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2015年3月

2015年3月31日 (火)

陰陽座~全国ツアー2015『雷神』 <後編>

陰陽座、全国ツアー2015『雷神』の<後編>。

M_img_0164ショウの本編は中盤に入り、ますますもって満員の観客の熱気はさらにエスカレートする。

M_img_0144 そして、その興奮を作り出している人たち…

黒猫

30_3瞬火

40v狩姦

50v狩姦さんのラック。
名器JMP-1とステレオ・パワー・アンプEL34 100/100が収まっている。

60v招鬼

70vコチラは招鬼さんのラック。
やはりJMP-1が組み込まれている。

80vそして1960の壁!

85やっぱり陰陽座のステージにはコレがないと始まらない!

86

サポート・キーボードの阿部雅宏。

90vサポート・ドラムの土橋誠。

100ニュー・アルバム『雷神創世』から大作「累」。
コロコロと変わりゆくシーン。
こういうスケールの大きい曲は特に好きだナァ。
容貌が醜いというだけの理由で殺されてしまった女性の恨みを歌った曲ということなんだけど、ヒドイことするじゃないの。
「なまじ顔がついてるおかげで要らぬ苦労をする人もいますもんネェ」…あ、コレは私が言ったんじゃないよ!古今亭志ん朝か誰かの有名なクスグリ。
「人柱」とかネェ、昔はずいぶんと残酷だった。

M_img_0053続けて「和色」が濃い「蜩」。
「虫編」に「周」は「ヒグラシ」か…。ヒグラシの鳴き声って本当にいいよね。ジージー暑苦しく鳴くアブラゼミと違ってなんと涼しげなことか…。
ああ、また暑い夏がやってきてイヤだナァ…なんてことは全く考えずにジックリとステージに見入ってしまった。

120v_2前の2曲に続いて『雷神創世』からの曲を惜しみなく披露する。

130「青天の三日月」と…
160_2
「人首丸」だ。

150ここでも狩姦さんのソロがさく裂!
180v

組曲「鬼子母神」に入って「鬼子母人」。

190_2
ホント、ステージの上下両方から飛び出してくるギター・ソロは聞きごたえ満点。
適材適所で二人のソロの分担がまた絶妙なんだ~。

170vいよいよ本編も佳境に入る。
「吹けよ風、轟けよ雷」。

200v_2Pink Floydをもブッ飛ばす風と雷!

210vさすがの人気曲だけあって客席からの熱視線が激しい!
290

本編の最後も『雷神創世』からの2曲で締めくくられた。

220_2まずは「而して動くこと雷霆の如し」。
230v
「イカヅチ」か…しかし勉強になるな~陰陽座の曲は…。瞬火さん、絶対に漢字検定1級持ってるな。

M_s41a0633 本編の大詰ということもあって、まるで火花が散るような熱演!

235

260_2そして、本編の最後曲は「雷舞」が演奏された。『雷神創世』と同じ…という演出。

270v_2「雷舞」という当て字はかつてFrank Zappaの『Zappa in New York』の邦題や激テクフュージョン・トリオのFragileのライブ・アルバムのタイトルにも使われていたが、陰陽座の「雷舞」も負けず劣らずの名演だ!

280v_2これで本編は終了。
ニュー・アルバム『雷神創世』収録曲を中心に組み立てられた17曲をすさまじい熱気の中で披露した。

240_2

そして、アンコール。一回目。ここからも陰陽座の本領が発揮される。

300v組曲「鬼子母神」から「徨」…
250v_2

そして「膾」。これは「なます」でいいのかな?
私はまったく大したことないけど、漢字にはそれほど弱くない方だと思っていて、テレビのクイズ番番組の難読漢字なんかは結構イケちゃう。でも陰陽座の記事を書くのはなかなか苦労が絶えませんわ~!
そう、それでも「羹」に懲りないでガンガンいきます!

310_2一回目のアンコールは2曲で終了。

320v_2
もちろんここで会場を後にするファンなどひとりもいない。

330全員がTシャツに着替えて登場の二回目のアンコール。ここから、ほぼひとコンサート分演っちゃうのが陰陽座流。ファンは最高にうれしいよね~。

340組曲「義経」から「悪忌判官」。
410
海外では、というかイギリスには歴史を題材にしたロック作品ってのがあるでしょ?
Rick Wakemanの『ヘンリー八世』とか『アーサー王』とか…。

考えてみると陰陽座ってそれに近いものがあるかもね。「義経」だもん。実に独創的。
絶対にアメリカン・ロックにはマネできない題材だ。
それを変に「和」にこだわらないスカッとしたへヴィなロックで聴かせるところが何ともカッコいいと思うのよ。

360_2マジでCD4枚組ぐらいで『真田太平記』がロックにならないかな?
『ヘンリー八世と六人の妻』みたいに登場人物のイメージを曲にするだけでも瞬火さんの手にかかればかなり面白いものができると思うんだけど…。
「信之」とか「幸村」だけじゃなくて、「お江」とか「角兵衛」とか…カッコいい曲ができそう。

370v「卍」。
昨日、浅草寺のことを書いたけど、本堂の前にお香を炊くデカい入れ物があるでしょ?アレには「卍」の印が入っているんだけど、それを見つけたある外人がエラく驚いていた。
「ハーケンクロイツ」だと思ったらしい。
ドイツでは右手を斜め前方に上げる仕草すら禁止されているからね。
招鬼さん、緑のレスポールがよく似合う。
380vまだまだ続く2回目のアンコール。

390v激しい曲で会場を思い切りアジテイトする。
「魔王」から…

400v…「骸」。
430v
ギター・チームもラスト・スパート!

440v
二回目のアンコール5曲目にして最後は陽気に「がいながてや」。

350v_2
さらに、三回目のアンコールに応え「喰らいあう」を演奏した。
これまたコンサートの最後を飾るにふさわしい曲!

420vしめて3時間半!
ニュー・アルバム『雷神創世』を全曲演奏し、いつも通りの最高に充実したプログラムで観客を魅了してツアーの最後を締めくくった。
それにしてもこの何人も追随し得ないオリジナリティと堂々たるパフォーマンス、加えて気品あふれるステージ・マナー…陰陽座が日本を代表する一流のロック・バンドであることを『雷神創世』を通じて新たに証明した夜であった。

450陰陽座の詳しい情報はコチラ⇒|||陰陽座公式庵頁|||

480(一部敬称略 2015年2月22日 TOKYO DOME CITY HALLにて撮影)

2015年3月30日 (月)

陰陽座~全国ツアー2015 『雷神』 <前編>

我が街、浅草…。
そのシンボルといえば浅草寺。
毎年5月になれば三社祭が開かれ、期間中150万人が集まり大きな賑わいを見せる。
この東京を代表する大祭が浅草寺のものと思っている人がいるようだが、祭りは寺で開くものではない。
三社祭は向かってすぐ右隣りにある浅草神社のものだ。
こんなことを書くと「祭りは神社のものにキマっている!」と呆れる方もいらっしゃるであろうが、傍らで観ていると、仏様を前に柏手を打つ人、二礼二拍一礼がまったくできない人がまったく珍しくはないことを即座に知ることができる。
さすれば浅草寺が三社祭を開いていると思っている人が多いことも十分に想像できるのだ。
もし、浅草寺に行く機会があったら、50mほど境内を右へ移動して浅草神社にも訪れてみるといい。
人だかりができているのは猿回しの大道芸のまわりぐらいで、浅草寺の喧騒が信じられないぐらい人出が少なく、静かでとても厳かな気分にしてくれる。

さて、話しを浅草寺に戻そう。

10浅草寺の山門、雷門。
一年を通じてたくさんの観光客でゴッタ返しているのはご存知の通り。
もっとも最近はその半分ぐらいが人力車の客引きのような感じがしなくもない。アレ、いつからあんなに増えたんだろう?
写真を撮ってあげたりするのはよいが、片っ端から若い女性に声をかけて壮絶な客引き合戦を展開しているところは観ていてあまり気持ちのよいものではない。
もちろん私は乗ったこともない。
この辺りも最近は自撮り棒が林立してなかなかにスゴイことになっている。この光景を見ているとヴェルサイユ宮殿やロンドンのナショナル・ギャラリーが自撮り棒の使用を禁止したことが容易に理解できる。
しかし、一方、他の浅草のエリアは土日こそ人出は多いが、平日は自撮り棒をいくら振り回しても誰にも触れないぐらいの閑散ぶりである。
浅草寺の少し西のエリア、戦前の浅草六区はすさまじい数の劇場や映画館が立ち並びぶ東洋で一番賑やかな歓楽街だった。
すなわち、日本のブロードウェイであり、ウエスト・エンドであったワケだ。そういえば、初めてロンドンに行ったとき、レスター・スクエアあたりなんか、「昔の浅草っぽいな…」という印象を受けた。

この街も私が小さい頃はまだかなりにぎやかであった。「新世界」という、今風に言えばアミューズメント・ビルとでもいうのかな?下層階が場外馬券売り場になっていて、上は屋内遊園地という趣の娯楽施設だった。
今はこの街はそのにぎやかな面影すら残しておらず、海外からのお客さんにそのことを告げるとたいていは驚かれる。
何故ゆえそこまで斜陽になってしまったかを一度調べたことがあった。
終戦直後、焼け野原になった東京の都市再興計画が立案された時、新宿や渋谷はそれを受け入れたが、浅草地区は従来の街のスタイルに固執してそれを受け入れなかったというのだ。
その結果、新宿や渋谷に人が流れ、反面、浅草は来訪者を失ってしまった。浅草も戦争の犠牲者だったのだ。
他にも公共交通機関の変遷がもたらす地理的条件の不利化、映画産業の衰退等々、浅草に斜陽化をもたらした原因はたくさんあるだろう。
高いばかりでウマいものもそうたくさんあるワケではないし…。
それでも、ここのところスカイツリーのおかげで少しは元気を取り戻したかな?

ま、何があってもこの町が好きであることには変わりない。私にとってはビバリー・ヒルズであり、サウス・ケンジントンであり、田園調布でもあるのだ。

20その雷門のシンボルは風神&雷神、それに赤い提灯。飲み屋じゃないよ。
この提灯は浅草寺を信奉していた松下幸之助が病気の平癒のお礼にと寄進したものだ。
だから、下の金色の部分に「松下電器」と社名が入っている。この会社は今「Panasonic」と正式に社名を変更したが、この提灯には「松下電器」と記されている。
国内外から訪れた年間3,000万人もの人がこの4文字を目にすることになる。外人には読めないかもしれないが、モノスゴイ宣伝効果だ。
その提灯、台風の時と三社祭りの時以外は基本的にたたまないことになっている。つまり、一年を通してお目にかかれない時はほとんどないということだ。
ところが、2013年に老朽化した提灯の架け替えが行われた。10年に1回のことだ。
あらかじめ提灯を作っておけばいいものを、ナゼか旧提灯を先に取りハズしてしまった。
その結果が下の写真。
かわいそうだぜ、観光客の人たち…はるばる遠くからやって来てコレだもん。こっちは笑って済むけどさ…。でもコレもかなり貴重な体験にはなったことは間違いない。

20v_tempoそして、ようやく本題。
陰陽座、久しぶりのMarshall Blogへの登場だ。

昨年9月、陰陽座は2枚のアルバムを同時にリリースした。
このCD不況のご時世、スゴイ快挙だと思う。偉業といってもいいかもしれない。
もちろん伊達や酔狂でこんなことをしているワケではない。
まずはバンドのとめどもない音楽制作への意欲がそうさせるのであろうが、それだけでは成り立たない。
CDが売れなければこんなことはできないのだ。
もちろん今を時めく大人気バンドの陰陽座のこと、大きなセールスが見込まれることは火を見るより明らかだ。
ナニが言いたいのかといえば、「CDが売れない」と小騒ぎしている昨今、お金を出すに値する内容の作品であればCDは売れる…っちゅうことなんじゃないの?というワケ。
陰陽座の曲をチマチマとダウンロードして聴いたってしかたない。
この4人が作る深遠な世界はアルバムで聴いて、ジャケットを手に入れてこそ価値が倍増するんじゃないの?
だ~か~ら、配信はツマランって言ってるんだよ!

コレが11枚目のアルバムとされる『風神界逅』。

21_fujin雷門では向かって右手でおっかね~顔しているのが風神さま。首に引っ掛けている袋に風が入ってる。

22そして、12枚目のアルバム『雷神創世』。

23_raizinコレが雷神さま。
瞬火さんの雷神の方がよっぽどコワイ?

30_2背中に12"ぐらいのタムを7個背負っている。NATAL製ではない。もちろんこのタムを叩いて雷を起こすのだが、スティックのごっついこと!

40皆さん、あまり雷門の裏をご覧にならないのではなかろうか?

60この提灯の裏側には「風雷神門」と書かれている。「雷門」の正式名称だ。
そして、陰陽座のニューアルバムの世界への入り口でもある?!

70昨年11月には『風神』を名乗ったツアーが敢行された。
そして、今回のツアーは『雷神(RISING)』と銘打ったもの。2月22日、「忍者の日」にして「ニャンコの日」の千秋楽にお邪魔した。

80オープニングはニューアルバムから「雷神」。

90黒猫

100v瞬火
200v

招鬼

120v狩姦

130v サポート・キーボードの阿部雅宏。

140vサポート・ドラムの土橋誠。

150v忘れちゃいけないのがコレコレ!

160ステージ上下にそびえたつ魔阿娑瑠壁。

165超満員のお客さんは…
300
ノッケから最高潮!

170それに応える陰陽座のテンションの高さったらない!

1802曲目はアルバムと同じ流れで「天獄の厳霊」。

190狩姦さんのソロがキマる!

M_img_0092 ところで瞬火さん。
110v

うれしいのはアンプがEDENなのだ!
WT-800と…

M_s41a0836Navigatorが2台!
EDENの鋭く、そして重々しい想像を絶する音ヌケのよい低音が陰陽座の音楽にベスト・マッチするのだ。
EDENはMarshall傘下のベース・アンプ・ブランドだ。

220ニュー・アルバム『雷神創世』の曲が続く…「夜歩き骨牡丹」。

230ヒラヒラとステージ上を舞い、そして鈴を鳴らすような声でメロディをなぞる黒猫さん。

240ひと時も目を離すことができない歌姫。

250v1. 「瀬を早み 岩にせかるる滝川の 割れても末に逢わんとぞ思う」 by 崇徳院
2. 「千早ぶる 神代もきかず龍田川 からくれなゐに 水くぐるとは」 by 在原業平朝臣
…コレが私がソラで詠める百人一種のすべて…恥ずかしいがコレしか知らん。しかも両方とも落語で覚えた!
4曲目はその「千早振る」。この曲もニュー・アルバムの収録作品だ。

260いきなりファースト・アルバムに戻って「百の鬼が夜を行く」。
「百鬼夜行」というヤツ。妖怪大行進ですな。「宇治拾遺物語」等色んな話しに出て来る「仏の功徳」を描くためのフックだ。

270v6枚目のアルバム『臥龍點睛』から「靂」。
ギター・リフを基調をしたハード・ロック曲。

280v相変わらず見事なギター・チームの完璧アンサンブル!

290v8曲目は「組曲『鬼子母神』~鬼拵ノ唄」。

310

満場のお客さんがあおぐ扇子の力で場内の空気がものすごい勢いで回転する!ってぐらいの一体感!

110 ま、鬼子母神といえば歌詞にあるように、人様の子供をさらっては食べちゃう女鬼を神様が懲らしめる的な話し…だったかな?
そんな内容とはかけ離れた楽しげな場内の雰囲気がまたよろし哉。

320vしかし、それにしても瞬火さんのクリエイティビティはスゴイ。
もうずいぶん前のことになるが、初めてお会いして、最初におっしゃった言葉が、「ベース・ボーカルの瞬火です」だった。
その瞬間、折り目の正しい人だな…と思った。そうした瞬火さんの「超ちゃんんとした感」に裏打ちされた作品の緻密さが陰陽座の大きな魅力の秘密だと思う。
「ま、とりあえずやってみようか?せーの!」みたいなところがまったく感じられないのだ。
そういう音楽が好きだ。

330v9曲目は「天狗笑い」。
一段とテクニックを増すギターの招鬼さんと狩姦さん。

340v弾くフレーズのひとつひとつが陰陽座の音楽の重要なパーツとなって組み込まれていく!

350v陰陽座の詳しい情報はコチラ⇒|||陰陽座公式庵頁|||

360つづく

(一部敬称略 2015年2月22日 TOKYO DOME CITY HALLにて撮影)

2015年3月27日 (金)

三文役者なわたし <後編>

昨日は私的なことをグダグダと書いてしまって失礼しました!でもホントにうれしかったんだも~ん。
今日はサラっといけます。
…ということで<後編>。

10_2休憩をはさんで着替えて登場したボーカルの花之木哲。
そもそも苗字がスゴイ。
哲さんにダマって勝手に調べさせて頂くと、「花之木」さんという名前は広島の安芸郡がオリジナルのようだ。茨城にもいらっしゃるようだが、超激レアなお名前で、今全国で10人程度しかいらっしゃらないらしい。
哲さんも広島のご出身だ。
コレが「花木」さんになると7,500人ぐらいにハネ上がる。恐るべし「之」!

20v_2ギターの大竹亨。

30v大竹さんは1962 Bluesbreakerだ。

40_2ベースは石井正夫。

50vそしてドラムはさとっちょ。

60v第二部にはゲストで元メンバーの片山一郎が登場。
片山さんは二回三文役者に参加している。どういうことかというと、一回辞めて時期を改めてまた加入したということ。
昨日さんざん書いた「私の三文役者」は大竹&片山のツインギター期を指す。
ステージ上手にストラトの大竹さん、下手にレス・ポールの片山さんというのが当時の三文役者のフォーメーションだった。

70v第二部のオープニングは「銀ラメ」。
FreeというのかAlbert Kingというのか、はたまたBooker T.というのか、「The Hunter」に似たリフを持つこの曲は、いかにも三文役者っぽい作品だ。
コレもミュージカルのための曲。

50_2「♪チョット踊りに行きましょう」の繰り返しとサビのメロディが何とも魅力的だ。
ところがこの曲、演奏経験者が押しなべて口にするのは「構成がムズカシイ!」ということ。Aメロ、Bメロが不規則に繰り返されて演奏しているうちにワケがわからなくなってしまうのだ。

80_2片山さんはボトルネックでプレイ。現役時代には見られなかったアレンジだ。
片山さんのギターには憧れた。
ピッキングが完璧で、三文役者に非常にクールなギター・アレンジを持ち込んだ。当時ハード・ロック狂いだった私は、片山さんが作った「悪魔の誘い」という曲がすごく好きだった。
片山さんの家にも遊びに行ったこともあったし、彼がウチに泊まったこともあったっけ。

そして、彼は卓球の達人で現役選手。今でも大きな大会に出場している。
一度ご一緒させてもらったことがあった。もちろん私が相手じゃ面白くもなんともないってんで、「チョット、テーブルの端にラケットを立ててごらん」と言われてその通りにすると、私の持つラケットめがけてボールを打ち放し、延々とひとりでラリーを続けていた。アレにはブッたまげた!

85v続けて「サド書簡」。
この「サド」とはあの「サド」のこと。
最近、女性も含めて平気で「S」だの「M」だのという言葉を口にしている機会を見かけるが、非常に恥ずかしいと思うね。日本人の公衆的道徳感が世界と大きく離れていることを実感する。
私は仕事柄海外人と付き合う機会が多いが、「S」だの「M」だのと口にする人は皆無だよ。
ちなみに日本でいう「SM」は英語では「S&M」という。Frank Zappaの「Bobby Brown」という曲に出て来る。

さて、この曲の主人公、マルキ・ド・サドは18世紀のフランスの貴族であり、『悪徳の栄え』で有名な小説家だ。もちろん小説の内容はご想像の通りポルノチックで快楽的。
サドは虐待と放蕩の廉でバスティーユほかの刑務所に長期間にわたって投獄される。サドの作品はほとんどは獄中で書かれたという。
そのサドが獄中で書いた手紙、すなわち「サド書簡」を小説家/フランス文学者の澁澤龍彦が日本語に翻訳し、メロディをつけたのがこの曲だ。

90_2ツインリードによるEmのペンタトニック・フレーズでこの曲は始まる。

100v_2

110vこれもミュージカルのための作品で、それだけにシアトリカルに曲は展開する。大竹さんに借りたテープで初めてこの曲を聴いた時の衝撃はかなり大きかった。日本のロックってスゴイ!と思った。
すなわち歌詞の魅力である。
ある意味では、わたしにとっては最も三文役者らしい曲かもしれない。

120v切なくももの悲しい歌詞とメロディ。
「何たる人生だ!何たる殉教者だ!」…中間部の哲さんのセリフにはかなりグッときた!

130_3コレもいつでも弾けるし、一生忘れられない曲だ。

140名曲「北斗星」。

150哲さんは若い頃、勘当同然に家を出て、それ以来北斗星を道しるべにして頑張ってきたという。それを言葉にしたくて作ったという曲。
そういえば、曲の由来や自分がたどって来た道など、MCでずいぶん話していた。現役時代にはなかったことだ。
哲さんは私大の法学部の最高峰を中退していて、私が高校生の時、どうして法学部に進んだのかを訊いたことがあった。
弁護士になりたいと答えていた。これから変な犯罪がドンドン増えていくだろうから弁護士の出番が多くなるというのをその理由としていた。
哲さんが弁護士ならさぞかし心強いだろうな…。

160v片山さん、泣きのソロ!
160_2
この曲を歌う時にはいつも並々ならぬ感情を注入していた。
哲さんの中でも思い入れの大きい曲なのだ。

170v_2ここでまた4人体制にもどる。
上着を取ってさらにエキサイトする哲さん。

180v10曲目は「Hello Dear Friend」。

190_2さらに「Home Again」。

200vこの辺りは『Live On』というCDに収録されている曲。
時代がCDに突入したのだ。

210_2「Home Again」では哲さんもギターを披露。
私はなじみがないのだが、この辺の曲もいいナァ。シンプルにして深い!そして楽しい!

215哲さんのギターって音数が少なくて実にいい味を出すんだよね。
よく私に「キース・リチャーズみたいに弾いてくれ」って言ってたけどできなかったナァ。
ストーンズ苦手だからね。今でも聴いていないし、まったくできん。

当時は今みたいに「打ち込み」なんてものはなくて、作曲者が簡単にデモ・テープを作るなんてことはできなかった。
どういう風に新しい曲を作っていたかというと、哲さんがコードをストラミングしながら、フガフガと頭にあるメロディを口ずさむ。私が知っている限り歌詞は後からだった。
その哲さんの弾き語りにめいめいが音を足して行き、なんとなく形になってくる頃、そこに哲さんが素晴らしい言葉を乗せて曲に命を吹き込む…こんな感じだった。

217ショウもいよいよ後半に入り全員がヒートアップ!

220v派手なアクションこそないが着実にバンドをウネらせる正夫さんのベースがカッコいい!

230v_2昨日紹介したシングル「怒雨降り(どしゃぶり)」。

250_2コレも哲さんのお気に入り。
歌詞だけ読むと演歌だが、ゴッキゲンなロックンロール・ナンバー。
240
ア~ア~、一番前に座っていた女子もステージに引っ張り上げちゃった!

260_2続けて「回転木馬」。コレもミュージカルのための曲だ。

270v_2この曲もすごく好きで、高校の時、歌詞を書いた紙を屋根裏のお客さんに渡して「みんなで歌いましょう!」なんてやったこともあった。私も若かった!誰ひとり歌わなかった。

280v_2真ん中のギターのピックアップがカッコいいんだ!
今、急に思い出した!
昨日のゲームセンターのアルバイトの後、大竹さんは古巣の新宿の喫茶店の仕事に戻ったんだけど、私はその喫茶店でアルバイトをさせてもらった。ココでもお世話になった。
ひと夏で貯めたお金を全額つぎ込んでギターを買った。その時も大竹さんに付いて行ってもらったんだっけ…。
その当時、ウルリッヒ・ロートがすごく好きだったので、メイプル指板の国産の白いストラト・モデルが欲しかったのだが、当時、白いストラトにはローズ指板のネックが組み込まれているのが普通だった。
店員さんは「真っ白でカッコ悪いよ」というアドバイスをくれたが、断ってカスタムオーダーした。
1弦が切れやすいのが難点だったが、気に入ってずいぶん使った。フレットも猛烈にスリ減ってしまい弾けなくなってしまったので手放した。今も、その店が残っていれば、白馬のディスコの壁面に飾られているはすだ。
不思議なのは、その楽器店での様子はおぼろげなのだが、大竹さんとふたりで帰り道に乗った山手線の車内の光景をものすごくクリアに覚えているのだ。ゼンゼン普通の光景なんだけどね。こういうことってない?
ゴメンナサイ。それだけの話し。イヤ、なつかしいな…と思ってサ。

290vこの「回転木馬」はアップテンポでちょっと物悲しいメロディを持っている曲なんだけど、昔からステージの最後の方に演るのが定番だった。
320
前半とか中盤で演ったという記憶がない…それぐらいクライマックスにマッチする曲なのよ!
「♪スーパースターを背中に乗せて 夜の銀河に駆け上がれ」という歌詞がステキ。

295リズム隊も猛然とドライブ!

300_2さとっちょのドラミングも最高潮に達する!

310本編最後は「Goodbye my Town」という曲。

330_2そして、エンディング!
本編14曲。命を削ったかのような魂の熱演の連続だった!

350アンコールは「ヤケ酒ロックンロール」。
哲さんは、3コードで即興的な曲を時折作った。大抵はすぐに消え去ったが、この曲は案外長命を得た。
「ヤケ酒ロックンロール」…哲さんらしい。
18、19の時、池袋の極安飲み屋で初めてホッピーを飲んだ時も哲さんたちと一緒だった。イッパイ百数十円だった。
そういえばあの頃、ミュージシャンはタバコを吸うのが当たり前で、み~んなハイライトだったな。アレ、なんでだったんだろう?
私はちょっとキツくて好きではなかった。あ、今はまったくダメね、タバコ。

370長年の恋女房!
『七人侍』でいえば哲さんが勘兵衛と菊千代の二役、大竹さんは加藤大介演じるところの七郎次だ。

380正夫さんは作戦参謀的な五郎兵衛。片山さんは剣の道一筋の久兵衛。さとっちょはムードメイカーの平八だ。
え、私?へへへ、私は木村功が演じたオマメの勝四郎だよ。私はこの人たちの前では永遠にオマメで満足だ。
こんな個性的な連中だったからおもしろかったんだよね。
しかし、三文役者を辞めた後、友達に売ったあの1959、どこへ行ったかな?

390もっかい最後にジャ~ンプッ!!

400v始まる前、昔の曲を聴いたら号泣しちゃうんじゃないかと思っていた。でも案外大丈夫だった。
写真撮りながら「オエオエ」泣いてたらカッコ悪いじゃんか?助かった。
とにかくこの人たちのパワーがすごくて圧倒されまくり。懐かしくて涙ボロボロどころじゃなかった!

それとうれしかったのは哲さんがすごく元気で楽しそうに歌っていたこと。
もちろんとてもやさしくて思いやりのある人だけど、昔の哲さんはもっと音楽にガツガツした感じで、近寄っただけでヤケドをしそうなピリピリした雰囲気を持っていた。
当時は30を超えてビジネスにならないバンドをやっているなんてことは正気の沙汰ではなかった。「男子は30までに結婚すべし」という風潮があった時代だ。
哲さんもすごく焦っていたんだろう。
しかし、今回のステージはそういった「迷い」とか「焦り」とかいうものが一切ないように見えて、ものすごくハートフルな部分が露呈していたたと思う。
例えはよくないのかもしれないが、まるで覚えたての童謡を小さな子供が楽しそうに歌っているようなピュアな無邪気さを感じたのだ。
これこそがまさに<前編>に書いたように「時間の経過が与えてくれる感動」ではなかろうか?

それにつけてもやっぱり曲がいい。
三文役者の曲はブルースの形態はとっていないが、「ブルース」感に満ち溢れている。ブルーノートがどうの、とかコード進行がどうのとかいうのではなく、魂がブルースなんだな。日本人のブルースとでもいえばよいのか?
ロックの黄金時代を経験している年配の諸兄が若いロックを聴けない理由はここにあると観ている。若いバンドのサウンドにはこうしたブルース感が完全に欠落しているのだ。
これまた「時代」がそうさせるのであって、文句を言ってもはじまらない。
だから、ジジイはジジイが演るロックを聴けばいい。ジジイにはジジイしかできないこともたくさんあるのだから。
そのためにはもっと三文役者にガンバってもらわなきゃ!
360
昨日も案内した通り、4月18日、新宿URGAに出演するので是非三文役者を体験してもらいたい。

三文役者の詳しい情報はコチラ⇒三文役者オフィシャルサイト

【特報!!】
チョット、これはスゴイよ!
大人のフジロックかサマソニか、はたまた日本のHigh Voltageか?!
外道、頭脳警察、めんたんぴん、THE 卍、そして三文役者が一堂に会するスペシャル・コンサートが決定した。
おやじニンマリ。
6月28日、場所は新宿のスペースゼロ。
ここは2000年にJim Marshallを呼んで「マーシャル祭り」を開催した会場だ。
ん~、運命を感じるネェ~!

June
終演後、打ち上げで…。
「オマエはいくつになっても可愛いナァ~」って!親父にも言われたことない!

S_tetsu (一部敬称略 2015年2月21日 荻窪ルースターズ・ノースサイドにて撮影)

2015年3月26日 (木)

三文役者なわたし <前編>

まさかね~。
まさか、こんな日が来るとは思わなかったよ。
人間、生きていると本当に驚くべきことが起こる。そして、つくづく思い返したのは歳を取るのも決して悪いことばかりではないということだ。
「時間の経過が与えてくれる感動」とでも言おうか…歳を取っていくと若いうちには絶対に味わうことのできない大きな感動に遭遇できることがあるということがわかった。
長い間生きてる分、もちろん苦労も多いワケだが…。

ずっと以前はMarshall Blogに私的なことを書くのをなるべく控えてきたが、最近はそうでもなくて、私が若い頃に体験した音楽をはじめとしたあらゆるエンターテインメントについて触れて、忘れ去られようとしているよき時代を伝承しようと努めている。
決してジジイの自慢話しでも思い出話しではないつもりなのだ。

しかし、今日はタップリ公私混同させて頂いて、私的な思い出話しを書かせて頂きたい。タマにはいいでしょ?
いわゆる「カミング・アウト」ってヤツ?

私はゲームの類は一切やらないが、それでも高校1年ぐらいの時は夢中になったものである。
スペースインベーダーの登場だ。
あのブームは本当にスゴかった。ゲームセンターがそこら中にポコポコと現れ、どこも賑わいを見せていた。
その時住んでいた東京の東のはずれも例外ではなく、ごく普通の商店街にもゲームセンターがある日出現し、さっそく入ってみた。
それは何の飾りもないただの部屋にズラリとテーブル型のゲーム機が設置してあるだけのお店だった。例えて言うなら温泉場の射的場をさらに簡素にした感じか?
奥には長髪でヒゲをはやしたお兄さんが店番をしている。
フトその奥を見やると、ピックガードにヘビ革を貼った国産のストラトキャスター・モデルが壁に立てかけてある。
そのお兄さんはチョット怖い感じだったので勇気を出してこう訊いてみた…「お兄さん、ギターやってるんですか?」
するとお兄さんは実にやさしく、「やってるってほどじゃないんだ。あ、このギター?コレは僕の友達のギターだよ」と答えてくれた。
何でもその友達の方と住み込みでゲームセンターで働いているとのこと。その時はその友達がいなかったので、店番をしている日を教えてもらってインベーダーを1~2ゲーム楽しんでその場を離れた。

数日後、その友達がいるという日にゲームセンターに再び出向くと、店の奥には先日とは違う兄さんが座っていた。長髪で色白でチョー細身の人だった。何日も太陽の光に当たっていないのは明らかだった。
やはりストラトはその人の持ち物で、名前を大竹亨さんといい、私より4つほど年が上だった。
ナニを話したのか、後の細かいことは忘れてしまったが、とにかくすごく気が合ってたちまち仲良くして頂いた。正確には可愛がって頂いたということになろうか?

その頃の私は洋楽一辺倒で、学校で最もロックに詳しい一人である自信はあったが、国内のロックは全くと言っていいほど聴いていなかったので無知に等しい状態だった。
1978年頃、大竹さんはすでにプロとして渋谷屋根裏や新宿ロフトに出演していて、日本のロックについて色んなことを教えてくれた。

この真ん中の青い看板のお店がそのゲームセンターだった。
今はお好み焼き屋さんになっている。
10
時折Marshall Blogに書いているが、その当時は自分たちで音源を作って販売するなんて構想は無いに等しく、自分たちの音源を世に出すにはレコード会社に認められてレコードを出すしかなかった。
こんなことはホントに奇跡のような話で、ライブハウスに出演できるだけでもバンドにとってはひとつの大きな大きなステップだった時代だ。
今みたいにスターバックスよりライブハウスの方が多いのではないか?というような時代ではないからね。
加えて、ミュージシャンたちも洋楽の黄金期のエキスをタップリと吸収したロックの権化のような連中ばかりで、楽器の演奏技術は高くて当たり前。どれだけ人と違うことをやるかに心血を注いでいるオリジナリティあふれる連中ばかりだった。


話しは反れるが、そんな連中でも持っている機材といえば、極めて貧弱なもので、ギターは国産が普通で、MarshallやFenderやGibsonが当たり前のような今とは全然ワケが違った。
しかし、みんないい音を出していたよ。腕は一流、機材はなにせ全部アナログのホンマもんのロック機材だからね。
今でもいいMarshallの音を出している人に出くわすと思わず、「昔、屋根裏やロフトで聞いた音だ…」と形容してしまう。

そんなライブハウスに出ている人がこんな場末のゲームセンターにいることも信じがたいことであったが、4つ年上の大竹さんにはロックに関する色んなことをたくさん教えて頂いた。

大竹さんがギターを弾いていたバンドは「三文役者」といった。
彼の影響で日本のロックに大きな魅力を発見した私は、三文役者のライブのテープを借りて聴き、いっぺんに好きになった。曲のよさがハンパじゃなかったのだ!

「それなら今度の屋根裏に遊びにおいでよ」と大竹さんはライブに誘ってくれたのだが、当時はライブハウスに行く高校1年生などは周囲にまったくおらず、親に相談して許可を得て渋谷に行った記憶がある。親は当然心配していた。
行ってみると、さほど大きくないスペースにホールと同じような大音響で演奏する様に腰を抜かしたが、とても楽しかった。
当時三文役者は屋根裏と新宿のロフトに月替わりで出演している感じで、すっかり魅せられた私は毎月そのどちらかに友達を連れて遊びに行くようになった。
そうこうしているうちに「ボウヤ」として三文役者のライブに出入りさせてもらえるようになった。
何せ金のない高校生の時分だったのでうれしかった。
イヤ、何よりも好きなバンドのメンバーの傍にいられて、ギターのチューニングをしたり、弦を張り替えたり…こんなことが最高にうれしく楽しかった。
自分が高校の友達と組んでいたバンドも完全に三文役者のコピーバンドになってしまった。当時のレパートリーなら今でも弾ける。

この人が大竹亨さん。
20v
その後、ほどなくして大竹さんはゲームセンターのアルバイトを辞め引っ越してしまったが、付き合いは当然続いた。
コレは引っ越す前に記念に…とお願いして作ってもらったサイン入り色紙…のようなもの。
大竹さんは手先が大変に器用でこの程度のステンシルはいつも簡単に作ることができるのだ。
しかし…「女学生」だって…死語だな。
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この色紙と一緒にこんなのが出てきた。下敷き。今下敷きなんて持っている子なんているのかな?
時代を表すアイテムとして本文とは関係ないが掲載しておこう。
こういう時代だ。若いってはヤッパリいいな。野村さんワッケ~!
60
ある時、スゴイことが起こった。
大竹さんではない方のギターの人が高熱を出して屋根裏に出れそうもないので、私に代演してくれというのである。コピーバンドやっていたので全曲弾けたからね。
コレはうれしかったナァ。
高校生の分際で当時のライブハウスに出ることなど、昨日デビューしたバンドがいきなり武道館に出るようなものだ(←今なら十分あり得るか?…)。
この話しをもらって、家に帰った時、寝ていた両親を叩き起こして報告したことを覚えている。
結局、そのギターの人は無理を押して出演されたので、私の出番は2曲となったが、あの感動は一生忘れんよ。
今を時めく国民的バンドがまだ屋根裏の昼の部に出てた頃の話しだからね。
このロフトの創設者、平野悠さんの著書『ライブハウス「ロフト」青春期(講談社刊)』にも、スケジュールのページにRCサクセションやカシオペアやシーナ&ロケッツと並んで「三文役者」の名前が出ている。

S_img_0029 その後、私は大学に入り大竹さんの友人が手放すというMarshallを手に入れた。JMPの1959と1960AXだった。
コレがおっそろしく音がデカくて、とうとう歪んだところを聞いたことがないうちに手放した。
私は国産のストラトとOD-1、CE-1、それにSpace Echoをつないで1959を使うのが好きだった。
そして、時を同じくして、大竹さんではない方のギターの方が三文役者をお辞めになるのを受け、バンド参加の誘いを頂戴した。
これも当然うれしかった。まだ18の時だ。私はプロのギタリストになりたかったのだ!

当時メンバーの入れ替えを機に「三文役者」もボーカルの哲さんをフィーチュアしたバンド名に変えようということになり、一時期「哲&ATOMS」と名乗っていた。口にすればわかる通り、「鉄腕アトム」に聞こえるというのが由来。
しばらくしてまた「三文役者」に戻ったが、私は18~19歳の2年間お世話になった。
その間、毎月屋根裏かロフトに出演し、吉祥寺に新しいライブハウスが出来たというのでシルバー・エレファントにも何回か出たかな?埼玉大学や慶応大学医学部の学祭に出てビートたけしの前座をやったこともあった。
二度ほど関西方面へツアーにも出かけた。名古屋のElectric Lady Land(もちろん昔の方ね)、京都のフレンチマーケットや磔磔、大阪の寺田町にあったスタジオあひる、千日前にあった夢屋などに出演した。
当時はインターネットなど当然なく、宣伝することすらままならないので、見知らぬ土地で集客なんかできるワケがない。動員は予想通り苦しい展開となったが、個人的には「ツアーする」ということが実にカッコよく思えてウキウキだった。
京都で肩をハチに刺されてストラップが付けられなくなったり、大阪では大好きななぞなぞ商会と対バンしたり、ELLや磔磔のような名門のライブハウスのステージに上がれたり、と思い出に尽きない楽旅となった。

その後、徐々にロック熱が冷めてきたり、自分の才能のなさを思い知ったり…と将来への不安も大きくなり、学校へ戻る決心をして、無理を承知でバンドを退団させて頂いた。
時代はパンク/ニューウェーヴのムーブメントを経て80年代に入っていて、ロックは急速にポップ化の道をたどり、大衆におもねる姿勢を示したことに幻滅を感じたことも大きな理由だった。
以降私の音楽の嗜好の中心はジャズに移行した。

後悔はまったくない。
こうして縁の下の力持ちとしてミュージシャンをサポートしたり、写真を撮ったり、文章を書いたりして、文句を言いながら側面的に音楽の魅力を伝える方が性に合っている。
だいたいね、ミュージシャンになる第一の条件は…食べ物に好き嫌いが全くなく、どこでもすぐに平気で寝ることができて、世間のことには少し鈍感なぐらいでなければとても持たん!私には音楽的才能の欠落の前にそうした難関もあったのだ。
そして、バンドを辞めた後は、学業に専念し(コレはウソ。とにかく大学を卒業しただけ)、ジャズのビッグバンドでギターを弾いた。
その関係でバンドを辞めた後もブラスのアレンジをして、ビッグバンドの管楽器の連中と一緒に新宿ロフトに出させてもらったことが一回あった。あれも楽しかった。
その後、就職して地方に赴任してしまったため完全に大竹さんとも哲さんとも疎遠になってしまった。

こんな青春を過ごしてきて、振り返ってみるに、今の斯界の音楽の状況があまりにもイビツな恰好をしていることに驚きを感じ得ない。
それに同感する諸兄も多いのではなかろうか?
最近、この三文役者が活躍していた時代のご同輩たちが集まり、次々と音楽活動を再開している傾向がある。
ドンドンやるがいい。大人が聴けるロックを演るのだ!
ロックは若者のモノであると同時に元来大人のものだったのだから!大人のロックはもうジジイが演るしかない!
そんなムーブメントが感じられる中、とうとうやらかしてしまったのだ。
いい大人が最後の悪あがきを見せてくれるというのだ。
三文役者の復活である。

そこで、Marshall Blogはその三文役者のワンマン・ライブを公私混同で2本立てでお送りするワケだが、その前に少しだけこのバンドの説明をしておきたいと思う。

三文役者はPANTAさんの芝居の仲間であった花之木哲という人のバンドだ。
哲さんが曲を作り、歌っている。
優れた作詞家でもある哲さんは、PANTAさんの『PANTAX'S WORLD』の中の「三文役者」と「EXCUSE YOU」という曲の詩を提供している。
もちろん、この「三文役者」という曲がバンド名にスライドしていることは言うまでもない。ちなみにこのレコーディングではCharさんがギターを弾いている。
大分前にこのことをCharさんに言ったら「オマエ、何でそんなの知ってんだ!」と笑っていらした。さすがCharさん、日本人離れした分厚いギターがカッコいい。

30さらに『走れ熱いなら』では「ガラスの都会」、「あやつり人形」、「走れ熱いなら」、「追憶のスーパースター」等の詩を提供。
「三文役者」、「ガラスの都会」、「あやつり人形」、「走れ熱いなら」あたりは私もよく演奏させてもらった。
そんな関係で、一度新宿ロフトの時にPANTAさんが飛び入りで出演してくれたことがあって、ファンだった私は興奮しまくった。
「Cadillac」というブルースだった。The Kinksの「Cadillac」ではない。
ちなみにこのジャケット写真、双方鋤田正義さんの撮影。この後の『マラッカ』も『1980X』もそう。PANTAさんの写真はいつも鋤田さんだ。

40そしてコレは三文役者の12"シングル。LPサイズ、45回転の4曲入り。当時はまだ珍しかった自主制作盤だ。
新宿ロフトの昼間を借り切って録音機材を持ち込み一発録音した。
コレが思い出せない…。高校生だった私は一部始終を見ているのだが、日曜日だったのかな?昼間に録音したことは間違いない。それとも平日で学校を休んで行ったのかな?
…と思ってインターネットで調べてみたら、案の定日曜日だった。

「三文役者」、「北斗星」、「サド書簡」、そして当時新曲だった「東京デストロイシティ」の4曲が収められている。

80その中から出てきたのがこの「ロッキンf」誌1980年5月号の記事のコピーを使った宣材物。このレコードについて書かれている。
どれどれ…
「彼らには3原則がある…
1. ファンには絶対に手を出すな。破れば即クビである。
2. ステージの前及びステージ上での禁酒禁煙。
3. 時間厳守。
ま、そういうバンドだった。

70

そしてこれは名曲「怒雨降り」と「風」を収録した10"シングル。
これは目黒のスタジオで録ったような…。これも私が高校の時。
夜中の録音で、終了後、大竹さんの家に泊めてもらってそこから直接学校へ行った。
この後にも音源を制作しているが、ここでは自分に特にかかわりの深い作品を紹介した。我がセイシュンなのだ!

90そんな思い出がたくさん詰まった三文役者。
とうとう我々の前に再び姿を現したのだ!

…といってもコレが初めてではなくてPANTAさんといっしょに昨年の暮れにも舞台に上がっていたのだが、私はインフルエンザで行けなかったのよ。
これまただいぶ前の話しだが、頭脳警察のトシさんが「哲がまた三文やるって言ってたよ」とおっしゃっていた。
その時から、ずいぶん時間が経ってしまって、はたしてコレがそうなのかはわからないが、とにかく哲さんが帰ってきたのだ!
120
この人が花之木哲。
実は私の結婚式にもご参列頂いている!
100v
ベースは石井正夫。
130_2正夫さんは三文役者のオリジナルメンバーというより創設者のひとり。
元頭脳警察のメンバーで日本のロック史に残る必殺的超スーパーウルトラ名盤『悪たれ小僧』のレコーディング・メンバーでもある。
アタシャ、このアルバム、高校の時に大竹さんから教わって聴いて好きでネェ。今でも聴いてる。
そのレコーディングメンバーの正夫さんと一緒に演奏できるってんでものすごくうれしかった。
ちなみにこの日、同じくレコーディング・メンバーの勝呂和夫さんも会場にいらしていて正夫さんにご紹介頂いた。
すごく腰の低い方で、この方があの狂気の「戦慄のプレリュード」や「真夜中のマリア」なんかを弾かれていたとはチョット信じがたかったが、とにかくうれしかった~!

140cdドラムはさとっちょ。
さとっちょは元是夢(ゼム)というバンドのメンバー。
このバンド名に聞き覚えのある方もいらっしゃるだろう。昔、某楽器メーカーの広告に出ていたバンドだ。
「俺たち浦和のツェッペリンじゃなく、世界の是夢になりたいんだ」
これが広告のキャッチ・コピーだった。
是夢というバンドも凝った曲作りが魅力的ですごくいいバンドだった。

150vそして大竹亨。いわゆる「ちぇり~」。
ヘタすると私をこの世界に引きずり込んだ犯人。
コレがまた不思議で、何でまた大竹さんと再会したかというと、SHOW-YAのsun-goさんのおかげだったのよ!
最後に会ったのは22歳ぐらいの時だから30年ぶりの再会だ。ゼンゼン変わっていない!
ステージ・ネームは「ちぇり~」ということになっているけど、私はいまだに「大竹さん」と呼んでいる。
だって子供の時に知り合った大竹さんは、私にとっては永久に「大竹さん」なんだもん。今更とても恥かしくて「ちぇり~」とは呼べん!

110

G→D→B…何回弾いたことか…。オープニングは当然「三文役者」!

160「♪待ち続ける朝の光…歌い続ける人の愛…演じ続ける三文オペラ」…一生忘れないわ。

170v大竹さん、昔はMUSIC MANのコンボを使っていたんだけど…

180今日は1962 Bluesbreaker。

190ああ~、哲さんの声だ!
ナンカ30年前よりパワーが増してる感じ!

2002曲目は「あやつり人形」。
PANTAさんはコレをレゲエで演ったが、三文役者はストレートな8ビートでヘヴィに聴かせる。

210また正夫さんのベースが堅実かつ剛健でいいんだ~。ベースらいしいベース。低音以外は何もいらない!って感じ。
昔はね、1992SUPER BASSを使ってたんだよ。ステージの上で私の1959と並べていたんだ。

230v「♪あやつり人形さ、人間なんて…」
しっかしいい曲だナァ。
300
さとっちょのヘヴィなビートがバッチリとマッチする。是夢のころからカッコいいドラムだな~って思ってた。

250ここでビックリするMCが…。
次の曲は「聖羅」というロッカバラード。昔からある曲で、ずっとバンド・アレンジで演奏してきたが、『主役だけじゃつまらない』というアルバムの中で哲さんはピアノをバックに録音した。
今回のコンサートではそれを再現すべく、ピアノを弾いた「タコ」こと高島田裕之というキーボード・プレイヤーを呼ぼうとしたが、それはかなわなかった。
私も最後期に一緒に演奏させてもらっていたので、久しぶりに会いたかったが、この哲さんのMCでもう二度とお会いできないことを知った。
このコンサートの数日前に亡くなったというのである。
タコさんは底抜けに明るい人で、腕も確か。後にマキさんのバンドでも活躍したと聞いた。
この場をお借りしてご冥福をお祈り申し上げます。

260この「聖羅」という曲は昔「おまえ」というタイトルだったのかな?

240v

古式ゆかしいロッカバラードの典型のような曲。そう、ロックのバラードはコレでいい。
情感豊かに絞り出すように熱唱する哲さんの姿が印象的だ。
310v
第一部最後。
「今日は特別よ!」と私に言っていた哲さんが最後に選んだのは「コルト63」。
270v
うれしいわ~。
哲さんが自作ミュージカルのために作った曲のひとつ。
この楽しく、ハードな曲が大好きだった。

290元々この曲のタイトルは「コルト●●」の●●にその時の年を入れることになっていた。
一番古いところで記憶に残っているのは「コルト'77」ぐらいかナァ。つまり40年以上前の曲ということだ。
今年は1963年でも2063年でもない。
「63」とは哲さんの齢というワケだ。若い!
ホント、身体を悪くされたと聞いていたが何のことはない、昔よりよっぽどパワー・アップしているし、声もよく出ている。何よりも歌がうまくなった!(失敬!)
昔から根性とエネルギーが服を着ているような人だった。

330その鉄人を支える鉄壁のバンド陣!

340シンプルにしてタイト。

350vハードにしてロマンチック!ああ、やっぱりいいナァ、三文役者!
320v
…と、コレだけ読んだらMarshall Blogをご愛読頂いている方は三文役者を見たくなったでしょう?
4月18日、新宿URGAに出演するので是非この日本のロックの生きる化石のようなバンドを体験してもらいたい。

三文役者の詳しい情報はコチラ⇒三文役者オフィシャルサイト

360v【特報!!】
チョット、これはスゴイよ!
大人のフジロックかサマソニか、はたまたHigh Voltageか?!
外道、頭脳警察、めんたんぴん、THE 卍、そして三文役者が一堂に会するスペシャル・コンサートが決定した。
おやじニンマリ。
6月28日、場所は新宿のスペースゼロ。
ここは2000年にJim Marshallを呼んで「マーシャル祭り」を開催した会場だ。
ん~、運命を感じるネェ~!

June あ~、今日はタップリ書いた!
<後編>はもっとサッパリいきます!

(一部敬称略 2015年2月21日 荻窪ルースターズ・ノースサイドにて撮影)

2015年3月25日 (水)

D_Drive in 平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業

久しぶりにお邪魔したのは五反田のゆうぽうとホール。
2011年のCLASSIC ROCK JAM以来。

10その昔はPat Methenyを観に来たナァ。プログラムを見ると…1983年だって。
私だってMetheny好きですから、ハイ。
1983年といえば『Offramp』の後ぐらい。このアルバム、邦題が『愛のカフェ・オーレ』とかいっていたっけ。
ナンノコッチャ?! 「Off-ramp」とは高速道路なんかの出口車線のことだ。
Metheyの作品の中でも最も好きな部類に入るな…。
何年か前にPat Methenyのソング・ブックってのが出たでしょう?分厚いヤツ。出版社のHal Leonardの友達に聞いたんだけど。Metheyは365日猛烈に忙しいので内容をチェックしている時間がまったくない。かと言って他人に任せたくない…ということで、「2日だか3日だか時間をくれ」…と言って出版社の一部屋にこもって全楽譜を自分でチェックしたそうだ。
その間、トイレ以外は部屋から出て来なかったとか。恐るべき集中力の持ち主らしい。
Marshall BlogではPat Methenyを扱う機会がないのでココで強引に持ち出して来てみた。
今日の記事はMethenyとはまったく関係ない。

15会場前からたくさんの人!正直、平均年齢高し。

20会場ロビーには寺内タケシさんのシグネチャー・ギターの展示。

40今日レポートするコンサートは文化庁と寺内さんの事務所が主催している。主旨はエレクトリック・ギターを通じて新進芸術家の育成を促進するというもので、『ELEKI GUITAR CONVENTION 2014』というタイトルが冠されている。
この「エレキ」というのがいい。
私も数行上に「エレクトリック・ギター」と記したが、「エレキギター」や「電気ギター」を一体いつから「エレクトリック・ギター」と呼ぶようになったのだろう?
私が若い頃は間違いなく「エレキギター」だった。
「正しい英語を使おう!」的なことを喧伝しているMarshall Blogだが、「エレキギター」という言葉はそのままでもいいと思う。
ナゼなら、完全に日本語になっていたから。
加えて、この「エレキギター」がクリエイトする「テケテケ文化」は日本独自のモノだと思っているのも理由のひとつ。
私はテケテケ・ブームの後の世代で、どとらかといえばあまり得意ではないが、そのブームに関しては大いにリスペクトしている。何しろ、当時のThe Venturesのレコードの売り上げはThe Beatlesの10倍もあったと言うのだから。
しかし、つくづく思うのは、エレキのカッコよさもさることながら、その素材となった曲のクォリティの高さだよね。
やはり今の音楽界は完全に名曲が枯渇していると思う。CMで70年代のロックがいまだに盛大に採用されているのは、かかる状況のひとつの明確な証拠であろう。
こうした企画を通じて新しい才能を発掘・育成することはとても大切なことだと思うのだ。

エレキギターアカデミー21の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

50開場と同時にほぼ満席。
今日のこの舞台に最初に立つのが…

60D_Drive!
Marshall Blog久しぶりの登場だ。

80_2 今日は持ち時間が短いゾ!ってんで気合を入れてシャッターを切る。

90Seiji

100vJCM2000 DSL100ECと1960A。アラアラ、フレットクロスが大分ヘタって来ちゃったナァ。

110vYuki

120vJCM2000 TSL100と1960A。

130vShimataro

140vEDEN WT-800とD410XST×2のフル・スタック。

150v…とフロントはMarshallファミリーでガッチリ固めて最高のエレキ・サウンドを出すのがD流!

160v

170v

180そして、そのフロント陣を遠慮なくグイグイとプッシュするのはChiiko!

155v オープニングは「Lost Block」。

190え、いきなりコレ?ってぐらいハードな曲。

200v客席の現場レポーターの言によれば、年配のお客さんはややビックラこいてたらしいが、コレでいいのだ。コレがD_Driveなのだ。
D_s41a0091

ヒョエ~、ベースの音がおっそろしくクリア!しまちゃんの細かいワザまですべてが耳元で鳴っているようだ!

220vピラピラと一糸乱れぬふたりのウルトラCにお客さんは二度ビックリ!

230大会場での演奏でSeijiさんもソロに気合を入れまくる!

240vキマった~!

250さぁ、早いものでいよいよ次は最後の曲!

260エ、省略してるんじゃないかって?
イエイエ、ホントなの。

270この日のD_Driveの持ち時間で演奏できる曲数は2曲なの。

280v2曲目はおなじみ、そして人気の「Cassis Orange」。

210

親しみやすくクールなメロディで、曲に合わせて頭を振ったり(ヘドバンではないよ)、身体を揺らすお客さんがたくさん!

290こうしたデカい会場でのD_Driveもいいもんだ。がんばれD_Drive!

320v…ということで、D_Driveの出番の後は、寺内さんが主宰する「エレキギターアカデミー」の受講生の選抜メンバーたちが登場して腕前を披露した他、西山毅さんのグループやクラシックの原善伸さんも登場した。もちろんヘッドライナーは「寺内タケシとブルージーンズ」だ。
個人的にうれしかったのは、ひっさしぶりに渡辺香津美さんにお会いできたこと。香津美さんはエレキギターのソロで「Milestones」や「Spain」をプレイした。
こうしてクラシック、ジャズ、メタル、エレキ等々、ギターを主役に据えた、実にバラエティに富んだ楽しいコンサートになった。
340v
さ~てさてさて、今週末は楽しみだよ~。
D_Driveとmintmintsとのダブルヘッドライナーのコンサートがあるからね。別名「Marshallまつりみたいな…」みたいな。
27日は下北沢のGARDEN、28日は厚木のThunder Snake。アタシは行きますよ。

それと、今年もYukiちゃんとChiikoちゃんが4月29日のSHOW-YAの『NAONのYAON』に出演することが決定しているからね。コレも楽しみ!

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

70
チョット2曲じゃあまりにも寂しいのでSeijiさんには秘密でパパラッチ画像をお届けしちゃうぞ!
リハの様子ね。

350逆リハで、押しちゃったもんだからD_Driveのリハの時間が思い切り短くなっちゃった!

360vでも、少しも慌てない4人。

370vさすが百戦錬磨のライブのプロだね。

380こんなことには慣れっこ…という一幕なのであった!アッパレD_Drive!

390vそれと…この日のヘッドライナー、ブルージーンズのベーシスト、杉田孝弘さんもEDENプレイヤーであることを申し添えておく。

160vs しまちゃんと同じWT-800を愛用している。
EDENプレイヤー…着実に増えてるよ~!

400(一部敬称略 2015年2月21日 五反田ゆうぽーとホールにて撮影)

 

2015年3月24日 (火)

FRUIT POCHETTE 『偉人-Clever Dick-』のMarshall~島紀史&福島克彦登場!

以前『ひめキュン祭り~大江戸アイドロール!SPECIAL』というイベントをレポートした
そのイベントに登場したFRUIT POCHETTEというふたり組がメッチャかっこよくてスッカリはまってしまったワケだが、そのふたりが今回新曲のPVを制作した。
今日はその撮影現場をレポートする。

10_3現場は川崎の撮影スタジオ。
コレがですよ、「KUROSAWA FILM STUDIO」という名の通り、黒澤明というか、その関連のスタジオなのよ!

15vエントランスには黒澤明の全作品のタイトルがズラリ…もうコレだけでテンションは最高潮!
うれしいなったらいれしいなッ!
ザッと数えてみるに全30作品中、22本観てた。

20_2私にとってのハイライトはやっぱり東宝に移籍して撮った1952年の『生きる』から1965年の『赤ひげ』までだな。
もちろんそれ以前の『酔いどれ天使』も『野良犬』も大好きだし、直後の『どですかでん』も観てるけど、超初期の作品と最後期の作品は観ていない。
初めての黒澤作品は父に連れられて、今は無きテアトル東京で観た『七人の侍』だった。私はまだ10歳で「野伏り」なんて言葉すら知らなかったが、「なんて面白い映画なんだ!」と感激し、志村喬や宮口精二のあまりのカッコよさにシビれた。
『デルス・ウザーラ』はロードショウ公開で中学一年生の時にひとりで有楽座へ観に行った。

最近はマンガ映画でよろこんでいるいい大人をたくさん見かけるが、コレは決して大ゲサな話ではなく、「人間」として生まれて来て、『七人の侍』を観ずして死んでいくほど不幸なことはないだろう。
ましてや日本人なら尚更だ。こんな映画を原語で楽しめるのだから。
反対にこれから観る人がうらやましくて仕方ない。
私は何回観たかな?軽く20回以上は観ていると思う。DVDになってから回数が尚増えた。今でも年に何回かは観ている。
数年前、ロンドンで『Seven Samurai』のDVDが3ポンドほどで売られていたので、それも買って来た。侍や百姓のセリフがどう英訳されているか知りたかったからだ。
ところで、『Seven Samurai』は正式な英題なのだが、どうして「Samurai」が複数形にならないのだろう?「Samurai」は固有名詞なのだろうか?それとも「七人」でひとかたまりということなのだろうか?
海外でも普通に公開されている超有名な黒澤映画だけに、映画好きの外人と話す時、時々話題が黒澤作品に及ぶことがある。
で、ある時「ラッシャマン」について訊かれた。「ラッシャマン」って何だろう?黒澤に戦隊モノなんてあったか?と不思議に思いながら彼の話しを聞いているウチにそれが『羅生門』であることがわかった。
私がいつも苦労している「原題問題」の逆のパターンだ。
他の作品はどうか…
『用心棒』が『The Bodyguard』、『隠し砦の三悪人』が『The Hidden Fortress』、『悪い奴ほどよく眠る』が『The Bad Sleeps Well』、『どん底』が『The Lower Depths』等々、直訳かそれに近いもの、あるいは原作のタイトルを転用しているもの(『どん底』の原作はゴーリキー)が多い。
では、ロック・ファンにクイズ。
『天国と地獄』の英題は何でしょう?
この作品はエド・マクベインの『キングの身代金(King's Ransom)』が原作だが、映画の方がはるかにおもしろい。
ここは『天国と地獄』だから、直訳して『Heaven and Hell』と言わせたいワケ、私としては…。
コレ、英題は『High and Low』という。
♪シンミアソ~ヨーラシンガッ!
あ~またこんなに書いちまった!

30ポスターのミニチュアも制作順にズラリと並べられていた。

40_2撮影現場のスナップ写真もたくさん飾ってあって一枚一枚丹念に見入ってしまった。

50_3そんな高いテンションを保ちつつ撮影スタジオに入ると…さらにテンション上が~る!
見よ!Marshallの壁!
もうコレだけでこのPVが名作になること間違いなし!

60スタートを待つ出演者とスタッフ…。

70_2カメラはいいか~?ピント送り頼むぞ!照明は大丈夫か~?オレはパンフォーカスにうるさいからな。
あ、外野なのにナゼか気分は黒澤明!
黒澤明はパンフォーカスにこだわった。被写界深度を確保するために露出を極限まで絞らなければならず、モノスゴイ照度のライトが使用された。そのため、室内の撮影現場は灼熱地獄だったらしい。
今日はなかなかの暗さ。開放で撮っても果たしてフルポシェの動きの速さに付いていけるシャッター速度が確保できるかどうか…。

80_2そんなカメラの心配をよそに楽しそうに談笑する出演者。

90さぁ準備OK!ドキドキするな~。

110_2いよいよ始まった~!曲は「偉人-Clever Dick-」。またしてもタイトルがいい!

120今日も元気なFRUIT POCHETTEのふたり!

130_3寺谷美奈ちゃんと…

140v…東志栞ちゃん。

150vギターは我らがノンちゃん、島紀史。今日は「シマノンネタ」はお休み。

160v久しぶりのMarshall Blog登場の福島克彦。

170_3ベースは勝己。

180ドラムはKEN'ICHI。
リズム隊の二人は以前Marshall Blogに登場しているLOKAからの参加。

190v曲はもちろんハードで軽快なスピード・チューン。

200vフリの大きい華麗なダンスも相変わらずだ。

210vそして、その激しいアクションがバッチリとシンクロするところが快感!

220_2本番の合間には振り付けの確認に余念がない。

230_2次のテイクいってみよ~!

240_2ノンちゃんはシェイプも仕様もチューニングもいつもとは大きく異なるギター。

250_2でもMarshallだけは変わらない!見よ、この衣装!ノンちゃんの正装なのだ。

260v下手で狂ったように編まれまくる福島さん。汗が滴り落ちる熱演はいつもと何も変わらない。

270_2イヤ~、それにしてもスゴイ。いくら若いたってこれだけ動くのは大変ですよ。下手をするとボクシングの1ラウンドよりゼンゼン激しいのでは?
やっぱりシャッター速度が追い付かん!

280_2もちろんリズム隊も一心不乱に動きまくって「偉人」を演出する。

290v

300_2休憩。
水分補給は欠かせない。

310_2髪の毛をリセットして…

320_2ギター・チームはその間、談笑。またDeep Purpleの話しかな?

330_2撮影再開。
延々と創作活動は続く…。

340_2そして出来上がったのがコレだ!見どころ満載。是非ご覧あれ!
カッコいいよ~!Marshallのセットにも注目してね。イヤでも目に入ると思うけど!

やっぱりロックはMarshallだね~。

FRUIT POCHETTEの詳しい情報はコチラ⇒Officila Web Site

島紀史の詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Web Site

350_2(一部敬称略 KUROSAWA FILM STUDIOにて撮影)

2015年3月23日 (月)

芸術の春・依知川風人の世界~ASAKUSA COLLECTION vol.2から

コンピュータに向かって一日座って作業をするのはいいんだけど、足腰が弱っちゃって…。
ということで寸暇を惜しんでウォーキングにいそしんでいる…なんて言うとさぞかし懸命に運動しているように聞こえるかもしれないが、さにあらず。
ハッと気がつくと夕方になってしまって、やれ寒いだの、天気が悪いだのと運動ギライの輩は常にサボりがちなのである。
それでも、ウチの周囲は歩くに魅力的なコースが少なくなく、もっとも回数多く歩き回っているのが下の写真のエリアである。
隅田川は不幸にして関東大震災と東京大空襲という2大惨劇の舞台になった場所であることは重々承知しているが、吾妻橋から厩橋の方面に見える光景は、お茶の水の聖橋から見る秋葉原方面の景色と並ぶ私のお気に入りの「よき東京」の風景なのだ。
隅田川にかかる橋はロンドンのテムズ川にかかる橋と同様、どれも形式が異なり、「大都会を流れる大きな川」という共通項もあって、イメージをダブらせてしまうが、これら隅田川の橋が大正11年の海軍軍縮条約の産物として架けられたことはあまり知られていないようだ。
このあたりの話しはまた別の機会に触れたいと思う。

10そのウォーキング・コースにこんな施設があるとは知らなかった。

20浅草水上バスのりばの裏にある…

40「隅田公園リバーサイドギャラリー」という台東区の施設。

60v_2 ここで3月21&22日の2日間にわたって開催されたのが『ASAKUSA COLLECTION』というアート展。
略して「アサコレ」だ。
今回で2回目の開催となる。
「芸術」は秋だけじゃないつーことよ!
ちょうどfacebookでは、作家が自分の作品を1日3つずつ5日間公表していき、知り合いのアーティストを紹介してバトンを渡し、アートの輪を広げていく『5 DAYS ART CALLENGE』というアート・ムーブメントにちょうど参加しているところ。
え、私が一体何のアーティストかって?
それはコッチを見てチョーダイ!
Shige Blog】 5 DAYS ART CALLENGE <DAY1>

50_2さぁ、アサコレにお邪魔してみよう!
「うなぎの寝床」のように細長い空間に42組のアーティストが自慢の作品を披露した。
アートの他にもファッション・ショーや音楽やコメディ等々、出展出演者は総勢60にも及ぶ。
入場無料。

70お目当てはコレ。
依知川風人という書道家の展示だ。

80このお方が依知川風人さん。
なんで、書道家がMarshall Blog?と不思議にお思いの方もいらっしゃるかもしれない。
実は依知川さんは近藤真彦や沢田研二のバンドにも在籍していたベーシストで、長年EDENのベース・アンプを愛用してくださっているのだ。
そして、依知川さんのバンドは、ギターの方も1987をご愛用頂いているBARAKAというトリオ・バンド。1997年の結成以来、北米、ヨーロッパ、アジアの各地で演奏を重ねてきたベテラン人気バンドだ。
その依知川さんのもうひとつの顔がこの「書道家」なのだ。

90v 隅田公園は「桜」の名所。もうソロソロ咲き出すころだ。
ということで桜をモチーフにした作品が並ぶ。

100私、実は達筆なんです。父も祖母も字がウマかった。
もちろん自分ではそうは思わないけど、以前は事務所で、誰が書いたかわからないきれいな字のメモは大抵私のところに持って来られて、私が書いたものかと確認されたものだ。そのメモの字は大抵私が書く字より数段上手だったけどね。
ま、字に自信がないワケではない。でもそれはペンの話し。
毛筆となるとまったくダメ。
冬休みの書初めの宿題がイヤでイヤで仕方なかった。

160
だから、こうした依知川さんの作品を目の当たりにすると圧倒されるね。

170
力強い中にとても柔らかで可憐なテイストが見え隠れしているところが何とも魅力的だ。
180v
これは連作。
「春」、「麗」、「隅田川」とくれば滝廉太郎の「花」だ。だから真ん中の楽譜も「♪ソ~ソド~ドレドシラソ~」と「花」のメロディになっている。
ベーシストなのにト音で書いてくれているところがうれしい。

110カリグラフィだけでなく、こんな抽象画も手掛けている。

130v コレなんかちょっとジャクソン・ポロック風?

135v 照明の関係で、正確な色が出ないのが惜しい。

140Miles Davisの『Kind of Blue』のオリジナル・ライナー・ノーツはピアニストのBill Evansが書いているが、そこに「Japanese visual note」のことが書いてある。
その中でEvansは「そのアーティスト(実際に「artist」という言葉を使っている)は、無意識で、自然でなければならない」、「不自然な筆運びや邪念があれば線や紙が破壊されてしまい、修正することは不可能となる」…的なことを書いている。
これは墨絵のことを指しているのだろうが、確かに絵具をジャンジャン重ねていく西洋式油彩とは技法も精神もまったく異なるもので、おなじことが書道にも言えるだろう。
145
また、Eric Dolphyに「一度空間に放った音はもう二度と取り返すことはできない」的な名言があるが、一旦紙に筆を降ろしたが最後、後戻りはできない書道はDolphyの言葉に通じるところにあるような気がする。

165
John Coltraneが大好きだという依知川さんのこと、そういった精神が心に宿っているに違いない。ColtraneはEvansともDolphyとも活動していたのだから。

150…と思ったら、コレは邪念か?!
依知川さんのバンド、BARAKAの告知チラシが作品に混ざって展示してある!
…というのも来る4月18日、BARAKAのライブの通算500回を記念するコンサートが開催されるのだ!
もちろんMarshall Blogで取材を敢行する。楽しみ!

190BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA Official Web Site

依知川さんはD_DriveのSeijiさんに、「アサコレ」はオーストラリア在住のBARAKAファンのChisayoさんにご紹介頂いた。
おふた方にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。

200せっかくなのでもう少しアサコレを見てみる。

210ファッション・ショウのリハ中。

220オ!こんなんみっけ!
Jimi HendrixやらBob Marleyやら…

230ナンダこれは?

235コレは消しゴム版画。

240作者は鈴木絵里沙さん。
高校生の時にナンシー関の消しゴム版画に影響を受けってセッセと授業中に鍛錬を重ねて技術を身に付けたそうだ。
手に持っている彫刻刀一本ですべての作品を仕上げるそうだ。
コレ、小さい曲線とか大変だよね~。
お見事!とても私にはできん!

shirusiの詳しい情報はコチラ⇒Instagram

250コチラはカツラ屋さんとプロマイド屋さんのコラボ。
カツラをかぶって写真を撮っちゃおうという企画。
270
カツラは仲見世通りのコマチヘア、そして写真の方はアータ、大正14年創業の日本で最初のプロマイド屋さん、マルベル堂だからね。すごいコンビだよ。
「ブロマイド」か「プロマイド」か…ていう話しは昔からあるけど、マルベル堂さんが「ブロマイド印画紙」を写真にしたものが「プロマイド」としているそうである。要するに原料が「ブ」、製品が「プ」ということだ。

260マァ、とにかく種種雑多、色んなものが展示してあって滅法おもしろ。

280写真や手芸品…

290アクセサリーから衣類…

300こんなのどうよ!

310「毒りんご飴」。
りんご飴のオブジェ。確かに「毒」のあるアイテム。

320

330作者は鈴木ひっとこさん。
350
「日野日出志風?」といったら喜んでいらっしゃったけど、どういう感覚?すごくいい!
日野日出志もよく子供の頃読んだけど、どうしても思い出せないマンガがあって、アレなんだっただろう?
舞台は万博会場だったから1970年(昭和45年)だったんだろうナァ。夜になって万博の会場でナンカの戦いが展開するんだけど、ちょっとエロチックな作風だった。
戦車が女性の尻の形をしていて、武器が「屁」なワケ。ちょうど冒頭に掲載したアサコレのペーパーの絵みたいなヤツ。
朝になると主人公は太陽の塔の目玉の穴のところで目が覚めて、「ナンダ夢だったのか?」という話し。後は思い出せないんだけど、ずいぶんおかしなものがたくさん出てきた。
その時から2度とお目にかかったことがない。
子供には十分刺激的だったんだろう、ほんの一部分とはいえ、アレから45年近く経っても覚えているんだから。
それぐらいインパクトがあるんじゃない?このひょっとこさんの掃除機。

340これもひょっとこさんの作品。
日本の伝統的な図柄なんだけど、素材がイヤホンや電源ケーブルになってる!カッコいい!

鈴木ひょっとこの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

360vひと際目を惹くヴィヴィッドな壁面!

370居心地のよさ、心地よさを制作のコンセプトにしている水彩画。

380作者は仲鉢恵子さん。
展示しているのは1号(ハガキ大)の似顔絵。
マァ、なんともポワンポワンした意匠と色使いで、たしかに心地よい。
一度見たら気分は「♪あったかいんだから」!

仲鉢恵子の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

390入口の広場では様々なパフォーマンスが披露されていた。

400おもしろかった~。
いよいよ春か…また暑くなってイヤだナァ。

アサコレの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

410(一部敬称略 2015年3月22日 隅田公園リバーサイドギャラリーにて撮影)

2015年3月20日 (金)

【号外】Kelly SIMONZ~New DVD 『HOLY WINTER LIVE 2014』発売!

過日Marshall Blogでレポートした、昨年末に開催されたKelly SIMONZのクリスマス・コンサート『HOLY WINTER LIVE 2014』。

10_2そのもようを収録した同名のライブDVDが発売された!
30

コレがそのDVD。
正式なタイトルは『TOKYO KINEMA CLUB "THE 8TH" HOLY WINTER LIVE 2014』。
110分で25曲が収録されている。
ジャケットがいいね~!写真がいいね~!
Marshallの壁をバックにピックを持った右手を高く上げるKellyさん。
雪がスゴイ!実際にはこんなに降ってなかったんですよ~。
40v_3
ディスクはピクチャー仕様。
内ジャケに使われている写真もいいね~。しっかりとMarshallウォールが写り込んでいて雰囲気タップリ!
誰が撮ったのかな~?
Kellyさん、ありがとう!
50
何しろ110分にわたってKelly SIMONZの魅力がテンコ盛りだ!
Marshallの壁だけでなく、次々と持ち替えるギターにも注目。
それにしても、やっぱりロック・コンサートのステージはMarshallの壁だね~。

最近はヘビメタのバンドのコンサートでもステージ上にアンプを見かけないケースがあるようだが、信じられんよ、まったく。
あまりにもステレオタイプ丸出しなことを言うのはヤボなのでイヤなんだけど、やっぱりホンモノのロック・ギターはオール真空管のギターアンプのサウンドに限るよ。そして、Marshallの壁。
これでキマリ!
♪Who could ask for anything more?
20

さて、このDVDには当日ステージに登場した9歳のギタリスト、Keiji by ZEROの演奏も収録されている。

60v_2そのkeijiくん、ナント、明朝(21日)テレビに出演する!
番組はTBS系列朝8:00の『知っとこ!』。
「世界の朝ごはん」のヤツ。
楽しみだ!

Keiji by ZEROの詳しい情報はコチラ⇒Keiji by ZERO facebook

70Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

HOLY WINTER 2014のレポートは…
<前編>はコチラ
<後編>はコチラ

80じゃ、明日の朝ね!

BLIND BIRD~New Year, New Era Blind Bird Tour 2015 Final

絶好調のBLIND BIRD。

10昨年サード・アルバムをリリース。その力作、『仮想粒子』を引っ提げて今年念頭からスタートしたツアーが2月上旬に終了した。
今日のレポートはその千秋楽のもようだ。

20cd桐嶋直志

30v_2Yu-ya

40v河野充生

50v山口'PON'昌人

60vオープニングは『仮想粒子』のリード・チューン、「hi-lite」。

70vノッケからのハイライト・シーンで切れ味鋭いYu-yaのギターが炸裂する。

80vもちろんMarshall。
長年Vintage Modern2466を愛用してきたが、最近はオリジナルのJCM800 2203にハマっている。

90v同じくニュー・アルバムから「初触」。
「僕のいた場所」、「再生」と続け、孤高のロック・ヴォイスを会場に響かせる直志さん。

110曲を大切にしたクールな計算のもと、音列を編み上げるYu-yaくん。このバンドでのYu-yaくんのプレイには「引き算の美学」を感じる。

120v歌うようなラインでバンド・サウンドをキッチリと締め上げるのが河野さんのベース。
モノスゴイ存在感!

130vこの疾走感はいつ来ても爽快そのもの!

140v説明不要のPonnishドラミング!
アンコールでひと波乱あろうとはこの時誰が想像しただろうか?!

150「Sunny Rain」、「Pride on the Street」、「Wonderful World」、「領域」、「星座」…と、『仮想粒子』収録曲で中盤をガッチリと固める。

160v『仮想粒子』好きの私としては実にうれしい展開!
こうした迫力のライブ・パフォーマンスももちろん素敵だが、このアルバムの曲は緻密に作り込まれたCDでも味わってもらいたいものだ。2度おいしいこと請け合い!

170ソロ・コーナーも充実。

180Yu-yaくんのギター・ソロ…

190v河野さんのベース・ソロ。
こういったコーナーは器楽演奏能力の高いバンドのコンサートの大きな楽しみのひとつだ。

200「バラバラ」、「帽子の影」、「Earth Below」…

210…新旧の曲を巧みに織り交ぜる構成もウマい!

230v本編最終コーナーの入り、「凡才」、「Blind Bird」を披露。

220

歌に、ギターに、おしゃべりに、とエンターテイナーぶりを存分に発揮する直志さん!

240セカンド・アルバムから「桜一片」で全15曲で組み立てた本編の幕を下ろした。

260vアンコールでは異変が!
Pon'sなるバンドが登場してひと暴れ!

270ボーカルの山口'PON'昌人。

275vギターの河野充生。

280vベースはYu-ya。

290そしてドラムは桐嶋直志!

300vなかなかの安定感で「BAD FLOWER」をプレイ。会場が湧き上がったのは言うまでもない!
しかし、ドラマーって歌のウマい人が多いナ…そうる透、工藤哲也、丹菊正和…Carmine Appice、Roger Taylorもか…。

310その他アンコールでは定番の「デタラメデモラヴ」と「Still」を演奏して、この日のエキサイティングなショウ、そしてツアーの最後を締めくくった。

320vBLIND BIRDの詳しい情報はコチラ⇒BLIND BIRD Official Web Site

100

(一部敬称略 2015年2月15日 渋谷CHRSEA HOTELにて撮影)

2015年3月19日 (木)

諸藤英太郎 Plays NATAL in Coffee Dance6〜光陰矢の如し〜

私は生まれも育ちも東京なんだけど、完全に東京の「東」の人間なんだな。ロンドン式に言えば、「イースト・エンド」出身。
呉羽山を境に、地区を呉東/呉西と呼び分ける富山あたりと違って、どこからが東京の「東」で、どこからが「西」になるのかはわからないが、中野から先はいまだにすごく西の向こうというイメージがある。
ところで、「城西」とか「城南」なんていう東京23区を地域分けしているかのような呼び名をホンノ時々耳にするが、アレはなんだろう?「信用金庫」用語なのかしらん?

そんなだから、下北沢あたりも私にとっては最近までかなり未開の地の部類に属していた。
否、今でもそうかな…?
基本的に仲良しのミュージシャンがどこかのライブハウスに出る時以外には「絶対」と言っていいほど下北沢に赴く機会はないもんな。
考えてみりゃ下北沢だけでなく、正直、コンサート会場やライブハウスのない街にはほとんど行かないと言った方が早いか…?完全に仕事のエリアの中だけで生活していることになる。誰でもそうか?
で、下北沢は「演劇の街」ということで、小さな劇場がたくさんあることはもちろん予てより知っていた。
犬神サアカス團が参加している『TOKYO BAKA EXPO 2014』を開催している小劇場「楽園」なんてのも初めてお邪魔した時にはその雰囲気に度肝を抜かれた。「こういうところがあるのか…」…と。
しかし、そうしたスペースで毎晩命を削るようにして繰り広げられる演技や演奏は押しなべていいものが多い。「ウエスト・エンド」というより「オフ・オフ・ブロードウェイ」っていう感じかな?
そうした街にピッタリの出し物を観に行ってきた。
『Coffee Dance6~光陰矢の如し~』という音楽と踊りのショウ。

10v場所はアレイホールというマンションの一室を利用したような感じのスペース。お世辞にも広いとは言えないが、立錐の余地が全くないほどの満員で、熱気ムンムン!
下の写真の3人が奏でる音楽に合わせて歌やら踊りやらが飛び出してくる。

20ミュージシャン&俳優の諸藤佳子。楽器はピアノとアコーディオンを担当。
佳子さんと後出の舞踏家の田村裕子が中心となって2002年からシリーズで上演されている。

30マリンバとパーカッションのりへい。

40ドラムは諸藤英太郎。

50vドラム・キットは愛用のNATALのアッシュ。

60色々な現場で活躍する英太郎さんだが、いつでもどこでもNATALを愛用してくれているのがうれしい。

70長いキャリアと楽器に関する豊富な知識が英太郎さんにNATALを選ばせた。もはや英太郎さんの身体の一部だ。

803人の腕利きの楽団員を背景にたくさんの芸達者が登場。

90このショウの狂言回し的な存在、松尾マリヲ。
ショウ自体にはストーリー性はなく、歌と踊りのバラエティ・ショウといった趣。

100幾種類にも及ぶ衣装を身にまとったダンサーが入れ替わり登場してキレのよい踊りを披露する。
ダンサーは先の田中さんの他に、藤田さくら、小沼葉子、荒木祥知の面々。

110

120こんな仕掛けも登場。

130りへいさんがジャンベに持ち替える。

140踊りは田村裕子さん。先述のこの企画の中心人物だ。英太郎さんとのイキもバッチリ!

150ジャズのシーケンスも登場する。

160「Cheek to Cheek」他で独唱するは、えがわたかこ。

170vドラムから離れて英太郎さんが演技をする場面も!

180v

1904本マレットでテクニカルなプレイを展開するりへいさん。
マリンバの音っていいよね~…大好き。
この楽器をごく自然に、そして破天荒にカッコよくインストゥルメンタリゼーションしたFrank Zappaはやっぱりエライ!

200演奏と同時に表現豊かな芝居をしているかのような佳子さん。

210vそして、緩急自在なスティックさばきを見せてくれた英太郎さん。
ベースがいないのが残念!次回はゼヒ。

220決して凝った照明設備ではないが効果は満点!

230vでも写真は撮りにくい!

240vこんな林家正楽のようなアトラクションも飛び出した。

250そして感動のフィナーレ。

260踊りに…

280歌に…

270
…と楽しく充実した内容のショウだった。
下北沢恐るべし!

290フィニッシュ!

300v詳しい情報はコチラ⇒クロカミュズ公式ウェブサイト

310NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年2月7日 下北沢アレイホールにて撮影)

2015年3月18日 (水)

【追悼】Andy Fraserのこと

まただ…。
またロック界はひとりの偉大なミュージシャンを失ってしまった。
Andy Fraser…2015年3月16日永眠。

今日は予定を変更して、ロック史に偉大な足跡を残す名バンド、FreeのベーシストにMarshall Blogでは未公開の写真を交えて追悼の意を表すことにした。
1_30v
AndyがMarshallの創立50周年を記念するコンサート『50 YEARS OF LOUD LIVE』に出演したことは詳しくレポートした通り。

50 YEARS OF LOUD LIVEの詳しいレポートはコチラ⇒Marshall Blog

私は決して熱心なFreeのリスナーではなかったが、ロックを聴き出した頃はご多分に漏れず『Fire and Water』や『Free Live』等の前期の作品は聴いたものだ。
その頃、私はPaul Rogersの声とAndy Fraserのベースが好きで、AndyがFreeを脱退した後、Chris Sppedingと組んだSharksというバンドのレコードが聴きたくて当時ずいぶん探し回ったが、手に入れることができずいまだに聴けていないことは以前にも書いた。
そんなだから、このMarshallの記念コンサートにAndyが出演するということを知った時はとてもうれしかった。

そして、コンサートの前日、通しリハをやっているテムズ川の南のバーモンジーというところにあるスタジオに赴いた。
ライブハウスのイベントじゃあるまいし、律儀にリハは逆順でプログラムされていた。
Andyが参加するGlenn Hughesのセットは本番ではトリの登場だったので、リハの順番が一番最初で、かなり早い時間からスタジオに入っていたようだった。
それでもAndyもGlennは下の写真の通り元気モリモリ!

1_10正直言うと、私にとってのAndy Fraserは『Fire and Water』のジャケットの左端の人だったので、スタジオに入った時、ベースを弾いている人がAndyのホンモノだとはパッと見わからなかった。
それにリハが終わるとすぐにお帰りになってしまったので挨拶することもできなかった…後悔している。

ちなみにこのアルバムの一部はロンドンのTrident Studioで録音されている。ということはFreeの4人もあのスタジオにつながる細い路地を歩いていたのか…。

1_15cdAndyのミュージシャンとしてのキャリアは大変長く、Alexis Kornerのお嬢さんと学校で知り合い、それが縁でAlexisの推挙でJohn Mayallのバンドに加わったのはAndyが15歳の時だったという。
さらにAlexisのつてでFreeに参加することになった。
Andyは1952年生まれ(私よりたった10歳上なだけ!)なのでFree結成時には16歳…ということになる。
Andyだけでなく、1968年のFree結成時、全員が10代だった。結成の翌年、20歳と19歳と18歳の若者がリリースしたのが『Tons of Sobs』なのだ。
信じられん!

1_20リハーサルの翌日、Glenn Hughesに「この人がいなければ私はベースをやっていなかった!」と紹介されウェンブリー・アリーナに颯爽と登場したAndy Fraser。
FreeはThe WhoやDeep PurpleのようにMarshall史に頻出するバンドではないが、Marshallが自社の製品を使ってもらったことに対し、大きな誇りを持てるバンドのうちのひとつだ。
1_70v
今、コレを書きながら『Tons of Sobs』を聴いているのだが、まさにウェンブリーで聞いたAndyのベースはこの音だった!
しかし、こうして改めて聴くと最高にカッコいいな…思わず聴き入って作業する手が止まってしまう。コレで18とか19歳か。

1_40パワフルに「Mr. Big」を歌ったのもすごく印象的だった。

1_40v

AndyはFreeを2回脱退した後、Sharks他いくつかのバンドを経てアメリカに渡り、プロデュース業に携わっていたが、HIVとガンを併発し病魔との闘いを余儀なくされた。
それゆえ目立った活動の情報が、我々一般人の耳に入ってくることはなかった。
このウェンブリーのステージは、Glennからもアナウンスがあった通り「Andy Fraser」の復活を告げるものであり、その事実に偽りなく、自分のバンドを引き連れて来日したことも記憶に新しい。
それなのに…。

1_60またひとりロック・ジャイアントがこの世から姿を消したことこそが本当に「tons of sobs」なことだ。ゼンゼン「All Right Now」じゃない。
心からご冥福をお祈りします。

1_50v

(敬称略 ライブ写真は2012年9月21~22日ロンドンにて撮影)

2015年3月17日 (火)

We Love Loud!

Marshallロゴの入った小さなビニール袋…なんでしょう?

1_img_0002これまたMarshallロゴの入った小さな筒…ライト?流行のUSBメモリー?

1_img_0013ジャーン!耳栓でした!誰が爆音を出しているのかな~?

1_img_0018みなさんもコンサート会場の大音量には十分注意してくださいね!

※この耳栓は非売品です。

2015年3月16日 (月)

JOHNNY A. Live in Japan

コレは珍しい。
私も長年この仕事をしているけど、初めて見る光景だ。

10ナニがかと言うと、ステージに1962 Blueasbreakerが3台も並んでいる!
まるで1965年にタイムスリップした感じ?…って私はその頃のことは記憶にないけどね。3歳だった。
今年は2015年…そう、実は1962が発売されて50年が経ったのだ!
1959や1987なんかもそうだけど、50年も姿を変えずに生き残っている工業製品なんて滅多にありはしない。
50年前の車や飛行機に乗るなんてことはまずないもんね。
その点、楽器はスゴイ。
Les PaulやStratocaster等の名器もそうだよね。進歩がないと笑わば笑え。
いかにオリジナルの商品がパワー秘めているかがよくわかる。それはコレらの楽器が作った音楽にこそパワーがあって、どんなに時代が移り変わろうとも魅力が褪せないからだろう。

今はデジタル技術の進歩で色んなものが出ているけど、果たして50年後に残っているか…?
残念ながら私はそれを確認すことはできないが、きっとギターを嗜んでいるであろう孫が私の墓前に報告に来てくれることだろう。
「ジイちゃん、残ってないよ。でも1962は2065年の今も元気だよ!」って!

15そして、今日の主役はボストン出身のJOHNNY A.。
120v

今回が2度目の来日。
2月の上旬に東京のCotton Clubにおいて2日間にわたり4回のステージをこなした。

30バンドのメンバーは…
Evan Coniglio

40Marty Richards

50Greg Tawa

60そして、JOHNNYはいつでもMarshall。

70レギュラーの1962が2台。

80足元のようす。

90ケーブルはカール・コード!
あ、ちなみに海外では「シールド」という言葉は通じないので注意…イヤ、少なくともイギリスでは通じない。「コード」もきいたことがない。「シールド」は日本語じゃないかな?「シールド」には「電線」的な意味はないからね。
「shielded cable」なら通じるかもしれない。
イギリスではギターとアンプつなぐ線のことを何と呼ぶかというと、「guitar lead」といいます。
ついでに言っておくと、Marshallアンプのリア・パネルのヒューズホルダーに「MAINS」って表記があるでしょ?これはイギリスでは「電源」という意味。
だからイギリスでは「電源ケーブル」のことを「mains lead」と言います。
以上、「マーブロ英語教室」終わり!

95v以上、ツイン・ギターのカルテットというメンバー構成だ。

100コレは昨年の6月にリリースされた最新作の『Driven』。レコ発記念来日にはちょっと日が経ってしまっているが、当然アルバムから数局が演奏された。

290cdコレがですね~、とにかくウマいの、ギター。
勉強不足で恥ずかしいんだけど、今回初めてJOHNNYのプレイを観て、聴いたんだけど、べらぼうにウマい!
Gibsonから「JOHNNY A. Soecial Edition」なんてシグネチャー・ギターを出しているぐらいだから、ウマいのはまず当たり前なんだけどね。

1_s41a9220 JOHNNYはMingo Lewis(SantanaやAl Di Meolaのパーカッション)、Peter WolfやBobby Whitlock(Delaney & BonnieやDerek & the Dominosのキーボード)のサポートを務めキャリアを積んできた人。Peter Wolfとは7年も活動を共にし、レコーディングやワールド・ツアーを通じ活躍してきた。
アメリカにはこういうのがゴロゴロしてる。

S41a9252 終演後、会場でバッタリお会いした、超大物アーティストのサポートを長年務めている有名な日本人ギタリストの方も「この人、ウマいですね~!」とかなり驚かれていた。

110ここでいう「ウマい」というのはもちろん「速く弾ける」とか「複雑なフレーズをラクラク弾く」とかそういうことではなく、とにかく弾くギターのメロディと音が「歌」になってるんだよね。1本のギターが「音楽の塊り」になっている。
恐らく、完全なアドリブ・パートを除いては、全パート、全ステージ同じように弾いたと思う。そういうカチっとしたキメ細やかさが見て取れるんだけど、それがゼンゼン窮屈じゃない。

130v海外のウマいギタリストって、みんなこういうテイストを持ってるんだよね。日本のウマい人と明らかにフィーリングが違う。
SatrianiとかSteve Vaiなんかモロにそういう感じだし(実際、JOHNNYはVaiのFavored Nationsからアルバムをリリースしている)、Paul Gilbertもそう。Zakkですらそういう感じがする。
ギターを演っている一部の方にはおわかり頂けると思うのだが、日本のギタリストのプレイよりも海外のギタリストのプレイをコピーする方が難しいと思ったことはないだろうか?日本人のギタリストだと、何となくやっていることが見えるんだけど、海外のギタリストはそうはいかない。少なくとも私の「低性能耳」はそう。
もう一度言うが、それは「速く弾く」とかいう意味においてではありませんよ。ヴォイシングとかフレーズの弾きまわし方の感覚がゼンゼン違う。
下手な比喩を用いれば、日本人は「線」でギターを弾いているような感じで、対して海外のギタリストは「面」で弾いているようなイメージなのだ。
190
バック陣の腕も当然第一級。
ベースのEvanもウマかったナァ。派手なことは一切しなかったけど、実にベースらしいベースで音も素晴らしかった。

140vMartyはドラム・ソロも披露した。

150vもうひとりのギターのGregはほとんどバッキングに徹していたが、数回まわってきたソロ・パートでは大爆発。
かないコンテンポラリーなプレイで、コレまたカッコよかった!
1_s41a9562
Zappa Plays ZappaのJammie Kimeなんかもそうだったが、海外のバンドでバッキング・ギターを担当している人って指示がない限り絶対に前に出て来ないんだけど、イザ出番が回ってくると「ココぞとばかり」大抵すさまじいプレイをするんだよね。

160Gregも1962だ。スタンダードなBluesbreaker。

180実は今回のMarshallはすべて日本国内で用意したもの。
JOHNNYはいつもは異なるモデルを使っている。
その愛用のMarshallの情報をJOHNNYが送ってきてくれたので紹介する。

200Handwiredシリーズの2245THWのハーフ・スタックが2セット。
JOHNNYはいつでもステレオでギターを弾くのだそうだ。
キャビは…皆さん、お気づきかしら?スモール・ゴールドのロゴ、ソルト&ペッパーのフレット・クロス。そして、左上に付いている「100」のプラーク。
1960AHWに見える…でもそうではない。
さて、間違い探し…答えは後で!

210コチラはそのバリエーション。
やはりコレも上と同じく1960HWのモディファイではない。

230実は、これらのキャビはJOHNNYのハンドメイドなのだ。

240ベアウッド状態のキャビ。
上部のキャビティは、インプット・ジャックプレートのためのもの。

250こんなプレートが仕込まれる。構想自体は普通の1960A/Bと同じ。プレートに使われている文字のフォントやプレートのプレキシ具合まで実にそれっぽく作ってある。

260搭載スピーカーはCelstionのAlnico Gold。
ハイ、ここで種明かし。これらのスピーカーは実は10"。
実はコレ、4x10"用のキャビネット(入れ物)にロードされている。
すなわち、1960より小さいサイズなのだ。
ココで今一度上のハーフ・スタックの写真をご覧になれば納得頂けると思う。

270ゲストで呼ばれて軽く弾くようなときには同じくHandwiredシリーズの1958Xを使用する。この1958XにもCelstionのAlnico Goldが搭載されているそうだ。
また、ソロやデュオ等、小さな音量で演奏する機会には手前のJTM1Cを2台使う。
いつもステレオ。
こっちも音良さそうだな~。

280レパートリーはもちろんオリジナル曲が中心だ。
曲はシンプルでストレート、しかし深い。それを最高のギター・トーンで一気に聴かせてしまう。

300オリジナル曲以外にも、「The Beatlesメドレー」などがレパートリーに加えられ聴く者を飽きさせない。
このメドレーの選曲がまたふるっていて、「Night Before」、「And Your Bird Can Sing」、うれしいうれしい「Bulldog」。それにア・カペラで「Ticket to Ride」…変わってるでしょう?
「And Your Bird Can Sing」は以前Mike Keneallyが来日した時、弾き語りでこの曲を演っていた。もちろんあのイントロはそのままに…だ。
「Bulldog」はカッコいい曲だよね~。歌詞もカッコいい。Peter Ollie Halsallがギターを弾いているBoxerバージョンもおススメ。

310vさらにはStevie Wonderの「Superstition」やらThe Bee Geesの曲。はたまたAllman Brothersナンバーでは「Elenor Rigby」までガッツリ引用しちゃってもうやりたい放題。
1_img_0050
なるほど、JOHNNYはJimiやClapton、Jimmy Pageらから絶大な影響を受けているのだそうだ。
そりゃMarshallにキマりだわな。JOHNNYのやり方は至極正しいのだ!

320v…とうので、まさかの「Nobody's Fault but Mine」に「Whole Lotta Love」!

340vもちろんそのどれもがJOHNNY流。
「計算されたハードさ」みたいなものがビシビシと伝わって来て実に気持ちがいい。
バックの押し出し感もハンパではなくて、やっぱり外人特有の奥深いパワーを感じた。
330

そして、アンコールは「Crossroad」。
イヤ~、おもしろかったな~。
素晴らしい演奏と最高のトーン!そして、目の前にはMarshall。シアワセ、シアワセ!

350vJOHNNY A.の詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site(英語版)

360(一部敬称略 2015年2月8日 Cotton Clubにて撮影)

2015年3月13日 (金)

SHOW-YA in WOMEN’S POWER SPECIAL~ONE NIGHT DREAM!

マァ、何度も書いてきたことなので、Marshall Blogをご愛読いただいている方々には「耳にタコ」…イヤ、読んでるんだから「目にイボ」か?…かもしれない。
しかし、ガール・バンドが登場する時には一種の枕詞だと思って頂ければよい。一種のリズムだ。
人間、何でもリズムなんですよ。いい職人になると大工やブリキ屋のおじさん、焼き鳥屋やすし屋のおじちゃんでも作業をしている時、身体全体を動かしてるでしょう?アレでリズムを取ってる。動きを止めるといい仕事ができなくなる。
実はこのMarshall Blogもそう。
例外もたくさんあるけど、オープニングの文章でリズムを作ってるんのよ。この「脱線」もそう。
そりゃ、ひとりで1600回もやってりゃ息詰まることも珍しくない。そういう時は、たいていこのオープニングがうまく書けない時なんですよ。
どんな変てこりんな持って行き方でも、スラっと記事を書き出せる時は、たいていツルっと書き上げることができる。そうしてうまく書ければ気分爽快!これが私のリズムなのだ。

例によっていきなり変拍子になってしまったが、リズムを4/4に戻すと、それはガール・バンドのこと。
かつてMarshallの社長が奥方と来日し、ミュージシャンにご参集頂いてパーティを催したことがあった。sun-goさん他、女性ミュージシャンも多数お越し頂いた。
その様を社長の奥さんがすごく驚いたのだ。
「イギリスには女性の歌手はいくらでもいるけど、ギターを弾いたり、ドラムを叩いたりすることができる娘はいないのよ!日本の女性ミュージシャンはすごい!これがガール・パワーね!」…と女性陣だけで記念撮影をした。

このことである。(池波正太郎調)

日本の女性ミュージシャンはスゴイのである。
しかも最近は、男の子のバンドといえば、甲高い歌声で、ナヨっとした「私小説的電気フォーク」とも呼べそうな骨抜きの音楽ばかりを演奏するようになってしまった。反面、ガッツのあるハードなガール・バンドがジャンジャン出てきた。実にうれしいことだ。
ホント、今ならアニメやらゲーム抜きで日本のガール・バンドは世界進出できるのではなかろうか?
昔は「♪チチチチチチチチ、チェリーボ~ム」だけでビックリしてたのに!
そういえば、当時あの曲を「チェリー・ボンブ」なんて表記していたのを見かけたけど、「都こんぶ」じゃあるまいし…。

ガール・バンドのレベルとは反対に日本人の英語力はアップしていないような印象を受けるナァ。

で、「WOMEN'S POWER」と銘打って、このガール・バンドにスポット・ライトを当て、数えきれないぐらいのイベントや催しでシーンを盛り上げてきたのが「FLYING CAT」というオフィス。
スゴイよ、30年以上だもん。
そのFLYING CATが去る1月31日、渋谷のTSUTAYA O-EASTとO-WEST、そしてO-CRESTを陣取って一大イベントを開催した。
名付けて『FLYING CAT 30th+1 Anniversary~WOMEN’S POWER SPECIAL~ONE NIGHT DREAM!』
イキのいいガールバンドが結集し、シーンを象徴する宴を繰り広げられたのである。

ここでお詫び。
Marshallも大活躍したイベント、もちろん仔細にレポートしたかったのだが、オリ悪く先日レポートした『CLASSIC ROCK JAM』とカチ合ってしまった!
そこで断腸の思いでダブル・ヘッダーすることを決意。前半川崎で、大急ぎで電車で移動して渋谷に駆け付けた。
『WOMEN'S POWER』のアイコニックな存在であるSHOW-YAのステージだけは逃すまいと…。

05f ジャ~ン!間に合った!
SHOW-YAはトリの登場だ。

10寺田恵子

20v五十嵐sun-go美貴

30v仙波さとみ

40v中村美紀

50v角田mittan美喜

60v今日のsun-goさん…

80もちろんMarshallといっしょ。ヘッドはJVM410H。

90キャビネットは1960BDMだ。

100オープニングは「私は嵐」。

110いつも通りのパワーで会場を沸かす恵子さん。
でも恵子さんと…

120mittanは川崎でひと仕事終えてきたばかり。

130マァ、ふたりとも疲れの片鱗などまったく見せない、まさに「嵐」のようなパフォーマンス!

140vsun-goさんも別の現場から駆け付けた。みんな大忙しなのだが『WOMEN'S POWER』だけはハズせない!

150v「嵐」ポーズもバッチリ!

170v

さとさんのベース・ピック・アップ!

165続けて、欲しいものは~「奪いとれ」!

180持ち時間が長かろうが短かかろうが、火の玉のように演奏するのがSHOW-YA流。

190v今日はナンカすごい!Jerry Lee Lewisもビックリの特大の火の玉だ!
ちなみにデニス・クエイドが主演したJerry Lee Lewisの半生記『Great Balls of Fire!』ってのはなかなかに面白かったよ。

200バシバシとハードなソロをぶっ放すsun-goさん!

210vウワ!恵子さん、もろ肌をお見せになったのかと思ったのは「Look at Me」。もちろんWill do!

220脱兎のごとくステージを走りまわるsun-goさん!

230ステージ下手でポーズ!

240ん~、しかし今日もいい音だ~!

250ドンドン行くよ~!

260vMCをはさんで「Outsider」。

270予想はしていたけど、予想以上のハード加減が高い!

280vそしてこのホーム感がタマらん!SHOW-YAを撮るのは最高に幸せだ~!

285キャプテンのキーボードから…

290v「流星少女」

310v

オラオラ~、回せ~!

300ホント、曲はガッチリとSHOW-YAスタンダードに一角に組み込まれたね。

320MCをはさんで「限界LOVERS」。

340もうここまで来るとエキサイトを通り越した、何かその上にある段階やね。

350v

キャプテンもノリノリ!

360しかし、mittanって、なんてパワフルなんだろう!今日一日まったく休む暇がない!

370お客さんも最高のノリっぷりを見せてくれた!

380まだ続く!
「BATTLE EXPRESS」

390v恵子さんの声がまたスゴかった!

400v最後の最後までまったく手を抜かず、コレでもか、コレでもかと攻めまくる姿は美しい!

410そして、最後に持ってきたのは「Fairy」。

420v猛烈にノリにノッったお客さんを前にメンバーも実に楽しそう!

430v

440v

450v

460名曲に激演!

470v「Fairy」ポーズをお客さんも合わせて…

480クライマックス!

490そして、〆の…
クル…

500リン…

510パッ…と!

520今日もバッチリ!カッコいい~!

530全部で9曲。あまりにも激しいステージはまさにSHOW-YAだけのもの。ケタが違うわ!
ナンカ、私も当時を思い出してSHOW-YAのリズムに乗せられ、興奮しながら書いてしまった!

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAl SITE

540最後は全員参加のアンコール。

550曲は「学園天国」。

560これは盛り上がるにキマってるわな~。

570世界に誇れる『WOMEN'S POWER』。益々の発展を祈るばかりである。

580WOMEN'S POWERの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

590P.S. このイベント、「ウーマンズ・パワー」かと思い込んでいたら、正確には「ウィミンズ・パワー」なのよ。

(一部敬称略 2015年1月31日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

2015年3月12日 (木)

DYNAGON Presents 『MASSIVE DYNAMIX』~マーブロ名古屋へ行く2 <後編>

尾張名古屋は芸どころ…ってんで今日も名古屋今池はTHE BOTTOM LINE NAGOYAから。

10_2いよいよ本日のイベント『MASSIVE DYNAMIX』のトリ…

20_2DYNAGONの登場だ。

30_2ステージ直前のDYNAGONの4人。

40_2かつて「中京の重戦車」と形容したが、我ながらその言葉に偽りなし。
パットンもロンメルもこのDYNAGONのサウンドを耳にすればきっとシャッポを脱いだことだろう。

60_2中野重夫

80_2ここのところ、シゲさんはDYNAGONの時は普通の1959を使っている。キャビネットはJimi Hendrix SignatureのSUPER100JHのBキャビネットを組み合わせている。このキャビ、持ち運びは大変だけど、音は最高!

85vキーボードは加藤剛。

90vベースとMC担当の宮田叔侑。

100_2ドラムは増井康博。

110v「中京の…」というぐらいなので、あまり東京で演奏することが少ないのが残念…ということで、ナント!車をブッ飛ばして東京から観に来て頂いたファンもいらっしゃたんよ!

120メンバー4人ともキャリアが長くおっそろしく人脈も広い。

130そんなシチュエーションを活かして企画されたのが今日のイベント。まさに「地元の親方登場!」を思わせる堂々たる雰囲気だ。

140こういうベテランと若手が交流するようなイベントはいいね。バンドの交流もさることながら、お客さん、特に若い人たちがベテランのステージに接するのは大歓迎!

150何しろこの一種ダークな雰囲気の音楽が他にはない異様な輝きを放っている。このダーク感はやはり60~70年代の黄金時代のロックを体験していなければ絶対出て来ないものだ。
木に竹を接ぐことはできないように、今巷間での「電気フォーク」からはこうしたブラック・コーヒーを煮詰めたような濃いサウンドは何百年待ってもクリエイトされることはないだろう。

160_2オープニングは「Hammerhead」。

170v_2「Hammerhead」とは例の面妖な頭の形をしたサメのことか?どうもアメリカのスラングで「バカ」とか「のろま」というような意味があるようだが、サウンドを聴く限りでは大洋を悠々と泳ぐサメの姿が見えて来る。
あのサメ、本当はおとなしいんだよね?
冒頭から剛さんのソロが光る!

180キーボードの席はこんな感じ。手作りのスタンドのことは以前に紹介した通り。
撤収の時にビックリ仰天したんだけど、スゴイ量なんだよね~、剛さんの機材!でもそれがカッコいいんだよ、キーボードは!

190_2もちろんシゲさんのソロも冴えわたる!

200vこの「Freeway Jam」にも似たテーマを持つへヴィなシャッフル…

210v_2リズム陣のプッシュ感も強烈だ。

220v2曲目は「The Moon」。

230vコレまたDYNAGONならではフィーリングに満ちた曲。

240v_2そして人気曲、「The Art of Nazka」。
怪しげなテーマの提示部から…

1_img_5397幻想的なキーボード・ソロを経由して…

280v

ダイナミックなシゲさんのギター・ソロ。コレが最近までジミヘンばっかり演ってた人のやることかッ?あまりにも正統派のハード・ロック・ギター・ソロ!
こういう人は先人から無意識にロックの文法をガッチリと学び取っているのだ。

1_img_5291 この曲はDYNAGONが何千年か前に地球に来た時にペルーのナスカに記していって地上絵のことをテーマにしているらしい…アノ、DYNAGONの方々は至って正常でとてもいい人たちですからご心配なく!
コロコロと変わる場面を的確にサポートするリズム隊が見もの。Toshさんの決して派手ではないがバンド・サウンドを膨らませる厚みのあるベースのトーンと…

270v_2
それにガッツリかみ合うYasuさんの符ドラムは気持ちいいの一言!
Yasuさんは前回の横浜公演でNATALを使ってくれたが、大いに気に入って頂いた。ウン、NATALのらウドな鳴りはDYNAGONにベストマッチなのよ。

260_2「Rising Dragon」と「Put the Metal to the Panel」が続く。

290v_2コレがスゴかった。ナニがって、シゲさんのギターの音。
使っているSGは70年代に作られた国産のコピー・モデル。もちろん世界でも有数のクォリティを誇るコピー品なのはわかるが、ナントヌケがよく、ツヤっぽいトーンなんだろう!ビックリしたわ!
後で聞いたらやっぱり評判がいいらしい。
素晴らしい弾き手といいアンプ。指が80%のサウンドを作り、増幅されるトーンの70%は、ギターではなく、アンプがカギを握っているということを改めて痛感した。
フルヴァルブのヘッドと4x12"ってやっぱりホント~にいい音だ。最近デジタル機器の勢いが強くなるにつれて、その音質の差がよけい意識されるようになってしまった。
やっぱりロック・ギターはPAじゃなく、自分の後ろのスピーカーで空気を揺さぶらなじゃダメだ!

300_2「Put the Metal to the Pedal」はとても好きな曲。剛さんが弾くテーマが何とも魅力的なのだ。
330
そして、唯一のカバー曲「Paradise a Go Go」。

310カバーといっても出自はボロディンの「韃靼人の踊り」。

320コレもすごくいい。
アレンジの大胆さではヤナーチェクの「Sinfonietta」を転用したELPの「Knife Edge」ぐらい。
なんか、このヤナーチェクの曲は村上春樹で知られるようになっているらしいけど、断然ELPですから。
カバーされることの多いこの曲だが、DYNAGONバージョンは典型的なハード・アレンジで最高にゴキゲンだ!

335そしてショウはクライマックスへ…。その名も「Dynagon」だ。「Led Boots」のようなイントロから曲は意外な展開へ。

340v_2どこまでも重いToshさんのベースに思わず耳が奪われる!

336v

曲はシゲさんのギターと剛さんのキーボードの壮絶なバトルでクライマックスを迎える。
400
双方一歩も退かない激しい競り合いをユックリどうぞ!

350_2

360「お、シゲさんがそう来るならこうだ!」

370「なんや、そんなん弾きやんやん!」…てなことを楽器で話している。

2_s41a7594放っておけば一晩中でもやってる人たちなのでこなへんで…。

410そして、アンコールで「Deep Impact」と「Victory」を演奏してDYNAGONの出番の幕を下ろした。

420vDYNAGONの詳しい情報はコチラ⇒DYNAGON facebook

50_2

そして、お楽しみのジャムセッション。

440千田さんが加わって「Burn」。
ラクラクとうたいこなすデビカバぶりが快感!

180v_2

ギターに入ったのはGO†ONのえんどおさん。
480v
もうひとり、ゲストの植木英史。

450v植木さんはYJM100を愛用している。

460v足元のようす。
イヤ、このディレイが懐かしいナ…と思って。若い皆さんは平気でコンパクトなサイズのデジタル・ディレイを使っているけど、昔はバカでかいテープ・エコーしかなかった。しかも軽く10万円越えしていた。35~40年ぐらい前の10万円と言ったら大金よ。今でも大金だけど。当時の価値では大卒の初任給と同じぐらい。
たかが「こだま」にそんな大金を投資するのは大変だった。まずプロ、もしくはセミプロ以外のギタリストぐらいしかテープ・エコー(エコー・チェンバー)なんて持っている人はほとんどいなかった。
それで出てきたのがこのディレイ。「ディレイ」なんて言葉もこの頃から使い出したんじゃないかしら?
何せ中にテープが入っていないんだから驚いた。私は、音質的にはテープ・エコーの方が断然いいと思ったけど、今にして思えば音楽機材の利便性や可搬性において、一種の革命がおこった時代だったのかもしれない。
Yngwieもコレを使っていて、リハの時、はじめは平らにおいていたがスペースの関係で写真のように立てて設置することになった。その瞬間、Yngwieの合図でローディがフェラーリのステッカーを持ってきて、ディレイの客席に向かっている面にペタリと貼りつけたのを見た…笑った。

470キーボードは剛さん。Jon Lordスキだでネェ~。それこそ「♪燃えろ~(王様風)」だった。
380v
2曲目はWhitesnakeの「Crying the Rain」。
千田さんのデビカバ!

490vドラムはYasuさんにチェンジ。
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YJMでバリバリ弾き込む植木さん!

500vそして、最後はシゲさんのジミヘンだ~!
曲は「Fire」。

510vDYNAGON全員参加のジミヘン!

1_img_5384Toshさんのノエルっぷりも板についてる!
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「水を得た魚」とはこのことか…見よ!シゲさんのナチュラルな熱演!

520当然こんなことも!

530シゲさんもホント勉強熱心で、「ジミのピッキングがわかったんや!」と最近大騒ぎしていた。「エ。まだ研究することがあるの?」と思ったが、イエイエ、ホントに一段と音がナマナマしくなった感じで奏法を変えた成果がうまく出ていたように聞こえた。

540vイヤ~、楽しいイベントでした~、チョット長かったけど。
「名古屋時間」というものがあるのかどうかは知らないが、なんか雰囲気がユ~ックリしていて、ま、旅先ということもあるけど、時間が遅くなってもそう気にならない感じがするね。
いつかのMarshallのイベントの時もそうだった。時間の流れ方が明らかに東京と違うように思えるのだ。
いい音楽と最高の演奏をゴキゲンな場所で…いい旅でした!ありがとうDYNAGON&GO†ON!

550(一部敬称略 2015年1月24日 名古屋THE BOTTOM LINEにて撮影)

2015年3月11日 (水)

DYNAGON Presents 『MASSIVE DYNAMIX』~マーブロ名古屋へ行く 2 <前編>

久しぶりの名古屋。
前回のことは忘れもしない…アレはいつだったっけナァ~…忘れとるやんけ!っていうヤツ…ではなくて、ちゃんとレポートしてるから大丈夫。
コレね⇒中京の重戦車、DYNAGON見参!
もう2年前か…ホントに早いナァ。
今回もお呼ばれして、初めて今池のTHE BOTTOM LINEにお邪魔した。

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THE BOTTOM LINEは思い出がありましてな…。
下の写真にあるALLAN PEPPER & STANLEY SNADOWSKYというのは本家ニューヨークのTHE BOTTOM LINEの創始者の名前。1974年の開業だ。
私の場合、なじみがあるのはこっちのTHE BOTTOM LINE…ナンチャッテ!今から約20年前に1回行ったことがあるだけなんだけどね…。
すごく大きなライブハウスで、大勢のウェイトレスがやたら忙しく動き回っていたのが印象的だった。
何を観たのかというと、もう度々書いてきたけど、Buddy Rich Big Band。ドラムがDave Wecklだった。
この組み合わせというのは、Buddy Richへのトリビュート・アルバム『Burning for Buddy』で、Joe Zawinulの「Mercy, mercy, mercy」を録音しており、当日も当然披露された。
もうDave Wecklが信じられないぐらいカッコよくて、オカズをキメるたびに客席から「ウェッコー」という掛け声がかかっていた。
Wecklもヨカッタが、私はテナーのSteve Marcusにすっかり魅せられてしまった。ギターでいえば1959のようなヌケるトーンでバリバリと遠慮なくバップ・フレーズを紡いでいくサマは圧巻だった。
あの時はBill FriselだのDave StrykerだのMingus Big BandだのWynton Marsalisだの、精力的にアチコチでいろんなのを観たな。今より20歳も若かったからね。
で、肝心のニューヨークのTHE BOTTOM LINEは2004年に閉店してしまった。
私が行った頃はまだイースト・ビレッジにTOWER RECORDSがあって、現地で知り合った日本人ジャズ・ベーシスト(この人が後にWyntonと共演することになる中村健吾さんだった!)に教わった、日本ではまだそれほど名前が知られていなかったRussell Maloneの『Black Butterfly』に加えて、Miugusの『Changes volume1』とBud Powellの『In Paris』を道すがら買ったのを覚えている。
あの頃はマンハッタンにもレコード屋さんがまだ普通にあったのだ。まったくなつかしい。

10名古屋のボトムラインは健在。
コレがすごくいい感じでビックリしちゃった!

30東京の人たちはあまり行く機会がないでしょうから、店内を少し紹介しちゃう。

40これがステージ。

50ステージから客席を見たところ。
2階席も立派だ。
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店内の装飾も凝っていてとてもいい感じ。
ニューヨークのお店はもうほとんど覚えていないに等しいけど、こっちの方が断然快適なのは確か!

80

1989年にオープンした名古屋のボトムラインは昨年25周年を迎え、こんなリーフレットが制作された。
1989年6月のRichard Teeから出演したミュージシャンやバンドの写真やサインがギッシリ!
現役で今でもバリバリ活躍しているミュージシャンやバンドの名前がたくさん見える傍ら、Jack Bruce、Rick Danko、Joe Sample、Milt Jackson、Michael Brecker、Cornell Dupree等々、もう二度と観ることができないミュージシャンの名前がゾロリと並んでいる。

60The Show Must Go On…そして、今夜もステージに上がるバンドがある。
今日は『MASSIVE DYNAMIX』と銘打ったDYNAGONが主催するイベントだ。
タイトル通りダイナミックな4つのバンドが登場し、饗宴を繰り広げた。

まず、ステージに上がったのはその名もGO†ON。
下は「名刺がわりに…」と頂戴したピック。

90Heavy Sounds Projectを標榜する名古屋のトリオだ。

100パッと見で音が聞こえてきそう!

110ベース&ボーカルのぴえ~る。

120vギターのえんどお。

130v背後にはJCM2000 DSL100と1960A。

140vドラムはクッパだ。

150vもちろん「GO ON」とは「轟音」のこと。

160トリオ・バンド特有の荒々しさが前面に押し出されたワイルドなサウンド!

170v頑強そうな体躯から絞り出されるへヴィなロック・ヴォイス。

185vそれをガッチリとサポートするエモーショナルなギターと…

186vストレート・アヘッドなドラム。

180v

ユーモアあふれるMCも魅力だ。
210v

えんどおさんのテクニカルなギター・ソロも随所にちりばめられる。

200

ゴリンゴリンに押しまくる猪突猛進型のステージはバンド名の「轟音」に恥じないものなのだ。

230

演奏する各曲も奥行きのあるへヴィ・チューン。

220初めてだったので曲名等詳しいことはわからないが、最後に演奏した曲なんかは実にカッコよかったな

240v
メンバー3人のキャラを生かした轟音サウンドでますますの活躍を期待している!

190

GO†ONの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

250続いての登場はDEAD EYED SPIDER。

260ボーカルの千田さんとは岡垣さんのイベント『JILL岡垣~様式美大作戦2013』でお会いした時以来だ。名古屋でバッタリ~。

270v『Black Deal』というニュー・アルバムを発表したDEAD EYED SPIDER。このステージはそのレコ発ツアーの一場面だったのだ。

280cd日本人離れした野太いハードなヴォイスはいつ聴いても素晴らしい!

DEAD EYED SPIDERの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

290v明日も今池からお送りする。

300明日はこの4人が登場!

310v

320v

330v

340vお楽しみに!
<後編>につづく。
430

(一部敬称略 2015年1月24日 名古屋THE BOTTOM LINEにて撮影)

2015年3月10日 (火)

ブルースを揺さぶれ!~外道ニューアルバム『Rocking The BLUES』発売記念ライブ <後編>

さて、<後編>。
そういえば以前、facebookの自分のプロフィールの<職業>がどういうワケだか勝手に変わっちゃっていて、職業が「外道」になっていたことがあった。もちろん自分でやったんじゃないよ。
でも、カッコいいのでしばらくそのままにしておいたよ。私のことを知っている人なら、「ああ、外道がスキなんだな…」で済むけど、知らない人はビックリしただろうな。仕事が「外道」だなんて…私を知らない人は友達のリクエストがしにくかったことだろう。

10_2前半から飛ばしに飛ばしまくる「ホンモノの外道の皆さん」。←こうして書くとヤッパリ迫力あるな…みなさんとてもとてもやさしくて素敵な方々です。
加納秀人

20v松本慎二

30vそうる透

40v後半最初のゲストは金子マリ
110

マリさんが出てくると、またガラっと空気が変わるんだよね。ものスゴくキャリアを積んだ人達ってそういうものなのよ。

60ゲストとして引き続き鍵盤に向かうのはエルトン永田

70v_2マリさんは『Rocking The BLUES』の2曲に参加している。

90v_2
まずはそのうちの1曲。ファンキーな「Play BLUES」を演奏。
秀人さん版「ブルースノススメ」だ!

80_2秀人さんのブルースのお手伝いをしているのがこのMarshall。1971年製の1959。
95
秀人さんの言葉をなぞるようにブルージーに歌い上げるマリさん。

100_2やっぱスゴイ存在感!まさに楽器だね。マリさんの声は。
「ブルースを演ろう」という秀人さんのシチュエーションにバッチリ!

50v_2

ここで、この日唯一のアコギ曲、「イエローモンキーブルース」。
120v
名曲「Yellow Monkey」のアコースティック・バージョンと言いたいところだが、ゼンゼン違う曲と見た方がいい。
原曲はブリティッシュ・ロック風のシャープなリフを持つハードなナンバーだが、こちらのバージョンは2人の歌が心にしみる「しっとりバージョン」。
130v
間奏は完全にマイナー・ブルース。秀人さんのアコギ・テクニックがフィーチュアされる。
私は元の「Yello Monkley」の歌と演奏がいかにも外道っぽくてすごくスキなんだけど、コチラも強烈だ。
あの完璧な曲をこんな風に作り変えてしまう秀人さんのセンスと思い切りの良さがアッパレだ!

140v_2PANTA!…大きな歓声が上がる。

150_2PANTAさんのことは書き出したら止まらない。だからここでは書かない…イヤ書けない。
いつかPANTAさんメインでMarshall Blogにご登場して頂く時までキープしておくことにする。
でも、チョットだけ書いたことがあるのでコチラを見てみて!

160vPANTAさんも『Rocking The BLUES』には2曲で参加している。

170vまずは、その内の「It's a MAD WORLD」から。
ドハードなバックの演奏に合わせた「♪It's a MAD MAD WORLD」の連呼の合間に散りばめられた秀人さんからのの「平和への戦い」への激しいメッセージ。
それをPANTAさんと歌うのだからタマらない!

180ホントにこの2~3年で日本は根底からおかしくなってしまった。もうこの方々に世直しを頼むしかない!

190v頭脳警察と外道…ああ、なんて幸せなんだ~!

200_2PANTAさんとの2曲目は「Baby Rock'n Roll」。

210vどうしていいのかわからないほどパワフルなPANTAさん!

220シンプルな素材を最高な一皿に仕上げてしまう…コレこそが連綿と日本のロックを支えてきた男たちの真の力だ!
あまりにもカッコいいわい!

230_2雰囲気はガラリと変わってここで恒例のジャンケン大会。これが盛り上がる!
勝者はサイン入りポスターをゲット。

240いよいよショウは最終コーナーへ入る。
このセクションでは外道のスタンダードがズラリと並ぶ。

250まずは「ダンスダンスダンス」。
270
透さんのドラム・ソロ!
ドバーっと叩きまくるその姿は圧巻!

260v1991年から参加の透さん。もう通算24年!外道中の外道なのだ。

280「♪手拍子打って~」のブレイクはいつ聴いてもカイカン。

290続けて「何?」…コレは「♪ませたガキだぜ!」がタマらん!

320
外道ダンス…お客さんはもちろん勝手知ったるところ!

300_2松本さんもギンギンに暴れてお客さんを挑発する。
いつも心から外道を楽しんでいるように見える松本さん!

310_2さらに「ビュンビュン」。
秀人さんって最高のギター・リフ・メイカーのひとりだと思うんだよね。「にっぽん賛歌」、「コウモリ男」、「逃げるな」、「黒い影」、「ぶっこんでやれ」、「Yellow Monkey」、「外道」、「水金地火木土回明」、…どれもこれもシンプルな音列で(「ぶっこんでやれ」はチョット複雑)最高の効果を生んでいる。秀人さんはロックの根っこを本当に近いしている人だと思うね。

360
その最高峰がこの「香り」だろう…「外道は己が香り、外道は己が姿」。
この曲を勝手に「外道のテーマ」呼ばわりすることは断じて許されない。(かつてそういう輩がいたもんですから…)。
「♪ゲ~ゲ~ゲ~、ゲゲゲゲゲゲゲ、ゲ~ゲ~ゲ~ゲ~、ゲド~」…コレ以上の歌詞はない!もちろんお客さんも「待ってました!」状態で盛り上がりはクライマックスを迎える。

340v本編19曲。ニュー・アルバムから13曲中、11曲を含む怒涛のステージだった!

330_2

そしてアンコール。
まずは「悪魔のBaby」。

370…となるとボーカルはドラマー。透さん、歌メチャクチャウマいでね~。

380vしかし、名曲だよな~。この曲を聴くと懐かしさも手伝っていつも涙が出るわ。
これぞロックの楽しさだ!

390そしてゲスト全員が勢ぞろい!

400曲はニュー・アルバムのリード・チューン、「SHAKE IT BABY」。

410『Rocking The BLUES』の冒頭に収録されている元気に満ち溢れたナンバー。
もう7th丸出しが気持ちいい!
そういえば最近テレビで見かけるロック・バンドって、この短7度の音とシャッフルのリズムがまったくないよね。
この曲は、丸出しの7thだけじゃなくて、III7、#VIdim、II7…とチョット気の利いたロックンロール・ソングのエキスがテンコ盛りに入ってる。

420秀人さんの意気込みがモロに感じられる1曲。
その秀人さんの気持ちを受けてかステージ上の全員が一丸となって、しかも最高に楽しそうに演奏する姿はやっぱりこの日のハイライトだった。

430最後は外道の3人でアルバム同様「あの頃は」を演奏して幕を下ろした。
コレがまたいい曲なんだ。メンバー3人のリード・ボーカルがグっとくる~!

440vコレで外道のニュー・アルバム『Rocking The BLUES』収録の全曲を演奏したことになる。
なんてゴージャスなコンサートだったんでしょう!

Index_2「日本のロック」がまだ健在なことを証明してくれた外道。
さぁ、これからの外道の100年が実に楽しみだ!
行け、外道!未来のない明日に向かって!

外道の詳しい情報はコチラ⇒アイノア・ウェブサイト

450(一部敬称略 2015年1月15日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2015年3月 9日 (月)

ブルースを揺さぶれ!~外道ニューアルバム『Rocking The BLUES』発売記念ライブ <前編>

おなじみ「外道大明神」のアミュレット(amulet)…つまりお守り。
この「amulet」という単語はFrank Zappaの「Camarillo Brillo」で知った。いかにも日本語になりやすそうなんだけど誰も使わないな。うまくやれば商売につながりそうな気もするんだけど…。
「携帯電話」もいつまでたっても日本語のままなのがとても不思議。
「ガラケー」なんてのはすごい言葉だ。
外国の地名と日本語を足して省略しちゃう。こんなことができる日本語ってスゴイ。
私は日本語がスキでしてね…。英語を勉強すればするほど(実際、最近はサボっている)、日本語の文法の複雑さと音の美しさ、四季に根差した語彙の豊富さに感心するのだ。
ああ、日本語が自由に書けてしゃべれてシ・ア・ワ・セ。
その日本語をバンド名にしているバンドが相変わらず散見され、うれしく思うけどナンカ大分風情が変わって来たよね…文章みたいなバンド名。
例は挙げないけど、そういうことこそ若い人の感性であって、歓迎すべきだと思う。
問題は音楽の内容だ。
昨日、たまたま有線系のテレビで若いバンドを紹介している番組に出くわしたんだけど、マァ、ああいうのは「ロック」とは呼んで欲しくないナァ。違う名前でカテゴライズしてもらいたい。
「電気フォーク」なんてのはどうかね?「デンフォ」とか「エレフォ」って呼べばいいじゃん?
出ていたバンドさんは、髪の毛の短いボーカルさんが、甲高く、そしてカボソイ声で意味のわかからん詩を汗ダクでガナリ立てていたけど、あれだけ血気盛んな若者が、どうして横一線でみんな同じことをやっているのをヨシとしているんだろう?判を押したようにどのバンドもまったく同じに聴こえる。どの曲もメロディが平坦で聴く者を惹きつける部分がない。
そして、ロックのすべてを知っているかのようにそれを絶賛する大人たち。台本に書いてあるのかどうか知らないけど。どうせ家に帰ればゼンゼン違う音楽を聴いているに違いない。CrimsonとかToddとか。
本当にロックを勉強してきた大人なら、ああした覇気も独創性もないロックを絶賛するワケがない。
熱海から送ってもらったおいしい甘夏とソーダで割った「金宮」の味が一気に変わりそうだったので、すぐにチャンネルを変えた。

月曜日の朝からまたクダを巻いて恐縮だ。でも、それだけに今日レポートする外道のコンサートの素晴らしさが引き立つというものだ。

10それにしても「外道」なんていい名前だよナァ。
もうコレだけで「日本のロック」の雰囲気がムンムンして来るもん。
デビューは1973年。結成40周年を記念して10年振りのスタジオ・アルバム『魂の叫び』を一昨年に発表。
それに続き、この度ニュー・アルバム『Rocking The BLUES』をリリースした。
今日レポートするコンサートはそのレコ発を記念したものだ。

秀人さんはこのアルバムに関し…「(秀人さんの世代は)The Venturesに行く連中もいたけど、自分はロックンロールやブルースがスタートラインだった。今回のアルバムはその基本に戻ろうと思った。ブルースのブルーな雰囲気に明るく力強いロックンロールのエネルギーを加えた「気」のようなものを出したかった。ゲストも多く、すごい楽しいレコーディングだった」
と語り…
「40周年を迎えてまた新たに外道が始まった。ここからまだ100年はやりたい!」
と意気込んでいる。
まさにそんな秀人さんのエネルギーとロック・スピリットにあふれたアルバムだ。向こう100年は軽いだろう。
そして、コンサートはレコーディングに参加した豪華な面々をゲストに迎え、アルバムをそのままナマで再現するというゴージャスな内容となった。

Index客電が落ちる。
PAスピーカーから流れ出てて来るのはBonzo Dog Bandの「Slush」。
『Music Jacket Gallery』の「動物ジャケット編<前編>」にも書いたが、コレが流れない限りは外道が絶対にステージに上がって来ないような気がするのだ。やっぱりショウのスタート前の鳥居とBonzoは欠かせない!

20オープニングは「外道」。

30「B」と「E」だけのシンプルにして強力なリフ。そして、外道は行くのだ。未来のない明日に向かって!

40加納秀人

50v松本慎二

60vそうる透

70v続いては『Rocking The BLUES』から「What a BITCH」。ん~、いかにも外道らしいエナジェティックな曲!

80抑制の効いたギター・ソロは曲調にピッタリとマッチする。

90v秀人さんの1959。1971年製。日本に入って来たMarshallの最初期のもの。何しろ音がデカくて歪まない!いいアンプだ。

95足元のようす。

963曲目は「Get Down」。

100「OH my my」。かつてCaptain Beefheartに「Upon the my oh my」という曲があったことを思い出した。
「OH my my」はBeefheartの曲とは似ても似つかない、秀人さんのリフづくりのセンスが光るストレートなスピード・チューン。

97v さらに「Rockで行こうよ!」。タイトル通り、気分爽快のロック・ナンバー。

105vキーボードは、ゲスト参加のエルトン永田。もちろんエルトンさんはアルバムのレコーディングにも参加している。
ゴキゲンなオルガンでロック・フィーリング激アップ!

106vまた透さんのドライブ具合がハンパじゃない!

120そして、地を這うかのように低いところ暴れている松本さんのベース!ピックで聴くそのトーンの歯切れよさが気持ちいいのだ!

125vココは「お誕生日コーナー」。
コンサートの日が誕生日の人、いなければ近い日に生まれたお客さんに曲をプレゼントするという趣向。
ステージの真ん中にイスを置いて座って聴いてもらおうというワケ。
この日は、ドンズバのご年配の男性のお客さんがいらっしゃった。
はじめはイスに座っていらしたが、さすがに恥ずかしいのか、ステージの上を移動。
曲は『Rocking The Blues』から、そのままの「Happy Birthday」。

127それにしてもコレいい曲だナァ~。
お客さんは何の違和感なく、ステージ上でリズムに合わせて身体をくねらせていた。

130そのイキの合ったサマはまるで4人目の外道のようであった!
秀人さんともガッチリと握手。とてもうれしそうでした!

1502人目のゲスト…ROLLY

160曲は外道の前作『魂の叫び』から「心の叫び」。

170ROLLYさんはその前作にも参加しており、「Help me mommy, Gedo!」の声が大変印象的だった。その再演だ。

180v続いて「逃げるんじゃねえ!」。
今回もROLLYさんはレコーディングに参加して大活躍している。

200

外道のスタンダードに「逃げるな」という曲があるがアレとは全然別の新作。

190カラっとしたへヴィめのロック・チューン。

205秀さんのボトル・ネックも冴えわたる!

140v
もうだいぶ前の話し。ROLLYさんが森園さんたちと「おまつり」等の四人囃子の曲をプレイされたことがあって…多分あの時が最初だったのだろう…大層うれしそうにそれていたが、今回の外道との共演を見てその時のことを思い出してしまった。
240v
今回も秀人さんとの共演の時間を実に楽しげに、そして誇らしげに過ごしているように見えた。

230
そして、ROLLYさんは2000年に開催した『マーシャル祭り』にもフラワー・トラベリン・バンドの「Satori Part2」で出演してくれたのよ。アレからもう15年かよ!
220v
ROLLYさんのコーナー最後は新作から「俺のRock'n Roll」。

270v 曲名が最近流行のレストランの名前みたいだけど、秀人さんがおっしゃっていた「ルーツ」丸出しのロックンロール・ソング。さすが、ロックンロールがウマく料理されてる、まさに「オレのロック」!
そういえば、「俺の○○」というレストラン。勘違いして「俺サマの○○」と呼んでいた人がいたが、「そんなに偉くない」と訂正されていたな…。
235v
エルトンさんも大熱演!

210
イヤ~、やっぱり理屈抜きのロックンロールは楽しいね~!
260
アルバム唯一のインスト曲。
Gary Mooreを彷彿とさせる「鳴き一発」のギター。秀人さん特有のむせび鳴くベンドが心にしみる。
秀人さんのソロ・アルバムはミュージック・ジャケット・ギャラリーでも紹介している。
ただし、そこに書いてあることに誤りがあることを最近になって知った。そこに実際に居合わせた人に真実を聞いたのだ。
文章に出て来る白いダブルネックのGibsbnは本人の所有物で、秀人さんのものではなかったというのだ。ま、イタイケな少年の夢をこわさないよう、文章はそのままにしておくことにする。

280v「ブルース・コーナー」…外道スタンダード「いつもの所でブルースを」。
こういう曲を世間では本当に聴かなくなった。要するにブルースをドッシリと土台に構えたロック・チューン。
冒頭に記したように、最近のバンドにロックを感じないのはブルース・フィーリングが完全に欠落しているからだ。
こういう曲を演る若いバンドがもっと出て来てくれないかナァ。カメラかついで喜んで取材に入っちゃうんだけどね。あ、もちろんMarshallサウンドでなきゃイヤよ。

290v秀人さん、ここはお定まりの客席に飛び込んでの演奏。

300別のコンサートではこの曲を演る前に秀人さんがささやくようにこう言った…「ブルースを教えてあげとう…」。こういうところがまたカッコいいんだよ!
以前は、コレ、長~いケーブルを使ってやってたんだよ。
今回はワイアレスでラ~クラク。
お客さんたちはもう大喜び!
もういいように携帯で撮られまくり!ピースしながら秀人さんをバックに記念撮影する人も!

330 …と、盛り上がりながら<後編>につづく。

外道の詳しい情報はコチラ⇒アイノア・ウェブサイト

310(一部敬称略 2015年1月15日 渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて撮影)

2015年3月 6日 (金)

CLASSIC ROCK JAM REBIRTH 2015 <後編>~加納秀人、ルーク篁、雷電湯澤 and others

今回の『CLASSIC ROCK JAM』…一番うれしかったのは、存続が決定したこと。二番目にうれしかったのはコレ。
ナニか?って…

50_2NATAL(ナタール)のドラム・キットがCLASSIC ROCK JAMのステージに上がったのだ!
こういった日本を代表するイベントにNATALを登場させるのはうれしい限り。
NATAL(ナタール)は1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランド。残念ながらドメスティック色が濃く、日本ではまったく名前が知られていなかったが、本国ではT-RexのMicky Finn、Mick Fleetwood、Charlie Watts、John BonhamらがNATALのパーカッションを愛用していた。
Deep Purpleの海外版『Live in Japan』の『Made in Japan』のジャケット写真に写っているIan GillanのパーカッションもNATAL製だ。
そのNATALをMarshall社が買収し、ドラム・キットの製作にいそしんでいる。
Marshallだからといって歪んだりはしないからね。ブリティッシュ・ロックの芳香ただよう超ド級の鳴りで洋の東西を問わず大きな評価を頂戴している。
140

プレゼント・コーナーも休憩も終わり、ステージは後半に突入。何しろ完全ソールド・アウトの超満員。客電が落ちると大歓声が巻き起こった!
最初にステージに登場したのはキーボードの石黒さん。
次いで登場した雷電さんを写メでパチリ。

70_2そう、NATALを操るのは雷電湯澤!直近のCANTAのツアーの全行程でも同じアッシュのNATALを使用して頂いた。

80v_2キーボードは石黒彰
石黒さんの音楽の造詣の深さは計り知れない。開演前、マニアックなバンドやジャズののお話しをタップリとさせて頂いて実に楽しかった!

90v_2後半最初のギタリストは加納秀人

100v_2秀人さんは第1回目にも出演したCLASSIC ROCK JAMの歩く歴史だ。

110vデビュー40年を過ぎ、新作『Rockin' The Blues』を発表して気炎を吐き続ける日本のロック界の至宝が演奏するのは…

230v_2

「Purple Haze」!

120気合の入ったギター・プレイはサスガ!に尽きる。

150_2確かなスキルに裏打ちされた深みのある雷電さんのドラミングにウットリ…。この「バシッ」とくるNATALアッシュの音がたまらなく気持ちいい!

160vキーボードが入っていない原曲だが、石黒さんの好サポートは見逃せない!

170v_2カッチリまとまめておきながら、スケールの大きさをしっかりと見せつけるベテランならではの演奏だ。

180v_22曲目は石黒さんのキーボードから「You Keep Me Hagin' On」。当然Vanilla Fudgeバージョン。
コレは、ご存じの通り元はThe Supremesだからね。Fudgeの曲ではないけど、あまりにも素晴らしいアレンジ。Mark Steinの仕事だろうか?
Jimmy Pageがアレンジを担当したJoe Cockerの「With a Little Help From my Friend」と並ぶロック史に残る名アレンジではなかろうか?
Fudgeは色々とカバー曲を残したがダントツでコレがいい。
調べてみると、この曲、The Supremesがシングルでヒットさせたのが1966年。そして、ナント、Fudgeがシングル・リリースしたのが翌年の1967年だ。
いくら大アレンジが施されていたにしても、図々しいというか、度胸があるというか…それで全米6位をマークしている。
要するにこの大アレンジのおかげでほとんど別曲として受け入れられたのだろう。実際そう聞こえるし…。
それと60年代末期というロックの黄金時代にあって、業界や民衆の吸収能力の高さがモノを言ったのだと思う。
私はもちろんリアル・タイムの世代ではないが、1977年のRod Stewartが『Foot Loose & Fancy Free(邦題:明日へのキックオフ←あまりにもドイヒー!)』で取り上げ、よく耳にした。

190vイントロの「♪ダダッダダ、ダダッダダ」がダイナミックにキマる!

200_2そして秀人さんの歌!コ~レがメッチャいい!ギターもさることながら、私は昔から秀人さんの歌声が好きなのだ。

210vもちろんこの曲でもギター・ソロが炸裂!
継続が決定したこの大イベント。これからもずっと秀人さんに活躍してもらいたい!

240v_2セット・チェンジ。
上手に登場したのは鈴木友一朗。
昨日の寺沢リョータくんと同じく、1994年、すなわちCRJと同い年!

250_2上の写真をもう一回見てみて。ソデで喧ちゃんと庄太郎ちゃんがニコニコしながらステージを見てるでしょ?
その視線の先は…フレディ~!ルーク篁

260_2ナント、ルークさん、Freddie Mercuryに扮して「We Will Rock You」を熱唱!

270ルークさん、歌詞も完璧!
何でわかるのかというと、私もこの歌が何を言っているのか知りたくて覚えたことがあるのよ。
お客さんと「Brighton Rock」の掛け合いも出てきて愉快痛快!
今度、ロンドンに行くとき、このあたりのルークさんの写真を持って行って、Freddieの家の入口に置いてこようっと!

290vしかし、弱冠20歳…プレイもトークも全然「弱冠」じゃない!緊張の片鱗も見せないその堂々たる態度は立派としか言いようがない!

285MCではそんな友一朗くんをイジるルークさん。
コレがまたヤケクソにおもしろかった!
昔、ルークさんと「Marshall Roadshow」というクリニックをやったことがあったが、お相手をさせて頂いてものすごくおもしろかったっけな~。

300_2Freddie仕様のマイクスタンドを置いて本職のギターにスイッチ。
曲はHalloweenの「I Want Out」。
305v友一朗くんはJCM900 4100がお気に入りなのだそうだ。
この日も4100を背にバッリバリ弾きまくってくれた

310v石黒さんも…

320v雷電さんも盟友中の盟友。
280_2
完璧なアンサンブルでハードなナンバーを編み上げる。

330v続いてはDIOの「Don't Talk to Strangers」。

340一心不乱にギターを弾きまくるルークさん。ス・テ・キ…。

350vベースに満園庄太郎が入る。
庄太郎ちゃんもCRJの常連だ。この舞台でまた庄太郎ちゃんの雄姿が拝めることができるようになって喜ばしい!

360vルークさんはもう1曲、T-Rexの「21st Century Boy」を熱演。
クドいようだけど、T-Rexのパーカッショニスト、Micky FinnはNATALのパーカッションを愛用していたのよ。
1_img_0411
向かって右が今日のルークさんのMarshall。JVM410HとMF280Bのコンビネーション。
60
CANTAの時とは異なるバックラインだが、音はすっかりルーク・トーンだった!名人芸とはこういうものだ。

380v残念ながらレポートはここまで。
あいにくと次の現場があったため、川崎を後にしなければならなかった。
それしてもめでたい!
CLASSIC ROCK JAMのますますの繁栄を願って止まない。次回も楽しみだ!

CLASSIC ROCK JAMの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・サイト

20

NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年1月31日 CLUB CITTAにて撮影)

2015年3月 5日 (木)

CLASSIC ROCK JAM REBIRTH 2015 <前編>~寺田恵子、原田喧太 and others

昨年の10月3日、記念すべき20周年を迎え、日比谷野音で最終の宴を企画していた『CLASSIC ROCK JAM』。不幸にも台風の影響により中止になってしまった。
1994年に始まった日本を代表する名イベントがそのままフェイドアウトするかと思いきや…

10「そうはさせん!」と音楽の女神のおぼしめしか、状況は一転…「幻の最後の饗宴」はそのまま封印され、『-REBIRTH-』としてイベントは再スタートし、新たに21年目を迎えることになった。
これがホントの「雨降って地固まる」…つまり『CLASSIC ROCK JAM』は見事に息を吹き返し、元気に我々の前に姿を現したのだ。
『REBIRTH 2015 KICK OFF PARTY』とサブタイトルされた公演は完全ソールド・アウト!いかに継続を望むファンが多かったかを思い知ることができよう。

15聞くところによると、洋楽が支持されている比率はもはや20%を切ってから久しく、グラミー・レベル以外の欧米の音楽は、もはや若いリスナーの間では「絶滅危惧種」の体を見せている感すらある。
若い人にはThe Beatlesの4人のメンバーの名前など知らない方が当たり前の世の中である。
今年でThe Venturesもいよいよオリジナル・メンバーがいなくなるというし、次から次へとロック界の重鎮が物故するのを目の当たりにするにつけ、日本における洋楽の存続を危惧せざるを得ないのも往年の洋楽ファンにとってはごく当たり前のことだ。

コレはどうしてもイカンですよ。
ナントならば、「ロック」という音楽は、我々はすべて洋楽から教わったものなのだから。
ものごと例えどんなに形を変えてもオリジナルを忘れるのはマズイ。
ドーナツですら「オールドファッション」がちゃんと用意されているし、牛丼だって結局は普通のヤツが一番ウマい。殿様が目黒で食した「さんま」も同様である。
したがって一流のミュージシャンたちが、70年代からの洋楽の息吹を伝えるこのイベントは、今の日本のロックの状況にあっては値千金なのであ~る。
だから、存続がキマって本当にうれしい。
今日と明日の2日にわたってMarshallやMarshall Blogにちなんだミュージシャンのステージをレポートする。

20まずはこのふたり!
参加したグループの登場は2番目。出番直前に楽屋の廊下でパチリ。

30原田喧太
120v
もちろんMarshall!
60年代後半から80年代に関して言えば、Marshallのパワーと爆音をなくしてはハードロックは成立しなかった。

50向かって左が喧ちゃんのMarshall。JVM410Hと1960Bだ。

60曲は「Lost in Hollywood」。

70

1979年、Rainbowの『Down to Earth』収録のスピード・チューン。
このアルバムに入っている有名な「Since You Been Gone」の作者は、70年代、Argentというバンドで活躍したRuss Ballard。元ZombiesのRod ArgentやRuss Ballardが多くの名曲を残したArgentなんかも是非多くの人に聞いてもらいたいバンドだ。
ちなみに、Rod ArgentはPatrick Morazに決まる前、Rick Wakemanの後任としてYesが白羽の矢を立てたキーボード・プレイヤーでもある。
80v
後ろから猛烈なドライブ感を送り出してくる角田mittan美貴
SHOW-YAの時とはまた少し違ったイメージがカッコいい!mittanはいつもカッコいいのだ!

90v2曲目は「Burn」。

100vバッシバシとキメてくるギター・ソロ!

2_s41a8182 セット・チェンジ。
ここで寺田恵子登場!

130vベースは寺沢リョータにスイッチ。ご存知てらちん、寺沢功一のご子息!

140vまずはツイン・ボーカルで「Highway Star」を熱唱。

1_img_0128 喧ちゃんもツイン・リードでオリジナル通りのソロを奏でる。当時ギター少年たちがこぞってコピーしたRitchie Blackmoreの名ソロだ。ヘソ曲りな私はやらなかったけど…。
Deep Purpleはハズせないよね~。

ところで、Deppe Purple7枚目のスタジオアルバム、『Who Do We Think We Are』は正真正銘の名盤だ。日本では『紫の肖像』なんてテキトーな邦題が付けられて、『「Woman from Tokyo」が入っているアルバム』程度の認識しかないが、捨て曲皆無の超名盤。
業界屈指のBlackmore研究家の島紀史氏からススめられ、「ダマされたと思って」35年ぶりぐらいに聴いてみたのだが、腰ヌケたわ。
こんなアルバムからの曲なんかも選んでもらえるとうれしいナァ。

1_img_0027 本編でmittanが参加した曲は全部で5曲。そのすべてが猛烈なスピード・チューンなのだ。いかにmittanが日本のドライビング・ドラム界(?)で重要な地位を占めているかがわかる!

1601994年生まれのリョータくん。
CLASSIC ROCK JAMと同じ年だ。まったく物怖じしないパフォーマンスは立派!お父さんの顔が見てみたい!イヤ、しょっちゅう見てる!

180v続いてボーカルが恵子さんのソロになってプレイしたのはMR.BIGの「Daddy, Brother, Lover, Little Boy」。

170v

こういう溌剌としたハードなナンバーは恵子さんにピッタリだね。まるっきり地でイケる感じでカッコいいことこの上ない。
195v
喧ちゃんの完璧なサポートも「サスガ!」の一言。

240v

いちいちうるさくて申し訳ないんだけど、昔イギリスにもMr. BIGというグループがあって、2枚のアルバムを残していて、コレもいいよ~。特にセカンド・アルバムはROLLYをして「中華ロック」と呼ばしめた珍種なんだけど、とてもいいバンドだった。
220

リョータくん、曲間のMCでは恵子さんから振られて自分のバンド、TORNADE GRENADEに触れるシーンも。
プレイだけでなくしゃべりもバッチリだったよ!

245
このセット最後にして、前半の〆の曲は…
270v
AC/DCの「Whole Rotta Rosie」!
『Back in Black』で大成功を収めたAC/DCだったけど、私なんかはこの曲が入った『Let There Be Rock』の方が断然スキ。発表当時、「ウワ、こんなシンプルなハード・ロック・バンドが出て来やがった!」…とレコードを友達から借りて聴いて驚いたのを覚えている。

250

ステージ上の「名曲+好演」に会場は大盛り上がり!

290

観客の熱気にあおられプレイヤーもまた燃え上る!
200
しかし、あまりにもデカいのが恵子さんの存在感!どんなステージでも「個」を出しながら「曲」の素晴らしさを的確に表現する。最高のロック歌手だと思う。

230v

とにかくカッコよかった喧ちゃん!音がまた何ともいえず素晴らしい!喧ちゃんがギターでしゃべりたいことが忠実に聴く側に伝わった。
やっぱりこういう芸当、特に強い押し出しが必要な時、古式ゆかしい真空管のアンプじゃないと無理だ。ま、Marshallが一部を作った音楽だから当然といえば当然なのだが…。
要するに「Classic」だ。「クラシック」を「古い」と混同することなかれ!いいものだけが「クラシック」になり得るのだ。

190

コレで前半が終了。ア~っという間だ~!すさまじい熱演に大きな大きな拍手が送られた。

280…と前半をド派手に〆てくれた恵子さんは休む間なし!
20v
後半に入る前には恒例のプレゼント・コーナーだ。
恵子さん、引いたクジの番号を正確に読み取っているところ。いくらなんでも目から離し過ぎじゃない?!
30v
プレゼントのひとつにはMarshallのMG10CFが用意され、ラッキーなお客さんの手に渡った。(提供:ヤマハミュージックジャパン)

40_3CLASSIC ROCK JAMの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・サイト

300<後編>につづく

(一部敬称略 2015年1月31日 CLUB CITTAにて撮影)