BatAAr × BRASH☆BEAT
「チーズ」ではなく、「ばたぁ~」と言ったのは記念撮影をする時の柴又帝釈天の御前さま。
もちろん、映画『男はつらいよ』の中の笠智衆の話し。
今日登場するのはその「バター」…といってももちろん御前さまでも寅さんでもなく、スウェーデンのバンド、BatAArだ。
そして、それを迎え撃つKOJI率いるBRASH☆BEAT。
個性的な2バンドのダブル・ヘッドライナーがそろった。
まずはBRASH☆BEATがステージに上がった。
KOJIさんのフル・アルバム『NW8 -Never Wait-』には収録されていない曲。珍しいオープニングだ。
そして、アルバムのリード・チューンともいえる「Are You Satisfied?」でたたみかける!
さらに続けて「Crying for the Moon」。今日も「♪涙をながす」の部分がグッとくる。
海外で大ウケするという「Last Resistance」。
例の4つ切りのヤツね。
今日もステージ狭しと、徹底的に暴れまくるKOJIさん。マァ、よくもこんなに身体を動かせるもんだ!もちろん写真を撮ってるこっちは大忙しだ!
ショウはアルバム『NW8』からの曲が続く…「Let's Get Through the Night」。
HIDEくんとのコンビネーションも完璧だ。
当然ふたりともMarshall。イキのいいロックにMarshallは欠かせない。
KOJIさんのパワーとスピードをプッシュするバック陣の演奏も見逃せない!
実際に目の前で聴いている曲のテンポ以上の疾走感を演出するすさまじいドラミング。
また、遠慮なく鳴りまくるNATALが実にシックリくるのだ。
KOJIさんがプロデュースするパワフルな歌声を持つシンガー。
「Starting Over」と「Dreamer」を演奏。
KOJIさん作のこの「Dreamer」って曲がいいんだワ~。
問答無用のストレートなロック感あふれるステージを展開したBRASH☆BEATだった。ま、いつもそうなんだけど。
BRASHBEATの詳しい情報はコチラ⇒KOJI☆STYLES
世の中はどうもまだバター不足のようだが、ここ目黒はサンマ以上に脂っこい演奏が展開していた。
今回は2回目の来日で、『BatAAr JAPAN TOUR 2014>>2015 UNHOLY SPARK』として、12月31日から東京・大阪・名古屋をめぐり、7回の公演をこなした。
「世界で唯一のヴィジュアル系アートメタルバンド」という触れ込み。もう私にはわからないが、何しろ激しい!
スウェーデンだけでなく、北欧はロックの輸出が盛んなところだ。
フィンランドなどは、関係者が毎年に日本にやってきては日本レコード会社を相手に売り込み合戦をやっていたぐらいだ。
現実的にスウェーデンはABBAやEuropeを筆頭に、多くの人気バンドや歌手を排出してるもんね。頂点はABBAか。
特にメタルは豊作だよね。Arch Enemy、In Flames、Opeth…。なんたってYngwieを出した国だからね~。
ロックにガンコなイギリス人でも何の抵抗もなく支持している感じがするもんね。
なんでなんだろうね~。まずは言葉か?北欧は政府刊行物が英語だっていうからね~。
場所も北海を挟んですぐお隣だし。
でもね、へへへ。
このMarshall Blogの取材許可をボーカルのSebに申し出たら、もちろん快諾してくれたんだけど、「お、君はナゼそんなにうまく英語を話すんだい?」と訊かれてしまったんよ~。
ま、本場イギリス仕込み?そんなことない~。
うれしいお世辞です。いい人だ~。
詳しくはないけど、私もスウェーデンには好きなバンドがいるよ。Anekdoten、Mats/Morgan BandとFreak Kitchen。
AnekdotenはKing Crimson系のサウンド、Mats/MorganhaはZappa系。実際にFrank Zappaと共演している。そしてFreak KitchenはギターのMattias "IA" EklundhはNAMMどこかのブースのデモ演奏で片っ端からZappaの曲を弾いていたから。一目ぼれした。
ちなみにAnekdotenは日本では「アネクドテン」と表記してまるで「豚天」や「ショウガ天」のように扱っているが、ホンモノのスウェーデン人のEricには通じなかった。
さんざんやったけどダメで、Ericも考えに考えて口にした発音が「オ~!アニクダァウトゥン!」だった。
さて、BatAAr、この歳になるとさすがにこの手のサウンドは身体に障るし、しっかたぶりもしたくないので多くは触れないが、このSebの表情で想像して頂いてまずよろしいな。
そのワリにはバック陣が以上にクール。汗ひとつかいていない。音はスゴイけどね。
しかし!細い!昨日BatAArが出演した他のライブハウスのPAの人とも話したんだけど、とにかく細くて驚いていた。
大分前にThe Darknessが来日した時、よせばいいのにDan Hawkinsとツーショットで写真を撮ったんよ。後で見てビックリしたわ。「コレが同じ人間か?!」って!
だって、Danは幅は私の半分、足は私の倍あるんだぜ。もうね、横に並ぶとデカいアフガンハウンド。そして、自分が「平たい顔族」ということをイヤというほど思い知ったのであった。
このギターのSimonを見た瞬間にこのことを思い出した。
約1時間のステージ、すさまじい音の洪水を後にしてBatAArは日本を離れた。
また来てね!
BatAArの詳しい情報はコチラ⇒BatAAr JAPAN OFFICIAL SITE
NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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(一部敬称略 2015年1月13日 目黒鹿鳴館にて撮影)