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2016年6月23日 (木)

LOUDNESSだより~欧州紀行とギター写真集

昨日のDOWNLOAD FESTIVALレポートにあるように、ヨーロッパにはロック・フェスティバルの季節が到来し、各国で大規模なイベントが開催されている。
ヨーロッパのロック・ファンは短い夏をそうしたフェスティバルで謳歌するのだ。
「短い夏」といってもイギリスあたりは2週間前にはカンカン照りでみんな真っ赤になっちゃたらしいので、最近は「夏を謳歌」どころではないのかも知れない。
そして、海外のフェスティバルといえばLOUDNESS。
今年も各国のフェスティバルで大暴れ中だ!

1_img_0114LOUDNESSの現マネージャーの隅田和男氏とは長いお付き合いさせて頂いていて、LOUDNESSが海外に遠征した時は、いつもリアルタイムで生々しい現場の情報を送って頂いている。
私に送って頂く情報といえば、Marshallや他社のギター・アンプのことに相場がキマっている。
今回、LOUDNESSは、スウェーデン、フランス、ベルギー等々の国を歴訪した。
氏のお願いして、直近の欧州ツアーの状況をまとめて頂いた。
以下の写真は実際に隅田さんがステージそでから撮影したLOUDNESSの写真だ。
写真と文章の内容が必ずしも一致していないことはご容赦頂きたい。
10_2冒頭、ドイツのハンブルグ郊外のリハーサル・スタジオで、ツアーに持って出るギター・アンプを色々試して選されたそうだ。
もちろん初体験ではないにしろ、ヨーロッパの230Vの電圧と、それによって駆動するMarshall 1959のパワーに改めてひれ伏してしまったとか!
動画を見せて頂いたのだが、Marshallの音圧で部屋が猛烈に振動してしまい、なんとエフェクターにつないだケーブルのプラグのソケットが緩んで、クルクルと回り出す始末!
手入れも完全に行き届いているらしく、JVM410Hの状態も最高だったそうだ。
さすがドイツ!
ちなみベース・アンプの場合も、同じモデルでも電圧が上がると格段に音がグレードアップする。同じベースアンプでも日本で使った時と比べ、クリアさと歪み具合がまったく違うことに山下さんも驚かれていたそうだ。
(日本で正規に輸入&販売しているJCM900以降のモデルはすべて100V用の仕様です。したがって、ステップアップ・トランス等を使用してやみくもに昇圧して使用することは絶対にしないでください。簡単にアンプが壊れてしまいます。詳しくはMarshallの正規輸入代理店にお問い合わせください)


さて、場面は変わってスカンジナビア。
スウェーデンでは6月8~11日に開催されたSweden Rock Festivalに参加。
Queen+Adam Lambert、Slayer、Megadeth、Michael Schenker、Steve Vai、Vanilla Fudge(なんでやねん!)、Glenn Hughesといったラインナップに交じり、LOUDNESSは2日目の9日にステージに上がった。
すると、隅田さんは時折ステージを観察しては「誰がどのアンプを使っている」とか「誰が何のMarshallをどういう風に使っている」とかの情報をその場で伝えてきてくれるのだ!
これが楽しい!

Marshallの合間に見える高崎さん!
今回のツアーではJVM410Hを盛んにご使用頂いた。

20vMarshallヘッドホンのキャビンも設置されていたそうだ。

1_zound2 そして、Marshallダブル・デッカーも!

1_bus2 ベルギーのフェスは17~19日のGrasspop Metal Meeting(略称はGMM)。
こちらにはBlack Sabbath、Iron Maiden、Zakk Wylde、Bullet for my Valentine、Saxon、Anthrax、Foreignor、Megadethといった面々が登場した。
ま、こういう情報はフェスのウェブサイトを見て書いているんだけど、「Line Up」のページでアルファベット順に並んでいる出演者をずっと目で追って行って、「L」になって、「LOUDNESS」が出てきても何の違和感もないんだよね。
「お~」とかいう感じがまったくない。当たり前すぎちゃって!
アニメもゲームも関係ない、ムキ身のロックで勝負するLOUDNESSの迫力や気迫がウェブサイトだけでも十二分に伝わって来る。
GMMへの出演は6月17日だった。
ベルギー今、テロの本拠地みたいな扱われ方をして気の毒だけど、キレイなところなんだってね~。
大分以前、Jim Marshallの運転手をしていたJohn Kentというオジイちゃんがいて、ヨーロッパのどの国が美しいか?と尋ねたところ「ベルギー」と即座に答えた。
私はまだイギリスに数回しか行ったことがなかった頃で、イギリスの美しさに十分驚いていたのだが、「え、イギリスよりキレイなんですか?」とJohnに訊くと、「ハハハ、この国なんか比べ物にならんよ!」と笑われた。
隅田さん、ベルギーってそんなにキレイなんですか?

30ベルギーの翌日の18日はフランスのHELLFEST。
隣国とはいえ連チャンは大変だろうナァ。
HELLFESTは140ものバンドが登場する大フェスティバルで、KORNやJoe Satrianiの他、Black SabbathやForeignor等、他のフェスティバルに出演しているグループが回って来ている。
フランスだけあってMagmaが出てるんだよね…地元でのMagmaなんて観てみたいナァ。

40v_2隅田さんによると、Marshall率が非常に高いそうだ。
もちろんハードロック、メタル系のフェスティバルということもあるが、うれしい話だ。
Richie KotzenやMichael Schenkerの1987、Kerry Kingの2203KK等のサウンドは大変に素晴らしかったとのこと。
高崎さんの230VのJVMサウンド、聴いてみたかったナァ。(日本で流通しているJVMは100Vでしか使用できません。絶対に電圧をステップアップして使わないでください。アッという間に壊れます)
高崎さん、JVM410Hのフットコントローラーをセットしてる!
こういうところ、つまり改造がどうのと騒ぐより、あるものをそのまま使って最高のサウンドを出しちゃうところも高崎さんのカッコいいところだ。やっぱ腕だよね~。

50_2隅田さんからのレポートでもうひとつうれしかったのは、昨年は各地のフェスティバルでかなりの頻度で見かけた、日本で流行りのデジタル系のアンプが今回激減していたということだ。ゼロではないにしても、ほとんど見かけなかったということだ…ニンマリ。
「やっぱりロックのギター・アンプは真空管!」というトレンドに戻っていてくれていると信じている。
だってカッコいいロック・ギターのサウンドは真空管アンプで作るものと最初から相場がキマっているからだ。

来週はスペインへ遠征されるそうだ。
高崎さんの美しい爆音でヨーロッパのロック・ファンをまた思い切り揺さぶって来て頂きたい!

60_2 さて、これまでMarshall Blogでも案内してきたように、今年はLOUDNESSの35周年イヤーだ。
来る7月20日にそれを記念するアイテムがまたひとつ加わる。

35th_logoaithumbnail2

それは高崎さんの名器・愛器を掲載したギターの写真集だ。
タイトルは『愛蔵版 高崎晃 Guitar Collection』。
このPlayer誌の別冊は5年の歳月をかけて撮り溜めてきた約80本の高崎さんのギターの写真を惜しげもなく掲載。
ギターだけでなく、それらの愛器の音を解き放つバックラインの紹介も充実している。
長年に渡って高崎サウンドのカギを握り続けてきた我がMashallも紹介。
他にも高崎さん自身のインタビューや関係者諸氏のインタビューも併載している。
で、ですね。
ナント!Marshallのスタッフ&フォトグラファーとして、私にも「関係者インタビュー」の紙幅を割いて頂いているのだ!
世界に誇る高崎晃の記念すべき書冊に参画することができて大変光栄に思っている。

詳しい情報はコチラ⇒Player ON-LINE

70_2(写真&情報提供:隅田和男氏  ご協力ありがとうございました!)