちゃんと名前がついていて、街の散策と郵便配達に便利なことこの上ない。日本政府もつまらんことをマネしないでこういう合理性を西洋から学んで欲しいと思うよね。
さて、名前の話し。
もうひとつは、西洋人は公共の設備に平気で人の名前をつけるでしょう?例えば「ジョン・F・ケネディ空港」とか「ドゴール空港」とか(不思議とイギリス人は空港にコレをやらない)、「ジョン・ギールグッド劇場」とか、フランクフルトでも「シュバイツァー・プラッツ」なんてのがあった…。
偉人の名をそうした形で後世に残そうとする目的の他に、英語系言語の特徴である「モノの擬人化」がココでも表われているのかもしれない。
そうした歴史的&国民的なバックグラウンドがあるもんだから、自分が所有するものを他人のものと区別するために自らの名前をつけるなんてことは何でもないのだろう。

そこへ行くと日本人はそうはしない。会社の名前を見れば一目瞭然だ。
キャノンでも、日産でも、大日本除虫菊(キンチョウのこと)でも、他に「昭和ナントカ」とか「地名ナントカ」のようなものが多く、社名に人名を見つけることはなかなかに難しい。(これ商法で「事業の内容を表せ」とかいうことになってるんだっけ?)トヨタとホンダあたりは例外か…。松下も変わってしまった。
西洋の個人名の名前がついた会社を挙げるのは野暮な話し。
バンド名で例を挙げると西洋のそれはにぎやかだSantanaだのEmerson Lake & Palmerだの、Van HalenだのBon Joviだの、Derringerだの、Inpellitteriだの…Carpentersもそうか。決して少なくない。
日本はいないよ。チョット思い浮かばない。誰かいたっけ?「サトウ」とか「ヤマダ」とか…。
やっぱりカッコ悪いってことなんだろうね~。
昔の仕事仲間で「般若(はんにゃ=確か高岡のご出身)」さんとか「百々(ドド=京都の方だった)」さんという人がいたが、これならイケるかも…。「般若」なんてバンドはいるだろうし、TOTOがいるんだから「DODO」がいてもそうおかしくない。
「安蒜(アンビル)」さんという方もイケるな。実際いるし。安蒜さんは千葉の苗字で全国に1,500人がいらっしゃるそうだ。

ハイ、オープニング・トーク終わり!
日頃から「名前」に興味を持っているもんだからつい長くなってしまった。コンビニなんかでも店員さんの名札をいつもチェックしていて、あんまり変わったお名前だったりすると、ご出身をうかがったりもしてる。
4、5日前、どこかのコンビニで「たまむし」さんという方が応対してくれた。平仮名だった。もう、どういう字を書くのか、どこの出身か訊きたくて訊きたくてウズウズしたがガマンした。
「お弁当温めますか?」と問われて「♪あったかいんだから~」ってやろうとしたけどヤメた。あれは「クマムシ」か…。

ハイ、これでホントに前置き終わり。
で…、だ。
日本にもそうしたメンバーの名前をドン!と冠したバンドが登場した。
その名も「TAGAWA」。
おなじみ田川ヒロアキが長谷川浩二、寺沢功一と組んだへヴィ・メタルのトリオ。
そのCDがリリースされ話題を呼んでいる。
コレがそのCD、タイトルは『Flying Carpet』。

1_img_0004_2 私もLPやCDを万単位で買ってきたけど、コレは初めての装丁だ。
プラケースは使われていない。
ケースをくるむ光沢の厚紙でできたスリーヴの裏面にはどこかの銀河がプリントされている。
コレを聴けば銀河までひとっ飛びということか。

20このCDケースはゴムでできている。
そして4つの角には宝石が埋め込まれているのだが、なんと本物のスワロフスキー製だそうだ。

30そして、ゴム・ケースのフタをめくるとピクチャー仕様のCDが出てくるという仕組みなのよ!
なんたる豪華な仕様!
このトリオにかける制作サイドの意気込みが十二分に伝わってくるというものだ。

40さて、ここで未読の方は、待っているので、ご面倒でも是非コチラをご覧になっておいていただきたい。
     ↓        ↓       ↓
田川ヒロアキバースディ・スペシャル・ライブ2014

(間)

これでこのトリオの成り立ちがわかった。

それから月日の経つのは早いもんだ。アッという間にレコーディング。
このレコーディングの初日にスタジオに潜入させて頂いた。ナント素晴らしい立体企画!

50まずは打ち合わせ。
ドラムだけでなくこのアルバムのサウンド・プロデュースを担当した長谷川浩二

100v

寺沢功一

70vそして、田川ヒロアキ。

80vみんな真剣!
だってまだ何をやるかゼンゼン決まってないんだもん!

60v

意見を交換し合いまず方向性を定める。
そして、意見が合わず最後は取っ組み合いの大ゲンカ…

90…なんてことにはならない。
テーマは「田川ヒロアキをフィーチュアしたへヴィ・メタル」。打ち合わせは順調に進んだ。

120そしてスタジオに入って音出し。

140ヒロアキくんのMarshallはJVM210Hと…

1501960B。
LOUD PARKの時とまったく同じセットだ。

160歪み系の音、といってもほとんどがそうなんだけど、ODチャンネルのOrangeモードを使用する。

170v細工は流々!すげぇいい音!美しい歪みだ。そう、ヒロアキくんはどんなに激しく弾いても決して醜いサウンドは出さない。

180ギターの音作りも終わり、3人がスタジオに入った!

290いつもニコニコのてらちんもスタジオの中では真剣極まりない。

300v浩二さんもヤル気満々!
さっきまで打ち合わせで冗談ばっかり言い合っていた3人だが、今はもうコワイぐらいの気迫だ!

320…ということで、今日の記事はさらに立体度を増すよ。
このレコーディングやCDについてヒロアキくんにいろいろと話しを聴かせてもらったのだ。
以下はそのインタビュー。Marshall Blogのわがままインタビューだ。
ひとつの大仕事を終えた安堵と、その出来栄えに満足しているうれしそうなヒロアキくんをとらえることができた。

★★★★★田川ヒロアキ・インタビュー★★★★★

Introduction (Strum on the Guitar!)
Marshall Blog(以下「M」):CDはコンサート会場の歓声で始まるワケだけど、コレはLOUD PARKの再演という意味合い?アーム・ダウンするところとかすごくウマく出来てるよね?

田川ヒロアキ(以下「H」):はい。LOUD PARKの再現ですね。いくつかの音源を重ねて作ったんですが、「タガワ・コール」の部分はスタジオにいたスタッフ総動員で叫んだんですよ。

190i_2本当はLOUD PARKの歓声をそのまま使いたかったのですが、隣の会場の「君が代」が重なっちゃっていたんです。
M:ああ、あの時そうだったね!なつかしい!あの時もア・カペラでソロを演ったもんね。
コレはやっぱりあのブースに入れたキャビネットの音をマイキングしたんでしょ?
H:そうなんですけど、このソロの時は、キャビネットをブースから出して広いスタジオの真ん中に置いて弾いたんです。
M:アンビエンス。
H:はい。ライブ演奏の時の状態に近づけたかったんです。オフ・マイクでも音を拾ってもらうということは初めからお願いしていたんです。その結果、キャビネットの周りその他で5~7本のマイクを使って録ることになりました。
私もこんな録音は初めてだったのですが、エンジニアさんも「ここまでやるのは初めて」とおっしゃっていました。
M:そうするとこうなるのか…。
H:そうなんですよ。で、私はJVMの倍音が大好きなんですね。他のアンプと違う。

1_img_0022いつも使っているJMDとも違うし、このJVMの倍音の出方がピッキングの鋭さにもつながってくるんですが、そういうところを録ってもらいたかった。
M:JCM2000からJVMに乗り換えたプレイヤーはそういうところを評価したのかも知れないね?
H:それはあると思います。私もJCM800、900、2000とずいぶん使わせてもらってきましたが、JVMはそれらとは明らかに違う部分がある。他のブランドには絶対ない…。
M:マ、同じじゃ意味ありませんので。
H:それと、サスティンがすごくいい。音の減衰していく時間が長いんです。それで、アームで音を揺らしたりすると倍音が鋭くなる。一体どういう回路になっているのか設計者に話しを聴いてみたいぐらいです。
M:サンチャゴ(・アルヴァレス=JVMの設計者)が聴いたら喜びますわ~。
H:このソロのアイデアは長谷川さんなんです。それで、長谷川さんが口三味線で出してくれた指示に従ってソロを弾いたんですよ!「ここは上がって、何秒で下がって」とか言うのに合わせて弾いたんです。
M:そりゃスゴイわ!

Stranger Destroys Arms
M:そして「Stranger Destroys Arms」。ここから浩二さんとてらちんが入って来るワケなんだけど、聴いた瞬間、「ああ、ヒロアキくんが本当にやりたいのはコレだったんだな…」って思った。イキイキと楽しそうに弾いているのが目に浮かびますね。
H:おっしゃる通りです!おっしゃる通りです!!
M:LOUD PARKの時の1曲目は「My Eternal Dream」だったのに、CDではこの曲を1曲目に持ってきたのは何か意味があるのかしら?

200vi_2H:曲順は長谷川さんが決めたんです。私も思い描いていた曲順があったのですが、長谷川さんのものとほとんど一致していたので任せました。
結局、6弦を刻むメタルの王道的なフレーズを最初に持って来たかったんです。
それと、「My Eternal Dream」でナニかを始めることはいつもやっているので、普段と変えてみたいというのもありました。
それとあの曲だと雰囲気がチョット明るくなってしまう。ギター・ソロから続けて「極悪さ」みたいなものも出したかった。すると自然にこの曲が1曲目になったんです。
M:なるほど…。ソロのサビは何か考えた?
H:以前、日本人のギタリストを集めたギターのオムニバス・アルバムがあって、この曲と「Fly Away」で参加したんです。コレはその時からある曲で、ファースト・アルバムの『Fly Away』にも入れました。
それで、ソロは全部同じなんです。コレはライブでもよく演る曲で、つまり若い頃に作ったソロをズッと弾いている。コレが大変なんです。
M:それはまたどうして?上達しているからラクになっているのでは?
H:イエイエ、若い時はシュラプネル系のテクニカルなソロばかりをやっていましたが、段々色々な仕事をやっているうちにその手のプレイをする機会が無くなって来たんです。

1_img_0035_2作曲とかプロデュースみたいなことをやっていると、こういうギターを弾くことがない。だからこそ弾きたかった。
でも、大変だった、最初は弾けなくて。
それと、数は少ないにしろ、20年前のプレイを知っている人もいて、その人たちが今回のプレイを聴いた時に、「ああ、また無難に同じことをやっている」と思われたくなかったんです。
「同じことをやっているのにスゴくなっている!」と思わせたかったんです。
M:ワザと同じことをやって、進化しているサマを見せたというワケね?
H:そう。新しいことをやるより難しかった。

My Eternal Dream
M:一番最初に送られてきた音源には曲名の情報がなかった。で、浩二さんの派手なドラム・イントロに続いておなじみのメロディが出て来た時は驚きました。スゲエ新鮮!

330v_2『Fly Away』でのオリジナル音源ではキーボードを使って荘厳なイメージだった。でも今回のはとても生々しくて、まるで『Let It Be..Naked』みたいな。問答無用でカッコいい。
H:ホントですか?!
M:うん。それにてらちんのベースが何ともスゴイ。まるで曲が生まれ変わったような…。
H:ホントですか?! ありがとうございます。
コレは寺沢さんに好きに弾いて頂きました。他の曲では注文をお願いしたりしたんですが、コレは100%寺沢さんが自由に弾かれています。195i
M:曲がグレードアップしたのが目に見えるよう。素材がいいのかな?聴き慣れたのかな?
H:アヤヤヤヤヤ。ありがとうございます。

360vM:サビのハモリはオリジナルとゼンゼン違って聞こえるんだけど、同じだよね?
H;そうなんです!同じことをやっているんですが、コレが元。曲を作った時のイメージはコレだったんですね。元々こういう風にしたかった。
M:ナニがそうさせているんだろう?
H:色々な要素があると思うんですが、まずはスタジオやエンジニアリング。でも、一番はMarshallとこのギターの組み合わせでしょうね。ゼンゼン機材が違う!
自分の出したい音が前に出るようになったから、こうなったんだと思います。
M:楽器が弾き手を鼓舞するいい例だね。だからいい楽器というものはスゴイ。
H:イメージを膨らませてくれますね。「そうだ!コレこそが頭の中にあったイメージだった!」と感じました。
M:それとチョコチョコっとしたキメ。これが快感!
H:ホントですか?!
M:ソロも密度が濃くてカッコいい。どうせ勢いで弾き切っちゃったんだろうけど…。
H:ハハハ!その通り!勢いで弾きました!コレもJVMのおかげで気持ちよく弾けましたね。
実は高いハーモニクスのところにディレイをかけてもらったりしているんですよ。

270viThat's Over
M:コレはてらちんと浩二さんがフィーチュアされている曲だね?ほとんど聴かない曲だけど、どっから出てきた曲ですか?
H:コレはビクターの配信レーベルから一度リリースしたんです。LOUD PARKの日に配信しました。
この曲を選んだのは長谷川さんのご提案ですね。
M:なるほど。コンサートでも演らないよね?
H:はい、元々キーボードがたくさん入っていて、それを全部ギターに替えました。
M:サビのバッキングがカッコいい!
H:そうですね。バッキングのパターンから曲ができたみたいなところもありましたからね。
M:ギターの音もスゴくいい。クランチ加減がすこぶる気持ちいい。
H:ココはJVMのCLEAN/CRUNCHチャンネルのORANGEモードを使ったんです。コレがものすごくよくて!
以前、三宅さんがこのチャンネルをお使いになられているとお聞きしまして、その音がとても気になっていたんです。もちろんプレイもフレーズも違うので同じ音にはならないことはわかっていましたが、ものすごくよくて!
M:他は全部ODのOrangeですよね?
H:はい。後はギターのボリュームをイジって音を変えたりしています。
それと長谷川さんのドラム・ソロになると音量が上がるという…。
M:まったくこのドラムが四六時中冗談を言っている人のプレイとはとても思えませんな!
H:まったく!


Space Walker
M:大作。『Fly Away』でもおなじみ。名付けて「校歌ロック」。
H:ギャハハハハハハ!
M:校歌で始まってドンドン変わっていく場面が素晴らしい。
H:長谷川さんには「パン喰い競争」って言われました!
M:ちょっとコミカル。でも紆余曲折を経て、また校歌に戻るところはもはや快感ですらある!
H:ホントですか?!(←もう読者の皆さんもお気づきのことと思うが、「ホントですか?!は彼のクチグセのようだ)

230vi_2M:4ビートかなんか取り入れちゃって、オリジナルより格段の進化を遂げましたな!
H:ホントですか?!(←あ、また!)
M:せっかくの4ビートなんだからバリバリのバップ・フレーズを作り込んじゃえばよかったのに!
H:その通りなんですよ!でも、良くも悪くも、長谷川さんも寺沢さんも私もジャズのテイストがまったくなかったんですよ!
寺沢さんもラジオに出た時にそんなことをおっしゃっていましたし、長谷川さんも「オレらにジャズをやらすか~?」って!
怒られましたよ!
で、「ジャズ・メタル」…邪道って言われていいからやりましょう!って。
だから、今その4ビートのパートの指摘をして頂いてすごくうれしいんですよ!
M:なるほどね。自然の結果が目標通りになって喜んでいるワケね?
H:そうなんです!開き直りです。
M:そんなの当たり前じゃん!だって元々できないんだから!
H:ギャハハハハハハハ!
M:でもさ、この曲、オリジナルとこんなに派手に内容を変えているのに時間が5秒しか違わないっ

350_2て知ってた?
H:お~、ホントですか?!(←また!)
コレ、途中でギターが裸になるパートがあるんですけど、『Fly Away』とまったく同じにしてみたんです。
M:録り直したっていうこと?
H:そうです。でもすごく苦労しました。
コレ、とても長い曲でバンドの皆さんが嫌がるのでライブで演らないんですね。以前、孝三さんと演ったぐらい。自分ひとりのライブでは演っていますが…。
つまり、『Fly Away』のレコーディングの時からバンドの中でほとんど弾いていないんですよ。
すごく時間が経っているので、どうやって弾いていたのかわかりませんでした。今、弾いていないフレーズが多いし。20年以上前に作った曲なんです。
M:ホントですか?!(←ア、うつちゃった!)そんな古い曲なの?
H:ええ、それまで書き溜めていた曲を集めたのが『Fly Away』ですから。
M:今回のアレンジは全部自分ひとりで練り直したの?

220i_2H:はい。ですけど、まずは元はどうやって弾いていたのか思い出す作業から始まりました。「アレ、おんなじ風に弾けないな…」って。
M:ホントですか?!(←ア、また!)なかなかこういう曲って日本のロックにないからすごく貴重だよね。でも、4ビートのところのソロがナァ。せっかくやったのに!
H:ギャハハ!でもそうやってイジってもらえるとうれしいですよ!
M:あんまり言ってもナァ~。「校歌」とまで言っちゃってるから…。
H:ギャハハハハハハハ!皆さん、それぞれ解釈が違いますから!みんなで笑い飛ばしてくれればそれでいいんですよ!
長谷川さんなんか「パン喰い競争」ですもん!
M:でもこういうのはすごくいい。以前の「Symphony」もヨカッタし…。
H:ホントですか?!
M:ナントカ前進しようともがき苦しんでいるのがいい。それがあなたの魅力じゃない?

390H:「若い頃の方がスゴかった」なんて言われるのがイヤなんですよね。歳をとって無難になったことを「味が出た」と言い換えてもらうとかいうのもイヤだし。
昔と同じことをやっているのもスゴイけど、それ以上のことをやっている…という風になりたいですね。
さっきも言いましたが、以前のことを知っている人をガッカリさせたりはしたくない。いくら時間が経っても「無難になっったな…」なんて思われたくない。
だから、今回はレコーディングはサラっとやりましたが、その準備は大変だった。
M:なるほどね。思い当りますよ。今までもう何十回も観て来ているけど、「ああ、またコレかよ」っていう感じがない。いつもナンカ工夫してるもんね。前進してるってことですよね。
H:ホントですか?!身体が続く限りはそうしていたいですね!
M:SPICE 5みたいな経験はとてもヨカッタのではないですか?
H:そうですね。手数セッションとか。周りのミュージシャンに鍛えて頂いたと思います。

Luminous
M:コレはバラードを1曲入れておこう…みたいな?
H:はじめはなかったんですよ。全曲突き進むような感じだったんですが、どうしても入れたくなって…。
長谷川さんにシンバルで手伝ってもらいました。「波」のイメージ。
M:キーボードも入ってますね?

260vi_3H:はい。はじめはギターだけだったんですが、後から重ねました。
M:せっかくこんなにスゴいリズム隊がいるのにナンでまたこんなルバートっぽい、というかア・カペラに近いシンプルなものにしてしまったんだろう?
H:へへへ、それまではアルバム全体にスキ間なく、音が詰まっている感じだったのでインターバル的にこういうのを入れたいと長谷川さんにワガママをお願いしたんです。
そしたら「やろうよ、やろうよ!」って。
このアルバムの中では異色の存在で、結果的に聴いて頂いた人の印象に残っているようで、やってヨカッタと思っています。
M:確かに。このフレーズ(私が実際に弾いて聴かせる)、バラードの時に必ず出て来るよね?バラード用の手グセ・フレーズだ。
H:ハハハハハ!よく聴いてるナァ。

Fly Away
M:最後はおなじみのコレね。どうしたかったって感じ?
H:「Eternal Dream」と同じで、まずオリジナル・バージョンのキーボードのパートを全部ギターに置き換えました。
それと、元々のギター・パートはそのままで、ベースやドラムが変わるとどうなるか…ということに重きを置きました。
ギターも変えちゃうと、元々の曲のイメージがスっ飛んでしまうと思ったからです。
M:コレも古い曲だよね?
H:20年以上前に書いた曲です。それでギターも20年以上前のもの。それで。リズム隊を変えるとこうだ!みたいな。

240vi_2この曲は透さん、孝三さん、ファンキーさんとも演奏しましたが、やっぱりバックが変わるとゼンゼン違って来る。本当に面白いです。

M:アルバム全体、ギターの音がいいね。ひとつひとつの音が実にクリアでナニを弾きたがっているのかがよくわかる感じ。
H:録音にあたっては色々なことをさせて頂きました。そういう意味では20年前より伝えたいことがより明確になったと思います。
やっていることは同じでもメッセージ性が違う。それは機材であったり、環境であったり、バンドであったり、色んな要素に助けられたんです。
M:今後はどうなるんでしょう?
H:ま、雑談のレベルですけど、「2枚目の時はこうしよう」みたいな話しも出ています。
M:曲が大変だね?考えてみると、今回は3人の曲みたいなものはないですよね?
H:そうなんです。提案もさせて頂いたんですが、「アコースティックやピアノの曲もあるけど、とにかく田川ヒロアキのへヴィ・メタルの部分だけを切り出そう」という長谷川さんのアイデアが原点ですので、まずはそれに従って作ったワケです。
ですから、次はみんなで曲をつくったりしたら面白いと思いますね。

380
田川ヒロアキのバンド

M:フト考えてみると、ヒロアキくんのパーマネントなバンドってなかったじゃない?ベースになるようなバンド。
H:このバンドがそうかな?という気もしますね。せっかくTAGAWAという名前ですし。「田川ヒロアキの曲」を演奏するバンドということではなくて、ひとつのバンドとして何かを作っていければいいな…と思います。
そして、おこがましいようですが、かつてのマイク・ヴァ―二―の時のように、このアルバムを通じてギターの音楽が見直されたり、新しい人たちがギターの音楽に目覚めてくれたりしたらとてもうれしいですね。
M:特に若い人たちですよね。
H:はい。
M:そこにはいつもMarshallがある!って付け加えておいて!
H:もちろんです!Marshallがなければ何もできませんから!
M:ありがとう!今後の活動に大いに期待しています。

…ということで本人もご満悦のようす。
レコ発ツアーも敢行され、早くも明後日が千秋楽。
会場は八王子のLive Bar X.Y.Z→A
お見逃しなく~!
Marshall Blogは初日の公演を取材したので、そのもようはまた明日!バイバ~イ!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

1_img_0039(一部敬称略 レコーディング風景はBattle Cry Soundにて撮影)

2015年2月20日 (金)

SHOW-YA 『GLAMOROUS SHOW』 at AiiA Theater Tokyo <後編>

さて、<後編>。
もうひとりのゲストがステージに上がる。

10_2EARTHSHAKERから西田MARCY昌史

3_img_0342曲は『Glamorous Show』収録の「MORE」だ。

20_2mintmintsでの盟友、SHARAさんのパートを弾くsun-goさん。ナンカ不思議な感じ~!

160v
EARTHSHAKERでもう数えきれないぐらい聴いているこの曲。やっぱりいい。
しかも、いつもとゼンゼン違うシチュエーション!
久しぶりに歌ったという恵子さん…「初めてMARCYに会ったのは18歳の時。それから30年以上経って、いまだにEARTHSHAKERもSHOW-YAもあるのがスゴイ!」と言っていたがまったくその通り。双方不滅だ。
MARCYさん、「バンドのタイプが似てるんだよね。一番似てるのは顔。口がダラしない」だって!

50そんなだからMARCYさんのふるまいはメンバーの一員であるかのようにナチュラルだ。

60_2そして、このふたりの止めどもないシックリ感!

70「♪もっと、もっと」聴きたいふたりのパフォーマンスなのであった。

80<後編>のメンバーは…

寺田恵子

1_img_0130五十嵐sun-go美貴

100v仙波さとみ

110v中村美紀

120v角田mittan美喜

<前編>と同じメンバーだ。当たり前だ。

130vさらにもう一発カバー曲。

140「紅」だ~ッ!

150v_2スゴすぎてとても熟女ナメられません!すさまじい疾走感!

170vここでガラリと雰囲気が変わって「Life With You」。

180恵子さんはステージのヘリに腰を下ろしてジックリと、しっとりと心を込めて歌う。

190_2キャプテンのキーボード・ソロ。

1_img_0422 シンフォニックなサウンドで観客の目を一気に惹きつける。

2_s41a3318 続いてmittanのドラム・ソロになるパターンが多いが…

210_2
今回はなし。
ただし、全編を通しての渾身のドラミングにはソロがなくても常に大歓声が浴びせかけられていた。

2_s41a3069さとみさんが加わって…

200_2曲は「Count 8」。前々作「Genuine Diamond」からの曲。
4ビートを取り入れたこの曲、他との毛色の違いが際立つ重要な1曲。

240v
「欲しいものは~『奪いとれ』~!」

220「もう後は激しいヤツしかないよ~」という恵子さんの言葉通り…
285
…全力疾走で暴れまくる!
SHOW-YAのショウの一番の醍醐味だ!

305

続けて「ギャンブリング」。

250v

本編最後に持ってきたのは「限界LOVERS」だった。

260八面六臂の活躍を見せてくれた2014年の最後を思い切り締めくくるかのような気合の入った5人の演奏!

270v

280

290v_2

1_img_0407

300v限界を超えたいつもながらの激演で本編の幕を下ろした。

310vさて、アンコールを待つ間、ひとつ宣伝。
何せ今年はSHOW-YAの30周年イヤーだからして、いろいろな企画が目白押しだ。
まず、2月25日、すべてのミュージック・クリップを集めた DVD、『Glamorous Clips』がリリースされる。
未公開ライブ映像やドキュメント映像もふんだんに収録されている。
このスリーヴ、恵子さん?スゴイね。「Glamorous」を通り越して、もはや「Voluptuous」!ス・テ・キ!voluptuousの意味は自分で調べてね!
Clip
さらに3月11日にはオリジナル・アルバム8タイトルにボーナストラックを追加したリマスター盤が一挙にリリースされる!
「MASQUERADE SHOW」~「HARD WAY」までのアルバムがリマスターで生まれ変わり、今まで収録されなかった曲が追加されている。
世界にふたつとない(でしょう?)Female Hard Rock Bandの偉大な足跡を最新の形態で残すことができるのは素晴らしいことだ。

さて、アンコール!

5001曲目は「YOU TURN ME OVER」。

510ピンクのヤツくっつけて楽しそうに歌う恵子さん。またコレがよく似合うんだ!

520ここで最後のメンバー紹介となった。

540vみんなひとことずつメッセージを送る。

545vみんな口々にお客さんへの感謝の気持ちを述べるのだ。

530v

sun-goさんのハートを添えたメッセージに…

550さぶ…。
完璧なコンビネーション。おもしろいネェ~。

560「♪お酒はぬるめの燗がいい~」。恵子さん、好きだナァ、コレ。

570v待ってましたのイントロ。

580v「Fairy」!

585

590

600v

2_s41a2970
630v
恵子さんホーム・ストレッチに入る!

610vコレで最後!さよならSHOW-YAの2014年!

660クル…

670リン…

680パッ!…と。
今日もきれいにキマった~!気持ちいい~!

3_img_0753イヤ~、今日も最高にカッコよかったわ~!
もう何回もMarshall BlogでSHOW-YAのカッコよさをレポートしてきているが、日に日にファンが増えているような反応を感じるね。
さっきシレっと書いたけど…ま、私ももちろん全部が全部知っているワケではないけど、50の大台を超えてこんなカッコいいロックをやっている女性バンドは、世界中どこを探してもSHOW-YAの他にないだろう。ハワイアンとかならゴロゴロしてるだろうけど。
コレ、ギネスで認証してくれないかね?「世界で一番カッコいい熟女バンド(The world coolest matured female band)」って!併せてこう書いてある「Don't make light of matured ladies!! 」

690ステージにひとり残る恵子さん。

700「今年も一年、SHOW-YAを愛してくれてありがとう!」

710次は野音だ!天気、頼むぞ~!

4月29日の『NAONのYAON』他、SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

(一部継承略 2014年12月29日 渋谷AiiA Theaterにて撮影)

2015年2月19日 (木)

SHOW-YA 『GLAMOROUS SHOW』 at AiiA Theater Tokyo <前編>

さぁ~~~~~て、いよいよコレが最後!
何が「最後」かって、2014年のライブ・レポートのことよ!去年は160回近くカメラを担いでコンサート会場に足を運んだ。2日に1回以上の計算だ。
色々な出会いがあって、本当に皆さんに良くして頂いて、とても楽しかった。
その素晴らしかった1年を締めくくったのが今日明日でお送りするSHOW-YAだ!

1010月にリリースしたカバー曲集『Glamorous Show』が大好評。
Marshall Blogでもレポートした11月のレコ発ライブも大反響を呼び、今日レポートする追加公演が開催されることになったのだ。

Gscd 会場は超満員!不思議なことにこっちを見ている人がひとりだけいるナァ。

20♪ア~アアア~~~ア~ッ!
いつものオープニングSEに乗って5人がステージに現れる。

30寺田恵子

40v五十嵐sun-go美貴

50v仙波さとみ

60中村美紀

70v角田mittan美喜

80v2014年も様々なシチュエーションでゴキゲンなMarshallサウンドを聴かせてくれたsun-goさん。もちろん年末もMarshall。
(ナンカ大分時間が経っっちゃって年末感がウスくてすみません)

90JVM410Hと…

100キャビネットが1960BDM。今日はブーツのおみ足と…。

120オープニングは「私は嵐」!

130いきなりの「嵐」の登場に(変身忍者みたいか?)このコンサートへの意気込みを感じる。

140vまさにノッケから嵐のような演奏。この音圧感が快感だ!

150vステージ前方に飛び出して弾くさとみさんのベースのピック・アップがバッチリとキマる!♪ゴンゲゴゴゴゲゴンゲゴンね。

160そしておキマりのポーズは…

170♪ショーヤーのカッコいいすがた~、ハズさないんだから~。
(↑ココ、読者のみなさんは、あのスープの歌のメロディを当てはめてね!でもね、実際にSHOW-YAを撮影している時のホーム感は、もうスープどころじゃない…何とも言えないあったかさでね、最高の幸せの瞬間なのだ!)

180v続いては意外にも「ONE WAY HEART」。

190SHOW-YA式I-VI-II-V(実際にはbVII)とでも言おうか。このポップ的ハードさがいかにもSHOW-YAらしくてカッコいい。

200そして誰でも歌いたくなるようなサビのメロディ。

210バリバリと弾きまくるsun-goさん!新しいギター「Fairy」がもう身体の一部。

260v

「寒暖の差が身体にキツイ」という恵子さんのMCに続いてハードなギターのイントロ…

220v「OUTSIDER」。
そう、この日は確かに寒かった!でももう会場の全員は完全にあったまってるよん。

230疾風迅雷のmittanのドラミングも絶好調!

240もちろん恵子さんもドライブしまくりの大熱演。なんか時間が経つのがコワイわ。終わって欲しくないから!

250キャプテンのキーボードからの…

270雷のようなギター・リフ。
290v
曲は「流星少女」。
もうスッカリSHOW-YAスタンダードになった。

280vタオル回しにヌカリはない。

300恵子さんの「CD買ったか?」のマーケティング調査のMCを挟んで、ココからは『Glamorous Show』からのレパートリーが続く。
まずは「カリオメロン」。

310「カリオメロン」?
エ~、そんな曲『Glamorous Show』に入ってたか~?

実は、全部ではないのだが、このMarshall Blogの取材するにあたって、アシスタントにMCやステージ上の出来事をメモしてもらっている。
ナゼなら、私が撮影に集中していて、ステージの進行の細かいところまではとても覚えきれないからだ。
ま、「アシスタント」といっても、世間でいう「カミさん」なんだけどね。それで、私がそのメモを見ながらコンサートのようすを思い出しながら文章を書くことが多いワケ。
家内は家内で、とにかく聞こえたて来たことを真っ暗なところで必死に片っ端からメモしていく。いちいち考えていないで、もう聞こえたことをそのまま書いていく。そうしないととても間に合わないから。
そのメモに書いてあった曲名が「カリオメロン」。
どうしてもわからなくて、CDを引っ張り出してすぐにわかった。
コレ、「マリオネット」のこと。
恵子さんが「マリオネット!」と曲名を叫んだのが「カリオメロン!」と聞こえたのだ。
なるほど…実際に声に出してみるとそう聞こえなくはないな…。ファンの方には失礼かもしれないけど、健気な家内の行動に後で大笑い!
エ?「MARIONETTE」も知らんのかって?さすがにこの曲は知ってますよ~。でもゴメンなさいね~。基本的に我々Led ZeppelinとかDeep Purpleとか、そういう古い古い世代の人間なもんですからピンと来ない時もあるの…。

1_img_0535LOUDNESSの「Crazy Night」。
この曲、2009年の『HARDなYAON』でも演奏していた。なつかしいナァ。もう6年前か…。またやればいいのにナァ。

330vsun-goさんの弾くあの有名なギター・リフ。カッコいいわ~。

340vさとみさんはベースを持ち替えてた。

350ここは恵子さん、得意の二井原さんのモノマネ抜きで熱唱!

360お待ちかねのメンバーのMCコーナー。
「お足もとがお悪い中…」キャプテンらしいご挨拶。

1_img_0447つづいてmittan。
mittanは「ドラマーがドラマーを紹介するなんてことは珍しい」と、この日の最初のゲスト、真矢をステージに迎え入れた。

365v曲はLUNA SEAの「ROSIER」。
限りなく激しいパフォーマンスに会場は大興奮だ~!

370vツイン・ドラムで燃え上がるmittan!

375v<後編>につづく

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE
380v(一部継承略 2014年12月29日 渋谷AiiA Theaterにて撮影)

2015年2月18日 (水)

【Music Jacket Gallery】 植村さんの本!

売れに売れているそうだ…この『洋楽日本盤のレコード・デザイン(グラフィック社刊)』という本。
副題は『シングルと帯にみる日本独自の世界』とある。
レコード・ジャケットに関する本はゴマンとあるが、日本で制作したレコード類のオリジナル企画に視点を合わせたところが新鮮だったのであろう。
しかも、この本、LPやドーナツ盤に愛着を感じる世代もさることながら、30~40歳台のCD世代、あるいは、それ以降の世代の人たちに大ウケしているそうだ。
2月6日に販売され、早くも重刷が決定しそうだ!

10ナゼこの本をMarshall Blogで取り上げているかというと、著者が『Music Jacket Gallery』でおなじみの植村和紀さんなのだ。
ご出版おめでとうございます!

20v_2植村さんといえば何度もMarshall Blogにご登場いただいている日本屈指のLP、CDコレクターだ。
その植村さんが著した本ということで前々から楽しみにしていたというワケ。

植村さんのCDコレクションはコチラをご覧あれ!⇒The Amazing Uemura Collection

30v_2ご出版に際し、植村さんに少しお話しをうかがってきた。
そのお話しを散りばめながら、さっそくこの本を紹介しよう。

まずは表1。
レコード帯に関する本だけあって、チャンと帯がかかっている。東芝風の帯だ。
コレ、むかし「タスキ」って呼んでいる人もいたけど私は絶対「オビ」。
帯がかかっているといっても、これはもちろん印刷。少し端から離れていて下が見えているところがいかにもソレらしい。
この帯ってパンパンに張ってあるのとユルユルのヤツがあったよね。

40こちらは表4。

50_2ちょっと写真ではわかり辛いが、帯の白いところが透けて下地が見えている。
また帯の貼りしろが折り返したところで少しズレている!…といった凝りようがうれしい。
ま、LPが主流していた頃はバーコードもなんてものはなかったけどね。消費税もなかった。少子化問題も取り沙汰されない、戦争の心配もない、将来に希望を見出すことができたいい時代だった。帯はそんな時代の象徴のひとつなのだ、

60_2この本の内容は主に以下の3つのパートに分けられている。
①激レアな洋楽国内シングル盤のジャケットのコレクション。コレはすべてが植村コレクションにあらず。
②洋楽国内盤LPの帯のコレクション。コレは100%植村コレクション。
③最後は日本で独自に制作された洋楽LPのコレクション。これもすべて植村さんのコレクションから。

まずはシングル盤のコレクション。
岩渕さんというこれまた日本有数のコレクターが保有している約3,000枚のシングル盤の中からジャケット・デザインの優れているもの、邦題がおもしろいものを300枚に絞って掲載した。大変な作業だ。

下は60年代の大変貴重なシングル盤。マァ、出てるわ出てるわ、ゼンゼン知らないヤツら。
当時は圧倒的に邦楽優位で、レコード会社社内でも洋楽チームの地位は肩身の狭い思いをしていたらしい。
今はもっとそうか?邦楽:洋楽の比率は8:2を破り、とうとう洋楽の売り上げは20%を切ったらしい。

「Please Mr. Postman」で有名なMarveletsの「海には魚が多すぎる(Too Many Fish in the Sea)」なんて知ってる?誰が買ったんだろうね?漁師か?イヤイヤ漁師はサブちゃんを聴くよ。
この当時は漁獲量も多かったんだろうね~。今ではイワシが高級魚。マグロも獲れなくなってきてこれから先、一体どうすんの?
「Johnny Angel」やら「Pineapple Princess」あたりのオールディーズの名曲はさすがに知ってる。しかもスキだ。

71そんな洋楽の地位が低い環境下、なんだってこんなシングル盤をリリースしていたんだろう?
答えは「何もわからず右から左へ」…ということだったらしい。
そりゃそうだ。聴いたこともない音楽が次から次へと送り込まれてくるんだから、何でも出してみなけりゃわからない。
今なら「フフン…○○風だな?」なんていう聴き方もできるけど、当時は元となる「○○」がなかったんだからスゴイ。いわばすべてがオリジナルだったのだ。

そして販売に一役買ったのがジャケットのデザインだ。
ラジオで偶然耳にして気に入った曲をレコード屋に買いに行く。その曲は洒落たジャケットにくるまっていて、ああうれし…とこうなる。
そこでこれらのシングル盤のジャケット・デザインに心血を注いた人たちがいたワケだ。

例えば、下のThe Beach Boysスタンダードの1曲、「Fun, fun, fun」。この「ファン・ファン・ファン」というクルクルっとした文字。持てる才能を絞ってコレを編み出す。
当時は今みたいにコンピュータのフォントでチョコチョコ…なんてことはできなかったので、こうした文字をひとつひとつ人力でクリエイトしていったというのだ。いわゆる「手書き文字」。
音源と写真が海外から送られてきて、それらを組み合わせ、そこにオリジナルの手作り文字を入れて魅力的な商品に作り上げる…なんておもしろそうな仕事なんだろう。…と思うがコレが大変な仕事だったのだそうだ。

で、この本の巻頭には竹家鐵平さんというその仕事の第一人者の方へのインタビューが収められている。
コレがまたベラボウにおもしろい。
聴けば、竹家さんという方はとてもシャイで控えめな方。日本の洋楽レコード界にとてつもない業績を残されている。
そんなだから、会社をお辞めになった時、その足跡を記録した本を上梓しようという計画が持ち上がった。ところが竹家さんからキッパリお断りされたそうだ。
しかし、竹家さんのお仕事を後世に伝える義務感に燃えた植村さんを含むこの本の制作スタッフは、懸命に竹家さんの説得にあたり、時を経てようやくこのインタビューが実現したというものなのだ。
そう、私がいつも騒いでいるこうした「伝承作業」は、情報伝達の手段が進化した今こそ、あらゆる分野において真っ先にされなければならないことだと思う。
要するに温故知新の源の保全だ。
ま、最新のテクノロジーで古いことを学ぶなんて皮肉なことかもしれないが、「良いものは良い」のであ~る。この本もそれを教えてくれている「伝承本」のひとつだ。
72
右のページの左の上、The Whoの「A Legal Matter」なんだけど、B面が「The Kids Are Alright」になってる。
ま、「A Legal Matter」も悪くないけど、ココは「The Kids Are Alright」がA面でしょう?
ちなみにこのころのPeteはMarshallだ。太くてメチャクチャきれいなクリーン・トーンだ。
どうしてこうなったかと言うと…要するに海外から送られてくるものを「右から左に」ということらしい。…とこんなこともあったが、反対にAB面を故意にひっくり返してヒットを狙うなんてこともあった。
さらに、勝手に日本だけでシングル・カットしちゃうなんてこともしたらしい。

ところで、竹家さんはThe Beatlesのシングル盤のジャケットのデザインのほとんどを手掛けていらっしゃたということなのだが、ビックリしたことがひとつ。
60年代中盤、東芝音工は洋楽の分野においては業界ナンバー1だった。理由はThe BeatlesとThe Venturesを抱えていたからだ。社内のLPを含めた洋楽の全売り上げの65%がThe BeatlesとThe Venturesだったらしい。
でも驚いたのはこんなことではない。
ナント、当時The VenturesというのはThe Beatlesの10倍の売り上げを誇っていたというのである!
コレだもん、テケテケ、強いハズだよ。楽器もよく売れたにキマってら!
そこへ行くと今の楽器の世界ときたら…悲劇以外の何物でもないでしょ。テクノロジーばかり進化したものの、演奏する肝心の音楽の質が低下してしまったからだ。
しかも、デジタル・テクノロジーが生み出すサウンドは60年代や70年代の音に比べてどうか?劣悪としか言いようがないでしょう。ただ便利なだけだ。
何よりもマズイのは、やはりここでも「伝承」がなされていないことだ。
流行や利便性を追求するあまり、あの素晴らしいピュアな真空管のアンプだけが生み出せる美しいサウンドやPAスピーカーではなく、ギター・アンプのスピーカーが空気を震わせるホンモノの爆音を知っているベテランまでもがそちらに流れてしまって、後輩のその素晴らしさを伝承しようとしないことだ。
それなのにギターばかりビンテージ、ビンテージといって古いモノを希求するのは、高価な無農薬のコメや野菜を集めておいて、人口調味料やインスタントのだしを使って料理するようなものではないのか?
いつも言っているように、「楽器のブーム」なんてのはあり得ない。楽器は音楽をクリエイトするための「道具」なんだから。
今まで「ノコギリ」のブームなんてあったか?それとも「フライパン」のブームなんてあったか?そんなもんはありはしない。それらは材木を切ったり、食材を調子する「道具」だからだ。
テケテケの時代、それはギターのブームではなくて、「The Venturesの音楽」のブームだったということをもっとよく考えるべきだと思うね、楽器業界は。
すなわち、誰もが夢中になる「音楽」をクリエイトすることが先決なのだ。
73
そして、邦題。
コレは子供のころから「神戸牛のハンバーグ化」だと思っていたし、今でも原題主義に立っている。
何でこんなことするんじゃろね?…で、ようやくわかった。
もちろん売り上げを考えてのことなんだけど、昔はラジオの存在が大きく関わっていたという。
つまり、「いかにラジオでかけてもらえるか」…。
このことである。
『それでは次の曲、マーベレッツで「Too Many Fish in the Sea」です』というよりも、『それでは次の曲、マーベレッツで「海には魚が多すぎる」。最近はイワシが獲れないらしいよ~!』とやった方が、オンエアしてもらいやすいし、一般聴取者の耳にも入りやすいということ。
このThe Marveletsの曲がヒットしたかどうか知らんよ。
ま、Zappaの「Titties and Beer」という曲があって、「おっぱい印ビール」というキテレツな邦題が付いているが、ヒットしたなんて話しも聞いたことがない。

じゃ、当時はラジオを聴く人が多かったのか?ということになる。
実際に今よりは多かったのだろうが、それでもテレビが主役であったことには今と変わりはない。
深夜放送の影響力が莫大だったのである。

植村さんによれば、邦題は「一種のキャッチコピー」だという。
同感である。
中にはどう考えても悪ノリしているとしか考えられないヤツもあった。
まず筆頭に上がるのはJeff Beckの『ギター殺人者の凱旋』だろうネェ、月並みだけど。でも当時は実際にこのアルバムをこう呼んでいるヤツがいたもんね。
で、何やら「ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ・ブロウ』というアルバムがスゴイ」と聞いて、レコード屋へ買いに行ったヤツがいた。
「すみません、ジェフ・ベックの『ブロウ・バイ・ブロウ』ください」とやったら出された商品が『ギター殺人者の凱旋』だったもんで、ソイツは「あ、すみません、コレ持ってます」と顔を真っ赤にして答えた。コレ、事実です。
ついでだから書くけど、この邦題は実は日本のレコード会社が考えたオリジナルではなくて、『Blow by Blow』の海外の宣伝に「The Return of the Axe Murderer」というキャッチコピーがあって、それをそのまま和訳してしまったというのが真相だ。
ギターのことを「axe(おの)」って言ったりするからね。でも、コレはギターが元じゃない。サックスだ。40年代のニューヨークのビバッパーたちはシャレや形状もあってか「サックス」のことをすでに「アックス」と呼んでいた。

で、このアルバム収録の人気曲、に邦題「哀しみの恋人たち」っていうのがあるでしょ?これは「'Cause We've Ended as Lovers」という現在完了の見本みたいな文章が原題。「もう私たち恋人じゃないから…」ぐらいの意味合いになろうか。
これは明らかに邦題のいいレアなケースの代表だろう。
「イヤ~、あの人の『こうずうぃーぶえんでっどあずらばーず』は完コピだね!」というより、「スゲー、あの人『哀しみの恋人たち』は完璧じゃん!」の方がシックリくる。
Kansasの「Carry on my Wayward Son」なんかも「伝承」としてうまくやった。

他方、「Walk This Way」を「お説教」に、「Sweet Emotuon」を「やりたい気持ち」にしたのは失策だった。
しかし、この「Sweet Emotion」って曲の邦題どうする?なんて場面があったのかな?
会議の席で「はい、多数決。「やりたい気持ち」の人、手を挙げて!」なんてキメてたりして。オイ、一体何の会議だ?!
こうした邦題は、どうも公序良俗に反しない限り、やりたい放題で担当者が好き勝手に決めることが多かったらしい。

それともうひとつ「コレはよくない」と思うのは、原題を流用する時に、冠詞や名詞の単複の区別を無視することだ。
こういうことが日本人の英語感覚をドンドン鈍らせるのだ。やはり「神戸牛のハンバーグ化」なのだ。

そうして四苦八苦して何とか洋楽を普及させようとした先達がいたにも関わらず、不思議というか、皮肉というか、浜崎あゆみに代表されるようにJ-POPの連中の曲のほとんどの曲名が英語表記になっちゃったね。
どういうことなんだ?まさか日本人の英語力がアップしたってか?ないない!ゼンゼンないよ。だって歌詞は丸っきり日本語だもん…。
ただ英語の方がカッコいいから…ということ以外考えられない。
でもね、コレって日本だけの現象ではなくて、同じアルファベットを使っている国でもそう。旧聞ではあるが、ドイツ人の友達も「ドイツ語じゃモノが売れない」って同じことを話していた。

そういえば、こんなこともあった。以前、教則ビデオの対訳のチェックの仕事をしていた時の話し。対訳の文中に「胡椒軍曹の寂しい心楽団」というのが出て来て絶句した。
私がチェックする前は本当にコレが印刷されて商品の一部として流通していたんだぜ。『ゴム魂』よりはマシか?
植村さんのご指摘。The Beatlesの曲って、『Revolver』以降のアルバムは邦題が付いていないって気が付いた?「With a Little Help From my Friends」は時折カバーなどでは「心の友」と呼ばれているようだが、植村さんのおっしゃる通り。
コレはThe Beatlesの人気も高まる一方の中、邦題を付けるのが苦しくなっちゃったかららしい。そりゃそうだよ、The Beatlesの曲名を勝手に変えるなんてさすがに良心がとがめる。
もし、あのまま続けていたら『Revolver』も「寝てるだけ」とか「黄色い潜水艦」、「彼女は言った、言った」なんてことになってたワケよ。、「いい日、日だまり」やら「ここ、そこ、どこもかしこも」…ポールがっくり。
もし私が担当者だったら1曲目は「税務署職員」として副題をこうつける「~住民税高くてスミマセン。それなのに無駄づかいしてゴメンね」。切手を買うんじゃない!
それとついでに…『サージェント~』って「ロック史の頂点に輝く名盤」みたいな扱いをされているけど、ロックの象徴ともいえるエイト・ビートの曲が案外少ないんだぜ。

74さらに脱線。
さっきの「ギター殺人者の凱旋」ではないが、この邦題もスゴかった。Meatloafのバラード「Two Out of Three Ain't Bad」で「66%の誘惑」。
原題の「two out of three」というのは「3つのうちの2つ」ということ。歌詞を読んでも何が「3」で何が「2」かはピンと来ないが、大分後になって邦題にピンときた。3つのうちの2つをパーセンテージで表せば余りは出るが、「66%」だ。
このタイトルに惹かれてシングルを買っちまったのは高校の時だ。
邦題おそるべし。
あ、さっきから例に挙げている邦題をつけたレコード会社、偶然全部同じだ!

2_66_2しかし、スゴイ時代だよね。プログレだってホラ…。
Pink FloydやYesには驚かないけど、Amon DuulだのThird Year BandだのBrian Augerだの、East of Edenだの…マジで売れると思ってたのかね?

75続いて「帯」。
もちろん帯は値段の提示をしたり、レコードの中身を簡単に説明して消費者の購買意欲をそそるためのものだが、書籍の補充カード(短冊)と同じ役割を果たしていた時代もあった。

帯は好きだナァ~。
破って捨てちゃう人の方が多かったんだってね~。
私は絶対にそんなことしなかった。丁寧にハズして袋にまとめて保管しておいた。
ずいぶんな量になったんだけど、引っ越しの混乱に紛れて父が全部捨てちまいやがった!
他に中学生の時から大事に集めていたコンサートのチケットの半券とかも捨てられてしまったんよ。
今、あればおもしろかったのにナァ。あの頃はまさかMarshall Blogなんてやるなんて夢にも思わなかったから。

帯が存在するということは日本国内盤があったということ。
コレを見ると、驚くほどコマメに国内盤をリリースしていたかがわかる。

76初めて見るものもあれば、おなじみのものもあってページをめくっていて実に楽しい。

77こんなMichael Gibbsのアルバムまで国内盤があったんだもんね。
植村さんによると昔は輸入盤の方が値段が高くて、輸入盤をムキ出しにして持って歩くのがひとつのステイタスだったのだそうだ。
だから帯はゼンゼン重要視されていなかった。昔の帯が希少になっているのはそういう事情が遠因のひとつになっている。
そういえば学生の時、Pablo Cruiseのファンだった家内にニュー・アルバムをプレゼントしたことがあった。
こっちは1枚でも多く自分のLPが欲しいのに、死ぬ気でそれを我慢してプレゼントしたワケだ。学生の2,500円は大金だ。今でも大金だ。
彼女はよろこびながら袋からレコードを取り出すと、真っ先に人差し指を帯に引っかけてバリっと破ってしまったのだ。
もちろん私が悲鳴を上げたことは言うまでもない。「だってジャケットが全部見えないジャン!」と彼女は横浜弁で答えたとさ…めでたくない、めでたくない。

78コレはヒドイ。Roy Woodの名盤『Boulders』が『ミュージシャンはマジシャン』だって!んなワケねーだろ!
このCaptain Beyondもスゴイ。『Sufficiently Breathless』が『衝撃の極地』だもんね。
いいナァ、こんな仕事したかったナァ。
アイルランドのFruuppはなかなかいいよ。

79こんな変形帯のアイデアも当然出てくる。
右ページの一番左はシリーズ企画で、The Mothers of InventionやJethro Tullも含めて全部で9作だけ制作された激レアアイテムだそうだ。

79_2Frank Zappa特集。
何しろ植村さんはZappa好きが高じて、転職をしてまで契約をしにLAのZappaの家まで行った人だ。
当然ヌカリはない。
私はコレラの邦題は好きじゃないけどね。
90

こうした手書き文字の帯もたくさん存在した。どれもほとんどタッチが同じだもんね。
ああ、帯おもしろいナァ~。
ああ、オレの帯~!

80_23番目のテーマは日本で独自に制作されたアルバム。
これもかなり好き勝手やってて楽しい。

79_4コレはMarshall Blogで過去に詳しくやっているので下をご覧いただきたい。

【Music Jacket Gallery】
日本独自ジャケットLPコレクション<前編>
日本独自ジャケットLPコレクション<中編>

79_5各ページの下欄に認められた植村さんの含蓄に富んだ解説がまたいい具合で、簡潔ながら実に読みごたえがある。
各グループやアーティストひとつにつき1枚ずつ掲載するという基本ルールを課したらしいが、どうしてもヒイキのバンドは複数枚が選ばれた。
膨大なコレクションの中から掲載アイテムを厳選し、狭い紙幅で解説を加えるのはさぞかし苦しい作業であったと思う。
将来の夢はレコードの博物館を作ることだという植村さん。今回のこの本を目にした人の多くがその夢が早くかなって欲しいと思ったに違いない。

繰り返すが、上記の内容には植村さんからうかがったお話しをふんだんに盛り込ませて頂いた。

『洋楽日本盤のレコード・デザイン』の詳しい情報はコチラ⇒グラフィック社刊公式ウェブサイト

235v
ここから第二部。
せっかくの機会なので私のコレクションもチョロリと並べて本稿末尾を汚させてもらうことにした。
先述の通り、帯のコレクションはとっくの昔に逸失してしまっているので、残っているものの中から本に出ていないと思われる、目についた手近なものをランダムに引っ張り出してきた。
植村さんの本とダブっているものがあったら失礼をお許し頂きたい。

●左のJose Felicianoは古い。「1968年のグラミー賞」がどうのと言っているぐらいだから45年ぐらい前のモノだ。レトロ感がハンパじゃない。もちろん中古でゲットしたもの。
●Pacoは観といてヨカッタ!しかも長野県の岡谷で観たのよ。
●Focusの未発表音源集の原題は『Ship Memories』。『美の魔術』とは一体ナニゴトか?
2曲目の「Can't Believe My Eyes」という曲のJan Akkermanがカッコいい!5曲目の「Gilder」は「Mother Focus」と同じじゃんかよ。でもこっちの方が素敵!
●Genesisの『静寂の嵐』の原題は『Wind & Wuthering』。「wuthering」というのは「風が激しく吹く」というイギリスの方言で、普通の辞書に出ていないように記憶している。
ブロンテの『嵐が丘』の原題は『Wuthering Heights』という。Kate Bushの名曲も同様。ヒースクリフとキャシーね。いずれにしても「静寂」とは関係ない。
●PMFのアルバムはナゼか2枚持っていて、その両方に帯が付いてた。CDもあって、それにイタリア語版のLPもあるので、何やらにぎやか…。Areaの方が好きなんだけどな。

110_2ここも何てことはないんだけど…
●Hermeto Pascoalのこのアルバムはジャケット(外も中も)も好きで大切にしてる。
●真ん中のHal WilnerのWeilのトリビュート・アルバムは大阪の阪急箕面駅の横のスーパーの上のレコード屋で500円で買った。ZappaのところのFowler兄弟なんかが参加している大好きな一枚。一時聴き狂った。
Hal Wilnerの2作はCDが見つからなくて苦労した。Weilの方は意外安くゲットしたが、Monkの方はいまだに見つからない。なんで廃盤になってんの?
●WingsはHipgnosisのカッコいいジャケットとまったく関係ない帯のデザインがかえっていい。この頃のPaulは曲もパフォーマンスも最高にカッコよかった。
●なつかしいRough DiamondはUriah HeepのDavis Byronがいたバンド。「笑うダイアモンド」と思っていたヤツがいたけど違うってば!コレ、帯がパラフィン紙でできてるんだよ。

120さて、上のThelonious Monkのトリビュート盤にはスゴイことが起こっている。
本体と帯に表示されている値段が違うのだ。
定価を変える時、金色の値段のシールを貼って急場をしのぐことは珍しくはない。ナ~ニ、どうせ100円とか200円の違いだろって?
とんでもない!
コレが、本体が2,800円で帯に表示されている定価が3,800円。ナント1,000円も値差があるのだ!
このアルバムは2枚組なので、3,800円が正しいのだろう。
チョットしたチェック漏れなんだろうけど、担当の人、相当怒られたんじゃなかろうか?

130_2帯じゃなくて「フィルム+ステッカー」という仕様もあった。はがしたくてもガマン、ガマン。

140植村さんの本はロック作品ばかりなのでジャズLPの帯を少々…「少々」というのは、ジャズのLPは東日本大震災以降、ゴッソリ階下の倉庫にしまい込んでしまったのですぐに引っ張り出せるものがないのよ。
それにジャズのLPはカッコいいジャケット・デザインは多くても、おしなべて帯のデザインは単調でつまらないものが多い。
左の2枚は日本のジャズ・レーベルThree Blind Miceの水野修孝という人のビッグ・バンド作品。香津美さんが客演してバリバリ弾きまくっている。
右は八城一夫というピアニストの作品。

150『Put in Tune/八城一夫フィーチュアリング渡辺香津美』という1975年録音のドラムレスのピアノ・トリオ作。
帯にはこうある…『ベテラン八城一夫と気鋭のギタリスト渡辺香津美との出逢い』。
30年以上前に神保町のTONYで2,000円で買って以来の大大大愛聴盤。
ジャケットはトホホだが、内容はあまりにも素晴らしい。多分CD化されていないと思う…どうかCD化しないで!独り占めしておきたいのだ!

160_2帯はボックスものにもこうして平然と付いてきた。

170日本のロックを少々。
ウシャコダもおとぼけCATSも大好きだった。昔はいいバンドが山ほどいたんよ!

180●YMOは透明の盤が欲しくて買った。コレ、香津美さんのギター・ソロがそのまま収録されていたら芸術的価値が何倍にもなったし、みんな聴いたら驚いたろうにナァ。もっともそれがマズいので香津美さんはグループを離れたとかいうウワサも聞いたことがあるが…ウワサだよ。
後のノーカットのライブ音源『Faker Holic』で聴けるようになった香津美さんのソロはヤッパリスゴかった。
●驚いたことに『ゴールデン・ピクニックス』を録音した時の森さんや大二さんって、まだ22歳だったんだよね。今のうちのセガレたちより若かった。昔の人はスゴかった。22歳で「Lady Violetta」だからね。
このアルバムの「パリ野郎」とか「ネッシー」とか「ヴィオレッタ」を聴いていて思うのは、今の若い人のバンドって、つくづく器楽のメロディ、すなわち楽器で奏でるメロディがないよね。機材のことは詳しいかもしれないけど、楽器本来の魅力を発揮する場面が圧倒的に少ないと思うね。
●ハード・ロックを聴いている男の子ならみんなきっと好きだったBAD SCENE。アルバムが出ると聞いて浮足立った。そして、聴いてみんな撃沈した。ガックシ…。
あのカッコいいBAD SCENEはいずこへ?
これぞ「神戸牛のハンバーグ化」の極致。イヤ、「ピーマンの肉詰め」か?
「風に向かってぶっ飛ばせ」も「Rising Dream」もズタズタ…。さんまは目黒に限るのに!
「Bird of Fire」も「ペルシャの女」も「Dancing Wizard」も「フィーズ」も収録されていなかった。
今、あの頃の曲をそのまま吹き込んで若い連中に聴かせたらビックリするんじゃないかな?
「日本のロックはこんなにカッコよかったんだ!」って。
帯を見ると『誰が、ROCKを口あたりのいい音にしてしまったのか』って謳ってる。少なくともBAD
SCENE自身のせいではなかろう。
ギターの杉山さんと話した時、「今使っているストラトは都内のほとんどの楽器屋さんで試して一番音がヨカッタのを選んだ。Marshallは50Wが欲しかった」とおっしゃっていたのを覚えている。1987をお使いだったのだ。
●もしかしたら私の大したことないコレクションの中で一番聴いたアルバムはパンタ&HALの『マラッカ』かもしれない。

190_2パンタ&HALのスタジオ録音盤2枚、『マラッカ』と『1980X』。参加しているメンバーは異なるが、兄弟のような出で立ちだ。
双方、写真は鋤田正義さん。

200_2『1980X』は両面表1という仕様で、帯もそれに対応したデザインになっていた。
上の写真に見えるサインは、私が高校の時、このアルバム発表直後ぐらいに頂戴した。歌詞でPANTAさんと共同創作をしていた三文役者のボーカル、花之木哲さんの口利きでPANTA&HALのリハーサルにお邪魔した時のことだ。
私は高校の時、三文役者の(今でいう)ローディみたいなことをさせてもらっていたのだ。
場所は渋谷の明治通り沿いの場外馬券売り場の前あたりにあったVEGAスタジオ。
今にして思うと、いくら紹介があったにせよ、よくあんなどこの馬の骨かも知れない高校生をスタジオに入れてリハーサルを見せてくれたものだと思う。
きっとこのアルバムのレコ発コンサートのリハーサルか何かだったのだろう。
LPを差し出してサインをお願いするとPANTAさんは「毎度あり!」とおどけながら気さくに「どの曲がヨカッタ?」と私にお訊きになった。
私も気の利いたひとことでも言えればよかったのだが、緊張してしまって、前から知っていて聴きなじみのあったアルバムのオープナーである「トトトト、トゥ・シューズです」と月並みな返答をしてしまった。
するとPANTAさんは「あ、そう。『ナイフ』なんてすごくいいと思うんだけどな…」とおっしゃったことをよく覚えている。
あまりにもカッコいい浜田さんのドラムで始まる「ナイフ」もよかったし、「Audi 80」だって、シングル・カットされた「ルイーズ」だって「Kick the City」だってよかったのに!もちろん「トゥ・シューズ」もいい曲なんだけど…PANTAさん、きっと「つまらない子だ」と思ったに違いない。
休憩の時には、「HALのテーマ」のコード進行を平井光一さんに教わった。
メモ用紙がなかったのでLPを入れて行った石丸電気の紙袋のフタの部分の裏にズラズラと平井さんが口にするコード名をそのまま書いていった。13thだの9thだのMaj7だの…その時は丸っきりチンプンカンプンだった。
「それで後でわかる?」
平井さんは心配してくださったが、何しろ譜面の読み方なんてまったくわからない時分のことだ。小節の縦線なんてことは頭にまったくない。どうにもならなかったけど、その袋は長い間大切に保管していた。
とにかく大好きなバンドのそばにいられただけで猛烈にうれしかった。
それが今ではPANTAさんにもよくして頂いて…ああ、なんて幸せな人生なんだろう!

210_2本に合わせてシングルの話しもひとつ…。
これがそのシングルの「ルイーズ」。
1978年にイギリスで誕生した世界初の試験管ベイビー、ルイーズ・ブラウンの名前をタイトルに冠した曲。何てカッコいい曲と歌詞なんだろう!やっぱりこんなの聴いちゃうと今のロックってい一体どういうつもりなんだ?と思っちゃうよね。
そしてB面の「ステファンの6つ子」。B面といってもコレは両A面なんだな。
名曲中の名曲「ステファン」…今でも時々口ずさむ時がある。
ジャケットも銀ピカでイカしてる!ちょっとCal Shenkelみたいなタッチ?そう、「頭脳警察」という名前からもわかるようにPANTAさんは大のZappaファンなのだ。
このシングル盤は私の宝物のうちのひとつ。

220_2…ということで悪ノリして勝手に「第二部」なんてくっ付けちゃったけど、シングル盤や帯の魅力がいくらかでも伝わって、植村さんの本に興味を持って頂ければ幸いである。
しかし…この本に掲載されている作品の多くでMarshallが使われているだろうし、もしMarshallがなかったらページ数もグッと減っていたかもしれないジャン…なんてことを考えたのは日本で私ひとりだろうナァ。でも、それは事実なのだ。
おススメです。

240_2P.S. 植村さん、貴著へのクレジットありがとうございました。

(本項内における当該書籍の転用・掲載は著者の許可を得ています)

2015年2月17日 (火)

everydayつしまみれ~花まみれ5 days <千秋楽>

Marshall Blogはまだ去年だよ。
でも、ライブ・レポートももう残すところあと2本。激しいヤツが2つ。
そのうちのひとつがコレ。
つしまみれの5日間連続興行。
「5日間連続興行」なんていうと私の場合、渋谷屋根裏での東京おとぼけキャッツを思い出す。

つしまみれの「5days」は下北沢のベースメントバーというところで開催された。
題して『everydayつしまみれ 花まみれ5days』。
毎日2つの対バンが登場した。Marshall Blog的には3日目の王様の出演日を押さえておきたいところだったが、インフルで断念。
その代わりに『年末まみれ』という副題が付された千秋楽にお邪魔してきた。2014年もいよいよ押し迫った12月28日のことだ。

10f冒頭、3人はこんな出で立ちでステージに現れた。

20まり

20vやよい

30vみずえ

40vそして、すぐに仮の衣装を脱ぎ捨てた!

50早くもテンション高し!

60衣裳が変わったのでもう一回。
ボーカル&ギターのまり。

70vまりちゃんのMarshallはVintage Modern2466だ。ず~っとコレを愛用してくれている。

80ベース&コーラスのやよい。

90vそしてドラム&コーラスのみずえ。
今日はNATALを使用。

100v実はこのイベント、5日間を通してNATALが使用された。
メイプルでフィニッシュはシー・スパークル。おかげさまで大好評!ありがとうございます!

110いつもと変わらぬ「つしまみれメロディ」まみれでゴキゲン!
「♪ウメうまい、タネでかい」なんてスタンダード曲では思わず一緒に歌ってしまうね。

120v5日間、毎日対バンのレパートリーを演奏するという企画もナイス。

130しかし、このバンドはいつも何か変わったことを考えていて実におもしろいナァ。

140v今日もつしまみれを含めて3つのバンドが登場するのであまり時間がない!

150v…ということで、燃え上がり方も尋常でなかった!超年末だし。

160火が付き出したつしまみれ…
300

もう誰にも止められない!

170v会場内をノイジーなギター・サウンドが駆け巡る!

190ハードにドライブするやよいちゃんのベースがまた小気味よい!

200そして、みずえちゃんのへヴィなドラミングがフロントのふたりをインスパイアする。

210
歌い狂うまりちゃん!

220もうこのあたりは完全な「つしまみれショウ」…つまり誰にも真似することのできない孤高の世界だ。

230まりちゃんの独壇場!

240観客をあおり…

250そして飛び込む。

260まりちゃんが会場を空中遊泳している間、鉄壁のリズム隊も容赦なく客席を攻めまくる。

270vNATALのラウドなサウンドがまたバッチリ!

280v曲といい、パフォーマンスといい、「替えのきかないバンド」の真骨頂を見せてくれたつしまみれ。
2015年の活躍も期待している。

290vアンコールでは2014年の出来事をテーマにした歌詞のメモがお客さんに配られ、ベートーベンの「喜びの歌」のメロディに乗せてをみんなでそれを歌った。
感動的なフィナーレ!
5日間おつかれさまでした!

310つしまみれの詳しい情報はコチラ⇒TsuShiMaMiRe Official Web

320vNATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年12月28日 下北沢ベースメントバーにて撮影)

2015年2月16日 (月)

Nick's Photo Gallery 2~Loyal Tattoos

早くもNick "ADMF" Bowcottからおもしろい写真がまた送られてきたので紹介する。

その前に…Nickに対抗するワケではないが、写真の整理をしていて、私もNickの珍しい写真を見つけたのでオープニング・アクトとしてそれらの写真をまず紹介する。

下の写真は『Nick Bowcott Live in Frankfurt 2006』。
MUSIK MESSEでのMarshallブースのデモ・ルームにて。
ステージ下手はMarshallのデモンストレーターのChris George。現在はデモの仕事の他に、新商品のコーディネイトの業務を担当している。
上手のベースはRob Butterfield。

1_rimg0028

この写真を見てもわかるようにNickはいつも「誰々モデル」のギターを使っている。ご覧のようにギッチョなので、もしかしたら売れ残り品が安く手に入るのかしらん?
イヤイヤ、私はそれをNickの「偉大なギタリストへのリスペクト」ととらえている。
着ている服もそう。
ロックTシャツに仲の良いバンドのロゴが入ったジャンパー…これがNickの正装だ。

1_rimg0023

この日、Nickの後に登場したのはこの人。Bernie Marsden。

1_rimg0033

マァ、素晴らしい音色でしてね~。歌もウマいし。何よりもブルースやロックの空気を漂わせるその存在感がスゴイ。
フランクフルトは街はおもしろくも何ともなかったが、MESSEいつも本当に楽しかった。いろんな人の出会い、様々なことを教えてもらった。

1_rimg0030

以上はNickがらみの私のコレクション。
ここからが本題の、Nickが送って来てくれた写真たち。
今日はタトゥーの写真だ。

腕はNickの腕。文字はDimebag Darrellのサイン。
ご存知の通り、生前のDimebagはMarshallの使い手ではなかったが、Nickとは大親友の間柄だった。
日本にも古来から「○○命」なんて好きになった女性の名前を身体に彫り込むことはあったが、ああいう感覚なのかな?
Nickはストレートだから、「大親友、我とともにあり」ってところか。

1_dime

こちらもNickの肩付近。
おなじみのロゴ・サインはSlashだ。
SlashもNickの大親友。

1_slushそして、最後はコレ。コレを見せたかった。
ナント、Jim Marshall!
これでNickはホンモノのJCMシリーズになった!

「痛そう!」と言ったら、「ゼンゼン痛くなかった!」って。
「シゲ、お前もやれよ!」って言われやしないかとヒヤヒヤした!
生半可ではないMarshallへのNickの忠誠心をリスペクトを感じますな。
え、私はどうかって?
気持ちだけは負けませんとも!

1_jcm

2015年2月14日 (土)

【追悼】シーナさんのこと

ハァァァァ…。
深いタメ息をつかないではいられない。
まただ…また日本のロックは貴重な財産を失った。
まったく信じられないことなのだが、SHEENA & THE ROKKETSのシーナさんが2015年2月14日朝、天に召された。
340v
SHEENA & THE ROKKETSのステージに初めて接したのは約35年前、私が高校生の時分だった。
すなわち、SHEENA & THE ROKKETSがデビューして間もない頃だった。
鮎川さんにMarshallをご愛好して頂いていることもあって、私は幸いにもおふたりと関わりを持つことができた。
このあたりのことはMarshall Blog『鮎川さんとMarshallとわたし』に詳述してあるので是非ご覧頂きたい。

160v SHEENAさんと鮎川さんは35年の間、猛然とロックし、ロールし続けた。
そして、昨年の9月13日、SHEENA & THE ROKKETSは日比谷野外大音楽堂で華々しく35周年記念のコンサートを開催した。
写真はその時の模様だ。
10_2
訃報を拝見すると、SHEENAさんはこの時すでに体調が悪かったのだという。
楽屋でご挨拶した時も、ステージに登場した時も、そんなことをまったく感じさせない、いつも通りの「ダイナマイトの塊」のようなSHEENAさんだった。

300v普段と変わらぬ鮎川さんと完璧なコンビネーションでSHEENA & THE ROKKETSのレパートリーを次から次へとこなし、満員の客席を沸かしに沸かしたのだ。
あれから半年も経っていないのになんでこんなことになるのだろう?おかしいよ!

120
コンサートの終盤のMCでシーナさんはこう話した…「みんなのおかげでここまで来た。ありがとう!ロケッツ最高でしょう!私の夢をありがとう!みんな夢を持って頑張ってね!私みたいに夢を忘れないで!ロックをずっと好きでいてね!」
まだまだこれからだったのに!
210_2
実はこの時、私はSHEENA & THE ROKKETSのコンサートにお邪魔するのはすごく久しぶりだった。
「これは絶対に取材しておかなくては!」という妙な使命感みたいなものが湧きあがって来て、居ても立ってもいられない気分になったのだ。
しかし、取材許可の連絡を取ろうとしても、存じ上げているスタッフの方々も以前とは変わってしまい、どうにもならなかった。
それで、ダメで元々、真っ向勝負でウェブサイトを通じてコンタクトしてみたところ、鮎川さんが快く取材の許可をMarshall Blogに与えてくれたのだ。
「虫のしらせ」というのは科学的にはありえないとされているが、今となっては信じざるを得ない。
本当にお邪魔させて頂いてよかった。

拙い内容で恐縮だが、そうしてこの素晴らしいコンサートの模様をMarshall Blogでレポートさせて頂いたことをとても光栄に思っている。
ご覧になっていない方はもちろん、すでにご覧になった方々も再読してSHEENAさんを偲んで頂ければ幸いである。

【SHEENA & THE ROKKETS 35周年記念特別企画】
ROKKET RIDE TOUR @ 野音 <前編>
ROKKET RIDE TOUR @ 野音 <後編>
320_2
またひとつ日本のロックは「ロック」から一歩遠ざかってしまった。
しかし、SHEENAさんの「ロック魂」と「ロックへの愛情」は永遠に不滅なのだ。

SHEENAさん、夢をありがとう。安らかにお眠りください。

330v

 

 

 

2015年2月13日 (金)

Kelly SIMONZ~HOLY WINTER LIVE 2014 <後編>

さて、Kelly SIMONZのクリスマス・アルバム、『Holy Winter』の発表記念コンサート・レポートの<後編>。
昨日も紹介した通り東京キネマ倶楽部のステージはMarshallの壁。
圧巻、荘厳、絶景!コレがロック・コンサートの舞台の正しい姿だ。

10

Kellyさんの足元のようす。自身のブランドのペダルも入ってかなりシンプル。コレでいいのだ。

30ここでゲストの登場。

1_s41a2289 9歳のギタリストKeiji by ZEROだ。

50トナカイに扮してギターを持ってきてくれたのはお兄ちゃん!
「シッカリね!」

60_2可愛らしいのはここまで…。

70v_2Marshallの壁をバックに披露してくれたのは…

80_2目も覚めるようなシュレッディング!

90_2曲はKellyさんの「Future Destination」!

100Kellyさんはベースを担当。かなり気合が入ってる!

110_2続けてKellyさんの教則本から「EX-71」。

120_2この表情!
テクニックだけじゃない。もうソウルも完全に一流のシュレッダーなのだ!

130v_2「キマッタじゃん!」とKellyさんとハイ・ファイブ!…といいたいところだが、まだ小さくて手が届かないのでロー・ファイブ!

135以前にも書いたが、この手のスーパー・キッズがプレイする楽器といえば、今まではクラシック系でピアノかヴァイオリン、ポピュラー音楽系でドラムということに相場がキマっていた。音が容易に出しやすいからだ。
ギターはそうはいかない。
弦を押さえて、ピッキングをして…コレで終わりではない。ギターという楽器の奏法の大きな特徴のひとつ、ビブラートという難関が待ち受けているのだ。
もちろん楽器のサイズという問題もある。
そんなことを微塵も感じさせない堂々としたKeijiくんの弾きっぷりは見事としかいいようがない。
それと何しろKeijiくん、ギターは自前ながら機材はそのまま居抜きでKellyさんのものを借用したという。
「プロのセッティングだから弾きやすいにキマッてる」なんて思ったら大間違いだかんね。
もう「弘法筆をえらばず」の域にまで達しているのだ!
でも、アンプだけは選ばなきゃイケないよ。大切な音の出口だからね。ロック・ギターを弾く以上、フル・ヴァルブのアンプと4x12"のキャビネットでガツンと弾いてやれ!
そうなるとチョイスはMarshallしかない!

150v_2まだまだ続くKeijiくんコーナー。
「トルコ行進曲」、「悲愴」を熱演。

140_2そして最後はRacer Xの「Technical Difficulties」。PaulがKeijiくんを見たら何て言うかな?
それにしてもノリノリのKellyさん。何のことはない、Kellyさんが一番楽しそうだ!

160_2ステージでMarshallをバックに記念写真をパチリ。

Keiji by ZEROの詳しい情報はコチラ⇒Keiji by ZERO facebook

170ここでまた雰囲気がガラリと変わる。
何回か前のショウで残念ながらうまくいかなかった動画を投影してのソロ・パフォーマンス。
曲は『Holy Winter』にも収録されている「H-I-K-A-R-I」。

180_2今回は何の問題もなくスンナリと事が進み、スクリーンの中の今は亡きお父様との共演を果たした。

190ここでまたまた雰囲気が変わってハードなKelly節が炸裂する。
「Opus#1」だ!

200v_2ガッチリとKellyさんに噛み合うリズム隊。

210v寸分も狂わぬこのアンサンブルは絶対に見逃してはならない。何しろまばたきする瞬間すらなかろう。
270
この白いギターもクリアなトーンが心地よい。Kellyさんもお気に入りのようで実に気持ちよさそうに弾いていた。
290v_2
もうこのへんはツベコベ言うまい。Kellyさんの表情がそのパフォーマンスとサウンドをレポートしてくれるから!
320

300v

310
以上で本編は終了。
ところでこの日、ドラム・キットの位置は一番下手で控えめだったが、ドラムにMCと大活躍したのがYosuke Yamada

220v_2当日はNATALのメイプルを使用。

230_2メタルからカントリーまで幅広いプレイを披露したばかりでなく…

240v_2アンコールではなんとボーカルも飛び出した!曲は「DESTINY」。

250vYosukeさんと息の合ったプレイでKellyさんをインスパイアしたKaz Nakamura

280EDEN WT-800に4x10"キャビネットのD410XSTが2台という鉄壁のスタックで低音域を暴れまくった!
40v
アンコールに入ってショウはいよいよクライマックス!
後はファンお待ちかねのKellyチューンで固められた。
350v
「Now Your Turn」。

340vまだギターを替えてるKellyさん。何から何まで本当に今日は盛りだくさんだ!

360これで1回目のアンコールは終了したが、当然お客さんの興奮は収まりきらず…

370vKellyさんもダブル・アンコールに応じた。

375曲は「The End Of The Beginning」と…

390「Allegro Maestoso」。

400これで全25曲。
レコ発の枠にまったく収まらない現在の活動の集大成ともいえる一大Kelly SIMONZショウだった。4107月1日にはニュー・アルバムを発表するというBlind Faith。Yama-Bがメイン・ボーカルとしてゲスト参加する予定だ。
アルバムも楽しみだが、またそのレコ発コンサートも気になるところ。
Kelly SIMONZ絶好調!

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

420終演後の物販コーナー。
Keijiくんもシッカリとサインしとる!

1_img_0541バラエティに富んだKellyさんグッズの他に今回は『アンプ大名鑑[Marshall編]』の販売もさせてもらった。

1_img_0546リクエストにより私めも何冊かお買い上げの皆様にサインをさせて頂いた。誌面を汚しちゃってゴメンちゃい!

1_img_0547 NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年12月23日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2015年2月12日 (木)

Kelly SIMONZ~HOLY WINTER LIVE 2014 <前編>

お正月を1か月以上前に迎えて…節分も終わって…もう暦のうえでは春が来た…今年もあと10か月チョットというのにMarshall Blogはまだ楽しい楽しいクリスマスなのだ!
ホントに遅くなっちゃってすいませんね~。
でも、ご存知の通り、毎日の更新をサボっているワケでもないし、掲載の順番を変えているワケでもないし…それでも、こうなっちゃうのだ。許してくだされ!

今日は年末に開催されたKelly SIMONZのレコ発ライブのレポート。
長らくお待ち頂いたファンの皆さんに喜んで頂けるよう2本立てにした!
さぁさ、さぁさ、ごユックリお楽しみあれ!

会場は東京キネマ倶楽部。
ステージ上手から中央を超えて下手まで陣取ったMarshallの壁。
20

今回はKellyさんのソロによるクリスマス・アルバムのレコ発ということで、「人間・Kelly SIMONZ」を大フィーチュアすべく、Marshallとともに思い切りステージを使ってもらおうというプランだ。

20v客電が落ちて聖歌が会場に流れる。
「Joy to the World」だ。
♪もろびとこぞりて…

40v♪Kelly SIMONZ来ませり!
キネマ名物、バルコニーからの登場だ!

50v悠然とステージ中央に歩み寄る…

60そして、「White Christmas」。
ビリー・ワイルダーの名画『第17捕虜収容所』に印象的なシーンが出て来る。
オットー・プレミンジャー扮するドイツの捕虜収容所の所長が、曇った寒空の下の朝礼で捕虜に訓示する。
「イヤな天気だ。『ホワイト・クリスマス』だったらよかったのに。我が国の首都にちなんだ、ベルリンだかバーリンだかいう名前の男の作曲だな」…もちろん、コレは『ホワイト・クリスマス』を作曲したIrving Berlin(アーヴィング・バーリン)とBerlin(ベルリン)をかけている。
Irving Berlinはミュージカル『ショウほど素敵な商売はない』や『アニーよ銃をとれ』等の有名なミュージカルの他に後にジャズのスタンダードとなる名曲を多数手掛けた大作曲家だ。
アメリカ人がこんなことを言われたらハラが立ってしょうがない…というシーン。
主演のウィリアム・ホール伝がオスカーを獲ったこの映画は大のオススメです。

Kellyさんの「White Christmas」は軽妙洒脱な仕上がり。楽しいなったら楽しいなッ!

70vKellyさんのソロ・フィーチュアといってももちろんひとりきりではない。ベースとドラムを従えてのトリオ編成。
気心知れたBlind Faithの仲間たちだ。

80ドラムにYosuke Yamada。

100v
ベースにKaz Nakamura。

90信頼のメンバーとMarshallのバック陣に支えられて今日も思う存分弾きまくるのだ!

110「今日は盛りだくさんです。色々なところを見て帰ってください」とkellyさん。
その見どころのひとつにギターのバリエーションがあった。
普段から一回のステージで数本のギターを使うKellyさんだが、今回はアコースティックを含めていつもより多めの布陣。
ギターの音色の違いを聴き分けるという楽しみも加わった。

120「Winter Wonderland」は2ビートのカントリー調。
130v
…ということでテレキャスターをチョイス。
160

メジャー・ペンタでコロコロと弾き回わされるメジャー・ペンタトニック・フレーズが小気味よい。

140あまり見かけないけどMarshallとテレキャスターの組み合わせもなかなかオツなものです。テリー・サイモン…ナンチャッテ。
ちなみにMarshallは、JCM800時代4140というKT77を搭載した2x12"の100Wコンボを生産していた。このモデルの愛称は「Club & Country」。カントリー用のモデルだったんだぜ!
ヒットしたかどうかは訊くだけヤボじゃん?2203が世界を征服していた時代だ。

150vここで雰囲気が変わって「We Three Kings Of Orient Are / Carol Of The Bells」。

170vこの辺りまでの選曲はkellyさんのソロ作『Holly Winter』から。
心を込めて弾いた珠玉のクリスマス・ソング集だ。
そして、今日はこのアルバムのレコ発記念コンサートなのだ!
30cd
ギターがレスポールになった。
テレキャスターとレスポールというと、素材や構造の差異から音がガラリと変わるようなイメージがどうしても付きまとうが、実はこのふたつのギターは音像が大変似通っている。
シングル・カッタウェイとコンターの有無やボディのエッジという共通点が大きな要因らしい。
このあたりのことを詳しく解説している松浦善博さんがJTM45 Offsetを弾いたDVDもあるので興味のある人は要チェックだ。詳しくはコチラ

180このレスポールはヨカッタな~。レスポールにしてはカラッとした音だったが、実にクリアでヌケの良いトーンが気持ちよかった。

200v

ワザワザこの曲のために用意したレスポール…Gary Mooreの「Still Got the Blues」。

190vおなじみのあのフレーズがキネマの広い空間にコダマする!

210ちなみにGaryはあの曲をオリジナルの1974で弾いた。
その借り物の1974を気に入ったGaryは持ち主に金額の入っていない小切手を差し出して「譲ってくれ」と言ったという。
私はこの話しが大好きで、知り合いだったその1974の持ち主に真偽のほどを確かめたほどだ。
答えはYesだったが、その人は後悔していた。
それはお金のことではなく、放っておくとコンデンサー等のパーツが劣化してしまい、アンプがダメになってしまうからだ。それならばGaryのような第一線のギタリストに使ってもらっておいた方がヨカッタ…というワケ。もうこの話し、何回ココへ書いたことやら…。
その関係か、1974が1974XとしてHandwiredシリーズでリイシューになった時Garyが広告に登場してくれた。
しかし、そのGaryももういなくなってしまった。

220vレスポールでもう1曲。

240v

『Holy Winter』のクローザー、「Amazing Grace」だ。

230いかにも鳴きのギターに適したこのナンバー。
素晴らしいレスポールの音色がベスト・マッチしていた。
アルバムのクローザーだけでなく、この曲はこの日の第一部の締めくくりにもなった。

250休憩を挟んで、Kellyさんのコンサートでは必ず挿入されるアコースティック・コーナー。

260v冒頭の、「今日は盛りだくさん」というKellyさん」の言葉にウソ偽りなく、いつもは3曲程度のこのコーナーも今回はドバっとフィーチュア。
270v
「Girl..」、「Please Don't Leave Me」…
2_s41a2255
「クリスマスキャロルの頃には」や「Fool For Your Loving~ワインレッドの心」も!
Kellyさん、稲垣潤一スキだナァ。
1_img_0137_2
おなじみの「Stay In My Heart」。

1_s41a2248

後半はナイロンに持ち替え。

280v「Ave Maria」、「Silent Sorrow」、「All In One Piece~Desperado」等をハートフルに歌い、弾き込んで会場のファンを魅了した。

2_s41a2269Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

290v<後編>に続く

NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年12月23日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2015年2月10日 (火)

【Music Jacket Gallery】動物ジャケット特集<後編>

昨日、この『動物ジャケット特集』の<前編>を掲載したところ、予想以上の反響があり、「あんなのどうだ」、「こんなのもあるよ」というご意見を寄せて頂いた。
その中で吹き出してしまったのがAerosmithの『Nine Lives』のオリジナル・デザイン。ウマい!
アレはネコ?おっかない顔しているヤツ。
あのジャケットも確か宗教的な理由かなんかでデザインが変更になったんだよね?

Z_img_6653…ということで、みんな大好き動物ジャケット。<後編>いってみよ~!
(注:本展示は2013年4月~6月のものです。現在MJGではまったく別のアイテムが展示されています)

Z_img_6655『動物ジャケット特集』の<後編>はヘビ・コーナーから。
ロック系のレコード・ジャケットともなるとヘビも登場頻度が高い。
「ロックでヘビ」と来ればまずこの人が相場だろう。何せステージで共演してるぐらいだから…。
Alice Cooperのおでまし~。
1986年の『Constrictor』。
Alice Cooper、もうダ~イ好きなんだけど、これは知らん。
私のAlice Cooperは1977年の『From thr Inside』まで。80年代はロック離れを促した私にとっての暗黒時代なのだ。

70年代のAlice Cooperはとにもかくにも曲が最高にヨカッタ。「ロックかくあるべし」的な曲が目白押しだ。人気もバツグンでFM雑誌に「アリスは愛妻家」とかいってグラビアに出ていたのを覚えている。
好きな曲を挙げればキリがないが、Slashが『Guitar』というビデオで『Welcome to my Nightmare』に収録されている「Cold Ethyl」をこの世で最もカッコいいギター・リフと言っていたのを聞いてうれしくなった。
「ショック・ロック」と呼ばれたヘビやギロチンが登場するステージも魅力的だったのだろうが、そんなことをしなくても十分に楽しめるロックだった。
今でもロンドンのライブハウスに出演することがあって、何年か前にオックスフォード・ストリートの100Clubに登場するというので、ちょうどロンドンにいた私はチケットをゲットしようとしたが、ゼンゼン売り切れで臍を噛む思いをした。
MarshallはClassic Rock誌とのタイアップで、何年か前にChalk FarmにあるRoundhouseという有名な劇場を使ってイベントを開催したことがあった。その時のMCはナントAlice Cooperだった。心底行きたかった。

Z_img_6742Alice Cooperにはこういうドンズバのヘビジャケもある。カッコいい。「Under my wheels」や「Halo of Flies」が入ってもちろん内容も素晴らしい。
「♪Telephone is ringing, you got me on the run」…ク~、タマらん。

2_img_0008Uraih Heepも『Demons and Wizards』や『The Magician's Birthday』といったRoger Deanの数作を除いてはあまりジャケットに恵まれないグループだったと私は思う。
『Look at Yourself』もアイデアはおもしろいかもしれないけど、決してカッコよくはあるまい。

このヘビジャケは1977年の『Innocent Victims』。
ナニこれ?
このアルバム、本国イギリスではサッパリだったが、ドイツとニュージーランドでは大ウケしたそうだ。
ボーカルはもうDavid ByronではなくてJohn Lawtonという人。ドイツのバンド、Lucifer's Friendに在籍していた人。チョットしか聴いたことないけど、このLucifer's Friendというバンドはいいよ。

この前作、John Lawtonが参加した最初のアルバム『Firefly』は結構好きだったりもしてます。
2010年にロンドンでUriah Heepを観た時のボーカルさんはすさまじくハイ・トーンだったナァ。

このバンドのギタリスト、Mick Boxは忠実なるMarshallのユーザーで、1965年に発表したMarshall初の100Wモデル、JTM45/100のリイシューを愛用している。
このリイシュー・モデルの取扱説明書にMarshall Museum Japanの館長と私の名前がクレジットされているのは何回も書いた。このことを誇りに思っているので機会があれば何度でも書いちゃうよ。

Z_img_6735
Hydra、このバンドは全く通過していない。でもこのジャケットはなんかものすごくなじみ深い感じがするナァ。
それだけ。
だって知らないんですもの!

Z_img_6745コレはスキだった~。私だって人の子よ。Michael Schenkerのギターにシビれた時期はある。高校の時、夢中になって聴いたナァ。
中野サンプラザに行った時のギターは元Lone StarのPaul Chapmanだった(この人、Gary Mooreの後釜としてアイルランドのSkid Rowにいたこともある)。結局UFOでもScorpionsでも来なかったし、みんなが「シェンカー、シェンカー」と騒ぐようになってスッカリ熱がさめてしまったため、Michael Schenkerはとうとう見ずじまいだったことは以前にも書いた。

このアルバムはドップリとキーボードが入った初のUFOのアルバムなのだが、思い違いをしていた。キーボードってPaul Raymondかとばっかり思っていたんだけど、UFO!、あ、チヤウUSO!
キーボードはDany Peyronelって人なのね。
プロデュースはTen Years AfterのLeo Lyons。

ジャケットはHipgnosis。
UFOは『Phenomenon』以降、アルバム・ジャケットのデザインにHipgnosisを起用したことがすごくバンドに利してると思うのは私だけではあるまい。
不思議なのはそのコンセプト。
『Force It』にしても本作にしても、『Lights Out』にしても、どうもバンド側から「こういうデザインにしてくれ」的なアイデアは出なかったような気がするのね。
「あ~、あ~、スキにやってくれ。なんなら勝手にタイトルも付けちゃって!」って感じ。
だって、『Phenomenon』から『Obsession』までHipgnosisジャケットの作品でタイトルと同名の曲が入っているのは『Lights Out』だけじゃん?
どうだろうか?

CGもなかった時代、Hipgnosisは実際にロケ等をして写真を撮っていたらしいが、このサルは合成だね。さすがに。
サルの左手の小指の影とかよくできてるナァ。
コレさ、裏ジャケってメンバーがみんなこのビニールの管を手にして自分の身体にくっつけて喜んでるじゃない?バンドのメンバーはみんな血がつながってる…ぐらいの意味なのかな?
でも、管を持ってないのってSchenkerだけなんだよね。絶対Philがイジワルしたんだよ。
「オイオイオイ、ドイツ人はダメよ、ダメダメ」
と言ったかどうかは私は知らない。

Z_img_6750この辺り、チョット雑になって来て申し訳ないんだけど、もうコレは呆れられるほどやっているのでリンクを貼って終わり。でも動物ジャケットなんだね。

詳しくはコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐりvol.9】 バタシー発電所

Z_img_6754ブタちゃんをもうひとつ。Blodwyn Pigじゃないよ、Black Oak Arkansasの『High on the Hog』。
まさか、ブタでBlack Oakが出てくるとは思わなんだ。
私は詳しくないんだけど、Jim Dandyカッコいいよね。日本では人気がでなかったようだけど、男性的なロックの最右翼で大変よろしい。
このアルバム、ドラムがTommy Aldridgeなのね。プロデューサーはTom Dowdだし。

ジャケットのイラストはJoe Petagnoというアメリカ人。
この人がまたスゴイときてる。メタラー好みのゴテゴテのイラストがよく知られているようだけど、Motorheadのロゴなんかもこの人のデザインだ。
他にも数多くのロック・アルバムのジャケットを制作している。
Nazarethの『Rampant』、『Greatest hits(「Love Hurts」が入ってるヤツね)』、Captain Beyondの『Sufficiently Breathless』、The Kinksの『Soap Opera』、Sweetの『Give us a Wink』、Heavy Metal Kids、The Baker Gurvitz Army等々渋めのバンドのオンパレードでうれしくなる。

プロレスラーのハルク・ホーガンってこのバンドにいたって話しを聴いたことがある。
あの体躯だからドラムかと思ったら、この人フレットレス・ベースがうまいらしい。
もひとつ。
今でもカルト的な人気を誇るShawn Laneは、1978年、弱冠14歳でこのバンドに加入してツアーに参加したとか…。

ところで、日本では「ブタ」のことを一辺倒で「pig」と呼ぶが、アメリカでは「hog」という言葉がよくブタに使われる。
その心は、子豚が「pig」。一方親豚、つまりデカくなると「hog」になって、そう呼び分けるらしい。

Z_img_6762
ブタの次はイタチ。イタチは英語で「weasel」…とくれば『Weasels Ripped my Flesh』。つまり『いたり野郎』だ。
コレも以前やったのでリンク。

詳しくはコチラ⇒【Music Jacket Gallery】ギター・ジャケット特集<後編>

Z_img_6756大好きな大好きなZappaだけど、この1984年の2枚組アルバム『Them or us』はあまり聴かないアルバム・グループの一員だ。曲はどれもいいんだけど、アルバムになるとナンカおもしろくないんだよね。
『Them or Us』という自伝もあった。

ジャケットはアメリカ人画家、Donald Roller Wilsonという人の作品。この人はこの『Them or Us』以外にも『Francesco Zappa』や『Boulez Conducts Zappa:The Perfect Stranger』のジャケットを担当した。
犬、猫、チンパンジー、ピクルス、アスパラガス、マッチなどをモチーフにした奇怪な作品はとても印象深いものだ。

Z_img_6746

ちなみにコレはこのアルバムの裏ジャケ(表4)。

5_img_0012_2 そしてこっちは1984年のツアーの音源をベースにしたブートレッグ『All You Need is Glove』の裏ジャケ。
ま、こんなんもある…ということで。はしたなくてスミマセン。

5_img_0017_2 お次はサイ。
これも以前やった。Adrian BelewもZappa出身だ。

詳しくはコチラ⇒【Music Jacket Gallery】ギター・ジャケット特集<後編>

Z_img_6760モグラもあるよ。
コレまたスキなんよ~、Matching Mole。邦題が『そっくりモグラ』で、この可愛いイラストのジャケットとくれば、知らない人はファンタジックな内容って思うよね。
確かに1曲目の「O Caroline」なんて曲はシングルカットもされた佳曲なんだけど、全体的にはRobert Wyattのセンスがブっ飛びまくるワン・アンド・オンリーのテイスト。
そもそもこの「O Caroline」はThe Beach Boysの「Caroline, No」のパロディ?
しっかしいい曲だナァ。この人の声はなんだろう。こんなにナイーヴで細っこいのに妙な説得力がある。
以前にもどこかに書いたがソロ・アルバム『Rock Bottom』の有名な「Sea Song」なんてのはものスゴイ力強さすら感じる。
このアルバム収録されている「Signed Curtain」なんて曲はスゴイよ。「♪ここはバース、ここはバース」、「♪ここはサビ~」、「♪そして次のパートへ~」、「♪ここは2番~」、「♪もっかい転調~」…なんて歌ってるだけだったりする。歌詞ができる前の仮歌みたいな。ところがメロディが素晴らしく、ゼンゼン聴けてしまう。
Robert Wyattはご存知の通り、下半身が不随となりドラムを演奏できなくなってしまったが、Soft MachineとかこのMatching Mole時代のドラミングはすこぶるカッコいい。
このアルバムでも「Part of the Dance」でのプレイは実にシャープだし、セカンド・アルバム『Little Red Record』の「Marchides」なんかは最高にカッコいい。John Marshallに替わってそのまま後期のSoft Machineに入れそうなテクニカルなプレイだ。

知っている人も多いと思うけど、「Marching Mole」というのは一種のシャレで、「Soft Machine」をフランス語に訳すと「Machine Molle」。それが転じて「Matching Mole」。「かみ合うモグラ」…つまり「そっくりモグラ」だ。
それにしてもギターのPhil Miller、ジャズよりのセンスはなかなか貴重なもの。後にIn Cahootsなんてバンドを立ち上げるが、もっと出て来てもいい人だと思うのだが…。

このイラストは『マザー・グース』あたりのイメージなのだろうか?

Z_img_6753

『動物ジャケット特集』の最後はKate Bush。別に取っておいたワケではないんだけど…。
1980年の『Never for Ever』、邦題『魔物語』。
ジャケットのイラストはNick Priceという人の作品。ちょっとアルチンボルドのタッチみたいだ。
この人は1979年のツアー・プログラムのデザインをした人で、Kateはこのスカートの中から化け物やら動物が出て来るデザインをいたく気に入ったとか。
コンセプトは、「良きモノ」も「悪しきモノ」もあなたの中から出て来る…ということなのだそうだ。
すごくいいデザインだよね。Record Millerというイギリスの週刊の音楽紙で1980年の「ベスト・ジャケット」に選出されたそうだ。
ところが!

Z_img_6765これ見て。私が持っている国内盤CDのスリーブ。表1ですよ。
日本のレコード会社はオリジナルのデザインをマズイと思い、一部を拡大してジャケット・デザインにしてしまった。なんでやねん!?
ナニがマズかったんだかサッパリわからんな。今はオリジナル通りのものが流通している。

Kateのファースト・アルバム『The Kick Inside(1978年)』が出た時、私は高校生だったんだけど、とにかく「Dave Gilmourが惚れ込んだ」ということが話題になってたな。
で、聴いてみてビックリよ、あの声に。でも「Moving」とか「Wuthering Heights」とか「Them Heavy People」とか…いい曲が目白押しで評判はヨカッタ。
今ジャケットは目玉みたいなイラストになっちゃってるけど、当時はKateのクローズアップ写真だった。私はそっちの方に愛着があったので、そっちのデザインのCDを持ってる。

さて、、この『Never for Ever』というアルバムは、Kate初のチャートNo.1作になっただけでなく女性ソロ・アーティストにより初の全英No.1アルバムとなった。
昨年、Kateは長い沈黙を破ってロンドンでコンサートを開いた。Marshallの社長夫人はそれを観に行ったのだが、それはそれは素晴らしいものだったとか…いいナァ、ロンドン。

5_img_0019さて、<後編>の後半は立体展示品をお楽しみあれ。
「ボックス」と来れば地の果てまで追い求める植村さんの壮絶なコレクション。
今回は木製(ウッディ)なCDボックスの特集。金属製やプラスティック製の仕様と異なり、木製のパッケージには独特のぬくもりや安心するような質感がある。
地球温暖化が危機的状況にある今日では、エコ(紙)パックと同様にエコロジー的にもフィットしたパッケージといえるかもしれない。

VARIOUS ARTISTS / THE ENCYCLOPEDIA OF DOO WOP (COLLECTABLES 2000)
ライ ノ・レコードと並んで古い貴重な音源の復刻に定評のあるコレクタブル・レコードから発売のドゥー・ワップの歴史的音源を集大成した4枚組CDボックスの第 1弾。
木製の箱にはデジパックのCDと「THE COMPLETE BOOK OF DOO-WOP」という約500ページの資料本が同梱されており、ドゥー・ワップの歴史やアーティストのプロフィールなども堪能できる。
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VARIOUS ARTISTS / THE ENCYCLOPEDIA OF DOO WOP VOL.2  
(COLLECTABLES 2001)
コレクタブル・レコードがドゥー・ワップの歴史的音源を集大成した4枚組CDボックスの第2弾。
本作も貴重な音源100曲を収めたCDとニューヨークのR&B /ヴォーカル・グループを研究した資料本が同梱されている。
第1弾のボックスは白木の箱だが、本作の箱は硬質の木材を使用した箱が黒く塗られており、音楽性とマッチしている。

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VARIOUS ARTISTS / THE ENCYCLOPEDIA OF DOO WOP AMERICAN SINGING GROUPS VOL.3   (COLLECTABLES 2002)
コレクタブル・レコードがドゥー・ワップの歴史的音源を集大成した4枚組CDボックスの第3弾。
本作はドゥー・ワップだけでなく、広くシンギング・グループも網羅した100曲が収められている。
もちろん本作にも40年代から90年代のアメリカンのヴォーカル・グループ全般を詳述した約550ページの資料本が同梱されている。
こうなるとCDがオマケのように思えてきますな。

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VARIOUS ARTISTS / GOODBYE, BABYLON  (DUST-TO-DIGITAL 2003)
アトランタ・ジョージアで自主制作された6枚組CDボックス。
内容は1902年から41年までのアメリカのトラディショナル・ソングを160曲集大成したもの。
この木製の箱には黒人奴隷の労働の象徴でもある本物の綿(コットン)も収められている。約200ページの特製ブックレットには各曲のエピソードや歌詞も網羅されている。

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ZZ TOP / CHROME, SMOKE & BBQ : THE ZZ TOP BOX   (WARNER BROS. 2003)
超ド級の人気を誇り続けるZZトップの音源を集大成した4枚組CDボックス。
バーベキュー小屋を模した箱はあたかも本物を思わせる見事なつくりだ。
屋根を開くとパラパラ漫画が印刷された特製ブックレットが同梱されており、彼らのライヴでのコミカルな動きが楽しめる。アレ、おもしろいもんね。肩をクイっとかね。
この特殊仕様は素晴らしいものだ、保管しにくいのが難点だとか。
ちなみに、ロンドンでBilly GibbonsとDusty Hillに会ったことがあるが、落ち着いていてすごく感じがヨカッタ。
「日本に行ったらよろしく頼むよ!」なんてBillyは私に言っていたけど、来ないね。

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VARIOUS ARTISTS / 70’s THE SOUL EXPERIENCE  (RHINO 2001)
70年代にヒットしたソウル、R&B、ディスコなど136曲を収めた6枚組CDボックス。
車社会のアメリカではカートリッジ・テープは当時まだ全盛で、本作はこうしたカートリッジ・テープを収納する木箱を模したもの。
テープは思わず取り出したくなるほどリアルな作りで、さすがライノならではの特殊仕様のパッケージといえよう。

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凝ってるナァ。

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THE BEACH BOYS / U.S. SINGLE COLLECTION THE CAPITOL YEARS 1961-1965 (CAPITOL 2008)
夏の定番アーティスト=The Beach Boys前期のアメリカ盤シングルをCD化し、ピクチャー・スリーヴに収めた16枚組CDボックス。箱は硬質の段ボールで作られているが、ナゼか一部に本物の木が使用されているます。
おそらく木と紙という組み合わせで、エコロジー感を表現したかったのかもしれない。特製ブックレットの表紙は砂浜を表現する凝った仕様になっている。

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JANE’S ADDICTION / A CABINET OF CURIOUSITIES  (RHINO 2009)
ハード・コアの代表格であるJane's Addictionの未発表30曲を含む44曲を収録した3CD+1DVDの4枚組CDボックス。
タイトルどおり木製のキャビネットの再現性が見事で、鉄製の蝶番を開けると、中のモノが見える仕掛けだ。独創的で奇抜なパッケージでは右へ出るものがないといわれるライノならではの特殊パッケージの逸品。

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THE RESIDENTS / ROOSEVELT   (RALPH AMERICA 2001)
サンフランシスコのキテレツ変態ユニット=The Residentsの43作目の初回限定盤。
彼らの作品はその大半がサイト限定のものや初回限定のものばかりなので、完璧にコレクトするのは至難の業だ。
最新作は全世界10セット限定の『UBS (ULTIMATE BOX SET) 』 で彼らの100以上の全作品が本物の冷蔵庫に収納されており、価格は何と10万ドル(日本円で約940万円)という世界最高値。(2013年3月26日現在)アホやね。

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KISS / KISS BOX SPECIAL LIMITED EDITION   (UNIVERSAL 2001)
キッスのデビュー30周年を記念して発売された5枚組CDボックス。
本作はこの初回限定生産盤で、ギター・ケースを模した特殊仕様になっています。本作は硬質の木板に皮を貼って作られており、内部には毛足の長い赤い裏地も貼られている。
本物のギター・ケースさながらの見事な仕上がりだ。持ち運びにも便利なパッケージ。

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DAVID PEEL / ROCK ’N’ ROLL OUTLAW : THE APPLE AND ORANGE
RECORDINGS  (CAPTAIN TRIP 2003)
『ローマ法王とマリファナ』(1972)というアップルの国内盤LPが発売中止となり、今でも帯だけで数百万円もするという曰く付きのデヴィッド・ピール。
彼のプロテスト・フォークの世界を集大成した16枚組CDボックス。本作は日本のみの予約制による完全限定生産のため、この木箱でのボックスは貴重なものだ。数年前にコンパクトにリサイズされて再発されたが、やはり木箱がベスト。

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AC/DC / BACKTRACKS DELUXE COLLECTOR’S EDITION  (SONY2009)
2010年3月に来日し大きな話題を集めたAC/DCが発売した全世界5,000セット完全限定生産の6枚組(3CD+2DVD+1LP)CDボックス。
ギター・アンプを模した木箱は、1ワットの出力ながら実際に音が出るかなり凝った仕掛け。
164Pのハード・カヴァー本や、バックステージ・パスやチケットなどマニア垂涎のメモラビリアも同梱されている。

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Music Jacket Gallery展示の詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展

※記事内のジャケット写真は展示アイテム以外のものは斜めにもしくはサイズを小さくして掲載しています。
※本展示は2013年6月に終了しています。現在の展示内容は上記の金羊社ウェブサイトでご確認ください。

(敬称略 ※協力:立体展示品解説文原本執筆・植村和紀氏)

2015年2月 9日 (月)

【Music Jacket Gallery】動物ジャケット特集<前編>

落語に詳しい父の影響もあってお笑いがスキ。Marshall Blogに時々落語の話しが出て来るのはそのため。
元旦には「爆笑ヒットパレード」で目を覚ますのが常だったんだけど、今年は朝からやってなかったね?
お笑いブームも急速に勢いを失っているようだ。

しかし、お笑いもずいぶん内容が変わった。
私はFrank Zappaのような音楽が好きなだけあって、お笑いも「英知と技術」がふんだんに盛り込まれたスタイルが好みなのだが、最近はダラダラと歌いながらネタを展開するパターンがやたら多くなった。リズム・ネタとかいうのも見ていて大変恥ずかしい…。
まだ「♪もしかしてだけど~」あたりはいいけど、時間合わせ程度に出て来るような若手芸人を見ていると、最近の音楽業界がそのままスライドしているかのように映る。
もっとキチッと話術を駆使して笑いを取っていた昔のお笑いを勉強するべきだと思うのだがいかがだろう?
ま、こんなことばっかり言っていると自分も人生幸朗みたいになっちゃうな…年も似通って来たし…イヤ、さすがにまだか…。
そんな中にあって、とても好きなお笑いバンド、じゃないや、グループに「東京03」がある。
おもしろいよね~。脚本がシッカリしていて、キャスティングもいつも的を得ているので、どれを見てもおもしろい。
同じ演劇タイプにアンジャッシュがいるが、あのスラップスティックぶりは、落語のネタがそのまま転用されている印象が私には強く、脚本のクォリティということになれば東京03に軍配を上げてしまう。
その東京03の大好きなネタのひとつに「バンドの方向性」というバンドマンのミーティングを描写したものがある。
ご存知の方も多いと思うが、このコントで一番おもしろいと感じるのはメンバー同士が「パンサー」、「ライオン」、「チーター」というステージネームで呼び合うところ。
まさか、今時こんなことをしているバンドがこの世にいるとは思えないが、「ロック・バンド」というものを極端にカリカチュアライズしていて何度見ても大笑いしてしまう。
恥かしいよね~、動物の名前のステージ・ネームなんて!
この辺りから本題に入る…って今までのフリは何だったのかッ?
テーマは「動物」だよ、「動物」。話しを「動物」に持っていきたかったのよ。

Z_img_6640日本の男子の名前で最も多く使われている動物の名前ってなんだろう?「竜」かな?ま、空想の動物だけど。干支の影響が大きいね。
黒澤明の『用心棒』では卯之助(仲代達也)とか亥之吉(加藤大介)、丑年に産気づいて寅年に生まれた「新田の丑寅(山茶花究)」なんてのも出て来る。
同じ干支から採った名前でもまさか「子吉(ネズ吉)」とか「申次郎(サルじろう)」とか「巳助(ヘビすけ)」なんてのはいまい。

そこへいくとバンド名は動物の名前が結構使われる。
なんでろうね?
カッコいいかな?
「そのものズバリ系」からいくと、Wolf、Lion、Eagles、Turtles、Monkys、The Beatlesもそうか…まだある、Camel、Badger、Scorpions…。

「空想系」ではGryphonとかT.Rex、Dynosaur Jr.。案外Dragonがないな…。Dragonsってのがいたか。他にパッと思いつかないけど、Dragon Ash以外にも海外にきっといるでしょ。

「組み合わせ系」となるとそれこそ枚挙にいとまがない。
Steppenwolf、Iron Butterfly、Stray Dog、Stray Cats、British Lions、Bonzo Dog Doo-Dah Band、Three Dog Night、Adam & The Ants、Whitesnake、Arctic Monkeys、Tiger of Pang Tang…あんまりありすぎて面倒くさくなってきた。
こうしたバンド名の中の王様は何といってもThe Animalsだね。そういう意味ではCountry McDonald & the Fishってのも強いな。
日本ではハナ肇とクレイジー・キャッツだけを挙げておくか…「キャッツ」というのは「ジャズメン」を意味するスラング。

…とバンド名にこれだけ動物の名前が使われていりゃジャケットに動物が登場するのも当たり前。
そんなワケで今回のMJGは動物がモチーフになっているレコード・ジャケットが集められた。
(当展示は2013年4月~6月のもので現在の展示中のものとは異なります)

Z_img_6647Vangelisは本名をEvangelos Odysseas Papathanassiou(エヴァンゲロス・オデッセィアス・パパサナシュー)というギリシャのミュージシャン。映画『炎のランナー』でオスカーをゲットして一躍有名になったが、私は聴かないな~。
Vangelisが以前やっていたグループ、Aphrodite's Childの『666』という1972年のアルバムはすごくいい。
Vangelisは以前『SFジャケット特集』でも登場したが、出て来る度にこの『666』のことしか触れることができずに申し訳ないですげど、他はそれこそ「It's Greek to me」なのだ!
「It's Greek to me! 」とは「私にとっては、ソイツぁまるでギリシャ語だよ!」…すなわち「チンプンカンプン」という意味の慣用表現。
私は外人と話していてそういう場面に遭遇することが少なくないので、実際にこの表現をよく使っている。どこでもバッチリ通じます。
ギリシャ語はご存知の通り、アルファベットではなく「ギリシャ文字」を使うので英語圏の人にとって「ナニが書いてあるんだかサッパリわからない」ところから来た表現。
また、今ギリシャがおかしくなってるね。EUも一体どうなることやら。

コレは『La Fete Sauvage』という1976年にリリースされたソロ・アルバム。日本では『野生の祭典』と訳されて1979年に発表された。
ライオンやらヒョウやら鳥やら色んな動物が描かれているが、それもそのはず、このアルバムは野生の動物を生態を記録した同名のフランス映画のサウンドトラック盤なのだ。

Z_img_6685The Incredible String Band、1974年の12枚目にして再結成前最後のアルバム。
時々Hipgnosisのジャケットで有名なString Driven Thingとゴッチャになってしまう…というぐらいなじみがない。
でも名前を知っているのはウッドストックのおかげだろう。映画にはカケラも出ていないが、こういうバンドが出てた…ということでバンドの名前を知っている人も多いのではなかろうか?
The Incredible String Bandは1966年に結成されたスコットランドのグループ。その音楽は「サイケデリック・フォーク」というジャンルに組み入れられるらしい。
Wes Montgomeryの『The Incredible Jazz Guitar』は本当に「incredible(信じられない)」にスゴイが、それと同じことを期待してこのバンドの音を聴いてみるとまったく事情が異なる。でも曲によってはなかなかに味わい深いものがあるね。
このアルバムに入っている「Ithkos」という20分近い長尺の曲なんかはかなりいい。

60年代の後半には大きな成功を収め、1968年の『The Hangman's Beautiful Daughter』というサード・アルバムはUKアルバムチャートの5位に食い込み、グラミー賞にもノミネートされている。
Robert Plantはこのサード・アルバムに影響を受け、後のLed Zeppelinの創作に活かしたともいわれているばかりでなく、『Sgt. Peppers Lonly Hearts Club Band』や『Their Stanic Magesties Request』にもその影響が及んでいると言われている。
それが「incredible」だったんだ!

ちなみにこのバンド、はじめウッドストックに出る予定はなかったのだが、ちょうどアメリカをツアー中していた最中だったため、偶然出演する機会に恵まれた。
「フォーク・デイ」だったウッドストックの初日にステージに上がる予定だったのだが、あいにくの雨に「ちっと勘弁してチョーダイな!」と出演を拒否。翌日に登場することになった。
その穴埋めはMelanieが務めた。これはBillboardのヒットチャートの6位まで上がった"Lay Down (Candles in the Rain)"というヒット曲があったからだという。「in the rain」ということね。
タイトルの『Hard Rop & Silken Twine』は「硬い綱と絹のより糸」という訳になるが一体どういう意味なのだろう?
ずいぶん調べたがわからなかった。
この暗くヌメッとした幻想的なイラストは魅力的だ。

Z_img_6688「♪いつものラーメン」でおなじみのSteppenwolf。日本では間違いなくこの「ラーメン」しか知られていないバンドは海外では我々が想像を絶するほど人気があったことは以前もこのコーナーで書いた。
「ステッペンウルフ」というといかにもそれらしく響くけど、「草原のオオカミ」という何とも青春っぽい意味。ヘルマン・ヘッセの「Der Steppenwolf」という小説がバンド名の由来らしい。
あまり変化がなくてやや一本調子というイメージが強かったけど、このライブ・アルバムなんかはへヴィなR&Bのテイストが色濃くていいナァ。何と言ってもJohn Kayの声がカッコいいもんね。
1曲目の「Sokie, sookie」はDon CovayとSteve Cropperの作。こんな曲を日本語で大胆に取り入れちゃうなんて、やっぱりサディスティックミカバンドはスゴかったナァ。
オオカミ以外の何物でもないストレートなジャケットもいい。


「オオカミ」っていうとウィリアム・ホールデンの『クリスマス・ツリー』って映画、小学生の時の時に観て泣いたっけ。白血病で余命いくばくもない幼い男の子が「オオカミを欲しい」だか「見たい」だか「千両ミカン」みたいな無理を言って、お父さんがなんとかゲットする…みたい話し。
この映画、テレンス・ヤングが監督してたんだね。しかもフランス映画だったんだ。知らなかった。
テレンス・ヤングは007の『ドクター・ノオ』とか『ロシアより愛をこめて』、『サンダーボール作戦』を監督した人。

Z_img_6690こちらはその名もズバリ、Wolfというバンド。Curved AirのヴァイオリニストDarryl Wayのバンド。
ロック・バンドでヴァイオリンという楽器は極端にマイノリティに属することは否めないが、プログレッシブ・ロック系のグループを中心に探せばヴァイオリニストが正式なメンバーとして在籍しているバンドが結構ある。
有名どころではKing CrimsonとかPFM、Kansas、UK?全然マイノリティじゃないか。他にもEast of Edenなんてのもいた。Jigね、jig。
変わり種ではヴィオラが入ったCaravanとか。
ヨーロッパは盛んだ。PFMをはじめとしてArti & Mestieri、Quella Vecchia Locanda、フランスではZaoか?Angeもヴァイオリニストがいるのかな?
毛色は違うけどCharlie Daniel's Bandなんてやり方もある。Jefferson Starshipにも昔Papa John Creachというカッコいい黒人のジーさんヴァイオリニストがいた。

日本はなかなかないね。Marshall Blogでも紹介したBand of Pegasusというバンドがガンバっている。武藤祐生さんとか高橋かおりさんとか実にいいヴァイオリニストがいらっしゃるんだけど、なかなか表に出て来るバンドがない。日本のロック界の幅の狭さを物語る一面かもしれない。

ちょっとヴァイオリンから離れるが、私は結構Curved Airが好きで、何年か前に後期のライブ音源を収めた海賊盤を買った。
さらに話題はズレるけど、最近流通する海賊盤ってのは音がいいネェ。昔はヒドかったんだゼェ。演奏よりノイズの方が大きいヤツとか向こうのほう~で演奏している感じのヤツとかザラにあった。
で、そのCurved Airの海賊盤、ドラムがアホみたいにウマくてビックリ仰天。Curved Airのドラムってこんなにスゴかったっけか?と思ってスリーブをチェックするとこれまたビックリ仰天!
PoliceのStewart Copelandだったのよ。
そうだ、後期のCurved Airに在籍していたことを忘れていた。
イヤ~、スゴイスゴイ。とても「♪ブーブーブーでバーバーバー」なんてやってる場合じゃない。
PoliceはAndy SummersがSoft Machine出身と知った時も驚いたが、ナンノナンノ、コテコテのジャズ・ロックになる前のサイケの時代だからね。ジミヘンとUSツアーをしたっつったっけか?

さて、Wolf。
「ウルフ」と言えば「ウルフ金串」。『あしたのジョー』って登場人物の名前もカッコよかったよね。
このバンドは3枚のオリジナル・アルバムを発表しているが、これは最初の2枚とアルバム未収録曲をコンパイルしたベスト盤…なのかな?
今、こういう格好をした日本のバンドがいますね。このアルバムは1976年の制作。今から39年前のことだ。
この女の人は誰だろう。Diana Rossの出来損ないみたいな…もうちょっと選んだ方がヨカッタのでは?

Z_img_6693WolfのギタリストはJohn Etherridge。後にAllan Holdsworthの後を継いでSoft Machineに入ることになる超絶ギタリスト。
このアルバムでもクリーンなトーンでバリバリ弾きまくっている。
Etheridgeについては『名所めぐり』で触れたこともあるね。
もう少し彼のキャリアについて書き足すと、彼は「Zappatistas」というFrank Zappaのトリビュート・バンドでライブ・アルバムを出していたりするが、コレが結構トホホ。
一方、驚いちゃうのがStephane Grappelliのバンドにもいたということ。
Grappelliが共演したギタリストといえば、まずはDjango Reinhardt…あとは思いつくままに書けば、Barney Kessel、Joe Pass、Larry Coryell、Martin Taylor、Marc Ducret、Philip Catherine、Diz Disley等々…ギター・ジャズ好きなら思わず顔がほころぶ面々だ。
すなわち、ここに肩を並べるEtheridgeはジャズ・ギター界においてもすなわち相当腕利きということになる。
要するにEtheridgeはジャズのギタリストなのだが、このアルバムなんかを聴いている限りでは、バップ・フレーズなどはただのひとつも出てこない。
かなりクリーンに近いサウンドで猛烈な速さでスケールを行ったり来たりするプレイが目立つ。無理して例えれば、全部ピッキングしているAllan Holdsworthみたいな?

このアルバム、最後の「Toy Symphony」という曲はすごくカッコいいんだけど、私的にはその他の曲にあまりに魅力を感じないな~。4曲目なんかギターのチューニングが甘いんじゃないかな?
「Satulation Point」というのは「飽和点」と訳されているが、「極限」と言い換えてもOK。
ただし、このアルバムのどこが「極限」なのかはわからない。
ア、でも私、ゼンゼン嫌いではないのよ。

ファースト・アルバムのジャケットはオオカミそのものが登場していた。それともあれはイヌか?イヤ、オオカミか。
このジャケットの絵はなんだろう?
オオカミを罠にかけて穴に落として退治しようってのかな?気の毒に…おお神様!(←シャレになってますよ)

「オオカミ」のコーナー、最後にもうひとつ。
「狼狽」という言葉があるでしょ?「狼(ロウ)」は読んで字のごとく「オオカミ」のこと。「狽(バイ)」もオオカミの一種。双方中国の伝説の動物で、Nick LoweとSteve Vaiというワケではない。
それでこの「狼」、前足が長くて後ろ足が短い。そして、「狽」はその逆で前足が短くて後ろ足が長い。つまり、ソロで活動することが難しく、どこへ行くにもいつも組になってる。
ところが何かの拍子にバラバラになると。「オイオイ、どうするんだよ!」とハラホロヒレハラになってしまい、うまく歩くことすらできずうろたえてしまう。
つまり「狼狽」してしまう…コレがこの言葉の語源。お後がよろしいようで…。

Z_img_6695次、これにはイヤな思い出がある…British Lions。
このアルバムが発表されたのは1978年。
私に言わせれば、この辺りから段々ロックがつまらなくなってきた…ということになる。どういうことかと言うと、ギター・ヒーローの不在とパンク/ニュー・ウェーブの台頭である。

ライオンがユニオンジャックを食いちぎるイラスト。今にして思うと伝統を引き裂く的な、つまりパンク的なことを標榜していたのだろうか?
このバンドはMott The Hoopleの残党が結成したグループ。私は元来モットが苦手なのよ。

ところが忘れもしない…行きつけの石丸電気レコード館の2階(洋楽フロア。当時このフロアが一番にぎわっていた)で顔見知りの店員に「何かギターのカッコいいバンドはありませんか?」と尋ねたところ、コレを出してきた。
店員さんの名前は今でも覚えている。当時、後々になって知ったのだが、この店員さんの家が偶然我が家の近所で、国鉄のストライキの時に通勤するための自転車を貸したりする仲になったからだ。
昔はアレ、ストライキってのよくやってたよね。私は中学から電車通学だったのでストはうれしかったナァ。
で、この店員さんが自信ありげに出してきたのがリリースされて幾日も経っていないこのアルバムだった。
「コレはカッコいいよ~!」
期待に胸を膨らませてレコードに針を下した。「One More Chance to Run」とかいう1曲目はマァマァだったけど、後はからっきし受付なかった。
子供の頃はLP一枚買うのは大事だからね。後悔した。1回しか聴いていないアルバムの最右翼。
でもジャケットは中身ほどは悪くない。
そういえばJCM2000 TSLの頃はMarshallも広告にライオンを使ってたな。

そしてそれから間もなく満を持して登場したギター・ヒーローがいた。
Edward Van Halen。
でもね、私はVan Halenのファースト・アルバムは買わなかった。だってみんなで大騒ぎしてるんだもん。
そう、根っからのヘソ曲りなのね…でもヘソ曲りだからこそ、人とは違うものを求めて色んな音楽を聴く楽しみを知ったよ。

Z_img_6699_2これはHipgnosisか。なんでワニ?
Brand Xの5枚目のスタジオ・アルバム、『Do They Hurt?』。
マァ、文句ばっかり言って恐縮だけど、Brand Xも『Moroccan Roll』か『Live Stock』までだナァ。でも、Percy Jonesのソロ・アルバムも含めてナンダカンダで全部持ってるわ。
『Product』以降はなんかゆるくなっちゃってどうもピンとこない。それよりも以前紹介したSarah Pillowという女性歌手のバックのBrand Xの方がカッコいい。
このアルバムは『Product』のアウトテイク集ということになっている。
タイトルとジャケットの意味は調べたけどわからなかった。
Brand Xのバンド名の由来は以前に説明した

仙波清彦さん、鬼怒無月さん、大二さんら、腕利きのミュージシャンが集まってBrand XやKing Crimsonらの複雑な曲を演奏するコンサートがかつてあった。アレまた観たいナァ。

この項、最後に…。ワニって噛む力は500kgとかものスゴイんだけど、口を開ける力が滅法弱く、輪ゴムをクルリと口にハメられると、なんとワニのヤツ、口を開けることすらできなくなってしまうそうだ。知ってた?
せっかくの動物特集なのでもうひとつ。ラクダは後ろ足を触れるのが大キライ。だからバッタリどこかでラクダに出くわしても決して後ろ足に触ってはいけない。さもないと蹴っ飛ばされるよ。
そういえばまだCamelが出てないね。

Z_img_6703_2そういえば高校の時「マンドリル」ってアダ名のヤツがいたっけな。同じ猿の仲間でもそのものズバリの「サル」とか「ゴリラ」とかいうアダ名のヤツはそう珍しくないけど、「マンドリル」ってのはかなりマニアックだ。
でも、そいつ、本当に目の下が長くてマンドリルみたいな顔をしていた。
子供たちのつけるアダ名ってのは残酷なものが多いけど、思わず吹き出してしまうような傑作も結構あったよね。
チョット中近東っぽい顔をしているだけで「サウジ」と呼んでみたり、イカみたいな顔をしているので「ウンコイカ」って呼ばれているヤツもいた。

さて、このMandrill。
1968年にNYCはブルックリンで結成されたバンド。
このジャケットのせいか、子供の頃から気になっていたけど、その音を聴く機会がなかった。
今回この記事を書くためにチラリと聴いてみると、ガッチリとブラスが入ったシリアスなファンク・ロック。
私的には進んで聴くタイプの音楽ではないがなかなかカッコいい。

動物図鑑の1ページを切り抜いたかのようなジャケット。この目の下の白いところが実に気になる。柔らかいのかな?きっとメスを惹きつける役割をしているとかいうのだろう。

Z_img_6707今度はゴリラ。
The Bonzo Dog Doo-Dah Bandの1967年のファースト・アルバム『Gorilla』。
このジャケットはイギリスのリイシュー盤。
Bonzo Dogはどうもよくわからん。
古いジャズや当時のポップ・ミュージック・シーンの他、バラエティに富んだ音楽の種類をパロっていることはわかるし、何の問題もないのだが、何がおもしろいのかがピンと来ない。

それでも「Intro and The Outro」なんて曲なんかは、悪ふざけの極致的な展開で単純に楽しめる。
何しろただ延々とメンバー紹介をするだけで1曲終わってしまう。
Neil InnesやVivian Stanshallの本物のメンバーから、ジョン・ウェインやヒトラー、アン王女や総理大臣、俳優、実業家等々まったく好き勝手にいろんな人物が登場する。
Eric Claptonがウクレレで出てくるが、本物かな?ちゃんとウクレレを弾いてる。
それにLord Snooty and his Palsというのはイギリスのコミック雑誌「The Beano」に出てくるキャラクター。
まさか、ClaptonとJohn Mayallの『Bluesbreakers and Eric Clapton』のジャケットに引っかけてるのかな?
Count Basie Orchestraも登場するんだけど、なんと担当はトライアングル。「チーン」とやって出番終わり。こういうのはおもしろい。
ところでこの曲、絶対Duke Ellingtonの「C Jam Blues」のパクリでしょう?

私は流行ものに疎いので知らなかったのだが、90年代にイギリスで「Cool Britanica」というイギリスの文化をアッピールするムーブメントがあったらしい。
この動きは60年代のイギリスの文化にインスパイアされたもので、音楽に関して言えばSpice GirlsやOasisらがその代表だった。
「Cool Britanica」という言葉、この『Gollira』の1曲目のタイトルから採られたのだそうだ。

それと、ジャケットに「Dedicated to Kong who must have been a great bloke」と記されてある。
「bloke」というのは「ヤツ」みたいな意味で、英文としては「スゲエヤツになるはずだったコングに捧げる」ということになる。
コレの出典がどうしてもわからなかった。「kong」はどうも「king」のようなのだが、悔しいけどいつの時代の誰がどの王を指して言っているのかが解読できなかった。面目ない…。

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1972年、5枚目にしてオリジナルThe Bonzo Dog Band最後のアルバムがこの『Let's Make Up and Be Friendly』。
セカンド・アルバムの『The Doughnut in Granny's Greenhouse』からすでに「Doo-Dah」は削除されThe Bonzo Dog Bandとなっている。
このあたりともなると、『Gorilla』あたりのジャズ指向はまったくなくなってごく普通のロック・アルバムに仕上がっている。

Led ZeppelinのJohn Bonhamのことをみんな「ボンゾ」って呼ぶでしょう?これはJohn Bonhamがこの「ボンゾ」に似ていることから付いたニックネームってことになっているけど、そもそも「ボンゾ」って何か知ってる?
「ボンゾ」とは犬のこと。どの犬種にも属さない、人を笑わせるために生まれてきた陽気な犬ということになっている。
このアルバムのジャケットのイラストこそが「Bonzo Dog」。
The Bonzo Dog Bandの作品にこのBonzo Dogが登場するのはこのアルバムだけ。
ま、確かにニコニコしていて可愛いけど、「コレに似てる」とは言われたくないよね?

Bonzoは1920年代のイギリスの漫画家George E. Studdyによるもの。このBonzoが国民的な人気を博したことによってこの人は20世紀初頭のイギリスでもっとも有名な漫画家になったそうだ。ディズニーのミッキー・マウスより数年前の話し。

もうひとつ。このBonzo Dogを調べていて初めて知った。
「bonzo」という言葉が英語にあるそうだ。これは「津波」のように、日本語の「凡僧(ぼんぞ)」が元で、英単語としての意味は「Self-immolation」。
「immolation」というのは「生贄に供すこと」だが、一般に「Self-immolation」で「焼身自殺」を指す。つまり「bonzo」とは「焼身自殺」という意味だ。
政治的抵抗の手段としてお坊さんが焼身自殺したなんて話しを聞いたことがあるでしょう?
仏教では焼身自殺はタブーに当たらないため、僧侶はこの手段を採るのだそうだ。そこから「凡僧」と「焼身自殺」が結び付けられたのではないか…といわれているのだそうだ。
あ、The Bonzo Dog Bandはそんな物騒なこととは関係なく楽しいですからね。

ちなみに、このアルバムの最後に入っている「Slush」という曲はあの「メカゴジラ!」で有名な外道のオープニングSEだ。今でも秀人さんはこの「Slush」を出囃子のように使っており、コレが流れてこないと外道がステージに上がらないようなイメージがあるのは決して私だけではないだろう。

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Fleetwood Macも長い活動の間に著しくスタイルを変えたバンドのひとつだ。
今の若い人たちの口から決して出ることのないバンド名のひとつであろう。一方、知っている人のこのバンドに対する認識はいかなるものだろう。
すなわちPeter Green時代、Bob Welch時代、噂時代、その後…区分けはこんなもんでいいでしょう?…コレらのどれがあなたにとってのMacですか?ということ。
日本で今でもMacを聴いているというコアな人は、ナンダカンダでPeter Green時代の支持者が一番多いのではなかろうか?
Fleetwood Macは1967年にPeter Greenがロンドンで結成したバンド。
John Mayallのバンド・メンバーのsurname、つまり苗字を引っ付けてPeter Greenがバンド名にした。すなわち、Mick FleetwoodとJohn McVieだ。
今風に言えば「品川庄司」とか「ますだおかだ」とか「前田前田」とかと同じ。
もしくは、John McVieがBig Jim Sullivanとこのバンドを組んでいたらバンド名は「ビッグ・マック」だったということになる。
でもね、こういうことが起こってもおかしくなかったかもしれない…のがブリティッシュ・ロックのおもしろさなんだよね。ロンドンはせまいから。
Big Jim SullivanがUxbridgeに住んでいたと聞いたことがある。すなわちJim Marshallのドラムショップのあるところね。ロンドンの西のはずれ。
だからどこかでJohn McVieと一緒になっていてもゼンゼン不思議はないし、Big JimもBluesbreakersを絶対に見てるハズ。惜しかったな、Big Mac。

ここに挙げられているのは1969年のMacの3枚目のアルバム『Then Play On』。
このアルバム、マァ、内容に富んでいるというか、焦点が定まらないというか、やたらバラエティ豊かな曲が詰まっている。
しかし、何と言ってもこのアルバム聴きどころはPeter Green作の「Oh Well」であることは間違いない。ブルースとハードロックがミックスされた曲の初期の秀作とされ、何しろLed Zeppelinの「Black Dog」のお手本になったと言われた曲だ。
「Oh Well」は1969年にシングルとしてリリースされ、元来英米盤ともにこのアルバムには収録されていなかった。
その後、この曲がヒットすると、アメリカ盤はオリジナル・アルバムから2曲が削られ「Oh Well」が収められた。

ジャケットはイギリスの画家、Maxwell Armfield(1881 - 1982)の「Domesticated Mural Painting(家庭用壁掛け絵画)」という作品。ロンドンの高級マンションの壁にかける絵として制作されたもの。
制作時の素材が違うのか、他の作品とは仕上がりを異にしているものの、メルヘンチックな作品が持ち味のようだ。

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Mick FleetwoodはNATALのパーカッションを使用していたが、このアルバム冒頭の「Coming Your Way」や「Oh Well」のパーカッションがNATALの音かと思うとうれしい。確かではないけどね。
NATAL(ナタール)は1965年創業のイギリスの老舗パーカッション・ブランド。現在はMarshall傘下でドラム・キットやパーカッションを製造販売している。

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1973年、7枚目のスタジオ・アルバムの『Penguin』。『Peter Green's Fleetwood Mac』から大分遠い所へ来た。
ペンギンはJohn McVieのお気に入りで、バンドのマスコットとされていた。
コレはBob Welchが加入してから3番目の作品。私はBob Welch期が一番好き。
でもね、恥ずかしながら…この人イギリス人だと思ってた。加えて、後にMacに加入するLindsey Buckinghamもアメリカ人だとは知らなんだ。
だって、名前がBuckinghamじゃん!
イギリスには「-shir(シャー)」という行政区画がある。「Yorkshire(ヨークシャー)」なんてのは犬でおなじみでしょ?
同様に「Buckinghamshire(バッキンガムシャー)」というエリアがある。Marshallの工場があるミルトン・キーンズもそこに位置している。
そんなだもん、Lindsey Buckinghamがイギリス人だと思い込んでいたとしても何の無理もないじゃん?

このアルバム、なかなかいいんだよね。1曲目からChristine McVie節が全開で。Christineの声っていいナァ。『Rumours』なんかでも「Don't Stop」とか「You Make Loving Fun」がいい。ま、さすがの私でも、この化け物アルバムは全曲いいと思うけどね。
『Penguin』はアメリカではチャートのトップ50に入り、それまでのMacのアルバムで最高位を記録した。

本作にはSavoy BrownやIdle Race(Roy Wood やJeff Lynneが所属していたグループ)にいたDave Walkerというボーカルが参加している。しかし、ボーカル・スタイルや態度が「Macらしくない」とされ、次作の『Mystery to Me』のレコーディング中にビークになった。そして、その次作でDave Walkerが関わった部分はすべてボツにしたそうな。
ま、確かに声が立派すぎちゃうような感じなんだよね。
たとえて言うなら先代の円楽みたいな感じ。あんな太いな声で噺をされたら説教聞いているみたいで…私は苦手だった。
落語は志ん朝とか小朝とか、ちょっとかん高くて素っ頓狂な声がベスト・マッチする。

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そういえば次作の『Mystery to me』も動物ジャケットだ。
実はコレは私が初めて買ったFleetwood Macのアルバムだった。
コレもBob Welch在籍時の作品。BobはMac脱退後、鳴かず飛ばずだったParisを経て、1977年、ソロ・アルバム『French Kiss』のヒットにこぎつける。
後年は健康が思わしくなく、2012年病苦を理由に自ら命を絶った。私はちょうどこの時イギリスにいて、結構話題になっていたことを覚えている。
そういえばJohn Entwistleが亡くなった時もロンドンにいた。コレはさすがにものすごい話題になっていて、行く楽器屋すべてでこの話が出ていた。

2_img_0014しっかし…あきれるほどカッコいいよな、Area。問答無用でカッコいい。
この音楽に感動しない人間なんてこの世にいるのかしら?…と思いたくなるのは大きなお世話か?
なんだってそこまで音楽をカッコよくするアイデアを持ってるんだ?と不思議になる。
本当は誰にも知られず自分だけのものにしておきたい。それぐらいカッコいい。
Zappa、Hermeto Pascoal、Area…この3点セットは欠かせないナァ。

本当にズップリと使っているマニアの人が聞いたら入門編過ぎて笑っちゃうかも知れないけど、PFMを筆頭に、Arti & Mestieri、Banco del Mutuo Soccorso、Latte e Miele、New Trolls、Le Orme、Osanna、Museo Rosenbach、Quella Vecchia Locanda、Formula 3、Acqua Fragile、Il Volo、Maxophone等々…イタリアン・ロックは好きで結構聴いた。好きなグループが目白押しだけど、Areaが一番だな。
ブルガリア風だの、地中海風だの、微分音階だの、変拍子だのと、私にとってAreaの音楽は魅力に満ち満ちたものだが、ジャズというかフリー・ジャズの要素が濃いところがさらにその魅力を引き立たせている。
それほど好きなのに、ひとつたりとも曲名が覚えられん!自ら「International Popular Group」を標榜していワリに最後までイタリア語で通した。おかげで曲名をスンナリ読むことすらできない。したがって、何をうたっているのかもサッパリわからん。
でもこのガンコさがまたいい。

これはAreaの6枚目のスタジオ・アルバム、『1978 Gli Dei Se Ne Vanno, Gli Arrabbiati Restano!』。タイトル通り1978年の発表。
白血病で亡くなった中心人物、ボーカルのDemetrio Stratosが参加した最後の作品。
タイトルは英訳すると「The gods leave, The Angry remain」…「神々は去り、怒りが残る」ぐらいの意味。
ジャケットをマジマジと見たことがなかったけど、動物系だったんだね。
この吹き出しは、「リスナーがアルバムを聴いて感じたことを入れろ」ということかね?笑点か?

話しはまだそれるが、この漫画に使われる吹き出し、英語でなんて言うか知ってる?
こないだ偶然知ったんだけど、こういうのは「speech bubble」っていうんだって。おもしろいでしょ?
よく見ると、ライオンに話しかける女の子の吹き出しは実際のセリフになっているんだけど、ライオンの方は心のセリフになってる。「何て言おうと後でこいつカジっちゃおっと!」なんてことを思ってるのかね?
このイラストがタイトルとどう関係しているのはわからない。

コレ、いいよ~。Areaのアルバムはどれもいいけど、これはとても聴きやすい。繰り返しになるけど、よくもこんなにカッコいい音楽が作れるな…と感心してしまう。曲もアレンジも演奏も最高。
「fff」という曲ではMcCoy Tynerそっくりのピアノが出てきたりして…Coltrane Qurtet時代のMcCoy。
ギターでもドラムでも、日本には腕の立つミュージシャンがゴマンといるのに、どうしてこういう音楽を演奏するバンドが出てこなかったんだろう?
このバンドの一番基礎になっている音楽は民族音楽ではなくて、ジャズだと思うんだよね。
で、ジャズの連中はロックをバカにしてるし、ロックの連中はまったくジャズが演奏できない、という基本的な日本の音楽環境の傾向が邪魔している要因のひとつなんだろうなと思う。
それと、この手の音楽をよろこぶリスナーが圧倒的に少ないというのも決定的な理由だろう…こんな音楽日本で売れるワケないもんね。(ジャズ臭はなかったが日本のPOCHAKAITE MALKOはすごくヨカッタ)

今回、この記事を書くにあたってこのアルバムを何回か聴き直したが、どうにもカッコよくて止まらなくなっちゃって、結局持っているAreaのアルバム全部聴き直ちまった!

Z_img_6718コレは動物ジャケットの代表でしょうな~。もちろんHipgnosis。
文字が入っていないくて、牛が野っぱらにたたずんでこっちを見てるだけ。今考えるとスゴイ感覚だ。あの重厚なA面の音楽とは何の関係も見い出せない。
Pink Floydは当時何の制限もなくあらゆるタイプの音楽を取り入れようとしていて、新しいアルバム・ジャケットには、何か質素かつ簡素なものにしたいということをリクエストしていたらしい。
したがって、このジャケットと中の音楽が結びつかないというのはPink Floydの思惑通りなのだ。

HipgnosisのStorm ThorgersonはAndy Warholの「Cow Wallpaper」にヒントを得、ロンドンから30km北の牧草地へ出かけ(ロンドンから電車で20分も行けば、たくさんの牛やら馬やら羊やらブラブラしている)、最初に出会った牛を写真に収め、このジャケットを仕上げたという。
この牝牛の名前は「ルルベル3世」ちゃん。
Thorgersonはこのデザインを振り返って「この牛は、しばし過小評価されたり、無視されがちだったPink Floydのユーモアの部分を提示していると思う」と語ったそうだ。
「果たしてこの牛は何の意味を表しているのだ?」としかつめらしく考えるのではなく、「なんでウッシやねん?」程度におもしろがるのが正解のようだ。
確かに裏に出ている3頭の牛の写真を見るとそんな感じがするわい。

Pink Floydはほとんどの作品のジャケットがHipgnosisの手によるものなので、どれも素晴らしいが、コレと『The Dark Side of the Moon』はさすがにインパクトが大きいね。
アタシャ、あんまり聴かないけど…途中で飽きてきちゃうんだよね。

Z_img_6726ここからはブルドッグ・ゾーン。ブルドッグもその強烈なルックスから、最もカリカチュアライズされやすい動物といえよう。
こういう鼻の低い犬は飛行機に乗せると、気圧の関係で呼吸困難になって死んでしまうという話しを聞いたことがあるがホントなのかしらん?

まずはBen Sidranの『Don't Let Go』。
このアルバム、カッコいいんだゼェ~、1曲目のインストだけ…。というのは、この人、どうも歌が…。
インストのパートはすこぶるスゴイかっこいいのに歌がヘラヘラっと入ってくるとどうにも情けない。
感覚としてはMose Alisonを聞いた時のような感じか?

しっかしブルドッグってのはスゴイ顔をしている。なんでこんな顔か知ってる?
「ブルドッグ」というぐらいだから牛と戦ういわゆる闘犬なんだけど、牛にガッツリ食いつけるように、改良して下あごを出して、カジるパワーをアップさせたんだと。その結果、顔があんな風に変形してしまったらしい。気の毒に。あんな顔にされちゃって…いい犬迷惑だ。
このジャケットのブルちゃんもスゴイ顔してる。

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さて、Ben Sidran。この人はSteve Miller Bandの出身でブルドッグとは縁もゆかりもない優しい感じのルックスだ。「Dr. Jazz」の異名を取るジャズ・ピアニストにしてジャズ評論家でもある。

下はジャズの調べごとをする時いまだによく使っている『完全ブルーノート・ブック(ジャズ批評社刊)』というディスク・ガイドなんだけど、BenはMilesの『vol.1 & 2』、『Sonny Clark Trio』、Cannonball Adderleyの『Sometin' Else』、『Introducing The Three Sounds』、Bud Powellの『The Scene Changes』、Duke Pearsonの『Profile』、Joe Hendersonの『Page One』等々、ピアニストのリーダー・アルバムを中心に少なくない数のアルバムに解説を付けている。
さすが「Dr. Jazz」、視点が優れているのか、翻訳者の腕がよいのか、「言い得て妙」的な、非常に的確な批評を加えているのである。
何よりも「めっちゃジャズ好きやねん」という雰囲気が伝わってくるのがいい。
Ben Sidranと一緒にしてはあまりにも図々しいのはわかっているが、「Marshall Blogには音楽への『愛』を感じる」といううれしいご評価を本当によく頂戴する。最高にうれしいです。
でもね、私はただただ音楽や映画が好きで、人の迷惑を省みず、無責任に感じていることや願っていることを素直に書きなぐっているだけのつもりなんですよ…。
ところが、今度は私がBenの文章を読むと、彼のジャズへの強い愛情を感じ、「ハハン、皆さんがMarshall Blogに関して私に言ってくれるのはこういうことなのか…」とようやく理解するのだ。

2_img_0004ここにジャズのことを書ける機会があまりないので、ここぞとばかりBen Sidranの衣を借りてもう少し書く。
Benの「ジャズへの愛情」をムキ出しにした1曲を紹介しておこう。
それは1982年の『Old Songs for New Depression』というアルバムに収録されている。
アレ、このタイトル?って思った人もいるかもしれない。
そう、Bette Midlerに『Songs for new Depression(1976年)』というアルバムがあるからね。その関連性はわからない。
Benの方はMarcus Miller、Buddy Williams、Richie Cole、Bob Malachが参加したいつも通りのジャズ/ロック混成盤。スタンダードの「Old Folks」やら「Makin' Whoopie」、Mingusの「Nostalgia in Times Square」なんかを取り上げている。
その「Benのジャズへの愛情ムキ出し」の1曲とは「Piano Players」というの作品。何しろ2分チョットの間に好きなジャズ・ピアニストの名前をひたすら歌い上げるというキテレツな曲なのだ。
で、私が聞き取れる範囲でBenが口にしている名前を列挙すると…

George Shearing/Freddie Redd/Sonny Clark/Bud Powell/Walter Bishop Jr./Walter Davis/Walter Norris/Wynton Kelly/Art Tatum/Phenious Newborn Jr./Thelonious Monk/Jerry Roll Morton/Horace Silver/Horace Parlan/Barry Harris/Red Garland/Herbie Nichols/Harold Mabern/Tommy Flanagan/Duke Ellington/Jay McShann/Count Basie/Fats Waller/Eroll Garner/Kenny Drew/Bobby Timmons/Duke Pearson/Duke Jordan/Hank Jones/Bill Evans/Elmo Hope/Al Haig/Ceder Walton/Roland Hanna/Dodo Marmarosa…。

この中ではWalter Norrisという人だけ知らなんだ。後の人たちの95%は、参加している音源を私は日常的に楽しんでいる。
Benはただ名前を挙げるだけでなく、チョットしたシャレも織り込んでいて、たとえばピアノの巨人、Oscar Petersonは「Oscar got the Grammy」という形で登場させている。もちろんコレは「Oscar」がアカデミー賞の愛称で、グラミー賞に引っ掛けていることは言うまでもない。
また、もうひとりの巨人、McCoy Tynerは「Real McCoy」と呼ばれている。「Real McCoy」というのは「正真正銘のホンモノ」という意味で、実際、McMcoy TynerはBlue Noteに『Real McCoy』というアルバムを残している。
私の英語耳がもっとよければ、まだシャレを聴き解くことができていたかも知れない。興味のある方はどこかで歌詞を検索して研究してみてくだされ。

おもしろいのはコンテンポラリーなピアニストの代表格、Heith Jarrett、Herbie Hancock、Chick Corea等が出て来ないのだ。あるいは私が聴き逃しているのかもしれない。でも、Benにしてみれば自分と同格とみなしているのかもね!
ハイ、ジャズおわり。

2_img_0011_2Beggars Operaはファーストの「なんちゃってクラシック」みたいなアルバムしか持っていないけど、ここも恐ろしくジャケットのイメージに統一感がないバンドだ。
『犬をこっちへやるな!』という意味のタイトルなので、ジャケットのデザインは至極妥当な線なのだろうけど…。

「Beggars Opera」は1969年に結成されたグラスゴーのバンド。何年か前にエジンバラまで行った時にグラスゴーまで足を伸ばしたかったんだけど時間がなくてあきらめた。「世界で3番目に古い」という地下鉄を見てみたかったのだ。
エジンバラについてはShige Blogにも何本か紀行文を寄せているので是非コチラをご覧頂きたい。読んで頂かないと、せっかく書いている私がかわいそうだ。

Beggars Operaについては何にも思い入れがないので、ジャケットが犬、ということだけなのだが、昔から名前がカッコいいな…と思っていた。日本にもよくMarshall Blogに登場してくれる「摩天楼オペラ」というバンドがあるが、グラスゴーの方は「乞食のオペラ」だからね。
実はコレ、元々18世紀末に「the Beggar's Opera」というイギリスのオペラ(「バラッド・オペラ」というイタリアの重厚なオペラに向こうを張った気軽で楽しいオペラのスタイル)があって、それが元になっているのかも知れない。
後年、ブレヒトとワイルがこの作品を下地に作り上げたのが「The Ballad of Mach the Knife」で有名な『三文オペラ(Three Penny Opera)』なのである。そんだけ。
ちなみに「Mach the Knife」は「モリタート(Sonny Rollinsがあまりにも有名)」とか「メッキ―・メッサーの殺人大道歌」とか、何だか知らんがやたらと別名を持った曲だが、カラオケなんかに入っている邦題の定番は「匕首マッキー」。「匕首」は「あいくち」と読みますからね。要するにドスだ。

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コレは全然知らなかった。またまたブルドッグのジャケットかと思ったらバンド名がBulldogだった。それじゃ仕方ない。The Rascals系のバンド。1972年のデビュー・アルバムだ。
The Rascalsファンならともかく、普通の人にはほとんど知られていないグループだと思うが、男臭い絶叫型ボーカルがゴージャスなアレンジに乗って展開する実にゴキゲンなロックンロール・バンドなのですよ。
今度中古で安いCDを見つけたらゲットしよっと!

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今度はアライグマ。
J.J. Caleの『Naturally』。
「Cocaine」や「After Midnight」でJ.J. Caleの名前も知られるようになっているのかしら?
私はJ.J. CaleをJohn Caleと時折間違えてしまうぐらいの距離にいるもんでサッパリわからない。
「Hideaway」の時のように、J.J. Caleを救済するためにClaptonが「After Midnight」を取り上げているのかと思ったんよ。そしたらコレ逆なのね。Eric Claptonの方が先にレコーディングしているんですな…。
特段アライグマが好きなワケでもないし、その程度しか書くことはないんだけど、どうしてもJ.J. Caleに触れておきたいことがあるので取り上げた。
それは桑田圭祐のことである。
ゾッとするぐらい似てる。

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アライグマの次はアナグマ。
「Badger」とは「アナグマ」のこと。そして、Yesの初代キーボード、Tony KayeがYes脱退後に結成したバンド。
コレがね、また実にいいんだ。
デビュー・アルバムにしていきなりライブ盤。録音されたのはロンドンはフィンズベリー・パークのRainbow Theatre。Yesの前座での出演だった。
楽屋はどんな雰囲気だったんだろう?
コ・プロデューサーにJon Andersonを迎えている。
ジャケットはRoger Dean。
これだけYesの要素が揃っていれば、サウンドは当然Yes色が濃いことが予想されるがさにあらず。
もっと単純明快でハードだ。キーボード・プレイヤーが興したバンドだけあってオルガンやメロトロンを多用したアレンジがサウンドを分厚くしていて実にカッコいい。
一時メロトロンを多用したLA出身のBigelfが気炎を吐いたが、基本的にはGreensladeやUriah Heepのようなキーボードをフィーチュアしたバンドが絶滅してしまったことは認めざるを得ない。とても残念なことだ。
先日も石黒彰さんと話していたんだけど、「キーボード・ヒーロー」がまったくいなくなった」というご指摘あった。
まったく同感。
確固たるギター・ヒーローの不在も顕著だが、キーボードのヒーローに至ってはトキより希少。いや、トキはまだ生存しているけど、キーボード・ヒーローは絶滅して久しい感がある。
だって、思い返してもごらんよ、keith Emersonに始まってRick Wakeman、Jon Lord、Ken Hensley、Dave greenslade(まだまだ知ってるけど今日はこの辺でカンベンしといてやろう)…。みんないなくなっちゃった。
これはキーボード・プレイヤーがいなくなっちゃったんじゃなくて、プログレッシブ・ロックを筆頭にキーボードを使うロックがなくなっちゃった…ということに他ならない。すなわち、ロックという音楽の間口が狭まってしまったということだ。70年代はやっぱり素晴らしい。

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ジャケットはゲイトフォールドになっていて、ピラリと開くとアナグマが飛び出すというJethro Tullの『Stand Up』式。さすがRoger Dean。

このTony Kaye(Modern Jazz QuartetのドラムがConnie Kayで、時々言い間違えてしまいそうになるんよ)、Detectiveなんてバンドをやったもした後に、この次に出て来るBadfingerに在籍したりもした。映画『This Is Spinal Tap』のオーディションに落ちたりもしているらしいよ。

しかし、元いたバンドの前座を務めるなんてどういう気持ちなのかね?Tonyも新グループでYesに追いつけ追い越せ!という意気込みだったんだろうな~。
で、一山当てたか? 
否、結果は皮肉なことに「イエス」とはならなかった。セカンド・アルバムでJeff Beckが客演したりして話題にもなったようだが、すっかり穴にこもってしまって姿を消してしまった。名前がアナグマじゃあな…。

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Badfingerというと、「ビートルズの弟バンド」や「悲劇のグループ」か…?、もうひとつ、しばらく前にMariah Careyがヒットさせた「Without You」の出元ということが言えよう。「Without You」はHarry Nilsonの作品ではない。

『Sgt. Peppers~』の「With a Little Help From my Friend」の元の曲名は「Badfinger Boogie(どこがじゃ?でもカッコいい名前!)」。このウェールズ出身のバンドの名前はここから採られた。もともとはThe Iveysといった。
「Without You」だとか「No Matter What」なんてポップ・チューンを耳にするとPilotあたりとイメージがダブってしまいやすいんだけど、ライブ盤なんかを聴くとかなりハードなロックを演ってるんだよ、このグループ。

私は特段Badfingerのファンというワケではないが、70年代中盤までのアルバムはほとんど持っていて、どれもなかなかジャケットがいいと思っている。
ダリとキリコを合体させたようなイラストの『Magic Christian Music』、『No Dice』の写真もカッコいいし、『Badfinger』も洒落ている。

この『Ass』は4枚目のアルバムでビートルズのAppleレーベルからの最後の作品。
ジャケットのイラストは、Appleとはゴタゴタ続きで、Warnerへの移籍を目前にしたバンドの気持ちを表しているのだそうだ。
つまり、ロバがBadfinger、はるか遠くのニンジンがWarnerということ。
このイラストを手掛けたのはグラミー受賞の経験もあるPeter Corriston。
「Badfingerの悲劇」をゴチャゴチャ書こうかと思ったけどヤメた。
なんとならば、そんなことよりもこのこのジャケットをデザインした人を紹介する方が大切かも知れないと思ったからだ。

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「Peter Corriston」という名前を聞いたことある?この人マジですごい。デザインの良し悪しとかクォリテイは別にして、イヤイヤ、クォリティも極めて高いんだけど。
下手すりゃHignosisと比肩するような実績をロック界に残しているといっても…これは過言か?かなりのトホホもあるからね。
トホホの代表はコレじゃん?
Focusの『Live at the Rainbow』のアメリカ盤。Corristonの作品だ。これはさすがに手抜きとしか言いようがない。

1_img_0007_2こっちの方が断然いいよね?

1_img_0008しかし、いい方の作品もすごい。Led Zeppelinの『Physical Graffitti』、The Rolling Stonesの『Some Girds』や『Tatoo You』他、J. Giles Bandのいろいろ、Foghatの『Live』他、KISSの『Dressed to Kill』等々…キリがないのでもうやめる。
でも、個人的に驚いたのはこのオッサン、ジャズの方でもいい仕事をしていて、Chick Coreaの『My Spanish Heart(有名な「Armando’s Rumba」が入ってるヤツね)』や『The Leprechaun(妖精;Steve Baddがスゴイ)』、George Bensonの『Blue Benson』、Gil Evansの『Priestess』、Ornette Colemanの『Of Human Beings(Jamaaladeen Tacumaがカッコいい)』なんかもPeter Corristonの作品だ。

<後編>につづく

(一部敬称略)

※Music Jacket Galleryの詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展
※当展示は2013年4月~6月のもので現在の展示中のものとは異なります。

2015年2月 7日 (土)

Nick's Photo Gallery 1~Dr. Marshall & Mr. Moore

Nickとの付き合いもずいぶん長くなった。NickとはNick Bowcottのこと。
かつてはアメリカのMarshallの輸入販売会社に勤めていたが、現在はMarshallの社員として主にアーティストの仕事に従事している。
まるでどこかで聞いたことがあるような話だ…。
私より3つ年上のイギリス人。もう何度もMarshall Blogに登場している。

10vNickは1979年に結成され、NWOBHMの旗手のひとつとして活躍したGrom Reaperの創始者であり、ギタリストでもある。

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もちろん大のMarshallバカ。
豊富な知識と経験からロックや機材に関する著述も数多い。
昨年12月に上梓された『アンプ大名鑑[Marshall編]』の共著者でもある。

1_3_mar_book_2コアなギター・ファンの方なら人気ギタリストのセットアップをイラストで詳述したコラムを見たことがあるだろう。
アメリカの某有名ギター誌に不定期に掲載されていたが、これの一部もNickの仕事だ。

1_img_00232007年、Marshallの本社で開催されたJVMとVintage Modernの発表会の時にはDoug AldrichがVintage Modernのデモンストレーションを担当し、NickがJVM410Hを担当した。
この時Nickは機能をアッピールするため、JVMに搭載されたMIDI機能を使って自動的に音色と変え、アンプやペダルボードに一切手を触れず、バッキングトラックに合わせて50曲以上の有名なロック・リフを弾くという離れ業をして見せた。
ちなみにこの時バンドでのデモ演奏をしてくれたのはThe Answerだった。

20『50YEARS OF LOUD LIVE』でもKerryや…

30Zakkのステージをサポートしてコンサートに花を添えた。コレはリハーサルの時のようす。

40会議の時など、アメリカと日本でまるっきりマーケットの環境が違うため意見が食い違うこともあった。そういう時は大変よ。「Why」ばっかりで、こっちの考え方をキチンと開陳しないと納得しない。そりゃ日本語だったら負けはしないんだけど、当然英語でやらなきゃイカン。
「あの頃は大変だった」と言いたいところだけど、英語には今でも苦労させられている。

とにかくNickは人を笑わせることが好きで、とても人気のある人なのだ。
そんなNickもMarshall Blogのことをとても高く評価してくれていて、海外のミュージシャンに私を紹介する時は必ずMarshall Blogのことに触れてくれる。
そして、私が興味を持ちそうなネタをよく送ってくれるのだ。そこで思いついた。
Nickの貴重な写真のコレクションをMarshall Blogで紹介したらどうか…と。
それが今日から始めた新カテゴリー『Nick's Photo Gallery』。

50vそのキッカケが下の写真。Gary MooreとJim Marshall。
昨日、2月6日はGary Mooreの命日だった。
Marshall本社の玄関ホールで撮影されたもの。Nichはこの写真にこんな言葉を寄せた。

「4年前の今日、ブリティッシュ・ロック/ブルースの偉大なギタリストのGary Mooreがあまりにも早く我々の前から姿を消した。そしてその早逝は世界中のギターを愛する者たちにとって計り知れないほど大きな損失となってしまった。彼のビブラート、完璧なフレージング、エモーション、ピッキング・パワーやスピード、そして華やかなトリル…それらは私や他の数えきれないほどたくさんのギタリストたちに莫大な影響を与えた。イヤ、今も与え、そしてこれからも与え続けるであろう。
今、Garyの時を超える偉大なギター・プレイを讃えるために、空港へ向かう車の中で4枚の偉大なCDを爆音で鳴らし続けている。すなわち、『Corridors of Power』、『Live at the Marquee』、『Back on the Streets』、そして「犯罪」としか思えないほど過小評価されている『G-Force』だ。
RIP Mr. Moore。忘れがたい素晴らしいメロディの数々をありがとう!
これはGaryの最高の友人のひとりとのワンショット。
もうひとりの偉人。本物のレジェンドとなったJim Marshallと…。」

60(Thank you very much for your cooperation, ADMF!!  From TDMF.)

2015年2月 6日 (金)

BLUES ROCK NIGHT 2014~ichiro、小笠原義弘&QUORUM

我々のような世代…すなわち60年代のロックに端を発し、長いことロック聴いてきた人達にとっては、「エイト・ビート」や「大音量」ということを除けば、最近テレビで見かけるような若いバンドにロック・フィーリングを感じることはほとんどないのではなかろうか?
その最大の理由は、「ブルース感覚の欠落」であるに違いない。シャッフル系リズムの曲を演奏しないのももう大きな理由のひとつかもしれない。
やはり、ロックはブルースのDNAを持っていなければロックになり得ず、単なるポップ・ミュージックのひとつに留まる…なんていうのはオールド・リスナーの偏見かもしれないが、あながち間違いではないであろう。
Ritchie BlackmoreだってYngwie Malmsteenだって絶対にブルースを意識しているし、そうでなければブルースがかった先輩ギタリストを徹底的に研究して、間接的にブルースから大きな影響を受けていると断言してもよかろう。
数日前の東京でのコンサートでもYngwieは「Voodoo Chile」をチラッと弾いていたでしょ?
また、特に今回のYngwieのサウンドはすごくJimi Hendrixを意識しているように聞こえた。
他方、よく「プログレッシブ・ロックはブルースの極北の音楽」と形容されるが、Robert FripだってPeter Gabrielのソロ・アルバムでドロッドロにブルージーなソロを弾いているし、実際に後期にはKing Crimson式のブルースを演奏している。
さすがにイタリアン・ロックぐらいになってしまうとブルースとのつながりはうすくなってしまうが、やや強引ではあるものの、例えばAreaなんてのはジャズ抜きにはまったく成立しない音楽で、そのジャズはブルースなくしてはあり得ない。
ジャズの巨人といわれている連中はこぞって素晴らしいブルースの演奏を残している。
もし音楽の「2大潮流」なるものがあるとすればそれはバッハとブルースということになるのかもしれない。「平均律」と「属七」ということだ。
話しは反れるが、だいぶ前にクラシックのベテラン女流ピアニストと話をしていて彼女がジャズのことを「属七の音楽」と呼んでいたことが新鮮に聴こえた。そんなに世界が違うのか…って感じ。

ところで…「お前、ブルース聴かないんじゃなかったのか?」って?おうよ、聴かねーよ。でも、まったく聴かないことはないんだぜ。
いわゆる「勉強聴き」といって、時々B.B. KingやらMuddy WatersやHowlin WolfあたりのCDを買ってきては歴史資料を読むようにその音楽を聴いているのさ。
お気に入りはTaj Mahalなのさ。コレって邪道?

ブルースはそんなだけど、ブルース・ロックということになると幾分聴く機会が増えてくる。
どんな音楽でもそうだけど、やっぱり名手によるブルース系の音楽には深い魅力があるからね。
これはそんな魅力あふれるイベントのレポート。
ichiroがホストになってベテランや若い名手たちとブルースの名曲他を演奏するというゴージャスな企画だ。

オープニング・アクトにはichiroちゃんのイトコがやっているRyu Bandが登場。
そして、QUORUMが続いてステージに上がった。

1_img_0009久しぶりのQUORUM。普通のバンドだったらチョット見ない間にスケールが大きくなった…と簡単に書いちゃうところだが、最初から大きいQUORUMのスケールは変わりようがない!

20浪岡真太郎

30v北川遊太

40v遊太くんはもちろんMarshall。今日はJCM2000 DSL100と1960Aだ。

50盆子原幸人

60石川達也。
達也君は2014年末をもってQUORUMを脱退。今、彼の去就に注目が集まっている。

70v先輩たちに交じってオリジナル曲とカバーを1曲プレイ。堂々たる演奏っぷり。目標の「2014年内100本ライブ」の達成目前のステージだっただけに安定に加え、殺気のような鋭い雰囲気が漂っているのが印象的だった。

80v冴える遊太くんのプレイ。やはりMarshallサウンドがベストマッチする!

90v2015年からは真太郎君の実弟、健司郎君(16歳!)がドラマーとして加入。さらに若くなったQUORUM。テキサスのSXSWのJapan Nightへの出演も決定。他アメリカ各地でも演奏してくるという。
驚けアメリカ人!がんばれQUORUM!Marshallがついているぞ!

100QUORUMの詳しい情報はコチラ⇒QUORUM Official Site

110そして本編がスタート。
ホストのichiro。
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ギタリストの出演は、住友 俊洋、Duran(内藤デュラン晴久)、Chihana、そしてQUORUMの北川遊太。

120リズム隊はベースに小笠原義弘。

140vアンプはオガンちゃんの片腕、EDEN WT-800とD410XSTが2台。

145vドラムは丹菊正和。

150十人組手のように次から次へとステージに上がるギタリストを相手に、歌に…

160ギターにと八面六臂の活躍で観客を魅了したichiroちゃん!

170v紅一点はChihana。

180v得意のボトルネック。
実はですな、Chihanaちゃんはかなり以前から知っていた…というのも、昔、Chihanaちゃんのお父さんとずいぶん一緒に仕事をさせて頂いたんですわ。もうずいぶん長いことお会いしていないが、お父さんも大のロック好きで、お嬢ちゃんがこうしてギタリストとして活躍しているなんて、きっと喜んでいることだろう。
Chihanaちゃん、エレクトリックだけでなく、ドブロでも渋~いプレイを聴かせてくれた。

190遊太くんたちとのギター・バトルもバッチリ!

200ああ、それにしてもこのベース。音といい、フレーズといい、タマりまへんな~。
こんなにオーソドックスなプレイなのにベースだけを聴いていても最高に楽しめる。
そういうベーシストって例えば、Chuck Rainey?Charlie Haden?…Richard Davisもいいな。Sam Jonesもいい。でもその前に我々にはオガンちゃんがいる!

205v最近は他流試合も増え、「いちギタリスト」としてのステイタスを急速に確立している遊太くん。

210vこの日も大活躍だった。

220以前にも書いたが、なぜか日本ではブルースがらみの音楽となるとアルファベット6番目の文字から始まるアメリカのブランドにドドっと傾いていまうが、なんでやねん。
60年代、ロンドンにブルース・ロックの嵐が吹き荒れた頃、Marshallはそれをプレイするためのスタンダードなギター・アンプのひとつだった。アメリカ製より安いという理由もあったけどね。
それよりも、Eric ClaptonがJohn Mayallのところで1962の使い方のお手本を見せたことの方が大きかったろう。
低出力のビンテージ系のMarshallをブレイクアップさせて弾くブルース・ロック・ギターほどカッコいいものはない。

225vスリリングなichiroちゃんと遊太くんの掛け合い!

230オガンちゃんは出づっぱりのハード・ワーク。でもそのおかげでどのシーンも猛烈にキレのよいバッキングが堪能できた。

240v最後は当日の出演者が集まり「Sweet Home Chicago」でフィナーレを飾った。
このコンサートのもようは収録されているのでDVD化が期待できるかもよ!その時はゼヒお茶の間でご覧あれ!

1_img_0101_2さて、この日Chihanaちゃんが使ったこのコンボ…Marshallなのよ。
ある日ichiroちゃんから電話があって「T1987を1962にしたい」という相談があった。「見た目は似ていても、そのまま1987のシャーシを1962に入れるというは寸法の問題があってできないハズだ」…なんて話しをしていて出来上がったのがコレ。

260やはりそのまま移植することはできず、オリジナルでキャビネットを製作してT1987のシャーシをハウジングした。
オレンジのカバリングにゴールドのビーディング。ゴールドのストラップ・カバーにソルト&ペッパーのフレット・クロス。
ん~、よくできてるけど、よりによって何もオレンジにすることないのにな~!

270ichiroちゃんはシリーズで『Dear Blues』というコンサート企画を展開している。
毎回ichiroちゃんはその中でこう言う。
「最近はブルースのような音楽をやっている人が少なくなってしまったけど、オレはこの音楽の魅力を後世に伝えていきたいんだ」…と。
がんばって欲しい。
こういう人がいないと日本のロックは本当にマズイところまで来ていると思うのだ。

250
ichiroの詳しい情報はコチラ⇒ichiro web site
小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒Dancin' Funky Bass!!!

今日の共演者たちがステージに大集合!
あ、ちなみにMarshall Blogは「blues」は「ブルーズ」ではなく、ガンコに「ブルース」と表記しますから。
何人かのネイティブさんに「blues」を発音してもらうと、「ス」を「ス」と「ズ」の中間ぐらいで発音しているように私には聞こえた。また、発音の速度にも聞こえ方に差が出る気がした。つまり、「ブル~~」とユックリ発音すると、この次には「ズッ」が来る。
一方、文章の中で「ブルース」という言葉をサラッと口にするとき、日本語を話す我々の耳には限りなく「ス」に聞こえるハズ…だと私は分析している。
じゃ、「ブルース」でいいじゃん。ずっとそう呼んで来たことだし。
この英単語の日本語表記問題は、さすがにこれだけひとりで文章を書いていると実に興味の沸く問題でしてね。いつかユックリやりたいな~。
ちなみに、日本語は「ウラルアルタイ語に属する」ということになっている…というかそう教わって来たように記憶しているが、現在ではコレはまったく否定されているそうだ。
日本語は、どの言語グループにも属さないインディーな言語なのだそうだ。ナンカうれしい。

280(一部敬称略 2014年2月22日 吉祥寺ROCK JOINT GBにて撮影)

2015年2月 5日 (木)

EROS→TEAM ACTION 【ACTION! DEBUT 30th ANNIVERSARY】<後編>

ACTIONのデビュー30周年を記念するコンサートの第2部。

10_2高橋ヨシロウ

20vドラムがオリジナル・メンバーの秋田エイジロウにスイッチ。

30vそしてギターで大谷令文が登場!

40v今日の令文さんはJCM900 4100。

50v私はこのラインナップのEROS→TEAM ACTIONはすでに経験済み
昨日も触れたが、日本語によるポップでハードなロックの権化とも言えるサウンドは快感以外のなにものでもない。

60_21曲目は「魔性」。

70vギターが令文さんに替わり、第1部とはまた違った趣が楽しい。

80v_2しかし、サウンドの核はまったくブレない。これが確固たるヨシロウ・サウンド!
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続けて「Baby!」。

90v_23曲目は「微睡の果て…」。
110_2
「微睡」は「まどろみ」。「まどろみ」と聞くと令文さんの「おやすみ」を思い出す。
ふたりは「まどろみ」の中でつながっている?イヤイヤ、ふたりのつながりは燃えるような「ロック魂」なのだ。

100令文さん単独ギターのセットはここまで。ここに…

120_2原田喧太が加わる。
150v_2
曲は「ヒドラ伯爵の館〜ロングバージョン」…山水館、そしてNOVELAでも演奏されていた大作だ。
140_2
ステージには松明が灯され雰囲気もバツグン!

130_2いいナァ~。
シーンがコロコロと変わるスケールの大きな曲。こういう曲が巷間で聴かれなくなって久しい。若い人たちに是非聴いてもらいたいものだ。

140vギンギンに飛び交うギター・ソロ。

180

ヒヒヒ、こりゃタマらんわい!

150令文さんのJCM900と喧ちゃんのJVM。リリースの時期は17年も違うが、何の違和感もなく、絡み合って美しいアンサンブルを織りなす。
もちろん最良の弾き手と最高の素材があってこその話しなのだが、この芯が決してブレることのないないMarshallのサウンドも評価に値するものだ。
「ブレない」ということにおいてはヨシロウさんの音楽に通ずるものがあるように感じる。

160第2部では秋田さんのドラム・ソロがフィーチュアされた。

165そして、第2部最後の曲。
「MEIKI」。これはアン・ルイスに提供した曲。

170v_2これまた切れ味鋭いアップ・テンポのナンバー。今日のメンバーにピッタリ!

190v第1部と第2部合わせて全11曲というサラリとした構成。コレもうれしい。サッパリした構成でドロドロに濃~い演奏をブチ込むのもベテランのなせるワザだ。

200v_2アンコールで登場したヨシロウさんのベースのネックに指が!
令文さん、飛び上がっていたけど、ワザワザこんなことを仕込むヨシロウさんがメッチャオチャメ。

195v

アンコールの1曲目はこれまたアン・ルイスでおなじみの「HONEY DRIPPER」。柴山俊之作詞、作曲はヨシロウさんだ。
耳なじみのいい大サビのメロディが泣ける!

210しっかし、問答無用でカッコいいっつーの!

220_2そしてドハードなロックンロール「THE PARTY!」へ!これじゃイヤがおうにも盛り上がる!

230vそして最後…

240もちろん曲は「ACTION! 100000volt」!

245アクションもバッチリ。いいナァ、やってみたいナァ~。もちろんお客さんも全員このアクションだ!

250_2すさまじいドライブ感でロックの神髄を見せつける!

260_2歌に、ギターに、おしゃべりに…最高のエンタテインメントだった。
イヤ、何よりも「ロックの楽しさは何たるか…」を十二分に見た気がした。
こういうショウを見た後は何とも言えない幸せな気持ちになるもんだ。

270高橋ヨシロウの詳しい情報はコチラ⇒1000000 VOLT CLUB

大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ

280お疲れさまでした~!
30周年記念おめでとうございます!
ヨシロウさん、これからもますます派手なご活動を期待しております!

290_2(一部敬称略 2014年12月21日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2015年2月 4日 (水)

EROS→TEAM ACTION 【ACTION! DEBUT 30th ANNIVERSARY】<前編>

ACTION、1984年デビュー。
そして2014年末、30周年を祝うコンサートが開催された。

10会場は鹿鳴館。
ロビーには衣装を中心とした様々なメモラビリアが展示された。
しかし、ほっそいナァ~。ああ、一生に一度でいいからこういう細い衣装を身につけてみたかった。

20昔のステージ写真はカッコいいね。UNIT3が映える。Marshallがあるステージこそロックのステージ。今も昔も変わらない。

30もちろんこの夜もMarshallがガッチリとステージを陣取った。つまり今夜も最高のロック・ステージになるということ。

60EROS→がステージに上がった。
今日のコンサートは2部構成。ギタリストとドラマーが入れ替わるという演出。

70高橋ヨシロウ

80vACTION二代目ドラマー、本宮ヒトシ。
100v
そして、第1部のギタリストは原田喧太!

90v1曲目は「SLIDER」。

110喧ちゃんがはじき出すソリッドなリフからドライブしまくるゴキゲンなナンバー!

120向かって右が喧ちゃんのMarshall。伝家の宝刀JVM410HとMF280B。

130このナイスなサウンド、絶好調やね!
180v
2曲目は「夢みる頃すぎて」。

140一度聴いたら忘れられないような哀愁のメロディ。

150vカラッとしたハードな演奏が曲の魅力を増長させる。

160v3曲目は『わずか1小節のラララ』から「サディスティックRanmaru」。

170vこれまた小気味いいアップ・テンポ・ナンバー。ヨシロウさんとの長く緊密な関係が絶妙なコンビネーションを生み出す。
ん~、適度にハードで適度にポップで…このサジ加減が実においしい。
190
喧ちゃんも弾きまくること、弾きまくること!喧ちゃんフレーズが次から次へと飛び出してきて愉快痛快!
250
ここでひと呼吸おいて「悲劇へのプロローグ」。

200v熱のこもったギター・プレイはいつもの喧ちゃんのようでもあり、ヨシロウさんといっしょという特別な喧ちゃんのようでもあり…とても魅力的だ。

210v会場に赤い花びらが舞う。

220その向こうに颯爽と立ち誇り客席を見渡すヨシロウさん。第1部の名シーン!

230曲は「BACK STAGE QUEEN」だ。

240v本宮さんのドラム・ソロ!

270v何でも本宮さん、ヘリコプターを操縦されるとか…すごい。難しいんでしょ、アレ?
まさに宙を舞うかのような(?)パノラミックなソロで第1部の後半を彩った。

280v最後は「American Kiss」。
300
この曲の昔の映像の中のインタビューでACTIONのポリシーとして「歌謡界への侵略を目標としている」と答えているシーンを見つけた。コレ、今やって欲しいと思う。
もはや「歌謡界」というものはなくなってしまったが、もう少しすると、こういう「ロックと歌謡曲の架け橋」となるような音楽が重宝がられるようになるのではないかとニラんでいる。
というか、今テレビを見ていて出てくるバンド形態の歌手たちが行きつく先はもうどこにもないと思っていて、もしあるとすれば、ACTIONのような、海外でいえばかつてのSWEETのようなタイプのロックがそれに当たるのではないか…これしかない。第1部を見ていてそんなことを思ってしまった。
ま、いつも思っていることなんだけど。

260
喧ちゃんは第2部でもステージに上がった。その模様は<後編>でお伝えする。

290高橋ヨシロウの詳しい情報はコチラ⇒100000 VOLT CLUB

原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

310<後編>につづく

(一部敬称略 2014年12月21日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2015年2月 3日 (火)

風林火山とMarshall

「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」すなわり「風林火山」。
甲斐の戦国大名、武田信玄の軍旗に記されていたのは誰もが知るところ。
どういうかと言うと、「(疾(と)きこと風のごとく、徐(しず)かなること林のごとし、侵掠(おかしかすめる)すること火のごとく、動かざること山のごとし」。
ひとことで言えば「メッチャすごい」ってこと。
すなわちギター・アンプで言えばMarshallよ!
何でも日本の武将の中で一番強かったのは武田信玄だったとか…。やっぱりMarshallだ。

井上靖の『風林火山』は持っているけどまだ読んでいない。その代り、新田次郎の『武田信玄』はジックリ読んだ。おもしろいよ~。コレを読んで池波正太郎の『真田太平記』に入ると尚楽し。
でも、新田次郎で一番好きなのは『アラスカ物語』。この極寒の地を舞台にした小説を田川ヒロアキが待つ南国宮古島に向かう飛行機の中で読んだことをよく覚えている。
いきなり脱線しちゃったね。
とにかく「風林火山」!

10_2今日の「風林火山」はスロットの新機種の話し。
その発表会にお邪魔してきた。

15その新機種の名前は『真モグモグ風林火山 弐の陣』(以下「弐の陣」は「2」と記す)。
2006年にリリースした先代の機種が大ヒットし、その新バージョンが満を持して発表となったのだ。
…と知ったようなことを言っておりますが~、私、この手のものにはまったく不案内であります。
何か字句や表現に誤まりがあっても許してくだされ!

20メーカーのネット株式会社の濱田常務が直々に製品を説明。

30そして、いよいよ「真モグモグ風林火山2」がベールを脱いだ!

40これが「真モグモグ風林火山2」。
なにやらすごいゴージャス!

50v_2ズラリと並んだ「真モグモグ風林火山2」 。
Marshall同様、並んだサマはカラフルで圧巻だ!

60さぁて、ここでMarshall Blog的本題。

70_2この「真モグモグ風林火山2」に使われている曲がスペシャル・バンドの生演奏でお披露目されたのだ。

80ボーカルはサンプラザ中野くん

90_2ベースは渡辺英樹

1_s41a1085 ドラムはファンキー末吉。作曲もファンキーさんだ。
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そして、田川ヒロアキ

120vヒロアキくんの現場がバラエティに富んでいて面白いと以前書いたことがあったが、今回はスロットだからね。またまた一味違ったシチュエーションで楽しい。

130v_2現場が面白かろうが、面白くなかろうが、もちろんいつでもどこでもMarshallがいっしょ。
愛用のJMD501。
新バンド「TAGAWA」での新譜も発売され目下絶好調!
このハードなテーマ・ソングをパワフルに彩った。

140v_2じゅんいちダビッドソンも登場して芸を披露した。

150v世界の本田と世界Marshallのツーショット。こんなの滅多に見れないよ~!

160_2『モグ姫声優バトル決定戦』の人気声優さんたちも大集合!

170サンプラザさんとダビッドソンさんの実機によるデモンストレーションの後はもう1曲披露。

180曲は「Runner」だ!

190_2この「Runner」という曲は日本で最も知名度の高いロックの曲なのだそうだ。

200vコレもファンキーさんの作曲。

210v考えてみると、ヒロアキくんがこの曲を弾くのを見るのは初めてかも?

215v素晴らしいギター・サウンドで「running」…というより「driving」!

220誰もが知っている曲だけに会場は大盛り上がりとなった。

230v_2最後は新商品を囲んでのフォトセッション。モノスゴイ数の報道スタッフ。また、イベントの内容は「ニコ生」で配信されたことも付け加えておく。
マァ、なんと内容の濃い新製品発表会!今回の機種も大ヒット間違いないだろう!

240_2四角い箱に詰まったロマン…Marshallと同じだね。

『真モグモグ風林火山 弐の陣』の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

250(一部敬称略 2014年12月17日 原宿クエスト・ホールにて撮影)