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2015年8月22日 (土)

【イギリス-ロック名所めぐり】vol.18~ロンドンぶらり途中下車の旅 2015 <後編>

『ぶらり』の<後編>はデンマーク・ストリートの続きから…。
相変わらず斜陽感満点!
そういえば急に思い出した。私がロンドンに初めて来た時、トッテナム・コート・ロードの交差点からちょっとオックスフォード・ストリートを行ったところにまだVirginのレコード屋が店があって、その下がドデカイ楽器屋だったんだ。
アレ、「サウンド…」なんて言ったっけかな~。バーミンガムが本社のお店だった。店内にはデモ用のステージまで用意されていて、それはそれは立派な楽器屋さんだったんよ。
しばらくして、その店は撤退。
その後も楽器屋がまた入ったけど、すぐにつぶれて洋服屋さんになっちゃった。

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Regents Sounds Studioは1961年にJames Baringという人が始めた。
ストーンズのマネージャーだったAndrew Loog Oldhamが所有していたこともあって、The Rolling stonesのファースト・アルバムはここで録音された。マーブロではとても珍しいストーンズ・ネタだよん!
1950~60年代にかけては、Regent Studioだけでなくデンマーク・ストリートにはレコーディング・スタジオが林立した。

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Jimmy PageやJohn Paul Jonesは毎日のようにせわしく数々のスタジオを渡り歩いていたらしい。
「You Really Got Me」はこのあたりの地下のスタジオでレコーディングされ、せわしないギター・ソロはJimmy Page、私でも弾けそうなピアノはJon Lordということになっているようだけど、ホントかね?
Jimmy Pageは否定しているようだけど…。
そもそもこの曲を録音したのはメリルボンのIBCスタジオというところで、デンマーク・ストリートからは結構離れてる。
メリルボンにはRegents Parkという公園があるので、どこかでRegents Studioとゴッチャになってるんじゃないかね?
よってJimmy PageやJon Lordの話しもなんだか信じがたいような気がする。
それより、The Kinksには「Denmark Street」という曲があるんだよ。

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1970年にはElton Johnがここで「Your Song(僕の歌は君の歌)」を作曲した。
Scott GorhamがThin Lizzyで最初に使ったギターはこの通りの楽器店で買ったそうだ。GorhamはThin Lizzyのオーディションの時、日本製のLes Paulのコピー・モデルを使ったが、合格するとPhil LynottはGorhamをデンマーク・ストリートに連れて行き、高かったにもかかわらずGibson Les Paul Deluxeを買わせたという話しだ。強引だったかどうだかはわからない。

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とにもかくにも品揃えは日本の楽器店の足元にも及ばない。
それに高い!
楽器とレコードは間違いなく日本が一番だ。
でもね、品揃えは貧相で、日本では見向きもされないような素朴なアイテムでもひとつひとつがまるで貴重品であるかのように販売している様は昔の日本の楽器屋さんを見ているような気がしていつ来てもちょっと微笑ましいんだよね。

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拙著『Marshall Chronicle』や監修を担当した『アンプ大名鑑 [Marshall編]』をご高覧頂いた方々にはおなじみの名前だろう。
これがRose Morris。

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デンマーク・ストリートの周囲、言い換えればトッテナム・コート・ロードのあたりは今、大規模な再開発工事が進んでいる。
ぜんぜん景色が変わっちゃった!
デンマーク・ストリートも指定された貴重な構築物を除いてスクラップ&ビルドが進んでいくということだ。
この写真を撮っている場所の背中にはかつてLondon Astoriaという立派な劇場があった。
毎週木曜日は「Gay Only」となっていて、一体どんなものかと気になったものだが、とっくの昔に取り壊されてしまった。
今回、この工事現場でインド人の作業員がタバコを吸いながら休憩している姿を見かけた。なんでインド人とわかるかというと、頭にドデカいターバンをまとっていたからなんだけど、アレどうしても巻かなきゃならないのかね?
すごいデカイんだぜ。それを見て家内と大爆笑してしまった。
しかも超立派なカイゼル髭を鼻の下に蓄えている。
こんな現場作業員はさすがに日本では見ることができないだろう。西葛西の工事現場はこうなのかな?
アレ、ターバンの中身はすごいロン毛で、それをクルクル巻いてターバンでまとめているらしい。
何か詰め物をしているワケではなくて、もちろん宗教上の理由で巻いている。
アレをはぎ取ったりされると、いかに温厚なインド人でも激怒するらしい。
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このトッテナム・コートロードの交差点の向こうにあるのがドミニオン劇場。
コレはその去年の様子。
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Freddie Mercuryが右手を高く上げて行き交う人を見下ろしている。
そう、『We Will Rock You』を上演している劇場だ。

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今のようす。
アレ、Freddieがいなくなっちゃった!
劇場の看板も変わった。
2002年の初演以来、12年のロングランを経て、とうとうドミニオンでの上演が終了したのであった!
私が観に行った時はギターがかつてMarshallのデモンストレーターをしていたPhil Hilborneと元Wishbone AshのLaurie Wisefieldだった。
Philどうしてるかな?

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さて、またまた出ましたウォレス・コレクション。国立の美術館。

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ココもいつ来ても、何回来ても、その荘厳な内装とコレクションにため息を漏らさずにはいられない。

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で、今回の目玉はコレ。
わかりますか?
Jean-Honoré Fragonard というフランスの画家の1767年の「The Swing」という油彩。

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拡大してみようか?
Lowell George好きでしょ?Bill Payne好きでしょ?Paul Barrere好きでしょ?Sam Claytonは?Roy Estradaは?
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そう!『Sailin' Shoes』のジャケットの元ネタなんですね~。
こちらはFeatの諸作の他、Zappaの『Weasels Ripped My Flesh(いたち野郎)』なんかでおなじみのNeon Parkの作品。

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コレね、よく見比べると完全コピーというか、完璧に元ネタを踏襲してるんだよね。
どこかの国のオリンピックのロゴより断然素晴らしい。
左下のお兄さんがカタツムリになってるところなんて思わず笑ってしまうね。
本当は『Music Jacket Gallery』の「乗り物ジャケット」のところでやりたかったんだけど、元の絵の方の写真がなくてできなかった。
今回写真を撮って来たのでここで紹介させて頂きました。

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「絵」ということで、ナショナル・ポートレイト・ギャラリーに話しが飛ぶ。
ナショナル・ギャラリーに隣接するこの国立の美術館は、その名の通り肖像画ばかりを集めた美術館だ。
ミュージシャンものはほとんどないんだけどね…。
あるのはPaulと(Pualはもう一点あり)…

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Mick Jaggerと…

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今回新たに発見したのがコレ。
誰だと思う?
元Roxy Music。
そうなの、Bryan Ferryに、「同じバンドにブライアンはふたり要らない」と言われてRoxy Musicを追い出されたとされるBrian Enoなの。スペリングが違うのに気の毒に…。
ところで、このポートレイトなんかコワくね?
中学の時、Enoのソロ・アルバム『Here Comes the Warm Jets』とか『Talking Tiger Mountain』が死ぬほど聴きたかったんだけど、廃盤でどうしても手に入らなくて悶々とした日々を過ごした。
その後、Robert Fripとの『No Pussyfooting』は高校の時に初めて聴いた。
驚いたナァ。ビエ~ン、ビエ~ンといってるだけで…。
King Crimsonみたいなのを期待していたら全然違うジャン?今でこそ「アンビエント」なんて当たり前みたいになってるけど、当時はそんな音楽、他に聴いたことがなかった。
後で聞いて驚いたのはEnoはMiles Davisの『Get Up With It』に入っているDuke Ellington作曲の「He Loved Him Madly」にヒントを得てアンビエントなるアイデアを思い付いたとか…。
やっぱすごいなMilesは…というよりTeo Maceroかな?

このほかにBlurを描いたポップ・アートなんかも展示されている。

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コレはなんてことないんだけど、サーリーに来たよ…という証拠。
サーリーはJeff BeckやEric Claptonの地元です。そんだけ。

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最後!
ヴィクトリア駅を出て、テムズ川を渡ると左手にすぐに見えてく~る~の~は~…

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バタシー!なんだけど、ギャ~、工事してる~。

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やっぱい再開発されるんだな~。
そりゃ、いくらテムズ南岸とはいえ、こんなロンドンのど真ん中にこんな廃墟と空地をほったらかしておく手はない。

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ロンドンのやることだから、バタシー発電所の面影を残しつつ手を入れるんだろうけど、もう煙突が三本になっちゃってるじゃんかよ~!

バタシー発電所については ↓ をご覧くだされ。
イギリス-ロック名所めぐりvol.9】 バタシー発電所

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私なんかたった15年ぐらいしかロンドンを見ていないし、その範囲も自分の仕事や趣味に関する部分だけで極端に狭いけれど、ロンドンも結構変わったと感じる。
大ゲサなことを言えば、ブリティッシュ・ロックのよき時代も消し去られていくようですごく残念なような気がしてとてもコワイのだ。

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※この2015年の旅の様子をShige Blogに掲載しています。そちらもゼヒ併せてどうぞ!
コチラ⇒【Shige Blog】 イギリス紀行2015



おわり