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2015年3月 6日 (金)

CLASSIC ROCK JAM REBIRTH 2015 <後編>~加納秀人、ルーク篁、雷電湯澤 and others

今回の『CLASSIC ROCK JAM』…一番うれしかったのは、存続が決定したこと。二番目にうれしかったのはコレ。
ナニか?って…

50_2NATAL(ナタール)のドラム・キットがCLASSIC ROCK JAMのステージに上がったのだ!
こういった日本を代表するイベントにNATALを登場させるのはうれしい限り。
NATAL(ナタール)は1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランド。残念ながらドメスティック色が濃く、日本ではまったく名前が知られていなかったが、本国ではT-RexのMicky Finn、Mick Fleetwood、Charlie Watts、John BonhamらがNATALのパーカッションを愛用していた。
Deep Purpleの海外版『Live in Japan』の『Made in Japan』のジャケット写真に写っているIan GillanのパーカッションもNATAL製だ。
そのNATALをMarshall社が買収し、ドラム・キットの製作にいそしんでいる。
Marshallだからといって歪んだりはしないからね。ブリティッシュ・ロックの芳香ただよう超ド級の鳴りで洋の東西を問わず大きな評価を頂戴している。
140

プレゼント・コーナーも休憩も終わり、ステージは後半に突入。何しろ完全ソールド・アウトの超満員。客電が落ちると大歓声が巻き起こった!
最初にステージに登場したのはキーボードの石黒さん。
次いで登場した雷電さんを写メでパチリ。

70_2そう、NATALを操るのは雷電湯澤!直近のCANTAのツアーの全行程でも同じアッシュのNATALを使用して頂いた。

80v_2キーボードは石黒彰
石黒さんの音楽の造詣の深さは計り知れない。開演前、マニアックなバンドやジャズののお話しをタップリとさせて頂いて実に楽しかった!

90v_2後半最初のギタリストは加納秀人

100v_2秀人さんは第1回目にも出演したCLASSIC ROCK JAMの歩く歴史だ。

110vデビュー40年を過ぎ、新作『Rockin' The Blues』を発表して気炎を吐き続ける日本のロック界の至宝が演奏するのは…

230v_2

「Purple Haze」!

120気合の入ったギター・プレイはサスガ!に尽きる。

150_2確かなスキルに裏打ちされた深みのある雷電さんのドラミングにウットリ…。この「バシッ」とくるNATALアッシュの音がたまらなく気持ちいい!

160vキーボードが入っていない原曲だが、石黒さんの好サポートは見逃せない!

170v_2カッチリまとまめておきながら、スケールの大きさをしっかりと見せつけるベテランならではの演奏だ。

180v_22曲目は石黒さんのキーボードから「You Keep Me Hagin' On」。当然Vanilla Fudgeバージョン。
コレは、ご存じの通り元はThe Supremesだからね。Fudgeの曲ではないけど、あまりにも素晴らしいアレンジ。Mark Steinの仕事だろうか?
Jimmy Pageがアレンジを担当したJoe Cockerの「With a Little Help From my Friend」と並ぶロック史に残る名アレンジではなかろうか?
Fudgeは色々とカバー曲を残したがダントツでコレがいい。
調べてみると、この曲、The Supremesがシングルでヒットさせたのが1966年。そして、ナント、Fudgeがシングル・リリースしたのが翌年の1967年だ。
いくら大アレンジが施されていたにしても、図々しいというか、度胸があるというか…それで全米6位をマークしている。
要するにこの大アレンジのおかげでほとんど別曲として受け入れられたのだろう。実際そう聞こえるし…。
それと60年代末期というロックの黄金時代にあって、業界や民衆の吸収能力の高さがモノを言ったのだと思う。
私はもちろんリアル・タイムの世代ではないが、1977年のRod Stewartが『Foot Loose & Fancy Free(邦題:明日へのキックオフ←あまりにもドイヒー!)』で取り上げ、よく耳にした。

190vイントロの「♪ダダッダダ、ダダッダダ」がダイナミックにキマる!

200_2そして秀人さんの歌!コ~レがメッチャいい!ギターもさることながら、私は昔から秀人さんの歌声が好きなのだ。

210vもちろんこの曲でもギター・ソロが炸裂!
継続が決定したこの大イベント。これからもずっと秀人さんに活躍してもらいたい!

240v_2セット・チェンジ。
上手に登場したのは鈴木友一朗。
昨日の寺沢リョータくんと同じく、1994年、すなわちCRJと同い年!

250_2上の写真をもう一回見てみて。ソデで喧ちゃんと庄太郎ちゃんがニコニコしながらステージを見てるでしょ?
その視線の先は…フレディ~!ルーク篁

260_2ナント、ルークさん、Freddie Mercuryに扮して「We Will Rock You」を熱唱!

270ルークさん、歌詞も完璧!
何でわかるのかというと、私もこの歌が何を言っているのか知りたくて覚えたことがあるのよ。
お客さんと「Brighton Rock」の掛け合いも出てきて愉快痛快!
今度、ロンドンに行くとき、このあたりのルークさんの写真を持って行って、Freddieの家の入口に置いてこようっと!

290vしかし、弱冠20歳…プレイもトークも全然「弱冠」じゃない!緊張の片鱗も見せないその堂々たる態度は立派としか言いようがない!

285MCではそんな友一朗くんをイジるルークさん。
コレがまたヤケクソにおもしろかった!
昔、ルークさんと「Marshall Roadshow」というクリニックをやったことがあったが、お相手をさせて頂いてものすごくおもしろかったっけな~。

300_2Freddie仕様のマイクスタンドを置いて本職のギターにスイッチ。
曲はHalloweenの「I Want Out」。
305v友一朗くんはJCM900 4100がお気に入りなのだそうだ。
この日も4100を背にバッリバリ弾きまくってくれた

310v石黒さんも…

320v雷電さんも盟友中の盟友。
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完璧なアンサンブルでハードなナンバーを編み上げる。

330v続いてはDIOの「Don't Talk to Strangers」。

340一心不乱にギターを弾きまくるルークさん。ス・テ・キ…。

350vベースに満園庄太郎が入る。
庄太郎ちゃんもCRJの常連だ。この舞台でまた庄太郎ちゃんの雄姿が拝めることができるようになって喜ばしい!

360vルークさんはもう1曲、T-Rexの「21st Century Boy」を熱演。
クドいようだけど、T-Rexのパーカッショニスト、Micky FinnはNATALのパーカッションを愛用していたのよ。
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向かって右が今日のルークさんのMarshall。JVM410HとMF280Bのコンビネーション。
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CANTAの時とは異なるバックラインだが、音はすっかりルーク・トーンだった!名人芸とはこういうものだ。

380v残念ながらレポートはここまで。
あいにくと次の現場があったため、川崎を後にしなければならなかった。
それしてもめでたい!
CLASSIC ROCK JAMのますますの繁栄を願って止まない。次回も楽しみだ!

CLASSIC ROCK JAMの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・サイト

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NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)

NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年1月31日 CLUB CITTAにて撮影)