原田喧太バースデイ・ライブ 『GUITAR CIRCUS 2015』 <前編>
ズラリと並んだMarshallたち。
ロックのステージにはやっぱりこの光景が一番シックリくる。もうコレだけでいいコンサートになる予感がプンプンする。
そんなロックの魔法を持っているのがMarshallなのだ。
今日は『GUITAR CIRCUS』と銘打った原田喧太のバースデイ・コンサート。
昨年に引き続いてお邪魔してきた。
出番を待つ喧ちゃんとその仲間+1。
何しろタイトル通りの「サーカス」のようなにぎやかなコンサート。
まず最初に登場したのは喧ちゃんのソロ・バンド。
向かって左2台のJVM410Hのハーフスタックが喧ちゃんのMarshall。キャビネットは双方MF280B。
サイド・ギターの伊藤可久。
ベースは太田要。
今日のドラムは酒井まろ。
2004年リリースの『Glorious Colours』収録の1曲。「Colours」と「u」が入ってイギリス英語になっているのがうれしい。
気心知れた自分のソロ・バンドとの演奏で水を得た魚のよう!スイスイ感がすごい!
続いて「Frantic...」。
この曲、よく演ったんだ~…って私が弾いたワケじゃないけど。Modefourシリーズを発売した時、喧ちゃんと何回も「Marshall Roadshow」というクリニックを開催した。
その中でたいてい演奏してくれた人気曲。
やはり聴かせどころは中間部のツイン・ギターのキメ・フレーズ!
さすが、可久ちゃんとのイキもピッタリ。
キメの後、可久ちゃんが4小節だけ歌うところもいつも通り!
やっぱり喧ちゃんノリノリ~!すぐ汗ダクになっちゃうよ。
3曲目は「嘆きの天使」。
同じく『Glorious Colours』からの1曲。
初っ端はジャンジャン矢継ぎ早に喧ちゃんのソロ曲が演奏された。
ピックで弾く要さんの歯切れのよいベースが心地よい。
続けて2011年のソロ・アルバム『心ノ音』から「人生得てしてそう云うもんDeath」。
『心ノ音』はバラエティに富んだ曲が収録され、喧ちゃんの多彩な魅力に溢れた好盤だった。内ジャケットに私の写真も使ってもらってすごくうれしかったっけ。
最初のセクションぼラストは「白い雨」。
昨年の『GUITAR CIRCUS』でも演奏した曲。コレも『心ノ音』からの1作だ。
ちなみに昨年の『GUITAR CIRCUS』の模様はDVD化されているので是非そちらもご覧頂きたい。
『原田喧太 LIVE GUITAR CIRCUS 2014(アトスインターナショナル刊)』
ジャケットに使用されている写真は私が撮ったもの。アレから1年…信じられないほど早い!
ここから喧ちゃんの誕生日を祝うゲストさんたちの怒涛のラッシュがスタート!
最初のゲストはSkoop On Somebodyのおふたり。
曲はMarvin Gayeの「What's Goin' On」。
ソウルが極北であまりにも門外漢な私でもさすがに知っている。EllaとBasieのバージョンは好きで、時々聴く。コレ曲調が柔らかで明るいから、快活なラブ・ソングかと思っちゃうけど、内容はきわめて政治的で辛辣な曲なんだよね。
TAKEさん「♪Ah, what's goin' on」のリフレインを熱唱!
2曲目はStevie Wonderといおうか、BBAといおうかの「Superstition」。
真っ向から受けて立つ情熱的なKO-ICHIROさんのキーボード!
TAKEさんのもくろみ通り、ステージが一段とヒートアップした!
矢継ぎ早に登場したのは織田哲郎。
織田さんもMarshall。ナントHandwiredシリーズの2245THW。
リンクしてチャンネル2のローにインプット。しかもVOLUME2を上げ目。
ちょっと深めに歪んだトーンは全然モサモサにならず、ヌケのよい図太いゴキゲンなサウンドだった。やっぱり真空管のアンプってのはいいナァ。
ベースは鮫島秀樹にスイッチ!
このセクション、1曲目はJ.J.Caleの「Cocain」。
昔…またか?といわれそうだが、コレは書くの初めてだと思う。35年ぐらい前の話し。
「Plumage(プルーミッジ:鳥の羽という意味)」という民間の音楽サークルがあった。
某世界一のコンピュータ会社の方が中心となって、学校やキャリアを問わず、歌や楽器をたしなむ若者が、不定期にライブハウス等に集い、演奏したり交友を深めたり…ということをしていた。
年に一回合宿なんてのもあって、高校の時のバンド仲間と一度だけ参加したことがあったが、毎日朝から晩まで音楽漬けでものすごく楽しかった。
自主コンサートなんて企画もあって、BAD SCENEが出演したのを覚えている。
高校時代、3年間ぐらい出入りさせてもらったのかな?
その期間の後半にPlumageに時折お越しくださっていたのがWHYの織田さんだった。
その関係で北島健二さんは高校の時から存じ上げていた。
ある時、織田さんはそのPlumageのライブの時に、ステージおっしゃっていたことを思い出した。
「僕が四国に住んでいた頃、間違いなく四国で一番ギターがうまいと思っていた。でも、親の転勤で東京へ来て、自分なんか比べものにならないぐらいギターのウマいヤツに出会って衝撃を受けた…それが北島健二だった」
…ということを、当日織田さんにお話ししたかったのだができなんだ。
その後、先日記事を書いた三文役者に私も参加させてもらったりしてまったく疎遠になってしまったが、あの後Plumageってどうなったのかな?
Eric Claptonが取り上げたことで有名になった(のかな?)この曲。Nazarethもヘヴィ・バージョンで演ってたけど、やっぱりいいね。
喧ちゃんがやっている別のプロジェクト、「唄い繋いでいく旅」でも一緒に活動している鮫島さん。
さすがにイキがピッタリ。すごい安心感!
ナニを演るのかと思ったら…エロ都々逸。
コレがまた大ウケ!
ナニが「海の幸」と「山の幸」だ!飽くまでも真剣に取り組んでいるところがまた素晴らしい。
そして、三味線の弾き語りで本家マイケル・ジャクソンばりの「Thriller」!
…と意外な形で後半につながっていった。
原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site