Carry on, my wayward son~がんばれハードロック!
「ハード・ロック」という言葉はどうなった?
「ヘビメタ」とか「メタル」とかいう言葉に包含されたしまったのかしらん?
ハード・ロックを定義するとすれば、何度も書いてきたけど…カッコいいギター・リフとギター・ソロ、野太い声の男性的なボーカル、ヘヴィなリズム隊、個人芸がフィーチュアできるほどの器楽演奏能力…しかし、客は音楽に合わせて身体を動かすことはあっても踊らない。
翻ってみるに…今テレビに出ているようなバンド形態の音楽は、ギター・リフがなく全部ジャンジャカ、フォークのようなカン高い女性的な声、コンパクトでライトなリズム隊、ソロとテクニック感ほぼなし…しかし、客は音楽に合わせて輪になって踊り狂う。
コレだもん…ゼンゼン違う。聴き手が重なる可能性は極めて低い。でも、これも時代の潮流だから抗えない。
しかし、このままでは「ハード・ロック」は本当に聴き手も弾き手も絶滅してしまうのではないか?
今日はその素晴らしさを次世代に伝承しておこうではないか!というハード・ロックの魅力に憑りつかれた男たちの気合に満ちたイベントのレポート。
題して『The Extreme Tribute Event “Are You Ready to Rock? [Volume 1]』。
Ronnie James Dioのトリビュート・バンド、aDIOs。
他にキーボードの方(KOU)がステージに上がったが写真を撮ることができなかった。
だって満員でまったく移動できないんだもん!ゴメンナサイ!
したがって今掲載しているaDIOsの写真は、すべてホール下手後方の一か所から撮ったもの。
今日もRonnieに完全なりきりのDIO KENさん!ここまで入り込んでくれれば見ていて気持ちいいわ!
またお客さんの反応のいいこと!それだけ迫真のステージということなのだ。
コルナ。このサインもスッカリ定着しちゃったねぇ。
私が初めてRonnieの声を聴いたのは中学校2年生の時。1976年か?。Ritchie Blackmore's Rainbowの『Rising』がリリースされた時のことだった。ビートルズを卒業した頃だったので、ヤカましいと思ったな~。
そして、その年の暮れ、武道館で実物を見た。ヤカましいと思ったな~。まだ子供だったからね。
今見たいわ。
こんな私でもRonnieに縁が少しはあるのか、海外で初めて行ったロック・フェスティバル、ロンドンのHIGH VOLTAGEはRonnie James Dioの追悼イベントだった。
Heaven and Hellの出番の時の「Heaven and Hell」の大合唱は感動的だった。
今昔のロックの大きな違いのひとつはさっきも書いたけど、歌い手の「声」だよね。今はRonnieのような男性的な「ロック・ヴォイス」で歌う若いバンドは皆無といっていいだろう。みんなフォーク・ヴォイスだ。
やはり、Ronnieのような「声」で歌ってもらわないとロックを聴いた気にはならない。
源多朗さんはもちろんMarshall。
自前の1959で極上のロック・トーンを放出させていた。
「ロック・トーン」と書いたのにはワケがある。
先の「ロック・ヴォイス」とこのギターの「ロック・トーン」が組み合わさって初めてハード・ロックとなる。そして、その「ロック・トーン」は多くの場合がMarshallでなければならない。
そうして考えるとJim Marshallがやったことはあまりにも偉大だ。
「♪We Rock!!」…。私は完全に本物よりDioKenさんの歌の方が回数多く聴いている。
ハード・ロック史に刻まれたRonnieの魂をいつまでも称え続け、後世に伝承いしてもらいたい。
aDIOsの詳しい情報はコチラ⇒Dio Kenのfacebook
続いてはMichael Schenkerのトリビュート、CMG(コージー村上グループ)。
ギター、中村達也(BLINDMAN)
JCM800 2203だ。
実際のMichael SchenkerのMarshallもJCM800。ただし、50Wの2chモデル、2205だ。
先日、古くからMarshallの工場に在籍する現カスタム・ショップ所属の友人とおしゃべりしていた時、たまたまこの2chのJCM800の話題になった。
あのモデルは大変だったそうだ。
「大変」というのはあの時代にあのクォリティの2チャンネル・アンプを出したということがひとつ。そして、アレはあの当時の生産環境では作るのもなかなかに厳しい手強いモデルだったのだそうだ。
Michael SchenkerトリビュートということでUFOの曲もプレイ。「Lights Out」と「Doctor, Doctor」だ。
あ、私、比較的UFO得意ですから、ハイ。
Marshall Blogで何回も書いているが、小生、Michael Schenkerは見たことがない。UFOでもScorpionsでも来ないんでやんの。それで結局見ずじまいなのさ…。
でもこの中村さんのプレイで十分!やっぱりハード・ロックはいいの~!
あ、でもPhil Moggは1979年と2010年に見てる。
このイベントを仕込んだのが元BLINDMANのコージー村上!
こういう活動はドンドン展開して欲しいと思っている。伝承、伝承!
ハード・ロックの伝承を推進しましょう!
え、なんでかって?だってカッコいいじゃん!このカッコよさを若い人たちにこそ実感してもらいたいのだ。
会場が超満員のため、とにかく一歩も動けない状態の撮影でアングルがどれも似通っててゴメンね。
CMGの詳しい情報はコチラ⇒コージー村上facebook
当日は時間の都合でカバーできなかったがGraham Bonnet期のRainbowのトリビュート・バンド、Amembowも出演したことを付け加えておく。