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2015年8月

2015年8月31日 (月)

劇団☆新感線~『五右衛門 vs 轟天』

雨の赤坂。
チョット前まで「アツイ、アツイ」と文句を言っていたのがウソのように涼しくなった。あんなに暑くて悶え苦しむのもホンノ十日間ぐらいのもんなんだよね。
それぐらいの間、文句を言わずに過ごしたいとは思うけど…できないね~。ホント暑かった。

今日来ているのはACTシアター。
私がお隣のBLITZにはしょっちゅう来ていることは、マーブロ読者の皆さんならご存知の通り。
でもこの棟続きの隣の劇場にお邪魔するのは初めて。

10フ~ン。中はこんなんなってるのか…。
私は劇場の類が好きでしてね。
海外の古い劇場なんてものすごく魅力に感じるのだ。
ブロードウェイでもウエスト・エンドでも、由緒ある劇場はその作りの荘厳さの魅力もさることながら、演劇や音楽の歴史に名を残すような世界的な演者がそのステージに立った、というロマンがたまらないのだ。

20今、ここでかかっているのは、劇団☆新感線の『五右衛門vs轟天』というロック・ミュージカル。
2015年で旗揚げから35周年(!)を迎えた劇団☆新感線。
この公演は「オールスターチャンピオンまつり」として上演される新作だ。
古田新太と橋本じゅんという劇団の看板役者が「石川五右衛門」と「剣轟天」というハマリ役に扮し、演技の火花を散らすアクション爆笑活劇なのだ。

210

ステージに目をやると…お、NATAL!
アララ、何か悪いことでもしたのかッ?檻に入ってるじゃないか!

40…ということではなくて、ステージ上のミュージシャン・ブースだ。オケピみたいなもんだね。
これが素舞台のようす。
30
NATALの叩き手はおなじみ松田翔
マテ・カマラスブリーフ&トランクスのステージでNATALをプレイしてMarshall Blogに登場してくれている。

50v今回はアッシュのキット。
70
12"、13"、16"、22"のコンフィギュレーションでフィニッシュはシルバー・スパークルだ。
今まではバーチを使っていたが、今回はアッシュ。
鳴りと歯切れのよさが今回のステージにピッタリだ。
アッシュ、人気あるな~。

60翔くんのところから客席を見るとこういう感じ。
ナンカいいな~。秘密基地みたいで。
他のバンドのメンバーとアイ・コンタクトがまったく取れないので、モニター・テレビが設置されている。
昔、ブロードウェイで観たミュージカルで、何人かのダンサーが何の合図もなしに見事にシンクロさせて踊るシーンが何回もあって、「一体どうやってタイミングを合わせているんだろうか…。星一徹みたいな人が客席にいて、サインでも出しているのかな?」と不思議に思ったことがあった。
答えは簡単。後ろを振り返ったところに答えがあった。
二階席の舞台側の壁、すなわち二階の一番前の席の外側にモニター・テレビが何台も取り付けられていたのだ。
ま、そんなもんでしょうね。ところであのミュージカル、ナンっていったけナァ~?

80上手側のブースはギタリストがこもる。
ドワ!スゲエ変なフレーズ弾いてる…カッコいい~!
お、外に誰か写ってる。楽器テクの貴くんだ。

90おお~、アンプはJVM410Hと1960A。
もうコレを見ただけで、このミュージカルがいかに「音」にこだわっているかがわかるというもの。

100足元のようす。

110手元のようす。
小道具も準備万端。

120ギターのブースからの眺めはこんな感じになる。視界がかなり狭い!

130リハーサルが始まった。

135Marshallの弾き手は高井寿

150高井さんも劇団☆新感線がらみのSKOMBというバンドでMarshall Blogに登場してもらった

1_s41a6413
すんばらしい激ハード・ロック!
Marshallサウンド炸裂~!やっぱりロック・ギターは真空管アンプで鳴らすに限るワイ。

1_s41a6417 ベースは福井ビン
このミュージカル、バンドにキーボードがいない。どれだけロックなの~?

170その頃、ドラム・ブースでは…

180翔くんがバッシンバッシン猛烈なビートを叩き出している!
ん~、アッシュで正解。
どこへ行っても「音がいいね~!とお褒めの言葉を頂戴しているNATALの本領ハッキ~!!

190v本番中は撮影ができないので、リハーサルの様子をお送りした次第。
7月29日が杮落しだった本公演も明後日に千秋楽を迎える。残すところ今日を含めてあと三公演。
レポートが遅くなっちゃって恐縮ですが、ロック・ミュージカルがお好きな方はゼヒ!

200『五右衛門 vs 轟天』の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

1_img_0036

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版作ってます!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2015年8月26日 赤坂ACTシアターにて撮影)

2015年8月28日 (金)

SHOW-YA ~GlamorousShow Ⅱ Release Tour FINAL~ <後編>

「オラオラ、マーブロなめんなよ!<後編>だ~!」とは恵子さん言ってない。
ショウも中盤に差し掛かり、メンバー全員参加の楽しい楽しいMCコ~ナ~!

10_2MCコーナーといえば、まずトップ・バッターはmittanと相場がキマっとる。
コレでツカミは完璧だ!

20v「30周年、このメンバーで山あり、谷あり、人生色々ありながら、こうして迎えられてハッピーな気持ちで~す!」
P・I・T!P・I・T!と恒例の会場名コール。
「HappyのP、愛情のI、チームのT!」…????
Happyは「H」だと思うんですけど…。
とにかく猛烈に盛り上がるのがmittanのMCコーナー。
まさか、この後、前人未到、傍若無人、阿鼻叫喚、驚天動地のトラブルが待っていようととは!

ドラムス、角田mittan美喜!ドコドンッ!

30_2「久しぶり、トーキョー!30周年ね、どこまでいけるかね?そこそこ辛いのよ(爆笑)!みんながついて来てくれるなら、やってもいいって思ってる(お客さん:行く、行く~)」

ベース、仙波さとみ! ドコドンッ!

40v_2「キャプテンで~す!」

50「今年は30周年イヤー。忙しくしているけど、このみんなで30周年!って言えるのがうれしい。レコ発ライブもコレで終わっちゃうけど、このままレコーディングをして秋にはニューアルバム発意です。これからもよろしくお願いします!」
恵子さんの耳打ちがあって…
「熟女なめんなよ~!」

キーボード、中村美紀! ドコドンッ!(←ちなみにコレ、ドラムの音です。メンバー紹介の時によくやるヤツ)

54v5人の中で一番新しいメンバーとされるsun-goさん、「1984年11月3日にSHOW-YAに入ることを決心した。寺田恵子がおごってくれたマックにつられて…。
30年前、ロンドンでレコーディングやライブをしたり、NHKの朝の番組にも出て…そんな時代だった。
SHOW-YAの前には8年他のバンドをやっていたの」
その時代のsun-goさんを知る私の古~い友人はsun-goさんのことを「美貴ちゃん」と呼ぶ。
そりゃそうだ、SHOW-YAに入る前なんだから。その頃はichi-goだった。
反対に私が「sun-goさん」って呼んでいたら、「オマエ、さっきから”サンゴー、サンゴー”って一体誰のこと言ってんだ?もしかして美貴ちゃんのことか?」と不思議がられておもしろかった。

ギター、五十嵐sun-go美貴! ギュイ~ン(←ここはMarshallの音)

55「最初の5年、再結成した10年があっての寺田です。5人で30周年が迎えられるのが本当にうれしい!
コレでみんながCD買ってくれれば他にいうことないんだけど…」

ボーカル、寺田恵子! ジャ~ン!

56vLineのアンケートで募ったみんなが聴きたい曲ということで…

60_2中森明菜の「DESIRE」。
85
恵子さん、「ハイ、ドッコイ!」なんて合いの手を入れちゃう。ヤメテ!また思いっきり笑っちゃうでないの!

70もう1曲は「六本木心中」。

90v_2

このあたりは当然ハマりますわな。
130

でも普通の「六本木心中」では収まらないよ!

100sun-goさんのMarshallの轟音鳴り響くヘヴィな「六本木心中」だ!

120vココでまた『Glamorous Show II』に戻る。
「宴もたけなわだけど、SHOW-YAの曲1曲しかやってないよ!」

110v_2

ところが十分にSHOW-YAなところがスゴイ。

140v_2SHOW-YAのキャラクターを完全咀嚼した選曲とアレンジ…

150vそして、5人のパフォーマンス。
ソフトとハードが絶妙に噛みあった第一級のエンタテインメントに仕上がっているのだ。

160v1982年の「い・け・な・い ルージュ・マジック」。
CDではデーモン閣下と組んだこの曲。
180v
今日はキャプテンとのコラボだ。

170_2これもテンポを落としたヘヴィ・バージョン。原曲のポップなフィーリングを見事に払拭してSHOW-YA流に仕上げた。

190「Gang★」と「So Young」まで全速力で駆け抜ける。

240v_2

トコトンこだわるヘヴィなアレンジとパフォーマンス!

210vそして、本編の最後を締めくくるのは、本日2曲目のSHOW-YAの曲…要するに最初と最後にSHOW-YAの曲を持ってきたワケ。

220このイントロ、このメロディ、このリズム…デへへ、やっぱシックリ来るな~。

200v_2

この曲は動画撮影OK…というんで、見て!この光景。おもしろい!全員同じ格好してる。

230_2いくら大阪他で上演してきたとはいえ、2曲目からズ~~~~~っと新曲を演っていたようなもんだからね。
250v
オハコを演るのはさぞかし気持ちがいいことでしょう。

Img_0504 開放感あふれる超パワフルな演奏がファンの感動を誘う!

260ナンカ、みんな水を得たお魚のよう。

270vん~、耳なじんだギター・ソロが何ともなつかしい!

280_2mittanの強力なプレイが一段とパワーアップした瞬間。
まだ、この後何が起こるかは誰も知らない…。

290_2「撮ってるかァ~?!」の恵子さんの掛け声に(私は)大爆笑!
だってそんなの初めて聞いたんだもん。

300v_2
後ろを振り返れば…ドワ!みんな撮ってる~!
…というのは、お客さんはスマホで撮ってくれた動画を投稿してもらって、それを素材にPVを作っちゃおうという企画なのだ。

295そして、コレがそのPVの予告編。
39秒から41秒ぐらいまでの間、2秒チョット、私も出演しています。コリャ本チャンが楽しみだ。
本チャンでは、投稿した動画が採用された方のお名前がクレジットされるんだって!

本編終了!
いつも通り、楽しい時間はアッという間やね。

310_2結局、本編で『Glamorous Show II』のアルバム全曲を披露。
恐らくこんなコンサートはもう二度とないでしょう。30年に一回っきりだ。
前作の時には全曲ブっ通しなんてことはしなかった。
皆さん実に貴重なシーンに出くわした。

190cd_2

ところでこのアルバムを聴いていて思うことがある。
それはsun-goさんのギターの音がズバ抜けていい…ということだ。分厚くて、コシが強くて、色気があって、あたたかくて、それでいて途轍もなくシャープときてる。
一聴してちゃんと真空管のアンプを大音量で鳴らして録ったギターの音ということが想像できる。
デジタル・テクノロジーの進化がめざましく、古式ゆかしい真空管稼働が尊重されたギター・アンプの世界にも随分と便利なものが入り込んで来て久しい。
しかも、PAやモニターの機材の大幅な質の向上によってその傾向はライブ・ステージの上にまで広がって来た。
便利なんでしょうね~。
真空管は換えなくてもいいし、トランスというデカい鉄の塊が入っていないので軽くて運搬も楽だし、無限にセッティングは変えられて、よそのブランドの音まで出すことができるっていうんだからいうことない。
もちろん音質や弾き心地も昔に比べて飛躍的に向上し、ほとんど「完璧」になったがゆえ、プロの人たちが重宝するのもよくわかる。ラクだもん。
もし、私が昨日今日ギターを始めていたらそういうものに飛びついていただろう。
ところが、幸か不幸か、私はロックの黄金時代のギターの音が身体に沁み込んじゃってるんだな~。そうなるとちとキツイ。
やっぱり真空管アンプの音がいいわ。特にステージは。
最上級の素材を使って丹精込めてとったダシが化学調味料に負けるワケにいかないのだ。

60

で、ここにも真空管アンプの信者が…。
私はMarshall屋として、真の良音にこだわる、sun-goさんのようなギタリストたちのミュージシャンシップに畏敬の念を抱き、心から親愛の情を持ってサポートしていきたいと思うのである。

X アンコールの恵子さん、Tシャツで登場。

320vココもカバーで固めるよ。

340
まずは前作から「激しい雨が」。

Img_0324 そして「紅」。

350vsun-goさん、この期に及んでもギター・チェンジ!
今日大活躍の「白フェアリー」なのであった。

360vそして、mittanフィーチュア。
ココでアレが起こった!

365vいつも〆に叩くドラ。
mittanが力いっぱい叩いたところ、ナント、ドラが落下してしまったのだ!
コレにはみんなビックリ!
恵子さんも、「すっげ~パワー!さすがmittam、ドラの女!ドラを落とした女を初めて見た!」。
イヤイヤ、私も40年近くロックのコンサートに通って来たけど(途中休みアリ)、男女の別を問わずドラをスっ飛ばしたドラマーなんて初めて見ましたよ!
mittanにしてみれば「It's a piece of cake!(どうってことないさァ)」ってとこかな?

1_s41a9629…と思っていたらホンモノのケーキが登場!
380v

よろこびのポーズ!

390ホンモノの火が使えないのでローソクはイミテーションね。

400vお誕生日おめでとう!

370_2

記念に一枚パチリ。
キャプテンとさとさんの見事なピース・サイン!
で、今日はさとさんのお誕生日。
さとみさん、お誕生日おめでとう!

410そして、最後の一曲。
430v

ココは「Fairy」でしょう。

420v最後の最後、力が入る!

445v

Img_0188 定番のナンバー、定番のアクションに客席はそりゃもう大騒ぎさ!

440_2やっぱりこのSHOW-YAも見たいよね!

455もちろんサオ回しも…

460_2キマった~!

470_2mittanも大暴れッ。ドラム・キット壊さないように!

480vアンコールも入れて全17曲。
また、この尺がとても好き!すべてが計算された一流のステージを観た!

490さて、MCで触れていた30周年記念リリースの第三弾のニュー・アルバムがコレ。
セルフ・カバーを含む全曲新録のオリジナル・アルバムだ。
発売は9月30日。
まだ、チョット先なのでそれまでの間先行で配信されている「限界LOVERS 2015」をお楽しみあれ!

1_progress SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA オフィシャルサイト

500(一部敬称略 2015年7月20日 豊洲PITにて撮影)

2015年8月27日 (木)

SHOW-YA ~Glamorous ShowⅡ Release Tour FINAL~ <前編>

30年…。
SHOW-YAがデビューした30年前の1985年、自分はナニをしていたか…?
学業を終えて、社会に飛び出した年だ。
大正年間創業の、古くて固くて保守的な、比較的大きな会社でね…スーツを着て、ネクタイを締めて…サラリーマン人生の将来に胸を膨らませていたもんよ。
アレから30年…色々あって、今こうしてMarshallの扶持を食んでいることが実に不思議なんだけど、とにかくアッという間だった。
SHOW-YAにとっても、また30年間SHOW-YAを追い続けて来たファンにとっても、「30年」という時の流れの速さと重みにはひとかたならぬものを感じていることだろう。
そして、30周年を記念して飛び出してくる数々のSHOW-YAの企画に、ファンの皆さんは狂喜乱舞しているハズだ。
今日の記事が伝えるところもそのうちのひとつ。

10今年5月にリリースされたカバー・アルバムの二作目『Glamorous Show II』の発売記念ツアー、その千秋楽だ。

30寺田恵子

40v五十嵐sun-go美貴

50vsun-goさんのMarshallはいつも通りのJVM410H。60キャビネットが1960BDM。

70v足元のようす。

80中村美紀

90v仙波さとみ

100v角田mittan美喜

110v今日も「私は嵐」で幕を開ける。

120いきなり飛び出す人気曲で会場はイッキに最高潮!

130vsun-goさんも新しいギターで颯爽とステージに立つ!

140vさとさんのベース・ソロの轟音!

150そして定番の「嵐」ポーズ。
ハイ、さすがにこの辺りのシャッター・チャンスは逃しません。

160大歓声に応える恵子さん!今日もノリノリだぜ!

誰かに指摘される前に説明しておきましょう。
実は、ここまで前回のAiiAの時のレポートと概ね一緒なの。
この場にいて、ホンモノをご覧になっている方には私の気持ちがお分かりいただけると信じるていが、この筆舌し難いオープニングの昂揚感を何とかして画面で伝えたいと思ってのことなのだ…手抜きじゃないよ。

170いつもならドドドドっとパワフルな曲を続けて演奏するところだけど、今日は違う。
恵子さんのMCが入る。

1_s41a9050ニュー・アルバム『Glamorous Show II』に関する話し。
「カバー曲だから自分が知ってる曲は盛り上がってね!」
結局全曲盛り上がったよ。

190cdで、ここから怒涛の新譜レパートリー・ラッシュ!
まずは「眠れない夜」。

200v1974年の泉谷しげるの曲。
今はスッカリ役者さんやタレントになっちゃった泉谷さんだけど、こんなにカッコいい曲を残している。テレビには出なかった頃の作品だ。
240v
私はフォークやニューミュージックに夢中になったことはなかったが、1977年に晴海の国際貿易センターで開催された『ローリング・ココナッツ・レビュー』で観た泉谷さんはカッコよかった。
それを観た時、私は中学3年生だったが、白いスーツに身を包んだCharさんがムスタングを下げて登場し、泉谷さんと共演したエキサイティングなステージは忘れられない。
Charさんがトリルをしながらアーム・ダウンしているのを見て、「アレ、ああやってんのか!」とトレモロ・アームの使い方のひとつを発見して大層感動した。
当時はビデオも気の利いた教則本もなかったからね、そうやってひとつひとつ研究したり、自分で考えて練習するよりギターを上達するスベがなかった。
ネェ、sun-goさん、そうだったよね?!…「そうそう!」…ホラね。230

どうでもいいけど、この曲のメロディ、メチャクチャSHOW-YAにマッチしていると思う。

220v続いては矢沢永吉の「黒く塗りつぶせ」。

250コレは2月の関係者を集めてのお披露目会の時に初めて聴いた。

260v「♪黒く塗りつぶせ~」のドスの利いた恵子さんの歌い方がカ・イ・カ・ン。そのパートのバッキングのパターンが最後のリフレインのところだけ違うところもエラくかっこいい!

290
コレも中学の時初めて聴いた。
私の友人に安藤というストーンズの大ファンがいたので、その時すでに「Paint it Black」を知っていて、このタイトルを聞いてビックリしたもんだ。
で、その安藤が『ドアを開けろ』を持っていたので聴かせてもらった。コレも中学3年生の時の話し。
「ゲンノーサティスファイ」?「ゲンノー」って何だろうな?まさか「カナヅチ」のことじゃあるまいな?と思った。ウチの父は大工で、カナヅチのことを玄翁(げんのう)と呼んでいたことを知っていたからだ。
子供の発想は無限大だからね。私にもそんな頃があったのだ~!

270コレまた恵子さんにピッタリの曲だ。うまいこと選ぶナァ。
この曲、「ハリケーン」とか「Night & Day」とか同じ言葉を繰り返すでしょ?それがすごく耳に残るんよね。

Img_0005 「今夜は眠れそうな予感!
もうすぐSHOW-YAも30周年。去年からの企画でカバーをやっているけど、今回は男性ソロ・アーティスト特集。
ヤ~よね~。女あつかいして欲しいわ~」
SMAPの中居くんに「聖子ちゃん演ればいい」っていわれて「メタル聖子ちゃん」をやってるとか…メッチャ聴きたいんですけどッ!
「よく同じメンバーで30年もやってると思うよ。コレもひとえに私のおかげです…ギャハハ!」
今日も絶好調の恵子さんのMC。終演後笑い声がデカすぎと恵子さんに言われてしまった!ゴメンちゃい。でも恵子さんのMC大好きなんだもん!
「それじゃsunちゃん、勝手に弾きやがれ~!」

1_img_0102_2 で、ジュリーの「勝手にしやがれ」。
コレも2月に聴いた。
大胆なアレンジに驚いた。
「一体何が始まるんだ?」というsun-goさんのギターによるイントロも印象的なんだけど、ギター・リフを堅持するがためのリハモが大胆すぎる!

280コレも77年何だね。
この曲は、も~~~のすんごく流行った印象がある。
洋楽ロックばっかりで歌謡曲を聴かない私でもほとんどそらんじて歌えるもんね。本当に昔の歌謡曲ってのは想像を絶するほどのパワーを持っていた。
民衆がまだまだいい音楽を欲していた時代だっただね。
ちなみ「アンタその頃ナニを聴いていたの?」と問うならば…初めてFrank Zappaのアルバムを買ったのが中学3年の時で、『Fillmore East, June 1971』だった。

S41a9057 で、『Glamorous SHow II』を聴いた時、そんな耳なじんだ曲だったので、このリハーモニゼーションはチョットしっくりこなかった。
何かがノドに引っ掛かって飲み下させない感じと言ったらよかろうか?
歌メロの2小節目はコードが変わって欲しいのだ。
330
ところが!
今回ナマで聴いたらそんなもん飲み下してとっくの昔に出し切ってスッキリしてしまった(失礼!)。
完全にロック・チューンとして、寸分のスキもなく出来上がっていたからだ。
さすがSHOW-YA、完璧なROCK-YAだ。

320井上陽水の『青空、ひとりきり』。
Img_0250
ま、こういう企画だから言うだけヤボなんだけど、これも実にシックリ来るな~。歌詞とメロディが恵子さんの声にピッタリだ。

S41a9048 またしてもアレンジがピュアなハード・ロック。キャプテンのキーボード以外はギター・リフに乗っかってワン・コードを貫くAメロ。正統派ロックの手法だ。UFOみたいじゃんね。
コレでいいのだ!コレがいいのだ!
300v
mittanのドラミングが最高にカッコいい!

310

一番アンニュイなヤツが一番ヘビメタになってしまった…という、

350かまやつさんの「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。
ありません。タバコやめてソロソロ10年になるし。

355個人的にはコレが一番ヨカッタ。
ハッキリいってメチャクチャすごかった!
CDを聴いている時はそうでもなかったんだけど、ライブはチトわけが違ったわ。
ステージを駆け巡る恵子さんのセリフ調ボーカルと…

3604人のバックの演奏がいいように化学反応を起こしちゃって、そりゃスゴイのなんのって!
だから「生」はおそろしい。
もうステージで何が起こっているのがわからないぐらいの押し寄せるスリル感。
この曲だけはシャッターを切らずにジックリ観たかった!(実際にはジックリ観てる)…それぐらいマイッタ。

370ここで恵子さん、アコギを手にした。

380曲は浜田省吾の「悲しみは雪のように」。

390vこれは会場のみなさんと大合唱。人気のある曲だね~。

400vリズム感がいいせいか、気風がいいせいか、恵子さんのアコギってソリッドでカッコいい。

410v恵子さんのアコギ曲、もうひとつはグッとコンテンポラリーなチョイスで斉藤和義の「やさしくなりたい」。

420この辺りはエキサイティングな後半に向けての一種のインタールード。

430v

オリジナル、カバーの別を問わずハードなステージに終始するSHOW-YAのグラマラスなショウの中にあって一種の清涼剤、あるいは後半に向けてのビタミン補給的な瞬間。

440とはいえ、おなじみのメロディをSHOW-YA風に聴かせる魅惑のひと時でもあった。

450ブルーを基調としたsun-goさんのイメージにピッタリの新ギター。
よくお似合いですぞ!

460後ろの席のファンの方へ…恵子さんの左足に輝くロザリオだよ。

SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA オフィシャルサイト

470<後編>につづく

(一部敬称略 2015年7月20日 豊洲PITにて撮影)

2015年8月26日 (水)

THE BOOMERANGS~英太郎 Plays NATAL

私は一切関係ないのだが、通っていた高校が水球の名門校だった。その水球部がオーストラリアに遠征した時、部員の友達がお土産にブーメランを買って来てくれた。
ブーメランはオーストラリアの原住民、アボリジニが狩猟の道具として使用していたことがよく知られているが、起源はオーストラリアということではなく、アフリカやヨーロッパでも古代に使用されていたらしい。
そのブーメランを買って来てくれた友達と、投げると本当に戻って来るかどうか試してみようということで荒川べりに早速出かけた。
コレが実に不思議で、マンガのように投げたそのままの手に帰って来るというところまではいかないものの、うまく投げるとかなり近いところまで戻って来て予想以上におもしろい。
二人でいい気になって力いっぱい投げて遊んでいたら、とうとう投げ損じてしまい、ブーメランは京葉道路に…。ちょうど車がいない時でヨカッタが、そこへデカいトラックが…。
あわれブーメランは木端微塵になってしまった。
秀樹に申し訳ないと思いながらも、とにもかくにもブーメランの能力のスゴさを思い知ったのであった。

さて、今日の出番はThe Boomerangs(ザ・ブーメランズ)。

101995年、福岡で活動してきた元Phiの瀬下黄太(Vo&G)を中心に四人で結成された。

30vベース/ボーカルの小林ジュン。

40vリード・ギターの高田寛之。

50vそして、ドラムはMarshall Blogではすでにおなじみの諸藤英太郎。

60v英太郎さんはいつもの自慢のNATAL。

7012"、16"、22"のアッシュのキット。
スネアはNATAL自慢のピュア・ステイヴの14"x6.5"。(自慢ばっかでスミマセン)

80vギターの瀬下さんはMarshall。

90v1962 Bluesbreaker。

100ベースの小林さんはEDENを使用していた。

110vWT-800ヘッドとキャビはD410XLT。

120v結成した年にアルバム『PRESENT』をリリース。
翌年にはプロモ・オンリーのカセット『DEMO TRACKS』をリリースしたがやがて活動休止になってしまった。
そして、結成20周年を迎えた今年、復活が実現し地元福岡と東京でのライヴが企画された。その東京公演が今日のレポートだ。

130根強いファンが待ちかねていただけのライブだけあって、会場は超~満員!

140vそして声援が100%博多弁!
コレがまた最高におかしいやら、あたたかいやら…。
地方のライブハウスへ行くと、実際にはそんなことないのだろうが、自分を除いたお客さん同士が全員友達で、ケタはずれのアウェイ感に襲われることがある。
まさにあの感じ…。
「アレ?博多へきてるんだっけ?モツ鍋喰ったっけ?」と錯覚しちゃうほど。

150vサウンドは、ビートルズ・フォロワーを主張するようなポップ・サウンド。

160耳なじみのよいメロディの曲がテンコ盛りでいい感じ!
180
それにしても音デケェな…NATAL。
英太郎さんは撫でるように叩いているが、楽器の鳴りが良いためよく響く。
しかし、まったくうるさくない。実に気持ちがいい!コレがいい楽器の特長だ。

170告知ゲストが登場。
英太郎さんが現在メインに据えて活動しているバンドのメンバーだ。

190サイバーニュウニュウのメカエルビス!

200来る8月30日のコンサート『20世紀→21世紀 新世紀復活祭』のPRに登場したのだ。

210vサイバーニュウニュウは23年ぶりの再結成になるそうだ。
ゲストを迎えての公演、見逃す手はない!

220さすが英太郎さん、コスチューム系には抜群の強さを見せる!すでに何の違和感もなく溶け込んでいる。
相棒のNATALと思い切り暴れて欲しい。

サイバーニュウニュウの詳しい情報hがコチラ⇒OFFICIAl WEBSITE

230vThe Boomerangsの演奏に戻る…。
メンバー四人、最後までブランクを全く感じさせない息のあった演奏やコーラスを披露。

240v

250

260v

270vファミリー感満点の楽しみどころ満載のライブだった!
結成20年おめでとう!

280

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版:現在日本語版制作中!)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2015年7月12日 HEAVEN青山にて撮影)

2015年8月25日 (火)

Kelly SIMONZ~Tokyo Kinema Club "the 9th" AT THE GATES OF A NEW WORLD 2015 <後編>

Kelly SIMONZ's BLIND FAITHの『Tokyo Kinema Club "the 9th" AT THE GATES OF A NEW WORLD 2015』もアッという間に後半に突入だ。
ゲストがステージに上がる。

10_2おなじみkeiji by ZERO

20vKeijiくんの足元。アンプは当然Marshallだ。

30_2曲はニュー・アルバムから「Attack by Zero」。

40_2どうでもいいけど、マァ~、ふたりとも弾くわ、弾くわ…

50v

60_2フロントの二人の熱演を極限まで激しくバックアップするリズム隊。

70v_2

80v寸分のミスもなしに勇猛果敢に弾き切るkeijiくん。
また出音がシッカリしてるんだよね~。

90vKellyさんとのイキもピッタリなのだ~。

100KellyさんもKeijiくんに敬意を表し、時には見守り…

105v時には競い合う。

110お揃いライトハンドがバッチリとキマる!

140

Keijiくんとの競演の二曲目はKelly スタンダードの一曲「Opus#1」。

120
二人の激演にKAZさんも参加!

130フロント三人+バック一人が一丸となったスリリングな演奏は今回のショウのハイライトのひとつになった。

145ピックを客席に投げ入れるKeijiくん。

150_2そして、Kelly SIMONZのニュー・アルバム『AT THE GATES OF A NEW WORLD 』の発売を記念するコンサートも最終コーナーに入る。

160引き続きニュー・アルバムから「Enter The New World」。
Kellyミュージックのトレード・マークのひとつ、怒涛のインスト・チューン!

170コレがまさに「爆発」の形容こそふさわしい阿鼻叫喚のメタル地獄!
155
台風が四つぐらい同時に上陸したようなあまりにも凄まじいソロ!

180v_2ここまで来るとお気付きのことと思うが、今日のセットリストは、既発表曲を若干ちりばめながららニュー・アルバムの内容をソックリそのまま「生」で再現している。
310_2
すると残りは一曲。
そう、「Stay With Me Forever」で今度はKellyさんが熱唱。

185vタップリとギターを泣かせておいて…

190vまた熱唱。
「♪ステ~~~~~~~~~~~~~~~~~~イ」のところが気持ちよさそう!
ハハン、Kellyさん、コレがやりたかったのね!?

200ココでドラム・ソロ!

210先日のイベントでKellyさんが語っていたようにニュー・アルバムではドラムの録りに凝ったとか…。
「生」でアルバム収録曲を全部聴かせておいて、Yosukeさんのドラムをフィーチャして総括的に締めくくろうという計算だな?…よく考えられた構成ではあるまいか!

220_2力いっぱいの渾身の演奏に大喝采を浴びた。

230v新しい曲をすべて演奏しておいて、後は引き慣れたレパートリーで締めくくろう。

240_2YAMA-Bが加わって「N.W.O」。

250v前作のオープナーをこんなところに持ってくるなんて!

260v_2最後の最後までエンジンが全開なのを見せつけようってんだな?!

270あたかもショウが始まったばかりかのように鋭敏なソロをたたき込む!

280vそして、本編を締めくくるのは…

290「Toki-No-Kakera」だ!

300v_2Kellyさんの歌ものレパートリーのショウ・ケースのような一曲。

320vドラマチックなコンサートはドラマチックな一曲によって幕を下ろした。

330v_2今日のショウの主役の『AT THE GATES OF A NEW WORLD』。
ココに収められた11曲のうち、どれが将来のKelly SIMONZあるいはBLIND FAITHのスタンダード・ナンバーになっていくのかが楽しみだ。

340cdアンコールは一曲!

345この潔さはステキ。
やりたいことをすべて本編でやって、アンコールで「チラ見せ」して、見足りない人はまた次回。それまでの間、CD買って楽しんでてチョ…コレでいいのだ。
最近はもう一回コンサートが始まったかと思うぐらいしっかりアンコールをやる若いバンドがいるけど、そんな、ゲップが出るほどアンコールやっちゃダメよ。
アンコールについてはまた別の機会に書くよ。

350曲は人気の「Now Your Turn」。曲名が告げられた瞬間大歓声が上がった。

360Yosukeさんも後ろの方で汗みどろの力演!

370まるでBLIND FAITHのメンバーのようなパフォーマンス…イヤイヤ、そんなもんじゃ収まらない…BLIND FAITHの五臓六腑(重要ってことね)のような活躍だったゲスト・ボーカルのYAMA-B。

380vすでに次回のキネマ倶楽部公演が10月9日に決定しているKelly SIMONZ。
次はどんな手で我々を楽しませてくれるのか?

390v超高速で駆け抜けた四人に浴びせられた拍手と喝采の大きさをここに書き記せないのが悔しい!

400ノリにノッてるSIMONZ氏。
この後もニュー・アルバムのプロモーションが続く。Marshall Blogでもレポートするのでお楽しみに!

410_2Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ OFFICIAL WEBSITE

420(一部敬称略 2015年7月11日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2015年8月24日 (月)

Kelly SIMONZ~Tokyo Kinema Club "the 9th" AT THE GATES OF A NEW WORLD 2015 <前編>

先日レポートしたKelly SIMONZの『リスニング・パーティ&ミニ・ライブ』
あの時はKellyさんの新譜をみんなで聴いて、その中から数曲のデモ演奏をマイナスワン音源をバックに披露するというコースだったが、今回はその「生」編。
場所は東京キネマ倶楽部。上野のひとつ隣の鶯谷。駅から2分、急げば1分。スキップで行っても2分はかからない楽々ロケーション。

10Kellyさんのライブ活動の総本山、東京キネマ倶楽部。
そして、「キネマ」といえばMarshallの壁!

20ステージいっぱいに広がったMarshall+EDEN。
今回でKellyさんのキネマでのコンサートも9回目を迎える!

30そして、ショウはスタート。

40今回のコンサートはKelly SIMONZ's BLIND FAITHのニュー・アルバム『AT THE GATES OF THE NEW WORLD』の発売を記念するもの。
どこまでニュー・アルバムの曲に特化するのかがひとつの見どころとなる。

50cdオープニングは「The Journey To The Gates」。

60Kelly SIMONZ

70v背(せな)にしょってる三段積み!

80足元のようす。

90KAZ

100vEDENのWT-800とD410XSTを使用。

110vYosuke Yamada

120v冒頭から猛烈にドラマチックな展開!

130vそして気合タップリのプレイ。
Kellyさんのニュー・アルバムへの意気込みが感じられるというものだ。

140v私も今度のアルバムが好きで、聴いているうちにハタと気づいた。
このオープニング曲の「The Journey to the Gates」というアルバム全体の序曲的なナンバーは、「シャー」という森のざわめきのようなSEで始まるが、コレ、「Close to the Edge」の川のせせらぎの音とかなり近い。
この手は効果音はどれも似通っているということかもしれないが、何というか、ノイズの種類と周波数が被って聴こえる。
「オー!さすがKellyさん、Yesへのリスペクトか!」と思わせると同時に、私なんかには曲を親しみやすくしてくれているように思えるのだ。

200v

YAMA-Bが2曲目で登場。

160v観客の期待を裏切らないアルバム通りの曲順でアルバム・タイトル曲の「At the Gates of a New World」。

170v続いて「In the Name of Love」。
明るく楽しいメタル・チューン。

180v

それが美学…ということになるのであろうが、ヘヴィ・メタルって圧倒的に短調で重い曲が多いでしょ?
「ヘヴィ」で「メタル」なんだから重いのは当然なんだろうけど、希望に満ちた明るく楽しいヘヴィ・メタルがもっとあってもいいと思うんだけどダメなの?
そういう意味ではこの曲は私にはストライクなのだ。
ただし、「がんばれ」、「負けるな」、「桜」はイカン。ま、「サクラ、サクラ」と絶叫するメタル・チューンも一度は聴いてみたいような気もするが…。

190YAMA-Bがギターを下げる。

210v

Kellyさん、まさかのハンド・マ~イクッ!

220曲順はアルバム通りだから「I am Your Judgement Day」。
240
70年代テイストたっぷりのハード・ロック・チューン!
250
アルバムの中ではこの曲が一番好き。
歌の内容はドロッドロのラブソング。ハード・ロックはコレでいいのだ。

230ソロはコンテンポラリーな展開を見せる。コレがまた曲調にシッカリ溶け込んでいるところがうれしい。

260vアコギを手にしたKellyさん。
曲は「Immortal Love」。

270vKellyさんのシットリしたアコギも魅力だが、この曲の聞きどころは、知らない人が聞いたら、ともするとビックリして飛び上がってしまいそうなYAMA-Bの「♪Immortal love」の大絶唱だろう。

280感情を込めてナイロン弦の上に指を滑らせるKellyさんのプレイも印象的だ。

290vYngwieテイストの「Tales of Viking」。

300vYngwieが聞いたら喜ぶわ。彼って何か豪快なことをしたり、破天荒な話しをすると、よくフザけて「Oh yeah, I'm a viking!」って自分から胸を張って言うんだよね。それが「なるほど」…と思わざるを得ない迫力なのよ。
Kellyさんの演奏も海賊級だ!
でもkellyさん、素行は全然ヴァイキングじゃなくてジェントルマンだよ。
315v
ココで一旦ニュー・アルバムから離れて、前作から「Signs Of The End Of The World」。
前作も大好評だっただけにそのレパートリーを期待していたお客さんも少なくなかったことであろう。

310Marshallサウンドで飽和した会場。それでも容赦なくKellyさんから発されるシュレッディング・ノーツ!(正確にはshredded notes)

一旦ステージを降りたYAMA-Bが再び加わる。

330vすなわちニュー・アルバムに戻って「Bound For Glory」。

340怒涛の火の玉チューン。
Kellyさんの激情ソロが観客の度肝を抜く!

350vKellyさんのエモーションに一歩も引けを取らないYAMA-Bのシャウト!
中盤のハイライトだ!

360vそして前半最後の「Nobody Is The Same」。

370vコレも70年代テイストが香る正統派ブリティッシュ・ロック・チューン。

380CDではオルガンが実にいい雰囲気を醸し出しているが、ライブのド迫力にはかなうまい!

390私もこのシリーズは何回も観て来たが、今回のKellyさん、いつになくみずみずしく、かつ大らかにプレイしている感じがしたな。
他の2人のメンバーも同様だ。
「意欲作を作り上げた」という自信があるのだろう。
それよりナニより、Kellyさん…楽しそう!

150

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ OFFICIAL WEBSITE

400v<後編>につづく

410(一部敬称略 2015年7月11日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2015年8月22日 (土)

【イギリス-ロック名所めぐり】vol.18~ロンドンぶらり途中下車の旅 2015 <後編>

『ぶらり』の<後編>はデンマーク・ストリートの続きから…。
相変わらず斜陽感満点!
そういえば急に思い出した。私がロンドンに初めて来た時、トッテナム・コート・ロードの交差点からちょっとオックスフォード・ストリートを行ったところにまだVirginのレコード屋が店があって、その下がドデカイ楽器屋だったんだ。
アレ、「サウンド…」なんて言ったっけかな~。バーミンガムが本社のお店だった。店内にはデモ用のステージまで用意されていて、それはそれは立派な楽器屋さんだったんよ。
しばらくして、その店は撤退。
その後も楽器屋がまた入ったけど、すぐにつぶれて洋服屋さんになっちゃった。

210

Regents Sounds Studioは1961年にJames Baringという人が始めた。
ストーンズのマネージャーだったAndrew Loog Oldhamが所有していたこともあって、The Rolling stonesのファースト・アルバムはここで録音された。マーブロではとても珍しいストーンズ・ネタだよん!
1950~60年代にかけては、Regent Studioだけでなくデンマーク・ストリートにはレコーディング・スタジオが林立した。

240

Jimmy PageやJohn Paul Jonesは毎日のようにせわしく数々のスタジオを渡り歩いていたらしい。
「You Really Got Me」はこのあたりの地下のスタジオでレコーディングされ、せわしないギター・ソロはJimmy Page、私でも弾けそうなピアノはJon Lordということになっているようだけど、ホントかね?
Jimmy Pageは否定しているようだけど…。
そもそもこの曲を録音したのはメリルボンのIBCスタジオというところで、デンマーク・ストリートからは結構離れてる。
メリルボンにはRegents Parkという公園があるので、どこかでRegents Studioとゴッチャになってるんじゃないかね?
よってJimmy PageやJon Lordの話しもなんだか信じがたいような気がする。
それより、The Kinksには「Denmark Street」という曲があるんだよ。

250
1970年にはElton Johnがここで「Your Song(僕の歌は君の歌)」を作曲した。
Scott GorhamがThin Lizzyで最初に使ったギターはこの通りの楽器店で買ったそうだ。GorhamはThin Lizzyのオーディションの時、日本製のLes Paulのコピー・モデルを使ったが、合格するとPhil LynottはGorhamをデンマーク・ストリートに連れて行き、高かったにもかかわらずGibson Les Paul Deluxeを買わせたという話しだ。強引だったかどうだかはわからない。

260
とにもかくにも品揃えは日本の楽器店の足元にも及ばない。
それに高い!
楽器とレコードは間違いなく日本が一番だ。
でもね、品揃えは貧相で、日本では見向きもされないような素朴なアイテムでもひとつひとつがまるで貴重品であるかのように販売している様は昔の日本の楽器屋さんを見ているような気がしていつ来てもちょっと微笑ましいんだよね。

270

拙著『Marshall Chronicle』や監修を担当した『アンプ大名鑑 [Marshall編]』をご高覧頂いた方々にはおなじみの名前だろう。
これがRose Morris。

280

デンマーク・ストリートの周囲、言い換えればトッテナム・コート・ロードのあたりは今、大規模な再開発工事が進んでいる。
ぜんぜん景色が変わっちゃった!
デンマーク・ストリートも指定された貴重な構築物を除いてスクラップ&ビルドが進んでいくということだ。
この写真を撮っている場所の背中にはかつてLondon Astoriaという立派な劇場があった。
毎週木曜日は「Gay Only」となっていて、一体どんなものかと気になったものだが、とっくの昔に取り壊されてしまった。
今回、この工事現場でインド人の作業員がタバコを吸いながら休憩している姿を見かけた。なんでインド人とわかるかというと、頭にドデカいターバンをまとっていたからなんだけど、アレどうしても巻かなきゃならないのかね?
すごいデカイんだぜ。それを見て家内と大爆笑してしまった。
しかも超立派なカイゼル髭を鼻の下に蓄えている。
こんな現場作業員はさすがに日本では見ることができないだろう。西葛西の工事現場はこうなのかな?
アレ、ターバンの中身はすごいロン毛で、それをクルクル巻いてターバンでまとめているらしい。
何か詰め物をしているワケではなくて、もちろん宗教上の理由で巻いている。
アレをはぎ取ったりされると、いかに温厚なインド人でも激怒するらしい。
290

このトッテナム・コートロードの交差点の向こうにあるのがドミニオン劇場。
コレはその去年の様子。
295
Freddie Mercuryが右手を高く上げて行き交う人を見下ろしている。
そう、『We Will Rock You』を上演している劇場だ。

300v
今のようす。
アレ、Freddieがいなくなっちゃった!
劇場の看板も変わった。
2002年の初演以来、12年のロングランを経て、とうとうドミニオンでの上演が終了したのであった!
私が観に行った時はギターがかつてMarshallのデモンストレーターをしていたPhil Hilborneと元Wishbone AshのLaurie Wisefieldだった。
Philどうしてるかな?

310
さて、またまた出ましたウォレス・コレクション。国立の美術館。

320
ココもいつ来ても、何回来ても、その荘厳な内装とコレクションにため息を漏らさずにはいられない。

330

で、今回の目玉はコレ。
わかりますか?
Jean-Honoré Fragonard というフランスの画家の1767年の「The Swing」という油彩。

335v

拡大してみようか?
Lowell George好きでしょ?Bill Payne好きでしょ?Paul Barrere好きでしょ?Sam Claytonは?Roy Estradaは?
360
そう!『Sailin' Shoes』のジャケットの元ネタなんですね~。
こちらはFeatの諸作の他、Zappaの『Weasels Ripped My Flesh(いたち野郎)』なんかでおなじみのNeon Parkの作品。

350_2
コレね、よく見比べると完全コピーというか、完璧に元ネタを踏襲してるんだよね。
どこかの国のオリンピックのロゴより断然素晴らしい。
左下のお兄さんがカタツムリになってるところなんて思わず笑ってしまうね。
本当は『Music Jacket Gallery』の「乗り物ジャケット」のところでやりたかったんだけど、元の絵の方の写真がなくてできなかった。
今回写真を撮って来たのでここで紹介させて頂きました。

340

「絵」ということで、ナショナル・ポートレイト・ギャラリーに話しが飛ぶ。
ナショナル・ギャラリーに隣接するこの国立の美術館は、その名の通り肖像画ばかりを集めた美術館だ。
ミュージシャンものはほとんどないんだけどね…。
あるのはPaulと(Pualはもう一点あり)…

370v
Mick Jaggerと…

380v

今回新たに発見したのがコレ。
誰だと思う?
元Roxy Music。
そうなの、Bryan Ferryに、「同じバンドにブライアンはふたり要らない」と言われてRoxy Musicを追い出されたとされるBrian Enoなの。スペリングが違うのに気の毒に…。
ところで、このポートレイトなんかコワくね?
中学の時、Enoのソロ・アルバム『Here Comes the Warm Jets』とか『Talking Tiger Mountain』が死ぬほど聴きたかったんだけど、廃盤でどうしても手に入らなくて悶々とした日々を過ごした。
その後、Robert Fripとの『No Pussyfooting』は高校の時に初めて聴いた。
驚いたナァ。ビエ~ン、ビエ~ンといってるだけで…。
King Crimsonみたいなのを期待していたら全然違うジャン?今でこそ「アンビエント」なんて当たり前みたいになってるけど、当時はそんな音楽、他に聴いたことがなかった。
後で聞いて驚いたのはEnoはMiles Davisの『Get Up With It』に入っているDuke Ellington作曲の「He Loved Him Madly」にヒントを得てアンビエントなるアイデアを思い付いたとか…。
やっぱすごいなMilesは…というよりTeo Maceroかな?

このほかにBlurを描いたポップ・アートなんかも展示されている。

390
コレはなんてことないんだけど、サーリーに来たよ…という証拠。
サーリーはJeff BeckやEric Claptonの地元です。そんだけ。

400
最後!
ヴィクトリア駅を出て、テムズ川を渡ると左手にすぐに見えてく~る~の~は~…

410

バタシー!なんだけど、ギャ~、工事してる~。

420_2
やっぱい再開発されるんだな~。
そりゃ、いくらテムズ南岸とはいえ、こんなロンドンのど真ん中にこんな廃墟と空地をほったらかしておく手はない。

430
ロンドンのやることだから、バタシー発電所の面影を残しつつ手を入れるんだろうけど、もう煙突が三本になっちゃってるじゃんかよ~!

バタシー発電所については ↓ をご覧くだされ。
イギリス-ロック名所めぐりvol.9】 バタシー発電所

440
私なんかたった15年ぐらいしかロンドンを見ていないし、その範囲も自分の仕事や趣味に関する部分だけで極端に狭いけれど、ロンドンも結構変わったと感じる。
大ゲサなことを言えば、ブリティッシュ・ロックのよき時代も消し去られていくようですごく残念なような気がしてとてもコワイのだ。

450
※この2015年の旅の様子をShige Blogに掲載しています。そちらもゼヒ併せてどうぞ!
コチラ⇒【Shige Blog】 イギリス紀行2015



おわり

2015年8月21日 (金)

【イギリス-ロック名所めぐり】vol.17~ロンドンぶらり途中下車の旅 2015 <前編>

Marshall Blogは、ホントにホントにたくさんの皆さんからの絶大なるご協力を頂いているおかげで「ア~、どうしよう~!ネタがない~!」ということが今までまったくない。
しかし反対にネタが多すぎて記事の掲載の配分に苦慮することがたまにある。
記事の長さの調節に苦労したり、二本立ての記事が連続で掲載されるよう計画を立てたり…。
基本的には時系列に沿って記事を掲載しているが、時折そうなっていないのはそういう理由からだ。
で、それでもどうにもならないことがある。
実は今日がそれだ。
あるテーマに沿って『名所めぐり』を一本仕立てて、今日を目標にアップしようと思っていたのだが、色々な文献を当たっているウチにドンドン知らないことや興味深いことが出て来て収集がつかなくなってしまった。
いい加減に取り扱いたくないテーマだったものだから、内容をもっと充実させるべく、涙を飲んで掲載を先送りすることにした。
それで困ったのが今日掲載する記事…最近はあまりにも忙しくて「雨傘記事」も用意していない。何か書かなくては…。
よっぽどスキップさせて頂こうかと思ったが、それもシャクだ。
そこで、決死の思いで急づくりに一本『名所めぐり』を仕立てることにした。
…といっても適当にやっつけ仕事で当たったワケでは決してない。近い将来記事にしようと思っていた内容を急遽取りまとめたのだ。
ところが、コレがまた何とも中途半端な長さになっちゃって…一本じゃ長すぎるし、二本立てじゃちょっとオーバーだし…。
悩みに悩んだ結果、普段は更新しない週末を使って二本立てにすることにした。
こんなことどうでもいいじゃんね~…と我ながら思うが、こんなこと考えるのがまた楽しかったりして…。
それもこれも毎日Marshall Blogを読んで頂いている皆さんのおかげです。
ということで、今日&明日、お気軽に目を通してやってくださいまし。

内容は5月に行ってきたロンドンのレポート。
年に一回か二回しか行かないロンドンだけど、何年も定点観測をしていると結構変化が見えて来て面白い。
そんなことを考えながら最近のロンドン・ロック・タウンの様子をランダムにお送りしたい。

まずはビートルズ・ネタから…。
チョット前までプリンス・オブ・ウェールズ劇場にかかっていたビートルズのミュージカル『Let It Be』。

10アッという間にチヤリング・クロス・ロードのギャリック・シアターに格下げになっちゃった!

20そんなファイブ・スター級の作品なら大劇場でロング・ランできたでしょうに…。
でもね、コレ、以前レポートしたようにとてもヨカッタんよ。
曲は全部知っているワケで、また、どうあがいても演者はニセモノなワケだし、どこが面白いのか?ということにもなりそうなんだけど、私なんかはコレをロンドンで観ることに感動しちゃうワケ。
すなわち、1965年、「Twist and Shout」を演奏する時、エリザベス女王が観ている前でジョンが、「安い席の人は拍手をしてください。その他の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください」と言ったプリンス・オブ・ウェールズ劇場でこのショウを観ることに大きな意義があったのです。
だから会場が変わっちゃったらチョット…。

その時のレポートはコチラね↓
【Shige Blog】イギリス紀行2012秋の陣 その3~『Let It Be』を観たよ

Img_0076 今はコレでしょ。
結局時間がなくて観れなかったんだけど…The Kinksのミュージカル『Sunny Afternoon』。
タイトルは四枚目のアルバム『Face to Face』に収録されたKinksの代表曲のひとつ。
内容はどんなんか知らないけど、個人的には『Waterloo Sunset』にして欲しかったナァ。
40
それにしてもThe Kinksには名曲が多い。
コンピレーション・アルバムの始祖的存在だけにアルバムごとのまとまりもよく、名盤が多いのに日本ではナゼかその良さが伝承されていないような気がするな。
「Lola」とか「Waterloo Sunset」とか、このポスターの左にあるのは代表曲の一部だけど、皆さん歌える?
The Kinksは「You Really Got Me」だけではござんせん!

30ココは変わらない。
説明不要ですな。
どこの国の人かしらないけど、家内と私がニコニコしながらこの四人の横断歩道を渡る様子を眺めていたら、「アナタたちもやりなさいよ!私が写真を撮ってあげるから!」と声をかけてくれた。
この交差点はゼブラゾーン。
横断しようとしている人がいたら問答無用で車は停止しなければならない。
この写真を撮ったのはかなり早い時間だったので交通量も少なかったが、この通り、すさまじい車の量なんだよね。
ロンドン観光の目玉のひとつだけど、車にはあまりにも迷惑な話しだ。

50落書きも相変わらず。
何か月に一回は上から白いペンキが重ねられて壁は更新される。
そういえば、この日は平日だったんだけど、最寄りのセント・ジョンズ・ウッド駅は朝からスゴイ人でゴッタ返していた。
みんなオッサン。
まさか、ビートルズ・ファンではあるまい?とは思っていたが気になる。
後に現地の友人に理由を尋ねたところ、答えは「クリケット」だった。
すぐ近くにクリケットのグランドがあって、みんなそこで行われる試合を見に行くのだそうだ。
イヤ、クリケットはいいけど、木曜日ですよ!仕事どうなってんの?って話し。
ご存知の通り、イギリス人のクリケット熱は相変わらずスゴイものがある。

60もひとつビートルズ。
ゼヴィル・ロウの元アップル本社社屋。有名なルーフ・トップ・コンサートをやったところね。
ココ、何かの店になったね。入らなかったけど。
セヴィル・ロウは「背広」の語源にもなったように、洋服屋さんがズラリと並ぶ通り。やっぱテイラーなのかな?
ちなみに「Bespoke(ビスポーク)」という言葉をご存知か?
「be」+「spoke」、すわなち「話しかけられる」というところから「注文を受ける」という意味になり、オーダーメイドを示すようになった…と聞いた記憶がある。
セヴィル・ロウはかつてはビスポークの紳士服が主流であったが、今ではセミ・オーダーや既製品に需要が移行しているそうだ。
いつかはここでビスポークのスーツを仕立ててみたいものだ。
ちなみに下の写真の真黒の人はワタシ。はじめてここの前で写真を撮った。

65vさらにビートルズで、Trident Studio。
ココはすでに「名所めぐり」で紹介した。
これね↓
【イギリス-ロック名所めぐり vol.7】 ソーホー周辺 その2

『White Album』や「Hey Jude」を録音したスタジオね。

70なんかまた様子が変わってる。
あ、この写真、私のことは気にしないでね。スタジオの様子だけが写っている写真がなかったのよ。

80上で紹介した『名所めぐり』の記事にも書いたけど、Rick Wakemanはココのハウス・ピアニストをしていた。(RickはJimの店でアルバイトをしていたこともあったらしい)
何回か前に乗った飛行機の中で、David Bowieのドキュメンタリーをやっていた。それに出ていたRick WakemanがBowieの才能をほめそやしていた。
Rickはその中で、ピアノを弾きながら「普通はコードをこう進めるところなんだけど、Davidはこうやったんだよ」…みたいに「Life on Mars?」を例に挙げ、Bowieの非凡さを解説していた。
文句なしにいい曲だもんね~。
冒頭に挙げた今取り組んでいる記事の調べごとをしている時に、David Bowieの才能というものが、ブリティッシュ・ロックの歴史の中でとてつもなく大きな存在だということを思い知った。
「Life on Mars?」は1971年の8月、Rick Wakemanのピアノで、ここで録音された。44年も前の曲だよ。

90ガラリと変わって、クラシックでゴメンね。
ココには1854年から1936年まで、アルハンブラ劇場というロンドンを代表するホールがあった。
そして、1919年にセルゲイ・ディアギレフが主宰する「Ballets Russes(バレエ・リュス=ロシア・バレエ団)」が公演を行った。

100v…ということがココに書いてある。
ディアギレフはバレエのプロデューサーみたいな人で、バレエのための音楽を有名な作曲家に依嘱し、多くの傑作を世に残した。
ディアギレフは天才バレエ・ダンサー、ヴァスラフ・ニジンスキーの育ての親で、同性愛の間柄だった。
ニジンスキーの名を聞いたことがある人も多いと思うが、「ニジンスキーがひとたびジャンプをすると10mは軽く飛んだ」という名ダンサーだった。
クロード・ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」では舞台で恍惚状態となり、本番中にステージでマスタべ―ションをしてしまったという逸話も残っている。
な~んてもっともらしく言うと、私がいかにもバレエのことを知っているように聞こえるかもしれないが、ゼ~ンゼン。
映画よ、映画。
ハーバート・ロスの1981年の映画を観ていたく感動しましてな…。
その中で、『春の祭典』のリハーサルで直接ストラヴィンスキーの指導を受けるシーンがある。本当かどうかは知らないが、ストラヴィンスキーも頭が完全にイっちゃってて、「1,2,3,1,2,1,1,2,3」みたいに変拍子でリズムを取るのだが、ニジンスキーはそれがなかなか理解できない。
すると「オマエは数も数えられんのかッ!!!」と言ってストラヴィンスキーが大カンシャクを起こすという場面。そこが異常にカッコよかった。
ニジンスキーのおかげでディアギレフは名声をさらに高めて行くのだが、次第に愛情の対象が他の若いダンサーに移って行ってしまう。
それに苦悩するニジンスキーも実にうまく描かれている。
忘れることができないなかなかの力作だった。
おススメです。
音楽好きなら、『春の祭典』のシーンだけでも観る価値アリかも。

110いつも素敵なLondon Undergroundのポスター。
「週末ライブに行きますか?」
フェスティバルやコンサートが盛んになって来るシーズンということなのか、混雑を避けるための別ルートを地下鉄のウェブサイトで調べてね…という案内。
今回はストラトキャスター。
以前はJCM900のフル・スタックが登場したことがあった。
地下鉄にMarshallが乗っていて、それでギターを弾く若者…キャッチコピーは「車内は静粛に!」だった。
それがどうした?重くて、デカくて、うるさいのがMarshallよ!

120vソーホーにあるジャズのライブハウスのピザ屋。

R_img_0257かつてはJohn Etherridgeが出ていて、一度は入ってみたいと思っているが、ゼンゼンいいのやってな~い!

R_img_0258カーナビ―・ストリートに移動。
唯一モッズの香りがする洋品店を発見。こういうのはうれしいね。

130カーナビ―の一本隣の通り。
ココはMarshall天国なの。

140何しろMarshall Streetだから!

150

155

160ハイハイ…こんなことして喜んでいます。

165デンマーク・ストリート。
ご存知ロンドンの楽器屋街。東京で言えばお茶の水。大阪ならアメリカ村ってことになるのかな?

170家内が一目見て、「ウワッ!さびれてる!」だって!
ま、確かに。
ニューヨークでいえば西48丁目ということになるが、もう48丁目も消滅してしまったらしい。
20年ぐらい前は通りの両脇に、Sam Ash、Manny's、Rudy's、日本から出店した楽器店等々、たくさんの楽器屋が並んでいたが、大手楽器チェーンストアがマンハッタンに上陸して一気にすたれていった。
Miles Davisが通った管楽器店なんてのもあったが、もうなくなったようだ。
何でも揃う大型店も便利かも知れないが、風情がなくなってしまった。チョコチョコとした小さい店を見て回るのが楽しいのに…。
今の48丁目の写真を見せてもらったが、まるでゴースト・タウンのようだった。

180_2ココはロンドンの「Tin Pan Alley(ティン・パン・アレイ)」ということになっている。
Tin Pan Alleyは19世紀の終わりから20世紀の初頭にかけてマンハッタンの28丁目付近に存在した、音楽出版社やスタジオが密集していたエリアの名前。
当時は、レコードのようにいつでも音楽を再生できる装置が普及しておらず、音楽を楽しむためには自分たちでピアノを演奏し、歌うしかなかった。
そのため、「シート・ミュージック」と呼ばれる楽譜の需要が高く、それらの曲の制作がこのティン・パン・アレイで行われていた。
George & Ira Gershwin、Harold Arlen、Irving Berlin、Sammy Kahn(Steve Kahnのお父さん)Cole Porterら、後にジャズのスタンダードとなった名曲を作った人たちは皆そこの出身だ。
「Tin Pan Alley」の語源は定かではないらしいのだが、その界隈にあふれていたピアノや打楽器の騒音を模しているとか、そこで使われているピアノには改造が施してあって、よりパーカッシブな音がしていたから…とかいう説がある。
『アメリカ交響楽(Rhapsody in Blue)』というガーシュインの伝記映画を観れば当時のにぎやかぶりがよくわかり、その語源にも頷けるような気がする。

一方、ロンドンのティン・パン・アレイ…全長100m程度のデンマーク・ストリートの中ほどの建物の壁にプラークが付いている。
「Tin Pan Alley  1911-1992
Home of the British Publishers and songwriters and their meeting place the Giaconda.」
と記されている。
マンハッタンのそれより規模が極端に小さいのは容易に想像できるが、ここも一応そういうことで…。
ココにある「Giaconda(ジャコンダ。イタリア語で”楽しめるもの”という意味)」というのはデンマーク・ストリートにあった喫茶店のこと。
若き日のDavid BowieやElton Johnがそこに集い、音楽の話しをした。

230
15年ぐらい前に比べると、随分お店もスタジオも減ってしまったが、デンマーク・ストリートの方がまだ残っているだけ48丁目よりマシだ。
でね、今はチョットわからないけど、ここら辺のお店ってエアコンが付いていないのよ。せいぜい扇風機。
涼しいロンドンとはいえ真夏はかななり暑いでね。
100年ぐらい前に建てられたビルは、寒い冬に耐えられる仕様なので風通しが極端に悪い。だって窓が一面にしかないんだもん。風が抜けるワケがない。
じゃ真夏はどうしているのか?というと、みんな汗ダク。
汗ダッラダラたらしながらギターを弾いてる。
それでも朝晩は寒いからね。アタシャ、暑いより寒い方がゼンゼンよくて、エアコンなしのロンドンをいつもうらやましく思う。

190この通りは日本で言えば神保町のような本屋街(古書店街)、チヤリング・クロス・ロードに突き当たる。
以前はチヤリング・クロスにも大小何軒かの楽器屋があったけどほとんどなくなってしまった。
この下の店もチヤリング・クロスにあったんだけど、引っ込んできちゃった。
Macari'sは何年か前に亡くなったMarshallの親友のSteveの親戚がやっている(やっていた?)店で、Steveも務めていた。「自分の楽器業界でのキャリアのスタート地点」と彼は何回か私に説明してくれたっけ。
だから場所は移っても変らないこの店の看板を見ると必ずSteveを思い出す。
一度書いたような気もするが、SteveはMarshallで最初に仲良くなった人で、フランクフルトの展示会などですごくお世話になったが、数年前に亡くなってしまった。
それから何年か経ってSteveの夢を見た。
場所は紛れもなくフランクフルト中央駅の前でSteveと私は何もなかったように普通にMarshallやロックの話しをしている。夢の中だからと言って上達しているワケではないが、もちろん英語。
Steveはいつも間にか私の前を他の人と歩いていて、フトが気づいてSteveに後ろから声をかけた。
「Steve, I think you died、didn't you?!」
すると彼は振り向きざまに私を見て、ニコリとほほ笑んだ。ハッキリそれを見た。
そこでハッと目が覚めた。
きっと私のMarshallでの仕事ぶりを見守ってくれているのだろう。

200vもうひとつプラークを発見。
Augustus Siebeという人。潜水服を開発した19世紀の人。何でそんなモノがマーブロに出るのかと言うと…

220

コレです。
このプラークを目にした途端、10ccの愛聴盤の第三位、『Deceptive Bends』を思い出したのだ。
10ccはマンチェスターのバンドだけどね。

Db<後編>につづく

2015年8月20日 (木)

METALLIC SPIN JAPAN TOUR 2015 <後編>~Girls,Boys,Boys(TSPっぽい人達)

『METALLIC SPIN JAPAN TOUR 2015』、二番目の登場はGirls,Boys,Boys(TSPっぽい人達)というバンド。

10ギターはShuっぽい人。

20ボーカルはKouzyみたいな人。

30vベースはTHUNDERのような人。

40そして、HINAらしい人。

50vそして、この四人に女性コーラスが加わる。

60KANちゃんっぽい人。あ、KANちゃんはKANちゃんでいいのか!

70v今日はスティックをマイクに持ち替えての登場となる釈迦。

80vなるほど、コレはTSPっぽい!

90v

100v

110v

120vShuっぽい人はMarshall。
TSPのShuと同じセットアップ。

130JMP-1とEL34 100/100のアンプ・セクションとMF400Aのコンビネーションだ。

140vやっぱりJMP-1ってのは音がいいね。
100/100の素直な押し出し感がまた素晴らしい。両方ともMarshall史に名を残す名器ですよ。

150このTSPっぽい人たち、今日はMotley Crueのカバーを演っちゃうぞという企画。

160vハイ、ここでお詫び。
正直に言います。
私、モノの見事にMotley Crueというバンドを知りません。メンバーの名前ぐらい?
一曲も知りません。
Motley Crueか、「フェルマーの最終定理」、あるいは「エニグマ暗号機」のどれかを説明しろと言われたら、Motley Crueはカンベンしてもらうわ。
勉強不足と笑わば笑え。
Motley Crueがキライなワケでも恨みがあるワケでも何でもない。世代も違うし、交わる機会がまったくなかったのね。
ですから!
ココは謙虚に、知らないことには触れないで、TSPっぽい人たちが何を演奏したかだけ記していくことにするよ。
手抜きじゃないからね。
知らないだけだからね。

170オープニングは「Dr. Feelgood」。
Dr. Feelgoodといえば、パブ・ロックを代表するバンドじゃんね!…なんて説明はおもしろくくない。
マーブロ的ではない。
…結局ダマっていられなくてスミマセン。


「Dr. Feelgood」っていうのは、ヘロインを意味したり、薬を違法に処方してくれる悪医者を意味するらしい。
もちろんMotleyのこの歌もドラッグ関連の歌なんでしょ?
で、ですね、調べていて面白いのを発見したのは、The Beatlesがらみの話し。
『Revolber』に「Dr. Robert」って曲が入っていますね?
このロバート先生のモデルになったのが、ドイツ生まれのアメリカ人医師、Robert Freymannという人。で、この人がまさにDr. Feelgoodで、あんまり好き勝手するもんだから、しまいにゃ医師免許を剥奪されてしまったらしい。
驚いたのはこの先。
モダン・ジャズの一番の巨人と言えば、Charie "Yardbird" Parkerですね。ジャズを聴かないロック・ファンでも音楽を長いこと聴いていればこの名前は耳にしたことがあるのではないかしらん?ニックネームは「バード」…ったってフリーのアナウンサーとはワケが違う。
何しろこの人がいなければモダン・ジャズが生まれなかったような人だ。ま、ロックで言えばビートルズ級の人。
このバードにロス・ラッセルという人が書いた『バードは生きている』というヤケクソにおもしろい伝記がある。
それによればバードは重度のヘロイン中毒で、そうなると普通はアルコールと食べ物の摂取が極端に減るらしいのだが、バードはヘロインを摂りながら浴びるように酒を飲み、馬のようにメシを喰らったという。
そんな無理がたたって、バロネス・パノニカ・デ・ケーニヒウォーターというパトロンとニューヨークのホテルでテレビを見ている時に胃に穴が空いてしまい、もんどり打ちながら絶命した。肝硬変と心臓麻痺もあったらしい。ボロボロよ。
享年34歳。若い。
ところが、死亡診断書の推定年齢は50から60歳とされた。
この手の話しはJanis Joplinでも聞いたことがある。
で、バードを検死し、死亡診断書を作ったのがこのロバート先生だったというのですよ。
スゴクない、この話し?
こんなの喜んでるの私だけでしょうけど…。
ちなみにバードが言うには、ヘロインの注射器の針を身体に入れた瞬間、人生が終わるとか…。絶対に止められないそうだ。
バードは生涯クリエイティブですさまじい演奏を披露し、たくさんのフォロワーを生んだ。皆、バードがスゴイのはドラッグのおかげだと思い、こぞってその悪癖をマネたが、バードが本当にスゴイ演奏をしたのはシラフの時だったという。
そういえば、Aretha Franklinにも「Dr. Feelgood」って曲があるね。


ゴメンちゃい、TSPっぽいところから大分遠くへ来ちゃったな…でもナンカ書かないとね。私カキカキ中毒なの。
でも今日はもうグダグダ書きません。

190
しかし、Shuちゃんっぽい人のヌケヌケのブルータルなギター・サウンドが素晴らしい!

180二曲目は「Wild Side」。
「Wild Side」といえばLou Reed!…イヤ、もう止めとこう。

200KANちゃんの堂に入った歌いっぷりがまたカッコいい!

210v「Shout at the Devil」

220v「Looks That Kill」

230v「Live Wire」。
「Live wire」って文字通り「送電線」とか「電気が通っている線」のことを言うんだけど、「活発な人」とか「活動家」みたいな意味もあるんだよね。

240v「Girls x 3」

250そして「Kickstart」で締めくくった。
何とかワタシも乗り切ったよ~!Motley Crueファンの皆さん、ゴメンナサイ!

260さて、コチラは本家のTSP(Tribal Scream of Phoenix)。
6月に四曲入りのミニ・アルバム『TSP II』をリリースした。
雷鳴のような相変わらずのラウドっぷりが気分爽快!
ゼヒお試しあれ!

270cdTSPの詳しい情報はコチラ⇒TSP OFFICIAL WEB SITE

S41a6431(一部敬称略 2015年6月26日 下北沢GARDENにて撮影)

 

2015年8月19日 (水)

METALLIC SPIN JAPAN TOUR 2015 <前編>~SS BAND

明けまして夏休み。
Marshall Blogをご愛読の皆様におかれましては、楽しい夏休みをお過ごしになられたことと存じます。
私の方はといえば、週末も盆暮れの別もまったくなく、一年中こんなことをしてるワケなんだけど、今年は土日に仲良くして頂いているギタリストが三重県は松坂の方からご夫妻で上京されて、イヤァ、飲んだり、喰ったり、しゃべったりで楽しかった。死ぬほど笑ったわ!

…というワケで今日からMarshall Blog再開します。よろしくお願いします!

まず…。
今日レポートするライブのリハーサルが終わって、買い物に行こうとハコから表に出たら、原田の喧ちゃんのギター・テクをやってる大ちゃんにバッタリ。
近くの違うハコでのお仕事だったそうだ。
そしたら今度は、「オ~イ、ウッシ~!」と向こうから手を振りながら近づいてくる人が…。
誰かと思ったら、ウワッ、当の原田喧太!大ちゃんと顔を見合わせてビックリ!
「どしたん?」と訊くと、「イヤ、借りてたDVDを返しにきたのよ」だって。
イヤ~、こんなことがあるんだね~…とパチリ。
残念ながら喧ちゃんはその後打ち合わせがあったので、激急ぎでトンボ返りしたのでした。

I_kh2 では二枚目の写真、どうぞ!
今日のオープニングは盛りだくさんだ~。
オオ、まるでお寺の山門のようにならんだJVM410Hのハーフ・スタック。
「家庭厳峻 不容陸老従真門入 鎖鑰放閑 遮莫善財進一歩来」…コレは、曹洞宗の総本山、福井県の永平寺の山門の入り口の両脇に掲げられた言葉。
以前書いたような気もするが、検索しても引っ掛かってこないのでまた書いちゃうゾ。お寺関係のことはコレぐらいしか知らんからね、出せる時に出しておかないと…。
この言葉は「かていげんしゅんにして、りくろうのしんもんよりいるをゆるさず さやくほうかん、さもあらばあれ、ぜんざいのいっぽをすすめきたるに」…と読む。

「ココ(家庭)は厳しいところですよ~、チャラチャラしてたら入ることは許しませんよ~」と言っているのが前半。
永平寺の山門には扉が付いていないのね。いつでも開けっ放し。つまり自由にいつでも入れることを示唆している。「扉は開いているけど、そう簡単には入れませんぜ、ダンナ」…ということ。
後半は、「でもね、本当にヤル気になって、この門をくぐって頑張っちゃえば、メッチャいいことが待ってるよ~」と言っとる。
曹洞宗は修業が厳しいでね。

一休さんが足利義光将軍と「作麼生・説破(そもさん・せっぱ)」ってやるじゃない?
「法戦(ほっせん)」っていうだけど、永平寺でああいうのを本当にやってる。禅問答というヤツよ。
その年に選ばれた一番優秀な若い坊さんが、「そもさん!」と問われると、「セッパ~ッ!」とジョー・コッカーもビックリの大絶叫でその問いに答える。
「人間は平等と言われているのに何故に貧富の格差が生まれるのか?」みたいな質問。答えは忘れちゃったけど、そのドキュメンタリーを見て、あまりの迫力に感動してしまい、いつか永平寺に行ってみたいと思っていた。
それで、昔の仕事で富山に住んでいた時、福井に出張したついでに何回か寄って、この言葉を覚えたというワケ。
だってカッコいいじゃん?

それを今日はMarshallがなぞっているワケ。
「麻亜紗瑠厳峻 不容舞台従真門入 鎖鑰放閑 遮莫爆音善財進一歩来」ということ。
「マーシャル厳峻にしてステージの真門より入るを許さず 鎖鑰放閑さもあらばあれ、爆音の一歩をすすめきたるに」…もう意味はおわかりね?
1959あたりにピッタリの言葉じゃない?10『METALLIC SPIN JAPAN TOUR 2015』というイベントからのヒトコマ。
はじめに登場したのはSS BAND。

20「作麼生、SS BANDの由来は種々あるやに聞くが、真実はいかに?」
「説破、SSのSはSHARAのS」…

30v「そして、sun-goのSなり!」…。

40vボーカルはRAY

50vドラムは山内康雄

60vベースは寺沢リョータ

70v前回同様、オープニングはKISSの「Detroit Rock City」。

80今日もふたりのMarshallをチェックすると…
SHARAさんはJVM410HとMF400Bの組み合わせだ。

100v一方、sun-goさんはヘッドはSHARAさんと同じJVM410H。キャビネットはMegadethのDave Mustineのシグネチャー、1960DMのBだ。

110堰を切ったように飛び出すハード・ロックの名曲!

120イキの合った真ん中のツイン・リードのパート。
考えてみると、人気ボーカルと人気ギタリストがタッグを組んでバンドを結成するということは、古今東西いくらでもあったが、人気ギタリストの二枚看板バンドというのは記憶にないな。
Wishbone Ashみたいのはまた違うし…。
mintmintsがまさにソレといえばソレなんだけど、どちらかと言えばmintsはバンド全体で魅せるという印象が強いし。
同じ楽器の花形が一緒になるときっとウマくいかないんだろうね。
もちろんSS BANDはウマくいってる。

130二曲目は「Hush」。

140こういうのは燃えるよね~。何たって曲がいい!

150vでもコレはDeppe Purpleの曲ではありませんからね。Joe Southというアメリカ人の1967年の作品。
「♪ナ~ナナナ~ナナナ~ナナ~ナ~」っていうところがあるでしょ?あのパートはThe Beatlesの「A Day in the Lifeと同じ」ということになってる。ま、確かに。
で、「Hush」は「A Day in the Life」よりテンポが速い。
Deep Purpleバージョンは、最後に一回だけ半分で「♪ナナナ」を演ってるでしょ?アソコは「A Day in the Life」のつもりらしいよ。
「Deep Purple」というのはジャズのスタンダード曲のタイトル…ということはみんな知ってるだろうから書かないでおこう。書いちゃったか!
30年以上前、ジャズを聴き始めの頃、このことを知って結構ブッたまげたよん。リッチーのお母さんの好きな気曲だったとか。

160v三曲目はAC/DCで「Highway to Hell」。

170コレまた盛り上がること必至!
SHARAさんのドッシリしたソロが炸裂!

180Y&Tの「Forever」。

190vY&TはSHARAさんのお好みのハズだ。

210v
成長目覚ましいリョータくん。
彼が所属するTORNADO-GRENADEはいいよ。
懐古主義などではない、今の若者による今のHR/HMが    TORNADO-GRENADEには詰まっているということは以前にも書いた。ソコがポイント。
290

そうした若者がSHARAさんやsun-goさんのようなベテランと一緒に何かをやる…というのは実にいいことだと思ってる。
さすがはSHARAさんだ。
このバンドではカバー曲だけだけど、そうした新旧の才能がくっついて何か自分たちだけのものをクリエイトしていくことがロックの将来への望みのひとつだと見ているんだよね。
そうしたアクションには惜しみない協力をさせて頂きたいとMarshallは思っている。

Img_0069 定番、「Rock 'n' Roll」。
しかし、コレも歌詞がスゴイよナァ。
シンプルということに着目すれば、まさにブルース的と言えるのかもしれないけど。
「久しぶりだぜ、ロックンロール。またやらせてくれよ、寂しかったんだゼ」…があんなカッコよくなっちゃう。
英語圏の人たちはこんな内容の曲をコンサートの一曲目に、しかもあの演奏でやられたらそりゃショーベンちびるわナ。
そして爆音。
当時、Marqueeに出演した時なんかでも遠慮なく音がデカかったらしい。230Vだでね、そりゃスゴイよ。
やぱり今のロックとは隔世の感があるよな。

220パワフルにドライブしまくる山内さんのドラム!ロックンロール!

230vZeppelin大好きのsun-goさん、ノリノリだぜぃ!

250vここのところギターといえばストラトばっかりだけの感があるけど、今日は二人ともハムバッキングのギターで図太い、図太い。JVMの轟音と相まってZeppelinテイスト満点だ。

260v

んで、「ロンリ、ロンリ」は大合唱…と来たもんだ。
295

前回は「Radio Magic」だったんだけど、今回は「More」。
イントロだけで大歓声があがった。

280レイさんが歌うところの「More」も本家とは違った雰囲気で実によろしいわ~。

270v

伝家の宝刀。ホンモノは重みが違う!

300vすると今度は~!

310

「私は嵐」!

340v

コレもまた妙にレイさんの声がハマる!何たって声がいいからね。
サビは大合唱。

320v

SHARAさんも大熱演。

330v

二曲ともいつもご一緒させて頂いているバンドの愛奏曲だけにすごく新鮮だった。

325それにしても人間の声ってやっぱりスゴイね。歌い手が代わると曲が変わってしまう。
しかし、Marshallから飛び出してくるSHARAさんとsun-goさんの轟音はまったく変わらないのであった!350石原SHARA慎一郎の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL BLOG
五十嵐sun-go美貴の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL BLOG

360ところで!
mintmintsがニュー・アルバムを発表したよ!
今回はメンバー各々が曲を持ち寄って制作したというスペクタクル巨編!
残念ながら私はまだ聴いてないのよ。私同様、Marshallの社長も楽しみにしているに違いない。
SHARAさん、sun-goさん、楽しみにしておりやす。

Mmq_2(一部敬称略 2015年6月26日 下北沢GARDENにて撮影)

2015年8月11日 (火)

ichiro Plays JVM~長渕剛 10万人オールナイトライヴ2015

でっかいリハーサル・スタジオに…

10Marshall!
JVM210Hが2台とキャビネットは1936だ。

20ココは8月22日、富士山麓で夜9時から翌6時まで10万人を集めて開催される長渕剛のオールナイト・ライヴのリハーサルをしているスタジオなのだ。

30弾き手はichiro。

40ichiroちゃんはブルース系の仕事の時にはT1987(トレモロ搭載の1987)、ロック色の歌伴の時にはJCM2000 DSL100やVintageModernのコンボ2266Cなどを現場に合わせて使用して来た。
今回はJVM。
だからJVMはスゴイってんだよね。ichiroちゃんのようなギターを弾くために生まれてきたようなウルサ方から爆音だけでストレスを発散させようとするパワー満点の若者までを満足させる。
こんなギター・アンプは他にない。
これは、「JVMは何でもできる」ということが言いたいワケではなくて、ただただひたすらJVMはいい音がたくさん詰まっている…ということ。

50足元のようす。

60マァ、笑っちゃったのが、このギター群。全部ichiroちゃんのモノ。
絶え間なく増え続ける私のCDを指して、よく家内から「こんなに買ってどうすんの?聴いてんの?少し処分したら?」なんてバチ当たりなことを言われるが、ん~、それをそのままichiroちゃんのギターに言いたくなっちゃう感じ?
そもそもichiroちゃんがレスポール弾いてるところなんかついぞ見たことない!
しかし、これこそがプロの道具なのだ!
玄翁でも包丁でも聴診器でも、「プロの道具」ってのはカッコいいもんだ。

70実はコレ、使用ギターの選択中なの。
お邪魔した時はまだリハが始まったばかりで、これから使用するギターをギュっと絞り込んでいくところだったのだ。
でも、もっとスゴイのは長渕さんのギター。
コレの3倍ぐらいのアコギが奥の方にドバーっと置いてある。
あんなに同じギターが大量に置いてあるのを初めて見た。ギター工場でもこんなんなってない。はたまた、NAMMでも楽器屋さんでも見たことない!壮観でした。

808月22~23日、富士山麓で素晴らしい音色を聞かせてくれるのは「オウム」ではなくてJVMだ!
Go Go ichiroちゃん!
(↑一応言っておくけど、この下りシャレになってます。ヒントは2.2360679。電卓でこの数字を二乗してみて!
あ、スミマセン!今、「フェルマーの最終定理」の本を夢中になって読んでるもんですから、つい数学ネタが…)

ichiroの詳しい情報はコチラ⇒ichiro WEB SITE
長渕剛 10万人オールナイトライヴ2015 in 富士山麓の詳しい情報は⇒コチラ

90v※Marshall Blogは明日より夏休みを頂きます。再開は19日(水)を予定していますが、号外を掲載するかもしれませんし、気が変わって何やらアップするかも知れません。
それとは別に、Shige Blogでは『イギリス紀行2015』を掲載中です。
夏休み中、お時間のある時にスイカでも召し上がりながらご覧頂き、涼しげな(寒そうな)イギリスの風景で暑気をはらって頂ければうれしく存じます。

Shige Blog『イギリス紀行』はコチラ⇒Shige Blog

Marshall Blogをご愛読くださっている皆様、よい夏休みをお過ごしください!


(一部敬称略)

2015年8月10日 (月)

MEJIBRAY~4周年記念全国TOUR 「毒」

赤坂BLITZに行くと、ずいぶん前からこのポスターが貼られていて、チョット気になっていた。
…というのは、ルックスだけでなく、「盈虧」とか「毒」とか刺激的な漢字と「ネペンテス」という妙な耳触りの言葉。
一体どうなってんだろう…と興味を持った。
40年前なら「ショック・ロック」というカテゴリーに繰り入れらていうたであろう、ゴシック調のオドロオドロしいイメージのバンドが私はキライではない。
その気になっていたのが今日Marshall Blogに初登場のMEJIBRAYだ。
ある友人の紹介でお近づきにならせて頂いたが、聞いたらアータ、バリバリのMarshallバンドだっていうじゃない?
楽しみは倍増したというワケ。
開場前の赤坂サカス周辺にはそれらしい男女がイッパイ!

20この日はMEJIBRAYの4周年を記念するツアーの千秋楽だ。

30これがMEJIBRAYのステージ。

10

ステージにはMarshallの壁!
もうコレだけでロック・フィーリング満点。世界のロック史上もっと「ロック」なアイコンだ!
コレをはじめて目にしてから40年近く経つが、いまだにカッコいいと思うわ。ただの黒いハコが並んでいるだけなのにね~。

50今年はスタックが誕生して50年の年に当たる。
それでMarshallの25周年を記念したモデル2555の復刻を企画したんだけど、50年、ほぼその姿を変えていないんだからスゴイ。
レスポール、ストラトキャスター、そしてMarshall…名器は姿を変える必要など何もない。それこそがオリジナルのみが持つ底知れぬパワーだ。
それにしても後を絶たないコピー・モデルたち。そんなに「オリジナルより優れている」と思うのなら自らのオリジナル・デザインで勝負すればいいのにナァ…といつも思う。
Marshallのスタートは、中身こそBassmanを礎にしているが、デザインはジムのオリジナルだ。
そのデザインがMarshallならではのサウンドを生み出したのだ。

60さて、MEJIBRAYの4周年記念ツアーの千秋楽。
客電が落ち、オルフの『カルミラ・ブラーナ』が大音量で流れる中、メンバーが登場。
超満員の会場に興奮が渦巻く!

70ボーカルの綴。

80vギターはMiA。

90vベースの恋一。

100そしてドラムはメトだ。

120Marshallの壁を背にするMiA。

130実際に鳴らしているのはステージそでにセットされていたJVM410Hだ。
かなりコンテンポラリーなトーン。もちろんJVMが得意とするエリアのひとつだ。

140オープニングSEの「猛毒」から一曲目の「醜詠(しゅうえい)」につなぐ。
「醜詠」は綴の造語で「醜い中の美しさ」というような意味らしい。何でも「詠」という字が好きでそこから発想を膨らませた。
こういう感覚は面白い。日本のバンドにしかできないワザだ。(中国のバンドもできるか…)
この話を聞いて昔、清志郎がインタビューで苗字の由来を訊かれ、「『忌』って漢字がカッコいいから」と答えていたのを思い出した。

150二曲目は「ネペンテス」。

160v今年の4月にリリースされた12枚目のシングル。ジャケットは三種類用意された、そのうちのふたつが下の写真。
「ネペンテス(nepenthes)」というのは「ウツボカズラ」のこと。
私はたまたまこの単語を知っていたので、冒頭に書いた通りポスターを見て「オヤ?」と思い、そして興味が湧いたのだ。
ちなみにこのウツボカズラというのは、「pitcher plant」とも呼ばれている。形があのビールのピッチャーに似てるからね。
食虫植物(carnivorous plant)をテーマにする感覚がいい!

Img_2273

ちょっと不気味なギターのアルペジオに導かれるドヘヴィなスピード・チューン。4分の間にコロコロと場面が変わる聴きどころ満点の一曲。

170続いて「蜈蚣」。これは「ムカデ」…難読漢字のひとつだろう。勉強になるな、MEJIBRAYは。

180綴のデス・ボイス炸裂のこれまたべヴィなナンバー。ナニを歌っているのは一切わからないが、何しろ迫りくるパワーがスゴイ!

200v
「DIE KUSSE」、「サバト」、「マダリ」、「RAVEN」、「Sadisgate」…

190何の愛想もなく、地面を揺らすような極力なヘヴィ・チューンを黙々と奏で続ける。

195SEが流れしばし静寂の後はシットリ・ナンバーの「EMILY」。

220ロマンチックなMiAの泣きのギター・ソロがキマる!

230ミディアム・テンポの「これを依存と呼ぶなら」をジックリと聞かせる。
大サビの綴の絶叫が印象的だ。

240v続けて13枚目のシングル『盈虧』。この曲も三種類のジャケットをまとって登場した。

M_img_2262

「盈虧」は「えいき」と読み、「月の満ち欠け」を意味する。ゴシック漢字だね。
これもメディアム・テンポのヘヴィ・チューン。
表現力豊かな綴の声とMiAのギターが曲を際立たせる。

250リズム隊も強力だ。歯切れのよいドラム。
ベース・サウンドも実に独特!リッケンバッカーがこの手の音楽に使われているのを見るのは初めてだ。

260v一転してハデハデなダンサブル・チューン「DECADANCE-Counting Gaots…If I can't be yours-」。
他の曲同様、この曲のPVにもJVMが登場している。

2702分ほどのインターバルをはさんでショウは最終コーナーに突入する。
ここからは怒涛!
ハードに攻め立てる「KILLING ME」…

280vリフがカッコいい「原罪の林檎」。ウン、カッコいい曲だ。
「原罪」とはアダムが神様の命令に背いて人類史上初めて犯した罪のこと。

290「アプリオリ」のMiAのギター・ソロにニヤッとさせられて「月食」へ。

300まだまだ続く暴虐のヘヴィ・ナンバー…「枷と知能 -それってとても人間らしいって神様は笑ってるの- 」。

310そして、本編を締めくくる18曲目は「アヴァロン」。
何しろトコトン狂熱を感じさせるMEJIBRAYのステージ。
一糸乱れぬ観客のノリも最高!
観客の男性比率がすごく高いことにも触れておこう。

330そして、アンコール。

335入退場はいつもこの姿のメト。

340アンコールの一曲目は「BOWOW」。

350「砂に還りしキミ走る」、「シアトリカル・ブルーブラック」と続く。

360フロントの三人が中央に揃う…大歓声!

370MCを挟んで「カルマ-瓦礫のマンティコーラース-」で熱狂は何度目かの最高潮に達する。

Img_0302 続いて「Dicergence」。
320v
アンコールでは五曲を演奏しメンバーはステージを後にした。

380v下は8月5日に発売されたばかりの三枚目のミニ・アルバム『VENOMS.app』。
今回も三種類のジャケットが用意された。

M_img_2269
一度きりのアンコールでは収まり切らない観客の前に登場した四人は、真紅の照明の中、そのミニ・アルバムの中から「VENOMS」をプレイして4周年記念全国ツアーの幕を下ろした。

390v今月末にはモバイル会員限定で東名阪のツアーを敢行。
9月5日には『盲目の猫を殺した猛毒』と銘打ったワンマン・コンサートを日比谷野音で開催する。
また、10月と11月には それぞれ『パラダイム・パラドックス』と『SECRET No.03』というシングルを連続リリース。
さらに11月から12月には『NEXT MAJORITY VENOMS』なる全国ツアーが決定している。
まさに八面六臂の活躍を見せてくれるMEJIBRAYなのだ!

MEJIBRAYの詳しい情報はコチラ⇒MEJIBRAY Official Site

400(敬称略 2015年6月21日 赤坂BLITZにて撮影)

2015年8月 7日 (金)

Marshallだより~Joel Mananの最新バックライン情報 (2015年8月)

Marshallのアーティスト担当のJoelから届いた最新のアーティスト情報をまとめて…。

1. X Factor
X FactorはSimon Cowellという人が中心となって展開しているテレビ・オーディション番組だ。日本ではあまりなじみがないことと思うが、イギリスが発祥で、現在ではアメリカをはじめとして世界中で親しまれている。
そういえば時折Marshallの連中がこの番組のことを話しているのを思い出した。
以前からMarshallはこの番組と提携していたが、このたび契約を更新したそうだ。つまり、この番組オフィシャル機材としてMarshallが活躍するワケ。イギリスの話ね。

20

2. Dr. Martens
今度は靴。コレ、「ドクターマーチン」って読むのね?1947年創業のドイツの老舗靴ブランド。
ココがスポンサーとなったイベントをMarshallがサポートする。
出演は、マンチェスターはマープルからDUTCH UNCLES、ランベスだからロンドンか…PALMA VIOLETS、さらにケンブリッジのLONELY THE BRAVE。

10v_2

3. James Bowman from Against Me!
Against Me!はフロリダ出身の人気バンド。そのギタリストのJames Bowmanが他社ブランドからMarshallに鞍替えした。
使用モデルは今回の2555Xと2551BV。
アメリカ・ツアーはすべてソールド・アウト。これからレディングやリーズを含むイギリスやヨーロッパのメジャー・フェスティバルを巡るツアーを敢行する。

30

4.  Andy Williams & Jordan Buckley from Every Time I Die
Every Time I Dieはニューヨーク州出身のメタルコア・バンド。そしてコレは二人のギタリストのMarshallとの近影。
Andyは2555Xを購入し、愛用のJCM800、9200、JMP-1に付け加えた。
現在アメリカをツアー中。年末にはイギリスを訪れる。

40v

5. Lenny Kravitz
Lennyをバルセロナでキャッチ。
Hard Rock Cafeが主催するイベント「Hard Rock Rising」でのひとコマ。Lennyは二台のオリジナルの1987をツアーで使用。向かって左下に1987が見える。
キャビネットも2x12"に刷新を予定している。

50vLennyの1987。

60

6. Code Orange
女流ギタリストのReba Meyers率いるピッツバーグの若手バンド、Code Orangeも新しいMarshallの仲間だ。
もうひとりのギタリスト、Eric Balderoseとともにサッチ・ヘッド、つまりJVM410HJSを愛用している。キャビネットは1960Aだ。
Code Orangeは超人気のノルウェイのMayhemとのアメリカ・ツアーをSlayerとKing Diamondとともに終えたばかりだ。

70v_2

7. Joe Perry - Aerosmith
ゲットし次第Joeのシステムに組み入れられたJTMの1W Off Setヘッド。
とにかくいい写真だ!

80

8. Coldplay
ギタリストのJohnny Bucklandが最近入手した1960BX。彼は長年にわたってのMarshallプレイヤーだ。現在絶賛作曲中!

90

9. Kiko Loureiro
新たなMarshallプレイヤー、Kikoが最強のMegadethに加わった。
Kikoは他社アンプを使っていたが、Dave Mustaineと同じくJVMでMarshallファミリーの一員となった。
彼らはレコーディングを終わり、世界規模のツアーに出るところ。
Kikoは南米と日本で大人気を誇っている。

100_2KikoとDave Mustaine。

110

10. Tommy Hill from Rita Ora
映画『ノッティング・ヒルの恋人』の舞台からほど近いポートベローで育った人気歌手Rita Ora。
そのバンドのギタリストも他社アンプからMarshallにスイッチした。
彼のセットはJTM45と1960AX。このコンビネーションでテレビ界隈を賑わせている。

120_2相変わらずMarshall大活躍!
Thanks for your great job, Joel!!

2015年8月 6日 (木)

【Music Jacket Gallery】 70'sバイブレーション YOKOHAMA

♪来たぜ横浜、レールに乗って、コリャ暑くてタマらんらん…

10

こんな私でも齢を重ねて来ると人間がこなれて来ましてナ…。
「アツイ、アツイ」と文句ばかり言っていないで、一年のうち今しかない折角のこの季節を今年はジ~ックリ味わって楽しもうじゃないか…と。

結果、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アシイ、マツイ、アツイ、アツイ、アツイ、マシイ、アツイ、アツイ、アシイ、アシイ、アツイ、アツイ、アツイ、マツイ、アツイ、アシイ、アツイ、アツイ、アツイ…ヘヘヘ、コピペして24回言ってやった。暑いから。
ハイ、ここでクイズです。
24回の内、何回ずつ「マ」と「シ」が入っていたでしょうか?…というのが問題。え、もっと「マシ」なクイズを出せって?ムリムリ、暑いんだもん。

もうネ、暑すぎなんですよ。
昔はこんなに暑くなかったよ。
イヤ、暑いにしても、もっと愛がある暑さだった。最近は「暑い」じゃなくて「熱い」もんね。
「昔」っていっても、そうだナァ、例えば1970年代。
気候は今ほど暑くなくてもロックはアツイ時代だったゼ!

20Things Ain't What They Used To Be…昔はヨカッタね…。
そんな昔を呼び戻してくれる展示会に行って来た。
場所は見りゃわかる横浜の赤レンガ倉庫。

308月1日からの開催だが、関係者として、Music Jacket Galleryでおなじみの植村さんに一日早く内覧会に招待して頂いた。

50
『70'sバイブレーション YOKOHAMA』というのがその展示会だ。
そもそもタイトルがいい。
今なら「ヴァイブレーション」って表記しちゃうもんね。70年代にはそんなことしなかった。日本人には「v」も「b」もおんなじだ。

40なんか植村さんの本とイメージがソックリだな…。

10 そう、この展示会はまさに40年前への時間旅行。
ああ、我が青春時代がココに!

601階にはポスターが飾ってあって早くも70年代の雰囲気がただよう。

80メイン会場は1号館の2階。

70
まずは「ヨコハマ・ブルース」というコーナー。70年代の横浜を振り返る。

90私の母は生まれも育ちも横浜で、幼いころからよく訪れていた。そのため横浜にはすごく親近感がある。
そして運命か、はたまた偶然か、生まれも育ちも横浜の人と結婚した。結婚式もこの会場のすぐそばだった。
里帰り出産をしたため、ウチの上の子も横浜生まれだ。
ごく短かい間だったが本牧に住んだこともあった。

まだ伊勢佐木町の商店街に車が通っていた頃の光景を覚えている…。
そう、黒澤明の『天国と地獄』で誘拐犯の山崎努が被害者の三船敏郎にタバコの火を借りるところを目にした刑事の仲代達也が、車の中で「アイツは正真正銘の畜生だ!」と激怒するシーンだ。
コレはもっと小さい時だったから60年代だと思うのだが、横浜のどこかに縁日のようなものが立って、そこに見世物小屋があった。子供ながらにすごく驚いた。
当時、街角には少なくない数の傷痍軍人が立っていた。遠い記憶だ。
だからココに飾ってあった昔の写真をとても興味深く拝見させて頂いた。

100大瀧詠一さんのメモリアル・コーナー。

110多くのスペースを費やしていたのは70年代の歳時記。

130LPジャケットや、コンサートや映画のポスターを使って70年代を俯瞰する。

1401970年というと私は小学校2年生。
当然、映画にも音楽にもまだ興味がなかったナァ。
その時代にはっぴいえんどは「ゆでめん」を出していたんだネェ。
『原子心母』もこの年か…。

1501973年、この頃はまだ映画に夢中だった。
『スティング』のポスターが飾ってあるが、この作品は1973年に制作されて、翌74年に日本に入って来た。
『Band on the Run』は『氷の世界』や『ひこうき雲』や『HOSONO HOUSE』と同じ年なんだね~。160アレ?と思ったのは『燃えよドラゴン』。コレは間違いなく『スティング』より先に日本で公開されているハズ。
ナゼなら、『スティング』は1974年、中学に入ってひとりで新宿ミラノ座に観に行ったし、『燃えよドラゴン』は先日も記した通り小学校の時に父に連れられて観たのを覚えているからだ。
ま、どうでもいいことなんだけど…。
『一触即発』は1974年、続く『ゴールデン・ピクニックス』は1976年、大二さんや森さんが21~23歳の時の作品だ。今ではまったく考えられない。昔の人は本当に偉大だ。

165コンサートのポスター群がスゴイ。
『箱根アフロディーテ』や『ワンステップフェスティバル』等のイベント系のポスターでその内容をうかがい知るのが最高に楽しい。
そして、このZappa!
1976年、内田裕也さんの招聘によりZappaの生涯に一度だけ実現した来日公演。東京は浅草の国際劇場が会場に選ばれ、記者会見は吉原で行われた。青年館は追加公演で、このポスターに出ていない。
一昨日記した銀次さんが見たというリハーサルはこの時のもの。
『JAPANESE GIRL』はビックリした。仲の良い友達が出てすぐに買って聴かせてくれた。「なんて妙な声と音楽だろう」と思った。
『Hotel California』もよく覚えているな。友達から買ってすぐに売った。当時はハードロックに夢中で何とも物足りなかったのだ。それからというのも一度もウチのレコード棚に収まったことはない。
そうか、『Rumors』もこの年か…。今でもしょっちゅう聴いてる。
私的な意見だが、洋楽はこの辺りがピークだったと思う。プログレッシブ・ロックやハード・ロックが飽きられてきて、パンク/ニューウェイブに注目が集まり出したところでロックは進化を終了した。後は順列組合せと電子化、あるいはコンピュータ化で現在に至っている。
「ロックのピーク」、「ロックの黄金時代」は70年代に所属しているのだ。
もちろん60年代後半からここに至るまでのMarshallの途方もなく大きな役割は、今更説明する必要もあるまい。

170こうして1980年までのアイテムが順序立ててキチンと展示されている。

171展示場にはショウケースも設置されていてコンサートの半券などが展示されている。

180コレぞ我が青春。半分ぐらい持ってた…けど、引っ越しの混乱で父が捨ててしまった。
植村さんには遠く及ばないにせよ、映画から音楽にスイッチしてからというもの、お小遣いの類は100%レコードとホントコンサートに費やした。洋服なんかまったく興味がなかった。自分の小遣いでは靴下一足、パンツ一枚も買ったことがない。
それができたのは、70年代があったからに他ならない。それだけ夢中になれるロックがあったのだ。

190皆さんもひとつひとつに思い出があるんだろうナァ…。

195コレも見ごたえ十分だった!

205桑本正士、野上眞宏、迫水正一、井出情児、そして鋤田正義、各氏の写真展示だ。

210どれもこれも「日本のロック」の色香を存分に漂わせている。

230これが30年以上前に撮られた写真か?と疑いたくもなるような生々しさ。

240コンサートの写真も随分変わった。
最近のステージ写真といえば、お客さんを写した写真ばかり…。
または、観客と一緒に収まったミュージシャンの写真ばかりを見かける。その手の写真はこの時代ではマレにしか見ることができない。
恐らく観客を撮っているヒマなどなかったのだろう。ミュージシャンのパワーとクリエイティビティが今と格段に違うのだ。
私の写真を「古い」と言った人がいたが、全然構わないどころかうれしい。
私はこの時代のミュージシャンを撮りまくっていた人たちの写真を目指しているのだ。いつでも鋤田さんのように撮りたい。コレは私流に言わせてもらえば、アーティストへの限りないリスペクトなのだ。
今流行っている撮り方のステージ写真が、このような30年後の鑑賞に堪えられるかどうか…。今の音楽や映画と同じだ。

250ステージ写真だけでなく、アーティスト写真やオフステージの写真も多数展示されている。
いつか書こうと思っていたんだけど、Marshall Blogで使っている写真は転用防止に極端にデータを軽くしてある。だからクォリティがメチャクチャ低いのね。色もタッチもかなり劣化しちゃう。
「ああ、皆さんに軽くする前の元の写真をお見せしたい!」…と常々思っているんよ。
誰かこういう展示会を企画してくれないかな…。タイトルは『写真による、ある音楽バカの奮闘記』だ。

260ココはYMO関連のコーナー。
ちょうど松武秀樹さんがいらしていて仲良しの植村さんにご紹介して頂いた。うれしかった!

265実際にYMOが使用していた楽器や衣装が展示されている。

270好きな人にはタマらんでしょ~?

280やっぱり偉業を成し遂げた人が使う道具というのは威風堂々としてるね。

2901979年にTubesが来日した。
4つほど年上の友人が話していた。「チューブスってのはスゴイらしいよ。今度来日するじゃん?行こうかな…。前座がイエロー・マジック・オーケストラだっていうし…」コレがナゼか印象に残っている。
まだ大ブレイクする前、時折名前が聞かれるようになった頃で、そのすぐ後にYMOが世界的な人気を博そうだなんて、あの時のハードロック仲間の誰が想像したことだろう。

300
で、時代は大幅に下って、数年前Paul Gilbertがニューアルバムのプロモーションで単独来日した時、楽屋で「コレ知ってる?」なんてTubesの曲を弾きながら私に尋ねて来た。Paulと一緒になるとMarshallの話しよりロックの話しになってしまうのだ。
残念ながらTubesを通っていない私は「知らない」と答え、「じゃPaul、コレ知ってる?Tubesが日本に来た時、イエロー・マジック・オーケストラが前座をやったんだよ」と彼に伝えた。
すると彼は「エ?!シゲさん、それ観たの?」とすかさず問い返してきた。
実際にコンサートに行かなかった私は正直に「行かなかった」と答えるとPaulは少し笑って…「失敗したね」と言った。
後悔が倍増した。
320
上下の写真はYMOグッズ。テンコ盛り!

310ワールド・ツアーの写真も飾ってある。香津美さん、若い!
イーストヴィレッジのBottomlineで機材を積み下ろしている写真なんかもあって面白いことこの上なし!

33070年代だけでなく、60年代グッズの展示も用意されている。

340しかし、この時代のロックはスゴいよなぁ。

350他にもこの時代のロックに関するさまざまなグッズが飾ってある。

360ひとつひとつジックリ見ると実におもしろい。

370ミュー・ミュージック・マガジン(現ミュージック・マガジン)の表紙。

380コレは70年代のライブハウスの様子。そうだよナァ、新宿ロフト…こうなってた!忘れちゃうもんだね。もっと写真を撮っておけばよかった。
以前記事に書いたが、先日ロフト跡に行ってみたがどこにあったかハッキリとはわからなかった!

390そして、会場内には青山にあったレコード店、「パイドパイパーハウス」が復活して出店している。
コレもファンにはうれしいところだろう。

400「あ、買えるんだ~!」とうれしそうにCDを選んでいるお客さんが何人もいた。エコバッグ等のオリジナル・グッズも販売してるよ。

410こちらは一階の展示。

425植村コレクションだ。
70年代とくりゃ当然音楽の主役はLPだからね。

430先日の新宿の『ミュージック・ジャケット・ギャラリー』でも展示されたデカ帯!

450
今回は植村さんの著書に合わせて帯つきのLPが集められた。

460私は時折Marshall Blogに書いている通り、80年代に入ってからは時代のロックを自主的にはまったく聴かなくなってしまった。
言い換えればパンク/ニューウェイブ・ムーブメントの後のロック。
または大衆受けを狙った聴きやすいロック。
『ベストヒットUSA』に登場するロックといえばわかりやすいか?
70年代のロックで育った自分にとってはこれらのロックに何の刺激も受けなかったし、おもしろく感じなかった。80年代は私にとっては暗黒時代だった。
今でもいくつかの例外を除いては自分から新しいロックを聴くことはなくて、仕事上聴いて勉強しておかなければならないモノだけを聴いている。
それでもいつも何か面白いものはないか?と探してはいるけどね。
それは決して「新しいモノ」でなくてもいい。70年代のロックに対抗できそうなものであれば何でもいい。
私はこれまでひとりで約1,600を超える記事を新旧のMarshall Blogで書いてきた。
その中で生意気にも「私的ワガママロック論」を近所のガンコジジイのボヤキよろしく日常的に展開しているのだが、そのネタの礎になっているのは1965~1978年ぐらいまでのロックなのね。
もちろんその後に出て来た音楽に全く触れないということはない。特にギター史においては80年代の技術的進化を無視することは不可能だ。
でも基本的には1976~1982年ぐらい、年齢でいえば14~20歳ぐらいの間に夢中になって蓄えたロックの知識だけで勝負している。
ペロリペロリと自分の身体の薄皮を向くように知識や経験を開陳しているのだ。
いつも読んで頂いている方々にはその私の偏狭さをよくご理解頂いていることだと思う。
でも、私はそれでいいと思ってるのね。
ナゼならロックは、70年代半ばまで隆盛を極め、すべてやり尽くしてしまった音楽だと認識することに一切の疑義を感じ得ないからだ。すなわち、70年代のロックを聴いていないのはロックを聴かず、ロックを楽しんだことにはならないのだ。

いとしの「70年代」…ずいぶんと遠くに行ってしまった。

490コレで70年代への時間旅行はおしまい。

500さ、また現実の世界へ戻ろう…。

510『70'sバイブレーション YOKOHAMA』の会期は2015年8月1日から9月13日まで。
ココに紹介した展示物以外にコンサート等たくさんの催し物が用意されている。
同世代の方、あるいはそれ以上の方々、またロックの黄金時代に興味のある若い人…横浜へ行って時間旅行を楽しんできてください。

詳しい情報はコチラ⇒70'sバイブレーション YOKOHAMA公式ウェブサイト

520それにしても暑い…。早く帰ってシャワー浴びよう!

530Marshall BlogのMusic Jacket Galleryはコチラ

(一部敬称略 2015年7月30日 横浜赤レンガ倉庫1号館にて撮影)

2015年8月 5日 (水)

李涛(Li Tao) 1stアルバム発売記念ライブ~左見右見

中国出身で、かつて劇団四季にも所属していたミュージカル俳優、李涛(Li Tao)のコンサートにお邪魔して来た。

10このコンサートはLiさんのCDの発売を記念するものだ。
しかも、二作品同時のリリース!

35v

一枚はポップス・バージョンの『左見-tomi』。

35cdもう一枚はバラード・バージョンの『右見-koumi』だ。
「左見右見(とみこうみ)」というのは、あちこちを見ること。右顧左眄(うこさべん)なんて言ったりもしますな。
ポップスからバラードまで、右から左までズズズイと幅広い音楽をお届けします…的なイメージなのであろう。

バラエティに富んだ音楽もさることながら、参加したミュージシャンがまたMarshall Blogでおなじみの方々が参加していらっしゃる!
ファンキー末吉、二井原 実、石黒彰、はんだすなお、仮谷克之の各氏をはじめとして、井上尚彦、進藤陽悟、サンプラザ中野くん等々。
加えて、ヤッチンも曲を提供し、ファンキーさん作のバラードで「FLY AGAIN」ではギターもプレイしている。

36cd…というのも、双方プロデュースを担当したのが和佐田さんなのね。
この誇らしげな表情!

125

会場は満員の大盛況!

30_2当日のバンドのメンバーを紹介すると、レディ・ファーストで…

ダンサーの滝沢由佳

240

駅田郁美

250

上手のキーボードがはんだすなお

50_2下手が進藤陽悟

40vドラムに井上尚彦

60_2そして和佐田達彦
すなわち、最後の三人は「いわし」だ。
和佐田さんはEDEN。
お気に入りのWT-800とD410XSTを使用。

80_2ショウは歌とダンスのバラエティ・・ショウといった趣だ。楽しいナ!100_2セット・リストはもちろんアルバムの曲を中心に構成された。

120エキサイティングなノリノリ・ナンバーから…

123ヴァイオリンが入ったシットリ・ナンバーまで幅広い選曲がLiさんのエンタテイナーぶりをアッピールする。
ヴァイオリンはsources(ソーシズ)の加賀谷綾太郎だ。

130冒頭にも書いた通り、Liさんは劇団四季にも所属していたこともあり『Ctas』や『Lionking』にも出演していた。
『キャッツ』では「Curious Cat(好奇心ネコ)」のRum Tum Tugger(ラム・タム・タガー)、Rumpleteazer(ランプルティーザー)と徒党を組んだ「Notorious Cat(悪名高きネコ)」のMungojerrie(マンゴジェリー)、「Railway Cat(鉄道ネコ)」のSkimbleshanks(スキンブルシャンクス)を演じた。
『Cats』はどこをどう切っても名曲ぞろいの作品だ。
まさかグリザベラやオールド・デュトロノミーを演じるワケにはいかないとなると、Liさんが演じたのはどれも最高においしい役どころだ。
私、『Cats』好きでしてね、Wintergardenで二回観た。

M_s41a4225 Marshall Blogでもちょくちょく触れている通り、私はミュージカルが大好きなのね。
だからLiさんのミュージカルからの選曲はうれしかった。

140

例えば「Over the Rainbow」なんかもセットリストに組み入れていたし、チョット意外だったのは、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの『踊らん哉(Shall We Dance)』の挿入歌、「They Can't Take That Away From Me」を歌ったことだ。古い古い歌だ。
この曲はガーシュインの代表曲のひとつでもあるが、1992年にトニー賞を取ったガーシュインの曲で構成したミュージカル『Crazy For You』にも使われていた。Liさんが選んだのはその関係かな?
『Crazy For You』もとても楽しいミュージカルだ。コレもブロードウェイのShubertで観た。Mel Tormeのライブ盤で有名なShubert Alleyのとなり。

150他にも『キャッツ』と同様、Andrew Lloyd Webberの『Evita』や『Wicked』の曲が取り上げられた。
それと『Rent』の「One Song Glory」。
「The Seasons of Love」ばかりが有名な『Rent』だけど、このミュージカルもいい曲がテンコ盛りなんだよね。
『Rent』は1996年にニューヨークに行った時、ちょうどオフからオンに上がって来た時でモノスゴイ話題になっていた。
それじゃ、というので観てみようと思ったのだが、劇場の前はチケットをゲットしようとする寝袋にくるまった若者が芋虫の大群のように列を成していて、チケットを入手することはとてもできなかった。
結局、音源をゲットしただけで舞台は観ずじまいだった。
Liさんの歌を聴いていてそんなことを思い出した。

160Liさんの熱唱を完璧な演奏でバック・アップするバンド陣!

180このバンドはギターがおらずツイン・キーボードという編成だ。
進藤さんとすなおさんが絶妙なサジ加減で役割を分担して分厚いサウンドを出していた。

190緩急自在な熟練の技を見せてくれる井上さん。
今日はトークなし!
次回のいわしまでガマンしよう。

200そして音楽監督、和佐田達彦。
この日はイスに座って神妙な面持ちでプレイに徹していたが、ソロ・コーナーでは大爆発!
EDENのいいところを100%引き出すスーパー・スラッピングで大歓声を浴びた。

220そしてLiさんの魂の熱唱!
何度も感謝の言葉を述べながら、とてもうれしそうに、そして楽しそうに歌う姿にとても好感が持てた。
一方、Liさんの歌や踊りを一時も聴き逃すまい、見逃すまいと熱心にステージに観入るお客さんの熱気もスゴかった。

275

ダンサーのお二人も客席に降りて盛り上げる!

270

ステキな歌と踊りに満ち溢れた楽しい二時間だった!

260

和佐田さん、さすがのグッジョブ!

280李涛(Li Tao)の詳しい情報はコチラ⇒Li Tao Official Web Site

290(一部敬称略 2015年6月4日 赤坂BLITZにて撮影)

2015年8月 4日 (火)

【訃報】 小川銀次さんのこと

小川銀次さんが天に召された…。
昨日の朝、銀次さんに近しい方がfacebookで報じていて仰天。どうしても信じられなくて、その方に電話をして確認したほどだった。
残念ながらその方の投稿の内容に誤りはないようであった。
58歳…。
天才ギタリストとのお別れの時があまりにも早く来てしまった。

10v_2ご多分に漏れず、私も銀次さんのことを知ったのはRCサクセションでの活動からだった。
高校2年生の時だから1979年かな?
渋谷の屋根裏にRCサクセションを観に行った。
当時、入手できるRCの音源は『シングル・マン』だけで、確かコレも一般には流通しておらず、青山のパイドパイパー・ハウスで限定的に入手できたのではなかったか?
どう考えても当時パイドパイパー・ハウスに行った記憶がないのだが、とにかく『シングル・マン』は持っていた。誰かに頼んでついてに買って来てもらったのかもしれない。
実を言うと、このアルバムを聴き込んだ覚えがなく、後に有名になった「スロー・バラード」ぐらいしかなじみがない。
それでも屋根裏にRCを観に行ったのは、銀次さんを見たかったからだったのかも知れない。
しかし、RC以前に銀次さんを知るルートは無かったようにも思えるし、この辺りの記憶はあいまいだ。
多分、どこかでRCを観て、それから屋根裏に行ったんだろうね。


RCサクセションはブレイクする直前で、当時、屋根裏で最も動員力が強かったのがPANTA&HALとRCサクセションと言われていた。店員さんが話していたのだから間違いない。
屋根裏は通常イス席で、大きなテーブルが据え置かれていたが、RCの時にはイスもテーブルも全部取っ払い、客席後方にひな壇が設置された。
私はそのひな壇の最上段から小川銀次が上手に立つRCサクセションのステージを観た。
当時にしては規格外の長さだったが、最初から最後まですさまじい熱演でアッという間だった。
コンサートに騒ぎに来るだけの感がある今とはまるで様相が異なり、お客さんも一生懸命音楽を聴いていた。
もちろん期待していた銀次さんのプレイは最高だった。
コーラスをギンギンにかけた独特のトーンが実にカッコよかった。あの後、CE-1を買ったのは100%銀次さんの影響だ。
あの手の音楽のバンドにケタ違いのテクニカル・プレイヤーを参加させたアイデアも素晴らしかったよね。

20時期はほぼ同じだったと思うが、有楽町にあった日立のオーディオのショウルームLo-DプラザにBAD SCENEと銀次さんが出演するというので喜んで観に行った。
Lo-DプラザのことはコチラのBAD SCENE関連の記事に詳述したのでここでは詳しく触れないが、幸運にもBAD SCENEと銀次さんの共演を高音質で記録しておくことができた。
下がその時のカセットテープ…私の宝物だ。
この中でBAD SCENEは銀次さんへ捧げた「銀次」というオリジナル曲を演奏している。
銀次さんは最後の3曲に参加しており、超絶技巧を披露。
BAD SCENEの代表曲でもあるこの時の「ライジング・ドリーム」は銀次さんのソロもコピーして高校の仲間と人前で演奏したこともあった。

25それから大幅に時代は下り、2001年。
二度目の『マーシャル祭り』に銀次さんに出演して頂いた。
30
私は上に書いた通りだったので、銀次さんに接するのがうれしくうれしくて…。
40
打ち合わせと称して何回かイッパイご一緒させて頂いた。
銀次さんは大のFrank Zappa好きで、ジャズにも造詣が深く、いつも話がハズんだ。
何かの雑誌で知ったのだが、銀次さんはZappaが1976年に来日した際に、浅草国際劇場でのリハーサルをご覧になったという。
「どうやって入ったんですか?」と尋ねると、「ン?あのね、円谷監督の息子だって言ったんだよ。ホラ、ザッパは怪獣映画好きじゃん?」…スゴい。銀次さんによるとそのリハーサルもスゴかったらしい。
また、銀次さんは独自のギターの練習法を編み出したという話しをされていた。スケール練習の類なのだが、何でも順列組み合わせで120万通りのパターンがあるとのことで、世の中に発表したくても内容量が多すぎて取り扱えないのが悩みだ…とも。
レコード2万枚、創刊号からのギターマガジンのコレクション、数々のマニアックなバンドやギタリストの話し…銀次さんのお話しをうかがうのが毎回とても楽しかった。何かの話しを振ると、内容を何倍にも濃くして返してくれるのだ。

それで、この『マーシャル祭り2』。

81750002 このイベントは、基本的によく知られている曲を出演者に演奏して頂くことを主旨としていた。
「Zappaに世間一般によく知らられた曲があるのか?」と問われればそれまでだが、銀次さんにはFrank Zappaの曲を選んで頂くことを期待していた。
81750013
ところが「オレは他人の曲は演らない」とキッパリおっしゃって「その代り…」と自作の「ザッパがおしえてくれた事」というスローテンポの曲を選ばれた。
他に「いたちごっこ」という曲を矢堀孝一さんと演奏した。
銀次さんはこの時、JCM2000 DSL50をステレオで鳴らしたい…とリクエストされ、ご希望に答えたのだが、それがあまりにもすさまじい音だった。

81750031 このイベントでは、櫻井哲夫さんにベースをお願いしたのだが、お忙しくて曲をさらっている時間がないため、私がほとんどすべてのベースの譜面を書き起こし櫻井さんにお渡しした。
で、この銀次さんの曲は2コードぐらいを延々と繰り返し、銀次さんがすさまじいインプロヴィゼーションを乗せるというZappaでいえば「Black Napkins」的な曲。
それだけなら問題はないのだが、エンディングに4小節ぐらいのキメがあって、この部分の音を取るのに徹夜を強いられてしまった。
何せ銀次さんがどう弾いているのがわからくて何百回と聴き返した。こっちも意地だ。徹夜してナントカ譜面に収めた。

81750028 このことを後日銀次さんに白状すると「お~、そうか、そりゃそうだよ。あの部分だけでギターを10回以上重ねたんだもん!」なんて、平然といつもの笑顔でおっしゃっていた。
銀次さんはいつも笑顔だった。
それと、とてもおしゃれでカラフルなスニーカーをはいて、いつも清潔にしていらっしゃった。

コレはその時に銀次さんが取り組んでいた12枚組シリーズの『Private Diary』のサンプル盤。本当は本体が欲しかったんだけど…。
銀次さんが直に私に手渡ししてくれたもの。今でも大切にしている。
「12枚同時リリースでギネス狙ってるんだよ」ともおっしゃっていたっけ。

50この2001年の『マーシャル祭り2』では終演後、とんでもないことを起こしてしまった。
このイベントは、何から何までほぼ私ひとりで段取りを組んでいたのだが、さすがに当日になると色んな所にアラが出てしまい、銀次さんに失礼なことをしてしまったのだ、
もちろん、あこがれの銀次さんに面と向かって失礼なことを言ったワケでもしたワケでもないのだが、結果的に気分を害することをしてしまったのだ。
はじめは冗談かと思っていたら、本気で怒っていらして、いくら謝っても許してもらえず地獄の思いだった。
ところが一晩明けるとケロっとされていて、いつもの「銀次スマイル」で「おう、悪いけど荷物運ぶの手伝ってくれる~?」なんて昨晩のことなどナニひとつ覚えていらっしゃらないようだった。
あれほどホッとしたことも珍しいわ。

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『マーシャル祭り』の後はあまりお会いする機会がなかった。久ぶりにお会いしたのは2005年の5月、渋谷公会堂のJethro Tullのコンサートの時だった。
会場の前で関係者受付が開くのを待っていると、「オ~イ、うしざ~く~ん!」と遠くからお声をかけて頂いた。
こういうことって覚えているもんだナァ。
すごくうれしかったのだろう、銀次さんがワザワザお声をかけてくださるなんて…。
だって、屋根裏で見た時にはニオイすらかぐことができない存在だったのだから。

もちろんCrosswindも好きだった。
実際の演奏を観る機会がなかったのが悔やまれる。
今にして思うのは、Crosswindというバンド名はBilly Cobhamからのインスピレーションなのかな?
もうこんなグループは出て来ないだろうナァ。

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CDに入っているライナー・ノーツ。あまりに字が小さいのでたまたまお会いした銀次さんにこのこと尋ねると…「いいんだよ。字が大きかったら読めちゃうじゃん?」とおっしゃっていた。

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このライブ盤の自筆ライナーではそのことに触れていらっしゃって笑える。
ちなみにこのライブ・アルバムもLo-Dプラザで録音されていて、ドラムはそうる透だ。

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今はなき六本木のピットインに銀次さんのバンドを観に行った時、一部の演奏が終わると銀次さんは客席でものすごく大きな声で、「あ~!弾けてネェ!全然弾けてネェ!」と自分に怒りをブツけていた。会場にいたお客さんはみんな飛び上がってビックリしていた。

55v最後に銀次さんとご一緒させてもらったのももうずいぶん前のことだ。
2008年に『北野ロック教習所』というビートたけし関連のテレビ番組に中野重夫が出演した時、銀次さんも出演されていて同時に取材させて頂いた。
銀次さんの向こうに見えているMarshallはシゲさんのSuper100JHだ。

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銀次さんは「The Orchestra」と称したひとりバンドで登場された。機材を駆使し、アコースティック・ギターを歪ませたりして、今までついぞ聞いたことのないようなギター・サウンドをクリエイトしていた。

90vこの時、珍しく一曲歌われたんだよね。銀次さんの歌はこの時初めて聴いた。

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銀次さんは特に目の覚めるような速弾きをするとかいうことではなかったが、十分にテクニカルなギターを弾いた。
ギターと相談して、誰もやらないような弾き方で、自分だけの言葉を自分だけの声で歌っていたのだ。

110v時にハードに、そして時にメランコリックに…ギターに入り込んでいるのか、ギターが銀次さんに乗り移っているのか…とにかくギターと一心同体で「音楽」を作っていた。
コレだけは間違いない。

115銀次さんのオリジナル曲はタイトルのほとんどが日本語だった。
「ナントカ of カントカ」なんてタイトルは見たことがない。
ココにもこだわりがあったのだろう。
銀次さんは英語もご堪能だったから、辞書で調べた英単語を並べてカッコだけつけているようなタイトルを自分の子供に付けるのをイヤがったのではないであろうか?
イッパイやりながらホンノ少しだけ英語の話しをしたこともあった。もう題材は覚えていないが、何かを英語で表現するとどうなるか…みたいな話だったんだけど、銀次さんがものすごくセンスのいい訳をされていた。
それでも「俺が世界に出た時はオマエを通訳で雇うからな…」なんて言ってくれた。もちろんイッパイやってる時だよ。

120銀次さんの名刺も持ってる。
名刺の右上には「12.10.7.」と頂いた日付が記してある。2012年かと思ったけど、コレ、平成12年だ。すなわち2000年。
肩書が”The Guitar"となっている。
ホント、その通りだと思う。ひとつしかないから「The」がついているのだ。
銀次さんにだけしか弾けないギター。
ギターを弾くために生まれて来た男。
銀次さん自身がギターだったのだ。
日本のギター界は計り知れない音楽的財産を失ったことに気づき、大いに困るべきだ。

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銀次さんが少なくない音源を残してくれたおかげで、我々は未来永劫銀次さんの音楽を楽しむことができる。
しかし、音や映像は残せたとしても人となりを知るためのエピソードや言葉はなかなか残すことがムズカシイ。
しばらくの間はハッキリと覚えていても、時間が経つにつれてどうしても記憶が薄らいでいってしまうものだ。
そこで、短期間とはいえ、銀次さんと一緒に過ごすことができた私なりの思い出をココに残して銀次債に哀悼の気持ち捧げた次第である。
140v
銀次さん、お疲れさまでした。
素晴らしい音楽と唯一無二のギターをありがとうございました。

心からご冥福をお祈り申し上げます。


さようなら…小川"The Guitar"銀次!

81750039 (一部敬称略 ※写真協力:55 Station入谷店)

2015年8月 3日 (月)

摩天楼オペラ~The Fifth Element TOUR ファイナル

開演前の静謐なクラシックが会場に流れる中、客電が落ちそのまま演奏につながる。
まるで『Yessongs』の「火の鳥」から「Siberian Khatru」への流れのようだ。
ちなみに「Siberia」は「シベリア」ではなく「サイベリア」と発音する。だからこの曲は「サイベリアン・カートゥル」が正しい。

10ステージにはMarshallのフル・スタックが三列!

20摩天楼オペラだ!

30苑 ~sono~

40vAnzi ~anzi~

50v彩雨 ~ayame~

60v燿 ~yo~

70v悠 ~yu~

80vAnziといえばMarshallの壁。

90実際に音を出しているのは真ん中のJCM2000 DSL100とその下の1960Bだ。

100足元のようす。意外にいつもシンプルなのだ。

110今、摩天楼オペラが取り組んでいるのは「The Elements」こいうコンセプトだ。
水、土、火、風、エーテル…という世界を形成する五大元素を音楽で表現するという試みで、それぞれのテーマをシングルとしてリリースしている。
で、ツアー・タイトルの『The Fifth Element』にある「五番目の元素」とは「ether」のこと。
その「ether」をそのままタイトルにしたシングルのレコ発ツアーの千秋楽が今日レポートするステージだ。

120オープニングはその「ether」!
「エーテル」は有機化合物のひとつだが、「天界、天空、輝き、光」と捉えてタイトルにしたそうだ。
「r」が「l」になるととてもなじみ深いのだが…そう、Frank Zappaの名作「Billy the Mountain」の主人公、山のBillyの肩に生えている女の子の木の名前だ。

さて、この曲はキーボードの彩雨が音楽監修を務めた『心霊写真部 劇場版』主題歌。
「愛と平和」を願った曲。

ところで、「心霊写真」ってのは、ちょうど私が小学生ぐらいの時に猛烈に流行ったんよ。つのだじろうの『うしろの百太郎』が火をつけた。ものすごく流行ったんだから。
今みたいにCGのようなデジタル技術がない時代だからね、ホンモノだと信じて子供たちはみんな震え上がった。
でも今の世の中、心霊写真なんかよりよっぽど恐ろしい事件が毎日平気で起こってるから恐ろしい。
いい音楽を聴いてみんなで平和に暮らしたいものだ。

130この「ether」、ドハードながらポップなメロディが実にいい感じ!摩天楼はこういうところが実にウマい!

140v続いてもたたみかけるようなドライビング・チューン、「落とし穴の底はこんな世界」。
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満員の観客を睥睨し自信たっぷりのギター・ソロを展開するAnzi。
ものスゴイ歓声だ!

150「俺たちは太陽を呼ぶぜ!笑顔がいっぱいじゃねーか。今日はファイナル、ひとつになって行こうぜ!」

160vイントロのフランジャーがカッコいい「RUSH!」。ソロでも魅せるAnzi。

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これまたハードな「Psychic Paradise」。
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まだまだ続くハード・チューン。「Mermaid」。

200v毎度のことでもあるし、「これでもか!」とアップテンポの曲をたて続けに演奏するコンサートは他にいくらでもあるけど、この摩天楼オペラの圧倒感ってのは何物にも換え難いんだよね。

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ダンサブルとでもいえばよいのか、キレのよいリズムが小気味いい「Round & Round」。
「ether」のカップリング曲。
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まばゆいミラー・ボールの明かりが抜群の舞台効果をクリエイトする。

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ここで悠のドラム・ソロ。

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コレも摩天楼オペラの定番。
私も子供の頃からコンサートで数えきれないほどドラム・ソロを見て来たけど、こんなに早くドラム・ソロをやっちゃうのは他に記憶がない。
私が知っているドラム・ソロの出番は大抵後半なんだけど、いつも摩天楼は前半でドラム・ソロを入れて来る。

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どこでソロをやってもパワフルなだろうけど、今日も渾身の力を込めて華麗にスティックを踊らせる!

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「The Fifth Element Jam」と題したインスト・コーナー。ココも聴きごたえ満点!
まずはAnziのカッコいいリフでスタート!

220キーボード・ソロではベートーベンの「「第九」!

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そして、ベース・ソロ!

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ボーカルと掛け合いの場面も。「Black Night」も飛び出した!

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またまたハードなドライビン・チューン「致命傷」。カッコいい曲だ。

230vここでコール&レスポンス。
「今日は声出たね~。さすがファイナル!」
男性の声もデカい。
そう摩天楼オペラは男性の客も多いし、また、増えてきているのだ。

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これも「ether」のカップリング曲、「蟻の行進」。

240単純に「ロック」ということを考えて作られた曲だとか…なるほどひたすらロックだ!

250v随所に散りばめられるAnziのギター・ソロ。
毎回大きな大きな歓声が沸き上がる。
「楽しんでるかブリッツ?!」…そういえば、MCで「Blitzというのは『爆撃』のことを言うんだぜ」と説明していたAnzi。
「blitz」はドイツ語で「稲妻」という意味。そう、英語ではAnziが言う、通り飛行機を使った「猛爆」を意味する。
一般にイギリスでは「The Blitz」として「ロンドン大空襲」のことを指す。
ロンドン大空襲は1940年9月から1941年5月までドイツ軍が行った大規模な空襲のこと。つまり「Blitz」だ。
43,000人の犠牲者を出し、100万以上の家屋が被害を受けた。
ところが、今、ロンドンの街を歩いてみると、そんなことを微塵も感じさせない。戦前からの建築物は戦争などまるでなかったように古い建物が居並び、実に魅力的な光景が展開する。
これも「石の文化」がなせるワザか?
一方、東京は「東京大空襲(Bombing of Tokyo)」で何にもなくなっちゃった。
コレも何回も書いていることだが、関東大震災と東京大空襲がなかったら東京は今のつまらない高層建築物が立ち並ぶ光景など足元にも及ばない歴史を感じさせる魅力的な街になったであろうに…。
大好きな東京…残念でならない。

ちなみにコレに「激しいこと」を意味する「krieg」という言葉を付け加えて「blitzkrieg」とすると「電撃戦」という意味になる。「予想していない素早く仕掛ける戦争」という意味合いだ。
The Ramonesに「Blitzkrieg Bop」とかいう曲があるでしょ?パンクはまったくわからないけど、コレは知ってる。
ついでに…ジャズに「Be- bop」というひとつのスタイル」があるが、これはスラングで「刃物を使ったケンカ」を意味していた。

260vMarshallのヌケのよいサウンドで弾きまくるAnzi。
彼のプレイは絶対に冗長にならず、密度が濃い。そして、どのソロも曲に溶け込むように計算している。
もちろんそのギター・サウンドはMarshallでなくてはならない。それが彼の美学なのだ。

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ショウは中盤に入る。
「蜘蛛の糸」。カンダタ~。

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ここは耳なじんだおなじみの曲でガッチリと固めて盛り上がるコーナー。

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「CAMEL」~「ANOMIE」と続いて…

330「クロスカウンターを狙え」…あしたのために その3!

340vこのバンドは時折すごく独創的なタイトルを持つ曲を繰り出してくるよね。「落とし穴~」とか。コレがまたいいんだ。一発で覚えちゃうでしょ?
頭脳警察に「指名手配された犯人は殺人許可証を持っていた」という曲があるが、そういうこと、一回聴いたら忘れない
370

客席の盛り上がりもピークを見せる!

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暗転の後心を落ち着かせて「永遠のブルー」。

360そして本編の最後はお待ちかねのグロリア。

400「喝采と激情のグロリア」から…

410「GLORIA」へ。
野音の感動を思い出すね。今日は合唱隊が控えていないけど、テンションはまったく変わらない。

425こうして17曲を激演して本編の幕を下ろした。

430もちろんすぐさま呼び戻し。

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ちょっとバンドさんの準備ができるまでお知らせ…


コレが4月に発売されたThe Elementsの第一作目の『ether』。

445cd こちらは6月に配信がスタートした二作目の『君と見る風の行方』。タイトル通り「風」だ。
ルネ・マグリットみたいなジャケットが印象的。

440cdそして三作目の『青く透明なこの神秘の海へ』。コレは7月20日に配信がスタートしたばかりだ。
摩天楼史上最長の8分の大作。
…と毎月連続のリリースを推進中。四作目が待ち遠しい。

450cdそして、アンコールが始まった。

460「どう聴いてもらっても構わない」と紹介したのは自身のほどか…今挙げたThe Elements第二作目の「君と見る風の行方」だ。

470v最後までクールにキメるAnzi!この人だけが出せる雰囲気を確立しているのだ。

480アンコール二曲目は「悲哀とメランコリー」。

490vドバーっとCO2も飛び出して盛り上がりはピークに達する!

500さらに「天国の在る場所」。

510v最後まで全員が一丸となった演奏はまさに圧巻!

520v最後の最後は「Orb」で締めくくった。

M_s41a5809摩天楼オペラの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL SITE

530(敬称略 2015年6月17日 赤坂BLITZにて撮影)