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2014年12月 5日 (金)

犬神サアカス團Z単毒公演「狗供養」~TOKYO BAKA EXPO2014より

ワタシと同輩、あるいは諸先輩方々はよく覚えていらっしゃることと思う。
時は1981年(だったらしい)、ドリフターズの仲本工事と志村けんが競馬のノミ行為で逮捕され謹慎。その2人抜きで『8時だョ!全員集合』を乗り切ったことを。
1981年と言えば私は大学生で、まさか「全員集合」を見る歳でもなく、興味はあったが番組は見なかったように記憶している。
今の若い人にはピンとこないだろが、何しろそれはMick JaggerとRon Wood抜きでRolling Stonesをやるようなもの。Beatlesで言えばPaulとGeorge抜き。Led ZeppelinだったらJimmy PageとJPJ抜きか?
Jimi Hendrix ExperienceだったらJimiとNoel抜きのMitch Mitchelのドラム・ソロ状態(ELPならCarl Palmerのソロ、BBAならCarmine AppiceかTim Bogertティム・ボガートのソロ)。
ウィッシュボーン・アッシュならテッド・ターナーとアンディ・パウエル抜き…って両方成立してるし!ジェネシスならピーター・ガブリエルとスティーヴ・ハケット抜き…おーっと、これも成立!
BoxerならMike PattoとOllie抜き…。
Aphrodete's ChildならVangelis PapathanassiouとAnargyros "Silver" Koulouris抜き、SBBならJózef SkrzekとJerzy Piotrowski抜き…ってわかんね~!だいたい読めね~!
でもね、Aphrodete's Childはギリシア、SBBはチェコ。SBBはカッコいいよ。
イカン、つい夢中になってしまった!
でも、こういうのを考えるの大好き!
おもしろいのが思いついたらfacebookに投稿して、皆さんのアイデアも聞かせてくだされ!

さて、話を戻すと、失礼ながらコレが不幸にも降りかかってしまったバンドがある。
ま、端的に言えば、どうしてもバンドの主役となるボーカルがやむを得ずお休みしてしまうというパターンだ。
それにも全くめげず、ボーカルという大役をみんなでぶんたんして 乗り切ったバンドが犬神サアカス團である。
20周年記念コンサートの記事の時に記したようにボーカルの凶子姉さんが手術療養のために一旦一線を退き、残りのメンバーで活動しているのが『犬神サアカス團Z』だ。
カラムーチョに続いてまた「Z」!


今年も下北沢で開催された『Tokyo Baka Expo(略称は「バカスポ」)』に出演した。

10v例によって冒頭はコント。凶子姉さんがいないのがチト寂しいが、開演前には「気合の入ったコント見せますよ!」と明兄さんの意気込みも聞けたことだし期待大。
今回は、三題話のような「いつ、どこで、誰が、ナニをした」で即興で何かをやってみよう…という趣向。

20これが結構妙な展開で大ウケ!

30構成を担当する橋沢さんも大熱演!プロの役者さんだからね、入り込み方が違う!

40真剣に取り組む姿に犬神の底抜けのまじめさを見たね。素晴らしい!
そういえば、MCの中で「Z(ゼット)」の呼び方に触れていた。
「ゼ」ではなく「ト」にアクセントを置いて語尾を上げて欲しいということだ。「ゼット↘」ではなくて「ゼット↗」ということね。

ここで、昔よくやった英語の発音のテストね。
次の言葉で最もつよく発音する個所を番号で答えなさい…というヤツね。
Marshall (1. Mar 2. sha 3. ll)
若い人は「3」と答えるんじゃないかね?もちろん正解は「1」だ。

コレね、昔すごく不思議に思ったことがあって調べたことがあった。
だって、ギターを「ギター↗」、マーシャルを「マーシャル↗」なんて発音するなんておかしいでしょう?
こと楽器の名前に関していえば、すべて本来の発音と逆になってる。
私が知る限り、「マーシャル↘」を「マーシャル↗」と呼んでいる民族は日本人だけだ。

この現象は、当該の言葉にいかに親近感を持っているか…で決まるらしい。
例えば、「Marshall」という言葉が初めて入って来た時は、本来の「マーシャル↘」式に呼んでいたが、その名前が一般的になるに従い語尾が上がり出して「マーシャル↗」となる…イヤ、なったハズだ。
「フェンダー」も「ギブソン」も語尾を上げて発音するのは日本民族だけに違いない。
…と、ここでおもしろいことを発見した。
これは先の「親近感」を当てはめると失礼なことにもなりかねないのだが、ドラム・ブランドのことである。
Gretch、Sonor、Ludwig、、DW、Rogers等の輸入ブランドだけでなく、TAMAやPearlのような国産ブランドも語尾を下げて呼んでいるではないか!
コレはどうしたことだろう?言葉の長短に関わるのかと思うとそうではない。
弦楽器族と打楽器族の人間性の違いか?
一方シンバルは、Zildjianは語尾上げだがSabianは語尾下げだ。
おもしろい。

こういう現象は、文法だけでなく、発音もいかに日本語が英語から遠いかを思い知らされせてくれる。
また、こうしたローカルな発音方法を確立してしまうことが、英語を勉強する上での大きな障害になっていることも認識すべきだと思う。
でもね、コレはやっていくと自然に矯正されるけどね。Marshallの連中と英語で話す時に「マーシャル↗」と英文の中で語尾を上げで発音することはほぼ不可能なのだ。
もちろん「ゼット↗」と発音する印欧語系の民族はこの世にいないだろう。

50凶子姉さんからのビデオ・レターも!スッカリ元気とのことで安心した。

60さて、今日のZのステージ。

70Marshall、NATAL、EDENのこの光景はすっかり犬神サアカス團のステージではおなじみ!

80そして、始まった!3人!

90犬神情次2号

100v犬神ジン

110v犬神明

120v当然、思うことは「凶子姉さん抜きでナニを演るんだろう?」だろう。
犬神の曲を3人で演奏するだけだろう…と思ったら大間違い。犬神の曲を交えながら「Z」、イヤ「ゼット↗」のレパートリーを組み込んだきた。
もっと正確に言うと;

1.  Zのオリジナル曲

2. 元々男性メンバーが歌っていた犬神サアカス團の曲

3. 犬神サアカス團の曲

…という構成になっとる。

130オープニングは「青い鳥」。情次兄さんのZオリジナル曲。いいナァ~、こういう曲は。
ストレートなエイト・ビートに生活感あふれる歌詞がスリリングにマッチする。

1402曲目は明兄さん作、Zオリジナル曲「危険なハーブ」。
昨日もヒドイ事件があったね。世の中ドンドンひどくなる。
そんな世の中を憂いた社会派犬神サアカス團の真骨頂。

3_img_0049 犬神サアカス團の「鬼畜」。
『鬼畜』の岩下志麻はヨカッタね~。

「気絶するほど恐ろしい」、「Passion」、「未来はない」等のZのオリジナル曲、元々男性メンバーが歌っていた「気ままな旅を」をプレイ。

3_img_0002
そして、「ビバ!アメリカ」。またアメリカおかしくなってるね。
それと定期的に発生する人種差別問題。
フランク・キャプラって知ってる?『或る夜の出来事』とか『スミス都へ行く』とか『素晴らしき哉人生』とか『オペラハット』とかを撮った映画監督。
古き良きアメリカの良心を描いたこれらの作品を観てジーンと来ない人はまずいまい。『素晴らしき哉人生』を観て落涙しない人は、よっぽど心に翳りがあるか、危険ハーブでもやっているとしか思えないほどの感動モノだ。アメリカでは、もう1~2週間もすると今年もテレビで放映されるのだろう。
ところが、このヒューマニズムにあふれた映画を世界に向けて発していた裏側では凄絶な人種差別を黒人していたんだよね~。コレを聴いてイヤになっちゃってね。要するにフランク・キャプラの作品は「アメリカよいとこ」のプロパガンダ映画だったワケ。
それでも、映画の作り方は「超」が5ケぐらいつく一流なので、観出せばそんなこと忘れて何回でも涙を流しちゃうんだけどね。
ひとつ、そのあたりの話しで有吉佐和子の『非色』という人種差別問題を扱った最高に面白い小説があることに触れておく。

アメリカ病はもういい加減に直さないと!なんて思っていたらこの日本、ドンドン重症になってきたね。犬神サアカス團に世直ししてもらいたいわ!

170
ボーカルはみんなで分担。
情次兄さんも汗ダクダク流して「ボーカルは大変だ」なんて言ってたけど、おもしろいのは、みんななぜか凶子さんみたいな歌い方になっちゃう!
もちろん曲を書いている人が同じなので似てしまうのは当然なのだが、これも20年の間に知らない間にしみ込んだバンド愛の象徴なのだろう。
だってこの方々、絶対にJanisよりも、Joniよりも、Ellaよりも、Sarahよりも、ひばりよりも、百恵ちゃんよりも、岩崎宏美よりも、柏原よしえよりも、河合奈保子よりも凶子姉さんの歌を聴いてるんだもんね。
犬神色濃厚で大変よろしいな!

150明兄さんのドラム・ソロから…
210v
明兄さんが歌うのは「悪魔は俺だ!」。犬神サアカス團、2001年リリースの『暗黒残酷劇場』収録のナンバー。
エライ盛り上がりようだ!

160v歌から解放されてノビノビとギター・ソロに打ち込む情次兄さん。今日も2203サウンドの図太いが炸裂!

180vZオリジナルの「こんなのロックじゃねェ」。ジン兄さんのボーカル。

3_img_0075 「♪こんなのロックじゃねぇ!ただのポップスさ」…いつもマーブロで騒いでいるのでコメントは省略。

190「共同体」~「陰謀論PART2」とZオリジナルで固める。

200v「陰謀論PART2」がまたいい。犬神然とした「陰旋法」のギターリフから耳なじみのよいメロディへ。
何となくRingoの「It Don't Come Easy」を思い出してしまった。

3_img_0089

そしてアンコールは團の自殺の唄」。

220vと血と涙は出なかったが、熱いのと冷たいのとがまぜこぜになった汗にまみれた充実したショウだった。あ、笑いはたくさんあった。

230来年の「バカスポ」も楽しみだ!

TOKYO BAKA EXPOの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

240犬神サアカス團Zは来る12月7日、渋谷のTSUTAYA O-WESTで犬神サアカス團とダブル・ヘッドライナーで登場する。
つまり凶子姉さんがカムバックするのだ!これは見逃せないぞ!
凶子姉さんもホラ「来てね~!」と手を振ってる!

犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒公式家頁

250気になるのはメンバーが付けているZバッジ。これを付けているとみおんな仲間になれるのだ…そうだ。

260
Zバッジはコンサート会場で入手可能。
写真のCDはZのシングル盤だ。今日演奏した「陰謀論PART2」と「こんなのロックじゃねぇ!」は『Z-1』に、「青い鳥」と「危険なハーブ」は『Z-2』に収録されている。

ZのCDは現在『Z-3』までリリースされていて、「未来はない」と「気絶するほど恐ろしい」が収録されている。残りの「Passion」と「共同体」が入った『Z-4』も近日リリースの予定だそうだ。

270(一部継承略 2014年10月22日 下北沢楽園にて撮影)

***** お 知 ら せ *****

1993 年に出版され、当時もっとも詳しかったマーシャルに関する書籍『THE HISTORY OF Marshall(日本語未訳)』を、マーシャルの創業50周年を記念し大幅に改訂・増補して2013年に出版されたのが『THE HISTORY OF Marshall THE FIRST FIFTY YEARS』。

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そして、その日本語版がついに出来する!
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なんて言うとカタっ苦しいけど、写真見てるだけでも十分に楽しいわ、コリャ!…という一冊。

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<内容>
ジ ム・マーシャル物語 爆音の父/Marshallサウンドの誕生/歴代のモデル(JTM45から新DSLまでを網羅)/スピーカー・キャビネット/50周年記念コンサート(コ レはマーブロが勝つな…/関連商品/Celestionスピーカーについて/マーシャル・シリアル・ナンバーの読み方…他、400ページ以上の充実したコ ンテンツ!

帯(腰巻)が付くとこんな感じ。

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アンプ大名鑑[Marshall編]
著 者:マイケル・ドイル、ニック・ボウコット
監 修:ワタシ
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体 裁:B5判/並製/400頁強(オールカラー)
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