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2017年1月11日 (水)

EDGE OF STRINGS II <前編>~Strange, Beautiful, Loud:私の元町

先週の金曜日に掲載した今年最初のMarshall Blog。
見てくれた?
年始めのことだからして、干支のことに触れ、大昔はなぜ元号を頻繁に改めたかの理由のひとつを記した。
そして、「『酉』の年は革命の年で世の中が大きく変わる」と言われてきたことについても書いた。
すると、昨日今日のニュースで「平成は30年までで改元する」ようなことが報道されているではないの!
日本政府はMarshall Blogが大好き…ということがコレでわかった。
ますますヘタなことは書けないな~。
Marshall Blogの記事で世の中がコロコロ変わっちゃ皆さんに申し訳ないもんな~。
そんなことも考えつつ…そんなバカな…今日は無難に観光案内から。
このMarshall Blogの観光案内、決してネタがなくてやっているワケではござんせんからね。
イヤ、実はこの件が皆さんにご迷惑をおかけしているかとチト心配していたんだよね。ところがつい先日、著名な大ギタリストから惜しみのない大賛辞を思いがけず頂戴してビックリした。
特にあの松阪&伊勢の回をお気に召して頂いたようで、「本当におもしろかった!ああいうのもっとやって!」とリクエストを頂き、いい気になっているところでの今日の観光案内。
  
今日は近場だ。
お好きでない方はどうぞご遠慮なくツツツ~っと飛ばしちゃってくだされ。
今日来ているのは、「石川町」。
今や大阪を抜いて日本で二番目の都市となった横浜。その横浜駅から根岸線で三つ目の駅。
かつては近辺にフェリスや横浜双葉等、女子高が7つもあったため、マニア垂涎の「女学生の駅」と言われていた。
登下校の時間になると駅は女学生であふれ返ってしまう。
一方、駅の前を流れる中村川の向こう側には、あいりん、山谷に肩を並べる「日本三大ドヤ街」の一角、寿町が広がる。
建ち並ぶ「山手」の豪奢な住宅エリア。他方、プスプスとガスが沸き上がるドブ川に沿ったドヤ街…まさに黒澤明の『天国と地獄』の舞台のようなところだ。
チョット脱線。
『天国と地獄』の室内のシーンはほとんどがセットで撮影されたが、ロケのシーンは横浜の伊勢佐木町等で敢行された。
映画に登場する、阿片窟は黄金町とされているが、アレは架空の設定で実際は寿町がモデルになっている。モノの本を読むと、1962年当時、撮影に行った際は実際にかなりコワかったらしい。
黒澤映画の大きな特徴のひとつはパンフォーカスと言われるタッチで、カメラのレンズを思い切り絞る。一眼レフをやっている人ならわかると思うが、そうすると被写界深度が浅くなり、画面の端から端までにピントが送られる。
その代わり画面が暗くなってしまうので、大量の照明が必要となってくる。するとどうなるか…室内のシーンなどは現場が灼熱地獄だったらしい。
それだけでなく、あまりにも照明が明るいため、役者さんが目を傷めてしまったという。
これは主役を演じた香川京子の回想。
香川京子って品があっていいよナァ。
『どん底』の時はものすごく可愛かった。『悪い奴ほどよく眠る』もすごくよかった。
昔の女優さんは洋の東西を問わず、実に「女優然」としていた。今のガラッパチの若い女優とは異なり、美しいだけでなくどこか威厳を感じさせたものだ。
ほとんどの役者さんが黒澤明にどやしつけられる中、彼女だけは一度も怒られることがなかったらしい。すごく可愛がられていたようだ。
脱線おわり。
  
さて、昔はこの中村川には無数の船が不法で係留されて川面が見えないほどだったんよ。いわゆる「水上のスラム街」を形成していたワケだが、今ではその姿をスッカリみなくなった。アレ、どこへ行っちゃったんだろう?
ほど近い真金町には金毘羅大鷲神社があって、子供の頃、一度親に連れられて酉の市に行ったことがあったが、大きな見世物小屋が設営されていて、至るところに傷痍軍人の方々が立っていた光景をすごくよく覚えている。
あの見世物小屋ってのがすごく衝撃的だった。
その時は入れてもらえず、後に浅草で一回だけ入ったことがあった。タコ女とか「何とか男」とか…やっぱり衝撃的だったな。
さて、また近くにはかつて「十全病院」という、今の横浜市立大学医学部付属病院の前身があった。
そこにはかつて「巨人病」という、ホルモンのバランスに支障をきたすことにより身体が際限なく肥大化してしまう患者がいて、病院の窓から足が飛び出していたという話を聞いたことがあった。
そんな、たけしの漫才じゃあるまいし、そんなことはよもやあるまいが、何せ子供の頃のことだったので実に驚いたものだ。
昔はのんびりしていて、まだ、医療器具が置きっぱなしになっていた建て壊し前の古い病院の設備に自由に出入りすることができ、叔父につれられて昼間の肝だめしに行ったことがあった。
どうして、東京生まれ&育ちの私がこのあたりの昔の話を知っているのかというと、母の実家がこの近くで、幼いころから何度も行き来していたからなの。

10_2ココの駅は構造上の理由なんだろうけど、いまだにホームと地上を結ぶエスカレーターあるいはエレベーターが設置されていない。

20v お隣の関内駅もそうなんだけど、こんなにホームが高いのに昇降機がない!
建造物の構造上の理由があるのかもしれないけど(あるようにはとても思えない階段の幅員)、かなり不親切だぜ。

30駅前の通り、昔は本当に何にもなかった。これでもかなりにぎやかになった方だ。
ま、この先に元町の商店街があるので、ここで商売しても立ち行かないんだろうね。

40ああ~、この二階、司城さんっていう耳鼻咽喉科があってしばらく通ったことがあったんだけど、なくなっちゃったね。

50_2駅を背中に大通りを渡る。
この通りは何ていうんだろう?
右手を見る…このトンネルを抜けるとそこは本牧だ。
私が大学生の頃までは、本牧はまるでアメリカの街のようだった。
かつてはアメリカ海軍の居留地があって、今でいう横田基地のようなものだが、街の雰囲気は今の福生どころではなかった。
便が悪く、バスで訪れるしか公共の交通手段はなかった。
バスの窓の外の光景はと言えば、ある地点から街の中の看板がすべて英語に変わり、完全に日本ではなくなってしまう。
私は当時アメリカに行ったことはなかったが、「コレがアメリカか~!」なんて錯覚してしまう雰囲気だった。
「日本で最古」といわれた「Lindy」なんてディスコもあったが今はどうなっただろう?
70_2
そして、横浜元町へ。
我々東の人間は「元町」といえば問答無用で横浜の元町を指すが、西の方々には神戸の「元町」ということになるだろう…と思いやって、ワザワザ「横浜」とつけてみたが、太古の昔は「横浜元町」が正式な地名だったらしい。
神戸の元町もいいな~。
大阪に住んでいた頃何度も訪れ、行く度に中古レコード屋でZappaのいいアイテムをゲットした。正確には「ガット」した思い出がある。

55こんなにカッコよくなっちゃって…。

60_2横浜の元町は、1859年に横浜港の開港によって退去した旧横浜村の住民が移住することによって始まった。
明治維新の頃には外国人向けの商店街としてすでに賑わいを見せていたそうだ。

80v_2して、後ろを振り返り、今歩いて来た石川町駅の方面を見る。
このガストのところには、昔はTOWER RECORDSがあったんだよ!
いきなりステーキのところはケンタッキーだった。

90_2チョット離れて中村川を渡り、中華街に向かって少し行った左側にジャズ喫茶の老舗「MINTON HOUSE」がある。
崎陽軒のCMに出てくるあのジャズ喫茶だ。
横浜には有名な「ちぐさ」を筆頭に良いジャズ喫茶がたくさんあってね、私は桜木町の「downbeat」が大好きだった。
大学の頃、ホンの短期間ではあるが、チョットした家の事情で本牧に住んでいたことがあって、やることがない時はほとんど一日downbeatで過ごしていた。アレでずいぶんジャズを覚えたし、のめり込んだ。
当然このMINTON HOUSEにも何回か来たが、全くの偶然なのだろうが、ナゼか私が行く時はPhineas Newborn Jr.とかStanly Cowellなんかのソロ・ピアノのレコードか、つまらないクロスオーバー(当時はまだ「フュージョン」という言葉は使われていなかった)のアルバムがかかっていtて、それが退屈でトンと行かなくなってしまった。
そこへ行くとdownbeatはかなりの硬派で、当時はJohn Coltraneの月命日である17日には開店から閉店まで丸一日Coltraneのレコードをかけるという荒業をやっていた。
『A Love Sureme』ぐらいだったらまだいいけど、『OM』とか『Expressions』あたりを一日聴かされたら身体悪くするぜ(『Ascension』なら大丈夫)。残念ながら私は17日に行ったことは一度もなかったが…。
ちなみに「MINTON HOUSE」という名前は、40年代ニューヨークのハーレムにあった「Minton's Playhouse」から採られたのであろう。
ハーレムのそれは、Charlie ChristianやDizzy Gillespieらが夜な夜な集まってジャム・セッションを繰り返した「ビ・バップ生誕の地」とされているジャズ史に名を残すクラブだ。

100もうだいぶ日も傾いて来たけど、久しぶりに元町をブラっとしてみよう!

110「久しぶりに」というのは、実はウチの家人も横浜出身で、今から37、38年前にはよく元町でデートしたもんなのよ。
毎年二月と九月に開催される「チャーミング・セール」にはよくつき合った。
調べてみると、このセール、1961年からやってるんだそうだよ。

120_2先述の通り、横浜は古くから外人が居住していたということで、「~発祥の地」が多いんだよね。
元町は「日本のパンの発祥地」とされていて、今でも営業している「ウチキ・ベーカリー」というパン屋さんがそれにあたる。
パンのチェーン店「ポンパドウル」も元町がスタート。「ポンパドール」じゃなくてこの大きい「ウ」がいいね。犬神サアカス團の「ア」みたいで…。
「アイスクリーム発祥の地」なんてのもこの辺りにあったと思う。

130元町UNION。
このスーパーは元来シップ・チャンドラーだった。
「シップ・チャンドラー」というのは、滅多に耳にしない言葉だが、港に停泊する船舶に、食料品や日用品、船具や船舶機械を販売する業者を指す。日本語では「船舶納入業者」という。
で、このユニオンはそうした外国船舶との関係に優位性を見出し1958年、当初は外国人向けスーパーとして流通業に参入した。
シップチャンドラーとしての立場を利用した品揃えは多彩で、来店する外国人客の要望に応じて当時日本には無かった商品を次々と仕入れて流通させた。
どんなものかというと、野菜だったらズッキーニや、マッシュルーム。
お菓子だったらチョコレート。
調味料ならマヨネーズやスパイス。さらにウイスキーやバーボンの酒類も扱った。
それらは当時、ユニオンでしか手に入らない品々で、その評判が広まり、次第に日本人もそれらの品を買いに来るようになったという。
ね~、コレ1958年の話だからね。昭和で言えば33年。
私はまだ生まれていないが、日本ってまだそんなだったんだよ。チョコレートもマヨネーズも普通には手に入らない世界の田舎国だった(今でも結構そう思うことが多い。経済を別にすれば、西欧基準に立脚した場合、残念ながら日本はまだ世界の三流国だと思う)。
そのたった13年前までアメリカとケンカしていたんだから恐れ入谷の鬼子母神。
最も日本が戦争に負けないで、あるいは、生活がアメリカナイズされず独自の道を歩み続けてチョコレートもマヨネーズも不要で、アンコと酢味噌で十分やって行かれたのかも知れんよ。間違いなくそっちのほうが身体によかったハズだ。
ココの緑色のロゴの紙袋が高級感があってカッコいいんだよね。
現在は京急傘下となっているようだ。

140「ハマトラ」なんて今の若い人は知らないでしょうナァ。
「My Way」ばっかり有名だけど「Nice Work if you can Get it」の方がゼンゼン好きだナァ~…そりゃ「シナトラ」だ!
「テリマカシ~!」…それは「スマトラ」!
私、生まれも育ちも…「フーテンの寅」ってか?ゼンゼン違うじゃねーか!
「ヨコハマ・トラディショナル」…だよね?
流行しだした神戸の「ニュートラ」に対抗して70年代後半から流行りだしたファッション。
フーン、コレはフェリスの女学生が着用することをイメージしたファッションだったのか。
スゲェな、フェリスは。行きたかったな~。イヤ、親子面接でダメだな。あ、それ以前に私は男だった!
そのファッションの特徴はミハマの靴、キタムラのバッグ等、元町のブランドを身に着けることだった。
そして、その極め付けがこのフクゾー。
こんなブームがあったからフクゾーは誰にでも知られるブランドになったけど、ウチも家内の実家もその前からおなじみだった。
私はもちろんなんの興味もないのでまったく詳しくないが、家内曰く、モノがいいのでとにかく長持ちする…のだそうだ。
確かに彼女は40年近く前に買ったレインコートをいまだに着用している。
でも、何といってもスゴイのは、一世を風靡したファッション・ブランドながら、1946年(昭和21年)に開業して以来、店舗はこの本店と横浜のそごうの中の二店でしか展開していないということだ。そごうが開店する前はこの本店だけだった。
さすがに今では通販は取り扱っているらしいが、スゲエ自信だよね。カッコいいよ!

150v1924年創業の老舗洋菓子店、喜久屋。

160ココの名物(かな?)は左のジャム・ターツと右のアーモンド・ビスケット。
「ターツ」ってのは「タルト」のことだよね。パイ生地にジャムを挟んでペッチャンコにしてザラメをかけたシンプルなお菓子。
コレがおいしい。
アーモンド・ビスケットはスライスしたアーモンドがメッチャ硬いビスケットに乗っているだけという、これまたシンプルなアイテム。コレもおいしい。
喜久屋はフクゾーと異なり、支店展開をしているので、昔はそこらでよく買って食べた。
しかし…コレ、昔に比べてだいぶ小さくなった感じがするナァ。以前は包装もペッラペラの透明無地のセロハンに包まっているだけだったんよ。

Jt

Ab_2大分暗くなってクリスマスの飾りつけのイルミネーションが映える時間になってきた…のはいいけど、人いね~!ガランガランだよ。
浅草よりヒデェな~。
土日の観光客だけを相手に商売をせざるを得ないんだろうな~。
昔は元町も伊勢佐木町もものすごい賑わいだったけどナァ。

165それでも、元町らしくシャレた飾りつけはサスガだ。

166華やかな商店街を抜けたところにあるのがこの元町プラザ。
店の名前はスッカリ忘れてしまったが、37年前にはこの中に中古レコード屋があったんだよ。

170_2その向かいがコレ。
ああ~なつかしい。

180_2クレープ屋のドン。
もう40年ぐらいはやっていることになる。

190オジちゃんも昔のまま…でもないか。人のことは言えないけどお年を召されましたな~。
「37、38年前からきているんですよ!」とオジちゃんに告げたところ、昔からあんまり愛想のいい方ではなかったが、うれしそうにしていた。
そこで少し話かけてみた。
「もう長年やっていらして、この(クレープを焼く丸い)鉄板、すり減って何回も交換してるんじゃないですか~?」…田原町の焼きそば屋を思い出しちゃってサ。死んだウチの父はあの焼きそばが鉱物で、「鉄板から削れた砂鉄が入っているからここの焼きそばはウマいんだよ!」と物騒な冗談をよく言っていた。
さて、オジさん、「イヤイヤ、鉄板はすり減ることはないんですが、やっぱり電気系統はダメになってしまうのでヒーターは何回も取り換えましたね」
フムフム…してみるに、アレからオジちゃんはクレープを一体累計で何枚焼いたことだろう?
皆目見当もつかないが、一日50枚焼いたとして、週六日、それを38年続けると…547,200枚!?
土日は平日の何倍も忙しいので、実際はもっと大きな数字になるだろう。
アレから一人で55万枚以上ものクレープの記事を焼いたってのかよ!
Marshall Blogの1,000回なんて屁でもないな。
そして、私が知っている子供の頃の元町のことについて触れると、チョット寂しそうに「元町もずいぶん変わりましたよ…」
「元町」なのに元の通りではない…とはコレいかに。
オジちゃんの視線はす向かいのコンビニエンス・ストアに向けられていた。元町も今ではどこでも見かけるチェーンストアばかりになってしまったのだ。
オジちゃん曰く、「昔、元町には元町にしかないものしかなかった。もうここは『元町』じゃありませんよ」…ア、ここジーンとくるところです。
200元町散歩を終わって中華街へ。
一番山下公園側にある老舗は「北京飯店」。
実は母方の叔父が長年にわたってココで料理長を務めていた。
その関係で、私はこのエリアの中華料理店はほとんどココしか知らない。
220_2
そんな関係で、北京飯店はジム・マーシャルが来店した中華料理店になった。
まだ楽器フェアを横浜でやっていた頃来日したジムを囲んでココの二階で会食をしたのだ。
ジムはチャイニーズが好きだったからね。
この時のことをココに記してあるので、未読の方はお時間がある時にゼヒご覧頂きたい。
  ↓      ↓      ↓
ありがとうジム・マーシャル!<中編>~I Remember Jim! 2

北京飯店は反対側に支店もあったんだけど、ものすごく前に火事になり閉店してしまった。

210アッラ~、この丸い建物は以前はHoliday Innだったんだよ。
大学の時にダンス板を敷くアルバイトに来たっけナァ。

230ネオンは派手だけど、中華街も寂しいな~。
平日はこんなもんか?昔はもっとにぎやかだったけどな~。

240ドワ~、中華街の真ん中に「すしざんまい」!
どういうマーケティング・リサーチの仕方をして進出をキメたんだろう。マジで知りたいナァ。
結構お客さん入ってるんだよ。

250_2横道に入るとこんな居酒屋も!
そうか、地元の人とか、中華料理店で働く人とか、観光客以外を狙っているのか?
まさか中華街へきて「神田」はないもんな~。

260_2さて、元町&中華街散策はコレにて終了。
仕事、仕事!
今日、横浜に来たのは『EDGE OF STRINGS II』というイベントの取材のためなのだ。
「ギターという楽器のカッコよさを見直そうよ!」的な願ったり叶ったりの企画の第二回目。
出演がD_DriveにStrange, Beautiful and Loud、そしてCONCERTO MOON他のインスト・バージョンという夢とも爆音の悪夢とも言えそうなゴージャスなイベント!
今日から三本立てでレポートしちゃうのだ。

270ステージはこんな感じだもん。Marshallだらけ。うれしい~です。
クレープ屋のオジちゃんにも見せてやりたかったナァ。「元町は変わってもMarshallが変わりません!」って。

275一番手はおなじみStrange, Beautiful and Loud!
いきなりギターのカッコよさ満開!

280三宅庸介

290v山本征史

300v金光健司

310v横浜でも三宅さんはMarshall。
JVM210Hと1960Bだ。

320征史さんもいつもの1992 SUPER BASSと愛用のキャビネット。

330v一曲目は「bloom」か…。
最近の三宅さん、この曲は昔よりテンポを落として演奏しているように思うのだがどうだろう?

340征史さんのソロ。
SUPER BASSとプレシジョンのコンビネーションがクリエイトするこの独特のサウンドがいいんだな~。
360
それを受けて三宅さんのソロが炸裂。
こうしたミドル・テンポのワルツは三宅さんのプレイング・スタイルがよく乗る。

350vそして金光さんの「モノ言うドラム」がガッチリと支え上げる。

370vこれがまさにStranege, Beautiful and Loudのあるべき図式なんだけど、なんか雰囲気がいつもと違う。
イベントという「くくり」とことと横浜という「現場」のせいだな。
横浜の三宅さんは初めてかな?…と思いついて、考えてみたらだいぶ前に令文さんやジーノ・ロートなんかと新横浜で一杯やったことがあったな~。
アレ、何の時だったけかな?
帰りにヒドイ目にあったのは覚えている。
あんまり楽しくて長居してしまい、終電を逃してしまった。「コレ、タクシー代ヤバいな」…と思ったら国鉄のダイヤが乱れていて、うまい具合に東神奈川でその日最後の京浜東北線をキャッチすることができた。
「お~、まさにCatch Your Train!アレは兄貴の方か…」なんて電車に飛び乗った。
安心していたのもつかの間、どうにもこうにもトイレに行きたくなっちゃて…こういう話は定番ですな。
普段だったら次の駅で降りでトイレに駆け込むところなんだけど、終電だからそうもいかない。
降りたら最後、そこから先はタクシーだ。
ってんで、これから支払わなければならないであろうタクシー代を何とか少しでも抑えようと、肉体の限界に挑戦した。
電車の中には誰も乗っていなかったのでどれだけズルしちゃおうかな…と思ったけど、さすがにそれもできん。
結果、田町まで我慢した。膀胱に小水がたまっちった…なんて言ってられない!
田町の駅員さんが「終電ですよ!降りちゃっていいんですか!」なんて注意してくれたが、そんなことはわかっとる!
まぁ、あの時の足の速さならボルトに勝てたな…。そして、解放。
結局、その後大枚はたいて家までタクシーで帰ったとさ…。
三宅さん、ご熱演中にこんな話をすみません。でも、あの時のイッパイは楽しかった。

380そのまま「murt'n akush(マラケシュ)」へ。

390vナチュラルな5/4拍子のリフに乗って繰り広げられる熱砂の物語。

400MCをはさんで「devil」。

420三宅さんのレパートリーでは新しい部類で、まだ正式にレコーディングされていない曲だが、ステージではよく演奏されているので、もはや咀嚼しきった円熟した演奏が楽しめる。
410v
「Marshallでストラトキャスターを鳴らす」という三宅さんのこだわりのテーマの課題曲のひとつ。

430それだけに音楽と楽器の関係を熟慮した作品であり、また、演奏もテーマに見合った白熱したものになるのが常だ。

440vバラエティに富んだ出演者、すなわち色々ギターが楽しめるこのイベント、初めて三宅さんの音楽を聴いた人たちはどう思うのかな~。
いつも同じようなことを書いているけど、リスナーの皆さんもこうした機会を利用して幅広い音楽を聴いてもらいたいと思う。
そういう意味でもEDGE OF STRINGSはとてもいい企画だ。

450このイベントは石巻を皮切りに大宮から関西を回り、この横浜を経て二日後の下北沢で閉幕するという旅程だった。
Strange, Beautiful and Loudは大阪、神戸、京都と今回の登板だったため、この日が最後の参加となった。
三宅さんは楽屋にいる他の出演者に聞こえるように「ありがとう!」とお礼を伝え出番の最後のセクションに移った。
460v
曲はSBLのテーマ曲的存在の「if」。

470寸分の狂いもなく三つの歯車がギリギリと回り、独特のノリをクリエイトする。
歯車のひとつ、イヤ、歯のひとつが欠けてもこの音楽は成立しない!
そんな三人が一丸となったパフォーマンスが聴けるのが「if」だ。

480そして、もう一曲は三宅さんが愛奏曲のひとつに挙げる「petal」。
「petal」とは「花びら」のこと。
三宅さんの愛花、ハス(Lotus)の白く、美しく、そして気高い花びらをイメージして作曲したのだろう。

490あ曲は可憐な花びらとは異なる重厚なものだ。

500この曲って、ワン・コーラス(っていえばいいのかな?)終わった後に大きなギターのピック・アップ・ソロがあるんだけど、コレってなかなか出ないアイデアだと思うな。
このアイデアがこの曲全体に強力なドラマ性をもたらすんだな。
三宅さんの愛奏曲とだけあって、もう何十回と生の演奏を聴いてきたが、鑑賞の仕方によっていくらでも新しい発見ができるのが三宅さんの曲だ。

S41a0036 ギターの魅力をアッピールするイベントのオープナーにふさわしい三人の激演だった!

510v<お知らせ>
最近まで入手が困難だったStrange, Beautiful and Loudの二枚のアルバムが再発売されている。言い方は悪いけど、手に入れやすいうちにゲットした方がいいですよ。
凡百のロックとはことなる音楽性とMarshallにより至高のギター・サウンドをお楽しみあれ!

★Lotus and Visceral Songs
9_lvs  
★Orchestral Supreme

9_os 三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange,Beautiful and Loud

520v<中編>につづく

(一部敬称略 2016年11月22日 横浜F.A.D.にて撮影)

2017年1月10日 (火)

BARAKA 単独公演

2017年の最初のライブ・レポートはBARAKA。
今年結成20周年を迎えるベテランのプログレッシブ・ロック・トリオ。
Marshall Blogには久しぶりの登場となる。
11月に開催されたワンマン・コンサートのもようだ。
さて、正月早々申し訳ないのだが、早速一席ぶらせて頂きたい。
「またかよ~」とお思いになることを承知で書くが、それは「ワンマン」という言葉。
「『ツーマン』、『スリーマン』は止めてください!」と泣いて頼んでいるにもかかわらず、ほんのごく一部の人しか「ダブル・ヘッドライナー」とか「トリプル・ヘッドライナー」に改まらないのはとても悲しい…どころか段々こっちも意地になってきた!
今年も記事の中で何回も触れることになるだろう。
一方、「出演者が単独のコンサート」のことを我々は「ワンマン・コンサート」と平気で呼んでいるが、これも英語圏の人にはおかしい…というか、言葉の意味が違うというのだ。
コレは以前にも書いたことなのだが、英語圏の人々にとって「One-man concert」というと、バンドの中のメンバーの一人が独立してギター一本で弾き語るコンサート…というイメージが強いらしい。
しからば、「ダブル・ヘッドライナー」や「ダブル・ヘッダー」よろしく、「出演者単独のコンサート」のことを連中は何と呼んでいるか…。
調べてみると、どうも特定の言葉はないようで、「a live performance without any supporting acts」とか言うらしい。
コレじゃ「言葉」ではなくて「説明」じゃんね。
「皆さん!いよいよア・ライブ・パフォーマンス・ウィズアウト・エニィ・サポーティング・アクツが決定しました!」、♪ドコドン、ジャーン!…なんてライブでやるのは無理だ。
「ねえねえ、あのバンドのア・ライブ・パフォーマンス・ウィズアウト・エニィ・サポーティング・アクツのチケット買えた?」なんてのもあり得ない。
ネイティブ・イングリッシュ・スピーカーが何というか、一緒になった時に毎回尋ねて調査をしてみるね。
恐らく、そもそもコンサートとかリサイタルなんていうのは、単独で演るものであって、わざわざ「ワンマン」なんて言葉を使う必要がないのではなかろうか?
「ベルリン・フィルハーモニック・オーケストラ・ワンマン・コンサート!」なんてはヘンだもんね。
それに昔はロック・バンドでも「ワンマン」なんて言わなかったような気がするよ。
何て言ったかな…「ピン」かな?
「ツーマン」は「対バンあり」って言ってたかな?絶対に「ツーマン」とは言っていなかった。
何だって正月早々、こんなことを書いたのかと言うと、今回のBARAKAはピンなのに、コンサートになんのタイトルもついていないのが逆に気になったからだ。
ライブハウスのスケジュールを見てもただ「BARAKA」としてあるだけで、「ワンマン」とも書いていないし、何ら修飾の語句が付されていない。
カッコいい~。気持ちいい~。
では私が代わりに言って差し上げましょう。
今日のレポートは、BARAKAのア・ライブ・パフォーマンス・ウィズアウト・エニィ・サポーティング・アクツだ!

10ベース&ボーカルズの依知川伸一(SHIN ICHIKAWA)。
もちろん「ボーカルズ」と複数形にしているところにも注目して欲しい。今年はコレを貫く(和重さん、ありがとう!)。

60

依知川さんはEDEN。

70

ヘッドは長年愛用しているWT-800。
キャビネットはD410XLTの旧タイプ。

80v
足元のようす。
90
ギターは高見一生(ISSEi TAKAMI)。

20v一生さんはMarshall。

30v1987Xと1960AX。

40v足元のようす。
このドバッと広がったセッティングがトレードマーク。

50ドラムは平石正樹(MAX HIRAISHI)。

100vオープニングは「Butterfly」。
1999年のファースト・アルバム、2003年の5枚目のアルバム、2008年のマキシ・シングル、さらに2012年の10枚目のアルバム並びにシングル配信と、何度も生まれ変わっては世に問われてきた。

110_bfドラムのフロント・ヘッドも「蝶」だ。
BARAKAにとって大切なイメージ・アイテムなのね?
しかし、なんで「バターのハエ」で「蝶」なんだろうね?「バターのイヌ」なら知ってるけど。
butterflyの語源を調べたんだけど、何パターンもの説があったので今回は触れないでおく。
120昔は歌が入っていたが、現在は7/4拍子のメロディをメインテーマに据えたインストゥルメンタル・ナンバーとなっている。

130v時間を追うごとにコロコロと変わっていく光景。

140vBARAKAの音楽を象徴するかのようなショウ・ケース的な一編で幕を開けた。

150続いては一生さんのヘヴィなリフとやや不思議なメロディがカッコいい「19-16」。
このタイトルはどういう意味なんだろう?まさか引き算で答えは「3」?

160v_19これまたムチャとも思えるスリリングな場面展開!目をつぶって針の穴に一発で糸を通すような演奏。
こういうのはいいナァ~。
日本はKing Crimsonの『宮殿』が今でも世界一売れるプログレ大国なのにこういう音楽を演るバンドが少なすぎるよナァ。
その点、BARAKAはありがたい。

170大英帝国の芳香漂うハード・ロックだけでなく、こうしたプログレッシブ・ロックも絶滅していくんだろうナァ。
若い人たちがこういう音楽を聴くワケがないもん。イヤ、聴くチャンスがないといったほうが適切か…。
冷や水をブッかけるようなことを書いて申し訳ないけど、先人の偉大な遺産をもっと大切にするべきだと思うけどね。(ああ、今年もまたコレか…)

180もう1曲続けて「Reflected Waves」。

180_rwBARAKAのシャッフル。
一生さん独特のフレーズがハードに飛び交う!

190v_2もちろん曲は素直に進むワケがなく、11/4(かな?)拍子の一生さんのカッティングからアクロバティックなパートに突入する。

9_s41a0173 そして、そのままスペイシーなワルツ、「Plung from the Darkness」へとつなげられる。
2010年の9枚目のアルバム『Inner Resonance』と同じ構成だ。

200_pfd「今3曲演ったんだけど、曲の切れ目がわかりましたか?」と依知川さん。
インストゥルメンタルで情景を表すことに取り組んでいる…と、BARAKAの音楽を説明し、昨年が19年目の活動であったことに触れた。

210v続いては、The Beatlesの大メドレー。

220BARAKAがビートルズとQueenのカバー・アルバムをリリースしていることは以前Marshall Blogで紹介した。
また、依知川さんが出演してくれたMarshall GALAでも触れた。
これが2013年に発表したそのビートルズのカバー・アルバム

230cdアルバムには14曲が収められているが、今日はその中から6曲を取り上げた。
まずは「Can't Buy me Love」。
この曲のタイトルってヘンだと思わなかった?訳では「愛はお金で買えない」となっていて、何となく英文からも意味がわかるんだけど、シックリいかない。主語は一体なんだ?となるハズ。
で、歌を聴いていると「Money」が主語だということがわかる。
すると文章としては「お金は私に愛を買い与えることができない」、すわなち「愛はお金で買えない」ということになるんだけど、イントロもなしにいきなり主語を省略したこんな歌詞が来るところなんか、当時すごく新鮮だったんじゃないかね~…なんて思うのよ。
ビートルズってその時代の背景も含めて色んなことを知って聴くと、そのおもしろさは留まるところを知らないんだよね。
さて、BARAKAの「Can't Buy me Love」…もちろん、原型は一旦破壊されている。
そして、三人の手によって新たに再構築されている。
「I Feel Fine」から始まる依知川さんのベースが唸るヘヴィ編だ。

240v続いては「Love me do」…って、どこかじゃい?みたいなアダルトな仕上がり。コレは結構「原曲当てクイズ」に使えるだろう。
「原曲当てクイズ」の「イントロドン」だったら正解者はまず一人も出まい。

250さらに「Norwegian Wood」、「Something」、「Day Tripper」、「She's a Woman」とカマしてくれた。

260すべてDNAはビートルズなれど、血肉はBARAKAというダイナミックなアレンジで完全にビートルズとは別の音楽として楽しむことができる。

270
私の手元に『Beatle Vibrations ビートルズのフォロワーたち(音楽之友社)』という、ビートルズのフォロワーやカバー・バージョンを山ほど紹介している1998年発刊のムックがある。
ま、この手の本はいくらでもあるんだろうけど、タイミングが合えばこの本にもBARAKAのアルバムが掲載されていたろうにナァ…というぐらいBARAKAのカバー集は立派な出来だ。
興味のある人は『THE BARAKA』、ゼヒどうぞ。

9_img_32372 ココで依知川さんから重大発表!
今年がBARAKAの20周年に当たることは先に触れたが、それを記念して11月2日に大コンサートを開催することをアナウンスしたのだ。
会場は東京フォーラムのCホール。キャパは1,500人!
スゴイね、BARAKA。
20年のキャリアと音楽的蓄積をそこで一気に爆発させてくれることであろう。楽しみだ!

280次の曲は依知川さんのベース・ソロから…

290依知川さんは決して派手にバカチコバカチコやることはない。
ごくオーソドックスな手法でこの「ベース」という低音楽器の深淵な魅力を伝えてくれる。
もちろん、そのプレイを支えるEDENのトーンは依知川さんのプレイに不可欠だ。

300vそして、そのまま「Let me in」へ。
開演前にセットリストを拝見したとき、「え、Rick Derringer?」とチト驚いたが、そんなワケはないね。
一生さんはギターをセミアコに持ち替えて渋めのバッキングに回る。
330v_at
依知川さんのボーカル。
広い声域が実現する豊かな表現力が日本人離れしている。
330v
しかし、この曲、依知川さんだけでなく、エラク日本人離れしてるな~。
それは歌詞が英語ということでは決してないのよ。
海外での演奏活動も盛んなBARAKAの特徴的な曲ともいえるのではなかろうか。

320vそして、2012年のベスト・アルバムのタイトルにもなっている「Atlantic」。
このあたりは今までのハードなパフォーマンスがウソだったかのような幻想的で静謐な世界を綴りあげた。
こんなBARAKAもまた佳き哉。

9_s41a0259 一生さんのMC。メンバーを紹介したんだけど、なんとも言えない、そして誰にもマネできない独特なトークなんだよね。
一生さんもおっしゃっていたが、依知川さんのお名前って「回文」ならぬ、「回名」になっているんだよね。私もGALAの書類を作っているときに気が付いた。
だって、「イチカワシンイチ…カワシンイチ…カワシンイチ…カワシンイチ…カワシンイチ…」と永久に続けられるんだぜ!スゴくない?
それにしても、こんなシリアスな音楽を演っているのにこのMC!この一生さんが作り出す落差もBARAKAのコンサートの楽しみのひとつ、間違いない。

340v本編最後の曲は大作「Bharmad」。

350v_bhmもうコレはガッツリBARAKAワールド。
変拍子を織り交ぜながらグルグルと情景が変わっていくサマは愉快痛快!

360vしかも余裕シャクシャク!
それにしてもこのバンドは毛の量がスゴイなぁ。ま、依知川さんは別格としても、みんなフッサフサでうらやましい。
405v
ドラム・ソロでMAXさんを大フィーチュア!

380
パワフルでストレートなプレイが圧巻!

370白熱のドラム・ソロを受けてさらにエキサイティングなアンサンブルで後半を奏で上げた。
いいね~、やっぱりこういうロックは!
このバンドはいわゆる「プログレッシブ・ロック」を標榜しているんだけど、やれジャズっぽいとか、やれクラシックの要素だとかいうことは一切ない。
ロックなんだよね。生一本のロック。
そこがまたとても気持ちいいところなのだ。

390アンコールまでの間にCM。
コレもGALAで紹介したけど、BARAKAのカバー・アルバムシリーズ、Queen編の『A Night at the Open』もおもしろいよ!
こちらも完全にやりたい放題のおもちゃ箱状態だ!

Qo
そこでアンコールはQueenの「Tie Your Mother Down」。
ボーカルが入るのは「♪Tie your mother down」のとこだけね。

400_tymdさらに続けたのは「Palm Tree of the Maldives」。
軽快な曲調にノ~リノリ。
そしてもう何でもアリ!

410「見て、見て!」と依知川さん。
依知川さんの指さす方に目をやると…

420_ptおお~!あんなところに一生さん!

430二階席からこんにちは!

440その場でソロをキメて…

450vおかえりなさ~い!
ホント、こうしたアクションとは縁遠い音楽のハズなんだけど…イヤ、コレでいいのだ!

460…と色んな要素がゴッチャ混ぜになった楽しいコンサートでした~!
20周年おめでとうございます!
今年も日本のプログレッシブ・ロックをよろしくお願いします。
そして、11月のフォーラム、楽しみにしていま~す!

470_3BARAKAの詳しい情報はコチラ⇒BARAKA offcial website

480(一部敬称略 2016年11月11日 渋谷 Mt. RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて撮影)

2016年12月28日 (水)

I FEEL SO GOOD!~FEEL SO BADのレーベル発足! <後編>

ひとりの怪我人を出すことなくARESZのステージも無事終了し、FEEL SO BADのレーベル発足記念イベント、『FSB TURBO DREAMS NIGHT』もいよいよクライマックスに差し掛かる。
イヤ~、それにしてもビックリしたわ、ARESZには!

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頭がスッ飛んでいきそうな激演から休む間もなくイベントの進行役に早変わりする大忙しの瑠海狐さん。
サービス満点のこの企画、今度は抽選会だ。
ココでも瑠海狐さんの話芸が鮮やかに炸裂!

560
だりあさんも参加してのトランプを使ったクジ引き。

570
ティラノザウルスTシャツ他、豪華景品が用意されているよ~!

580

私はアシスタント(=家内)と2人で参加させて頂いたのだが、見事2人とも当選!
景品は…ヤッタね!ARESZの2017年のサイン入りポスター・カレンダー!
しかも2枚!ありがとうございました~。
コレで2017年はARESZのみんなと毎日一緒に過ごすことができるぞ!

Poster そいて、いよいよFEEL SO BADのステージ。
開演前にはFSBのMVが収録されているDVD付属のWeROCK誌最新刊が紹介された。

Img_0280 「ね~、パパ~!コレ、楽譜書いてよ~!」と当時まだピアノを習っていた8歳の上の子が私に聴かせたのは、「潮騒のメロディ」とベートーベンの「交響曲第九番」の第四楽章が混ざった不思議なヘビメタ調の曲だった。
「ナニこれ?」
「『地獄先生ぬ~べ~』の歌だよ!」
「ぬ~べ~?ナンじゃ、そりゃ?」
長いことロックから遠ざかっていた私にとっては、So BAAD REVUEは知っていても、FEEL SO BADというバンドの名前を耳にしたことがなかった。
今にして思えば、この時が彼らとの音楽との出会いだった。
「最近はこういうのもありなのか~」と、すごく新鮮なイメージを抱いたことを覚えている。
それから20年…。
     
「♪今日から一番たくましいのだ お待たせしましたすごいヤツ」…ステージに上がっただりあさんがいきなりア・カペラでメロディを解き放ったのはこの曲だった!
「バリバリ最強No.1」だ!

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ドワ~!これこれ!
まさか一番最初に演るとは思わなんだもんで、バ~っとトリハダが立っちゃったよ!

600
川島だりあ
740v

Fuyuki Kurata

620v
FuyukiさんはJVM410Hと1960Bを使用。
エフェクターなしのアンプ直!チャンネル/モードはOD1/Orange。
コレで耳を疑うようなハードでダイナミックなギター・サウンドをクリエイトしていた。

630
コチラはFuyukiさんの楽屋のMarshall。
MG10CD…なつかしいな~。
Marshall BlogでMGシリーズについて書いたことはほとんどないけれど、私がMarshallに関わり出した頃はParkの最後期だった。
しばらくしてブランドが替わると、「ParkがMarshallになった!」と当時はかなりのセンセーションが巻き起こった。
車じゃないけど、こういうズッと一貫して続けているシリーズ商品っていうのは、その変化を見るにつけ、時代の変遷を強く感じておもしろいね。
この第三世代MGが出た時には「前のシリーズより格段に音がよくなった!」と評判になり、それが今の多チャンネルのデジタルFX搭載機になり、さらに今年はシリーズは違うにしろ、フル・デジタルのCODEシリーズが登場した。
この間たった20年弱。
それとも、やっとの20年なのか…。
レスポールとストラトキャスター等の伝統的なギターがまったく変化を遂げない中、ギター・アンプはずいぶんと様変わりをしたものだ。
いずれにしてもこうしてMarshall製品を長い間大事にお使い頂いている姿を見るのはすごくうれしいものよ。

640v
FEEL SO BADふたりめのギターはChris。
FSBがツイン・ギター体制になるのは初めてのことだそうだ。
ChrisはMarshall JVM210Hと1960Aを使用。

650v

今日は本当に大活躍のSyoi。

660
そして、ドラムは我らが山口'PON'昌人。

9_s41a0271 キットはNATALアッシュ。
フィニッシュはブラック・スウォール。
サウンドだけでなく、このルックスがPONさんにピッタリなんだ!

680
いきなりの人気曲に客席は大興奮!

700
そして大合唱!
Img_0315
図太いサウンドのギター。
720v

そこにガッチリと食い込みPONさんのドラム。
730v
「伝家の宝刀」を最後の最後まで抜かないバンドってあるじゃん?
私の中でのそれの最たるものは「♪Carry on my waward son」って必殺曲を持っているバンド。
ギタリストがMarshallだった関係で何度か拝見したが、毎回呆れるぐらい最後に演奏していた。
そうなると展開がわかってしまい「どうせ最後はアレだろ?」って、却ってその目玉曲がチープになっちゃうんだよね。
そこで「一気に盛り上げたい」という狙いはわかるんだけど、あんまりそれをやっちゃうとね。
そういう意味でのこの「バリバリ」はスゴイ。
「意表をついた」ということでも奏功したと思うが、ナニせ潔くてカッコいい!
610v
ん?
ナンダこれ?!
真ん中のシンフォニックなパート。
セガレにコピーを頼まれた時はテレビの音源だったのでアタマのワンコーラスだけしか聴いていなかったんだけど…このパートはナンダ?
曲は4/4拍子だけど、前のコーラスの最後の小節を2/4に短くして、え~、コレは…5/4がふたつか…。それに2/4がくっついて、それから4/4に戻るのかな?
とても耳なじみの良いメロディがついてるけど、メッチャ複雑なリズムだ~!
こういうパートはZappaの「Easy Meat」を思わせるな…リズムはストラヴィンスキーの「春の祭典」っぽくもある。
ゼンゼン普通じゃない!
Img_0332
2曲目は「したたかになれ」。
まずはFuyukiさんのギターのイントロがクール!

J したたかで艶やかなだりあさんの歌がまたロック、ロックしていて気持ちいい!
710

そしてトリッキーなギターソロ。
ん~、聴かせるわ~。

Img_0318

ドワ~、このキメもタマらん!

 750
ナンダ、ナンダ、ナンダ、オイオイオイオイ、今頃こう言っちゃ失礼だろうけど、このバンドめちゃくちゃカッコいいじゃないの!
Marshall Blogは知ったかぶりがキライだし、もう既に私がFSBを知らなかったことを白状しているので包み隠さず書かせて頂くが、私はこのチームがかつてどれだけ人気があったのかを全く知らなかった。
そりゃテレビアニメの主題歌を担当しているぐらいだからそれなりの支持を得ていたことはわかっていたが、まさかこれほどの人気だとは知らなかったんよ。
何せ、こっちはSo Baad Revueの方が近い世代なもんで。
ごめんねFSB!
…というのは今回のイベントのことを私よりひと回り程度若い連中に話すと、「いいナァ~!FSB観たい!」の連発。
「え~、まだFSBやるんですか?! うれしい!」とか「FSBはボクの青春でした!」とか、モノスゴイ反響だったのだ。
実際、昨日の記事のアクセス件数もかなりの量だった。

S41a0261
へへへ、コリャいいの見つけたぜ…なんてのは冗談で、人気の理由はこのサウンドを聴けばわかるわ。
どこにでもありそうなことを、どこにもない感覚で練り直して新しいものにしてしまうような独特なオリジナリティがある…とでも言おうか。
だから「ぬ~べ~」を聴いた時もタダ者じゃないと思ったんだよ。

810

そして、各人の演奏技量の高さも特筆すべきだろう。
弦楽器チームのMarshallやEDENもさることながら、PONさんのNATALアッシュ、FSBにベスト・マッチやんけ~!

Img_0312

演奏の点については若いメンバーの加入も大きなポイントだろう。
Fuyukiさん同様、やはりエフェクターなしのJVM210Hへの直つなぎのChrisのギター・サウンドとプレイは抜群!

760v

そしてSyoiくん。
大相撲だったら大変だよ。「新世界場所」では殊勲賞、敢闘賞、努力賞を完全にひとり占めだ!

9_s41a0353そして最後の曲。
Fuyukiさんのギターからスタートしたのは…

9_s41a0295 新曲の「DIRECT MAIL」。

Img_0335「♪カモ~ン」
ハードな要素とキャッチーな要素、新しい感覚とトラディショナルな感覚が絶妙なサジ加減でミックスしたクールな曲だ。

770

あ、また!
ギター・ソロの前のシンフォニック・パートは6/4拍子になってるのね!

220ギター・ソロとツイン・リードのパートもバッチリ聴かせちょうよ~!

780

5人編成の新生FEEL SO BADの魅力が詰め込まれた1曲と言えるのではなかろうか。

S41a0192もちろん、お客さんのウケも上々!…というのも、昨日のレーベル是の「エンタテイメント5大要素」を思い出してもらいたいのだが…

790
キャッチ―なメロディやキメで→コアな部分を→クールに見せる→そのクレバーさ→それでいてどこかうっすらとコミカル…まさにそれがFEEL SO BADに当てはまっているからではなかろうか?
「エンタテイメント5大要素」がすべて入ってる。

800

ステージは3曲と短いものであったが、その充実度たるや尋常ではなかった。
昨日レポートしたARESZとともに、またこれからの大きな楽しみが増えたわい。
やっぱり「いいロック」は問答無用で「いいね!」。
  
FEEL SO BADの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

820

そしてアンコールはARESZが合流!

830
曲は、だりあさんバージョンの「Smoke on the Water」だ。
テンポ・アップした軽快なアレンジでゴキゲン!

840

PONさんも奥の方でリード・ボーカルズを取ったよ~!

850

なんともにぎやかな「Smoke」!
FSB TURBO DREAMSの将来は明るいぞ!
カッコいいロックを茂原からガンガン発信されることを期待している。

860
「うぉらっ!」
軽々とだりあさんを抱え上げる瑠海狐さん。
体力的にも十分安心できるレーベルだ!

870
最後にだりあさんから来場した関係者の皆さんにご挨拶があり、この記念すべき一夜は幕を降ろした。

880

FSB TURBO DREAMSの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

890
(一部敬称略略 2016年12月16日 六本木 新世界にて撮影)

2016年12月27日 (火)

I FEEL SO GOOD!~FEEL SO BADのレーベル発足! <前編>

Marshall Blogで頻繁に脱線している通り、映画やミュージカルは大好きなのだが、どうも演劇ってのが苦手でしてね。
「苦手」…というより、鑑賞するチャンスがなかったということなのだろう。もうチョット言うと周囲にも観劇を楽しみとしている人がいなかったと言えるのかもしれない。
だからココの存在も全く知らなかった。
場所は六本木。
現在は「新世界」という名称になっているライブハウスは、元は「自由劇場」という演劇の聖地だったとか…。
今日のライブ・レポートはココからお送りする。
その前に…

10v「演劇」には縁遠くても、「新世界」は実に愛着のある名称だ。
それは私が天王寺の出身でも、生野の学校に通っていたというワケでも決してない。
大阪の新世界の思い出と言えば、30年近く前に箕面に住んでいた時のこと…名物の串カツを食べた翌朝、猛烈な胃痛で目を覚まし、近所の病院に行ってそのまま手術を受けたことぐらいなのだ。
急性虫垂炎だった。
もちろん串カツだけが原因で罹患したわけではないのだろうが、ビックリするほど胃が痛くなって、いいように脂汗が流れた。
「ホラ見てみい、もうチョット遅かったら死んどったでェ~!」…と執刀医がピンセットでつまみ上げたホタテガイのはらわたのような物体。そのオレンジ色の鮮やかさが忘れられない。
私の「新世界」は大阪のそれではなく、浅草の「新世界」だ。
「新世界」というのは六区の今のJRAがある場所にあった娯楽施設で、父が当時もあった場外馬券売り場に馬券を買いに行っている間、「ココで遊んでいなさい」と過ごした場所だ。

201959年にオープンしたプラネタリウムから温泉まで揃った、今ではとても考えられないアクロバチックな複合施設だった。
5~6階が吹き抜けになっていて、私はゲームやお化け屋敷があるそのスペースが大好きだった。何となく「花やしき」よりも大人のイメージがあったんだよね。

30なんたって「歩ききれない娯楽のデパート」ですからね。
今にして思うと、幼稚園ぐらいの私をひとりココに残して、よくもひとりで馬券なんか買いに行けたもんだと、父の無責任かつダイナミックな行動に呆れもするが、まだそういう世の中だったのだろう。
この頃はまだ浅草がにぎやかな時代だった。
あのね、皆さん、今でこそ寂しく老いさらばえた、斜陽の街の代表の感が定着した浅草だけど、戦前までは東洋一の歓楽街だったんですよ!
それが、関東大震災で大きなダメージを受け、空襲ですべてを焼失してしまった。
戦後、「歴史や伝統を守るため」として、行政からの区画整理の指導を断った浅草は、申し出を受け入れた新宿や渋谷に街の主役の座を奪われ、凋落の一途をたどって今に至っている。
スゴイよ、平日の昼間の浅草は。人なんか歩いちゃいない。空いててせいせいすらぁ!
コレがもう4日もすると何十万人もの人が全国から集まって来るのですよ。
初詣、三社、花火、サンバと台東区のおまわりさんは大変だぜ!

40で、大変なのが今日の本題。
この「新世界」へお邪魔したのはコレ。
今日の記事のタイトルにもあるようにFELL SO BADが『FSB TURBO DREAMS』なるレーベルを発足。
ここ新世界で『TURBO DREAMS NIGHT』と銘打ち、そのお披露目のイベントが関係者を相手に開催されたのだ!

50vステージに並ぶおなじみのバックライン。

60Marshall JVM410Hと1960B。

70vMarshall JVM210Hと1960A。
ベースはEDEN WT-800とD410XSTが2台。
さらにラックには「25/50 Jubilee Bass Series 3560」ヘッドの姿も見える。

80そして、ドラムはNATALのアッシュ。
もうこれらのバックラインを見ただけで、使っているバンドが「Rockのカタマリ」だってことがわかるね。
やっぱ機材が作るイメージというのは大切だ。ロックにはロックの要素が詰まった機材を用意することが肝要なのだ。

90冒頭ステージに登場したのはARESZの瑠海狐(るみこ)。

100ARESZや瑠海狐さんについては後ほど詳述する。
とにかく「立て板に鉄砲水」のようなトークの達人の挨拶によってこの日のイベントがスタートした!

110さっそくFEEL SO BADのメンバーをステージに呼び込む。

120そして、新レーベル「FSB TURBO DREAMS」のレーベル是や運営方針がメンバーの口から説明された。

130内容はテロップの通り。
まずは国内でシッカリと足場を固める。「LOUDNESSと共演する!」なんて目標も述べられた。
そして、企業と手を組んでカッコいい音楽を作りたい!…というのが2番目。
Marshallのこともバッチリ紹介して頂いた。

140そして、新しい才能を発見・発掘していく…という。
そこでまずは紹介されたのがこの2人。
サングラスの人は違いますよ。右から2人ね。
右からFEEL SO BADのもうひとりのギター、Chris。
そして、真ん中がベースのSyoi(しょうい)。
まった世の中狭いもんで、Chrisくんは田川ヒロアキくんと近しい関係だというし、SyoiくんはSTANDやStrange, Beautiful and Loudの山本征史さんととても仲良し…と昨日征史さんからお聞きしたばかり。
2人とも若さと才能にあふれた将来有望なミュージシャンだ。
180
さて、次。

150それは、このテロップにある5つの「C」と捉えているそうだ。
まったくこの通りだと思う。
私なんかは「Comical」をすごく支持しちゃうね。
歌謡曲の死後、巷にいわゆる「いい歌」ってのが圧倒的に少なくなったじゃない?その分、「笑い」で稼いでもらいたいと思っちゃうんだよね。
生意気にも、もしもうひとつ「C」を付け加えさせてもらうなら「Consistency」かな?いわゆる「一貫性」。
日本人は同じことを繰り返すことを「ワン・パターン」言って軽んじる傾向があるのだが、「コレ」と決めた持ち味を最後まで貫き通すことは芸術の根本だと思うワケ。
そして、あってはならない「C」は「Copy」。「Cover」はまだよし。
「entertain」とは「楽しませる」ということ…コピーで人を楽しませるのはどうかと思うのだ。

160…ということで、ここからFSB TURBO DREAMSのショウケース・ライブとなった。
まず初めに演奏したのはFEEL SO BANDのメンバー2人によるバッキング・トラックを使用したインストゥルメンタル・デュオ。

190ギターのFuyukiと…

200ベースのSyoi。

210v曲はFuyukiさん作の「火の鳥[Transparent to Radiation]」。
2人のテクニックを存分に活かしたトリッキーなナンバー。
後半のコード進行の展開がスリリング!

E つづいてはSyoiくんをフィーチュア。
ソロでのパフォーマンスだ。

230コチラもバッキング・トラックを使った「6弦ベースのための超絶技巧曲 第1番 ロ短調」。
「アナタ、ベースはピアノじゃありませんよ!」と教えてあげたくなるぐらい両手を駆使しての込み入った演奏。弦も100本ぐらい張ってあるし!
何でもFuyukiさんが作った曲をベースで弾いてみせてご本人に認めてもらったそうだ。
James JamersonやらChuck Raineyあたりから見渡すと、「ベース」って楽器もずいぶん遠いところまで来たよね~。
この日のために死ぬほど練習したというSyoiくん。「身体中の穴という穴から何かが出ていると思う」なんて言っていたが、まったく堂々たるプレイだった。
「何かが出てる」ってナニが出てくるんだろうか…知りたい!

240v2人のテクニカルな器楽演奏を楽しんだ後は、だりあさんがマイクを握ってのバンド演奏となった。

250川島だりあ

260vギターはARESZの那都己(ナツキ)。

270vベースは冒頭で紹介されたChris。

280vドラムはTakayuki Tashiro。

290vライブで歌うのは初めてだというこの曲はだりあさんの3枚目のソロ・アルバム、『LIFE=NOW』収録の「譲れない場所~HOME TOWN~」。
LINE友達である地元茂原の整形外科の先生から作曲を依頼され、存外にいい曲ができたので歌を入れてレパートリーに仕立ててしまったのだそうだ。

310v

那都己さんのシャープなソロもバッチリきまった!

300「コミカル」をのぞくエンターテイメントの5大要素がいくつも入っている曲だった!

320再びメタル界の天童よしみ、瑠海狐さんがステージに上がる。

325ARESZの出番だ!

330vコレはスゴかった!
初めて見たんだけど、いわゆる「度肝を抜かれた」っていうヤツ!
私はこういうの好きでね~。
「こういうの」ってのはどういうのかっていうと、こういう風に見た通りの音を出すバンドのこと。

340今日の司会進行も務めるボーカルの瑠海狐。

350vギターはさっきだりあさんのバンドで弾いていた那都己。

360ベースは雅己。

370vもうひとりのベースはライブ・コーナーの冒頭から活躍しまくりの翔己(Syoi)。
3人とも「己」で統一してるんだな?

380vドラムは先ほども登場したサポート参加のTakayuki Tashiro。

390vARESZは活動歴23年。
訊けば犬神サアカス團と同期で、瑠海狐さんは凶子姉さんとも仲良しなのだそうだ。
拠点は大阪なるも、月に3回は東京で演奏しているっていうんだよ。
私は年間に150回ほどライブに出かけているんだけど、どうして今まで接点がなかったか不思議。

400ご覧の通り、もう何しろメンバー全員がすさまじい個性!

410曲はまずFuyukiさんプロデュースの「我が生き様誉れ」。

420自ら「声がMarshall」とおっしゃる瑠海狐さん。
確かにスゴイ声だ!
どちらかというと声も見た目も「Marshallの壁」だ!
実はですね、Fuyukiさんに事前に情報を頂戴して、YouTubeでARESZのパフォーマンスを見てはいたのね。
その動画では瑠海狐さんのトークに感動してしまってね。
私も人前でしゃべるのがキライな方ではないので、こういう弁の立つ人をホント尊敬するワケですよ。
そして、今回ナマでその歌声を聴いて再度感動。ノドは痛くないのかっ!
450v
もちろん楽器陣の一糸乱れぬハードで完璧な演奏も申し分なし!
445

そして、このアクション!
やっぱエンターテイメントはコレぐらいやんなきゃダメだって!
大変だよ、髪の毛伸ばして、衣装揃えて、曲作って、練習して、演奏して、暴れて、それでまた機材車に乗って大阪まで帰るんだから!
しかもですね…書いてもいいっていうから書くけど…この人たち、ツアー先では経費節約のために機材車に寝泊まりしてるんだって!
昔はそういうバンドもいたけど、今時ね~。
しかも!つい最近までは大阪から東京まで高速道路を使わず、片道12時間かけて一般道で往復してたんだって!飛行機ならロンドン着いちゃうよ!
車が好きでない私なんかはそれを聞いただけでブルっちゃうね。
それを23年もやってるっていうんだからまさに「我が生き様誉れ」でしょう!
スゲエな~、ARESZ。ゼッタイ入りたくないな…。
とにかく観ているのが一番!
観てる分には最高だ!

4402曲目はお客さん参加型ナンバーの「Soldiers of Cause」。

Img_0141超ドハードなメタル曲!
…なんだけど、途中で瑠海狐さんの「Crush!」の雄叫びの後の言葉に合わせてポーズを取らなければならないのだ。
コレが滅法楽しい!
このポーズは「スカイ・ツリー」ね。大阪では当然「通天閣」でやるらしい。
ロンドン公演の時は「ビッグ・ベン」、ニューヨーク公演なら「エンパイア・ステート・ビルディング」だ。
パリなら「エッフェル塔」、イタリアではチョット斜めに構えて「ピサの斜塔」ね!
世界中でできるじゃん!
あ、ちなみにエッフェル塔は、どんなに英語らしく発音しても英語圏の人には「エッフェル・タワー」では通じない。
「アイフル・タワー」と言わなくてはダメ。
ナッシュビルの世界的フィンガー・ピッカーDoyle Dykesから教わった。海外の色んな都市の話をしている時、彼はしきりに「シゲはエッフェル塔に上ったことがあるか?」と訊いてきたんだけど、「アイフル・タワー」がわからなかった。
彼は完全に私が「エッフェル塔」を知らないと思っていたようだ。知ってるよ!

460ホラ、お客さんもみんなやってるよ~!
一番奥のだりあさんも楽しそう!

470コレはたこ焼き。
ナニが出て来るかはわからない実に緊張感あふれるナンバーだ!

480ドラムの人もよろこんでる!

490コレはグリコ。
他にも「桜」だの、「しゃちほこ」だの、「招き猫」だの、「人形焼き」だの…盛り上がることこの上なし!
何となく幼稚園でやるヤツに似てなくもない気がするが…。

500続いての曲は「闘争本能」。
まさに闘争本能丸出しのような瑠海狐さんのようだが、本当は実に腰が低くて丁寧な方だ。
やっぱりね、そういう人じゃないとバンドなんて23年も続かんて!

S41a0117
ベースが2人というのは珍しい編成だが、いわゆるベースの役割は雅己さんが担当していて、Syoiくんはもはやキーボード、もしくはバリトン・ギターを弾いている…と考えた方がいいかも知れない。
そして、那都己さんのギターとカラフルなコンビネーションを生み出す。
あ、なんか「さん」づけと「くん」づけが混同しているけど、落ち着くまで待っててね。

430
剛速球の連続で投げているかのような演奏は一時も目を離すことはできない!
そして、もちろん雷のようなMarshallサウンドからも!

510イヤ~、また楽しみが増えたわ~。
終演後、瑠海狐さんに「犬神サアカス團と共演すればいいのに!」なんて話をしていたら、ナント、早速来月そういう企画があるとのこと。
1月18日高野馬場CLUB PHASEだ!
コイツぁ春から縁起がいいねェ~。
520ARESZを見てて思ったんだけど…。
ま、普段から「人間、『毛』じゃないよ、『気』だよ!」なんて強がりを言っているけど、ロックは『毛』だね~。

530イヤ、「毛」があるとか、ないとかじゃなくて、長いかどうか…ということ。
ヤッパリさ、ロックたるものロング・ヘアを振り乱して情熱的に音楽を奏でないと雰囲気が出ないよね。
だってそういう音楽なんだもん。坊主が袈裟を付けるのと同じで、ロックの場合はロングヘアが正装なんだよ。

540ナニが言いたいのかと言うと、髪の毛伸ばして手入れするだけでも大変じゃない?
手間と費用をかけてそんな面倒なことを音楽のためにやるのは、やっぱり一流のエンタテイナー精神であると考えるワケよ。
若者よ、毛はせいぜい生えているうちに伸ばしておきたまえ!
無くなったら染めるどころか、伸ばすことだってできないんだぞ!

550ARESZ、ごめんなさい!期せずして毛の話になっちゃった。
イヤ皆さん、あんまり立派なお髪だったものですから…つい。
次回もメッチャ楽しみにしています!

ARESZの詳しい情報はコチラ⇒official web site of ARESZ

550v<後編>につづく

(一部敬称略略 2016年12月16日 六本木 新世界にて撮影)

2016年12月26日 (月)

TERRA ROSA 〜PRIMAL TOUR 2016〜 その起源「Battle Fever」から今へ

2016年もあとわずか!今年も早かったね~。
この年の瀬でMarshall Blogもダラダラやっているのかと思ったら大間違いだよ。
The Yardbirdsは悲しいぐらいウケなかったからな…。我ながらいい記事だと思ったんだけど、またしても洋楽の弱さを実感してしまったような気がする。
今日のはスゴイんだから!
誰も切らないかと思っていたら、突然「2」が4枚出て来るようなもんだ。
「え~!まだ持ってたの!」と誰もがビックリするようなカード…それはTerra Rosa再結成公演のレポート。

  

今回の再結成に当たっては東京・名古屋・大阪で3回のライブを開催。
今日レポートする東京公演は、たった3回しかないライブのウチの1回を見逃すまいと、ファンが大勢詰めかけ、会場内に入りきらなかった多くの人がロビーのモニターでパブリック・ビューイングを余儀なくされるほどの盛況ぶりであった。
筋金の入った剛健なロックを待ち望んでいるリスナーがいかに多いことかを裏付ける象徴的な光景だったのではなかろうか。10v今回のツアーに選ばれたレパートリーは、1984年のデモテープ『Terra Rosa I』と翌年のデモテープ『Terra Rosa II』に収録されていた曲、加えてその後のYOUさん在籍中の1986年に作った曲を中心に構成された。
さらに、その後の岡垣さん、三宅さんの作品もいくつか織り交ぜられた。
題して『PRIMAL TOUR 2016〜 その起源「Battle Fever」から今へ』。
「Battle Fever」はTerra Rosaの最初のオリジナル曲のタイトルだ。

20今回のメンバーは…
赤尾和重
現在はMarshall Blogで東京でのライブを毎回ポートしているKURUBERABLINKAで活躍中なのは皆さんもご存知通り。
A-K-A-Oの綴りから先日の「Marshall Blogの1000回記念メッセージ」特集でもトップ・バッターでご登場頂いたことは記憶に新しい。

30v岡垣JILL正志
Terra Rosa総帥の岡垣さんもついこないだAPHRODITEでMarshall Blogにご登場頂いた。もちろんJILL'S PROJECTでも何度もお出まし願っている。

40v足立YOU祐二
YOUさんも過日「3 tea 3」というトリオをレポートさせて頂いたばかり。

50v以上の元Terra Rosa組をサポートするリズム隊が…
MASAKI
CANTAで気炎を吐いているMASAKIさんもMarshall Blogのおなじみのベーシストだ。

60vそしてドラムが売れっ子、佐藤潤一

70v東京公演ではYOUさんはMarshallを使用。

80JVM210Hと1960A、1960BでTerra Rosaのギター・サウンドをクリエイトした。

90YOUさんから頂戴したピックみたいな。

100今回のツアーのために制作したワン・オフ・ピックだ。

110今回のような選曲は初めてというステージのオープナーは、1985年のデモテープ『Terra Rosa II』に収録された、Terra Rosa初期のギタリストであるシマユウジ作の「A HELL RAY」。

120_hr壮大なイントロから猛烈に疾駆するドライビングチューン。

130vファンにはおなじみのナンバーゆえ、サビでは大合唱!
会場はすさまじい熱気!
150v
シャープなギター・ソロにドラマチックなキメが連なるあたりが何ともいえない快感!
140
さすが百戦錬磨のツワモノ・リズム隊。

150完璧なメタル・フィーリングでTerra Rosaの音楽を律動させる!

160続いてはデモテープ『Terra Rosa I』から「BEWARE」。

9_img_0185 岡垣さんのペンによるヘヴィなナンバー。

Img_0366やっぱりこういうリフ曲ってはいいね。
私の中ではこういうタイプのロックこそ「Rock」と定義づけられている。
もちろん、そうしたリフはMarshallで奏でられなければならない。

Img_0219 「アルバムに入っていないYOUの名曲がたくさんあるので楽しんでね!」
冒頭に記した通り今回の再結成では、1999年に『Primal』と題された未発表音源集にまとめられたデモテープ時代の曲の演奏が中心になっている。
実に7割近くがYOUさんの作品だ。
またそのアルバム『Primal』にボーナストラックを加え、『Primal Plus』として今回再発売された。

180vMCをはさんで「I WILL LOVE YOU AGAIN」。
デモテープ『Terra Rosa II』に収録されていたYOUさん作のややポップなナンバー…といってもそこはTerra Rosa。
170_iwly

和重さんのシャウトが爆発するハード・チューンに仕上がっている。
1986年、この曲で「ロッキンF」誌のアマチュアバンド・コンテストのグランプリを獲得することになった。
200v
ここでもYOUさんの華麗なソロが炸裂!

190v_dc「Dreaming Cooler」も典型的なリフ曲。
「リフ曲」というのはギター・リフに歌のメロディを乗せて作られた曲、という意味で言っている。
今は「フレーズ」とほぼ同義で「リフ」と言う言葉が使われているが、以前は「リフ」というのはイントロだけではなく、歌の中でも奏でられ続けているスタイルを指した。
我々が若い頃は、そういうリフ曲の最強のお手本がUFOのMichael Schenkerの作る曲とされていた。
「Rock Bottom」でも「Natural Thing」でも「Mother Mary」でも歌のバックはずっとギター・リフでしょ?
若い人の演るロックにはギター・リフを持つ曲がないので、「リフ曲」が存在せず、それも我々の持っている「ロック感」に大きな食い違いを生じさせている。

Img_0141 70年代はこういうタイプの曲を日本語で演るバンドってのはほとんど見かけなかった。
カッコいいリフのメロディが思いついても、それに日本語の歌詞をうまく乗せるのがムズカシイからだ。
そこへいくとこの曲はどうだ?
まるで英語ように自然に歌詞が曲に乗っているではないか!
日本語によるハードロックのひとつの完成形といってもよいのではなかろうか。

210「ここからの3曲は、デモテープにも入っていない、ライブで数回やっただけの幻の曲です。YOUと最後にやった目黒鹿鳴館のライブでもやった思い出の曲たち」…もちろん3曲ともYOUさんの作曲。

Img_0206 …と紹介されて演奏したのはまずスローな16ビート・チューン、「Go Alone」。

210_ga続いて「Merry Lady」。

220_mlこの曲ではMASAKIさんのベース・ソロを大フィーチュア!

230vCANTAではおなじみのやかんパフォーマンスも披露!

240CANTAでは見慣れたこの光景だけど、ヨソで見るとまたゼンゼン違う印象を受けるから不思議だ。
もちろんMASAKIさんの一流のパフォーマンスだからして初めてコレを見る観客も大喜びだ!
また「ひとりハチャトゥリアン」とか見たいナ。

250このセクションの最後は「ADAGIO」。

Img_0026
今回、唯一のバラード。
和重さんの声で聴くバラードの味は格別だ。会場内のお客さんにはもちろん、ドアを隔てた外の連中にもこの和重さんの情感が突き刺さったハズだ。
性別を問わずロック・ボーカリストの最高峰のパフォーマンスだ。
そういえば、和重さんと話していた時のこと…。
和重さんはCDジャケット等への表記では必ず「Vocals」と複数形にされているのだが、「アレ、ボーカルって、英語では'vocals'って複数形になりまっしゃろ。ボーカルひとりでも必ず複数形ですやん。アレはナンで複数にせなあきまへんのやろう?メッチャ不思議に思てまんねん!」
ま、もちろん実際はこんなにディープな関西弁をお話になる和重さんではないが、関東の人間からするとこういう風に誇張したくなりますねやんか。
で、調べてみた…この複数形、確かにそうなの。
Frank Zappaのライブ音源には必ずと言っていいほどメンバー紹介が収録されているんだけど、(コレは私の勝手な想像だけど、あれほど難しい自分の曲を完璧に演奏してくれるバンドメンバーたちに敬意を表し、録音物に彼らの名前を残そうとしているのではなかろうか?)
「On guitar and vocals, Ray White!」とか「Tonight featuring dynamic Napoleon Murphy Brock on tenor saxophone and lead vocals」とかやってる。
このように必ず「vocal」は「vocals」と複数形にしているワケ。
理由は即座にはわからなかった。
もちろんその理由が気になるのは当然のこと。こういう質問は大歓迎だ!
そこでLongmanの英英辞典で「vocal」という単語を調べてみると、「楽器を奏でるのではなく、音楽を歌って奏でること」というような説明があって、名詞の「vocal」は「通常複数形」…と記されている。
そうかも知れないけど、コレじゃラチが開かない。
ってんで、早速英語の本場、イギリスへメール。
赤ちゃんの時から60年近く英語を話している私の友人曰く、「ボーカルというのは広範囲にわたる芸術様式と理解されているからではなかろうか?すなわち、リード、バッキング、スピーキング等複数の要素をいっぺんに'vocals'というカプセルに押し込んでいるので複数系で扱うのだと思う」ということだった。
思いっきり端折れば、「そういうものだから仕方ない」という風に説明せざるを得ない話とも言えそうだ。
加えてキーボードも同じ理由で必ず「keyboards」と複数形にするのが普通とのことだ。
そういえばZappaは鍵盤楽器プレイ―ヤを紹介する時にも必ず「on keyboards」ってやってるわ。
もしかしたらこのふたつの言葉は教会音楽にも関わっていて、古来より複数形で扱うことになっていたのではなかろか?コレは私の想像ね。
バシッとした回答ではないけれど、和重さんにはコレを答えとさせて頂いた。
これからも和重さんにはガンコに複数形のクレジットを貫いて頂きたい。

270v岡垣さんのキーボーズ・ソロ。さっそく複数形にしてみた!

280オルガンやシンセサイザーの鍵盤の上を指が滑り行く。そのなめらかなサマはまるで手品のようだ。

290vクライマックスは足のグリッサンド!
コレもAPHRODITEやJILL'S PROJECTで何度も観ているシーンだが、今日はやっぱり少し違って見える!

300vデモテープ『Terra Rosa II』から「MY POOR SOUL」。

310v_mps先の「DREAMING COOLER」同様、やや暗めのリフに和重さんのヘヴィなボーカルズが重なる。
ホント、このバンドってリフ曲が多かったんだね~。ブリティッシュ・ロックの象徴だよ。

320vMASAKIさんは日頃より「Terra Rosaが再結成する時はゼヒやらせて欲しい」と岡垣さんに頼んでいたらしい。
それだけにいつもとはまた違った気合がビンビン伝わってくる。

3251986年のYOUさんの曲、「HOLY ONE'S HOLY VICE」。
グワ~、ノッケから手に汗握るスリリングなソロ!

330_hohv歌詞は核兵器の製造者に向けたものだ。
KRUBERABLINKAの和重さんの歌詞を読んでいるとすごくおもしろいんだ。
曲と十二分に渡り合えるパワーを持ってるんだな。
和重さんはこの曲の他にも、テラローザでは「火の中に影」、KRUBERABLINKAではライブでもよく取り上げている「業火」など、反核や反原発をテーマにした歌詞を提供している。
それにしても「もんじゅ」ね~。
私は原子力関連の仕事に直接携わったことはないが、「核燃料開発事業団」や「高速増殖炉」、「実験炉、実証炉、実用炉」、「炉底部」なんて言葉は社会人になって初めて耳にして、そして覚えさせられた言葉だ。
この辺りの話はまたいつか…。

340vコレも私には見慣れた光景!

344v続けて「DO WORK」。
1986年リリースされた『Go To Eat』というメタルのオムニバス・アルバム(廃盤)に収録されたYOUさんの曲。

Img_0240 ノッケからスゲエ歌声!
コレがTerra Rosaのやり方か~!

S41a0110 この曲もカッコいいな~。
なんかこの曲ではYOUさんのギターにUliの影響を垣間見てしまうのは私だけなのかしらん?

Img_0084 人気曲でありながらCDでは手に入らなくなっていた曲。
そこで、この記事の最初の方でも触れたこのツアーで販売するために作ったアルバム、『Terra Rosa Primal Plus』にリマスタリングしてめでたく再収録された。
こういうのはチャンと残しておいた方がいいにキマってる。
この『Primal Plus』には他にも『デモテープI』と『II』が収録された1999年リリースのCD『Primal Rare Tracks(廃盤)』の全曲と、1986年当時の未発表ライブ音源などが収録されている。ぎょうさん入っとる!

Ppさて、後半のMCでは、「私はギタリストではないけれどMarshallが大好きで…」と、私がMarshall Blogの取材に入っていることを和重さんがアナウンスしてくれた。
ビックリするほどの「シゲさん」コールの中、ステージに上げてもらったので、皆さんをパチリ!
どうもありがとうございました~!
ハイ、写っていらっしゃる方、徹底的に今日の記事を拡散願いまっせ~!

345「次は新曲だよ~!」

350_tc

今回のツアーのためにYOUさんが書き下ろしたナンバー、「TO CODA」。

S41a0175 変拍子のインストっぽい曲に歌が乗ってるようなスタイル。

360今までのテラローザにはないテイストということだけど、やっぱりTerra Rosaだけの味わいがにじみ出ていますな。

370v東京公演もそろそろ終わりに近づく。コーダに入った!
曲は「FANTASY ROCK'N'ROLL」。

380_fr岡垣さん作のノリの良いロックンロール・ナンバー。
コレもライブでしかやっていなかった曲。
にもかかわらず、お客さん、大盛り上がりだったね~!

390vYOUさん作の「THE ENDLESS BASIS」が続く。
YOUさんがテラローザを脱退した後、三宅庸介が加入してリリースしたアルバム『The Endless Basis』のタイトルチューン。

400v_ebTerra Rosaで一番有名になった曲でもあり、一番の人気曲でもある。
シャッフル・ビートでメロディアスなナンバー。

410サビはお客さんと大合唱だっ!

Img_0360 本編の最後に選ばれたのは今回のツアーのサブ・タイトルにも謳いこまれている「BATTLE FEVER」。

420_bfデモテープ『Terra Rosa I』に収録された岡垣さん作の曲。
テラローザの最初のオリジナル曲でもある。
440v
今日の本編の最後を飾るにふさわしい、Rainbowの「Kill the King」を彷彿とさせるブッ速い2ビート。
ボーカルズとインスト連の組んずほぐれつの激演に演者、観客ともに昇天!
Terra Rosaの中でも人気が高いというのもうなずける!

430vこうして本編全16曲を終了させた。

450ツアーTシャツに着替えてのアンコール。

460vまずは「SASE」。

470v_oslメジャー最後のアルバム、『SASE』のタイトル・チューン。岡垣さん作のヘヴィな2ビートだ。
みんなTシャツなのに岡垣さんだけがよりヘヴィ・デューティな衣装になってる!
これぞ様式美!コレが美学!

560v
続いては「ONE OF SECTIONS 'LAP'」。

500_fff

『The Endless Basis』収録の当時のTerra Rosaとしては、いわゆる「様式美」とは少し異なるタイプの曲。
490
三宅さんの作曲で、リフやコード進行に三宅さんらしさが表れているとのこと。
今回この曲が取り上げられたのはMASAKIさんからの「ゼヒこれをやりた~い」とリクエストがあったため。
和重さんも大好きな曲のうちのひとつだそうだ。

480メンバーはステージを降りたが、アンコール鳴りやまずで再び登場!
最後の最後もYOUさんの曲で締めくくった。

580vデモテープ『Terra RosaII』と『The Endless Basis』に収録された「FRIDAY'S FREE FAIR」。

590vこれも「THE ENDLESS BASIS」同様にTerra Rosaのライブにはなくてはならない超人気ナンバー。

600v待ちわびていら人気曲の登場に煮えたぎった客席から大きな歓声が上がった。

610ん~、カッコよかった~!
やっぱりこういうロックがなければ「Rock」は成り立たんて!
時代が変わりゆく中、我々世代が密かに愉しむのもよかろうが、若い人たちにもこのカッコよさをわかってもらいたいナァ。
レコードだのカセット・テープだの、懐古趣味が横行する中、ナゼ音楽だけは過去を見つめ直そうとしないのだ?
モッタイナイ話だ。
  
こうしてTerra Rosaは11月26日の大阪公演を終了し、再び封印されたのであった。

S41a0045(一部敬称略 2016年11月3日 新宿ZIRCO TOKYOにて撮影 ※記事制作協力:赤尾和重)

2016年12月22日 (木)

The Yardbirds Live in Japan

今日はナント、The Yardbirdsのライブ・レポートをお送りする。
まさか、Marshall BlogにThe Yardbirdsが登場する日が来るなんて想像したこともなかった。
The Yardbirdsは、日本では何しろ「Eric Clapton、Jeff Beck、Jimmy Pageを輩出したバンド」というのが枕詞になっていることで知られているよね。
私も中学の頃にはそう習った。
その次には「Led Zepplelinの前身」という認識か…。
私の世代はそういう周辺の情報だけで、実際にThe Yardbirdsの音を聴き、親しんだという人はあまりいないのではなかろうか。
「Train Kept a Rollin'」の話は出るにしても、「Shapes of Things」や「For Your Love」の話など友人としたことがない。
…というのも、あの当時は何となく、どういうオリジナル・アルバムが存在しているのかハッキリしていなかった印象があるんだよね。The Whoもそうだった感じがする。
今でこそ『Roger the Engineer』なんて名前を時折聴くものの、あの頃は発掘音源みたいなアルバムが喧伝されていて、「三大ギタリストが在籍していたバンド」には興味があっても、私のようなロック聴き始めの子供にはとてもとっつきにくい存在だった。
『Five Live Yardbirds』とか普通に売ってたのかな?
ところでこの「三大ギタリスト」というのは日本だけの言い回しだ。以前にも書いたが、イギリス人はこんなことを言わない。
有吉じゃないけど、そもそも日本人は「三大」が大好きだからね。私も好き。だって便利だもん。
それでも、当時は「イヤイヤ、イギリスで三大ギタリストといったらChris Speddingが入るらしいゼ」なんて話があった。
ああいうのは一体誰がいつ言い出すんだろうな…。
で、フト気が付いたのは、「三大ドラマー」とか「三大ベーシスト」っていうのがないでしょう?
要するにこういうものは、単なるレコード会社の宣伝惹句だったのではなかろうか?
本当は「三大」の前には「日本でレコードが売れる」という「( )」がついていたということ。
ま、勝手に決めつけることを許してもらえるなら、The Yardbirdsという存在がそういう宣伝材料に使われたに留まった感があるのは残念なことだ。
もうオリジナル・メンバーがひとりしか残っていないにしろ、今回彼らのショウを観て、実にいいバンドだったことを再認識した。

9_2img_2737 さて、このThe Yardbirds、そのバンド名がCharlir Parkerのニックネームから取られたということがよく知られている。
やっちまったな~。
Charlie "Yarbird" Parker…とくれば脱線せずにはいられない。
どこから話そうか…Parkerといえば「モダン・ジャズの巨人」。
そもそも「モダン・ジャズ」とはナニかと言うと、「モダンなジャズ」ということ。
それ以前のジャズを「オールド・ジャズ」と呼ぶかと言えばそうではなくて、ひとことで言い表す習慣がなく、「スウィング・ジャズ」とか「ディキシーランド・ジャズ」とか、時代に沿って生まれた種類ごとに呼んでいるのが普通だ。
翻って1940年代に発生した「ビ・バップ・ムーブメント」からこっちのジャズを総称して「モダン・ジャズ」という。
ビ・バップという音楽は、それまでのジャズとは完全に趣を異にし、使用するコードやアドリブ・メロディを複雑にして、さらにリズムを洗練させ、それまで「ダンスのための音楽」だったジャズを鑑賞するための「芸術」に昇華させた。Charlie Parkerを中心に、Dizzy GillespieやThelonious Monkらが作ったと言われている。
「アメリカ人最大の発明のひとつ」とジャズがされているのも、このモダン・ジャズ化をもってして言わせしめたものだろう。
…なんてことを知ったのは、すっかりジャズにハマってからのこと。
Charlie Parkerに思い入れがあるのは、実は生まれて初めて自分のお金で買ったジャズのLPがParkerの有名な『Jazz at Massey Hall』だったからなのね。
18歳の時のことだった。
ジャズのことなんか何も知らなかったが、帯に「名盤」と謳ってあったので試しに買ってみた。
それと、年上の好みのお姉さんがジャズの愛好家で、Parkerの名前をしきりに出していたので、話題を合わせるための素材ということもあった。
その女性は当時二十歳をチョット過ぎたぐらいだったのに、Mingusだの、Bud Powellだの、Max Roachだの、ずいぶんジャズを聴き込んでいるようだった。今にして思うとスゴイな。
さて、その頃時代は80年代に入り、ロックがお子様向けのポップになってしまい、おもしろくもなんともなくなってきた時分だったので、まったくジャズは理解できなかったけどすごく新鮮に響いた。
その時はまだロック・バンドをやっていたが、心はグイグイとジャズに引っ張られて行き、そのバンドを辞め、大学のビッグ・バンドに入れてもらった。
今でも「ベスト・ヒットUSA」に登場していたようなバンドの80年代のロックはまったく受け付けない。
もしかしたら、心のどこかで70年代のロックを抹殺し、私からロックを奪った「凶悪犯」と思っているのかもしれない。
でも、ジャズに転向したからこそ、今、ロックを落ち着いて俯瞰できるようになっているような気もする。Charlie Parkerのおかげだ。
ちなみに、ナゼParkerのアダ名が「ニワトリ」かというと、子供の頃、鶏の手羽先かなんかバッカリ食べていたから…とロス・ラッセルという人が書いた伝記『バードは生きている』に書いてあったような記憶がある。(この伝記と、Art Pepperの伝記『ストレート・ライフ』はメチャクチャおもしろいよ)
コレがその初めて買ったジャズのLP、『Jazz at Massey Hall』。
今でも時々聴いている。

10cd「ジャズなんか興味ない!」なんて人にはチャカはどうよ、チャカ・カーン。
この『What Cha'Gonna Do for Me』ってアルバムに「And the Melody Still Lingers On」って曲が入ってるでしょ?
この曲は上述のDizzy Gillespie他の作ったスタンダード・ナンバー、「A Night in Tunisia」に歌詞を付けたものなんだけど、聴きどころは真ん中のブレイクの部分だ。
目の覚めるような素晴らしいアルト・サックスのソロにHerbie Hancockがユニゾンでシンセサイザーの音を重ねるというもの。何というクールなアイデア!
初めて聴いた時にはもうParkerを知っていたので、最初に聴いた時は興奮したな~。
このアルト・サックスのソロを吹いているのがChrlie Parker。

20cdその音源は『Charlie Parker on Dial』の第一集に収録されている「Famous Alto Break」というもの。「もの」というのは「曲」になっていないから。
Parkerは常にファースト・テイクの出来が一番ヨカッタと言われているが、このソロも一回目の録音の時に飛び出した。曲は当然「A Night in Tunisia」。
残念ながら他のメンバーがミスをしてしまい、そのテイクは使われることがなかったが、完全無欠のあまりにも素晴らしいソロだったので、そのブレイクの部分だけが残され、我々も聴くことができるというワケ。
こんなこと全音楽を通じても他にないでしょう?それだけスゴイ演奏だった。
セカンド・テイクの時に、制作スタッフから「さっきみたいなソロをまた演ってくれ」と言われたが、Parkerは「もうあんなのはできないよ!」と答えたという。本当にアドリブで吹いていたのだ。
最高の音楽家であったが、私生活でのParkerは麻薬とアルコールに溺れた最悪の人間だったらしい。
まだ、書きたいことはあるけど、気が済んだので「脱線」終わり!
ご高覧ありがとうございました。

30cdさて、さてさて、バンド名の由来もわかったところで、そろそろブリティッシュ・ロックの黎明期を支えた偉大なバンドのライブにご招待することにしよう。

40v会場のCOTTON CLUBにお邪魔したのは来日公演の最終日の最終セット。

50ドラムはJim McCarty 。
唯一のオリジナル・メンバー。

60リード・ギターはJohnny A.。
私のお友達。彼の招きで取材をさせてもらった。

70vボーカルとサイド・ギターのJohn Idan。

80vハーモニカとパーカッションのMyke Scavone。

90xベースはKenny Aaronson。

100v当然、JohnnyとはMarshallつながり。
去年の2月の単独来日公演の時からの付き合いだ。
彼も私の写真をすごく気に入ってくれてね~。

110バックラインは前回同様、1962 Bluesbreakerを2台。
彼は母国アメリカではハンドワイアードの1962を使用しているが、コレはレギュラー品。

120冒頭に書いたように私もThe Yardbirdsは詳しい方じゃないからね…どれだけ知ってる曲が出て来るか…。
1曲目は「Heart Full of Soul」。

130_hfs決して知らなくはないJohnnyが奏でるイントロのメロディ。
1965年のアルバム、『Having a Rave Up with the Yardbirds』から。
オリジナル・レコーディンでギターを弾いているのはJeff Beckだ。

140作曲はGraham Gouldman…そう、10ccの!
この曲はイギリスのシングル・チャートで2位をマークした。

150v続いてはMykeのハモニカがカッコいい「Drinking Muddy Water」。
あ、Marshall Blogは「ブルース・ハープ」という言葉を使いません。ナンとならば、この言葉はドイツのハモニカ・メーカーの登録商標だから。
コレはチョットしたトラウマやね。あ、大した話じゃないから気にしないで!
170v
Johnnyがボトルネックを披露。
1967年のJimmy Page参加したアルバム、『Little Games』のB面の1曲目。
The Yardbirdsのオリジナルだけど、コレ、「Rollin' and Tumblin'」にソックリなんだよね。
だからタイトルも「ドロ水を飲む」か…。

160_mw次の「I'm not Talking」は1965年のThe Yardbirdsのアメリカ制作盤『For Your Love』に収録されている。
このアルバムはEric Claptonがギターを弾いている曲とJeff Beckが弾いている曲が混在していて、イギリスではリリースされなかった。
反対に母国でのファースト・アルバムにしてMarqueeでのライブ盤の『Five Live Yardbirds』はアメリカでは発売されなかった。
Eric ClaptonはThe Yardbirdsが大ヒット曲「For Your Love」に手を出したためバンドを離れたと聞いたことがある。
つまり、「For Your Love」はポップ・ソングであり、Claptonはブルースから離れたくなかったのだ。
そして、この「I'm not Talking」はJeff BeckのThe Yardbirdsでのレコーディングの最初の3曲のうちのひとつとなった。
ちなみにこの曲の作者は先ごろ亡くなったMose Allisonだ。
The Whoで有名な「Young Man's Blues」を作ったジャズ・シンガー/ピアニストね。

180_intマァ、Jimのドラミングのパワフルなこと!
1943年生まれだから73歳だよ!
楽屋でもとても愛想がよくて、すごく感じのいいオジイちゃんだった。
私と目が合うなりウインクしてニコニコ微笑みかけてきてくれる。ウインクはしないまでも(できない)、そういうオジイちゃんになりたいもんだ。
そして、そのオジイちゃんがEric Clapton、Jeff Beck、Jimmy Pageと一緒にバンドをやっていたなんてね~。
Keith Relfも入れとくか…あんまりRenaissance得意じゃないけど    。

190v『Having a Rave Up with the Yardbirds』から「Mr. You're a Better Man than I」。
イギリスを代表する名門バンド、Manfred MannのMike Huggの作。
あのね~、ビックリしちゃったのは…あ、その前に私はこの『Having a Rave Up with the Yardbirds』ってアルバムは持ってないんだけど…この曲、どっかで聴いたことがあるな~と思って、ハッと気が付いた。
サンハウスだ!
『有頂天』に入っている「風よ吹け」の原曲はコレ。いい曲だな~。
あ、Manfred Mann好きです。
このタイトル。「Than」の後が主格の「I」になってるでしょ?中学の英語の授業で教わったように、これは「You're a better man than I am」の「am」を省略しているから主格の「I」になっているんだけど、これは最早イギリス式のようだ。
アメリカ人はココを「I」ではなくて「me」と言う。イギリスでも口語においては「me」でもいいとされているが、正しくは「I」。アメリカ人は「me」だけでブッちぎっちゃうようだ。
なんで、こんなことをいうのかと言うと、「I」か「me」かでアメリカ人の若い女性とケンカしたことがあるのよ。
彼女は私に「ゼッタイ間違っている!」とキツく言っていたけど、旺文社の文法書のロングセラー『ロイヤル英文法』には「I」が正しいって書いてあるんだよ!
チャンとした英語をしゃべりやがれ、アメリカ人!子音もチャンと発音しろ!おかげでイギリス英語がゼンゼンできん!…ナンチャッテ。
あ、ちなみに現在のThe Yardbirdsのイギリス人はJimだけです。
Levon Helmと同じ状態だ。 「アメリカの心」、The Bandはカナダ人のバンドだ。

200_mybベースのイントロが印象的なのは『Roger the Engineer』のオープナー、「Lost Women」。

210_lwこれまたイキのいいドライビング・チューン。
Jimは絶好調だ!

220vヒット曲「Shapes of Things」のB面、「New York Cuty Blues」のイントロはLed Zeppelinの「Since I've Been Loving you」とまったく同じ。
でもオリジナル・レコーディングのギターはBeckだよ。
おもしろいね~。

230v_ny飾り気のないドブルース!

240Johnnyのギターがうなりまくる!
彼のギターってとてもシンプルで破壊力があるんだけね~。
分厚い段ボールの束を力を込めて一発で引きちぎっちゃうみたいな…でも繊細さも忘れていない。

250Jimmy Page期の「Little Games」。
コレいい曲だよね~…と思ったらヨソの人の曲だった。

260_lgココでリズム隊をフィーチュア。
まずはKennyのベース・ソロ。

270そして、打楽器チーム。

280Jimと…

290Mykeのパーカッション・バトル!
見せるな~。

300vUKチャートの第3位まで上昇した1966年のシングル、「Shapes of Things」。
コレもいい曲だ。
なんだ、結構知ってんじゃんね~、私も。

310_sotこの曲を初めて聴いたのはJeff Beckの『Truth』だった。
そして、Nazareth。
カッコよかったな~。Nazarethは1979年の来日公演でも演ったような気がするよ。

S41a0071 今度はJimがボーカルを担当。
「ア~ハ~」とお客さんとのコール&レスポンスで盛り上がった曲は「Back Where I Started」。

330_bwここでもJohnnyはボトルネックを披露した。

340ドラムだけでなく歌も披露したJimだが、この年季の入ったドラミングは誰もマネできないだろうな。
本物のブリティッシュ・ロックの礎だからね。

350v「Over, Under, Sideway, Down」。
この曲のメロディは「Jeff's Boogie」に使われているヤツね。

360_ousdFlower Travellin' Bandの「Satori PartII」はこの曲に影響を受けたのかな?

370Clapton期の『Five Live Yarbirds』からもう1曲。
Howlin' Wolfの「Smokestack Lightning」。
Mykeのハモニカが荒れ狂う!

380_sslJonnyは舞台のヘリに座ってプレイ。

390サービス精神も旺盛な人だ。

400目の前のお客さんにジックリと語り掛けるその言葉は「ブルース」だ。

410Jimがメンバーを紹介。

420vココで「サイケデリックの曲」と紹介されたのは「For Your Love」。
The Yardbirds最大のヒット曲。
NMEのチャートで見事1位を獲得。作者は10ccのGraham Gouldman。
イントロのハープシコードを弾いているのはBrian Augerなんだってね。

430_fylこの最大のヒット曲を金科玉条にフィーチュアするのかと思ったら…

440v惜しげもなく「Happenings Ten Years Time Ago」をメドレーで演っちゃった!
邦題は「幻の10年」。
私は中学生の時にTodd Rundgrenの『Faithful』でこの曲を知った。

450発表は1966年。
Jeff BeckとJimmy Pageがツイン・リードをやった唯一の録音。

460vそして、もう一発!
コレが本編最後の曲となる。

470「Dazed and Confused」…Led Zeppelinのアレね。
奇しくもLed Zeppelin、4日連続!うち「Dazed」2回!

480Johhnyはヴァイオリンの弓の代わりにE.Bowを使用。ま、「弓」ということでは同じか…。

490もちろん渾身のソロも!

500アンコールはキマってるわね。
「Honey Hush」、あるいは「レモンティー」…イヤイヤ「ブギウギ列車夜行便」だ!

510_tkrホンモノが観れてうれしかったな!

520総立ちのお客さんを前にメンバーも全員エキサイト

530もうコレが最後の最後だからね!

540そして、さらにもう1曲、『Five Live Yardbirds』に収録され、後にJeff Beckで録音しなおしたBo Didleyの「I'm a Man」を演奏して全公演の幕を降ろした。

550ナンダナンダ、知ってる曲がたくさんあって思いっきり楽しんじゃったよ~。
ブルースとロックが親子だった時代の音楽…やっぱりこういう音楽は問答無用でイイな。
今、ロックは最大の親不孝をしてるからね。まったくの他人丼だ。

560楽屋もそうだったんだけど、メンバーの皆さん、実に楽しそうだった。

 
Yardbirdsの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEB SITE(英語版)

Johnny A.の詳しい情報はコチラ⇒Driven(英語版)

570それと、お名前もうかがわなかったんだけど、ツアーマネージャーのこの人が信じられないぐらいいい人で…メッチャご親切にして頂いた。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
そして、Johnnyありがとう!またね~!
I'm sorry for my rudeness.  I didn't have the name of Mr. Tour Manager who  looked after me very kindly. 
Please let me send big thank to him in this occasion.
And thank you very much Johnny!  See you soon!

S41a0003(一部敬称略 2016年10月23日 COTTON CLUBにて撮影 )

2016年12月20日 (火)

LED ZEPAGAIN ロックショー・リバイバル「狂熱のライブ1973」~4th Night of M.S.G.~ <後編>

「オマエなんかにマジソン・スクエア・ガーデンのナニがわかるんだ!?」なんて言われてもイヤなので一応書いておくが、私はMSGに行ったことがあるのだ。
もっとも中には入ったことはないのだが…。
MSGは33丁目の7番街と8番街の間を占めている巨大な建物だ。

M_m1今から21年前。
アメリカに行ったのはこの時が初めてではなかったが、ニューヨークは初体験だったのでエラク興奮した。
ジャズとミュージカルと美術館の旅だった。
宿泊したのがMSGの7番街側の対面の『Hotel Pennsylvania』。
皆さんはGlen Millerの「Pennsylvania 65000」という曲をご存知か?
映画『グレン・ミラー物語』の中で、「新しい曲ができた」とジェイムス・スチュアート扮するグレン・ミラーがジューン・アリソン扮する奥さんにその曲を聴かせるシーンがある。
愛らしいメロディを持った曲で、コーラスの終わりのブレイクで楽団員が「♪Pennsylvania six-five-thousand」と声を発する。
すると、グレン・ミラーが奥さんに尋ねる「わかるかい?ボクらが新婚旅行で泊まったホテルの電話番号だよ」…奥さん感激!
もう長いこと観ていないので「新婚旅行」だったか「楽旅」だったかどうかは定かではないが、初めてのニューヨークで泊まった私のホテルこそグレン・ミラーが泊まったホテルだった。
もちろん、この話を予め知っていてこのホテルを選んだ。
実際、電話番号はその時も「65000」だった。
ところがですね~、部屋は狭いし汚いし…グレン・ミラーどころか『真夜中のカウボーイ』の二人になった気分だった。
それだけ歴史のあるホテルだけあって、設備にも年季が入っていて、ベッドがひどく小便クサイのには閉口した。きっと何万人分もの汗を吸っていたんだろう。
人生初の時差ボケも手伝って夜はまったく寝付けず、整髪料をベッドに撒いてそのニオイをゴマかした。
今ならクレームを申し入れるところだが、当時はまったく英語ができなかったので文字通り泣き寝入りをした。
ホテルがそんな状態でもまだ若かったし、アメリカにあこがれていた時分だ。見るもの聞くものすべてが刺激的で本当におもしろかった。
もう最近はアメリカが苦手で…もちろんアメリカ人の友達ひとりひとりは大好きなんだど、日本人としてあの国を見た時には本当にウンザリしてくる。
今は断然ロンドンの方がおもしろいし、性に合っていると思うけど…デヘヘ、ニューヨークならまたいつ行ってもいいな…。

M_m2コレが7番街側のMSG。
ね、ホテルの対面。
電光掲示板にはプロレスの告知がしてあるが、Eric Claptonのコンサートのサインも出ていたように記憶している。

M_m3こちらは33丁目に沿って8番街側を見たところ。
例の丸い建物が見えてMSGっぽく見える。
え?何で8番街側から撮らなかったのかって?
コワかったから。
現地の人に「ハーレムは言うに及ばず、8番街から西へは危険だからひとりでは行かないように。それとアルファベット・アベニューには絶対に行かないでください」と言われていたのだ。
実際に8番街を車で通ると、街の雰囲気がガラリと変わって、黒人ばっかりになったのには驚いた。
今は知らない。
また、今は全然変わってしまったようだが、当時は南東部にある低所得者層が集まるアルファベット・アベニューがマンハッタンで最も危険と言われていた。
この時はまだ前の前の会社に勤めていた頃で、そのニューヨーク事務所を訪れた時に駐在員に聞いたのだが、私が行ったつい数日前にも「1番街で銃を持った追剥ぎが出た」ということだった。
その人はどんなに短距離でもタクシーを使うと言っていたな…理由は「飛び道具からは逃げられない」だって。メッチャ実感がこもっていたよ。
チョット長くなっちゃって申し訳ないんだけど、もうひとつタクシーのことで。
マンハッタンで一番安全な乗り物はタクシーということだったが、それとは関係なしに現地在住のアメリカ人の友達もやたらとタクシーを使っていた。
日本と違って初乗りが安いということもある。
それでも、呼べば聞こえるような距離でも乗っちゃうんだよね。
「すくソコじゃん!歩こうよ!」と行っても、その友人は「いいから、いいから!」とタクシーを使いまくる。
理由を訊くと、「オレも移民の子だからさ…彼らの生活が少しでも楽になるようにと思ってるんだ」と言っていた。
ご存知の通り、タクシーの運転手はニューヨークで移民が一番最初に就く職業と言われている…
彼は東欧からの移民二世だった。
この話を聞いて翌日から遠慮なく屋台のホットドッグを食べるようにした…ホットドッグ屋はギリシャ系移民が多いんだよね。
…というのはウソで、移民は関係なく、とにかくホットドッグがウマいだけの話。
あんまりおいしくて食べていると鼻歌が出ちゃう。もちろん「Immigrant Song」。
マンハッタンのホットドッグがナゼ故あれほどおいしいのかと調べてみると、牛肉だけのソーセージで作っているかららしい。
私は全部ノッケのマスタード多めが好き!
そういえば「ホットドッグ早食い選手権」で有名なNathan'sが一時原宿に出店していたけど、定着しなかったね~。

M_m4しか~し!
我々世代は「マジソン」といえば問答無用で「バッグ」を意味する。
小学校5~6年だったかな?「マジソン・バッグ」旋風が吹き荒れたのは…。
アレはどうしてあんなに流行ったんだろう?
人気俳優とか歌手が持っていたから?テレビや映画で使われたとか?
何しろスゴイ人気だったよね~。
紺が主流で、みんなと同じモノがイヤだった私は白が欲しかったんだけど、まったく手に入らなかった。、仕方なしに黒を買ってずいぶん使ったけど、最後は富津の海に行った時にビチョビチョのなってしまって、捨てて来ちゃった。

Mb_2さて、マジソン・スクエア・ガーデンの第四夜も中盤に差し掛かる。

10_nqベースのJim Wootenがキーボードの前に座り、曲は「No Quarter」。
いよいよ苦手なLPのC面!

20v…なのだが、こうして聴くといい曲だね~。
何でも「プログレッシブ・ロックっぽい」という評価の仕方があるようだが、ゼンゼン的ハズレだろう。

40_2
ワウを使ったリフがとても印象的。
ところで、「No Quarter」というのは「無慈悲」という意味なんだってネェ。
普通、「慈悲」は「mercy」という言葉を使うでしょ。「ハバマーシー」の「マーシー」。
この「quarter」は戦で敗れた者に対する「慈悲」を特別に指して使う言葉のようだ。
冒頭に書いたように、21年前にニューヨークへ行った時のこと、朝早くに五番街のセント・パトリック教会に行ってみると、出勤前のスーツを着たサラリーマンが祈りを捧げていて、去り際に教会の中のベンチで寝ているホームレスの枕元にそっと5ドル札を置いていくのを見た。アレにはチョット感動しちゃった。
この場合は「quarter」ではなくて「mercy」だ。
で、この「quarter」という言葉は、この曲の題名のように否定の中で使われることが普通の残酷な単語で、ヘタをすると「負けた相手を容赦しない」ということで「no quarter」で「皆殺し」という意訳もできるようだ。
で、ナゼ、「no quarter」でそういう意味になるかというと、「qaurter」には「兵舎」という意味もあって、「捕虜に兵舎を与えない」すなわち「情けをかけない」ということらしいよ。
昔、25セント硬貨もない文無しの歌かとばっかり思っていた。
だって、Boz Scaggsに「Loan me a dime」ってあるでしょ?アレのイメージ。

30_2イケイケドンドンのロックンロール・タイプ以外のこうしたバラードでも抜群のギター・プレイを披露してくれる桜井さん。

50vダブル・ネックに持ち替えて臨むのは「The Song Remains the Same」。

60v_srsアルバムではあんなに初めの方に出て来るのに、実際のステージではこんな真ん中で演奏されていたんだね。

70しかし、コレもカッコいい曲だよね。
そのカッコよさを最大限に引き出してくれるのがKED ZEPAGAINのパフォーマンスだ。

80_rsLPのB面すべてを費やして収録された「Dazed and Confused」。
Jake Holmsのこととかあるけど、ま、いいじゃない。やっぱりLed Zeppelinはカッコいいよ。「改作」ってヤツね。
実際、コレに比べれば「Stairway to Heaven」なんて可愛いもんだけど。
90_dc
当然、この曲のトレードマークのボウイングがフィーチュアされる。

90ココはね~、照明がいつも真っ暗なんだよ…というのを知っているのでシッカリと明るいレンズに付け替えてと…。

100vコレもずいぶんとカッコいいことを考えたもんだよね。

110_2桜井さんのボウが宙を指すたびに大きな歓声が上がった!

120vリフというかテーマというか、考え抜かれたおいしいメロディがたくさん出てきてコロコロと変わる場面をつなげて物語を作っていくサマは、「No Quarter」なんかよりよっぽどプログレっぽい。
「♪プイシ、プイシ、プイシ、プイシ」…Swanとボウイングの絡みもバッチリ。

130そして、この曲の最大の見せ場、ギター・ソロへと続く。
それこそ「狂熱」の桜井さんのソロ!

140_2そういえば先日来日したThe Yardbirdsもこの曲を演っていたよ。
このThe Yardbirdsのライブ・レポートもMarshall Blogに掲載するのでお楽しみに!
そして、この曲の最後の喜び、エンディングのテンポの速いパートへ!

150_2そして皆さんお待ちかねの「階段」。

160_2この名曲の一音も聴き逃すまいと、客席からがコワイぐらい真剣な雰囲気が漂ってくる!

170ロック史に燦然と輝く名曲か…。
チョット前に日本でも大いに話題になった「CLASSIC ROCK」誌の「偉大なブリティッシュ・ロック・アルバム100選」に『IV』が選ばれたのもこの曲が収録されていたという理由が多分にあるんだろうね。

180もちろん桜井さんは隅から隅までまんまJimmy Pageを演ずる。
すなわちあのギター・ソロだ!

170v_2

割れんばかりの大喝采!
そして、ここからショウは一気に後半を駆け抜けていく。

190v_2

ここで「Moby Dick」だ!

200_mbドラムはDerek Smith。

220
アクリルのキットからティンパニーまでドラム機材もJohn Bonhamに倣ったもの。
John Bonhamって60年代にMarshallの広告に出てたの知ってる?

210_2もちろん「手打ち」も!うどんみたいでゴメン!なんていうの、コレ?

230v_2ティンパニーも派手に鳴り響く華麗なるドラム・ソロ!

240v_2いよいよ最終セクションに入る。

250_hbまずは「Heratbreaker」。
またこういう曲を作ってカッコよく演奏するバンドが出てこないかな~。

260_2本編最後を飾ったのは「Whole Lotta Love」。
コレも「胸いっぱいの愛を」としたのは名邦題だろう。
ね、私は何でもかんでも文句をつけているワケじゃないのよ。いいものは「いい」と言う。
こうして見ると、Led Zeppelinの曲はなかなかいい邦題が付けられていたと思うよね。
気の毒だったのは何といってもAerosmithだった…「お説教」とか「やりたい気持ち」とか。

270_wll「♪You need coolin'」…ロックの名曲数あれど、これまた最も有名な歌い出しではなかろうか?

280v_2そして、この曲のハイライトは当然テルミン。

290_2エコー(ディレイ)を効果的に使ったトリッキーなサウンドがすこぶる気持ちイイ!

300_2完全にJimmy Pageになり切ってプレイする桜井さんがまたいいんだ~!

310v_2このアイデアこそワン・アンド・オンリーだよね。誰もマネしないし、できない。フォロワーも生まれない「やったもの勝ち」の極致。
やっぱりJimmy Pageはスゴイよ。

320ステージ後方でマグネシウムが炸裂!

330このスペクタキュラーな演出に演る方も観る方も大興奮のうちに本編を終了した。

350熱演に次ぐ熱演!
大喝采に笑顔で応える桜井さん!

355vそして、アンコール。
「もう4回も演ったよ」とJohn BonhamのセリフをなぞるDerekカウントから「The Ocean」。
ホントだ…このリフは15/8拍子なんだね。
この曲好きだったな~。
ところで『Houses of the Holly』のジャケットはHipgnosisなのは皆さんもよくご存知の通り。
で、このロケ地は北アイルランドにある「Giant's Causeway」というところなんだけど、一度行ってみたいと思ってるんだよね~。
そしたら、Marshallの女性社員が去年ダンナさんとそこを訪れた写真をfacebookに載せていてすごくうらやましかった!
いいな~、イギリス。

360_oc今回、このコンサートのオフィシャル・フォトグラファーに任命して頂きましてね…とても光栄だった。
そんなもんで本番の時は撮影に無我夢中になっていて気が付かなかったんだけど、桜井さん、最初の方で着替えているんだよね。
1973年のマジソン・スクエア・ガーデンでは、映画でのライブのシーンを一回のコンサートで構成されているように見せるため、全公演カメラを回し、後で編集する予定だった。
そのため、3日間とも同じ衣装でステージに上がる段取りだったらしい。
衣装が変わっちゃうと後で編集できなくなっちゃうからね。
ところが、Jimmy PageとJohn Paul Jonesはある時に違う衣装を着てしまったらしい。
映画を観ると、なるほど、Jimmy Pageははじめは星のアップリケのついたスーツを着ているのだが、「Since I've Been Loving You」のシーンから向かって右の前見頃に赤い花のアップリケがついた黒い衣装に変わっている。
そう、桜井さんはそこも再現しているんだよね。
驚いたわ。
コレぐらいやってくれればまさに「Tribute Band」の名にふさわしいのではなかろうか?
桜井さん、のやっていることを「コピー」と呼ぶのは相応しくないだろう。
恐るべしJimy SAKURAI!

370v最後は総立ちの観客の前で四人は「Communication Breakdown」をパワフルに披露した。

380v_2

390_2

400v

410v前々回5時間20分、前回4時間30分、今回は1973年の公演をそのまま再現するということで3時間30分といつもよりは短かった。
しかし、時間の長短などまったく気にならない充実の内容で観客の心を揺さぶった!

420最後は桜井さんからお礼のご挨拶。

440v桜井さん、ますますのご活躍をお祈り申し上げております!
  
Jimmy SAKURAIの詳しい情報はコチラ⇒MR.JIMMY OFFICIAl WEBSITE

450<オマケ>
開演前に楽屋で桜井さんと…。

460vコレは2004年のフランクルとで撮った一枚。
とても大切にしている写真なんだけど、もう色が褪せてきちゃった。
John Paul Jonesと。
この前の年の8月に(前の)赤坂ブリッツで開催された『Guitar Wars』というイベントにJPJが出演した時、JCM2000 DSL100を貸し出した。
その時ちょうどMarshallの扇子を販促物で作っていて、JPJにプレゼントした。
暑い盛りだったのと、Marshallロゴが入っていたので彼はものすごくよろこんでくれた。
そして翌年、すなわちこの写真の時、ジムに挨拶するためにMarshallのブースに寄ってくれたJPJと再会した。
「私のことわかりますか?」と尋ねると、JPJは即座に「ああ、もちろん!扇子のキミだろ!」って答えてくれた。団扇だろうが、扇子だろうが、天下のJohn Paul Jonesが自分のことを覚えていてくれてすごくうれしかった。
写真の向かって左は営業のマーク。
向かって右はキース。強いバーミンガム訛りに悩まされたが、キースとは自分と同じ年ということもあって私とはとても仲良しだった。
Marshallを退社した後も付き合いは続き、来日した際にはウチにも遊びに来てくれたが、数年前、肺を患い亡くなってしまった。
気が優しくて、マジメで、本当にいいヤツだった。キースのことは今でもしょっちゅう思い出している。
    
さて、Jimmy Pageには2010年にロンドンで会った。
あとはRobert Plantか!

9_jpj※明日はMarshall Blogの更新はありません。代わりにShige Blogを更新します。

(一部敬称略 2016年10月21日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)

2016年12月19日 (月)

LED ZEPAGAIN ロックショー・リバイバル「狂熱のライブ1973」~4th Night of M.S.G.~ <前編>

「Led Zeppelinのライブ・アルバムが出る!」と世間が騒いでいたものだから、『The Song Remains the Same』が発売されると、すぐに秋葉原の石丸電気に買いに行った。
1976年…オイオイ、ちょうど40年も前のことだよ!
私が14歳、中学2年生の時のことだからムリもないか。
それまでにもLed Zeppelinのレコードは何枚か持っていたが、ライブ盤にどういう価値があるのかは当時は知る由もなかった。
中学生にとって二枚組のレコードはかなり高価な買い物だったが、ブックレットも付いているし、ジャケットの紙の質が高級で、重厚感があってうれしかったのを覚えている。
ところが…まだロックに夢中になり出してからそう時間が経っていない時分だったので、「Rock and Roll」からのA面の前半3曲には大興奮したものの、B面とC面、それにD面の「Moby Dick」を聴くことはなかなかの荒行だった。
正直、スリ切れるほど聴いたというアルバムではないが、学校に持って行って担任の窪寺先生に没収されたりして、思い出に残るアルバムであることは確かだ。(放課後、先生から返してもらった『永遠の詩』がきれいに新聞紙に包んであった。規則を破った生徒のモノとはいえ、人様のものだからきっと大切に扱ってくれたのだと思う)
しかし、「The Song Remains the Same」を「永遠の詩」としたのはけだし名訳だな…今にして思うと。
「Rock'n'Roll」のイントロの直前の男の人の叫び声が「お~、早く演れよ、お~」って聞こえなかった?
10lpその翌年、その映画が日本でも公開された。
もちろんすぐに映画館に観に行った。東銀座の松竹セントラルだ。
結構混んでいたように記憶しているのだが、松竹セントラルのような大封切館を満員にするほどロック・バンドに人気があったなんて信じられないな。
一体誰があんなに観に来ていたんだろうね。
こんな映画、どう考えたってロック好きの大人しか観に行くワケないんだから。
ナンカそういうところからして今とは隔世の感があるな。
さて、映画の方はというと…ツラかったな~。
当時は何しろビデオもない時代だったので、動くロック・バンドを拝むにはフィルム・コンサートに出かけるか、『ウッドストック』、『バングラ・デシュ』を見るぐらいのものだった。
Shige Blogに『ウッドストック』の思い出を詳しく書いたが、そんなんでも興奮したもんよ。
で、この映画…何しろあの幻想のシーンが長くて長くて…寝た。
それでもところどころ現れる、Led Zeppelinが動いてるシーンには感動したな~。
ところで、今回この記事を書くにあたって気が付いたんだけど、一般的にこれらの邦題は、アルバムは『永遠の詩』といって、映画を『狂熱のライヴ』って呼んでいるのかしら?
それにしてもDVDが何でこんなジャケなの?

20vdvdさて、今年もやって来ましたLED ZEPAGAIN!
今回も東京は六本木のEXシアターでの2日興行で、ライブ・アルバムや映画の素材となった1973年のマジソン・スクエア・ガーデンの公演を再現しようという企画。
本家は1973年7月27、28、29日の3日間の公演だった。
だから、このEXシアターの公演が「4th Night」になるワケ。
そう、今夜は六本木通りが7thアベニュー。
EXシアターがマジソン・スクエア・ガーデンになるのだ。
最寄りの駅はロッペンギ駅をご利用ください。(マジソン・スクエア・ガーデンの地下には鉄道が乗り入れていて、駅の名前を「ペンシルべニア・ステーション」という。愛称が「ペン・ステーション」。だから「ロッペンギ」とシャレてみた)

30冒頭、例年通りEXシアター支配人の倉林さんが登場。
「見てください、このホンモノの機材!」

40もちろん、1973年当時の機材を可能な限り並べてある。

50やっぱりいいもんだよね~。

9_s41a0050 ロックの歴史を作った楽器たち。

70v重いし、手入れは面倒だし…

80取り扱いには滅法気を遣うし…

90vしかし!今の利便性を追求するだけのバックラインとは音はおろか、漂う空気がまったく違うことは間違いない。
「Rock」の空気だ!

100とうとうホンモノのメロトロンまで登場!
日本人のメロトロン好きを知ってのことかしらん…?

110今では滅多に見ることのできない「前時代的」な楽器の王様だろう。
しかし、この音色は何物に代えがたい。
そもそも、エコープレックスといい、ステージに磁気テープが乗っているコンサートなんて今時他にないでしょ?

120倉林さんからマジソン・スクエア・ガーデン公演の説明が加えられる。
ホントに好きだな~、倉林さんも!

130vもう一人ステージに上がったのが照明業者の方。
今回は当時の照明まで再現したのだ!

140いよいよ本編。
「Bron-y-Aur」のオープニングSEに乗ってステージには羽毛が降りそそぐ。

150そしておなじみのドラムのイントロから「Rock and Roll」!

160Jimmy SAKURAi

170vSwan Montgomery

180vJim Wooten

190vDerek Smith

200vロック史に燦然と輝く大スタンダード。
やっぱり問答無用でカッコいい!

210続いては「Celebration Day」。

220_cdライブ・アルバム通りの曲順。
すなわち本家のコンサートもこう進行していたのだ。

230vこのソロもいい加減カッコいいよな~。
桜井さん、水を得た雷魚のような突進ぶり!

240vココで「Black Dog」。
映画では後半に出て来るんだっけ?映画館ではこの場面で目が覚めたのを覚えている。

250v_bdMacの「Oh Well」も好きだけど、「Black Dog」もやっぱりいいナァ。
「Rock and Roll」、「Celebration Day」ときて「Black Dog」じゃさぞかしマジソンは盛り上がったことだろう。
270v

そして、今、我々もそれを味わっている。

265アルバムのRobert PlantのMCを聴くと、「前回とココで演った時と今回の間に『聖なる館』をリリースしました」と言っている。
そして、同アルバム収録の「The Song Remains the Same」を演奏する。
我々にはピンと来ないことが多いと思うが、このライブ・アルバムの音源は1973年のもので、アルバムがリリースされたのが1976年と、当時は3年も前の音源になるワケで、こんなMCをレコードで聴いて、英語圏の人はどう思ったかね?
やっぱり「古っ!」って思ったのかな?
そういえば、「ナンでこんな古い音源をライブ・アルバムに使ったんだ?」という論争を当時ラジオでやってたな。
話を戻すと、そんな時期なので、。『Houses of the Holly』からの選曲が多くなっている…というワケで実際のコンサートの次の曲は「Over the Hills and Farway」。

280_oh牧歌的な静から躍動感あふれる動へと動く瞬間がたまらなく魅力的だ。

280v実は…もう何年も前のことだが、この曲はMR.JIMMYの演奏でそのカッコよさを知ったのね

290今、記事を書きながら当然『The Song Remains the Same』を聴いているんだけど、圧倒的にJPJのベースがあまりにもカッコいいね。
Jimがその役割を完璧にかなす。

300今回が二回目の日本での演奏となるDerek。
Jimとのコンビネーションはバツグンだ。

310vそして、桜井さんの微に入り細にうがったギター・プレイ。芸術だ!

320vということで、またしても『Houses of the Holly』からのチョイスで「Dancing Days」。

330_ddこの曲は「Over the Hills and Farway」のシングルB面だった。
ココ、シングルの両面を演奏したんだね。
こんな曲までマジソンで演っていたなんておもしろい。

340v続いては『IV』から「Misty Mountain Hop」。

2_s41a0200 この曲は「Black Dog」のB面だった。

350_mmh軽快にバウンスする人気曲。
それにしてもすさまじいスモーク!
(行ったことはないが…)まさに富士山頂!コレがホントのMisty Moutain、イヤ、Foggy Mountainか…。
これはいくらナンでもスモークたきすぎでしょう?
最後の方はほとんど影絵みたいになっちゃったからね。マジソンはこんなに煙ってないよ。

360vメドレー形式で「Since I've been Loving you」。
この「Misty」からの流れは当時定番のシークエンスだった。

370_syここは桜井さんの鬼気迫るソロをジックリと味わう。

380v命を削るようにしてひとつひとつの音を紡いでいく姿はまさに「トリビュート」。

390途方もない熱演に大きな喝采が送られた。

400Jimmy SAKURAIの詳しい情報はコチラ⇒MR.JIMMY OFFICIAl WEBSITE

1_img_0357 <後編>につづく

(一部敬称略 2016年10月21日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)

 

 

2016年12月15日 (木)

犬神サアカス團単毒公演「呪歌」~TOKYO BAKA EXPO2016より <sideB>

『TOKYO BAKA EXPO 2016』の犬神サアカス團の二日目。
<sideB>と副題されているが特に意味はない。とりあえず<sideA>の一日目が終わったので、ひっくり返して<sideB>だ。
犬神サアカス團の「バカスポ」への参加は九回目。
Marshall Blogではコレが四回目のレポートゆえ、ほぼ半分の公演にお付き合いさせて頂いていることになる。

10v今日も冒頭は劇団「ああルナティックシアター」の主宰者、橋沢進一さんのご挨拶から。
橋沢さん、今日はまたエラくラフな格好での登場だ!

20v團のみなさんご登場!

30見どころ、楽しみどころ等、しばし前半のコントのコーナーに関するトークが繰り広げられる。
今日も昨日と同じ。
「いつ、誰が、どこで、誰と、何をした」とい、うお客さんから予め集めたお題を演ずるアドリブ・コント。
ただ、お題はクジになっているので、何が出て来るかはわからない。

40いつもはメンバーが引くお題のクジを今回はお客さんにお願いした。

50コレはお題のひとつの「誰が」で当たった田中邦衛を演じているところ。
いつの間にか明兄さんのハマり役になっちゃった!
そういえば、田中邦衛を最近ゼンゼン見かけなくなったが大丈夫なのか?

60今日もナントカうまくまとまって楽しくコント・コーナーを乗り切ました!
ちなみにジン兄さんが後ろで演っているのはオハコの「姫路城」。アレ?「名古屋城」だっけ?

70そして、演奏のコーナー。
あ、オタクのPCがコワれたワケではありませんのでご安心アレ!
場所もセットも衣装も昨日と同じなので、いろいろ考えた末に今日はライブの写真をモノクロでお送りすることにした。
以前どこかで触れたように、私はモノクロの写真を多用しないように心がけている。
だってモノクロ写真って、ゴマカシが効いちゃってうまく撮れた気になっちゃうんだもん。
だから特別な機会を除いては使わないことにしているの。
よくカラーで撮ったであろう写真をモノクロにしてSNSに掲載しているのを見かけるけど、どうもね~。
モノクロで撮って色が見えてこないとダメなんだよね。黒澤の映画もそうでしょ?
Jim Marshallのモノクロ写真なんか実に素晴らしい。色どころか空気まで写ってる。ああいう風に撮れればいいけど、ワタシなんぞとてもとても…。
なんてことを言うと團のみなさんに失礼になってしまうが…。でもね、被写体が被写体だけに、今回は我ながら気に入っちゃったのよ。
そのあたりもゼヒお楽しみくださいまし!

80モノクロの犬神凶子。

S41a0272_2 モノクロの犬神情次2号。

90vモノクロのJCM800 2203と1960A。
機材をモノクロ写真で紹介するのは初めてかも!

100vモノクロの足元。

105モノクロの犬神ジン。

110vモノクロのEDEN WT-800とD410XST。
WT-800は生産終了。
現在はWorld Tour Pro WTP900に移行したことはフル・カラーだった昨日の記事に書いた通り。

120モノクロの犬神明。

130vモノクロのNATAL。
色がサッパリわからないが、タバコ・フェイドというフィニッシュ。
フロント・ヘッドは赤。
赤ひげ先生の本名は「新出去定(にいできょじょう)」という。
「オイ、保本、この患者はオマエが治してやれ」ってね?

140さて、オープニングは長大なキメがクールなハード・ロック・ナンバー「黒い花が嗤う」。

150まずはこのシンフォニックなキメで三人のアンサンブルの妙を楽しむ。

160vこのあたりのサウンドはまさにブリティッシュ。

170vそして凶子姉さんの歌で一気に犬神ワールド!日本の美!
今日も絶好調!
しかし、この曲カッコいいな。

180v続けて「道行き」。
「♪ロックンロール!」…このサビのメロディの展開はまさに犬神がかり!

190_my情次兄さんのギター・ソロが冴える!

200vMCをはさんで久しぶりの「浅草心中」。

210_asコレもスゴイ歌詞だ。
でも、この辺りのレパートリーはどちらかというと私にとっては浅草というより大阪の西成かな?
…というのは、いつも書いているように、この歌詞の雰囲気が黒岩重吾だから。

220v1999年『地獄の子守歌』から「黒髪」。
こうした古いナンバーがスッスと出て来るのは「財産」だね~。「継続」だけが作り出すことができる「財産」。立派な「知的財産」だよ。

230v_kk一気に近作の『ここから何かが始まる』から「逆さ吊りの男が観た世界」にワープ。
明兄さんが軽快なビートを叩き出すが…

240v_somsもちろん歌詞の内容は超ヘヴィ。
この曲のサビの展開も実に團チックだ。
凶子姉さんの巻き舌唱法が痛快極まりない!

250さて、ココからはニューアルバムの『黄金郷』セクション。
昨日は三曲披露した。

260cdせっかく「黄金」が来たので、コイツを紹介しておこうじゃないか。
巨匠ジョン・ヒューストン監督、ハンフリー・ボガート主演の映画。
「シェラ・マドレの宝に魂を売り渡した奴ら」とあるように原題は『The Treasure of Sierra Madre』という。
1948年のアメリカ映画。70年も前の作品ということになる。
日本でのタイトルは『黄金』という。
つまらん題名だが、そうだな~、最近のアメリカ映画が100本以上束になってかかってもこの一本にかなわないだろう。
スピルバーグが黒澤作品と同様に映画の教科書と仰いだ一編だ。
今のアメリカ映画は一体なんなんだ?
「レリゴ、レリゴ」ってマンガばっかりじゃねーか!じゃなきゃ怪獣か怪人だ。実にくだらない!
寅さんが大統領になることだし、日本人はもういい加減「アメリカ」という名の病気を治した方がよい。犬神を聴け!
教えてやろうか…「アメリカ病」で一番恐ろしいのは「食べ物」だよ。コレ以上は言わない。

Tre 前日も取り上げた「死に行く日に」。

270v_syh続けて「パンデモニアム」。
ややノスタルジックなアレンジ。
「pandemonium(パンデモ二アム)」とは「大混乱」という意味。
また「伏魔殿」とか「悪魔の巣窟」とかいう意味の犬神のためのような言葉。
「pan」は「すべて」、「demon」は「悪魔」、これがくっついて「pandemonium」というひとつの単語になっている。
すなわち悪魔が全部集まっちゃった状態だ。

280_pジン兄さんと…

290v明兄さんがクリエイトするエイトビートの見本のようなシンプルなノリが心地よい。

300そのシンプルなエイトビートからコンテンポラリーなメタリックなサウンドに早変わりするのは「サキュバス」。
アルバムでも「パンデモ二アム」に続いて収録されている。

310_saサウンドはメタルでも凶子姉さんの歌い口はやさしい。
ホントに魅力的な声だと思う。
1970年代の中頃、私が中学一年生の時に『夢魔(むま)』というイタリア映画が公開された。その頃私は映画狂だったが、観に行くことはなかった。しかし、当時このタイトルが読めなかったことで印象に残っている。
カルラ・グラヴィア、メル・ファーラー、アリダ・ヴァリ(『第三の男』の人ね)というキャストに音楽がエンニオ・モリコーネという、今にして思えばなかなかに豪華な布陣だった。
で、「夢魔」というのはキリスト教における悪魔のひとつで、夢の中に現れて性交を行うとされる下ネタ系の悪魔なのだそうだ。
この悪魔は男女の別があって、男性型はインキュバスという。コイツは睡眠中の女性を襲い精液を注ぎ込み、悪魔の子を妊娠させるという悪いヤツ。
似たような犯罪が頻発しているところ、今の世の中の方がインキュバスよりよっぽど恐ろしい。
それと、コレはまさに『ローズマリーの赤ちゃん』だよね。
アレはヨカッタね。さすがロマン・ポランスキー。ミア・ファローもジョン・カサベテスもメッチャよかった。
「エイドリアン・マルカトー」という名前は忘れることができない。今でも時々観たくなる。
ちなみにこの映画が撮影されたのは、ジョン・レノンが射殺されたセントラル・パーク・ウエスト、西72丁目にあるダコタ・ハウスだ。

さて、この夢魔、女性型をサキュバスという。
こっちは寝ているの男性を襲い、誘惑して精を奪うという。誰だ?うらやましいとか言ってるのは?!
笑っちゃうのは、コイツら下半身丸出しで現れるんだって!要するにそそってるワケ。
オイオイ、こんなの、今時実際に捕まってるヤツら珍しくないじゃん!

320vメタリックな曲調にピッタリのドライビング・ソロ!イケイケ~、後輩!

330vMCの後は『ここ何』から「悪逆無道」。
情次兄さんがギターで奏でるメロディは一時期ライブのオープニングSEに使用されていたもの。

340v_agmこのメロディはアルバムの中で何回か登場するが、その中のひとつで「闇」という凶子姉さんの語りの曲があるが、コレはおもしろいな~。日本のロック史上、こんな曲初めてなんじゃないの?
ポール・マッカートニーの歌みたいにバカスカ固有名詞が出て来ちゃう。

350アルバムのクローザーでもある「悪逆無道」はサバスチックなヘヴィ・チューン。
そのテーマ・メロディを凶子姉さんが繰り返し歌う中間のパートがすこぶるカッコいい!

360v日野日出志のジャケットが目を引く『地獄の子守唄』からタイトル・チューン。
小学生の時、日野日出志には本当にショックを受けたね~。
今のアニメ好きの若い人たちは知っているのかしらん?「わたしの赤ちゃん」とか「蔵六の奇病」とか。
旦那さんが動物をくっつけちゃう秘密の実験をしているのを知った妊婦の奥さんの悲劇は何ていったっけ?

370_jkいよいよ『呪歌』の二日目も最後のセクションに差し掛かる。
名曲「運命のカルマ」。

380v_uk目の覚めるようなストレートなハード・チューン。
明兄さんが叩くNATALのラウド・サウンドが会場の空気を揺るがす。

390vEDENのクリアなトーンでドライブ感を倍増させるジン兄さんのベース。
410
7/8と4/4を組み合わせた変拍子のキメ・パートから炸裂する情次兄さんのソロ!
やっぱりこういうのはMarshallじゃないとダメだね。

400そして「ドグマの呪い」で本編を締めくくった。

420v_dnアンコールの演奏に入る前に今日も情次兄さんから重要なご講和。
内容は昨日同様、平和な日常に突然起こった「地獄」の話。

445v

アンコールは待ってましたの「白痴」!
「♪どうせブァカなんだろろろろ!」
カッコいい~!

430

460v

470

480v

440v
つーことで、今年も「バカスポ」は大盛況のうちに終了した。
ハイ、カラーに戻します。『オズの魔法使い』みたいでしょ?
こんな色でした~!

犬神サアカス團は『黄金郷レコ発巡業』と銘打ったツアーを開始する。
初日は21日の広島。
東京公演は年明けの5日。
コリャ正月から「自殺」だの「地獄」だの「ウジムシ」だの…にぎやかになりそうだワイ!
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁

500<オマケ>
【犬神サアカス團のMusic Jacket Gallery】
犬神サアカス團のアルバムのジャケットがいい。
特に最近入れ込んでいるっぽい、横尾忠則調のコラージュ・タッチがとても好き。

510cdコレなんか『Joe's Garage』の頃のCal Schenkelみたいだもんね。

520cd『Uncle Meat』を思い出しちゃう。

Um コレも色合いが実によろしいな。

530cdここからシンメトリックの世界が始まる。

540cd私はこういうゴチャゴチャっとしたにぎやかなデザインが好きでしてね~。
Toddの『A Wizard, a True Star』も中学二年の時に半ばジャケ買いした。

Wt そして、今回の『黄金郷』。
中身もジャケットもドンドンよくなる犬神サアカス團なのだ!

550cd
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。 詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月20日 下北沢楽園にて撮影)

2016年12月14日 (水)

犬神サアカス團単毒公演「呪歌」~TOKYO BAKA EXPO2016より <sideA>

「♪心臓、膵臓、そして子宮、肛門へ」…と歌ったのは名古屋の「なぞなぞ商会」。
ご存知の方もたくさんいらっしゃるだろうし、何度もココで言及しているのでMarshall Blogの読者であれば、世代が異なる人でもその名前ぐらいはアタマのどこかに残っているかもしれない。
説明が過去と重複してしまうが、なぞなぞ商会はFrank Zappaの曲を日本語で演奏する「尾張名古屋は芸どころ」を地でいくようなスゴいバンドだった。
本当にZappaがそういうことを歌っているかのように思えるほど強烈な歌詞もバンドの魅力のひとつだった。
で、上の歌詞の曲、コレはZappaのナンバーではなくて、『Rocky Horror Show』でRiff Raffが歌う人気曲「The Time Warp」に当てられた歌詞。
もちろん原曲では「Heart, pancreas, and womb to anus」などは歌っていないことは舞台なり映画をご覧になった方はよくご存じだろう。
元は「♪It's astounding  Time is fleeting  Madness takes its toll」という歌詞だ。
「astound」というのは「ビックリ仰天させる」という意味。
「fleet」は「素早く過ぎ去っていく」ということ。
すなわち、「光陰矢の如し」でビックリ!と言うこと。「狂気は通行料を要求する」というのは、アッという間に過ぎる時間の代償は安くない」、つまり「少年老いやすく…」ということを言っているのだろうか?
考えてみると、この曲がアメリカのPromで必ず取り上げられたり、今でもダンス・パーティでの定番曲になっているのは、英語圏の連中にとってこの曲は、過ぎ去った時間を懐かしみながら踊る楽しさがあるのだろう。
実際に去年もイギリスに行ってMarshallの社長主催のパーティに出席した際、ダンスの部で「The Time Warp」がかかってみんな喜々として踊ってたよ。
コレとてかなり古いが、昔のディスコで「YMCA」がかかった時の状態と同じだった。
私だって「東京音頭」さえかかればな~。(ウソ、実際には全く踊れない)
「え、イギリス人もRocky Horroe好きなの?」なんて思わないでくださいね。
映画で有名になった節もあるけど、『Rocky Horror Show』は元々イギリスのモノですからね。作者のRichard O'Brienはイングランド南西部のチェルトナムの出身だ。
さて、何が言いたいのかというと「Time is fleeting」ということ。
チョット前に「Time flies!」で大騒ぎしたばかりなので、チョット目先を変えてみたのだが、とにかく時の経つのが早すぎる!
マァ、毎回こんなこと書いていたらキリがないんだけど、今回はホント、早すぎるわ。
ある日、犬神サアカス團のスタッフに新宿の楽器屋さんでバッタリ出くわして、「もうすぐ『バカスポ』ですね」なんて言うんだもん!
「アッレ~?チョット前にやったばかりでしょ!」とただ驚くばかり。
『TOKYO BAKA EXPO』は毎年10~11月にかけて下北沢の「楽園」で開催されているアングラ・エンタテインメントの祭典だ。
一年の早さにも驚くが、お手伝いするのが今回で四回目だっていうのもにわかには信じられないんだよね~。
チョット前に犬神サアカス團と知り合って、浅草の「蛇骨湯へ行こう!」なんて話を明兄さんとしたばかりのような気がするわ。
歳を取ると、子供の時に比べて時の速さは3倍に感じるようになる…なんてことをナンカの本で読んだが、コレ、気をつけていないとアッという間に還暦が来るぞ。
皆さんも決して笑いごとじゃなござんせんぞ!

10v演劇からお笑いまでバラエティに富んだ出し物で構成される「バカスポ」にあって、犬神サアカス團のステージはハイライトのひとつだ。
今年は主宰する劇団「あぁルナティックシアター」が結成30周年を迎えるとあって、犬神が何と二日間にわたって登場するというスペシャル企画!今日はその一日目のレポートとなる。
まずは冒頭いつも通り、「あぁルナティックシアター」の座長、橋沢進一さんからご挨拶。
相変わらずいい声だな~、橋沢さん。
みなさんもテレビで時々お見かけするでしょ?
橋沢さんの30年もさぞかし早かったことと思う。
そこで、昔ばなしが出た。
「むかし~、むかしのことじゃった~」…それじゃない!
普通の昔の話。
それは、劇団の名前に関すること。「あぁルナティック」なんて変わった名前だな…とは思っていたがヤッパリ。
元々は普通に「ルナティックシアター」という名前だったのだが、これだと頭文字が「る」なので、「ぴあ」への情報掲載順が後ろの方になってしまう…。
ムムム…チョット待てよ。
もしかして、もう「ぴあ」自体知らない若い人も多いんじゃないの?
今でいう「タウン情報誌」っていうの?
最初の頃はペラッペラだったけど、しまいにゃ何でもかんでも載っかっちゃって雑誌みたいになった。
映画の時間を調べたり、ライブハウスの出演者を確認したり…とずいぶん私もお世話になったし、高校の時のバンドを名前だけ載せてもらったことがあった。
他に「シティ・ロード」なんてのがあったよね。
閑話休題…。
「高校の時のバンド」っていえば、こないだの日曜日、またビックリすることが起こったのよ!
マァ、私も「ビックリ」の安売りばっかりで、まるで「驚きの殿堂」なんていわれているけど、(コレがホントの「びっくりドンキー」←ホントはコレが言いたかっただけ。あ、ご存知ない方のために一応書き添えておきますが、『安売りの殿堂 ドンキホーテ』にかけているんですよ)ホントに驚いたな~。
その出来事とは…夕方の寒い中、吉祥寺のシルバーエレファントの前を通り過ぎようとしたら、「Marshall GALAの人ですよね!」と見知らぬ方に声をかけられた。
最近はおかげさまでそれっぽい場所に行くと、ありがたくもお声をかけられる機会が滅法増えた。でも「Marshall GALAの人」と呼びかけられたのは初めてだった。
「はい。その通りです、お越しいただいたんですか?ありがとうございます!」なんて話から会話が始まった。
何でも、その方は私と話がしたくて、どこかでバッタリ出くわすチャンスをずっと狙っていたとおっしゃるのだ。
何のことかと思ってお話を伺うと、Marshall Blogの「GALAレポート」の「稲葉囃子」の回についてのことだった。
その記事に私は高校時代に出場したある楽器店主催のバンド・コンテストのことを書いたのだが、ナント、その方もそのコンテストに出ていらっしゃったというのだ。
ザッと37年前の話!
寒風が吹きすさんでいることも忘れて大笑いしちゃった!
ビックリもしたけど、多くの方々にMarshall Blogをチャンと細かく読んで頂いていることがメチャクチャうれしかった。
同時に「ヘタなことは書けないな…」と自重した次第。
Neo-Zonkファンということで、話題がショボンちゃんに移り、その方が「NATAL」という名前をごく自然にお口にされたこともうれしかったな。まだまだだけど、もうNATALは日本でも完全に「Unknown drum brand」から脱したことを確信した。
あの時の方、お声をかけてくだすってありがとうございました!
  
さて、話を元に戻すと、橋沢さんは一計を案じて「ぴあ」の「演劇」のページの初めの方に「ら行」の「ルナティック」が掲載される方法を思いついた。
それはアタマに「あ」を二つくっつけるというアイデアだった。
「あ」が一個では効果が薄いので、二つ付けたというところが賢いではないか!
果たしてその結果は…「あぁルナティックシアター」は「演劇」のページの一番目に躍り出ることに見事に成功したそうだ!
コレを聞いて、筒井康隆で同じような話を思い出した。
それは「ん」。
居酒屋だか小料理屋が「電話帳で目立ちたい」と思い立ち筒井康隆に相談した。
当時、電話帳には「ん」の項がなかったので、店の名前を「ん」にすればそれだけで一項設けなければならず、しかも掲載されるのはその店だけ…とあって絶大な効果が期待できた。
電電公社にその旨を申し入れに言ったら。「アンタ、そんなことできるワケないでしょ!」と取り付く島もなかったという。
ホントかどうか知らないよ。でも、ホントに言えることは電話帳とかアドレス帳って見なくなったよね。
あと、家に必ずあった電話番号簿。アレもなくなった。
「あ」と「ん」で期せずして狛犬の話みたいになっちゃった。
とにかく時は経ったのだ…。

20さて、時は経っても変わらないのが前半のコント。
今回も「いつ、だれが」のヤツで盛り上がったよ~!

30このシリーズも三回目とあって大分フックのパターンがキマって来てやりやすくなりましたな。
明兄さんの田中邦衛とか…。継続は力なりだね。

40演ってる本人が楽しんじゃってるもん!

50vしかし、破天荒とはいえ、橋沢さんの名アシストも手伝って、なかなかうまくまとめて来るあたりはサスガ!

60実は今、ステージの上の五人に私を含めた計六人のうち、四人は同じ大学を出ているのよ!スゴクない?2/3だよ!
だから「バカ・エキスポ」だったりして?! あ~、またしても私が最年長だ。
ステージの方は…お後がよろしいようでございました~!

70休憩をはさんでお待ちかねの演奏のコーナー!

80犬神凶子
以前にも書いたけど、ウチのPCは「きょうこ」って打って変換キーを打つと「恭子」でも「京子」でも「今日子」でもなく、一番最初に「凶子」と変換されるからね。
最強だぜ、ウチのPC。

90v今年もゴキゲンなバックラインがセットされた。

100犬神情次2号

110vJCM800 2203と1960A。
ナンカここへきてJCM800プレイヤーが目立ってきたね~。

120v犬神ジン

130vEDEN WT-800とD410XST。

140v現在、EDENのフラッグシップ・モデルはWT-800からWorld Tour Pro WTP900に移行している。
「World Tour Pro」なんてタイガー・ウッズみたいでカッコいいべ!

150_900_2そして、今バツグンの人気を集めているのが500Wのコンパクト・ヘッドTERRA NOVAだ。

9_stn501_hr_3 犬神明

170v明兄さんはNATAL。
今日はバーチ。
タムはいつもと異なり10"と12"が組み込まれた。

190情次兄さんのソリッドなギター・リフでステージは幕を開ける。

200_ud2000年発表の『赤猫』から「鬱病の道化師」だ。
いきなり「ウジムシ」だよ。

210v続けて「命みぢかし恋せよ人類!」。

220_imk2003年のメジャー・デビュー・シングル。

230なるほど、コレいい曲だね。
チョット「I can't Stop Falling Love with You」を思わせるメロディがグッとくる。
凶子姉さんの声がベスト・マッチ。

240v「あぁなるティックシアター30周年」への献辞を含めた凶子姉さんのMCをはさんで「赤猫」。
今日は旧作が多いね。

250v_an「あかねこ」ってワープロで打っても「赤猫」って一回で変換されないでしょう?
よくない言葉だからだ。放送禁止用語なのかな?
「放火魔」という意味。だからそういう歌詞になってる。
「赤猫這わしたろうか!」とかいう表現があるらしいんだけど、私は聞いたことがない。
コレは「火を点けるぞ!」という脅し文句で、猫に火を点けて相手の家に放り込むことが元になっているらしい。つまり「赤猫」とは「火の点いた猫」ということだ。
オイオイ、物騒だな~。無茶しちゃイカン!

260v

演歌調マイナー・チューンとでも言うのか、犬神サアカス團の固有パターンのひとつ。

270v続いては「けもの道」。

280_kmコレも「赤猫」系の曲調。
凶子姉さんの歌いっぷりの妙が味わえる。
しかし、この歌詞!

300v2007年のシングル「地獄に堕ちた子供たち」を続けて演奏。

310_jok軽快なジャンプ・ナンバー。
リズムはプリプリの「ダイアモンド」と同じだが、こっちは「地獄」だ。
向こうの場面はキラキラと光り輝くダイアモンド。こっちの場面は針の山やら血の池地獄やら…。「ダイアモンド」か「地獄」か…どっちを選ぶかはアナタ次第。
オレは「ダイアモンド」を選んで黄金郷でリラックス。
320v
いつも犬神の曲を聴いていて思うんだけど、最も歌詞に多く出て来る単語ってナニかね?
誰か統計を取ってくれないかナァ。
間違いなく「地獄」はAクラスに入るよね?トップは「死」か?
290v
ということでホラね。
ニュー・アルバムから「死に行く日に」。
シンプルな歌詞からジトっと深い犬神ワールドがにじみ出す。

Img_0041_1重苦しいギター・ソロも実にいい感じだ。
この曲はPVも公開されている。
どこで撮影したのか見てすぐにわかっちゃった!こないだ私はココで若手バンドのアー写を撮影したよ。
あ、夢を壊すようなこと言ってスミマセン!

Img_0072さて、コレが11月9日にリリースされたニュー・アルバム『黄金郷』。
ね~、ジャケットが心臓でしょ?
ここで記事の一番最初につながるワケ。
スゴイね、マーブロって。
このライブの時にはファンはまだ誰も聴けてない状態。
この後、もう二曲ほど『黄金郷』の曲を演奏した。
あ、言っとくけど「桃源郷」じゃないからね。間違えないでね。「黄金郷」だから。

Okヘヴィな7/4拍子のリフは「虎の威を借る狐」。

330_tikkストレートなドライブ感も犬神の大きな魅力だ!
340v

そのドライブ・フィーリングは「生存狂騒曲」で爆発する!

360_skkシンプルなE7#9のイントロからスタートするすさまじい疾走感!

370犬神リズム隊の面目躍如たるところ!
390
「♪偉い和尚さん現れて 川の向こう手招く」
「♪死んだ母様現れて お花畑いざなう」…って、いったいどんな歌詞よ!
童謡の一節も引用されてメッチャかっこいい。
メロディの最後をクロマチックで〆るのも「團チック」だ。

380vそして、情次兄さんのドライビング・ギター!
この曲は情次兄さんの作品だ。

400v
「ニュー・アルバム13曲のうちもう3曲も演っちゃったよ!」という凶子姉さん。
前作『ここから何かが始まる』から「死ねばいい」。

410_si犬神サアカス團のツイスト!
ノリノリだよね~!

420ライブの定番「自殺の歌」。

430_juコレって聴き方によっては、暗黒の「横浜たそがれ」だね。
実にカッコいい!

440v「スタジオ作りたい…『犬スタ』。それよりも『犬ハウス』。介護施設なの。とか、『犬スホステル』もやりたい」…とMCでやっておいて、ステージは最後のセクションに突入する。
「犬ハウス」って考えてみると単なる「犬小屋」のような気もしますが
「光と影のトッカータ」!

450_hktコレもライブの定番とだけあって大盛り上がり!

460vしかし、このバンドのレパートリーの層の厚さってスゴイものがあるよね。
掘っても掘っても出て来る感じ。

470v_zp22年のキャリアと休みなく作品を世に放ち続ける創作意欲がなせるワザだ。

480v
さらに「残酷楽園」で激走して本編を終了した。

490アンコールに入る前に情次兄さんからスゴイ話が披露された。
今になって考えてみると、その話、つまり情次兄さんの体験がナンダカンダ言って一番「残酷」で「地獄」で「死」だわな~。
書きたいけどガマン、ガマン。

Img_0287
…と気を取り直してアンコール。
「最後のアイドル」で景気よくsideA>を締めくくった。

500v

510v

520v

530v犬神サアカス團は『黄金郷レコ発巡業』と銘打ったツアーを開始する。
初日は21日の広島。
東京公演は年明けの5日。
コリャ正月から「自殺」だの「地獄」だの「ウジムシ」だの…にぎやかになりそうだワイ!
  
犬神サアカス團の詳しい情報はコチラ⇒犬神サアカス團公式家頁

540

<sideB>につづく

  
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square ★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版) ★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。 ★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。 詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月19日 下北沢楽園にて撮影)

2016年12月 7日 (水)

野獣 NOKEMONO LIVE at 鹿鳴館

通称「ワテロク」…つまり先般シリーズでレポートした中野重夫の還暦記念コンサートでも触れた通り、野獣が復活しツアーを敢行した。
今日はその東京公演のもよう。

10まずはオリジナル・メンバーの紹介から…
ボーカルはAce Nakaya

20vギターはおなじみShigeo "Rolla" Hendrix…中野重夫。なんか、シゲさんステージネームがスゴイことになってるな。

30vベースが千蔵"Cherry"正明。

40vそして、この三人に加わったサポート・メンバーは…
ギターに日下部"Burny"正則。

50vドラムに川口千里

60v野獣のウリのひとつはよく練られたメロディを一糸乱れぬコンビネーションで聴かせるツイン・リード・ギターだろう。
その魅力は、長い付き合いのバーニーがサポートで参加したことによって倍増した。
そして、この手の音楽になくてはならないのがMarshallだ。

70シゲさんは…あ、今日はRollaか…。
「ローラ」ったって「カローラ」のローラだからね!

80vRollaのMarshallは1959SLPと1960A。
今日はストラトキャスターで見慣れた「中野重夫」ではなくて、VとSGの「Rolla」だ。

90足元のようす。
Rolloverの時とは異なりかなりコンテンポラリー!
細かく書いてあるのは曲の出だしのキッカケとか構成とか…。
こんなに細かいの本番中に読めるワケない!
こういうところがいかにもシゲさんらしい。一種のお守りということなのだろう。

100バーニーのMarshallも最近は小型化が進んで1936を使ったりしているが…

110v今日は1987Xと1960Aのハーフ・スタック。
やっぱりバーニーほどの名人は4X12"キャビでド~ンとブチかますのがお似合いだ!

120v_2バーニーの足元。

130冒頭、バーニーのアルペジオに導かれて曲が始まる。
240v
一曲目は「Down to Hell」。

140_dth「いかにも!」という感じの「日本のハード・ロック」チューン。
野獣が「80年代の新しいメッセンジャー」としてデビュー・アルバム『地獄の叫び From the Black World』をリリースしたのは1979年のこと。
サウンドといい、歌詞といい…瞬時にして鹿鳴館はその時代にタイムスリップした。
この時私は高校二年生だったんだけど、ご多聞に漏れずそのバンド名を「やじゅう」と読んだ。
いわゆるジャパメタ・ブーム以前。イギリスではパンクの嵐が吹きすさんでいた時代。
早熟だったのか、歳を取っているだけなのか…私はコチラ、すなわち「ジャパメタ紀元前」の世代だ。
150vコレコレコレコレコレ、ハード・ロックのツイン・リード・ギター。
いいよな~。

160こういうバンドってホントになくなってしまった。
今でも超絶技巧を使ったリード・プレイ・アンサンブルを聴かせるバンドもあるが、違うんだよな~。
この「Wishbone Ashを通って来なければ絶対に生まれてこない精神」っていうのかな?
「ブリティッシュ・ロックの香り」っていうのかな?
何しろ日本人の心の琴線に触れまくるパフォーマンス…それがこの手の「ツイン・リード」だ。
170そのツイン・リード・ギターを着実にサポートするCherryさんの低音!

S41a0096 そして、今回の見どころのひとつ、千里ちゃんのドラミングが暴れまくる!
千里ちゃんはヒロアキくんのソロ・コンサート以来のMarshall Blogへのご登場。
今回の衣装は「野獣」Tシャツ。
街で「野獣」なんてTシャツを着ている女の子に出くわしたらビックリするだろうな。イヤ、「野獣」ファンと納得するべきか?

180一曲終えたところでAceさんがご挨拶。
「35年ぶりの東京です!昨日は厚木で騒いで…今日はもっと騒ぐぞ!」
35年ぶり!
歓声を上げたお客さんはその時から35も齢を重ねたといいうことか…あ、ワタシもだった。

190v二曲目はデビュー・アルバムのタイトル・チューン、「From the Black World」。

200_ftbwまたAceさんの声がいいんだよね~。
そして、「ロックのコブシ」とでも言おうか、歌い回しが完全にソレなんだよね。
今の若いバンドってこういうメロディのなぞり方をしない。
それも最近のバンドの「ロック臭」を抑えている要因のひとつといえるだろう。

210ココでも二人のギターがタップリとフィーチュアされる。

220v

S41a0063 間髪入れず「Big Wednesday」。

230_bwズンズン来るヘヴィなテイストがタマりまへんな~。

250バラード「灰に消えた過去」。
「灰」といえば、この時代、東京のミュージシャンはハイライトを吸っている人が多かったナァ。
ちなみにハイライトのパッケージのデザインは和田誠の仕事だ。

260_hiメンバー紹介を経て「偽曲」。
シゲさん、イヤ、RollaはVもよく似合う。本人曰く、「フライングY」だそうです。また、「末広がりの八」でもあるそう。

270gkここも続けて「Love Machine」。

280_lmそのままステージの照明が落とされ、ピンスポットはシゲさんに…あ、Rollaに!

340_gs

「アメリカ国家」以外では珍しいシゲさん(ココはOK)のア・カペラのギター・ソロ。
360v
ん~、聴き慣れたMarshall+ストラトでなくして、このVのコシのあるサウンドも素晴らしい。
どういう事情があるかは「ワテロク」のレポートをご参照頂きたいが、シゲさんは現在オール・タイムのギタリストではない。
しかし、研究に研究を重ねて完成させた「トラクション・コントロール・ピッキング(逆アングルピッキング)」がヒネリ出すトーンはシゲさん独特のモノで、日本屈指のギター・サウンドと呼んでもよかろう。

350
ココは「Ezy Rider」やチラリと「Purple Haze」を引用して自分のルーツをシッカリとアッピールした。

S41a0211 次に「蟻地獄」。

290_ajこんなアクションも!チョットしたEXILE状態?
Aceさんはとてもいいギタリストでもあるからね。

300出身地が近いということで耳栓をしながら参加している千里ちゃん。「野獣はウルサイ」って!MCで大ウケ。
何しろバッシバッシと気持ちいいドラミング!
いつも書いている通りこういう新旧の交流は大歓迎だ。

305v「時々休まないと息が切れる」と小休止がわりのMCをはさむ。
Aceさん、トークめっちゃ上手だからね。MCも楽しみだ。
休憩の後は「アンジー」。

310_ang続けて「閉ざされた街」。
OZの「♪腐った猫」とは同名異曲。アチラは「町」だ。

320_tm「失われた愛」。
申し遅れましたが…現役時代、私は野獣を観たことなかったんです。
「野獣デビュー」みたいなチラシを野音でもらった記憶があるんだけど…ああいうの捨てないで取っておけばヨカッタなぁ。
もうチョット言うと、音も聴いたことがなかったの。
この頃は聴く音楽としてはプログレッシブ・ロックに夢中で、ごく一部を除いては日本のロック・バンドのレコードにお小遣いを充てる余裕がなかったのね。
だから、今こうして野獣に接してみると、ずいぶん時代は変わったナァと思うよね。
それを顕著に感じることのひとつはこれらの曲のタイトル!
今は耳にしないテイストのものばかりだ。実に味わい深い。

330v_ua今度はバーニーのソロ!

470
もうね~、ホントいいわ。
まさに「燃えたぎるギター」。
いつもバーニーのプレイを「ロック・ギターの教科書のような」と表現しているが、やっぱりその通り。
何のギミックもない正統派ギターは内野ゴロでランニング・ホームランをしてしまうような豪快にして爽快な魅力がある。
それでもシゲさんは、前日の厚木でバーニーが猛烈な速弾きを披露したので、今日はそれに対抗して自分らしさを出すべく、上に書いたようにヘンドリックス・フレイバーをマブしたのだそうだ。

480v

そして、このMarshallサウンド!
いいとか悪いとかでは全くなくて、このステージでは100Wと50Wの違いがよくわかるサウンドを聴くことができた。

Img_0086 ドンドン出て来るレパートリー…「Wait a Minute」。
「昔取った杵柄」とはいえ、シゲさん、コレ覚えるの大変だったろうナァ。

370_wam

ショウはいよいよ最後のセクションに突入する。

400v

「Back Street」…

380vSGに持ち替えたRolla。
DYNAGONの時はいつもSGだが、このギターのシェイプもシゲさんによく似合う。
そう、シゲさんってギター自体が似合うんだよね。
440
「You Believe in me」…

390_bs実はバーニーは高校生の時に野獣に誘われたことがあったそうだ。
ご両親に相談すると「頼むから高校だけは出てくれ!」と言われ断念。
もしその時野獣に加入していたらどうなっていたか…。
こうなっていた!

410当然、千里ちゃんもソロを披露。
お待ちかねの人も多かったのでは?

490
スティック・トリックでも魅せる!

510v
ハッシ!
難なく着地成功。

520v

失礼ながら、時に「早く終わって頂けると大変ありがたい…」というドラム・ソロも世の中にはあるけれど、千里ちゃんのソロは見ていてゼンゼン飽きないナァ。
もうドンドン演っちゃってくだされ!

530

曲は「Runaway」。
現役時代リーダーだったCherryさんの作品。

420vこの曲は何とカラオケになっているそうだ。
ところが、「野獣」を「のけもの」ではなく、「やじゅう」と誤って登録してしまったため、歌手検索を「ナ行」でしても見当たらない。
「ヤ行」のページで「八代亜紀」の次に出ているそうだ。
ま、両方ともMarshall Blogつながりということで…亜紀さんはコチラでご登場頂いている。「八代亜紀」から「野獣」まで…こうして見るとMarshall Blogスゴクない?
450
とうとう本編最後の曲、「Blue Scorpio」。

430vこうして見るとみんな実に楽しそうだ。

460もちろん客席も35年ぶりに東京に現れた野獣たちのワイルド演奏を存分に楽しんでいた。

560

アンコールは「Let's Break」と…

570_en「Terrible Noght」の二曲を披露。
結果、デビュー・アルバムを全曲演奏するという当時のファンにはタマらない内容になった。

580熱狂冷めやらない観客のアンコールに応えて五人は再びステージ現れ「Born to be Wild」を演奏してすべてのプログラムを終了した。
550v

590v

600v

610v

620vイヤ~、おもしろかったな~。
やっぱりこういうブルースに根差した伝統を踏まえたロックを聴かせてくれる正統派バンドの演奏というのはいいね。
「いい音楽を聴いた!」という幸せな気分に浸らせてくれる。
また、来年の5月も決まったみたいよ。
今回見逃した方はゼヒ!若い人にも見せてあげて!
  
中野重夫の詳しい情報はコチラ⇒facebook

630(一部敬称略 2016年10月16日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2016年12月 6日 (火)

LOUD PARK 2016 ~ KUNIの巻

今回、短いながらもDougやUliに会って挨拶できたのはうれしかったな。
Uliなんかまったく相変わらずのトーンで、「シッゲ~…」みたいな。
Dougが来ているのを知らなかったので、Fury of Fearの楽屋の前でバッタリ出くわしてお互いにビックリ!
さて、FOFの後、バトンがBIG ROCK STAGEに渡され、次にULTIMATE STAGEに立ったのは…

062010年以来の登場となる…

10_2KUNI!

20vDarren Smith

30vTony Montana

40vそしてドラムはPONサマ。我らが山口PON昌人!

50vご存知の通り、ギタリストとしては海外での活動が長いKUNIさん。
HR/HMのフィールドで、KUNIさんのように筋金が入っている人はまずMarshallだ。

80

この日はJCM2000 TSL100のフル・スタック2セットがステージにセットされた。

140v
1曲目は2000年のアルバム『Fucked Up!』から「Tear it Down」。
この「tear」は「涙」の「ティア」じゃないからね。
「テア」と発音して、「引き裂く」という意味。この動詞は「tear-tore-torn」と変化する。
ポール・ニューマン、ジュリー・アンドリュースにルドヴィク・ドナスが共演したヒッチコック後期の作品に『引き裂かれたカーテン』ってあるでしょ?あの原題は『Torn Curtain』という。
まさに圧倒的なパワー・プレイで会場の空気を引き裂いたKUNIさん!
あ、それとちなみに「tearing down」で、日本で言ういうところの「撤収」という意味になるので覚えておくと便利だ。ようするに「バラシ」のこと。同じ意味で「dismantle」という言葉もよく使われる。どちらかと言うと「tearing down」はアメリカ、「dismantling」はヨーロッパでよく聞くかな?

70v
KUNIさんのパワフルなギターを迎え撃つPONさん。
こういうハデなステージではPONさんのドハデなドラミングがベストマッチするね。
実に気持ちいい!
曲は同じアルバムから「Hard Life」。

90v 今度はTonyがマイクを握る。
歌い手がジャンジャン替わっていくのだ!
曲は1986年発表のKUNIさんのファースト・アルバム『Masque』から「When we Rock」。

110Tonyに代わってベースに入ったのは長谷川淳。
淳さんはチョットまえにYOUさんの3 tea 3でご一緒したばかり。
バッタリ会ってビックリしちゃった。

120vギターを持ち替えてますます冴えたソロを聴かせるKUNIさん。

130v
まだまだ変わる局面。
4曲目の「Shine on」は1988年の『Lookin' for Action』から。

150このセクションでヴォーカルで加わったのがJeff Scott Soto。
守くん、共演したかったんじゃないの~?

160そして、そのタイトル曲「Looing' for Action」を立て続けにプレイ。

165v もうこの辺りはエキサイトが束になったような盛り上がりよう!
とにかくKUNIさんの存在感がハンパなくデカい!

1706曲目は「Hands up!」。ファースト・アルバムからのチョイスだ。
やっぱりこの手のロックにはMarshallがベスト・マッチすることをKUNIさんが教えてくれる。
190
こんなアクションも!
向こうの人はやっぱりパワーがスゴイ!

180TUBESか?ROXYのZappaか?、はたまたHawkwindか?
女性ダンサーも入り混じってステージは豪華絢爛に展開する!
2010年のアルバム『Rock』で取り上げているKISSの「Rock and Roll All Night」だ!

135
コレは盛り上がるにキマってる!
230
そして、その盛り上がりの頂点でKUNIさん、ギターをスマ~ッシュ!

200vバキッ!!!!
何度もステージにギターを叩きつける!

210v 見事ボディは真っ二つに!
Rockの完成形だ~!

220演奏後、KUNIさんのご挨拶…「30周年を迎えました。今日で引退します!」。
エ~、あんな絶好調のパフォーマンスを見せてくれたのに?!
未練のカケラを全く見せず、シレっとアナウンスしたところがまたニクイ!

250v …と、驚きつつKUNIさんのステージを見届けたのであった。
これでもか!これでもか!…とKUNIさんのワンマン・ショウを一本丸々見せてもらったかのような充実のステージだった。
ハデでナンボ。ショウ・ビジネスはこうでなきゃ!

260KUNIさんお疲れさまでした!
  
そして、PONさん、FEEL SO BADもBLIND BIRDも楽しみにしていますッ!

270KUNIさんとはこの時まで面識がなかったのだが、この日、私の古くからの友人がKUNIさんのギター・テクに入っていらっしゃったので、その方にお願いして急遽取材をお願いした。
KUNIさんには即刻ご快諾頂き今日のこの記事と相成った次第。
KUNIさん、Oさん、ご協力ありがとうございました!

280 (一部敬称略 2016年10月9日 さいたまスーパーアリーナにて撮影)

2016年12月 5日 (月)

LOUD PARK 2016 ~ Fury of Fearの巻

「シゲさん、決まりましたよ!決まったんです!!」
Fury of Fearのギタリスト、守くんからの電話だった。
いつの時かは正確に覚えていないが、電話口の向こうの守くんの興奮した様子はありありと覚えている。
「『決まった』ってナニが決まったの?公営住宅の抽選にでも当たったの?」
「イエイエ、LOUD PARKへの出演が決まったんですよ!」
「誰が?」
「イヤ、誰が…って、Fury of Fearがオープニング・アクトでLOUD PARKに出演できることになったんですよ!」
「エ~!Fear of Furyがッ?!」
…と思わずバンド名を間違えてしまうぐらい私も驚いたよ!
とにかく「おめでとう!」と伝え、電話越しではあったが、彼の感激のおこぼれを頂戴したのであった。

Img_0045今年のLOUD PARKは10月の8日と9日。

10会場はさいたまスーパーアリーナ。
ロビーにズラリと展示されたアーカイブ。

20実は…開催の3日前までどういうワケか、今回は幕張メッセだと思い込んでいたんだよね。
それで、出演者に「今頃ナニ言ってるんですか!今年はスーアリですよ!」と正してもらって命拾いした次第。(ココにはサラっと書いたが、実はかなりビビった)

30オープニング・アクトの出番だからして、現場入りの朝は早かったけど、メンバーは元気イッパイ!
「夢の舞台」に立って、「お~、デケェ!」と観客がまだひとりもいない客席を見渡して大感激。
ご存知の方も多いだろうが、LOUD PARKにはSUMMER SONIC同様、「ラウパ出れんの?」と銘打って、新人バンドへの門戸を開き、オープニング・アクトの出演者を一般から公募している。
こういうのはとてもいいシステムだと思う。
日本は残念ながら「前座」というシステムを止めてしまったが、海外ではまだ盛んに行われており、無名、あるいは新人バンドが栄光を掴む大きなチャンスとして扱われている。
そういうツアーを通して前座を務めるバンドのことを「Support Band」と呼ぶ。
2日間に分けて開催されるLOUD PARKのオープニング・アクト・バンドは初日と二日目の2バンドのみ。
Fury of Fearは何回かの審査を経て、100を優に超える応募者の中から選ばれた2バンドのうちのひとつになったのだ。

50「守くん、直人くん!」と呼びかけると、いかにも興奮を隠しきれないように、頼みもしないのに元気よくポーズを取ってくれた。
この子たち、昨日眠れたのかしらん?

60緊張しながらのセッティング。

40

守くんはいつも1959を使っているのだが、今回は会場でMarshallをお借りしようということで、このJMP時代の2203と1960Bをご用意頂いた。
コレがまたすこぶるいい音だった!
Oさん、どうもありがとうございました!

70vドラムはNATAL。
バーチの12"、13"、16"、22"というキット。

809時半を過ぎ開場。
おかげさまでもう何回もLOUD PARKにはお邪魔させて頂いているが、さすがに開場より前に来たのは初めてのことだった。

90今年も「ULTIMATE」と「BIG ROCK」のふたつのステージがセットされた。

100Fury of Fearの舞台は向かって左側のULTIMATE STAGEだ。

110出番の10時キッカリにFury of Fearの演奏が始まった!

120西村直人

130v西村守

140vふたりはこの日のためにわざわざアーティスト写真まで用意したのだ。
いよいよそんな気合をブツける時が始まった!

0524 ベースは西村歩(あゆむ)。
4人のメンバーのうち、3人が「西村さん」。OKAMOTO'SかROMONESのマネかと思ったでしょ?
さにあらず。
守くんと直人くんはアカの他人。
歩くんは守くんのお兄さんなのだ!

150vドラムはNAKED MACINEの石川達也。
先日、三宅庸介さんのStrange,Beautiful and LoudとMashaくんのSilexが同じステージに立つ機会があった。
その時、三宅さんがMCで、「今日の組み合わせはMarshall GALAのおかげ」とアナウンスしてくれたのね。
私はそれを聴いてすごくうれしかったのですよ。
世間から見ればMarshall GALAなんてチッポケなイベントかもしれないけど、それをやったことによってミュージシャン同士の新しい出会いが生まれたワケだから。
それは取りも直さず日本のロックに貢献できたとさえ思っているんだ。
そうしてMarshallを中心とした「ロックの和」みたいなモノが作れたらとてもうれしいな。要するに「Marshall Family」だ。
実は、この組み合わせもMarshall GALAが縁になっている。
Marshall GALAの時に守くんとMashaくんに組んでもらったThe Shred Mastersというバンドのドラムに欠員が出てしまったため、達也くんにお願いして掛け持ちで演奏してもらったのだ。
それが縁で達也くんが今日LOUD PARKのステージに上がっている…というワケ。
もちろん達也くんがNATALプレイヤーだったという縁でもある。

160v持ち時間は15分。
泣いても笑っても2曲ポッキリの一発勝負!
190
1曲目は昨年の2月に発表したミニ・アルバム『CREST』から「Hunger never filled」。

170達也くんのドコドコから始まる急速チューン。
180
最後のWHITESNAKEまでどれだけのメタル・チューンが演奏されるのかは皆目見当もつかないが、LOUD PARK 2016の2日目の初っ端に披露されるに持って来いのナンバーではなかろうか?

210

本人たちは案外ケロっとした感じに見受けられたが、私なんか結構緊張しちゃってね~。
ナニせ自分の息子より若いからね。
もう、完全に親の気持ちよ。

200v…というのも、前回Marshall BlogでFury of Fearのステージをレポートした時は守くんと直人くんのふたりだけだったでネェ。
だから「LOUD PARK出演」の報を耳にした時も「メンバーどうすんのよ?!」という心配があった。
260
最終的に決めたメンバーとて歩くんは大阪在住だし…

240v達也くんもNAKED MACHINEの他にもいくつもサポート仕事をしている売れっ子だ。
つまりリハーサルの時間もままならないのでは?

250vなんて心配もあったにはあったが、演奏が始まった途端、そんなことが杞憂だったことがわかった。
もう、この時とばかりに若いパワーと勢いをブツけるサマは見事だった!
S41a0320
そして、守くんのソロ。

270将来どこかで誰かが、「ところでサ、2016年のLOUD PARKの二日目って、一番最初にギター・ソロ演ったのって誰だっけ?」なんて質問をした時の答えは、「ああ、Furyの西村守だよ」ってことになる。
オープニング・アクトの立場もなかなかに貴重なものだ。デビューした年にしか取れない新人賞みたいなもんだ。
230v
オッシャ!
まずは無事に乗り切った!

280v15分しかないのでMCなんかやってる時間はない!
「ボクたち、Fury of Fearといいます!今日は名前だけでも覚えて帰ってください!よろしくお願いします。ア、ギター・アンプはMarshall。ドラムはNATALです!
それではボクたちのステージ、最後の曲です」
私が代わりにMCを今やっておいいた。
守くんのイントロですぐに2曲目へ!

290_k曲は「Tales of the End of the World」。
今年リリースした同名のミニ・アルバムから。

300vこの曲は知ってるんだ。
「♪こがね虫は金持ちだ~」のようなメロディが初めて聴いた時に一発で耳に残ったのだ。
もちろん本人たちは「こがね虫」のことなんか考えていないんだろうけど、そういうことですよ。
つまり、今、音楽の多様性が広がっているようなイメージがあるけど、実は大勢のミュージシャンがよってたかって同じことをやっているに過ぎない。
ジャンルはイッパイあっても、メタルはメタル、J-POPはJ-POPと、その中でやっていることは全て同じで、オリジナリティを感じさせる音楽には滅多に出くわさない。
恐ろしく音楽が画一的なのだ。
とにかくみんな同じようなことをやっている。
ま、それが「ジャンル」ってものだけど、60~70年代のロックが育ちざかりの頃はひとつのジャンルの中にも色んなヤツがいたもんですよ。
それほど奇を衒わずして聴いた人の印象に残るということは大変なことだ。でも、人と同じことをやっていても何の意味もない。
310
歩くんは実は本職はギタリストでバークリー音楽大学のOBだ。
やっぱりYngwieが好きで、大阪では自分の音楽活動の他にギターの先生をされている。
この時が初対面だったんだけど、楽屋でユックリとおしゃべりする機会があって、とても楽しかった。
「今度はギタリストとしてまたLOUD PARKのステージに立ちたい」と言っていたのが印象的だった。
そのイキ、そのイキ!
いい音楽を死ぬほどたくさん聴いて、カッコいいロックをクリエイトしてもらいたい。
もちろんMarshallでね!
350

この曲でも守くんの火を吹くようなピッキングが大活躍!
会場の空気を切り裂く2203の音も文句なしだ!
330v
Yngwieばりのアクションも忘れずにバッチリとキメて見せた!

320この表情!
弾ききった!

340vナゼ、すぐに脱ぐ!?
達也くんも大エキサイトだった!
メッセではなくて、スーアリだということを教えてくれたのは実は達也くん。
最近、本当に活動がにぎやかでオジちゃんもうれしい。
スゴイよ、達也くんは…。
来年の4月8日には大塚Hearts+で「TSUTAYA PARK」、ちゃうちゃう「TATSUYA PARK」とも言うべき達也くんのイベントが予定されている。 
もちろんNATALといっしょだ!
 
石川達也の詳しい情報はコチラ⇒facebook

360v演奏はエンディングに向けて激しさを増すばかり。

370ナニも思い残すことなど恐らくないであろう大胆にして慎重なパフォーマンスを展開した。

380守くんのギター熱演に一歩も引けを取らない直人くんの激唱!

380nそして、守くん渾身のアクション!

390v「最後にゼッタイにコレをやる!」とキメてたんだろうな~。
まだ朝早いので満員のお客さんというワケにはいかないが、たくさんの「まもる」コールを浴びていた。

400こうしてFury of Fearは『LOUD PARK 2016』二日目のオープニング・アクトという重責を立派に果たしたのであった。
出演&成功おめでとう!
390
  
【オマケ】FOFのLOUD PARK 2016アルバム
★チャンと楽屋が用意されていて、ドアには「Fury of Fear」の貼り紙が!
これだけでメンバーさん、大感動!
ところで、この貼り紙で初めて気が付いたんだけど、バンド・ロゴの「Fury」の「F」と「Fear」の「F」ってシンメトリックになってるのね?

410★セッティング待機中の4人。
アウェイ感バリバリで、まだ借りて来たネコのようにおとなしい。

420★達也くん、キットのポジションを微調整中。

430v★同じNATALプレイヤーのPONさんと…
PONさんはKUNIさんのバンドで出演した。(明日レポート掲載予定)

440★サウンドチェックの前にみんなで記念撮影。

460v★この日のお弁当。
アレレ、違うバンドさんの分だ。
ナンチャッテ!私も最初の頃はよく間違えました!

470<つづく>
  
1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月9日 さいたまスーパーアリーナにて撮影)

2016年12月 2日 (金)

Kelly SIMONZ~TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016 <後編>

今しか書くタイミングがないので、Kellyさんには申し訳ないが強引に割り込ませて頂く。
私は日本人が騒ぐハロウィンを好きではない。
ナゼなら歴史や意味を知らずしてよその国の文化をただ商売のネタにしているからだ。
クリスマスも同様だが、もうコレは避けようがないだろう。
そこへ持ってきて今度は「ブラック・フライデー」と騒いでいる。
もういい加減にしろって!
日本には「勤労感謝の日」はあってもそもそも「感謝祭(Thanksgiving Day)」はない。
このブラック・フライデーというのは感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日のこと。
アメリカはこの日を境にクリスマスまで一気に盛り上がる。
デパートはバーゲンを始め、クリスマス・プレゼントのアイテムを中心に売って売って売りまくる。
海外は日本のように「国民の休日」が多くなく、夏とクリスマスのシーズンに長~い休みを取って家族とユックリすごす。
つまり、もうこのシーズンが楽しみで、待ち遠しくて仕方がない。
そして、クリスマスには愛する人に気持ちを込めてプレゼントをしてクライマックスを迎える。
その代わりクリスマスが終わればドッチラケよ。正月はほとんどめでたくない。Marshallは2日から普通に営業している。
そのクリスマスの盛り上がりのスタート・ラインがこのブラック・フライデーなワケ。
土台精神と背景が違うのだ。
日本のは一体ナンだ?
そりゃ「歳末大売出し」より聞こえはいいかもしれないが、ワケわからず人様の文化で浮かれるのはヤメろって!
こういう上っ面だけのツマミ喰いの「海外文化カブレ」をしているからいつまでたっても「英語がヘタな国民」から脱することができないと思うし、個人消費を活性化したいなら、もっと抜本的な根治治療を施さないとラチが開かないぞ!
ま、こうして考えてみると、この西欧の文化ってのは非常にうまいことビジネスと文化を組み合わせていると思うよね~。
「ブラック・フライデー」ったって、Steely Danの名盤、『Ketty Lied』の1曲目を聴いてごらん。
ヒヒヒ、さすがDonald Fagen!
あ、ちなみに私は実際には彼の地に住んだことがなく、この季節の現場に居合わせたことがないので、上はアメリカの友人からの聞き伝えにはなること申し添えておく。
Kellyさん、お邪魔しました!
   
『TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016』も後半に入る。
トモさんの「Kyoto」を教材にギターについてあれこれ語った後は、もうひとつの人気曲「Just Funky」を取り上げて、作曲についての考察が行われた。

10そして、トモさんのライブ・コーナー。

20トモ藤田

30vバック陣はそのままで…Yosuke Yamada

40vキーボードに盛山こういち

50vベースは坂本学。

60v曲は「Just Funky」。
小気味よいカッティングが聴く者を魅了する!

70vカッティングは魅惑のギター奏法のうちのひとつと言ってよいだろう。
Roland Bautista、Al McKayといったアース勢やNile Rogers、「♪ゴーットバッター」で人気者になったRay Parker Jr.等、海外にはカッティング職人がたくさんいるのに対し、日本はトンと聞かないネェ。
何でだろう?
答えは簡単。そうしたカッティングの妙を必要とするファンク・ミュージックが浸透していないからだろう。
私もその手の音楽に関しては余りにも門外漢だが、1枚だけ人様におススメできるアルバムがある。
それはHerbie Hancockの『V.S.O.P』だ。
ココで聴けるRay Parker, Jr.とWah Wah Watsonのコンビネーションはいつ聴いてもトリハダものだ。
このアルバム、内容としてはHerbieのジャズの仕事とファンクの仕事がカップリングされたニューポートのライブ盤なのだが、もうひとつどうしようもなくカッコいいシーンがジャズの面に収録されている。
それはHerbieのメンバー紹介。
Tony Williamsから始まって、「The greatest…ルォン・カーラー」と紹介されたRon Carterがベース・ラインを刻み、Freddie Hubbardが加わり、「ウェイン・ショーラー」が出てくるサマは子供の頃にはじめて聴いた「Smoke on the Water」と同じ興奮を覚える。
そして曲がHerbieの代表作「Eye of the Hurricane」だからタマったもんじゃない。
普段ジャズを聴かないロック・ファンがいきなりコレを聴いても「カッコいい!」と思わざるにはいられないだろう。
それと、ロック界のカッティング名人で忘れてならないのは、私の場合は、絶対「ジャ・ナッカーマン」、すなわち、Jan Akkerman。
こないだ来日していたのにゼンゼン話題になっていないのは一体どういうことだろう?

Vsopトモさんの「Just Funky」はこの1995年のファースト・アルバム『Put on Your Funky Face』に収録されている。

9_cd01 …ということは、もう20年以上もレパートリーに収まっているトモさんの大愛奏曲なのだ。

80今回も大好きなトモさんのサポートでゴキゲンなYosukeくん!
しかし、この人もこういう音楽からSilexまで音楽の幅を一気に広げて来たよ~!110v
もう1i曲も同じくファンク調の「Confidence Cat」。

90vこういうGrant Greenの「Windjammer」のような、正に真っ黒なファンク・チューンってのはカッコいいよね~。
なかなか日本人にはこの味が出せない。

100そこはさすがトモさん。
日本人ばなれしたグルーヴとあふれ出る密度の濃いフレーズの連続で聴く者の耳をくぎ付けにしてしまった。
  
トモ藤田の詳しい情報はコチラ⇒Tomo Fujita Official Website
120
トモさんのセットで2曲演奏した後、Kellyさんが加わった。

130曲は「Littel Wing」。
140v
もちろん歌はKellyさんだ。
150

曲の後半にはお定まりのソロ交換だ。
160
ソフトに、しかしシッカリと言葉を投げかけるトモさん。

170
ガツ~ンと雄弁に自分を主張するKellyさん。

180v予想通りの展開が逆におもしろい!

185続いて「I Love you More Than You'll Ever Know」…古典ですな。
Blood, Sweat & Tears。

190もちろんKellyさんがBS&Tの曲をそのまま演奏するワケもなく、コレはGary Mooreが取り上げていたんだね…そのGaryバージョン。

230v
この曲でもふたりのギターが火花を散らした!

210Yosukeくんの顔!いつもニコニコなのに…真剣すぎてコワイ!

220本編の最後を締めくくったのはStevie Wonderの「Isn't she Lovely」。

240Kellyさん、この曲好きだな~。
過去にも何回かKellyさんのステージで取り上げられている。

250vおっそろしくバラエティに富んだレパートリーを完璧にこなしたバック陣!

260v

270

280vKellyさんも大熱唱だ!

290もちろんこの愛らしいh曲でもタップリとギター・ソロがフィーチュアされた。
320v
事前には聞いていたけど、Kellyさん、今回全曲で違うギターを使ったんよ。
気が付いた?
Kellyさんの愛器のサウンドの違いを楽しむステージでもあったのだ。

310vさて、アンコールの前にCM。
今年5月に東京キネマ倶楽部で開催した『Kelly SIMONZ's BLIND FAITH -Are You Ready To Ride 2016-』のライブ映像がブルーレイとなり、すでに発送が開始された。
サウンドはラインとオーディエンスの音をミックスした「一発録り」で、ライブの臨場感はバツグン!
ド迫力なカメラワークも必見だ。

330dvdそしてマーシャル・コマーシャル。
先日の楽器フェアでKellyさんにデモンストレーションをお願いしたMarshall初のフル・モデリング・アンプシリーズCODE。
340

54年の歴史に名を刻む名機の音をふんだんにを詰め込んだ機能がウケにウケ、初回に日本上陸したCODE25とCODE50は瞬時にして完売してしまった。

335今後も続々と入荷が予定されているので、楽器店でお見かけの際にはゼヒお試し頂きたい。

CODEの詳しい情報はコチラ⇒CODEネームは'D'

350さて、アンコール。1曲目はKellyさんとACADEMYバンドによる「Opus #1」!

370やっぱコレが出ないとね~!

380上述の楽器フェアでもCODEを使って弾いてくれた。お客さんの目がテンになっていたことは言うまでもない。

390v今日もまるで決壊したダムの水流のような音の勢いに圧倒されっぱなし!
会場はKellyサウンドの洪水となった。

400最後はトモさんも加わって「Just "Transcendental" Funky」。

410「transcendental」なんて「出る単」にも載っていないようなビッグ・ワードだ。
私の記憶ではネイティヴの外人がこの言葉を使っているのはただの一度もない!勉強になる。
Kellyさんは「超絶」という意味で使っているののでコレは「超絶Just Funky」ということになる!
   
蛇足ながら、音楽の場合は「virtuoso(名人の)」という専用の単語がある。
「virtuoso」は名詞では「名人・達人」という意味。「名人技」という風に使いたいときは「virtuosity」という単語を使う。

420ココでもKellyさん、やってくれました!
胸のすくような壮絶シュレッディング。やっぱりKellyさんはこうでなくちゃね!

430何しろ盛りだくさんの内容で昨年に続いて大成功の運びとなった『TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016』であった!

440さて、さてさて!
来る12月4日…ってもう明後日じゃんかよ~!
『HIGH RESOLUTION LIVE 2016』と銘打ってBAD TRIBEとSilexの共演が実現する!
場所はMarshallオフィシャル・ライブハウス、東京キネマ倶楽部。
「Yosuke 血祭」という物騒な副題が付けられたお祭り!

450vf実は2013年4月にも『HIGH RESOLUTION LIVE』が開催されたことがあった。
その時のようすはコチラ;
その1:Their Time Has Come ~Crying Machine登場!
その2:Kelly SIMONZ~"the 5th" High Resolution Live 2013

すなわち今回KellyさんとMashaくんが同じステージに立つのは2回目のことなのだ。
ただし、前回のMashaくんはCrying Machineとしての登場だった。
今回は話題沸騰中のSilexでの出演。
実に楽しみではないか!

14317532_1022915974495922_9089135_2でもね、私、行かれないの。
残念ながらMarshall Blogでレポートはできないので、皆さん実際に出かけてモノホンを見て来てくだされ!
私の分もよろしく!

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

Img_04721965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月7日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2016年12月 1日 (木)

Kelly SIMONZ~TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016 <前編>

昨年の10月に開催し好評を博したKelly SIMONZのクリニック型コンサート、『GUITAR ACADEMY』の再演。
今回もボストンのバークリー音楽大学ギター科助教授、トモ藤田氏をお招きしての開催だ。
前回にも増して盛りだくさんで、トモさんとKellyさんの妙技を交えながらギターの魅力をお伝えする内容となった。

10ステージの上にはMarshallとNATAL!
ん~、アカデミック!ナニがじゃい?!
そんじゃ「アカデミー」って一体何のことかしらん?
アメリカの「映画の賞の名前」?
チガウ、チガウ!
辞書に出ている意味は…「学術・文芸・美術などの協会、学会、学士院」、「専門学校」、「学園、学院」など。
語源はプラトンですよ、プラトン。
プラトンが紀元前387年に開設した「アカデメイア」という学園が語源になっている。
そこにあった体育場は「ギュムナシオン」といって、こちらは「ジムナジアム(gymnasium)」の語源。「gymnasium」は「体育館」という意味ね。
オリンピックの器械体操ってあるでしょ?内村くんとか丹下くんとかがクルクル回りまくるヤツ。
あの競技は英語で「gymnastics」というんだけど、やっぱりココから来てる。
こういう「academy」のような勉強っぽい英単語はギリシアが発祥になっていることが多い。「mathematics」とか「history」とか。
かと思うとそうでもなくて、チャーリー・パーカー作の有名なバップ・スタンダードに「antholopology(人類学)」とか「ornithology(鳥類学)」という曲があるけど、前者はギリシア語、後者はラテン語を語源としている。
病気は名前はラテン語が多いね。だからやたらとムズカシイ。

20で、私はオスカーおじさんに似ているワケでもないのだが、「アカデミー」となると今出たように「アカデミー賞」ということになる。
ホントはいつかNeo-Zonkの時に書いたように、オリヴィア・デ・ハビラントとジョーン・フォンテーンの話なんかをココに書き記したいところだが、アカデミー賞について書き出したらとても今日の記事が終わらないので忘れることにしよう。
ところで、だいぶ前にLAに行った時、アカデミー賞の授賞式に使われるShrine Auditoriumという大劇場に入ったことがあった。
確か、この建物はロスの空港からNAMMの会場に行くときにハイウェイの右側に見えるよ。

Sa ロビーの壁には、ハリウッド盛んなりし頃の昔のアカデミー賞授賞式のポスターがズラリと飾ってあってメチャクチャ興奮したっけ。
アニメと怪獣ばっかりの最近のアメリカ映画にはもう何の興味も持てないが(邦画も同様)、昔のハリウッド映画はヨカッタ。
で、夜に劇場の周辺をひとりでブラついていたところ「危険すぎる!」と地元の人にキツく注意された。日本でも大体的に報道されたチョット前の黒人の大暴動が起きたのはそのエリアだったのだ。
それを後で知らされて小便チビッたわ。
この劇場で録音されたたくさんのライブ・アルバムが残されているが、テナー・サックスのStan Getzもそのうちのひとり。

Sgs あ~、ただ今二次脱線中です…。
また、Genesisの4枚組のボックスセット、『Genesis Archive 1967-75』に収録されている『The Lamb Lies Down on Boradway』全曲演奏のライブ音源はココで収録されたものだ。

Ga 「アカデミー賞」の話題をあきらめる代わりにロンドンに飛ぼう。
「アカデミー」という言葉で思い出すのはコレ…「Royal Academy of Arts」。
日本では「王立芸術院」と呼ばれている。
要するに国立の美術学校で、美術館が併設されているのだが入ったことがない。
ナゼならほとんどの美術館や博物館が無料のロンドンにあって、ココは有料だから…というのは冗談で、何となく入ったことがないだけ。
そのせいか、この施設は「国立」でありながら国からの資金援助を受けていないんだと。

9_3 さて、なんでコレが頭に浮かぶのか…この建物の裏口がすごくカッコよくて最初に見た時に感動しちゃったのね。
そして、何だってコレに出くわしたのかと言えば、この写真を撮っている通りは「サヴィル・ロウ」といって「背広」の語源になったところで、ロック・ファンがロンドンに行けば必ず訪れたくなる場所なのね。
そう、この通りにはアップルの本社ビルがあったのだ。
アップルったってiPhoneやMacのアップルじゃないよ。ビートルズのアップル。
1969年1月30日にビートルズがあのルーフトップ・コンサートを演ったビルがすぐソコなのだ。

9_img_0347 そして、鶯谷!
厳粛な雰囲気の中、Kellyさんのご挨拶で『TOMO & KELLY GUITAR ACADEMY 2016』の幕は切って落とされた。

25顔ぶれは前回と同じ。
アカデミー主宰、Kelly SIMONZ教授。

30v今日は1959と1960の組み合わせだ。
それと珍しくステージにズラリと愛器たちが並んだ。

40v足元のようす。

50ドラムはKellyさんの片腕片足、おなじみYosuke Yamada
次の日曜日、12月4日にはココ東京キネマ倶楽部でフィーチュアリング・コンサートが企画されていて鼻息も荒いYosukeどん!

60vキーボードに盛山こういち

70vベースに坂本学。
Kellyさんの教え子さん…ん~、アカデミック!

80v今回も前回と同じく…
①Kellyさんのステージ
②アカデミー
③トモさんのステージ
④おふたりの共演
…という構成でショウは進行した。

90まずはKellyさんのステージ。
すべてコピー曲を並べた。
1曲目はGary Mooreの「Sunset」。

100vKellyさん、ギャリー好きだな~。
Garyが「この曲をランディ・ローズに捧げます」とアナウンスして弾いた曲。
Kellyさんも情感豊かに曲に溶け込んでいった。
  
最近世の中はコピー・バンドのライブがやたら横行しているが、何となく「コピー」という言葉を隠そうとしているように見えて仕方ない。別にコピーはコピーでいいじゃない。
するとチャンと「カバー」とか「トリビュート」なんて言葉を探してくるからおもしろい。
Kellyさんはいつもは自分で作った曲を演奏する「真のアーティスト」だ。
そのKellyさんが他人の曲をそのまま演奏してする。それをコピーと呼んだところでなんの失礼もないハズだ。
「カバー」や「トリビュート」などという耳当たりのいい言葉を使ってロックの退廃に加勢するよりよっぽど潔いとは思わない?
コレは余談だが、「コピーは是か非か」論争が時折SNSで繰り広げられているが、ロックのコピー・バンドを擁護する意味で、「クラシックやジャズだってコピーばかりしている」という意見を目にして心底驚いた。
もちろんコレが誰もが思っているような普遍性の高い意見だとは決して思わないが、ごく一般的に音楽を楽しんでいるであろう人が、シレっとこういうことを言うあたりに日本人の芸術的民度の低さを見るような気がするのである。あ、それはもちろん西洋音楽に対峙した時の話ね。
さて、いいですか?
例えば「古典芸能」のひとつであるクラシックは、「古式ゆかしい素材をどう料理するか?」を楽しむ音楽なんですよ。
落語や浪曲も同じ楽しみ方をする。同じ「古典芸能」だから。
例えばベートーベンの「交響曲第7番」をフルトヴェングラーはこう演った。ベームはこうやった。トスカニーニはこうだ。クライバーはどうだ?
こういうところを味わって楽しむ。
コレは「コピー」とは言わないの。
100年近い歴史を持つジャズも同様。
マイルス・デイヴィスがシャンソンからジャズに取り入れた「枯葉」をコピーとは言わない。カバーとも呼ばない。「素材」と表現されることが多いようだ。
その「枯葉」をありとあらゆる人が演奏して録音してもそれをコピーとは呼ばない。
「枯葉」のコード進行に沿って即興演奏をし、あるいは元のコード進行をリハーモナイズして、独自のアドリブ・メロディを乗せて、原曲を題材として自分だけの音楽を作るのがジャズだ。もちろんオリジナル曲の味わいも果てしないものだ。
一方、ロックのような比較的簡易に自己表現を実現することができる大衆音楽は、演奏することよりも作り出したことにはるかに大きな意義があって、その作品を素材にしたものは、どんなことがあっても「コピー」と呼ぶべきである…と思うんだよね。
いつも書いているけど、昔はコピー・バンドはライブ・ハウスに出してもらえなかった。そもそもコピー・バンドが出演することがあっても多くの人は見に行かなかった。
言い換えればコピー・バンドは「アマチュアの特権」で、プロは「オリジナル曲を作る」という試練を乗り越えなければならなかったのだ。
当時はホンモノが存命だったということもあったが、聴く方も他では聞くことのできないそのバンドのオリジナル曲に音楽的な刺激を求めていた。
今、そういった黄金時代のバンドがなくなってしまい、それらのコピーバンドを観に行くことを「疑似体験」と思っているいるお客さんもいるようだが、それならCDで本物を聴きなさい。ホンモノのナマは潔く諦めなさい。
そりゃMarshall盛んなりし頃の音楽だから、本当は昔のいい曲がドンドン広まってくれればうれしとは思いますよ。確かにはじめはそう思っていた。
でもそんなことをやっていたら本当にロックが滅びてしまうのではないか?ということに気がついた。
40年のキャリアを持つ難波弘之さんも奇しくもあるインタビューで「このままいけば我々世代のロックは滅びる」とキッパリ予見された。
ここ20年近く内側からロック界を見てきたが、ナニからナニまで状況は悪い方向に向かっているように見える。
我々世代のロックがしばらくすると滅びてしまうと思えるひとつの洞察としては、新しい聴き手が現れていないということ。若者がそういう時代のロックに興味を示してくれていればよいのだが、そんな気配は皆無だ。
ということは…短絡的ではあるものの、演る方も聴く方も齢を重ねて引退したら音楽もろとも消滅してしまうと思うのだ。
コレは真の意味でロックの発展に与しているとは言えないのではないか?
何とかして新旧の交流を図って延命ができないものか…ま、こんなことばっかり考えている。
さて、今日のKellyさんがやっていることは違うよ。
コレは「ギター・アカデミー」という企画内での選曲であって、コピー・バンドが出演しているワケではないことは皆さんもご存知の通り。
Kellyさんには申し訳ないが、この場をお借りして最近のコピー・バンドの氾濫について所感を綴らせて頂いた。

1202曲目は「Little Savage」。Yngwie Malmsteenだ。

130vYngwieはこんな曲もあるのね。
この2回目のブレイクのフレーズはKellyさんソノモノだね~。
しかし、Yngwieというのはスゴイね。問答無用で偉大なるイノヴェイターだと思う。
ギターのテクニックということよりも、そのテクニックで音楽の一分野を作って、アホほどフォロワーを生み出したところがスゴイと思うのだ。
そうは言っても、実際にあのテクニックを目の前数10cmでアレをやられた時にはサスガの私も腰を抜かしたよ。
ナゼか?
とことん美しいのだ。
…というようなことを踏まえてKellyさんは演奏したに違いない。

140完璧なコピーで臨むハイテク・バック陣!

150v

P

160vKellyさんが熱唱しているのはJourneyの「Who's Crying Now」。
コレは知ってる。
でも、コレ、こういうタイトルだったのね?

180v昨日も書いた通り、アメリカン・ロックがどうもピンと来ない私なんだけど、その最右翼がJouneyなんだよね。
令文さんに「1枚目と2枚目は今のJourneyと違うから」と勧められて、買って聴いてみたけどやっぱダメだった!
ドラムがAynsley Dunbarなのにナァ。
Steve Smithなら『Buddy's Buddies』の方がゼンゼン好き。
でも、Neal Schonに1960を貸したことあるよ。

190そんな私のどうでもいい意見とは関係なく、Kellyさんが歌う人気曲に観客席が沸いた。

200vここでトモさんが登場。
まずは1曲。
人気の「Kyoto」だ。

210私はこの曲を聴くといつもAl Di Meolaの「Ritmo De La Noche(夜のリズム)」を思い出してしまう。
コチラのリズムはルンバで「Kyoto」とは全く違うが、両方ともなんというか、まるで霧雨が降っている、怖いぐらい静かな夜の街をひとり歩いているような感覚が何ともいえない。
でもその雨の彷徨がうれしいのだ。
いい曲だ。
私にとっても京都はFrank Zappaの街であることは以前にも書いた。

220vトモさんファンのYosukeくんは今日もうれしそうだ!

225v「出るわ出るわ」のおいしいフレーズ。
驚異的なダイナミックレンジでそれらのフレーズに命を与えていく。

230vさて、ここからがギター・アカデミーのメイン。
Kellyさんが聴き手になってのギター・クリニック。
冒頭に書いたようにトモさんはバークリー音楽大学ギター科の助教授だ。
そんな授業が鶯谷で受けられるとはうれしいぞ。
バークリー音楽大学のことをご存知ないロック・ファンの方々に一応説明しておくが、この学校は1945年にローレンス・バークという人が創立した「シリンガー音楽院」という名の音楽の私塾が元になっている。
その後、1954年にバークが息子の「リー・バーク」の名前から「バークリー音楽学校」と改名した。だからつづりが「Berkley」ではなくて、「Berk-lee」になってる。「バークレー」ではなくて「バークリー」。
本屋さんの「ジュンク堂」とまったく同じシステム。ジュンク堂の創設者のお父さんの名前は「工藤淳」さんなのだ!
で、1970年に音楽大学創設の認可を得て現在の「バークリー音楽大学」となった。
創立当初はクラシックを教える学校だったが、現在ではジャズを教える大学として「バークリー・メソッド」の名前が世界中に知れ渡っている。
日本人で初めてバークリーで学んだのは穐吉敏子だ。
敏子さんはJATPで来日したオスカー・ピーターソンの目に留まり、1956年、26歳の時に単身ボストンに留学した。スゴイね~。
アメリカ人最大の発明のひとつと言われているジャズの発展に貢献した敏子さんは、その後ニューヨークの名誉市民となるが(国籍は自分の意志で日本のまま)、そうした業績が評価されてバークリーの構内に「Toshiko Akiyoshi」の名を冠した設備(ホール?)があると聞いた。いちファンとしては是非とも行ってみたい。
1962年には渡辺貞夫もバークリーで学んだ。
帰国後、貞夫さんはバークリーで学んだ理論を日本のジャズ・ミュージシャンに広めるべく講座を開講した。その講座で本場のジャズ理論を学ぼうと多くのミュージシャンが詰めかけ、毎回異常なほどの熱気だったという。
そりゃそうだよ。
まだ1ドルが360円の頃で、外貨の持ち出し額に制限があり、海外への旅行なんて夢のまた夢だった時代なんだから。
1960年代とは言わないまでも、私が大学ぐらいの時…すなわち今から30年チョッ前でも、「エ~バークリー出てんの!」ってな具合だった。
それが今ではどうだ?
私の友人にもOBが何人かいるが、「バークリーを出た」なんていうことを聞いても「あ、そうなの?」とか「じゃ、英語できるんだ~?」ってなもんだ。
日本がどれだけ裕福になったかを表す一面と考えてよいだろう。
さて、そのバークリー・メソッド…なんてサ、自分も学んだようなことを言っているけど、ただの憧れです…というのはチャーリー・パーカーを中心としたモダン・ジャズの方法論を大系化したものだと聞いている。
実際にどういうモノかというのは、本である程度学ぶことができる。
貞夫さんも『ジャズ・スタディ』という本を出しているが、それは理論書なので、楽器をやらない人には読んでもピンと来ないだろう。
そこで、こういう本が出ているので興味のある人は読んでみるとよいだろう。
それは、人気サックス奏者の菊地成孔と大谷能生共著の『憂鬱と官能を教えた学校』という本。タイトルの「学校」というのは「バークリー音楽大学」のことを指す。
「バークリーの生徒さんはこういうことを学んでいます」という口述筆記。
菊地さんはバークリーのOBではないが(メーザーハウス卒業)、例の立て板に水の語り口でバークリーで学ぶとされているジャズ理論を説明してくれている。
私はこれより先にジャズの理論書を何冊か読んでいたので(全然マスターはしていない)、復習の感じでスラスラとおもしろく読めたが、ジャズに興味のない人には迷惑かも。

Book_4さて、アカデミーはそんなこととは全く関係ないギター好きならヨダレが出そうな話題で進んていった。

240当然実演もタップリ。
トモさんの説明にKellyさんが、「ボクは高血圧なのでいつでも速弾きOKですからこうなっちゃいますね」と徹底してシュレッディングで対抗するところがおもしろかったナ。

250前回、「教えるときはホメなきゃダメ」というトモさんの言葉をお聞きして、すっかりセガレたちに申し訳ないことをしたと猛省した。
なんかね~、やっぱりいいんだよね~、教え方というか教わる人への接し方が…。
説得力もハンパじゃない。
何人かのバークリー留学経験者から話を聞くと、やっぱりみんな英語で苦労するらしい。帰国して英語の先生になっちゃうツワモノもいるにはいるらしいが、どうしても「英語で悩む」と口を揃えて言っている。
そんな環境でトモさんのように日本語が通じて、物腰も柔らかい先生がいたら「地獄に仏」なんだろうな~。
今回印象に残ったトモさんの教えは、「『何時間練習すればいいんですか?』と練習の時間を訊いてくる生徒はまずダメですね」。
集中力ですな。
エチュードのようなものを使って短時間でいいから効果的な練習をすべし…と実例を見せてくれたりした。
それと、「休むことはとても大切です。睡眠は大事。休むとパフォーマンスがよくなります」というのも自分でキモに命じておこうと思った。
早速休むか!

260スタイルも性格も音楽も異なるふたりの共演だが、私の目から見て共通していることがいくつかあってね。
ふたりともとても几帳面だと思う。
優れたミュージシャンはみな几帳面だが、このおふたりも同様。
結果、「とても美しくギターを奏でる」という共通点をお持ちだと思った。

トモ藤田の詳しい情報はコチラ⇒Tomo Fujita Official Website

270vKelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

280v<後編>につづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月7日 東京キネマ倶楽部にて撮影)

2016年11月30日 (水)

Marverics & Mystics ~ BLINDMAN編

世によく言う、その誕生の瞬間を「Rock Around the Clock」だとすると、ロックは今年で還暦を迎えて早二年経過したことになる。
その間、オールディーズ、テケテケ、ビートルズ、グラム・ロック、ブルース・ロック、ジャズ・ロック、ハード・ロック、プログレッシブ・ロック、パンク、ニューウェイブ、テクノ、デス…最近のはサッパリわからないけど、一体今までどれぐらいの種類の「ロック」と呼ばれる音楽が現れては消えていったのだろう?
ジャズなんてアータ、ディキシーランド、スウィング、ビ・バップ、後はフリーを含むモダン…乱暴にやればこれだけでコトが済んでしまう。
ま、「モダン・ジャズ」の中にもクールとか、ハード・バップとか、ジャズ側のジャズ・ロックとか、ゴチョゴチョあるけど、とにかくロックの多様性の足元にも及ばない。
一般的にクラシックは150年、ジャズは10年で大きな転機が訪れると言われているが、最近のロックに関してはそれを「数か月」としても過言ではなかろう。
少しでも金儲けの可能性があればドド~っとそちらになびいてしまう。そこには「芸術性」のカケラもない。あるのはかぐわしき福沢さんの香りだけだ。
さて、それだけの種類で構成されるロックだからして、生まれ育った時代や環境で人はそれぞれに「自分のロック」を持っていることでしょう。
私はビートルズからロックを聴くようになり、パンクやらニューウェイブが出て来る前まではずいぶん色んなロックを聴き込んだが、問答無用でプログレッシブ・ロックが一番好きなのね。
でも自分の「ロックの原風景」ということになるとチョット違う気がするんだな~。
しからば、自分の一番のルーツは何かというと…「ハード・ロック」ということになるかナァ~。
要するにMarshallがあったからこそこの世に産声を上げた音楽。
それも絶対的にブリティッシュなんだな。
アメリカン・ハードってのは昔からどうもソリが合わない。
Marshallを産んだ国のMarshallが作ったロック…ソレが私の原風景のような気がする。
今回の『Marverics & Mystics』の後半に登場したBLINDMANはそうしたブリティッシュ・ロックの伝統的な風合いを頑なに守り続けるガッツあふれるバンドだ。すなわち私の原風景がそこにある。
ガンコ結構、ワガママ結構!
我が道を突き進んでこそ「アーティスト」ってもの。そしてそれが「ロック」ってもんじゃないの?
Marshall Blogに登場するアーティストやバンドはみんなそういう方々だ。

10_2中村達也

20v_2ボーカリスト レイ

30v_2戸田達也

40v_2松井博樹

50v實成峻

360v
(中村)達也さんはMarshall。
ズッ~とMarshall。
だってBLINDMANはそういう音楽なんだもん!
どういう音楽かって?
冒頭に書いた通りMarshallがなければこの世に存在しなかったであろう「ロック」だ。

70愛機のJCM800 2203。

80v足元のようす。
しかし、最近の皆さんのペダル・ボードがにぎやかだね~。
自分の勉強不足をタナに上げて言うけど、見たこともないようなヤツばっかり。
もちろん長命の商品もあるけど、エフェクター、特に歪み系商品の移り変わりの速さったらないよね~。
日本はペダル天国だから余計か…。
多分ロンドンのデンマーク・ストリートで展示しているエフェクターを全部かき集めても、種類で比べれば、東京の大きめの楽器店一店に負けるよ。

90_2今日の1曲目は4枚目のアルバムのタイトル・チューン、「Turning Back」。
100_2イキイキとしたプレイを見せる達也さん。
「水を得た魚」とはこういう状態を指すに違いない。

110_2ブルースの11~12小節を「ターン・バック」と呼んだりするが、「turn back」とは「来た道を引き返す」という意味だ。

120v若き同志をファミリーに迎え、再び歩み直すという気持ちが込められているのか、意味深なオープナーだ。

60v

その若き同志がBLINDMANを律動させるために今日タッグを組んでいるのはNATAL。
やっぱりブリティッシュ・ロックにはMarshallをはじめとしてイギリスのギアがベスト・マッチする。

1407枚目のアルバム、『Re-rise』から「In the Pain of Love」。

150ん~、安定のBLINDMAN節。
何せ安心するわ~。

180_2短いMCで「ニューアルバムに収録される予定」と紹介された曲、「Rising Sun」。

190_2松井さんのキーボードから「Without a Word」を続けて演奏した。

200v胸のすくようなブッ速い曲ばかりでなく、こうしたドッシリとした曲調もBLINDMANの魅力だ。

210「昔なつかしい曲で楽しみましょう!」と紹介されたのは「Why did You Come Back?」
ファースト・アルバムからのチョイスだ!

220_2この曲はいかにもBLINDMANというイメージが強い。
達也さんのソロもまさにBLINDMAN的に鳴り響く!
230
達也さんのフォームも美しいな~。
310
次の曲もスタートは松井さんから。

240_2そのキーボードの音色が飛び出した瞬間に大きな歓声が上がったのは「The Tears of God」。

225
ヘヴィに迫りくるレイさんのボーカル。
コレがBLINDMANの声だ!

250vニュー・アルバムからの2番目のチョイス、「In the Sleepless Night」でブッっちぎる!260_2
音楽は「年齢」じゃないけど、やはり若いメンバーのパワーを感じずにはいられないほどの疾走感!
いつも書いているけど、ロックはこういうベテランと若者の交流をドンドン推進するべきなのだ。
若者はベテランから経験と知識を学び取り、ベテランは若者の感性とパワーを大いに吸収すべし!
コレが実現したところに新しいロックの道が日ら開けると信じでいる。
S41a0446
「若者」って言えば、峻くんと話をしていて大笑いしちゃったんだけど、彼がもっと若い時、すなわち中学生の時に私を見てるって言うんだよね。
カレコレ10年も前の話。
この業界、驚くほど狭いということは先刻承知なんだけど話を聞いて驚いたわ~。
私はミュージシャンでも何でもないので彼に「見られた」っていうのもヘンなんだけど、関西で学校対抗の大きなバンド・コンテストがあって、その審査員をさせて頂いた時のこと。
コンテストに先立って、出場する中高生向けに「機材の使い方教室」のような講演会が用意されていた。
当時「時空海賊SEVEN SEAS」のEITAちゃんをデモンストレーターに迎えて「アンプの使い方」をテーマに何回か私が講師を務めさせて頂いたのですわ。
その時、中学生だった峻くんが客席にいたっていうんだよね。
改めて「どうだった?」って訊いたら、「すごくおもしろかった!とにかくJVMを激押しされていましたよ!」だって!子供相手に押し売りとは恥ずかしいわ…イヤイヤ、教育ですから!
当時、彼の学校にはMarshallが3台も置いてあって私が心底うらやましがってたらしい。我々が中高校生の時にはMarshallのニオイすら嗅げなかったからね。
そう、以前は専門学校から「アンプ教室」の講師を依頼されて、同時に「Marshallやロックの歴史」みたいな講義をずいぶんやらせて頂いたんですよ。
私はエラそうに人前で話すのがそうキライではなくて、好きな仕事のひとつだった。
私の授業の第一のテーマはとにかく「笑い」。
Marshall GALAの時もそうだったんだけど、まずは聴き手を笑わせることに注力する。
そうしないとオッサンのつまらん話なんか誰も聴いてくれないからね。
そんなワケで、時々峻くんみたいに、「あの時私教室にいたんですよ!」なんて臨時教え子さんたちに出くわすことがある。
相手の数が多いので、残念ながら相手を思い出すことはできないが、すごくうれしいもんだ。さらに皆さん、「お話がすごくおもしろかった!」と言ってくれる。
コレがつまらない授業だったら誰も声をかけてくれないでしょう?
笑いの中でMarshallの話をするワケ。
生前Jimもしょっちゅう冗談を言っていたので、コレには大賛成してくれているだろう。
そんなMarshallの講義をある専門学校で久しぶりに受け持つことになりそうで今から楽しみにしている。
「笑って笑って、気が付いてみればキミもMarshall博士!」そんな講義をご希望の方、ゼヒお声をかけてくださいまし!
  
ところで、峻くんが実際にそのコンテストに出たのか尋ねたところ、出たんだって。
その時の何人かの審査員のうちのひとりが私で、もうひとりはD_DriveのSeijiさんだ。私はそこでSeijiさんに出会ったのだ。
ちなみに、峻くんはウチの上の子よりも年下なのよ。
若い。
そんな彼がBLINDMANのリズムを刻んでいるんだから応援したくなるのは「道理」ってもんでしょ?
S41a0731
ジ~ックリ「River of Life」を聴かせておいて…

290_2

達也さんのギター・ソロをア・カペラでタップリ…。

300_2
Marshallとレス・ポール。
素晴らしいサウンド…ロック・ギターの魅力がギッシリ詰まっているサウンドだ。
Benoや『Truth』の時代から50年。
この牙城は崩せない。
ナゼならそういう「音楽」だから。そのサウンドによって成り立っている「音楽」だから。
  
解せないのは、後から後から出て来るMarshallのコピー商品のこと。
コピーするのは構わない。Marshallだって最初はそうだった。
それを「Marshallより良い音がする」と喧伝するのもゼンゼン構わない。それが彼らのビジネスだし、ビジネスにはそうした宣伝惹句は不可欠だ。
不思議なのは、それほどMarshallより優秀という自信があるのならどうしてルックスを似せて作るんだろう?恥ずかしくないのかな?
せっかく自分の納得のいく音が出る製品の開発に成功したのなら、見た目も本家とゼンゼン違う形にしてオリジナリティや優位性を確立させればいいと思うんだけど。
私だったら絶対そうするな~。
それと「Marshall好きならきっと気に入りますよ!」とかいう商品説明。
Marshallが好きならホンモノを使えばいいのにね。そこから自分の味を引き出すのがアーティストの腕であり、仕事であると思うんだな。
そこへ行くと達也さんをはじめ、マーブロにご登場頂いているギタリストの皆さんはやっぱりスゴイ。
みんな大好き…自分が好きなMarshallを好きでいてくれて、最高の音を聴かせてくれるから!

320_2
そのままセカンド・アルバム収録の「Hot Blood」。
270v

MCでは12月21日にリリースが予定されているニュー・アルバム『TO THE LIGHT』への想いが語られた。
達也さん本当にうれしそう!
失敬を承知でこんな言葉を使うが、やっぱりこうして「愚直なまでに」自分たちのやっていることに誇りと自信を持って、「己が道」を突き進む姿に感動を覚えずにはいられない。
意志ある「継続」は「力」どころの騒ぎではない…「継続は感動」だ!
私はMarshall Blogを通じてそういうアーティストたちとお付き合いさせて頂いていることを誇りに思っている。

160

その「感動」の度合いを高めたのが峻くんの存在だ。
以前にも触れたが、一旦録り終えたすべてのドラム・トラックをこの新加入の若きドラマーのプレイに差し替えたのだ。
峻くんといい、MashaくんのSilexといい、Crying MachineのOBの活躍が目立っている。
ちなみにMashaくんが今使っているブルーのストラトキャスターの前のオーナーは達也さん。
Mashaくんは達也さんに敬慕の念を寄せているのだ。ここでも新旧の交流が!

280
コレがそのニュー・アルバム『TO THE LIGHT』。
12月21日の発売ゆえ残念ながらまだ聴けていないが、渾身の一作に仕上がっていることは想像に難くない。
耳にするのが楽しみだ!

170cd

そして、アッという間にBLINDMANのステージも最終セクションに突入する。

Img_0185
「The Touch of Gray」…

S41a0506「Blazing Crisis」…

S41a0463と立て続けにブチかまして本編を終了した。

Img_0194熱狂のアンコールは「もちろんこの曲!」として…

330_2「Living a Lie」を演奏した。

340_2完全復活を遂げたBLINDMAN、Marshallとともにジャンジャン暴れちゃってくだされ~!
130v

350v

370v

380v

390vさて、直近のBLINDMANの予定は、『at the end of the year ~Between life and death tour final~』と題したCONCERTO MOONのコンサートへのゲスト出演が決まっている。
ゲストだから「ダブル・ヘッドライナー」ではない。
東京は12月18日の目黒鹿鳴館。
そして、ニューアルバム『To the Light』のレコ発ワンマン・ショウ、『LIVE TO THE LIGHT 2017 TOKYO Vol.1』は年が明けて1月21日。
場所は同じく目黒鹿鳴館だ。

BLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Web Site

4001965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月2日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2016年11月29日 (火)

Marverics & Mystics ~ APHRODITE編

今回のレポートは久しぶりにご登場頂くグループがふたつ。
岡垣正志率いる様式美の雄、APHRODITEと正統派ブリティッシュ・ロックの伝統を奏で続ける不死鳥、BLINDMANのダブル・ヘッドライナーだ。
だからまずはアレをやらないと!
「ツーマン」では断じてない。「ダブル・ヘッドライナー」だ…ってヤツ。
「ダブル・ヘッダー」でもいい、とにかく「ツーマン」だけはヤメましょう。
しかし、どうして「ツーマン」なんて言葉が出て来たかね~?
おそらく、昔から広く使われている「ワンマン」という言葉の「ワン」を「ツー」とか「スリー」に置き換えた感覚なんだろうね。
そこには当然「man」の複数形が「men」だなんて感覚は介在しない完全な日本語感覚なんだろう。
だからそれを「Two Man Live」などとアルファベットで表記するなんて恥ずかしいことこの上ない…とチョット前に書いたばかり。
そういえば、昔のバスって運転手と車掌さんの「ツーマン」だったんだよね。あ、イカン!
「ツーマン」って言ってしまった!
車掌さんが真ん中あたりに乗っていて硬い切符をチョキチョキ改札していた。のんびりした時代だった。
さて、ネイティブの人にこの辺りのことを尋ねると、「ワンマン」という言葉もどうもシックリこないらしい。
「One Man Concert」なんて聞くと、あるグループから一人だけ独立して演奏する弾き語りのような形態のショウを思い浮かべるらしい。
しからば、グループがひとつだけ出演するコンサートをどう呼ぶか?…というと特別な言い方が思い浮かばないということだった。そういうコンサートが当たり前なので、ワザワザ特別な言葉を充てる必要がないのかもしれない。
そもそも昔のライブハウスはね、今ほど複数のバンドがいっぺんに出るなんてことがなかったんだよね。
だから「今度ワンマンやります!…♪ドコドン、ジャ~ン!」なんてやっていた記憶もないなァ。
私は故意に「コンサート」とか「ショウ」いう言葉をMarshall Blogで使っているが、コレらの言葉も「ライブ」…「ライヴ」か?…という言葉に押されて絶滅しそうだもんね。それより先に「リサイタル」という言葉をトンと耳にしなくなった。
本当に言葉というものは世につれて変化していくもんですな~。
でも、どんな言葉が使われようが、「ツーマン」だけはチョット…。
  
まずはAPRODITEの出番。

10さて、同名のイベントで7月にはJILL'S PROJECT-D名義でステージに上がった岡垣正志。
今回はAPRODITE!

20v荒木真為

30v西村守

40v西村さんは当然Marshall!

50ANI-Katsu

55vトレードマークのフロント・ヘッドを擁するのは…

60堀江睦男

70v一曲目は「アンシャン・レジューム」。

80タイトルの「アンシャン・レジューム(レジーム)=Ancien regime」はフランス語。
16~18世紀のフランス革命以前の絶対王政期の同国の社会・政治体制のこと。フランス以外の国々では「旧体制」を意味する比喩として用いられることが多い。
英語で言えば「ancient regime」…ほぼ同じ。

90急速調でドラマチックな展開はオープニングに持って来い。
こうしたロックがなかなか聴けなくなったのは本当に残念だ。まさに「Ancien regime」!
120
岡垣さんのキーボードから始まる二曲目は「Holy,Unholy」。

100これまた迫力のスピード・チューン。

110ギター・ソロもバッチリきまり、最近の作品で固めた滑り出しは絶好調!

130「7月は夏が始まる感じ、今日は(10月初旬)は秋が始まる感じでココ鹿鳴館のステージに上がっています」という岡垣さんの時候のご挨拶の後は「Long Live The Dead」。
150v
前二曲とは異なり、若干テンポ・ダウンしたドッシリした雰囲気が重厚感を演出する。
140v

岡垣総帥の世界をミッチリと織りなしていく三人。

160v

S41a0026

170曲は「詩人シャロー」へ…。
「♪詩人シャロ― 難解すぎて 詩人シャロ― 誰にもわからない」という歌詞が最高。
ま、私は残念ながら詩歌をジックリと味わうほどロマンティックな人間ではないが、瀧口修造という人の作品には腰を抜かしたな。
『妖精の距離』という作品はこんな具合だ…チョット飛ばさないで読んでみて!
  
うつくしい歯は樹がくれに歌った
形のいい耳は雲間にあった
玉虫色の爪は水にまじった
脱ぎすてた小石
すべてが足跡のように
そよ風さえ
傾いた椅子の中に失われた
麦畑の中の扉の発狂
   
…イッちゃってますね、完全に。
若い頃は「ロクでなし野郎赤い羽根 ミシンをかついたギタリスト 傘をかぶったベーシスト おいらは銀河のニヒリスト」にも相当ビックリしたけど、瀧口修造の言葉の四次元ぶりは尋常ではない。
まさに難解すぎてサッパリわからん!

180そのかわり、ギター・ソロはストレートにブッ放す!
やっぱりこういうギターはMarshallでないと!

S41a0310岡垣さんのキーボード・ソロ。

180v徐々にエキサイトしてキーボードをゴインゴインと猛スイング!

190そして、曲は五番目の「Fear」に突入する。
こうしたドロッとした重苦しい曲調もすごくマッチする。

S41a0128 堀江さんのドラムが雄叫びを上げた!

220
鐘や雷の音から始まったのは「Edge Of The World」。

240西村さんの流麗なギターがフィーチュアされる!

250Rick Wakemanのようなカッチョいいピアノのイントロから「人形愛」。
230v
ソリッドなリフからメロディアスなボーカル・パートへ。
290
この曲でも聴かせてくれる華麗なギター・ソロ。
280v
岡垣さんのオルガン・ソロ!
グワングワンとキーボードを前後に揺さぶる岡垣さん。その振幅は増すばかり!

260しまいにはコレもん!
200
Ani-katsuさんはゴリンゴリンと遠慮なく図太い低音を放り込んでくる!

270その低音とガッチリコンビを組む堀江さんのシャープなドラミングが小気味いい!…と、APHRODITEのエキス満開!
295v
さらに「Daydream」。
完璧なバック陣にサポートされた真為さんのボーカルが冴えわたる。

300最後の最後までとにかく突っ走る。
もう「様式美」ファンにはタマらないステージだ!

320そして、APRODITEのステージは「紅蓮の炎」で幕を閉じた。

330岡垣正志とAPHRODITEの詳しい情報はコチラ⇒Masashi "Jill" Okagaki Official Website340<BLINDMAN編>につづく

(一部敬称略 2016年10月2日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2016年11月25日 (金)

Sound Experience 22~ 足立祐二 3 tea 3編的な?

22回目を迎えた今回もダブル・ヘッドライナーでお送りしている『Sound Experience』。
レポートの後半は足立祐二率いる3 tea 3の登場だ。
さて、こうした「対バン形式」のことを日本ではいつの頃からか「ツーマン」とか呼んでいるが、断じて「ツーマン」なんて言葉はおかしい。
「ダブル・ヘッドライナー」だ。「ダブル・ヘッダー」でもOK。
「ダブル・フィーチュア」は大掛かりなコンサートの場合に使われるか、「二本立て上映」という意味で映画の興行に充てられる。『Rocky Horror Show』のオープニング・ナンバー、「Science Fiction/Double Feature」がそれ。
さて、おかげさまでMarshall Blogも意地を貫き通して来て、最近では「『ツーマン』という言葉はおかしい」という賛同のご意見を頂戴するケースが増えてきた。
せっかく「ダブル・ヘッドライナー」って言っていたのに「ツーマン」に戻っちゃった人もいるけど…ネェ~、Sさん!
一方、Mくんは一昨日のステージで「ダブル・ヘッダー」という言葉を使った。うれしい。
滑稽なのは「Two Man」とアルファベットで表記したりしているケース。
何でも貪欲に吸収しちゃう日本語のことだからして、「ツーマン」をもはや純粋な日本語として捉えるのならまだしも、間違えた英語をアルファベット表記するのは二重に恥ずかしい。
ま、とにかく一度張った強情は最後まで貫き通すぞ!
アレ、デジャヴ?
このあたり、どこかで書いたことがあるような気がするゾ…。
あ、昨日も書いたんだった!
  
さて、3 tea 3はインストゥルメンタルのギター・トリオ。
YOUさんも次から次へと色んなグループを送り出してくるナァ。

10足立"YOU"祐二

20v_2YOUさんはMarshallを使用。
JVM210Hと1960Bだ。

30vベースは長谷川淳。

40vそしてドラムは今週パパになられた星山哲也。
星山さん、おめでとうございます!
赤ちゃん、ダッコしたいな~。

50v徹頭徹尾、YOUさんの音楽とギターを楽しむグループだ。
1曲目のアップ・テンポな「Magical Arms episode 2」からしてYOUワールド全開!
目まぐるしく変化する場面の数々に引き込まれてしまう。
今時普通ならタッピングを使って対応するようなフレーズを開放弦を組み込んで処理するところはYOUさん流。
定規を使ったかのような正確無比なプレイが素晴らしい。

60派手なキメが入ったり、ワルツになったりと展開が予想できない!

70vそうした複雑な構成を完璧にこなすリズム隊も絶好調だ。

802曲目は「天使の誘惑」。
我々の世代だと絶対に「黛」という名前が出て来る。
「黛」といっても「黛敏郎」のことではない。
『題名のない音楽界』の司会で有名なこの人、「涅槃交響曲」などの作品で知られる現在音楽の大作曲家だ。
黛さんは極貧ゆえピアノを買うことが出来なかった後進の天才作曲家にピアノを1台無償でプレゼントしたことがあったという。その天才作曲家とは武満徹のことである。
で、「天使の誘惑」は「敏郎」ではなくて「ジュン」の方。
1968年のレコード大賞を獲得した「黛ジュン」が歌った名曲だ。今、聴いてみると殺人的にいい曲だな。
歌詞も可愛いし、信じられないぐらいメロデイが素晴らしい。歌もいいし、アレンジも秀逸。つまりムダな部分がナニひとつないのだ。
「♪私の唇に 人差し指で 口づけして あきらめた人」…なんて、今時そんな純なヤツはいまい。
本当に昔の歌は魅力的だ。
もちろんYOUさんの「天使の誘惑」はそれとは何の関係もない。
三連のリズムに乗ったシャープなテーマ、親しみやすいメロディ(ココは同類)にノケ反ってしまいそうになる予想外の展開。
これぞ「天使のYOU惑」!

90vこの大サビの旋律!まるで歌のようだ。だがプレイはカミソリのように鋭いぞ!
そして、何しろJVMの音が気持ちよい。

100ベースソロからスタートするのはミディアム・スローの「My SUN」。
長谷川さんにはこの10日後にある現場で偶然一緒になってビックリしちゃった! 

110ホロ苦いメロディ。
そのメロディを感情豊かなアーティキュレーションで歌い上げるサマはまるで管楽器のようだ。

120ピッキングの位置やピックが弦に当たる角度を調節して出す音ひとつひとつに表情が与えられていく。
シュレッディングとはまったく異なる違う恐るべき技術の集積と集中力。
「超絶技巧」とは断じて速弾きばかりではない。

220角度を変えてみるとこんな感じ。
左手のグリッサンドの入れ方も独特至極。
ロックの定石フレーズをほとんど弾かないこともYOUさんのサウンドを独特なモノにしているポイントのひとつだ。

230バック陣がまるで分身のようにYOUさんのプレイに反応していくのも見事。

130「伊豆ライナー episode 3」という曲。
コレも本当に列車の中から景色を見ているように情景がコロコロと変わっていく。
中間部は7/4というか、4/4に7/8がくっついているのか…?

140vこの曲も強烈だ。
ビックリするほどポップなメロディからキテレツなフレーズまで、何が飛び出すかサッパリわからない。
そういう意味ではもはやザッパ的。トリオではなくて大編成のバンドにアレンジしたものを聴いてみたい!
ヘタなプログレよりゼンゼンすごい。
150前曲とメドレーのようにして演奏した「Magical Arms Episode 3」はタイトルからするとは1曲目の続編なのかな?
3/4拍子のテーマ内のトリッキーなフレーズとその後の展開の対比がスゴイ。
これまた予想外の転調からブギへ!
こんな曲があればおもしろいな…とフザけて考えた無茶な曲がそのまま現実になってしまったような印象を受ける。
途中で5/4拍子のアップテンポに!
そして、エンディングのキメ…エ、これで終わりなの?こういう茶目っ気がYOUさんらしいんだよな~。

160v6曲目は「Hard Tension」という作品。
これはワルツ。
もはや当然のごとく、曲は意外な展開を見せるが、一か所三宅さんの「murt'n akush(マラケシュ)」のリフとほとんど同じフレーズが飛び出してビックリ!
後は何しろ聴いたことのないようなフレーズがテンコ盛りで面白いことこの上なし。

170「Ghost Song」が続く。
チョット怪しいイメージのテーマ・メロディ。やっぱりダイナミクスのつけ方が際立っている。
一か所しか出てこないが、転調を重ねるパートがスリリングだ。
そして、繰り返し出てくるメイン・テーマが耳に残る。
それにしても似たような写真ばかりで恐縮至極ですわ~。
YOUさんのライブ・レポートはいつもこうなっちゃうの。だってYOUさん表情ひとつ変えないんだもん!
顔で弾く人、暴れながら弾く人、いろいろな表現方法がギタリストにはあるけど、YOUさんは指で弾く人だな。当たり前のことなんだけど「指」だ!
下の写真はかなりレアな表情。

180v私が経験した限り、YOUさんのステージには曲間にMCがない。
ドバーっと演奏して最後にひとこと…というパターンだ。
そして、そのMCを挟んで最後の曲、「Worry Rat」。
開放弦を使ったトリル・フレーズ。ココでもYOUさんは右手を使わない。
190
胸のすくようなドライビングチューン!
これも独特のテーマメロディを持つ曲だ。

200v変拍子パートもバッチリ挿入されている。

210vそして、ギター・ソロ。
ココは怒涛のロック・フレーズ・ラッシュ!
十分に気を衒った素材なのに異様なまでの耳なじみのよさ。
プレイはもちろんスゴイんだけど、曲が何しろおもしろい。
このSBLとのダブル・ヘッドライナー、ギター好きのシリアスなリスナーには相当お値打ちだったハズだ。
  
足立祐二の詳しい情報はコチラ的な?⇒You's Alien blog

S41a0260 アンコールは3 tea 3に三宅さんが加わった。
名門バンド、Terra RosaのOBふたり…まずはその周辺の話で大盛り上がり。
メチャクチャ笑ったわ~。
内容は保安上、割愛させて頂きます。
あ、YOUさんの歯に衣着せぬところ、大好きですとだけ書いておこう。
240さて、出演者の競演はこの「Sound Experience」の名物だからして、今回も当然お二人にバトとって頂きます。

250このバトル…JVM210Hと4x12"スピーカー・キャビネットとアンプの状況がほぼ共通だ!
しかし、ゼ~ンゼンサウンドが違うから面白い。
270v
でも、共通なのは「自分だけの言葉」を持っているということ。
それだけに以前にも観てはいるものの、この共演はとても楽しみだった。

260v曲はJ.J. Caleの「Cocaine」。
コレは完全な私見だけど、オールド・ファンの皆さん、桑田佳祐の歌い方ってJ.J. Caleにソックリだと思わない?
さて、この曲を選んだのは、リフがあってワン・コードで延々と弾ける…という発想。
本当は「Cocaine」はワン・コードの曲ではないけどね。
歌詞は中学校の英語のテストだったら大変なことになる。
「She don't lie」だからね。主語は三人称単数ですよ!果たして「Cocaine」が女性名詞か?ということもあるけれど。
Zappaにもこういうのがあるね。
「She don't wanna get drafted, she don't wanna go(彼女は徴兵なんてまっぴらゴメン!戦争になんか行きたくないんだよ!)」…「I don't Wanna Get Drafted」という曲。
コワイね、徴兵…。たった2、3年前までは現実のものとして考えたことすらなかったのに。
3.11から日本のすべてが変わってしまった。
アメリカはイギリスから遅れること13年後の1973年に徴兵制を廃止したが、代わりに故意に格差社会を推進し、貧富の差を作って志願兵を確保した。
ちなみにこの13年の差が「ブリティッシュ・インヴェイジョン」を実現させたことは事実と観ていいだろう。
それを礎にDeep PurpleやLed Zeppelinをはじめとした栄光のブリティッシュ・ロックが誕生する系譜になるワケだが、これだけでは条件を満たさないんだな…。
イギリスにMarshallがあったからブリティッシュ・ロックは世界を制覇したのも厳然たる事実なのだ。
あ、イカン、思いがけず変な脱線の仕方をしてしまった!

290期待通り火花を散らすような「ギター」対決…というよりピロピロ一切なしの「音楽」対決!
イヤ、対話かな?
何回も交換される上質なソロ。
技術の見せ合いではなく、いかにいいフレーズを弾くか…コレならいくら聴いていても飽きることはない。ピロピロは飽きる。

300三宅さんのソロの最中にムニッ!

310YOUさんのソロ。

320三宅さんのソロ…ムニッ!
「あ、やめて…弾きにくい!」

330YOUさんのソロ。

340三宅さんのソロ…ムニッ!
「あ、また!やめて!」

350「後ろへ逃げちゃおう…」

360YOUさんのソロ。

370v三宅さんのソロ…ムニッ!
「あ、また!今度はネックを握ってる!」

380「やめて!」
「ゼッタイ放さへんで!」

400「放してくれ~!」
390
「ああ~、そんなことやってるウチに曲が終わってしまった!」…と最後まで楽しくスリリングなショウでした!

4101965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

※本日は祭日ですが更新しました。その分、Marshall Blogは28日の更新をお休みします。

(一部敬称略 2016年9月29日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2016年11月24日 (木)

Sound Experience 22~ Strange,Beautiful and Loud編

毎度おなじみ三宅庸介の『Sound Experience』。
今さら説明は不要だろう。
ナニせ今回で22回目!  
今回はStrange,Beautiful and Loudと足立祐二率いる3 tea 3のダブル・ヘッドライナーだ。
断じて「ツーマン」では断じてない。
「ダブル・ヘッドライナー」だ。
おかげさまでMarshall Blogも意地を貫き通して、最近では「『ツーマン」という言葉はおかしい」という賛同のご意見を頂戴するケースが増えてきた!
せっかく「ダブル・ヘッドライナー」って言っていたのに「ツーマン」に戻っちゃった人もいるけど…ネェ~、Sさん!
せっかく止めたタバコをまた吸いだすようなもんですぞ!
滑稽なのは「Two Man」とアルファベットで表記したりしているケース。
何でも貪欲に吸収しちゃう日本語のことだからして、「ツーマン」をもはや純粋な日本語として捉えるのならまだしも、間違えた英語をアルファベット表記するのは二重に恥ずかしい。
ま、とにかく一度張った強情は最後まで貫き通すぞ!
次は「参戦」だな…。
そうそう、アーティスト・グッズなんかを指して「戦利品」なんて呼んでいるのを見かけるけど、アレもすごくイヤな気分になるナァ。
戦争に関する本を何冊か読んでみるといい。
「戦利品」とはナニか、どうやって手に入れるか…。戦争が民間人に一体何をもたらしたのか…。
史実を知ったらたちまち「戦利品」なんて言葉を軽々しく使えなくなるハズだから。
イカンイカン、また書いているうウチに燃えてしまった!
  
林先生ほどではないけれど、私は言葉に関するウンチクが結構好きでしてネェ。
先日KRUBERABLINKAの赤尾和重さんと英単語に関することをメールでやり取りしていて、スゴイことを教わっちゃった!
その内容はTerra Rosaのライブ・レポート(gig review)の時にでも!

Img_0001三宅庸介

S41a0007 山本征史

S41a0011金光健司

S41a0041この黄金のトリオ、あるいは「魔のロック・バミューダ」が奏でる三宅ミュージック。
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楽器の重要な成分を占めるのはMarshallと…

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NATALで構成されている。

S41a0338今日の1曲目は「Ring」。
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三宅さんの作品の中でも作るのに最も時間を要した曲だという。
ギター一本の指板の中にどれだけのメロディーやハーモニーの可能性が潜んでいるか…ということを探求したというのだ。
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その作業は本当に少しづつ、細心の注意を払い、何度もやり直しながら進められたそうだ。
その甲斐あって、曲の構成の面でも、ありがちなのロック・インストとは全く違うとても独自性の強い曲に仕上がっている。
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この3人で演奏した三宅さんのセカンド・アルバム、『orchestral supreme』の収録曲の中でも「マジカルなテイク」として自身もとても誇りに思っているとお聞きした。
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続いて「mani」。
征史さんと並走する重く暗いリフ。
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「70年代初期のマーキー・クラブ」が曲のイメージ。すなわちハード・ロックがものすごいスピードで熟成されていた時期だ。
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この曲を演奏する時の心構えは「バンドでどれだけリズムの伸縮を表現できるか」ということだそうだ。セクションごとにテンポが変わり、それぞれに適切なムードを与えられるか?ということを頭に入れて演奏している。

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いつも通りの緊張感の中、3曲目に移る。「bloom」だ。
レパートリーの中では古い部類でSBL以前から演奏している、双方も含めて三宅エキスが詰まった曲。
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ソロの後半に繰り返されるアルペジオなんかは20歳の時から取り入れている弾き方で、三宅さんの特徴的な弾き方のひとつだ。
「弾き方」と聞いてチョット思ったんだけど、三宅さんの左手、指板への親指の乗せ方が深いとは思わない?
どんな時でもグッと握りこんじゃうの。
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 まタマにはこういうのもある。
これは思い切りアームダウンして弦を動かしているから指をフィンガー・ボードから離している。

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ホラまた、ギュッ!
2弦の5フレットをチョーキング(へへへ、ここは「ベンド」って言わないの。人間が古いから)する時ってこんなに握らないんじゃない?
親指が長いのかな?

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…と思って、昨日おとといと三宅さんと一緒になったので、手を見せて頂いた。
親指が長いのかと思ったらさにあらず。
それよりも手の甲が長いというか、親指のついている位置が下の方というか、手のひらが細長いということだけは言えそうだ。
ちなみに、ガバっとネックを握るのもジミの影響かと思ったら、それは関係ないそうだ。

9_2img_2970 この汚い手はワタシ。
三宅さんのと違って横幅が広くなんと不格好のことよ!
この親指の付け根がシッカリしているのは「お金が入ってくる手」と言われているけど、ウソこけ!
まったく入って来ねーじゃねーか!

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4曲目の「devil」は比較的新しい曲。
この曲も「Ring」に似た発想で作らている。
「リフがあって、ハイ、次はメロディ」という展開の形を採らず、リフそのものを大きなメロディとして捉えているという。
Img_0048
ココでも既成のロックにとらわれない三宅さんの気概が見て取れる。
しかし、それは決して奇を衒ったモノではないところがスゴイところだ。
ま、こういう音楽を聞き慣れていないとなかなかそうは感じないかも知れないけど…。

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リフの弾き方についても「Ring」に倣ったところがあるそうで、それはとにかくMarshallでストラトキャスターを鳴らす楽しみであり、『限りなき探求(Infinite Research/Miroslav Vitous…ギターはJohn McLaughlin)』なのだそうだ。
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そう、このトリオって3つの楽器のうち、2つMarshallから音が出ているせいか、ものすごく音色のコンビネーションがいいんだよね。

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もちろん金光さんが叩くNATALのサウンドもすごくキレイに溶け込んでいる。
ちなみに…邦楽の打楽器は「叩く」とは言わないで「打つ」と言います。
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「♪シャ~バダ~、シャバダダダシャバダダダ、シャ~バダ~、シャバダダダシャバダダダ」…コレな~んだ?
クロード・ルルーシュの『男と女』の主題歌。主演はジャン・ルイ・トランティニアンとアヌク・エーメ。
作曲したのはフランシス・レイ。
今の若い人はフランシス・レイなんて知らないだろうな…。
フランス映画をあまり観ない私でもココまでは知ってるけど、もうひとり、この映画の音楽を担当しているのがブラジルのギターの大名手、バーデン・パウエルだったとは知らなんだ!
フランシス・レイは『パリのめぐり遭い』、『白い恋人たち』、『雨の訪問者』、『ある愛の歌』といったフランス映画を代表するような作品の音楽を担当し、数々の名曲を残した。
『なつかしの映画音楽』みたいなコンピレショーン・アルバムには必ず何曲かが収録されるであろう大作曲家だ。
フランス映画についてはまたどこかで触れることにして、今日は先を急ぐ。
さて、三宅さん自身も「大切な曲」と呼ぶキラー・チューンで、必ずステージで演奏される曲がこの日の5曲目「if」だ。
「if」もフランシス・レイもご存知の方はにわかには信じられないであろうが、三宅さんは子供の頃から大好きだったというフランシス・レイの影響が強いのだそうだ。
  
チョット思い出したんだけど、上に挙げた『白い恋人たち』という作品は原題を『13 Jours en France』と言って、「フランスにおける13日間」という意味で、1968年冬のグルノーブル・オリンピックの記録映画だった。
この大会で滑降、大回転、回転で金メダルを獲得したジャン・クロード・キリーが世界的大スターになった。小学校に上がるか上がらないかの私でも名前を知っていたぐらい。
それで、その次が1972年の札幌よ。
この札幌オリンピックの主題歌で「虹と雪のバラード」ってのがあってね、この曲を小学校の音楽の時間に徹底的に歌わされた。
「みんなでこの曲を歌ってオリンピックを迎えましょう」…みたいなヤツだ。今では信じられないでしょう?
あんまりコレばっかりやらされすぎて、当時この曲がものすごくキライになったよ。
東京の小学校だけかと思って家内に尋ねてみたところ、横浜でもさんざんやらされたそうだ。
そもそも、オリンピックは札幌で開催するなんだから東京や横浜の子は関係ないだろうに。
おかげで家内も私も今でも歌えるよ。
でも、へへへ、今聴くと実にいい曲だナァ~。昔の曲は本当にヨカッタ。今の巷の曲とは土台クォリティが違う。
作曲は村井邦彦。
慶応のライトミュージックソサエティ出身で、数々のGSのヒット曲を世に送り出したアルファ・レコードの創設者、つまりYMOの生みの親だ。
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繰り返されるメロディと下降するコード、そして曲の後半では更にメロディも一緒に動いてドンドン転調していく。
「同じ場所にいながら過去の様々な出来事を思い出してる…そんな世界観が創れたんじゃないかと思っています」というのは本人弁。
曲を作りながら「オルゴールで聴くような曲」という発想を交えたそうだ。
中間部のリフやソロのパートには伝統的なブルース・ロックの施法を挿入した激しいワルツだが、三宅さんの作品の中ではもっとも親しみやすい曲であろう。
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この曲では征史さんのすさまじいアクションも見逃せない。

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アタマを激しく前後に揺さぶるサマにはいつも鬼気迫るものを感じる。

2_img_0079「作曲」という作業と「演奏」という作業をを切り離して作った曲…というのが「petal」。
その時、人生で「作曲をする」という言葉を最も意識したというだけあって、三宅さんもかつて愛奏曲のひとつに挙げていた。
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曲は大きく分けて4つのパートで構成されており、「A」のパートのメロディとソロの前半のそこかしこにGary Mooreの影響が表れている。
「今も好き」というGaryは、三宅さんの子供の頃からのギター・ヒーローだ。そういえば、Garyがなくなった時もいち早く私に情報を発信してくれたのも三宅さんだった。
それにJim Marshallの時もそうだった。
あの時、私はすでに前職を辞していて、Marshallとは何の関係もなくなっていた時期であったが、三宅さんは私の気持ちを慮って世間が騒ぎ出すよりはるか前に連絡をくれたのだった。
私は夜更かしができないので、時差のある海外での出来事に関する情報にはどうしても出遅れてしまうのだ。
それで、この「petal」には、子供の頃に持っていたGaryに対する「なんて素敵なメロディーと表現!」という印象を素直に反映させた。
2つのパートでは、Marshallの三宅さんが「クリーン」と呼んでいる浅いクランチがとても重要で、Marshallのトーンあってこそ具現化した曲という感覚が強いそうだ。
ここでもGary Mooreの薫陶を受けているに違いない。
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レギュラー・グリップの金光さん。
三宅さんの意図を酌んだサトルな表現が素晴らしい。

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そして「murt'n akush(マラケシュ)」。
「ストラトキャスターで低音弦を使ったリフ」という着想で作られたこの曲は5/4拍子。
リフを弾いた時からすでにこのリズムが決められていた。
アウトロのワルツ以外は全て自然な5拍子でまとまった。
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「if」やこの曲、さらに「mani」や「Ring」は特にリズム隊の2人とどれだけ楽しみ、そして挑発しながら演奏できるか?というテーマも含まれている。
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当然、作曲する時も2人のプレイを完全に頭の中で描いて作業が進められた。
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その結果、リズムの骨格がクリアに浮き出ることとなった。
作曲者自身もその仕上がりに満足しているようだ。

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今回のクローサーは「virtue」。
今演奏しているレパートリーの中では「bloom」と並んで一番古い曲。

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キャリアのある曲だけあって、SBLのステージでもとりあげられる頻度が高い。

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それだけに猛り狂う溶岩のような猛烈な演奏が楽しめる一作。
この日もスゴかった!

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三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Official Blog

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<3 tea 3編>につづく

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1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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※本日は祭日ですが更新しました。その分、Marshall Blogは28日の更新をお休みします。

(一部敬称略 2016年9月29日 三軒茶屋GRAPEFRUIT MOONにて撮影)

2016年11月23日 (水)

セキーン・オカーン&ミヤーン in ところざわまつり前日祭

今日は「勤労感謝の日」か…。
今まで54回感謝してきたけど、一体何に感謝してるの?
「勤労感謝の日」というのは、「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」のが趣旨だってばよ。
  
なんてフザけている場合じゃない。
だって、この祭日はスゴイよ。メッチャ古い。
そもそも農業国である日本は、太古から神々に五穀の収穫を祝う風習があったんだね。コレはよくある話。
そして、昔は食品の保存の技術なんてないから、その年の収穫物は、国としても向こう一年を養う大切な蓄えとする必要があった。
そこでだ、その収穫物に感謝する大事な行事として、ナ、ナント飛鳥時代の皇極天皇の時代に始まった新嘗祭(にいなめさい)の日が「勤労感謝の日」なんだって。
だから1400年近い歴史があるのだそうだ。
戦後のGHQの占領政策によって、1948年(昭和23年)に今の形となった。
へへへ、感謝しあおうぜ!
みんな、ありがとう!

さて、今日の舞台は所沢。人生で二回目の所沢。

10去年の『ところざわ収穫祭~秋のミュージックフェスタ』に続いての往訪だ…ということは何やらMarshallに関係があるということ。
私はMarshall関係以外では、中古CDを買いに行くのと、さぼりがちだが運動のためにしているウォーキングぐらいしか他に外に出ないからね、極端な話。

20なので、行った先々ではなるべく何かしらおいしいモノを食べるようにしている。
…と言ってもラーメンばっかりだけどね。
今回はビートたけしが命名したとかいう『まぼろし軒』というところのラーメン。
別にたけしが名付けたから行ってみたワケではないが、おいしかったな。
最近は東京のラーメン屋さんもとんこつドロドロばっかりでしょう?
どちらかというと私はアレが苦手なもんだから、ここのような透き通った系のスープのラーメンはうれしいね。
鶏ダシのラーメンが好きだナァ。
街中にあるラーメン屋さんの中でもっともおいしいと思う「鶏系スープ」のラーメンは浅草橋の「水新菜館」の「とりそば」だな。高いけど。
ココは広東麺が有名で、カップラーメンにもなっているぐらい。確かにすごくおいしいんだけど、ケタ違いに「とりそば」の方が好き。
こういう味は中華街に行かないと出くわさない。
そこらへんのラーメン屋の塩ラーメンのスープとは違うコンセプトのモノだ。本当においしくて、できればこのスープの風呂に浸かりたいぐらい!
スープを一口ずつ大事そうに口に運び、私があんまりおいしそうに味わっていたら、それを見たマスターがツツツと近寄ってきて、「おいしそうに頂いてもらってありがとうございます!」とワザワザお礼を言っていたぐらい。
私の中のラーメン・ランクは、一位が浅草「十八番」のニラそば。コレは40年食べ続けている。
二位がこの「とりそば」かな?
三位は高円寺もしくは江古田の「太陽」の煮干しラーメン。
あとはほぼ全部同列。
あ、あといつか原田の喧ちゃんに連れて行ってもらった札幌の「純連」の味噌ラーメンも腰を抜かしそうになるぐらいおいしかった。残念ながらチョットやソットじゃ行かれないもんね。
いかん、いかん、ラーメンの話なんてどうでもよかったんだっけ!
危うく「マーブロ」が「ラーブロ」になる所…沢。

Smkさて、今回も所沢駅前WALTZ入口に設けられたステージで開催された『ところざわまつり前日祭』というイベントにお邪魔した。
所狭しと並ぶのはMarshall、NATAL、そしてEDEN。

30首都圏近郊の皆さまご愛読のフリー・ペーパー「ショッパー」にもホラこの通り!
私はコレ知りませんけど、八王子だの、大宮だの、町田だので合計82万部も流通している情報紙だそう。
木曜日の午後になるとみんな「♪迫る~、ショッパー!」と歌っているのは、毎週金曜日に発刊しているため。
1989年に創刊した所沢版の流通部数は44,000部。所沢市の人口は34万人なので市民の1割以上の人が目を通しているということになる。
読者層は30~69歳の女性で80%を占めているそうだ。
だから所沢の女性はみんなNATALをご存知なんだね~…ウソこけ!

40前回レポートしたのは『ところざわ収穫祭~秋のミュージックフェスタ』という企画だったが、今回はそれとは異なり、上にも書いた通り『ところざわまつり前日祭』というイベントだ。

50出演は関雅樹、セキーン。

60v岡井大二、オカーン。

70v宮野和也、ミヤーン。

80vそして、ゲスト参加のアルト・サックス、加賀明宏、カガーン。

90v セキーンはMarshall…って、最初に写真を出してるんだった。

100ASTORIA CLASSICと1987X。

110オカーンはNATAL。上に同じだね。

120フィニッシュは異なるが、いつも大二さんが使っているのと同じバーチのキット。
スネアはブビンガだ。

130ミヤーンはEDEN。
やっぱり「〇〇ーン」は宮野さんが一番シックリくるな。

140v WT-800とD410XST。

150WT-800は現在は製造していない。
今流通しているEDENのフラッグシップ・モデルはこのWT-900PROだ。

9_wt900pro2 そして、今大きな人気を読んでいるのがコレ。
TERRA NOVAというモデルだ。

Terra_nova_2さて午後2時、定刻通りにステージがスタート。
1曲目はThe Metersの「Cissy Strut」。

160_cs関ちゃんはいつも軽快なテンポで演奏しているが、オリジナルはもっとスローで重た~いサウンドだ。
「オリジナル」といえば、毎日夜10時にテレビ朝日で放映している報道番組のテーマ曲ってコレに似てると思わない?
最初聴いた時に「アッ!」と思ったのだがいかがだろう?

170v やっぱり魅力的な大二さんのドラム。
いつもドラムのカッコよさの真髄を教えてくれる。

190v
「安定」、「安心」の宮野さんのベース。カバーする音楽の幅もすこぶる広い!

180加賀さんは関ちゃんの音楽の先生だったのだそう。
関チャンは『Speak No Evil』とか『Juju』とかをよく聴いているけど、Wayne Shorterは加賀さんから教わったとか。
あ、「Juju」っていったって歌手じゃないからね。

200v コレね、『Juju』は。

Juju 2曲目はBilly Joelの「New York State on my Mind」。
ま、こう言っちゃなんだが、所沢駅前というロケーションはなかなかにミスマッチだ。

210_ny「Billy Joelとサックス」といえば、「Just the Wat You Are」のPhil Woods。
何でもココでの演奏がPhilの生涯のベスト・プレイとされる向きもあるようだが、違うからね!
Steely Danの「Doctor Wu」だからね!…というのは悪い冗談。
Phil Woodsは良質のアルバムを多数残してモダン・ジャズの歴史のその名前を残している。

220v続いては宮野さんの作品、「koto」。
「koto」は「古都」だ。
魅惑的な4ビートのワルツ。

230v
関ちゃんは新しいギターに持ち替え。
出力の低いピックアップを弦が磁力の影響を受けないようにさらに低くセットし、木の鳴りを強調している。
なるほど、独特のサウンドだ。
そうしたもくろみがうまくいくのもASTORIAや1974Xがあることが前提だ。
ギターのチョットした違いまでも忠実にアンプリファイしてくれるのが「いいアンプ」なのだ…値段もいいけど。

220v_kt通りかかる人は間違いなく全員見て行くね。
そりゃそうか…。

225v一回目のステージの最後は加賀さんが再び加わってU2の「With or Without You」。
この曲って好きな人多いね~。
私はまったくU2ってのは門外漢でしてね。
初めてこの曲を聴いたのはアメリカのフィンガーピッカー、Doyle Dylesの演奏だった。
すごくみんながよろこんでいたのが不思議だった。
関ちゃん、自家薬籠中の曲。
よく取り上げているんだけど、私は80年代に入ってからの以降のこうしたロックはどうしてもキツイ。病気なのかな?

240_ww去年来たのは10月31日だったんだけど、やっぱり激曇りで、急にモノスゴク寒くなっちゃってね~。
イベントで展示していた熱燗をおいしそうに飲んでいた大二さんを思い出す。
あまりにも寒いもんで、一部と二部の間に上着を買いに出たんだっけ。
結局、いいのが見つからなくて買わずに帰って来て、震えながらシャッターを切ったのよ。
今年は朝のうちは土砂降りだったけど、寒さはセーフだった。

2503時半になって第二部がスタート。
今回、一部と二部の間はもちろん、演奏していない空き時間は朝早くからエンドレス・テープで延々と関ちゃんと大二さんのプロフィールがアナウンスされていた。
関ちゃんなんか「所沢北高」なんて出身校まで紹介されちゃって完全に「郷土の星」状態。
大二さんは「日本が世界に誇るロック・バンド、四人囃子のドラマー」っと紹介されていた。
ふたりとも照れちゃってステージに上がりづらそうだった!

260第二部の一曲目は「Cause We've Ended as Lovers」。
邦題は「別れの理由(ワケ)」。
タイトルからしてムード歌謡の香りがプンプン。
関ちゃんがこの曲を取り上げるのは珍しいかも?…というのはウソで、コレは名盤の誉れ高い『ギター殺人者の凱旋』から「哀しみの恋人たち」。Jeff Beckね。
チャンと訳すと「別れの理由」。
私はこの曲を収録している『Blowe by Blow』というアルバムの邦題を誰かが口にしているのを耳にした記憶がない。14歳の頃、友達が言ってたかな?
Yesの『危機』とは正反対だね。今の若い子の間ではどうなっているんだろうか?若い子はJeff Beckなんかに興味ないか…。
「blow by blow」とは「具に」という意味。ボクシングの実況放送が語源だ。

270vココで関ちゃんがマーシャル・コマーシャルをしてくれた。
Marshall、NATAL、EDENを紹介してくれて、このライブがMarshall Blogでレポートされることに触れてくれたのだ!
Marshall Blogのくだりではお客様からチョットした拍手喝采が!うれしいもんです!
関ちゃん、どうもありがとう!
280関ちゃんのオリジナル曲で「Laundry」。

300

スペイシーなギターだが、関ちゃんのプレイはとても男性的だ。
何というか、フレーズと音に「ガツン」とした芯があるんだな。
そして、意表をつくフレーズ。コレがタマらん!

290v 続いてはビートルズの「Dear Prudence」。
もちろんそのまま演奏するワケはなし。

310_dp実は関ちゃんはHiram Bullockの大ファン。
Hiramは下の1995年にリリースした『Live at Manny's Car Wash』というアルバムで「Dear Prudence」を取り上げている。
私はHiramはチト苦手なんだけど、このアルバムはナゼか出てすぐ買ったんだよな。関ちゃんと知り合うずいぶん前なのに。
でも、『Live Under the Sky』のGil Evansのオーケストラで、ピチピチのレオタードみたいのを身につけてキレッキレのダンスをしながらギターを弾く姿はそれはそれはカッコよかった。
後年、Marcus Millerと来日した時、楽屋で出会った極度に太った黒人がHiramだったとは、本人がステージ上がるまでわからなかった。

Mcwこうして見ていると、演奏していることにまったく興味を示さない人もいるんだナァ。
サッサとエスカレーターでおりてっちゃった。

315第二部の最後を締めくくったのもU2の「With or Without You」。

320v_2大2さん、じゃなかった、大二さん、今日は全編通して半袖だった!
プレイも熱気に満ちたもので、だっぷりと大二さんのドラミングを堪能させて頂いた!

330宮野さん、今日はDEENのサポートで日本武道館のステージだ!

350v

Marshall、NATAL、EDENのサウンドが所沢の街に鳴り響く秋のよき一日だった。

360_u終演後、大二さんは『1000のMarshall Blog』用にNATALと記念撮影。

370関雅樹の詳しい情報はコチラ⇒Seki's Web

3801965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

※本日は祭日ですが更新しました。その分、Marshall Blogは28日の更新をお休みします。

(一部敬称略 2016年10月8日 所沢WALTZ特設会場にて撮影)