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2015年1月 8日 (木)

SHOW-YA~GLAMOROUS SHOW <前編>

急勾配の登り坂をワキ目もふらず猛然と駆け上がる機関車のようなパワフルな活動を見せてくれた2014年のSHOW-YA。
年末はニュー・アルバムの発売に合わせて11月と12月に2回のコンサートを敢行した。

10そのうちの1本が今日ここにレポートする11月30日の日本橋三井ホールでのコンサートだ。
この会場は以前、曾我泰久のバースデイ・コンサートのレポートの時にMarshall Blogに一度だけ登場している。
銀座線三越前駅の真上というロケーションで便利極まりない。ちなみに銀座線の三越前駅は東京メトロ(旧営団地下鉄)の駅の中で唯一固有名詞が入っている駅名。
1930年代、新橋へ延伸しようとしていた東京地下鉄道(現東京メトロ)が資金難に陥った時、三越が全額出資して作った駅ということでガッツリと固有名詞が入っている。要するにあれは「デパートが作った駅」で、日本で初めてエスカレーターが設置されるという豪華な仕様となった。
それを聞いてダマっちゃいられなかったのがライバルの松坂屋。
「それじゃウチも!」と強引に上野松坂屋の下に作らせた駅が「上野広小路駅」。「上野~上野広小路」、「上野広小路~末広町」の駅間の距離が短いのはそのため。
しかし、上野広小路駅は、すでに路線が決定したところでの強引な駅設置であったため、はじめから計画に参画していた三越前駅のような自由は認められず、駅名には「松坂屋」の名前を入れることが認められなかった。
認められた権利は「駅構内に松坂屋以外のデパートの広告は出させない」と「将来銀座線が急行の運行を取り入れた時には必ず停車駅にする」という程度だったらしい。
悔しかっただろうな~、松坂屋。
今でも社内のアナウンスは「次は上野広小路、上野松坂屋前」…と松坂屋の名前が後付けになっている。

ところで、この三井ホールが入っている建物の真ん前、三越デパートのとなりには三井本館(旧越後屋があった三井財閥の総本山)が建っている。
その前身の建物は1902年の竣工で、関東大震災で瓦解。現在の建物は1929年、アメリカの業者が設計・施工したもの。
三井銀行、三井物産、三井鉱山、三井信託銀行(現在の三井住友ナントカカントカアーダコーダドータラコータラ銀行…銀行はようわかりませんな~)の本店として使用されていた。
地下には最大部材厚さが90cmもある扉を持つ金庫が設置されている。この扉、重さが50tにもなり、陸路で搬入すると日本橋が落ちる可能性があったため、ナント、傍らを流れる日本橋を使って水路で運んだという。
今も残る古き良き東京の逸話である。
東京は1923年の関東大震災と1944~45年の東京大空襲でほとんどを失ってしまった。もしこれら2つの惨禍がなく、建築物のメンテ費用を惜しまず大切に街を使っていれば、東京には間違いなく、ロンドンやパリに勝る劣らない古式ゆかしい美しい街並みが残されていたと確信している。
自然災害は避けられないにしても戦争はあまりにもバカバカしい。
…思い切り脱線させてもらいました。でも、この会場はそんなところにあるってワケ。

20寺田恵子

2_img_1246 五十嵐sun-go美貴

40v仙波さとみ

50v中村美紀

60v角田mittan美喜

70今日のオープニングは「OUT OF LIMITS」。

80ノッケからブッちぎりのドライビング・チューン!

30v

毎回書いているけど、ホント、見る度にパワーが増していくな~。

100「OUT OF LIMITS」のリフをカッコよくキメるsun-goさん!今日も元気だ、Marshallだ!そして爆音だ~!

110vヘッドはいつものJVM410H。

120足元のようす。

130後ろに見えるスピーカー・キャビネットもいつもの1960BDM。
やっぱり、こういうリフはこういう音で弾かないとね?「こういう」ってナニ?それはMarshallが鳴らすRockの音なんだよ。

140v続いて「LOOK AT ME」。
ク~、タマんなくカッコいいわ~。

1_img_0061 リズム隊も絶好調!

160v最高のドライブを聴かせてくれる!

170冒頭から出て来る見せ場の連続!

1_img_0080 MCをはさんで「OUTSIDER」。
3_img_0030

175 キャプテンのイントロもスッカリおなじみの「流星少女」。

180「オラ~、回せ~!」

4_img_0041 「流星少女」おなじみの光景。

1_img_0150_2 ホント、この曲も昔からあったかのようにしっかりとSHOW-YAのレパートリーとして定着したね。

200vそして、ここからはニュー・アルバム・コーナー。
そう、このコンサートはアルバムの発売を記念してのもの。日本のバンドのカバー曲を集めた『Glamourous Show』からのレパートリーが続く。

210cdまずはL'Arc~en~cielの「虹」。

220v続いてTHE MODSの「激しい雨が」。

230vさらにGLAYの「HOWEVER」。

240恵子さん強烈なケリが入る。何かに怒っているワケではない。誰も熟女をナメていない。

250vちょっと興ざめするようなことを言って甚だ恐縮なのだが、「正直」がモットーのMarshall Blog…実はワタクシ、この辺りの曲はゼンゼン通過してないので、何ともコメントのしようがないのよ。
ああ、どんどんメッキが剥がれて地金が出てきてしまうぅ!ワシの地金は腐っっとんじゃ。
でもね、ロクに知りもしないのにテキトーなことを書くとか、写真だけ固めてハイ終わり、なんてことが我慢できないものですから白状しておきました、ハイ。
もちろん「MORE」とか「CRAZY NIGHT」とか「Runner」とかは知ってるよ。
通過していないというのは「スキ」だからとか「キライ」だからとかいうのとは違いますからね!ただ、世代と嗜好が違うだけなんね。
260vそれでも、十分に、十二分に楽しめちゃうのはやっぱりSHOW-YAの個性と演奏力ということなのだろう。

270あたかも自分たちが書き育ててき曲を演奏する姿には一分のスキもない。

280v最初「カバー・アルバムを出す」と聞いた時、てっきり洋楽を集めた作品になるのかと勝手に思い込んでいた。
だって、オープニングSEがLed Zeppelinのバンドなんだから。
そして、一体どの曲が選ばれるのかとすごく気になっていた。
それの選曲が「日本のバンド」のものだということがわかった時には正直「アララ?」と思ったが、仕上がりを聴いて、期待ハズレではないということがすぐにわかった。

290この5人の声や楽器の音を聴いた瞬間、それらの曲がすべてSHOW-YAの自家薬籠中のモノになっていたことがわかったからだ。
ショウビジネスにおいては、何をやるにも「個性」と言うのはすべてに勝るもっとも大切な要素だということを教えてくれる最も適切な例ではあるまいか?

もうひとつ正直に言うと…このアルバムに入っているHOUND DOGの「嵐の金曜日」。コレよく知っている。30年ほど前、私がネクタイを締め、スーツを着て真っ当なサラリーマンを演じていた時代、よくカラオケで歌った曲なの。(高校の時に何曲かHOUND DOGのファースト・アルバムのコピーしてたんよ!デビュー直後のHOUD DOGも野音で観たっけナァ)
私はカラオケがキライでね、いつも苦痛だったんだけど、コレは気持ちよく歌わせていただいた。「ff」がヒットしたか、まだかぐらいの時で、周りのオッサンは誰一人HOUND DOGを知らなかった。
今度恵子さんと一緒に歌いたいな~。ウソです。いくらこっちも熟男とはいえ畏れ多くてそんなことできません。失礼しました!

300ここでゲストのクリス・ハートが登場!
曲はLUNA SEAの「ROSIER」。

310うれしいのは、クリスはMarshallなんだな~。JCM900 4100は彼自身のリクエスト。今日買ったというレスポールを弾きながらSHOW-YAとの共演を楽しんでいた。
1曲ではなんだってんで、ア・カペラで「きよしこの夜」を歌ってくれた。

320SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA OFFICIAl SITE

330v<後編>につづく

(一部敬称略 2014年11月30日 日本橋三井ホールにて撮影)