RHYTHM OF FEAR <中編>~人間椅子
『RHYTHM OF FEAR』、3番目に登場したのは人間椅子。
客電が落ち、「此岸御詠歌」が会場に流れる…。
バンド結成25年。昨年12月にはバンドそれを記念した2枚組ベスト・アルバム『現世は夢』をリリースした。
四半世紀の人間椅子。ブレずに25年。素晴らしいことである。
オープニングは「迷信」。
昨年の6月にリリースした最近作『無頼豊饒』から。
いかにも人間椅子らしいギター・リフで一気に観客をつかんでしまう!
人間椅子の迷信は「怖れ」、「病」…。
「壁に書いてあること」でも「倒れそうなハシゴ」でも、はたまた「13か月の赤ん坊」でもない。
動くベスト・アルバム。
旧作をシレっと演奏するところが人間椅子流。ブレないので古いも新しいもない。全曲オールタイム・ベストなのだ。
今日も猛々しい「ハード・ロック」の轟音を響かせる和嶋さん。
すなわちMarshallによるギター・サウンドだ。
1987と1960TVのコンビネーション。
MarshallとSG…機材もブレないところがステキ!
曲は『無頼豊饒』のリード・チューン、「なまはげ」。
ふたりとも青森のご出身ということで、ローカル文化を題材にした曲がまたいいのだ。「なまはげ」は秋田だけど。
「サバス・スラッシュ・サバス」。
そういえば、ステージの転換の時にNazarethの「Hair of the Dog」がかかっていた。それがうれしかったと鈴木さんがMCでおっしゃっていた。
B級ロックがお好きという素敵なgeezer!
ちなみに「a hair of the dog」というのは「向かい酒」を意味する。
後半はBlack Sabbathの「War Pigs」となる。コレもカッコいい曲だよな~。私は熱心なSabbathファンではないが、素直にカッコいいと思う。
コレをMarshallの50周年記念コンサートでZakk Wyldeが演っていたが、Ozzyへのリスペクトが募ってか素晴らしい演奏だった。
『現世は夢』に収録された新曲。
「宇宙からの色」。
イントロからしてタマらん!ワタシャ、満足!タバコもアイスクリームもマリア様の像も要りません。
「アニキって呼んでくれ~!」でおなじみのノブさんコーナー!
曲は『三悪道中膝栗毛』から「道程」だ。
ここのところ『萬燈籠』の「蜘蛛の糸」が続いていたので、これまた新鮮!
ひとしきり大暴れして会場をさらに沸かせた!ダム!
Marshallから連絡があって、「5月にBudgieが行くからよろしく!」と言われて浮足立ったが、バンドではなくてドラマーの名前だった。ちなみにイギリス人は「ブジー」と発音する。
それにしてもこの辺りのロックはいつ聴いても素晴らしい!
5月には筋肉少女帯との共演作をリリースする。
おっと、ギター・チーム全員Marshall!
ますます広範囲にわたって活動を展開する人間椅子が楽しみだ。
実はこの日、Marshall社の社長、Jonathan Elleryを連れて行った。楽屋で人間椅子の方々とずっとご一緒させて頂いたのだが、人間椅子の出番が近づくと、次々に身支度をするメンバーの3人を好奇の目で見ていた。そして、演奏が終わると「Great!」とよろこんでいた。
そうだ!こんなバンド、イギリスには絶対いまい!
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