BRASH☆BEAT登場!!
今日はMarshall Blogの新しい仲間を紹介する。
ボーカルのKOJIを中心としたカルテット、BRASH☆BEAT。『UPANSAD presents S.U.N.S act9』というイベントに出演した時のレポート。
「brash」というのは「ブラシ」じゃないよ。「ブラシ」は「brush」。「brash」というのは「元気のいい」とか「精力的な」という意味。
もうひとつ「生意気な」という意味がある。
まさにそんなトンガった感じのストレートなKOJIさんのパフォーマンスにロックの原点を見た!
これはKOJIさんが約1年前にリリースしたフル・アルバム『NW8』。
ロンドンはSt. John's Woodのレコーディング・スタジオでレコーディングされた。
アルバム収録の「心に銃を持つ少年(A Boy With a Gun in the Heart)」でスタート。
続けて「Blind Generation」。何かに怒りをぶつけるようなエネルギーに満ち溢れた演奏だ。
パンク・ロック・ムーブメント以降の「日本のロック」というイメージ。
最近はこうした元気のいい、良い意味でプリミティブなバンドを滅多に見かけなくなった。
ギターもバリバリ弾いちゃうKOJIさん。もちろんアンプはMarshallだ。
ギターのHIDEくんは私のものすごい古い友人なのよ。色んな現場で行き会ってきたけど、実はMarshall Blog初登場。
物静かなナイスガイ。しかし、ステージに上がると狂暴なギター・マシンと化す!そうなるためにはもちろんMarshallが不可欠!
「Last Resistance」。
スタッカートの4分のバッキングが恐ろしいまでの昂揚感をクリエイトする。
アルバム冒頭に収められているリード・チューン的「Are You Satisfied?」。タイトルからして典型的な日本のロック!コレでいいのだ。
ロック・ビートもフリーも関係なく、4ビートで問答無用にスイングする従来型のジャズを形容する時に「ストレート・アヘッド」という言葉を使うが、BRASH☆BEATの音楽を言い表すにはこの言葉をジャズから借用するのが一番適当かもしれない。
そう、テレビに出ているようなバンドの形態をしているだけの軟弱なロックもどきとリアルなロック・バンドを区別する時には、これからはこの言葉を使うといい。
「ストレート・アヘッドなロック」!
KOJIさんの強烈な個性と…
それこそ「心に銃を持つ永遠のロック少年」たちのドライブ感あふれるバッキングあっての賜物だ。
セットリストは最後までアルバム収録の曲からのチョイス。
「Crying for the Moon」と…
「Let's Get Through the Night」で締めくくられた。
「ロックに理屈はいらネェ」と主張しているかのような6曲。短いステージではあったが、KOJIさんの言いたいことは言い切っていたかのように見えた。
終演後、KOJIさんに、「観ていてARBを思い出しましたよ」と話しかけたところ、「ARB好きなんですよ!そういう日本のロックを演っていきたいんです!」とおっしゃった。
私はKOJIが「日本のロック」という言葉をを使ってくれたことがすごくうれしかった!
2012年からBRASH☆BEATの活動に取り組んでいるKOJIさん。実はハワイからスタートさせた海外での活動も盛んで、2013年にはサンタモニカ、イギリスではロンドン、ブライトン、シェフィールドでの演奏も経験している。
これからも国内外での濃いプロジェクトが目白押しで目が離せない~!
ところで、KOJIさんのアルバムのタイトル『NW8』なんだけど…。ビートルズ・マニアならすぐにピンと来たかもしれない。そう、「NW8」はAbbey Roadスタジオがある場所の番地なのだ。
BRASH☆BEATの詳しい情報はコチラ⇒KOJI☆STYLES
(一部敬称略 2014年10月24日 四谷OUTBREAKにて撮影)
***** お 知 ら せ *****
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