JILL岡垣~様式美大作戦2013 <後編>
さて、『様式美大作戦 2013』の<後編>、場面はガラリと変わる。Jill's Project EXの登場だ。
ベースはANI-Katsuで変わらず。
ドラムは出原卓に代わる。
ここからはJill's Projectのレパートリーで固められた。
この日の大収穫のひとつはノンちゃん。
もういい加減お付き合いも長くさせていただいているし、CONCERTO MOONがらみの東京公演もすべて観ているし、写真もいつも撮らせていただいている。
なのに…だ!
凄まじい演奏だった。
STANDの時もある種そうなんだけど、CONCERTO MOONから解放された大らかさのようなものが前面に押し出された縦横無尽さが実にウマイ具合に出ているのだ。
CONCERTO MOONのノンちゃんが陸の王者「ライオン」なら対外試合のノンちゃんは空の覇者「鷹」だ。
それにこのギターの音!なんじゃコリャ?!
この日は特に素晴らしかった。
最近はメッキリとMAJOR 1967にご執心だが、それだけのことはある。見るたびに音がよくなってる。
ストラトキャスターとビンテージ系Marshallの組み合わせの一番いいいところを引っ張り出している。この音を否定する人はマズいないでしょ。
そういえばノエル・レディングの自伝によると、ロンドン時代、ジミとノエルはどうも200WのMarshallを使っていたようだ。てっきり1959だけかと思っていたのだが…。
ノンちゃんのプレイに呼応するかのように鬼気迫るソロを繰り出す岡垣さん!
背後からは爆音が!ドラムのMarshallだ!
あ、MarshallのドラムはNATALですから。
野太い声でハードに曲を練り上げる千田さんのボーカル。やっぱロックってのはこういう声の歌が入っている音楽を指すもんですよ。
そうそう、今日のはじめに流れる岡垣さんのシーケンス音、無茶苦茶カッコいい。もうこの音の連なりだけで次の曲がカッコいいのがわかっちゃう!
このメンバーでJill's Project EXは4曲をプレイした。4曲でも結構な時間よ。3分の曲なんてただのひとつもないからね!
一旦、このセットの締めくくりで合流した祇上養一。
ツイン・ボーカルで「Crumble」を披露。
ここで足立祐二が登場!
ボーカルは西川茂。
ここも曲はDeep Purple。
「Storm Bringer」と「Mistreated」…。
そして3曲目には「Hush!」と渋くキメた!この後ボーカルが千田さんに代わってYOUさんはもう1曲プレイ。
このあたりのラインナップはトリッキーだぞ。
ノンちゃんと千田さんが戻って、元のJill's Project EXに変身。「Heavy Rain Sheds Blood」。
さらに祇上さんが加わって「Upsurge, Unconscious」を演奏して本編が終了した。
そして、真為さんが加わって「I'm Here for you」でアンコールに応えた。
ここで終わらないのが様式美。写真はないけどボーカリストが全員参加して「Kill the King」をド派手にプレイしたのであった。
こうして見てみると「様式美の祭典」は「ギターの祭典」でもあるんだよね。
AphroditeとJill's Project EXのダブル・ヘッドライナー…というより通常サイズのコンサート2回分、約4時間!それぞれ10曲ちょっとのセットリストでも何せ1曲が長いからね。
そのサマはちょっとした「マーシャル祭り」だったぜ!
尚、大阪公演では西川さんの代わりに赤尾和重が出演し、そちらも大好評だったそうだ。そっちも観たかった!
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