TAGAWA~アルバム発売ツアー千秋楽
田川ヒロアキのギターをフィーチュアしたスーパー・トリオ、TAGAWA。
デビュー・アルバム『Flying Carpet』も話題になり、そのレコ発ツアーも大好評だった。
Marshall Blogではそのツアーの初日をレポートした。
こちらもすさまじいアクセス件数で、このトリオの注目度の高さと、ギターという楽器の魅力に溢れたこの手のハード・ロックが健在であることを如実に表してくれた。
…ということで、ツアーの千秋楽にもお邪魔してみた。
会場は八王子のLive Bar、X.Y.Z.→A。ヒロアキくんの凱旋公演とだけあって応援団もガッチリと徒党を組んだ!
写真に写っている皆さん、今すぐシェア!facebook、Twitter、なんでもいいから責任持ってこの記事を拡散してくださいね~。後でチェックしますよ~。
ヒロアキくん以外のふたりも演奏し慣れている会場だけあってとにかくホーム感満点。
初日ではJVMをステージに上げたヒロアキくんだが、千秋楽では使い慣れたJMD501を使用した。
さて、このツアーは全行程を通じで同一プログラムが貫かれた。パートリーの多寡の問題があるにはあったが、変にイジったりしないですべてのファンに同じものを観て頂こうというもくろみもあったに違いない。
さすがプロ集団。
学校の先生でもお坊さんでもそうだが、「プロ」の定義のひとつは「同じことを同じように何回でもできる」ということなのだ。
私もMarshall Blogのプロだ。だから何回も同じことを書いていいのだ?!
イヤ、よくない…のでいつもアノ手コノ手でバラエティに富んだことを書くように努めている。
でも、今回は初日のコンサートの内容をすでに仔細にお伝えしているので、今回は写真を中心にセットリスト的に、そしてシンプルにお送りしたいと思う。
初日のレポートはコチラをご参照あれ⇒TAGAWA~アルバム発売記念ライブ『Flying Carpet Tour』
ん~、やっぱいいこと書いてあるわ~。
オープニングは「Stranger Destroys Arms」。
コレはマジでてらちんがヤバい!あまりにもカッコいいラインでゴリゴリとバンドをリードする。
なぜ楽器を持ち替えたのだろう?訊くの忘れた!
ここは例のカバー・コーナー。曲数を膨らませた…というヤツだ。
曲はまず「Into the Arena」。
そして件の「Led Boots」。
関係ないことも少し書いておくか…マーブロ名物だから。
「件」…これはご存知の通り「くだん」と読むんだけど、小松左京に「くだんのはは」という短編があるのをご存知だろうか?
もちろん、タイトルは二葉百合子で大流行した「九段の母」のシャレだ。
こちらは「件」。この字は人偏に「牛」と書くでしょ?「件」という頭が牛で身体が人間の妖怪がいるワケ。
ギリシャ神話にも「ミノタウロス」ってのがいるじゃんね。日本のは、古来は頭が人間で身体が牛だったらしい。
この「件」は戦争や災厄を予言する力を持っているという一種の都市伝説があって、小松左京はコレを題材に何とも薄気味の悪い戦時中の話しを書いたのだ。
私は中学生の時にコレを読んで、何ともイヤな気分になったことを覚えている。興味のある人のためにコレ以上は書かない。
地面を掘れば掘るほど新しい化石が出て来る話しとか、部屋の何もない空間から血が滴り落ちてくる話しとか、この頃の小松左京は冴えていたね。
今、こんな世情で「件」がいたら、近い将来をどう言い当てるだろうか…?
でも、初日とは異なり、余裕タップリの豪快さが前面に押し出され、「ナンダ、この曲、コレでいいじゃん!」的な印象。やっぱ一流の弾き手はちゃうねんナァ。
おもしろかったけど、このトークの長さがヤバいのよ~、私には!
そして、「キミを乗せて」。
ハイ、詳しくはコチラ を見てくださいね~!
それに負けじと頂点に上り詰めるヒロアキくんのソロ!オラ~、もうこうなりゃジャンジャン弾け、弾けィ!
そして、アンコールは「Space Walker」。
もうダメだ…もうダメ。
何がダメって、最後の特別快速に間に合わなくなる!
だからあんまり長いおしゃべりはヤバいってさっき書いたワケ。
だって「Space Walker」って一番聴きたい曲なんだもん。校歌ロック!
それにこの3人の激演を最後まで見届けてあげたいのだ。
…ということで途中で涙の退場…しようと思ったら家内の上着がどうしても見当たらない!
爆音の中で暗闇をまさぐる…あ~あ、もう間に合わないよ~。
…と言っているウチに「Space Walker」もバッチリとキマった~!…かどうかは見ていない。残念!
写真だけはキメポーズ!
ややふてくされ気味にとにかく八王子駅へ向かう。鈍行で帰るのはシンドイなァ。
と、思ったらですよ!ダイヤが乱れていて、ナント最終の特別快速に間に合ったのだ!
こうして「中央特快」という名のFlying Carpetに乗って無事に帰って行ったとサ…。
ありがとうTAGAWA!ありがとう乱れたダイヤ!
とにかく!これからもTAGAWAにはがんばってもらいたい。ナニせ目標は「世界」だからね!
ヘヴィでカッコいいギター・ロックを絶やしてはならないのだ。そして、それがMarshallによってこそ実現することを訴え続けて欲しい。
次回のTAGAWAは7月17日、吉祥寺シルバーエレファント!
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒FretPiano