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2014年10月24日 (金)

【SHEENA & THE ROKKETS 35周年記念特別企画】 ROKKET RIDE TOUR @ 野音 <後編>

シーナさんが登場し、一段とテンションが高まったステージ。

10_2「構っちゃいられない、今ゴキゲンなんだ!『ROKKET RIDE』やってるんだよ、『ROKKET RIDE』の真最中!」
…と、ニュー・アルバム『ROKKET RIDE』をライブで完全再現中!

コレが2014年7月23日、『JAPANIK』以来6年3か月ぶりにリリースしたSHEENA & THE ROKKETSのニュー・アルバム『ROKKET RIDE』。

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鮎川さんは、しばし愛用のLes Paulから離れて白のSGを弾いた。
ギターが似合う人はどんな形のギターを下げてもビシッとキマるね。

20_2シーナ

30v_2

鮎川誠

40_2奈良俊博

50v川嶋一秀

60vシーナさん作曲の「太陽のバカンス」。

70v_3やっぱりこういう曲はいいね。
よく「懐かしの昭和」って言うけど、そんな感じはあまりしないところがあってネェ…。
もちろん指でダイヤルを回す黒い電話だとか、ペダルのついた冷蔵庫、足のついたテレビ、牛乳瓶のフタ、ライダー・スナック、チクロ、PCB、BCG…なんてのは懐かしいけど、こと音楽に関しては、歌謡曲やロックの別を問わず「懐かしい」よりも「素晴らしい」とか「カッコいい」という感覚の方が強いのだ。
いまだに新鮮で力強い。
やりたいことやまだできることがたくさんあった時代の産物だからね。今の音楽とクリエイティビティが格段に違う。
そういう時代からロックをやっている人たちが作ったアルバムが『ROKKET RIDE』。

80v続けて「Baby Love」。ミディアム・テンポのさりげない作品だが歌詞がスゴイ!

90vギターを替えたところで鮎川さんの音だナァ~。鮎川さんの1987の音だ。

100v_2一変して「Wild Thing」を彷彿とさせるハード・チューン「ROCK FOX」。

110vやっぱりこういうラフでワイルドな曲のギターはシンプルなクランチ・トーンでガツンとキメるべきだ。
これが本来のロック・ギターのサウンド。も~タマらんわ、ホントに。
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また曲調が一変して「電撃BOP」。
1940年代に「Be Bop」という新しいスタイルのジャズが隆盛を極めた。「モダン・ジャズ」とはこのBe Bop以降のジャズのこと。
諸説あるらしいのだが、「Be Bop」という言葉の意味は「刃物を使った危険なケンカ」を指したらしい。
この「電撃BOP」もジャズのBe Bopの語源よろしく切れ味鋭いロックンロールに仕上がっている。

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こんな曲が飛び出して来れば観客がノラないワケがない!
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「I'M SO GLAD」。Creamじゃないよ。
これまた曲の雰囲気が変わって、へヴィなシナロケ調ファンク・チューン。

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鮎川さんが「ブルースを聴いてください」と紹介した次の曲は音楽評論家/編集者/DJの山名昇さんが作詞をした「夢にしか出て来ない街」。
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なるほど、重厚なマイナー・ブルース。
軽佻浮薄な今のロック・シーンには絶対出て来ないタイプの曲。日本のロックの香りがプンプンする。
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「素敵な仲間」…

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「風を味方に」と軽快なナンバーが続く。

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『ROKKET RIDE』のコーナーの最後は「ロックンロールの夜」。
作詞は、2007年に亡くなられた阿久悠さん。
「オレたちみたいなパンクなヤツらに心を込めた詩をくれてありがとう!」と鮎川さんはこの曲を紹介した。
阿久さんがSHEENA & THE ROKKETSに最後に提供した言葉たちなのだ。

2_img_0149 いったんステージから降りたシーナさんが再び登場した。
ここでふたりからメッセージ。
シーナさん、「みんなのおかげでここまで来た。ありがとう!ロケッツ最高でしょう!私の夢をありがとう!みんな夢を持って頑張ってね!私みたいに夢を忘れないで!ロックをずっと好きでいてね!マコちゃん、用意はいいか?!」

鮎川さん、「野音のロケッツのパーティに来てくれてありがとう!東京23区から(ここで大爆笑!)、神奈川から、埼玉から…いろんなところからたくさん来てくれてありがとう!
1969年にウッドストックがあって『海の向こうじゃ外でコンサートをやりよるんか?オレらもやりたいのう!』と思った。野音はロックの聖地。また野音で演れた!最高です!」

2_img_0693 今とまったく違って、レコードを出すなんてことは夢のまた夢。数少なかったライブハウスに出ることですら成功の証しのひとつだった時代の人たちにとっての武道館や野音は今の人たちと重みがまったく違う。
私なんかふたりの言葉を聴いていてとても感動的なメッセージだと感じた。一部面白かったけど。

そしていよいよパーティはクライマックスへ!

205シーナさんのクールなブルーがステージに映える!
1981年の『PINUP BABY BLUS』から3曲。
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「PROPOSE」…
たまにはMarshallの裏から…。

250v_2「CRY CRY CRY」…
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「PINUP BABY BLUES」と続いた。

260_2もうこの辺に来ると後はナニが出てくるか大体わかってくるよね。
まずは「Lazy Crazy Blues」。
この曲好きだったな~。

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お待ちかねの「レモンティー」!
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この曲は数少ない日本のロックのスタンダードになったね。

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爆発する観客のパワーをねじ伏せる強靭なリズム隊のラストスパート。

275vやっぱりこの疾走感は最高だ!

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しかし、こうしてステージ前っ面までお客さんを入れた野音は記憶にないナァ。今頃になって開演前にお客さんの長蛇の列が出来ていた理由がわかったりして…。本当にすごい熱気!

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本編最後は「You May Dream」。
泣いちゃった。一緒に歌いたかったんだけど、音を聴いているだけでナゼが涙がボロボロ出て、嗚咽がこみ上げて来ちゃって歌えないの。
何だろうね、こういうのは?年を取るってこういうことなのか?
頼みもしないのに脳みそが勝手に昔のことを引っ張り出してきやがる。決して戻りたいとは思わないのにどうして恋しいんだろう?

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音楽って本当にスゴイ。いい時代に青春時代を過ごせてラッキーだった!
今の若い人にも35年にはこんな経験してしてもらいたいと思う。いい音楽を、いいロックをたくさん聴いて欲しい。

ところがね、私だけじゃなかったのですよ。
辺りを見回すと涙をボロボロ流している人がたくさんいた。家内も泣いてた。みんな照れながらシーナさんと一緒に歌ってた。

280_2『ROKKET RIDE』収録の全12曲を含んで本編25曲の演奏を終了した。

290_2アンコールは鮎川さんのMCから…。
「ロックって本当にハッピーになれる。野音でいい風も吹いて、こんな夏の夜を過ごせるのは最高!」
我々関係者は事前にセットリストを頂戴するが、そこにはアンコール候補曲がズラリと書いてあった。
そこには私が大好きな「アイラブユー」もあって、プレイしてくれるのを期待していたんだけどね…。

「35年もやりよるから、やりたい曲がいっぱい、いっぱいあるんよ。でも「Sweet Inspiration」を演れば「Happy House」も演らなきゃいかん。「Happy House」を演れば「ロックの好きなベイビー」も演らなきゃいかんことになるけん。
でも、野音は時間が厳しいけん、そんなには演りよらん。新曲を聴いて欲しかった。そしたら時間がなくなりよった!」
…と事情を説明しておいて…
「それで選んだ最後の曲はやっぱりコレ!」と弾き出したのは「Satisfaction」だった!

300まさに観客と一体となった熱気あふれる演奏は、鮎川さんたちの感謝の気持ちを込めた一大ロック賛歌のようだった。

310_2私的に「Satisfaction」は郡山のことを思い出させてくれたりしてとてもハッピーな気分になれた。やぱり鮎川さんのおっしゃる通り、ロックは気分をハッピーにしてくれる。
それにしても素晴らしいパフォーマンスとギターのサウンドだった。
今、デジタル・テクノロジーの進化で、玉石混交、色んなものが出てきているが、やはりこの手のギター・サウンドを伝承していかなければならないでしょう。なぜなら、何回も言うけど、これがロック・ギター本来のサウンドだから。

それと、一昨日の記事の中で紹介した鮎川さんの著書『200CDロックンロール』の腰巻(帯)にこんなことが書いてある。
「異端パンク、正統ロック、伝統ブルース、わくわくする音はつねにこの3つがせめぎ合っているよ!-鮎川誠」
コレはまさしく「ロックの原理」だよね。同じようなことを時折マーブロに書いているが、同感。
今のロックがロックに聞こえないのは、この鮎川さんが指摘する3つの要素が極端に希薄だからだと思う。特に「ブルース」は完全に切り捨てられている。

320_2最後にもう一度SHEENA & THE ROKKETSを支え続けてくれるファンに感謝の言葉を贈りショウは幕を下ろした。

340次は40周年か…きっとすぐに来ちゃうよ。楽しみだ!

350_2Koncratukations, SHEENA & THE ROKKETS!!

360SHEENA & THE ROKKETSの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEB SITE a.k.a.ROKKET WEB

370_2(一部敬称略 2014年9月13日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)