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2015年4月24日 (金)

【Music Jacket Gallery】乗り物ジャケット特集<後編>

今回の特殊ジャケットは、「金属」転じて「乗り物」ということで、元の方…すなわちメタルで作られたCDパッケージが集められた。
メタルには重量感、安定感といった独特の質感がある。
こうした特質をふまえて作られたものがメタル・パッケージになるワケ。
今回の展示では、メタル・パッケージを象徴するPIL の『Metal Box』(1979年)のLP/CD/BOXなどの各アイテム、ヘヴィ・メタルの代表格であるIron Maidenデビュー20周年の6枚組CDボックス『Eddie's Archive』(2002年)、特製のトランクスとパンティが同梱されたサザンの『Suika』(1989年)など、様々な仕様のメタル・パッケージの楽しさと魅力を堪能して頂きたい。

380_2 Keith Richards / Talk is Ceap  (VIRGIN 1988)
Keith Richardsの初ソロ・アルバムの初回限定生産パッケージ。
彼のキャラクター・イメージである、つや消しブラックのドクロの缶に現在はほとんど発売されなくなった8cmCDが3枚収納されている。
アルバム・クレジットなどが入った丸型のブックレットも凝った仕様だ。
ちなみに世界で最初の8cmCDはFrank Zappaの「Peached en Regalia」ではなかったか?アダプターつきで販売していた。

390_3サザン・オール・スターズ / Suika (VICTOR ENTERTAINMENT 1989)
デビュー当初は「夏」のイメージが強かったサザンオールスターズ。
彼等の代表作品61曲を集大成した4枚組CDボックス。
夏の風物詩であるスイカをあしらったアートワークは秀逸で、アウトドア対応で持ち運びもできるのがポイント。ビニールで作った特製のトランクスとパンティが当時話題にもなった。

400Yoko Ono / Onobox Ultracase  (RYKODISK 1992)
前衛音楽家オノ・ヨーコの音楽を集大成した6枚組CD。
全世界で350セット限定生産のジュラルミン製ボックス。
ガラス製の「宇宙への鍵」、箱の裏地の楽譜のデザイン処理、CDを並べると自分の顔になるなど、随所にアーティスト気質がみなぎっている。
世界が破壊されても、この箱だけは未来永劫に残したいという強硬な意志もパッケージに込められている。

410The Rolling Stones / Steel Wheels  (VIRGIN 1989)
最古参R&Rバンド、The Rolling Stonesの初回限定生産パッケージ。
タイトルの「鉄の車輪」にちなんで、鉄製のパッケージを発売した。
3D(立体)や8角形の変形ものや、アンディ・ウォーホル作のジッパー・ジャケなどLP時代にも特殊ジャケは多くあったが、CDでは初のメタル・パッケージとなった。

420MR.BIG / Live at Budokan (ATLANTIC 1997)
再結成されて話題を集めたMR.BIGが1996年に来日した際の武道館公演を編集したライヴ盤。日本盤のみ初回限定で発売されたのが、この特製「武道缶」仕様というメタル・パッケージだ。
メタル缶の場合は丸型が多いが、この缶は八角形という特殊なもの。
アルミ製なので錆びにくく、保管には最適です。

430Iron Maiden / Eddie's Archive  (EMI 2002)
デビュー20周年を記念して発売された6枚組CDボックス。
Iron Maidenというネーミングとヘヴィ・メタルというジャンルをそのまま鉄製のパッケージに投影させている。
彫金仕立てのEddieもおどろおどろしいが、取っ手がついたグラスとファミリー・ツリーを描いた巻物などのオマケも一興だ。

440The Small Faces / Ogden's Nut Gone Flake (CASTLE COMMUNICATIONS 1989)
Small Facesの代表作、『Ogden's Nut Gone Flake』(1968)は、彼等初のコンセプト・アルバムであるだけでなく、いくつかの円形ジャケを組み合わせた特殊なギミック仕様。
このメタル缶は発売20周年を記念して作られたもので、ジャケのデザインによるコースターも同梱されている。

450Lou Reed / Magic and Loss  (SIRE 1992)
今は亡きニューヨークの至高なる詩人、Lou Reedの21作目のアルバム。
アンディ・ウォーホル作のバナナ・ジャケで有名なVelvet Underground出身。
この初回限定生産パッケージは鉄製のフロント・カヴァーに直接絵柄を印刷したもの。
1975年の問題作『Metal Machine Music』を思わず想起させる重厚なメタル・パッケージだ。

460布袋寅泰 / Guitarhythm (TOSHIBA EMI 1988)
今や日本のみならず、世界をも視野に入れた活動をしている布袋寅泰のライフワークともいえるGuitarhythmシリーズ。
このメタル・パッケージはプロモーション・オンリーの非売品だ。
中にはシリーズ第一弾のCDが収められている。ギター・ケースを象徴するかのような堅固なパッケージになっているのだ。

470Public Image Limited / Metal Box  (VIRGIN 1979)
PILの初回生産限定LPは、12インチ・シングルが3枚に分かれて鉄製の缶に収められている。CDはアルミ製の缶に1枚のみ収められている。
CD-BOXは、英国のみで発売された4枚組CDで、『Plastic Box』というメタルに対抗してつけられたシャレたネーミング。
実際これは金属にみせかけたプラスチック製で作られている。

480A Tribute to Metallica / Die Kurrups  ( CLEOPATRA 1993)
ドイツのインダストリアル・メタル・バンド、Die KurrupsのMetallicaのカバー集。
Metallicaも「Metalli-Can」という缶仕立ての限定パッケージを出しているが、こちらもほぼ同時期に出した缶パッケージだ。
中には、ヘヴィ・メタル系のお約束アイテムであるピンバッジ、キャップ、Tシャツなどがオマケとして同梱されている。

490Metalogy / Judas Priest  (COLUMBIA 2004)
Judasu Priestの未発表音源なども集大成した4枚組CDボックス。
革のブーツに革ジャン、太い腰ベルト、鋲仕立てのリスト・バンド、メタル・ファッションを象徴するこの鋲を四方に施したパッケージはまさにメタル特有の質感だ!
残念ながらこれは金属ではなくプラスチックに銀メッキを施したもの。
タイトルにある「-logy」という接尾語は「~学」を示す。したがってコレは「金属学」になりそうだが、「金属学」の正しい英語は「Metallography」だ。

N_img_9972Music Jacket Gallery展示の詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展

※本展示は2013年9月に終了しています。現在の展示内容は上記の金羊社ウェブサイトでご確認ください。
(協力:立体展示品解説文原本執筆・植村和紀氏)