原田喧太~SOLO LIVE 『Guitar Circus 2014』
DAMIJAWをはじめ、数えきれないほどのバンドやイベントでヴァーサタイルな活動を繰り広げる原田喧太。久しぶりのワンマン・コンサートのレポートだ。
コンサートのタイトルは『Guitar Circus 2014』。カラフルなギターを身上とする喧ちゃんのこと…ピッタリのタイトルではないか。
予想もできない離れ業で観ている者を楽しませてくれるという意味での「Circus」という言葉が使われているのだろうが、この単語、地名においてイギリスでは「Circle」、つまり「円」という意味で使われる。
Picadilly CircusとかOxford Circusとか…。
このコンサートは中心にいる喧ちゃんとギターをみんなで丸く囲んでいっしょに音楽を楽しんじゃおう!『Guitar Circus』…私にはそういう意味にもとれた。
スリリングなインストルメンタルで幕を開けたステージ。
さっそく今夜の仲間が紹介される。
JVM410HとMF400B。
SHARAさんやルークさんをはじめMODE FOURのBキャビを愛用するギタリストは珍しくない。
喧ちゃんは以前MODE FOURを使用していて、はじめからこのキャビネットの魅力を見抜いていた。
その後、ヘッドはJVMに代わったが、キャビネットはMODE FOURを続けて使用している。もう結構経つよね。
このピース・サインはすごく気に入ってくれている証拠なのさ!
喧ちゃんの心のメッセージを伝える「歌」で構成された『Guitar Circus』は曲順もよく練られており、飽きたり、たるんだりする箇所が全くない充実の一編であった。
喧ちゃんのトレード・マーク、ペロリ。アクションにも熱が入る!
「衣装間違えた…」と喧ちゃん。そう思う。脱水症状が心配になるほどの汗・汗・汗!
しかし、ジャケットを脱がない。心頭滅却、気合が入っているのであ~る!
そんな喧ちゃんをガッチリと固めるバック陣。
さすがに付き合いの長い可久ちゃんとは合いすぎるほど息が合っている!
説明不要の透さん。
思えば10年以上前、喧ちゃんを紹介してくれたのは透さんだった。
「歌い始めてまだ2年ぐらいなんだけどね…」、「2年ぐらいしか歌ってないんだけどね…」ともったいぶって紹介したシークレット・スペシャル・ゲストは…佐藤浩市!
アコースティックでもそのノドを披露。
ていねいに心を込めて歌い込む姿が感動的だった。
「ま、まだ歌い始めて2年なんだけどね…」と喧ちゃん!
もうひとりのゲストはTomo Fujitaさん。
NAMMショウでデモンストレーションをするTomoさんを毎年見ていたが、こうしてバンドでガッツリ演奏するところを観るのはじめてだった。
慎重に選んだ音をひとつひとつ丁寧につないで行く姿は、たとえ演奏する環境が異なっても当然変わるものではなかった。
Tomoさんのギターは喧ちゃんのダイナックでエネルギッシュなスタイルと対をなすもので見応えのあるギター・バトルだった!
また、チョイスした曲もスリリングにして味わい深いもので、ふたりの個性を引き出す格好の素材となった。
後半はすさまじいまでのノリノリ大会!「Do It, Boy!」なんか自然と一緒に歌っちゃう!
さすがにジャケットは脱いだものの気合はそのまま。最後の最後まで鬼気迫るギター・プレイはヘタなサーカスよりスリル大!
会場も汗みどろの喧ちゃんの大熱演に応えるべく一心不乱に頭を振り、喧太ミュージックに実をまかせていた。
そして、アンコール。本編の曲を「も一回やり直していい?」なんてシーンもあったがご愛嬌。
最後は宇崎竜童さんが喧ちゃんのお父さんのために書いた曲、「生きてるうちが花なんだぜ」。
赤坂BLITZでの芳雄さんの追悼ライブの時に桑名正博さんが気に入り、生前よく演奏していた曲。
浩市さんやTomoさん、オープニング・アクトを務めたKane Jら出演者全員がステージに上がってにぎやかに幕を閉じた。
この歌、最近ものすごくグッと来るんだよね。
ホント、生きていなきゃこんな素敵なコンサートを観ることもできやしない!
盛りだくさんのコンテンツ…喧ちゃんとギターを中心にふんだんに楽しんだ。…ということは私のタイトルの解釈は大正解だった!
そして朗報!!
本番中に喧ちゃんが触れたように、『Guitar Circus 2014』のもようはDVD収録された。そのDVDが7月27日に発売されることが決定している!
詳しい情報はコチラ⇒アトス・インターナショナル公式ウェブサイト
原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site