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2015年2月10日 (火)

【Music Jacket Gallery】動物ジャケット特集<後編>

昨日、この『動物ジャケット特集』の<前編>を掲載したところ、予想以上の反響があり、「あんなのどうだ」、「こんなのもあるよ」というご意見を寄せて頂いた。
その中で吹き出してしまったのがAerosmithの『Nine Lives』のオリジナル・デザイン。ウマい!
アレはネコ?おっかない顔しているヤツ。
あのジャケットも確か宗教的な理由かなんかでデザインが変更になったんだよね?

Z_img_6653…ということで、みんな大好き動物ジャケット。<後編>いってみよ~!
(注:本展示は2013年4月~6月のものです。現在MJGではまったく別のアイテムが展示されています)

Z_img_6655『動物ジャケット特集』の<後編>はヘビ・コーナーから。
ロック系のレコード・ジャケットともなるとヘビも登場頻度が高い。
「ロックでヘビ」と来ればまずこの人が相場だろう。何せステージで共演してるぐらいだから…。
Alice Cooperのおでまし~。
1986年の『Constrictor』。
Alice Cooper、もうダ~イ好きなんだけど、これは知らん。
私のAlice Cooperは1977年の『From thr Inside』まで。80年代はロック離れを促した私にとっての暗黒時代なのだ。

70年代のAlice Cooperはとにもかくにも曲が最高にヨカッタ。「ロックかくあるべし」的な曲が目白押しだ。人気もバツグンでFM雑誌に「アリスは愛妻家」とかいってグラビアに出ていたのを覚えている。
好きな曲を挙げればキリがないが、Slashが『Guitar』というビデオで『Welcome to my Nightmare』に収録されている「Cold Ethyl」をこの世で最もカッコいいギター・リフと言っていたのを聞いてうれしくなった。
「ショック・ロック」と呼ばれたヘビやギロチンが登場するステージも魅力的だったのだろうが、そんなことをしなくても十分に楽しめるロックだった。
今でもロンドンのライブハウスに出演することがあって、何年か前にオックスフォード・ストリートの100Clubに登場するというので、ちょうどロンドンにいた私はチケットをゲットしようとしたが、ゼンゼン売り切れで臍を噛む思いをした。
MarshallはClassic Rock誌とのタイアップで、何年か前にChalk FarmにあるRoundhouseという有名な劇場を使ってイベントを開催したことがあった。その時のMCはナントAlice Cooperだった。心底行きたかった。

Z_img_6742Alice Cooperにはこういうドンズバのヘビジャケもある。カッコいい。「Under my wheels」や「Halo of Flies」が入ってもちろん内容も素晴らしい。
「♪Telephone is ringing, you got me on the run」…ク~、タマらん。

2_img_0008Uraih Heepも『Demons and Wizards』や『The Magician's Birthday』といったRoger Deanの数作を除いてはあまりジャケットに恵まれないグループだったと私は思う。
『Look at Yourself』もアイデアはおもしろいかもしれないけど、決してカッコよくはあるまい。

このヘビジャケは1977年の『Innocent Victims』。
ナニこれ?
このアルバム、本国イギリスではサッパリだったが、ドイツとニュージーランドでは大ウケしたそうだ。
ボーカルはもうDavid ByronではなくてJohn Lawtonという人。ドイツのバンド、Lucifer's Friendに在籍していた人。チョットしか聴いたことないけど、このLucifer's Friendというバンドはいいよ。

この前作、John Lawtonが参加した最初のアルバム『Firefly』は結構好きだったりもしてます。
2010年にロンドンでUriah Heepを観た時のボーカルさんはすさまじくハイ・トーンだったナァ。

このバンドのギタリスト、Mick Boxは忠実なるMarshallのユーザーで、1965年に発表したMarshall初の100Wモデル、JTM45/100のリイシューを愛用している。
このリイシュー・モデルの取扱説明書にMarshall Museum Japanの館長と私の名前がクレジットされているのは何回も書いた。このことを誇りに思っているので機会があれば何度でも書いちゃうよ。

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Hydra、このバンドは全く通過していない。でもこのジャケットはなんかものすごくなじみ深い感じがするナァ。
それだけ。
だって知らないんですもの!

Z_img_6745コレはスキだった~。私だって人の子よ。Michael Schenkerのギターにシビれた時期はある。高校の時、夢中になって聴いたナァ。
中野サンプラザに行った時のギターは元Lone StarのPaul Chapmanだった(この人、Gary Mooreの後釜としてアイルランドのSkid Rowにいたこともある)。結局UFOでもScorpionsでも来なかったし、みんなが「シェンカー、シェンカー」と騒ぐようになってスッカリ熱がさめてしまったため、Michael Schenkerはとうとう見ずじまいだったことは以前にも書いた。

このアルバムはドップリとキーボードが入った初のUFOのアルバムなのだが、思い違いをしていた。キーボードってPaul Raymondかとばっかり思っていたんだけど、UFO!、あ、チヤウUSO!
キーボードはDany Peyronelって人なのね。
プロデュースはTen Years AfterのLeo Lyons。

ジャケットはHipgnosis。
UFOは『Phenomenon』以降、アルバム・ジャケットのデザインにHipgnosisを起用したことがすごくバンドに利してると思うのは私だけではあるまい。
不思議なのはそのコンセプト。
『Force It』にしても本作にしても、『Lights Out』にしても、どうもバンド側から「こういうデザインにしてくれ」的なアイデアは出なかったような気がするのね。
「あ~、あ~、スキにやってくれ。なんなら勝手にタイトルも付けちゃって!」って感じ。
だって、『Phenomenon』から『Obsession』までHipgnosisジャケットの作品でタイトルと同名の曲が入っているのは『Lights Out』だけじゃん?
どうだろうか?

CGもなかった時代、Hipgnosisは実際にロケ等をして写真を撮っていたらしいが、このサルは合成だね。さすがに。
サルの左手の小指の影とかよくできてるナァ。
コレさ、裏ジャケってメンバーがみんなこのビニールの管を手にして自分の身体にくっつけて喜んでるじゃない?バンドのメンバーはみんな血がつながってる…ぐらいの意味なのかな?
でも、管を持ってないのってSchenkerだけなんだよね。絶対Philがイジワルしたんだよ。
「オイオイオイ、ドイツ人はダメよ、ダメダメ」
と言ったかどうかは私は知らない。

Z_img_6750この辺り、チョット雑になって来て申し訳ないんだけど、もうコレは呆れられるほどやっているのでリンクを貼って終わり。でも動物ジャケットなんだね。

詳しくはコチラ⇒【イギリス-ロック名所めぐりvol.9】 バタシー発電所

Z_img_6754ブタちゃんをもうひとつ。Blodwyn Pigじゃないよ、Black Oak Arkansasの『High on the Hog』。
まさか、ブタでBlack Oakが出てくるとは思わなんだ。
私は詳しくないんだけど、Jim Dandyカッコいいよね。日本では人気がでなかったようだけど、男性的なロックの最右翼で大変よろしい。
このアルバム、ドラムがTommy Aldridgeなのね。プロデューサーはTom Dowdだし。

ジャケットのイラストはJoe Petagnoというアメリカ人。
この人がまたスゴイときてる。メタラー好みのゴテゴテのイラストがよく知られているようだけど、Motorheadのロゴなんかもこの人のデザインだ。
他にも数多くのロック・アルバムのジャケットを制作している。
Nazarethの『Rampant』、『Greatest hits(「Love Hurts」が入ってるヤツね)』、Captain Beyondの『Sufficiently Breathless』、The Kinksの『Soap Opera』、Sweetの『Give us a Wink』、Heavy Metal Kids、The Baker Gurvitz Army等々渋めのバンドのオンパレードでうれしくなる。

プロレスラーのハルク・ホーガンってこのバンドにいたって話しを聴いたことがある。
あの体躯だからドラムかと思ったら、この人フレットレス・ベースがうまいらしい。
もひとつ。
今でもカルト的な人気を誇るShawn Laneは、1978年、弱冠14歳でこのバンドに加入してツアーに参加したとか…。

ところで、日本では「ブタ」のことを一辺倒で「pig」と呼ぶが、アメリカでは「hog」という言葉がよくブタに使われる。
その心は、子豚が「pig」。一方親豚、つまりデカくなると「hog」になって、そう呼び分けるらしい。

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ブタの次はイタチ。イタチは英語で「weasel」…とくれば『Weasels Ripped my Flesh』。つまり『いたり野郎』だ。
コレも以前やったのでリンク。

詳しくはコチラ⇒【Music Jacket Gallery】ギター・ジャケット特集<後編>

Z_img_6756大好きな大好きなZappaだけど、この1984年の2枚組アルバム『Them or us』はあまり聴かないアルバム・グループの一員だ。曲はどれもいいんだけど、アルバムになるとナンカおもしろくないんだよね。
『Them or Us』という自伝もあった。

ジャケットはアメリカ人画家、Donald Roller Wilsonという人の作品。この人はこの『Them or Us』以外にも『Francesco Zappa』や『Boulez Conducts Zappa:The Perfect Stranger』のジャケットを担当した。
犬、猫、チンパンジー、ピクルス、アスパラガス、マッチなどをモチーフにした奇怪な作品はとても印象深いものだ。

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ちなみにコレはこのアルバムの裏ジャケ(表4)。

5_img_0012_2 そしてこっちは1984年のツアーの音源をベースにしたブートレッグ『All You Need is Glove』の裏ジャケ。
ま、こんなんもある…ということで。はしたなくてスミマセン。

5_img_0017_2 お次はサイ。
これも以前やった。Adrian BelewもZappa出身だ。

詳しくはコチラ⇒【Music Jacket Gallery】ギター・ジャケット特集<後編>

Z_img_6760モグラもあるよ。
コレまたスキなんよ~、Matching Mole。邦題が『そっくりモグラ』で、この可愛いイラストのジャケットとくれば、知らない人はファンタジックな内容って思うよね。
確かに1曲目の「O Caroline」なんて曲はシングルカットもされた佳曲なんだけど、全体的にはRobert Wyattのセンスがブっ飛びまくるワン・アンド・オンリーのテイスト。
そもそもこの「O Caroline」はThe Beach Boysの「Caroline, No」のパロディ?
しっかしいい曲だナァ。この人の声はなんだろう。こんなにナイーヴで細っこいのに妙な説得力がある。
以前にもどこかに書いたがソロ・アルバム『Rock Bottom』の有名な「Sea Song」なんてのはものスゴイ力強さすら感じる。
このアルバム収録されている「Signed Curtain」なんて曲はスゴイよ。「♪ここはバース、ここはバース」、「♪ここはサビ~」、「♪そして次のパートへ~」、「♪ここは2番~」、「♪もっかい転調~」…なんて歌ってるだけだったりする。歌詞ができる前の仮歌みたいな。ところがメロディが素晴らしく、ゼンゼン聴けてしまう。
Robert Wyattはご存知の通り、下半身が不随となりドラムを演奏できなくなってしまったが、Soft MachineとかこのMatching Mole時代のドラミングはすこぶるカッコいい。
このアルバムでも「Part of the Dance」でのプレイは実にシャープだし、セカンド・アルバム『Little Red Record』の「Marchides」なんかは最高にカッコいい。John Marshallに替わってそのまま後期のSoft Machineに入れそうなテクニカルなプレイだ。

知っている人も多いと思うけど、「Marching Mole」というのは一種のシャレで、「Soft Machine」をフランス語に訳すと「Machine Molle」。それが転じて「Matching Mole」。「かみ合うモグラ」…つまり「そっくりモグラ」だ。
それにしてもギターのPhil Miller、ジャズよりのセンスはなかなか貴重なもの。後にIn Cahootsなんてバンドを立ち上げるが、もっと出て来てもいい人だと思うのだが…。

このイラストは『マザー・グース』あたりのイメージなのだろうか?

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『動物ジャケット特集』の最後はKate Bush。別に取っておいたワケではないんだけど…。
1980年の『Never for Ever』、邦題『魔物語』。
ジャケットのイラストはNick Priceという人の作品。ちょっとアルチンボルドのタッチみたいだ。
この人は1979年のツアー・プログラムのデザインをした人で、Kateはこのスカートの中から化け物やら動物が出て来るデザインをいたく気に入ったとか。
コンセプトは、「良きモノ」も「悪しきモノ」もあなたの中から出て来る…ということなのだそうだ。
すごくいいデザインだよね。Record Millerというイギリスの週刊の音楽紙で1980年の「ベスト・ジャケット」に選出されたそうだ。
ところが!

Z_img_6765これ見て。私が持っている国内盤CDのスリーブ。表1ですよ。
日本のレコード会社はオリジナルのデザインをマズイと思い、一部を拡大してジャケット・デザインにしてしまった。なんでやねん!?
ナニがマズかったんだかサッパリわからんな。今はオリジナル通りのものが流通している。

Kateのファースト・アルバム『The Kick Inside(1978年)』が出た時、私は高校生だったんだけど、とにかく「Dave Gilmourが惚れ込んだ」ということが話題になってたな。
で、聴いてみてビックリよ、あの声に。でも「Moving」とか「Wuthering Heights」とか「Them Heavy People」とか…いい曲が目白押しで評判はヨカッタ。
今ジャケットは目玉みたいなイラストになっちゃってるけど、当時はKateのクローズアップ写真だった。私はそっちの方に愛着があったので、そっちのデザインのCDを持ってる。

さて、、この『Never for Ever』というアルバムは、Kate初のチャートNo.1作になっただけでなく女性ソロ・アーティストにより初の全英No.1アルバムとなった。
昨年、Kateは長い沈黙を破ってロンドンでコンサートを開いた。Marshallの社長夫人はそれを観に行ったのだが、それはそれは素晴らしいものだったとか…いいナァ、ロンドン。

5_img_0019さて、<後編>の後半は立体展示品をお楽しみあれ。
「ボックス」と来れば地の果てまで追い求める植村さんの壮絶なコレクション。
今回は木製(ウッディ)なCDボックスの特集。金属製やプラスティック製の仕様と異なり、木製のパッケージには独特のぬくもりや安心するような質感がある。
地球温暖化が危機的状況にある今日では、エコ(紙)パックと同様にエコロジー的にもフィットしたパッケージといえるかもしれない。

VARIOUS ARTISTS / THE ENCYCLOPEDIA OF DOO WOP (COLLECTABLES 2000)
ライ ノ・レコードと並んで古い貴重な音源の復刻に定評のあるコレクタブル・レコードから発売のドゥー・ワップの歴史的音源を集大成した4枚組CDボックスの第 1弾。
木製の箱にはデジパックのCDと「THE COMPLETE BOOK OF DOO-WOP」という約500ページの資料本が同梱されており、ドゥー・ワップの歴史やアーティストのプロフィールなども堪能できる。
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VARIOUS ARTISTS / THE ENCYCLOPEDIA OF DOO WOP VOL.2  
(COLLECTABLES 2001)
コレクタブル・レコードがドゥー・ワップの歴史的音源を集大成した4枚組CDボックスの第2弾。
本作も貴重な音源100曲を収めたCDとニューヨークのR&B /ヴォーカル・グループを研究した資料本が同梱されている。
第1弾のボックスは白木の箱だが、本作の箱は硬質の木材を使用した箱が黒く塗られており、音楽性とマッチしている。

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VARIOUS ARTISTS / THE ENCYCLOPEDIA OF DOO WOP AMERICAN SINGING GROUPS VOL.3   (COLLECTABLES 2002)
コレクタブル・レコードがドゥー・ワップの歴史的音源を集大成した4枚組CDボックスの第3弾。
本作はドゥー・ワップだけでなく、広くシンギング・グループも網羅した100曲が収められている。
もちろん本作にも40年代から90年代のアメリカンのヴォーカル・グループ全般を詳述した約550ページの資料本が同梱されている。
こうなるとCDがオマケのように思えてきますな。

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VARIOUS ARTISTS / GOODBYE, BABYLON  (DUST-TO-DIGITAL 2003)
アトランタ・ジョージアで自主制作された6枚組CDボックス。
内容は1902年から41年までのアメリカのトラディショナル・ソングを160曲集大成したもの。
この木製の箱には黒人奴隷の労働の象徴でもある本物の綿(コットン)も収められている。約200ページの特製ブックレットには各曲のエピソードや歌詞も網羅されている。

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ZZ TOP / CHROME, SMOKE & BBQ : THE ZZ TOP BOX   (WARNER BROS. 2003)
超ド級の人気を誇り続けるZZトップの音源を集大成した4枚組CDボックス。
バーベキュー小屋を模した箱はあたかも本物を思わせる見事なつくりだ。
屋根を開くとパラパラ漫画が印刷された特製ブックレットが同梱されており、彼らのライヴでのコミカルな動きが楽しめる。アレ、おもしろいもんね。肩をクイっとかね。
この特殊仕様は素晴らしいものだ、保管しにくいのが難点だとか。
ちなみに、ロンドンでBilly GibbonsとDusty Hillに会ったことがあるが、落ち着いていてすごく感じがヨカッタ。
「日本に行ったらよろしく頼むよ!」なんてBillyは私に言っていたけど、来ないね。

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VARIOUS ARTISTS / 70’s THE SOUL EXPERIENCE  (RHINO 2001)
70年代にヒットしたソウル、R&B、ディスコなど136曲を収めた6枚組CDボックス。
車社会のアメリカではカートリッジ・テープは当時まだ全盛で、本作はこうしたカートリッジ・テープを収納する木箱を模したもの。
テープは思わず取り出したくなるほどリアルな作りで、さすがライノならではの特殊仕様のパッケージといえよう。

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凝ってるナァ。

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THE BEACH BOYS / U.S. SINGLE COLLECTION THE CAPITOL YEARS 1961-1965 (CAPITOL 2008)
夏の定番アーティスト=The Beach Boys前期のアメリカ盤シングルをCD化し、ピクチャー・スリーヴに収めた16枚組CDボックス。箱は硬質の段ボールで作られているが、ナゼか一部に本物の木が使用されているます。
おそらく木と紙という組み合わせで、エコロジー感を表現したかったのかもしれない。特製ブックレットの表紙は砂浜を表現する凝った仕様になっている。

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JANE’S ADDICTION / A CABINET OF CURIOUSITIES  (RHINO 2009)
ハード・コアの代表格であるJane's Addictionの未発表30曲を含む44曲を収録した3CD+1DVDの4枚組CDボックス。
タイトルどおり木製のキャビネットの再現性が見事で、鉄製の蝶番を開けると、中のモノが見える仕掛けだ。独創的で奇抜なパッケージでは右へ出るものがないといわれるライノならではの特殊パッケージの逸品。

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THE RESIDENTS / ROOSEVELT   (RALPH AMERICA 2001)
サンフランシスコのキテレツ変態ユニット=The Residentsの43作目の初回限定盤。
彼らの作品はその大半がサイト限定のものや初回限定のものばかりなので、完璧にコレクトするのは至難の業だ。
最新作は全世界10セット限定の『UBS (ULTIMATE BOX SET) 』 で彼らの100以上の全作品が本物の冷蔵庫に収納されており、価格は何と10万ドル(日本円で約940万円)という世界最高値。(2013年3月26日現在)アホやね。

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KISS / KISS BOX SPECIAL LIMITED EDITION   (UNIVERSAL 2001)
キッスのデビュー30周年を記念して発売された5枚組CDボックス。
本作はこの初回限定生産盤で、ギター・ケースを模した特殊仕様になっています。本作は硬質の木板に皮を貼って作られており、内部には毛足の長い赤い裏地も貼られている。
本物のギター・ケースさながらの見事な仕上がりだ。持ち運びにも便利なパッケージ。

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DAVID PEEL / ROCK ’N’ ROLL OUTLAW : THE APPLE AND ORANGE
RECORDINGS  (CAPTAIN TRIP 2003)
『ローマ法王とマリファナ』(1972)というアップルの国内盤LPが発売中止となり、今でも帯だけで数百万円もするという曰く付きのデヴィッド・ピール。
彼のプロテスト・フォークの世界を集大成した16枚組CDボックス。本作は日本のみの予約制による完全限定生産のため、この木箱でのボックスは貴重なものだ。数年前にコンパクトにリサイズされて再発されたが、やはり木箱がベスト。

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AC/DC / BACKTRACKS DELUXE COLLECTOR’S EDITION  (SONY2009)
2010年3月に来日し大きな話題を集めたAC/DCが発売した全世界5,000セット完全限定生産の6枚組(3CD+2DVD+1LP)CDボックス。
ギター・アンプを模した木箱は、1ワットの出力ながら実際に音が出るかなり凝った仕掛け。
164Pのハード・カヴァー本や、バックステージ・パスやチケットなどマニア垂涎のメモラビリアも同梱されている。

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Music Jacket Gallery展示の詳しい情報はコチラ⇒金羊社MJG常設展

※記事内のジャケット写真は展示アイテム以外のものは斜めにもしくはサイズを小さくして掲載しています。
※本展示は2013年6月に終了しています。現在の展示内容は上記の金羊社ウェブサイトでご確認ください。

(敬称略 ※協力:立体展示品解説文原本執筆・植村和紀氏)