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2015年9月

2015年9月30日 (水)

GENKI SESSION 2015

今年もやって来ましたこのシーズン。Summer of LoveのGENKI SESSION!
またまた主役不在でお送りします。
とはいえ、第一級のミュージシャンが集うこのバンド…バック・バンドだけでも実に味わい深い。
あ、主役不在といっても写真に写っていないだけで、実際にはステージに登場し、日本を代表するロック・ヴォイスを聴かせてくれた。
最近はこういうホンモノのロック・ヴォイスで本格的なロックを聴かせてくれるバンドがメッキリ少なくなってしまったからね。
ヘヴィ・メタル界隈ではガッツのある歌声を聴かせてくれるバンドもあるにはあるが、草食系の若いバンドではついぞ聴くことのできない声なんだから。


コレも何度も書いているけど、音楽は何といっても「歌」なんよ。
それが、「オペラこそ人類が作り出す音楽の最高峰である」ということになってくる。
「歌」、すなわち「声」。
つまらない曲でも声が魅力的だと十分に楽しむことができる。その反対はツライよ。どんなにいいメロディでも声質が合わなきゃ台無しだ。
60年代の中頃からロックは爆音を手に入れた。爆音とマッチする声があってこそ「ロック」という音楽が生きて来る。
その爆音の中心となったのはMarshallだ。
そして、図太い声のボーカリスト…まず、このコンビネーションがなければロックの醍醐味を味わうことはムズカシイ。
今日のコンサートにはその両方が揃っているばかりでなく、それらを完璧にプッシュする素晴らしい楽団が付いている。
昨今の日本でマレにしか見ることができないロック・ショウの開幕だ。

10ギターは大谷令文。

20vキーボードは難波弘之

N_s41a4181 ベースは水野雅章。

Zドラムは高橋ロジャー和久

50vもちろん令文さんはMarshall。

60今回は向かって左側の「MARINO」ステッカーが張ってある方を使用した。

70足元のようす。

90最近はかつて愛用していたテープ・エコーを使っていないようだ。また、ペダルボードからはバッファ・アンプも結局姿を消した。
変わらないのはMarshallと愛用のギターたち。それこそが大谷令文のエキスなのだ。

100vオープニングはRay Charlesの「Hallelujah I Love Her So」。
ちょっとヘヴィでイキな「ハレルヤ」だ。

110メンバーは気心の知れたいつもの顔触れ。

120vこの次にOtisの「Try a Little Tenderness」が来るのだが、選曲もおなじみのものばかり。

130このホーム極まりない条件が最高のパフォーマンスを届けてくれる。

140vところで、この「ハレルヤ」、オリジナル・レコーディングではDon Wilkersonがサックス・ソロを吹いているのね?
…と聞いた風な口をきいても知ってるのはBlue Noteの『Preach Brother!』ぐらいなんだけどね。もっとも、この人はBlue Noteに三枚のリーダー・アルバムを残しているが、ジャズの人ではなく、「Ray Charlesバンドの人」なのね。

張りのある素晴らしいトーン。令文さんの堂々たるソロに一曲目からヤラれる。その雄弁さこそPreacher!

150「Try a Little Tenderness」。
高校の時、上田正樹の演奏でこの曲を知った。
すっかり「Otis Reddingの曲」の感があるが、そうではない。またOtisの「ガガガガ節」により、R&B、すなわち黒人音楽の代表曲のようなたたずまいを見せているが、実はコレ、ナント白人の曲。
しかも、アメリカ産ではなく、James CampbellとReg Connellyというイギリス人のコンビのペンによるものだ。
オリジナル録音はThe Ray Noble OrchestraをバックにVal Rosingという歌手が歌ったもの。すべてイギリスだ。
1933年にはBing Crosbyも吹き込んでいる。分厚いストリングスをバックに聞かせるBingのとろけるような美声はまるで違う曲。ヴァ―スまで付いちゃって…。Frank Sinatraバージョンも同様。
でも名曲は名曲。雰囲気は違ってもいいナァ。
この名バラードを「ガッ!ガッ!ガッ!ガッ!」とガナリ立てたOtisも偉大だ。

160もちろんこちらは猛烈なOtisバージョン!
何といっても見どころは、ボーカリストがキネマ自慢のサブ・ステージへの階段を上り下りしながら、最後のリフレインを何回繰り返すか?…というところ。
今年は三回。去年は四回だった。

170ガラっと変わってMontrose。「I Got the Fire」。Sammy Hager。
このアメリカン・ハード・ロックの塊りみたいなバンドはほとんど聴かなかったナァ。やっぱりどうもアメリカン・ロックの明るさが性に合わないんだよね。
GFRもMontroseもVan Halenもカラとした湿気の少ない屋外で強い日差しを浴びながらグビグビとビールでノドを潤しながら友達とワイワイ楽しむ感じじゃん?
イヤイヤ、それよりも外はドンヨリ曇っているから、冷え切った屋内で舐めるようにして二時間かけて飲む1パイントのエールを片手に楽しむ、暗く重いロックの方が私には断然シックリくるのだ。
でも『Jump on It』は比較的好きだった。ジャケットがヨカッタ。ヘンな意味じゃないよ。Hipgnosisだから。
でも、Sammy Hagerの声はスゴイね。こんなのこうして完璧に歌える日本人はそういないよ。

180v続いてはJanisコーナー。
前回は「ジャニスの祈り」…誰だ?こんな邦題つけたのは?!…「Move Over」だけだったけど、今回は「Half Moon」も導入。
あの声で「Half Moon」を歌われてごらん…タマらんよ、ジッサイ。
で、ここは水野さん。
二曲ともあまりにも素晴らしいプレイ!

190ドッシリ構えて音楽に集中しているので派手さはないが、やってることはかなりヤバい。
止めども流れ出て来るランニング・フレーズ。
これぞベースの醍醐味!ベースだけで一曲聴ける。
とにかくバンドがいいようにウネリまくる!

N_s41a3968 聞けば水野さんはEDENプレイヤーとのこと。次回はEDENの激ヌケサウンドでこのランニング・ベースが聴きたい!

200v渋く…「Since I've Been Loving You」。
元ネタがMoby Grapeの「Never」だと言われているようだが、真じるか信じないかはアナタしだいだ。
ひとつだけ確実に言えるのはZeppelinの方がカッコいいということじゃないの?(難波さんMobyお好きなハズだからあまり多くは書かない)
「Since~」を録音したエンジニアに言わせると「古今東西もっともカッコいいギター・ソロ」ということになるそうだが、真じるか信じないかはアナタしだいだ。
ある人にとっては「一番」かもしれない。私にとっては違う。でも、それぐらいカッコいいことは確かだ。

N_img_0253 令文さんのソロもすごかった!
あの音だからね~。
令文さんのギターはあの音とともにあの時代の空気を運んで来てくれる。だからスゴイ。

210v一部の最後二曲はボーカリストが以前在籍していたバンドのレパートリーを披露。
これも前回通り。

205v
「樹のうた」というシットリナンバーと…

220そして、「いつものように」というゴキゲンな曲。

230ココで第一部が終了。

235v休憩をはさんで第二部。
令文さんはバンダナをお召し換えての登場。
よく似合う。
曲は「Separate Way」と見せかけて…「Communication Breakdown」。
後半、「Train Kept a Rollin'」になるところがまた滅法カッコよかった!

240v毎回演奏されるザ・カーナビーツの「好きさ好きさ好きさ」。コレはZombiesね。原題は「I Love You」という。

250vそして、ロジャーさんコーナー。
曲はもちろん「難聴」。

260「飽きて来たな…」なんてボソッとおっしゃっていたが、特製似顔絵ステッカーまで作っちゃって絶好調!

270この日はトークの新しいネタも組み入れられた。
Trio the Collagens他でもうずいぶん何度もこの曲を聴いているが、ゼンゼン飽きませんぜ!

280ホラ、大ウケ!
お客さんから「なんて?」が出たには会場全員大爆笑!

そうそう、ロジャーさんは覚えてないかもしれないけど、そういえばどこかの現場でこんなことがあった。
この「難聴」のトークには「みんな!頼むからアンプの音下げてくれよ!」というくだりがあって、その日は「みんな頼むからアンプの音、Marshallの音下げてくれよ!」というセリフになっていた。
もちろんロジャーさんは私が来ていることを知っての仕業だったのだが、そのセリフの時、ロジャーさんはシッカリ私の方を見てそのセリフをおっしゃったのには笑った。
もっともロジャーさんだけじゃなく、そこにいた私を知る人は全員コチラを見てたけど…。
Marshallは悪くありませんからね~。
爆音中毒の皆さん、自分の耳は自分で守りましょう!

290v難波さんコーナー。
今回も1971年のPYGのデビュー・シングルを弾き語りで披露。

300v難波さんのソフトな歌声がベスト・マッチのほんわかムード。これなら難聴にはならない。

310v「川一本泣いて」の「Cry Me a River」。
コレはほんとジックリと聴き込んでしまう。

320本編最後は、Humble Pieの「30 Days in a Hall」、Spencer Davis Groupというか、Steve Winwoodというのか「Gimmie Some Lovin'」、さらにThe Small Facesの「All or Nothing」という流れ。
選曲は前回通りだが、いいね、名曲はいつ何回聴いても。
もちろんこうした名唱・名演があっての話しだけどね…。
Steve MarriottとかSteve Winwoodなんかのソウルフルな曲はまさに声がピッタリなんだよね。
今度チョットひねってNoddy HolderとかDan McCaffertyなんてどうだろう。
このバンドで「Razamanaz」なんかやったらメッチャかっこいいだろうな~。令文さんのギターも絶対ピッタリだ。

330アンコールは「Imagine」。
John Lennonといえば、令文さんはインストで「Jealous Guy」をレパートリーに入れているけど、このバンドでFacesバージョンをされたらいかがなものだろうか?Rodはチョット違う気もするか…。

350v「Sweet Sweet Surrender」。
そういえば先週のJeff Beckの東京公演では「Morning Dew」演ってたよ。

360さらにオハコのアッコちゃん。「すきすき」ね。
さっきのカーナビーツ、ミカ・バンドの「塀までひとっとび」、そしてこのアッコちゃんが三大「好き」曲。時点が「上を向いて歩こう」だ。
この「すきすきソング」、曲自体はブルースで、作曲は小林亜生。
歌詞がスゴイ。作詞は井上ひさし。
ところが、この曲の歌詞には原曲があるんだって。それは山形の「庄内おばこ」という民謡。歌詞を読むと、登場人物は異なれど設定は完全に同じ。
井上先生もやまがだだでね。
難波さんの写真の上で小説についてガタガタいうのも気が引けるが、SFではないのでお許し頂くとして…井上ひさしの『江戸の夕立』という作品を是非読んでもらいたいナァ。
直木賞を獲った『手鎖心中』と一緒になっているので陽を浴びることがないようだが、ヤケクソに面白い。まさにジェットコースター小説。もし私が好きに映画を一本撮っていいといわれたら迷わず原作にコレを選ぶ。そして『隠し砦の三悪人』の黒澤気分でメガホンを取る。

370vそして、今回は二度のアンコールに答えて「Summer Time Blues」をプレイした。

380vああ、それにしてもこのギターの音!
大谷令文+Marshallの完璧なる組み合わせ…やっぱり真空管のアンプでないとコレはこの音はどうアガいてもムリです。
このギターの音を聴いて私はしばし、あの頃に戻った気分になれるのだ…一番カッコよかったロックの時代に…。ナンダカンダ言って、それはギターの音が一番ヨカッタ時代でもあるのではなかろうか。

390vそれにしても主役がいないのはチト寂しいね。でもこの企画、もっと頻繁に観たいものですな。
いつか写真が解禁になる日が来たら、許可を頂戴してアーカイブ的に今までの写真もドバ~っと公開したいと望んでいる。いいのがたくさんあるんよ!

340

大谷令文の詳しい情報はコチラ⇒大谷令文ホームページ

400(一部敬称略 2015年8月22日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2015年9月29日 (火)

スーパーカレー大戦ぽんぽこ~TORNADO-GRENADE編

さて、早いもの『スーパーカレー対戦ぽんぽこ』もいよいよ佳境に入る。
カレー界からの出演はSURAJI、フロム・ハクサン、ブンキョー!

25vそして、イベントのトリはTORNADO-GRENADE。
しかし、書きにくい…というかタイプしにくいバンド名だ!「-ネイド、-ネイド」と韻を踏んでいるのに綴りの構造が前半と後半で異なるからだ。
私ぐらいの英語の達人になってくると、タイプする度にものすごく頭を使ってしまう…ナンチャッテ、「英語の達人」は真っ赤なウソだけど、頭を使うのはホント。

20以前にもMarshall Blogで紹介したが、スーラジはTORNADO-GRENADEのホーム。
それでこの企画が実現したというワケね。
写真はスーラジの店内。TORNADO-GRENADEのサイン入りポスターがガツンと貼ってある。

220v

中心となったのはボーカルのこの人、塚本"JOE"旭。
このイベント、正式には頭に「塚本"JOE"旭 presents」が付いているのだ。

30v松浦カズマ

40v真壁雄太

50v寺沢リョータ

60vドラゴンシャドウ村田
ひとりだけ写真が違う。すまん、シャドウ!他のメンバーの写真は転換の時にMarshallの前で撮ったんだけど、アナタ、ドラムのセッティングでとてもそれどころじゃなかったから!

70v一曲目の「Waht's Up!? Crazy Grill!」から早速大暴れ。

80JOEくんの爆発的なボーカルとアクションに観客の耳と目はクギ付けだ。

90vギター・チームはこのバンドのウリのひとつ。
二人とも容赦なくバリバリ弾いちゃう。

100vソロを弾きまくるだけじゃなくて二人のアンサンブルが絶妙なんだよね。
ふたりともJVM210Hを使用。

110v二曲目は「Cause in Midnight」。

120ド派手なフロント陣をバックアップするリズム隊。

130vナンノナンノ、こちらもド派手!
つまり全員ギンギラなのがTORNADO-GRENADO(←それにしてもタイプしにくい。全然慣れない!)なのだ!

140vお得意の「悪」のMCも絶好調。

240

今回もメンバーの日頃の悪党ぶりを白状した。本当に悪いヤツらだ。

250v

MCから「Ride on Fire」。

150この曲、カッコいいのよ~。カズマくんの作品。

270

曲のカッコよさもさることながら、最初の見せ場がセットされている。
ここはパラパラ漫画風に…。

160JOEくんの肩車で雄太くんがソロを弾いて…

170後ろを向く。

180後ろを向いたら…ココが新しいワザだよ!

190ガバッ!
チャンとソロは続いている!

200キマった~!
このワザ、引き立て役で両脇を固めるリョータくんとカズマくんも実はおもしろい!そっちも見逃せない!

220
大技で大喝采を浴びた後は「My Sweet Little Lover」。

N_s41a3855 猛然とドライブする五人!
その様はまさに竜巻だ。

260以前にも記したけど、彼らの曲は70年代ハードロックのエキスが詰まっていて、それでいて新しい空気感が漂っているところがいい。
いつもMarshall Blogに書いている「若い感性でトラディショナルなものを料理する」を具現化していると思うのだ。

280v先日レポートした、NATALを使ってレコーディングした「Rise uo to the Win」。

290初めて聴くナマ・バージョン。
レコーディング内容を忠実に再現しつつ、さらにドライブ感が増したゴキゲンな演奏。

300v出番の最後を締めくくるのもハードに迫りくるナンバー、「Storm is Blowin'」。

305今日もエネルギーとテクニックに満ちたエキサイティングなステージだった!

310vアンコールは全員バンドTシャツに着替えて登場。
バンドのテーマ・ソングともいうべき「Sex, Spice, Rock'n' Roll」。

320これもTORNADO名物。
グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル…

330…グルグルグルグルグルグルグルグルグルグルグル。

340写真ではわかりにくいけど、EXILEやってったの!

350演奏とアクションのバランスがウマく取れている…というか、次から次へとお客さんをトコトン楽しませようとするそのショウマンシップがうれしいではないか!

360とにかく魅せるのがTORNADO流なのだ!

365vそれに加えて、「コレが最後の演奏!」なんてことを思わせるという気迫がスゴイ!

370ここがクライマックス!
一度だけ見せるJOEくんのつぶらな瞳!

380雄太くんがサングラスを預かる。

390ところで、MarshallからもEyewearというサングラスとメガネ・フレームのシリーズが発売されるんだぜ!
Joeくん、コレなんかいいんじゃない?
詳しいことはまた別途Marshall Blogでレポートする。
実は私、役得ですでにひとつお預かりしてるんだ~。
コレ、メッチャいいんだぜ~。かけるとビシッと顔に収まって大変ズレにくい。
特段締め付けがキツイということはないのにピ~ッタリとハマるの。そして、かけていることが自然でゼンゼン気にならない。さすが高級品だわ。

N_me

そして返却。

400最後は前柵からの大ジャ~ンプ!
アタマ気をつけろ!ア、ちゃんと気をつけてる。さすがプロ!

410TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒official site

420(一部敬称略 2015年8月21日 大塚Hearts+にて撮影)

2015年9月28日 (月)

スーパーカレー大戦ぽんぽこ~QUORUM編

カレーライスとラーメンはもはや「日本の料理」と言われているけど、まったくその通りだよね。
カレー通、ラーメン通の多さと言ったらそれはスゴイものがあるハズだ…とういか、このふたつの料理に関してはどんな人でも一家言あるのではなかろうか?
イギリス人もかなりカレー好きだよ。
インド料理は外食の選択肢に必ず入ってくる。
イギリスに行けばどこにでもインド料理店があるしね。中華料理店も負けずにゴロゴロしている。同じ海外の料理とはいえ、イギリスではインド料理の方が高級とされているそうだ。
それでは、カレーとかラーメンがキライって人に会ったことある?
家内のイトコのせいちゃんがカレー嫌いなんだけど、他に聞いたことがない。ちなみにせいちゃんはラーメンは好物だ。
カレー好きとラーメン好きってどっちが多いのかな?
無人島に持って行くとしたらカレー?それともラーメン?
あるいは、カレーとラーメン、どっちが連続して食べることができるか…なんてのも興味があるな。
今日オープニングでこんなに書くつもりはなかったんだけど、ちょっとラーメンに言いたいことがあるのを思い出した。
最近、やたらめったらラーメンがブティック化してしまって、いわゆる「中華そば」的なラーメン屋が少なくなった。
とにかく豚骨ばっかり。あるいは「家系」とかいうヤツ。私はどちらかと言うと両方苦手なもんだから困ってしまうことが時々ある。
餃子やらニラレバやら野菜炒めやらの一品料理に餃子。それにナルトとほうれん草とペラッペラのチャーシューが乗った醤油味のアッサリしたラーメン(私はシナチクは食べない)を出す古式ゆかしい中華そば屋がありそうでなくなってるんですよ。
イヤイヤ、今日の主役はラーメンではなくてカレーだった!。
ま、いずれにしても日本人の二大好物であることは間違いないということで…。

かつての第一次漫才ブームの時、1980年前後かな?「漫才とロックの融合」なんてのがあったけど、今日は『スーパーカレー対戦ぽんぽこ』と銘打った「カレーとロックの融合」のイベントお話し。
下の写真はライブハウスに設けられたカレー・コーナーの写真。
おいしいカレーライスを食べて、エキサイティングな演奏を楽しもう!…という企画ね。

10カレーを提供したのは以前Marshall Blogでも紹介した「SURAJI(スーラジ)」は、文京区は白山にあるインド料理の名店。

210v_2ミートボール入りのカレー。コレが美味~!

20来場した多くのお客さんが、演奏の合間にスーラジのカレーに舌鼓を打った。

30さて、このイベントには5バンドが登場したんだけど、Marshall Blogではそのうちの2バンドをレポートする。
まずはQUORUM。

40浪岡真太郎

50v北川遊太

60v盆子原幸人 

70v浪岡健司郎

80vMarshall Blogにはものすごい久しぶりの登場となる。
その間にドラムが交替。
前任の石川達也が脱退したのが確か去年の暮だったから、カレコレ8か月ぶりだ。
この体制になってから一度アーティスト写真を撮らせて頂いたが、演奏を見るのは初めてのことだった。

90一曲目は「Chicken」。

100v以前から演奏している曲。
ん~、相変わらずのQUORUMサウンドが心地よい!

110v二曲目は「Fuse」。
これ以降は最近のレパートリーだ。どの曲もQUORUMのエキスがふんだんに詰め込まれた王道ロック・サウンド!

120新しくメンバーに加わった健司郎くん。
苗字を見ればわかるようにボーカルの真太郎くんの実弟ね。
17歳とは思えぬ成熟したヘヴィな叩きっぷりがQUORUMのサウンド・コンセプトにベスト・マッチしている。
140v
新しい相棒を得てベース・プレイの幅をますます広げる幸人くん。

130vボーカルにも磨きがかかった遊太くん。
もちろんブルースを基本に据えた流麗なギター・プレイは健在だ。

150v「Live Lonly」。
コレは初めて聴いた。

160今年はアメリカでのツアーも経験し、余裕どころか貫録さえ出て来た感のある真太郎くんの歌いっぷり。

170v「This Morning」…

180「Before Losing」…この辺りの曲は建司郎くん加入後のレパートリーなのかな?
私にとっては新曲だ。
どれもQUORUMらしさに横溢する耳なじみの良い曲たちだ。それでいてテンションも高く、トラディッショナルなロックの芳香がいいように漂っている。

190QUORUMの出番を締めくくるのはおなじみ「Danger」。

200vやっぱり昔から知っている曲を聴くとホッとしますな…。はじめてQUORUMを聴いた時の衝撃を思い出す!
240v

ギターとベースの対決はQUORUMのステージの名物のひとつ!

210幸人くんが持っているビール瓶は飲むためのもんじゃないよ。
スライドに使おうというワケ。
元々はこれがボトル・ネックの元祖だからして…。

220双方一歩も譲らない「オレが、オレが」の弾き比べ!
彼らの同世代の草食系ロック・バンドではどう逆立ちしても見ることのできない光景だ。

230その対決をグイグイと遠慮なくプッシュしまくる健司郎くん!

250vこの曲二つ目のクライマックスは遊太くんのカッティング!
やっぱりこういうロックはMarshallなしでは成り立たんでしょう?
がんばれQUORUM!
205v
QUORUMの詳しい情報はコチラ⇒QUORUM Official Site

260v<後編>につづく

270v(一部敬称略 2015年8月21日 大塚Hearts+にて撮影)

2015年9月25日 (金)

CONCERTO MOON TOUR 2015~NEW MOON RISING <後編>

さて、<後編>イキます。


「こうへん」といえば、「甲片」って知ってる?
これは鉄道貨物の専門用語のひとつで、荷受人が控え用に受け取る明細書のこと。
他に「乙片(発駅控え用)」と「丙辺(着駅控え用)」という三種類がある。
明細書といっても貨物車両の端っこに付いているホルダーに挟まれてくるただの段ボール紙だ。
何でこんな言葉を知っているかというと、私はかなりヘヴィな鉄道オタクなのである…なんて話しは聞いたことないでしょ?
そう、鉄道にはほとんど興味がない。
実は昔の仕事でこの辺り、つまり鉄道貨物に携わっていたことがあるのだ。
<後編>って書いたら、何か急に思い出しちゃった。
金沢鉄道管理局や東京駅の隣の国鉄本社なんてのは何回も行ったナァ。
ゴメンね、ヘンな脱線の仕方しちゃって…。

で、<後編>!
曲は「Over and Over」。

10新生CONCERTO MOON。
今一度5人のメンバーをおさらいしておこう。

島紀史

20久世敦史

30vAki

40v中易繁治

50河塚篤史

50vノンちゃんはもちろんMarshall。

60v1967MAJORのフル・スタック。

70v中易さんもMarshall。

80VBA400とVBC412だ。

90v9月18日にリリースされたニュー・アルバム『BETWEEN LIFE AND DEATH』から2曲を演奏したCONCERTO MOON。
この時点ではまだそのアルバムがリリースされていなかったからね。ド迫力の「予告編」になったワケだ。もちろん大ウケ!

100続いては『Savior Never Cry』からの選曲で「The Shinning Light of the Moon」。

120v『Savior Never Cry』は久世ちゃんが参加した最初のアルバム。2011年のことだ。

130vアレからちょうど4年!早いナ~!
CONCERTO MOONでの久世ちゃんの一番最初のステージは2011月8月21日の柏PALOOZAだった。
もちろん、時のMarshall Blogでレポートしたが、もう見れなくなってしまったので私のPhoto Vaultからその時の写真を引っ張り出してきた。
コレがその時の久世ちゃん。
エラく緊張していたっけ。

N_img_0221ちなみにその時のノンちゃん。

N_img_0264_22人ともゼンゼン変わらんな、コリャ。つまんねーな。
4年ぐらいじゃそう変わらないか…イヤ、コレがこの人たちのスタイルなのだ。変わってもらっちゃ困るのだ。

N_img_0230 「ね?!」
あ、コレは今回の写真だよ。
フロント・マン2人の関係はより信頼度が高まり、自分たちの音楽を作ることを楽しんでいるようだ。

140そして、CONCERTO MOONのコンサートの人気コーナー。
島紀史のギター・ソロだ。
初めはア・カペラで…

150vそして、曲に突入し、猛烈な勢いで弾きまくる!
曲は「To Die for」。

170v

最近、ノンちゃんのようなシュレッダーの右手に興味がありましてね。
速く弾くために、無駄のない運動をしているのを見るのが実に面白い。
ノンちゃんの場合は、親指の第一関節を微妙に動かしてピックを前後運動させるようにして弦を弾いている。手首はほとんど動かない。
この動きが繊細で美しく、そこから生み出される爆発的なサウンドとは似ても似つかないところが興味深い。
我々の世代が学んだ教則本は、とにかく「手首から先を動かしてピッキングする」というメソッドが定番であったが、今、若い人でそういうピッキングをしている人はついぞ見かけないナァ。
高崎さんなんかはその伝統的なスタイルに近いといってよいだろう。
驚異的なスピードで手首を軸に手の甲を動かし、ピックで押し込むようにして弦をはじく。そうしないとあの音は出ないのだろう。伝統的なメソッドが有効であることの証明だ。


左手の方が大切で難しそうに見えるが、ギターという楽器は断じて右手の楽器だ。
みなさん、ピアノはちょっと別にして、左右の別がある楽器とそうでない楽器の違いってどこから来ていると思いますか?
もう答えは言っちゃっているようなもんだけど、極端に左右の手の仕事の重要度が異なる楽器にはギッチョ用が用意されているんだって。
ドラムなんか完全にそうだよね。スポーツ感覚で左右の別がある。同じ打楽器でもマリンバやヴァイブラフォンのような鍵盤打楽器とは正反対だ。このことからも鍵盤打楽器が打楽器というよりも鍵盤楽器に近いということがわかる。
左右の別がない代表的な楽器は何といっても管楽器族だ。
友人のジャズ・サックス奏者は実際に重度のギッチョだが、普通の楽器を使っている。
すると、ココで疑問が出て来るのがヴァイオリン族のことだ。
ギッチョのヴァイオリニストって見たことないでしょ?
あんなに左右の手の仕事の内容が違うのにギッチョのヴァイオリニストっていない。
まるでオスの三毛猫のようだ。
クラシックのヴァイオリン系の人たちは生まれつき重度のギッチョでも右用の楽器を使うのだそうだ。(チャップリンは左用のヴァイオリンを弾いていたらしい)
理由はオーケストラでの演奏を考慮してのこと。一人だけ勝手に反対側に弓を引くことはできない。
それと、あの楽器はシンメトリックっぽく見えるけど、中の構造がオフセットになっていて、高価な楽器にそんな改造をする人がいないし、元からギッチョでは弾かない楽器と相場がキマっているので作る人もいないんだって。
ちなみに千住真理子や古澤巌は左利きだそうだ。
コレがクラシック以外のヴァイオリン弾き、例えばボディを腰に当てて弾く、いわゆるフィドラー系になるとギッチョがゴマンと出て来るらしい。そりゃそうだ、オケでは弾かないからね。

160演者が替わったワケではないし、ノンちゃんがここだけ特別なことを演っているワケでもないのに、「島紀史のソロ」というだけで雰囲気がガラリと変わる。
これがパーマネント・グループの面白いところだと思うんだよね。
そう、この曲だけはCONCERTO MOONではなく「NORIFUMI SHIMA with CONCERTO MOON」のパフォーマンスなのだ。
180v
そして、今回のステージの大きな見所となったひとつ。
ノンちゃんと河塚さんとのデュオ!

190
河塚さんの打ち出すシンプルなビートだけをバックにノンちゃんが弾き狂うという演出!
ココは観ているモノ全員が手に汗を握ったことだろう。

200そして、そのままドラム・ソロに突入。

220ドバーっと勢いに乗って見せるようなタイプのドラム・ソロではなく、几帳面にソロを折りたたんで全体を構築していくような丁寧なワザを披露してくれた。

225割れんばかりの歓声を浴びる河塚さん。

230vメンバーがステージに戻って、「Angel of Chaos」。
「Chaos」は英語では「カオス」ではなく「ケイオス」だからね~。形容詞は「ケイオティック」だから間違えないように。

240vもうこのアタリからは手が付けられないぐらいの盛り上がりになるね。

250まだまだいくらでも攻めるノンちゃんのギター・ソロ。
「しま~」、「しま~」の掛け声に男女の別なし。

260「Black Flame」。
メンバー一丸となった演奏に一部のスキもない。

270昨日のノンちゃんからのメッセージにあるように、新しいメンバーのセレクトが完璧であったということがよ~くわかった!

280v

290v

295vそして本編の最後には新しい5人の名刺がわりという意味も含めてか、「Concerto Moon」を持ってきた。
「ご挨拶が遅くなっちゃってスミマセン、私CONCERTO MOONと申します」みたいな…よく現場で見かけるヤツだ。

300vノンちゃんもこの新しいシチュエーションにあって、会心の演奏ができた感があったのでは?「立て板に水」のプレイがそれを如実に物語っている。

310久世ちゃんの「♪コンチェルト・ム~ン」の雄叫びが今日はひときわ感動的ではあるまいか?

320そして、見せ所、聞かせ所の「ラ・カンパネラ」。久しぶりだ!

330本編14曲。「怒涛の演奏」とはまさにこのこと。
「アンコール!」の掛け声も一段と大きい。

340v

昨日も紹介したが、コレが9月18日にリリースされたCONCERTO MOONのニュー・アルバム『BETWEEN LIFE AND DEATH』。
曲のよさもさることながら、Marshallをフルで鳴らして録ったギター・サウンドにもよ~く耳を傾けて欲しい。
コレが真空管アンプを超爆音で鳴らしたホンモノのギター・サウンドだ。
レコーディングのもようはコチラ

350cdさて、アンコール。
ノンちゃん以外のメンバーはバンド・ロゴTシャツにお召し換えだ。

355まずは「It's not Over」。まさにその通り。
CONCERTO MOONはココからもスゴイ。

360「Savior Never Cry」。
久世ちゃん絶好調!
そうそう、MCも大変滑らかになって、ノンちゃんからピックを投げつけられることもゼンゼンなくなっちゃった。
しかし、この声!どうなってんだ、ノドは?!

370vまだまだ弾き足らなさそうな3人!

380v

150729_cm_groundkimg_0223_1_2

400vあ、この人も!
まだまだ2/3以上のパワーが余ってる!

410v最後の最後までアグレッシブにMarshallを鳴らすノンちゃんにCONCENRTO MOONの基本と進化を確認した。

420v2回目のアンコール。

440曲は「Change my Heart」。
お客さんにストラトキャスターを差し出すノンちゃん。ナンカ、みんなおっかなビックリ触ってる?

450満場の拍手を浴びるメンバーたち。

460さらにアンコールをもう1回!

4701998年の『Fragments of the Moon』から「Alone in the Paradise」。

480v原点回帰で締めくくった!

490v今回は2曲しか演奏されなかったニュー・アルバムのレパートリーだったが、安心してください!
ツアーやりますから。
10月の松山サロンキティを皮切りに全国10か所をめぐる『BETWEEN LIFE AND DEATH TOUR 2015』がそれだ。
東京は12月5日のココ、表参道だ。
松山といえば…またフルポシェのライブも見たいぞ!

500不屈の闘志でCONCERTO MOONに新しい血と魂を注ぎ込んだ島紀史。
いつまでもこの変わらぬテンションでメタル界隈をににぎわかして欲しい。

510vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

520(一部敬称略 2015年8月29日 表参道GROUNDにて撮影)

2015年9月24日 (木)

CONCERTO MOON TOUR 2015~NEW MOON RISING <前編>

今まで誰かに訊かれたことがあるワケではないのだが、もし「島紀史ってどんな人」と尋ねられたらこう答えようと思った。
それは…「星一徹と星飛雄馬」、「丹下段平と矢吹丈」、「ヒロシとピョン吉」…それぞれを混ぜたような人。
要するに並みならぬ情熱と不屈の闘志を持った「音楽の鉄人」ということだ。
実際、精神的にも肉体的にもその根性たるや生半可ではなく、かつてこんなことがあった。
今から7~8年前のことだ。
神戸の楽器店でMarshallのクリニックを開催した時、デモンストレーターであるノンちゃんは当日の朝早くに東京を出て、車で来ることになっていたのだが、運悪く前日から高熱を出してしまった。
朝になっても熱が下がらなかったが、そこは根性の人、企画に穴をあけるワケにはいかないと、ひとまず東京を出発した。
さすがのノンちゃんも相当ツラかったハズで、「申し訳ないがチョット遅れそう」と名古屋から連絡をしてきた。
そんな状態だったから、その連絡を受けた時、申し訳ないがお客さんに謝って中止にさせてもらい、ノンちゃんには東京へ引き返してもらいたいと思った。
しかし、本人は「必ず行くから!リハーサルだけは省略させて!」と言い張って電話を切った。
それから…ホントにアっという間だった。
再度、私の携帯が鳴って「今、着きました」という連絡が来たのだ。
「お客さんを待たせてはならない」の一念で、恐らく一度も休憩を取らなかったのだろう。信じられない早さだった。
マジでスゴイと思ったね~。ヘタすりゃ人間じゃない…みたいな。
星親子が運転免許証を持っているかどうかは知らないが、一徹にも飛雄馬にもできないであろう、島紀史が持つ根性だけが成し得る荒行だと感動した。
もちろん、ギターを弾きさえすりゃこっちのもの。熱があろうかなかろうか、ギターにトークにと、いつもの島節が炸裂し、クリニックは大成功に終わった。
昔はノンちゃんとよくMarshallのクリニックをやったナァ。Zeno Rothが観に来れくれたこともあったっけ。
こっちもしゃべり出したら止まらないけんね…毎回とても楽しかった。

今日は、5人のうち2.5人のメンバーが交替した新生CONCERTO MOONのファースト・ツアーの千秋楽のレポートだ。
新しいメンバーと一から組み直したチームの炎の剛速球のようなステージに、島紀史のロックに対する愛情と情熱とが織り成す鋼のような根性を見た!

10ステージ上手にはおなじみのシマーシャル。

20vヘッドは200Wの1967MAJORが2台。
Marshallの200Wヘッドの歴史は古く、記録では1967年の発売ということになっている。
型番はPA用が1966、ギター用(LEAD)が1967、ベース用が1978だった。
このノンちゃんのMAJORは二代目のデザインで、初代のモデルは今では「Pig」という愛称で知られている。(当時から「Pig」と呼ばれていたワケではない)
Ritchie BlackmoreやMick Ronsonが愛用していたことは有名だ。
それで、例の『アンプ大名鑑[Marshall編]』の監修をしていた時に初めて見た写真に驚いた。
というのは、この200WのモデルはPete Townshendの手にも渡っていたのだ。つまり、The Whoのステージに用意されている写真が載っていたのだ。
ご存知の通り、PeteはMarshallを使わないことで有名なMarshall開発者のうちのひとりだが、彼がMarshallから離れたのは1966年。MAJORは発売される1年前だ。
もし、PeteがJimの店で息子のTerryとケンカをせずに、そのままMarshallを使い続けていたら、PeteはMAJORを使っていたかもしれない。何しろ、とにかく爆音が欲しかったのだから…。
とするとですよ…Peteが使っていたらRitchie Blackmoreはどうしていたかしら?
もしかしたらMAJORを使っていなかったかもしれない。
となると、Deep Purpleのサウンドも今とは異なるものになっていたかも知れない。
…なんてことを想像するのは実に楽しい。
コレも50年の歴史を有し、ロックの歴史を彩って来たブランドだからこそできる妄想なのよ。

30足元のようす。

40ベース・アンプもMarshall。
CONCERTO MOONの伝統だ。前任者の三谷耕作は1959を使って個性的なサウンドを作っていたが、今回加入した中易繁治はVBA400とVBC412。
コレ、いいベース・アンプだったんだよね~。ヘッドは泣きたくなるほど重かったけど…。

50v耕作さんといえば、会場の物販コーナーで販売していた限定品の手作りポーチが人気を呼んでいた。

55そして、新生CONCERTO MOON!

60総帥・島紀史。

70v久世敦史

80v以前からサポートで参加していたキーボードのAkiが正式加入。

90vベースは中易繁治。

100vそしてドラムも新加入の河塚篤史。
このバンド、5人のうち「アツシ」が2人、3人の名前に「史」がつくという編成。いかにもメンバー間の波長が合いそうだ。

200vいつものオープニングSEが流れ、メンバーがステージに登場する。
今では上の5人によるニュー・アルバムが発表されているが、他の公演を見た人を除いては、この時はまだ誰も新生CONCERTO MOONの音を聴いていない。
不安は何もなかった。
しかし、緊張感みなぎるオープニングとなった。ナゼなら会場にははちきれんばかりのファンの期待が充満していたからだ。

2101曲目はおなじみのスタンダード・ナンバー「Dream Chaser」。

220聴き慣れた声と聴き慣れた曲でまずは幕を開けた。

230v相変わらずの疾走感!

2402曲目は前作『Black Flame』のオープナー「The Vail of Mystery」を持ってきた。
そう、今、新しいCONCERTO MOONのヴェールがハズされ、新体制の謎が解かれたのだ。

150729_cm_groundkimg_0007_1 切れ味鋭いソロが遠慮なく繰り出される。
ん~、MAJORいい音だナァ~。

260vいかにもCONCERTO MOONらしい新しい低音域も快調!

270vMCをはさんで時計の針を16年前にもどす。
1999年の『Rain Forest』から「Victim of Desire」。

280しかし、こうした歴史を持つグループに加入する新しいメンバーは大変だよね。いっぺんにたくさんのレパートリーを身に付けなければならないから。
かつてThe Manhattan TransferのCheryl BentyneがLaurel Masseに替わって加入した時、「昔のレパートリーを覚えるのが一番大変」と言っていた。
なにしろ分厚いコーラスをウリにしているチームだからして、それぞれのパートが複雑怪奇でとても簡単に記憶できるようなない。また、歌だから楽器を頼りできないので、すべての音符を頭に叩き込まなければならないからだ。
その点、Akiちゃんはこれまでの活動で大分下地ができているので頼もしい。

290v続いては『Rise from Ashes』から2曲。
「Almight Wings」と「Not by Chance」だ。
ノンちゃんはいいね、ズッと弾いているし、何しろ作曲者だから!
「Not by Chance」好き。

300河塚さんは以前他のバンドで何回かプレイを拝見したことがある。
まさか、その時にはCONCERTO MOONにこんなにハマるなんて誰が想像できよう…。

310v…とここまでの第一コーナーはみんなが知っている曲を取り上げ、「オラオラ、新しいCONCERTO MOONはこんな感じだぜ!」と、元気に離陸したところをお披露目した感じかな…。

150729_cm_groundkimg_0024 CONCERTO MOONならではの相変わらずの圧倒感が実に気持ちよい!

330v「待ってました」感満点のお客さんの歓迎ぶりにもすさまじく、満員の会場には尋常ではない熱気が充満した。
ところで、ニュー・アルバムはどうなった?
ここまで5曲、ニュー・アルバムからの曲が出て来ない。

340…ということで、コンサートの途中ではあるけど、ココでニュー・アルバムの話題に移る。
コレが18日に発表されたCONCERTO MOONのニュー・アルバム『BETWEEN LIFE AND DEATH』。
何となくノンちゃんのソロ・アルバム、『From the Womb to the Tomb』を連想させるタイトルではあるまいか?

350cdスリーブの表4に使われている写真は私が撮らせて頂いた。
結構、押せ押せの撮影だったけど楽しかった!撮影前にはスタジオの向かいのラーメン屋でニラソバを食べたな。ニラソバが好きだ。

このアルバム、いいんだゼェ。
根っからのCONCERTO MOONファンが聞いたらどう思うか知らないけど、私なんかには70年代のハード・ロックの香りがプンプン感じ取れちゃって、すごく面白かった。
既存のメンバーと新しいメンバーとのコンビネーションもバツグンで、全体の雰囲気としては「繊細」になったような感じがする。
ノンちゃんのギターの爆発ぶりは相変わらずなんだけど、驚いたのは久世ちゃんのボーカル。
久世ちゃんは外人じゃないけど、あのね、発音がメチャクチャかっこよくなったの。
特に日本語の曲で「マ行」の発音がすごくカッコいいのだ!

360で、ですね、特別にノンちゃんからMarshall Blog読者の方々にニュー・アルバムに関するメッセージをもらったの。
是非ご覧あれ!

<Marshall Blog読者のみなさんへ - 島紀史>
★ニューアルバムの聴きどころ
今まで以上に充実させることができた曲と各メンバーのプレイですね。
久世の歌唱も、彼の加入以来最高の出来だと思うし、僕が思う彼の声の良さをストレートに感じて頂けるのではと思います。
彼の歌唱が曲の良さをプッシュしてくれている部分は大きいですね。
個人的には、Marshall MAJORを使い始めて、理想とするサウンドに限りなく近いサウンドをやっと録音できたところです。
そのサウンドに引き出されたプレイも多いし、構築した部分とアドリブの部分のバランスも、手前ミソですが良いバランスなんじゃないかと…。

370v★新メンバーについて
河塚はキャリアも長いし、本当に様々なスタイルでプレイできる男ですが、本来持っているハードなロック・ドラマーの部分を強く感じさせてくれます。人柄も素晴らしい!彼が加入してくれたことはバンドにとって非常に大きいと思います。


中易は以前セッションで一緒に演奏した時から、こんなベーシストがメンバーになったら良いのに…と思っていたりしたので、イの一番に声を掛けました。今回は彼以外のベースは考えてなかったです。
その期待に見事に応えてくれていますし、河塚とのコンビネーションも日に日に良くなっていて、今のリズム隊のヘヴィさは、彼がプッシュしている割合が大きいと思います。男らしいロックベーシストです。


Akiは長らくサポートで弾いてもらっていましたが、自分が持っていない素養を沢山持っているし、何より長くツアーをしていて楽しい男です。今回のアルバムにも、彼ならではの彩りを曲に与えて加えてくれたのは期待以上でした。

150729_cm_groundkimg_0093 ★マーシャルについて
Marshallなしにプレイすることなんてあり得ない!
Marshall以上のギター・アンプなんて全宇宙を探したってあるワケない!Marshallを使わないなんて、ギタープレイヤーとして損していると思う。(ありがとうございます!from Shige)

385v★今後の展望・希望と告知

このアルバムが、聴いてくれた皆さんのお気に入りの1枚になってくれたら嬉しいです。
それで、コンチェルトを気に入ってくれたなら、是非ライブ会場に来て頂きたい。
今のコンチェルトはアルバムとはまた違うテンションを感じさせる演奏ができていると思います。
ゼヒお近くの会場にお越し頂いて、非日常の空間を共有したいです。

…以上が島紀史自身の言葉によるメッセージ。脚色一切なし。
ホント、その言葉にウソいつわりのない完成度の高いアルバムなのよ。
そして、録音されたギターの音がスゴイ!
やっぱり真空管のアンプをアホほどクランク・アップさせて録った音は素晴らしい。
そのレコーディングの様子もレポートしているのでコチラをご覧頂きたい。

150729_cm_groundkimg_0796…ということで、コンサートに戻る。
いよいよニュー・アルバムからの曲を披露だよ!まずはタイトル・チューンの「Between Life and Death」。

410いかにもコンチェルトらしいロマンチックなスピード・チューン。
新しいリズム隊ならではのバッキングと多用されるとキーボード。「らしく」はあって元のCONCERTO MOONではない。

420もう1曲は「Struggle to Death」。
ヘヴィなリフに乗ってストレートアヘッドに曲は進むが以外にポップな展開がおもしろい。

430行った~!
縦横無尽に炸裂する島フレーズ!
ニュー・アルバム好きの私には、今回2曲しか演らなかったのがチト寂しいが、楽しみは次回のツアーにキープしておくことにしよう!

440vCONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

460<後編>につづく

(一部敬称略 2015年8月29日 表参道GROUNDにて撮影)

2015年9月18日 (金)

(楠田敏之+近藤佳奈子)×(清水保光+金光健司)=Marshall+NATAL

『楠田敏之×近藤佳奈子』というイベントがあった。人気声優さんの激突だ。
タイトルはMarshall Blog的に式を換えておいた。
…と、「式」が出てきたところで今日のオープニング・トークは数学っぽいことにチョット触れたいと思う。


私は自身がアホなクセに、数学とか棋道に興味があって、その手の本を好んで読むことがある。正確には、「数学」や「将棋」自体に興味があるワケではなく、生涯をかけてそれらに取り組んだ天才達の所業に惹かれるのだ。
タイトルについて今は触れることができないが、最近Marshall関連の調べごとをするためにある本を読んだところ、それがもう猛烈におもしろくて、同じ人が著した数学についての本を読んだ。コレがまたものすごくヨカッタ。
その中にこんな話しが出ていた。

中学の数学で「素数」とか「約数」っての習ったでしょう?
数学者はこういうものに芸術的価値を見出しているようだね。土台、感覚が違う。
今、話題にするのは「約数」の方。
ある数字を割り切ることができる数字ね。やったでしょ、学校で?
例えば、「6」なら1と2と3だ。
「8」なら1と2と4だ。
このふたつを比較すると似ているけどものすごい違いがあるんだって。
それは…6の場合、約数を合計すると6になるでしょ?一方、8はならない。
こういう6のように約数の和が元の数と等しくなる数字のことを「完全数」っていうんだって。
この完全数が数学者にとってはどうにも美しいらしい。
そこで、6はこの世で最小の完全数だ。ウ~ン、美しい…か?
じゃ、6の次に出てくる完全数はな~んだ?
あ、ワザワザ計算しなくていいですよ。
答えは「28」。
1+2+4+7+14という約数で合計すると28になる。
三番目の完全数は496。
四番目は8,128。
ここからがスゴイ。
次に現れる完全数はナント、33,550,336。その差、33,542,208。その間に完全数はひとつもない。
続いては、8,589,869,056になるそうだ。
さらに!
この完全数と言うのは、1+2+3…と連続した自然数の合計になるんだって!
つまり、1+2+3で6。
1+2+3+4+5+6+7で28。
同じように1から127まで足していくとその合計は四番目の完全数8,128になるっていうのよ。
こういうのメッチャおもしろくない?!
で、こういうことはクイズ的につい最近始まった話しではなくて、ピタゴラスの時代、すなわち2000年前から数学オタクはこんなことばっかりやってるのだ。ステキだ…。
EXCELなんかありゃしない時代に手で計算していたワケよ、こういうの。
一体コレが何の役に立つのかね?
でも、今ある科学技術の基は、物理とか電気とかではなくすべて数学にあるんだそうだよ。
たとえ高校の時の数学の成績がいくら悪かったとしてもロマンを感じちゃうんだよね。私の場合、特に「数IIB」は最悪だった。
また、そんなワケのわからなさそうな「数」に魅力を感じて人生をささげる人たちに音楽家や画家を重ね合わせてしまうのだ。
真の芸術家と学者は似ているもんね。どういうところが似ているかはココには書かないけど…。

…いうこととはまったく関係なくレポートに突入する。

10人気声優・歌手の楠田敏之。

20vギターは清水保光。

30v_2キーボード、高濱祐輔。

40vベースは大舘寛幸。

50vコーラスのきゃらめるまん。

7_s41a2129 ドラムはおなじみ金光KK健司だ。

60vKKはNATAL。

70そして清水さんは当然Marshall。
その長いキャリアを通してずっとMarshallだ。最近のMarshallに目をやると、JCM2000 DSL100やVintageModern2466、JMD100等々の名機を操っている。

80そして今回はJVM210H。キャビネットは1960Aだ。

90vそして、右手首にはMarshallスクリプト・ロゴ!今日も付けている清水さんのトレードマーク、Marshallリストバンド。

95足元のようす。

100しかし、このMarshallとNATALのコンビネーション、日本でもメッチャ自然になってきたな~。

110ヘッドセットをつけて歌にアクションにとエンターティナーぶりをアッピールする楠田さん。

120楠田さんは「テニスの王子様」の宍戸亮役をはじめ、人気テレビアニメの声優として、またゲームの声優、舞台、ラジオ等々で大活躍されている。
そして、こうしてライブ・コンサートも盛んに開催している。

130かたや根っからのブリティッシュ・ロック派ギタリストの共演がこのステージ。

25

実は、この日の清水さん、いつもとは全く異なるアプローチでJVMを鳴らしていた。
すなわち、スムースでソフトなMarshallサウンドだ。
これがまた実にキメ細やかで弾いてて気持ちよさそうなサウンドなのだ。こういうMarshallの音も私はキライではない。

140vそして、このバンドでは「ケンケン」の愛称で親しまれている金光さんのプレイ。

150v普段は三宅庸介のStrange, Beautiful & Loudや山本征史のSTANDといった重力感あふれる音楽をクリエイトしている金光さん。

160vこのバンドでは楠田さんのヴォーカルをフィーチュアするドラミングに徹する。
その場合でもNATALは抜群のパフォーマンスを示してくれる。

170やさしい歌声でファンを魅了するその楠田さん。

190腕利きぞろいのサポート・メンバーの好演で雰囲気も抜群!

180_2ダッチー(弟)とは古いんだよ。昔から知ってる。着実なプレイが身上だ。

200そしてビックリしたのは楠田さん!
トロンボーンを吹き出すではありませんか!
230v
シティ・ポップス風の柔らかな曲。
ケンケンのドラムもかろやか~&さわやか~。

235v

コレはテナー・バス・トロンボーンですな?
正確なピッチでメロディアスなソロをつむぐ楠田さん!お見事!

S41a2007

清水さんもソロに気合が入る!

220v

持ち時間も後半に入ると一層の盛り上がりを見せる!お客さんとの一体感もハンパじゃない!
260
楠田さんの熱唱!

250それをシャープな演奏で完璧にサポートするバック陣!

270バラエティに富んだレパートリーでスッカリ観客を魅了した楠田さんなのであった。

楠田敏之の詳しい情報はコチラ⇒レーベル公式WEB

240

続いての登場は…

280近藤佳奈子

290vバンド・メンバーも入れ替わって、キーボードが滝口恵太。

300vベースに相澤喜信。

310vドラムは堀江さん。堀江睦男。久々のMarshall Blog登場!

320v清水さんだけが残る。
420
清水さん、この第二部ではお召し換えしてMarshall装束。

330v背景のJVMとアンサンブルがバッチリなのだ。コレでいいのだ。

340v佳奈子ちゃんもテレビアニメやゲーム、ラジオ等で活躍する声優さんだ。

350vもちろんこうしたミュージシャンとしての活動も活発に展開している。

360しかも自身のアルバムでは作詞作曲も行うというマルチっぷり!

370vこちらのバンドでもソフトめなギターでテクニシャンぶりを発揮する清水さん。

380堀江さんも岡垣さんのバンドの時とは異なる側面を見せる。
さすがベテランたち。演奏する音楽のテイストがいつもと違っても自分のスタイルは崩さずして与えられたタスクを完璧に全うする。

390v曲がですね、またいいんですよ。

400声優さんだけあって、鈴を鳴らすような可愛らしい声。
その声で気の利いたメロディを歌い上げる。

410vメタル・ギターの大ベテラン!弾くところはガンガン弾くぞ!

430v可憐なアクションもファンの目を惹くところ。

450v佳奈子ちゃんの熱唱につぐ熱唱で第二部も実にエキサイティングな内容に仕上がった!

460近藤佳奈子の詳しい情報はコチラ⇒お気楽ぱんだ

465感動のフィナーレ~!

470そしてアンコール。

480アンコールには楠田さんも登場。

490元気よく最後まで暴れまくった!

500清水保光の詳しい情報はコチラ⇒Cyclone's Eye

510v1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月8日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2015年9月17日 (木)

諸星和己 with sun-go!~BIRTHDAY LIVE Volt-age45

「43」からレポートしている諸星和己、カークンのVolt-ageは今「45」。
今年もバースデイ・ライブにお邪魔させて頂いた。

ピアノのドラマチックなカデンツァから「終わりのない夢」でショウはスタート。

10諸星和己

20vヴォルテージとともにグイグイとグレードアップするショウの内容。

Img_0025 曲は、「Shake It」…

S41a2486 「Doll」とヘヴィでクールなムードが続く。

S41a2653 歌に、踊りに、おしゃべりに…

40時にハードに、時にロマンチックに…第一級のエンタテインメントを見せてくれるのよ!
絶対にショウのボルテージも年々アップしてる!
何せ私も3年続けて拝見してるでね。

45v私は舌鋒鋭いかーくんのトークが好きでしてね~。愉快痛快、今回も切れ味鋭いMCが炸裂。

S41a2677 他でも使うネタかもしれないので、ここでバラしてしまうようなヤボなことはしないが、「お坊さん」のくだりはオチがわかっちゃいたけど笑ったな。
かーくんのあのモノスゴイ「べらんめぇ調」でやられると面白さが一層増してしまうんだ。
しかし、あの話し…ホントかな?
かつて木魚をウラで叩く坊さんは実際に見たことあるけど…。

N_s41a2686 「Kiss」、「Back off」、「Never give up」と曲は続いていく。

S41a2862 激しい曲でもハードな歌い方も、バラードでのシットリした歌い方も完璧!その表現力もさることながら、ものすごい安定の歌唱力なのだ。

S41a2756 今年4月には『4BLOCKS』というミュージカルで主演だけでなく音楽を担当したかーくん。
今回はゲストを迎えることなく、ジックリと自分の音楽をステージで編み上げているような丁寧な印象を受けた。

70そして、後半は「夜明けのブレス」~「Lovin' You」~「Jackpot」他…本編の約半数にあたる5曲を立て続けに演奏して圧巻の見せ場を作った。

80ビックリしたのはナ、ナント!「限界LOVERS」を演奏したんだぜ!

Img_0253しかも!
かーくんがマイクを向けるもんだから、半分ぐらいリード・ボーカルがsun-goさん。私も色々なフォーマットでsun-goさんのステージに接してきたけど、こんなの初めて聞いた!sun-goファンもビックリしてた。
ここでもカークンのファイン・プレイが光る!

90最後は「JUNK BEAT」。
全11曲、最高に充実した内容で本編を締めくくった。

100 そのノリにノッてるかーくんをガッチリとサポートする信頼のバンド・メンバー。
左からドラムの吉田太郎、ベースの梅田潤、ひとり飛ばして、キーボードの野崎洋一、そしてもうおおひと方は後述。
レギュラーなメンバーだけにかーくんとのイキはピッタリ!

140ギターは我らがsun-go!

150vもう一人のギターは田中”TAK”拓也。
トリッキーなフレーズをつなげて縦横無尽にソロを弾きまくる!
160
新しいMarshallのお友達になりそうな予感?

N_s41a2895 sun-goさんはデビューしたての白い「Fairy(PE-DC ☆sun-go☆)」をメインに使用。

170vもちろんアンプはMarshall。

175おなじみのバックライン。
ヘッドはJVM410H。

180キャビネットはMarshall初のシグネチャー・キャビネット、Dave Mustineモデルの1960BDMだ。

190足元のようす。

200ステージ上手(時々下手へ出張)で華やかに暴れまくるsun-goさんはこのバンドになくてはならない存在だ。

210もちろんアクションばかりではなく、そのサウンドも重要。

270

sun-goさんが奏でる分厚いMarshallサウンドは何物にも替え難いのだ!

Img_0275 「火花散るプレイ」とはまさにこのこと!

220サオ回しもバッチリキマったよ!

240vクルリンパっと!

250v五十嵐sun-go美貴の詳しい情報はコチラ⇒sun-go☆ブログ

260vアンコールでは、まず6月に発売したばかりのシングル「あさきゆめみし」を披露。

110v もちろんバースデイ・ケーキも登場。
120
お祝いに駆け付けこのコンサートではおなじみの鶴久政治さんと氣志團の綾小路翔さんも加わってひと盛り上がり!

Img_0314 光GENJIの熱狂的ファンだという綾小路さん。
メッチャおもしろかった~。

Img_0311 「スターライト」…
Img_0316
「COUNT DOWN」

S41a2918 「Try Again」の3曲をプレイした後…

S41a2931 ギターを携えたかーくん。

S41a2988 曲は「15th Anniversary」というサブタイトルを冠した「ありがとう」。
アンコールを含めて全16曲。
尺もバッチリ。
キチ~っと計算して作り込まれたコンサート。とても幸せな気分になったのであった!
かーくん、お誕生日おめでとう!

125
諸星和己の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

280(一部敬称略 2015年8月12日 Zepp Tokyoにて撮影)

2015年9月16日 (水)

世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <後編>

さて、<後編>。
辛抱タマらず、かき氷を買って食べたけど、早く食べないとアッという間に全部溶けちゃう!
イッキよ、軽くイッキ。
でもね、ガーッと一気に氷をかき込んでも全然頭にキーンとこない。アリャ何杯でも食べても平気だね。それぐらい暑い。

リハーサルも無事終わり、冷房のきいた控室に戻る。
こんだけ暑いとエアコンが身体にいいの、悪いの、なんてとても言っちゃおられん!
瓢箪を半分に切って寝かせたような白い建物は多目的ドームになっていて、そこに我々の控室が設けられた。

05 ドームの中はこんな感じ。野球場になってる。
ものスゴく立派な施設だ。
観客席や通路には外の熱気から少しでも逃れようとたくさんの若者が座り込んだり、寝転んだりして休んでいる。
…なんて書くと、いかにもみんなツライ試練を受けているように思われそうだけど、ゼンゼン!
みんなケタケタと笑い合ってとても楽しそうにしている。まるでこの暑さを楽しんでいるかのようだ。
ホント若くなきゃできん。
この建物にある会議室のひとつが我々の控室に充てられた。涼しいなったら涼しいなっ!

20この控室ですることになっている出番までのもうひとつの大仕事。
それは本番で迎えるスペシャル・ゲストとのリハーサルだ。

N_img_0002 スペシャル・ゲストとはこの方。
ギタリストの村岡嗣政さん…ちゃうちゃう、村岡嗣政山口県知事。
大の音楽好きで若かりし頃(今も若い!)はBOOWYに夢中だったとか…。
シンラインがお似合いだ。

40vハズミとは恐ろしいもので、昨年の6月にヒロアキくんが山口県庁を訪れ知事に面会した際、村岡さんがギターを嗜むことを知った。
そしてその際ヒロアキくんが発した「いつか一緒にできたらいいですね!」というミュージシャンよく使う社交辞令がすぐに実現しちゃった!というワケ。

50v知事の準備は完璧。リハーサルも2回合わせただけで終了!
30
ヒロアキくんとは年齢もひとつ違いということで仲良しムードも濃厚。

N_img_0181_2 後は仕上げを御覧じろ。
何を演るかは記事後半のお楽しみね。
でもナンカ、知事はもっと弾きたそうだったな~

60すっかり日も落ちて大分涼しくなってきた!
ステージにはひとつ前の地元アイドルグループが登場して盛り上がってる。

70順番を待つヒロアキくん。
その隣でヒロアキくんとの再会を楽しんでいるのは、山口に数あるよさこいチームのうちのひとつ「馬関奇兵隊」の総督、濱崎康一さん。
田川ヒロアキ・ファンクラブのプラチナ会員のような方で、ヒロアキくんの地元での活動をいつでも惜しみなくサポートしている。つまり、Marshallもお世話になってるつーことよ。
聞けば…濱崎さんは熱心なMarshall Blog読者なのだそうだ。
だから私との邂逅もとても喜んでくれた。
こういう出会いもMarshall Blogをやってて良かったと思うことのひとつなんですよ。
ヒロアキくん、濱崎さん、どうもありがとう!

75さぁて、いよいよ出番だ!

80準備は万端と…。

90「バッチリとキメますからね。見ててくださいよ」…と言ってるような自信が感じ取れる。

100vドワ~、ものスゴイ人!この後ろまでドバーっと人、人、人。
何でも1万人ぐらい集まっていたらしい。
ひと口に「いちまんにん」と言ってもね、そりゃスゴイですよ。ウッドストックの40分の1の人がヒロアキくんを見に来てるんだから!
ココが武道館だったら満員御礼だぜ!

110満を持して舞台に上がったヒロアキくん。
ヘッドライナーの登場だ。

120でもホラ、余裕。

130さぁ~、行くぜイ!!
安心してください。燃えてます!

1401曲目はヒロアキくんのテーマ・ソングともいうべき「My Eternal Dream」。
この場にふさわしく、前奏付きの演奏だ。
おなじみのテーマにくっついたのは広島県府中市に提供したメタル・ソング「Lofty Tree」のイントロ部分。
スケールが一層大きくなっていい感じ!
150v一日暑いところをご苦労さま。もうひと踏ん張りのJVM。
な~んて、暑さなんかものともせずに美しい爆音が山口の夏の夜空に轟いた!

160vすさまじい勢いで突入したギター・ソロ。

190今回はバンド編成ではなく、バッキング・トラックを使用しての演奏だが迫力満点!

200vキマッタ~!
この炎の演出がカッコイイことこの上ないんだけど、アツイ!とにかくアツイ!
ただでさえ日に焼けてるんだから~。

210ものすごい歓声!
やっぱり1万人も集まるとスゴイね。その歓声も今回は国際色豊か~。

215v2曲目にはThe Beatlesを持ってきた。
短い持ち時間だ。ココは少しでも自分の曲を演奏してPRしておきたいところだが、エンターティナー魂の塊のようなヒロアキくんのこと、世界中の誰もが知っているであろうビートルズ・ナンバーを演奏した…のではなかろうか。

220v曲は「All my Loving」。
客席にはネイティヴさんがゴロゴロしているでね~。リハーサルでも一緒に歌っていた人が何人もいた。
したがって、歌詞のごまかしはきかないよ。なんてことは心配ご無用。
完璧。全部ヒロアキくんの頭に入ってる。

N_s41a1884 ココで次の曲を説明。
Marshall Blogではすでに何回か触れている例のマツダのイベントのテーマ・ソング、「キミを乗せて」だ。

240vこの曲はシングル盤としてコンサート会場限定で販売されていたが、あまりにも好評を集めたため、他の曲を合わせた6曲入りのミニ・アルバム『Over Drive』のリード・チューンとして再リリースされた。
スリーブには私が撮った写真も掲載されているので是非ゲットしてチョ!

250cd初めて車を持った若者の興奮を歌っている。

260イベントのテーマソングだけあって、起承転結がハッキリしたノリのよい軽快なポップ・チューンだ。
コレがまた予想以上にウケていたね~!

270vここでインストに戻って「Ave Maria」。

290美しいメロディを最上のトーンでジックリ聴かせる演奏だ。
静のヒロアキくん…これもまたギタリストとしての腕の見せどころだ。
そして、やっぱりこの太く美しい音色は真空管アンプじゃないと出ないね~。
280
澄み切った夜空に響き渡る名旋律。
静まり返った客席。
みんなジーっと聴き入っていた。

300そして曲が終わると同時に湧き上がる大歓声!
選曲もよかったんじゃない?!

310vさて、さてさて、さ~て!
ヒロアキくんがマイクを握ったぞ~。
でも、1曲披露するワケではない。
例のスペシャル・ゲストを紹介するのだ。

320村岡嗣政山口県知事~!
ホンモノのガヴァナーが出て来たよ~!

ここで、「ガヴァナー」を知らない人のために解説しよう。
Marshallにはそういう名前の商品がある。
「ガヴァナー」は「Governor」。
「govern」、すなわち「統治する」という意味の動作主名詞。これに当たる訳語が「知事」だ。


で、Marshall Blog的オチはここから。Marshallファンの人は読む必要なし。
Marshallの創設者、Jim Marshallのアダ名は「Guv'nor(ガヴァナー)」と言った。これは「Governor」の短縮系。
コレは私的な観測だけど、Jimはどうもこの「Guv'nor」ってアダ名で呼ばれたがっていたような感じがするのね。
でも、老若男女を問わず、私の周りでJimに向かって「ガヴァナー!」とか「ガヴァちゃん!」と呼びかけている人をついに見かけなかったな。
それもそのハズ、この「Guv'nor」というのはイギリスの英語で、「オヤジ」とか「オヤっさん」とかいう呼び名になるのだ。(多分イギリス英語。アメリカで見たことない)
かのJim Marshallに向かって「オヤジ!」とは呼べないよね~。一回ぐらいやってみればヨカッタような気もするな。

ところがこの言葉、意外なところで出くわした。クライマックスの前に思いっきり脱線するよ。
それは映画『マイ・フェア・レディ』。
主人公のイライザのお父さんがヒギンズ教授を「ガヴァナー、ガヴァナー」と呼ぶのだ。
ヒギンズ教授は言語学者だ。多分オックスフォードかケンブリッジで教鞭でもとっているとても社会的な地位が高い人物のハズだ。
しかし、映画の中のヒギンズ教授はそう呼ばれても別段イヤそうな顔をしない。それから察するにさほど失礼な呼び名ではないのかもしれない。でも、コックニーの親分のようなオッサンが使う英語だからして上品なハズはないのではないかと思うのだ。
脱線終わり。
もちろん今日出て来る「ガヴァナー」という言葉は「知事」という意味だからね。

330そして、ステージに現れたガヴァナー、イヤ、村岡知事。
ひと言ごあいさつ。

340vそして、もうひとりのスペシャル・ゲスト…山口よさこい連合会の皆さん。
ヒロアキくんがこの日のためにSNSを通じて呼びかけ、濱崎さんが取りまとめた140名のよさこいのスペシャリストたち!
1+140名のゲストを迎えてお送りしたのは…

350_2 「男なら」。


この曲は山口県の商工会議所の委嘱でヒロアキくんが作った「よさこいナンバー」で、2001年に同じ場所で開催された「山口きらら博」で初演された。
その時はヒロアキくんがギターを弾いたワケではなかったが、このことがキッカケとなり山口県で「よさこい」が盛んになった。
「男」ヒロアキなのだ!

360
その後、2011年に開催された山口国体の開会式で800人のよさこいダンサーが「男なら」を演舞した。
ちなみにヒロアキくんは、その山口国体の閉会式でギターを弾いている。もちろんMarshallで!
そうした経緯を経たのち、この曲は山口県で開催される様々なイベントにおいて、大人数で締めくくる際に使われる曲として県民に浸透していった。
そして遂には今回の世界的イベントで演奏されるまでに発展したというワケ。

一方ではこの曲がキッカケでヒロアキくんも「よさこい曲」の創作に取り組み、CDをリリースした。
このCDは以前Marshall Blogでも紹介したことがあるが、他の地区の「よさこいチューン」とは異なり、メタル・ギターのテイストがそこかしこに垣間見られるロック・テイスにトあふれるもの。
何ともおもしろい仕上がりになっている。

380cd
そして今日は知事との競演だ。ホンモノの「ガヴァナー」だからね、名前だけならJim Marshallと共演するようなもんだ!

365この曲は意外にも変拍子のパートが含まれたややこしい曲なのだが、知事は完璧にコピーして披露。ヒロアキくんもビックリしていた。

370一方、ステージの前っ面ではよさこいチームの一糸乱れぬド迫力の演舞!

390写真には写っていないがステージ上では濱崎さんが気合の入った掛け声でチームを思いっきり鼓舞している。

400楽しそうだな~。

410知事のソロ!

420大人げもなく気合の入ったソロで競い合うヒロアキくん!

430ステージ上のダンサー・チームもギター陣に負けじとエキサイトする!
450
何せ撮影が忙しい~!
しかも勝負は1曲だけだからね~、ひとりじゃとても全体をカバーしきれない。盛りだくさんすぎちゃって!

460
銀テープが宙を舞い…

440花火も打ち上げられた。
N_img_0181

イヤ~、盛り上がったね~!
知事、ご苦労さまでした!次回は「My Eternal Dream」もレパートリーに加えましょう!

480最高に熱狂的な舞いを披露してくれた山口よさこい連合会の皆さん。

470
終演後、演奏に感激したお客さんたちがヒロアキくんに殺到!

490ところで、本日の「よさこい連合会」というのは、下記の団体から選抜されたメンバーで構成されたドリーム・チームであることをお伝えしておく。
山口大学よさこいやっさん‼
山口県立大学 奄美連合萩組
わん!
賀宝燦翔隊
あとう桜舞
天神雷舞
舞輝心星✴POLESTAR
馬関社中

そして濱崎さん率いる…
馬関奇兵隊

皆さん、おつかれさまでした!
演者さん全員が集まれなかったのが残念なんだけど、記念撮影。

N_img_0210 アレ~?
ナンダ、ナンダ、知らないオッサンが入ってるぞ!この人、よさこい?!

510まぁ、いいか!一緒に盛り上がっちゃえッ!

520何だか知らないけどやたらとバングラデシュ人に人気があるヒロアキくん。
ビデオ・カメラを向けられて何かしゃべらされてた!

530コレでイベントはすべて終了。

5501日どころか半日しか現場にいなかったけど、こうなると何か寂しいね。
でも、ジャンボリーはまだまだ続くのだ。!

560あ~、楽しい仕事だった。
ヒロアキくん、美瑞穂さん、山口県、ボーイスカウト、ありがとう!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano
ガヴァナーの詳しい情報はコチラ⇒山口県公式ウェブサイト

570<オマケ>
イベントが終わってヒロアキくんとマネージャーの美瑞穂さんと3人で新山口まで移動して駅前のホテルに投宿した。
さぁ、お待ちかね、「ビール、ビール」とチェックインもソコソコに近くの居酒屋に繰り出した。旅の楽しみのひとつだ。
そこが新鮮な魚を食べさせる傍ら、焼肉を出すお店で、各テーブルには焼肉屋でよく見かけるあの煙を吸い込む装置がついていた。ガラガラと引き下ろしてコンロを覆うヤツね。
それがまたこの店のヤツはやたら頑丈そうにできていて、かつカドっこが思いっきりトンガっていた。
3人ともよほどノドが渇いて焦ってたんだろうね…ついやっちまった。
美瑞穂さんと私が「あ!危ない!」と言うが早いか、ヒロアキくんがスゴイ勢いでその装置に頭をブツけてしまったのだ。右側頭部。
それもよりによって相手はスッカリ角。当たったら一番痛いとこよ!
かわいそうに…。
我慢強いヒロアキくんも、さすがにもんどり打ってしまった。
頭をさすりさすり、飲みながら今日一日の出来事を大盛り上がりで話していたら痛みはどこへやら、頭の方も何ともなくて本人はケロっとしちゃったけど、気の毒だったナァ。ゴメンね~。だってスゴイ勢いで止められなかったんだもん!
しかし、コレ、ヒロアキくんのわき目も振らない「猪突猛進」ぶりと、何事にもへこたれない「七転八起」ぶりを目の当たりにした感じがしたわ。こうやって頑張ってきたんだな…って。
さて、こうして世界レベルの大役も無事務め、次はどのステージへ突進していくのか?
実に楽しみだ。
また連れてってよ、Marshallと私!

N_ (一部敬称略 2015年8月6日 山口県山口市阿知須きらら浜にて撮影))

2015年9月15日 (火)

世界ボーイスカウトジャンボリーの田川ヒロアキ <前編>

激夏~!
宇部空港から車でチョット。
やって来ました「山口きらら博公園」。山口県の山口ね。長門の州。
暑かった~。

10_2「山口」といえば田川ヒロアキ。今回の遠征もヒロアキくんの取材。
思えばヒロアキくんとはずいぶん色んな仕事をさせてもらって来たね。
戦後二番目に大きいと言われた台風の真最中に訪れた「美ぎ島(かぎすま)ミュージックコンベンション2011」。
ヒロアキくんのオフィシャル・フォトグラファーとしてくっ付いて行かせてもらった。

25a一緒に行く予定だったバンド・メンバーが台風の影響でキャンセルとなってしまい、一体どうなるかと心配したステージが、たくさんの音楽仲間の支えにより大盛り上がりで終わったんだっけ。
楽しかったな~。
このイベントについては、いつかまた一から書き直してMarshall Blogに記録しておきたいと思っている。

25b先の回では天皇陛下もご列席されたという国レベルのイベント、「車いすダンススポーツ世界選手権大会」。

25cこれもオフィシャルで撮らせて頂いた。
お弁当がメッチャ豪華だったよね!段取りもダイナミックでおもしろかった。

25d筑波サーキットでのコカ・コーラのイベント。

25eコレは2年連続でお邪魔していて、今年撮った写真はヒロアキくんの最新CDのジャケットにも使ってもらった。
(この度の茨城の水害に際し、筑波サーキットが大きな災厄に見舞わてしまったとお聞きした。一日も早く復旧できますよう心からお祈り申し上げております)

25f要するにヒロアキくんとくっついていると何やら面白い仕事に出ッくわすということ。
それにしてもヒロアキくんとMarshallはいつも一緒だナァ…あとオレ。

で、今回のはスゴイよ。
完全なる世界レベル!

20v今回ヒロアキくんがお呼ばれしたのは「世界ボーイスカウトジャンボリー」という、ボーイスカウトの世界大会。
私はコレにアンプ・テク並びにオフィシャル・フォトグラファーとしてお供させてもらった。

307月28日から8月8日までの会期中、世界中の関係者3,000万人のうち、162か国から来た3万人が一堂に会するというボーイスカウトの集会の頂点だ。

40_2この大会は4年に一回開催され、前回日本で開催されたのが1971年という。すなわち、44年ぶりの日本開催となる。
前回は静岡の富士宮市で開催された。
じゃ、第一回目はどこか…。
まただよ、またイギリス。
1920年にロンドンで開催され、8,000人が参加したんだと。

50_2その世界大会の一部を形成したのが地元山口県が主催した「やまぐちジャンボリーフェスタ」。

60_2正確に言うとヒロアキくんの参加はコチラ企画のイベントだ。
下関出身のヒロアキくんは山口県の「ふるさと大使」に正式に任命されているからね。

70…といってもフェンスで仕切られているワケでもなく、まったく同一の地面でガンガン盛り上がっていた。

75というので山口県のアッピールコーナーも。

76コレがイベント・ステージ。

80残念ながら客はほとんどいない、アツイから。

90_2…なワケなくて、リハーサル、リハーサル!

100_2しかし、この炎天下、命がけのリハーサルだぜ!
日影が一切ないデス・ステージ。
気温37℃以上。

110_2MarshallはJVM210Hと1960A。
熱が心配で…。
いくらMarshallだってアツイものはアツイでね~。サハラで使うようには設計されていない。

120vさすがふるさと大使。
ホームでの仕事だけあって、顔見知りのスタッフが多く何かとやりやすそう。

130_2それにしてもアツイ~!

135休憩、休憩。

136水分摂らなきゃブっ倒れちゃう!

140_2…ってんでここらで会場の様子を見に行ってみよう!

150_2参加者がバッジを売り買いしたり、交換したりしているところ。
会場内のいたるところでこうした光景が見られた。

160_2日本の文化を紹介するコーナー。

170_2移動郵便局は大盛況!

180_2こちらはATMの行列。
この類の施設の長蛇の列は洋の東西を問わない。

B_img_0094 そこら中若い人だらけ。
それも世界162か国から集まっているだけに、色んな言葉が飛び交っていておもしろい。

190とにもかくにも広い会場。
地図で見ると大した事なさそうだが、ひとつずつのブロックが大きいのでイザ歩いて回るとなるとメッチャ大変!

200_2世界大会の第一回目がロンドンで開催されたことからも察せられる通り、ボーイスカウトもイギリスが発祥だ。
20世紀初頭、イギリスの退役軍人のサー・ロバート・ベーデン=パウエルという人が祖国の将来を心配し、未来を託すことのできる心身ともに健全な青少年の育成を目指して設立された団体だそうだ。
社会的なリーダーとしてのポジションに立てるように、身体を動かしたり、戸外での活動を通して健全な青少年の育成と教育を目指している…210なんてことはゼンゼン知らなかった子供の頃、近所にあのユニフォームを着ている子が何人かいてうらやましく思ったもんだ。
スキー、水泳、そろばん…大抵何でもやらせてくれたウチの両親だったけど、ボーイスカウトには参加させてもらえなかったナァ。
あの頃からナニをやっても「健全な青年」に育たないと分かっていたんだろうナァ。
どう考えてもボーイスカウトの子がFrank Zappaなんか好きになるワケないもんね。

そういえば、以前勤めていた会社の社内旅行で立山に行ったことがあった。
夜、みんなで花火をやることになっていたのだが、どういうワケか火が無くて、ハタと困ってしまった。(スミマセン、あの時の幹事はワタシです)
すると、ある先輩社員が「僕に任せてください」と突然名乗り出た。
この先輩は、普段女子社員からも疎まれているような今で言うところの、いわゆる「イケてない」人だった。
どうやったのかはサッパリ覚えていないのだが、数分後、彼の手元からチロチロと炎が出だし、一同「オオ~!」ということになった。
年配の社員が「〇〇くん、スゴイね!どうしてそんなことを知ってんの?」と尋ねると、そのイケてない先輩社員は胸をはちきれんばかりに膨らませて即座にこう答えた。
「ハイ!ボーイスカウトで習ったんです!」
残念な話だが、花火大会が終わった時点でその先輩が活躍したことを覚えている人は誰ひとりいなかった。
コレがイケメン社員の所業だったら社史に残る花火大会になったであろうに…。

215給水車も大活躍。
コレはマジで重要だったよ。

220_2コチラがメイン会場。広い!
暑そうでしょ?そうさ、灼熱だよ。日影が何もないんだもん。

230_2ココには各国の展示ブースがあって、特産物や観光地を展示して自国を紹介し、他の国の人と交流を図っている…ということなんだと思う。
見て回ってあげたいんだけど、テントの中が暑くて暑くてどうにもならないのよ!
250_2
これはルービック・キューブだからハンガリーだね。

240_2結構、北欧からの参加者も多い。
ツラかったと思うよ~。こんなに暑いのは人生で初めての子たちもたくさんいたハズだ。実際にマイっちゃった子も少なからずいたと聞く。
イヤ、待てよ、私ですら人生で一番暑かったかも…。
それもそのハズ、この期間、日本で山口が一番暑かったんだって!

260チョチョチョ、アナタ今、この辺りの写真をシレっと飛ばそうとしたでしょ?
冗談じゃありませんよ。
ここらの写真を撮るのにどれだけ苦しんだか!ま、好きでやったんだけど。
マジでぶっ倒れるかと思ったよ。
270
そうだナァ、それでも行って帰って20分チョットは炎天下にいたかな~。
みんなの所に帰ったら…「ウワッ!どうしたんですか?大丈夫ですか?」と驚かれたよ。
「え、『大丈夫』ってナニが?」
「ナニが?って、痛くないんですか?肌が出ているところ、どこもかしこもマッカッカですよ!」って…。
イヤ、痛くはなかったんだけどホテルに帰り、帽子を取って鏡を見て驚いた。
この通り。大分治まってコレ。
アタマ薄いんで大分上の方トリミングさせててもらったけど上へ行けば行くほど白いママの完全に二色アイス状態。バニラとチョコだ。
たった20分ぐらいでこのザマよ。どれだけ日差しが強かったかわかるでしょ?
日焼けもスゴイけど、暑さで疲れちゃってヘロヘロ。

N_2 ガマンしてもう少し歩くとテント村が現れる。

280これがまた壮観。
ズ~っと向こうまで見渡す限りテント、テント、テント。
若い人たちは会期中みんなここに泊まったそうだ。9日間。
若くなきゃできないネェ。
トイレやシャワー等の設備は別の場所に設置されている。

MarshallのTシャツを着て歩いていたら若い男の子たちが「Hey, Marshall, Yeah~!」なんて声をかけてくれた。

290比較的近くにあったので、せっかくだからイギリスのコーナーを尋ねてみた…けど誰もいなかった。テントのガラが折り鶴なんだよ。

300国ごとのお揃いのテントが色とりどりでおもしろい。

310日本の文化をアピールするための獅子舞。中の人、大丈夫なんだろうか?女性だった。

320イヤ~、ようやく我がホームに帰って来たよ。

330この公園、広いだけじゃなくてメッチャクチャきれい。
もっと気候のいい時におにぎりでも持ってまた来たいね、ヒロアキくん?

340リハーサルも順調。細工は流々。

350暑さなんかにめげずJVMはすんばらしい音色を出してくれている!弾き手がいいからね。

360モニターの状態を丹念にチェック。

365中も外もいい感じだよん!

370スタッフさんとの打ち合わせもバッチリ。
後は夜の出番を待つだけだ!

田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

380<後編>につづく

390(一部敬称略 2015年8月6日 山口県山口市阿知須きらら浜にて撮影)

2015年9月14日 (月)

仮面 vs. マヂヤミ(仮面女子 vs. ミオヤマザキ)~CLUB CRAWL 10th Anniversary

渋谷駅の東口から明治通り沿いに恵比寿に向かってしばらく行くとそのハコはある。
「CLUB CRAWL」というライブハウスで、ナ~ンカ行ったことあるよな、ないよな…で、行ってみて思い出した。
何年か前にChris Duarteが出演したところだった。Chrisに加えてichiroちゃんが登場し、ベースはオガンちゃんという超強力なブルース・ロック・コンサートだった。
今日はMarshall Blogに早くも三回目の登場となるミオヤマザキ。
このCLUB CRAWLの10周年記念イベントへの出演だ。
対バンは人気絶好調の仮面女子。
仮面女子はSHOW-YAの『NAONのYAON』でMarshall Blogに登場してもらっている。

会場はパンパン。
ミオ・ファン、仮面ファン入り乱れての大興奮状態!

10mio

20taka

30vShunkichi

40Hang-Chang

50はじめてMarshall Blogでミオヤマザキを見る人たちに念のために断っておくが、写真撮影に失敗しているワケではない。
メンバーの顔を撮影しないようにしていることを予めご容赦頂きたい。

60ソリッドなリフでカッコいいギターを聞かせてくれるtaka。

70v今日も当然Marshall。
JVM410Hと1960Aのコンビネーション。

80v 足元のようす。

90縦横無尽なベースラインでバンド・サウンドを分厚くするShunkichiは…

100EDENのWT-800。この音ヌケ、尋常ではない。いつも言ってることだけど。

110前述のようにミオヤマザキのMarshall Blogへの登場はこれで3回目になるが、今回のライブは以前の2回と決定に違うシチュエーションにあることに気付いただろうか?
気づくワケがない。
写真に写ってないんだから…。

120それは、ドラムがNATALなのだよ、NATAL(ナタール)。
NATALのアッシュ。

130パワフルで歯切れのよいHang-Changのドラミングにピッタリだと想像していたが狙いはバッチリ!
「モノスゴイ音デカイすね!」…と、本人もNATALの鳴りのよさにビックリしていたが、こちらもビックリ!やっぱり恐るべし、NATAL!

140最近はこの組み合わせが自然な光景になって来たよ。皆さん、ありがとうございます!
「アンプはマーシャル、ドラムはナタール、ベース・アンプはエデンちゃん」…コレでいきましょう!

150さて、肝心のライブの方は…コレがミオらしさ爆発のド迫力パフォーマンス!
着信音のSEからつながるのは「メンヘラ」。5月に2枚同時にリリースされたミニ・アルバムから。
Bad_2
途中ワルツが出てきたりする圧倒的にハードなサウンドに耳が奪われがちだが、歌詞がスゴイ。何たる絶望的な世界。
ウン、あなた方「普通じゃない」。

160「童貞ハンター」からキラー・チューン「民法第709条」で不倫への判決を下す。
210v

「民法第709条」は昨年末にメジャー・レーベルからリリースされたシングル曲だ。

N_709

訴状を読み上げてビリビリに破り去るアクションがカッコいい!

220

「LINEぼっち」というCD未収録曲~「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト短」と続く。

170「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト短」は先出の2枚のミニ・アルバムのもう片方の『大人がイイって言ったヤツ』に収録。
コレ、ジャケットは「イイ」が「×」で、「ダメ」が「〇」だから買う時には気をつけてね。両方買うのが一番安全。
どの曲もホント、聴きごたえ十分。

Bad
特にこの「山手線ツィッター狂想曲~小フーガト短」はスゴイ。
大作だ。問答無用でカッコいいよ。
ヘヴィなパートから演歌調になってみたり、モノローグが入っていたりのやりたい放題。
こんなパノラミックな曲を演っている若いバンド他にいないでしょ?
小林旭もビックリの超現代版「恋の山手線」。
上野駅で左側のドアが開くところを見ると「外回り」だな。
「LINE」とか「ツィッター」とか、現在の若者のカルチャーがふんだんに盛り込まれていて面白い。
そういった最新のツールもあと数年すると懐かしの若者文化になっちゃうんだろうけど。
そんな若者が「山手線」を昔、「やまてせん」と呼ばれていたことなんて知る由もなかろう。
それにしても若い人ってのは渋谷が好きなんだネェ。
私が小学生の時は渋谷といえば「五島プラネタリウム」に行くぐらいだった。
30年ぐらい前はもっとゼンゼン落ち着いた大学生の街だったんだよ。
昭和30年代には東口の駅前に養鶏場があったっていうんだからね…変われば変わるもんだ。

180ところで、紹介した2枚のミニ・アルバム、どちらも内容がエラク濃くて面白い。
アレンジがまたよく練られていて、ものすごく丁寧に作り込んでいるの。
いかにも若者らしい遠慮を知らないハードなナンバーから、今にもテレビから流れて来そうな甘ったるいポップなバラ―トが平気で共存している。
私なんかはそのハードな部分に断然惹かれてしまう。
それはいつも書いているように、トラディショナルなロックが持つカッコいいハードな部分を若者ならではの感性と文化で実にうまく料理していると思うからだ。
野菜嫌いの「肉食系」…そんなイメージがタマらない。

190vインスト・パートで抜群のキレを見せた「婚活ハンター」。

200『ダメ』収録の「水商売」。
この曲もバツグンにカッコいい。実に冴えてる!

230そして最後は同じくダメから「山崎美央」。
コレ、Black Sabbathで言えば「Black Sabbath」、Earthshakerで言えば「Earthshaker」、Concerto Moonで言えば「Concerto Moon」ということね?
mioちゃんが自分のことを歌う一編。滑舌がいいネェ。
モノローグの部分のバッキングのカッコいいこと!
そう、「好きなモノは好き」だナァ。それで私、こんなんなっちゃった。

240これからどんなアイデアをブッ込んで来てくれるか…楽しみだぞミオヤマザキ!

ミオヤマザキの詳しい情報はコチラ⇒Official Website

250<オマケ>
楽屋の壁でこんなん発見。
去年東京キネマ倶楽部でワンマンやってたんだね。観たかったな…。
またやろうよ、山手線で鶯谷で降りて…。
Marshallの壁とNATALとEDENでサッ!

N_miotcc1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月4日 渋谷CLUB CRAWLにて撮影)

2015年9月11日 (金)

15th 真夏のJazz葉山 <後編>

葉山で楽しむジャズ…<後編>いきます!
そういえば、会場のホールがやや山手にあるせいか、歴史ある建物のせいか、施設の中に一切携帯の電波が入ってこなかったの。
で、携帯を使う度に屋外に出なければならないワケなんだけど、一歩表にでるだけで、「ア、アヅイ!」と毎回絶叫してしまうほどの暑さ。
ミュージシャンのみなさんも外の日陰に入って汗をタラしながら携帯をイジっている姿が印象的だった。
汗かいて、冷房のきいた部屋に入って、また外で汗かいて、冷やして…こんなん身体にいいワケないよね。ワカッちゃいるけどやめられないのはワカッちゃいるけど。
一体誰がこんなに暑くしやがったんだ!

10v当日の司会は湘南BeachFMの晋道はるみさん。
「晋道(しんどう)」さんって今までお行き会いしたことのないお名前だな…とピンと来てチョット調べてみた。すると「晋道さん」は山形の苗字のようで、思った通り、かなりのレアなお名前のようだ。あ、こういうの調べるの大好きなの。余計なことをしてスミマセン。
私が今までお会いした方の中で一番衝撃の大きかった苗字は「上段(うえんだん)」さんだ。初見で正しく読むことは絶対にできない。まるで外人みたいでメッチャかっこいい!
晋道さん、さすが軽妙洒脱なおしゃべりで幕間をつなぐ。
次の出番は「いわし」。

20vもう後ろで思いっきりスタンバイしてる!
アレレ…和佐田さんがコワイ顔をしているゾ。
それもそのはず和佐田さんの経歴で「あの『爆笑スランプ』のベーシスト」と紹介してしまったのだ!
イヤイヤ、これはわかるナァ。つい言っちゃったんでしょう。和佐田さん、許してあげて~!
実際この後の紹介も「いわしの三人によるトークショウをお楽しみください!」と来たもんね!

30_3いきなり和佐田さんのボケ!
「チャウチャウ、アンタの席、そこチヤウがな!」

40_4すぐに演奏に入るかと思ったらこの有様。
完全にトリオ漫才。
ホントにトークショウになってる!
会場は大爆笑!

50_3「鯛」だの「鰊」だのバンド名をネタに豪快に笑いをつかみ取る!私はアフリカの名前のクダリが大好きなの。ミッシェッル・ンデゲオチェロみたいな…。
ココに詳しく書きたいけど、まだいわしを見たことない人のために書かない。是非コンサートに足を運んでください。

60_3「い」の井上尚彦

70v「わ」の和佐田達彦。

80v_2「エ」のEDEN。
え、お呼びでない?こりゃまた失礼しゃーしたッ!

115v
「し」の進藤陽悟

90vしゃべるだけしゃべったら演奏のコーナーに入る。ここからがまたスゴイ。
ピアノとベースとドラムによるジャズ・ファンク・トリオ!

100一曲目はいわしのテーマ・ソング。

110_2いっきなし和佐田さんのベース・ソロが炸裂!和佐田さんとEDEN WT-800のスタックの組み合わせは絶妙だ

200_2

これまでにもヤッチン李涛(Li Tao)、またSWSのステージで共演していたが、和佐田さんがイメージしているベースの音がうまく再現できるようで、和佐田さんも水を得た魚と化す。
290_2
演奏家と楽器がインスパイアしあう…これがいいプレイヤーといい楽器の理想的な関係だ。
<後編>はEDENが大活躍だよ!

120v_2続いて進藤さんのピアノ・ソロ!
これまた軽快にしてエキサイティングなプレイ!

130次の曲もいかにも「いわし」らしいゴキゲンなファンク・チューン。

140まずは進藤さんのソロ。思う存分指をSTEINWAYの鍵盤に叩きつける!

150v_2それをベース・ソロが受けて…

160v井上さんのダイナミックなドラム・ソロ!

170_2火花散らすふたりのインタープレイ!
300
そして、「い・わ・し~」!
いわしのライブではこのジングルが時折挿入される。

190_2「この日のため、他のモノは全部手を抜いてきました」という和佐田さん。信じちゃいけませんよ。

260_2

和佐田さんがおっしゃるには、「続いては名曲中の名曲」でマイルスもミンガスもホメてたという。

210v確かにカッコいい曲だ。

220v…と思ったら和佐田さんの曲!
気合入ってる!

230_2続いては井上さんの曲。
コレまた三人の個性が打ち出される佳曲だ。
またね~、井上さんを紹介する和佐田さんのキマリ文句が面白いのよ。大好きなんだけど書けないのが残念!

240v_2曲の合間にはさまるトーク・コーナー。
お笑いばかりではない。
このイベントが捧げられている早逝されたモヒカーノ関さんをはじめ、偉大なる先人達の業績を称え、継承していくのは現存する音楽家たちの大切な役目と語った。
まったくその通りだと思う。
「最後だけはマジメにちゃんと演ります」と最終の曲を演奏した。
え?今までマジじゃなかったの?イヤイヤ、真剣にやっているからこそ面白いということは、よ~くわかっておりますから、ハイ。

いわしの詳しい情報はコチラ⇒いわしfacebook

250

270_2

280_2

N_s41a1407 汗あり、笑いあり、涙あり、素晴らしいベース・トーンありの最高のステージでした!
和佐田さん、まだニラんでる!

和佐田達彦の詳しい情報はコチラ⇒和佐田達彦ウェブサイト

310_2ガラッと雰囲気が変わって四番手に登場したのはJazz Dekorationというストレート・アヘッドなジャズを演奏するバンド、いやコンボ。
320「So What」と並んで有名なベースのイントロ、曲は「Seven Steps to Heaven」でスタート。
奏でるは斉藤"クジラ"誠。

330v_2アルト・サックスは藤田明夫。

340

ピアノは羽仁知治。

350_2ドラムは関島英雄。

360_3クジラさんは日本ジャズ・ベース界の大御所。この日はじめてお目にかかったのだが、クジラさんの方からお訪ね頂いた。
というのはステージにセットされたEDENを発見して「使わせてほしい」とワザワザご挨拶して頂いたのだ。
「もちろんですとも!」とお答えしたのは書くまでもないけど書いておいた。

370クジラさんは私の大親友のサックス・プレイヤーのこともよくご存じでいらっしゃったこともあって、楽屋でもとても親しくして頂き、ジャズ界の色んなお話しをお聞きしてメチャクチャ楽しかった。

380_2
さて、EDEN。
コレがマジですごかった。
EDENから「こんな音が出るのかッ!」と仰天した。
深く、太く、ふくよかで、ツヤのあるアップライト・ベース・サウンド。
もちろんそのほとんどが弾き手によるものだが、こうしてアンプの素晴らしさにも触れておかなければEDENが気の毒というものだ。
このサウンド、天国まで7段も要らない。2、3段で十分だ。


ちなみにこの「Seven Steps to Heaven」という曲は「Miles Davisの曲」というのが定番だが、実はコレはイギリス人ピアニスト、Victor Feldmanとの共作。
この人とロンドンはオックスフォード・ストリートにある有名な「100Club」の関係はコチラに記しておいた。興味のある人はどうぞ!
「♪One, two, three, four, five, six, seven, that's heaven 」と歌詞をつけたのは偉大なるジャズの詩人にしてヴォーカリーズの始祖、Jon Hendricks。ウマいことやりよる!

390v二曲目からは清水秀子が加わる。
490v

ジャズ・ボーカルとMarshall…いいね~、滅多に見れない光景だ。
秀子さんの声がまたトコトン素晴らしい。
英語の発音もナチュラルなことこの上ない。

410_2曲は「Goody Goody」。私は知らないが作曲はMatty Malneckという人。歌詞は有名なJohnny Mercer。
私はこの曲をChicagoの演奏で知った。親しみやすく楽しいメロディがステキ。

420_2続いてはEydie Gormeのバージョンがよく知られるボサノヴァの名曲、「The Gift」。別の名を「Recado Bossa Nova」。原題は「Recado」。ポルトガル語で「贈り物」という意味だ。
秀子さん、ありがとう…コレは私への「Recado」なのですね?
というのは私この曲が大好きで、ジャズを聴き始めた30年チョット前、この曲聴きたさにさして安くもなっていない中古のHank Mobleyの『Dippin'』を数寄屋橋のハンターで買ったのです。
これまた秀子さんの声にピッタリのゴキゲンな演奏!

430_2今度は「Summertime」と「I Got Rhythm」でGershwinメドレー。
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 猛然とスイングするサマが実に気持ちいい~!

460v_2曲によってはフルートに持ち替えた藤田さん。ココはアルトでバッピッシュにキメる!

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次に用意されていたのは「As Time Goes By」。
「サム、その曲は弾くなと言っただろう」でおなじみの映画『カサブランカ』のアレ。

秀子さんの解説がつく。
「As Time Goes Byをヴァ―スつきで歌います」
ヴァ―ス(verse)っていうのは日本語になってるのかな?
本題に入る前の前置きのこと。ミュージカルなどで歌う前に演者が口にする独り言(monologue)のこと。それにメロディがついている。
落語で言えば「マクラ」みたいなもの。
ミュージカル上がりのジャズ・スタンダードには大抵ヴァ―スが付いているが、何か特別な機会でよほど丁寧に演奏する時以外は省かれてしまうので、知られていないヴァ―スがほとんど。
誰だだったかな~?かなりのジャズの巨人が「Autumn Leaves(枯葉)」にもちゃんとヴァ―スがあったことを知って驚いた…という記述を何かで読んだことがある。
皆さんはHorgy Carmichaelの「Stardust(スターダスト)」という曲を知ってるでしょう?第二のアメリカ国家と言われている曲。いい曲だよね~。
アノ曲、「♪Sometimes I wonder」というところからが本歌ね。その前のパートはヴァ―ス。あまりにいいヴァ―スなのでこの曲はまるごと演奏されることが圧倒的に多い。
だもんで、最も有名なヴァ―スを持つ曲が「Stardust」と言われている。

チョット脱線。
イギリスの国歌はQueenの『A Night at the Opera』で有名な「God Save The Queen」。一昨日、エリザベス女王がヴィクトリア女王を抜いてイギリス史上最も在位期間が長い国家元首となった。まだまだ元気なので心配はなさそうだが、もしもの時はセガレのチャールズ皇太子が国王になる。
すると国歌はどうなるか…当然歌詞は書き換えられて「God Save The King」となり、QueenもSex Pistolsの名演も過去のモノと化してしまう。コレにまつわる経済効果というものはすさまじいらしい。何しろ、世の中に出ている国歌の歌詞をすべて訂正するんだから…。
で、「イギリスの第二の国歌」と言われている曲をご存知か?
年配のロック・ファン、特にプログレ好きなら大抵の人は歌えるハズ。
それは『Brain Salad Surgery』に収録されている「Jerusalem(聖地エルサレム)」。コレを歌えないイギリス人はいないらしい。
それと「Land of Hope and Glory」という曲。お祝いごとがあるとまずコレ。何かというとコレ。
もうイギリス人コレ大好きなの。
タネを明かすと、この「Land of Hope and Glory」という曲、エルガーの「威風堂々」なのね。
クラシックの作曲家がヘンデル以外(ヘンデルも元はドイツ人。かつてはロンドンのジミヘンの隣に家に住んでいた)に不毛なイギリスにあって純な英国人作曲家であるエルガーが誇りなんでしょうね。
ドデカいイベントでは「国家」から「威風堂々」にメドレーするのが普通。それで、みんな大喜びで大合唱する。
日本はこういうのないね。音楽の在り方が欧米とまったく異なることを如実に表している現象だと思う。

やっぱり名曲ですな、「時のすぎゆくままに」。ジュリーじゃないよ!

N_s41a1602 「No More Blues」。ク~、この曲も大好き。Jobimの作品。Carmen McRaeも演ってるね。

N_s41a1621 私はこの曲を渡辺貞夫の『Live at Junk』というアルバムで知った。それを録音した時、客席の一番前に香津美さんがいたらしい。増尾さんのギターに憧れて最前列を陣取ったというのだ。

そして最後。
これまた大好きな「I'll Remember April(四月の思い出)」。

400v_2
イヤ~、名曲と思い出の連続、秀子さんのカッコいい歌声、さらにクジラさんとEDENの素晴らしい音色にノックアウトですわ~。

480トリで登場したのはPINK BONGO。

500_2バリトンの宮本大路さんと…

510_2高橋ゲタ夫さんが中心となった何でもあり~のスーパー・バンド。
カッコよさとおもしろさが分解できないぐらいゴッチャになった演奏。開場は大盛り上がりとなった。

520v天才少年パーカッショニストも登場!スゴかった!NATALはパーカッションもやってるからね~。というより元々はパーカッションのブランドだから。

530_2最後は全員がステージに上がってのパフォーマンス。

540_2モヒカーノ関さんの曲を演奏して故人を偲んだ。

550_2イヤ~今年もおもしろかった!暑かった~!
Marshall、NATAL、EDEN、来年もゼヒよろしくお願いします!

560_2真夏のJazz葉山の詳しい情報はコチラ⇒

570(一部敬称略 2015年8月2日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)

2015年9月10日 (木)

15th 真夏のJazz葉山 <前編>

海~!
葉山~!
今年も来たぜ~。
そうだ、夏だったんだよ、この頃は。
ドエライ暑かったんだっけ。
海水浴客で道が混んでいる恐れがあったので、この日はメッチャ早く家を出てきた。

10_2家を早く出てきた目的はもうひとつ…。
この朝市に来たかったのだ。
何か新鮮な魚でも…と思ってもこの暑さだから家に持ち帰ることはまずムリ。
ってんで地元の魚介類を使った海鮮丼だのパエリアなんてのを頂いてきた。
どのお店もすごい人気なのよ~。

20_2中でもすごかったのはコレ。
見て、この行列!
開店まで約一時間、みんな汗ダクダクで列に並んでる。

30_2何を売っているのかと思ったら、近所の有名なレストランのスイーツ。
「ケーキの切り落し」ってのとタルトが大人気なのだ。
家内が犠牲になって列に並んでくれてウチもいくつか買ってみたけどおいしかった。あ、写真の淑女は家内ではありません。

40_2そして今年もやって来ました『モヒカーノ関メモリアル 真夏のJazz葉山』!

50_2今回で15回目を迎える地元の名物イベントだ。

60_2ステージには去年に引き続きMarshallがステージに!
去年はJVMのコンボ、JVM205Cだったが今年はスタックになった。
理由はまた後で。

80そしてNATAL!

90_2さらにEDEN。WT-800とD410XSTが2台を積み上げたフル・スタック。

100vコレらは杉本篤彦グループのバックラインだ。

110杉本篤彦

120v吉岡大典

130v星牧人

140vJIMI橋詰

150v杉本さんのグループは今年もトップで登場。

160オープニングは杉本さんのアルバム『Black and Blue』収録の「Crazy Summer Blues」。

170杉本さんらしいガッツのあるハード・チューン。

180vオープニングにふさわしい爽快な演奏だ。

190続いては「Bedroom Eyes」。

200がらりと変わって都会的でアダルトな雰囲気の曲。

210昨年は参加していなかった星さん。
ドッシリと存在感のあるピアノ。

215大きくフィーチュアされた吉岡さんのベース・ソロ。

220よどみなく連なり出て来るおいしいフレーズの数々。

230まさに入魂の演奏だ!

240v三曲目は杉本さんの愛奏曲であるWes Montgomeryの「Full House」。
去年も演奏したどころか、杉本さんはWesの曲だけを演奏するライブなども企画している。
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オハコだけあって攻撃的に猛烈にスウィングするプレイが気持ちよい~!

260Wesを敬愛する杉本さんをそのスタイルを踏襲し、ソロはシングル・ノート⇒オクターヴ・ソロ⇒コード・ソロの順で組み立てられる。
300v
そして、どうしても触れておかなければならないのは杉本さんのピッキング・フォーム。
杉本さんもWes同様ピックを使わない。
Wesがピックを使わなかった理由は、夜中にギターを弾く時に音が大きくならないように指で弾くようになったという話しだ。
状況は違えど、指でピッキングしている。
名付けて「ツー・フィンガー・ストローク」。そのスタイルは昨年のレポートに詳述したので興味のある方はコチラをご参考願いたい。

270シングル・ノートからオクターヴに入ったところ。

280オクターヴの時の左手の運指も独特だ。
…と同時に右手の動きも変わる。
ここはWes同様、親指だけを使ってすさまじいスピードで二本の弦を弾いていく。

290コレが「Full House」を収録したWes Montgomeryの代表作のひとつ『Full House』。内容はもちろん最高だがジャケットもいいナァ。コード・ソロを弾いているとことかな?
この音を聴いて、このジャケットを見て、L-5が欲しくならないギタリストはこの世にいまい。

Fh 杉本さんも以前はL-5を弾いていたが、今ではオリジナルのシグネチャー・モデルを使用している。
音はいうに及ばず、サイズも大変気に入っているそうで、しかも驚くほど丈夫なのだそうだ。軽量でもあるので、驚異的に旅の多い杉本さんの演奏活動にピッタリなのだ。
250v

そして、アンプはMarshall。
アンプは残念ながら旅に持って出歩けないので、その場にあるものを使うことが多いが、大事なステージはMarshallだ。
先日開催された「CDデビュー20周年記念」でもJVMが使用された。
私が杉本さんと出会った頃はMGシリーズを愛用されていた。そう、Wes Montgomeryもトランジスタ・アンプの愛好家だった。

310先述の通り、前回はJVMの50Wコンボ、JVM205Cを使用した。
しかし、会場が大きくステージがかなり広いので、どうしても音量を上げ気味せざるを得ず、そうするちょっとクリーン・チャンネルのヘッド・ルームが足りなくなり、とコード・ソロの時のトーンがややクリアでなくなってしまったのだ。
そこで、今回は100Wを小さく鳴らそうということで、ヘッドにJVM210Hに1936を組み合わせた。
キャビは1960でいいのだが、やはり、親指で弾いた時に低音が出過ぎるのではないか?と考え、2x12"にした。
それでも1936のこと、低音の出方はバツグンだ。それを緩和するためにキャスターをつけてステージから浮かしてみたというワケ。
結果…最高!
それでもBassゼロにしたけどね。
シングル⇒オクターブ⇒コードと音数が増えて行くにしたがい、音の厚みがドンドン増して前に出て来る。そして、ツブ立ちのいいこと!
もうコレは「快感」以外の何物でもないね。
Marshallで奏でるジャズ・ギターも素晴らしい。さすが杉本さん、ナイス・チョイス。そして、オレ。

320vこの星さん出で立ちに、大学の時に部屋の壁に貼ってあった石丸電気でもらったWynton Kellyのポスターを思い出した。

330vさっき紹介した『Full House』のピアノもWynton Kellyだ。
ソロにコンピングにと完璧なプレイでバンドを支える。

340v再び吉岡さんのベース・ソロ。

356v

指の回り方も尋常ではないが、感情の込め方も並じゃない!
また音がいいのよ!
比較的早いパッセージを多用する吉岡さんの華麗なテクニックを余すところなくEDENがアッピールしちゃう。

355v橋詰さんのドラム・ソロ。
橋詰さんは和佐田さんや松川さんとのグループで以前より存じ上げていたが、お会いするのはコレがはじめて。
スネア・ドラムを含め快くNATALを叩いてくれた。

360_2基本的にはロックの方…ということだが、ナンノ、ナンノ、フォービートも素晴らしい!
ドラム・キットで隠れていて見えないのが残念だが、セクシーなシースルーの衣装も素晴らしかった!

370v10"、12"、13"のスリー・タムのリクエストには外部キットの助けを借りて対応。
橋詰さん、フィニッシュが異なっても「ゼンゼン気にしない!」。豪快な人だ~!
橋詰さんも初めてNATALに接したことになるが、「よく鳴るドラム」とものすごくお褒めの言葉を頂戴した。
やるナァ、NATAL。
どこへ行っても最高の評価を頂いて…お父さん、ホントうれしいわ~。

380四曲目はおなじみProcol Harumの「A Whiter Shade of Pale」。簡単に言えば「青い影」。
これほど邦題が原題より浸透している曲も珍しい。映画で言えば『愛と青春』のナントカだ。
かつてMarshallのデモンストレーターを務めていたGeoff Whitehornは今もProcol Harumで活躍をしているが、かつて来日した時、あるおエライさんから「青い影」を弾いてくれと言われた。ま、一般の人にとっては「青い影」がProcol Harumのすでてだろうからね。
Geoffははじめイヤがっていたけど、仕事と思ったのか、ツラツラをメロディをなぞり出した。それもGeoff流のハーモニーを完璧につけて…あのカッコよさったらなかったナァ。
杉本さんはMCで歌詞の内容も解説。
この曲も海外の名曲にありがちなトホホな歌詞だというワケ。
他方では、音楽的にはバッハのパクリとか言われてズタズタなんだけど、作者のGary Brookerがそれを聞いてもただニヤリとするだけだろう。
ナゼならこの曲、古今東西、媒体の種類を問わず世界で最もオンエアされた曲だというのだ。
Gary曰く、「売れたもん勝ちよ」…ということはないか。しかし、気になるのはその印税。
私はGaryに一度だけ合ったことがあってホンノ少しだけ話しをしたが、チョット厳しそうだが、感じのいいイギリスおじさんだった。
ああ、あの時「アレ一曲で毎年いくらぐらい印税が入ってくるんですか?」って訊けばヨカッタ!

390杉本さんの「青い影」も素晴らしかった。
ジャズだけでない黒人系音楽に心酔する杉本さんらしいソウルフルな演奏だ。
そうそう、杉本さんってCTI時代のWesの曲をたくさんレパートリーに入れてるんだよね。エライと言うか、心底Wesが好きなんだなと思う。
そこへいくと私なんか、完全ににわかWesファンで、ほとんどRiversideかVerve時代のアルバムしか聴かないもんね。

N_s41a1129 そして最後は自作曲の「涙の向こうに」。
東北や日本のことを想い作った曲で来年レコーディングする予定だそうだ。

400vこのPat Metheny調の曲の中間部には杉本さんのセリフが出て来る。
ジャズと詞の朗読という試みが50~60年代に盛んに展開され、Charles Mingusあたりにもカッコいい作品が残っている。
もちろん杉本さんの作品はそんな肩っ苦しいものではなく、美しいメロディとわかりやすい言葉を絡み合わせた心あたたまるものだ。
なんともホンワカなムードにしてくれる名曲だ。

410杉本さんの気持ちがそのままのり移ったかのようなリズム隊の演奏も「さすが!」の一言につきる。

420おいしい素材と腕のいい料理人が集まって作る至上の一皿。

430おいしいだけでなく、外の暑さを吹っ飛ばすとてもあたたかいステージだった!
アレ?それじゃ余計アツイじゃねーかッ!
あたたかくなったのは当然「心」です。

440v_2杉本篤彦の詳しい情報はコチラ⇒杉本篤彦オフィシャルブログ

445v二番手に登場したのはVakeneco。
「バケネコ」じゃないよ、「ヴァケネコ」ね。昨年に引き続いて、五回目の登場。

450田近香子

460v岩見継吾

470v中島道博

480v…からなるピアノ・トリオ。

490ベースの岩見さん。ミドリ在籍時からの友人だ。
以前は「岩見のとっつぁん」なんて呼んでいたけど、シリアスなベースは相変わらずだ。

500この若き日のMingusのような風貌がまたいい。
初めて知ったのは、彼もEDENを愛用してくれているということ。
で、今回ステージのEDENにすごく喜んでくれた。

510このトリオもおもしろい。
独特の作風のオリジナル曲からCarpentersの「Superstar(Bonnie Bramlett and Leon Russell)」までワン&オンリーの世界を織りなす。

530もはやこのフェスティバルのひとつの「顔」であると言っても過言ではないだろう。

540Vakenecoの詳しい情報はコチラ⇒Vakeneco Official Website

550ロビーでは出演を終えたミュージシャンを迎えて物販が盛んにおこなわれている。
これも人気の的のひとつ。
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つづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。
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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月2日 葉山町福祉文化会館ホールにて撮影)

2015年9月 9日 (水)

『マーシャル・スタック』生誕50周年記念~壁をあじわう

「壁」…という言葉にあなたは何を想いますか?

ベルリン?ピンク・フロイド?ゲゲゲの鬼太郎?スパゲティ屋?左官屋のオジサン?安部公房(読んだことない)?、はたまた人生の壁?…人それぞれ色々あるでしょう。

もう私は圧倒的に「Marshall」。
他の壁は思い浮かばないほどにMarshallの壁。

…ということで今日はあるギタリストが実際にステージに並べたMarshallの壁をジックリと鑑賞していただきましょう。
色々な事情があって当のギタリストは登場しません。
一体誰でしょう?
ま、Marshall Blogの読者なら一目瞭然でしょう。この「万里の長城」並みに宇宙から見えるMarshallの壁の施主を…。

10ヘッド三段、キャビ二段の五段積み。
昔はヘッドとキャビ二段ずつだったんだけど、ドンドン成長している。

15照明でイメージも変わる。
まるでエアーズ・ロック。

30この効果を期待して白いMarshallを並べたのはStatus Quoだった。

40実はこの光景は珍しい。ナゼなら本番中は白い照明がまったくと言っていいほど使われないからだ。

20

しかし、いいナァ~。

50しかし、不思議だナァ~。

70他のギター・アンプを並べたって絶対にこの雰囲気は出ない。
ナゼなら似たようなデザインの商品が数えきれないほど世の中に出回っているが、これこそがオリジナルであり、ロックの歴史を作った一部であるからだ。
この黒いハコには「ロックの夢」が詰まってるんだ。

60
しかも、音がいいと来てるんだからいうことありゃしない。


唯一無二にして不滅のロック・アイコン。それが「Marshallの壁」。
今年はその壁板であるフル・スタック(三段積み)が誕生してちょうど50年めに当たる。
ナゼ、こういうものが生まれたのかはMarshall Blogの読者なら多くの方がご存知であろう。
Marshallの創立25周年を記念して1987年に発売されたSilver Jubilee2555Xを今回リイシューしたのはそのためだ。
実は、私はもう何年か前に2555のリイシューをリクエストしたことがあった。
別の言い方をすると「JCM800のスプリット・チャンネル・モデル」、すなわち2210、2205、あるいは2555を再生産したらどうか?と提案したのだ。
そのことをジョン社長に話すと、「知ってる。しかし、スタック50周年を記念するモデルとしてリイシューをキープしておいたんだよ」…そうなのッ?

80v …ということでスタック生誕50周年を記念して、ここで最近の日本の「壁」も味わってみよう!
コレは陰陽座のステージの下手。招鬼さん側だ。
同様の壁が狩姦さんが位置する上手にも設置してある。世界に誇れる日本の「壁」の代表選手だ。

90 GRANRODEO
GRANRODEOの壁はいつもアンプとアンプの間にスキマを与えているところが特徴だ。
コレはステージ上手、e-ZUKAさん側のようす。

N_img_0003_2全体ではこうなる。
ショウの中でアンプのスキマに設置されている照明が輝き、舞台装置として素晴らしい働きを見せてくれる。

100__2

110

こちらは摩天楼オペラ
Anziさんも必ず壁を設置してくれる。ヘッドがJCM2000 DSL100に揃えているところがこだわりか…。

120コレはKelly SIMONZさんの東京キネマ倶楽部でのセット。
1959と1960の組み合わせは実にMarshall感が強い。やはり時代の音楽を作った実績を持っているからだろう。

140こちらも東京キネマ倶楽部から…東京ネイルキャッツのステージだ。

150野音のステージを埋め尽くす7セットのスタック。壮観!MEJIBRAYのステージ上手。

160ドバっと並べなくても「壁」はできる。
コレはCONCERTO MOONの壁。2セットでも壮観だ。Marshallだから。
そして見よ!この名誉の負傷!
カバリングの剥がれて地がムキ出しになった部分にはノンちゃんの血と汗と音楽に対する情熱しみ込んでいる。
満身創痍のビンテージ・ギターと同じだ。

130v Marshallの壁…ロックが存在し続ける限り生き続けるに違いない。がんばれ、壁くん!

170

 

2015年9月 8日 (火)

Kelly SIMONZ~ニュー・アルバム発売記念イベント

生まれて初めて行ったのは、多分14歳の時だからもうかれこれ40年の月日が経つ…。
アレは確かお茶の水の駅のそばの画材屋さんの二階の店舗だったように記憶している…disk union。
今までの人生、一体unionさんでどれぐらいLPやらCDを買ったかナァ。
大学を出て、就職して通算12年ほど東京を離れている間を除いてずっとお邪魔させてもらっている。
LPの時代には「ハンター」にも足繁く通った。
石丸電気3号館、ハンター、そしてdisk unionが私の音楽の源泉だった。
unionさんには三千枚近くのLPを買い取ってもらったこともあったし、以前の会社にいた時に仕事でご一緒させてもらったこともあった。
どこかはヒミツにしておくが、実はいまだにunionさんのある店舗に通っていて、毎月30~40 枚程度の中古CDを買い込んでいる。
Marshallの友達を何人か連れて行ったこともあった。大抵みんな値段とディープな品ぞろえに圧倒されるね。
そのウチの年配のひとりが、購入するつもりで手にしていたCDを見てノケぞりながら私にこう訊いてきた…「ウワッ!シゲ!おまえ、Van Der Graaf Gereratorなんて聴いてるのかッ?!」って。
「その通り。ナニ驚いているんですか?Van Der Graaf Generatorはあなたの国のグループじゃないですか!」
「そ、そりゃそうだけど…。今時そんなもんを聴いているヤツも置いているお店もUKにはマズいないよ~」…なんてことがあったナ。
ホントはPeter Hamilの声があんまりシックリ来ないのでVan Der Graafはあんまり聴かないんだけど、その時はタマタマ。
ちなみにその人は熱心なZeppelinファンだった。
そんな本家イギリス人が驚くぐらいだから、かつて駿河台の明治大学の記念館の前(イヤ、正確には経済学部の前か?)にあった店舗が「世界で一番『クリムゾン・キングの宮殿』を売る店」ということを聴いて、すんなりと納得したものだ。

で、私は「オリジナル盤がどう」だの、「プレスがいつ」だの、「ジャケットのミミがどうだ」だの、「レーベルがどうだ」だの、そういうことに丸っきり無頓着なものだから、海外へ行った時、貴重盤を探すなんてことには興味がない。
そういうタイプのマニアではないのね。
音楽アイテムの仕様や音にこだわるより、その分、クラシックから民族音楽まで、少しでも幅広く色んな音楽を聴きたいと思っているから。
人生も最終コーナーに入って来てるからね~、いい音楽をできるだけたくさん聴いてからこの世を去りたいとマジで思ってるんだ。
できれば最後は自然にオペラを楽しめるようになりたいと思ってる。今は苦痛。


そういうリスナーだから、ロンドンに行っても中古レコード屋さんでチェックするのはほとんど「Z」のところだけ。日本に入って来ていないようなFrank Zappaのアイテムを探すのが関の山で、あとは普通のお店で見たことのないコンピレーション・アルバムにチョコっと目を通すぐらい。
他のものは見ない。
ナゼか?
まず高い。加えて中古品があまりにも汚い。


ココは脱線せずに一気にオープニング・トークを〆たいところだけど、脱線する。
何年か前にソーホーのバーウィック・ストリートにある中古レコード屋に行った時のこと。
言葉から察するにあの女性のお客さんはイタリア人だな。
その人が10ccのライブ盤『Live And Let Live』を手にしていた。「お、イタリア人も10ccなんか聴くのか…」と感心して、フト彼女が手にしたレコードを見るともうEric StewertもGraham GouldmanもRick Fennも見分けがつかないぐらいに擦れてしまったジャケットに「£10」とマジックで書いてある。
そう書いているところを見ると当時のレートからすれば、そのボロボロのレコードは2,000円ぐらいになろうか…。
「おいおい、マジでそれ買うんかよ~」と大変気の毒に思い、しばらく観察していたら本当にレジに持って行ってしまった。
その時思ったのは、「あ~、ソレ、disk unionだったらもっとピッカピカの美品が数百円なのに~」
このことである。
20年以上前に見たニューヨークのレコード屋も悲惨だったな~。
あ、ちなみに、このバーウィック・ストリートはOasisの『Morning Glory』のジャケット写真が撮影されたところ。興味のある人はコチラをどうぞ。
当該の地区も再開発されるされるらしく、今年5月に行った時にはそのレコード屋はなくなっていた。

で、もどる。
安心してください。そろそろ〆ます。
私が海外でレコード屋さんにさして興味を持たない最大の理由は、東京に帰ればdisk unionがあるからなのだ。(ハンターはもうないし…。今回この記事を書いていて初めて知ったんだけど、ハンターって破産したんだってね?)
…とここまで書くと今日の主役はレコード屋さんかな?と思っちゃうでしょ?
レコード屋さんのホールで開かれたイベントが今日の話題だよ。

10vdisk unionの新宿の店舗内にあるイベント・スペース「dues」。

20主役はKelly SIMONZ!
80

最新作、『AT THE GATES OF A NEW WORLD』のプロモーション・イベントだ。
アルバム発売記念コンサートを東京キネマ倶楽部で盛大に開催したことは二本立てですでにレポートした。
Tokyo Kinema Club "the 9th" AT THE GATES OF A NEW WORLD 2015 <前編>
Tokyo Kinema Club "the 9th" AT THE GATES OF A NEW WORLD 2015 <後編>

それでもKellyさんはプロモーションに余念がない。
ニュー・アルバムが自信作であるということのアッピールであり、実際にそれに伴う内容であるからだ。

40cd今日はバッキング・トラックに合わせての演奏。
当然Marshallは欠かさない。Kellyサウンドの血と肉と骨の一部だから。
JVM210Hと1960Aのコンビが用意された。

50足元のようす。

60会場はギッチギチの満員。
30
アルバム収録曲のデモンストレーションだからしてアルバムさながらにスタート。
「The Journey to the Gates」。
110
問答無用でスロットル全開!

90
すさまじい音の洪水に一瞬で会場はKellyワールドと化す!

100vいつもはビンテージ系モデル1959を愛用しているKellyさんだが、今日はJVMだ。

70v

それでも何の違和感もなく自分のギター・ワールドを創造していくKellyさん。
平気でJVMを使いこなすKellyさんもKellyさんだが、ピッタリと付いて行くJVMもJVMだ。
だからJVMはスゴイって言ってんのよ!

120vビンテージ系モデルでもコンテンポラリーなモデルでもとにかく真っ先に言えることは…やっぱりギター・アンプは真空管だね~。
180
お、「I am Your Judgement Day」だ!

130v個人的にお気に入りの一曲!

14070年代のハード・ロックを鷲掴みにしたような豪快なサウンドが魅力。

150いつかKellyさんもMCでおっしゃっていたが、こういうノリノリの曲でもお客さんはそう暴れたりしないね。

160v演奏に合わせて身体や頭を多少動かすものの、みんなジッ~クリとKellyさんの一挙手一投足を観察するように見てる。

170vこの他にもニュー・アルバムやKellyスタンダードを数曲演奏した。
しかし、最近富に思うんだけど、ギターってのは「右手の楽器」だね~。絶対にまずは右手。あ、ギッチョの人は左手ね。
190v全国各地の楽器店でクリニックを開催しているKellyさんだが、今日はまたそれとはチョット違った雰囲気で新鮮だ。

200v最後はKellyさん渾身のバラード…

210「Stay with me Forever」。

220v今日も「♪Stay~~~~~」が伸びやかにキマった!

230Kellyさん、次のキネマ倶楽部は10月9 日。記念すべき10回目のキネマだ。

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website東京キネマ倶楽部の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

Kt 演奏の後はサイン&握手会。

240ニコニコしながらファンの方と握手をしたり、おしゃべりをしたり…コレがさっきまでステージでギターを弾き狂っていた人か?というぐらいの落差がうれしい。

250v

まいどあり~!

270(一部敬称略 2015年7月30日 新宿disc union duesにて撮影)

2015年9月 7日 (月)

Kenta Harada meets Strange, Beautiful and Loud~原田喧太&三宅庸介

コレはなかなかに珍なる組み合わせ!
今日の記事のタイトルの「~」から前は舞台となったライブハウスが付けた企画の名前。
原田喧太のライブに三宅庸介が客演するということになる。
事前に喧ちゃんに問えば、アコースティック・ライブとのこと…。
え、?そんじゃ三宅さんがアコギでStrange, Beautiful & Loudを演るってこと?
観てみたい!!
「Strange」になるか、「Beautiful」になるか…少なくともLoudにはなるまい。

…ということでナニがどうなるか当日を楽しみにしていた。
結論。
喧ちゃんはアコギの弾き語り、Strange, Beautiful & Loudはトリオ演奏というカップリング。
ま、そうだろうな。
落ち着いて考えれば、そういうことがあったって特段おかしくはない。
でも、そうなら喧ちゃんだってバンドで出るのが普通のような気がしないでもない。
まるで、プロレスの試合にフィギュア・スケートの選手が出るような…。
ま、そこが見どころのひとつでもあったワケね。

そういうことで先発は三宅さんチーム。

10三宅庸介

20x山本征史

30v金光KK健司

40v『Sound Experience』でおなじみのStrange Beautiful and Loudだ。

50オープニングは「devil」。

60v三宅さんのレパートリーの中で最も新しい曲。
いかにもMarshallとストラトキャスターのコンビネーション・サウンドを意識して作ったかのような曲だ。

70SBLの曲は三宅さんの手によって書かれるが、最終的に音楽作品として仕上げていくのはこのリズム隊の二人を含めての話し。

80試行錯誤を続けて、三人の演奏がこなれていくたびに曲のステージがグングン昇華していくのだ。
110

それがこういうフリー・フォーム重視のバンドの見どころのひとつ。
そして、こなれた演奏が生み出す瞬間の化学反応を見逃してはならない。

120

二曲目はセカンド・アルバム『Orchestral Supreme』収録の「mani」。
久しぶりの登場。

140v

CDではギターの多重録音が用いられ様々な表情を見せるが、ライブでは「ワイルド」のひとこと。
ロンドンの空のように鉛色にドンヨリとしたヘヴィな曲だが、ドラマチックに展開する起伏の激しい曲調は聴く者を惹きつけて離さない。

130

三宅さんのMarshallは今日もJVM210Hと1960B。
もはや何の違和感もないJVM。
三宅さんも色々とセッティングを試してきたようだが、いよいよそれも落ち着いて来て完全に身体の一部に組み入れたようだ。
フル・バルブ・アンプでなければ到達し得ない音世界。分厚くて、太くて、深くて…エレクトリック・ギターという楽器の音色の魅力がココにこそある。
90

征史さんはいつものMarshall 1992SUPER BASS。
これまたプレシジョンとの組み合わせが素晴らしい。

160v金光さんはNATALアッシュ。
『Orchestral Supreme』のレコーディングではバーチのキットを使用したが、アッシュでもバッチリ。
ライブ会場の隅々にまでいきわたる歯切れのいいサウンドがとても音楽的で気持ちがいい。

180

三曲目に「bloom」。
三宅さんの作品では古い部類に入る曲。演奏される機会も多い孤高の「三宅ワルツ」。

170この曲も暗く、重い。
しかしその雰囲気に切り込んでくるテーマ・メロディが私は好きだ。
元より三宅さんの曲にノーテンキな「スチャラカ節」やコピーの類は一切ないが…。

190征史さんのベース・ソロもガツンとフィーチュア。
音を追うごとに熱を帯びていくフレーズの連なりがスリリングだ。

200おかげさまで、ミュージシャンや音響スタッフの皆々様方からいつも好評を頂戴するNATAL。
本当にありがたい。
KKもNATALの鳴らしどころを完璧につかんでいて、実に巧みに三宅さんの音楽にドラムを組み込んでいく。
ところで、KKというは「金光健司」の頭文字かと思っていたが、正式には「ケンケン」の略称だった。
さぁ、次回からステージのKKに呼びかけよう、「ケンケ~ン!」と!

210v「murt'n akush(マラケシュ)」も『Orchestral Supreme』から。
「Marshallとストラトキャスターの組み合わせによる低音リフ」というアイデアから生まれた曲。

230v

ほとんど全編を貫く5/4拍子のヘヴィ・チューンだが、三宅さんの曲にあっては親しみやすい作品だろう。
良質の変拍子の曲は「変拍子」を感じさせない。
1_img_0427

そして「if」。
私の中では「三宅庸介のテーマ」。
三宅さんの曲の中で一番最初に覚えたメロディがこの曲の中にあるから。

240三宅さんのステージを観た回数はもう数えきれないほどになるが、正直、まだ題名が一致しにくい曲があって、記事を書くたびにCDを引っ張り出して確認している。三宅さん、ゴメンちゃい。
もちろん、曲は全部知ってる。
もっとも三宅さんの曲を聴いて一回で覚える人がいたら、その人にはすべてを捨てて音楽家になることをオススメする。
で、CDを聴くにつけ感心するのはそのギターの音だ。
特に二枚目の『Orchestral Supreme』。
このアルバムのレコーディングの様子をかつてMarshall Blogでもレポートしたが、コレ、聴けば聴くほどギターの音がスゴイ。
エンジニアのテルさんの仕事も素晴らしい。
三宅さんが凝りに凝って丹精込めて録音したものだから当然なんだけど、Marshallとストラトキャスターの組み合わせによる、ギターの音色の魅力がパンパンに詰まっているのだ。
音楽とともに「ギターの音」を意識して聴くべき一枚。
やっぱりどんなにデジタル技術が進歩してもアンプは真空管にはかなわない…ということを如実に表したという意味でも私にとっては名盤の一枚なのだ。

250vかつて、三宅さんのお気に入りと紹介した「petal」と…

260vおなじみの「virture」を演奏して出番を終えた。
バンドとしての一体感が増し、毎回ステップ・アップしているかのような演奏を聴かせてくれる三人。
同時に三人とも演奏する楽しさが増しいるように見えるのは私だけかな~?

270v三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange, Beautiful and Loud
220
続いて原田喧太が登場。
大音量から突然の大幅な舞台転換!
喧ちゃんも「順番が違うんじゃない?」なんて言ってたけど、タマにはこういうのもイイじゃない?!

275vホントにたったひとりの弾き語り!
300

Marshallの出番はないけど、喧ちゃんの弾き語りは好きだ。
280v
弾き語るだけではなくて、ループを使ってギターのひとり多重奏も取り入れられた。
しかし、「弾き語り」ってそうして「語り」なんだろうね、歌ってるのに…。

290_2自作曲、カバー曲、そして鮫島さんと組んでシリーズで展開している『唄い繋いでゆく旅』からのレパートリーを披露した。

原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

310そして、アンコール。
ステージには三台のMarshallハーフ・スタックということは…

320そう、喧ちゃんがSBLと共演したのだ~!
340
曲は「Superstition」…

330「Little Wing」…。

360当然、ギター・バトルもタップリと!
喧ちゃん、水を得た魚状態!

370三宅さんも行った~!

380征史さんはお召し換えしての登場。

365

ケンケンも鉄壁のドラミングでフロント陣をインスパイアする!

366v

そして「Crossroads」まで飛び出した!
結果、何しろフリ幅の広いライブになった…というワケ。
おもしろかった~!

3901965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年7月24日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2015年9月 4日 (金)

MURO FESTIVAL 2015のグッドモーニングアメリカ

暮れなずむ東京湾にやって来た。
東京の景色も美しい…なんて、今は涼しくなったからそんなこと言ってられるけどこの時はハラ立つほど暑かった~!

10_2ココは晴海客船ターミナル。

20_22年ぶりのMURO FESTIVALなのだ。
MURO FESTIVALは渋谷のTSUTAYA O-CRESTに関連の深いバンドが集まったイベント。
すなわち若い人たちに支持されている若いバンドによるフェスティバルだ。

30去年は休んじゃったけど、何せ第一回目から参加してるでね、ヘヘヘ。
オジちゃん、いつだって完全に最年長だっ!

40開場は午前11時。朝から来ている連中はひとっ風呂浴びたみたいに汗でビチョビチョだ。

50屋外には二つのステージ。
そして屋内にもステージがセットされているが、屋内の方は入場規制がかかっていてまったく入れない状態だった。

60MUROフェスのステイタスが年々アップしているのを強く感じたね。

70そのMUROフェスもそろそろ終演に近づきトリの出番となる。

75ステージ裏に回ってみると…オ~、JVM210H。

80そして、NATALのブビンガ・キットと…

90_2無造作に準備されたツイン・ペダル。

100_3もちろんEDEN WT-800も!
これらはグッドモーニングアメリカの機材。

110ただいまクイック・サウンド・チェック中。

115ステージに並んだMarshallとNATAL。
後はグドモの出番を待つだけ…。

116辺りも大分暗くなって来て…いよいよLEFT STAGEのトリの登場だ!

120セキュリティ・スタッフもスタンバイOK。トラブルを未然に防ごうとせんその表情は真剣そのもの!ひとりユニフォームが違うようだが…顔はマジ。絶賛勤務中だ。
ご苦労様です。

1_s41a0235 今回も客席を割って登場したたなしん。

130_2満場の大喝采を浴びて意気揚々とステージに向かう。

135そして…

140_2前柵に上って…

150会場を埋め尽くした観客を見下ろす。

160v「グッドモーニングアメリカはじめます!」

180
ドワワワワワ~ン!!!!!!!!!!!
割れんばかりの歓声。声が若い!

170_2オープニングは「空ばかり見ていた」。

190_2金廣 真悟

200v渡邊 幸一

210vたなしん

220vペギ
230v

いきなりの人気曲に…

240お客さんは大興奮!
280
「♪オーオーオーオーオオー」のところは当然の大合唱ね。
260v

このパートの一回目、よく聴くとBb(Bb onFかな?)からCに上がって、C#dimになってるんだね。
気持ちいい展開。

250v

金ちゃんの曲は、よく聴くとコードの内声がさりげなく動いたりする凝った作りのモノが多い。

270二曲目は「コピペ」。
今日は時間もあまりないのでガンガン行くよ~!いつものことか…。

250

見て、このペギちゃんの激演!いつものことか…。

290まだシャツを着ている。

300暑そ~!ジッとしてても汗が出て来るくらいなんだから!

310しかし、このNATALの音!
抜けるな~!
音像が「固め」とされるブビンガ材だが、NATALのブビンガもソリッドな鳴りをクリエイトするが、ものすごくウォームで芯があるトーンだ。
ペギちゃんのスティックさばきをペギちゃんの望む通りの音に変換している。

320v三曲目は「言葉にならない」。
MURO FESではいつも演奏している曲だ。

330vこれまた遠慮のないエキサイティングな展開に客席の興奮は留まるところを知らない。

360

続いて「イチ、ニッ、サンでジャンプ」。NATALが初めてグドモのPVに使われた私にとっては思い出深い曲。
ところが…チョットしたトラブルで演奏が中断。でも、メンバー誰も慌てず。
そして、この後がすごかった。
410v
金ちゃんがお客さんにお詫びの言葉を告げ、四人は即座に曲を変える判断をして演奏をつないだのだ。この間、3、4秒。
見事なステージ・マナーだった。

340v曲は「キャッチアンドリリース」。これまたグドモの代表曲だけあってお客さんはおおよろこび。

370そして、締めくくりは「未来へのスパイラル」。

390金ちゃんもエキサイト!
お客さん、うれしそうだ~!
400
さて、予てよりお知らせしている通り、グッドモーニングアメリカは11月27日に日本武道館のステージに登場する。
その前哨戦として現在『凌ぎ合うツアー 2015』を敢行しているが、もちろんそれも大好評。
武道館への道のりを着実に固めている。

日本武道館公演の詳しい情報はコチラ⇒ROAD TO BUDOKAN

1_img_0694
この四人の北の丸での晴れ姿…実に楽しみだ!

420v

380v

430v

440v時間は短いながらも充実した内容でLEFT STAGEのトリを務めあげたグッドモーニングアメリカなのであった!

グッドモーニングアメリカの詳し情報はコチラ⇒Official Site

4501965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!不慣れな作業でもうヘロヘロ!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年7月26日 晴海客船ターミナルにて撮影)

2015年9月 3日 (木)

ミオヤマザキ in HYBRID IMAGINATION

またミオヤマザキ行っちゃった!
古くからMarshall Blogをご覧の皆さんには、「ジャズだ、ザッパだと言ってるクセに、オッサン、若づくりしすぎじゃないの?」なんてみんな思ってるかもね
ほっとけ。
ナンだろね、このバンドはすごくおもしろいナァ…「ロックの毒」みたいなものがあって。

10『~ライブにおけるタオルの是非を問う2015年初夏~』というイベントに登場。
そうなんです。
あのタオル振り回すヤツ。
誰がいつ始めたのかしらん?バンドの世代や音楽の別を問わず、もはやほとんどのバンドさんがやってるじゃんね。
どうしてみんな同じことをやっちゃうんだろう?昔は人と違うことをするのがカッコいいとされたものだけど…。
メタルの連中はやってないか…美学違うんだな。「美学」というものは素晴らしい。


このタオル回し、まさか今治市の街おこし作戦ではあるまいな?
明治時代に白木綿の不振を挽回すべく、乗り出した事業がタオルの生産で、成長を続けた今治市は当時一番だった大阪を抜かして日本一のタオル生産地になったんだよ。
タオルは今治、メガネは鯖江ってか。
メガネといえば、MarshallのEyewear…コレ、メッチャいいよ~。一日も早く紹介したくてウズウズしてるんだからッ!

20mio

30vtaka

40vShunkichi

50vHang-Chang

60vtakaのJVM410Hと1960A。

70vShunkichiはEDEN WT-800とD410XST。

80vステージで展開されるのは相変わらずの破壊力満点の孤高の世界。

90「不倫は犯罪」と説く「民法第709条」。

180v

他にも「DV」だの「水商売」だの、このバンド、歌ってることが至極社会的なのだ。
少なくとも「ありがとう」や「がんばれ」一辺倒の草食系バンドとは全く世界を異にする。
最近のロック事情はといえば、その草食系とカバーとコピーばっかりになっちゃったからね。

100曲がよくこなれていてカッコいい。すべてバンドのペンによるものだ。
ハードな演奏はまさに肉食系。インテリジェンスも感じさせる。
パンキッシュな部分も垣間見れるが、練り上げたアレンジと社会的な詞の内容が一線を画す。
すなわち「肉食系社会派バンド」なのだ。私が高校生の時に頭脳警察に夢中になった道程に似てるかもしれない。

130超早口で舌滑よくまくしたてるmioちゃんのカッコよさといったらない。
『大人がダメって言ったヤツ』に収録されているその名もズバリ「山崎美央」という曲なんかは素晴らしい。つい聴き入ってしまう。

110v

またね~、ギターとベースの音がいいのですよ。
図太く切れのよいMarshallの正真正銘の真空管ディストーション・サウンドとどこまでも抜けて行くEDENのパンチーなトーン。タマらんわ~。
残念なのは相変わらず顔出しNGなのよね~。せっかくのイケメン揃いなのに!

120v

コレがですね、実に難しい。ナニがって写真撮影。
以前は、普通に撮って後で顔をブロックしようという段取りだったが、takaと相談して今回から「首から下を撮ろう」という作戦に変更。

140何しろいつもは逆光を避けて、皆さんのいい顔を撮ろうと努力してるじゃない?
それが逆光を利用して顔を隠したり、身体だけ撮ったり…なんてことがなかなかすぐにはできない。
構図の計算が丸っきりいつもと違っちゃうから実に難しい!
ドラムなんか撮るトコないもんね。ゴメンねHang-chang。

150vそれでもやってるうちに面白くなってきたけどね。
コレでミオヤマザキの魅力が伝わればうれしいのだが…。

160何はともあれ、この強烈な個性を世代を問わず一人でも多くの人に味わってもらいたいものだ。

170ミオヤマザキの詳しい情報はコチラ⇒ミオヤマザキOfficial Website

190(一部敬称略 2015年7月28日 TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2015年9月 2日 (水)

MAGIC OF LiFE in 真夏のサンタクロース

『真夏のサンタクロース』というイベントに登場したMAGIC OF LIFE。

10かつてDIRTY OLD MENという名前でMarshall Blogに登場してもらったことがあったが、MAGIC OF LIFEとバンドの名前を変えた。
新バンド名になってからは初めての登場となる。

20MAGIC OF LIFEと改名してからも活動は目覚ましく、人気アニメ『弱虫ペダル』のエンディング・テーマを担当したり…

30cd2今年三月にはアルバムをリリースし、好評を博している。

40cdメンバーは以前のままだ。

ボーカル/ギターの高津戸信幸。

50vギターは山下拓実。

60v_2ベースに渡辺雄司。

70v_3そして、ドラムが岡田翔太朗。

80v翔太朗くんはNATAL。

90やはりアッシュがお気に召している。
今日は12"&13"のツー・タム仕様。

100v翔太朗くんの切れ味の鋭いドラミングにアッシュがとてもよくマッチしている。

120v満員の客席に向かって最初に演奏したのは…

130…「弱虫な炎」。
この曲もかつて『弱虫ペダル』で使用された曲。

140ノッケからの人気曲で客席のボルテージが一気にアップ!

150続いては最新アルバム『Storyteller』から「ジェットモンスター」。

170v

高津戸さんのセンシティブな世界をバランスよくサポートするギターと…

160…ベース。
時にやさしく、時に激しく、そのフレキシビリティは高い。

180vやさしいメロディと疾駆するエイト・ビートが美しくマッチする「夜空のBGM」。

190アニメのPVも愛らしかった。

220

続けて演奏したのは「呼吸」。
コレはサッカー・チーム「栃木SC」のテーマソングだ。
MAGIC OF LIFEは栃木出身のバンドで、「Don't Stop Music Fes.栃木」というフェスティバルを主宰している。
いいね、こういうのは。つまり「どこそこのバンド」っていうヤツ。今は高速道路網が発達したこともあり、どんなバンドでも機材車一台で日本国中どこでも簡単に回れるようになったため、「バンドの出身地」ということがゼンゼン意識されなくなった。時折ライブハウスのスケジュール表に「from大阪」のような表記を見かけることもあるが、それ以外は全部が全部東京のバンドのような感がする。
そこへいくと、ロックの本場イギリスは違う。
いまだに「ロンドン出身」とか「マンチェスターから来たバンド」とか「スコットランドで結成」とか、地元を意識する姿勢が強い。
ロックの本場だけあって、みんな自分たちの音楽のオリジナリティをアッピールする一助にしているのであろう。

215v

ここでこの時はまだ発表されていなかった新曲を披露。

2007月30日に配信限定で発表された「音無き言葉」だ。

210cdコレもとてもやさしいタッチの曲。イントロのメロディも印象的。

260v

そして、最後は「青くて白い」という曲で出番を締めくくった。

230vさて、翔太朗くん。
飾り気のないストレートなドラミングが実に気持ちいい。
また、NATALアッシュの鳴りがメリハリの良さを際立てている。
240v
ジャズまで勉強している翔太朗くんのこと、いつか田川ヒロアキと共演した時のように、またハードでテクニカルなプレイを聞かせてくれることも期待している。
270v
MAGIC OF LIFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

2501965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年7月22日 TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2015年9月 1日 (火)

TAGAWA with OA(pneumothorax)

田川ヒロアキ、寺沢功一、長谷川浩二からなるというスゴ腕トリオ、TAGAWA。
アルバムを発表し、全国的なツアーもこなしてその評判は高まるばかりだ。
そのTAGAWAが、東京で三回目のワンマン・コンサートを開催した。

05今回はpneumothoraxというオープニングアクトつき。
「pneumothorax」をパッと見て発音できる人は英語を勉強している人。
読みにくいよね、病気の英単語って
コレは「ニューモソラックス」と「ソ」にアクセントを置いて発音する。。読まないなら「p」くっつけんなよ~。
「気胸」という意味。
「pneumo-」というのは「肺の」という意味を表す接頭辞だから、「pneumo」が頭にひっ付いた単語は「肺」に関する単語と考えて間違いない。
もっとも有名なのは「肺炎」を意味する「pneumonia(ニューモニア)」だろう。
メンバーの病歴がバンド名になっているそうだけど、「アンスラックス」にも引っ掛けているのかな?
10_2

西川翔太

20_2長谷川雄太

1_s41a8743 雄太くんはMarshall。エライ!
親の顔が見てみたい…もうすぐ見れるよ。
お察しの通り長谷川浩二さんの息子さんだ。
ギターを遅くに初めてまだ間もないらしいが、もう8弦ギターをバリバリ弾きやがる。やっぱ血は争えんのう。

40_2

知久光一

50v_2實成峻(みなりしゅん)
浩二さんのお弟子さんの峻くんは大分前から知ってる。
実はもう何回もMarshall Blogに登場してくれているのよ。
そう、将来を嘱望されながら惜しまれつつ解散したCrying Machineに在籍していたからだ。

60vリンキン・パーク等の曲をパワフルに演奏していた。
ゴメンね、おじちゃん、そこ辺りのことよくわからないの。
パークじゃなくてカークなら大得意なんだけど…ローランド・カーク。

70_2そして、TAGAWAが登場。

80_2田川ヒロアキ with Marshall。

90_2JVM210Hと1960B。
愛器はJMD501だが、スッカリJVM210Hも自家薬籠中のものにしてしまった。

100v寺沢功一

110_2長谷川浩二

120_2コレがTAGAWAのファースト・アルバム『Flying Carpet』。
もうみんな知ってるか…。

125cdこのアルバムでもヒロアキくんはJVM210Hと1960Bをスタジオに持ち込んで自由に爆音を轟かせてギターを録音した。

180

CDを一聴すればわかる通り、コレが真空管のギター・アンプで鳴らしたギターの音だ。
こういうのを「いい音」という。
斯界では手軽で便利なアンプの類が色々出回っているが、どうあがいてもコレにはかなうまい。
上質のカツオと昆布を使い、手間をかけてとったダシがグルタミン酸ナトリウムでできた化学調味料に劣るワケがないのと同じ。

160

オープニングはCD通りの「Stranger Destoys Arms」。

130vいきなりのドヘヴィな展開。コレでいいのだ。

160v

コレがTAGAWAなのだ!

140二曲目は田川スタンダードの「My Eternal Dream」。
疾走感あふれる人気ナンバーだ。

150vこの曲は何と言ってもてらちんのベース。

T_s41a8792 スケールの大きなベース・ラインで極限まで曲をドライブさせる。
売れっ子ロック・ベーシストの面目躍如たるプレイ。

T_s41a8800 三曲目は今やTAGAWA名物のムチャな「Led Boots」。

Jeff Beckが怒るのではないか?というアレンジとされているが、大丈夫、大丈夫。この曲の作者はMax Middletonだから。
それにJeffには短気で神経質なイメージもあるようだけど、楽屋では結構ニコニコしてるよ。
このアレンジを聴いたら「仲間に入れて!」って言うかもよ。

190続いて乗り物コーナー。
「乗り物」ったって三人が何かに搭乗するワケではない。「乗り物」をテーマにした曲を二曲お届けしようという寸法だ。
Marshall Blogでは「乗り物」が登場するレコード・ジャケットの解説をしているページがあるので興味のある方は是非コチラをご覧頂きたい。

200vまずは「train」。
電車に乗ってヒロアキくんのライブに行こうてェ曲。

260v

つい顔がほころんでしまう、ほのぼのムードの愛らしいメロディが魅力の一品。

220v続いては「キミを乗せて」。

240vMAZDAのイベントのテーマ・ソングに採用された曲で、コンサートやイベント会場限定でシングルCDも発売された。
このCDはもう手に入らないが、この曲は今月17日に新しくリリースされたアルバムにも収録された。
安心してください!入ってます。
230cd

主旨に真っ向から取り組んだキャッチーな仕上げがいかにもヒロアキくんらしい。
こういう誰にでも歌えるようなポップ・チューンから、ともすれば近所迷惑にもなりかねないヘヴィ・チーン、果ては設計図も完成図もないフリー・インプロヴィゼーションまでをカッチリとキメるところが彼のスゴイところ。
その正体は真ん中の「ヘヴィ野郎」なんだけどね。
210_2
作品の意図を完全に咀嚼して曲に魅力を加えるリズム隊の技巧にも特筆すべきものがある。さすが百戦錬磨の職人ワザだ。

250続いては、市政60周年を記念して、府中市から委嘱された曲、「府中に夢中」という曲。
「府中」ってのは東京だけかと思っていたら広島県にもあるのね?その広島の府中市からの依頼だ。
ヒロアキくんは官需が多いのも仕事の特徴のひとつだ。
もうしばらくしたら、無事に片付けたドデカい仕事をMarshall Blogでレポートするのでお楽しみに!

265何でも、この曲はいつもヒロアキくんのコンサートに来てくれる市の職員の方による起案だったそうだ。
子供たちのダンス・チーム、ヒップホップよりのロック・テイスト。子供たちがその曲に合わせて踊るワケだ。
これが実に可愛い曲で、これもヒロアキくんのやさしいキャラクターにピッタリだ。
私はコレを聴いてイタリアのLatte E Miele(ラッテ・エ・ミエーレ)というプログレッシブ・ロック・トリオの『Papillon』という作品を思い出してしまった。
Emerson Lake & Palmer調のキーボード・トリオが、ひとつの素朴なメロディを軸にスリリングでテクニカルなパートとシンプルなアレンジのパートを対比させながら、スケールの大きなドラマを構築していく趣向。
オルガン・ロック、ジャズ、ベートーベンからチャイコフスキー等々、まるで音楽の図鑑のページをめくるように様々な要素が切れ目なく飛び出してくる組曲。イタリアン・ロックが好きな人なら間違いなく一度は聴いているであろう名作だ。
その曲の大切な要素のひとつとして取り扱われているのが「児童音楽」だ。
子供に聴かせる音楽、あるいは子供が演奏する音楽をバカにしてはならない。かなり音楽的に密度が濃かったりするのだ。
ウチの上の子が小さい時に、『おかあさんといっしょ』のカセット・テープを買って来て、何気なく聴いていたら、実にいい曲がたくさん入っていて驚いた。
して、クレジットを見ると作曲が渋谷毅さんだったりする。「そりゃ当然いい曲になるわ」といった次第。
以前にも書いたことがあるが、渋谷毅オーケストラのライブ盤に収録されている、Carla blayがアレンジした「Soon I Will Be Done With The Troubles Of This World」というトラディショナル曲は何度来ても涙がこぼれ落ちる思いだ。(YouTubeで合唱ものを検索してもダメ。ゼンゼン違うの)
げに童謡は素晴らしい。

ところで、イタリア語ってのは思ったよりロックにマッチするんだよね。すごくロマンチックに響く。
ヒロアキくんも何か一曲イタリア語で歌ったらどうだろう。
フランス語は意外にダメよ。怪奇なイメージを出すにはフランス語は持って来いだ。シャンソンは最高。
カンツォーネやシャンソンがいいのは、当然のことながら地の言葉で歌うからだ。英語がロックにシックリはまるのも同様。
しからば、日本語はどうか?
やっぱり演歌や民謡、あるいは歌謡曲ということになるんだろうね。でもそれじゃ面白くないので、強引に舶来の音楽を組み合わせるとしたら、やっぱり自然なところではフォークということになるだろう。
してみると、テレビで見かけるような、「フォークをただバンドでやってみました」という体の今の草食系ロックが定着したのは自然の成り行きだったのかもしれない。

270また府中はタンスの特産地で四角い引き出しに革を張って作った太鼓があるそうで、その音もレコーディング時に使用したとのことだ。
ということでギターをパーカッションに見立てて叩きまくるヒロアキくん。

280アルバムの収録曲を演奏しながらショウは進む。

T_s41a8909 てらちんのソロ。

295v

低音暴力団組長の名に恥じない超アグレッシブなプレイ!
愛知県警捜査第四課の方が差し入れの焼酎を手にして、このてらちんの雄姿を見にいらしたという。組長の力のスゴさが容易に計り知れるというものだ。

170_2

浩二さんのソロも炸裂!

300鬼気迫る怒涛のプレイに大歓声が飛ぶ!

305vそして、負けちゃいられない田川ヒロアキ!

310v火の出るようなすさまじいソロの数々でリズム隊に立ち向かった。弾き方ヘンだけど…。
それにしてもJVMっていい音だな~。

315アンコールは「Space Walker」。
私はこの曲が好きなのだ。
前回の八王子の時、MCが長すぎて電車の時間がヤバくなっちゃって、その時もアンコールで演奏されたこの曲はサワリしか聴くことができなかった。

320v「8時だよ!全員集合」を想起させるメイン・テーマ。
私はこういうダイアトニック・ノートだけでメロディを練り上げたタイプの彼の作品を、親しみを込めて「校歌ロック」と呼ばせてもらっているが、コレもヒロアキくんならではのテイストだ。
反対にブルーノートを使った校歌なんて聞いたことないでしょ?

380 そのテーマ・メロディをワザワザ否定するかのように展開するその後のパート。

350計算しているんだか、行き当たりばったりでつなげたのか、はたまた自然なのか、強引なのか?まるっきり先が読めない曲の成り立ち。
演奏させられる方もタマッタもんじゃないだろう…というほどのスペクタクル巨編だ。

360vそして、また校歌に戻った時の安堵感。

370やるな~、ヒロアキくん。
考えてみれば、歌は入っていないものの、「Space Walker」は先に挙げたヒロアキくんの音楽の要素をすべて注ぎ込んだショウ・ケース的作品なのだ。
恐るべし「校歌ロック」!

390vそれにしても忙しいヒロアキくん。身体に気をつけて欲しいものだ。
そして、ますますの前進を期待しているでござる。Marshallと一緒にね!
次回は暑かったアレでご登場頂きますのでよろしく!

400田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒fretpiano

410(一部敬称略 2015年7月17日 吉祥寺シルバー・エレファントにて撮影)