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2015年4月

2015年4月30日 (木)

【新商品情報】 MS-2の新しい仲間たち

毎度おなじみMarshallのマイクロ・アンプ、MS-2シリーズ。
先日ASのことに触れ、「ビンテージ系のモデルを除くと寿命が長い商品」とお伝えしたが、このMSシリーズもいいかげん寿命が長い。ASよりも長寿商品だ。
過去、モデル・チェンジの計画もあったが、結局今のスタイルで生きながらえている。
その長寿のキモは「音」だ。
こんな小さい「形(なり)」で実に「鳴り」がいい!
もちろん、ステージで鎮座ましましている勇壮な姿が、「こんなにちっちゃくなっちゃった!」とばかりに小型化した「可愛さ」というチャーム・ポイントもあるだろう。

N_microstack_range こんなのもあった。コレは以前紹介したかな?

N_img_0007_2『This is Spinal Tap』の25周年を記念した非売品のSpinal Tapバージョン。
私の宝物なの。

N_img_0004そしてこの度、一回きりの生産で新しい仲間を追加した。

ひとつはJubileeバージョン。
今年のNAMMで発表されたSilver Jubilleの小マーシャルだ。

N_ms2_silverjubilee_render_extend2そして、もうひとつ。こちらはホワイト・バージョン。
ある人にはRitchieバージョン。また、ある人にはRandyバージョン、さらにある人にはStatus Quoバージョン…とでもいおうか?
実際にはただのホワイト・バージョンだ。

「仲間入り」といっても、今の計画では双方一回コッキリ生産の限定モデルということになっている。

N_ms2_white_box ※明日からMarshall Blogはゴールデン・ウィークに入ります。次の更新は5月7日を予定しています。
Marshall Blogご愛読の皆様におかれましては、楽しいゴールデン・ウィークをお過ごしください。

2015年4月28日 (火)

【GW突入スペシャル!】 実録!GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス <後編>

さあ<後編>いってみよう!

コンサートも中盤に差しかかる。
これでもか!とGRANRODEOが迫りくる前半から、雰囲気が一転する。
510_2

アリーナの中央に設置されたセンター・ステージに歩を進ませるGRANRODEOのふたり。

20_2センター・ステージ周辺のお客さんはふたりが近くにやって来たってんで大騒ぎ!
ところがですね、このセンターステージがあるおかげで上下(かみしも)の移動がメッチャ大変なのよ~。
e-ZUKAさんを撮っている時は上手。下手にいる瀧田さんを撮る時にはグル~(タッタッタッタッタッタ←小走りしている音)~グル~(タッタッタッ)~グル~(テクテク←疲れてきた)~グル~(トボトボ←疲れた)っと遠回りしながら何回も行き来しなければならないのだ!

30_2KISHOW(谷山紀章)

40ve-ZUKA(飯塚昌明)
今回も175シェイプのフルアコ。e-ZUKAさん、大きいからSuper400とかL5でもバッチリ似合うだろうな。
この時のe-ZUKAさんのジャズ・プレイが私は楽しみなの。

50vまずはふたりで一曲、「追憶の輪郭」。
このコーナーはGRANRODEOのシットリ面を楽しむところだが、おしゃべりがまた楽しい。
前回はe-ZUKAさんの「シャクレベル」発言で死ぬほど笑ってしまった。
今回も楽しいおしゃべりは相変わらず。

e-ZUKAさん「(お客さんを指して)この人たちはオレたちを観に来てくれたんだよね~。気分いいナァ~。こうやってチヤホヤされるためにオレたち頑張ってるんだ!」とロックスターらしからぬ発言にみんな大爆笑。
続けて、「なんでAKB弾いたか?主催の東京FMの番組で『ギター・ソロの合間にAKB』弾くって公約しちゃったんだよね~』」と約束を果たしたことに触れた。
次回、「♪アイラブユー」のところ、徐々に「Smoke on the Water」になっちゃうっていうのはいかがだろう?

60そこに瀧田さんが加わる。
今回はこの写真はかなりのお気に入り。ちゃんと仕上がりがこうなるように計算して撮った。
VALさんが写っていないのが申し訳ないが、VALさんはステージの定位置でお留守番。

70_2すると、センターステージが徐々にせり上がるではないの!

90曲は「DAWN GATE」。

80_2
ドワ~!かなり高くまで上がってるゥ~!
こうして遠くから見るとUFOが下りて来たみたいだ。
でも「映画に出たことのない人」は乗れないよ。(←若い皆さんにはわからないでしょうね。ゴメンナサイ。昔、四人囃子というバンドに「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」という名曲があったんですね。興味のある人はゼヒ聴いてみて!ロデオ・ボーイやロデオ・ガールなら気に入るハズ!)

100曲が終わりに近づき、ステージが地上に戻ってきた。

110_2VALさんが待つステージに戻る3人。

120_2さぁ、コンサートはもう後半だ!

130後半に向けてますます加熱していくパフォーマンス。

140v息をつくヒマもないぐらいのエキサイティングな曲が続く。

150v「baby bad boy」

160_2シャープなリフと激しいキメが気持ちいい!いかにもGRANRODEOっぽい曲!

170ふたりとも曲に取りつかれたかのような激演!

175オラオラ~、ブッ飛ばしていくゾ~!「Blacl Out」だ!

180_2これまたいつものことなんだけど、ひと時もこの鉄壁のリズム陣のスーパー・プレイから目が離せなかった。

190vVALさんコールもたくさん飛び交ったよ。

200vさらにテンポを上げて「カナリヤ」。

210_2e-ZUKAさんはPVと同じく、Vに持ち替える。

220v_2これだけ走り回っていたらヘロヘロになっちゃう!なんてことはお構いなしに上下のスタンドのお客さんに接近!

230「偏愛の輪舞曲」から…

Gr_s41a4120

「modern strabge cowboy」とたたみかけてくる。

250そして、いよいよ本番の最後。「wish」で幕を下ろした。

240v
全20曲のロック・エクストラヴァガンザ!

260vすかさずアンコール。「グラン~」チームと「ロデオ~」チームに分かれて10,000人以上が声をそろえる。

270_2そして、再びメンバーが登場!

275「愛のWarrior」。

290v_2e-ZUKAさんはTシャツに着替えてきた。
310_3
思う存分暴れるためだ!

300v_2「アンコールありがとう!10,000人の声はしみますね~!」とあいさつの後、告知コーナー。

320_2このツアーは追加公演が決定し、最終公演は来る5月5日の長岡公演となる。
VALさんは新潟出身だ。
子供の日なのでロデオボーイは半ズボン、ロデオガールはブルマ着用との指令が下った!

340_2『黒子のバスケ』の新シリーズの主題歌も決定し、6月3日にはシングルがリリースされる。まさに順風満帆!
350v_2
アンコールの2曲目。

345vKISHOWさんが花道まで出て行って熱唱するのは…「RIMFIRE」
280_2
全力で歌いきる!

360v加えてe-ZUKAさんの気合の入ったギター・ソロ。最後までロック・ギター然とした素晴らしいトーンを聴かせてくれた。

370_2もうこれで終わりなのか?!もう終わっちゃうのか?!

380_2…と思ったらアンコールがもう一回!ラッキ~!

390_2曲はおなじみ「Can Do」!やっぱりコレがないと!

400_2センター・ステージまで駆け抜けてファンの声援に応えるe-ZUKAさん。

405そうかと思うとステージ外の上下に設置された小ステージに上がる。すさまじいスタミナ!

410v_3KISHOWさんも!

420v_2全員がもう大暴れなのだ!

430_2そして、ジャ~ンプ!して曲は終了。

440v_2仕事の都合上、さっきはひとりだけステージに残っていたVALさん。
460_2
センター・ステージまで出向いてファンの皆さんにごあいさつ。

450_2死力を尽くして最高の演奏を見せてくれた4人に容易に尽きることのない大きな大きな声援が送られた。

470やっぱり、曲よし、演奏よし、演出よしのGRANRODEOのショウは最高だ。
次回も楽しみ!

480_2すべてが終わり、マイクをソッとステージ置くe-ZUKAさん。
e-ZUKAさん!会場のみんなは百恵ちゃん知らないって!私は大笑いさせて頂きました。

485_2GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

10_2

(一部敬称略 2015年3月21日 さいたまスーパー・アリーナにて撮影)

2015年4月27日 (月)

【GW突入スペシャル!】 実録!GRANRODEO LIVE TOUR 2015 カルマとラビリンス <前編>

昨年9月にリリースした6枚目のアルバムのタイトル、『カルマとラビリンス』を冠したGRANRODEOの大ツアーが2月上旬からスタートした。
東京エリアは3月下旬、さいたまスーパーアリーナでの2公演。
もちろん両公演ともソールド・アウト!
総計22,000人がGRANRODEOのロックに酔いしれた。
今日明日で実録風にレポートするのは、初日のショウだ。
コンサートに行った人も、行かれなかった人もその気になって、記事を楽しいで頂ければ幸いである。
そして、そのまま楽しいゴールデン・ウィークに突入しちゃってチョーダイ!
まずは<前編>いってみよう!

10開演前、会場にはオペラのBGMが流れる。
観客のおしゃべりのざわつき。
開演前の緊張感…若い頃を思い出すナァ。

そしていよいよ客電が落ち、緞帳が振り落される。

20会場は赤いケミカル・ライトの大洪水!

Gr_img_0066 ドラムの後ろからせり上がって来たのは…

40マントを身にまとったKISHOWさん!

50つづいてe-ZUKAさんが現れた!

60vステージにはいつも通りのMarshallの壁!壮観!!70そのままの位置でギターを弾き始め曲に入る。

90v

オープニングは「Blue Pandra Box」。
アルバム『カルマとラビリンス』のオープニングと同じ!

110KISHOW(谷山紀章)

120e-ZUKA(飯塚昌明)

130vノッケから音玉ドッカ~ン!

140もうイッチョ!

160e-ZUKAさんが下りてきた。

170vステージにズラリと並んだMarshllフル・スタック!

200

e-ZUKAさんが実際に使っているのは右端のヘッド。JCM2000 DSL50だ。

180上下合計で12セット!
ライトが点灯するとこうなる。
今回はいつになくMarshallの壁が客席からよく見えてうれしなったらうれしいな!

190足元のようす。
こんな大アリーナで演奏するのだからさぞかし複雑で重厚なシステムを組んでいるように思えるが、実は非常にシンプル。まるでライブハウスで演奏するかのような態勢だ。
そのかわり音はバツグン!これぞロック・ギター・サウンド!
DSLの純正のフットスイッチをそのまま使っているところがまたニクイ。

2102曲目は「Silence」。これはアルバムの2曲目。すなわちアルバムと同じ展開だ。

220v正確無比なシュッレディングがキマる!

Gr_s41a3399 メロディアスで内容の濃いギターソロをKISHOWさんのロック・ヴォイスが引き継ぐ!
250v

もう観客席は興奮の坩堝ね、当然。
270
3曲目は「シャニムニ」。
310
相変わらず男子比率が多いGRANRODEOのコンサート。
私も35歳ぐらい若かったら、カメラを提げてステージ前をウロウロしてなんかいないで、ケミカルライトを持ってみんなと一緒に客席にいたかもしれない。

Gr_s41a3445

上着を脱ぎ捨てノースリーブになったKISHOWさん。
以上3曲を続けて演奏してMC。
メンバーが紹介される。
275v
ベースは瀧田イサム。

230v「ツアーの中日でコレって反則じゃなないですか?!」

Gr_s41a3541 ドラムは長井VAL一郎。

240「『たまアリ』はやっぱりスゴイですね~!」

Gr_s41a3544 4曲目は「DARK SHAME」。

280v

続けて「絶頂ポイズン」。

280ココからまた『カルマとラビリンス』の収録曲が続く。
お!珍しくe-ZUKAさん、カメラ目線!

290次から次へと押し寄せてくる怒涛のロック・ナンバー!
330v

6曲目は「ボルケーノ」。

300vまさに「火山」が連続して爆発しているかのパフォーマンス。

320

耳もつんざけんばかりの大歓声に応えるKISHOWさん。

290v

ステージ中央でテクニカルなギター・プレイをブチかます「Pink Phantom」。

340

いつものこととはいえ、全編を通しての趣向を凝らしたの美しい照明も大きな見どころのひとつ。

325まだまだ続くド迫力のナンバー。

350v8曲目は「Infinite Love」。
ここまで8曲中6曲が『カルマとラビリンス』に収録されている曲だ。

355vここでアニメ・タイム。
メンバーは一旦ステージを降りる。

360ま、チョット休憩的なパート…

370…なんだけど、お客さんのステージへの熱い視線はメンバーがいる時となんなら変わらない。まるっきり真剣だ!

380楽しいアニメ・コーナーも終わって、再びメンバーがステージ上に現れる。

390GRANRODEOのふたりはお召替え。

400曲は『カルマとラビリンス』収録の「Punky Funky love」。

410vふたり揃うとこんな感じ。さっきまでの黒を基調とした衣装とガラリと雰囲気が変わった。

420「wonder color」に続く。

430「そろそろ声を聴かせてくれないか!」とKISHOWさんのアオリでコール&レスポンス。

440v「♪ブンブンシャカシャカブン」
ここでお客さんのウェーブ大会。
残念ながら私の所からは波が見えない!きっと上からの眺めはスペクタキュラーだったに違いない!

450ここで各人のソロ。
まずは瀧田さんのベース・ソロ。

460そして、VALさんのドラム・ソロ。

470ve-ZUKAさんが加わってVAlさんと掛け合い。

480白熱のドラミング!

485…に対するe-ZUKAさんのギターはAKBだのクマムシだの!会場は大爆笑!

490今度は瀧田さんとのテクニック自慢合戦!

500「フムフム、そうくる?」

510こっちは「♪あったかいんだから~」!
コレは前日に思いついたんだとか…。

520e-ZUKAさんのソロもタップリで、テクニックと笑いの大満足のソロ合戦なのであった!

530v今度はKISHOWさんが大きなバルーンを持って登場。

540曲は「CRASH STAR FLASH」。

550v会場を行き来する4つのバルーン。

560ショウの前半最後を飾るのは「恋音」。

570それにしてもカッコいい声だよな~。
そして、そんな曲でもどんな場面でも絶対にフェイクせずに歌いきるKISHOWさんの姿勢がタマらなくロックだ!
590v
おいしいフレーズを惜しみなく放出し続けるe-ZUKAさん。
ここまで12曲。
素晴らしいショウはまだまだ続く。

580GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

600<後編>につづく

(一部敬称略 2015年3月21日 さいたまスーパー・アリーナにて撮影)

2015年4月24日 (金)

【Music Jacket Gallery】乗り物ジャケット特集<後編>

今回の特殊ジャケットは、「金属」転じて「乗り物」ということで、元の方…すなわちメタルで作られたCDパッケージが集められた。
メタルには重量感、安定感といった独特の質感がある。
こうした特質をふまえて作られたものがメタル・パッケージになるワケ。
今回の展示では、メタル・パッケージを象徴するPIL の『Metal Box』(1979年)のLP/CD/BOXなどの各アイテム、ヘヴィ・メタルの代表格であるIron Maidenデビュー20周年の6枚組CDボックス『Eddie's Archive』(2002年)、特製のトランクスとパンティが同梱されたサザンの『Suika』(1989年)など、様々な仕様のメタル・パッケージの楽しさと魅力を堪能して頂きたい。

380_2 Keith Richards / Talk is Ceap  (VIRGIN 1988)
Keith Richardsの初ソロ・アルバムの初回限定生産パッケージ。
彼のキャラクター・イメージである、つや消しブラックのドクロの缶に現在はほとんど発売されなくなった8cmCDが3枚収納されている。
アルバム・クレジットなどが入った丸型のブックレットも凝った仕様だ。
ちなみに世界で最初の8cmCDはFrank Zappaの「Peached en Regalia」ではなかったか?アダプターつきで販売していた。

390_3サザン・オール・スターズ / Suika (VICTOR ENTERTAINMENT 1989)
デビュー当初は「夏」のイメージが強かったサザンオールスターズ。
彼等の代表作品61曲を集大成した4枚組CDボックス。
夏の風物詩であるスイカをあしらったアートワークは秀逸で、アウトドア対応で持ち運びもできるのがポイント。ビニールで作った特製のトランクスとパンティが当時話題にもなった。

400Yoko Ono / Onobox Ultracase  (RYKODISK 1992)
前衛音楽家オノ・ヨーコの音楽を集大成した6枚組CD。
全世界で350セット限定生産のジュラルミン製ボックス。
ガラス製の「宇宙への鍵」、箱の裏地の楽譜のデザイン処理、CDを並べると自分の顔になるなど、随所にアーティスト気質がみなぎっている。
世界が破壊されても、この箱だけは未来永劫に残したいという強硬な意志もパッケージに込められている。

410The Rolling Stones / Steel Wheels  (VIRGIN 1989)
最古参R&Rバンド、The Rolling Stonesの初回限定生産パッケージ。
タイトルの「鉄の車輪」にちなんで、鉄製のパッケージを発売した。
3D(立体)や8角形の変形ものや、アンディ・ウォーホル作のジッパー・ジャケなどLP時代にも特殊ジャケは多くあったが、CDでは初のメタル・パッケージとなった。

420MR.BIG / Live at Budokan (ATLANTIC 1997)
再結成されて話題を集めたMR.BIGが1996年に来日した際の武道館公演を編集したライヴ盤。日本盤のみ初回限定で発売されたのが、この特製「武道缶」仕様というメタル・パッケージだ。
メタル缶の場合は丸型が多いが、この缶は八角形という特殊なもの。
アルミ製なので錆びにくく、保管には最適です。

430Iron Maiden / Eddie's Archive  (EMI 2002)
デビュー20周年を記念して発売された6枚組CDボックス。
Iron Maidenというネーミングとヘヴィ・メタルというジャンルをそのまま鉄製のパッケージに投影させている。
彫金仕立てのEddieもおどろおどろしいが、取っ手がついたグラスとファミリー・ツリーを描いた巻物などのオマケも一興だ。

440The Small Faces / Ogden's Nut Gone Flake (CASTLE COMMUNICATIONS 1989)
Small Facesの代表作、『Ogden's Nut Gone Flake』(1968)は、彼等初のコンセプト・アルバムであるだけでなく、いくつかの円形ジャケを組み合わせた特殊なギミック仕様。
このメタル缶は発売20周年を記念して作られたもので、ジャケのデザインによるコースターも同梱されている。

450Lou Reed / Magic and Loss  (SIRE 1992)
今は亡きニューヨークの至高なる詩人、Lou Reedの21作目のアルバム。
アンディ・ウォーホル作のバナナ・ジャケで有名なVelvet Underground出身。
この初回限定生産パッケージは鉄製のフロント・カヴァーに直接絵柄を印刷したもの。
1975年の問題作『Metal Machine Music』を思わず想起させる重厚なメタル・パッケージだ。

460布袋寅泰 / Guitarhythm (TOSHIBA EMI 1988)
今や日本のみならず、世界をも視野に入れた活動をしている布袋寅泰のライフワークともいえるGuitarhythmシリーズ。
このメタル・パッケージはプロモーション・オンリーの非売品だ。
中にはシリーズ第一弾のCDが収められている。ギター・ケースを象徴するかのような堅固なパッケージになっているのだ。

470Public Image Limited / Metal Box  (VIRGIN 1979)
PILの初回生産限定LPは、12インチ・シングルが3枚に分かれて鉄製の缶に収められている。CDはアルミ製の缶に1枚のみ収められている。
CD-BOXは、英国のみで発売された4枚組CDで、『Plastic Box』というメタルに対抗してつけられたシャレたネーミング。
実際これは金属にみせかけたプラスチック製で作られている。

480A Tribute to Metallica / Die Kurrups  ( CLEOPATRA 1993)
ドイツのインダストリアル・メタル・バンド、Die KurrupsのMetallicaのカバー集。
Metallicaも「Metalli-Can」という缶仕立ての限定パッケージを出しているが、こちらもほぼ同時期に出した缶パッケージだ。
中には、ヘヴィ・メタル系のお約束アイテムであるピンバッジ、キャップ、Tシャツなどがオマケとして同梱されている。

490Metalogy / Judas Priest  (COLUMBIA 2004)
Judasu Priestの未発表音源なども集大成した4枚組CDボックス。
革のブーツに革ジャン、太い腰ベルト、鋲仕立てのリスト・バンド、メタル・ファッションを象徴するこの鋲を四方に施したパッケージはまさにメタル特有の質感だ!
残念ながらこれは金属ではなくプラスチックに銀メッキを施したもの。
タイトルにある「-logy」という接尾語は「~学」を示す。したがってコレは「金属学」になりそうだが、「金属学」の正しい英語は「Metallography」だ。

N_img_9972Music Jacket Gallery展示の詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展

※本展示は2013年9月に終了しています。現在の展示内容は上記の金羊社ウェブサイトでご確認ください。
(協力:立体展示品解説文原本執筆・植村和紀氏)

2015年4月23日 (木)

【Music Jacket Gallery】 乗り物ジャケット特集<中編>

一昨日、テレビのニュースでやってたけど、本気でLP人気が復活しているんだって?
こんなの過去20年ぐらいの間に何回喧伝されたかわからないので、あまり信用できないというのが正直なところ。
あるいは、仮に今人気が少し戻って来たとしても長くは続かないだろうな…というのが二番目の感想。
「ヤベ!あんなにLP売らなきゃヨカッタな!」というちょっとした後悔の念が三番目の感触。
それよりも何よりも、流行りもの好きの連中にLPを聴くためのハードを買わせるための「政府&マスコミ」のデマ(←これはドイツ語のDemagogieが語源)のような気させする。
だって、そうでしょ?
今までもSP、LP、MD、LD、DVDの類、オープン・リール、カセット等々、めまぐるしくハードは変遷してきた。時代のアダ花として「Lカセット」なんてのもあった。
こんなことをしていると、レコード会社は何種類ものフォーマットで同じものを作らなければならず、結局売れるソフトしか出さなくなってしまう。すなわち音楽文化の衰退だ。
まだCD化されていないLPってどれくらいあるんだろう?
これほどCDが定着し、はや配信に駆逐されようとしている昨今でも未CD化の音源は仰天するほど多いのではなかろうか?

何かの本で読んだんだけど、これは監督官庁の違いが大きく関わっており、ハードを担当する官庁がソフトのそれより上席だからという話しだ。
もちろんテクノロジーの進歩ということもあるが、ハードを作っている企業の方が大きいことが多いし、政府へのパイプが太いので話が通りやすい。
ま、世の中だいたいそういうもんだ。

番組中、LPを買っているお客さんへのインタビューで、「配信では音楽を聴いている感じがしない」と答えている若い人がいた。いいぞ、いいぞ!
そう、音楽をアルバムで聴かず、音楽配信で1曲ずつしか聴かないような傾向さえ抑え込むことさえできれば、音楽の媒体はLPでもCDでももうどっちでもいいと思っている。
いくらLPの方が音がいいったって、真価を発揮するのはかなり高級なオーディオ機器を持っているのが前提。
「LPの方が音があったかい」とか「特別なスープ」みたいなことをよく言ってるけど、ちょっとしたシステムを使って小音量で聴いているウチはLPとCD違いなんて変りゃしないって。
ただし!本当にすごいオーディオでLPを聴いたら、へへへ、アータ、CDの音なんてチャンチャラおかしくて聴けやしない。オモチャだよ。
コレは私の実体験で言ってます。
だから一般の人は無理をしないでCDの利便性を大いに享受すべきだと思うんだよね。
とにかくLPでもCDでもいいから色んないい音楽を聴いてもらいたいわ。
特に若い人たちにはドンドン時代をさかのぼっていい音楽を探す冒険をしてもらいたい。

ところで…ジャケットだけはナニをどう転んでもCDはLPにかなわない。
今日も植村コレクションと共にその魅力をお伝えする。

今回紹介するアイテムも2013年7月~9月に金羊社のギャラリーに展示されたもので、現在開催中の内容とはまったく異なることにご留意されたい。

「乗り物ジャケット」特集の<中編>のはじまり、はじまり~!

245_2

かつてClimax Chicago Blues Bandと名乗っていたこのグループは1969年結成の古株だ。「Chicago」がバンド名に入っているのでアメリカのバンドみたいだけどさにあらず。イギリスは中西部、スタッフォードの出身だ。
デビューから3年後にバンド名から「Chicago」をハズして現在に至っている…ってまだやってのかよ!
このバンド、20枚にも及ぶアルバムをリリースしているが、私の認識がまちがっていなければ、ついぞ日本では人気の出なかったハズである。
私もHipgnosisのデザインで有名な『Tightly Knit(ハゲのオッサンが靴下を口に入れているヤツね)』とか『FM/Live』ぐらいしか持っていないが、テレキャスター丸出しのPete Haycockのギターがなかなかに味わい深くてよろしいな。
このバンド、歌ものはどうってことないのだが、インスト曲になるど猛然とカッコよくなる。聴きどころはどうしてもソコになるだろうナァ。

切手をモチーフにしたジャケットといえば、まずThelonious Monkの『Unique』が頭に浮かぶ。あとJohnny Griffinにも一枚あった。広い意味では『Free Live!』もそうかな?
この切手の中にはマンハッタンをバックにした飛行機が描かれている。「8」というのは当然8枚目のアルバムということ。
コレ、乗り物ジャケット?
「Stamp Album」というのはもちろん「切手帳」のこと。何かのシャレになっているのだろうか?
「切手」といえば、昔は趣味の筆頭に上がったけど、今でも集めている人いるのかしらん?「切手趣味週間」とかなつかしいね。
いいジャケットだ。

220

また来たね、ポール。
Wingsの『Wings Over America』。この頃のPaulはヨカッタねぇ。向かうところ敵なしの絶好調感丸出しって感じだ。
テレビでもやってたもんね。
1976年の『Wings Over the World』というツアーの一部を収録したライブ盤。
このツアー、アメリカとカナダで31公演をこなし、60万人を動員した。だから一か所平均2万人という計算。
今はEXILEでも100万人以上動員する時代なので、アメリカ全土を回って60万人とは情けないように見えるが、40年近くも前の話しである。すさまじい人気ぶりだ。
今回の来日では22万人を動員するらしい。ざっと40億円ぐらい?ま、全部入って来るワケじゃないけどスゴイ。コレに物販のロイヤルティが加算されるってとこ?
「Hey Jude」1曲だけで、孫子の代まで遊んで暮らせるほどの富を得たとかいうよね?お金は邪魔にならないっていうけど、そんなにあるとチョットは邪魔なんじゃないの?

さて、このアルバム、LPで三枚組。国内盤には銀色のギンギンの帯が巻いてあった
このアルバム、最初は二枚組でリリースする計画だったが、『Wings from the Wings』という三枚組の海賊盤の売れ行きがやたら良いということを知って計画を変更した。
Paulは録音した全公演のテープを聴き、28曲のベストテイクを5つずつ選び、6週間かけて絞り込みミックスを実施したそうだ。
一部ではオバーダビングを余儀なくされた曲もあったらしい。なぜなら、観客の歌声が音痴すぎてそのまま収録できなかったのだ。

ジャケットはHipgnosis。
インナー・スリーヴとレコード・レーベルはすごくカッコいい。さすがHipgnosis。
内ジャケのイラストはJeff Cumminsという人の作品。この人はRainbowの『Straight Between the Eyes』やThe Moody Bluesの『Caught Live』やTed Nugentの『Weekend Warriors』なんかも手掛けている。
でも、コレって三枚組なのになんで普通のゲイトフォールドなんだろうね?
『Yessongs』みたいに豪華にするとか、『All Things Must Pass』みたいにボックスに入れればよかったのに…。
1974年のTodd Rundgrenの『Todd』は二枚組にも関わらずシングル・ジャケットなんだけど、あれは世界的な紙不足が原因だったとか。
この三枚組のリリースは1976年。紙不足は解消されていたと思うんだけど…。

230

Mike Oldfieldの『Five Miles Out』、1982年の作品。
何と言ってもMike Oldfieldとくればひとりで2,400回だかダビングして作った『Tubular Bells』。
このアルバムはそれとは正反対にレギュラー・グループの体でレコーディングに臨んでいる。メンバーを見るとナゼか10ccのRick Fennが参加している他、Carl Palmerもゲストでパーカッションを担当している。

ジャケットのデザインはMike Oldfield自身。
この飛行機はロッキード社の「モデル10エレクトラ」という機種で、機体の装飾は、リンドバーグに続いて大西洋単独横断飛行を成功させた女性パイロット、アメリア・イヤハート(Amelia Earhart)が、1937年に赤道上世界一周に挑んだ時のもの。すなわち操縦しているのはアメリアということになる。
「Amelia」という名前に聞きおぼえがある人もいらっしゃるのでは?特にJoni Mitchellファン。
彼女の「Amrelia」という曲はこのAmelia Earhartのことを歌ったもの。MethenyやらJacoやらが登場することでやたら人気を得たJoniの映像作品、『Shadows and Light』には確かアメリアの映像が収録されていたような…。
アメリアはその1937年の飛行中、南太平洋で忽然と姿を消した。

240
私もね、小学生の時に『エクソシスト』で『Tubular Bells』のメロディを初めて耳にして、中学生になってからアルバムを聴いた途端ハマってしまいましてネェ。
ナンダカンダで関連商品をこれだけ持ってる。
で、この内容を他の作品にも期待して買っちゃうんだよね~。『Hergest Ridge』、『Ommadawn』、『Incantations』、『Platinum』、『QE2』、本作、『Crisis』、『Discovery』…ココで止めた。
やっぱり『Tubular Bells』だけなんだよね~、聴けるの。
で、本作も同様。
A面全部を費やしている「Taurus II」なんてかなりの力作で決して悪いワケじゃないんだけど、とにかく何も残らない。また、そこがいいのかもしれないんだけど…。
そこいくとやっぱり『Tubular Bells』の衝撃はスゴかった。当時は一日何回も聴いちゃったもんね。
Bm_img_0123
このジャケット、内側が可愛いの。
「Taurus II」録音時のトラックシートが使用されている。こんなにたくさんの楽器が使われているのね?

1_img_9938Facesの1974年のライブ・アルバム。
日本では『フェイセズ・ライブ』ぐらいのタイトルになっていたけど、原題は『Coast to Coast:Overture and Beginners』と長い。
1973年にアナハイム・コンベンション・センター(今、NAMMをやっているところ)とハリウッドのパラディアムで収録された。
コレ、どう見ても「Faces」のアルバムに思えるが、Faceのレパートリーは3曲。一方、初登場となる曲も含めたRodのソロ・レパートリーは6曲と、Rodソロ優勢。
当時、Rodは「ソロ」名義でコンサートをしていなかったので、「Rod Stewart/Faces」と連名のクレジットとなった。
アメリカでは、LPはRodのソロ・アルバムをリリースしていたマーキュリーから、カセットと8トラ(!)はFacesのアルバムを取り扱っていたワーナーから発売された。
そうした複雑な事情があったためか、このアルバムは日本でだけしか販売されない時期があったそうだ。

大分前にMarshallの連中と会食をした時、比較的年配の女性たちとテーブルが一緒になった。
こんなことは滅多にないんだけど、昔のロックの話題になって、ある女性は「私はRodにメロメロだったの。Faceも何回も観たわ」とか「私は何と言ってもRegi。昔の曲なら全部歌えるわ!」…日本だったら「秀樹大好き!」とか「ひろみに夢中!」とかいう話しである。
こういうところに「ロックの国」と「そうでない国」の大きな差を感じるんですよ。

一方、私はどうもRod Stewartにのめり込めない。『Gasoline Alley』なんかは結構よかったりもするけど…。ナンカ素直にロック感を汲み取れない。
『Ooh La La』とか『Long Player』なんかはごくタマに聴くこともあるんだけど、同様にFacesも夢中になったことは一度もないのよ。
コレが、来日公演でのPaul Gilbertもそうだったけど、NAMMのアトラクションで出ているバンドなんかも「Stay With Me」を演ったりするんだよね。向こうの連中にはこの曲、スタンダードなの。それで例の「ギッタ~」って言うところをうれしそうに演るんだな。

あ、それとこのアルバムは山内テツがFacesに参加して初めての音源となった。
そして、この音源が録音された翌年の2月、Facesは来日を果たす。
Faceはメンバー全員大酒のみで、滞在中ローディと共に日本酒を毎晩飲み狂ったらしい。
山内さんも同様で、ステージ前にウイスキーのボトルを半分、ステージ中に残りの半分。終演後、またボトルを1本空けたという。これぐらい飲めないと外人とは付き合えないってことかもね。あ~、ミュージシャンにならなくてヨカッタ!
Rodはスコティッシュの家系だけに頷ける話だ。
スコティッシュといえば、かつてミュージックライフ誌の編集長だった東郷かおる子さんの著書『わが青春のロック黄金狂時代(角川SSC新書刊)』に書いてあったが、東郷さんも体当たりで英語を覚えたクチらしいが、Rodの英語は全く歯が立たなかったらしい。ナニを言っているのが全く聞き取れず冷や汗が出たという話し。ああ、よくわかるナァ、その気持ち!

最後にひとつ。
ジャケットのことを調べようと久しぶりにCDを棚から引っ張り出して来て中をチェックしたが、まったくヒドイ!
元から記されていないのかも知れないが、ジャケット・デザインのクレジットはおろか、レコーディング・データも載っていない。歌詞と日本語解説だけ。
そもそもこのLPはゲイトフォールドでしょ?内ジャケの写真はどこへ行ったの?
やっぱりこういうところに音楽文化の民度の低さを感じるナァ。

1_img_9910スキスキ、Sparks!
出世作の『Kimono My House』がIslandからのリリースだったので、てっきりイギリスのバンドかと思っていた。RonとRusselのMael兄弟はアメリカ人だ。
それと、解説書等に「Mael」を「メイル」って表記してるけど、コレ本当に「メイル」って発音するのかな?
Sparksというとやっぱり『Kimono My House』ということになるんだろうけど、その前にもHalf Nelson名義の同名アルバム(Grace kellyのジャケット)とSparks名義の『A Woofer in Tweeter's Clothing』というアルバムをBearsvilleからリリースしている。
買って聴いたけどおもしろくない。
やっぱり『Kimono』からが断然いい。でも、それもそう長くは続かなかった。せいぜい『Big Beat』までかな~、私の場合。
でも、その初期の4枚はどれを聴いてもSparksでしか聴けない独特な曲作りで実によろしい。
有名な『Kimono』の1曲目、「This Town Ain't Big Enough for Both of Us」なんて「歌謡一部形式」だもんね。インストのパートは色々やっているけど、歌の部分はズッと同じメロディを繰り返しているだけ。サビなんてない。スゴイ発想だと思う。
あんなに魅力的なコーラスのメロディだもん。普通だったらサビを付けて展開させたくなっちゃうと思う。
弟のRusselの声で好き嫌いが分かれるかもしれないが、Sparksの場合はRusselの声がシックリくる。「Amateur Hour」なんか誰かカバーすればいいのに!今ならすごくウケるんじゃない?それとも誰か演ってるのかな?

それと、ジャケットが比較的いいんだよね。
1981年の『Whomp That Sucker』なんかすごくいい。まるで力石徹が矢吹丈をダブル・クロスカウンターで倒した時のようだ。内容は知らないけど。
それと1984年の『Pulling Rabbits Out of a Hat』のジャケットは一体どうしたことだろう?
コレ、完全にFrank Zappaの『Them or Us』の裏ジャケじゃんね。(同じ年のリリースでSparksの方が4か月早い)
この『Indiscreet』のジャケット写真を撮ったのはRichard Creamerという人。KISSのライブ写真や数多くのロック・ミュージシャンのアー写を撮っている。
他のジャケット写真としてはREO Speed Wagonの音叉を加えた魚のヤツ(ゴメンちゃい。REOって私かすりもしてないの)とか、Toddの2枚組ライブ・アルバム『Back to the Bars』なんかに関わっている。
チョットー待った~、チョットー待った~!と言う人もいるかもしれない。そう、「Toddの『Back to the Bars』のジャケットのデザインはHipgnosisじゃんかよ~!」っていうんでしょ?
ご明解。
でもね、内ジャケットのライブ写真はこのCreamerが撮っているんよ。あんまり出来はよくないと思うけど…。

この「♪ほっすぴたりてぃ」で楽しく始まる1975年の『Indiscreet』は『Half Nelson』から数えて5枚目のアルバム。プロデュースはTony Visconti。前作の『Propaganda』や『Kimono』ほどは当たらなかった。

ここでマーブロ流豆知識…Ron Maleやヒットラーのようなヒゲを日本では「チョビひげ」と言うが、英語ではどう表現するか…。
答えは「toothbrush moustache」、すなわち「歯ブラシひげ」だ。
Ronはプロのグラフィック・デザイナーでToddの『Runt:The Ballad of Todd Rundgren』の内ジャケなんかを手掛けている。

260
「ロック名盤XX選」とか「ロック入門△△」の類の企画となるとかなりの確率で選出されるこのアルバム。
ClaptonやらWinwoodやらの当時のロック界の重鎮が集結したというとことが肝なんだろうけど、そんなにいいかナァ?
少なくとも入門者が聴いたところで何ら面白くはないのではなかろうか?
正直、私も実際かなり後になって聴いた。
職業柄、KellyさんのBlind Faithの方がなじみがあるぐらい。

それでもチョットした思い出があって…Geoff WhitehornがまだMarshallのデモンストレーターをしていた頃、FUZZY CONTROLをフィーチュアしたMarshallのイベントを開催したことがあった。
場所は今は無き渋谷のBOXXで、今は無き隣のAXにCharさんが偶然出演していた。
Paul Rogersの関係でCharさんと仲の良かったGeoffは、自分のリハーサルが終わると「オイ、シゲ、Charに会いに行こうぜ!」と言い出し、ふたりしてAXの楽屋を訪ねた。
「お~!」なんつってひとしきり盛り上がった後、Charさんは新しく導入したStratocasterを取り出しGeoffに渡した。
チョコチョコっと弾いた後、よせばいいのにGeoffは私にそのギターをパスしてきた。
私はそのままCharさんにギターを返そうとしたら、
「何だよ、お前も弾いてみろよ。ギターやってんだろ?」とCharさん。
その前にもCharさんとは何回かご一緒させて頂いていたが、目の前でギターを弾いたことなんて当然ありゃしない。
エライ恥ずかしかったが、仕方ないので教わったばかりのGeoffの曲をチラっと弾いてCharさんにギターを戻した。
するとCharさんはいきなりギターを弾きながらGeoffと私の前で歌い始めた。
その曲はこのアルバムに収録されている「Presence of the Lord」だった。
Charさんは歌の部分だけでなく、後半のインストの部分も弾き、キチッと丸々1曲仕上げて見せてくれた。
そういう態度がやはり一流であると感心した。そして、この時代の人たちはやはりこのアルバムをマスターしていることを思い知った。
そういえば何年か前に来日したJoe Bonamassaも「Had to Cry Today」を演奏していた。アレ、私よりだいぶ若いんだけどね。

さて、このジャケットが物議をかもしたことは有名だ。
トップレスの若い女性が男性のシンボルを想起させる飛行機のようなものを持っている…という図なのだから当り前だ。
今なら何でもないかもしれないけどね。このアルバムが出たのは1969年のことだ。
したがってアメリカではメンバーが写っている写真に差し替えられた。
このジャケットのアイデアと制作はEric Claptonの友人のBob Seidemannというカメラマンによるもの。
思想は「人類の創造性」だの「テクノロジーの進化」だのもっと崇高なものであった。
このSeidemann、他にもいい仕事を残しており、Jackson Browneの『Late for the Sky』、Neil Youngの『On the Beach』、Randy Newmanの『Little Criminals』、Heartの『Little Queen』、Herbie Hancockの『Mr. hands』、Larry Carltonの『Sleepwalk』等々のジャケット写真はこの人によるものだ。
他にもGreatful DeadやJanisのアー写も多数残している。

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これまた名盤の誉れ高いYesの『Fragile』。
邦題の『こわれもの』は実にウマいことやった。今だったら躊躇なく『フラジャイル』とやられただろう。
私はいつも言っているように「原題至上主義」だけど、こうしていいと思うものはちゃんと素直に「いい」と言います。
「Roundabout」や「Heart of the Sunrise」や「Mood for a Day」に人気が集まるのだろうが、私は断然「South Side of the Sky」。
このアルバム、1971年前の発表なんだよね。44年前!やっぱりコレと今の巷のロックとを比較すれば猛烈に今のロックが幼稚化しているとしか思えないだろう。
このアルバムとか次の『Close to the Edge』を経て、Frank Zappaが1975年にリリースする『One Size Fits All』までが、普遍的娯楽性を伴ったロックにおける、人間の英知と団体器楽演奏技術の頂点で、もう人類がこのあたりのレベルを凌駕することは永久にできないと思っている。

ひとつ言っておきたいのは…『海洋地形学(Tales from Topographic Oceans)』のことだ。『Fragile』→『Close to the Edge』→『Yessongs』と盛り上がりに盛り上がっちゃって、しかも、後ろに『Relayer』が控えちゃってるもんだから、まず人の口には上らない。
熱狂的なファンは知らんけど、Yes好きを自称する一般人の口からですら「『海洋地形学』がスキ」というのを聞いたことがない。
大抵「持ってるけどほとんど聴かない(←要するに聴いていない)」とか、「聴いたことがある」程度のものだ。
このアルバムの不幸は1曲目にある。
退屈なのだ。
でもLPでいうところのC&D面はヤケクソ性も感じられるほどの熱演で聴きどころ満載なのだ。2枚組なんかにしなければよかったのにね。

…と今、上に挙げたYesのアルバムのジャケットデザインは有名なRoger Dean。
「こわれもの」だから、メンバーはジャケットのイメージとして「磁器」を登場させるアイデアを出したらしいが、Roger Deanは星をふたつ登場させ、裏ジャケには破壊された星を描いた。
そして、破壊された星の光景が『Yessongs』のジャケットなんだと…要するに連作になっているのだ。
「こわれもの」とは「地球」のことなのね?
星に生えている木は「盆栽」をイメージして描いたらしい。

そういえば日本でもどこかにラウンドアバウトを作ったってニュースを大分前に見たけど、アレどうなったかね?
ちなみにMarshallの工場があるミルトン・キーンズはラウンドアバウトだらけだ。

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LPの時にはほぼA4大のブックレットが付いていた。
もちろんこちらもRoger Deanのイラスト。

N_img_5979頁をめくると、各メンバーのスナップ写真が掲載されていて、この写真もRoger Deanが撮ったものだそうだ。
ただし、Bill Brufordだけはステージの写真が使われており、コレは例外。
下の向かって右のページはRick Wakeman。
ゴチャゴチャ書いてあるのはすべてSpecial Thanks。
モーツァルトの名前まで入ってる。あとDavid Bowieの名前も…初期のBowieの曲のピアノはRickが弾いているからね。
待てよ…と思いJim Marshallの名前を探したが見当たらなかった。
ナゼ探したかって?
Rickは若い頃Jimの店でアルバイトしてたんよ。
その後もWater Ratsの会員同士で中がヨカッタ。
50周年記念コンサートの時には息子のAdam Wakemanがキーボードを担当した。

N_img_5984これは知らないバンド…と思って調べたら1972年結成のイギリスのプロト・パンク・バンドということだった。道理で知らないワケだ。
でも、このジャケット素晴らしい…Hipgnosisだもんね、当然。
1978年の『Crash Landing』というアルバム。
スペシャル・サンクスでPete Townshendの名前がクレジットされているらしい。
気になって音を聴いてみたら、アララ、かなりいい感じじゃないの!全然パンクじゃない。
今度見つけたら買ってみようっと!

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以上で「飛行機」系は終了。
後は鉄道やら船やら。

Brian Augerがわからない。どう楽しんでいいのかがわからない。
名盤の誉れ高いTrinityの『Streetnoise』ですらどうも…。
聴かないのをわかっていても何となくチビチビと買ってしまう。「Freedom Jazz Dance」とか「Maiden Voyage」とか、ジャズの有名曲をチラリチラリ取り入れているところがニクイ。

その両方が1974年にWhisky a Go Goで収録されたOblivion Expressのライブ盤『Live Oblivion』。
コレはスゴイ。ナニがスゴイってSteve Ferroneのドラム。そこを聴く。
でもギターはかなりトホホだよ。
この人も、優秀なギタリストでもそばにいればもっと人気が出たかも知れない。でも、イヤだったんだろうな、キーボード・メインのバンドとして…。
でも「忘却急行」なんていい名前だな。
そう、最近物忘れが多くて…ほっとけ!

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コレはかなり昔から知っているジャケット。なぜならHipgnosisの本、『Walk Away Rene』に出ていたからだ。
オランダのGreen Earingというグループの1976年の『To the Hilt』というアルバム。
「hilt」というのは「柄(つか・え)」という意味で、「to the hilt」で「徹底的に」とか「全面的に」という表現になる。
どう見ても助かりそうにないこのヒゲのおじちゃんは古いタイプの探偵らしい。
他にも、同じ写真を使ってサメのいる水槽に入れられたり、中誤記人に電ノコで頭をまっぷたつにされそうになったり、ビルから真っ逆さまに落っこちる写真と組みになっている。
いくつもの危機に遭遇し、何とかその苦境から脱出するのだが、またすぐに次の危機に直面してしまうのだ。
そうしてドップリと(to the hilt)危険に晒されながらも彼は危機と闘い、次のバトルへと立ち向かう…ということを表しているんだそうだ。

今回初めて音を聴いてみたが、ごく普通のハードロックで悪くはなさそうだ。

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説明不要ですな。
この黒いヤツもナニを表しているかは皆さんご存知でしょうからスキップ。
じゃ、コレのどこが乗り物かというと…家族の後ろに見えるボートやらヨットがそれにあたるっていうワケ。
これは合成写真で、後ろに見えるのは、アールズ・コート・エキシビジョン・センターで毎年開催されていたボートの展示会に設けられた人口の水溜りの写真だ。
アールズ・コートといえばLed Zeppelinのホームみたいな巨大なホール。Hipgnosisはそれを意識してこの写真を使ったのかしらん?

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1976年に発売されたFocusの未発表音源集『Ship of Memories』。
Focusは好き。
このアルバムの音源は1973年にコッツウォルズのスタジオで録音されたもの。
前半は硬派で後半は軟派って感じでバラエティに富んだレパートリーが楽しめて、未発表音源集とはいえ私は好き。『Humburger Concerto』よりゼンゼンいい。
しかし、ライナー・ノーツを読むと、バンド・メンバーは相次ぐツアーでスッカリ疲弊しきり、関係が悪化…レコーディングは相当大変だったようだ。
収録の「Focus V」なんて曲はJan Akkermanが寝ている間に作って、あとでダビングしたらしい。
で、常識的に考えるに、FocusファンというのはイコールJan Akkermanファンということになるだろう。
ま、Bert Ruiterが死ぬほど好きでFocusを聴いているファンはゼロではないかもしれないが、少ないことは間違いない。

私もJanファンで、ことあるごとにMarshall Blogでも言及してきた。会って写真も一緒に撮ってもらった。
そんなだからソロ・アルバムもずいぶん買った。結構出ているのはうれしいんだけど、玉石混淆もいいところで、7:3、イヤ、ヘタをすると8:2で「石」の方が多いのだ。
『10,000 Clowns On A Rainy Day』なんて1997年のライブアルバムなんて演奏はすごくいいのにせっかくのJanギターのトーンがあまりにもトホホだったりしちゃうんだよね。あれデジタル・アンプなのかナァ。
その点、このアルバムは比較的Janのギターが聴けるアルバムだと思う。
メインはレス・ポールなんだろうな。「Glider」という曲で明らかにストラトの持ち替えるところなんか実にカッコいい!
でもこの曲、「Mother Focus」と同じじゃん?
CDになって追加収録されたアメリカでのシングル・バージョンの「Hocus Pocus」も聴きもの。この曲、『Moving Waves』の本チャン・バージョンはリピートが多くて時折ウンザリしてしまうんだけど、このバージョンはコンパクトでスゴクいい。ギター・ソロもこっちの方がカッコいい。

ジャケットのデザインはオランダのCreamというところが担当している。
コレは戦艦大和(武蔵)とゼロ戦?

ちなみに「Jan Akkerman」は、英米人の前では「ジャーナッカマン」と発音してください。

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今度は飛行船。
ジャケットはJimmy Pageのチョイス。これはツェッペリン号ではなくてヒンデンブルグ号ですからね。
裏ジャケットの写真を撮影したのは元YardbirdsのChris Dreja。
何でもZeppelinのアルバムで、裏ジャケットも含めて4人が揃って撮影された写真が使われているのはコレだけだとか…。
Chrisは新バンドの結成に際し、Jimmy Pageからベーシストとしての参加を持ちかけられたが、「写真家になりたい」としてその誘いを断った。
モッタイね~。
でもそのおかげで我々はJPJのベースと音楽性を享受できることになったのだ。

Zeppelinは詳しい人がやたら多いのであんまり余計なことは書かないようにするべ。

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植村さんの『Led Zeppelin I』はゲイトフォールド仕様になっていた。

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今度は空飛ぶ円盤。
またしてもHipgnosis。問答無用の名ジャケットでしょ。
コレはよく聴いたナァ。
素晴らしい内容とカッコいいジャケット…パンク/ニューウェイブ前のロック黄金時代の産物だ。

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魚雷は乗り物ではありませ~ん!
The Pretty Thingsの『Silk Torpedo』。1974年の作品。
Pretty Thingsも比較的Hipgnosis度高し。
この次の『Savage Eye』も有名だ。
残念なのは、ジャケットはいいんだけど内容が…。
1963年結成の名門ブリティッシュ・ロックバンドで、『S.F.Sorrow』なんてのが名盤扱いされているけど、日本ではどうもウケている感触がない。
かく言う私も何枚か持っているけどiPodの在籍期間の短さは先のBrian Augerと一二を争う。
しっかし、このジャケット、メチャクチャいいナァ。

St最後はナント、ブランコ!
ひと目見てNeon ParkとわかるイラストをまとっているのはLittle Featの1972年のセカンド・アルバム、『Sailin' Shoes』。
日ごろからアメリカン・ロックは聴かん、と言っているがLittle Featは好き。

このジャケット、楽しそうにブランコに乗っているのはケーキ。ロココ期のフランスの画家、ジャン・オノレ・フラゴナールの「The Swing」という油絵が元になっている。
この作品、ナント、ロンドンの「ウォレス・コレクション」という博物館に収蔵されているらしいので今度渡英するチャンスがあったら観てこよう。
ちなみにこのウォレス・コレクションの隣の建物はかつてEMIの本社だった。The Beatlesのファースト、『Please Please Me』=『赤盤』並びに『青盤』はそこで撮影された。
右奥にいるのはMick Jaggarなんだって。
コレさ、ブランコ乗っているのは切ったケーキじゃなくて、切った後の残りの方なんだよね。こういう感覚が面白い。

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1978年の来日時には中野サンプラザに観に行った。二階席の一番前だった。

このコンサート・プラグラムの表紙を見ればわかるように『Waiting for Columbus』のレコ発ツアーというタイミングでものすごくヨカッタなぁ。
やっぱりLowell Georgeの存在感がハンパじゃなかった。
「Fat Man in the Bathtub」がオープニング曲ではなくて途中で演奏したのには驚いたのを覚えている。

N_img_0001Little FeatはLowell Georgeが没した後もPaul Barrereががんばってすごくいい感じだと聴いていたが、追いかけることはなかった。
しかし、ホンノ数か月前、下北沢でレンタル流れ品のLittle Featを280円(税別)で買った。
『Rock'n Roll Doctors』とかいう1990年のセントルイスのコンサートを収録したライブ盤で、コレがすさまじくよくて、なるほどLowell無き後も頑張っているというのを実感したのであった。
下の写真はコンサート・プラグラムの表4。

N_img_0003 …ということで2回にわたって「乗り物ジャケット」をお送りしましたがいかがでしたでしょうか?
イヤ~、ジャケットってホントにいいもんですネェ。

Music Jacket Gallery展示の詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展

※記事内のジャケット写真は、展示アイテム以外のものは斜めに、もしくはサイズを小さくして掲載しています。
※本展示は2013年9月に終了しています。現在の展示内容は上記の金羊社ウェブサイトでご確認ください。

<後編>につづく

2015年4月22日 (水)

グッドモーニングアメリカ企画フェス「あっ、良いライブここにあります。2014

ナント、ここへきて去年の話題。
決して忘れていたワケでもなんでもなくて、チョット色々な事情が重なって遅くなっちゃった!
グドモがシリーズで展開している『あっ、良いライブここにあります。2014』…ようするにグドモ祭りだ。
いくつかの若い人気バンドが登場し、完全ソールド・アウトとなった超満員の客席を沸かせた。

10当日はメインとサブの両方のステージを開放し、数々のバンドが出演した。
そして、コンサートは頂点を迎える。
トリのグッドモーニングアメリカの登場だ!

20金廣真吾

30v渡邊 幸一

40vたなしん

50vペギ

60v幸一ちゃんはMarshall。

701959と1960A。

80vたなしんはEDEN。

90vこのツアーから導入されたWT-800とD410XLTが2台。

100vそして、ペギちゃんはNATAL。

120vこのツアーはアッシュのキットを使用している。

130この時はメジャーからのセカンド・アルバム『inトーキョーシティ』がリリースされたばかりのタイミング。

150いつもノリノリの4人だが、そんなタイミングだけあって、余計に気合の入ったステージが繰り広げられた。

160vアンプがEDENに変わって一段とベースラインがシャープに響き渡るようになり、バンドの音像が変わった!ベースってスゴい楽器だ。

170vクリスピーなNATALアッシュのサウンドが気持ちいい!

180金ちゃんの熱唱に次ぐ熱唱!

190v幸一ちゃんがグドモ・サウンドの核となるギター・サウンドをブチかます!

200たなしんのパフォーマンスもいつも通りバッチリ!

210これぞ気合の塊り!すさまじいドライブ感でバンドを律動させるペギちゃん!見ていると知らない間にこっちまで歯を食いしばってしまう!

220vフェス仕様のイベントだったため、持ち時間は短かったが、「ノッてるバンドはこういうもんだッ!」と言わんばかりの痛快なパフォーマンスを見せてくれた。
今秋にはいよいよ武道館だ!

230グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

240★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2014年11月24日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

2015年4月21日 (火)

Nuovo Immigrato ワンマン・ライブ

Marshall Blogへはも~んのスゴく久しぶりの登場となるNuovo Immigrato(ヌーヴォ・イミグラート)。
最近ではトキ級に珍しくなってしまった純プログレッシブ・ロック・スタイルのバンドだ。
今日のレポートは、浜松、名古屋、大阪を回った「2015春のライブ・ツアー」の最終日。
相変わらずの鉄壁の演奏で最高に楽しませてくれた!

10五十嵐"Angie"久勝

20v難波弘之

30vBURNY日下部正則

40v高橋竜

50v下田武男

60vWes Montgomeryの「Four on Six」がオープニングSE。
このタイトルは「6本の弦の上の4本の指」という意味。5度音程で組み立てられたカッコいいリフはジャズ・ギターを志す者なら誰しもがコピーするであろう有名なものだ。
もちろんNuovoのサウンドはWesの音楽とは似ても似つかないものだが、「ダイナミックさと緻密さ」という魅力に関しては共通項が見い出せるのかもしれない。

1曲目から圧倒的な演奏!「ウマい!」なんて言っちゃもちろん失礼なんだけど、やっぱりウマい。
若い人の間でもこういう演奏ができるバンドが出て来てくれるといいんだけどナァ。

702曲目は難波さんのオルガンが活躍。

805/4拍子のゴキゲンな展開!
140
また竜さんのベース・ラインのカッコいいこと!

90BARNYの確実なプレイ。久しぶりに聴いたけど、ものすごい安心感!

100v今回は1987Xと1936Vの組み合わせ。

110v炎のようなプレイは健在だ!

120ミニ・ムーグのソロ。繰り出されるフレーズのひとつひとつの重みがスゴイ!

1303曲目はスロー・テンポで難波さんが歌う。
380
ちょっとジャジーなピアノのソロがいいッ!
190

中間部のインスト・パートも大きな聞かせどころだ。

180やっぱりプログレはいいナァ~。

S41a3169 4曲目はややスローなナンバー。
200
難波さんのメロトロンの音色が実にいい感じ。
やっぱりメロトロンの音色はこの手の音楽に欠かせませんナァ。

160

ここでBARNEYの泣きのソロ!
360v

フレーズを丁寧につなげて物語を作っていく。

220BARNEYのギターを聴くとホントに「ロック・ギター」を聴いている気になるよ。

230v5曲目では竜さんのボーカル。
実はアコギを使って歌ったのだが、あまりにも暗くて写真が撮れなかった!
静かなワルツ…

240v一転してオルガンが唸り出し、曲が暴発する!

250ここでもBARBEYのハードなソロが炸裂!

260v6曲目はピアノとボーカルのデュオで静謐な様相を見せるが…

145

ギターのリフでハードに展開していく。

270なんぞGreensladeみたいでカッコいいぞ!
S41a3213
7曲目はインストゥルメンタル。
310
いかにもNuovoのバンド・チームらしい手の込んだ演奏で聴く者を魅了する。
340v

300v
150v

S41a3216

再び難波さんのリード・ボーカル。ん~、いいメロディ!

170
竜さんのベース・ソロ。
今日は残念ながら違うが、竜さんもMarshall 1992 SUPER BASSの愛用者だ。
330
そして、ギター・ソロ。

350この日、ここまでで一番のロング・ソロ。
そのすさまじい弾きっぷりはまさにJaw-dropping!

210v_2 ここから後半に入る。
何せツアー・ファイナルだからね。盛りだくさんだよ。
Angieさんのヴォイスも絶好調だ!

280v

BARNEYはレスポールに持ち替え。ルックス的にはやっぱりコレがシックリくるナァ。

370v静かなワルツから始まりシーンがコロコロと変わっていき、ケルト風のパートまで!
コレはタマらん!
典型的プログレ展開に大満足!

390v…と最後まで実況的にレポートをしたかったのだが、残念ながらここで失礼せざるを得ず後ろ髪を引かれる思いで会場を後にした。

それにしても、日本はどうしてこの手のバンドがあんまり出て来ないんナァ。こんなにプログレ人気が高いのに。
以前にも書いたが、お茶の水の明治大学の旧記念館の前にある中古&輸入レコード屋さんは世界一『In the Court of the Crimson King』を売る店だったとか。
AreaとかNew Trollsとかが来日して平気で会場を満員にするじゃない?今度はAtollが来るでしょ?
こんなのイギリスじゃ絶対あり得ない。
だって、いつか「How is progressive rock in the UK?」みたいなことをイギリス人ギタリストに尋ねたところ。「ナニ?Prog rockのことを言ってるの?そんなのイギリスで聴いているヤツはいないよ!」と一蹴された。
これこそイギリスのロックなのにね。

私は子供の頃からプログレッシブ・ロックが大好きだったので、どうしてもプログレの肩を持つような言動に走ってしまう。
でもそれとは別に、私が本当に望んでいるのは、こういうしかっりした器楽演奏ができる若いバンドが出て来て欲しいということなのね。
もちろん歌は大いにあってよい。
でも、楽器が歌のようにメロディを奏で、考えつくしたアレンジでアンサンブルを分厚くする。
こういう作業を経た音楽を渇望しているのだ。
ギターをジャンジャカかき鳴らしてパワーだけで押し通すのもロックという音楽の魅力なのはわかるし、プログレのような音楽に飽きて、そうしたパワー一辺倒のロックが台頭した背景もよく理解している。
しかし、今あまりにも偏り過ぎているんじゃないですか?…ってこと。
世界一のプログレ国なんだもの、Nuovoみたいなバンドが続々と出て来る素養はあるんじゃないの?

400(一部敬称略 2015年3月20日 沼袋サンクチュアリにて撮影)

2015年4月19日 (日)

【新商品情報】 Astoriaシリーズ発進!

昨日終了したFrankfurt Musik MESSE 2015。
「フランクフルト・ムジーク・メッセ」はクラシック楽器や楽譜に加えてアコーディオンやリコーダーのようなヨーロッパの標準楽器が展示されることにより、アナハイムのNAMMショウを上回る規模を誇る世界一の楽器展示会だ。
日本人は「メッセ」と呼ぶが、Marshallの連中でこの展示会をそう呼ぶ者はいない。全員が全員、「Frankfurt」と呼んでいる。
この地名がこの展示会の同義語になっているのだ。
私はココで本当にたくさんのことを教わった。Marshallのことだけでなく、英語も、イギリスの文化も…。ドイツでは公衆の面前で指を伸ばした右手を斜め上に上げては絶対にいけないことも教わった。
スタッフみんなでプレゼント用のポスターをクルクル巻いたり、ジムのサイン会の会場整理をしたり、ニコとドラムセットを組み立てたり、みんなでドイツ料理を食べに行ったり、毎日ジムたちと朝食をとったり…数えきれないほど楽しい思い出があるのだ。
今でこそ正式にMarshallのスタッフとして働いているが、当時は結局は部外者であったワケだが、分け隔てなく本当にみんなによく可愛がって頂いた。

先日、10年チョット前にイギリスの連中とフランクフルトのイタリアン・レストランで撮った写真が出て来た。
見ると、その写真には10人ぐらい写っているのだが、亡くなった人、辞めた人…ナンダカンダで今でもMarshallに残っているのは私ともう一人だけだったのだ。私もスッカリ古株になってしまっていてビックリしたよ。

そんな思い出のフランクフルト。ここはヨーロッパの会社であるMarshallにとって新商品発表の大事な舞台だ。
ここのところ50周年がらみの記念モデルが続いたが、次の50年に入って久しく、いよいよ本腰を上げて新しいモデルの投入が始まってきた。

今回発表されたのは、Astoria(アストリア)というブティック系のモデル。
ハンドワイアード基盤とPCBを併載した回路。
整流管を搭載したビンテージの弾き心地。
さらに、KT66をパワー部に使用したこれでもかの図太いトーン。
小型で本当にいい音のアンプを待っていた人にはコレはかなりの朗報となるであろう。

Astoriaシリーズの商品構成はモデルが3種類。それぞれにコンボとスタックが用意されている。
ルックスも従来のMarshallの精神を取り入れた新バージョンだ。
それでは3種類のモデルを見てみよう。
マーブロLCCでイザ、フランクフルトへ!

10まずはベースとなるモデルから…

Astoria Classic(アストリア・クラシック)

ラウドでクリーンなヴァルブ・トーン。お気に入りのエフェクターをつないで自分だけのオリジナル・トーンをクリエイトするモデル。
みなさん、エフェクター好きですよね~?
日本は世界有数のエフェクター天国。アメリカに行ってもイギリスに行っても、ドイツに行っても楽器屋さんにこんなにたくさんの種類のエフェクターが展示されている国はないからね。
テクノロジーの進歩によりスプリット・チャンネルやマスター・ボリュームの発想が生まれ、今、みんな平気でアンプをギンギンに歪ませてるけど、昔はMasterもLoopもReverbもない、いたってシンプルなアンプにシンプルなエフェクターをつないで、指で音を作っていたワケ。それであの魅惑的なトーンを作っていたんですな。
その一番いい例はJimi Hendrixだ。
でも、それをするには音の最終出口であるアンプがよくなければ絶対にできない。
すなわち極上のクリーン・トーンだ。
Marshallが本気出したクリーンはコワイよ~!
とにかくお気に入りのギターと自慢のエフェクターをつないで弾いてごらんなさい。
ナンカこの手のスモール・コンボに最終回答を出すのはAstoria Classicになるような気がするナァ。
ブルージーなプレイを身上とする「ミスター・トーン」たちだけでなく、今ギター/ボーカルで小さなコンボを使っている人も絶対に見逃してはならないアンプだ。

私と付き合いの古い数人のプロ・ギタリストの方々ならこのモデルがどういう位置づけにあるかピンと来ていることと思う。
タイプはすでに上に書いたように、コンボとスタックの2種類。

<コンボ>
●モデル名 : AST1C
●チャンネル: 1 (エフェクターで音を変えてくだされ)
●出力    : 30W
●インプット : HiまたはLo(ギターの出力に合わせて選択。つまり、アンプ・サイドでクリーン・トーンを保っておくということ)
●コントロール:
  Master (マスター:引っ張ると出力ダウン)
  Sensitivity (センシティヴィティ:インプットを選択した後、ここで入力を微調整。この組み合わせでまたサウンドが変わって来る。でも基本はとにかく「クリーン」)
  Treble (トレブル)
  Middle (ミドル)
  Bass (ベース)
  Edge (エッジ)
●リアパネル  : 何にもなし。とにかくシンプル!シンプルさが間違いなく音をよくする。
●スピーカー : Celestion Creamback (カスタム・ヴォイシング)
●真空管    : ECC83×3、GZ34、KT66×2
●センド&リターン : なし(アンプで歪ませないので必要なし。コレで音がまた良くなるってワケ)
●フットスイッチ : なし(1チャンネルだしリバーブもないし…当然フットスイッチは使わない)

<ヘッド>
●モデル名 : AST1H
●スピーカーの有無以外の仕様はすべてAST1Cと同じ。

<スピーカー・キャビネット>
●モデル名 : AST1-112
●入力   : 30W
●インプット: 1 (モノ)
●インピーダンス: 8Ω
スピーカー: Celestion Creamback(カスタム・ヴォイシング)×1

20つぎ…、

Astoria Custom(アストリア・カスタム)
こちらもごくシンプル。歪むAST1だ。KT66の堂々としたサウンドは何しろ魅力的だからネェ。
この小さなガタイが懸命に極上の歪みをブチかます姿はタマらない!
アンプで歪ませておいて、ギターのボリュームをチョイと下げれば、ビロードのようなクランチ・トーン。
さらに、下げれば今度は図太いクリーン。
まるでギターのボリュームの目盛りひとつひとつに異なったトーンが宿されているように感じるだろう。
コレにセンド&リターンとトーン・シフトやブースト機能を搭載してAST1よりコンテンポラリーにしたモデルがAST2。
Vintage Modernを思い出すナァ。
ク~、ギター弾きたくなってきた!

タイプはすでに上に書いたように、コンボとスタックの2種類。

<コンボ>
●モデル名 : AST2C
●チャンネル: 1 (手元で歪みを調節してくだされ)
●出力    : 30W
●インプット : HiまたはLo
●コントロール:
  Gain  (ゲイン:AST1のSensitivityとの違いに注意。引っ張るとBody=トーン・シフト)
  Boost Toggle Switch (ブースト・トグル・スイッチ:ブーストのオン/オフ)
  Treble (トレブル)
  Middle (ミドル)
  Bass (ベース)
  Edge (エッジ)
    Master (マスター:引っ張ると出力ダウン)
●リアパネル  : 
    Loop Level
    Loop Toggle Switch
●スピーカー : Celestion Creamback (カスタム・ヴォイシング)
●真空管    : ECC83×3、GZ34、KT66×2
●センド&リターン : あり
●フットスイッチ : 2ウェイズ(トーン・シフトとブーストのオン/オフ)

<ヘッド>
●モデル名 : AST2H
●スピーカーの有無以外の仕様はすべてAST2Cと同じ。

<スピーカー・キャビネット>
●モデル名 : AST2-112
●入力   : 30W
●インプット: 1 (モノ)
●インピーダンス: 8Ω
スピーカー: Celestion Creamback(カスタム・ヴォイシング)×1

30At last but never least!
最後に…

Astoria Dual(アストリア・デュアル)
ここまで来ると大抵出て来るアイデアということになろうか…2チャンネル・モデル。
AST1のクリスタル・クリーンからAST2の極上ディストーションまでをコレ1台で網羅…と言ったらAST1もAST2も要らなくなっちゃう。
ココがアンプの面白いところ。
楽器というものは「餅は餅屋」で、ひとつのことしかできないのがホントは当たり前。
しかし!30Wで、このサイズで、KT66で、整流管が入って、2チャンネルで、しかもMarshallで…
サウンドを追求しつつ利便性を確保したいのであればとこのモデルになるだろうな。
プリ管は1本増設されている。
マルチ・チャンネルが当たり前の世代にはこのモデルがドンピシャだろう。
使い勝手のよい、極上高級スモール・コンボというくくりでは恐らく最上位に食い込むに違いない。
クリーン、クランチ、リードの各トーンで遠慮なく弾き狂っちゃう人はもちろん、これまたギター/ボーカルでちょっとギター・ソロも弾くぜ!という人には最高のモデルだ。

タイプはこれまたコンボとスタックの2種類。

<コンボ>
●モデル名 : AST3C
●チャンネル: 2 
●出力    : 30W
●インプット : HiまたはLo
●コントロール:
    Clean Volume(クリーン・ボリューム:引っ張るとチャンネルが変わる)
    OD Gain(ODゲイン:引っ張るとトーン・シフト)
    OD Volume  
    Treble (トレブル)
  Middle (ミドル)
  Bass (ベース)
  Edge (エッジ)
    Master (マスター:引っ張ると出力ダウン)
●リアパネル  : 
    Loop Level
    Loop Toggle Switch
●スピーカー : Celestion Creamback (カスタム・ヴォイシング)
●真空管    : ECC83×4、GZ34、KT66×2
●センド&リターン : あり
●フットスイッチ : 2ウェイズ(チャンネルとループのオン/オフ)

<ヘッド>
●モデル名 : AST3H
●スピーカーの有無以外の仕様はすべてAST3Cと同じ。

<スピーカー・キャビネット>
●モデル名 : AST3-112
●入力   : 30W
●インプット: 1 (モノ)
●インピーダンス: 8Ω
スピーカー: Celestion Creamback(カスタム・ヴォイシング)×1

40モデルや機能は上の通り。
このルックスに面喰ったオールド・ファンも多いかも知れない。
フィニッシュは;
Astoria Classicがグリーン&クリーム
Astoria Customがレッド&クリーム
Astoria Dualはブルー&クリーム
となっている。

ブラシをかけたアルミ・パネル、レザー・ストラップ、ランプ・インジケーター、60年代のごく短期間に使用されたプレキシグラスを使用した「Oxblood(オックスブラッド)」と呼ばれるロゴ・バッジ等々、Marshallの血脈(けちみゃく)が確実に受け継がれている。

価格は現在のところ未定。発売は今夏~秋が期待されている。
お金貯めといて!
もし、今、小型で音のいいコンボ購入の予定がある人…焦っちゃダメです。
夏~秋までまってAstoriaを試してからでも損をしないと思うよ!

マーブロではAstoria情報を追ってお知らせします。
15v

2015年4月17日 (金)

SHOW-YA~『Glamorous Show II』 ショウケース・ライブ

日本が世界に誇るフィメイル・バンド、SHOW-YAがノリにノッていることは、Marshall Blogの読者の皆さんに説明する必要はもはやどこにもないと確信しているが、それでも言わねばならない。とにかくSHOW-YAはノッている!

デビュー30周年企画の第1弾として昨年リリースしたSHOW-YA史上初のカバー・アルバム『Glamorous Show』がバカ受け!
そしてその第2弾のリリースが決定している。タイトルは『Glamorous Show Ⅱ』。発売は5月27日だ。

10その発売に先駆けて、3月19日に関係者だけを集めたショウケース・ライブが渋谷で開催された。
今日はそのもようをレポートする。
関係者以外はオフリミットだったので、行きたくても行けなかったファンはMarshall Blogで行った気になって頂きたい。
ヨカッタね~、Marshall Blogがあって~!イヤイヤ、こちらもマーブロ冥利に尽きるってもんです。

20寺田恵子

30v五十嵐sun-go美貴

40vsun-goさんは当然Marshall。いつものJVM410Hだ。(写真は別の場所で録ったもの)

45キャビネットもおなじみ1960BDM。

210v
仙波さとみ

50v中村美紀

60角田mittan美喜

70v「オーディションを受けてるみたい」…だなんて言ってた恵子さん。
それじゃオーディションに受かるようにまずはオハコの「私は嵐」!

80v満員の会場は50人も座ればイッパイのさほど大きくないスペース。

90vそこに嵐が巻き起こった!

100v今日もsun-goサウンドがドッカンドッカン炸裂しまくってるよ~!

110v2曲目には前作『Glamorous Show』から「虹」。

130v前作の中でもとりわけ人気の高かった曲のひとつで、PVも制作されていることはご存知の通り。

140vジックリ弾き込むsun-go-さんもまたよき哉。

150v恵子さんから次回作の説明が入る。
160
今度の『Glamorous Show II』は男性ソロ・アーティストの名曲をハードにカバーするという企画盤だ。
そして、そこから2曲を演奏した。

70まずは矢沢永吉の「黒くぬりつぶせ」。

180v

なんかコレ、メチャクチャ恵子さんの声に合ってるな~。キメのフレーズ、「♪黒くぬりつぶせ」のところが異常にカッコいい。真黒になっちゃう!

170もちろんバンドはSHOW-YA式ハード・タイプ。
歌もバンドも完全に男女の別を必要としない!

190v2曲目はかなり大胆なアレンジ。プロデュースは笹路さんだ。

200sun-goさんのイントロからナニが始まるのかと思ったら…。

46v

「♪壁際に寝返りうって~」だよ。「勝手にしやがれ」だ。
コレ、流行ったんだぜ~。
私は子供の頃からアイドルや歌謡曲にのめり込んだことは一度もない。ミュージックライフは買っても平凡も明星も買ったことはない。
でも、中学の時にヒットしたこの曲は歌詞カードなしでもほとんど歌えるもんね。それだけ耳に入ってきたということと、やはり曲のクォリティが生半可ではないからだ。
今はそんな曲がまったくなくなった。
1977年の発売。歌謡曲に元気があった最後の時代。

220vそれでもう最後の曲!

240「限界LOVERS」!

250v短い持ち時間にギューギュー詰めにした濃いパフォーマンス。

270v
S_img_0187

280vさすが百戦錬磨のスーパー・バンド。助走も休憩も何もなしに電光石火のごとく5曲をすさまじい迫力で走り抜けた!

265v

そして、コレがないとクローズできない。

290サオ回し。
今日はステージのスペースの都合でsun-goさんのソロ。

300クル…

310リン…

320パっと。
キマった~!

330SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAL SITE

340どうスか?少しは行った気になって頂けましたでしょうか?
エ、ホンモノのSHOW-YAはこんなもんじゃない?…当たり前だ!
こういうのを「筆舌し難い」っていうんでしょうな。

デビュー30周年超えのSHOW-YA。今年はホントに盛りだくさんだ。
色んな企画が目白押しなのでコマメにウェブサイトをチェックして欲しい。
まずは、29日の野音。『NAONのYAON』だ!
天気ダイジョブだろうな~!
おい、アマタツ!頼むぞ!

350(一部敬称略 2015年3月19日 東京スクールオブミュージック専門学校渋谷にて撮影)

2015年4月16日 (木)

【Music Jacket Gallery】乗り物ジャケット特集<前編>

ミュージック・ジャケット・ギャラリーの今回のテーマは、前回の『動物』に続いて『乗り物』。
「続いて」というのは、乗り物が登場するレコード・ジャケットは動物同様、相当な数に上るからだ。

10_2しかも、動物の時もそうだったけど、ジャケットに登場する乗り物の種類も実にバラエティに富んでいる。
レコード・ジャケットに使われやすい題材のひとつといえよう。

20題材で圧倒的な多数派は飛行機と車になろうか…。

今回紹介するアイテムも2013年7月~9月に金羊社のギャラリーに展示されたもので、現在開催中の内容とはまったく異なることにご留意されたい。
では…!

30下のジャケットを見て思い出したのはジョージ・ルーカスの『アメリカン・グラフィティ』。ご覧になった方は多いだろう。
あの映画の時代設定は1962年の夏。
中学1年生の時に何かと2本立てで観たのだが、もう1本が何だったかどうしても思い出せないな…。
とにかく、リチャード・ドレイファスのホロ苦い恋愛体験をはじめとした、登場人物それぞれのエピソードと全編に流れる古き良きオールディーズの超名曲が絶妙にマッチしていて、子供心にとても感動した。
子供の時にこんな映画を観ればアメリカに憧れるにキマってる。
今ではサッパリだけど…。
サントラ盤も買った。当時はステレオを持っていなかったので、ミュージック・テープだった。映画を思い出しては繰り返し繰り返し聴いたおかげで、私は比較的早いうちからオールディーズの名曲を知っていた。
驚くのはこの映画がアメリカで公開されたのが1973年(日本は1974年)。
遠い昔の「なつかしきよきアメリカ」を描いた映画というイメージがあったが、アータ、コレって、公開のたった11年前の話しじゃないの!
1973年はPink Floydの『The Dark Side of the Moon』やらELPの『Brain Salad Surgery』、Yesの『Yessongs』らのプログレッシブ・ロックの定番やQueenや10ccがデビューした年。いわゆるロックの黄金時代の真っただ中。
いきおいブリティッシュ・ロックが栄華を極めていた時代で、『アメリカン・グラフィティ』の舞台からたった10年の間にどれだけロックが変化したか知るこ とができる。
フト考えるに…映画の舞台の1962年といえば、Marshallが最初のギター・アンプ、JTM45を発表した年だ。
アメリカでは「♪シェ~リ~」とやっている頃に、大西洋の向こうのロンドンではJimとPeteが着々とロックのハード化を推進していたのだ。

今の若い人は「Wolfman Jack」なんて名前聞いたこともないだろうな…。そういう人たちはどんどんオールディーズの曲なんかを聴くといいと思うんだけどね。
どれほど昔の曲のクォリティが高かったかと、現在のテレビで聴かれるような巷間の音楽がどれだけ薄味かを存分に知ることができるに違いない。

ちなみに、この「グラフィティ」という言葉は「graffito」の複数形で「落書き」という意味だ。
かつて、この映画をテレビで放映した時、解説の淀川長治さんが「グラフィーティ」と「フィ」にアクセントを置いて発音していた。これが面白くて、翌日学校での友達との会話の話題になったが、実はコレが正解。
「graffitti」は「fi」にアクセントがつく。
だから最近また話題になっているLed Zeppelinの「Physical Graffitti」も「フィズィカォ・グラフィーティ」と発音しないとネイティブには伝わりにくいかもしれない。

ウオッ!話しが幾重にも脱線してしまった!
ナニが言いたかったのかといえば、女の子にもてるための2大神器が「ロックンロールと車」。「ロックといえば車」…これは永遠のステレオタイプだ。
…と思われたが、現在はこんなことを唱える者はいないと考えてよいだろう。
何せ、最近では車を欲しがらないどころか、運転免許も取得しない若者が多いっていうもんね。
ま、かくいう私も「いい車が欲しい!」と思ったことは今までの人生の中でほとんどないんだけどね。
普通に走って機能がちゃんと果たせればそれで十分。要するにMarshallやNATALやEDENが運べればそれでOKなんよ。
私の場合、同じ金をかけるなら車よりも、超高級オーディオだな。
だからこんなジャケットを見ても、ナ~ンとも感じない。

1983年のStray Catsのサード・アルバム。Brian Setzer、ほっせ~な~!
タイトルの「Rant n' Rave」というのは「わめき散らす」という意味。同じ「R&R」で「Rock 'n' Roll」をもじっているのかな?
Brianなら話しはわかるけど、Lee RockerとSlim Jim Phantomの2人も教則ビデオを出していたの知ってる?
Lee Rockerのロカビリー・ベースのヤツはすごく人気があったんだよ。
このアルバム、サックスのMel Collinsが参加している。
ナンでやねん?!
50
わからないのよ。
Ry Cooderの楽しみ方が…。
アルバム結構持ってるんだよね。でも、どうもシックリ来ない。『Paradise and Lunch』と『Chicken Skin Music』をホ~ンのタマに聴くぐらいか…。
ブルースを自らすすんで聴かないのと同じように、つくづくダメなんだろうなナァ、ジャズ以外のアメリカン・ルーツ・ミュージック。
「お子ちゃまなのよ」と笑わば笑え。
Ryの名作のひとつに数えられるとされる1972年の本作、『Into the Purple Valley』も持ってるけど、聴かないナァ。
記憶にあるのはWoody Guthrieの「Vigilante Man」が入っていることぐらい?でも、この曲にしてもNazarethバージョンの方が圧倒的に印象深いもんナァ。
そういえばこの人、Beefheartのところにいたんだよね。
ずいぶん前にあるコンサート・プロモーターの方から聞いた話し。
Ryって来日してコンサート会場でグッズの即売をすると、他のアーティストに比べてケタ違いにCDが売れるらしい。もちろんツアーのサイズにもよるが、(当時)3,000枚ぐらいは軽かったとか…。
きっとコンサートの内容が素晴らしいんだろうね。
その昔、Rick Dankoの来日公演の時、前座で登場したJay Fergusonってのがすごくよくて、そのパフォーマンスに感動した、一緒に行った友人も同感で、会場でレコードを買った。
ところが!後でそのレコードを借りて聴いたけど、おもしろくも何ともなかったことを思い出す。
もちろんRy Cooderの場合はそんなことはなかろうが、私はチト…。

このジャケットは車といい、格好といいタイポグラフィといい、何かのクラシック映画のワン・シーンのパロディなんだろうね。とてもいい感じ。
『Rocky Horror Picture Show』にもこういうシーンが出て来るけどまさか…。

70上の『Into the Purple Valley』のプロデューサーのひとり、Van Dyke Parks。
みんな好きだよね、Van Dyke…またダメなの私。冗談抜きに時々俳優のDick Van Dykeと名前がこんがらがっちゃうぐらいなんだもん。
歴史的名盤の誉れ高い『Song Cycle』でさえも良さがよくわからん。どうにも途中で飽きちゃう。
それなのにナンダってココに取り上げてるんだ?の理由は後でわかる。でも大した理由じゃない。

コレは1972年のカリプソをテーマにしたセカンドアルバム。
カリプソはトリニダード・トバゴの音楽だ。このカリブ海に浮かぶ島国の首都はポート・オブ・スペインというが、ナント、イギリス連邦加盟国なのだそうだ。
そして、音楽好きには「20世紀最後にして最大のアコースティック楽器の発明」とされるスティール・ドラムの発祥の地としても認識しているところだろう。
カリプソという音楽は、ユーモアを交えて世情を揶揄する諧謔性に富んだ音楽だ。曲だけ聴いていると、やたら楽しい雰囲気だが歌詞の内容は極めて社会性に富んでいる。
このアルバムの収録曲はすべてカバーで、ほとんどがPD。
Van Dykeはカリプソ・ジャイアンツたちに敬意を表し、このアルバムに作曲者名をクレジットして印税をMighty Sparrowらに支払い救済しようとしたという。PDだと印税は発生しないんハズなんだけど…。

さて、この項、ここからが長い。今回のハイライト。映画方面に大脱線だ。
あんまり長くて一体何のジャケットについて話しているのかわからなくなるので、ここで一回当該のジャケットの写真を挙げておこう。
コレね。
160
さて、このアルバムの1曲目に「Jack Palance」という曲が入っている。作者のMighty Sparrowのオリジナル音源だ。
ジャック・パランスというのはアメリカの俳優のこと。ご存知であろうか?
では、有名な『シェーン』は知ってるでしょ?
あの中でアラン・ラッド扮するシェーンの敵の黒づくめの男、あの役を演じたのがジャック・パランス。
アーネスト・ボーグナインの向うを張るスゲエ顔をした性格俳優だ。
この歌は一種のコミック・ソングのようなもので、「週末に親友とナイト・クラブで呑んでいたら、若いアメリカ人と一緒にいる親戚のおばさんに出くわした。そのおばさん、もはや「おばあちゃん」で、顔はジャック・パランスのよう…」
ってジャック・パランスに失礼じゃないの!
カリプソとはそういう音楽らしい。

ここで、『シェーン』に話が飛ぶ。
ジャック・パランスとの決闘にも勝利してハッピー、ハッピー。
ラスト・シーンはあの金髪の少年が荒野を行くシェーンに向かって「Shane!  Come back!」と叫ぶ。アメリカ映画史上最も有名なラスト・シーンのひとつだ。
私もラスト・シーンだと思い込んでいた。
ところがこの後、この映画はヒッチコックもビックリのドンデン返しが待っていて、一気にサッド・ストーリーになるのである…ということが、サミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペーシーが主演した『交渉人』にしきりに出てくる。
シェーンは生きているのか?それとも死んでいるのか?…みたいな。
すなわちシェーンは決闘には勝ったように見えたが、実はパランスの弾に当たって死んでしまった。しかし、少年を心配させまいとして、シェーンの亡霊が元気なフリをしている、というのだ。すなわち「帰ってきて!」と少年が叫んでいる相手は幽霊…。

コレが気になって、気になって、実際に観たよ、『シェーン』を!
するとですね、エンドロールと重なっていたかどうかは忘れたが、本当に最後の最後…決闘に勝ってピンピンしているハズのシェーンは…歩く馬の上でグッタリしている。ヤヤヤ?様子がおかしいぞ。
そしてその馬がたどり着いたところは…墓場だった。やっぱり死んでた。
あ~なんて賢い馬なんでしょう!…という話しではない。メッチャ後味悪いんだぜ、この映画。

「ジャック・パランス」に話しを戻す。実はココが一番書きたかったところ。
ジャック・パランスは『シェーン』の3年後、1956年に『攻撃(Attack!)』という異色戦争映画に出演する。
監督はロバート・アルドリッチ。『七人の侍』を30回だか50回だか観て勉強したというアクション映画の巨匠だ。
軍の醜い内幕を暴いたこの映画にはスポンサーがつかず、アルドリッチは自費でこの映画を制作した。
とにかくこの映画だけはひとりでも多くの人に観てもらいたい。特にサラリーマンかな?
リー・マービンの役どころである私欲にかられた軍の上役が、承知しておきながら無能で臆病な幼なじみ、エディ・アルバート扮するクーニーを指揮官に据える。それが悲劇を引き起こしてしまう。
この中で、ジャック・パランス扮するコスタは上官であるクーニーから無茶な作戦を強いられ、自分の部隊が全滅しそうになってしまう。助けると約束したクーニーが臆病風に吹かれてコスタの部隊を援護しなかったのだ。
命からがらクーニーの元に戻ったコスタは上官であるクーニーに言う、「今度裏切ったら必ずおまえを殺す」。上官に言うんだからスゴイ。
不幸にも再度同様の局面に出くわし、コスタはクーニーの救援を頼りに最前線に出向くが、クーニーはまたしても裏切り、コスタの部隊が壊滅状態に陥ってしまう。
しかし、コスタはドイツ軍の戦車に片腕を踏みつぶされても、クーニーを殺すために戻ってくる。
この時の形相がスゴイ。
おそらく全映画史上もっともすさまじい人間の形相であろう。
後は見てのお楽しみ。
私は父に薦められて小学生の時に初めてこの映画を観たが、大変なショックを受けた。
それから大人になってこの映画の見方が変わった。舞台である軍隊が、会社のように見えるのだ。会社なんて中身はクーニーだらけだから。
以上がジャック・パランスの話し。

最近はいい大人もくだらないマンガ映画なんか観てよろこんでいるようだが、昔だったら考えられない。映画もロックも、作り手も受けてもあまりにも幼稚になってしまった。
今こそこういう社会的に強いメッセージを含んだ映画を観て欲しい。娯楽性も満点だから。
要するにひたすら面白い映画なのだ。

ハイ、Van Dyke Parksの『Discover America』の話しをしています。
で、ジャケット。
バスの行き先が「トリニダード」と「ハリウッド」になってる。このバスに足がはえて「七国山病院」へ行けばいいのにナァ…メイ、大丈夫かな…?
「お前も観てるじゃねーか!」って?「トトロ」はウチの下の子が具合が悪くなった時に必ずビデオを観ていたので知ってる。他のジブリは1本もみたことない。
「火垂るの墓」を見ようとしたけどサクマのドロップのところで頭が痛くなっちゃって最後まで観たことない。かわいそうすぎちゃって…。野坂昭如の原作は読んだ。
ア、あと「顔なし」はテレビで観たわ。

スリーヴのクレジットを見ると、デザインは「Design Maru」とある。
コレ、日本の人かね?「Maru」なんて。調べたけどわからなかった。「丸」なんて軍事雑誌があったけどまだあるのかな?

160
このDesign Maruという会社だか人だかが手掛けているジャケットにThe Carpentersの『Now & Then』がある。
コレ、名盤だよね。ジャケットもいい。
ちょうど「乗り物」だから紹介しちゃおう。
Carprnter兄妹が実家から赤い車で出かけるところらしい。両親にギャラの分け前でも持ってきたのかな?すごい額だぞ。

1_img_0281_2このジャケット、鏡開きになっていてドバっと広げるとこんなに大きくなる。30cm×3という大判。テレキャスと比べるとそのデカさが目立つ。

このテリー、すっかりページ押さえになっちゃって…というのはウソで結構弾いている。
16年ぐらい前、マンハッタンはグリニッジ・ビレッジにあるMatt Umanovという楽器店で格安で買った時は、まるで鉄板を弾いているようでゼンゼン鳴らなかったが、今は見違えるようにふくよかに鳴ってくれる。弾いていて実に気持ちがいい。
とにかく深みのあるアクションがタマらないのよ。
弾き込めば楽器がよくなる…なんてことはギターを弾き始めの頃は信じなかったけど、コレはホント。確かによくなる。
この現象は科学的に証明されていて、弾き込まれていないギターの木材の組織だか繊維はランダムの方向を向いているらしいんだけど、弾き込むと、その組織が同じ方を向くようになり、振動しやすくなるんだそうだ。キチンと並んだ組織を見たワケじゃないけど、すごく納得できる感じがする。

1_img_0283_2Blue Oyster Clut、1975年の2枚組ライブ・アルバム『On Your Feet or on Your Knees』。
バンドのマークでもある変形カギ十字の旗をつけたリムジンが、いかにも幽霊でも出てきそうな洋館の前に停まっている。
名前からして、すごくオカルティックな感じのするバンドだが、サウンドはナントもいえないB級ハードロックの雰囲気。下手をすると演歌っぽい空気が漂っていてなかなかに庶民的なバンドだった。
「オカルティック」ということであれば、ロンドンのFinsbury Park駅で地下鉄に飛び込んで自殺したGraham Bondの方が数段上だ。

「りんじニューズをもうじあげまず」という下手な日本語をはさんだ「Godzilla」という曲がすごく話題になり、来日も果たした。
当然、新宿厚生年金会館大ホールに観に行った。1979年のことだ。
140
コレがその時のコンサート・プログラム。
メンバーのプロフィールに「胃潰瘍を持っている」とか「変わり者」とか、おおよそ音楽と関係ないことが書いてあっておかしい。
ステージの機材についてはまったく記憶にないが、写真によってはMarshallが並んでいるのが見える。
コンサートそのものはものすごくおもしろかった。
「Godzilla」もヨカッタけど、当時まだあまりお目にかかることのなかったレーザーを駆使したり、ストロボをうまく使ったりで、最高に楽しめた。

G_img_0006リード・ギターのDonald Roeserという人は気の利いたフレーズを連発するなかなかいいギタリストだよ。
で、このバンドの売りはクライマックスになると、キーボーディストもドラマーも全員ギターを持ち出して、5人でギター・ソロを弾いちゃう。何もこんなことする必要はないんだけど、実際に見るとやっぱり面白かったね。

Blue Oyster Cultというのは「Cully Stout Beer」のアナグラム(綴り変え)という話しだが、ホントかな?
「Stout Beer」というのギネスのような濃いビールのこと。「cully」というのは「だまされやすい人」とか「ヤツ」とか「男」という意味を表す単語だ。コレじゃ意味が通じないジャン?
スタウトは好きだナァ。
パブでコキコキとハンド・ポンプで時間をかけてパイント・グラスに注いでもらう間がタマらん。初めはあまりのぬるさにビックリしたが、今ではコレがいい。
イギリスに行くとラガー・ビールは飲まない。エールとスタウトだけ。コレを飲んじゃうとバドワイザーなんてとても、とても…。

MotorheadやMotly Crue等、「O」にウムラウト(ドイツ語で使う点々ね)をつけているバンドを見かけるが、Blue Oyster Cultが開祖らしい。これはベースのAllen Lanierのアイデアだったとか。
ウムラウトに変形カギ十字のロゴがこのバンドのCIだったということか?

G_img_0004Screaming Lord Sutch、1970年のアルバム、『Lord Sutch and Heavy Friends』。
このアルバムと2枚目の『Hands of Jack the Ripper』は我々世代には結構おなじみのアルバムではあるまいか?
…というのも1枚目にはJimmy Page、John Bonham、Jeff Beck、さらに2枚目にはRitchie Blackmore、Keith Moon、両方にNoel Redding等のビッグ・ネームが参加していて、あの時代の必聴アルバム選に大抵顔を出していたからだ。
ともすると、Lord SutchというのはRitchie Blackmoreの師匠だなんて話しまであって、一体どんだけギターがウマいんだ?なんて思ったりしたものである。
Lord Sutchはロックンロール・シンガーで、ギタリストでもなければ、「Lord(伯爵)」という称号が付いていてもまったく貴族なんかではない。
残念ながらここに挙がっているアルバムは聴いたことがないが、2枚目はRitchieのギターがカッコよかったりする。基本的にはちょっとへヴィなロックンロールといったところ。
ステージでは奇天烈な恰好をして、小芝居をし、お客さんと絡み合ったりするスタイルだった。
それでもビートルズが出現するまでは、イギリスで最も稼ぎのよいロック・ミュージシャンだったらしいよ。
よせばいいのに国政選挙に立候補したりして、政治活動も活発に展開したがまったく芳しい結果は得られなかった。

もうだいぶ前のことになるが、Jim Marshallの家にお邪魔した時のこと。当時Jimの家の壁にはところどころ額に収めた新旧の写真が飾ってあった。
ブッたまげたのは、その中にLord Sutchの写真が混ざっていたことだった。
その写真はトラックの荷台のような台車にMarshallアンプが積んであって、Lord Sutchが一緒に写っているというもの。
どういうことかと周囲の人に尋ねると、「ScreamingはJimと仲がよかった」という話だった。
そして、昨年末に上梓された、私が監修を務めた『アンプ大名鑑[Marshall編](スペースシャワー・ネットワーク刊)』 に当時のローカル紙のスクラップが掲載され、そのあたりの事情が明らかになった。
Jimが1963年に2番目の楽器店を開店させた時、当時かなりのスターだったLord Sutchがオープニング・セレモニーを担当したのだ。
そのローカル紙の記事を読むと、ここでも大分ハチャメチャだったことがわかる。

でも、どうもわからないのは、Jimが2番目の店を始めたのが1963年、この頃はもうLord Sutchはスターだった。ところが、このデビュー・アルバムの発表は1970年…エラく間が空いてる。
なんだってこんなにデビュー・アルバムが後になったんだろうね?
Lord Sutchは1990年に自ら命を絶った。

さて、このロールス・ロイスのジャケット…「Lord」という名前からして、日本ではホンモノの大金持ちと勘違いされていたこともあったらしい。

60
それにしてもイギリス人ってユニオン・ジャックが好きだよナァ。

G_img_7639ほぼシンメトリックなデザインが使いやすいのか、色んなものにやたらと利用される。星条旗より使われているんじゃない?
ウェールズを除く3つの国旗を組み合わせた意匠とはいえ、結果「+」と「×」を組み合わせただけのデザインなのにね~。

G_img_7351やはりかつては世界を征服した一等国の国旗としてのステイタスを感じさせるのかね?何しろみんなユニオン・ジャックが大好きだ。

G_img_7645Thin Lizzyのファースト・アルバム。1971年のリリース。
今でこそ当たり前のThin Lizzyだけど、私の感覚では日本での人気はかなり後になってから出たような気がする。それにGary Mooreの人気が拍車をかけた。
私はだいたい『Bad Reputation』ぐらいからリアルタイムで聴いていたが、学校でThin Linzzyを聴いているヤツなんて他にひとりもいなかったナァ。
『Live and Dangerous』は出てすぐ買った。
その後で「Gary MooreがThin Lizzyに入った」ってんでよろこんだ記憶があるような気もする。
ま、結局『Black Rose』までしか聴かなかったんだけどね。
「ギャリー・ムーア」とか「フィル・リノット」って呼んでた時代の話し。

それにしてもDecca時代のThin Lizzyなんて聴いている人なんているのかしら?
そうか…このジャケット、車だったんだねぇ。意識したことなかった。さすが植村さん。
このアルバム、ホッコリしててなかなかよろしいな。
ギターがEric Bellひとりなのでツイン・リードもできないし、売れようとする気がおおよそしないユッタリ感がかえって気持ちいい。

今、Thin Lizzyを聴いて感心するのはBrian Downeyのドラミングだ。
この人、ウマいねぇ~。
NATALドラマーですよ!

90Peter Gabrielの1977年のファースト・ソロ・アルバム。
発売された当時、特にGenesisが好きだったワケではないんだけど、ナゼかコレは出てすぐに買ったナァ。
今は「ゲイブリエル」なんて表記しているけど、私の中では死ぬまで「ガブリエル」だ。それはこのアルバムがあったから。すごく気に入ってホントによく聴いた。
あんまり好きで西新宿のブートレッグ屋でコンサートのもようを収めた海賊盤を買った。あまりの音の悪さに絶句した。
後年、中古レコード屋へ下取りに出したところ、買った時の何倍もの値段で引き取ってくれて再度絶句した。
全曲好きだったけど、Robert Fripが泣きのブルース・ギターを聴かせる「Waiting for the Big One」という曲にはシビれた。
…ってんで、セカンド・アルバムが出た時、よろこんですぐに買いに走ったが、全然おもしろくなかった。その後、「So」というのは買って聴いたけどあのゲイト・リバーブが苦手で2回は聴いていない。

ジャケットはHipgnosis。3枚目までHipgnosisなのかな?
このジャケットに写っている青い車はHipgnosisのStorm Thorgersonの持ち物。ホースで水を撒いたところをモノクロで撮影し、後で車に青い色を入れたそうだ。

100Delany & Bonnieか…。
こういうのは全く聴いてこなかったナァ。
いつからアメリカン・ロックに興味がなくなっちゃったんだろう。Marshall Tucker Bandなんか集めていた時期もあったんだけどね。
それでも中高生時代、夢中になってロックを聴いていた頃に観た外タレって圧倒的にアメリカンが多いんだよね。それはもちろんアメリカのグループを選って観に行ったワケではなくて、アメリカから来るグループがただ多かっただけのことだろう。
これが1970年代前半だったら情勢は全く違っていたハズだ。
今ではFrank Zappa、Todd、Steve Millerだの以外で胸を張って好きだと言えるアメリカン・ロックのミュージシャンはいないって感じ。ジャズは別ね。さすがにジャズはアメリカ抜きには語れない。
そこに引き換え…

110好きだ~、Brand X!
1977年発表のライブ・アルバム『Liestock』。
やっぱブリティッシュだわ~。
ジャケットはHipgnosis。さすがの出来じゃない?アメリカにいるか?Hipgnosisが!アメリカ人にはわからねーだろーなー、このセンス!
Brand Xもほとんどのアルバム・ジャケットはHipgnosisが制作している。

このアルバムはロンドンの名だたるハコで録音されている。Ronnie Scott's、Hammersmith Odeon、Marquee…そしてミックスはかのTrident Studioで行われた。
タイトルの「livestock」…「live」アルバム用の「stock」ということなのだろうが、この「livestock」という単語の本当の意味は「家畜」だ。
だからこのジャケットのバックは牧草地になっている。
イギリスは大都会のロンドンから20分も電車に乗ればこういう光景が広がって牛や馬や羊がノンビリと草を食んでいるのを見ることができる。
だから本来であれば、このジャケットに写っているべきは家畜のハズなのだが、「どこでも車ドア」から出てきたのはなまめかしい女性のおみ足。
そういうシャレになっていると見た!

120このアルバムは、おそらく「人生でよく聴いたロックアルバム」の上位30傑に入るのではなかろうか?
もう~、問答無用で全部好き!すべての曲はもちろんジャケット、うちジャケット、インナー・スリーヴ(レコード袋)…等々。
こうしたアート・ワークはHipgnosis。代表作のひとつと言えるのではないか?
このアルバム、邦題は『びっくり電話』となっていた。こっちがビックリするわ、そうんな邦題!
原題の『How Dare You!』というのは「よくもそんなことができるなぁ!」という文句あるいは怒りの一言。おかげさまで私はまだ実際に言われたことも口にしたこともはない。
だからジャケットに出てくる人たちもみんなそういう表情をしている。
裏ジャケにも斜めに二分した画面に電話をかけたり受けたりしている男女の写真が載っていて、表ジャケットの男女やそこに写っている写真や背景の人物たちと謎っぽく絡み合っている。
色々想像してストーリーを読みほどこうとしたけどわからない。
ただ、雰囲気がナゼかUFOの『Force It』に似ている感じがするのは私だけであろうか?

ホント、全曲好きだけど、一番は最後の「Don't Hang Up」かな?
大好きな10ccだったけどLol CremeとKevin Godleyが抜けて5ccになってキビしくなった。
私は『Decptive Bends』からリアルタイムで聴いたけど、次のスタジオ・アルバム『Bloody Tourist』でズルリと来てすっかり興味を失ってしまった。暗黒の80年代の到来だ。
初めの5枚とライブ・アルバムは今でも聴いてる。

ところで、コレ乗り物ジャケット?

130以前、『日本独自LPジャケット』特集の時にChris Speddingのベスト盤を取り上げた。
決して横着するワケではないのだが、加筆してここに採録させて頂きたい。

Chris Speddingはかなり昔から名前を知っていた。
何かで読んだように記憶しているが、「日本で3大ギタリストといえば、クラプトン、ベック、ペイジだけど、本国イギリスに行くとクリス・スペディングが入る」…これが非常に印象的だった。
もちろんこんな「三大」なんてイギリスにはありゃせん。元より「三大」を好むのは日本人だけのようだ。
ChrisはJack Bruce、Ian Carr、Mike Gibbsとの共演を果たしたブリティッシュ・ジャズ・ロックの重鎮ギタリストだった。それで随分と気になって、いろんなアルバムを通じて彼のプレイに耳を傾けたが、納得がいったことは一度もなかったな。
他にもJohn Cale、Bryan Ferry、Elton John、Eno等とのレコーディングをした…こうして見ると、下手をすればこの人はイギリスでもっとも広範囲な活動を展開したギタリストかもしれない。

1977年、Bryan Ferryが単独で来日した時、中野サンプラザでクリス・スペディングを見た。トレードマークのフライングVを下げていたがそれ以外には特に目立つ点はなかった。この時、Andy McKay、Paul Thompson、Phil ManzaneraというRoxy勢に加えて、ベースがJohn Wettonだった。『Manifesto』で復活する前で、Roxyが休んでいただけにファンだった私にはメチャクチャうれしいコンサートだった。Roxyが復活して来日。その武道館のコンサートも観たが、あまりパッとしなかったな…。

その後、BSかなんかでRobert Gordonのバックを務めるChrisを観た。彼のフィーチュア・コーナーもあって、Chrisが有名ギタリストのモノマネを演っている「Guitar Jamboree」なんかを演奏していた。
その「Guitar Jamboree」が収録されているのがこの1976年のソロ・アルバム『Chris Spedding』。
この曲の中で取り上げているギタリストは、Albert King、Chuck Berry、Jimi Hendrix、ナゼかJack Bruce、Pete Townshend、Keith Richrds、George Harrison、Eric Clapton、Jimmy Page、Jeff Beck、Paul Kossoff、Leslie West、Dave Gilmour。
初めのうちは12小節にわたってモノマネをしているんだけど、Pete Townshendあたりからドンドン短くなって、しまいには2小節毎になってしまう。
有名なリフを弾くだけの完全に「演歌チャンチャカチャン」状態。こんなんじゃ売れんわナァ。

さて、肝心のギターの腕は…というと、Robert GordonのバックのようなロカビリーとかR&Rっぽいスタイルになると俄然すごくなる。。あまりにも正確でカッチリとしており、彼が60年代よりテクニック派のミュージシャンたちに重用されていたという長年の謎がいっぺんに解けた気がしたのだった。こういうギターはなかなか弾けないもんだ。

それにしてもアメリカっぽいジャケットだな…このジャケットを見たら、まさかこの人が「イギリス三大ギタリスト」の一角だなんて思う人はいまい…だから違うってば!

150今の若い人たちは「アル・カポネ」なんて名前を耳にしたことなんてないんじゃないかな?
『Live Dancing at Al Capone's Ballroom(アル・カポネのスーパー・グラフィティ)』というコンピレーション・アルバム。
子供の頃、「夢のバンド」みたいなことを考えなかった?ボーカルはロバート・プラント、ギターはジミ・ヘンドリックス、ベースはポール・マッカートニー、ドラムはピエール・モエルラン(←コレはウソ)…みたいに好きなミュージシャンをかき集めてバンドを組ませたらどうなるか…ということを想像する。
要するにゴジラ(東宝)とガメラ(大映)とガッパ(日活)とギララ(松竹)が戦ったらどうなるか?ということ。
ま、こんなこと考えてもただの時間の無駄なんだけどね。
して、このアルバムのコンセプトはそれと同じようなもので、イタリアン・マフィアの大物アル・アカポネが金と権力にまかせて集めた人気ミュージシャンによる豪華なコンサートというワケ。
Louis Armstrong、Mills Brothers、Andrew Sisters、Bill Haley & His Comets、Glenn Miller、Ella Fitagerald、Count Basie、Buddy Holly、Debbie Raynolds他、R&Rやオールディーズ、スウイング等のスターの音源が収録されている(ようだ…というのもゼンゼン知らなかったんだよね、このアルバム)。
そうか…コレも乗り物ジャケットか…。
アル・カポネの左頬にはしっかりとキズが刻まれている。そう、スカーフェイス。
この人、梅毒で死んだらしんだけど、世界で初めてペニシリンを投与された人だったんだって。
ちなみにネイティブ・スピーカーに「アル・カポネ」と言っても通じない。
「エァル・キャポーン」と発音するのが正しい。外人の前でこの名前を口にするチャンスはなかなか来ないけど。
40_2
さて、以上で車は終わり。
ここから飛行機ジャケット。
訊かれないんで今まで言わなかったけど、実は飛行機好きです。
国際線で長い間せまいところにジッとしているのはそりゃ辛いけど、乗ること自体は今でも少しワクワクしちゃう。
初めて乗ったのは13歳の時かナァ?だから約40年前か。北海道へ行かせてもらった。
あの頃は飛行機の中でもタバコが吸えて、席も自由席だった。
…「自由席」というのはもちろんウソだけど、28年前に新婚旅行先のアメリカへ行ったUA便は、一応席だけは分煙の格好を採っていたけど、まだ機内でタバコを吸うことができた。
今考えてみると、あんな狭いところでよくスパスパやってたよな。
私たちの席がちょうど喫煙と禁煙の境目で、禁煙感は皆無。当時私は吸っていなかったので四六時中迷惑そうな顔をしていたら、反対に禁煙席をあてがわれて苦しんでいるサラリーマンが席の交換を申し出てくれたんだったっけ。
その後、しばらくして吸うようになったが、また止めた。今はもう「全ライブハウス禁煙案」に大賛成。

はい。飛行機ジャケットの一発目はよりによってJeffersonが来たよ。
だ~か~ら~、Jeffersonは苦手なんですってば!
と言っても、どのジャケットをココで取り上げるのかは私の自由なんだけどね。コレ、名盤とされているんでしょ?1967年の『After Bathing at BAXTER'S』。
だから採り上げた…。
棚から引っ張り出して来て3回聴いた…。
感想…なし。
以上。

タイトルの「Baxter」というのはバンド用語でLSD(いわゆるacid)を意味する。「After Bathing at Baxter's」で「アシッドでブっ飛んだ後」ということになるんだそうだ。
ま、そんなこったろうと思ったわ。
ジャケットのイラストはRon Cobbという人の作品。
何やらロバート・アルドリッチ(奇しくも今日2回目の登場!)の名作『飛べ!フェニックス(The Flight of the Phoenix)』を連想させる。
このRon Cobbという人は、アメリカのマンガ家にして作家。レコード・ジャケットに関しては他に有名な作品が見当たらないが、映画の世界ではモノスゴイ仕事をした人。
『スター・ウォーズ』、『エイリアン』、『コナン・ザ・グレート』等の人気作品で登場アイテムのデザインに携わっているのだ。

170

Nilssonの『Aerial Vallet』。
Nilssonはすごく後になって好きになった。でも古くから名前になじみがあった。
私は友人から教えてもらい、中学2年生の時から数寄屋橋のハンターに通っていたが、「ナ行」のコーナーで最も回数多く出くわしたのが『Son of Schmilsson』だったからだ。
歌声はそれ以前から知っていた。
小学校の時に観た『真夜中のカウボーイ』の「Everybody's Talkin'(うわさの男←この訳はウマい!)」のことだ。
この曲はこのアルバムに収録されている。

『真夜中のカウボーイ』はジョン・シュレシンジャーの巧みな演出、ダスティン・ホフマンとジョン・ヴォイトの迫真の演技でアカデミー作品賞(現在まで年齢指定映画でアカデミー作品賞を獲得したのはこの作品だけ)他を獲得し、「Everybody's Talkin'」はヒットした。
今でも時折CMで使われたりしてご存知の方も多いだろう。よく聴くとギターのアルペジオがメチャクチャかっこいい。永遠に歌い継がれる名曲だ。
しかし!「Everybody's Talkin'」はNilssonの曲ではなく、Fred Neilのペンによるもの。
Nilssonもこの映画のために曲を提供したが採用されず、歌だけ歌うことになり大層悔しがったそうだ。
でもね、映画の主題歌としては、この曲で絶対よかったんだよ。
歌詞を把握してこの映画を観たら、ナゼこの曲が選ばれたかがよくわかるハズ。そして、泣ける!ものすごくウマく使われているのだ。
また後に『サウンドトラック・ジャケット特集』に『真夜中のカウボーイ』が出て来るので、その時にまた触れることにする…いつになるかわからないけど。

ジャケットのイラストは  
調べたけどわからなかった。

180

また出たBlue Oyster Cult!今度は飛行機だ。
ジャケットのイラストはRon Lesserという人の作品。映画関連のアートが中心のぺインターのようだ。
私が持っているCDはグループ名が緑色だ。

1974年、3枚目のアルバム『Secret Treaties』。
いいんだよナァ。どことなく昭和歌謡の香りがする。
1曲目は敏いとうとハッピー&ブルーだし、2曲目はマッチだし…。他の曲もどこか古臭くてすごく愛らしい。最後の「Astronomy」は名曲だ。
古いんだけど今聴いても新鮮…なんてことは全くなくて、古いものは古い。でも古いからいいものもある。
それがBlue Oyster Cult。

190「世界で最も美しい音を出すロック・バンド」とされたWhishbone Ash。
確かにナントカコアみたいな、やたら音がデカくて、低音ばっかりで、ボーカルがガナリ立てているメロディレスのロックに比べたら月とスッポンだ。
アレ、誰がロックをあんな風にしちゃったのよ?

私は高校1年生の時、Wishbone Ashのコピー・バンドを友達とやっていて、このアルバムはよく聴いた。
Ashはファーストから『There's the Rub』ぐらいまではホントによかった。
このバンドもアメリカからは絶対に出て来ないタイプのバンドであろう、いかにもイギリスらしいバンドだ。
以前にも書いたが、あまりに美しく崇高なサウンドゆえ、歌詞が追い付かず、当時歌を聴いてゲラゲラ笑ってしまう若者もイギリスにはいたらしい。
その点、我々はラッキーだ。
Wishbone Ashも観に行ったナァ。
近年、Ted Turner派とAndy Powell派に分かれてしまったが、私は偶然両方観た。3通りのWishbone Ashを観たことになる。

1973年の二枚組ライブ・アルバム『Live Dates』。
「Warrior」、「Throw Down the Sword」はニューキャッスルのシティ・ホールで録音されているんだね。知らなかった…というより意識したことがなかった。

これまただいぶ前のことになるが、「ステレオ・サウンド」誌の姉妹誌、「Beat Sound」という雑誌の企画で、大谷令文さんを迎えて名ライブ・アルバムでJBLスピーカーを聴き比べるという企画があった。
令文さんのお供で付いて行った。以前これもマーブロでレポートしたことがあったんだけどね…。
何しろスピーカーが変わるだけでバンドが変わっちゃったんじゃないか?と思うぐらいの差がそれぞれあってものすごく面白かった。
その時、このアルバムもリファレンスに使われたんだけど、ビックリしたのが音質の良さ。「アッラ~、コレこんなに音よかったけ?」みたいな。
内容もさることながら、録音もピカ一のライブ・アルバムなのだ。

Hipgnosisジャケットのチャンピオンといえば何と言ってもPink Floydだが、Wishbone Ashも『Argus』を頂点にかなりHipgnosis度高し。反対にHipgnosisから離れた80年代になるとまったく魅力を失ってしまった。
「世界で最も美しい音を出すロック・バンド」もロックのポップ化、あるいはパンク/ニューウェイヴの犠牲者だった。

2001980年のWishbone Ash、『Live Dates 2』。
ジャケットを『Live Dates』に似せてあるが、録音は1980年の『Just Testing』のレコ発ツアーから。
チョットみるとLAのShirine Auditriumかなんかで録ったのかと思ったらさにあらず。ハマースミス・オデオン他、イギリス国内ツアーの音源だった。
私は聴いたことがない。

210

<中編>につづく

(一部敬称略)

※Music Jacket Galleryの詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展
※当展示は2013年7月~9月のもので現在の展示中のものとは異なります。

2015年4月15日 (水)

【春のオガンちゃん祭り<後編>】 MONK SESSION BAND "TOUR2015"

『春のオガンちゃん祭り』の<後編>。
オガンちゃん、今日はMONK SESSION BANDというバンドでの登場だ。

その前にひとチーム紹介させて頂く。
「小南数麿&清水一雄DUO」というアコースティック・デュオ。
「アコースティック・ギターが2本集まるとマジックが起こるんだ」…みたいなことを言っていたのは『Spaces』の「Rene's Theme」でのLarry Coryellだったか、John McLaughlinだったか…。
この「Rene」とはベルギーのジャズ・ギタリスト、Rene Thomas(ルネ・トーマ)のこと。
ベルギーのギタリストといえば、私の場合、完全に大好きなPhilp Catherineにトドメを指すが、この人もCoryellと組んで『Twin House』というアコギ・デュオの名盤を残している。
Rene Thomasも豊富なアイデアで弾き切るなかなかいいギタリストだ。

Super Guitar Trioのヒット以降、こうしたアコギのユニットもすっかり一般的になってしまったが、『Spaces』やMcLaughlinの『My Goal's Beyond』の頃はかなり新鮮だったんだろうね。
でもね、考えてみると同じ楽器2つだけで何かを演奏するっていうのは、確かに案外珍しいシチュエーションなのかも。
ピアノあたりだとChickとHerbieのデュオがあったりするが、ま、ナニも楽器の王様であるピアノを2台並べて弾く必要もそうなかろう。音数が多すぎちゃって…。ChickはKeithとも何かやってたね。
他はどうだ?
サックスだのトランペットだのは楽器の特性上バッキングがほぼできないに等しいので成立しにくい。
じゃ、ドラム・デュオ?ん~、少し観たいような気もするけど10分も持たないだろうナァ…。ElvinとPhilly Joeの共演アルバム『Together!』ってのがあったけど、ドラムの音だけじゃないからね。
擦弦楽器はありそうか?チェロとかコントラバスとか…。コントラバスという楽器はハーモニクスを使えば最も音域の広い楽器らしいからね。
結論…ギターしかない。しかも手頃にしてネタが豊富。ソロもバッキングもバッチリできる。
ギターって楽器はホントにすごい楽器だ。

10小南数麿
30v
清水一雄

20vアコギなのにMarshall?…といわれると、そいつはチョイと違う。
ASを使っているワケでもない。
ア、言っておきますが、日本ではラインばっかりで相変わらずアコギ・アンプの需要が少ないようだけど、海外は圧倒的にアコギにアンプを使う確率が高いのね。
で、MarshallのAS(Acoustic Soloist)シリーズはスゴイ人気なのだ。特にヨーロッパ。
「Marshallのアコギ・アンプなんて歪んじゃうんじゃないの?」なんて思っちゃダメ。
「Marshall=歪み」なんて言ってるうちはまだMarshallを知らない証拠。Marshallはクリーンがいいからこそディストーションもスゴイのだ。
かつてホンモノのJimi Hendrixを2度見たというUli Jon Rothが私に言っていた。
「Jimiの音はものすごくクリーンだった!」って。
ASはそんな人気のアコギ・アンプなので、1959等のビンテージ・モデルやキャビネットを別にするば、最も長い商品寿命を誇るモデルなのだ。

G_as100d_front2 上は100WのAS100D。そして下は50WのAS50D。

G_as50d_front_2 で、このおふたり、今回はアンプをお使いではない。でも、エレクトリック・ギターを弾く時はMarshallなのだ。

40今日はマヌーシュ・ギターをお使いだが、清水さんなんかJCM900が出た時すぐにゲットしたというのだから!

X さて、このデュオ、やはり楽しいマジックが起こっていたよ。
「It's a Small World」だとか「The Third Man(第三の男:ハリーのテーマ)」等を取り入れてさながらギターで巡る「世界の旅」。

50Coltraneの愛奏曲として有名な「My Favorite Songs」はといえば…京都!なるほど!あのCM、寺の肖像権でモメたんだよね、確か。
G_s41a5964
ハワイからは「Diamond Head」なんてのも出て来て大ウケ!
G_s41a5966
最後は「Spain」で〆る。

60カホンで共演したのはSUDAPONY。

65vスリリングなテクニックの衝突、、ユーモラスな掛け合いを名曲の数々で味わう楽しいひと時だった!

G_img_0387さて、しばし休憩の後に登場したのがヘッドライナーのMONK SESSION BAND。
「MONK」なんていうからThelonious Monkの曲でもズラリと並べるのかと思っていたらさにあらず。
ジャズ、ブルースをソウルフルに演奏する…とでもいえばよいのだろうか?
各人の熱っぽい演奏が素晴らしかった。

70メンバーは;
ギターの三浦央。「Monk」とは三浦さんのこと。

75vピアノに柴田 敏孝
100v
ドラムはSUDAPONY。
120v
そして我らがオガンちゃん、小笠原 義弘。

80v今日のオガンちゃんのEDEN。
WT-800とD115XSTの小規模セット。

90v今日のオガンちゃんは座奏なのでどれも写真が似通ってしまうけど、コレは1曲目冒頭の名フレーズを弾いているところ。
曲は「Chiken」。

O_s41a5987 三浦さんのこの表情!コレを見ればだいたいどんなプレイかわかるだろう。

130v三浦さんが「本当の天才!」と評していたが、柴田さんのピアノがホントにスゴイ。

140v中身の濃いフレーズが後から後から止めどもなく出て来る!無駄な音がないのだ。
さすがPONTA BOXのピアニスト。佐山さんの後任だけのことはある!…なんて言っちゃナマイキか…スミマセン。

150続いて「Sunny」。

G_s41a6040 今日は残念ながら違うが、三浦さんもMarshallプレイヤーだ。

G_img_0449 淡々とバッキングに徹するオガンちゃん。しかしその存在感は相変わらずデカい。身体もデカい。

180v

1曲はさんで「Summertime」。

170vん~、やっぱり深いオガンちゃんのEDENサウンド。
すごくアコースティック感があるんだよね。
Joe Zawinulが初めてJacoのベースの音を聴いた時に「ウッドベースで弾いているものかとばかり思っていた」そうだ。ちょっとしたexaggerationだとは思うけど、こんな音を聴くとZawinulが聴いた音ってこういう音だったのかな?と思ってしまう。
確実に言えることはオガンちゃんとEDENのコンビは最強ということだ。

190一音、一音、なぞるように、歌うようにソロを織り込んでいく三浦さん。
出て来るサウンドは実にソウルフルだ。

G_img_0447 PONYちゃんは以前何度もMarshall Blogに出てもらっている。そう、Rockamencoのパーカッショニストとしての登場だ。
さっきもカホンを叩いてくれたが、もちろんこうしてドラムもバッチリ。最高にクリスピーなサウンドをプレイを見せてくれる。
230
三浦さんのオリジナルで「Pink」。
G_img_0500
そして、もう1曲三浦さんの曲で「FACE」。
220v
最後はHeadhuntersの「Chameleon」。こういう曲となるとオガンちゃんの良さがより一層引き立つね。
215
お~!Buddy Richばりのスティック・トリック!

200最後まで入魂のソロ!
今月末、中野のシゲさんと共演すると言うのでビックリ!残念ながら東京ではないので取材に行けないが、ふたりしてこの表情でHendrixナンバーを奏でるのかと思うと…観たい!

210v

思い入れたっぷりの三浦さんのソロを受けてのピアノ・ソロ。まだまだジャンジャン出て来るおいしいフレーズ!
160v
オガンちゃんのソロも炸裂!
見どころ満載のいいライブだった!
250v
これからもオガンちゃんはベースという楽器の魅力を最高のサウンドで我々に伝えてくれるだろう。
夏にはChris Duarteと全米を回るオガンちゃん。
我々は簡単に観に行くことができないのでシュラプネルのライブ・アルバムでガマンしておこう。
クドイようだがジャケットの写真はすべて私が撮っている。

Cd がんばれオガンちゃん!

小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

260v(一部敬称略 2015年3月31日 渋谷No Styleにて撮影)

2015年4月14日 (火)

【春のオガンちゃん祭り<前編>】 YOKOHAMA 4

「日本人ばなれ」という言葉がある。
最近のこの国の世情を見ていると、そろそろ「日本ばなれ」をしたくなるような気もするが、今言っているのは「日本人ばなれ」。

ベーシスト、小笠原義弘のことである。
アメリカ南部の田舎町から出てきたような頑強そうな風貌もさることながら、オガンちゃんの弾くベースが日本人離れしているというのだ。

「おがさはらです。おがさわらではありません」と、初めて会った時に言ったような言わないような…。イヤ、確かに言った。「おがさはらさん」と「は」をクリアに発音することはかなり手ごわかった。
あれからもう10年以上の月日が経った。
その「初めて会った」というのは、大阪でも開催したHandwiredシリーズの発表会の時のことで、デモンストレーションの一部を当時オガンちゃんが在籍していたグループ、Savoy Truffleにお願いしたのだ。
Frank Zappa好きということで仲良くなり、呼び名は「おがさはらさん」から「オガンちゃん」にすぐに変わった。呼びかけるのが大層楽になった。
そういえば、フジ・ロックでSavoyを観たこともあったな。
その後、ichiroちゃんや令文さん、Kruberablinka、Chris Duarte等々との共演を通じ、東京でしょっちゅう顔を合わせるようになり、オガンちゃんとの親交は深まっていき今日に至っている。

決して奇を衒うことのない、音楽をひたすら作ることに徹するオガンちゃんの「ベースらしいベース」が好きだ。
「~をするために生まれてきた男」…という言い方をよくするが、「~」に「ベース」という言葉を代入した時、「=」の右辺にくる確立の高い解のひとつが「オガンちゃん」なのである。
左辺がギターでもドラムでもこの等式は成立しない。
オアガンちゃんには「ベース」なのだ。
それと、トーン。音楽の色気がプンプンしてる。その深みはあたかもウッド・ベースのようだ。
EDENがオガンちゃんのサウンドづくりに貢献していることを誇りに思う。

3月にオガンちゃんが参加するおもしろいギグが立て続けにあったので、今日&明日の2本立てでそれらをレポートする。
名づけて『春のオガンちゃん祭り』!

10v小ぢんまりとしたステージにセットされたMarshall、NATAL、EDEN。この写真には写っていないが、向かって左側にいいものが置いてある。

20今日のオガンちゃんのセットアップ。
EDEN WT-800に1x15"キャビネットのD115XST。
こうした小規模現場用のセットだ。

30v今日は『オガンちゃん祭り』。
せっかくの機会だから他のシチュエーションも見ておこう。
コレは中規模~大規模現場用のセット。
Shrimpheadsの時のもの。ここでは1x15"キャビネットを2台使っている。

40vコレは令文さんとのTRIO the COLLAGENSの時のセット。ハードなロック向けだ。
Marshall社EDENの親分Lukeと。
ここでは4x10"と1x15"のキャビネットをミックスして音に鋭さを増させた。
4x10"と1x15"では音の立ち上がり感がまったく異なるので、演奏する音楽の内容でチョイスしている。

50vごく小規模にヘッド+4x10"だけ、なんてこともあった。

60vさて、今日のライブ。
「YOKOHAMA 4」なんて、取って付けたようなバンド名だけど、取って付けたんだろうナァ。

さっき「左にいいものがある」と言っていたのが…
40
コレ!
ヴァイブラフォンだ。
マリンバとかヴァイブラフォンとか、いわゆる「鍵盤打楽器」の類は好き。

80
奏者は宅間善之
スゴかった!
鍵盤打楽器というのはピアノの仕事を打楽器でやるもので、両方の楽器をマスターしていないととても演奏できないという。
ま、当然といえば当然。
かのPatto、Boxer、Tempest、Kevin Ayersのスゴ腕ギタリスト、Peter Ollie Halsoleは元々ヴァイブラフォン奏者を目指していたが、あまりにも難しいので断念してギターに転向したという。
それであなだけすごいギターを弾くんだからね…どれだけヴァイブラフォンという楽器が難しいかということがうかがい知ることができる。
そんな楽器がヴァイブラフォン。

70vギターは椎谷求(しいやもとむ)。
オガンちゃんが「変態ギター」というのでとても楽しみにしていた。

90アンプは1962 Bluesbreaker。

100ちゃんとジャズを勉強した人だ。今時それだけで十分に「変態」だったりして?!
期待通りのプレイだった!

110vドラムは丹菊正和。 年末のichiroちゃんのイベント以来だ。
今回初めてユックリとお話をさせて頂いたが、共通の友人がメチャクチャ多くて大いに話が盛り上がった。 超ベテランだから人脈が広くて当然だよね。
話していて思い出したのが、はるか昔に観たKelly Joe Phelpesのこと。丹菊さんはオープニング・アクトで登場していたのだ。アレも実に濃密なコンサートだった。

120v今日はNATAL(ナタール)を使用。

130スネアはNATALのPure Stave。

140「Stave(ステイヴ)」とは「桶」のこと。
このスネアはこうして「桶」のように木材をタテに組み合わせて作られている。
コンガ譲りの製法で、元来パーカッション・メーカーであったNATALの技術が活かされている。
ものすごい深く豊かな音で、好きな人にはタマらない。
実際、一発叩いただけで気に入って使っているプロ・ドラマーもいるほどだ。

150緩急自在な丹菊さんのドラミングにセンシティブに反応するNATALの音色も見ものだった。

160v1曲目は椎谷さんのオリジナルで「Mooffetard」。
タイトルはフランスのどこかの地名とか…。
「フランス風」というより、2ビートに乗ってギターが弾くメロディはどちらかというとジンタ風。
いずれにしても雰囲気がすごくあって実にいい感じ!

170vク~、なんてスゴイ音なんだっ!
この音のパノラマ感!
何でも生の方がいいにキマってるけど、、これほど生とCDの音の差がある楽器もそうないのではなかろうか?
ものすごく気持ちいいのだ!そして音抜けの良さったらないぞ!

1802曲目はシティ・ポップス風の「Unlucky Day」。オガンちゃんはこういうおしゃれな16ビートをうまくこなす。

190v丹菊さんのやさしい歌声に酔う。

200vこってりしたジャズ・フレーズを連発したヴァイブ・ソロ。

210v続いては「Ain't No Shunshine」。
これはBill Withersか…。「♪I know, I know」ってやつね。
みんなBill Withers好きね。
椎谷さんの歌はMose Allisonみたいな脱力感でこれまた実によろし。

220v4曲目は宅間さんのオリジナルで「Xel-Ha(シュルハ)」という作品。タイトルはラテン語だそうだ。
宅間さんは基本的には2本マレットのスタイルだそうだが、4本でスイスイ鍵盤を叩くバカテク姿はもはや曲芸に見える!
昔は『Crystal Silence』のレーザー・ディスクでGary Burtonを見てビックリしたもんだ。
宅間さんはGary Burtonのお弟子さんに師事したそう。
昔、「Gary Burtonって宇宙で一番ヴァイブがウマいという話しを聞いて笑った」と話したら、「イエイエ、今はGaruよりウマいのがゴロゴロしてますよ!」ですって。
そんなにウマくてどうすんの?!

よく見ると、フレーズによってはキーを叩いた後、マレットをギュッと押し付けてミュートしてる。
もちろん専門家には当たり前すぎるテクニックなんだろうけど、やっぱ世界が違う!

230ギター・ソロはアウト・フレーズ満載!なるほど変態。コレでいいのだ!
いかにも「ハイ、ソリッド・ギターでジャズ・フレーズを弾いています」という音が1962から飛び出してくる。
衝撃のファズ・サウンド。こんな風な音を1962で聴いたのは初めてのことだ。

240サンバのリズムに乗ってヴァイブとギターがユニゾンでテーマをなぞるのが5曲目「Shot Gun」。宅間さんの作曲。

250サビの4ビートのパートがすこぶるカッコいい!さすがオガンちゃん、スウィングしてまんねん!

260vマレットを2本で急速調のソロを展開!実にスリリング。
マレットを持ち替えるところがまたカッコいいんだよ。

270そして丹菊さんはコンガのソロも!
…とにぎやかに第一部は終了。

280休憩をはさんで第二部。

290宅間さんの「夜光列車」という曲。ホントは「夜行列車」だったんだけどチョット間違えちゃった!

300vちょっと「枯葉」風のミディアム・スロー。
オガンちゃんがベース・ソロをジックリと聴かせてくれる。

O_img_0153 つづいては椎谷さんの作品で「Aidden Village」。
ものすごく不思議な展開の曲。

330自由な発想に基づくギター・ソロだ。
最後は大爆発。イメージとしてはPete Cosey?いずれにしてもワン・アンド・オンリーだ。

340v曲は途中からボサノバに…。
ココのオガンちゃんのベースラインがまたひとヒネリしてあって、耳を奪われてしまった!

350メローに「On the Way Home」。宅間さんのオリジナル。
375v
ここのギター・ソロでも奇想天外なフレーズでハッとさせられる場面が!

360今度はStephen Stillsの曲。丹菊さんのボーカルで「Love the One You're With」。
もちろん私は知らない曲…方面が違うからね。
でも、こうして聴くといいもんだ!

380ここでも椎谷さんの独創的なソロ。今度はSonny Sharrockだ!

390v歌、コンガ、ドラムをいっぺんに演奏しちゃう「Spicy Beat」という丹菊さんのスタイルも大きな見所のひとつだった。

400最後はオガンちゃんのオリジナル「Valle Colorado」。
TRIO the COLLAGENSの演奏でもおなじみだ。
サボテンはアリゾナにしか生えていない…とはオガンちゃんの弁。
オガンちゃんからは全然オックスフォード・サーカスとかサウス・ケンジントンとかトラファルガー・スクエアとかいう香りがしない。
テキサス、アリゾナ、アラバマ、アーカンソー、サウス・ダコタ、ニュー・オーリンズ、モンタナ、ミネソタ、ちょっとシカゴ…オガンちゃんにはアメリカと大阪がよく似合う。
この曲もグランド・キャニオンの入り口に着いた時のイメージで、グネグネしたものにしたかったのだそうだ。
グランド・キャニオン観光のセスナはゲロゲロだったゼ。アレに乗った後にすぐ昼飯だなんてムリムリ。
今年もオガンちゃんはChris Duarteと一緒にアメリカをツアーする。

4107/8のラテン調のアップ・テンポ。

420ヴァイブ入りの演奏となると、また雰囲気がガラリと変わる。
まるで違う曲のようだ。

450v
豪快なベース・ソロ!
バッキングのような自然なソロ。ソロのような聴かせるバッキング。
いいプレイヤーというのはそういう演奏をする。The Beatlesかモロに当てはまる。Zappaもそういう時がある。
Jim HallのギターとかTommy Flanaganのピアノもそう。
オガンちゃんのベースもまさにそれだ。

430v変拍子だということを全く感じさせず、ごく自然にバンドをドライブさせてしまうのはさすが!

440vしかし、このヴァイブラフォンという楽器は上にも書いたけど、本当に音がよく抜ける楽器だ。こんなに丸く柔らかい音色なのにどこにいてもよく聞こえる。
そして、ひとたび音を出すと徹底的に周囲の空気を変えてしまう。
やっぱりとても魅力的な楽器だ。

460第二部はオガンちゃんフィーチュアの場面も多く、ファンにはタマらない5曲となった。

O_img_0142 アンコールは「Song of Yesterday」という曲。

480「憂い」を表現したかったというソフトな感じのタイトルとはかけ離れた硬質なミディアム・テンポの曲。

490ホント、見どころテンコ盛りのすごい演奏だった。
誘ってくれたオガンちゃんに心からお礼を言いたい。ありがとう!また明日!

小笠原義弘の詳しい情報はコチラ⇒DANCIN' FUNKY BASS!!!

500つづく

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年3月18日 渋谷Terra Planeにて撮影)

2015年4月13日 (月)

RHYTHM OF FEAR <後編>~ EARTHSHAKER

3本立てでお送りしているイベント、『RHYTHM OF FEAR』、トリでの登場はEARTHSHAKER!
ただいま転換の真最中。
緞帳の中はこんな感じ。

10毎度おなじみSHARAさんのJVM410H。

20キャビネットはMF400B。

25v足元のようす。

30グガ~ン!
何たる音圧。登場して最初に出す音からして「ロックの塊り」だ!

40西田MARCY昌史

60石原SHARA慎一郎

70v甲斐KAI貴之

80v工藤KUDO義弘

90オープニングは「夢の果てを」。

100「原点回帰」か、はたまた「温故知新」か、1983年のデビュー・アルバムからのチョイス。
50
32年前の作品だからね。ビンテージな1曲。

110vしかし、まったく古臭くなっていない。シェイカーはずっとシェイカーのままだからだ。

120vそして、このコンサートの2日前の3月11日にニューアルバム『Bird』を発表した。
ゴメンナサイね~、職権乱用でメンバー全員にサイン入れてもらっちゃった。
前回も書いたが、このコンサートには偶然来日していたウチの社長も会場に来ていて、やっぱり楽屋でメンバーにサインをもらっていた。
今回のジャケットは『Let It Be』みたいにメンバー各々のサインを頂くには最高のデザインだ。
で、ウチの社長はSHARAさんと仲良しなもんで、ちゃんとスペシャル・サンクスに「Jonathan Ellery」ってクレジットして頂いている。
Jonathanニンマリ。
こういうのはいくつになってもうれしいもんです。

130そして、次の曲はその『Bird』から「One Soldier」。

140vハハン、コレでわかった。
一番最初のシェイカーと最新のシェイカーを並べたんだな?…そういう曲順だ。

150v最初から32年の時を経てもまったく変わらないジャパニーズ・ロック・フィーリング!

160vさらにもう1曲、最新作からタイトル・チューンの「The Bird」。
作曲はSHARAさん、作詞は天野月さん。

170v勇猛果敢に空を飛び続ける「鳥」をテーマにした曲。もちろんこの「鳥」はEARTHSHAKERという巨鳥のことだろう。

180今日もEARTHSHAKERは空を飛び続けている。

190v続いて、ドーンと工藤さんのドラム・ソロ!

200vナニせシェイカー名物だからね。
今日はシェイカーのすべてをコンパクトに全部見せるって感じか?

210気合が入りまくりの根性ドラミング!

220コール&レスポンス。ファンもよくわかっているので盛り上がることこの上ない!

230ドラム・ソロでみんなでワイワイやった後は既発のレポートリーで固めた。
ニュー・アルバムを出したばかりなのにたった2曲しか演らないところがニクイ。

240今日も分厚いMarsharaサウンドが炸裂!

245vJVM410H+MF400B+VIRTUOSO=SHARAサウンド。不変の定理だね。
それともうひとつ…Marshallの後ろに立っている貴くん。SHARAサウンドに欠かせない要素のひとつ。

250「放熱」。
410v

デビュー30周年を記念してリリースされたアルバム『RHE EARTHSHAKER』からの曲。

280vロック魂で火照った体から熱を放出するかのような入魂のソロ!

300続けて「走り抜けた夜の数だけ」。

310vそして最後はお待ちかねの「RADIO MAGIC」!

320人気曲の出番で会場の温度が一段とアップする。

330vお客さんの口が全員「♪Wo Wo Raido Magic」になってる!
あ、撮ってる自分もなってた!

360こうしてみんなで歌える歌はいいネェ。名曲中の名曲だ。

370…ということで本編は終了!アッという間だったわ!

380vアンコールに突入。

390Vに持ち替えたSHARAさん。ホントにVがよく似合う。
曲は「MORE2015」。

400vアレンジは最新なれど芯は変わらず…シェイカーの神髄だ。

420v「もっと、もっと」聴きたいけど、コレで最後!
430新旧のレパートリーを大胆に取り混ぜたショウケース的な素晴らしい内容だった!
350v
EARTHSHAKERの詳しい情報はコチラ⇒EARTHSHAKER OFFICIAl SITE

440(一部敬称略 2015年3月13日  恵比寿LIQUID ROOMにて撮影)

2015年4月10日 (金)

RHYTHM OF FEAR <中編>~人間椅子

『RHYTHM OF FEAR』、3番目に登場したのは人間椅子。
客電が落ち、「此岸御詠歌」が会場に流れる…。

10_2いきなりすさまじい盛り上がりよう!

20和嶋慎治

40v_2鈴木研一

50vナカジマノブ

60vバンド結成25年。昨年12月にはバンドそれを記念した2枚組ベスト・アルバム『現世は夢』をリリースした。
四半世紀の人間椅子。ブレずに25年。素晴らしいことである。
30cd
オープニングは「迷信」。

70昨年の6月にリリースした最近作『無頼豊饒』から。
いかにも人間椅子らしいギター・リフで一気に観客をつかんでしまう!

80こうしたギター・リフで演るロック。それこそがロックだ。

90_2人間椅子の迷信は「怖れ」、「病」…。
「壁に書いてあること」でも「倒れそうなハシゴ」でも、はたまた「13か月の赤ん坊」でもない。

100_2続いて「リンゴの泪」。

110v_2動くベスト・アルバム。
旧作をシレっと演奏するところが人間椅子流。ブレないので古いも新しいもない。全曲オールタイム・ベストなのだ。

125今日も猛々しい「ハード・ロック」の轟音を響かせる和嶋さん。

120v
すなわちMarshallによるギター・サウンドだ。
1987と1960TVのコンビネーション。

130vMarshallとSG…機材もブレないところがステキ!
5_img_0222
曲は『無頼豊饒』のリード・チューン、「なまはげ」。

140_2地を這うようなおどろおどろしいヘヴィ・ソング。

150vふたりとも青森のご出身ということで、ローカル文化を題材にした曲がまたいいのだ。「なまはげ」は秋田だけど。

160v「サバス・スラッシュ・サバス」。
そういえば、ステージの転換の時にNazarethの「Hair of the Dog」がかかっていた。それがうれしかったと鈴木さんがMCでおっしゃっていた。
B級ロックがお好きという素敵なgeezer!
ちなみに「a hair of the dog」というのは「向かい酒」を意味する。

1_img_0107 後半はBlack Sabbathの「War Pigs」となる。コレもカッコいい曲だよな~。私は熱心なSabbathファンではないが、素直にカッコいいと思う。
コレをMarshallの50周年記念コンサートでZakk Wyldeが演っていたが、Ozzyへのリスペクトが募ってか素晴らしい演奏だった。

170v三者一体となった怒涛の演奏!

190

『現世は夢』に収録された新曲。
「宇宙からの色」。
イントロからしてタマらん!ワタシャ、満足!タバコもアイスクリームもマリア様の像も要りません。

200vコロコロと変わる場面に目と耳がくぎ付けになってしまう。

210v「アニキって呼んでくれ~!」でおなじみのノブさんコーナー!
曲は『三悪道中膝栗毛』から「道程」だ。

220vここのところ『萬燈籠』の「蜘蛛の糸」が続いていたので、これまた新鮮!
180

ひとしきり大暴れして会場をさらに沸かせた!ダム!

240vそして〆は「針の山」。

250vMarshallから連絡があって、「5月にBudgieが行くからよろしく!」と言われて浮足立ったが、バンドではなくてドラマーの名前だった。ちなみにイギリス人は「ブジー」と発音する。
それにしてもこの辺りのロックはいつ聴いても素晴らしい!

260この曲は、本家より人間椅子バージョンの方が好き。

270vステージ前面で最後の大暴れで観客を沸かすふたり!

280全7曲、全力投球の人間椅子の魅力に横溢したステージだった!

2905月には筋肉少女帯との共演作をリリースする。
おっと、ギター・チーム全員Marshall!
ますます広範囲にわたって活動を展開する人間椅子が楽しみだ。

300v実はこの日、Marshall社の社長、Jonathan Elleryを連れて行った。楽屋で人間椅子の方々とずっとご一緒させて頂いたのだが、人間椅子の出番が近づくと、次々に身支度をするメンバーの3人を好奇の目で見ていた。そして、演奏が終わると「Great!」とよろこんでいた。
そうだ!こんなバンド、イギリスには絶対いまい!

310人間椅子の詳しい情報はコチラ⇒人間椅子オフィシャルサイト

320つづく

(一部敬称略 2015年3月13日 恵比寿LIQUID ROOMにて撮影)

2015年4月 9日 (木)

RHYTHM OF FEAR <前編>~BIG☆X PROJECT

『RHYTHM OF FEAR』というイベント。
EARTHSHAKER、人間椅子の登場とあってよろこび勇んでお邪魔してきた。

…と、現場に着いてタイム・テーブルを見ると、オープニング・ゲストとして「BIG☆X PROJECT」というグループが登場するという。
EARTHSHAKERの工藤さんと話していたら、「元BAD SCENEの人たちがやってるバンドだよ」と教えてくれた。
「え~?誰だろう…」
ま、どなたにせよ、どの道私のことは覚えていらっしゃらないだろう。
「どうしようかな…ご挨拶しようかな…」とほんの少し逡巡したが、すぐに意を決して恐る恐る隣の楽屋を訪ねてみた。

10お会いしてすぐにわかった。
元BAD SCENEのメンバーというのは、当時下手でギター弾いていた杉山さん。

O_s41a2211そして、ドラムの三根生さん!あ、ちなみに写真は楽屋のようすじゃないよ。本番中の写真ね。

16vBAD SCENEはCharさんやナルチョさんが在籍していたことで知られる、ボーカルの金子光則さんが中心となって1971年に結成された名門バンドだ。その当時のメンバーではシングル盤を1枚残している。

私がBAD SCENEを知ったのは高校1年ぐらいの時だから1978年あたりか…。
もうオリジナル・メンバーで残っていたのは金子さんだけで、ボーカル+2ギター+ベース+ドラムという編成で、それはそれはカッコいいロックをやっていた。
どういう風にカッコよかったのかというと、ともすれば演歌もしくは歌謡曲をハードにしたような雰囲気になりがちだった当時の日本のロックのスタイルを洋楽のまんま演った…といえばよかろうか?(この当時のBAD SCENEを知っている人もたくさんいるので、あまりヘタなことは書けんぞ…)
日本語を超カッコいいギター・リフの曲に乗せて演ってみせたのだ。
加えてZZ Topの「Tush」やFoghatバージョンの「Honey Hush」をカバーするセンスも秀逸だった。
「日本にもこんなグループがあったのかッ!」…とにかく16歳の少年の耳には、昨日ロンドンから来日したバンドが、自分たちのレパートリーを日本語で演っているように聴こえたのだ。

新しいレコードもリリースしていないBAD SCENEをどうやって知るようになったか…ハッキリと覚えていないのだが、多分、数日前に喧ちゃんのバースデイ・コンサートの記事内の織田哲郎さんの所で触れた、アマチュアの音楽サークル、「Plumage(プルーミッジ)」を通じてだったと思う。
もちろんBAD SCENEはアマチュアではないので、イベントの時にゲストして招かれていたのだ。
ある時、小岩にある(あった?)音曲堂という楽器屋さんのホールでイベントが開かれて、そこにBAD SCENEが登場した。
せいぜい20分とか30分とかの持ち時間なのに、Marshallのハーフ・スタックはもちろん、三根生さんはフル・セットを持参してきていて、ドラムのセッティングだけで軽く出番の時間を上回っていた。
そのPlumageが企画した杉並公会堂でのコンサートなんかもなつかしいナァ。
大分時間が経ってから吉祥寺のシルバー・エレファントで観た時には自作のPAシステムを持ち込んで、すさまじくダイナミックなサウンドで演奏をしていた。

こうして屋根裏やロフトにもよく見に行き、都度演奏を録音していた。ところが、当時はカセット・テープを買うお金もロクに持っておらず、上から録音して何度も繰り返し使うのが普通で、当時の音源はほとんどウチには残っていない。失敗した。
ところが、後生大事に保管しているテープがある。
有楽町にあった「Lo-Dプラザ」で録音した音源。
「Lo-Dプラザ」は日立のオーディオブランド、Lo-Dのショウルームで、オーディオ機器のPRのために好きなレコードが自由に聴けるようになっていて、1枚でも多くいろんなロックを聴きたかった私はハイエナのように毎週日曜日になると通ったものだった。
そこにはライブ・ステージを録音する体験コーナーが併設されていて、16チャンネルぐらいのミキサーとカセット・デッキ(もちろん日立製)がついた席が20~30設置されていた。
予約をしておけば、席がひとつ与えられ、目の前で人気バンドが演奏している音源を好きなようにミキシングして自分だけのライブ・アルバムが作れるというシステム。もちろん無料。

下の写真のテープにはもちろんBAD SCENEの演奏が収められているのだが、後半、小川銀次さんが参加しているのである。
銀次さんがちょうどRCをお辞めになった時ぐらいなのかナァ。銀次さんはおっそろしく記憶力がいいので、正確にこの時のことを覚えていらっしゃるかもしれない。
BAD SCENEは前半に「バラード」、「イン・ザ・シティ」、「熱い愛」、「風に向かってぶっとばせ」を演奏。
銀次さんが加わって「ダンシング・ウィザード」、「銀次」、「ライジング・ドリーム」の3曲を演奏している。
発売して間もなくの頃なのか、入手したてだったのか、杉山さんのほうではない鴫村さんという方が、やたらギター・シンセサイザーを使っていらっしゃるところに時代を感じる。
で、この「Rising Dream」が超絶で、銀次さんのソロを部分的にコピーして仲間と演奏したこともあった。
こんな演奏ができる若いバンドは今の日本のロック界にはまずいないだろう。

ついでに書くと、このテープのA面に収録されているのはPANTA&HALがLo-Dプラザに出演した時の演奏を、後年、マルチトラックで流した音源を録音したもの。「生録」ではないのだが、まだ今剛さんが在籍していた時代で、もう弾きまくり!この中の「マーラーズ・パーラー」の今さんのギター・ソロも当時コピーした。本当にケタ違いのスゴイ演奏だ。
このテープは私の宝物なんじゃ!

50

その後、BAD SCENEは「SAHARA」というシングル盤をリリース。日本人離れした曲と演奏がすこぶるカッコいい。

30
コレは「SAHARA」歌詞カード。裏ジャケっていうのかな?
向かって左のギターの人が杉山さん。

40

そしてこれが1982年にリリースされたフル・アルバム。
帯を見ると「誰が、ROCKを口あたりのいい音にしてしまったのか…」とあるが、このアルバムに限っては、残念ながら人のことが言えない内容が収められてしまった。
イヤ、正確には制作サイドがそうしてしまったのだろう。
鴫村さんのギター・ケースに「PURE HARD BOOGIE BAND  BAD SCENE」と記したテープ(今のテプラみたいなヤツ)が貼ってあったのを今でも覚えているが、このアルバムの音楽はそうは聴こえなかった。屋根裏やロフトで観たあのカッコいいBAD SCENEがこの中にいなかったのである。(好きな人にはゴメンナサイ)

意を決して今回杉山さんにもこの辺りの話しをさせて頂いたが、「そう、イジりすぎちゃったんだね~」とおっしゃっていた。
そこでだ…今からでもいいから…イヤ、今だからこそBAD SCENEに復活してもらって「辛口のロック」に再び命を吹き込んでもらいたいと願っている。
当時の曲を当時のまま演奏して、あの名曲たちを後世に残すべきなのだ。

20そして、舞台に話しを移す。
BIG☆X PROJECTのステージだ。

60ボーカル。ボブ・テンバロー。

65vギター、杉山勝彦。

70もう一人のギターは米山大輔。

80vベースに金森佳朗。

100vドラムは三根生啓だ。

110オープニングは「夕暮れ」という曲。

120杉山さんと米山さんの格好やボトルネックを見ると、サザン・ロックか?と思ってしまがちだがさにあらず。
アメリカンともブリティッシュともつかぬサウンド。どっちかというとブリティッシュかな?

O_img_0050 確かに言えることは、「心地よい」だ。コレがロックの心地よさだ。やはり、長年にわたりドップリとロックに浸かってきた連中の演奏だ。出て来るものは「Rock」以外には何もない。

160

コレは以前にも書いたことがあるように記憶しているが、35年前、杉山さんは「音がいい」と大評判の当時使っていたストラトキャスターを指して、「東京の楽器店にあるストラトキャスターを全部試して一番音が良かったのがコレなんだ!」とおっしゃっていた。
高校生だった私は「やっぱスゲェな、プロは!」と思ったものである。
加えて「Marshallは50Wを選んだ」とも…つまり1987だ。当時は1987と1960×1の組み合わせを「UNIT15」と呼んだ。
でも、私の周りでは。Marshallを「ユニット・ナントカ」って呼んでいるヤツはいなかったナァ。どう呼ぶかというと、「2段積みか3段積み」の別と「50Wか100W」の区別ぐらいだった。
そういえば、最近どこかの楽器屋のウェブサイトで3段積みを2段積みと呼んでいるのを見かけて仰天した。ヘッドを数に入れていないのだ。
コレは素人さんは時折迷うようだが、オイオイ、プロがそんなこと言うのはやめてくれよ…と言いたい。
もちろん杉山さんのチョイスはアンプでナチュラル・ディストーションを得るためだった。

…ということも楽屋で話すと大盛り上がり!「オイオイ、よく知ってるね!ちょうど今もその話しをしていたところだったんだよ!コレがその時のギターだよ!」って。
今では初心者でも簡単にホンマもんが買えるけど、当時は大変な金額だったからね。そもそも、どこにでもあるような代物ではなかった。Marshallも同じ。
でも、私の記憶では上のジャケットの写真にあるようにピックアップ・カバーが黒かったような気がする。

155v

米山さんはDOLLSのギタリスト。杉山さんとの交流が大変に深い。

140米山さんのMarshall。
はじめ遠目で見た時、Tatooシリーズかと思った。
正体はJCM800時代の1959。フレット・クロスを花柄の布に張り替えている。
キャビネットはJubileeのBキャビ、2551B。
90v
米山さんはこの組み合わせでヌケのよいカラっとしたギター・サウンドを作り出していた。

O_img_0020 2曲目は「I Can't Believe It」。
これまた王道ロック・サウンド。

150vこういう演奏を聴くとホント、ホッとする。

130

こうした王道ロックには不可欠のヘヴィでタイトなリズム隊。もちろんバッチリ。

170v昔はツーバスで超攻めのドラミングだった三根生さん。
ここではシンプルにバンドをグルーブさせることに徹しているようだ。コレでいいのだ。

180続いて「Leather」。
堂々たるステージ上の態度がまた素晴らしい。

190最後は「Lunacy」という曲で〆た、。全曲オリジナル。
全4曲と短い持ち時間であったが、ワンマン1回分ぐらいの存在感があったのではなかろうか?

200v

私もだいぶ人生のゴールが見えて来るようになったが、若い頃に戻りたい…なんてことはそう思わない。
でも、ロックだけは昔に戻ってもらいたいと心底思う。
こういう演奏に接する時、その想いはさらに募るのである。

210vBIG☆X PROJECT関連の情報はコチラ⇒高井戸ミュージックスクール

O_img_0032 つづく

(一部敬称略 2015年3月13日 恵比寿LIQUID ROOMにて撮影)

2015年4月 8日 (水)

LIFT OFF TO THE NEW MOON!~新生CONCERTO MOONの新たな旅立ち

ファンの方々は当然もうご存知のことだろうが、CONCERTO MOONのメンバーが大幅に交替した。
以前からサポートで参加していたAkiを正式メンバーに迎え、久方ぶりにキーボード入りの5人組バンドに回帰したのだ。
下はその新しい顔ぶれ。
写真は私が撮影させて頂いた。

向かって右から;
河塚篤史(ds)
島 紀史(g)
久世敦史(vo)
中易繁治(b)
Aki (kb)

…という布陣。
総帥のノンちゃんは別として、もう久世ちゃんも古株の仲間入りだ。
そしてツイン・アツシ体制となった。それに5人のうち3人の名前に「史」が入っている!
そう、こうしてCONCERTO MOONは、そのジャパニーズ・ヘヴィ・メタルの名門バンドにふさわしい新しい歴「史」を刻み出したのだ。

10そして、CONCERTO MOONは早速レコーディング作業に入った…ってんで、どんなようすか覗きに行ってきた。
Tシャツを見ればわかる通り、気合満点!

20v場所は勝手知ったる、NATALでもおなじみのバズーカ・スタジオ
60
今日はリズム・ギター録り。
Marshallをブースの中に設置しての演奏だ。

90

今回のレコーディングでは、ここ数年愛用しているMarshall MAJOR1967と1935Bをチョイス。
1935は70年代に製造されていたベース用のキャビネットだ。
ノンちゃんはそのまま使用している。

40v 威容を誇る2台のMarshall MAJOR。

50まずはマイク決め。
どのマイクが最も理想に近いサウンドで音を拾うか…。

70vすんなり決定。

80v そして、サウンドをチェック。
この顔は思い通りの音になっている顔だな。

100ドラムのパートにガシガシとバッキング・ギターのパートを重ねていく。
まだベース・パートも入っていない。
それなのに恐るべきドライブ感!

110vこりゃ仕上がりが楽しみだわい!
ジャケットも楽しみなんよ、CONERTO MOONは!

115v ニュー・アルバムの発売は今秋を予定している。
がんばれCONCERTO MOON!

120歴代のCONCERTO MOONの作品を手掛けるレコーディング・エンジニアの内藤さんと。

130CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Site

140(一部敬称略 2015年4月5日 高田馬場バズーカスタジオにて撮影)

2015年4月 7日 (火)

原田喧太バースデイ・ライブ 『GUITAR CIRCUS 2015』 <後編>

原田喧太バースデイ・ライブ 『GUITAR CIRCUS 2015』の<後編>。
<前編>でもお伝えした通りステージはちょっとしたMarshall祭り状態!
420
休憩がわり(失敬!でも大いに盛り上がった!)のまろさんの激演に続いては『GUITAR CIRCUS』ならではのスペシャルなシチュエーション。

10ベースに鮫島さん

20vドラムにKenKenが入る!

30vこのフォーマットで2曲ほど演奏した。
「Get out of my life woman」と「Would you like it」。Ken Kenさんのお父さん、ジョニー吉長さんの曲だ。
これまた喧ちゃんのお誘いで、マサやんのバンドのジョニーさんを何度か撮らせて頂いたことがあったが、カッコよかったナァ。
「ナニ?写真撮るの?じゃ500円ね!」なんておっしゃって。その500円というスケール感が愉快だった。
また聴きたいナァ、ジョニーさんの歌とドラム…。

45

…と思ったらご子息が!
父親譲りのグルーヴ感が生半可じゃない!こういうのを持って生まれた才能ってんだよね。
お父さんの曲をお父さんのパートで…とにかく楽しそう!

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喧ちゃんはといえば、また違ったリズム隊を得て、新たにギンギンに弾きまくる!

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 ゴキゲンなパフォーマンスで、後半も滑り出しからマッハ級!

50しっかし盛りだくさんだな…今度はKATAMALI

60ベースに盟友・満園庄太郎。ドラムには満園英二を迎える。

70曲はKATAMALIのオリジナルだ。
「B.M.V.」。

80vなんか独特の世界だな…。

90v喧ちゃんが現在力を入れているプロジェクトだけあって、ものスゴイ気迫とテンションを感じるぞ!

1002曲目は「Strength」。
ソリッドにまとめたロック・サウンドと各人のテクニカルなプレイの見事なブレンド…とでも言おうか。

120v
3曲目は「Criminal」。

110喧ちゃんも切れ味鋭いソロを炸裂させてKATAMALIのステージは終了した。
しかし、色気のあるいいギター・サウンドだ。
JVMのいいところとModefourキャビの特性をうまい具合にからませている。やっぱりフル・ヴァルブと4x12"のサウンドこそがロック・ギターの真髄だということを喧ちゃんが教えてくれる。

125寺田恵子登場!
恵子さんのお顔をファインダーの中でキャッチする…なんか一気にホーム感が募るワ・タ・シ!

130v恵子さんのアコギ・ロックはヘタなロック・バンドよりよっぽどハードでヘヴィだからね。

140曲は「Jumpin' Jack Flash」でガス。

150vん~、やっぱりヘヴィでブルージー!カッコいいことこの上なし。

170
続いて「Rock 'n' Roll」。Led Zeppelinよ。

160アコギ・バージョンでコレを聴くのは初めてだな…。
この恵子さんのシンプルなギターがまた板についているのよ!

210v

コレは面白かった!
おなじみの「♪Lonly, lonly~」のところをドンドンとアクセルレイト(テンポを上げる)しながら繰り返す。
かなり速いとこまでやったよ~!恵子さん決死のストラミング!

180v途中、「メタル・バージョン」だかなんだかで、マイクを思いっきり低くして歌う場面も!

206v喧ちゃん、腰辛し…でも頑張った。スゲエ真剣!

205v
もちろん「熟女ナメんなよ!」もカマして出番終了。
200v
イヤ~、恵子さんらしい楽しく、にぎやかでヘヴィなステージでありました!
190
『GUITAR CIRCUS 2015』もいよいよクライマックス!
ここで大歓声に迎えられて山本恭司が登場!

220v曲は「Stratus(ストラトゥス)」。
カッコいいリフ、ワン・コード、こうしたジャム・セッションには持って来いの名作。

230相手にとって不足なし!容赦なくギターに魂をブチ込む喧ちゃん!

240幅広いフレーズで圧倒的なソロを編み上げる恭司さん!

250客席は鬼気迫るふたりの熱演をひと時も見逃すまいと食い入るようにステージに神経を注ぐ。

260そして恭司さんの歌で「Little Wing」。

280vこちらでもパノラミックなギター・バトルが繰り広げられ、お客さんはその濃厚なプレイに舌鼓を打った。
270
冒頭に「今日は長いよ~」なんて言っていたけど、アッと言う間に本編最終セクション。

290再びKATAMALIで、3曲を演奏して〆る。

300「R&Rに溺れたい」~「虫」…

310v最後は「Free Way」で固めた!

320それにしても喧ちゃんは忙しい。
自分のバンドでは歌ものの曲をフィーチュアし、KATAMALIではパーマネント・グループとしてシンプルな独自のロック・サウンドを追求し、「唄い繋いでいく旅」を展開し、DAMIJAW他のサポートを務め、数々のレコーディングに参加し、作曲し…これを絶好調と言わずしてナント言う~!
身体に気を付けてこれからも第一線でバリバリとギターを弾いて欲しい。Marshallをお供にね!

330vそして、アンコール。

340Ken Kenが本職のベースでステージに上がって「Come Together」。

350お~っとバースデイ・コンサートには定番のケーキのサプライズも!

360フィナーレは出演者ほぼ全員がステージに上がっての「生きてるうちが花なんだぜ」。

370もうこの曲が年々身に染み入るようになってきたよ。

380こうして豪華なゲストに祝福され、にぎにぎしく45回目の誕生日会を過ごしたのであった。

400原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

410(一部敬称略 2015年3月3日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年4月 6日 (月)

原田喧太バースデイ・ライブ 『GUITAR CIRCUS 2015』 <前編>

ズラリと並んだMarshallたち。
ロックのステージにはやっぱりこの光景が一番シックリくる。もうコレだけでいいコンサートになる予感がプンプンする。
そんなロックの魔法を持っているのがMarshallなのだ。

10今日は『GUITAR CIRCUS』と銘打った原田喧太のバースデイ・コンサート。
昨年に引き続いてお邪魔してきた。
出番を待つ喧ちゃんとその仲間+1。

30何しろタイトル通りの「サーカス」のようなにぎやかなコンサート。
まず最初に登場したのは喧ちゃんのソロ・バンド。

40原田喧太

50v向かって左2台のJVM410Hのハーフスタックが喧ちゃんのMarshall。キャビネットは双方MF280B。

60足元のようす。

70サイド・ギターの伊藤可久

80vベースは太田要。

90v今日のドラムは酒井まろ

100vオープニングは「Born to be Crazy」。

120v2004年リリースの『Glorious Colours』収録の1曲。「Colours」と「u」が入ってイギリス英語になっているのがうれしい。

125v気心知れた自分のソロ・バンドとの演奏で水を得た魚のよう!スイスイ感がすごい!

130
続いて「Frantic...」。
この曲、よく演ったんだ~…って私が弾いたワケじゃないけど。Modefourシリーズを発売した時、喧ちゃんと何回も「Marshall Roadshow」というクリニックを開催した。
その中でたいてい演奏してくれた人気曲。
150
やはり聴かせどころは中間部のツイン・ギターのキメ・フレーズ!

200v
さすが、可久ちゃんとのイキもピッタリ。
キメの後、可久ちゃんが4小節だけ歌うところもいつも通り!

140
やっぱり喧ちゃんノリノリ~!すぐ汗ダクになっちゃうよ。

K_img_0033 3曲目は「嘆きの天使」。
同じく『Glorious Colours』からの1曲。
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初っ端はジャンジャン矢継ぎ早に喧ちゃんのソロ曲が演奏された。
160v
ピックで弾く要さんの歯切れのよいベースが心地よい。
170
続けて2011年のソロ・アルバム『心ノ音』から「人生得てしてそう云うもんDeath」。

K_img_0067 『心ノ音』はバラエティに富んだ曲が収録され、喧ちゃんの多彩な魅力に溢れた好盤だった。内ジャケットに私の写真も使ってもらってすごくうれしかったっけ。

K_img_0043最初のセクションぼラストは「白い雨」。
180
昨年の『GUITAR CIRCUS』でも演奏した曲。コレも『心ノ音』からの1作だ。

110v

ちなみに昨年の『GUITAR CIRCUS』の模様はDVD化されているので是非そちらもご覧頂きたい。
『原田喧太 LIVE GUITAR CIRCUS 2014(アトスインターナショナル刊)』
ジャケットに使用されている写真は私が撮ったもの。アレから1年…信じられないほど早い!

5_khdvd
ここから喧ちゃんの誕生日を祝うゲストさんたちの怒涛のラッシュがスタート!

210最初のゲストはSkoop On Somebodyのおふたり。

220TAKEと…

230vKO-ICHIRO。

240「みんなが知っている曲で盛り上がろう!」とTAKEさん。

250曲はMarvin Gayeの「What's Goin' On」。

280
ソウルが極北であまりにも門外漢な私でもさすがに知っている。EllaとBasieのバージョンは好きで、時々聴く。コレ曲調が柔らかで明るいから、快活なラブ・ソングかと思っちゃうけど、内容はきわめて政治的で辛辣な曲なんだよね。

260TAKEさん「♪Ah, what's goin' on」のリフレインを熱唱!

270v

2曲目はStevie Wonderといおうか、BBAといおうかの「Superstition」。

310鋭く切り込む喧ちゃんのギター…

300v

真っ向から受けて立つ情熱的なKO-ICHIROさんのキーボード!
290v
TAKEさんのもくろみ通り、ステージが一段とヒートアップした!

320矢継ぎ早に登場したのは織田哲郎

330織田さんもMarshall。ナントHandwiredシリーズの2245THW。

340vリンクしてチャンネル2のローにインプット。しかもVOLUME2を上げ目。
ちょっと深めに歪んだトーンは全然モサモサにならず、ヌケのよい図太いゴキゲンなサウンドだった。やっぱり真空管のアンプってのはいいナァ。

350ベースは鮫島秀樹にスイッチ!

360vこのセクション、1曲目はJ.J.Caleの「Cocain」。

370v昔…またか?といわれそうだが、コレは書くの初めてだと思う。35年ぐらい前の話し。
「Plumage(プルーミッジ:鳥の羽という意味)」という民間の音楽サークルがあった。
某世界一のコンピュータ会社の方が中心となって、学校やキャリアを問わず、歌や楽器をたしなむ若者が、不定期にライブハウス等に集い、演奏したり交友を深めたり…ということをしていた。
年に一回合宿なんてのもあって、高校の時のバンド仲間と一度だけ参加したことがあったが、毎日朝から晩まで音楽漬けでものすごく楽しかった。
自主コンサートなんて企画もあって、BAD SCENEが出演したのを覚えている。
高校時代、3年間ぐらい出入りさせてもらったのかな?
その期間の後半にPlumageに時折お越しくださっていたのがWHYの織田さんだった。
その関係で北島健二さんは高校の時から存じ上げていた。
ある時、織田さんはそのPlumageのライブの時に、ステージおっしゃっていたことを思い出した。
「僕が四国に住んでいた頃、間違いなく四国で一番ギターがうまいと思っていた。でも、親の転勤で東京へ来て、自分なんか比べものにならないぐらいギターのウマいヤツに出会って衝撃を受けた…それが北島健二だった」
…ということを、当日織田さんにお話ししたかったのだができなんだ。

その後、先日記事を書いた三文役者に私も参加させてもらったりしてまったく疎遠になってしまったが、あの後Plumageってどうなったのかな?

380Eric Claptonが取り上げたことで有名になった(のかな?)この曲。Nazarethもヘヴィ・バージョンで演ってたけど、やっぱりいいね。
390v喧ちゃんがやっている別のプロジェクト、「唄い繋いでいく旅」でも一緒に活動している鮫島さん。
さすがにイキがピッタリ。すごい安心感!

400v2曲目は「Messin' With the Kid」。

410vコレはJunior Wellsの曲。

420完璧な演奏で最高にゴキゲン!
440
織田さんと…

430v喧ちゃんのギター・バトルもタップリ!

445v前半のハイライトのひとつとなった。

450休憩時間に登場したのは、前半ドラムで活躍した酒屋まろ吉。

455お三味を片手にイキな着流し姿でステージ中央に陣取る。

460vナニを演るのかと思ったら…エロ都々逸。
490v
コレがまた大ウケ!
ナニが「海の幸」と「山の幸」だ!飽くまでも真剣に取り組んでいるところがまた素晴らしい。
500v
そして、三味線の弾き語りで本家マイケル・ジャクソンばりの「Thriller」!

470コレがまた最高に面白かった。問答無用で大笑いしちまった!

480v…と意外な形で後半につながっていった。

原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

510(一部敬称略 2015年3月3日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年4月 5日 (日)

【号外】4月5日 <改訂版>

4月5日…今日は何の日だ?
「父の日」?イヤイヤ、父の日は6月の第三日曜日でしょ。まだ早い。

同じ「父の日」でも4月5日は「爆音の父の日」なのだ!
つまり、Dr. Jim Marshall OBEの命日だ。
ジムは3年前の今日、天国に旅立った。
そして、今日も世界中のあちこちでMarshallが爆音をブチかましている!

下の写真は、Marshallの工場があるミルトン・キーンズの公園にある「MK Rose」と呼ばれている世界中の記念日が記されたオブジェ。
4月5日は「爆音の父の日」だ!
Fld_2 ジム、安らかにお眠りください。
あなたから頂いた「Shige Award」のトロフィー、大切にしています!

5_img_0397 …ということで、たくさんのMarshall Loverが天国にジムに向けて弾き狂っております!

ちなみに日本では母の日は5月の第二日曜日だけど、イギリスの母の日は3月で、毎年週が変わるそうだ。今年は15日だった。来年は6日なんだって。

2015年4月 3日 (金)

TAGAWA~アルバム発売ツアー千秋楽

田川ヒロアキのギターをフィーチュアしたスーパー・トリオ、TAGAWA。
デビュー・アルバム『Flying Carpet』も話題になり、そのレコ発ツアーも大好評だった。
Marshall Blogではそのツアーの初日をレポートした。
こちらもすさまじいアクセス件数で、このトリオの注目度の高さと、ギターという楽器の魅力に溢れたこの手のハード・ロックが健在であることを如実に表してくれた。
…ということで、ツアーの千秋楽にもお邪魔してみた。

40cd
会場は八王子のLive Bar、X.Y.Z.→A。ヒロアキくんの凱旋公演とだけあって応援団もガッチリと徒党を組んだ!
写真に写っている皆さん、今すぐシェア!facebook、Twitter、なんでもいいから責任持ってこの記事を拡散してくださいね~。後でチェックしますよ~。

10ヒロアキくん以外のふたりも演奏し慣れている会場だけあってとにかくホーム感満点。

20_2田川ヒロアキ

30寺沢功一

40長谷川浩二

50v_2初日ではJVMをステージに上げたヒロアキくんだが、千秋楽では使い慣れたJMD501を使用した。

60v_2もうコレはヒロアキくんと一心同体だね。

70vさて、このツアーは全行程を通じで同一プログラムが貫かれた。パートリーの多寡の問題があるにはあったが、変にイジったりしないですべてのファンに同じものを観て頂こうというもくろみもあったに違いない。
さすがプロ集団。
学校の先生でもお坊さんでもそうだが、「プロ」の定義のひとつは「同じことを同じように何回でもできる」ということなのだ。
私もMarshall Blogのプロだ。だから何回も同じことを書いていいのだ?!
イヤ、よくない…のでいつもアノ手コノ手でバラエティに富んだことを書くように努めている。

でも、今回は初日のコンサートの内容をすでに仔細にお伝えしているので、今回は写真を中心にセットリスト的に、そしてシンプルにお送りしたいと思う。

初日のレポートはコチラをご参照あれ⇒TAGAWA~アルバム発売記念ライブ『Flying Carpet Tour』

ん~、やっぱいいこと書いてあるわ~。

80オープニングは「Stranger Destroys Arms」。

90v_2相変わらずのドヘヴィなサウンド!

100v初日より会場が小ぶりな分、迫力が倍増!

110v続けて「My Eternal Dream」。

120v_2コレはマジでてらちんがヤバい!あまりにもカッコいいラインでゴリゴリとバンドをリードする。
なぜ楽器を持ち替えたのだろう?訊くの忘れた!

130v_2圧倒的なリズム隊と…

140_2真っ向からぶつかり合うヒロアキくん!勇ましい!

150ここは例のカバー・コーナー。曲数を膨らませた…というヤツだ。
曲はまず「Into the Arena」。

160v続いて「Breaking the Law」。

180v_2そして件の「Led Boots」。
関係ないことも少し書いておくか…マーブロ名物だから。
「件」…これはご存知の通り「くだん」と読むんだけど、小松左京に「くだんのはは」という短編があるのをご存知だろうか?
もちろん、タイトルは二葉百合子で大流行した「九段の母」のシャレだ。
こちらは「件」。この字は人偏に「牛」と書くでしょ?「件」という頭が牛で身体が人間の妖怪がいるワケ。
ギリシャ神話にも「ミノタウロス」ってのがいるじゃんね。日本のは、古来は頭が人間で身体が牛だったらしい。
この「件」は戦争や災厄を予言する力を持っているという一種の都市伝説があって、小松左京はコレを題材に何とも薄気味の悪い戦時中の話しを書いたのだ。
私は中学生の時にコレを読んで、何ともイヤな気分になったことを覚えている。興味のある人のためにコレ以上は書かない。
地面を掘れば掘るほど新しい化石が出て来る話しとか、部屋の何もない空間から血が滴り落ちてくる話しとか、この頃の小松左京は冴えていたね。
今、こんな世情で「件」がいたら、近い将来をどう言い当てるだろうか…?

190今日も強引な「Led Boots」!

200_2でも、初日とは異なり、余裕タップリの豪快さが前面に押し出され、「ナンダ、この曲、コレでいいじゃん!」的な印象。やっぱ一流の弾き手はちゃうねんナァ。

1_s41a0957 おしゃべりコーナー。

1_img_0075マァ、3人ともよーしゃべる!

1_s41a0946ツアーの千秋楽だけあってツアーの思い出話が尽きない!

1_img_0077おもしろかったけど、このトークの長さがヤバいのよ~、私には!

1_s41a0944ヒロアキくん曲コーナーで「Train」。

220v_2そして、「キミを乗せて」。
ハイ、詳しくはコチラ を見てくださいね~!

1_img_0126コレもお楽しみの1曲「That's Over」。

240_2リズム隊フィーチュアのスリリングな一編。

250v_2てらちんのテクニカルなソロが炸裂!

260v_2続いて浩二さんの乱れ打ち!

270v今日のソロは長尺!お客さんもふたりの熱演に大歓声を送る!

280それに負けじと頂点に上り詰めるヒロアキくんのソロ!オラ~、もうこうなりゃジャンジャン弾け、弾けィ!

290一変して静かな「Luminous」。

300vそして、本編最後は「Fly Away」だ。

310オハコ中のオハコをキッチリとキメた!

320vそして、アンコールは「Space Walker」。
もうダメだ…もうダメ。
何がダメって、最後の特別快速に間に合わなくなる!
だからあんまり長いおしゃべりはヤバいってさっき書いたワケ。

330v…と時間を気にしつつギリギリまでネバる。

340vだって「Space Walker」って一番聴きたい曲なんだもん。校歌ロック!
それにこの3人の激演を最後まで見届けてあげたいのだ。
…ということで途中で涙の退場…しようと思ったら家内の上着がどうしても見当たらない!
爆音の中で暗闇をまさぐる…あ~あ、もう間に合わないよ~。

350v…と言っているウチに「Space Walker」もバッチリとキマった~!…かどうかは見ていない。残念!
写真だけはキメポーズ!

360vややふてくされ気味にとにかく八王子駅へ向かう。鈍行で帰るのはシンドイなァ。
と、思ったらですよ!ダイヤが乱れていて、ナント最終の特別快速に間に合ったのだ!
こうして「中央特快」という名のFlying Carpetに乗って無事に帰って行ったとサ…。

ありがとうTAGAWA!ありがとう乱れたダイヤ!
とにかく!これからもTAGAWAにはがんばってもらいたい。ナニせ目標は「世界」だからね!
ヘヴィでカッコいいギター・ロックを絶やしてはならないのだ。そして、それがMarshallによってこそ実現することを訴え続けて欲しい。

1_img_0060 次回のTAGAWAは7月17日、吉祥寺シルバーエレファント!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

1_img_0152(一部敬称略 2015年2月25日 八王子Live Bar、X.Y.Z.→Aにて撮影)