曾我泰久 単独 LIVE TOUR 2016〜春が来た!
今日は羽田空港から。
去年の5月、イギリスに行く際、初めて羽田空港発着の国際線を利用した。
電車に関して言えば、東京に住む人間にとって羽田は成田に比べるとすごく近いようなイメージがあるんだけど、実は起点の場所によっては結構遠いんだよね。
東京のかなり奥まったところにあるイメージで、東の方に住んでいる人にとってはものすごく遠く感じるのではなかろうか。
上野が使いやすいウチなんかは、スカイライナーを使いさえすれば、成田はそう遠く感じないし、混雑している山手線にデカいスーツケースを遠慮しながら乗り込んだり、モノレールに乗り換えをしたりするよりよほど快適なのです。京急もエラク時間かかるし…。
ところで、実は去年より以前、LAから帰ってくる時に羽田を利用する機会があった。
でも失敗した。
フライトの時間を大幅に間違えて当該の飛行機に乗れなかったのだ。
12時間も間違えちゃった!…というのは、チケットにあったフライト時間の表記のせい。
「0:30」とか記してあった。
もちろんチケットには日付も入っていて、ちゃんとそれに合わせてLAXへ行ったワケ。乗り遅れちゃ大変だから。
私、こう見えてもロンドン・ヒースローで2回、フランクフルト・マイと成田で1回ずつページングされているんですわ!(pageとは「大声を出して人を捜し出す」という意味)
つまり館内放送で名前を呼ばれちゃったの。
ま、それぞれ理由があったんだけど、いずれにしても毎回チャンと余裕をもって空港には入っていたんよ。
そんなこともあって気を付けてはいた。
で、初の「LA⇒羽田」の話し。
カウンターで受付すると、どうも様子がおかしい。係の女性が慌てている。
「どうしたんですか?何か問題でも?」と尋ねると…。
「はい、この飛行機はとっくの昔に出ております!」と言うではないの!
「へ?だってまだフライトには3時間近くあるのにナゼ?」
…勘のいい人にはもうおわかりでしょう。
私は昼の0:30と夜中の0:30を取り違えていたのだ。
そうして私の「初羽田国際線」は昨年の5月に延期されたのであった。
ちなみに、ウマい具合にその直後の成田行きに空席がひとつだけあったので、それにネジ込んで頂いた。
一刻も早く日本に帰って納豆が食べたかったのでアセったわ~。
まぁ、旅先ではいろんなことが起こるものです。
その後、Marshallの社長の送り迎えをするのに何度も羽田の国際線ターミナルには来てるんだけど、それにしてもキレイだわ~。
羽田は世界で4番目に旅客数の多い空港なのだそうだ。
発着案内板の見てくれも昔と比べてずいぶん変わったナァ。
ハングルの併記が普通になった。
この日は5月の中旬。
2階のショッピング・モールは気合が入ってるよね~。
この日もミニ・コンサートが開かれていた。
チョット前までは空港の売店なんてどうにもならない感じだったけど、最近は実に気が利いている。
海外へのお土産なんかも、「あ、空港で買えばいいじゃん」なんてことがとてもしやすくなった。
それにしても、こういうのはどういうことを期待してこしらえるんだろうね?
早くも空港で「日本の心意気」を外国からの観光客に叩き込んでやる…とか?
でも、このあたりのコーナー、いつ来ても日本人しかみかけないような気も…。
と、言いつつ結構よろこんでいる私のような人間のために作ってくれたのかしら?
「しばらく食べられないからね~」なんて、海外に行く前に牛丼をかき込む気持ちもよくわかる。
でも、よくわからないのがコレ…
ナゼかライブハウス。
…と最初は不思議に思ったんだけど、別にライブハウスという用途に限っているワケではなくて、空港を利用する人たちのための多目的ホールということなのね…パーティとか、セミナーとか。
「TIAT SKY HALL」という「いかにも」なネーミング。「TIAT」とは「Tokyo International Air Terminal」だって。
会場内に入ると、ズラリとスーツケースが!
コレは後で説明する。
すでに梅雨に入ってスッカリ暑くなっちゃったけど、今日レポートする公演は『LIVE TOUR 2016~春が来た!』と銘打って4月10日からスタートしたツアーの千秋楽。
だから「春が来た!」なの。今なら「夏が来た!」だよね。
あ~、夏は来て欲しくなかったのに!暑いの大キライ!はやく冬が来て欲しい!
このツアーは本来、ヤッチンの単独弾き語りという企画であったが、この東京での最終公演だけはバンド形態のステージとした。
さわやか系のオープニングということで選ばれたのは「Go Ahead Again!」。
足元のようす。
今回、ディストーション系のトーンはJVMのODチャンネルを使用するのではなく、エフェクターで作った。
そういうシステムと来れば、ASTORIAでしょう。
ASTORIAはエフェクターで音を作る人のためのアンプだ。
ヤッチンもしっかりチェックしていくれていて大きな興味を示していた。
近いうちに是非お試し頂きたいと思っている。
それよりヤッチン・ファンのみなさん、どうすかこの色。
ヤッチンの愛器とお揃いになるではあ~りませんか!
ね、ゼッタイいい。音は最高にして最上。
軽くあいさつをはさんで「Carry on」と「One More Kiss You」と続ける。
宮野さんが使っているベース・アンプはEDEN。
EDEN(エデン)はMarshall傘下のベース・アンプ・ブランド。
アンプ・ヘッドはWT-800、スピーカー・キャビネットはD410XSTが2台。
これまたすさまじくクリアでゴージャスなサウンドだ。
ヤッチンファンの皆さんにもうひとつ。
Marshallはアンプ類だけではなくてドラムも取り扱っています。
1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランドで、NATAL(ナタール)という名前です。
アチコチからかなり高い評価を頂戴しております。
ですので、お知り合いの方、親戚の方、誰でもいいです。「バンドを始める」なんて話をお耳にしたら…
「(吹き替え調で…)アラ、バンドやるの?それならアンプはMarshallね!コレはまずキマリ…と。ドラムはNATAL(ナタール)がいいんじゃない?すごく評判がいいわ!NATALを使わなきゃもったいない!ベース・アンプならEDENを選ぶべきよ!」
…とやって頂きたい。
宣伝コーナーおわり。
「Every Single Day」を。
ギター・ソロもバッチリとキマった!
20~21歳の時に作った曲だという「Don't Make Me Blue」。
1984年、The Good-Byeのシングル「にくめないのがニクイのサ」のカップリング曲だ。
この時はPrinceが亡くなってちょうどひと月ほど経った頃で、ヤッチンからもそのあたりの話があった。
昔、大阪に行った際、The Good-ByeのメンバーでPrinceを見に行ったそうだ。
そしてその翌朝!
ホテルのロビーでボディガードに囲まれた本人に出くわしてしまったという。
ヤッチンがこの話をしようと衛藤さんに振ると「ああ、Princeに会った時の話?」とオチを先にバラしてしまってハラホロヒレハラのシーン!
もうひとつ。
最近、初めて当日券を買いに普通に列に並んだという話。
ま、そうでしょう。業界の人はコンサートのチケットならたいてい何らかのツテで入手できるでしょうからね~。
でもヤッチンは並んだ!
何を観るために?
Brian Wilsonだったそう。
好きだ~、Brian Wilsonというより『Pet Sounds』。
一体何百回聴いたかナァ?私なんか序の口以下で、「何千回聴いた」なんていう人もたくさんいるでしょうけど…。
Hal Blaineがドラムを演奏しているのは有名だけど、ギターがBarney KesselやGlen Campbellが弾いてたり、サックスでPlas Johnson(映画『ピンク・パンサー』のHenry Manciniのテーマ曲のテナー・サックスを吹いた人)が参加しているのがうれしい。
完全に脱線、失礼しました~。
The Jokers時代の「イージーライダー」…
「とびっきりのLove Song」へと続く。
分厚いコーラスも完璧!
前半は曲と曲の間にトークを散りばめた進行であったが中盤に入ってガツンとヒートアップ。
ナント、7曲ぶっ続けに演奏した。
「一期一会」…
ギターを降ろして歌に集中するヤッチン。曲は「春風を誘うから」。
オープン・チューニングを駆使してのアコースティック・ギターのソロが大きくフィーチュアされた。コンサートの見せ場のひとつ!
ヤッチンはこういうアコギのプレイで物語を作るのが実に達者だ!
ここで衛藤さんフィーチュア。
「Please Believe Me」を熱唱!
「21st Century」
そして、お待ちかねの「Yes! Yes!! Yes!!!」。
ハイみなさん、タオルの準備して~!
The Good-Bye時代からの人気曲に会場は大興奮!
いつもコンサートの最後の方で演奏されるということもあるけど、盛り上がっちゃうよね~。
本編の最後を飾ったのはノリノリのドライビング・チューン「UP BEAT」!
こうして本編17曲、心を込めて演奏したヤッチン。
歌にギターに(with Marshall)トークにと、素晴らしいパフォーマンスだった。
「Let's Get Together」と「ハダカノココロ」を取り上げた。
ヤッチン・ミュージックを濃密な演奏で練り上げた3人の演奏も最高!
アンコールの2曲を演奏して完全にプログラムは終了したのだが、ファンの興奮まったく冷めず。
強引にヤッチンを引っ張りだしてもう一曲!
時間は大丈夫なのかッ?!
…というのは、説明が後先になったが、実はコンサートの終了後、ヤッチンはファンのみんなとこのまま飛行機に乗って台湾へ行くことになっていたのだ。
だから冒頭で紹介した通り、会場内にスーツケースがズラリと並んでいたというワケ。
何でも、前回ココでコンサートを開いた時に、「このまま飛行機に乗ってどこかへ行きたいネェ~」なんて話が出て、それを本当に実行しちゃったのだ!
さすが有言実行の男、ヤッチン!
ダイエットもちゃんとやったもんね。
ということで、この後、皆さんご一緒に台湾に旅立つのよ。
私も専属カメラマンということで同行させて頂いた…と言いたいところだが、暑いところが苦手なもんだから、チャッチャと機材を片付けて家に帰りましたとさ…。
いってらっしゃ~い!
春が来ようが、夏が来ようが、常に前進するヤッチン。これから先もいろんな企画がテンコ盛だ!
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com