ライブ・レポート Feed

2017年3月 1日 (水)

Rock Beats Cancer vol.5 <DAY3>~ GRANRODEO

さて、『Rock Beats Cancer vol.5』、本編2番手で登場したのはGRANRODEO!
このコンサートのことを初めて耳にした時、「LOUDNESSとGRANRODEOの共演」と知って色めきだったっけ!
伝統的なハード・ロックを軸に新旧がこうして交わることは本当に素晴らしいことだと思う。バンドの交流もそうだが、何といってもお客さんの交錯に期待したいのだ。
GRANRODEOを観に来た若いファンはLOUDNESSを観て驚き、LOUDNESSを観に来たベテランはGRANRODEOが演っている正統派ハードロックを楽しむ。
もう「アニソン」やら「ヘヴィメタル」なんて柵はなし。
そうでもしないと本当に日本のロックは絶滅しちゃうよ。もう若い人が少ないんだから!

10ロデオ・ボーイ、ロデオ・ガールたちがたくさん押し掛けたこともあって、ショッパナからすさまじい盛り上がりを見せた!

20KISHOW(谷山紀章)

30ve-ZUKA(飯塚昌明)

40vこの光景!
図々しいながらものすごいホーム感。
初めて撮るバンドってどうしてもあるじゃない?そういう時はアウェイ感がやっぱりすごいワケ。
今日はGRANRODEOといいLOUDNESSといい、実にいい感じ!

50フロントの2人をサポートするのは…
瀧田イサム

60v長井VAL一郎

70v「今日は名前だけでも覚えて帰ってチョーダイ!」とオープニングに持ってきた曲は「The Other self」。

80_os2013年10月の20枚目のシングル。
『黒子のバスケ』のオープニング・テーマ。

100パッヘルベルの「カノン」をモチーフにしたようなメロディのソロ。ん~、さすがe-ZUKAさん!
最高のロック・トーンを演出するのは愛用のMarshall JCM2000 DSL50と1960A。e-ZUKAさんの股の間に見えているヤツね。

90v_2 ノッテるKISHOWさん、いきなりのジャ~ンプ!

110vダウン・チュー二ングのギターがヘヴィに成り響く。
140v

続けて演奏したのはテレビアニメ『黒神 The Animation』のオープニング・テーマの「tRANCE」。

130v目も覚めるようなヘヴィ・チューン!
e-ZUKAさんがこの後のMCで、「LOUDNESSの『S.D.I.』が始まったかと思いましたがパクリではありません!」だなんて言ってたけど、それほど激しいナンバー。

120_tr
矢継ぎ早に「21st CENTURY LOVERS」でグッとポップに突っ走る!

150_21前の曲とのコントラストが実に鮮やか。

160ジャンプもう一発!

180v

いつもとはチト違う展開でアタマ3曲、ガッとカマしてくれた。

170GRANRODEOは大阪で開催された「vol.1」にも出演している。
MCでは再び出演できたことに関する感謝の言葉が述べられた。
「平均年齢48.75歳。今日の4組中、最年少の我々が新曲を演ります!」

190…と紹介したのは、このコンサートのひと月前にリリースされたシングル『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』第2期エンディングの主題歌、「少年の果て」。

200_sh前の3曲とガラっと変わって、ミディアム・ヘヴィのGRANRODEOもまたよき哉。

210起伏の激しい情熱的なギター・ソロが曲にベスト・マッチする!

220続けて「日常ホライズン」。

230_nh水を得た魚のように徹底的にドライブしまくるリズム隊。

250v

同じ魚でもこのリズム隊は「雷魚」だ!

260

ん~、ん~、ん~、とにかく素晴らしいソロ!問答無用でカッコいい!
e-ZUKAさんて、ピッキングの音がカッコいいんだよね。

270v

「♪壊して いらして超えて 歩いて 歩いて 歩いて」のパートがメッチャ印象的。

240v中華なイントロで客席に扇子が見え隠れしているこの曲は「SEA OF STARS」。いつも華やかなお姐さんが出てくるヤツ。

280_sosしっかし、KISHOWさん、カッコいい声だな~。

320

ステージに3人集まった光景に…

300見て!この盛り上がりよう!

310「ようやく緊張が取れて来ました!みんなで盛り上がれる曲をもう少し演ります!GRANRODEOでした。また会いましょう!」と早々に〆の挨拶をして…

330_dz次に続いたのが「デタラメな残像」。
テレビアニメ、『ブラスレイター』のオープニング・テーマにしてGRANRODEOの8枚目のシングル。

340ギター・サイドから言わせてもらえば、この曲の見どころは何と言ってもe-ZUKAさんの鮮やかなタッピングでしょう!お見事!

360KISHOWさんの熱唱が続く中、GRANRODEOのステージもいよいよ佳境に突入する。

370「♪ジゴゴジ~ゴ、ジ~ゴ~ゴジゴ」のSEだけで大歓声が沸き上がるのは「ROSE HIP-BULLET」。
400

この曲、最後の「♪赤く」の「く」の音がBで、Emに5度解決させているんだよね。楽器のソロではジャズでもロックでも3度か5度で解決させるのは常套的な手段だけど、歌のメロディでは相当珍しいんじゃないかしら?。
コレがe-ZUKAさんのや~り方か~ッ!
締めくくりにふさわしい激烈チューンで燃え上がる4人!

380v_rhb

390

420

430v全8曲、コンパクトにまとまったステージ。
相変わらずGRANRODEOはカッコいい。
何せ曲のクォリティが高い!
いつもは特大ステージでの単独公演だけど、こうしたイベントでのパフォーマンスもいいもんだ。

440v

GRANRODEOは去る2月8日に7枚目のアルバム、『Pierrot Dancin'』をリリースした。
左が初回限定盤。右が通常盤。
間違い探しみたい?!
そして、偶然にも今日Zepp Diver Cityにて発売記念のミニ・ライブが開催される!

1r_2

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GRANRODEOの詳しい情報はコチラ⇒GRANRODEO Official Website

450<Rock Beats Cancer Fesについて>
2008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」。
そして、樋口さんが晩年に力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。

Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

400

つづく…明日はいよいよLOUDNESS!

Img_0468 (一部敬称略 2016年12月29日 EX TEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年2月28日 (火)

Rock Beats Cancer vol.5 <DAY2>~ LAZY

本編に突入した「Rock Beats Cancer vol.5」。
会場はすでに熱気ムンムンだ。

Img_0032 客電が落ち、舞台にLAZYを迎える。

104人がまずステージに上がって演奏したのは名作の誉高い『宇宙船地球号』から「遥かなるマザーランド」。

20高崎晃
380
井上俊次

40山本直哉

50v岩田ガンタ康彦

60v高崎さんの奏でる壮大なメロディが会場に響き渡る。いい曲だな~。

S41a0055 そしてシンガーが登場!

90影山ヒロノブ。
これで役者がそろった!
130v

さっそく飛び出しのは「感じてナイト」。

Img_0119 ヘヴィでかっこいい!
LAZYメッチャ久しぶり!恐らく前回拝見したのは2010年のことだったと思う。

140v「こんなに忙しい時にたくさん集まってくれてありがとう!このイベントに戻って来れてうれしいです!松崎しげるです!」と影山さんのごあいさつがあって、久しぶりに演奏するという「ULTRA HIGH」。

110

「♪ウルトラ~」の叫び声が炸裂するヘヴィ・チューン。
350

高崎さんも「♪ウルトラ~」。
S41a0105
そしてソロが炸裂!!

150もちろん、そのギター・サウンドは世界がうらやむ高崎トーン。長い間世界中のギター・ファンを虜にしてきた高崎さんの「声」だ。
80
続けて再度『宇宙船地球号』から「Earth Ark」。
シャープなリフに乗って展開するドライビング・チューン。

160_ea

「Kill the King」にも通じる正統派ブリティッシュ・ハード・ロック。いいナァ~、やっぱりこういうのは!

170v中間部のキメから高崎さんのソロへ。
ハードでメロディアス、ダラダラと余計なことは言わないのが高崎さんのソロだ。

180v「スージー(高崎さんのこと)が演ろうって言ってくれたので初期のシングルを2曲お送りします。なつかしい曲を楽しめよ~!」…とチョイスされたのは1978年の「地獄の天使」。

190v_jt1978年と言えば私は高校生だった。
下の高崎さんのギター・コレクションの本の中のインタビューでも語らせてもらったが、この当時、通学する時間が異なれど私は高崎さんと同じ高校にいた。
井上さんも同じ。
そんな話を開演前に井上さんとさせて頂いて楽しかったな~。井上さんは当時「ポッキー」さんだった。

80v_2 「地獄の天使」なんてまずタイトルがイカしてる。
「♪汗の光った柔肌も 赤く塗ったくちびるも 堕落の味がする」…スゲエ歌詞だ!今時こんなのないよ。
続いては1979年の「愛には愛を」。

210_aa
どちらもすこぶる歌謡曲。どこをどう聴いても昭和歌謡。

220昭和の曲だからして当たり前なんだけど、約40年前にバンドでコレを演っていたんだからLAZYってスゴイ。
印象としてはもっと「アイドル、アイドル」していたのかと思っていた。

230最近のバンド形態のつかみどころのない音楽よりゼンゼン芯が通っていてカッコいい。
今の若い人たちはこういうメロディを知らないんだろうな~。
70v
「歌謡曲」ってのは、当時熾烈な音楽実験の場であったことを思い知らされるような気がする。
あんな時代はもう二度と戻って来ることはないだろうね。

240vさらに続けて1998年の『Happy Time』から「My Rest Pose」。
サビのメロディが素晴らしいな~。コレはいい曲だ。

250v_mrp高崎さんの泣きのギターも感動的だ。

260本編の最後は樋口さんと2006年に46歳で早逝したベースの田中宏幸さんとの共演で締めくくった。

270_ls曲は『宇宙線地球号』から「Lonely Star」。
歌はファニー、田中さんだ。

310

高崎さんはLAZY時代の白いVに持ち替えた。

300

アコースティックを提げ熱唱するミッシェル!

280v

時折スクリーンに目をやり鍵盤を叩くポッキー。

320

緩急のフレーズを織り交ぜて感情豊かなソロを展開したスージー。

290

次回の結集はいつだろう?

Img_0027 その時もまた今回のように最高のパフォーマンスを見せてくれることだろう。

200v

S41a0215

370<Rock Beats Cancer Fesについて>
2008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」。
そして、樋口さんが晩年に力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。

Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

400つづく…明日はGRANRODEO!

Img_0078 (一部敬称略 2016年12月29日 EX TEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年2月27日 (月)

Rock Beats Cancer vol.5 <DAY1>~オープニング

まだ昨年のライブ・レポートをやっとりますが、あと2本でほぼ終了。
しかし、その2本が濃い!
双方LOUDNESSがらみだ。
そのウチのひとつが『Rock Beats Cancer Fes』のレポート。
もう今週はコレに尽くす。
今日からドドッと5回にわたって掲載するのでお楽しみに!

10さて、フェスの会場は六本木のEXシアター。

202008年11月30日に肝臓がんで亡くなった樋口宗孝さんの偉業を後世に伝えるためにLAZYのメンバーである井上俊次、影山ヒロノブ、高崎晃各氏の理解と支援により設立されたのが「樋口宗孝がん研究基金(MHF)」だ。

30
晩年、樋口さんが力を注いだ後身育成の意思を引き継ぎ、将来のある子供たち、そして、それらの年代でガンを体験した若者たちを音楽で勇気づけるために「樋口宗孝がん研究基金」が開催するチャリティー・コンサートが「Rock Beats Cancer FES」だ。
2013年2月以来4回催され、今回が5回目の開催となった。

60v
会場の入り口ロビーには寄付コーナーが設置され…

40会場後は趣旨に賛同したお客さんの列が絶えることがなかった。
75
オリジナル・グッズも人気の的だ。

70寄付を終えたお客さんたちが会場に入り…

80開演時間を迎えた。

90本編に先立ちステージに上がったのはSEKIRARA。

100大波ユリカ

110vミーア・クボコ

120vドラムは梅灸院マドカ。
ベースはサポート参加。

160

ユリカちゃんはJCM2000 DSL100を従えて爆発的にエネルギッシュなパフォーマンスを展開!

140そしてクボコちゃんもステージ狭しと大暴れ!

150…と、ココまで書いて思い出した!
何かこのバンド知ってるな…と引っかかっていたんだけど、SEKIRARAは2015年の夏の『NAONのYAON』のオープニング・アクトでトリを務めたバンドだったのだ。
したがってMarshall Blogの登場はコレで2回目。

Img_0016 昨年初頭にはファースト・フル・アルバム『盲目なキスに儚い傷を』を発表。
そしてこの2月22日には3曲入りのファースト・シングル「SIGNAL」をリリースしたところ。

170樋口さんの意思を次いだ後進がパワフルにオープニング・アクトの重責を果たした!

180SEKIRARAの詳しい情報はコチラ⇒SEKIRARA OFFICIAl SITE

190そして、本編。
司会がステージ登場する。

200司会は樋口宗孝がん研究基金事務局長の柳澤昭浩さんと高橋和奈さん。
「Rock Beats Cancer」の趣旨と歴史が説明され、寄付への厚い御礼の言葉が述べられた。
 
Rock Beats Cancerの詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

210いよいよ「Rock Beats Cancer vol.5」のスタートだ!

220トップバッターはLAZY!
続きはまた明日!

230つづく

(一部敬称略 2016年12月29日 EX TEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年2月24日 (金)

Joe Satriani ~ Surfing to Shockwave Japan Tour 2017 <追補版>

単独公演としては15年ぶりの来日となったJoe Satriani。
イヤ~、素晴らしいショウだった!
私はJoeを観たのは今回が2回目。
前回はウェンブリーで開催されたMarshallの50周年記念コンサートの時だった。
前日のリハーサルの時、別室で彼が弾くところをすぐ目の前で拝見したが、「ギターのうまい人だな~」と思った。アレは大きな役得だった。
私も職業柄、数えきれないほどのスゴ腕のギタリストの演奏を目の前で見て来たが、とにかく「うまい!」と感じた。
それも、特に速く弾くわけでもなければ、トリッキーなプレイをするワケではまったくない。
何か呼吸みたいなものが独特なんだよね。日本人にはこういう感じの人はいない。
それと何せ出てくる音が素晴らしくてトリハダが立ってしまった。
そんな経験をしていたものだから今回の来日公演もとても楽しみにした。
今回のメンバーは…
Joe Satriani

10vギターとキーボーズにMike Keneally。
Mikeは2008年に単独で来日し、原宿アストロホールでホッピーさんや鬼怒さんと共演した時以来。
その翌日に新宿のディスクユニオンで弾き語りのミニ・ライブを開催した。Frank Zappaの「The Idiot Bustard Son」とビートルズ「And Your Bird can Sing」を取り上げていたっけ。
ご存知の通り、MikeはZappaバンドの最後のサイド・ギタリスト/ボーカルズを務めた人だ。
当時、Mikeが使っているアコギの仕事をしていた関係でフランクフルトの展示会で一緒になるのがすごくうれしくて、「Carolina Hard Core Ecstasy」のイントロの弾き方がを教わったりした。
すごく楽しかった。
20v
さて、MikeもMarshall。
Joeのシグネチャー・モデルJVM410HJSと1960Bを使用した。
キーボーズのソロ・コーナーもあったりして、比較的キーボーズの仕事の比重が大きかったが、ギターに関しては、時折訪れるソロやJoeとの掛け合いで素晴らしいテクニックと音楽性を見せてくれた。
この人、「天才」って言葉がよく似合う。

1_s41a0010 ベースはMikeの盟友、Bryan Beller。
Bryanもフランクフルトで何回も観たな。
Mikeと組んでアコースティックでZappaの曲を演奏していた。
超絶も超絶、やっぱり「Inca Roads」はすごい人気だった。
今回はステージ上手で派手なアクションをキメつつ、着実なプレイでバンド・アンサンブルを強固なモノにした。

30vドラムスはMarco Minneman。
今日は何だか「Frankfurt MESSE思い出の会」みたいになっちゃったけど、この人も10年以上前にフランクフルトで初めて観た。
それは某シンバル・メーカーが主催する、Thomas Lang、Johnny Rabbとのドラム・トリオのコンサートだった。
マァ、ドラムのゲップがいいように出たけど、「またエライ人が出て来たな~」と感心したものだった。
Eddie Jobsonの来日公演もこの人だったかな?
この人もZappa好きなんだよね。
今回もタップリとドラム・ソロですさまじいテクニックを見せてくれた。

40v Joeはもちろん自分のシグネチャー・モデル、JVM410HJSを使用。
指定キャビネットはすべて1960Bだ。
ステージにはハーフ・スタックが3台セットされたが、使用したヘッドは真ん中のみ。両端の2台はスペアだ。
キャビネットは向かって右と中央のモノを鳴らした。

1_s41a0004 セッティングは大変シンプルだ。
基本的にはJVMの2つのセンド&リターンのうち「Programmable Serial FX Loop」から外部のマルチ・エフェクターにつないでいる。
それとJVMのEmmulated line Outから信号を取り出して恐らくPAへ送っているのだろう。
西欧ではギターもベースのように、スピーカーをマイキングした音とアンプからのライン・アウト信号を混合して音作りをすることが多いらしく、JVMはその需要に応えるべくEmmulated Line Outを搭載した…なんてことをJVMの発売時にクリニックでずいぶん実演つきで説明したけど、日本人はゼンゼンこれを使わないね。
でも、こんな大ギタリストがこの機能を使っていることによって、JVMのEmmulated Line Outの優位性が証明されてヨカッタ、ヨカッタ。
後で変更になったかもしれないが、サウンド・チェックの時のコントロールは全チャンネルGAINが10。
MASTERは1、2とも6ぐらい。
このモデルはCLEANとCRUNCHのトーン・ヴォイシングが普通のJVMと異なっていて、OD1とOD2は若干歪みが抑え気味になっている。
OD系のセッティングはEQはすべて4ぐらい、VOLUMEは5。
繰り返すが、コレはサウンド・チェックの時のセッティングなので本番では大きく変わっているかもしれない。
ギター・テクの人が弾いた時はモッサモサな音だったんだけど、Joeが弾いたらアラ不思議!
鋭くも太く美しいサウンドが洪水のように飛び出してきた!

50コレがJVM410HJS。
見た目としての通常品との違いはフロント・パネルの上部がカバリング仕様になっていることと通常ホワイトのパイピングがゴールドになっていること、さらにストラップに1959等に使われているビンテージ・タイプのものが採用されている…ことかな?
機能的には上で触れたように、トーン・ヴォイシングが通常品とは異なる他、4つのREVERBがNOISE GATEに置き換わっている。
JoeはそれぞれTHRESHOLDを4にセットしていた。

60ショウはアンコールも含めて2時間。
チト、私は詳しくないのでよくはわからないが、セットリストはオールタイムベストといったところか…。
それにしてもスゴイね、あの完璧さは…。
自己の持ち得る能力を超えたところへ行って勝負するミュージシャンもいるが、たいていプロは持っている力を全部出さず、余裕を考慮して演奏するものだ。
人それぞれだけど、どうだろう、7割ぐらいの力で演っているのかね?
でも、Joeを見ていると7割どころか3~4割ぐらいで演っている印象を受けるナァ。
何というか、お茶を飲みながら楽しくおしゃべりをしている感じ?
それは、きっとJoeが「ギターを弾いている」ということよりも、「ギターで作った自分の音楽を奏でている」ということが伝わるからではなかろうか?
もちろんやっていることや出ている音は筆舌しがたいほどにスゴイんだけどね。
そして、この音の良さは何人も否定することができはしないだろう。
やっぱり真空管のアンプだよ…Joeは言葉では言わないかも知れないけど、彼のギターがそう言ってるじゃん!
ところで、Joeって還暦なの!?
若い!

70v(敬称略 2017年2月8日 中野サンプラザホールにて撮影)

2017年2月22日 (水)

Thunder Snake ATSUGI 14th Anniversary SPECIAL LIVE!!~D_Driveの章

コレは前にも書いたことがあるのを覚えているんだけど、もう一回。
まだMarshall Blogを始めるずっと前、ココに中野のシゲさんのShigeo Rolloverが出演したことがあって、遊びに来がてら、頼まれてギター・テクを務めたことがあった。
その日に限って弦が切れたり、チューニングが大幅に狂ったりと大忙しだった。
昔はステージ上手にそでがあって、そこで待機をしていたんだけど、そこには出口がなくて一回入ったらステージを横切って出て行くしかない。
で、この日は思いのほか進行が押して、小田急線の急行の最終時間が近づいてきてしまった。
厚木はウチから滅法遠いでね~。
鈍行に乗ることになったらエライことになる。
しかし、ステージの熱演はどうにも終わりそうにない。
それで意を決して「Manic Depression」だか「Foxy Lady」が終わったところでステージ中央のシゲさんに近寄り、耳元で「シゲさん、ゴメン、オレ帰るわ!」と謝ってステージを横切らせてもらった。
シゲさんもあんな人だからステージの上で「おお、そうか!気をつけてな!ありがとう!」なんて平気で言っちゃって…。
あの後は何事も起こらなかったようなのでヨカッタ、ヨカッタ。
このライブハウスが14周年ということだからそれほど昔の話ではないのだけれど、今よりノンビリしてた感じがするナァ。
イベント3番目の登場はD_Drive!

10Seiji

20vYuki

1_img_0256Shimataro

40vChiiko

50v1曲目は「The Last Revenge」。

60目下の最新作の2曲入りシングルに収録されたSeijiさんの作品。
あのサビのメロディがすごく印象的なヤツね。

70cdコレね、いつもサビのことを書いているけど、ギターの二人が奏でるコーラスのメロディがまたいいんよ。

80そして今日も~!Marshall!!

90SeijiさんはいつものDSL100ECと1960AX。

100vYukiちゃんもMarshall。

110YukiちゃんはTSL100と1960Aのコンビ。

120v曲の中間部ではShimaちゃんのベースもフィーチュア!
ShimaちゃんはEDENヘッドを使用。

130v現在は製造していないひとつ前のフラッグ・シップ、WT-800。

140今のフラッグ・シップ・モデルはコレね。
World Tour Pro Series、WTP900。
『用心棒』で言えば「丑寅の親分」だ。

150_3そして、幅を利かせている子分がコイツ。
Terra Nova SeriesのTN501。
メッチャ評判いいの。売れてます。
こちらも『用心棒』で例えれるなら…って、例えたいんだけど、仲代達也扮する「卯之助」だ。
可愛い顔はしてるが危ねぇヤツ。

160今日も一発目から最善列のD_Driverの皆さんが思い切り盛り上がっちゃってる!

170続いてもハードにいくぞ~!
喰らえ「M16」!ギャ~!

180_mこの曲のテーマのメロディってすごくD_Driveっぽいと思うんだけどいかがだろう?
チョット和風で他にない旋律だ。
初めて聴いたのはもうずいぶん前なのでいつの事かは覚えていないが、その時そう思った。
そして、気が付いたら口ずさんでた。
270v

この曲のシンボルは何といっても、ギタリスト二人による中間の「♪ティラリラリ~ン」の掛け合いだよね。

200v続けてキラー・チューン、「Cassis Orange」。
何か今日はグイグイ来てるな~。
勝手知ったるハコのこと、演奏しやすいせいもきっとあるのだろう。

210_coShimaちゃんのベースのキメから…

220必殺のハモリ。
何となくアレだね。「ツイン・リード」なんてありきたりの言葉じゃなくて、こういうのは「ギター・ソリ」なんて呼びたくなっちゃうよね。
「ソロ」じゃなくて「ソリ」。サンタが乗ってるヤツじゃないよ。
ジャズのオーケストラでサックスならサックス、トランペットならトランペット、同じ楽器だけでアンサンブルを演奏することを「ソリ」っていうのね。イタリアの言葉。
全員で同じことをするのは「トゥッティ」。これもイタリア語で「全部」という意味。
ソリのアクロバチックかつスリリングなアンサンブルはビッグバンド・ジャズの強力な魅力のひとつなワケ。
穐吉敏子のオーケストラはメチャクチャ複雑なサックス・ソリが有名だった。
実際すさまじい演奏がいくつも残っている。
だから、一時アメリカの音楽界ではFrank ZappaかToshiko Akiyoshiに使われていたミュージシャンはどこへ行ってもノン・オーディションで採用になったという話を聞いたことがある。
ちなみにトロンボーンのBruce Fowlerという人は両方のバンドに在籍した経験を持っている。
ビッグ・バンドの管楽器というのは、もちろん役割がそれぞれ決まっていて「リード・ナニナニ」というのはメロディを吹くもっとも重要なパート。
で、二番はソロが多い。そして、三番はリードの裏メロを吹くアレンジが普通。
ただでさえ複雑なリードのメロディの裏メロだから、すさまじくキテレツなフレーズが多い。普通の人間ではとても覚えきれない、イヤ、覚えられてもうたえないような素っ頓狂なメロディを吹き続けるのだから大変だ。文字を読むように自由自在に譜面が読めなければ全く歯が立たない。
だから、よ~く耳を凝らして敏子さんの曲の三番アルトのメロディを聴いていると結構笑える。
おっと話が反れましたな。
そんなパフォーマンスを思い起こさせる超絶アンサンブル・パートがあるのがこの「Cassis Orange」。
要するにとても二本のギターで演っているとは思えない重厚なアンサンブルなのだ。
ま、二人は何でもなく演ってるけどね。

私流に文章にするとこういうことになる。

230続いてはYukiちゃんコーナー。
ウソウソ、実際にそういうコーナーはない。
でも、YukiちゃんのMCから彼女の作品が立て続けに演奏されたのだ。

240_ncまずは冒頭で紹介したシングルから「Shape of Your Life」。

250vメジャーのスロー・ナンバー。
こういう曲調は今までなかったんじゃない?
スローと言ってもハードだけどね。
D_Driveのソング・ライティング・チーム、すなわちSeijiさんやYukiちゃんに尋ねてみたんだけど、やっぱり曲に色々な仕掛けを考えるのが大変なんだって。
本当にそうだと思う。
いいメロディは後から出てくるかもしれないが、仕掛けやトリックは一回使ってしまうと転用が利かない。
「あのパターンのヤツや!」ってなっちゃうからね。
そこがシンドイって言ってた。----そうなの~?
鮭って白身魚だって知ってた?----そうなの~?
海水って太平洋より大西洋の方がしょっぱいって知ってた?----そうなの~?
Marshall Blogって盆暮れ土日を除いて毎日更新してるって知ってた?----うん、毎日更新するのは本当に大変だってマーブロのオジイちゃんが言ってた!
…このCMがテレビで放映されていない地域にお住いの方、スミマセン。
一応コチラをリンクしておきます。

260続いてはセカンド・アルバム、『Accelerator』から「Unkind Rain」。

30v

ホントに頭にくる雨ってあるんだよな~。
何だって、よりによってこんな時に降るんだよ~ってヤツ。たいてい海に行く日。
そんな曲。
ジト~っと重苦しいバラードもいいもんだ。
なんとなく「No Quarter」みたいな感じだ。
そうそう、みんなあの「晴れ男」とか「雨女」とか言うの好きだよね~。私はアレ、言ったことないな。「枯れ男」だから。
「雪女」ってのはいないのかね?
1965年の小林正樹の『怪談』で雪女を演じたのは私の親戚なんだけど、それよりあの映画、音楽が武満徹なんだよね。
また観たいな~。

190

ところで、スゴイ話がある。
Yukiちゃんが以前からやっていたブログ、「Lady Blue Rose and Me」。
コレがですね、厳しい審査を経て、晴れてアメブロの「芸能人有名人ブログ」に認定されたのだ!
ちょっとやそっとじゃ達成できない偉業なのだそうですよ。
アクセス件数はもちろん、普段の素行から、箸と茶碗の持ち方、靴を脱いだ時にちゃんと揃えているか、普段「ツーマン」という言葉を使ってやしないか(Seijiさんはココが弱点だ。まだつい言ってしまう時がある)…等々の審査を潜り抜けてようやく認められるという権威あるものなのだ。
おめでとうYukiちゃん!
そして!
そのバナーに使われているのがこの日のライブで私が撮った「おさしん」なの。
どうもありがとう!
お願いだからどしどしマーブロにリンクして!
  

Yukiちゃんのブログはコチラ⇒Lady Blue Rose and Me
  
コレがそのバナー。

1_aby_2

続けて「Lost Block」。
ワルツのキメが轟わたる人気曲。
290
Chiikoちゃんの暴れようがスゴイ!
今日は4バンド中2バンドが女性ドラマーだね。
すごいな~、女性。

280_lbもう一度MCが入って、後はもう最終セクション。
おなじみの曲が並んだ。
まずはYukiちゃん作の「Among the Distraction」。

300v_2
ノリやすいヘヴィなエイト・ビートでまず盛り上げておいて…

290_adスリルに満点の「Russian Roulette」。
この辺りは『R』からのチョイスね。

310v_rr_2何でもありのスペクタキュラー。
興奮が最高潮に達する!

320そして最後はピョンピョン跳ねて「Screw Driver」!

340_sd全9曲。今日もアクセルベタ踏みの4人なのであった!

350v

1_img_0178

380v

390vD_Driveの詳しい情報はコチラ⇒D_Drive Official Web Site

400おしまい

(一部敬称略 2016年12月10日 Thunder Snake ATSUGIにて撮影)




2017年2月21日 (火)

Thunder Snake ATSUGI 14th Anniversary SPECIAL LIVE!!~TSPの章

厚木Thunder Snakeの14周年を記念するイベント、2番目にステージに上がったのはTSP。
Marshall Blogへが久しぶりの登場だ!

10_2STEVIE

20vShu

30vTHUNDER

40vHINA

50v



オープニングは2012年、TSP初の音源、ミニ・アルバム『MAD CLUSTER』からタイトルチューン。

60直前のBLIND BIRDとはまったく異なるコンテンポラリーなサウンドで会場の雰囲気がガラリと変わる。

S41a0288 「クラスター」というと、ま~ず、頭の中に浮かぶのは「トーン・クラスター」。「音塊」ってヤツ。楽理的には「房状和音」という。
「cluster」は「房」という意味だからね。
ピアノを鍵盤をグバーン!っと腕でいっぺんに押さえて出てくるような文字通り音の塊り。
山下洋輔やセシル・テイラーみたいなフリー・ジャズの人たちがよくやってるヤツ。
でも、コレはジャズの概念や技法ではなくて、元はクラシック。
アメリカのヘンリー・カウエルという人が考え出した概念で、ジョン・ケージやルー・ハリソン(←この人、メッチャかっこいい!)、さらにガーシュインはこの人のお弟子さんだったそうだ。
クラシック音楽は名前こそ「クラシック」だけど、やってきたことは常に「コンテンポラリー」で、今の巷間の音楽はほとんどクラシックが遠い昔に既にやってしまっていることなんだよね。
…ということは今日のレポートに何ら関係ない。
で、なんで「トーン・クラスター」の話を持ち出したかと言うと、そうして音に固めて出すことによってものすごいパワーを生み出そうとしたんだね。
このTSPのサウンドが「トーン・クラスター」だって言いたかったワケ。
90
そのサウンドの要は何と言ってもShuちゃんがクリエイトするそのギター・サウンド。

70vShuちゃんの長年の相棒。
Marshall JMP-1とパワー・アンプEL34 100/100。それにMODE FOURシリーズのキャビネット、MF400A。
もうこのセットになって何年経つんだろう?Shuちゃんが試奏しに来た時のことは覚えているんだけど…。

80v昨年の10月に正式加入したシンガー、STEVIE。
このステージは正式加入からまだ2か月しか経っていない時分であったが、もう完全にバンドとバンド・サウンドに溶け込み、パフォーマンスをバッチリ切り盛りしていた。

100v立て続けに「NO STANDING STILL」。

120vMCをはさんで「Killing Bites」。

130密度の高い、ゴリンゴリンのサウンドでバンドをうねらすリズム隊。

140vケンカ腰のHINAちゃんのドラミングはいつ聴いても迫力のクラスターだ!

150vファースト・ミニアルバムから「Damon's Ride」。

160v要所要所で効果的にはさまれるギター・ソロがまたTSPらしさのアッピールでもある。
ん~、いい音だ。
Marshallのラック・シリーズは1989年のSERIES 9000でスタートしたが、当時はものすごい反響で。世界的にアホほど売れたらしい。
その後、90年代に入りJMP-1やEL34の前身9000番台を発表するとこれまた大ヒット。
こうして今でも愛用するギタリストが多い。
今ではラックの「ラ」の字も騒がなくなっっちゃったもんね~。
でも、Marshallのラック・シリーズってのは名門なんだよね。
ラック・システムは80年代のLAあたりのスタジオ・ミュージシャン(←コレ、ほぼ死語?)が使い出したことに端を発し、一大ブームが来て、そして後を濁さず去って行った。
今はそんな機材にブームを起こすようなミュージシャンってのがいなくなったよね。
「誰が使ったから売れた」みたいな傾向を年々見かけなくなっているような気がする。
それだけ音楽の力がなくなっているんだナァと思うよ。
ごく僅かな例外を除くと、楽器には自分でブームを起こすほどの力はない。ただの工業製品だからね。
音楽についていくだけなんだもん。
いい音楽が出てこないといい楽器は出てこない。
ギター・アンプに関して言えば、今がいい例だと私は思っている。

170そんな愛機をバックにステージ上で暴れまくるTSPのみなさん。

180さらに続けて「附和雷同」。
2015年の『TSP II』は、おごそかにお琴の演奏から始まり、この「附和雷同」につづく。
正しくは「付和雷同」ですからね。

190v最後のMCをはさんで最終セクション。
同じく『TSP II』から「the times」。

230
「回れ、回れ~!」
客席はもう熱気の海!

210ドラムスだけでなく、所々でシブいノドを聴かせてくれるHINAちゃん。
主役級の大活躍はいつも通り!

250v
HINAちゃんと完璧なコンビネーションでバンドをうならせたTHUNDER。
名前も今日のイベントにベスト・マッチだ!

240
ステージ狭しと暴れ回り、TSPのパフォーマンスをみせつけたSTEVIE。

220そして総帥、Shu。
がんばれ後輩!

200v

最後に「矛盾」を演奏して持ち時間を終了した。

TSPの詳しい情報はコチラ⇒TSP OFFICIAL WEB SITE

260つづく

(一部敬称略 2016年12月10日 Thunder Snake ATSUGIにて撮影)

 

2017年2月20日 (月)

Thunder Snake ATSUGI 14th Anniversary SPECIAL LIVE!!~BLIND BIRDの章

厚木のライブハウス、Thunder Snakeが14周年を迎え、記念ライブが企画された。
今日のレポートはそのうちのひとコマ。4つのバンドが登場した。
フフフ、「ツーマン」ダメ、「スリーマン」ダメ…とくれば、バンドが4つ出た日にゃさすがに「フォーマン」とか言うと思った?
もしくは「ダブル・ヘッドライナー」、「トリプル・ヘッドライナー」と来たらその次はどうなるんじゃいと思った?
じゃ、今日はまたコレで脱線してみるか…。
single、double、tripleまでは誰でも知ってる。元はラテン語。正確な意味は「~倍」だ。
しからば「4倍」はどうなるか…「quadruple(クワッドループル)」という(「ル」にアクセント)。略して「quad」と言ったりする。
もう15年ぐらいは経ってるかな~。
以前、JCM2000の後継機種をどうすっべか?という会議があって、Marshall先進国の関係者がイギリスの本社に集まって会議を開き、アイデアを募ったことがあった。
私はいつもの調子でゴチャゴチャと色んなアイデアを出したんだけど、その中に「4チャンネルのモデルはどうスか?」というのがあった。
JCM2000シリーズはDual、Tripleとやったので、こうなりゃ次は「4しかない!」と思って「Quad Super Lead」というアイデアを出したのだ。
すると会議の時に、司会のMarshallの担当者が「誰だっけな~、誰か4チャンネルとか言ってたヤツがいたな~。Quadだってよ!誰が言っていたんだっけな~?」と、あたかもバカ者扱いしやがんの。
私は下を向いていましたが…。
それから数年経って…、見ろ!JVMを!
4チャンネルじゃねーか!
ま、今となっては懐かしい話ですな。
新商品のアイデア出しの会議で、話がアクセサリーなんかに及ぶとおもしろいんだよ。
みんなそれぞれ自分のお国事情に合わせて勝手なことばっかり言っちゃうワケ。
「お前、ソレ!ゼッタイ自分が欲しいだけだろ!」みたいなアイデアがジャンジャン出てくる。
昔は朝から夕方までビッチリ話し合ったもんでしてね、私なんか英語を聴きとるのに必死で、クタクタになっちゃったもんです。
話を少し戻すと、上のdual。意味としては「二重」ということになるんだけど、じゃ「三重」は何ていう?
trial?…チガウ、チガウ!それ「トライアル」で意味が変わっちゃう!
答えは「triple」でOK。
不思議なことに「2」の時だけdualという別の言い方があるんだって。
ハイ、それで話をもっと戻して「4」。
ダブル・ヘッドライナー、トリプル・ヘッドライナーと来たんだから「クワッドループル・ヘッドライナー」と言いましょう!…ということは言わない。さすがに長い。」
「4バンド」でいいでしょう。英語なら「Four bands」だ。
ナゼなら、この「クワッドループル」という言葉は、英語圏でも滅多に使われることがないらしいからだ。
…ということで4バンドが結集したイベントのうち、3バンドのステージを3日間にわたって紹介する。
トップバッターはおなじみBLIND BIRD。

10桐嶋直志

20v小松優也

30v河野充生

40v山口PON昌人

S41a0215

オープニングは人気の「hi-lite」。
私が名盤と評するサード・アルバム『仮想粒子』の最後を飾るキラー・チューン。

50
ストレートなヘヴィ・テイストから中間のテクニカルなインスト・パートに移る構成が実にスリリングだ。
ん~、この声!この声がBLIND BIRDの声。

60vそしてその声を支える楽器陣。
やっぱりギター・サウンドはMarshallでないとダメね。直志さんの声に負けちゃう。

70v優也くんはJCM800 2203。
キャビネットは1960Aを横にしてBキャビに見立てて使っている。
80v猛然と突き進むマニッシュなギター・ソロ!
シュレッディングだけがギター・ソロの魅力ではない!と訴えかけているかのようだ。
優也くんのギター・ソロはロック・ギターのプリミティブなカッコよさを思い起こさせてくれる。

90「ドラマチック」に「ダイナミック」をドップリ注ぎ込むのがPONさんのドラム。
PONさんはNATALだ…と言いたいところだが、今日はイベントなので借り物キットを使用。
140
普段はこんな感じ。
再び活動を始めた古巣のFEEl SO BADでもNATALで大暴れしてくれている。
150
そして相変わらずインテレクチュアルな河野さんのベース。
コレでBLIND BIRDが飛翔する。

130

この曲のMVがあるので紹介しておこう。
発表から少々時間が経ってはいるが、BLIND BIRDの魅力を知るにはもってこいのフッテージだ。
もちろんMarshallやNATALが大活躍!

2曲目は目下のところの最新アルバム『Spicy Sweet』から「Keep the Tension」。
先日のお台場の野外ステージでも演奏していた曲だ。
適度にポップなメロディがキレッキレのシャッフルに乗ってスッ飛んで行く!

100

河野さんのスタッカートで刻む3連はお見事!
今時こんなベース弾く人いない!。

S41a0147 ワウを効果的に使った優也くんのソロ。
この曲、メッチャかっこいいと思うんですけど…。
最後のパートはいつ聴いてもトリハダものだ。

S41a0162 直志さんもギターを提げる。
アンプはもちろんMarshall。

110

直志さんもJCM800 2203を愛用している。
キャビネットのセッティングは優也くん仕様だ。

120v

同じく『Spicy Sweet』からジトッとマイナーに攻めるミディアム・ナンバー、「Bala Bala」。

170v

この曲も中間にハッとするようなキメがあるんだ。
こういう予想だにしない仕掛けをシレっと織り込んでくるところがいい。

160続けてセカンド・アルバム『Mescal Soul Drive』のオープナー、「凡才」。

180彼らのライブでは定番のドライビング・チューン!

190vさらに同アルバムからバンドのテーマ・ソング「Blind Bird」。

200はじけるようなパワフル・チューンだが、決してそれだけには終わらないテクニカルなテイストが素晴らしい。

210vスキルフルな連中だけが醸し出す深みのあるテイストとでも言おうか、サウンドに威厳があるね。

240

持ち時間の加減でもう最後の曲!
名盤『仮想粒子』から「Still」。
甘くせつないメロディがすごく印象的なんだけど、コレ、変なんだぜ。
Aメロが…

I|Idim|IIIm|IIIm|IIm7|V7|

…というコード進行で、6小節ワンパターンになってる。
二回目はコレのが後ろに1小節くっついて7小節でひとパターンになってるの。
ディミニッシュをうまく使った曲ってやっぱりすごく魅力的だよね。
最近の若いバンドさんの演っている曲はダイアトニック・コードとそのアヴェイラブル・ノートだけで作られているモノが多いのでスリルも何もあったもんじゃない。
人の心を動かす音楽のカギのひとつは「半音」にあると思うんだよね。

230_2とにかくBLIND BIRDってこういうトリッキーなことを結構やってんだよね。
さりげなく変拍子になってたりとか…。

250v詩と歌詞がそういう仕掛けによってすごく活かされてくる。
要するに工夫して演っていることが自然なんだな。
音楽はムズカシイことをやればいいってもんじゃないからね。
いくらムズカシイことをしていても自然にかつ、カッコよく聴こえなければなんの意味もない。
Zappaを聴けば私の言っていることがすぐわかる。

Img_0006ホントにいいバンドだと思いますよ、BLIND BIRDは。
その良さを失わずにガンガン突っ走ってくれることをひたすら願っている。
このまま4人で…さすればその良さもQuadrupleだ!

Blind Birdの詳しい情報はコチラ⇒BLIND BIRD official web site

260つづく

(一部敬称略 2016年12月10日 Thunder Snake ATSUGIにて撮影)

2017年2月17日 (金)

Heaven's Tragedy~nonLinear Metal DynamiX 2016 GRAND FINAL!

9月にMarshall Blogに登場したHeaven's Tragedy。
昨年末に開催されたイベントでとうとうその姿を現した!

10その「イベント」というのはココでも紹介した『nonLinear Metal DynamiX SUPER COMPILATION Vol.2』というメタル系バンドのコンピレーション・アルバムのレコ発ライブ。
その2日目にステージに上がったのだ。

20_cdボーカルズ、YOSH。
(筆者注:Marshall Blogでは正しい英単語語法にならって「vocal」と「keyboard」と「drum」を常に複数形で書き表すことにした。
英語圏の人は例えひとりでも「ボーカル」とはふつう言わず、特にバンドのメンバー紹介の時は必ず「ボーカルズ、〇〇!」とやる。もちろん単数形もあるが、この言葉を使うときは必ず複数形で使う。
したがって、レコードやCDの表記も必ず「Vocals」となっている。
ウソだと思ったらFrank Zappaのライブ音源を聴いてみなさい。たいていZappaはメンバー紹介をライブ音源に収録しているのでよく聴きとることができる。もちろん、コレはZappaだけではないからね。
ちなみにイギリス人は歌い手のことは「vocals」とは言わず、通常「singer」と呼んでいる。
「vocals」というのは「歌い手」という意味よりも「歌のパート」という意味合いが強いようだ。
この辺りは目下研究中。
大きなお世話だけど、正しい英語に向かって、小さなことからコツコツと…。)

30vギター、Jien Takahashi。

40vドラムスにRyuya。

50vキーボーズ、Missu。

60vそして、サポートで参加しているベースのhama-。

70vJienくんはMarshall。
170

この人、若いのに機材が渋い!
何しろJMP-1が大好き。
アナログ・サウンドを信奉する頼もしいヤツだ。
JMP-1にVALVESTATEのパワーアンプを組み合わせて使っている…と言いたいところだが、このVALVESTATEのパワー・アンプがどうしても手に入らないそうだ…変わったヤツだ。
仕方がないので現在のところ他ブランドのパワー・アンプを代用している。

90vVALVESTATEのパワー・アンプは、初代の時はステレオ40W+40Wの8004と、同じく80W+80Wの8008がラインナップされていた。

8008 それが二代目のVALVESTATEの時代にはステレオ120W+120WのVS PRO 120/120に様変わりした。

Valvestatepro Jienくんは、さらにラック式マルチ・エフェクターのJFX-1も狙っているという。
どれもそれほど出回ったモデルではないので、なかなか出てこないとは思うけど、不要なコレらのモデルをお持ちの方はゼヒJienくんに知らせてあげてください。

Jfx

さて、重厚なパイプオルガンのオープニングSEに導かれて5人がステージに上がる。
オープニングの曲は「Lamentation Wing」。
よくこんな単語知ってるな。
「lamentation」とは「悲哀」とかいう意味だけど、外人が口にしているのを一回聴いたことないぞ。
有名なトロンボーン奏者のJ.J. Johnsonに「Lament」という有名なバラードがあるけど。Coltraneにも「Lonnie's Lament」という曲がある。
あ、そういえばJienくんはラーメン好きだもんね。
メタル系の方々の曲名は日常の会話に絶対に出てこないようなビッグ・ワードがよく出て来て勉強になる。
「vengence」なんて「出る単」にも載ってなかったでしょ?ま、この単語の元ネタがJudasだってことえお比較的最近知ったけど。

100リフのないシンフォニックなドライビング・チューン。
いきなりYOSHさんの声が炸裂!

110vギター・ソロもキチっと練り込まれたメロディアスなものだ。

120vまぁ、何しろドラマチックな展開でコンテンポラリーなヘヴィ・メタルの美学を貫いている曲。

130続けてJienくんのギターからスタートするのは「My Soul Will Rise Again」。
2015年に制作されたシングル『Beginning of the Tragedy』に収録されていた曲。
このシングルの帯に書かれている文句がスゴイ。
「天空を駆ける叙情の旋律 優しき悲劇が送る魂…」
…と来ると、「ああ、こんな女に誰がした」と続けたくなるけど、そうなんだよね、すごく演歌に通じるところがある。
「Let It Roll」とか「Mistreated」とか…私なんかハードなロックと演歌は紙一重のところがあると思っているのでゼンゼンこれで構わない。
おもしろいことに日本のヘヴィ・メタルってドンドン和風度が高くなっているように見えるんだね。
タイトルなんかは外人も使わないような英単語を並べるんだけど、音楽はすごく和風。
この現象はヘヴィ・メタルに限ったことではないが…。
そうそう、最近私は時々インターネット・ラジオを聴くようになったんだけど、私がいつも聴いている局のプログラムでおもしろいことを発見した。
私がいつも聴いているのは、「British Classic Rock」、「Be Bop」、「Broadway」、「Anant Garde Classical」の4つなんだけど、民族音楽も大好きなので時折「World Music」というプログラムにも手を伸ばす。
そこにあるんですよ、「日本のロック」が!
2つのプログラムが用意されていてひとつは「Japanese Rock」というジャンルで「The best of J-rock and visula Kei music」というキャプションが付いている。
スゴイよ、日本のロックは。世界から見ると、「民族音楽」と化しているのだ!
「演歌」がそうくくられるのならまだしも、まさか「日本のロック」がそういう風にみられるとは40年前、一体誰が想像したであろうか?
もうひとつは「Visual Kei」。
こちらは「Flamboyant Japanese glam rock and heavy metal」 とある。
「flamboyant」とは「ケバケバしい」という意味だ。
日本のロックが従来の西欧音楽から見事に脱却したと見るか、ルールを見失って行き場を失っているか…どう見るかはアナタ次第だ!

140コレもノリノリのハード・チューン。
2曲目にしてこの盛り上がりよう!

150ギターがテーマを奏でるが、ソロにはならない。
それがかえって新鮮だ!
80

「(2016年の)3月にライブの後に活動を停止し、メンバーを一新して復活した」と、YOSHさんのMCがあって3曲目。
「Tears of the Sky」という曲。

180_3コレもガッチリと急速調。
イントロのギターのメロディが耳につくんだわ~。

190v先日紹介したWeROCK誌の付録CDに収録された、Heaven's Tragedyの目下のところのキラー・チューン。
それだけに演奏にも力が入る!

200この曲でまず耳に付くのがイントロのJienくんのギター、そして「♪ビャ~」っとバンド全体にクールにかぶさるMissuちゃんのシンセなんよ。
コレはおもしろいな、と思った。

210v熱狂のリズム隊!
ズッパンズッパンと猪突猛進を絵にかいたようなパワフル・ドラミング。
「若さあふれる」なんて軽い形容はしたくないが、彼、17歳。若さあふれてる!
220hama-のバンド・サウンドの格とも思える堂々としたプレイはサポート参加とは思えない。
すごい人気で。大きな歓声を浴びていた。

160v

そして、ギター・ソロ。
これまたよく練られたメロディをクールに弾きこなしていた…コレで18歳!

230続けて4曲目に突入。
冒頭のキメが印象的な「Gradational Sky」だ。
Sky好きだね。「空」がらみが2曲続いたよ。
アレ、Jienくん、ウリ好きとか?ぬか漬け最高!…違うか。

240_4ここでも閃光のようなRyuyaくんのドラミングがバンドを全力疾走させる!

250vおお!意外な転調!

260Jienくんはこの曲でもメロディアスなギター・ソロを聴かせてくれるんだけど、実にコンパクトなんだよね。
ギター・フィーチュアのバンドであることは間違いないんだけど、長々とソロを弾くことをしない。
バンド・トータルのサウンドで勝負しているのだ。
最近、そういうバンドが増えて来たような気がする。
こちとらMarshall屋なんで、ギターをフィーチュアされたほうがいいにキマってるんだけど、あんまりギターばっかりでも胃液が逆流して食道を傷めちゃう。
「もう速いのは十分わかったから!とにかくひと味違ったいい曲を聴かせて欲しい!」、と常日頃から思っているので、こういうアプローチは結構うれしいのだ。

270vコロコロと変わる場面展開もこの曲の魅力だ。

280vMissuちゃんが奏でる琴のような音がドラマチック!

290そして、ココでビックリしちゃったのが「トロイカ」!
え、「トロイカ」ってナニかって?
海鮮丼の物販だよ。
イヤイヤ、この熱気でナマモノはマズイ。
あのロシア民謡の「トロイカ」。
「♪雪の白樺並木」…我々世代は学校で教わったような気がする。今では「テトリスの歌」の方が通りがいいらしい。
金持ちに恋人を奪われた若い馭者の悲しみを歌った曲なんだって。
そうなんですよ、こうしたスラブ系の悲哀(lamentation)を含んだメロディは絶対メタルに合うと思う。「演歌つながり」だし。
スラブ系のメロディを使ってメタルをやったバンドって以前はいるのかな?
チョット引用が長すぎたけど、ドエライ強いアクセントになったと思うよ。
カッコよかった。
「トロイカ」とは別にフト思い出しのは、昭和40年代の歌謡曲。
この曲なんか、スゴくなつかしい感じがするんだよね。
Jienくんが昭和40年代の歌謡曲なんて聴いているワケないし、こういうのは不思議だね。

300そして、MCをはさんで最後の曲。
このMCではYOSHさんがMarshall Blogが取材に来ていることをアナウンスしてくれた。
ありがとうYOSHさん!
曲は「In My Rusty Heart」。

320全曲ブッ速いドラミングでドライブしまくったRyuyaくん。

330vいつでも冷静なMissuちゃん。

340ジックリとバンドの低音をキープしたhama-。

350「もっと演りたい!」と実に楽しそうだった激唱のYOSHさん。

370

そして大活躍のJienくん!
早くRigをMarshallで固められるといいね!

370v    
最後に長年色んな音楽を聴き続けて来たジジイとしてチョット生意気なことを書かせてもらうけど、Heaven's Tragedyにはとにかく他のバンドがやらないことをやってもらいたいと思うナァ。
ずっと同じことをやるのもひとつの美学だとは思うけれど、ヘヴィ・メタルはもうそれではやっていかれないでしょう。
花形楽器のギターの花形のテクニックだった速弾きがもう極限まできてしまったし、いくら高い声が出たって音楽として意味がない。
日本のヘヴィ・メタルは、最初の方に書いたように和式に独自の進化を遂げた代わりに、どのバンドも全部同じサウンドになっちゃった!
アレは誰を手本にしてこうなってしまったたんだろうか?
特に女性のメタル・バンドは皆さんとても似通ってらして、もはや音楽だけでは見分け(聞き分け)がつかん。
40年前と違って誰もやっていないことを探すのは大変なことだし、見つけたアイデアを血肉に変えるのはもっと大変なことだとは思う。
でも、こんな時こそ色んな音楽を聴いて、自分たちの感性でそれらを消化して、人とは違う音楽をクリエイトしてもらいたいと願う。
とにかく若いミュージシャンはジャンルを問わず死ぬほど音楽を聴くことだ。
仕事がら色々なタイプの若いミュージシャンに接することがあるが、みんな本当に音楽を知らないことに驚く。
ま、私も新しいのはサッパリわからないけど、マァ、そういう若い人に比べれば、音楽全般の知識や経験の深さや幅に関してはそう簡単に負けないよ。伊達にジジイやってるワケじゃないから。
万が一ロックで負けるようなことがあったらジャズで勝負してやるし!
以前は若い人たちがビートルズを知らないことに驚いていたけど、最近は「ビートルズ」という名前を知ってるだけでもビックリするよういになってきちゃった!
そして次に、彼らが果たして本当に音楽が一番好きでバンドをやっているか疑わしくなってしまうのだ。
なんか音楽の質を競うよりも、どれだけ大きな会場で、どれだけ多くのお客さんを呼べるかを競っているような印象を受ける。
まずは音楽を聴かなきゃ。
それこそ「9以上」聴いて「1以下」を吐き出すぐらいでいいのではなかろうか?
   
「よいミュージシャンはよいリスナー」…将来有望な若きアーティストにまたぞろこの言葉を送って締めくくらせて頂く。
ちなみにJienくんはよく聴いてるよ~。とても18歳に思えん!

380さて、Heaven's Tragedyは5月14日に開催される『non Linear Metal Dynamix EXTRA Vol.4』というイベントでクラブチッタのステージ立つ。
メタル好きの人はゼヒおでかけくだされ!

Heaven's Tragedyの詳しい情報はコチラ⇒Heaven's Tragedy facebook
不要になったVALVESTATEのパワー・アンプやJFX-1の情報、または目撃情報もfacebookへお寄せくださいますようよろしくお願いいします!

390v(一部敬称略 2016年12月11日 吉祥寺CRESCENDOにて撮影)

2017年2月13日 (月)

MAGIC OF LiFE TOUR 2016“X-1A”

まだ続いてる昨年分のライブ・レポート。
今日は12上旬に開催されたMAGIC OF LiFEのレコ発ツアーの千秋楽のもようをお送りする。

10コレが9月にリリースされたニュー・アルバム『X-1A』。
11曲入りCDと5曲入りDVDの二枚組だ。
ジャケットの写真は一瞬荒川かナァ?…と思ったけど、芝浦埠頭か…。

20cd高津戸信幸

40v山下拓実

50v渡辺雄司

60v岡田翔太朗

70v翔太朗くんはもちろんNATAL。
愛用のメイプルのキット。美しいフィニッシュはシー・スパークル。

80もちろん『X-1A』で聴けるゴキゲンなドラム・サウンドもこのキットが叩き出している。

90オープニングは『X-1A』の1曲目、「Go Out」。
ハンド・マイクを握って登場した高津戸さん。
もう1曲目から大興奮のノリノリ大会!

100翔太朗くんのドラムからスタートするのは「スキルフラワー」。
BSスカパー! オリジナル連続ドラマ『弱虫ペダル』の主題歌だ。
130
さっそくギターを提げて定位置で歌う高津戸さん。
2012年の『doors』から「変えるのうた」、さらにニュー・アルバムからのチョイスで「DOUBLE」。
「DOUBLE」は今回のアルバム以前にシングルでもリリースされていた曲。

110「ボクらにしかない音や言葉…生きている力として持って帰ってください。今日はこうして出会たことに感謝して心を込めて歌います」…というMCに続けたのはニュー・アルバム収録の「Bellyas」。

120曲調はライトだが、グッとしまったリズム隊のパフォーマンスがすごくマッチしている。

170

要はこの人のドラミング。
ともすればヘヴィになりそうなパターンをサラッと軽く叩いているところが実に気持ちいい。
もちろんNATALのサウンドがバッチリとフィットしている。

180v

DIRTY OLD MEN時代の『I and I』から「Born Message」。
そうそう、そういえば、数日前にMarshallのレコード・レーベル、Marshall Recordsの第一弾アーティストが発表になった…という記事をMarshall Blogに掲載したが、そのバンドの名前がDIRTY YOUTH。
それを知った瞬間にMAGIC OF LiFEのことを思い出してしまったよ!
「youth」というのは若者という意味だからして、DIRTY OLD MENの正反対なんだもん!

140続けて『X-1A』から「Misanga」。

145vこのバンドはスネアの位置が独特な曲が多い。
この曲もドラムがとても印象的だ。

S41a0120 『I and I』からの「Knight」を披露した後、ショウの中盤は『X-1A』からのレパートリーで構成された。
2015年の11月にシングル配信れ、今回のアルバムに収まった「風花ノ雫」。
165v
「栄光への一秒」…「青くて白い」。
150

さらにアルバムのクローサー、「音無き言葉」。
この曲はずいぶん以前から演ってたでしょ?このイントロのメロディはメチャクチャ耳に残る!
実にいい曲だと思うよ、コレは。
やさしいメロデイに「♪見えなくても聴こえなくても この目も耳も心にあるの…」という言葉が乗っているサビには人の心をグッとつかむ力がある。
160
メンバー紹介と爆笑質問コーナーで盛り上がった後は、コンサートも最終段階に突入する。
ニュー・アルバムから「I'm Rainbow」。
もうこのあたりは大盛り上がり大会ね。

190DIRTY OLD MEN時代の『Prologue』から「メリーゴーランド」。

200新作から「zero」、『I and I』から「呼吸」と新旧を思いっきり行ったり来たりのセットリスト。
息をつく間のないドライビング・チューンの連続にファンはもちろん大よろこびだ。

205そして名曲「スターチス」。
大好き。
コレはホントにいい曲だと思う。
アノね、「ロック」という音楽のカテゴリーということを念頭に置いてMAGIC OF LiFEの音楽を聴いた時、他の若い人たちのバンドと同様に、それは我々世代が知っている「ロック」という音楽とはもはや似ても似つかないものだ。
しかし、そういう見方から離れると、このバンドが作り出す曲のクォリティはかなり高いと思う。
私はいつもMarshall Blogで悪態をついているが、ガンコおやじだって「鬼」ではない。
いいものはいいと思うし、素直に楽しみますよ。
我々の時代のロックとあまりに隔たりがあるのはもう仕方がない…時間の隔たりがあるのだから。
そして、それが滅びゆくであろうということも覚悟した。
だから、こうした才能のある若き人たちにこそ、昔のロックを研究してもらい、ロックが一番ヨカッタ時代のエキスを吸収してもらいたいと思うのだ。
よりオリジナルに近いロックをね。

210vコンサートの本編を締めくくったのも『X-1A』からのナンバー。
ウォームなワルツ、「アオイシグナル」だ。
この曲もテーマって言えばいいのかな?すごく印象に残るメロディを組み入れている。

220さて、アンコ―ルの前に告知。
Marshall Blogでもレポートした2016年6月の赤坂BLITZでの全21曲を収録した『「LIVE TOUR 2016 ~紫陽花ヲ栞~FINAL at AKASAKA BLITZ』がMAGIC OF LiFEの公式サイト並びにライブ会場にて販売されているよ!

Dvd

アンコ―ルが始まった。

230v「はじまりの日々」…

240「弱虫な炎」…

250v「夜空のBGM」…の3曲を演奏して全プログラムをビシッと終わらせた。

260v全編でほぼ2時間。
彼らはダラダラ演らない!
自分たちが、言いたいこと、聞いてもらいたいことを端的に訴えてステージから姿を消していった。
この点でも実に気持ちのいいコンサートだった。
今年も益々の活躍を期待している…NATALとともに!

270MAGIC OF LiFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

2801965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。 詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年12月9日 渋谷TSUTAYA O-EASTにて撮影)

2017年2月 3日 (金)

SHOW-YA~メタロッポン METALLIC ROPPONGI <後編>

さて、「六本木心中」前半をで締めくくった後は休憩コーナー、イヤ、恒例の楽しい楽しいMCコーナー。
「この六本木で私ばっかりしゃべっちゃって…本当はメンバーのみんなにしゃべってもらおうと思っていたんだよ!」
ナンカ今日は「六本木」に対する意識がスゴイな。

10v…ということで早速マイクがミッタンに渡される。

20「皆さん、お久しぶりで~す!お元気ですか?
以前、六本木にはビブロスというディスコがあって、海外のアーティストがよく来るということでロック少女の私のあこがれの場所でした!」
「EXシアターの注意事項に『ネコ、イヌ、宇宙人の持ち込み禁止』とありました。
昔、ドラム・セットをUFOと思って見ていました。
あれからこんなに長くドラムをやることになるとは思いませんでした!
SHOW-YAの明るい未来を築いていきたいと思います!」
ドラムス、 角田mittan美喜。

30v「ディスコね…行ったよ!渋谷のキャンディ・キャンディ!
新宿のツバキハウスで「ヘビメタ・デイ」ってのやってたの。
初めて行った時、恥ずかしくて踊れませんでした!トイレで練習した!」
「皆さん、クリスマスの予定はありますか?
私は全くないので、その分今日は楽しんで帰りたいと思います!」
ベース、仙波さとみ

40v「今日はみんなのことがとてもよく見えます!
私、デビューするまでディスコなんて行ったことなかった。バンドはやってたんだけど…。
昔、キャプテンにリズム感がないのは踊れないからだ!と言ってSHOW-YA全員でディスコに行かされたの。
すごくイヤでした…。
人に強要されて踊るなんてイヤでしたよ。
sun-goは踊ってました!
その時ミッタンはどうやって踊ってたいたのかわかりません!」
キーボーズ、中村美紀

50v…と言われて脇を閉めるsun-goさん。
「六本木と言えば、恵子に老舗のイタリアン・レストランに連れて行かれて道を間違えたことを鮮明に覚えています!」
「ディスコはそれなりに行ってました。それに、ロック喫茶、ビブロス、無限…。」
「レアなものを観ることができるのでSHOW-YAのライブは必ず来てくださいね!」
  
そうか、「六本木=ディスコ」だったのね。
いつかも書いたことがあったけど、高校1年ぐらいの時に『サタディナイト・フィーバー』が大流行して、猫も杓子も「ディスコ、ディスコ」って騒いでいた。
そのブームは大学に入る頃まで続き、ミーハーな友達からよく誘われたが、私はドップリとロックに浸かっていていたので、ああいうところが苦手で、苦手で…。
キャプテンじゃないけど、まず踊りがイヤだった。
小学生の頃はそれなりに盆踊りを楽しんだんだけどナァ。
それと、知らない女の子に声をかけるなんてことは、論外の恥ずかしさだった。
今ではスーパーのレジのオバちゃんでも話かけることができるのに…あ、オバちゃんだから大丈夫なのか。
それでもどうしても断りきれなくて、新宿のUSA(って言ったっけかナァ)ってのと、六本木の「ブルーなんとか」というお店につき合わされた。
後にも先にもディスコへ行ったのはこの2回だけ。
面白くも何ともなくてすぐに出てきちゃったけどね。そりゃそうよ、踊りもしなければ、女の子に近づきもしないんだから。
踊りは今でもイヤ。
海外へ行くと、時々普通のパーティが最後の方でダンス・パーティになっちゃうことがあるんだけど、ガンとして踊らない。
強引に引っ張り出された時だけ、チョコっと身体を動かしてサササと逃げてきちゃうようにしている。誰も見ちゃいないんだけどやっぱり恥ずかしい。
SHOW-YAの皆さんは完全に私と同じ世代。
そうして話を聴いてみると面白いナァ。
高校生の男子はいくらロック好きでも、外タレが来るからと聞いてディスコへ行くなんてこと考えつきもしなかったと思う。
そうか、sun-goさんはディスコで踊ってたのか…今でもジュリアナ扇子やってるもんな。
ギター、五十嵐sun-go美貴

60vハイ、休憩終わり!
「この曲も久しぶりに演ります」と紹介した曲はsun-goさんの泣きのギターで始まる。
曲は「In my Arms」。
『GENUINE DIAMOND』収録のバラードだ。
440v
ボーカルズ、寺田恵子

70vsun-goさんはスタンドにセットされたアコギに持ち替え。

80vグググ~っと情感豊かに歌い上げる恵子さんが素晴らしい!

90続いては『PROGRESS』から「Show-yA」。
「We are…」

1_img_0311 「SHOW-YA!」
メンバーにスポット・ライトが当てられる。

110v

120v

2_s41a0149

130vダウン・チューニングしたsun-goさんのギターに乗ったSHOW-YA讃歌。

140そして、定番のドラム・ソロ。

150今日もパワフルに暴れまくるミッタン!

160お客さんのレスポンスもバッチリ!

170vそして、最後はコレコレ。
銅鑼をぶっ放してSHOW-YAの名物コーナーのひとつを〆た。

180v続いては『GENUINE DIAMOND』からさとさん&ミッタン共作の「Count 8」。

190_8タンバリンを手にしてアグレッシブに歌う恵子さん!

200v4ビートも取り入れられたこの曲、sun-goのソロの雰囲気も他とはチョット違っていい感じ!

210「これから5曲、死ぬ気でやればアップアップしちゃうぞ!
一緒に盛り上がっていこう!
オッサンの声が多いな…女の子がんばって!」

220「私のギターが、「みんなの声が小さい』って言ってる。
私の妖精ちゃんの音が出るように声を出して!」

230vおなじみ「Rolling Planet」。

240コンサート後半に出てくるドライビング・チューン。
もちろん大ウケ!

250v展開部のAb→Bbの次のディミニッシュが気持ちいいにゃ~。
普通のロック・バンドだとたいていAb→Bb→G→CmとやるところをAb→Bb→Bdim→Cmとスムースなアセンディング・ラインにしたところがカッコいい。

260vギター・ソロに続いてキャプテンのソロ!
今日もキーボードとコーラスと大活躍なのだ。
私はキャプテンのコーラスの声にいつも注目しているのです。

270sun-goさんがドラムのライザーに乗って弾いているのは「Look at me」。

9_s41a0846 恵子さんはキャプテン・サイドだ!

280vセクシー・ポーズ、バッチリ~!
このピンクのライトはやっぱりクセ者だ。
誰だLEDの照明なんて開発したのは!

290メンバーが動き回る猛烈にエキサイティングなシーン!

1_img_0585 コレ、メタメイカンではできませんからね。
思いっきり暴れてくださいました!

300ここでまたメンバー紹介。
520v
ミッタン…

310さとさん…

320vキャプテン…

330vsun-goさんはハート・マーク付き!

350vそして5人の他に大切なメンバーとして…「and…and…and…you!」…お客さんが紹介された。

3_img_0090…ということで、メンバー参加コーナー。
よくあるチーム分けしてやるコール&レスポンスね。
下手はさとさんチーム。
上手は先生チーム(sun-goさんのこと)
そして、真ん中は恵子さんのヤンキー・チームだって。

360ココはおもしろかったな~。
遠慮なく大声出して笑っちゃったよ!
…て言うのはね、さとさんとsun-goさんのチームの掛け声は「ヘイ、ヘイ」なんだけど、恵子さんのチームだけは「コリャ!コリャ!」なんだよ、ヤンキーだから!
もうコレで大爆笑!

370すると、その様子を見て取った恵子さん、「ン?もしかして全員『コリャ』やりたい?よし!チーム分けを止めて全員でハラの中にたまった怒りをココで全部吐き出しちゃおう!」

390「コリャ!コリャ!コリャ!コリャ!」
もう、おかしくて、おかしくて!
こんなの初めて見た。
世界広しといえどもこんなことやってるのはSHOW-YAだけだと思うよ。
このMarshall Blogを見たSHOW-YAファンで、コリャ!未体験の人、今度コンサートに行った時に恵子さんがコール&レスポンスをやることがあったら、「姐さん!Marshall Blog見ました!『コリャ』でやって!」ってリクエストするといいよ。
380
…と、さらに盛り上がったところで「BATTLE EXPRESS」!

400_beコレもコンサートの終盤に持ってこいのスピード・チューン。
恵子さんの歌もポーズも最高潮だ!

410vこの曲の見せどころ!
「キャプテン!」

420「sun-go!」
キーボードとギターの掛け合い。
カッコいい~!

430v

「フェアリ~!!!!!」
436v_f
本編を締めくくったのは「Fairy」だった。
1_img_0122_2
恵子さん、珍しくこの曲でくステージに腰をかけた。

450「ピ~ス!」

470その体制から…

480ゴロリ!
私もずいぶんというかSHOW-YAのステージを拝見しているが、「Fairy」でこんなことをする恵子さんを初めて見た!
恵子さんがやるとキマるな~。

490フェアリー・ポーズも!

510そしてクライマッ~クス!

435

いつも通りサオ回しの儀も無事、かつスムースに執り行われた。

530「どうもありがとう!
老体にムチ打ってみんなとこうして同じ時間を楽しむのは最高なのだ~!」
そして4月29日に『NAONのYAON』が決定したことが発表された。

540アンコールは「限界LOVERS」。
215
今日も最高にロックな5人だった!

550v

560v

570v

580v

590vお客さんも大満足。
本編14曲、アンコール1曲。〆て2時間。
コレでいいんですよ。
一流はコレですよ。
何回も何回もダラダラとアンコールをやらない。
お客さんもいつまでも「アンコール、アンコール」とねだらない。アンコールなんてなくたって別に構わないんだから。
「あ~、カッコよかった!おもしろかった!もうチョット観たい気もするけど、また来ようよ!」
コレでいいじゃんよ。

3_img_0185今回は今まで取り上げられなかった曲もふんだんに盛り込まれてすごく新鮮な感じがしたね。
コンサート冒頭の「みんなで楽しめるように色々考えて来たよ!」という恵子さんの言葉通りだった!

600世界最強の女性ロック・リズム・セクション!
実際、アメリカにもイギリスにもいないでしょ?

610sun-goさん、どこ行ってんの!まだお仕事が残ってますよ!

620sun-goさん、照れ笑いをしております!

630「みんな、愛してるよ~!!」
  
次は4月29日の野音か…まだまだ先のような感じがするけど、例によってまたアッという間なんだろうな~。
今年も楽しみだ!
  
SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

640さて、SHOW-YAの年末のコンサートの後は、忘年会が開かれるのが恒例になっているのです。
毎回ゴージャスなメニューが楽しみなんだけど、今回はコレ、カニちゃん!

9_img_30652みんな会場に入っていると「ウワ~!」とビックリして記念撮影。
恵子さんとキャプテンもこの通り!
今回は流しのマジシャンも登場して存分に楽しませて頂きました。
あの手品のタネどうなってるんだろうな~、今度恵子さんに教えてもらうぞ!

9_img_30702

そして、ミッタンのお誕生日をみんなで祝ったのだ~!
ミッタンお誕生日おめでとう!

2_s41a1049(一部敬称略 2016年12月4日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年2月 2日 (木)

SHOW-YA~メタロッポン METALLIC ROPPONGI <前編>

2016年のSHOW-YAはココ六本木で締めくくられた。
夏の目黒鹿鳴館の「メタメイカン」に続いての「メタ」シリーズは「メタロッポン」。
あ、別にシリーズになっているのかどうかはわかりません。
惜しいナァ、八丁堀にいいライブハウスがあれば「メタボリック」だったんだけどナァ。
それにしても「六本木」ってのは一種変わった地名だよね。
その由来を調べてみると、その名の通り、6本の「松の木」があったというつまらない説があるらしい。
それよりも、何でも「上杉、朽木(くつき)、高木、青木、片桐、一柳」という木っぽい大名屋敷が6つあったという説の方がゼンゼンおもしろい。
そういえば目黒に五本木ってのがあるよね。
するってぇと、コレ、「何本木」が実際に存在するんだろう?
…と思って、これまた調べてみると、一本木から三本木まではたくさんある地名らしい。
そして、四本木から激減して、九本木を除いては十本木まで全部揃っているんだって。
それしても木が6本揃えば世界的に有名な歓楽街。かたや1本多くても少なくてもマイナーな地名。
3つ並ばない限り「6」なんて数字はなかなかフィーチュアされることがないからね。「六本木」は貴重な地名なのかも知れないよ。
さて、ココまでやると徹底的にやらなきゃ気が済まないのがMarshall Blog。
俄然気になりだすのは「五反田」だよね。
コレについても調べてみた。
こちらは単純で、目黒川周辺の田んぼの区画が五反だったことが由来らしい。
「五反田」は字名で、かつてはマイナーな地名だったが、山手線(私が子供の頃は「やまてせん」と読んだ)の駅名に採用され一気にメジャーな地名となった。
「ポンギ」シリーズと異なり、「タンダ」シリーズは「一反田」から「十反田」まですべて実在するのだそうだ。
「タンダ」シリーズの方は人名にスライドされやすかったのか、「ゴタンダさん」にこそお会いしたことはないが、「サンタンダ」さん、「シタンダ」さん、そして「ロクタンダ」さんにお会いしたことがある。
何かカタカナで書くと外人の名前みたいだな~。
ん?
五反田に頃合いの良いライブハウスができたら『メタンダ』ってコンサートを開くのどう?
まぁ、ほぼ一日中こんなことを考えて過ごしています。
10すいませんね~、季節外れで…。
このコンサートが開催されたのはクリスマスの20日前のことだ。
それが、クリスマスなんかとっくに終わって…年が明けて…また新しい年だもんね。

月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也…ってか!

そんな新しい年ももうひと月が終わっちゃったよ!

20vさて、「メタロッポン」…ほぼ定刻に5人のメンバーがステージに上がった!

30_2寺田恵子

40五十嵐sun-go美貴

50v仙波さとみ

60v中村美紀

9_s41a0879 角田mittan美喜

80vここは避けて通れないところ。
ハイ、今日もやりますよ~、sun-goさんのMarshall。

90ハイ、コレは何ですか?
「JVM410Hで~す!」
その通り!

100キャビネットは?
「1960BDMで~す!」
誰のシグネチャー・モデルですか?
「メガデスのデイヴ・ムスティンです!」
Marshallではこのモデルの前にキャビネットのシグネチャー・モデルがありましたか?
「ありませ~ん!1960DMがMarshall初のシグネチャー・キャビネットです!」
スゴイ!みなさん完璧だ!

110足元のようす。

120オープニングは「私は嵐」!

1_img_0637今回もいきなりの「嵐」!
も~、ショッパナからカッコいい感満点よ!

140vさとさんのベースを喰らえッ!

150いつ聴いてもダイナミックで凛々しいさとみサマのベース!

160v「♪私は炎」…サビは当然大合唱。

170今日の「嵐」ポーズはこんな感じ。
このピンクのLED照明がクセ者なんよ。
誰がこんなLEDの照明を作ったのかね~、うらみますよ~。

180間髪入れずに「流星少女」。

185巨大岩石のようなsun-goさんとMarshallの轟音で会場が揺れる!

190v「オラオラ、回せ、回せ~!」
このタオル回しってのも最初見た時「ナンダ?」と思ったけど、こうして定番になってみると楽しいね!
ホコリがスゴイけど…。

210おなじみの2曲をガッツリかましてつかみはOK。
2016年もにぎやかに締めくくれそうだ!

215「ありがとう!今年最後のSHOW-YAのライブになります!
みんなで楽しめるよに色々考えて来たよ~!」

220v_mcここでいきなりsun-goさんから振られて「舟唄」。
コレも超定番。
ただ今日は出てくるのが滅法早い!
そして、「やったことない曲をやります!」…

230_fu…と飛び出したのは『PROGRESS』収録の「反逆のフラッシュ」。

240_hf恵子さん、アコギをかき鳴らしての熱唱…と書くとバラードのようだが…

250胸のすくようなドライビング・チューン。

260続けて同じく『PROGRESS』から「Bring It Out」。

270_bioベースを持ち替えたさとみさん。
ベースラインが効いたちょっとファンクな曲調がカッコいい。

280v中間のスリリングなキメからキャプテンのソロへ!
このパートカッコいいな~。

290この曲、サビのメロディとコード進行がアンバランスですごく耳に残るんだよね。
『PROGRESS』からの2曲、これからもどんどんライブで演って欲しいな~。

300vミッタンのフィルからスタートしたのは…

310v_sg

「性~SAGA~」

315v

コレもライブ初演かな?イヤ、以前も演ってるかな?演ってるか?
『GENUINE DIAMOND』の1曲。
恵子さんの声にピッタリの曲だね。

320v

キャプテンのキーボードがアンサンブルを分厚く演出する。

330vそして、sun-goさんのソロを経て曲は終了する。

340v「いかがかな?
新しいアルバムを23年ぶりに出したり、カバー・アルバムを出したり、そのあたりから用意しました。
みんな!予習してきた?!
まさか、まさか昔の曲しか聴かないなんて人いるのかな~?」
ココで恵子さんと目を合わすとマズイ。
と言うのはもちろん冗談で、いつもの調子が小気味よい。
「今年(2016年)、新曲のレコーディングをやったんですよ。その曲聴きたい?
正直言うとレコーディングした後、まったくと言っていいほど演ってないので覚えるのに必死で~す!」
恵子さんによれば、出来上がる曲のテンポがドンドン速くなってきているという。
なぜなら…
「SHOW-YAは戦うバンドだ~!ヘヴィ・メタ~ル!」

310v_mc_1

ということで、新曲「NO REGRETS」を披露。

350なるほど、コリャ激しいワイ!
いいのいいの、コンサートはブッ速い曲をやるべし!
Frank Zappaはコンサートでは絶対にバラードを演らなかった…というよりバラードがほとんどなかったか。
370v
最後の恵子さんのセリフがいいね!

360v「ゴメン、動けない…55近くになってこんな速いの大変…」とsun-goさん!
イエイエ、バッチリだったよ~!

380_mc「SHOW-YAのワンマンっていつ以来?
8月か…8月に2daysやって(『メタメイカン』のこと)デビュー32年目に突入しています。
ナンカ演らないといられない。しょうもない性なんだよ!」
「SHOW-YAが六本木で下車することもないね。そんなおしゃれな街でライブをやっております!
ここはギロッポン!
ギロッポンと言えば~、クラブ!
ここは大きな、大きなクラブ…みんなで踊ってみましょう!」

390v_mc何だか知らないけど、ココでいきなりKISSの「I was made for Lovin' you」。
ようするに「ですこ」ね!
なんか「ディスコ」だなんて、今にして思うとものすごく「平和」だった感じがあるよね。
それがこんな世の中になってしまうなんて…「♪ワ~イエムシエ~」なんてやっていた連中の誰があの時想像しただろうか。
そういう平和で無邪気だった頃のことを、知っている人、感じるところがある人はドンドンそれを思い出すといい。
そうすればこれから自分が何をすべきかがわかって来るかも知れない。
ちなみに私は「♪ワ~イエムシエ~」はやってません。

400皆さん、楽しそうです!

410vナンダカンダでお客さんも大盛り上がりで前半の最後に差し掛かる。

420そして「六本木」にちなんで…

430_6「六本木心中」!

440vsun-goさんのソロが炸裂。
ん~、やっぱり轟音!

460vお客さんの定番の相の手もキマって大盛り上がりで前半を終了した。

1_img_0378_2 SHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YAオフィシャルサイト

ファンの皆さん!カレンダー使ってますか~?
もう一枚減っちゃったね!

470(一部敬称略 2016年12月4日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)

2017年1月31日 (火)

LOUDNESS 35th Anniversary Year Special Live “SAMSARA FLIGHT” <後編>

さて、コンサートも中盤に差し掛かる。

10_2高崎晃

70v

二井原実

160
山下昌良

150v_2
鈴木政行

S41a0366 ギターを持ち替えて演奏したのは1999年の『ENGINE』収録の「ASYLUM」。

20_3初めて耳にした曲だが、カッコいいナァ。
この時期のLOUDNESSも実にいいナァ。
「asylum」というのは「亡命者」という意味。
この言葉に関して、誰かからイヤな話を聞いたことがあった。
例えば政治的あるいは経済的な理由で国境を越えて来た者を白人は、白人に向かっては「aylum」と呼び、有色人種に向かっては「refugee(リフュジー)」と呼ぶ…とか。
「refugee」とは「難民」という意味だ。
30

昨日も書いたが、LOUDNESSはやっぱり曲のクォリティが問答無用で高いと思うね。
私が感じるその「高さ」とは、「日本人離れ」ということ。
例え日本語で歌ってもテイストとか空気は欧米のハードロック、あるいはヘヴィメタル・ミュージックのモノだ。

40v反対に今の若手のヘヴィメタルのバンドが奏でている音楽は丸っきり「邦楽」に聞こえる。
特に女の子のバンドは顕著だ。
最近の皆さんは、若くても楽器を扱う技術に関しては、昔に比べて圧倒的に優れているのだが、ごくわずかのバンドを除くと、やっぱりやっている音楽は欧米のそれとは全く違って聞こえる。
いいとか悪いとかいうことでは全くないんですよ。
ただ、やっぱりどこからか変わっちゃってるんだよね、この手のロックも。
一曲で普通の人の一生分ぐらいのピッキングをして、煙の出るようなものすごい速弾きのギター・ソロを聞かせてくれるのはいいのだが、前後の歌のメロディが「え、それで本当にいいの?」という感じ…私なんかにはそう聞こえちゃうのね。
元々ロックが持っているハズのナニかが欠落している気がしてならないんだよね。
大人の表現をすれば、「日本人は自分たちのヘヴィメタルを確立した」ということになるのだろうか?
そこへいくとLOUDNESSの曲の場合、歌詞を英語にして、同じ演奏技術を持つ外人に入れ替えて演奏させ、それを目をつぶって聞いたらどうだろう。
恐らく全員が日本のバンドの曲とは思うまい。
そこには「時代」とか「世代」の違いということ以外に、ロックへの関わり方の大きな差があるのだろう。

50このギターを提げた高崎さんを何度も撮らせて頂いたが、今日はいつになく蛍光が鮮やかだナァ。
暗がりで黄色いフチ取りだけのギターがブチかます轟音が素晴らしい。

6021世紀のLOUDNESS、最初のアルバム『SPIRITUAL CANOE~輪廻転生~』から「THE WINDS OF VICTORY」。
100
オリジナル・メンバーが結集し、ここでもテーマは「輪廻」だった。

60vこの曲なんて、さっき書いたことがモロに当てハマるでしょう?
歌詞は日本語だけど、日本のバンドのサウンドにはまったく聴こえない。
もちろん、それもこのリズム隊があってのこと。

80v日本が世界に誇る「ジャパニーズ・ヘヴィメタル・リズム・マシーン」だ。
(コレはジャズ・ドラムの巨匠、Elvin JonesのJazz Machineとアルト・サックス界のRitchie Blackmore、Phil WoodsのEuropean Rhythm Machineから拝借しました)

90いよいよコンサートも終盤に入る。

1102001年にリリースされたもう一枚のオリジナル・スタジオ・アルバム『PANDEMONIUM~降臨幻術~』から「THE PANDEMONIUM」。

120タイトル通りの大修羅場チューン!

130_2段々時代が近くなって来た!
やっぱりこの時代になるとLOUDNESSサウンドにも大きな変化が出てくるね。
2002年の『BIOSPHERE』から「HELLRIDER」。

1402004年の『TERROR~剥離~』から「THE CITY OF VAMPIRE」。
行きつけのラーメン屋で、スポーツ新聞を見ながら大好きなニラそばをすすっていると、芸能欄にLOUDNESSが出ていた。
それは「LOUDNESSがニュー・アルバムをリリースした」という紹介記事で、そこには「今度のアルバムはBlack Sabbathを標榜した」ぐらいのことが書いてあった。
その時、アルバムのサンプルを頂戴し、実際に聴いたけど、私にはゼンゼンLOUDNESSだった。(私はほんのチョットだけSabbathが苦手なんです)

180そして時代は一気に現在に!
2014年の『THE SUN WILL RISE AGAIN』からタイトル・チューンと「MORTALITY」を演奏して本編の幕を降ろした。
このアルバムについてはリリース時にMarshal Blogでも記事を編んでいるのでご覧になられていない方はゼヒご覧頂きたい。
コチラ⇒LOUDNESS~WORLD TOUR 2014 "THE SUN WILL RISE AGAIN″

200
そして、アンコール。
ここは定番の人気曲で固めて来たよ~!

190まずは「CRAZY DOCTOR」。
イントロだけで最高の盛り上がり!
昨日、今日とLOUDNESSの曲の良さについてチョコチョコと書かせて頂いているが、2009年ぐらいにフランクフルトのMarshallのパーティでPaul Gilbertと一緒になったことがあった。
どこかに書いた記憶があるが、彼はもうとんでもないロック好きで、ズ~っと音楽を話をしている…といっても共通の話題は音楽かMarshallしかないんだけど…。
で、高崎さんの話題になると、ギター・プレイの素晴らしさに触れた後、「LOUDNESSの曲はメロディアスですごく好きだ」って。
自分が作った曲でもないのにこういうのはスゴクうれしいよね。

210v
締めくくりは「S.D.I.」!

240

80年代から90、2000年代、そして現在までの偉業を俯瞰し、また、80年代の原点に帰っていった今日のLOUDNESS。
まるで一編の映画のような展開だった。
長年追いかけているファンにはたまらなかろうて!

230_2エンディングをガツンと決める高崎さん。

250_2裏はこうなってるんだぜ。

S41a0004

この後、LOUDNESSは東京で二度コンサートを開く。
ひとつはガン撲滅チャリティ・コンサートの『Rock Beats Cancer』。
そして、もうひとつはファンのリクエスト曲で構成されたベスト・ヒットLOUDNESS。
そのコンサートをもって『THUNDER IN THE EAST』の完全再現から、35年のLOUDNESSの歴史を〆ることになったワケだ。
一年を費やして作り上げた35周年記念事業の企画自体もアッパレだったと思う。
さすがLOUDNESS!

LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

26035周年イヤーであった2016年には数々のアイテムがリリースされた。
最後に発売した音源アイテムがコレ。
『LOUDNESS BUDDHA ROCK』。
『GHTTO MACHINE』、『DRAGON』、『ENGINE』の3枚のアルバムのリマスター音源にビデオクリップを収録したDVDが組み合わさった4枚組。
ジャケットもカッコいい!

Br そして、もはやおなじみ『SAMSARA FLIGHT』が2種。

30cd_2

スッカリ気に入っちゃってかなり聴いています。

40cd_2
そして、高崎さんのギター・コレクション写真集。

270v_2そして、ギター・カラオケ本。
スコアとマイナスワンCDですな。
もう一回言わせてもらうならば…表紙の写真は私が撮らせて頂きました!
  
2017年のLOUDNESSも楽しみだ!

280v(一部敬称略 2016年11月28日 Zepp Diver Cityにて撮影)

 

2017年1月30日 (月)

LOUDNESS 35th Anniversary Year Special Live “SAMSARA FLIGHT” <前編>

毎度、毎度、「早い、早い」と時の流れの容赦のなさに驚いているが、一年なんていうのはアッというまだ。
そもそも2017年の最初の月ももう明日で終わろうとしている!
そんなワケでLOUDNESSの35周年イヤーであった2016年も信じられないぐらいのスピードで過ぎ去ってしまった。

10_2でも、Marshall BlogではまだLOUDNESSの35周年は続いている。
今日お送りするのは、11月末に開催された『LOUDNESS 35th Anniversary Year Special Live “SAMSARA FLIGHT”』という文字通りスペシャルなコンサート。
そして、まだ今日のレポートの後にもスペシャルが控えているのでお楽しみししておいて頂きたい。

20_2さて、35周年ということで2016年はLOUDNESS関連、あるいは高崎さん関連のアイテムのリリースもにぎやかたっだ。
まずは今日レポートするコンサートのタイトル作品『SAMSARA FLIGHT』。
初回限定盤は2枚のCDとDVDで構成され、DISC1にはメンバーが選んだファーストからサード・アルバムの12曲のセルフ・リメイク音源が収録され、DISC2は、ファンが選んだベスト・アルバム、そしてDVDは、Marshall Blogでもレポートした、今は無き渋谷公会堂で一昨年の9月に開かれた『THUNDER IN THE EAST』完全再現ライヴの映像が収められている。

30cdそして、通常盤には上のセルフ・リメイク曲集とボーナス・トラックが一曲収録されている。

40cdCDだけでなく、高崎さんのギター・コレクション本もリリース。
発売イベントのもようもレポートした

50vbさらに、高崎フォロワーにはうれしいスコア&カラオケ本も発売された。
ちなみに、表紙の写真は私が撮らせて頂いたものだ。うれしい。

60vbさて、コンサート。
いつも通りの期待と緊張感が張り詰める中、4人がステージに登場した。

80高崎晃

90v二井原実

100v山下昌良

110v鈴木政行

120vしばしのインスト・パートを経てオープニングに選ばれた曲は「LOUDNESS」!

130あのハード・ロックの権化のようなカッコいいイントロ・リフがガツンと出てきただけで、もう会場の興奮は最高潮よ!

140v矢継ぎ早にドライビング・チューン、『Lonly Player』。
ココまでの2曲は『SAMSARA FLIGHT』のDisc1に収録されている。
すなわちメンバーにチョイスされた曲たち。

150vそして、「SPEED」。
この曲のリフも、いかにもLOUDNESSらしくて好き。
「SPEED」はDISC2に収録されている。ファンの人気が高いということね。ま、当然でしょう。

160vMCをはさんで「CRAZY NIGHTS」。
当然ドッカ~ンと盛り上がるわナァ。
200v

山下さんの地の底を這うような重低音…

180vアンパンさんの怒涛のドラミング…このリズム隊あってのこのサウンド!
気持ちいいいことこの上なし。

190vそして、カラっと「LET IT GO」。
LOUDNESSはドハードでドヘヴィな曲は言うに及ばず、この曲とか「GOTTA FIGHT」のようなメジャー系の曲もすごく魅力的だよね。

170v

そしてグッと落として「So Lonely」。

210ここまでの6曲はすべて『SAMSARA FLIGHT』に収録された曲でセットリストは構成された。
この後、コンサートはガラリと変わる展開を見せた。

220LOUDNESSはこの35周年を迎え、そして終わる間に35周年史をキッチリと俯瞰する事業に取り組んでいたのだ。
つまり『THUNDER IN THE EAST』の完全再現で幕を開け、『SHOCKING DEVIL'S LAMD』で初期のレパートリーを披露。
今日のコンサートを経て、昨年の最後の最後にファンが選んだ人気曲をすべて演奏して35周年を締めくくったのだ。
ん~、メッチャ仕事が丁寧!さすがLOUDNESS!

230今日のコンサートは1989年の『SOLDIER OF FORTUNE』以降の各アルバムから、これまた丁寧に一曲ずつ選び出し、演奏した。
まずは「YOU SHOCK ME」。

240v1991年の『ON THE PROWL』から「DOWN 'N' DIRTY」。

250どの曲でもギター・ソロが出るたびに「タッカ~ン!」の大きな掛け声がかかる。
それに呼応するかのような密度の濃いソロ!
やっぱりカッコいいわ~。

260vバンドに在籍していなかった時代のレパートリーも完璧に歌いこなす二井原さん!

270vそして、ここで定番のドラム・ソロ!

280ツーバスを利してのすさまじいパフォーマンス!

290そしてこの笑顔!
LOUDNESSのコンサートに不可欠なシーンだ。

300vここはチョット変則的に、92年の『LOUDNESS』から「BLACK WIDOW」と「EVERYONE LIES」が選ばれた。

310『HEAVY METAL HIPPIES』からの選曲はなく、97年の『Ghetto Machine』から「LOVE & HATE」。

320…と80年代と90年代のLOUDNESSを駆け抜けて見せた。
35年の歴史ってのは相当長いね。
なぜ、長いかという、常にLOUDNESSが前進してきたからなんだな。
しかしね~、ホント思うんだけど、曲のクォリティがあまりにも高いよね。
いい素材に素晴らしいパフォーマンス…やっぱりケタ違いにカッコいいわ!

330v<後編>ではコンサートの後半のもようをレポートする。

LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

10

(一部敬称略 2016年11月28日 Zepp Diver Cityにて撮影)

2017年1月27日 (金)

空より高く~Strange, Beautiful and Loud×Silex <SBL編>

Strange, Beautiful and LoudとSilexのダブル・ヘッドライナー、『Up from the Skies』も後半に入る。
ちなみに「ツーマン」という言葉はいくら和製英語にしてもヒドすぎる。
和製英語でも秀逸なものもあるが、「ツーマン」はチョット…。せめて「ツーメン」、「スリーメン」。
何か新しいラーメンみたいでおかしいな。
そこで、「ダブルヘッド・ライナー」あるいは「ダブル・ヘッダー」という呼び方をおススメしている。
とにかくネイティブさんの前で「ツーマン」なんて不思議な言葉を使うことだけは避けて頂けるとありがたい。
ネイティブさんといえば、前半で出演したSilexのPeteはカナダのご出身だ。
カナダと言えばフランス語を公用語としているエリアもあるが、Peteの故郷はロッキー山脈の真っただ中の英語圏。
イメージとしては、長野の日本一の星空の阿智村、「日本のチロル」が愛称の上村(現在は飯田市に編入)、あるいは南信濃村(同現飯田市)という感じか。
スケールがゼンゼン違うか…。
また昔話で恐縮だが、何度もマーブロに書いている通り、以前の仕事で長い間信州に赴任していた。
その関係で、上の村々を訪れる機会が何度もあった。
これらの村は飯田市街から入って行った南アルプスの中にあるのだが、イヤ~、初めて南信濃村に行ったときは心底驚いた。
…というかショックを受けたって感じかな?
私は生まれも育ちも東京なもんで、あまりの田舎加減にビックリしてしまったのだ。イヤ、田舎というのとはまたチョット違うんだよな…「山」か。
それまでにも富山に住んでいたことがあって、なかなかにアルプスチックな山村をいくつも見てはいたのだが、信州のソレには到底かなうものではなかった。
よく地方の中学生が修学旅行に来て、渋谷駅前のスクランブル交差点を見て腰を抜かす…みたいのがあるでしょ?
アレの正反対。クララみたいなもんね。
「何もない」というより山しかない。
「どうして、一体どういう理由があってこんな山間に住まなければならないんだ!」というとてつもなく大きな疑問が浮かび上がってくるワケよ。理由は後で知った。
当時、南信濃村は無医村だった。
それで、仕事先の方と昼食を摂ることになって、「名物料理を召し上がれ」というワケ。
ありがたいですね。
「名物料理」は「ヤマニク」だという。
「ヤマニク?」ってなんだ?こんなところでエスニック料理か?…と思い、「ヤマニク」の名店に連れて行ってもらった。
また驚いたよ。
店先には白目をむいて、ダラ~と長く赤い舌を伸ばしている大きなイノシシの死骸が山と積んであったのだ。
そもそも本物のイノシシ自体だってほとんど見たことがないのに、ドッカと山になってんだよ。しかも死んでるし。中にはうらめしそうにこっちを見ながら悶死しているヤツもいるわ。
さ、「ぼたん鍋」召し上がれ~…って食えないよ~!
ぼたん鍋は丹波篠山に行った時に一度ご相伴に預かったんだけど、ごめんなさい、私、鼻に関しては「犬」と言われてますもんで…もうあのオイニーで頭がクラクラしちゃって…。
で、この時も当然降参。
「なんだ、シシはダメら?」ぐらいのこと言われたが、ご親切にも代わりの料理を注文してくれる。
できれば放っておいて頂いて、カップラーメンでもいいんですけど…何てことも言えない。
相手はお客さんだ。
「じゃ、熊は?」「イヤ、ちょっと…」
「じゃ、鹿は?」「イヤ、それも、あの、普通の牛とか豚とか…」
「山にはそんなモンはねえら!」
そう、「ヤマニク」とは当然「山肉」のこと。
今でこそ「ジビエ料理」とか言ってるけど、私は一食ぐらい抜いてもゼンゼンへっちゃらですから!
それで、一昨年、イギリスのコッツウォルズへ行ってまたビックリ。
イギリス人がウサギを食べるのは知っていたけど、結構山肉を召し上がるのを新しく知った。
詳しくはコチラ⇒【イギリスーロック名所めぐり vol.16】 コッツウォルズにロックの名所なんかあんの?!
何でイノシシの話になったんだ?
あ、Peteの故郷だ。
上の話はPeteとは一切関係ありませんからね。
話を元へ戻すと、そのネイティブのPeteも「ツーマン」、「スリーマン」はすごく変だと言っていた。
コレが言いたかっただけなのにイノシシの死骸の山まで出てきちゃった。
あ、それと「メタラー」という言葉にも大きな違和感を覚えるともPeteは言っていた。
私はコレはそんなに抵抗がないのです。
  
さて、Strange, Beautiful and Loudの登場。

10三宅庸介

20v山本征史

30v金光健司

40v三宅さんはMarshall JVM210Hと1960BV。
征史さんのヘッドはMarshall 1992SUPER BASS。キャビネットもMarshall。
金光さんはNATALのアッシュ。
すなわち、Marshallのファミリー商品がこの素晴らしいサウンドのサポートをしている。
SilexのhibikiくんはEDENだし…このダブル・ヘッドライナー、最高だ!

50今回のオープニングは「devil」。
まだアルバム未収録の新しめの曲…と書き続けてどれだけ経ったかな?

60vこのバンドならではのリフと、ロックとはおよそ呼びにくい丸で映画音楽のような独特のサビ(と言っていいのかわからないが)のメロディ。

70v

もうスッカリSBLの代表曲の仲間入りを果たした一作だ。

80v続いては「murt'n akush」。
これまた5/4拍子のリフを持った三宅式ハード・チューン。

90この日、Silexを観に来て、SBLを初めて目にした人も少なくなかったのではなかろうか。

110それを意識してか、SBLの中でも比較的耳なじみのよい二曲を続けて演奏した。

110v三曲目は「bloom」。
このいかにもSBLらしいワルツが出たところで…。
「どうしてMarshall BlogにはStrange, Beautiful and Loudが頻繁に登場するんですか?」と訊かれる…ということは一回もないんだけど、ま、よく登場して頂いていることは確か。
しかも、ほぼ毎回同じ曲だ。
したがって、 こうして毎回レポートを書くのも正直大変ですよ。手を変え、品を変え記事を作っている。でも、こんな曲、ホイホイと次から次へと作れるワケはないことはよくわかっている。
またぞろ大二さんのインタビューを引き合いに出して恐縮だが、「いいものができるまでの過程にナニがあったか」…ということを実感させられる曲たちなんだよね。
一回や二回、イヤ、もしかしたら十回聴いても三宅さんの曲の良さがわからないかもしれない。
私はジャズやクラシックはもちろん、現代音楽から民族音楽まで聴いて耳と感性とワガママと音楽の変態性を鍛えているが、私ですら一番最初は「なんてキテレツな曲だ」と思ったもんね。
ただひとついえることは、今のところ三宅さんと同じレベルの音楽性と精神性で演奏活動をしているロック・ギタリストは他にそういないと思っている。
要するに「ワン・アンド・オンリー」だと思うのね。「ユニーク」と言ってもよい。
「聴いて、踊ってハッピー、ハッピー」というのは音楽の魅力のひとつであることは間違いないが、眉間にシワを寄せて、「この曲ができるまでに、この人の中に一体ナニが起こっていたんだ?」と考えながら聴く音楽があってもよいではないか?
そして、そういう一般大衆に容易には簡単に受け入れられそうにない厳格な音楽は好きな人たち助けてやらないと生き残ることができない。
セスジキノボリカンガルーやオガサワラオオコウモリトキ、あるいはメキシコサンショウウオのように保護をしてやらないと絶滅しちゃう。
そして、絶滅したら最後、そういう音楽はそう簡単に出てこない。
コンサートの客席で聴衆がグルグル回ってよろこんでいるだけの音楽ばかりの世の中だからね!
もうね、私は鼻歌で出るよ、SBLの曲は。
私の頭の中では、「if」なんか「Let it be」と同じところに入ってるよ。
ウチの家内もそう。
台所でネギを刻みながら「♪かきねの、かきねの」と「Solitary Past」を歌ってるよ。
ま、そこまでやる必要はないけれど、とにかく、皆さんに色んな音楽を聴いてもらいたいと思ってるんだな。
大きなお世話でしょうけど…。
それと、もちろん、Marshallの宣伝ですよ。
そもそもこのブログ自体がそうなんだから。
でも、こんな音でMarshallを鳴らしている人は他に滅多にいないでしょう?
ギターをやっている人は、デジタル商品に手を出す前に三宅さんのMarshallの音を生で聴いてくださいよ!

あ~、ずいぶん説教くさくなっちゃったな。
とにかくそんな気持ちでいつも記事を書いている。
今日はナンカ変だ。
後はサラっとやらせてもらいましょうかね。

120四曲目はその「Solitary Past」…a.k.a. 「垣根」。

130このあいだも。別の会場で聴いていて思ったんだけど、この曲には私はものすごく「和」を感じる。

140vこうしたゆったりしたテンポの曲での金光さんの空間の埋め方が実にいい。
一打、一打、音を出す場所を厳密に選んでスティックを動かしているようだ。

150v二枚目のアルバム『Orchestral Supreme』のクローサー「Ring」。

160もうコレはブッちぎりのドライビング・ナンバー。

170v他にはきっと聴くことのできないであろうユニークなリフで爽快に突っ走る!

180お次はさっき名前が出た「if」。

185SBLのテーマ・ソング的リード・チューン。
コレも三宅ミュージックの入門編としては最適だろう。わかりやすく親しみやすい。
私なんかしょっちゅうサビのメロディを口ずさんでいるよ。
なんか今日は「ベスト・ヒットSBL」だな。

190v好事魔多し。
ここからSBLの「暗黒ゾーン」が展開する。
SHARAさんがおっしゃるところの、いわゆる三宅さんの「悪魔的世界」かな?
…ったって、ナ~ニ、怖がることはまったくない。
インプロヴァイズド・ミュージックに慣れていないような人は最初は「この人一体ナニやってんの?」と面食らうかも知れない。
しかし、ココは三人が織りなす至高の即興音楽を楽しむべきなのだ。
コレこそが三宅ミュージックの真骨頂とも言えるのだから。

200三宅さんの愛奏曲「petal」。
この曲は聴けば聴くほど、時間が経てば経つほど魅力が大きくなってくる。

210そして、飽きることがない。
こんな曲、よく考えつくな~。

220v最後は「virtue」。これまた三宅さんの好きなワルツのリズム。

P_img_0400 ライブでのこの曲の後半のケイオスがまたタマらない!
三人はこのままあの世に行ってしまうのではないか?…とまで思わせる入り込みよう。
この曲はライブでどうぞ。

230vさて、最近私が思っていることを最後にひとつ。
もしこの記事を読んで、あるいはMarshall Blogの他のSBLの記事を読んで「ホンマかいな?ライブに行ってみようかな」と思った人で、まだCDを聴いていない人がいたら先にCDを聴いておくといいと思う。
三宅さんのCDは二枚出ているが、セカンドの『Orchestral Supreme』をおススメする。
理由はジャケットの写真は私が撮ったものだから…というのはウソで、三宅/征史/金光の現メンバーの三人で録音した作品だから。
MarshallとNATALの至高のサウンドがテンコ盛りだし。
このアルバムで聴ける緻密なサウンドで曲に慣れておいてから、ライブで超ワイルドなバージョンを堪能して頂きたいと思う。

9_os_2三宅庸介の詳しい情報はコチラ⇒Strange,Beautiful and Loud

240vアンコールではSilexからPeteとMASHAくんが合流!

250二人のこの個性派が一緒になってナニを演るのか楽しみにしていた。

260一曲目はScorpionsの「Roch You Like A Hurricane」。

280
ああ、コレか。
コレは知ってる。
何しろオジちゃん、『Love Drive』までしか聴いてないもんだから。
だから二回目の来日公演は観に行った。

270vこの選曲はSilexサイドからのリクエスト。
二曲演ることになっていて、一曲ずつ選んだのだそうだ。

310vしかし、「80年代」丸出しの曲だな。
でも、大丈夫。
SBLのリズム隊はこの手の曲は何でも完璧にできちゃう。

290v

いつもSBLのリハーサルで三宅さんが弾き出すリフに即座に反応して遊んでるからね。
それがまたカッコいいんだ。

300v

キマった!
ウリでなく、マティアスの三宅さんもまたよき哉。それともマイケル?

320二曲目はSBLからのリクエストで「Highway To Hell」。

330個人的にはせっかくPeteが歌ってくれるのなら「Let There be Rock」なんかいいと思うんだけどな。
あの曲こそ日本人が歌ってもサマにならないでしょう?
360
そんなことは全く関係なくて、ノリノリ・ナンバーの代表だけあってジャム・セッションのムード満点

340ギター・チームの相性もとてもいいようだ。

350三宅さん、SBLのMCでMASHAくんとの関係を「Marshall GALAが結び付けてくれた縁」って言ってくれたんよ。
うれしいね。
また、来年にはMarshall GALAを開きたいと思っているんだけど、ベテランと若手の交流の場にできたらいいな…と思ってるんだ。
それは出演者だけでなくて、お客さんもなの。
誰かがそういうことをやらないと!
具体的なアイデアはまだない。

370征史さんもノリノリだ~!

380当然ギター・ソロもたっぷりと!

390シュレッディングで攻めるMASHAくんと個性で攻める三宅さん。
どちらもMarshallあってのスタイルだ!
弾き方、魅せ方はどうでも、やっぱり真空管のアンプの出す音ってのは魅力的だよね。
土台新しいテクノロジーでマネをしてみたところで代役が務まる代物ではない。
この二人はそのことがよ~くわかってる!

410v「♪ハ~ウェ~トゥへ~」
今日も楽しい一日でした。
コルーソーがお届けしました!

Silexの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

420

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。 詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年11月23日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2017年1月26日 (木)

空より高く~Strange, Beautiful and Loud×Silex <Silex編>

「もしも、もしも」と並ぶJimi Hendrixナンバーの名邦題「空より高く」…ウソこけ。
原題は「Up from the Skies」。
1967年の12月にリリースされたJimiのセカンド・アルバム『Axis:Bold as Love』の、曲としてはアルバムのオープナー。
ファースト・アルバムであれだけ衝撃的なギター・サウンドを聴かせたにも関わらず、セカンドではいきなり4ビート。
歌詞は氷河期の頃に住んでいた宇宙人が地球に戻って来てハラホロヒレハラという浦島太郎ストーリー。
ナゼ「Skies」と複数形になっているのかはわからない。宇宙人だからいろんな星の空を飛んできたのだろうか?
ハイ、ココで時代を整理してみましょう。
もし、先週から今週にかけて掲載した岡井大二さんのインタビューをまだご覧になっていない方はココから先に行く前にコチラを読んでくださいね。
さて、この『Axis:Bold as Love』が録音されたのは1967年の3月から10月にかけてのこと。
ハイ、ピンと来た人?…そうです、1967年です。
ご明解!
Jimiがこのアルバムをレコーディングしている間に『Sgt. Peppers』が出てしまった。
PaulはJimiを観にカーナビー・ストリートのライブハウス、「Bag O' Nails」に足を運んでいたりしていたので、Jimiが『Sgt. Peppers』を聴いていないワケがない。
そして、実際Jimiは曲の「Sgt. Peppers Lonly Heart's Club Band」をいち早く自分のレパートリーにしている。
(下の写真がその「Bag O' Nails」。PaulとLindaが出会った場所でもある。私が写っててゴメン。カーナビー・ストリートはモッズ発祥の地だけあって、「名所めぐり」のネタに事欠かないんだけど、色々と調べる時間がなくてなかなか記事にできません)

9_img_0732 こんな宇宙人の話を歌にするなんて、その前に同様の曲があったのかどうかは知らないが、この発想がDavid Bowieの「Space Oddity」のヒントになっていたらおもしろいな…と。
「サージェント・ペパーズからすべてが変わった」…という大二さんのお話に感化されすぎたのかもしれないが、ん~、1967年…深い!
あ、この辺りは大二さんのお話をお聞きしての私の勝手な夢想ですからね。
私はジミヘン研究家ではないので、詳しい人、文句をつけないように。
でもね、コレは「まっちがいない」という想像がひとつある。
それはドラムのMitch Mitchelのこと。
この「Up from the Skies」のブラシのプレイ…絶対、Jim Marshallに教わったんだよ。
Jimはロックの大流行を予測してドラム教室を開いたんだけど、ジャズ・ドラミングも教えていたに違いない。
「おいおい、ミッチ、ブラシも練習しておかないとダメだぞ!フォッ、フォッ、フォッ、」なんてやっていたハズだ。
その成果が実ってJimi Hendrix ExperienceのオーディションでAynsley Dumberを破ることができたのかもしれない…ということが関係ないことも実はわかっている。
でも、ElvinやPhilly、Ed Thigpenのようにはいかないまでも、なかなかにスウィングしているのはJimのおかげじゃん?

Abl それから50年後…高円寺で『Up from the Skies』というタイトルのイベントが開催された。
Strange, Beautiful and LoudとSilexのダブル・ヘッドライナーだ…ツーマンではない。ツーマンという言葉はない。
おかげさまでジワジワと「ダブル・ヘッドライナー」や「ダブル・ヘッダー」という言葉が定着してきているような気がするんだけど…。
あ、そうそう先日ね、おもしろいことがあったんだよ。
あるバンドがMCでライブの告知をした。
その人はいつもは「ダブル・ヘッドライナー」という言葉を使ってくれているんだけど、どういうワケかその日は昔使っていた「ツーマン」という言葉をウッカリ口にしてしまった。
すると、ナニが起こったと思う?
お客さんたちが大声で「ダブル・ヘッドライナー!!!」って訂正してくれたのよ~!
うれしかったな~。みんなマーブロ読んでくれてるのよ!
そのバンドが誰だったかは、レポートの順番が回って来た時にわかります。
それにやっぱり、「『ツーマン』という言葉はおかしい」…と思っている人が多いみたい。いくら和製英語にしても恥ずかしいもんね、こんな言葉。
ちなみに今日明日とご登場頂くMASHAくんも、三宅さんも、「ツーマン」という言葉は使わない。
あ~、しょっぱなから変な脱線の仕方をしてしまった!
脱線のファンの皆さん、今日はこの後もう一回脱線します。
  
さて、『Up from the Skies』…初めにステージに上がったのはSilex。

10インストの壮大なプロローグを経て…

20vシンガーが登場。

30Pete Klassen

40hibiki

50vYosuke Yamada

60vそして、MASHA!

70v今日も当然Marshall!

90v向かって右側がMASHAくんのMarshall。
JCM800 2203と1960Aだ。キャビは借り物だ。

100そしてhibikiくんはEDEN。
わかりにくいけど、後ろのアンプのてっぺんに置いてある白くて小さいヤツね。

110vコレがそのEDENのアンプ・ヘッド。
TERRA NOVA(テラ・ノヴァ) TN501。
誰だ!「ニラレバ」とか言っているヤツは!…あ、オレか。
コレね~、ほんとスゴイよ。マジでスゴイ!
出力は500W。
最近こういう小型のベースアンプが流行っているけど、コレ、結構切り札になるんじゃないかな?
音作りの幅が広くて、ヌケが抜群に良い。
ベーシスト諸君にはゼヒ一度お試し頂きたい!

120_ed「♪ワイヤ~」…天地を引き裂くかのようなPeteの絶叫!
一曲目はデビューCD『Silence in Explosion』にボーナス・トラックとして収録されている「Cry in the Starlight」。

130v基本的にスピード感満点のメタル・チューンだが、色々な光景が現れては消えていくパノラミックな一曲。
MASHAくんらしく、普通のメタル・チューンとは一線を画そうとしている意図が伝わってくる。
160v
そんなひと癖もふた癖もある曲を余裕でこなすリズム隊!
ここもSilexの見どころね。

200v
そして、MASHAくんのソロ。
まぁ、とにかくドラマチックにギターを弾く人だ。

180v
そのドラマの最高潮が曲の最後にやって来る。
MASHAくんのお父さんが好きだった「青い影」のメロディ。
大二さんがインタビューの中で触れていた「作曲の段階でクラシックの要素を組み込むところが魅力」というProcol Harumの最初期の傑作。元ネタはバッハ。
ちなみに「青い影」は古今東西、世界中で電波に乗った回数が最も多い曲だとか…。

140前回のレポートでは「シャンソン・ダ・ムール」について書いた「Cancion de Amor」。
こちらも『Silence in Explosion』に収録されている。

80cd

コレは展開部のコード進行がおもしろいのね。
170
Peteの声がまた曲にぴったりなのよ。
このフィット感はまるで年末ジャンボたからくじで一等が当たったかのようだ!

150続いてはミディアム・テンポのパワー・メタル「Metal Nation」。

185曲の最後でMASHAくんがガツンとカマしてくれた!

220v

そして、コレまた得意のスピード・メタル・ナンバー「Haunted Forest」。

190vこのあたりの曲はCDには収録されていない。
ナンとならば、新曲だからだ。
ドンドン新しい曲を作るがよい。みんなそれを待ってる。
でも、音楽はまず「曲ありき」ということを一時も忘れて欲しくない。
いくらアクロバチックな演奏ができても曲がおもしろくなければ誰にも聴いてもらえないのだから。
今時速弾きギターや手数ドラムは子供でもやる時代だからね!
「曲」のクォリティだけが勝負のしどころの世の中になってしまった…大変な時代だよ。
MASHAくんの作る曲はホント期待している。

210ココでバラード。
新宿のデビュー・コンサートで初披露した「Cry for the Moon」。
ハイ、ココで脱線。
「cry for the moon」というのは「月に泣く」ということだけど、実は他の意味がある。いわゆる慣用表現というヤツ。
「cry」を「ask」に変えて「ask for the moon」でも同じなんだけど、「手に入れることが不可能なモノを望む」という意味がある。
ま、外人がコレを実際に入っているところは見たことはないけど。
その代わり、Marshallの連中なんかは似たような意味でよく「Holy Grail」という言葉を使うね。
「Holy Grail」は通常頭文字は大文字にする。日本語で「聖杯」ってヤツね。
最後の晩餐でイエス・キリストが使った杯…コレがあるのか、ないのか?手に入るのか、入らないのか?
『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』のアレね。(ちなみにショーン・コネリーはスコットランド人)
とにかく手に入れられないアイテムなワケ。何せこの世に存在するのかどうかもおぼつかないんだから。
それで新商品の宣伝文句なんかに「Holy Grail」という表現が使われる。
「ギタリスト垂涎の聖杯が手に入る」ってな具合。
しまった!ココまで書いて気が付いた。
このバンド、ネイティブさんがいたのを忘れてた!
ココ、カットしておいてください!
ところで「聖杯」といえば最近、「いい仕事」はどこへやら、鑑定団がエライ騒ぎになってるね。
その昔、私が勤めていた会社の特約店に骨董品のエキスパートがいた。
この方の家の倉庫から、フョードル・シャリアピンのサインが入ったSP盤が発掘され、全国ネットのテレビ番組で紹介されたことがあった。
シャリアピン・ステーキの「シャリアピン」。
でも、この人はコックではありませんよ。20世紀初頭に活躍したロシアの大オペラ歌手。
1936年、この人の入れ歯の調子が悪い時、あるホテルの料理長が薄切りにした肉をタマネギに漬け込み、焼いたその肉の上に炒めたみじん切りのタマネギをかけステーキをシャリアピンに供したところメッチャ気に入られた。
それがシャリアピン・ステーキのはじまり。
そのホテルとは東京の帝国ホテルのこと。
だからこの来日時にそのSP盤にサインが入れられたのだろう。
で、その骨董品の収集家に「鑑定団」でつけられる値段の話について尋ねたところ、アレは業者を経て最終的に骨董品店に並ぶときの末端価格で、あの鑑定士たちはあんな値段では絶対に手を出さないとのことだった。
マァ、そうだろうね~。
翻ってみるにチョット無責任のような気がしますな~。アレなら「私ならこの値段で買って進ぜよう!」というイメージがついて回るもんね。
もひとつ、「最後の晩餐」。
イヤ、ムズカシイことは言いません。
10ccの「Sitting for the Second Last Supper」を知らない人はゼヒ聴いてみてくだされ。
私はコレを中学の時に聴いて、あまりの曲のよさに腰を抜かした。
今日の脱線終わり!
  
汗が飛び散るスピード・チューンもいいけれど、こうした雰囲気のPeteの熱唱もまたいいものだ。

P_img_0111_2ココでPeteがステージから降りて三人のインスト・コーナーに入る。
Andy Timmonsの「Super 70s」。

240MASHAくん作のブギ、「What a Game!」はこの日が初演となった。
いいね、三連は!
もう若い人はブギを知らない。
絶滅寸前のブギを救ってくれ!さもないとRick Parfittが浮かばれん!

250オタマジャクシの行進(March of the Tadpoles)に大激演!

260v余裕。

270vインスト・コーナーの最後にはMarshall GALAでも演奏してくれた名曲「Forever More」が飛び出した!

275告知・物販紹介コーナーもバッチリだよ。
ロゴTシャツやサイン入りポスターを紹介。
あ、もう一回言っておきますが、このポスターの写真、私が撮ってま~す!
MASHAくん、ありがとね~。
でもね、私はミュージシャンがこんな物販なんかをやらずに、CDを売って、すなわち自分の「音楽」を売って潤うことができる時代がまた来ることを願っているよ。
ミュージシャンはタオル屋でも携帯ケース屋でもない。音楽を作るのが仕事なんだ。
一体、誰が音楽をタダにしたんだよ!
え、インターネット?
このやろ~!と言いたいところだけど、インターネットなくしてはMarshall Blogはできないもんナァ。
インターネットを非難したところで、所詮天に向かってツバを吐くようなもんだ。

280Silexの持ち時間も終わりに近づいたよ!
残り二曲もブッ飛ばしてくれ!

290「Everlasting Symphony」

300v目の覚めるようなスピード・チューン!

310vそして、クローサーはCDのリード・チューン「Standing of the Grave of Yesterday」。

320ステージ上の四人、一糸乱れぬ演奏でSilexの音楽を完璧に奏で上げた!

330v

340v

350v

360vSilexの詳しい情報はコチラ⇒Official facebook

370

<つづく>

(一部敬称略 2016年11月23日 高円寺SHOWBOATにて撮影)

2017年1月25日 (水)

森友嵐士 ~ Hallowe'enでCOVERな嵐

もうすぐハロウィンだね~。
ナァに、10か月なんてアッという間だよ!
2017年ももう20日以上が過ぎてしまったんだから。
え、フザけんなって?
でも今日は森友嵐士のハロウィンのコンサートのレポートなのだ。
ドンドン時間がさかのぼってるよ!
まるで「タイムマシーンにお願い」したみたいだ!

10会場内はソレっぽい装飾やら照明やら…。

20開演時間になり客電が落ちると…ワァ!ビックリした!
暗くて写真ではわかりにくいけど、客席にもゾンビ装束のダンサーが!

30そして、バンド・メンバーがステージに上がりショウがスタートした。

40森友嵐士
そう森友さんもハロウィンの出で立ち!

50vギターは原田喧太。

60vドラムは山口PON昌人。

70v喧ちゃんは今日も当然Marshall!

80でもね、今日はいつもとチト違う。
今日はいつも使っているJVMでも2チャンネルのJVM210Hなのだ。

90v足元のようす。

100PONさんも当然NATAL!

110愛用のアッシュのツーバス・キット。

120PONさんはドラム・キットがハロウィン・バージョンになってる。
通常は目玉なしです。

130フィニッシュはブラック・スウォール。
別段ハロウィン用ではないんだけど、妙に雰囲気が出てるな。

140オープニングは「ピンク・スパイダー」。
コンサートのタイトル通り、今回のコンサートはドメスティックのカバー曲のみで構成された。

150セットリストがすごいフリ幅。
世代の違いで私が知らない曲もあったが、ほとんど聞き覚えのある曲ばかり。

160喧ちゃんやPONさんの力演も手伝って熱気あふれるコンサートとなった。

170続けて「BAD FEELING」。
あ、今日は曲の説明等はほとんどしません。
皆さんの方が圧倒的にお詳しいにキマってるもん。

180「アジアの純真」から「SOMEDAY」へ。

190v「しょげないでよBABY」、「わがままジュリエット」、「A DAY」。

200いいナァ、ロックの歌い方。
声の質によるところももちろんあるけど、森友さんのようにいかにも「ロック」な歌の歌い方ができる人っていいよな~。
ま、今更自分がロックっぽく歌えるようになったところでクソの役にも立たないけど…。

210ロックっぽいドラマー!
PONさんのブライトなドラミングは「ロック」以外の何物でもないね。
NATALのアッシュ・サウンドがバッチリはまってる。
気持ちいい~!
FEEL SO BADも着実に動き出しているし、今年は「PON活」が楽しみだ。

220v「あぁ無情」、「激しい雨が」、「愚か者」。
「愚か者」といえば井上尭之さん。
昔、井上さんはMarshallのVALVESTATE VS100Rという中堅機種とテレキャスターを組み合わせてお使いになられていてね。
その音の良さみビックリ仰天したことがあった。
私もVS100Rとテレキャスターを持っていたので、家に帰ってすぐ試してみたが、まったく及びもつかない音だった。

230vお、喧ちゃん、珍しくVだ!
後で聞いたら、(当時)最近ゲットしたものだとか…。

240ショウはクライマックス・パートに突入する。
「WON'T BE LONG」、「CLOUDY HEART」…

250_2喧ちゃんのソロ炸裂!
ん~、新入りのギターでもバッチリといいサウンドを聴かせてくれる。
やっぱり使い慣れている分、JVMのツボもわかっているからね。

260v「BE MY BABY」、「LA VIE EN ROSE」、「POISON」と続く。
人気曲の連続に観客は大喜びだ。

270vおなじみのシグネチャー・モデル。
シックリくるな~。
気に入っているんだね~。
たくさんのギターを使うのもギターへの愛情の表れなんだろうけど、ず~っと同じギターを使い続けるのも愛情だよね。
喧ちゃんは両方だな。

280森友さんとのコンビネーションもバッチリだ!
310
ノリノリのパートに入り、ますますシャープなドラミングでフロント陣をプッシュするPONさん!
スゴイ迫力!

290v本編を締めくくったのは「Runner」!
チョットこの曲は異質な感じがしたが、流れる汗もそのままに客席も走り続けていた!

300そして、アンコール。
まずは永ちゃんで「止まらないHa-Ha」。

340爆走ランナーと化した喧ちゃん、もはや止められない!
320v
PONさんも同じ!
ヘヴィにブライトに永ちゃんスタンダードを叩き上げた。
330
そして、最後は「タイムマシーンにお願い」。
コード三つでできた最もシンプルでカッコいい日本のロック・ナンバーで楽しくハロウィンのステージの幕を降ろした。
翌日は森友さんのオリジナル・ナンバーで構成されたコンサートが開催された。

350
原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

360

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。 詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年10月31日 新宿ReNYにて撮影)

2017年1月20日 (金)

秋CANTA'16 Growth~成長中の男達~

例年通り、年が改まってもしばらくの間は旧年中のライブのレポートが続くMarshall Blogでございます。
たとえ間が少々空いてしまったにしても、今日の記事を楽しみにして頂いていた方も多かったのではないのかしらん…とよい反応を期待していおりますが…CANTA秋のツアーの千秋楽だ~!

10この千秋楽の3日前には9枚目のアルバム『Love Fixxxer』が発売されたばかりのタイミング。
9月17日に広島からスタートした秋のツアー、ニュー・アルバムの発表後の公演はこの東京のみとなった。
いいね~、「水がしたたり落ちる桃」。
内容も成長中の男たちのみずみずしいパフォーマンスが満載だ!
ルークさん曰く、歌詞に苦労したとか…。
たどりついたテーマは「愛」だ!

20cdルーク篁

20vMASAKI

30v雷電湯澤

40v今日もルークさんの後ろにはMarshallがドッシリと控えている。

50_2こんな感じ。
やっぱりカッコいいね。
間違いなく「ロック」を奏でる時の正しい光景だ。
今日はいつものMFキャビではなくて1960AXを鳴らしている。

9_img_1016熱気ムンムンの会場…ステージに現れた3人はいつもの通りインストの「The Theme of New Frontiers」で思いっきり景気をつける!

70…か~ら~の~「Tonight3」。

80v_tnすでにステージと客席の波長がビッタリと合致している!今日も最高の滑り出し。

90今回のツアーは熊本地震の影響で鹿児島公演がキャンセルとなってしまった。
ルークさんからは、代わりに「熊本へ行くぞ!」宣言が発された。
そして、いきなりの健康ネタ。
ルークさん、何でも腰が痛いとか…。
そして、腰が痛い原因のひとつは寝相がいいことなのだそうだ。(テレビネタ)
私は別の原因による腰痛持ちだが、確かに私も寝相が大変よろしくてね。
ズ~っと仰向けなの。
うつ伏せで寝ることは絶対にあり得ないし、横を向いたとしてもものすごく短時間で仰向けに戻ってしまう(らしい)。
あ~、腰イテ…。
ウォシュレットネタから、寝相ネタへの転換の瞬間だった?!
170v_mc
続いての曲はニュー・アルバムから「Bound for Freedom」。
この曲、いいな~。
アルバムの中でも一、二を争う私的ベスト・ナンバー。CDを先に聴いておきたかったな。

100v_bffこの後のMCで「イッパイ間違えちゃった!」なんてルークさんはおっしゃっていたがゼンゼン問題なし!
リズム隊のおふたりも新しいレパートリーを完全に自家薬籠中のモノにしてしまっていた。

110雷電さんなんか余裕、余裕!この表情だもんね!

120一旦、ニュー・アルバムから離れて「オルタナ」。

140_al出だしの音で大歓声が沸き上がるのは、ライブでは必ずセットリストに組み入れられる「Fantasize」。

150v_fs各曲に挿入されるギター・ソロも好調そのもの。
ん~、しかしいい音だ!
中域の張り出した「ルークさん+Marshall」ならではの独特なトーン。
やっぱりアンプは真空管に限るね!
130v
MCをはさんでニュー・アルバム・コーナーに入る。
まずはタイトル・チューンの「LOVE FIXXXER」。
アルバムのオープニングにぴったりのドライビング・チューン。
サビのメロディが印象的だ。

180v_lf猛然と突き進むドラムと縦横無尽に放たれる低音!ゴキゲンだ!

190そして、ブッちぎりのギター・ソロ!身近ながらもスリリング!

200静かに始まる「Campanella」。
I-IM7-IIdim…コレもいいナァ~。
ディミニッシュ・コードがうまく使われているとうれしくなる。
George Harrisonの専売特許だ。

200v_cp続けてニュー・アルバムの最後から2番目に収録されている「Madness」。

210_mdチョット「fantasize」っぽいノリノリ・ナンバー。

220vコレもサビのメロディがいいナァ~!
きっとこれからライブの定番曲になっていくことだろう。

230v「CANTA恒例のしっとりコーナー」とMCで案内しておいてから「金木犀」。

240v_kms「Everyday」…

250_ebそして「月とチャリとGuitar」を続けて演奏して「しっとりコーナー」を締めくくった。

260v_tcg「あ~、楽しかった!
(音楽を)聴いている時も旅に出るけど、演奏している時も旅に出るよね。それぞれのトリップがある。どこに行っているのはわからないけど…とにかく浮いている感じ?
今日はそれを何回も感じているから、いいライブだと思います」
そして、メンバー紹介。

270v雷電さんのMC。
新曲の演奏を指して…「リハやってないんだよね!初演はものすごく集中力が必要。でもリズム隊は完璧でした!
聖飢魔Ⅱの国際フォーラムの前の日にレコーディングしたんだよ!
ルークの頭の中では曲が出来上がっているんだろうけど、オレの頭の中は『?』だよ!」

280vこないだTerra RosaでMarshall Blogに登場して頂いたばかりのMASAKIさん。
「You know me? ノドチンコが寂しかったよ!」といつもの爆笑パターン!

290自慢のヤカン・スタンドを紹介。
楽器メーカーが作ってくれたんだって。
めっちゃガッチリハマってる!

300v「みんな誰かが必要なんだぜ!」と「Everybody Needs Somebody」。

310_ens続けて「108」。
実はもうココは最終コーナー。
もう怒涛の如く押しまくっちゃうよ!

320v_108「♪ダッ、ダッ、ダッ」…キタキタ~!
本編の最後は「HEAVEN'S WAITING」。

330v_hw毎回ライブの盛り上がりシーンで演奏されるこの曲…今日のエキサイト具合も最高だ!

340vオリャ~!弾きまくりだ~!

350本編14曲。
短いと思うことなかれ!コレでいいのだ。
ファンの皆さんはこの先のスペクタクルをよくご存知じのハズ。

360v「奇跡を起こすのは神様じゃなくてボクらだってこと…被災した次の日から顔を上げた人だっているんだ…という思いで歌います」
アンコールの1曲目はルークさん弾き語りの「MIRACLE」。

370_mcそして、アンコールの爆発の部!
まずは「FEEL YOUR LIGHT」。

380v「1400km/h」…

390vそして「春の嵐」!

400v「待ってました!」…スゲエ参加率!

1_img_1108 もちろんMASAKIさんのタライ芸も!

450フィニッ~シュ!

460vそして、いよいよ最後の曲。
もちろん「Happy Birthday To You!」。

470vこの曲を聴いて、このパフォーマンスを見なきゃCANTAのコンサートを見たことにはならないよね!
ギターとともに客席へGo!

480ステージではMASAKIさんがピョンピョン大暴れ!

490雷電さんも行った~!

500そしてモニター・ブースで集合!

510しかし、毎回見てるけど、こんなことやってるの世界広しといえどもCANTAだけだろうな~。
感心しますわ~。

520ステージに戻って弾きまくり、暴れまくりだ!

530最後の出し物もセット完了!

540巨大スティックで手際よく風船を割った雷電さん。

550感動のエンディング~!
今日も最高に充実したステージなのであった。

560年が明けて2017年はCANTAの結成15周年になるのだそうだ。
今年も大きな飛躍を期待している!

570vCANTAの詳しい情報はコチラ⇒CANTA Official Web Site

580(一部敬称略 2016年11月5日 新宿BLAZEにて撮影)

2017年1月19日 (木)

TORNADO-GRENADE~FIRE YOUR GUN-風愛溶岩-

しかし、驚いたよ!
ナニが?って、「ぼんご」のおにぎり。メチャクチャおいしいんじゃないの!
少し値段が張るので敬遠していたんだけど、「この時」はじめて食べた。
「ぼんご」とは大塚のライブハウス、「Hearts+」のそばにあるおにぎり屋さん。
アレ、見てるとオジちゃん、ほとんど握らないんだよね。炊きたてのアツアツごはんを無謀にも素手でつかんでやんわりと海苔に押し付けて、たっぷりの具を乗せて丸めるって感じ?
具の種類も豊富だし、なにより米がおいしい。
行列ができるワケだわ。
ギャル曽根ちゃんだったら100個ぐらいイケるんじゃないのかね?
私は3個までなら余裕だな。
この「ぼんご」のおにぎり食べたさに「日曜日のブッキングはできれば避けたい…」なんてバンドもあるようだ。
日曜日はお店が休みなのだ…と、マァ、コレは冗談にしても、やっぱりこういう何千年も食べられ続けているトラディショナルな食べ物はおいしいね。
音楽もトラディショナルなモノがいいナァ。
イヤ、トラディショナルな要素を含んだものがいい。
いつも書いているように、そんなハード・ロックやヘヴィ・メタルのトラディショナルなテイストを持って時代の感性でロックを料理しているのがTORNADO-GRENADOだ。
そして、冒頭の「この時」というのはTORNADO-GRENADOがホームのHearts+(本当は西川口Hearts)で初の単独コンサートを開催した時のことを指す。
コンサートは最新アルバム『LOVERUPTION』の発売を記念したツアーの千秋楽で、『FIRE YOUR GUN-風愛溶岩-』と題された。
このツアー、総計70本も演ったんだって!
千秋楽は当然ソールド・アウト。

10コレがアルバム『LOVERUPTION』。
「Fire your gun」なんて聞くとナンカPattoを思い出すね。

Lr単独コンサートなんてもうとっくの昔にやっているのかと思っていたら、コレが初めてのことだという。
ということで、色々な記念アイテムが展示された。
壁にはポートレイト…なんかシャドウだけデフォルメがキツくない?

 20

立派な祝い花(っていうのかな?)も!

30 ここにもポートレイト。苗字、しかも漢字の表記がすごくいいね!

40このバンドは物販のアイテムが豊富だ。
各種Tシャツは言うに及ばず…

50 ポストカード、ステッカー、トートバッグといったスタンダードなアイテムはすべてカバー。

60 こんなモノも!

70 クリスタルの楯!ピックが付いてる。

80 ジグゾー・パズルや時計。
何とCDまで売ってる!…って当たり前か。
しかし、この物販ってのも時代の産物だよね~。
昔はこういうモノなんてなかった。
まず、こういうアイテムが簡単には作れなかった。
そして、バンドやミュージシャンは、グッズではなく音楽を作って、レコードを売って利潤を得るのが当たり前だった。
コンサートも重要な仕事だが、レコードを作る、すなわち「音楽」を作ることこそが「ミュージシャン」という職業の仕事内容だった。
「誰が音楽をタダにした?」なんて本が出ているようだ。
消費者も「音楽がタダになった」と喜んでいるのはいいが、トンデモナイ代償を払っていることに本当は気が付くべきだ。
それは音楽の質の著しい低下だ。
もちろんTORNADO-GRENADEは例外だ。
だからこうしてMarshall Blogで紹介している。
また、物販なんかしなくてもいい時代が来るといいね~。
出だしからツマらないことを書いてゴメン!
でも、いつかこのことに触れたいと思っていた。
時代が変われば状況が変わるのは当たり前なんだけど、過去や歴史を知っていないと何かの時に軌道修正ができないんだね。
だからケムたいと思われるだろうけど、コトあるごとにこうして文字にしているというワケ。

90 さて、これがその記念すべき初の単独コンサートのステージのようす。

100上手はカズマくんのMarshall。JCM2000 DSL100のフル・スタック。

110v足元のようす。
140

下手は雄太くんのMarshall。
Jubilee2555のハーフ・スタックの間に1960Bを組み込んだブチのフル・スタック。

130v足元のようす。
120

初の単独コンサートのステージの両脇は風神&雷神、助さん&角さん、あるいはリー&ラーのようにガッチリとMarshallで固められた。

150 オープニングSEのインスト・チューン「Loveruption」が流れる中、五人が登場。
そして、ショウがスタートした!

160 〜 Sex,Spice,Rock'n Roll !! 〜
塚本”JOE”旭

160v〜 Mr.Little Heart 〜
松浦カズマ

170 〜 ハイテンションエクスタシー 〜
真壁雄太

180v〜 カーニバルフィンガー 〜
寺沢リョータ

190v〜 ジャパメタ界のキューティーハニー 〜
ドラゴンシャドウ村田

200 記念すべき…そんなに記念しなくてもいいか、もう…一曲目は「Love never Dies」。

210アルバムでも実質一曲目を飾るスピード・チューン。

220 アルバムのコンセプトを歌い上げるかのような「愛」の歌。
滑り出しは絶好調!

230 続いては「Rise up to the Win」。
出だしの文句をずっと「アラブの町」だと思っていてゴメンね。

240 TORNADO-GRENADEと私を結び付けてくれた一曲なのだ。

250 コレもお初!ドローンを使ってシャドウを撮ってみた。

260 三曲目は話題の「荒神見ない」、ウソ「Cause in Midnight」。
でも、この曲は耳に残るよ~。
ピリッとしたハードロックに耳慣れた言葉。
そのコンビネーションが、いいんだこのバンドは。

270さっそく、おなじみのアクロバットが飛び出した。

280 Joeくんのヒザの上でソロをキメる雄太くん。

290vそして、Joeくんの肩に乗って…

300vハイ、上手に向かってポーズ!

310 そして反り返り。
ずっとソロ弾いています!

320 フィニッシュ!
1月30日、水道橋の「尚美ミュージックカレッジ専門学校」でMarshallやギター・アンプの講義を開催する。
講師はMarshall社から私。
デモンストレーターはOBの雄太くん。
最強なんだか最弱なんだかわからないコンビ。
残念ながら在校生しか受講できないけど、レポートはMarshall Blogでするつもり。
とにかく受講生を飽きさせないようにお笑い第一でやるぞ!
私はかつてこういう仕事をずいぶんやらせて頂いておりましてね。
好きなお仕事のひとつなので張り切ってしゃべります!
あ、肩車はしません。

330v続いても「Scarlet Love Story」で大疾走!

340 それにつけてもこの曲のJoeくんの劇唱ぶりはすさまじい。
…とここまでは『Loveruption』から。
しかも、アルバム通りの曲順だ。
370
人気の「ワル」のMCも当然挟み込まれる。
「オレはメチャクチャ酒が強ェんだよ」
「お前、それ『ザル』だろ!」

9_joe「バイブス、マジで下がるんですけど~」
「そりゃ『ギャル』だろ!」

9_s41a0103「こないだ海外行ったんだよ~」
「それは『JAL』!」

9_s41a0107「フォッフォッフォッフォッフォッフォッ!」
「オイ、オメェ、そいつァまさか」
「フォッフォッフォッフォッフォッフォッ!」
「『バル』か『バルタン星人』なのか?」

9_s41a0105

…というのはまったく架空のMC。
今私が作りました。スミマセン。
イエね、TORNADO-GRENADEはMCも楽しいよ!ということが言いたかったのさ!
真偽のほどはライブ会場に来て確かめてチョ。

9_img_0111次に一旦『Loveruption』から離れて「Ride on Fire」。
この曲カッコいいよね~!
現代版日本人AC/DCみたいな感じ?すごく好き。
350
ちょっとファンキー・テイストの「My Sweet lover」。中間のキメがカッコいいんだ。
それで、もう歌詞がさ、70年代歌謡なワケよ。それがいいんだな~。
TORNADO-GRENADEのやっていることは、大ゲサに言えば70年代初頭の「日本語でロックはできるか論争」のひとつの答えだね。
タイム・マシーンがあって、TORNADE-GRENADEを1972年ぐらいに送り込んで演奏させたらどうなっていたろうね。
完全にマーティ・マクフライ状態。
アンプのことは心配するな!Marshallがバッチリ用意されているぞ。
1972年といえば創業から丸十年。ハードロックの黄金時代、最高にMarshallが忙しい時だ。

450

ようやく霧も晴れてきたところで、ギター・バトル。

380 若きシュレッダー二人の大決闘!

400武器はMarshall。
二人とも弾くわ、弾くわ!

390v

勝負の結果!…真空管アンプ最高!アンプはMarshall!
ハイ、賛成の人「いいね!」押して!

S41a0193 今回はワンマンということもあって、「Reason of the Life」の後にはリズム隊もソロを披露した。
まずはリョータくん。
気を衒うことのないオーソドックスなプレイが魅力なんだけど、この日は、ソロを終わりたくても終われないというアクシデントが発生!結果大フィーチュア!
悪いけど、メッチャおもしろかった!

430 シャドウも正統派のドラム・ソロで会場を沸かせた。
440
私の好きな「Love Blizzard」。
若い人のシャッフルがうれしい。
420
ここで新曲を披露…「Wings of Steel」。
ウケてたね~!

S41a0353 Vシェイプのアコギを下げてしっとり歌うのは「Sleepless Liar」。

460 そして、TORNADO-GRENADEのテーマ・ソング「Sex, Spice, Rock 'n Roll」…あるいはJoeくんの自伝歌。

470おなじみのゴキゲン・ナンバーとだけあってエライ盛り上がり!
360
当然、いつものエグザイル(正しい発音は絶対「イグザイル」)フォーメーション…グルグルグルグル。

480 コレまたキマった!

490 定番のボーカル持ち回りコーナー。

500v もちろん歌うパートは「Sex, Spice, Rock 'n Roll」

510vしかし!いくら歌とはいえ、人前で「sex」なんて言葉は口に出せんな~。
この辺りはそれこそ世代の違いか…どころか、この子たち、ウチの下の子と年齢が同じなんだよね~。
そういう若い人たちと私は仕事をしています。Marshallありがとう!真空管アンプが結んでくれた親子の絆だ!

520 このコーナーはシャドウのこの無気力パフォーマンスが最高におもしろい!

530_2ちなみにこの曲の歌詞に出てくる「♪刺激を求めているなら カレーをたべよう」の「カレー」は、ココ文京区白山のSURAJIのカレーを指している。
しばらく留守にしていたマスターも復帰して「カラサ タリナイノトキ イッテクダサイ」も絶好調のようだ!
チョット待て!
コレ、「スーラジ」じゃなくて「スラージ」って読むの?
昔、ウルトラマンに「バラージの青い石」なんてのがあったね。

9_suraji本編最後は「Storm is Blowin'」。

540 この曲、コンパクトなリフがカッコいいんだよね。
560
まさに台風のような怒涛のパフォーマンスで本編を締めくくった!

550 アンコールはおそろいのロゴTで登場。
曲は「What's up Crazy Girl」。

570 ストレートなハードロックで五人は燃え尽きた!

590

600v

610vあんまり燃えてない?それに一人だけ衣装が違うってか?ま、現場では色々なことが起こりますから。
もちろんシャドウもギンギンに燃えていたよ~。

620 サングラスも無事返還された。

S41a0508 終わり~!

630…と思ったらもう一度アンコールに応えたよ!
全体を締めくくったのは「Cry for the Light」!

640

あ~おもしろかった!
いいバンドです。
初の単独コンサートの大成功おめでとう!
これからもMarshallと一緒にガンバってね!

TORNADO-GRENADEの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

660(一部敬称略 2016年11月19日 大塚Hearts+にて撮影) 

2017年1月13日 (金)

EDGE OF STRINGS II <後編>~D_Driveと名物セッション!

楽しい時間が過ぎるのは早いもので…EDGE OF STRINGS IIのトリがステージに上がった。
D_Driveだ!
ん、チョット待てよ…。
Marshall GALA、ASTORIAやCODE、楽器フェアなんかでD_Driveのみんなとチョクチョク一緒になっているからなんだろうけど、Marshall Blogの『ライブ・レポート』に登場するのってすごく久しぶりなのでは…?
そう思って調べてみると、GALAの二週間後に三宅さんとダブル・ヘッドライナー(ツーマンはやっていない)をやって以来だわ。
すなわち5月下旬の記事以来。
そうだ、10月の六本木の単独コンサートに行かれなかったからメッチャ間が空いちゃったんだ!
ゴメンね~、D_Drive!

Gf2 ということでK-A-Zさんのイキな計らいでD_Driveはトリで登場。
この「ギターの塊」のようなチームもギターの魅力をしっかりと伝えてくれた。

10Seiji

20vYuki

30vShimataro

40vChiiko

50v久しぶりの登場でも安定のMarshallでホッとしますな。
SeijiさんはJCM2000 DSL100と1960AX。

60YukiちゃんはJCM2000 TSL100と1960A。

70Shimaちゃんも安定のEDEN。
WT-800だ。

80vオープニングは「Drive in the Starry Night」。
120

Yukiちゃんのペンによる、オープニングに持って来いのハードでストレートなドライビング・チューン。
スカッとくるぜ!

110

当然Seijiさんとのギターのからみを活かしD_Driveらしさも忘れていない。
すなわちスリリングで完璧なギター・インスト曲に仕上がっているということ。

100v続いては「Attraction 4D」。
コレもいいな~。圧倒的な疾走感!
Seijiさんの作だ。
サビのクロマチックのメロディが好き…と以前書いた。でもコレって一回目とそれ以降のサビのメロディが違うのか…。
二人のもはやムチャとも言えそうなハモリや、ドンドン変わっていく情景…メッチャ手が込んでるナァ、この曲。メッチャムチャや!
しかし、考えようによってはHell Dumpのサタン鈴木のような声のズ太いシンガーを入れて、ドギツイ歌詞をつけて、もっと変拍子を大胆に取り入れたら結構70年代中盤のZappaミュージックをハードにした感じに近くなるんじゃないかね?
90

どんな複雑な曲でもガンガンとフロントの二人を責め立てちゃうD_Drive名物のリズム隊は今日も絶好調だ!

130v

140最初の2曲は一昨年の11月に発表したミニ・アルバム『R』からのチョイス。
毎回書いてるけど、もう「一昨年」かよ~!
なんかついこないだ出したばかりのような気がするじゃんか!
あのね~、ライブのワイルドなパフォーマンスはもちろんD_Driveのウリなんだけど、スタジオ・バージョンもすごくいいよ。
最初の2枚のアルバムも当然聴いているけど、この『R』はそれらよりも完成度が高いということが言えそうだ。
まずすごく音がよくなった。
内容もますます充実していて、ライブでの迫力をそのままスタジオに持ち込みながら実に緻密な演奏を展開している。
以前にも触れたことがあるが、生演奏で聴きなれている曲でも「アレ、こんなことを演っていたのか!早ぐ言っでよ~」という発見がたくさん。名刺じゃなくてヨカッタ。
ヘヴィメタル・ギター・オリエンテッド・インストゥルメンタル・ファンにおススメの作品だ。

55cd_2そんなアッという間続きはD_Driveの歴史にも当てハマる。
何と、この1月から結成8年目に入るというのだ!
おめでとうD_Driveゥ~!
その結成丸7年を直前に控えた先月。2曲入りのシングル盤を発表した。
続いてはそのコーナー。

150まずは盤の後に収録されているYukiちゃんの作品「Shape of Your Life」。
私?
あ、私のShape of Lifeは「メタボ」です。
いいこと教えてやろうか?
近所のお寺の壁にこう書いた紙が貼ってあった。
「性格は顔に出る。生活は身体に出る」
誰か座布団持って来い!
160
ゆったりナンバー。
Yukiちゃんは以前にも「Unkind Rain」というバラードを発表しているが、こっちはまたゼンゼンそれとは違うイメージのミディアム・スロー。
180
でも、そこはやはりD_DriveのYukiちゃんが作る曲だ。凝りに凝ったツイン・リード・パートや激烈ソロがテンコ盛りだ!
組んずほぐれつ、段々とハードに盛り上がっていくところがタマらなくカッコいい!

170v続いての曲はSeijiさんの「Last Revenge」。
これまたアータ、重い鎧を着て100mを全力していそうなハード・チューン!
サビの展開の発想が「Attraction 4D」に似ている。

200vShimaちゃんのテクニカルなソロもバッチリ!
230v
コレもしばらくはライブの定番になることは間違いないな。
CDでは冒頭にSEが入っていて、ゼンゼン似ても似つかない割にはナゼかSteve Millerの名曲「Fly Like an Eagle」を思い出してしまった。
つまり、とても気持ちがいいということ。

210Yukiちゃんからこのシングル盤が当日先行発売されていることがアナウンスされた。
「7年間ずっとインストでやっています!」
ガンバレ!

190v

下がYukiちゃんがMCで紹介した最新のシングル盤『Last Revenge/Shape of Your Life』。
大変ですよ~。
これほど作り込むのはあまりに大変な仕事ですよ。
「愛してる」だの「ありがとう」だの「さくら、さくら」と、どこにでもある歌詞に何の工夫もないメロディをつけてハイ出来上がり…というのとはワケが違う。
それらが鉄骨にペタペタを新建材を貼り付けた家だとしたら、D_Driveの曲は完全木造の三階建て。宮大工まで繰り出した細工の凝った家と言えるだろう。
建てるに当たってはMarshallやEDENといった良質の材料が使われていることは言うまでもない。
毎回、曲の構想を立てて、メロディを考えて、ハモリをつけて、何よりも大変なのは何がしかの仕掛けを考えることのは地獄の苦しみだと思う。
ただいいメロディを作ってベンベコ弾いているだけではベンチャーズのやっていたこととは変わらないもんね。
それにどんな安易な発想じゃ誰も興味を示してくれまい。
カッコいいリフをひとつ作るだけでも至難のワザなのに、D_Driveならではの、あるいはD_Driveしかできないトリッキーなパフォーマンスを考える部分がもっとも大変な作業だろう。
しかも、一度やってしまったら他で使うことはできない。「○○と同じじゃん!」となってしまうから。
こういう創造の苦しみに耐えて、初めて世に問う曲だからこそ価値があり、聴く側を感動させるハズなのだ。
カッコやウサ晴らしだけで音楽をやっているのとは土台芸の厚みが違う。
それを8年もやってきたんだからD_Driveは偉大だよ。
東名をブッ飛ばして月に何回も東京へ来てさ…。
でも今回のこのシングルはまたしても見事にその苦行に耐えた証となり得る立派な作品に仕上がっていると十分に言えるだろう。
  
ところで、何気なくこのシングル盤とか『R』のジャケットを見ていてフト気が付いた。
タイトルのアルファベット表記が実にキチンとしているのだ。
つまり、大文字と小文字の使い分けのルールを知っている人の仕事が入っていると思った。
どういうことかというと、一番最初の文字は大文字。コレは常識。
それと名詞や動詞、形容詞、副詞といった動作や形態を表す重要な単語の頭文字は大文字にする。逆に言うと、冠詞、助動詞、接続詞、前置詞等は、文頭でない限りは常時全部小文字にする。
コレは意見や好みの分かれるところらしいんだけど、名詞や動詞でも4文字以下の短い単語は全部小文字にするというルールを採用する流派もあるらしい。
何でこんなことを知っているかと言うと、昔、教則ビデオの翻訳の監修の仕事をしていた時に気が付いた。会社によって表記がそれぞれ異なることを発見して不思議に思い調べたことがあったのよ。
でも、不完全でしてね、機会があればもっと正確な情報が欲しい。
ね、この下を見ると「Shape of Your Life」の「of」だけ小文字になってるでしょ?
こういうところもD_Driveの好きなところだ。

Lr それと!
へへへ、また書くぞ。
しかも、今日は名指しだ。
Seijiさんはかつて対バンがあるライブのことを「ツーマン」とか「スリーマン」とか呼んでいたけど、ある時から「ダブル・ヘッドライナー」とか「トリプル・ヘッドライナー」と言ってくれるようになったのです。
時々戻っちゃうのは知っているけど、マァたまには許す。
これでまたひとり…三宅さんやMashaくんなんかも取り入れてくれているからね。うれしいじゃないの、ネェ?
    
ココまでは新しめのレパートリーを固めてきた。
そして、ココからはおなじみのナンバーを並べてきたよ!

Img_0455まずは「Russian Roulette」。
もうライブではしょっちゅう演ってきたナンバーだけど、シングル盤を経て、『R』に収録された。
繰り返すが、このスタジオ・バージョンがスゴイのだ。
もちろんライブはライブのスゴさで押しまくる!

250ステージ前は勝手知ったるD_Driverさんたちが大騒ぎ!
310
今回のイベントの出演者4つのうち、Marshall GALAに出演して頂いたバンドは3つ。
GALAに来て頂いた方々はもうそれぞれのバンドをご存知だったワケだけど、初めて見た人ってどう思ったんだろうナァ。
皆さん、それぞれヒイキのバンド以外の音楽をどう聴いたのか…。
実に興味がある。
「また新しくいいのを見つけちゃった!」なんて人がいてくれるとうれしいナァ。
え?「お前はMarshallのことだけ考えていればいいだろう!」って?
そうじゃないんだな~。
楽器なんて、いい素材がなければクソの役にも立たないただの雑音製造機だ。
いい音楽があってこそいい楽器が生きる。
だから十把一絡げのツマらないポップソングは少しでもお引き取り願って、今日の出演者たちのように命を削って作った音楽をその分少しでも広めたいんだ。
いい音楽をまず作る。楽器はその後だよ。
いい楽器がいい音楽を作ることもある。例えばMarshallはまさにそのいい例だけど、そんなの滅多にない。
昨日ヴェンチャーズの話をしたのはこのあたりのことが言いたかったからなのだ。
正月早々シビアでゴメン。
出演者のみんなが真剣に音楽に取り組む姿を見ていてつい一席ぶちたくなってしまったのさ!
300
最後は「♪ジェゲロゲ~ロ、ジェゲロゲ~ロ、ジェゲロゲ~ロ、ゲロツク、ゲロツク」
わかんない?
260v
この後は、「♪ゲンゲンゲロンゴ、ゲンゲンゲロンゴ、ゲンゲンゲロンゴ、ゲンゲンゲロンゴ」
その通り!「Screw Driver」だ!
320

演奏し慣れたオハコ・ナンバーで大爆発!

270vきれいにアルバム毎に選曲した6曲で会場を盛り上げ、EDGE OF STRINGS IIのトリを見事に演じきった!

280vさぁ、9年目!
D_Driveの猛ドライブは止まらない!

290vここでD_Drive情報をひとつ…1月のライブ会場ではおみくじ付の『D_Drive福DVD2017』ってのを販売するのだそうだよ。
・新年の挨拶
・昨年を振り返る
・Chiiko(Drアングル動画)
・Shimataro(機材紹介)
・Seiji(曲解説)
・Yuki(曲解説)
・今年の抱負
・㊙︎エンドロール
が収録されているんだって。書初め、福笑い、双六、コマ回し、凧揚げの動画はカットされたようだ。
しかし、みんな色んなことやるな~。そのうち「会場物販税」ってのが導入されるかもよ。気をつけろ!

D_Driveの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

3304バンドすべての演奏が終了したところでこのイベントの名物ともなっているバトルロイヤル型セッションのコーナーへ!
つまり「全員参加」ってこと!

340曲はHear 'n Aidの「Stars」。

350こちらも本家に負けないギター・スターズの饗宴が繰り広げられた。

360これだけ個性派のギタリストがそろうと壮観ですな~!

370さて、定番のソロ回しが始まるよ。
380

ひとりひとり中央のお立ち台に上がる。
上手からということでまずはSeijiさん。

390K-A-Zさん。
デカ!
頭をかがめてる!
大きさがYukiちゃんと完全に倍半分になってる!

400次はノンちゃんの番。
へへへ、実はノンちゃんがお立ち台に上がるかどうか楽しみにしていたんだ。
結果…やっぱり上らなかった!
理由…ノンちゃんは高いところがキライなのだ。

410三宅さんも照れて絶対に上がらないかと思っていたら…なんだよ、マンザラでもないわ。
「あ、上がった」…後ろの二人も興味深そうに見てるでしょ?

420Yukiちゃん!
「あたしの速さについて来れる?」とバッチリ決めた!…そんなこともう言わないか。

430ベース・チームもガツンといった~!
Shimaちゃんから…

440征史さん!

450ドラム・チームも大ハッスル!
河塚さんに…

460Chiikoちゃん…

470そしてケンケン!
なんでドラム・チームは何かかぶってんの?
どうでもいいけど金光さんうれしそうだな~!

480それぞれ局地戦でも色々ありまして…

485

490

500_2エンディング!

510「これからもEDGE OF STRINGSを続けていくのでよろしく!」
ガンバレK-A-Zさん!

530ギター・アンプとギター万歳!
最後に…皆さんギターの音がとてもヨカッタ!
やっぱり真空管のアンプに限るね。
真空管アンプは重くて手入れも大変、利便性や機動性、多様性はどう逆立ちしてもデジタル製品にはかなわないけど、ひとつだけ絶対に負けないものがある。
それは「音」だ。
今日のギタリストは全員それがわかっている…ということだ。

520

次回をお楽しみに!
さ、高速乗って家に帰ろう。

275(一部敬称略 2016年11月22日 横浜F.A.D.にて撮影)

2017年1月12日 (木)

EDGE OF STRINGS II <中編>~CONCERTO MOONとK-A-Z with BPM 13 Groove

昨日からレポートしているギター好きにはタマらないギター・インスト・イベント、『EDGE OF STRINGS』の第二回目の横浜公演。
考えてみると日本ってのはギター・インストの国なんだよな~。
いまだにこんなにThe Venturesに幕を掛けて崇め奉っている国って、日本の他に地球上で存在するのだろうか?
あのテケテケでいつも思うことがある。
それは、あのエレキ・ブームが「電気ギターのブーム」であったことは確かなのだが、その以前に「電気ギターを使った『音楽』のブーム」だったのではないか?ということなのだ。
もちろん、あの音楽が電気ギターでなければならなかったし、できなかったという必然性はある。
でも、あのテケテケの音色で奏でる「Walk don't Run」や「Pipeline」のメロディにヤラれちゃったんじゃないの?
ちなみに、あの「Walk don't Run」という曲はジャズ・ギタリストのJohnny Smithの作品ですからね。ヴェンチャーズが作った曲ではござらんぞ。
で、このJohnny Smith…欧米に数万人は軽くいるであろう平凡な名前を持ったギタリストの才能は極めて非凡だった。
今日の一回目の脱線。ギターがテーマの記事だからいいよね?
Johnny Smithは50年代に活躍した大ギタリストだ。
私も好きで色々聴きたいんだけど、寡作なワケでもないのに条件にあったCD(中古)に巡り合うことができなくて下の四枚しか持ってないの。
しかも、右側のピンクのと黒っぽいのはJohnny Smithの代表作とされる『Moonlight in Vermont』で、ただのジャケ違い。だから音源の内容としては3種類しか持ってないゾ、コノヤロー!
で、「Walk don't Run」は左上の『Johnny Smith's Kaleidoscope』に収録されている。
コレは1967年の録音。だからVenturesのヒットに乗じてセルフカバーした…と思いたくもなるが、67年といえば『Sgt. Peppers』が出た年だからね、今更「Walk don't Run」でもなかろうに…ということになる。
何しろVenturesの「Walk don't Run」は1960年なのだから。
でもね、演奏はすごいよ。
テンポは速めでTal Farlowスタイルの超絶技巧。ものすごくウマい人だよね。
このアルバム、「Old Folks」とか「酒バラ」とか「Sweet Lorraine」とか名曲満載でおススメです。

9_img_0262もうひとつ、ジャズの「Walk don't Run」として、Joshua Breakstoneを紹介しておこう。
この人、猛烈にわかりやすい。
「え、プロなのにそんなフレーズ弾いちゃっていいんですか?」みたいなジャズの定番フレーズを連発してくれる。
そのJoshuaがVenturesの愛奏曲を集めて録音したジャズ界から見れば一種のゲテモノ盤。
コレが実にいい。
この人、「ダレダレ集」というアルバムを得意としていて、そのうちの1枚『Remembering Grant Green』というGrant Greenの特集盤は、コレからジャズ・ギターもやってみたいな~、なんてロック・ギタリストには大いに参考になるだろう。
Johshuaの「Walk don't Run」は少しテンポを落としたJohnny Smithのバージョンで演奏している。

9_img_0263 Johnny Smithに戻って…。
この人がいかに人気があったかの証拠。
コレは欲しいナァ~、向かって右。

Js_2 このギターをASTORIA CLASSICにつないでさ!
最高じゃん?
大して弾けないけど…。

9_astoria_ast1c_classic_combo1 さて、本題に戻ると…「エレキ・ブーム」は「音楽」のブームだったということね。
私は楽器よりも、録音よりも、ジャケットよりも、何よりも音楽が先に来なければならないと考えていて、このイベントは「ギターのカッコよさをアッピール」するということにはなっているけど、本当は「ギターが主役の『音楽』のカッコよさを伝える」ということだと思うのですわ。
似ているようだけど意味合いが大分違う。
そのカギは演目がオリジナルかコピーかということだ。
出演する4つのバンドがそれぞれ自分たちの「音楽」でギターの魅力を発揮する…素晴らしいじゃないの!
Venturesの魅力も新しい世代にまったく伝承されていない。
Marshallの出現によってギタリストがヒーローだった音楽、すなわち70年代前半のロックもしかり。
今、巷に残っているのは、ピロピロと速く弾きまくるギターかジャンジャカかき鳴らすだけの脇役のギターばっかりじゃない?
コレじゃ本当にマズイって。Venturesの魅力を知っている世代やハードロックで育った世代の人たちがいなくなったら本当にそれらの音楽は絶滅しちゃうよ。
ま、私はいいよ。もう十分に楽しんだから。ジャズもクラシックも残っているし、民族音楽だってある。
でも、仕事で困るのよ!ギターが脇役になっちゃうと!
また、美田は子孫に残してしかるべきものでしょう。
だから、このようなイベントでギターのカッコよさが後世に伝承されることを願って止まないのだ。

15さて、二番手にステージに上がったのはへヴィ・メタル部門からCONCERTO MOON。
「おいおい、チョット待った!コレはインストのバンドのイベントじゃないの?」って?
そうなの、CONCERTO MOON(inst. ver.)と銘打った、歌わないMOONなのよ!

10
だからメンバーは久世ちゃんなしの…
島紀史

20v_2Aki

30v中易繁治

40v河塚篤史

50v当然ノンちゃんは今日も愛用のMarshall MAJORを持ち込んでいる。
昨日書き忘れたが、三宅さんが使ったキャビはノンちゃん所有の年季の入ったもので、素晴らしいサウンドだった。
もちろん、こちらのオーナーのサウンドも素晴らしいことこの上ない!

60vこの日、山本征史さんに続いてのMarshallベース・アンプ。
VBA400とVBC412。

70vCONCERTO MOONは2015年にリズム隊が交代し、新メンバーで同年9月にニュー・アルバム『Between Life and Death』を発表。
アルバムの出来に呼応するべく三度にわたってレコ発ツアーを実施し、その最後のツアーが先月終了した。
このイベントが開催されたのはそのツアーの直前のことで、当日は気合も芸も充実しきったところでのステージとなった。
Bld

オープニングは「Reason to Live」。

80おお~、ノンちゃんのソロ・アルバム『From the Womb to the Tomb』のオープナーだ!

90v考えてみると、この『From the Wonb to the Tomb』っていうのは、言葉の意味としては『Between Life and Death』の外側に位置しているんだなァ。
人間はお母さんの子宮(womb)から出て来て生(life)を受け、死(death)に、墓(tomb)に収まる。
気になるのは「womb」や「tomb」には「the」をつけて、「life」や「death」にはつけなかったこと。ノンちゃんはソロ・アルバムのタイトルをつける時、誰か特定の人の「子宮」や「墓」を想定し、CONCERTO MOONのニュー・アルバムをつける時には、生と死は生まれてきた以上、誰でも直面する普遍的なこととして「the」をつけなかった…とい意味合いか。
そんなことを考えてみるのも興味深い。

95vま、曲はそんなことは全くお構いなしのスーパー・ドライビング・チューンだ!
オイオイオイオイオイオイオイオイ、このソロ・アルバムが出てから丸8年経ってんのかよ!
ザケンなよ~。発表に当たっては前のMarshall Blogでインタビューしたっけナァ。あのアルバム、すごく好きでよく聴いた。
ホントに早いな~。コレじゃ、私もアッという間にDeathとTombのクチだな、コリャ。
あ、そういえば!私、煙草を止めて丸十年経ちました!
こっちは時の経つのがエラク遅かったな~。「まだ十年か!」って感じ。
いつかも書いたことがあったが、ヘヴィなスモーカーではなかったが、ホント止めた時はしばらくの間ツラかった。
そして、止めて本当にヨカッタ~!

S41a0193 続いては「Eye for an Eye」。
2003年の『Life on the Wire』。ホラ、ここでも「life」。

110v冒頭の垂直型フレーズからして密度の濃い、これまた「すさまじい」の一言に尽きるメタル・ギター・チューン。
ココまで2曲。
もうすでにカルビづくしの焼肉にうな丼(松)と天丼(エビ4尾)を食らったかの充実感!キムチや肝吸いを口に運んでいる余裕はない。

120Akiちゃんのキーボーズもいつも以上に大活躍だ!

130「楽しんでますか!オレはうさぎの7倍寂しがり屋だから、みんなが反応してくれないと寂しいぞ!」
普段のMCではココで久世ちゃんとカラむところだが、今日のMCはノンちゃんのソロ。
関西の公演ではそのノンちゃんトークが長くなって時間をオーバーしてしまったとか?!

140MCの後もガツンと来た!
すき焼きと火鍋と大盛ナポリタンの追加だ!
それは「Change my heart」と「Between Life and Death」と「Alone in paradise」のソロ・パートのメドレーだ!ムッチャするな~。

150特濃のナンバーの連続に難なくついていくリズム隊。

160vイヤ、反対か!グイグイと引っ張っていく!
180v
久世ちゃんが絶好調なだけに、「歌のないCONCERTO MOON」はどうなの?なんて思った人もいるかもね。
私はゼンゼン心配していないどころか、すごく楽しみにしていた。
それは久世ちゃんのボーカルズ(Marshall BlogはKruberablinkaの赤尾和重さんからのご指摘を尊重し、正式な英語表現を取り入れて、今年から歌のパートを指すときは「ボーカルズ」と複数形にしています。「キーボード」も同様)がない方がいいワケではござらんよ。
久世ちゃんの声はCONCERTO MOON鑑賞の大きな楽しみのひとつだからして。
私が楽しみにしていたのはノンちゃんのインプロヴィゼーションなの。

170v昔はノンちゃんとふたりで何回も「Marshall Roadshow」というMarshallのクリニックをやったもんですよ。
デモンストレーションの題材はCONCERTO MOONナンバー。当然、その時は歌なんか入らないから、歌のパートも全部ノンちゃんのギターで埋め尽くすことになるワケ。
そのソロがいつもスゴイかったんですよ。
どういう風にスゴイかと言うと、「速弾き」とかいうことではゼンゼンない。
商売柄、また年齢柄、あるいは経験上、最早どんなに速く弾くギターとかタッピングを見てももう驚くことはない。
私も若いころは速弾きに夢中になったけどね!でも音楽の楽しみは他のところにもたくさんあることを比較的早い時期に知ったって感じかな?
もちろん速弾きがよくないとは絶対言いませんし思いません。音楽的にすごいフレーズを弾いていれば話は別なのだ。
とにかくイングヴェイ以降、老若男女を問わずみんな同じことをやっているのを見るのがキツイのだ。
で、ノンちゃんはそれなの。出てくるフレーズの密度が極めて濃いのだ。
でね、ある時彼に尋ねたことがあった。
「ノンちゃん、アレ歌のパートって作ってあるんでしょ?」
「イイヤ、何にも考えてませんよ」
「ええ~、アドリブなの?」
「ああ、全部アドリブです~」
結構ビックリしたわ。
チョット、思い出しついでに…。
一度、CONCERTO MOONのツアー先の大阪でMarshall Roadshowをやったことがあったんだけど、当時のバンドのメンバーがRoadshowを見たいっていうワケ。
まさか、断るワケにもいかないし、かと言って恥ずかしいし…。
ナゼそんなもんが見たいのか?と尋ねたら、「イヤ~、だってMarshall Roadshowはおもしろいってみんな言ってますからね~」と言われてうれしかったな。一生懸命やってたからね~。
その日、私のトークとノンちゃんのギターがいつもより冴えわたったことは言うまでもなかろう。

190そんなギター・プレイがふんだんに詰め込まれたMoonナンバーのメドレーだった。
それとね、やっぱり音が素晴らしいよ。説得力のある音なんだよね、ノンちゃんのギターは。
時に説教をされているような?威厳のあるプレイだ。

200vココで「泣き」を一発。
『Black Flame』から「Until You Remember」。こんなMoonならぬMooreチックなナンバーもまたいいもんだ。

210そして、最後は普段もノンちゃんフィーチュアで演奏しているおなじみのインストゥルメンタル・ナンバー「To Die for」で締めくくった。

220v近々「at the end of the year ~Between life and death tour final~」もレポートすっからね。

CONCERTO MOONの詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Official Website

230vそして、三番目にステージに上がったのはK-A-Z with BPM 13 Groove。

240K-A-ZさんはMarshallプレイヤーではないが、CLASSIC ROCK JAMなどでご一緒させていただき、何度かMarshall Blogにもご登場いただいている。

250今回もベースと…

260ドラムのトリオ、K-A-Z with BPM 13 Grooveでの登場だ。

270v

三宅さんの孤高の音楽、ノンちゃんの極上のヘヴィ・メタルときて、K-A-Zさんはそれまでとはまたガラリと変わったコンテンポラリーなギター・ミュージックを披露した。

280vK-A-Zさんも自分の思った音楽を、好きなように好きなスタイルでクリエイトするタイプのギタリストだ。
やっぱりこのルックスだしね~。ナニをしてもサマになる。
Marshallでないのがザンネンだけどね。

290でも、当日楽屋で話をした時はうれしかったな。
前述のように活躍の場が広い人だけに色んなところでK-A-Zさんとは出くわすのね。
このイベントの数日前にも幕張のKNOTFESTでお会いしたばかりだった。
ところが、あんな話をしたのは初めてだったのだ。
…というのは、このイベントについての話。
ご存知の方も多いと思うが、このイベントはK-A-Zさんが主宰している。
そのK-A-Zさんがこう言っていたのだ。
「最近は本当にギターのカッコよさが忘れられているんですよ。ギターってカッコいい楽器ですよね。それなのに若い連中はまったく興味を示さない。カッコよさを知らないんです。
そこでこういう企画をやって少しでもギター・シーンを盛り上げていきたいんです。
そのためには、とにかくコレを続けていきたいと思っています。」
うれしかったね。
ま、ここに記した字句は実際の発言と多少異なるが、こういうことをクールに言っていた。
目的や取り組みは違うかもしれないが、根っこのところでMarshall GALAとつながっていると思った。
その理由のひとつは、冒頭に書いたようにコピーではなく、自分たちのオリジナルの音楽でギターの魅力をアッピールさせようということだ。
そこで、Marshall BlogでガッチリとレポートしてPRのサポートをさせて頂くことを約束したのだった。
本当にどうして、ロックってこんなことになっちゃったんだろう?
ギター・リフもソロもないロックって一体どういうつもりなんだろう…と私の世代は思わざるを得ない。カッコいいロックを体験してきたからね。
こうした催しの意図が若い人たちにも伝番してカッコいいロックを若い人たちにまた盛り上げてもらいたいナァ。
本当にあの時代のロックは高齢化と過疎化と少子化があまりにも進んでしまった。
こういうイベントにもっと若い人たちが来るような算段はつけられないものだろうか?
とにかく日本のロック界は文化の伝承に急いで真剣に取り組むべきだ。

300しかし、大きいな~。
会場に向かう時、K-A-Zさんがコンビニの袋をさげて歩道を歩いているのが、車の運転をしていて一発で目に飛び込んで来たよ。
だって、人ごみの中から頭ひとつどころか、肩が出ちゃってんだもん!
昔、あるバンドに巨大なギターの人がいて、地方の小さなライブ・ハウスに出演した時、ステージに上がったら大きすぎて頭が天井に当たってしまい演奏できないことがあった。
それでどうしたかというと、仕方ないのでステージを取っ払ったって嵩を下げたっていうんだよね。
本当の話らしい。
それを思い出さずにはいられない!

320忙しいところ企画を立てるのも大変かもしれないが、次回のEDGE OF STRINGSも楽しみだ。
できれば、Marshallのギタリストでお願いしますね。だってガンガンレポートしたいもん!

330vK-A-Zの詳しい情報はコチラ⇒K-A-Z Neo Stylez

340<後編>につづく

(一部敬称略 2016年11月22日 横浜F.A.D.にて撮影)