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2016年6月

2016年6月30日 (木)

KRUBERABLINKAニュー・アルバム発売!~先行レコ発Rock Show☆

TAGAWAのニュー・アルバムが発売となったことをレポートしたが、実は昨日、もう一枚重要なアルバムが世に送り出された。
送り主は赤尾和重率いるKRUBERABLINKA。
Marshall Blogには久々の登場となる。
今日のMarshall Blogはそのアルバムの紹介とレコ発ライブのレポートで構成する。

Img_0031

これがそのニュー・アルバム『Conicalify』。
くどいようだが、昨日発売となった出来たてのホヤホヤだ。
あ~、辞書を引いてもダメダメ。
「conicarify」という言葉は世の中にない。
では、ナニか?
よく道路工事の現場に赤い三角のヤツが置いてあるでしょ?
アレ、「コーン」というじゃない?「円錐」という意味。
だから「とんがりコーン」というのは「とうもろこし」と「円錐形」のダブル・ミーニングになってる。
で、coneの形容詞、すなわち「円錐形の」という意味の単語は「conic」。
タイトルは「conicalify」…「-fy」というのは動詞だ。
でも、この単語に「円錐形にする」という動詞はない。
そこで和重さんが「Conicalify」という言葉を作っちゃった。
このバンドは、歌詞はもちろんのこと、『Kaizu』とか『Blanko』とか、言語に対する感覚が独特だ。
今回、メタリックなアルバムにするつもりで、曲が出来る前からこのタイトルを考えていたそうだ。
和重さんにとって「メタル」のイメージは、「コニカル・スタッズ」。革ジャンやらリスト・バンドにひっついてる円錐状の金属の鋲。
今までは、メロン、キウイ、夜光虫、ピエロ…と命のあるものをテーマにすることが多かったが、今作は「円錐」を無機質なモノと捉え、KRUBERABLINKAの新境地を見出だそうとしている。
で、ただの「cone」や「conical」では味気ないので仮想の動詞をクリエイトしたというワケ。
キモは「オラオラ、トンガって行くで~!」ということだ。
そんな和重さんの思惑通り、どの曲にも他では決して聴くことのできないKRUBERABLINKAの創造的な音世界が広がっている。
ベテラン勢のこうしたオリジナル・レパートリーは大歓迎だ。まちがいなくConicalified!

550cd

個人的にうれしいのは裏ジャケとスリーブ内側の写真。
私めが撮ったものをご採用頂いた。NATALもバッチリ写ってる。
写真に関して、いつも和重さんからはもったいないぐらいのお褒めの言葉を頂戴するが、ナンノナンノ!これは完全に被写体がいいからなのです。
信念を持って命をかけて自分の音楽を成就させんと、もがき苦しんでいるようなアーティストは得てしてイイのが撮れるものだのだ。

1_img_0423_2 ここから先は5月に開催されたレコ発ライブのレポート。
実は、今回もがき苦しんだのは私の方でしてね。
何しろ暗かった~!
そのあたり割り引いてこの先読んでね。
会場は四谷三丁目の「ソケーズ。ロック(Sokehs Rock)」。
一体、何年ぶりに来たかな?
私、中学の時に「鼠径ヘルニア」を患ったことがありましてね…この店の名前を耳にするとどうもあの時のこと思い出しちゃうんだな。
「ソケース・ロック」とはミクロネシアのポンペイ島にある玄武岩でできた岩山で、その地区の大水を止めたという伝説が残っているらしい。
もちろん写真で見ただけだが、ビックリものの美しい景観だ。
お店はそこから名付けられたそうだ。

オープナーはセカンド・アルバムのタイトル・チューン「海図」。

20

赤尾和重

30v鈴木広美

40v鎌田 学

60v
泉谷 賢

50vそうか、言われてみると、コレって初の東京でのワンマン・コンサートなんだね。
おめでとうKRUBERABLINKA!

70続けて「Mandarin」という曲。
相変わらずのド迫力なお声と素晴らしい歌いまわし!
そんじょそこらの楽器じゃこのヴォイスをサポートできゃしない…ということで…

80v広美さんはMarshall。

90vJVM210Hと1936。
1960を使わなかったのは店のスペースを考慮してのこと。

100v鎌田さんはEDENの上下。

110WT-800とD410XLTだ。

120vとくれば当然ドラムはNATAL。

130v12"、13"、16"、24"のメイプル。
フィニッシュはシルバー・スパークル。

140「私、Marshall大スキなんですよ!」…と、実際に和重さんがステージでこれらのバックラインを紹介してくれた。

150_zs3曲目は「Zulu Suit」。
「♪ズ~ル~」の響きが耳に残るセカンド・アルバム『Kaizu』収録のノリのいいナンバー。

160v鎌田さんのベース・ソロもフィーチュア!

170v正統的なプレイで存在感満点のベースだ!

175_bsolo


〜MC
⑦Blanko (with solos ver,)

江戸川乱歩のようなタイトルの「夜光虫」は前作『Blanko』に入っている超シットリのバラード。

180_yc鎌田さんはフレットレスに持ち換え。
懐かしいナァ、MODULUS。
私、サウンフランシスコの工場に二度ほど行ったことがあるんよ。
その時の社長とは今でも大の仲良しだ。
初めて行った時、近所の比較的高級なレストランに連れて行ってもらったんだけど、隣のテーブルにDavid Grismanが座っていたっけ。
195
ジ~ックリと歌い込む和重さんも実に味わい深い。
そこら辺の女性シンガーとは重みが違う、重みが!
広美さんのソロも曲に絡み込んで雰囲気バツグン。

185続いては「ピエロの心臓」。
230_tb
コレは5/8拍子かな?

210v_ph

変拍子が何ともいえない重苦しいムードを醸し出している。
Z
奇数拍子がもたらす独特の雰囲気ってスゴイもんなんだな。
いつもMarshall Blogに書いているようにZappa好きな私は変拍子が飛び交うヘンテコりんな音楽ばかり聴いて悦に浸っているのだが、変拍子がこういう仕事をするという感覚はなかった。
メロディや歌詞が変拍子にマッチした好例といえるのではないか?効果バツグンってヤツ。
同じ変拍子でも、こういうのもあれば、Pat Methenyの「First Circle」みたいなのもあって、音楽ってのは面白いね~。Patのは22/8拍子とかいうんだっけ?

220

ここで広美さんのギター・ソロ。

200v

弾くわ弾くわ!
JVMとの相性もゴキゲン!

190そしてそのまま「帳」へ。
コレも『Kaizu』からのチョイス。

240この曲はリズムといい、メロディといい、私の感覚ではすごくKRUBERABLINKAを感じさせる。

260vドへヴィなドライビング・チューン。

270v和重さんの雄叫びが爆発する前半のクライマックス!

280vクライマックスのテンションはそのままに「Blanko」。

300_blkこの曲もアルバム・タイトル曲だけあって「いかにもKRUBERABLINKA」という雰囲気に満ち溢れている。

310v第一部はここまで。
レコ発ライブなのにまだ新作から1曲も演ってない!

320休憩をはさんでステージに上がったのはお召替えした和重さんと広美さんのふたり。
アコースティック・コーナーだ。

330_ac和重さんはマイクを一切使わず地声で熱唱。

340v曲は「Kiwi」。トリの方ね、果物じゃない。でも、果物のキウィはトリのキウィを連想させるから同じ名前になったらしいよ。
私はキウィ食べないナァ。
この曲CDではギターのアレンジが面白かったけど、こうしてギター一本でほのぼの演るのもすごくいいね。

350もう一曲はまた『Kaizu』から「単細胞」。
生Caz…素敵でした!

360vメンバーがステージが上がって演奏したのはあまりにも雰囲気が違う「Ghidoran」。
そう、メタル・タイムなのだ!

370_ghidoややスローでとびっきりへヴィなナンバーだ。
和重さんのはち切れんばかりのヴォイスがスゴイ!1959の声だ!

380vそして、ここでようやく『Conicalify』からの曲が披露された。
まずは「Chamber」。
6弦を全音下げたヘヴィなリフが作りだす正統派ブリティッシュ・ハードロック。

390_cham和重さんの歌が入った瞬間、「KRUBERABLINKAのロック」になる。

400v続けて『Conicalify』から「場所」。

410_bsこの曲も広美さんのエッジ―なリフでスタート。
やっぱりいいね~、こうしたシッカリした「リフ」を持った曲というのは。ロックはこうでなくちゃイカン!
CDを聴く時には大変に凝ったアレンジのギター・パートに注目してもらいたい。

430v
しかし、この声!
まさに肉食系ボーカル。
和重さんの歌を聴くと、この世にハード・ロックがあってヨカッタ!と思う。

S41a0479 和重さんの歌と歌詞、広美さんのギターと曲、そして、それらにエネルギーを注入し、ドラマチック演出する二人の鉄壁のリズム隊。

420それにハードロックの神様のバックアップ…『Conicalify』もそうした要素で出来上がっている。

450

もう一曲『Conicalify』から「Cypress」。
「Cypress」とは「糸杉」のこと。
「糸杉」といえばゴッホ。糸杉を描いた数多くの作品を残しているのはご存知の通り。
メトロポリタン美術館の「糸杉」とか近代美術館の「星月夜」なんてホンモノを見るとスゴイよ。もう絵からパワーやら空気感が出まくってんの。
この曲の歌詞を読む限りゴッホとは関係なさそうだ。
ちなみにゴッホは英語で「ゴッ」と発音する。「ホ」は言わない。

440_cy歌とギターで静かに始まり、リズム隊がバシッと入って来るところなんざトリハダものだ。
『Conicalify』は五曲入りのミニ・アルバムだが、この日その内の三曲を取り上げた。
他にも目の覚めるようなスピード・チューンの「Test tube」、パワフルでエキゾチックな雰囲気が印象的な「Caldera」が収録されている。
従来のファンならニヤリとするような典型的なKRUBERABLINKA節が満載だと思うし、彼女たちの音楽が未経験のブリティッシュ・ハードロック・ファンにとってはこのアルバムは新しい楽しみとの出会いに場になるだろう。
若い人たちにも是非聴いてもらいたい。

450v_gok本編の最後はファースト・アルバム収録の「業火」。

460vファースト・アルバムは衝撃的だったな~。
サウンドは往年のブリティッシュ・ハードながら、懐古主義的なところが微塵もなく、かといってチャラチャラと流行りの要素を取り入れるなんて愚行をまったくせず、「今」のハードロックを演じて見せた。
そして、その衝撃が『Kaizu』、『Blanko』を経て、『Conicalify』に見事つながった。
やっぱり流行りのモノはダメだよ。古くなって消えて行くだけ。

480vアンコールは「Going Down」。
コレは日本ではJeff Beckが広めたことになっているのかな?Freddie Kingかな?
作曲はDon Nixという人。
テネシー出身(田無じゃないよ)のアメリカのミュージシャン兼プロデューサーでLeon RussellのShelter Recordsに参画しているほか、たくさんの有名アーティストをプロデュースした。
ジョージと組んでバングラデシュのコンサートを手掛けたのもこの人。
470

日本のミュージシャンもジャム・セッションなんかでよく取り上げるが、和重さんが歌うとまたひと味もふた味も違うナァ~。

S41a0500 そして、KRUBERABLINKAのキラー・チューン、『Don’t be so mad』。

S41a0451四人が一丸となった素晴らしいパフォーマンスは、初の東京でもワンマン・コンサートを締めくくるにふさわしいものであった!

500v

S41a0425

530v昨日発売された『Conicalify』、ハードロック・ファンはとにかく聴いてみてくだされ!
間違いなく「Conicalified」されるから。
ショウの間、Marshallファミリー・ブランドやMarshall Blogの紹介をして頂いた赤尾和重さんにはこの場をお借りして心から御礼申し上げる次第である。
KRUBERABLINKAの益々のご活躍をお祈り申し上げております!Long live hard rock!

550cd

KRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA Facebook

540v1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年5月21日 四谷Sokehs Rockにて撮影)


2016年6月29日 (水)

TAGAWAセカンド・アルバム『Wind』発表!~レコーディング潜入レポート

出ない
出ます
出る
出るとき
出れば
出ろ
…で今日出たのがTAGAWのセカンド・アルバム『Wind』!
2009年のLOUD PARKの再演的な意味合いで結成されたTAGAWA。(その時のようすはコチラ
一枚目のアルバム『Flying Carpet』を早速リリースしたものの、超多忙な三人のこと、果たしてそれに続くアルバムの発表などあるのかどうか、実は前々からチョット訝しんでいたのだが…。
おめでとうTAGAWA!

アルバムの話に入る前に…知ってた?
「出す」は「五段活用」して「出る」は下一段活用するんだってよ!上のヤツは「出る」の方。
んなこと知らないよね~!
意味は似てても、「出す」は他動詞で「出る」は自動詞だから活用が違うんだって。
普段、英文を書くときは自動詞と他動詞の違いを気をつけているけど、「慣れ」ってのは恐ろしいもので、我々は習わなくても正確にこれらの言葉を使うことができる。
今はどうなっているのか知らないけど、こういうの中三ぐらいで勉強したよね?
わかるワケもなければ、おもしろいと思うワケがない!


一方、おもしろかったのは当のTAGAWAの『Wind』。
ジャケットはファーストの『Flying Carpet』同様のスワロフスキー入りのゴージャス・バージョン。
シャケ写は「空飛ぶじゅうたん」に乗り込んだ三人のメンバーだ!
実は、このアルバムのレコーディングのお邪魔していたのだ。

10ちょうどこの日は浩二さんのお誕生日に当たっていた。

20vレコーディング作業に入る前にお誕生会!

30おめでとうございます!
浩二さん、51になるのか…。パワフルだナァ!
この日も「51」にふさわしい暴走機関車のような壮絶なドラミングを見せてくれた。

40vさて、レコーディング。
まずは楽器のセットをして…

50機器の調整に入る。

60スゴイね、メカが!
150年ぐらい前は蓄音機一台を囲んで録音していたのに…。

70全員のサウンド・チェックの前にまずはギター・アンプのチョイス。

80v数か月前に試してもらったASTORIAがスッカリ気に入ってしまったヒロアキくん。
今回のレコーディングに使ってみたい!ということでCUSTOMとDUALを用意した。

90v前回一番気に入ったのはDUALだった。

100さすが、ヒロアキくん。
すでに勝手知ったるところで、スラスラとセッティングして早速ニンマリ。
やっぱりASTORIAの弾き心地はタマらんもんね~。

110vで、やっぱりDUALが採用された。

120vそして、メインのアンプもサササとセッティング。

130vヘッドは愛機、JVM210H。

140ブースに入っているキャビネットはこれまたヒロアキくんの相棒、1936V。

150収録する曲の打ち合わせをして…るようには見えないか?

160絶対に妥協を許さない音にうるさい人たちばかりだもんでエンジニアさんも大変!

170vさて『Wind』、前作はバンド名にならってヒロアキくんの作品がフィーチュアされたが、今回はメンバーが曲を持ち寄ったり、太鼓と共演したり、ゴージャスなストリングスが加わったりの一大スペクタクル。
そうした新企画のひとつで、この日はてらちん作詞&歌の「Crazy Gun」の収録だった。
この曲は、ヒロアキくんの中でAC/DCっぽいサウンドを欲していたため、JVMよりはクラシカルな歪みのASTORIA DUALを使用した。

180リズム隊のお二方も準備OK!
270
残念ながら時間がなくててらちんの歌入れまでスタジオにいることができなかったが、完成した音源を聴いてビックリ!
てらちんの歌、メッチャいいのよ!
何の予備知識もない人にいきなり「Crazy Gun」を聴かせたら、誰もてらちんが歌っていることを当てられないのではなかろうか。

190v浩二さんも「Running Light」という曲を提供。
シンプルなリフでタイトなロック感を爆発させるへヴィ・チューンだ。

200vプレイバックを聴いてみよう。
ん~、バッチリ、バッチリ!と思う私はアマチュアの極み。
みなさん、チョットでも気に食わないともうダメよ。トコトンやり直す。
コレ、忍耐の要る仕事だぜ~。

210今回もライブでよく演っている田川ナンバーが再録された。
お、録音するパートが変わったのでアンプをJVMにチェンジした。

220今回収録されたおなじみの曲は「Bound」、「キミを乗せて」、「Lofty Tree」、「平和の風」等。

230vが、前作の「My Eternal Dream」同様、リズム隊が変わっているので、どれもまるで別の曲のように聞こえる。

240てらちんは冒頭のナンバー、「Jack and Coke」も提供している。

250v様々な試みがなされたアルバムだが、ストリングスの起用は意外だった。
なかんずくボーナス・トラックで収録されている「平和の風」のストリングス・バージョンには驚いた。
第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスからなる編成、人気アレンジャー本田優一郎氏による平歌パートのカウンター・メロディが素晴らしい。いわゆる「対位法」というヤツ。

260v今日はここで脱線させて頂く。
最近、武満透と立花隆の対談集、『武満徹・音楽創造への旅(文藝春秋社刊)』という本に夢中になっている。
紙幅をギリギリまで字で埋め尽くした二段組で、しかも800ページ近くの大著なのだが、メッチャクチャ面白い!重いのをガマンして寝っ転がって読んでたら肩がおかしくなっちゃった。あの時は『NAONのYAON』の数日前でかなりビビったけど何とか治った!とにかく面白すぎて読み出したら止まらない。
ご存知の通り、武満徹は正規の音楽教育を受けずして世界的な作曲家になった奇跡の大天才だが、この本の中で、「西洋音楽というのは、結局は対位法の技術なんですね。僕は正式に音楽の教育をうけていないので対位法がよくわからない。いつも引け目を感じているんです」…みたいなことを言っている。
なんかカッコよくない?
世界的に有名な大作曲家がこんなことを言うなんて…ってなことを書きたかったの。
さすがは「知の巨人」、立花隆が膨大な量のインタビューを、数々の証言を交え、すさまじく緻密な構成で読ませる名著だ。音楽好きにはタマらん一冊。
そして、そんな一曲が『Wind』には収められているというワケ。

Tttt ところで『Wind』の発売は本日だが、レコ初ツアーは先行して行われ、月曜日に千秋楽を迎え幕を閉じた。

290写真はその時のようす。

300v演奏に、トークに、と盛りだくさんの内容。

310vもちろん、後日Marshall Blogでレポートするのでお楽しみに!

320vまずはTAGAWAのセカンド・アルバム、『Wind』をお楽しみあれ!

『Wind』の詳しい情報はコチラ⇒FretPiano

330(一部敬称略)

2016年6月28日 (火)

KIKO LOUREIROインタビュー

1_kikoMarshall Amplification(以下「M」):あなたは恐らくAngraでの仕事が最もよく知られていると思います。そして、最近Megadethに加入されました。
Megadethでの演奏は今までのキャリアとどういう点が一番異なりますか?
Kiko Loureiro(以下「K」):AngraはMegadethのようなメタル・バンドに多大な影響を受けていたんだ。同時にプログレッシブ・ロック・バンドからもね。
だからMegadethの曲を演奏するのはなんの違和感もないよ。でもAngraよりリフ・オリエンテッドで、最高にカッコよくてキツいソロがあるけどね。
一番大きな違いはプロダクションだね。会場とかどデカいフェスティバルでの演奏の機会が増えた。
プロフェッショナルとしてのレベルの高さを感じるよ。
そして30年にも及ぶ偉大なるバンドの業績とそれを継続していくという重荷を背負っている。
クルーやバンドのメンバーからそうした事のひとつひとつを学んでいるところなんだ。M:Megadethの新作『Dystopia』で何かお気に入りの曲はある?
K:「Dystopia」や「Post American World」が大スキなんだ。
もちろんアルバム全体が好きだよ。ナゼならそれを作ったことは、ボクの人生でも極めてユニークな瞬間だったからなんだ。
それと、インストの「Conquer or Die」はボクにとってのハイライトだね。
M:今、Marshallのどのモデルを使っているんですか?何か特別なお気に入りのモデルってある?
K:JVMだよ。JVM800は大スキ。レコーディングの時には必ずいつも一台用意しているんだ。
M:Marshallについて一番好きなポイントは?
K:トーンさ!弾きやすいし、とてもフィーリングがいい。オマケにパワフルだし…とにかく「Marshall」ということだよね!
誰でもわかるロックのサウンドなんだ。
M:あなたのキャリアを通じて、もちろん数えきれないぐらいの場数を踏んでいると思いますが、ライブ演奏で一番好きな部分といえば?
K:ファンと接触すること。観衆の中にボク自身を見出だすんだ。ナゼならボク自身もファンなんだよ。
ボクは今、Megadethで演奏しているけど、演奏する前にいつも思い出すんだ。「Rock in Rio Festival」のMegadethの「Rust in Peace」コンサートの10万人の観衆の中にボクがいたことを。
だから今ステージでDaveやDavidの横にいることは現実じゃないような感じがするんだよ。
M:これからギターを始めようとしている人たちに何かアドバイスをお願いします。
K:とにかく楽しんで!
続けられる練習方法を見つけることが楽しみをもたらすんだ。
結果が出て来るのはユックリかもしれない、でも毎日ギターを弾いて練習するクセがつけば、必ずいい結果が出るよ!

<Kikoの過去Loureiroの記事、ア、反対だ!過去のKiko Loureiroの記事>
「キコ・ルーレイロ」なんてそもそも名前がいいよね。
でも、過去のKiko Loureiroの記事はありません。
だってMarshallじゃなかったんだから。

Welcome aboard Kiko!
もちろん残念ながら出て行く人もいるけど、こうした若きギター・ヒーローがMarshallファミリーに加わってくれるのは、正直、実にうれしいことだ。
チョット前まではMarshallどころか、真空管のアンプを使わないでへヴィなロックを演ろうとしていたり、ヘタすりゃギター・アンプすら舞台に乗っていないようなロックのステージがもてはやされたが、先日のLOUDNESSのヨーロッパ・ツアーのレポートでも触れた通り、海外では真空管アンプの、あるいはギター・アンプの重要性がまた見直されてきている傾向が少しは出てきたのではないか?とひとりでニンマリしている。
「似ている」というのは「違う」ということを明確に表しているワケだから、大好きなロックのこと、ギター・アンプぐらいは「ホンモノ」を愛でて欲しいものだ。
渡辺香津美さんもASTORIAのインタビューで触れていらっしゃるように、真空管のアンプはメンテナンスに手がかかるけど、それゆえに愛着が湧くということは的を得ていると思うし、不器用で出来の悪い子ほど可愛い…ということもある。自分の血を分けた子供ということであれば尚更だ。
Kikoはデジタル組からの鞍替えではないけれど、彼のような人がMarshallの魅力、真空管アンプの素晴らしさをアッピールしてくれるのは頼もしい。
Valvexit(イギリス)あるいはTubexit(アメリカ)はロック・ギターの将来を先細りさせるだけだと思う。

ところで!
ここではMegadethの話をするべきなんだけど、敢えてAngraについてひと言…といってもメタル・エキスパートであるところのMarshall Blogの皆様には私が何を言っても「釈迦に説法」なのでパス。
私が触れたいのは南米のプログレッシブ・ロック。
さすが、音楽の宝庫だけあって、ブラジルってのはいいプログレ・バンドがいるんだってね~。
Kikoの国、ブラジルでは、Sagrado Coracao Da Terra、Bacamarte、Som Nosso De Cada Diaだの…そもそも正確にバンド名すら読めないが、何しろいいらしい。
アルゼンチンもスゴイらしい。
中古でお手頃の価格のアイテムに出くわさないので、なかなか聴く機会がないのが残念だが、いつもチェックはしている。
まだまだ楽しめる音楽があるのはとてもうれしいことだ。


2016年6月27日 (月)

曾我泰久 単独 LIVE TOUR 2016〜春が来た!

今日は羽田空港から。
去年の5月、イギリスに行く際、初めて羽田空港発着の国際線を利用した。
電車に関して言えば、東京に住む人間にとって羽田は成田に比べるとすごく近いようなイメージがあるんだけど、実は起点の場所によっては結構遠いんだよね。
東京のかなり奥まったところにあるイメージで、東の方に住んでいる人にとってはものすごく遠く感じるのではなかろうか。
上野が使いやすいウチなんかは、スカイライナーを使いさえすれば、成田はそう遠く感じないし、混雑している山手線にデカいスーツケースを遠慮しながら乗り込んだり、モノレールに乗り換えをしたりするよりよほど快適なのです。京急もエラク時間かかるし…。
ところで、実は去年より以前、LAから帰ってくる時に羽田を利用する機会があった。
でも失敗した。
フライトの時間を大幅に間違えて当該の飛行機に乗れなかったのだ。
12時間も間違えちゃった!…というのは、チケットにあったフライト時間の表記のせい。
「0:30」とか記してあった。
もちろんチケットには日付も入っていて、ちゃんとそれに合わせてLAXへ行ったワケ。乗り遅れちゃ大変だから。
私、こう見えてもロンドン・ヒースローで2回、フランクフルト・マイと成田で1回ずつページングされているんですわ!(pageとは「大声を出して人を捜し出す」という意味)
つまり館内放送で名前を呼ばれちゃったの。
ま、それぞれ理由があったんだけど、いずれにしても毎回チャンと余裕をもって空港には入っていたんよ。
そんなこともあって気を付けてはいた。
で、初の「LA⇒羽田」の話し。
カウンターで受付すると、どうも様子がおかしい。係の女性が慌てている。
「どうしたんですか?何か問題でも?」と尋ねると…。
「はい、この飛行機はとっくの昔に出ております!」と言うではないの!
「へ?だってまだフライトには3時間近くあるのにナゼ?」
…勘のいい人にはもうおわかりでしょう。
私は昼の0:30と夜中の0:30を取り違えていたのだ。
そうして私の「初羽田国際線」は昨年の5月に延期されたのであった。
ちなみに、ウマい具合にその直後の成田行きに空席がひとつだけあったので、それにネジ込んで頂いた。
一刻も早く日本に帰って納豆が食べたかったのでアセったわ~。
まぁ、旅先ではいろんなことが起こるものです。

10その後、Marshallの社長の送り迎えをするのに何度も羽田の国際線ターミナルには来てるんだけど、それにしてもキレイだわ~。
羽田は世界で4番目に旅客数の多い空港なのだそうだ。

20発着案内板の見てくれも昔と比べてずいぶん変わったナァ。
ハングルの併記が普通になった。
590
この日は5月の中旬。

40ゴールデン・ウィーク明けでガッラガラよ。

502階のショッピング・モールは気合が入ってるよね~。
この日もミニ・コンサートが開かれていた。

1_img_0030 チョット前までは空港の売店なんてどうにもならない感じだったけど、最近は実に気が利いている。
海外へのお土産なんかも、「あ、空港で買えばいいじゃん」なんてことがとてもしやすくなった。

70「日本橋」まで作っちゃって。

80それにしても、こういうのはどういうことを期待してこしらえるんだろうね?

90早くも空港で「日本の心意気」を外国からの観光客に叩き込んでやる…とか?

100でも、このあたりのコーナー、いつ来ても日本人しかみかけないような気も…。

110と、言いつつ結構よろこんでいる私のような人間のために作ってくれたのかしら?

120v_2こんなモノまである。

130「しばらく食べられないからね~」なんて、海外に行く前に牛丼をかき込む気持ちもよくわかる。
でも、よくわからないのがコレ…

140ナゼかライブハウス。
…と最初は不思議に思ったんだけど、別にライブハウスという用途に限っているワケではなくて、空港を利用する人たちのための多目的ホールということなのね…パーティとか、セミナーとか。
「TIAT SKY HALL」という「いかにも」なネーミング。「TIAT」とは「Tokyo International Air Terminal」だって。

150そして、今日の出演者はおなじみ曾我泰久、ヤッチン!

160会場内に入ると、ズラリとスーツケースが!
コレは後で説明する。

170…ということで、そろそろヤッチンの「音楽世界」へ出発だ~!

180すでに梅雨に入ってスッカリ暑くなっちゃったけど、今日レポートする公演は『LIVE TOUR 2016~春が来た!』と銘打って4月10日からスタートしたツアーの千秋楽。
だから「春が来た!」なの。今なら「夏が来た!」だよね。
あ~、夏は来て欲しくなかったのに!暑いの大キライ!はやく冬が来て欲しい!

190_2曾我泰久

Y衛藤浩一

210v宮野和也

230v大坪正

240vこのツアーは本来、ヤッチンの単独弾き語りという企画であったが、この東京での最終公演だけはバンド形態のステージとした。

250さわやか系のオープニングということで選ばれたのは「Go Ahead Again!」。

260v_coもちろんヤッチンは今日もMarshall。

270JVM410Hと1960Aを使用。

280v足元のようす。
今回、ディストーション系のトーンはJVMのODチャンネルを使用するのではなく、エフェクターで作った。

285そういうシステムと来れば、ASTORIAでしょう。
ASTORIAはエフェクターで音を作る人のためのアンプだ。
ヤッチンもしっかりチェックしていくれていて大きな興味を示していた。
近いうちに是非お試し頂きたいと思っている。
それよりヤッチン・ファンのみなさん、どうすかこの色。
ヤッチンの愛器とお揃いになるではあ~りませんか!

287ね、ゼッタイいい。音は最高にして最上。
軽くあいさつをはさんで「Carry on」と「One More Kiss You」と続ける。

290_omky宮野さんが使っているベース・アンプはEDEN。
EDEN(エデン)はMarshall傘下のベース・アンプ・ブランド。

295アンプ・ヘッドはWT-800、スピーカー・キャビネットはD410XSTが2台。
これまたすさまじくクリアでゴージャスなサウンドだ。

296vヤッチンファンの皆さんにもうひとつ。
Marshallはアンプ類だけではなくてドラムも取り扱っています。
1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランドで、NATAL(ナタール)という名前です。
アチコチからかなり高い評価を頂戴しております。
ですので、お知り合いの方、親戚の方、誰でもいいです。「バンドを始める」なんて話をお耳にしたら…
「(吹き替え調で…)アラ、バンドやるの?それならアンプはMarshallね!コレはまずキマリ…と。ドラムはNATAL(ナタール)がいいんじゃない?すごく評判がいいわ!NATALを使わなきゃもったいない!ベース・アンプならEDENを選ぶべきよ!」
…とやって頂きたい。
宣伝コーナーおわり。

298「最初のアルバムから2曲おおくりします…」

300_kw「キミガワカラナイ」と…

310_esd「Every Single Day」を。
ギター・ソロもバッチリとキマった!

320v_dmmb20~21歳の時に作った曲だという「Don't Make Me Blue」。
1984年、The Good-Byeのシングル「にくめないのがニクイのサ」のカップリング曲だ。

330v_erこの時はPrinceが亡くなってちょうどひと月ほど経った頃で、ヤッチンからもそのあたりの話があった。
昔、大阪に行った際、The Good-ByeのメンバーでPrinceを見に行ったそうだ。
そしてその翌朝!
ホテルのロビーでボディガードに囲まれた本人に出くわしてしまったという。
ヤッチンがこの話をしようと衛藤さんに振ると「ああ、Princeに会った時の話?」とオチを先にバラしてしまってハラホロヒレハラのシーン!
もうひとつ。
最近、初めて当日券を買いに普通に列に並んだという話。
ま、そうでしょう。業界の人はコンサートのチケットならたいてい何らかのツテで入手できるでしょうからね~。
でもヤッチンは並んだ!
何を観るために?
Brian Wilsonだったそう。
好きだ~、Brian Wilsonというより『Pet Sounds』。
一体何百回聴いたかナァ?私なんか序の口以下で、「何千回聴いた」なんていう人もたくさんいるでしょうけど…。
Hal Blaineがドラムを演奏しているのは有名だけど、ギターがBarney KesselやGlen Campbellが弾いてたり、サックスでPlas Johnson(映画『ピンク・パンサー』のHenry Manciniのテーマ曲のテナー・サックスを吹いた人)が参加しているのがうれしい。
完全に脱線、失礼しました~。
350
The Jokers時代の「イージーライダー」…

340_ls「とびっきりのLove Song」へと続く。
分厚いコーラスも完璧!

400v
前半は曲と曲の間にトークを散りばめた進行であったが中盤に入ってガツンとヒートアップ。
ナント、7曲ぶっ続けに演奏した。
「一期一会」…

360_oneギターを降ろして歌に集中するヤッチン。曲は「春風を誘うから」。

Img_0138_2 アコギに持ち換えて「Another World」。

1_s41a0230 オープン・チューニングを駆使してのアコースティック・ギターのソロが大きくフィーチュアされた。コンサートの見せ場のひとつ!
ヤッチンはこういうアコギのプレイで物語を作るのが実に達者だ!

380v_awまだまだ続く!

S41a0131 「約束の場所で」

410_pp定番の「流されて」。

S41a0079 ここで衛藤さんフィーチュア。
「Please Believe Me」を熱唱!

420_pbm「21st Century」
440_21
そして、お待ちかねの「Yes! Yes!! Yes!!!」。
ハイみなさん、タオルの準備して~!

450_yyy
The Good-Bye時代からの人気曲に会場は大興奮!
いつもコンサートの最後の方で演奏されるということもあるけど、盛り上がっちゃうよね~。

S41a0025_2 この通り!
こうして見るとゼンゼンやってない人もいるのね?

470本編の最後を飾ったのはノリノリのドライビング・チューン「UP BEAT」!

480大坪さんの入魂のソロ!

490vこうして本編17曲、心を込めて演奏したヤッチン。
歌にギターに(with Marshall)トークにと、素晴らしいパフォーマンスだった。

500vすぐさまアンコ―ルに突入。

510_ec「Let's Get Together」と「ハダカノココロ」を取り上げた。

520ヤッチン・ミュージックを濃密な演奏で練り上げた3人の演奏も最高!

530v

430v

550vアンコールの2曲を演奏して完全にプログラムは終了したのだが、ファンの興奮まったく冷めず。
強引にヤッチンを引っ張りだしてもう一曲!
時間は大丈夫なのかッ?!
570
…というのは、説明が後先になったが、実はコンサートの終了後、ヤッチンはファンのみんなとこのまま飛行機に乗って台湾へ行くことになっていたのだ。
だから冒頭で紹介した通り、会場内にスーツケースがズラリと並んでいたというワケ。
何でも、前回ココでコンサートを開いた時に、「このまま飛行機に乗ってどこかへ行きたいネェ~」なんて話が出て、それを本当に実行しちゃったのだ!
さすが有言実行の男、ヤッチン!
ダイエットもちゃんとやったもんね。

560ということで、この後、皆さんご一緒に台湾に旅立つのよ。
私も専属カメラマンということで同行させて頂いた…と言いたいところだが、暑いところが苦手なもんだから、チャッチャと機材を片付けて家に帰りましたとさ…。

580いってらっしゃ~い!

春が来ようが、夏が来ようが、常に前進するヤッチン。これから先もいろんな企画がテンコ盛だ!
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com

600(一部敬称略 2016年5月14日 羽田空港TIAT SKY HALLにて撮影)

2016年6月24日 (金)

PAUL GILBERTインタビュー

今日はMarshallのウェブサイトに掲載されているPaul Gilbertのインタビューをお送りする。

1_pgMarshall (以下「M」):ここ数年いろんなMarshallをお使い頂いていますが、際立ってお好みのモデルはありますか?
Paul Gilbert (以下「P」):ボクはハンド・ワイアードの2061Xが大スキなんだ。
スタジオでもMr. Bigのツアーの数々でも使ったんだよ。
アレは完全に「ペダル・プラットフォーム」なアンプなんだ。アンプ自体ではそう歪むワケではないんだけど、オーバードライブ・ペダルを併用すると完璧なロック・トーンを出してくれるんだよ。
ボクはアンプを現地で調達するようなギグをよくやるんだけど、そういう時はJCM2000、JCM800、JCM900なんかをリクエストするんだ。どのモデルからも最高のトーンを得ることができる。
それに何年かはVintage Modernのコンボ(訳者註:2266C。上の写真のコンボ)をしばらく使っていたこともあるんだ。シングルコイルのピックアップにはKT66のパワー管がすごくマッチするからね。シングルコイルのギターの時にはよくそれを使っていた。
M:今のところは何を使っているんですか?また、それらのアンプの中ではどれが一番お気に入りなんでしょう?
P:ここ数か月はMarshallのエンジニアのひとりが送ってくれた新しいモデルのプロトタイプをよく弾いているんだ(訳者註:新しいモデル~?ナンのことでしょうね~?)。
ボクの大好きな2061Xに似た感じのモノなんだけど、もっとトーンをコントロールできる機能が付いいる。昨日もそれを使ってスタジオでひと暴れさ!レコーディング・エンジニアはそのトーンにフッ飛んでいたよ!
M:ギターがピアノやハープシコード等の他の楽器と異なる部分はどこだと考えますか?
P:もちろんベンディング(チョーキング)とビブラートでしょう!
和音に関していえば鍵盤楽器は圧倒的に有利だけどね。
でも、ベンディングは他の楽器の何モノにも代えがたいよ。もしギターでベンディングができなかったとしたら、ボクはアッという間に気が狂ってしまうかもしれない!
M:「ギターを弾く」ということでもっとも好きな部分は?
P:自分が自分だけのラジオになれること。様々な曲が頭に浮かぶ…それをギターで弾くことができるということなんだ。
もし、思うように弾くことができなければ、曲を弾き続けるためのコードの探求を楽しむんだ。
唯一の問題は、ボクが最初に認められることになったスタイル、つまり「ヘヴィ・メタルの速弾き」は家では絶対に弾かないものとなってしまったことかな。(訳者註;Paulが家にいる時は、彼の頭の中のラジオでヘヴィ・メタルが一切オンエアされないということ)
The Beach Boysの「Wouldn’t It Be Nice(訳者註:『Pet Sounds』収録のビーチ・ボーイズの必殺の名曲のうちのひとつ。「素敵じゃないか」という邦題がステキじゃない)」やThe Spinnersの「Games People Play(訳者註:スピナーズはアメリカのR&Bグループ。「Game People Play」は1975年のヒット曲。名曲)」のコード進行を探りもするし、それらをキャンプファイヤー・バージョンにアレンジしてみんなで演奏して楽しむんだ。
そして、ライブ・ステージでは、お客さんをエキサイトさせるために、体育会系のノリで演奏することを楽しんでいる。
でもボク自身としては、ただただ「いい曲」が好きだ。
M:初めてギターを手にする人たちにアドバイスを与えるとしたら?
P:ギターにはものすごい数の色々なスタイルがあるけど、アドバイスをするとしたら70年代のロック・ギターを目指せ…ということだね。
そうするには左手の親指を使う必要がある。音をシッカリ出すために指板を上から(訳者註:6弦の方から) ギュっと掴むんだ。もちろん、セーハしたり、指をストレッチしなければならない時は別だよ。そういう時は親指をネックの裏に置かなければならないからね。                              
でもできる限り親指はネックの上側に来るべきだ。ギターを低めに下げれば自然とそうしやすくなるし、いい感じになるよね。
もちろん、どんな楽器を演奏する時みも、身体の中でもっとも重要なパーツは「音楽的な耳」だよ。
でも、肉体的な意味においては、「親指を使ってネックを握る」ことは究極的に重要だと思うんだ。

おしまい

 ☆    ☆    ☆    ☆     ☆     ☆     ☆  

さすがPaul!!
オジちゃん、うれしいわ!
ナニが?って、アドバイスのところよ。「70年代のロック・ギターを勉強しろ」ってよ!
そんなポールが言っているのはギターだけではなく、そのあたりの音楽をよく聴きなさいということだと思う。
他の記事にさんざん記してあるのでココではクドクドと書かないが、Paulの音楽に対する愛情や興味、探求心は生半可なものではない。
私がいつも思っていることをバッチリとPaul代弁してくれたのがうれしくて、さっそくPaulにお礼のメールを打った。
「70年代のロックを愛してるんだ。それとその時代のハイ・パンツもね!」…という返事がすぐに来て、そこにはJimmy Pageの写真が添えられていた。
ウワ!こうして見ると昔のズボンは股上が高かったナァ。
…と感心しつつ、コレはPaulの暗喩かな?と思った。
つまり、ケツが見えるぐらいズボンを下げてはいている連中が好んで聞く音楽は苦手ということ。ナゼならそういった音楽にはギター心が存在していないから。
あ、そういえばPaulはASTORIA試したのかな?訊いてみよっと!

<オマケ:Paul Gilbertが登場するMarshall Blog>
最近はご無沙汰だけど、こうして見るとよくご登場頂いてきたナァ。
ありがたいことです。
また、こうした世界的なアーティストにご協力頂いていることをマジで誇りに思っています!
見逃している人は是非チェックしてくだされ!

<2012年10月29日>
ポール・ギルバートからのおめでとう!~Congratulations from Paul Gilbert!

<2012年11月26日>
改訂版】Paul Gilbert Plays DSL40C!~最新クリニック・ツアー・レポート

<2013年1月15日>
【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.3~Paul Gilbert

<2013年3月14日>
Paul Gilbert Live in Japan <DAY1>

<2013年3月14日>
Paul Gilbert Live in Japan <DAY2>

<2013年3月19日>
【50 YEARS OF LOUD LIVE】vol.9~感動のフィナーレ

<2014年7月3日>
STONE PUSHING UPHILL MAN in Shibuya~ポール・ギルバート・ニュー・アルバム・発表ミニ・ライブ

<2014年8月26日>
【号外!】It's a boy, Mr. Gilbert, it's a boy!

2016年6月23日 (木)

LOUDNESSだより~欧州紀行とギター写真集

昨日のDOWNLOAD FESTIVALレポートにあるように、ヨーロッパにはロック・フェスティバルの季節が到来し、各国で大規模なイベントが開催されている。
ヨーロッパのロック・ファンは短い夏をそうしたフェスティバルで謳歌するのだ。
「短い夏」といってもイギリスあたりは2週間前にはカンカン照りでみんな真っ赤になっちゃたらしいので、最近は「夏を謳歌」どころではないのかも知れない。
そして、海外のフェスティバルといえばLOUDNESS。
今年も各国のフェスティバルで大暴れ中だ!

1_img_0114LOUDNESSの現マネージャーの隅田和男氏とは長いお付き合いさせて頂いていて、LOUDNESSが海外に遠征した時は、いつもリアルタイムで生々しい現場の情報を送って頂いている。
私に送って頂く情報といえば、Marshallや他社のギター・アンプのことに相場がキマっている。
今回、LOUDNESSは、スウェーデン、フランス、ベルギー等々の国を歴訪した。
氏のお願いして、直近の欧州ツアーの状況をまとめて頂いた。
以下の写真は実際に隅田さんがステージそでから撮影したLOUDNESSの写真だ。
写真と文章の内容が必ずしも一致していないことはご容赦頂きたい。
10_2冒頭、ドイツのハンブルグ郊外のリハーサル・スタジオで、ツアーに持って出るギター・アンプを色々試して選されたそうだ。
もちろん初体験ではないにしろ、ヨーロッパの230Vの電圧と、それによって駆動するMarshall 1959のパワーに改めてひれ伏してしまったとか!
動画を見せて頂いたのだが、Marshallの音圧で部屋が猛烈に振動してしまい、なんとエフェクターにつないだケーブルのプラグのソケットが緩んで、クルクルと回り出す始末!
手入れも完全に行き届いているらしく、JVM410Hの状態も最高だったそうだ。
さすがドイツ!
ちなみベース・アンプの場合も、同じモデルでも電圧が上がると格段に音がグレードアップする。同じベースアンプでも日本で使った時と比べ、クリアさと歪み具合がまったく違うことに山下さんも驚かれていたそうだ。
(日本で正規に輸入&販売しているJCM900以降のモデルはすべて100V用の仕様です。したがって、ステップアップ・トランス等を使用してやみくもに昇圧して使用することは絶対にしないでください。簡単にアンプが壊れてしまいます。詳しくはMarshallの正規輸入代理店にお問い合わせください)


さて、場面は変わってスカンジナビア。
スウェーデンでは6月8~11日に開催されたSweden Rock Festivalに参加。
Queen+Adam Lambert、Slayer、Megadeth、Michael Schenker、Steve Vai、Vanilla Fudge(なんでやねん!)、Glenn Hughesといったラインナップに交じり、LOUDNESSは2日目の9日にステージに上がった。
すると、隅田さんは時折ステージを観察しては「誰がどのアンプを使っている」とか「誰が何のMarshallをどういう風に使っている」とかの情報をその場で伝えてきてくれるのだ!
これが楽しい!

Marshallの合間に見える高崎さん!
今回のツアーではJVM410Hを盛んにご使用頂いた。

20vMarshallヘッドホンのキャビンも設置されていたそうだ。

1_zound2 そして、Marshallダブル・デッカーも!

1_bus2 ベルギーのフェスは17~19日のGrasspop Metal Meeting(略称はGMM)。
こちらにはBlack Sabbath、Iron Maiden、Zakk Wylde、Bullet for my Valentine、Saxon、Anthrax、Foreignor、Megadethといった面々が登場した。
ま、こういう情報はフェスのウェブサイトを見て書いているんだけど、「Line Up」のページでアルファベット順に並んでいる出演者をずっと目で追って行って、「L」になって、「LOUDNESS」が出てきても何の違和感もないんだよね。
「お~」とかいう感じがまったくない。当たり前すぎちゃって!
アニメもゲームも関係ない、ムキ身のロックで勝負するLOUDNESSの迫力や気迫がウェブサイトだけでも十二分に伝わって来る。
GMMへの出演は6月17日だった。
ベルギー今、テロの本拠地みたいな扱われ方をして気の毒だけど、キレイなところなんだってね~。
大分以前、Jim Marshallの運転手をしていたJohn Kentというオジイちゃんがいて、ヨーロッパのどの国が美しいか?と尋ねたところ「ベルギー」と即座に答えた。
私はまだイギリスに数回しか行ったことがなかった頃で、イギリスの美しさに十分驚いていたのだが、「え、イギリスよりキレイなんですか?」とJohnに訊くと、「ハハハ、この国なんか比べ物にならんよ!」と笑われた。
隅田さん、ベルギーってそんなにキレイなんですか?

30ベルギーの翌日の18日はフランスのHELLFEST。
隣国とはいえ連チャンは大変だろうナァ。
HELLFESTは140ものバンドが登場する大フェスティバルで、KORNやJoe Satrianiの他、Black SabbathやForeignor等、他のフェスティバルに出演しているグループが回って来ている。
フランスだけあってMagmaが出てるんだよね…地元でのMagmaなんて観てみたいナァ。

40v_2隅田さんによると、Marshall率が非常に高いそうだ。
もちろんハードロック、メタル系のフェスティバルということもあるが、うれしい話だ。
Richie KotzenやMichael Schenkerの1987、Kerry Kingの2203KK等のサウンドは大変に素晴らしかったとのこと。
高崎さんの230VのJVMサウンド、聴いてみたかったナァ。(日本で流通しているJVMは100Vでしか使用できません。絶対に電圧をステップアップして使わないでください。アッという間に壊れます)
高崎さん、JVM410Hのフットコントローラーをセットしてる!
こういうところ、つまり改造がどうのと騒ぐより、あるものをそのまま使って最高のサウンドを出しちゃうところも高崎さんのカッコいいところだ。やっぱ腕だよね~。

50_2隅田さんからのレポートでもうひとつうれしかったのは、昨年は各地のフェスティバルでかなりの頻度で見かけた、日本で流行りのデジタル系のアンプが今回激減していたということだ。ゼロではないにしても、ほとんど見かけなかったということだ…ニンマリ。
「やっぱりロックのギター・アンプは真空管!」というトレンドに戻っていてくれていると信じている。
だってカッコいいロック・ギターのサウンドは真空管アンプで作るものと最初から相場がキマっているからだ。

来週はスペインへ遠征されるそうだ。
高崎さんの美しい爆音でヨーロッパのロック・ファンをまた思い切り揺さぶって来て頂きたい!

60_2 さて、これまでMarshall Blogでも案内してきたように、今年はLOUDNESSの35周年イヤーだ。
来る7月20日にそれを記念するアイテムがまたひとつ加わる。

35th_logoaithumbnail2

それは高崎さんの名器・愛器を掲載したギターの写真集だ。
タイトルは『愛蔵版 高崎晃 Guitar Collection』。
このPlayer誌の別冊は5年の歳月をかけて撮り溜めてきた約80本の高崎さんのギターの写真を惜しげもなく掲載。
ギターだけでなく、それらの愛器の音を解き放つバックラインの紹介も充実している。
長年に渡って高崎サウンドのカギを握り続けてきた我がMashallも紹介。
他にも高崎さん自身のインタビューや関係者諸氏のインタビューも併載している。
で、ですね。
ナント!Marshallのスタッフ&フォトグラファーとして、私にも「関係者インタビュー」の紙幅を割いて頂いているのだ!
世界に誇る高崎晃の記念すべき書冊に参画することができて大変光栄に思っている。

詳しい情報はコチラ⇒Player ON-LINE

70_2(写真&情報提供:隅田和男氏  ご協力ありがとうございました!)

2016年6月22日 (水)

JOEL MANANのDOWNLOAD 2016レポート!

Marshall Blog読者の皆さんこんにちは!
Marshall Amplificationでアーティスト関連の仕事を担当しているJoel Mananです。
いつもShigeのMarshall Blogをご覧頂きありがとうございます。
毎日更新されるMarshallに関連する記事をお楽しみ頂いていることと存じます。
Shigeのブログを通じて、地球の裏側の音楽界の状況に接することを私も楽しみにしています。


さて、今年もイギリス最大のロック・フェスティバルのひとつ、DOWNLOAD FESTIVALが開催されました。
今日はShigeに代わって、私がそのレポートをここイギリスからお送りします!
Jm
今年のドニントン、もちろん天気がいいワケありません!イギリスの典型的な天気でした。
雨と泥から逃れて、我々はアーティスト・エリアのMarshallキャビンでメッチャ忙しい週末を過ごしました。
イヤハヤ、キャビンは週末を通してスゴイ人気でしたよ!
キャビンはMarshallを使用しているアーティストのために設置されるもので、将来を約束されたたくさんの新人もキャビンを訪れ商品を試して行きました。
キャビンに用意されたモデルは、Jubileeの100Wと20W。CODEのコンボ、ASTORIAシリーズ、そして大人気のJCM800 2203とJVM Satrianiシグネチャーたち。
もちろんMarshallの他にもNATALとEDENもバッチリ展示されました。
少しですが写真を添付しましたので、DOWNLOADのMarshallキャビンの雰囲気をお楽しみください!

1_dloコレがキャビン内のようすです。

D1まずはIron Maiden関連から。
Iron Maidenがステージの造作にMarshallを使う機会があまりなくなってしまったのは残念なことです。
今回はIron Maidenが最終日の日曜、フェスティバルの大トリで登場しました。
3人のギタリストは今でもドップリMarshallです。

まずはAdrian Smithの機材。
彼はJVM410Hを愛用しています。Adrianは自分のMarshallに大満足で、ツアーでもこの機材を使用しています。

D2こちらはDave MurrayとJanick Gersの機材。オソロイです。
彼らはいまだにJMP-1やJFX-1(JPM-1のすぐ上)を愛用してくれています。 パワー・アンプは9200 100/100です。


<訳者註>
JFX-1は1995年に発売した1Uのラック型エフェクター。設計に当たっては、通常のギター演奏で最も使用頻度が高い、リバーブ、コーラス、ディレイ、フランジャーの4つのエフェクトだけを搭載させ、余計な機能を徹底して排除することをテーマに据えた。
それだけに音質がすこぶる上等で、製品に対する評価も高かったものの、ラックシステム・ブームの終焉と共に1997年には早々と製造を終了してしまった。Marshallは音質重視の実戦的なギタリストに向けて「JFX-1は見つけ次第ゲットすべし」と薦めている。
このJMP-1、JFX-1、9200またEL34のコンビネーションは音質だけでなく、ゴージャスなルックスも素晴らしかった!)

D3_2Download初登場のイギリスのバンドIngloriousからAndreas Erkissonがキャビンに寄ってくれました。
Ingloriousは二番目に大きなステージ、「Encore Stage」の二日目のオープニングに登場し、素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
写真はAndreasがJVM Satrianiを試しているところ。D5<訳者註>
やっぱり、やっぱり、やっぱり、イギリスはロックの国だ!
試しにこのIngloriousというバンドがどんなモンかと思って調べてみると…愚直なまでのブリティッシュ・ハード・サウンド!Marshallがなければとてもできない音楽。
オープニングとはいえ、こういうバンドがイギリス最大のロック・フェスティバルに堂々と出て来るのだから日本とは隔世の感がある。
「Burn」やらWhitesnaleのコピーなんかを演っているフッテージも見受けられるが、そんなことはやらんでよろしい。
でも、そういう血筋を引いているということがわかった…どころか、2014年にこのバンドを結成したNathan JamesってのはUli Jon Rothの現バンドのボーカルだった!道理で…。

スウェーデンのバンド、Graveyard(墓地)のギタリスト、Jonathan Ramm。
かつては他のブランドのアンプを使っていたが、今はMarshallを愛用しているのはハッピーなこと。

D6<訳者註>
他のブランドというのは、名前は出せないが橙色のアンプだったそうだ。
このバンドはかなり大人しいというか…渋め。スウェーデンのロックはおもしろいね。
ボーカルの声がメッチャかっこいい。
アップテンポの曲なんかタマらんよ!
やっぱりロックはコレでないと…。

大人気のスコットランドのバンド、Twin Atlanticのリード・シンガー/ギタリストSam McTrusty。
二日目のEncore Stageのヘッドライナーを務めました。
機材はオールMarshallだったよん!

<訳者註>
音はこんな感じ⇒YouTube
若めのサウンドだね。やっぱりこういうのが人気あるのね。

D7Jeremy Widermanは今、大注目のカナダのバンド、Monster Truckのギタリストです。
彼はミニ・ジュビリーの大ファンなのです!

D8<訳者註>
カナダからは昔からいいバンドやらスゴイミュージシャンが定期的に出てきますな。
このバンドも正統派ブリティッシュ・ハード・サウンド。
完全に70年代!
やっぱりボーカルがワイルドでカッコいい!
我々の世代はこういうタイプの音楽を「ロック」と呼んでいた。

<訳者註>
こっちはギタリスト諸兄の皆さんには楽しんで頂けるのでは?最後まで観ると感動したりして?マネはしたくありませんな。

こちらもカナダからBilly Talentというバンドのギタリスト、Ian D'sa。
こちらは最終日のEncore Stageのヘッドライナーを務めた人気者です。
IanもJubilee2555Xがお気に入りで、またステージでMarshallを使いたいとか…(って、使ってねーのかよ?)

D9ギター・ヒーロー、Mark Tremontiもキャビンに寄ってくれました。フェスティバルを通じてベスト・ギタリストのひとりだと思います。
彼は大のMarshallファンで、古いプレキシを何台も所有しています。Jubileeも大スキなのです。

<訳者駐>
CreedやAlter Bridgeのギタリスト。米Guitar World誌に3年連続で「Guitarist of the Year」をゲット。2011年には英Total Guitar誌において、史上4番目に偉大なヘヴィ・メタルギタリストに選出された。グラミー賞も獲得している。西洋人にしてはエラクなで肩だナァ。

D10フロリダのバンド、Shinedown。ギタリストはZach Myers。
ASTORIAを試しにキャビンに来てくれました。
ものスゴイお気に召しようようで、できる限り早くオーダーしてくれるそう!

<訳者註>
毎度アリ!

D11フェスティバルの目玉のひとつがMegadeth !!
Marshallのへヴィ・ユーザーにして友達のDave Mustaine様もキャビンに顔を出してくれました。

D13Megadethの新しいギタリスト、才能あふれるKiko Loureiro。
彼も今やMarshallプレイヤーです。
キャビンに用意した物をのぞきに来てくれました。Marshallと仕事をするのはとてもハッピーだとか!

D14_2クラシックなルックスが目を引くのはMiss Lizzy HaleのJCM 800たち。
バンドはHalestorm。
LzzyとJoe HottingerのMarshallスタックはメイン・ステージ(THE LEMMY STAGE)に登場しました。

D15今年のDownload、いかがでしたか?
これからもMarshall、NATAL、EDENをよろしくお願いします!

<訳者註>
さて、Brexitの国民投票もいよいよ明日(現地時間)!
DOWNLOADどころじゃないような気もするが…。
コレ、イギリスのミュージシャンにも大変な影響があるそうだ。
連中にとってロックはドデカイ輸出商品でしょう。数えきれないバンドやミュージシャンがEU諸国へ出かけて稼いでいる。
今はそうして自由に他国に出入りして現地でライブができるが、EUから離脱すると、各国で就労ビザが必要になったり、税金の支払いが複雑になったりと事務仕事が爆発的に煩雑になるそうだ。昔はそれをやってたハズなんだけどね。
私は残留支持。
だって、これ以上円高になったらマジで困るんだわ~。

Dlf

(敬称略 2016年6月10日~12日 イギリス・ドニントン、DOWNLOAD FESTIVALにて撮影。※写真提供:Joel Manan)

2016年6月21日 (火)

【ASTORIA号外】三宅庸介×ichiro=ASTORIA

ク~、こんなことってあるんだね~。
チョット前まで面識のなかったスゴ腕ギタリストが邂逅し、話は急転直下、その一か月後には共演を果たしてしまうという…。
そのギタリストとは、三宅庸介。
共演の機会となる場所は、三宅さんのStrange,Beautiful and Loudがシリーズで展開しているMarshall Blogでもおなじみの『Sound Experience』。
明日で19回目。

10共演の相手とはichiro。

20長いキャリアを持つふたりだが、これまでお互いに行き会ったことがなかったのだそうだ。
それが約ひと月前、大阪のあるイベントで一緒になり、「ヤアヤア、はじめまして。いつもMarshall Blogでお見かけしてます!(←と言ったかどうかは知らない)」となり、「いつか一緒に演りたいね!」となり、明日の『Sound Experience 19』になってしまったのだ。
ヘヴィなロック出身の三宅さんとブルース出身のichiroちゃん、全然噛みあわないような感じもするが、実はそうでもない。共通項がいくつかあるのだ。
まずは、ふたりともJimi Hendrixを心から崇拝しているということ。

50そして、やたらとギターの音質にやかましいこと。
その二人の間にMarshallがある。
ichiroちゃんは自分のライブではよくビンテージの1987ヘッドを改造した自作コンボを愛用しているし、長渕さんのサポートの時のようにコンテンポラリーな音楽を演奏する時はJVMを使っている。
三宅さんは皆さんご存知の通り、東京ではJVM210H、関西ではJCM2000 DSL100だ。
でも、今回の二人のMarshallは違うっぺ!
あイカン、今、並行して山形の人とメールしてたらうつっちまっだべ。
今回、ふたりはASTORIAで共演を果たすのだ!
楽しみだべ~。

Ast

ichiroちゃんは先月、Sara Recterという女性シンガーのサポートでASTORIA CLASSICを使ってすさまじくいい音を出してくれた。(このレポートはまた別途掲載の予定)

30vそして、三宅さんは前回のSound ExperienceでASTORIA全機種のデモンストレーションをしてくれて、やはりCLASSICで極上のトーンを作り、あまりにも美しい「Little Wing」を演奏して見せてくれた。

40v さて、今回はどうなるか…。
どちらがどのASTORIAを使うのか…?わたしのところには一台ずつしかないでね~。

ichiroちゃんはやはりクリーンが身上のCLASSICか…。

60三宅さんは前回、2チャンネルのDUALに対し、期待をはるかに上回る評価を下していたし…。

80

イヤイヤ、わからんよ!ichiroちゃんはCUSTOMのオーバードライブ・サウンドにシビれていたし、三宅さんだってこの手のサウンドが大スキだ。


ああ、取り合いでケンカにならなければ良いのだが…。
イヤ、昔、マジでそういうのがあったんよ。
相手がキッズ・ミュージシャンでね、Marshallの取り合いになって、アメリカのいい大人がその子を泣かしちゃったんだよ。
ま、三宅さんもichiroちゃんも簡単に泣くようなタマじゃないから安心か。
泣いているのは彼らのギターだね…ナンチャッテ!

70さて、見所はまだある!
征史さんの破天荒なベースをMarshall 1992 SUPER BASSの音で聴くよろこび。

90v金光さんが遠慮なく叩き出す強烈なビートをNATALで聴く愉しみ。

100v どれもこれも見逃せない!
興奮しちゃって、今晩眠れるかな?(ホントは布団に入ればコテンです)

Strange,Beautiful and Loud、『Sound Experience 19』は明日の開催!

6月22日(水) 三軒茶屋グレープフルーツムーン
開場 19:00/開演 20:00

110 ASTORIA号外でした~!

MAGIC OF LIFE~Don't Stop Music fes. TOCHIGI 2016

さて『Don't Stop Music fes. TOCHIGI 2016』レポートの<後編>。
今日のレポートは、フェスティバルが開催された栃木市の紹介から入る。
昨日はこの日のことを「最高の一日となった」と記したが、フェスティバルの楽しさに加え、初めて訪れたこの栃木の街の魅力にスッカリ魅了されてしまったのだ。
お目当てのグッドモーニングアメリカとMAGIC OF LIFEの出番が夕方だったので、それまでの間、タップリと街を散策することができた。
東京から2時間弱。昼前に現地に着いて、まず「旧市庁舎別館」という旧跡のとなりの駐車場に車を入れる。
無料…すでにこの時点で感動。

10_2コレがその旧市庁舎別館。
大正10年だから1921年の建造。
Jim Marshallの2つ年上。関東大震災の2年前。
栃木県庁は、明治17年に宇都宮に移る前までは栃木市に所在していた。その場所がココだった。
この建物は国の登録有形文化財に指定されている。

20vちょうど『映蔵』と呼ばれているイベントが開催されていた。
コレは今年で9回を数える『栃木・蔵の街かと映画祭』という市の観光振興課が主催する映画のイベントで、「蔵の街」の特長を活かし、色々なところで古今東西、様々な映画が上映されていた。

30_2古い建物が好きな私としては中に入らずにはいられない。
中では静かに男女のデュオが「When I'm Sixty Four」を日本語で歌っていていい感じ。

40_2手作りのグッズがズラリと並ぶ。

50_2

60_2

70天井が高く、ユッタリとした作り。昔の建造物はいろんな意味で本当に優雅だ。
私は東京の生まれだが、小学校2年生まで校舎はこんな感じだった。

80_2気になったのはコレ。
コレも鴨居っていうのかな?天井間際の仕切りについている切れ込みの入った駒。
ほぼ全部、3つずつ組になって取り付けられている。飾りなのかな?
現地の人に尋ねてみたがわからなかった。

90_2巴波川と書いて「うずまがわ」と読む。

100_2この日は5月8日であったが、まだ鯉のぼりの飾り付けが残っていた。
江戸時代にはこの巴波川を利用した舟運で江戸との交易が盛んに行われていたという。
1617年に徳川家康が日光山に改葬され、朝廷からの勅使が日光東照宮に毎年参上することになった。
その勅使が通った道を「日光例幣使街道(にっこう れいへいしかいどう)」という。
栃木はこの街道の宿場町となり、多くの人やモノが集まって大いに栄えた。
江戸からは日光参りの荷物や塩が、栃木からは木材や農産物がこの巴波川によって運ばれたのだ。
この江戸との交易によって栃木には豪商が多く生まれ、巴波川沿いにたくさんの蔵が作られた。
言わずもがなだが、「蔵がある」ということは、そこに「富がある」ということだ。この街のかつての繁栄ぶりが窺い知れよう。

110その巴波川沿いにある蔵。
ココが今では「横山郷土館」という資料館になっていて、早速入ってみた。
横山定助は元々水戸藩士だったが、武家を嫌い、商人を志し、農産物であった麻を主力にした荒物屋で身を興した。
後に金融業にまで進出して大きな財を成した。
建物の向かって右半分が麻問屋、左半分が銀行になっていた。

120麻問屋の蔵の中。
この梁!

130_2蔵に展示されている古いお雛さま。
江戸時代にこんな立派なもの持っていたなんて生半可なリッチではなかったであろう。

140ここは左半分の銀行エリア。
横山定助の個人銀行は後に「栃木共立銀行」に発展した。
ドデカイ金庫が備え付けてあった。ちなみに金庫のダイヤルは「いろは」だ。
その金庫は、横山家三代目の横山庫造(くらぞう)が、金庫の暗証番号を誰にも伝えずに死んだため誰も開けることが出来ずそのまま放置してあった。
金庫自体も立派なモノで、1,000万円以上の価値があるとされていたが、70年以上も経過し、サビの度合いも進んでいたこともあり、金庫の扉を開けることは相当困難であると言われていた。
それを香川の天才鍵師なる者がテレビの企画で見事に開帳したのだそうだ。
栃木共立銀行は大正3年の創設時に既に3億3000万円の資産を保有していたとされており、金庫の中身に注目が集まった。
ところが、出てきたのは領収証や地図やハンコといった銀行で実際に使用していたモノばかりで、現金は当時の92円だけだった。ジャンジャン!
使用してあると貨幣そのものは骨董として価値が上がらないため、92年はほぼ92円。
結果、金庫自体の方がはるかに価値があった…という結果に終わった。
栃木、おもしれ~!

150_2これはその中庭。立派!

160_3離れの洋館。
コレも大正時代の建造物で、戦時中には有名な歌舞伎役者がここへ疎開していたとか…。

170蔵の中には多くの民具が展示されていておもしろい。
なんじゃコレ?どうやって使うんだ?というものも結構見かけたが目を引いたのはコレ。

180v_3ドイツのElectroacustic GmbHのステレオ。
Electroacusticは今のELAC。ゼンゼン知らないんだけど、そのようだ。
この会社は1926年の創業で、始めは軍需でソナー探知機なんかを作っていたが、終戦と同時に民間向け製品のメーカーに転身し、ミシンやカー用品を作っていたが、1948年にオーディオ分野に進出しレコード・プレイヤーを発売した。
ターンテーブルに乗っているSP盤は、大正期の「日東蓄音機」傘下の関西最大のレコード会社「ニットーレコード」のもの。当時は東京の「日畜」と売り上げを大いに争ったそうだ。
「日畜」とは後の日本コロムビアだ。

190_2テレビがなかった時代、蓄音機はとても高価なもので、これらがすべて横山家のものであったとするなら、やはり大富豪だったということが言える。
昔の人はコレで何を聴いていたかというと、もちろん音楽もそうだが、浪曲、義太夫、浄瑠璃、落語といったモノの音源を楽しむ機会が多かったようだ。

200_2街をブラつく。

210_2戦時中、栃木市は空襲を受けなかったために、いいように昔の建物が残っている。
この家なんか、薄い戸一枚ですぐに完全プライベートな居住空間だからね。
日曜日の午後だったので、近所の人達が集まってイッパイやっていたのか、モノスゴイ騒ぎが中から聞こえて来た。外に筒抜け。

220JR栃木駅に通じる「蔵の街大通り」。ココが何しろ素敵!

230日産化学の販売代理店。
ステキじゃない?この看板の色合い!
副業で漬物屋を営んでいる。
日産化学は富山の速星(はやほし)というところに工場があってね…。
昔私がいた会社で、日本貨物鉄道(当時はまだ日本国有鉄道だった)と北陸本線の鉄道輸送に関する会議があると、よく一緒になった。
私が務めていた会社は、セメントの鉄道輸送への依存度が高く、新潟の工場から「越中大門」、「根上(ねあがり:野球の松井の地元ね)」、「飛騨古川」へ向けて発される貨物量はすこぶる多く、北陸本線を管理する金沢鉄道鉄道管理局内ではダントツの大クライアントだった。コレ、すなわち「時代遅れ」ということなんだけどね。
そのため、私はまだ弱冠22歳だったが会議ではVIP待遇だった。
時代は80年代中盤のバブルの最初期で、山中温泉だか片山津温泉で開催される会議は、終了後、当然無礼講のドンチャン騒ぎになった。
宴会場で差しつ差されつした後は、温泉場のスナックを何軒も回った。
私は親類にサラリーマンがまったくいない環境で育ったせいもあって、そういうのがすごく苦手で、とても辛かったナ。
カラオケもゴルフも大キライだった。一般サラリーマンがよろこぶ種目がことごとく受け容れられなかった。悲劇だよね~、そんなヤツが「日本のサラリーマン」やると。
どんな美酒よりも、名門ゴルフコースよりも、早く下宿へ帰ってギターを弾いたり、ジャズを聴いたり、本を読んだりする方が楽しかった。
でもずいぶんガマンした。ま、何と言っても一番ガマンしてくれて、今もして頂いてるのは家内なんだけどね。
ダメなんだよ、アタシャ、ワガママで。
何が言いたかったのかと言うと…30年チョット前はこのMarshallオジさんもそんなことをしていたのだよ。いきなりMarshallやらNATALなんかじゃないのね…ということ。

250_2ココは甘味処。

260_2着物屋さん。

270_2コレはレストランと『映蔵』の事務所。

280_2観光協会の出店。
290_2
ココも素敵だった。
中に入ると…
380v
見て!この梁!
白川郷でもあるまいし、やたらと作りが頑丈なのだ。
それだけ階上に蓄財していたということだ。

300_2もうこんな木は採れないって。

310家具もスゴイ重厚。
この階段の弾き出しは今も使われている。もちろん階段としても。
従業員の方々は実際にこの階段を使って二階に上がるそうだ。

320外装にかなり手を加えている。
この店の方にお聞きしたのだが、栃木市はこれらの蔵や古い建造物を街の重要な観光資源として活用すべく、こうして徹底的に保存・補強工事を推進しているそうだ。
やっぱり金かけなきゃダメなんだよね。

330観光協会の出店の裏の蔵。
ここも資料館になっている。
お昼は地元の方ご推薦により、この裏の「太郎庵」という日本そば屋でそばとミニかき揚げ天丼のセットを頂く。
かき揚げ丼は普通だったけど、そばはバッチリ!メッチャおいしかった!

340ここも資料館。
何せ見たことないような建物でどこも面白い。

350昔のモノってのは何でもホントによくできてるよね。

360洋館だって雰囲気バツグン。

370vまるで時代劇のセットみたいでしょ?

390こんなの見たことある?

400「善野屋土蔵」、通称「おたすけ蔵」というのだそうだ。
江戸時代、米や大名への質商で財を成した豪商の善野さんが、困窮する人たちに米や金を供出したそうだ。
また、失業者対策としてこの蔵を作らせたという。
ヨーロッパでいうところのNobless Obligeというヤツ。「富める者が不幸なものを助けるのは社会的道義である」と説く。ごく一部を除いて、今の日本には消滅してしまった人間らしい思想。

410蔵は1804~1840年の間に建造されていて、今は栃木市ゆかりの作家の作品を展示する美術館になっている。

420これは喫茶店。

440栃木市は蔵の他に錦鯉も売りものにしている。
いつか、イギリスの地方に住む友人の家で開かれたホームパーティに参加した時、集まっていた近所の人達から「鯉」のことを訊かれて困ったことがあった。
「コーイ、コーイ」と盛んに言うんで、何かと思ったら「Carp」だって。映画だかドラマだか『将軍』で知ったんだって。「Yoko Shimada」なんて名前も出ていた。
さすがの私も「鯉」のことまでは知らんよ。知っているのは「carp」という名詞は単複同形ということぐらい?
この「錦鯉」を世界的に有名にしたのは田中角栄なんだってね。
何かの国際会議の時に決まってもいないので鯉を勝手に「国魚」って紹介しちゃったんだってよ。

450「山本有三ふるさと記念館」。
『路傍の石』の山本有三はここの出身なのだそうだ。

460コレは普通のウチ。
でも素敵。

470この飲み屋も市が指定する建造物になっている。
下はお世辞にもきれいとは言えないけど、2階が蔵の作りになっていてなかなかに味わい深い。

480カッコいい床屋!
「銀巴里」とは銀座にあったシャンソン喫茶と同じ名前。
1963年に録音され、『銀巴里セッション』としてThree Blind Miceからリリースされた、高柳昌行、中牟礼貞則(お二方とも香津美さんのお師匠さんね)、菊池雅章、山下洋輔、日野皓正等による音源は有名。
ただ、「GINPARI」じゃなくて「GIMPARI」だろうナァ。
私の研究によると、日本語をローマ字表記する時、唇をくっつける音の直前の「ん」の発音は「m」で表記する…としている。
わかりやすい例として、「新日本橋駅」。「Shin-Nihombashi」と、日本語では同じ「ん」でもローマ字表記では「n」と「m」を使い分ける。
あ、コレは私がそう思っているだけで、勝手なオリジナル・ルールですから。

490「下野新聞社」だそう。
どの建物も黒っぽくしたのは何か理由があるのだろうか?
夏、暑くてしょうがなかったと思うのだが…。

500見て!こんな洋館も。病院だって。

510ここから先は、栃木駅前の蔵の街大通りから離れた「重要伝統的建造物保存地区」というエリア。

520ココは丸っきり普通の住宅街で、「蔵の街大通り」に並んでいるような大きな蔵のような建物はないが、よく見て歩くとおもしろい。

530

540ガラッと戸を開けて清兵衛や丑寅の親分が出てきそうじゃない?あ、映画『用心棒』の話しね。

550コレは「岡田記念館」という500年以上続く旧家で、資料館になっている。
岡田家の当主である今の嘉右衛門さんは26代目だって!
元は武士だったが、帰農して慶長年間に栃木に移住して、荒地を開墾し、地域発展のために尽力したそうだ。
以後この家の当主は嘉右衛門を襲名していて、この場所、すなわち「嘉右衛門町」という地名にもなっとる。

1_113おお!標識もリアル嘉右衛門!
電話だって一番だもんね。

560嘉右ヱ門町一番地!
皇居みたいじゃん?
この記念館、入りたかったんだけど800円も取るんだよ。パスさせて頂きました。ロンドン塔じゃないんだから。500円だったら入った。

570v

向いの肥料問屋の壁。
そういえば東京ではこういう板壁をまったく見なくなったね。

580ココも肥料問屋。そこらじゅうに点在する肥料屋さん。いかに農業が盛んで肥料が重要だったかということね。
石灰窒素、硫安、尿素、リン酸、カリウム…なつかしいナァ。
私は一切関わったことがないけど、さっきの昔勤めていた会社は石灰化学からスタートしていて、肥料が有力製品のひとつだった。
肥料部門の人たちは何やら特殊な営業をしていたナァ。何しろ「酒豪」でなければとても営業なんぞ務まらない、というような話を聞いたことがある。
そういえば、その肥料部門が開発した製品で、生ゴミを肥料に変える薬っていうのがあって、長野にいた時、その商品がローカルのテレビ番組で紹介されることになった。
SBC放送だから「信越放送」だね。
番組の名前は忘れてしまったが、「夕焼けワイド」みたいな比較的視聴率の高い帯番組だった。
で、何だか知らないけど、業務上はゼンゼン関係ない私のところにその仕事が回されてきた。
要するにその番組に出て、生放送でその商品を説明しろというワケ。
支店長が言うには、「キミが一番おしゃべりだからな。それにキミ、バンドやってんだろう?それじゃキミしかいないじゃないか!」ということだった。バンドは関係ないでしょ!
確かにその頃、私は長野市で一番大きなパブで毎週末ハコバンをやらせて頂いていたし、ま、正直そういう仕事はキライじゃないので引き受けた。
引き受けたのはいいけど、台本が気に食わないってんで、その商品についてにわか勉強をして、台本をあらかた全部書き換えて、一晩で覚えた。大したボリュームじゃないけどね。
商品はなんつったけかな?「ナントカ太郎」だったはずだ。
で、この番組、リハーサルも何にもなしで、本当にブッツケなワケ。
キューが出されると「ハイ。みなさんこんにちは!今日は『ナントカ太郎』のご紹介です!まずこのキャップに『ナントカ太郎』を適量入れまして~」なんて演ったのよ。
もちろん結果はパーフェクト。
あの時の経験が今のMarshallのイベントにつながっているのサ!ウソこけ!

590変でしょ、コレ。
古い建物を壊す時に記念に一部を保存してあるのかと思ったけどどうも違うようだ。
ただのマンホールの飾りだな、コリャ。

600信号も至ってシンプル!
黄色と赤がひと球ずつ。

610天明年間(1781~1789年)に創業した「油伝味噌」。
さっきの金沢鉄道管理局の話しね、その時は富山に下宿していたんだけど、そこの家は特に旧家というワケでもなかったんだけど、ミソも醤油も自分のウチでチャンと大豆から作っていてね、私はそのニオイが苦手だった。
下宿人たちに出す料理はマルコメとかキッコーマンだったようだけど。

620そして、戻ってきました。
結構歩いたけどアッという間だった。
メッチャおもしろかった。おいしかったし!
…というワケで、昨日レポートしたグッドモーニングアメリカの出番に間に合うように「栃フェス」の会場に移動した。

630グドモの後、トリで登場したのが「栃フェス」の主役MAGIC OF LIFE。
昨年11月にリリースしたシングル、「風花ノ雫」でスタート。
首を長くして待っていたファンは大よろこび!

640_2高津戸信幸

650v山下拓実

660v渡辺雄司

670v岡田翔太朗

680v続けて「ジェットモンスター」。
MAGIC OF LIFEは栃木のバンドだ。
栃木市のふるさと大使に就任している。
Marshall Blogでは山口の田川ヒロアキに続いて二人目のふるさと大使。
高津戸さんは宇都宮の出身。栃木に何か恩返しがしたいと思い立ち、もっともフェスティバルの開催に積極的だった栃木市を「Don't Stop Music fes. (栃フェス)」の舞台に定めたそうだ

690そんな心のこもったイベントがこの栃フェスなのだ。
「楽しかったね~!栃フェス、愛があるよね~!熊本募金にご協力ありがとうございます。日本赤十字を通して必ず届けます!
何が起こるかわからない世の中。もっとちゃんと勉強して、自分たちにできることをみんなに届けられるようにしたい」と挨拶。

700vMCの後は続けて「DOUBLE」と「呼吸」。
第2回目の栃フェスはグドモとMAGICのNATALのワンツー・フィニッシュとなった!
やっぱドラムの音がいいとキモチいいね!

710vテレビ他、地元のマスコミがワンサカやって来てプレスピットは大混雑!
「栃フェス」への注目度の高さがうかがえる。

720出番を終えたグドモの幸一ちゃんもステージそでから応援!

730vそして、「弱虫な炎」。
人気の5曲を演奏した。

740翔太朗くんの叩き出すNATALメイプルの歯切れの良い音でバンドは猛チャージ!
この人のダイナミックにしてこざっぱりしたドラミングは大きな快感だ。

760v
トリの出演ということでアンコールを1曲。「箒星の余韻」だ。
こうして全6曲を演奏して出番を締めくくった。

750MAGIC OF LIFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

770最後はお客さんと記念撮影。

780写ってるかな~?

790

800

810

820

830最後!
高津戸さんからひとことお礼の挨拶があって第2回目の「栃フェス」は幕を降ろした。
蔵の街の見学と絡めて、次回の「栃フェス」に是非ご参加くだされ!

840<オマケ>
帰り道、「石焼らーめん」という看板が気になって店に入ってみた。

845どうなっているのかと思ったら、石焼ピビンバの要領でチンチンに熱くしたドンブリに麺と具が入って出されてくる。

846_2_2 そこへ店員さんがスープを注いでくれるワケ。
当然、ドンブリの中はジョワ~っと瞬時にしてグツグツに煮え上がる。
♪あったかいんだから~。
この店ではこの工程を「噴火」と呼んでいる。家内は「爆発」とか言っていたが…でも、ホントにそんな感じ。
で、ひとしきり噴火が収まったところで激アツのラーメンを頂くという趣向。
私はアツいものが大スキなので、取り皿など使わずそのままハヒハヒ言いながら直接麺を口に入れてやるのだ。ワイルドだろぉ~。
何かドンブリの下に仕掛けでもあるのか、最後の最後までグツグツ煮立ってるんだよね。
このラーメン、とても夏場は食えんだろうから休業にしているのか?と店員さんに尋ねてみると、そうでもないらしく、夏は夏でそれなり荒行を体験しに多くのお客さんが訪れるそうである。
全国9店舗。
東京エリアは平塚に1店舗営業しているそうだ。
当然、後でノドが渇きますな。

847 帰りは羽生のPAでひと休み…と思ったらもう全部閉まってやんの。
ま、こんな光景も風情があっていいか…。

850何しろ充実した楽しい一日だった。
どうもありがとう、MAGIC OF LIFE!

860Don't Dtop Music fes.(栃フェス)の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

8701965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年5月8日 栃木市総合体育館にて撮影)

2016年6月20日 (月)

Don't Stop Music fes. TOCHIGI 2016のグッドモーニングアメリカ

はじめて来た!
下野の国、栃木市。
MAGIC OF LIFEが主催する『Don't Stop Music』というフェスティバルが開催され、お邪魔してきた。
イヤ~、コレが実に楽しくてさ~。
ウチから片道約100km、日帰りだったけどガッチリ観光もできて最高の一日になった!

10フェスティバルの会場になったのは栃木市総合体育館。
これなら天候の心配も無用。
写真右側のピンクの長っぽそいのはショウガ。
「岩下の新生姜」でおなじみの岩下産業株式会社は栃木市に本社を構えていて、このフェスティバルのスポンサーのひとつなのだ。

20「栃フェス開催!栃木に熱い感動を再び!」とあるように今回は2回目の開催となった。

40場内はいい感じの盛り上がりよう。これはもうフェスティバルも後半のようす。

30

若い人が多いね。
そう、出演者は若いバンドさんばかりだ。
私は今日も元気に最年長~!

50ステージにはMarshall、NATAL、EDEN。
Marshall Blogのお目当てはまずグッドモーニングアメリカ!

60もちろん栃木に来たってたなしんのオープニング儀式は必須。
今回は黄色い装束に身を固めて客席から登場した。
この黄色何だかわかる?
「レモン牛乳」だって。

Lemon500ml_2

このレモン牛乳、私は飲んだことはないのだが、栃木県民に愛飲され続けている乳製品で、正式名を「関東・栃木レモン」というそうだ。
何だか「秘密のケンミンショー」みたいになってきたな…。
レモン牛乳は戦後まもなく誕生し、宇都宮市の老舗製乳メーカーだった「関東牛乳」が「関東レモン牛乳」という名前で発売していた。まだ甘いものが貴重な時代で、特別な日にしか給食などに出されないゼイタク品だったらしい。
そんな人気のレモン牛乳は関東牛乳の廃業とともに平成16年、姿を消してしまった。
ナンてこった!
県民が愛する味がこの世から消えてしまうのはあまりにも寂しいということで「栃木乳業」という別の会社が製造法を受け継ぎ、めでたく復活を遂げたそうだ。

80いつも通り「グッドモーニングアメリカはじめます!」の掛け声で演奏はスタート!
グドモは今年初めての参加。

90金廣真吾

100渡邊 幸一

110x幸一ちゃんは今日もMarshall JVM210H。

120vたなしん

130アンプは愛用のEDEN WT-800とD410XSTだ。

130vそして、ペギ。

140vこちらも愛用のNATALブビンガ。
10"、12"、16"、22"のコンフィギュレーション。

150今回は珍しく「コピペ」でスタート。

160_2圧倒的なドライブ感が気持ちいい!

170v出番はトリひとつ前…「千両役者登場!」の堂々たる存在感だ!

190

2曲目は「拝啓、ツラツストラ」。

180v「♪あ~あ~あ~あ~」の大合唱!やっぱり盛り上がる!

200時間が25分と短いので、とにかく詰め込んでしまえ!
お客さんもそれを知ってのことか、ノリの鋭さが違った。

205矢継ぎ早にもう1曲演奏し、MC。
そして、火に油を注ぐようにして「キャッチアンドリリース」を持ってきた!

1_img_0185 PAのやぐらに乗り移る幸一ちゃん!ノッてるぞ~!

240v観客は大興奮!

250締めくくりは「未来へのスパイラル」。

210

いつものこととはいえ、この曲の大合唱もスゴかった!
230v
アッという間!
人気の5曲で持ち時間を終了した。

260終演後、楽器を片付けるよりファン・サービスが優先のたなちゃん。

270疲れなどまったく見せず、ファンが差し出すグッズにひとりひとりサインする。

280さすが、たなちゃん、ファン層広し!
ちなみに今日は「レモン牛乳」の姿で登場したたなちゃんだったが、ここ栃木市は「じゃがいも入り焼きそば」というメニューも名物だそうだ。
そういえば楽屋のテーブルに乗ってた。
戦時中、食糧難の時にボリュームを増やすために焼きそばにじゃがいもを加えたのが始まりだそうだ。

290フェスやらイベントやらで大忙し!
進めグッドモーニングアメリカ!

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

300つづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年5月8日 栃木市総合体育館にて撮影)

2016年6月17日 (金)

Kelly SIMONZ's BLIND FAITH~ARE YOU READY TO RIDE 2016 <後編>

さて、5月に開催された『Kelly SIMONZ's BLIND FAITH~ARE YOU READY TO RIDE 2016』 のレポートの<後編>。

1_img_0033バラードの「Stay in my Heart」でシットリやった後、ドカンといくかと思いきや、もうひとシットリ。

10v_boe「自慢したくてしょうがない!」というギターを下げて弾き倒すのは「The End of the Beginning」。

20_2「♪やさしすぎたのあなた」とテレサ・テンの歌声が頭をよぎる名旋律。
私はこの曲に猛烈に昭和歌謡に憧憬する。
アータね~、「昭和歌謡」ってのは極上の代物だよ。
才気あふれる作家たちが作った曲を、シッカリ音楽を勉強した編曲家がアレンジを施し、百戦錬磨のスタジオ・ミュージシャンが演奏していたんだから。
今のテレビの歌番組でかかる曲と比べれれば、そのクォリティやステイタスの差は一聴歴然だ。
日本の今の若い人が歌謡曲を通過できなかったのは「文化的災難」だと思っている。
ま、私なりの解釈で恐縮だが、結果的にその世界をギター的に再現しているKellyさんのセンスとアイデアが好き。

30_amバラードでも的確なプレイでKellyさんの心情を表現するリズム隊のふたり。
KAZ

40v_2Yosuke Yamada

50そして満を持して大爆発!
「Aregro Maestoso」だ。
Kellyさんのギターは笑っちゃうほどの弾きまくりだが、コレも「Opus#1」や「Rondo KSV007」同様、スペクタクルなバンド・エクスプレッションを楽しもう!
70_2
「Aregro」は「急速に」、「Maestoso」は「堂々と」という意味。
よって「Aregro Maestoso」で「ヤケクソにブッちぎりまくりやがれ!」という意味…なワケないけど、実際はそういうことになってる!
ところで、「Maestro(マエストロ)」という言葉は「巨匠」みたいな意味だが、指揮者や作曲家に用いられるのが普通。現在では特定して指揮者を呼ぶ場合が多いようだ。
フルトヴェングラー、ベーム、トスカニーニ、ワルター、カラヤン、クライバー、ムンシュ、ショルティ、クナッパーブッシュ、ジュリー二、ハイティンク、マゼール、アバド、メータ…挙げだしたらキリがないが、こういう人達は名前よりも「マエストロ…」と呼ばれる人達。
これでも私は結構クラシック聴いてんだよ。
さて一方、モノスゴイ演奏家には「名手」という意味の別の専門の表現があって、「Virtuoso」という言葉を用いる。
コレ、クラシックの人は「ヴィルトーゾ」と読むが、ジャズでは「ヴァーチュオーゾ」としているようだ。「ヴァーチュオーゾ」は英語読みで、「オ」にアクセントが来る。
ハイその通り、Joe Passよく聴きました。

60v_2Kellyさんのステージでは必ず登場するナイロン・コーナー!
よくもこれだけテンションが異なる楽器に持ち変えて即座に弾きまくれるものだ。

80元はエレクトリックのハード仕様の「Tales of the Viking」をアコースティックに大幅アレンジ。
コレ、「Vikng」ってのはYngwieのこと?
彼、しょっちゅう「'coz I'm a viking」って言うよ。

90vそして、YAMA-Bがジョイン。

200vこの辺りから後半。
Are you ready to ride????!!!!

205_2最近作から「Nobody is the Same」。
このリフ!「これからブッ飛ばすぞ」感満点!

210_nis中間部のキメが黄金時代のハード・ロックの雰囲気を漂わせていて大変よろしい。
285v
CDではすごくいいカウンター・メロディが付いているんだよね。
曲調に合わせたソロ。このサジ加減がニクイ!

220v「Revelation」は前作『Blind Faith』から。

230_revなるほど、「liberate」と「revelation」で頭韻を踏ませているのね。
こういうタイプの曲の歌詞を書くのはホント難しいと思うよね。

240これまたKellyさんのショウケース的ソロ。見ていて大安心!

250vすさまじいハイ・トーンでメタルの真髄を暴露するYAMA-Bさん!
よく血管切れないな~。

255v伝統のMarshallトーンはKellyミュージックを絶対に裏切ることはない。

250_2MCの後、YAMA-Bさんが声高らかに曲名をコールする。

260_nyt人気曲「Now Your Turn」だ!

270v必ず毎回演奏するということもあるのだろうが、歌ものの中でもっともKellyフィールが強い曲。

274恐らくサビのメロディがそうさせるのであろう。
普段、時々口ずさんじゃうんだよね。

275v人気曲だけあって、ココにきて客席の盛り上がり度がさらにアップする。

320_nwo
一段と盛り上がったところでYosukeさんのドラム・ソロ。

290vバッキング・トラックとの共演。
ドラマーはみんなコレやりたいんだね~。

310v
ショウも後半だっていうのに少しも疲れを見せることなくパワフルに叩き切り、スティック投げもバッチリ決めた!

300vつづけて『Blind Faith』のオープナー。「N.W.O」。
お召し換えしたKellyさん、気分も新たに猛シュレッド!

330v再びステージは3人となり、会場は「Stay with me Forever」のKellyさんの歌声に満たされる。

340_swmfコンパクトなソロだがKellyさんが言いたいことはすべて語られた。

350v8分音符15拍分の「♪Stay」は圧巻!
ロマンチックなムードで本編の幕は降ろされた。

360アンコールは、まるで時間をさかのぼるようにしてアルバム『AT THE GATES~』の冒頭に戻る。

370「The Journey to the Gates」から「At the Gates of the New World」へ!
前回のコンサートとは逆の構成!ニクイぞSIMONZ!

380vそして、2回目のアンコールで「Destisy」を演奏して11回目のキネマ倶楽部のステージを締めくくった!

390Marshallをお伴に全国各地をセミナーで奔走するKellyさん。
アノ手、コノ手で前進し続ける。
「おやすみなサイモン」なんてやってるけど、その忙しくしていらっしゃる姿を目にすると本当にいつ寝ているんだ?なんて首をかしげたくもなる。身体もデカいし、丈夫な人だ。
とにかく!丈夫じゃなきゃナニもできない。
で、直近にチョット毛色の変わった催しがあるので要注目だ。
ひとつは今日使用したギターがらみのクリニック。
6月25日(土) 開場/13:30 開演/14:00。 場所は御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペース。

もうひとつは、Kellyさん自作自演の『Kelly SIMONZ "46th Birthday Concert"~やりたいことをやるだけさ~』。
日程と会場は7月1日(金)が高田馬場音楽室DX、7月8日(金)が大阪フラミンゴ・ジ・アルーシャ

400Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

410(一部敬称略 2016年5月4日 東京キネマ倶楽部にて撮影 ※東京キネマ倶楽部はMarshallの壁が設置できる英Marshall公認のオフィシャル・ライブハウスです。詳しくはコチラ

2016年6月16日 (木)

Kelly SIMONZ's BLIND FAITH~ARE YOU READY TO RIDE 2016 <前編>

え~、そんな前だったけ?
トモ藤田さんとの『Guitar Academy』KAMIJOさんやBe Choirとの『もしクワ』があったせいか、それほど久々感がなかったKelly SIMONZの東京キネマ倶楽部。
しかし、BLIND FAITH単位で考えると、前回にステージに上がったのはアルバム『AT THE GATES OF THE NEW WORLD』の発売ライブ以来のことで、あれから早10か月が経過していた!
今回のコンサートは『ARE YOU READY TO RIDE 2016~Tokyo Kinema Club -The 11th-』と冠されたゲストなしのストレートな構成。
ファンにとっては濃いことこの上ない最高のKelly SIMONZショウになったハズだ。

冒頭サブステージから「Prologue」で登場したKellyさん。

10Kelly SIMONZ

30v付属Marshallウォール。
80
KAZ

40vEDEN WT-800とD410XSTを使用。

110v

そして、Yosuke Yamada。

50v オープニングは最近作『AT THE GATES OF THE NEW WORLD』から「Bound for Glory」。

20
サポート・ボーカルのYAMA-B。
今回は最初からステージに立った。

60vBLIND FAITH感満載のスピード・チューン!
激情の一夜にふさわしいオープニングだ!

70中間のバロック・パートを経てKellyさん爆発!

80v2曲目は雰囲気をガラリと変えて「In the Name of love」。

90_bfgこういうメジャーのメタル・ナンバーって好き。

110_inl
しかし、曲は長→短→長とコロコロと姿を変えていく。
120v

その先にはKellyさんのソロ。

100vソロ中、メジャーになったところの開放弦を使ったパートがおもしろい!

1_img_0124 続けて「Toki-No-Kakera」。

140_tokiタイトルから類するに…恋に破れた女性が、忘れることのできない恋人との幸せシアワセだった時間を胸中に北の地を目指すシーンをテーマにした感傷的で静かなバラードのような印象を受ける。

130v

バカ言っちゃイケない!
こちとらKellyよ、SIMONZよ。
誰だ、んなこと言ってんのは?!(…私です)
トンデモナイ!
泣く子もダマるへヴィ・チューン!

150v前作『BLIND FAITH』にも収録されていたナンバー。
BLIND FAITHのステージでは必ずと言っていいほど演奏されるKellyスタンダードのひとつだ。

160vイントロからKellyさんのギターが大炸裂。
派手にブチかますディミニッシュがスリリングだ。
こういう音楽にディミニッシュを持ち込んだのは誰なの?やっぱりYngwieってことになるのかしら?
190

Kellyさんの燃焼にジャンジャン油を注ぐリズム隊の2人。

170vバスドラの音が「♪デコデコデン」と聴く者の胸に突き刺さる!

180ここでYAMA-Bさんはお休み。
「今日は少しMCを減らそうと思っているのですが…」とは言ったものの、途中でそんなこと忘れちゃったみたいだけど…。
サングラスをかけて『AT THE GATES』から「I am Your Judgement Day」。

200v_jd個人的好みでは前アルバムのベスト・ソング。要するに70年代ハードロックの香りがタマらないの。

210続けて「Signs of the End of the World」。

220_sign飛ばしまくるkellyさん!
歌にソロにといつもより気迫がこもっているようだ。

230vMCを挟んで今度はバラード、「Still~時空を超えて~」。

240v_stテク全開のインスト曲、ド派手なヘヴィ・チューンと並んでKellyさんらしさを演出するのがメランコリックなバラードだ。

250場面は一転…台風到来。

270v_cfy

ブリティッシュ・ハード・テイスト満載の「King of the Castle」。

260v_koc完璧にイキの合ったプレイでKellyさんに寄りそうKAZさん。大変だナァ。

275この曲はKellyさんの作品の中でもエキゾチックな雰囲気で異色な感じだねェ。
すごくいい!

280矢継ぎ早に必殺の「Opus#1」。


ミニ知識…「Opus」が付く曲。
★Opus One:Tommy Dorseyの超有名なスタンダード曲。フランク・シナトラはかつてトミー・ドーシー楽団の専属歌手だったんですよ。
★Opus Number Zero:穐吉敏子の『Lomg Yellow Road』収録のスリリングな名曲。一時アメリカでは穐吉敏子のオーケストラとFrank Zappaのバンドに在籍したことがあるミュージシャンはオーディション不要、つまりシード、と言われていたらしい。敏子さんの楽団はそれほど超絶技巧を誇ったジャズ・オーケストラだった。
…Kellyさん、すいません、つい…。

290v_opしかし、毎回見惚れちゃうのはKellyさんの手。特に右手。
赤ちゃんのようにプックラしていて可愛い。
それなのにナンダってあんなに早く正確に動くかネェ。
それは練習しているから。
Kellyさんは「あまり練習しなかった」的なことをおっしゃるが、それは絶対違う。あり得ない。
練習を練習と感じていないだけなのだ。
かの渡辺香津美さんがおっしゃっていた…「『天才ギター少年』とよく言われましたが、冗談じゃありません。毎日10時間以上練習していて『天才』はないものだと思いました」と。
その「練習できる」ということこそ「天才」なのよ。

300この曲はKellyさんのテクと同時にバンド・アンサンブルをジックリ味わうべき。

310組んずほぐれつのバンド・エクスプレッションがこの曲を名Opusの仲間入りさせている。
「Opus」というのはストレートには「音楽作品」という意味だが、同時に「芸術作品」という意味も持っている。

320またしてもガラリと場面を展開させて「Stay in my Heart」を熱唱した。

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

330<後編>につづく

(一部敬称略 2016年5月4日 東京キネマ倶楽部にて撮影 ※東京キネマ倶楽部はMarshallの壁が設置できる英Marshall公認のオフィシャル・ライブハウスです。詳しくはコチラ

2016年6月15日 (水)

Mary's Blood~GRAND CROSS TOUR

グランドクロス(Grand Cross)とは何ぞや?
Wikipediaによれば、「西洋占星術におけるグループ・アスペクトの1つで、黄道十二宮上で4つの惑星が十字型に並ぶ配列を指す。占星術上の意味としては、凶座相を意味するとされる。」
何のコッチャ?
とにかく、惑星が十字に4つ並ぶのは不吉なこと…のようだ。
さて、コチラ…勢いよく前列に4つ、後列にひとつ、メタルの金星を配置したステージ。
え、何で「金星」かって?水星でも木星でもいいじゃないかって?
ダメダメ、だって「金星」は英語で「ヴィーナス」でしょ!
Mary's Bloodの『GRAND CROSS TOUR』の千秋楽だ!

103日前に開催した『NAONのYAON 2016』にも出演したMary's Blood。
そのステージではSHOW-YAが所属する事務所に移籍することが正式に発表され、客席から大きな反響を得た。
もはやガール・メタル・バンドの最高峰の仲間入りを果たしたと言っても何ら差し支えのない見事なステージだった。
休日出勤の経産省の連中もさぞかしビックリしたことだったろう。
このあたりのもようは、もちろん後日ユックリとレポートする予定だ。
さて、コチラは渋谷のCLUB QUATTRO。

20スンゲエ久しぶりのQUATTRO。
いつ以来Marshall Blogに出ていないだろう?
その沈黙を破ったのがMary's Bloodでうれしい。
今日はBloody Maryの説明はしません。

30最近作『Bloody Palace』の冒頭の「The Gate of palace」をSEに登場したメンバー。
オープニングは野音でも演奏した「Bite the Bullet」だ!

40EYE

60vSAKI

1_img_0339RIO

80vMARI

90vそして、サポート参加の社-yashiro-。

95v続けて「Crime and Punishment」。

100あたかも「血まみれの宮殿」の重い門扉が開いたかのようなスタート。
前回のツアーでもこうしてオープニングを飾った。

110v3曲目も『Bloody Palace』から「Grayish World」。
目の覚めるような、シャープな正統派ハード・ドライビング・チューン。

120最初のMCでこのツアー企画についての説明があった。
それは後ほど…。
もうひとつ…「ロックがどれだけ素晴らしいかを見せつけるためのツアー」ということなのだ!
実に頼もしい!

130v「Wings」、「Song for You」、「Infinite Love」と続く。
50
見つめ合うふたり…。
「Song for You」のエンディングではサキバウアーもキマった!

415

さっそく…このツアーはスペシャルな先輩たちを迎えて演奏することがテーマになっている。
大阪では相川七瀬、名古屋ではOUTRAGEにご登場頂いたことを報告し、今日は寺田恵子がこの後ステージに上がることが告げられた。
え?もう言っちゃうの?
いいじゃない、いいじゃない、男らしくて!
あ、男じゃなかった…でも、間違いなく草食系男子ロックよりは全然男らしいぞ!

150v_swdさらに野音でも演奏した「Shall We Dance?」。
前回のツアー千秋楽で初めて披露した新曲。

140

そして、『Bloody palace』から「Ready to Go」。
メジャーなメタル・ナンバー。この曲好き。

160「オ~イ、楽しんでるか~?! 寺田だぁ!」とEYEちゃんの予告通り恵子さん登場~!

170v「あこがれの人なんです!」とかなり興奮気味のEYEちゃん!
うれしそ~!しばし、EYEちゃんの興奮トークがあって、恵子さんの曲コール。
恵子さんの「わたしは~?」のコールにお客さんが「あらし~!」とレスポンド!わかってるぅ~!

180おお~、Maryの「嵐」!

190恵子さんとの周波数ピッタリ!

200vん~、sun-goさんばりの正統派ハードロック・ギター・サウンド!
そう、2人ともMarshall。しかも同じモデルなのだ。

210「嵐」ポーズもふたりでシッカリとキメた!

220EYEちゃんの興奮のMCが止まらない!
「まさかウチのイベントに出てくださるなんて!」
「出る、出る~!(客席に向かって)私のこと初めて見る人いる~?決して怒らないから手を上げてごらん~!覚えておくから!」
姐さん節炸裂!
所属事務所が一緒になって、Maryにとってはこれからはホントに「姉さん」だ!

230次はSAKIちゃんのリクエストで「Rolling Planet」。300
SHOW-YAのステージでもあまりかからない曲だという。
そうかな~?よく演っているような気もするけど…それだけ印象の強い曲ということなのだろう。

240vこりゃ盛り上がるにキマってる。
ノラない方がおかしいぐらいの疾走感!

250SAKIちゃんのソロもエキサイティング!

260「こういう若いバンドに入って歌う時は私なりに頑張らなきゃ!と思う訳ですよ。なんか平野レミさんみたいなしゃべり方になっかった!」と恵子さん。
そう、こういうベテランと若手の交流はとてもいいことだ。ロックが生き残るためのひとつの重要な方策のひとつだと思ってる。
ベテランは若手から向こう見ずな活力と感性を吸収し、若手はベテランから経験と知識を盗み取る。その上で自分たちの音楽を作る。
そういう段階に来ているんじゃないかな~?

270「この曲を知らないヤツは出てけ~!」
最後はお待ちかねの「限界LOVERS」。

280_gl「熟女なめんなよ~」の雄叫びもバッチリ!こういう時は「雌叫び」っていうの?

290v誰もがこうなることを想像していただろうが、とにかく絵に書いたような猛烈な盛り上がりだ!

310「アラよっと!」
恵子さんの華麗なジャグリング。サービス満点だ!

320vEYEちゃんも自家薬籠中の曲なのだろう。完璧な歌い回しだった。

330v最後にハグハグ。ホントにうれしそうだね!

340さて、死ぬほど盛り上がったところで終盤に入る。
やっぱり、こういうチャンとした盛り上がり方ってのはいいよね。

350_mnさて、そろそろMarshall Blogの儀式だよ。
いつもとは構成を変えてみた。
そう、ここでMarshallの紹介。

370SAKIちゃんのMarshallはいつものJVM410H。
コレが言いたかった!

380ここからは最後のブロック。
『Countdown to Evolution』と『Bloody Palace』からの曲を織り交ぜてホーム・ストレッチに入った。
余計な話しなんだけど、「Countdown to E」まで打つとどうしても「Ecstasy」とキーを打ちたくなってしまう!
人間が古いもんで…『Countdown to Ecstasy』はSteely Danのセカンド・アルバム。捨て曲皆無の超名盤。
Jeff ’Skunk' Baxterのギター・ソロがあまりにもカッコいい「My Old School」は若い人にも是非聴いてもらいたい。

390v「Sweet Trap」…

400_dead「I'm Dead」…

420

「Bloody Birth Day」…

450

「Promised Land」…と続けて本編を終了。
430

Blimey!全編Bloody lovelyなギター・プレイを聴かせてくれたSAKIちゃん、アッパレ!

410vしかし、何と言っても今日のお妃さまは、憧れの大シンガーとの共演を果たしたEYEちゃんだろう!

460vすぐさま猛烈な呼び戻し(コレは王様風)。
でも、アンコールのコールって何ていうの?「アンコール・コール」?
ちなみに「Encore」はフランス語だからね。

465おそろいのTシャツにお召し換えしての登場。

470『Countdown to Evolution』から「Coronation Day」。
コレは「戴冠の日」という意味だったね。

480お客さんとの一体感も尋常ではなかったな。

500

アンコールのもう1曲は『Bloody Palace』のクローザー「Moebius Loop」。

490vそして、恵子さん再び登場!
会場の空気が引き締まる!

510「今度は恵子さんがウチらの曲を歌ってくれます!」

520v2012年のミニ・アルバム『SCARLET』から「Burning Blaze」。

540パワーみなぎるヘヴィ・チューン。

70v

憧れの大先輩に自分たちの曲を一緒に歌ってもらえるなんてうれしいだろうね!

550「奇跡のような夜でした!」というEYEちゃんの言葉がとても印象的だった。

さて、Mary's Bloodの進撃は続く。
7月日にはNAONのYAON+CLASSIC ROCK JAM PRESENTSとして 『寺田恵子&山本恭司~ふたりのROCK SHOW~』というコンサートに出演。
さらに、その2週間後の17日には『Burning Blood』と銘打ったワンマン・コンサートが控えている。
Marshall Blogでは、次は『NAONのYAON 2016』のレポートでお会いしましょう!

Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

寺田恵子の詳しい情報はコチラ⇒寺田恵子オフィシャルサイト

560(一部敬称略 2016年5月3日 渋谷QUATTROにて撮影)

2016年6月14日 (火)

ロビン・トロワー・インタビュー (オマケつき)

本家のウェブサイトにRobin Trowerのインタビューが掲載されたので訳出しておく。
ま~、Marshall Blogのやることと異なり、何ともサッパリしたインタビューだが、その分オマケを付けておいたのでお楽しみ頂ければうれしく思う。

Rt Marshall(以下「M」):ギターを始めたキッカケは何ですか?また、あなたが最初に影響を受けたミュージシャンは誰でしょう?
Robin Trower(以下「R」):ギターを始める当たってはスコティ・ムーア(訳者註:プレスリーの右腕ギタリスト)に影響を受けたね。
彼は今でもスゴイよ。
M:あなたは長年にわたり色んなマーシャルをお使いになられてきましたが、いつでも戻りたくなるようなお気に入りのモデルはありますか?
R:ここ数年、2種類のモデルを使っているところだよ。100WのVintage Modern(訳者駐:2466のこと)と50Wの1987Xだ。

<Vintage Modern 2466>
2466

<1987X>
5_1987x_front2

M:今はどんな機材を使っているんですか?
R:オープンバックの2x12”と4x12”キャビネット。それを100Wヘッド2台か50Wヘッド2台で鳴らすんだ。
M:あなたは様々なコンサート会場やフェスティバルで演奏をされていますよね。その中でも際立って印象に残っているパフォーマンスはありますか?
R:あるとも。フロリダはセント・ピーターズバーグの「Janus Landing(ママ)」というイベントは特別だったね。(訳者注:現在は「Jannus Live」と名称を変えている。キャパは2,000。発音は「ジャナス」だと思う)大きな屋外の中庭ですごくいい雰囲気なんだ。
M:あなたにとってライブでの楽しみはなんですか?
R:何かスゴイことが起こるチャンスがいつもあることかな?
M:これからギターを始めようとしている人になにかひとつアドバイスするとしたら?
R:私たちは皆、何かに影響を受ける。でも、それをそのままマネしようとしてはダメなんだ。それをやってしまうと自分だけの音楽を育てる余地を失ってしまうからね。

おわり。
え?もう終わり?
そう、だから「サッパリしてる」って言ったでしょ。
Robin Trowerのような大ギタリストが出てきてコレで終わったんじゃMarshall Blogの名がすたる!…ってんで、私なりにRobin Trowerについて少し書き足してみることにした。
バイオグラフィはチョット調べればどこにでも出ているから割愛ね。
それよりも、Robinについては大変に悔やんでいることがあるのだ。
というのは、1977年の1月に来日した時に行かなかったこと。
まだ中学2年の時だったからねェ。
その翌月のAerosmithの初来日公演は武道館に観に行った。
Robinは、東京では中野サンプラザで三回のコンサートを開いた。三回もですゼ!
いい時代だ。
その頃、呼び屋さんは宣伝用の小さなステッカーを作って配っていた。Toddのは保存してあるんだけど、Robinのはどっかに貼ってなくなっちゃった。取っておけばヨカッタ。
下の写真はRitchie Blackmore's Rainbowのコンサート・プログラムから。
そういう意味ではRobinのLynard Skynardも失敗した。行っておけばヨカッタ。
「新春コンサート」ってのがまたイイね。
ちなみにチケットはS席で3,000円だ。

Img_2200_2 私は熱心なRobinのファンではない。
それでも、歌を歌わずに今も第一線で活躍しているうギタリストとしては、Jeff Beckほどではないにしろ、ロックの歴史に十二分その名前を残す偉大なギタリストではなかとうか…と思うのだ。
日本では完全にベテランのリスナーの間ぐらいでしか名前が出ないのは残念だが、キャリアを積んだプロ・ギタリストの間では今でもちょくちょくRobinの名前が出る。
令文さんはMarshallの新商品の試奏の時に「Day of the Eagle」を弾かれていたし、シャラさんは今は無き渋谷AXで、開演前の試し弾きに「Little Bit of Sympathy」のイントロを私のために弾いてくれたのを覚えている。
三宅さんは今でも熱心に研究されているようだし、グバ~っとMarshall全開で弾いちゃうところなんか、すごくRobinの影響を感じさせてくれる。
実際、後で紹介するRobinの代表作「Bridge of Sighs」なんて曲は三宅さんのオリジナル曲と雰囲気がよく似ている。三宅さんの曲のほうがケタ違いにヒネってあるけど。
海外では今でも大人気で、昨年もアメリカをツアーしたようだ。
2008年にJack Bruceとの『Seven Moon』をリリースした時、Marshallの友達は「シゲ、明日RobinとJackを観に行くんだ~、へへへ」とうれしそうに自慢していた。うらやましかった。
こういうところに欧米と日本のロックの存在感の決定的な違いを感じるんだよね。
イギリスに生まれたかったな~。
消費税(VAT)が20%でも社会福祉がシッカリしてるし。BBCはおもしろいし。
日本みたいな政府の「やらずぶったくり」がない。国民がうるさいからね。
オッと、政治の話はしないんだった!
ところで、私、Robin Trowerを日本に呼ぼうとしたことがあったんですよ。
それは、2002年あたりに三回目の「マーシャル祭り」を開催しようとした時、誰か外タレを呼ぼうということにした。
Marshallのアーティスト担当と色々とスリ合わせたのだが、コチラからは「Mick Taylorはどうか?」という相談を持ち掛けたが、どうも連絡をつけるルートがないらしかった。
その代りとしてAlvin Leeの名前が挙がった。
今となってはお願いしておけばヨカッタ!と臍を噛む思いなのだが、「それよりもRobin Trowerはどうだ?」と提案したのだ。
その担当者はさっそくRobinにコンタクトしてくれたのだが、予算的に手も足も出なかったのでキッパリと諦めたのだった。
コレがRobin Trowerの思い出。
いつかはホンモノを観てみたいギタリストのひとりだ。

この後は紙幅を広げるための蛇足だ。
Robin Trowerになじみのない方にホンの軽くディスク・ガイドを掲載して置く。
ベテランの方にも少しはトリヴィアになれば、少しは書いた甲斐があるというものだ。


まずは定番の『Bidge of Sighs』。
1974年のソロ第二作。
昔は雑誌で「スーパー・ギタリスト必聴盤」なんて企画があるとたいてい選ばれていた名盤だ。
ま、結構渋い感じで、当時私はあまり夢中にはならなかったが、今聴くと実によろしいな。
渋いと言ってもソロ第一作の『Twice Removed from Yesterday』ほどではないだろうけど。こっちは一曲目から「I Can't Wait Much Longer」でジトっとやられるでネェ。名曲だけど。
そこへ行くと本作は「♪ジャジャンガ、ジャジャンガ」と「Day of the Eagle」で派手にキメてくれる。
カッコいい曲だよね~。
他にも「Too Rolling Stoned」、「Lady Love」。「Little Bit of Sympathy」とRobinの代表作がテンコ盛りだ。
何しろ曲がいいのよ。
Procol Harum時代の旧友Matthew Fischerのプロデュース。
エンジニアは『Revolver』以降のThe Beatlesとの仕事で有名なGeoff Emerickだ。
鳴りモノ入りなワケよ。
ところで、このアルバムのタイトル、「Bridge of Sighs(ため息橋)」とは何ぞや?
「あしたのジョー」でおなじみの南千住の泪橋(なみだばし)はよく通るけど。
「ため息橋」というのは、16世紀に架けられたヴェネツィアの橋のひとつ。牢獄につながっていて、この橋からの眺めは、投獄される前に囚人が見る最後のヴェネツィア景色で、「この美 しい景色を見られるのもコレが最後か、トホホ」…と囚人がため息をつくというところからその名が付いた
…のだが、実はこのアルバムのタイトルはその橋とは全然関係がないそうだ。
Robinによると、歌詞はできているが、タイトルがキマらない曲がかつてあった。ある日スポーツ系の雑誌で「Bridge of Sighs」というのを目にして「コレだ!」とひらめいて、曲のタイトルにし、かつアルバム名に使用したらしい。
それは競馬ウマの名前だったとか。
全米7位。ゴールド・ディスクを獲得している。
いい時代だ。

BsMusic Jacket Galleryみたいになってしまうが、このジャケット、オリジナル盤はこうだった。
色だけでなく、渦が反対、すなわち180度上下が入れ替わっていた。メッチャ変な感じ。

Bso試しに今のジャケを逆さまにしてみると、ホラ、渦の形が同じでしょ?
このレタリングもカッコいいよね。

Bs2それと、コレはハズせないでしょう。
1975年2月のスウェーデンはストックホルムでの演奏を収録した『Robin Trower Live』。
コレはよく聴いた。
今聴いてもメッチャかっこいい!「Too Rolling Stoned」のイントロを聴いただけでワクワクする。
元々はスウェーデンの国営放送のために演奏したもので、バンドのメンバーたちは録音されていることを知らされていなかったらしい。そのおかげで、いい具合にルーズな演奏で、形式ばった仕上がりにならず、彼のベスト・パフォーマンスのひとつになったという。
Robinのギターもノビノビとしていてカッコいいが、忘れちゃイケないのがJames Dewarのボーカルですよ。
Greg LakeやJohn Wettonにも通じる極めて男性的な歌声は問答無用で素晴らしい。
コチラも全米ベスト10入りを果たしている。
そして、ジャケット。
多分、表だと思うんだけど、写真はナントJim Marshall。写真家の方ね。
こんなことを知ると余計に好きになっちゃうね。
この時、Robinとの間で「アレ?Marshallの社長と同じ名前じゃん!」なんて話になったのかな?

Rtlvそれともう一枚。
「KING BISCUIT FLOWER HOUR」のライブ盤。ココもいい音源イッパイ持ってるよね。
Zappaの海賊盤なんてドラムがDavid Logeman期の貴重な音源だけによく聴いた。
こっちはZappaの海賊盤。

Img_2201_2_2 下がRobinバージョン。
今はジャケットが違うようだが、私のはコレ。コレも中の写真はJim Marshall。
「King Biscuit Flower Hour」というのは1973年から2003年まで続いたライブ音源を中心にしたアメリカのラジオ番組。
スポンサーがKing Biscuit Flour Co.という会社で、番組開始当時のヒッピー文化、「Flower Power」と「Flour Hour」を引っ掛けて名付けられた。ウマい!
Flourとは「小麦粉」のことね。
第一回目の出演は、Blood, Sweat & Tears、The Mahavishnu Orchestra、Bruce Springsteenだっという。どういうブッキングじゃい!
Robinのバンドは、以前はJames Dewarがベース/ボーカルを担当するトリオ編成だったが、後にRustee Allenというベーシストが加入してJamesはボーカルに専念することになった。
この音源は1977年10月の録音で、まさにその時期の演奏だ。
このRustee Allenという人、知ってる?
Larry Grahamの前のSly&The Family Stoneのベーシスト。何でRobinのバンドに入ったのかね?
…と思ったら、ドラムのBill LordanもFamily Stone出身で、『Small Talk』の録音にRusteeとともに参加している。ドラミングは『Robin Trower Live』よりこっちの方がはるかに良いと思う。
Jamesはベースを取り上げられたのを快く思っていなかった…というのを何かのインタビューで読んだ記憶がかすかにある。
でも、このアルバムでの演奏はとてもいい。
1977年の『In City Dreams』のレコ発記念的なライブだったのだろうが、おなじみの曲もシッカリ収録されている。
そのおなじみの曲がどれもテンポ・アップされていて、かなりこなれた「立て板に水」的な演奏だ。
RobinもよくJimi Hendrixのフォロワーと言われていたが、ギターのサウンドや奏法もさることながら、Frank Marinoあたりとは異なり、もっと内面的な部分でJimiの影響を受けているように思いますな。もしJimiが生きていたらこんな感じの曲を書いていたのでは?…なんて、久しぶりに聴いてそんなことを感じた。
「新ヴィラノヴァ・ジャンクション」みたいな…。

5_rtkb詳しくもない上に、偏ったチョイスでスミマセン…。

2016年6月13日 (月)

ペギのNATALスペシャル・ドラム・セミナー

私はクリニックとか展示会のようなイベント仕事が好きで、前にいた会社では北海道から九州まで腕利きギタリストを伴って国内を回り、「Roadshow」と称したMarshallのクリニックを頻繁にやらせて頂いたものだ。
今日はそんなクリニックのお仕事。
グッドモーニングアメリカのペギによるNATALのセミナーだ!
ところで、NATALは「ナタール」と読んでくださいね~!

10_3以前、『ナタール・ドラムをサワール。そんな企画でゴザール』というNATALドラムのショウケース的なイベントを開催したが、今回はペギちゃんを講師に迎えたクリニック・タイプの内容だ。

20秋葉原のイケベ楽器ドラム・ステーションさんのご協力によって開催された。
満員御礼!
会場はギターを眺めながらイッパイできるというバー「IkeBECK」さん併設のスタジオ。
私はといえば、もう大分前の話になるが、クリニシャンによる4曲の演奏とおしゃべりで、3時間半に及ぶクリニックをこのスタジオでさせて頂いたことがある。
イヤ~、あの時はよくしゃべったな~。
お相手がジャズ・ギタリストで、すっかりジャズの話しで盛り上がっちゃったんだよね。
とにかく、お客さんがもっと2人の話しを聞きたい!とおっしゃるもんだから、つい調子に乗ってしまったのだ。
あ、Marshallのクリニックでしたら台本なしで3時間ぐらいイケます。ま、本を2冊も書けばいい加減だいたいのことは頭に入るわね。
題して『講談:ジム・マーシャル物語』ね。お仕事お待ちしております!

30今日の司会はドラム・ステーションのコージー村上さん!
「知る人ぞ知る」ではなくて、ドラムに関係する日本国民なら全員おなじみのお名前だろう。
昔、村上さんが司会をご担当された菅沼孝三さんのドラム・クリニックに遊びに行ったことがあったんだけど、その中で孝三さんは村上さんをこう紹介されたていた。
「この人、異常ですねん。だってコージー・パウエルのドラム・キットに使われているビスやワッシャー、とにかくひとつひとつまで全部頭に入ってはるんですわ~」
ま、村上さんなら全然不思議はないでしょうね。というぐらいのカリスマ店員。
あ、ちなみに「カリスマ」は英語では「カリーズマ」と発音するので注意。

30v_2先日劇的な復活を遂げたBLIND MANの元メンバーで、現在でもドラマーとして活躍していらっしゃる。
かつてMarshall Blogにもご登場頂いたことがある。
その村上さんが、この度なんとシンバルの教則DVDをリリースした。
制作はアルファ・ノート。四月朔日さんのところやね。
また「四月朔日(わたぬき)さん」なんて珍しいお名前が登場すると、Marshall Blogとしてはつい大脱線しそうだけど、安心してください、もう書いてますよ。
ということでコチラをご覧頂きたい。ご本人も登場してる。
そして、もうひとつ。
わが友、三宅庸介もアルファ・ノートさんから教則DVDをリリースしている。
『ストラトのポテンシャルを200%引き出す極意』という作品。
Marshall Blogで制作現場をレポートしているので是非コチラをご覧あれ。
さて、シンバルDVD…ちょっとダイジェストで拝見したけど、とてもタメになりそうなコンテンツだ。
あのね、私もシンバルにはうるさいよ。
ナニせZildzianの歴史本の翻訳の監修をしたからね。原文(英語)で全部読んだからね。
ところで、いつも思うのは、ドラマーの皆さんってたいていスネア・ドラムを持参するでしょ。
で、「シンバルvs.スネア・ドラム」を考えてみる。
8ビートであれば1小節にライド・シンバルが叩かれる回数は8回。ハイハットでもいい。
方やスネア・ドラムはゴースト・ノートを除いてたったの2回…つまりシンバルの1/4。
16ビートなら1/8だ…となるとシンバルの重要性がおのずとわかろうというモノだ。使用頻度だけの話だけなので間に受けないように…。
イケね!オレ、ドラム屋だった!
ドラマー諸兄、特にシンバル好きやお悩みの方に是非オススメのDVDだ!

40dvd村上さんのご挨拶の後、ペギちゃんが登場!

1_s41a0017まずはペギちゃんから一言。

40vペギちゃんはこうしたクリニック的なお仕事は初めて。
開演前はトークが心配でかなり緊張していると言っていたが(まったく緊張しているようには見えなかったけどね)、始まってみたら「立て板に水」!
65v
仕込みもバッチリでいきなり爆笑のウズ!

60さて、今日ペギちゃんが使うNATALはメイプルのキット。
12"、13"、16"、22"、14"x5.5"。
フィニッシュは美しさが定評のブルーのラメラメ、シースパークル。

70CSをバッターに張った(ここ韻を踏んでますな)メイプル・サウンドはメッチャごきげん!

80セミナーはペギちゃんと村上さんとのやり取りで進行する。

90まずはバッキング・トラックに合わせて1曲。

100「拝啓、ツラツストラ」だ。

110vダイナミックながらも緻密なドラミングは見ていて実に気持ちがいい。

120村上さんとのNATAL一問一答。

125村上さんからNATALの歴史が説明された。

140ペギちゃんからNATALの魅力について語られる。
これまで、ペギちゃんはバーチ、ウォルナット、アッシュ、ブビンガのNATALを使用してきた。
特にアッシュやブビンガがお気に入りだ。
武道館でも使用したブビンガ・キットについては、アタック感が強く、低音が豊かなところが魅力。
メンバーもすごくよいと言っている。
パンチ力があってソフトに叩いてもよく鳴るが、決して鳴り過ぎない。
チューニングもしやすいくメチャクチャ気に入っている。
…ということだ。

150v続いてはペギちゃんが影響を受けたTaylor Hawkinsを擁するFoo Fightersの曲を一発!
170v
実はペギちゃんがメイプルのキットを叩くのは今回が初めて。
サウンド的にはグドモっぽくない…というペギちゃんだが、「オールド・ロック」的と評価した歯切れのよいサウンドに大満足。
「オールド・ロック」的か…道理で聴いててシックリくる音だと思った!

160「誰かをオレの道連れにしたいな…誰かNATALを叩いてみる人!」ということで、お客さん参加コ~ナ~!
ちなみにこうしたプログラムはすべてペギちゃんが組んできてくれた。
さて、今の子は度胸あるね~!バッチリ手が上がるもんね。
ふたりとも21歳。

180ペギちゃんにイヤモ二をつけてもらって…と。

190ひとりは「空ばかり見ていた」をプレイ。
ペギちゃん、楽しそう!

200もうひとりの彼はア・カペラでプレイ。
ペギちゃんは「途中で何の曲かわかっちゃった!」と「ウォールペーパーニュージックじゃ踊りたくないぜ」を大明解!

210ふたりにはペギちゃんからギャラがわりにスティックがプレゼントされた。

220質疑応答を交えながらセミナーは進む。
そして、ここで3曲目…「イチ、ニッ、サンでジャンプ」

230お客さんをステージに呼び上げてペギちゃんの360°を公開!

240v動画もOKのサービスぶり。フトッ腹!

250みんな真剣!

260続いて、大質問コ~ナ~。何でも訊いてくれ!
●ドラムを始めたキッカケは?
●初心者はナニから練習したらいいか?
●リズム・キープのコツ
●手と足が一緒に動いちゃうんですが、どうしたらいいですか?
●今、ペギちゃんが取り組んでいる練習方法は?
●ドラマーにとってどういうギターを弾いてもらいたいですか?(え?)
●長時間ドラムをプレイするための体力づくりの方法は?
●ルーディメンツは実際に曲の中で使っていますか?
●「アブラカタブラ」のドラミングについて
●好きな異性のタイプは?
等々、ドラムの初心者、経験者、ファンならではバラエティに富んだ質問が寄せられた。
ペギちゃんはそのどれもに熱心に応えてくれたが、まだペギちゃんのクリニックを見たことがない人たちの楽しみのために答えは次の機会にキープしておこう。
でも、コレを読んでいる女子ファンのために「好きな異性のタイプ」だけは発表しておいてあげるね。
ペギちゃんが好きな女性のタイプは…ダラララララララララララ(ドラム・ロールbyペギ)
★よく気がつく人
★女子力が高い人
★気が強い人はあまり好きじゃない
…だそうです。参考になれば幸いです。


こういう時って、楽器をやっている人からは圧倒的に練習に関する質問が多いんだよね。
ま、ドラマーでない私がが何ですが、「いいミュージシャンはいいリスナー」ということで、リスナーの先輩としてひとつだけ言わせてもらえば、最大の練習法は、「できる限りたくさんの、そしていろんなタイプの音楽を聴く」ことですな。
皆さんが今聴いている音楽以外にも素晴らしい音楽が山ほどあります。
今、皆さんたちのような若い人が聴いている音楽は氷山の一角にもなりません。
ミュージシャンを目指す人は、積極的に自分でいい音楽を探してみてください。
ロック、ブルース、ジャズ、クラシック、民族音楽…いくらでも素晴らしい音楽がありますから。
そして、憧れのミュージシャンがいれば、そのミュージシャンのルーツをたどってみること。
大好きなペギちゃんがTaylor Hawkinsが好きだったらTaylor Hawkinsがどんなドラマーに影響をうけたかを調べる。
答えは、GenesisのPhil Collins、The PoliceのStewart Copeland、QueenのRoger Taylor、RushのNeil Peart等々だそうだ。
そして、それらを聴く。
GenesisとFoo Fighterの音楽は似てもにつかないモノだけど、あなたはGenesisの音楽に出会い、それを気に入るかも知れない。すると、「プログレッシブ・ロック」ってなんだろな?と興味を持ち、King CrimsonもYesも好きになるかも知れない。
Stewart CopelandはThe Policeで名を馳せたが、その前にはCurved Airというバンドにいた。この時のドラミングが滅法カッコいいんだけど、Curved Airの最大の特徴はDarryl Wayという人が弾くヴァイオリンだ。
すると、今度はヴァイオリンの音色に魅せられてJean Luc Pontyを聴き出すかも知れないし、あなたが女性なら昔のEddie Jobsonの姿にメロメロになるかも知れない。
さらにそのルーツを探るとブルースやジャズにたどり着くだろう。
もちろんそれらを楽しんでもいい。ジャズなんか一旦はハマってしまうとおもしろすぎてロックに戻ってくるのが大変だ。
我々の世代は10代の半ばでこういうことをやった。携帯もゲームもなかったので、こうして思いっきり音楽を楽しんだ。
いいナァ、若い皆さんがうらやましい。だって素晴らしい音楽の数々をこれから楽しめるんだもん!

270もう一度、視聴者参加コーナー。

280丸っきり初心者の女性もペギちゃんがしっかりサポート!
「できた~!」の瞬間。

290いずれにしても、忘れちゃならないのは「ドラムはナタール」ですからね~!

300そして、最後はペギちゃんグッズが当たる抽選コーナー。

310Tシャツ…ペギちゃんのドラミングが見たくて来たという女性。「八フェス楽しみにしています!」

320使用済みシンバル!
ロッキン・ジャパンで見てグドモが好きになったそう。

330リストバンドが当たった彼女はさっきドラムをプレイしてくれた人。
何と沖縄からワザワザNATALのために?…あ、違いますね?

1_img_0167 ライド・シンバル!…来月のライブで使います!

340最後はペギちゃんの模範演技で締めくくりましょう。

360v曲は「言葉にならない」。

1_img_0119 イヤ~、盛りだくさんで楽しかったわ~。よく笑わせてもらいました!

1_img_0185 いつもグドモのステージでは唯一MCをしないメンバーがペギちゃんなんだけど、何よアナタ!
メチャクチャおしゃべり上手じゃないのよ!
私は近い将来のグドモのステージでペギちゃんがマイク片手にしゃべりまくる日を楽しみにしております。

410v最後にみんなで記念撮影!
ご来場ありがとうございました。
ハイ、合言葉…ドラムは~?
ナタール!!

430_2

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

池部楽器店 ドラムステーション リボレ秋葉原の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

420v(一部敬称略 2016年4月30日 イケベ楽器IkeBECK特設会場にて撮影 ※協力:ラブレアトレーディング)

 

2016年6月10日 (金)

CONCERTO MOON~BETWEEN LIFE AND DEATH TOUR VOL.2

「生と死のはざま」か…。
私の人生もスッカリ後半戦に入っちゃったナァ。
去年死んだ父と同じく82歳まで生きるとすると、現時点で66%まで来たことになる。生きている時間より、残っている時間の方が短くなる時がこんなに早く来るとは思わなんだ。
「七割未満」なんだからマダマダじゃん?と思うような気もするけど、コレ、野球でいうともう7回だよ。
ワンサイド・ゲームだったら、メチャクチャ混雑する総武線を避けるために、早々と後楽園球場を後にしているところだ…コレは父。
あるいは、高崎線が混んでしまうので、アンコールはおろか、本編が終わる前にさいたまスーパードームから出てきちゃうところ…コレは私。
ところがドッコイ、たとえ7回のオモテだろうが8回のウラだろうが、私は絶好調。
徹底的にMarshall Blogを書き続けるぞ!…だからお願いだから拡散して!
私のライフ・ワークをもっともっと広めて、皆さんに楽しんで頂きたいのだ~。
なんてことを書いたのはもちろんCONCERTO MOONの近作『BETWEEN LIFE AND DEATH 』にちなんでのこと。
20cd
ちょっとおもしろい話しを目にしたので記しておく。
人間が今わの際に取る行動には三つのパターンがあるというのだ。
まず、「許しを請う」という願望…「あの時意地悪しちゃってゴメンね」というヤツ。
次に、「記憶」への願望…「オレのこと忘れないでくれよ!」というヤツね。
最後は「人生の意味を問う」…自分が生きていたことに「意味」があったのか知ろうとする。
なるほど…自分はどうかな?
私の場合、全部しつこくやっちゃいそうだな。
「Marshall Blogは本当におもしろかったのか?」、「写真はカッコよかったか?」、「誰が書いたのか忘れないでくれよ!」、「Marshall Blogをやってヨカッタよね?」…みたいになるな。
ヤダね~。めんどクサいね~。
「迷惑」のかたまりのようなこの人生、死ぬ時ぐらいは人様にご厄介をおかけしないようにしたいものだ。

さて、CONCERTO MOONは昨秋アルバムの発表に合わせてタイトルと同名のツアーを敢行した。
そのうち、名古屋 ell.size公演のもようがオフィシャル・ブートレッグ・シリーズの第三弾としてライヴ会場限定販売のDVDとなった。
タイトルはそのまま『BETWEEN LIFE AND DAETH TOUR 2015』で本編全曲+アンコール二曲を収録収録している。
もちろん今回も一切手直し無しの真剣勝負。コアなファン向けのコレクターズ・アイテムだ。
ん~、スリーヴの写真もいいね~。ナントならば、私が撮ったものだからだ!

Cmdvdそして、CONCERTO MOONは『BETWEEN LIFE AND DEATH』のツアー第二弾を企画。
今日のMarshall Blogはその千秋楽のレポートだ。
会場は古巣の目黒鹿鳴館。
勝手知ったるステージで、冒頭からアクセル全開!
オッリャ~!
10
島紀史

30v久世敦史

40vAki

50v中易繁治

60v河塚篤史

70vオープニングは「Angel of Chaos」。

80全曲ではないにしろ、ほとんど前回のツアーとは異なるセット・リストで臨んだ。

90一曲目をニュー・アルバムから持って来ないところがシブいね。

100v二曲目は「Survive」。
これはニュー・アルバムからのチョイス。

120相変わらず切れ味鋭いノンちゃんのソロ!
口数は多いが、必要なことしか言わない。男のソロだ。

130v二曲続けたところで久世ちゃんのMC。
「vol.2ができてうれしく思います。声が出なくなったらみんなに歌ってもらうから!みんなで大合唱していこうぜ!」って、ヤダよね~?
そもそも普通の人が久世ちゃんみたいに声を張り上げたら血管切れるわ!

140v三曲目も新作から「Struggle to the Death」。
「struggle」とは「もがく」とか「あがく」という自動詞で、私はよく「have been struggling with ~ing」として、現在完了進行形を用いて、「(焦りながら)今メッチャがんばって~に取り組んでいます」という風にイイワケっぽく使っている。
「ストラッグル」っていう音がナンカ頑張ってる感を表現していると思わない?
「奮闘している」みたいな意味では他に「strive」なんて単語もあって、穐吉敏子は「Strive for Jive(スイングに奮闘)」という超カッコいい曲を残している…なんてことはどうでもいいのか。
下のCONCERTO MOONは、まさにStruggling with Metaling!って感じかな?

210

CONCERTO MOONで低音にstruggleしている中易さん。

S41a0680VBA400とVBC412を使用。
VBAシリーズってこぢんまりしたラインナップだったけど、すごくマジメなコンセプトで、とてもいいベース・アンプだった。何よりもサウンドがヨカッタ。
ヘッドもキャビも泣きたいぐらい重くてね~。
海外では今も愛好しているベーシストが多い。

160vグッと旧作に戻って2003年の『Life on the Wire』から「Cheating Fortune Teller」。
ま、たいていはFortune TellerはCheatしてると思うけどね。
CONCERTO MOONの音はCheatingなしの荒行を積んだメタル僧侶の言葉だ。

165vベテランの業務部長もしくは総務部長が、机に向かって真っすぐ、背筋をピンと伸ばし、ひとつのミスも見逃しもなく、適切な判断で、モノスゴイ数の書類にハンコを押しているようなドラミング。
しかも、そのハンコはどれもすべてまっすぐに押されている。
河塚さんのドラミングを見ていると、そんな印象を受けるんだよね。
ニコニコしながら、必要以上に熱くなることなく、オッソロシク冷静に、そして完璧にCONCERTO MOONを律動させる。

170ステージの下手でコツコツとバンドに厚みを加えているAkiちゃん。
いい仕事をしている。

180オラオラオラオラオラオラオラオラ~!
泣く子もダマるノンちゃんサウンドだ!

190vそれはMarshall 1967MAJORがブッ放してる!

200vココのセクションは旧作シリーズ。
1999年の『Rain Forest』から「Lonely Last Journey」と「Fight to the Death」を繰り出した。
しかし、メタルの人達は「death」が好きだナァ。

220さらに曲を続けて中盤のクライマックスに向かう。
「Stand by the Window」だ。

230v前作『Black Flame』からタイトル曲と2004年の『After the Double Cross』から「Find the Key」。

240中盤でのアクセント。
Akiちゃんと…

250v久世ちゃんによる「Holy Child」。
会場の耳は二人のジックリと練り込んだパフォーマンスにクギ付けとなった。

260定番、「Dream Chaser」。

270_dc2003年のアルバム、 『Life on the Fire』からインスト・ナンバーの「Eye for an Eye」。

280_3 そのままノンちゃんのソロ!

290vこれまたお客さんの耳目はステージの動静にクギ付けだ。

310v
浴びも浴びたり「ノンちゃん風呂」!泉質はMarshall。効能はストレス解消!
皆さん、大満足~!

300ギター×ドラムの対決からそのままドラム・ソロへ。
さっきの業務部長とはかけ離れた、第一戦で営業マンに檄を飛ばす猛烈営業部長のようなエキサイトぶり!

320ハナ肇ばりにドラム・セットの前まで出てキットを叩く熱演ぶりだった。

330vそしていよいよタイトル・チューンの「Between Life and Death」!

340_bld「朝まで演りたい!僕が何を言っているかわからない時はテンションが上がってる時です!」と久世ちゃんのMCを経てショウは最終ブロックに突入~!

350_slm「Shining Light of the Moon」…

360v「Surrender」…

370v「Down Fall in Blood」と一気にたたみかけて…

380v全16曲で構成された本編を終了した。

390vアンコールはまず「From Father to Son」から。

400続けて「Take You to the Moon」。

410vもちろんコレでは収まらず、二回目のアンコール!

420自信満々にTシャツを脱ぎすてた久世ちゃんが「It's not Over」を絶叫。

430v最後まで信じられないようなテンションの高さのソロをキメまくったノンちゃん。
このすさまじい集中力にはいつも脱帽だ!

440そして、2012年末のファンの人気投票で見事第一位を獲得した当時の新曲、「Savior Never Cry」でアンコールを締めくくった。

450何たる狂熱のパフォーマンス!
CONCERTO MOONの「生と死の間」にあるものは「情熱」と「Marshall」だと思った。

460CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Website

470(一部敬称略 20164月30日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2016年6月 9日 (木)

TOUR 2016のグッドモーニングアメリカ

八王子市の観光大使も務めるグッドモーニングアメリカの春のツアーの千秋楽。

10立錐の余地がない客席を、いつもの通り割ってステージに上がったのはたなしん。
20

みんな楽しみにしているこの冒頭のセレモニー。
今日の役回りは『アメリカ横断クイズ』の司会者。

15

客席から二人ほどステージに上がってもらいクイズに答えて頂くという趣向。

30そして、母の日が近いということで、会場にお見えになっていたお母様にカーネーションが送られ…

40作文が読み上げられた。
マァ~、大概私も40年はロック・コンサートを観てきてるけど、こういうのは初めてだね。
「ロックとお母さん」か…。
イヤ、昔は「お母さん」という言葉はロック・ミュージシャンには付きものだったんですよ…「mother f%&#er」といってね。
つくづく時代は変わったんだな~。
あ、よいこのグドモ・ファンはこのあたりのことを詳しく調べちゃダメ~!

50v「グッドモーニングアメリカはじめます!」の掛け声で始まったのは「ディスポップサバイバー」。
あのすもうのPVの曲ね。今日は力士は登場しない。
登場しているのは…

1_img_0101金廣信吾

70v渡辺幸一

80vMarshall JVM210H

90Marshall 1959

100

たなしん

120vEDEN WT-800とD410XSTが2台。

130vペギ

140vNATALブビンガ・キット

150

160NATALメイプル8"&10"タムタム
…他。

170ものすごい歓声!

180つづけて代表曲「キャッチアンドリリース」。

190ここで猛烈に盛り上がっちゃう!

200v「境界を超えて」、「アウトサイダー」とたたみかける。

210vMCを挟んでこれも人気の一曲…「コピペ」だ!

230vこのセクションでも「言葉にならない」や「ハローハローハロー」とおなじみのナンバーを披露。

240vもうスゲエの!
観客席は興奮のうず!

250次のセクションでは「雨ニモ風ニモ負ケズ」から「拝啓、ツラツストラ」、「雨の日」を配置。

260v「ツラツストラ」なんかシャッターを切りながら、私も思わず一緒に歌っちゃう!

270v今日も気持ちよくバッシン、バッシンとキメまくるペギちゃん。コーラスでも大活躍だ。

280ショウも中盤に入る。
「ウォールペーパーミュージックじゃ踊りたくないぜ」、「ビッグバン」、「ロールプレイングゲーム」。

290もうこの辺になると、ウカウカとプレスピットに入っていられないよ!
後ろからジャンジャン人が降ってくるからね。

1_img_0251 もちろん「ファイヤー!」も欠かせない!

310v
「突破していこう」、「低気圧の夜」、「イチ、ニッ、サンでジャンプ」と新旧取り混ぜてのセットリストが続き、ショウはクライマックスに突入していく。

300そして、「友よ」、「空ばかり見ていた」、「inトーキョーシティ」、「一陽来復」と最後のセクションでもバラエティに富んだナンバーを並べて本編の幕を下ろした。

320vアンコールは「for better, for worse」。

330vこれまでもずいぶんとグドモのステージを拝見してきたが、キャリアを積むにつれて、ますます自分たちの音楽に自信を持って、かつその作品をすごくを大切に扱っているかの印象を受ける。

340vそして、一時も力を抜くことのない真摯なステージ・マナー。
この立派なミュージシャンシップもグドモのステージの見どころのひとつといえよう。
350夏のイベントや7月からスタートする『TOUR 2016』の第二波で大忙しのグッドモーニングアメリカ。ますますの活躍が楽しみだ!
Marshall、NATAL、EDENのトリオがお伴します!

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

3601965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年4月24日 新木場STUDIO COASTにて撮影)

2016年6月 8日 (水)

BLIND BIRD~Spicy Sweet Tour Final‼︎

このバンドはマジでカッコいいと思う…BLIND BIRD。
実にいいバンドだ。
こう演ってくれたらいいな…って思うことを全部実現してくれる。
変に新しぶってチャラチャラするワケでもなく、かといってノスタルジックでもなく…彼らの音楽は「ロックの文法」にのっとって書き進められた新しい名著群だと私は思っている。
Img_0059_2
そのBLIND BIRDが4月にニュー・アルバム、『SPICY SWEET』をリリースした。
前作『仮想粒子』もとても立派な出来であったが、今回も期待通り。
まったく前作にに引けを取らない素晴らしい仕上がりになった。
今日はそのリリースに合わせたツアー『Spicy Sweet Tour』の千秋楽のもようをレポートする。

10cd この日、BLIND BIRDの前に二つのバンドが登場。
その内のひとつが慈雨~JIUだ。
「慈雨」というのは「ほどよく物をうるおして育てる雨」とか「日照り続きの後の雨」とかいう意味でいわゆる「恵みの雨」という意味だ。
調べてみると、「慈」という文字が入っているので英語では「Merciful rain」ぐらい言うのかと思ったら、「Gracious rain」という表現になっていた。もちろん「慈悲深い雨」という意味になる。

10ボーカル/ギターのReds☆。

20vギターはYuichiro Szk。

30vドラムはKoREDS★。

50v
ベースに千葉貴俊。

40v何しろ強烈なのがReds☆さんのキャラクター!
最近では絶対的に他に見ることができない独自の雰囲気を漂わせている。

60ギターのYuichiroくんは根っからMarshall。
史上最年少で出演した2015年のCLASSIC ROCk JAMの時が初対面だった。
「いつもMarshall Blogを見てる」とうれしいことを言ってくれたのをよく覚えている。

70v1994年の生まれだからまだ22歳!
世間一般の子であれば、もはやギター・ソロに魅力すら感じていない年代だ。
あるいは「速さ命」のピロピロ系のどちらかになるハズで、YuichiroくんもCLASSIC ROCk JAMの時にはバリバリ弾いていた。
しかし、この慈雨では音をジックリ選ぶ何とも落ち着いたプレイング・スタイルを見せてくれる。
JCM900が好みだそうだ。
この日もギターから4100へ直接つなぐクラシック式で、ミドル・レンジがいいように張りだした独特の音色で実に渋いギターを聴かせてくれた。
ホントに22歳か?

S41a0083 例えていうと「暗黒のFree」といった趣のサウンドで、私なんかには70年代の「日本のロック」の香りを感じ取ってしまう。
この空気感が何とも言えず気持ちいい!

9024"バスのNATALがサウンドをへヴィに演出するんだな~。ハラに来る図太いサウンドだ。

100v1994年生まれでKISSに影響を受けてギターを始めた…なんてYuichiroくんみたいなパターンは珍しいとしても、この慈雨みたいに若いミュージシャンとベテランのミュージシャンがガンガン交流を図ってお互いに刺激を与え合えばいいナァと思ってる。
若者は今より断然素晴らしかった昔のロックをベテランから教わるべきだし、ベテランはコピー・バンドから脱却して若手の感性を吸収するべきだ。

110慈雨~JIUの詳しい情報はコチラ⇒一緒にTogether

120そして、いよいよBLIND BIRDの登場。
オープニングはアルバム通りのタイトル曲、「Spicy Sweet」。

130小松優也のシンプルだが分厚いリフで曲は始まる。

140vそこへ山口PON昌人のドラムと…
170v

河野充生のベースがドッシリとのしかかってくる。

160vそしてこの声!
桐嶋直志の声がBLIND BIRDの声だ!

150v

二曲目は「LOSER」。
優也くんの16のカッティングが珍しい?
Marshallは今日もJCM800 2203と1960Aだ。
180_ls

ファンクがかったBLIND BIRDもまたよき哉。

190この河野さんのベース!
なんじゃ、コリャ?あんまりカッコいい!
まるでMilesの『On the Corner』のMichael Hendersonのようだ。

200ドッカン、ドッカンとへヴィにファンクするPONさん!

210v今日は10"、12"、16"、24"というコンフィギュレーション。
しかし、スゴイ音だにゃ~。

Img_0075 そして爆発する優也くんのソロ。
ん~、これまたいい音!
Vintage Modern時代も最高のロック・トーンを聴かせてくれていたが、JCM800もいいね~。

220vこれまたゴキゲン!へヴィなシャッフル「Keep the Tension」。

230_tenこういう派手なナンバーにはPONさんのドラムがベスト・マッチするね。

S41a0315 ワウを使ったソロが印象的。
個性的なメンバーによってインスパイアされるのか、このバンドでの優也くんのプレイはバッキングもソロも薄皮どころか本皮(?)が剥けたかのようなシャープなプレイを聴かせてくれる。

250v「♪Keep the tension, keep the tenshion!」のリフレインがちょ~気持ちいい!
コレは直志さんの声じゃなきゃサマにならんね。

260四曲目はアルバムの曲順通りの「Bala-Bala」。
もうお気づきのことと思うが、ここまでアルバムの内容をそのまま実演しているのだ。

270_baここはジックリと、しかし熱っぽく直志さんが歌い込む。
曲名は「Bala-Bala」だが、このバンドのアンサンブルの妙は目を見張るものがある。

280v四人が四人ともバラバラというか別々のことをやっているのだが、ひとたび合体するとすさまじくレンジの広いアンサンブルを生みだす。
まるでジャズ・コンボのカルテットのようなのだ。
やっぱりアレンジってのはホントに大切だ。

290半分近くの曲でギターを弾く直志さんもMarshallだ。
優也くんと同じJCM800 2203。

300vイントロは3-3-3-2の11/8拍子。

330v

D-Daug-Bm-D7というコード進行がいかにもBLIND BIRDらしいんだよな~。
そして序破急の展開が、本来ロックが持つスリリングな要素を存分に味あわせてくれる。

310vこのギター・ソロのメロディがいいよ。
ホントに優也くんはいい仕事しとる。
あなたが東京に出てきて沼袋で初めて会った時のことを思い出すよ。

320vバラード、「君なしに」。
「慈しみ 軋み 悲しみ 儚い世界に 君なしに 君なしに」という「し」で韻を踏んだ歌詞がおもしろい。

340_kn曲は次第に激しさを増していく。

Img_0110

優也くんがドラム・スティックを使って激しいソロをキメる!

Img_0109

そして、直志さんの猛シャウト!

350v

こんな曲を演ってるバンドなんて最近他にないでしょ?
優也くんのソロも含めて、この曲はBLIND BIRDのステージの新しい「ハイライト」になりそうだ。

Img_0114

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ~!
最後は怒涛のドライビング・チューン「絶叫スパイラル」。
PONさんのバスドラがドコドコ絶叫してる!

360v上へ下へスケールの大きなラインでバンドにドライブ感を注ぎ込む河野さん。
間違いなく河野さんのベースはこのバンドの要だ。
いいバンドには必ずいいベーシストがいる…というのは私の名言だ(自分で言ってりゃ世話ぁない)。

370とにかく突っ走る、突っ走る!究極の疾駆ナンバー。
気分爽快、ロックの醍醐味満点の一曲!

380vBメロのバッキングのギターのメロディがカッコいい!
そして、急速の曲調に合わせて若干ピロピロ系のソロを聴かせる優也くん。

390v文字通り、全員が燃え尽きんばかりの激演だ!

400結局、全七曲、『SPICY SWEET』をそのまま丸ごとアルバム通り演奏してくれた。
Van Halenの初来日公演を思い出したわい!

410v「Hi-Lite」他、ニ曲のアンコールを披露してBLIND BIRDはステージから降りた。

430vPONさんお疲れさま~!
最高のNATALサウンドだった!

440もっかい。
コレがBLIND BIRDの最新作『SPICY SWEET』。
タイトルは撞着だね。
とにかくおススメ!
このバンドって、もちろんライブもいいんだけど、スタジオ音源の出来もすこぶる素晴らしいと思うんだよね。
作り込み加減がすごく自然というか、とにかく聴いていて気持ちがいい。
早くも次作が楽しみだったりして!

10cd
BLIND BIRDの詳しい情報はコチラ⇒BLIND BIRD official web site

4501965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年4月22日 高円寺SHOW BOATにて撮影)

2016年6月 7日 (火)

三文役者 in クロコダイル

トラディショナルな「日本のロック」サウンドを奏で続ける三文役者。
渋谷屋根裏のメモリアル・イベントに出演するなど、パワフルに悪あがき爆走中だ。

10花之木哲

20vちぇり~(大竹亨)

30v石井正夫

40vさとっちょ

50vもちろんオープニングは「三文役者」。
会場は一気に70年代の空気で満たされる。

60定番の曲順で「あやつり人形」が続く。 

80
大竹さんのソロがいい。
Hawkwind好きな人から出て来るフレーズとは思えない。
大竹さんはFaustとか変なのをよく聴いていたナァ。

70v「Dream Crush」を続けて三文役者のハードな面をフィーチュアする。
100v

ここで重苦しいバラードの「魂」。
哲さんはこの曲を歌うとヘロヘロになってしまうという。体力的な問題ではない。「魂」で歌うからだ。

90vコンテンポラリーなレパートリーで「Oh Oh Yeah」。

95第一部ではこの「Oh Oh Yeah」だけが新し目のナンバーとなった。
歴史のあるバンドだけが成せるセットリストだ。

120v真剣にギターをかき鳴らす哲さん!

130そして名曲「コルト'65」。

140響き渡るNATALサウンド!
きょうもさとっちょのドラミングが三文役者を激しくドライブさせる。

150v最後は「Red Sugar」で第一部の幕を閉じた。

160第二部にはコンテンポラリーなナンバーを中心に構成。
あ、何がコンテンポラリーかっていうのは、私が20歳まで三文役者に関わっていた時分までのナンバーが「クラシック」で、それ以降の活動で演奏している曲が「コンテンポラリー」なのね。
だから、一般的な定義では全くありませ~ん。
一曲目はコーラスが印象的な「Hold on my Way」。

170リズムの変化がカッコいい「To-Night」。
260v

そして、「メモアール」。

200v

この曲は元は「風」という名前だった。1980年に10インチ・シングル「怒雨降り」のカップリング曲としてリリースされた。
当時、10インチ(25cm)シングルという体裁がとても珍しくてビックリしたのを覚えている。このあとサンハウスも10インチ・シングルを出したのかな?チョット覚えていないな。
この曲はキーがDmなんだけど、オリジナルのバージョンでは、片山さんがBbのトライアドを引っ掛けて入ってくる。そこが高校生の私にとって、ものすごく新鮮だった。
レゲエ調というのも当時はまだ珍しかった。
何よりも曲がいい。
歌詞と曲が実にうまく絡み合っている「哲ミュージック」のひとつの完成形ではなかろうか?
このように三文役者は非常によい曲が揃ってるのだ。

1_img_2182_2 「Like a Rolling Stone」…

250v「Hello Dear Friend」とコンテンポラリー・ナンバー。

190v

ロッカ・バラードの名曲「聖羅」。
こういう曲って絶滅したよね。
若い人達がこの曲を聴いたら何て言うだろう。

270vそして、「My Blues」。
1991年、『Live On』収録の一曲。

290そして、「怒雨降り」。こうしたやや泥臭い軽快なロックンロールも三文役者の魅力のひとつ。
こういう曲もメッキリ巷間では聴かれなくなったナァ。

310ハーモニクスもスラップも無縁な正夫さん。しかしステディに低音を刻むことこそが正夫さんの仕事だ。
昔は正夫さんも1992SUPER BASSを愛用していたんよ。

280v
コーラスでも大活躍のさとっちょ。
パワフルなドラミングはステージの終盤になってもまったく変わらない。

300v
第二部は、哲さんが暴れまわる「回転木馬」で終了させた。320そしてアンコール。
正夫さんの誕生日がちかいことで「♪ハッピーバースデイ」…。

230
頭脳警察、友川かずきを支えた名ベーシスト。
しっかし、正夫さんって35年ぐらい前とゼンゼン変わらない!
昔はね、パタパタパタパタと走る黄色いビートルがトレード・マークだったんよ。
ご一緒させて頂いていた時は「音が大きい!」と怒られたこともあたし、「ウッシーは食い物の好き嫌いがある割には性格がいいな~」なんて注意されているんだか、ホメられているんだかわかないようなこともいわれたっけ。思い出は尽きないな~。
もう過ぎてしまったけど…正夫さん、お誕生日おめでとうございます!

240v

アンコールには「Home Again」と…

330v

「Love Game」が選ばれた。

1_s41a0306 三文役者の詳しい情報はコチラ⇒三文役者 Official Site

340<特報!>かつてMarshall Blogでレポートした『伝説のロッカーたちの祭典』がDVD化された!
発売は7月20日。
もちろん三文役者も登場する!
レポートはコチラ ↓   ↓   ↓
伝説のロッカーたちの祭典 <第1部>~めんたんぴん&THE 卍

伝説のロッカーたちの祭典 <第2部>~頭脳警察&三文役者

伝説のロッカーたちの祭典 <第3部>~外道&合同


<オマケ>
正夫さんが使っていたベース・アンプ。
3540というヘッドと1520というキャビネット。

350v3540は「Integrated Bass System」と名付けられた400Wヘッド。

3604 x12"キャビ2台tの組み合わせということもあろうが、クリアで芯の太い音が実に素晴らしい。

3701965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年4月20日 原宿CROCODILEにて撮影)

2016年6月 6日 (月)

Z'sもMarshall!~Z's TOUR 2016 -3rd CHALLENGEより

矢沢永吉が若手ミュージシャンを集めて結成したバンドが「Z's」。
以前、ichiroちゃんが参加していたためMarshall Blogで紹介させて頂いたことがあった。
2014年6月のことだ。
Z'sについてもう一度説明すると、1,000名以上の応募者からメンバーを選抜した矢沢永吉のバンドだ。
そして、今年も『Z's TOUR 2016 -3rd CHALLENGE-』と銘打ったツアーが敢行され、締めくくりには幕張メッセ 並びに神戸ワールド記念ホールが興奮のるつぼと化した。
そして、そこで活躍したのはMarshall!
今日は幕張メッセのMarshallのレポートだ。

10フレット・クロスではなく、フロントにカバリングが施されたJVM410HはJoe Satrianiモデル。
JVM410HJSだ。
上段がメインで下段はサブ。
キャビネットは通常の1960A。

20足元のようす。
しっかりJVMのフット・コントローラーが組み込まれている。
ラベルを除くとch1から…Clean、Clean/Red、Crunch、Crunch/Red、Heavy、Soloとなっている。
ナント多彩なセッティング!
JVM410Hを使っているプロ・ギタリストは多いが、これほどバラエティなサウンドをフット・コントローラーで操っている人は他に知らない。
しかも、簡易ミキサーを使って、本人以外にソデに待機しているギターテクの方もフット・コントローラーの信号をJVMに送れるようにしていた。
設計者に確認したところ。この方法がJVMやフット・コントローラーにダメージを与えることはないが、セッティングの順番によっては片方のフット・コントローラーしか作動しないことがあるので注意。

30そして、このMarshallの弾き手はこの方、椿本匡賜(つばきもとまさし)。
過酷なオーディションをパスした実力の持ち主だ!

椿本匡賜の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

40(一部敬称略 2016年5月10日 幕張メッセにて撮影)