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2014年6月25日 (水)

【Music Jacket Gallery】ギター・ジャケット特集<前編>

大変に古いネタである。アッという間に1年半も経っちまった!
読者の皆さま、調子っぱずれのレポートで申し訳ありませ~ん。
そして、植村さんゴメンなさい。せっかくの『ミュージック・ジャケット・ギャラリー5周年』だったのに…。

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今回ご紹介するアイテムは、MJG常設展で2012年10月~12月まで展示されたもの。
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MJGの5周年を記念して、ロックの花形楽器、「ギター」に関するジャケットが集められた。
今でこそほとんどイジらなくなってしまったが、私も14歳の時からギターを始めてプロ・ギタリストを夢見た身…この企画を耳にした時、「お~、そりゃいいや。記事が長くなりすぎちゃったらどうしよう!」なんて思っていたのだが、イザ、ギャラリーの展示を見て口をアングリ…。
なじみのないレコードの比率が予想をはるかに上回っていたのだ。

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ま、自分が好んで聴く音楽が偏っていて、完全に一般的でないことは認めるし、それを誇りに思っていたりもするのだが、ちょっとビックリ。「エ…自分はこれほどまでギターから遠い音楽を聴いてきたのか?」みたいな。
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その一番の原因はブルースなのね。(Marshall Blogでは「ブルーズ」とは表記しません。理由は強情だから…ではなくて、英語圏の人たちが「ブルース」と「ス」を濁らせずに発音していることを確認できたから。それなら、昔から「ブルース」と表記してきたんだもの、変える必要はないと思ってるの)
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今回の展示は存外にブルース作品が多く、ブルースを聴いて育たなかった私には馴染みのあるアイテムがいつもより少なかったのだ。
それと案外多いと感じたのがニュー・ウェイヴ系の作品。これも苦手。加えてテケテケ系。
もちろん植村さんは普遍性を重視して万遍なくチョイスされたのであろう。
反対に考えてみると、ブルースやニューウェイブ系、テケテケ系の作品のジャケットにはギターの登場頻度が高いということが言えるのかもしれない。ちょっと強引にすぎるか…?
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それにしてもこのギター群!
軽音楽の世界においては、断トツでレコード(CD)・ジャケットへの登場回数が多い楽器であろう。主役であるボーカリストの唯一の楽器、マイクロフォンの登場回数より多いのではなかろうか?
それはギターが主役だった時代があり、主役がギターを抱える時代があり、ギターがファッションだった時代もあり…いつの時代も音楽はギターと過ごしてきたということだ。
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最近、売れっ子の若手バンドの中心の子が何かのインタビューで「今時、まだギター使ってるの?」とか「ギターは時代遅れ」とか驚くべき発言をしたと報じられていた。
私がギャーギャー騒がずともかなりの批判を浴びたようだが至極当然のことだろう。
何でそんなことを言ってしまったのか…。
これは音楽を聴いていない証拠なんだろうね。「ボクはロックをちゃんと聴いていませ~ん!」と音楽を知らないことを自ら白状してしまったのではなかろうか?

芸術は、よいインプットなくしてはよいアウトプットはあり得ないと思っている。よくマーブロで言っている通り「よいミュージシャンは、よいリスナー」というヤツだ。
もし、過去の偉大な音楽家たちの音楽を真剣に聴いてリスペクトしていれば、この子にこんな発言ができるワケがない。
私は、音楽に流行があるのは仕方ないと思うが、基本的には流行で聴くものではないと思っている。また、音楽が新しい必要などナニもないと思っている。耳がトロいせいかも知れないが、現実的に巷間に流れている音楽が「新しい音楽」に響くことはまったくない。
目先の金儲けのために「流行」が「伝統」を壊すべきではないと信じている。
さもないと、本当に音楽に「世界の終り」が来ちゃうよ!

それではギター・ジャケットの世界をのぞいてみよう!偏ってるけどね…。
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いきなりFrank Zappa。

まずは『Shut Up'n Play Yer Guitar』。
Frank Zappaはギタリストである。「ギターの真の三大イノヴェーター」として、Allan Holdsworth(引退するんだってね)、Edward Van Halen、そしてFrank Zappaの名前を挙げる専門家もいるようだ。
このアルバムのウラジャケにこう記されている…
「このアルバムがリリースされる前、Zappaキチガイなら誰でも知っていることを認識している人はごくわずかだった。それは…「Frank Zappaはギターが弾ける」ということだ。
新聞や雑誌が軟弱なギタリストをもてはやし、一方では気分を害するような歌を歌う、とZappaを非難している間も、Zappaはどんな言葉を以てするよりはるかに冒涜的な役割をこの楽器を通じて演じてきた。マスコミの連中はZappaの発する言葉で先に気分を害してしまい、Zappaがギターで語ることに耳を傾けなかった。このアルバムで聴けるZappaの数々のソロは、Zappaのギターを聴くことを忘れたライターたちを恥じ入らせるための証明になるかもしれない」

拙訳で恐縮だが、Zappaのギター・プレイをずっと過小評価してきたことをマスコミは恥じろ!と言っている。

この3枚組のアルバムは、『Shut Up'n Play Yer Guitar』、『Shut Up'n Play Yer Guitar Some More』、『Return of the Son of Shut Up'n Play Yer Guitar』という通販でリリースされたバラのアルバムをまとめたもの。
内容は、簡単にいえばさまざまな曲で弾かれたZappaのギター・ソロを抽出して新しい曲に仕立て直したもの。だから全編ギター・ソロだ。
タイトルもしたがって『黙ってギターを弾け』となる。Zappaはこの後も、同じ趣向で『Guitar』と『Trans-Fusion』という作品を残している。

コレがですねー、いくらZappa好きでもですねー、なかなかにシンドイんですわー。何がって、Zappaのギター・ソロが…。
そこで、このアルバムを聴くときはVinnie Colaiutaやバック陣のすさまじい演奏を聴くようにしている。ファン失格ですな。
でもね、この頃のVinnieはもっともいい時だでね。ギタリストよりもドラマーの方が喜ぶべき内容かもしれない。

ポートレイトにアルバム・タイトルとZappaのロゴサインを入れただけのシンプルなデザイン。
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写真はJohn Livzey。次作の『You Are What You Is』のジャケ写も撮った人。Emmlou Harrisや若き日のEdward Van Halenも数多く撮影している。
この直前の『Tinsel Town Rebellion』を挟んだ前の3作(『Orchestral Favorites』はレコード会社が違うので除く)、すなわち『Sheik Yerbouti』、『Joe's Garage Act I』、『Joe's Garage Act II & III』から本作、そして次の『You Are What You Is』まで、ジャケットのタッチがエラク似てるでしょう?
『You Are~』の後の『Ship Arriving Too Late to Save a Drowing Witch』はガラリと変わってしまう。
そのタッチが似ている5作全部このJohn Livzeyが写真を撮ってるいるかと思うとさにあらず。
前半はかの有名なNormanSheeffが撮っているんですよ。
つまらん想像だけど、Norman Sheeffといえば世界的な売れっ子フォトグラファーだからね…。ギャラが途中で折り合わなくなったのではないか…と。それで、似たような写真を撮るJohn Livzeyの起用と相成ったのではないかと思ったりするのである。

Marc BolanやDavid Bowieを撮った有名な鋤田正義さんですら、Normanが撮ったThe Bandの『Stage Flight』の中ジャケの写真を見てショックを受けたとおっしゃっている。
それは真っ暗に近いウッディな部屋にストロボを1灯だけたいてメンバーを撮ったものだが、窓を背景にしているため、そのストロボが傘もろともくっきり写ってしまっている。それがまた破天荒にカッコいい。
この撮影の時、Normanは大遅刻をしてメンバー達を激怒させてしまったらしい。Normanは「まぁ、まぁ」とメンバーをなだめてとにかく撮影を敢行。仕上がったこの写真を見てメンバーはさっきの怒りはどこへやら大満足のおおよろこびだったらしい。Normanの頭の中には撮りたい写真のイメージがハッキリしていて、その表情をゲットするためにワザと遅刻してメンバーを怒らせたのかもしれないね。

さて、せっかくのギター特集、鋤田さんのお名前も出たところで脱線させていただく。
コレはもうイヤらしいぐらいにMarshall Blogに頻出している田川ヒロアキのアルバム『Ave Maria』。
私が撮った写真だが、実はこの写真、鋤田さんが撮った有名なMarc Bolanのポートレイトをイメージしている。笑わば笑え、イメージするのは個人の勝手だ。
それでもスタジオに入って何とか最初のイメージに近づけようとアレコレやってみた。しかし、徐々に元のイメージなんかどうでもよくなって、撮っているウチに自分の撮りたいイメージがクッキリ浮かび上がって来るんよ。
そして、下町のヒプノシス、梅村さんがカッコよくレイアウトしてくれた結果がコレ。

Avemariajacket1 コレもおなじみ。孤高のギタリスト、三宅庸介Strange, Beautiful & Loudの『Orchestral Supreme』。
この写真は東京キネマ倶楽部で演奏中に撮ったモノの中から三宅さんがセレクトしたもの。妥協を一切許さない、三宅さんの音楽に対する異常なまでにストイックな面を我ながらうまく表現できた思っている。ま、この写真を選んでくれた三宅さんのセンスがシャープなだけとも言えるが…。

写真って、不思議なのは「今日はいいのがたくさん撮れたぞ~」って時は案外ダメでね。「イヤ~、今日はシンドかった。一体どうすんだよマーブロの記事…ロクな写真ないぞ~」なんて時の方がいいものがザックザック出てきたりするのだ。
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これは合成写真。Chris Duarteのライブ盤。レーベルはShrapnel。このジャケットに使用されている写真の使用権に関してかの有名なMike Varneyと契約を交わした。
できればギタリストとして契約したかったんだけどね…ナンチャッテ!でもとてもうれしかった。
この時も結構驚いたの。というのは、自分が大層気に入っていた写真が採用されず、普段なら目に止まらない、「アレ、こんなの撮ったけな?」級の写真ばかりが使われているのだ。
この感覚の違いはまさに文化の違いなんだろうな~。

Cdsleeve 最後に話題のQUORUM。栄えあるデビュー・ミニ・アルバムに採用された写真。内ジャケだがこれもギター・ジャケットに数えさせていただいてもよかろう。
これはあまりにもスモークがキツくて苦労したがお気に入りの1枚。

…と私も一応「ギター・ジャケット」推進のお手伝いをさせて頂いているってワケ。ホントはもっと仕事が来ないかと思ってんだよ!

Bt_img_0003 あんまり脱線しすぎて何の話をしていたのかわからなくなっちゃったでしょう。コレです、コレ。

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このアルバムの国内盤のLPには八木康夫さんの解説がついており、その中で渋谷の屋根裏での「なぞなぞ商会」のコンサートに触れている。
へへへ、ナニを隠そう、私はソコにいたのですよ。その時、録音したテープは今でも大事に保管してある。
なぞなぞ商会は名古屋出身のZappaのカバー・バンド。今は「トリビュート・バンド」っていうのかな?最近は70年代のロックの黄金時代を懐かしみ、この手のイベントが多いね。Zappaのトリビュート・バンド、また出てこいや~!Rainbowばっかりだでな~。

その解説書には併せて紫狂乱というなぞなぞ商会のギタリストがZappaのギター奏法について解説しており、『One Size Fits All』の「Inca Roads」のソロが採譜してある。
いい時代だ。
 
何かのインタビューでZappaはこのLes Paul Customについて「音はよくないので派手に改造した」とか「チューニングが狂いやすかった」とか述べている。
確かにこのギターを使っていた時代の映像を見ると、フランジャーをギンギンにかけまくりほとんどナニを弾いているのかがわからないほどである。音の悪さをごまかしていたのかと思わざるを得ない。その割には、ルックスが気に入っていたのか、色々なところでこのLes Paulに遭遇する。

これは1980年のツアーのプログラム。
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コレはZappaのギター・ソロの譜面集。主に『Shut Up~』の曲が掲載されているが、コレを読んで弾きたがる人なんかいるのだろうか?
もちろん私も収集対象グッズとしてゲットした。
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採譜しているのは今をときめくSteve Vai。若い!
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VaiがZappaの作品に参加した出したのは1980年の『Tinsel Town Rebellion』あたりからか…。それゆえ私はSteve Vaiの名前をかなり前から耳にしていた。
『Ship Arriving~』あたりのVaiのクレジットには「Impossible Guitar Parts」とあって、メチャクチャうまいんだろうな~…と想像していた。
「想像していた」というのは、どうにもそれに該当しそうなパートが聴こえてこないのでスゴイのかどうかわからなかったのである。
それで、ある時海賊盤を聴いた時にブっ飛んだ。どの盤だか忘れてしまったが、「Black Page」を楽々と弾きこなしていたのだ。
この「Black Page」というのはメロディが大変に入り組んでいて、譜面にすると楽譜がたくさんのオタマジャクシで真っ黒になってしまうところから付けられたタイトルだが、ま、実際はそれほどでもない。
しかし、私もコピーしたがとても譜面にする気にはならなかったな~。
で、それをやったのがVaiだ。その譜面をZappaに送り、採譜係としてZappaとお近づきになり、バンドメンバーになり、上の楽譜集が上梓されたというワケだ。

下はMJGの展示。Vaiの1984年のソロ・アルバム『Flex-Able』のリイシュー盤。
Vaiはコレと『Flex-Able Leftovers』という10インチ盤をリリースしているが、Zappaの音楽に完全に親しんだ耳にはとてもチープで猿マネにしか聞こえなかったな。でも「Attitude Song」はカッコよかった。
あの『Crossroads』のJack Butlerもすごくよかった。
それでもこの人がこんなに人気になるとはね~。そこらじゅうで「バイ、バイ」言って…寿司屋か?!(当然「バイ貝」のことを言ってます)
音楽やギター奏法だけでなく、自分の見せ方をトコトン研究して、それらを巧みに組み合わせてうまくやった、もっとも典型的な成功例なのではなかろうか?

ジャケットはダリ風?オリジナルのデザインは見れたものではない。

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Zappaに話しを戻す。
コレは1983年の『The Man From Utopia』。ジャケットは『RanXerox』というSF漫画Tanino Liberatoreによるもの。
このアルバムの前年、イタリアでの野外コンサートの際、蚊の大群がステージに押し寄せ、演奏に難儀している図。よっぽどだったんだろうね、ネックを握りつぶしちゃってもん!

ハイ、ここでクイズ。「ハエ叩き」は英語で何というでしょう。そのままの訳だと「Fly Swatter」となるけど、「Flapper」というのが普通らしい。
日本語では「ハエたたき」、英語では「フラッパー」…どっちがカッコいい?
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さて、ここで触れておかなければならないのは、このあたりのZappa一連の作品の邦題だ。
今の『The Man From Utopia』は「ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパッ・パ」…はっ?
キンチョールのCMが流行ってたころだったのかな?
さっきから出て来ている『Ship Arriving Too LAte to Save Drowing a Withch』は意味は「too~to・・・」の構文だから「たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を助けられなかった船」という訳になるが、邦題は『フランク・ザッパの○△□』…レコード会社の担当者、何かZappaに恨みでもあったのかな?それとも八木康夫さんの指示だったのかな?
私が一番許せないのは『ザ・ギタリスト・パ』だ。
コレは『Shut Up'n Play Yer Guitar』のこと。オイオイ、フザけんのもいい加減にしろっての。
レコード店に行って「『ザ・ギタリスト・パ』ください」とか、「『ハエ・ハエ・カ・カ・カ・ザッパッ・パ』予約します」なんて言えるか?!恥ずかしいだろ!
この『ザ・ギタリスト・パ』というのは、当時はやっていた『セニョール・パ』とかいうパ・リーグを舞台にした野球漫画にちなんでつけられたもの。コレ、未亡人のゲイルが聞いたら今でも怒るんじゃないの?
「思い出の渚」なら「カ・ワイルドワンズ・セ」か?(一応入っておきますが、「パ・リーグ」に対抗して「セ・リーグ」になってます)
それにしてもヒドイよね。

Mg_img_0003まずは…テケテケは苦手なんですよ。
何で昔の盤ってこういうデザインのジャケットなんだろね。少なくとも女の人は不必要なんだと思うけど…。
こんな素敵なお姉さんも我々の音楽にメロメロになってますよ~!ということか?イヤ、ジャケットを見る限り、メロメロになっているのはオッサンたち方のようだが…。

テケテケでおなじみの「エレキ・ブーム」はベンチャーズが再来日した1965年がピークとされているらしい。私は3歳。幼稚園へ入る前のことだ。
だから私の世代はどっぷりベンチャーズ世代ではないが、まぁ、みんな知ってる。少なくとも『エレキの若大将』は好きだ。
また、年上の憧れのミュージシャンがみんなベンチャーズ世代ということもあって比較的自然に疑似ベンチャーズ体験をしている。クドイようだが、同世代でベンチャーズに夢中になっていたヤツはかなり稀有だ。
そのエレキ・ブームから約50年(!)が経過している。ブームをリアル・タイムに経験して、テケテケを楽しんだ若者ももう60歳を軽く超え、70の声も聞こうとしているワケだ。
しかし、街にはいまだにエレキの飲み屋が全国にあったりして、みんなで集まってはテケテケやっているではないか!これはスゴイよね。ブームなんてものではなくて、完全に「日本の文化」として定着している。

ちなみにイギリス人はベンチャーズに全然興味がないみたいよ。

それでは若い世代はどうだ?我々の世代はもうダメだ。弾き手がほぼいない。ましてや今の若者なんかThe Venturesの名前すら知らないだろう。だってThe Beatlesすら知らない子が普通なんだから。
すなわち、このテケテケ文化は近い将来かなりの高い確率で絶滅するだろう。また一歩、ギターが「世界の終り」に近づいてしまう。
同じようにして大好きなハード・ロックやプログレッシブ・ロックもやがて絶滅していくんだろうなぁ。
今はまだいいけど、もう2~3世代時代が下ると、本当にLed ZeppelinもDeep PurpleもKing CrimsonもYesも知らない人だけの世界になるんだ。イヤだ、イヤだ。

ナントカならないものかね~。
…となれば救ってやりたくなるのがMarshall Blogのいいところにして余計なところ。近々マーブロ初のテケテケ・ギタリストを登場させることにした。もちろんそれでシーンが変わるワケではないけれど、ま、MarshallBlogの心意気と受け取って頂きたい。

ところで、みなさん、このベンチャーズの代表曲のひとつ、「Walk Don't Run」って誰の曲だか知ってる?
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この曲を作ったのはJohnny Smithというジャズ・ギターの名手。1954年の作品で下の『Kaleidoscope』というアルバムで聴くことができる。これも「ギター・ジャケット」。
ベンチャーズ・バージョンより早いテンポで4ビートで演奏される。
Johnny Smithは『Moonlight in Vermont』というまったりしたアルバムがやたら有名だが、実に端正で美しいギターを弾く人だ。しかし、この「Walk Don't Run」のオリジナル・バージョンはとてもスリリングな演奏だ。
この演奏をテケテケに焼き直したところがベンチャーズの何とも偉大なところだ。

Mg_img_0016このジャケットはカッコいいな…。
でも、なんでMel Taylorだけにピンが当たってるんだ?
コレ、Ginger Bakerみたいにドラムが思いっきり前面に出て来ているのも不思議だが、考えてみると、なんでアンプが奏者の前に置いてあるんだろう。これじゃ自分の音聴こえないじゃん?オープンバックだから大丈夫だってか?
あるいは名前は出さないが、アンプ・メーカーがいくらか出したのかな?宣伝になるように前に置いておいてくださいって…。それともこの時代はコレが普通だったのかな?
ベンチャーズ世代ではないのでわかりません。

この時代のギターの音ってテレッテレのペラッペラの人もいるけど、Norkieのうっすらと歪んだ軽いクランチ・サウンドはファンでない私だってカッコいいと思うね。最高の音だ。
デジタルもマルチ・エフェクターもラックもない、ほぼエレキ・ギターと真空管アンプのコンビネーションでどんなことでもできたのだ。また、シンプルであればシンプルであるほど音がいいということの永遠の証でもある。

ところで、6弦をピッキングしながらグリッサンドして得られるあの音を最初に「テケテケ」と表現したのは一体誰だろうか?あまりにも偉大でしょう。
果たして初めてあの音を聴いて「テケテケ」と聞こえる人がいるだろうか…いないのではないか。
さっそく家内に試してみた。彼女は私と同じ年なのでベンチャーズのファンであったことはないが「テケテケ」という表現にはなじみがある。結果…「ん~、『テケテケ』にしか聴こえないわよ」だそうだ。
やっぱり「テケテケ」とい言葉を知っている人にはそうなのだろう。

ムリヤリに他の擬音を考案してみる…「ズクズク」とか「ティレティレ」とか…でもやっぱりもう「テケテケ」にしか聞こえないよね~。やっぱり名擬音といえよう。
 
それとこの選曲のセンス。先の「Walk Don't Run」も見事だが、この「Caravan」…Duke Ellingtonのエキゾチックな名曲をうまく料理して…と言いたいところだが、この曲はEllingtonの作ではなく、Juan Tizor(ファン・ティゾール)という人の作品で、1936年に初めて演奏したのがDuke Ellingtonとされている。

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…ということで「Caravan」でWes Montgomeryに移動する。キャラバンだけにね。
1964年の『Movin' Wes』、Verve移籍後の第1作で、ナント初動で10万枚が売れたそうである。
その理由はひとえに1曲目にあるんじゃないの?すなわち「Caravan」。
でもこのアルバム、他にも案外魅力的な曲が収まっている。
新婚旅行で初めて行ったアナハイムのDisney Landでかかっていたのが印象に残る、『屋根の上のバイオリン弾き』の挿入曲、「Matchmaker, Mtchmaker」、愛らしいワルツの名曲。あの後NAMMでこれほどアソコへ行くとはあの時は夢にも思わなんだ。
ポピュラー・スタンダードの「People」、渋いMel Tormeの「Born to be Blue」、そして『Incredible Jazz Guitar』の「West Coast Blues」の再演…。
硬軟取り混ぜた裾野の広いレパートリーがヒットの原因か?イヤ、違う。絶対「Caravan」だ。
オーケストラをバックにすさまじいドライブ感で走り抜けるWesがあまりにもカッコいい。まずコードで奏でるテーマにチビる!そしてソロでチビる!ま、Wesの指グセのオンパレードとも言えなくはないが、スリル満点だ。
シングル・ノート、オクターブ・ソロ、コード・ソロと徐々に盛り上げていくのがWesのソロの組み立てだが、ここではテンポが早すぎるのか、面倒くさいのか、シングル・ノートからいきなりコードでテーマを弾いて終わってしまう。約2分半。ク~、もっと聴きて~!気が付けばチビちゃって下半身びっちょりだ。これが10分も続こうものなら間違いなくウンコもらしているだろう。

Wesのオーケストラモノで言えば、Oliver NelsonのアレンジでオルガンのJimmy Smithと組んだ『Dynamic Duo』の「Down by the Riverside」のソロもチビるほどカッコいいが、尺が短いながら「Caravan」も決して負けてはいまい。
「Caravan」の名演は数多くあれど、このWesのバージョンはもっとも好きな演奏かもしれない。

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1963年の『Portrait of Wes』。コレは持ってないんだよね。なんか胃が痛そうなイラストだ。

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フト気が付いた。で、ウチにあるWesの作品の一部を並べてみた。ギターがジャケットに写っている作品だ。

Mg_img_0028なんとギターが登場しているジャケットの多いことよ。
ラッパのMiles、テナーのCortraneとRollins、ピアノのMonkやEvans、ベースのMingus、ドラムのBlakey、どれもとってもこんなに楽器が登場しているジャケットが揃っているアーティストはいない。
これは間違いなくジャズ界でのギターという楽器の地位の低さを物語っているのだ。「ギターだってジャズできますよ~」と楽器自体をPRしているように思えてならない。
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やはりこのあたりは名盤ぞろいでジャケットもいいね。左上はどう見てもJoe Passに見える。
その隣、ギター名盤の誉れ高い『The Incredible Jazz Guitar』でWesが抱えているのはES-175D。Kenny Burrellに借りて録音したという話は有名だ。
左下、これまた最高のライブ名盤『Full House』。L-5のナチュラル。やっぱりこのアルバムはJohnny GriffinやWynton Kellyの名演もあって最高に素晴らしい。後年GibsonからシグネチャーのL-5を出したが、この『Full House』のL-5が一番Wesのイメージにシックリくる。
そして案外名演が詰まっているのが右下の『Boss Guitar』。これもL-5。もっとも私にはWesのギターよりも髪の毛がどうなっているのかが気になる。

2s_img_0030 ギターが出てこないジャケットの代表といえば後期のA&Mの諸作になろうが、ジャズ的には何と言ってもコレ…通称「Half Note」。WesのソロのすごさにWynton Kellyが聴き入ってしまいピアノを弾くのを忘れてしまったというヤツ。いまだに聴いてる。
そして向かって右は「Half Note」の数日後に同じ場所で録音されたWesの2枚目のライブアルバム。あまりにもひどいジャケット!落書きか?ところが音に若干難があるものの、素晴らしい演奏が収められている。ちょっと手に入りにくいかもしれない。

Mg_img_0035この他にもあるある。左はトリビュート盤。右のRonnie Scott'sのライブ盤と同じ写真の使い回しだ。
この3枚というか2種類の写真、なかなかこの角度で写真を撮ることってないんだよね。これはね、きっと座って演奏しているのでこういう構図に収まるんだと思う。ロック・ギタリストの場合、ギターを低めに下げて立って弾くのでこういう風には撮れないのだ。
こんどスペースがあればズンコで試させてもらおう。

Mg_img_0038さて、続いてはA&Mが出たところでGeorge Benson。昔は10年に一度出るか出ないかの大天才と言われた。
歌手じゃないんですよ~。すっかり顔つきも変わっちゃったけど、昔はベッタベッタでコッテコテのギターを弾いていたんだから。これがまたすこぶるカッコいいときてる。
でも、このアルバムは私にはチトツライ。
The Beatlesの『Abbey Road』の収録曲をすべてジャズで焼き直しちゃおうという企画なんだけど、アレンジがキツすぎて、聴いているのがなかなかに困難だ。
もし、Bensonの超絶ジャズ・ギターが聴きたかったら『Jazz at Sunday Afternoon Vol.1 & vol.2』をおススメする。スゴすぎちゃって、とてもロスでメローに週末をすごしてなんかいる場合ではない。

それにしてもこのジャケット!ま、シャレなんだろうけど、あんまりじゃない?
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雰囲気がガラっと変わってRoy Buchananを3枚。
1976年の『A Street Called Straight』。邦題が『メシアが再び』だったので。発売当時「メシア、メシア」と呼んでいた。
このアルバムにも収録されている「The Messiah Will Come Again」は1972年の『Roy Buchanan』というアルバムでも演奏されている。ま、演歌調とでも言おうか、いかにも日本人の琴線に触れそうなこの曲でヒットを狙おうとしたんだろうね。
同じ年にリリースされたJeff Beckの『Blow by Blow(ギター殺人者の凱旋)』の「'Cause We've Ended as Lovers(哀しみの恋人たち…もう邦題がメチャクチャだ~!)」はRoy Buchananに捧げられたことは有名。

久しぶりに聴いたけど、やっぱりこのギター表現力ってケタ違いにすごいよね。Jimi Hendrixと同じことを違う方法で取り組んでいるようだ。

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1977年の『Loading Zone』。
この人の愛器ってTelecasterではなくて前身のEaquireなんだよね。それと1954年製のTelecasterか…。
ロイ所有のうちのテレキャスターは後にDanny GattonやMike Sternの手に渡ったんだってね。このあたりは詳しくない。熱心なファンに怒られそうだからサラっと進める。
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そして1977年に来日。その時の音源がライブ・アルバムになったのがコレ。1978年に国内盤が発売されているが、私が今持っているのは輸入CD。
コレがひどくて、レコーディング・データが記されていない!
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以前にも触れている通り、私は彼の来日公演を後楽園ホールへ観に行った。その時のプログラム。
で、コレをひも解いてみると、1977年6月、ちょうど今から37年前だ。東京は後楽園ホールで2回、郵便貯金ホールで3回。他に大阪、新潟、名古屋、札幌を10日間で回っている。
調べてみるとどうもこのライブアルバムは郵便貯金ホールで収録された音源らしい。残念。
私が観た後楽園ホールの公演では演奏中に弦が切れてしまった。ギターはこの愛用のEsquire(か特別なテリー)しか使わないから今のミュージシャンみたいにローディが替えのギターをサッと用意するなんてことはあり得ない。
どうしたかというと、バンドが演奏を続ける中、すこしも慌てず、観客全員が見ている前で悠々と自分で弦を張り替えたのだ。アレ酔っぱらってたのかな?足元にビールは置いてあった。
これがすごく印象に残っている。
今来日したらよろこぶ人がさぞかし多いだろうね~。しかし、コレは二度とかなわない。
Royは酒で身を持ち崩し、一時第一線から遠ざかってしまった。しかし、酒量のコントロールにも成功し、ギターもまた手に取るようになり、復帰を目指していた。
ところが、家庭での口論の後、公の場での酩酊が原因で逮捕され投獄されてしまった。その後、ロイは刑務所の中で自分のシャツを首に巻きつけて自ら命を絶った。1988年のことであった。

Mg_img_0018久しぶりに引っ張り出してきたプログラムの中のレコードの広告。イアン・ギラン・バンドにスターズ、それにストラップスだよ。
ストラップスなんて「第2のディープ・パープル」とか言われてたけど全然ダメだったね。結構好きだった。
スターズは「エアロスミスの弟分」なんてふれこみでね。「Cerry Baby」一発で消し飛んでしまった。ボーカルの人なんつったけ?弟さんがRexとかいうバンドやってたよね。Michael Lee Smithってのか…。ウワ!これStarzって今でもやってんじゃん!失礼しました!
イアン・ギラン・バンドは来日公演に行った。武道館だった。いい時代だ。

Mg_img_0020プログラムからパラりと落ちてきたチラシ。こういうのも取っておくべきだね。実になつかしい。
Royのチラシなんて手書きだぜ!いい時代だ。

Mg_img_0025The Shaggsは何度かMarshall Blogに登場している。我が家では自分ひとり以外の時にこのアルバムを聴くことを固く禁止されている。
ニュー・ハンプシャーの金持ちが、わが娘可愛さに(ジャケットを見ると全然可愛くない)バンドを組ませて自由に録音させたという珍盤。
「何の欲も邪念もないこれこそナチュラルな音楽だ!」と絶賛してしまった大物アーティストがいたもんだから大騒ぎ。その大物アーティストとはFrank Zappaなんだけどね。
ま、普通の神経の持ち主なら2曲と持つまい。
簡単に言えばヘタウマではなくてヘタドヘタだ。
これに比べれば後期ColtraneやSonny Sharrock、John Zorn、Albert Aylerなんて可愛いもんだ。『Ascenssion』やOrnetteの『Free Jazz』が良心的に聞こえるワイ。

ジャケットもスゴイね。ナンカ被ってるのかと思った。
驚いたことに2001年にトリビュート・アルバムなんてのが制作されているが、ま、誰かがどうしても笑いを取りたかったんだろうね、あるいはう金持ちの悪い冗談だろう。
ところがね、不思議なことに何年に一回は家に誰もいない時に聴いちゃったりなんかして…。「どんなんだっけな?」と妙に気になって、取り出してしまうのだ。
結果、Captain Beefheartの『Trout Mask Replica』よりよっぽど聴いていたりして…(さすがにコレはウソですが)。
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Jefferson一家はどうも苦手でね。ところがこのHot Tunaは例外…と言いたいところだがそうはいかない。力は入ってないし、リズムはシャパラパだし、いまだによさがわからない。
でも、Jorma KaukonenとJack Casady自体はカッコいいな~。

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「秀人さん」…今では幸運なことに加納秀人のことをそう呼ばせて頂いている。「加納さん」とはお呼びしない。我々が若い頃、加納秀人といえば「ヒデト」とだったからだ。そして、雲の上の人だった。

秀人さんのソロ・アルバム『In the Heat』。名曲「龍神」が収録されている。秀人さんが日本のJeff Beckを標榜してギタリストとしての存在感を高めた1979年の作品だ。
実は、このダブルネック、思い出がありましてな。
私の知り合いが「ヒデトのボウヤ(昔はローディのことをこう呼んだ)とバンドをやるからスタジオに遊びに来ないか?」と誘われて渋谷の明治通り沿いにあった(今でもあるのかな?)VEGAというスタジオに遊びに行った。私が高校生の時の話しだ。
スタジオに行くと、そのボウヤなる人がこの白いダブルネックを持って来たのだ。
「ウワ!In the Heatのヤツだ!」
もちろんその頃はまだ奥ゆかしかったので「触らせてください」なんてこともお願いできず、ただ横で彼らが演奏する「龍神」を眺めていただけだった。
値段のはなしではなく、今では音楽やCDだけじゃなく、楽器の価値も下がってしまったような気がするな~。
おもしろいのは音楽の質が下がるとちゃんと楽器の値段も下がるね。安い楽器が出て来るから音楽が陳腐になるのかね?
6,000円でストラトキャスターが買える…って一体どういうことなんだろうね。もし私が若かったら買っちゃうんだろうか?
買うね。だってRitchie Blackmoreの使っているギターのメーカーなんてどうだっていいんだもん。なぜならDeep Purpleなんか知らんもんね~…ということだ。
(注:当該のスタジオで見た白いダブルネックは、秀人さんの所有物ではなく、この時持参した方のギターだったそうだ。先日実際にこの場に居合わせた人からこの情報を頂戴した。35年以上経って真実が明かされた!でも、上の文章は訂正しません。あの時の少年(=オレ)の興奮をそのままにしておきたいから!)

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ハウンド・ドッグ、1980年のデビュー・アルバム。コレとても好きで高校の仲間と「P.S.アイ・ラブ・ユー」を演ったことがあった。サラリーマン時代のカラオケの定番は「嵐の金曜日」だった。

この頃のハウンド・ドッグを一度だけ野音で観たことがあったな。確かトリはARBだったような…そうでないような…。
EX(エックス)なんていうバンドが出ていた。サウンド的には確かニューウェイブっぽいもので受け付けなかったが、なんで覚えているかというと、このバンド、「2本溝のシングル・レコード」というものを発売したからであった。
レコードというものは普通溝が1本でしょ?これが2本になっていて、普通は1本内側の溝に針を落とすと、その曲の先の部分に音が飛ぶワケだが、この2本溝のレコードは、隣の溝に針を落とすと別の曲になるというものであった。買ってないけど…。
アナーキーが出たのもこの時だったかな?
大友さんはARBの石橋さんのモノマネなんかをして大いに野音を盛り上げていた。

何となく、ホントに何となくこの頃から日本にロックというものが定着したようなイメージがある。というか、パンクやニュー・ウェイブの台頭により、海外のバンドがまったく面白くなくなり、テレビにロック・バンドが登場する機会が増えて来た頃だったのではないか…と思いついて、1980年のヒット曲を調べてみた。
ハハン、なるほどね。
「別れても好きな人」、「雨の慕情」、「哀愁でいと」、「昴」、「異邦人」、聖子ちゃん爆発前夜、百恵ちゃん健在という状況下、「ダンシング・オールナイト」、「ランナウェイ」、「大都会」、ジューシー・フルーツ、等のバンド組がヒット曲をチャートに送り込んでいる。
アイドル、演歌、歌謡曲の地位はゆるぎないものの、ロンドン・ブーツやベルボトムをはかず、髪の毛の短いロック・バンドがテレビに出て来て市民権を獲得し出した頃という見方は容易にできよう。

このハウンド・ドックのデビュー・アルバムのジャケットデザインはその時代に状況を如実に表していると思うのだ。
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<後編>につづく

ミュージック・ジャケット・ギャラリーはどなたでもご見学が可能です。
詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展

※本項の展示は2012年12月に終了しています。現在の展示内容は上記の金羊社ウェブサイトでご確認ください。

(敬称略 ※協力:植村和紀氏、金羊社・奥平周一氏 )