三文役者 in クロコダイル
トラディショナルな「日本のロック」サウンドを奏で続ける三文役者。
渋谷屋根裏のメモリアル・イベントに出演するなど、パワフルに悪あがき爆走中だ。
もちろんオープニングは「三文役者」。
会場は一気に70年代の空気で満たされる。
大竹さんのソロがいい。
Hawkwind好きな人から出て来るフレーズとは思えない。
大竹さんはFaustとか変なのをよく聴いていたナァ。
「Dream Crush」を続けて三文役者のハードな面をフィーチュアする。
ここで重苦しいバラードの「魂」。
哲さんはこの曲を歌うとヘロヘロになってしまうという。体力的な問題ではない。「魂」で歌うからだ。
第一部ではこの「Oh Oh Yeah」だけが新し目のナンバーとなった。
歴史のあるバンドだけが成せるセットリストだ。
響き渡るNATALサウンド!
きょうもさとっちょのドラミングが三文役者を激しくドライブさせる。
第二部にはコンテンポラリーなナンバーを中心に構成。
あ、何がコンテンポラリーかっていうのは、私が20歳まで三文役者に関わっていた時分までのナンバーが「クラシック」で、それ以降の活動で演奏している曲が「コンテンポラリー」なのね。
だから、一般的な定義では全くありませ~ん。
一曲目はコーラスが印象的な「Hold on my Way」。
そして、「メモアール」。
この曲は元は「風」という名前だった。1980年に10インチ・シングル「怒雨降り」のカップリング曲としてリリースされた。
当時、10インチ(25cm)シングルという体裁がとても珍しくてビックリしたのを覚えている。このあとサンハウスも10インチ・シングルを出したのかな?チョット覚えていないな。
この曲はキーがDmなんだけど、オリジナルのバージョンでは、片山さんがBbのトライアドを引っ掛けて入ってくる。そこが高校生の私にとって、ものすごく新鮮だった。
レゲエ調というのも当時はまだ珍しかった。
何よりも曲がいい。
歌詞と曲が実にうまく絡み合っている「哲ミュージック」のひとつの完成形ではなかろうか?
このように三文役者は非常によい曲が揃ってるのだ。
「Hello Dear Friend」とコンテンポラリー・ナンバー。
ロッカ・バラードの名曲「聖羅」。
こういう曲って絶滅したよね。
若い人達がこの曲を聴いたら何て言うだろう。
そして、「My Blues」。
1991年、『Live On』収録の一曲。
そして、「怒雨降り」。こうしたやや泥臭い軽快なロックンロールも三文役者の魅力のひとつ。
こういう曲もメッキリ巷間では聴かれなくなったナァ。
ハーモニクスもスラップも無縁な正夫さん。しかしステディに低音を刻むことこそが正夫さんの仕事だ。
昔は正夫さんも1992SUPER BASSを愛用していたんよ。
コーラスでも大活躍のさとっちょ。
パワフルなドラミングはステージの終盤になってもまったく変わらない。
第二部は、哲さんが暴れまわる「回転木馬」で終了させた。そしてアンコール。
正夫さんの誕生日がちかいことで「♪ハッピーバースデイ」…。
頭脳警察、友川かずきを支えた名ベーシスト。
しっかし、正夫さんって35年ぐらい前とゼンゼン変わらない!
昔はね、パタパタパタパタと走る黄色いビートルがトレード・マークだったんよ。
ご一緒させて頂いていた時は「音が大きい!」と怒られたこともあたし、「ウッシーは食い物の好き嫌いがある割には性格がいいな~」なんて注意されているんだか、ホメられているんだかわかないようなこともいわれたっけ。思い出は尽きないな~。
もう過ぎてしまったけど…正夫さん、お誕生日おめでとうございます!
アンコールには「Home Again」と…
「Love Game」が選ばれた。
三文役者の詳しい情報はコチラ⇒三文役者 Official Site
<特報!>かつてMarshall Blogでレポートした『伝説のロッカーたちの祭典』がDVD化された!
発売は7月20日。
もちろん三文役者も登場する!
レポートはコチラ ↓ ↓ ↓
伝説のロッカーたちの祭典 <第1部>~めんたんぴん&THE 卍
<オマケ>
正夫さんが使っていたベース・アンプ。
3540というヘッドと1520というキャビネット。
3540は「Integrated Bass System」と名付けられた400Wヘッド。
4 x12"キャビ2台tの組み合わせということもあろうが、クリアで芯の太い音が実に素晴らしい。
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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(一部敬称略 2016年4月20日 原宿CROCODILEにて撮影)