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2016年8月 2日 (火)

【NAONのYAON 2016】 vol.7(最終回) : SHOW-YA、そしてフィナーレ!

ハイハイハイハイハイ、SHOW-YAファンの皆さん、お待たせしました!
コレが観たかったんでしょ~、野音のSHOW-YA!
待ってました!
「次はSHOW-YA!」の恵子さんの叫び声で『NAONのYAON 2016』のトリのステージが始まる。
もちろん会場はこの日最大の歓声が沸き上がる。

10_2五十嵐sun-go美貴

20仙波さとみ

30v中村美紀

40v角田mittan美喜

50_2寺田恵子

190v

sun-goさんの轟音で1曲目がスタート!

70v_2轟音を出しているのはMarshall。JVM410Hと…

801960BDM。
ああ、今回はコレで最後か…寂しいな。
もうみんな覚えてくれたかな?…JVM410Hと1960BDM。
もう一回やっとく?
もういいか!

90v_21曲はドカンと「限界LOVERS」だった!

60v

ここまで13のアクトがあってSHOW-YAのメンバーが何度も登場した。
ある時はSHOW-YA単位で、ある時はバラバラでステージに上がったワケだが、やはり何と言っても、この最後に5人揃った時の「SHOW-YA」というチームの爆発的なパワーを浴びるのが快感なのだ。

100キャプテンも…
140v_2

さとみさんも…

270v

mittanも…
210_2
sun-goさんも…

110vそして、歌に、司会にと出ずっぱりだった恵子さんも、SHOW-YAとなると様子が一変する。
これがバンドのケミストリーってヤツだね。
イヤ、この「ケミストリー」という言葉は好きでないので「ケミカル・リアクション」と表現しておこう。

Img_0502_2矢継ぎ早に2曲目のイントロが飛び出す…「私は嵐」。
130v

人気曲の連続で客席は大興奮。

120_2
「♪私はあ~ら~し」…もちろんサビは大合唱。

150v_2さとみさんのピックアップ・ベース・ソロ!

160そして…

170野音での「嵐」ポーズ…キマッた!
撮り逃さないからッ!

180v_2短いMCからピアノの音色が流れる。
「紅」だ~!
230v_2
この曲では水谷千重子も加わった。

200v怒涛のスピード・チューンにメンバーも大暴れ!

220そして、水谷先生を送り出し、恵子さんが『NAONのYAON 2016』本編の最後の曲のタイトルを絶叫する。
「フェアリー!!!!!!!!!」

235_2いつも聴いている「Fairy」だけど、やはり大イベントを締めくくるとなると重みが違う!250v恵子さんの思い入れも一段と強い!

260v

そして、満身の力を込めて演奏する4人!
このあたり、SHOW-YAファンなら「NAONのYAON」で一番感動するところじゃないの?

S41a0679

280v_2

290v_2

300v

310_2

「Fairy」ポーズもいつも通り。

320_2アクションもそのままだけに、曲を知っていると…

330「あ~、もう終わっちゃう!」という寂しさに襲われてしまうね!

340恵子さんが髪をかき上げて…

Img_0507mittanがニョキっとイスから立ち上がって…

350v「Fairy」のエンディングとともに『NAONのYAON 2016』の本編が終了した。

360vアンコールはいつも通りの段取りで出演者がステージに全員集合!
「最後はみんなで『NAONのYAON』のテーマを歌います!準備はいいかい?!」

370「Rock Love!」

S41a0647 歌の合間にはこれまたいつも通りのギター・ソロまわし。
OAとMary's Bloodで活躍の社ちゃん!

380随所で名演&名音を聴かせてくれた安達久美さん!

390弾きまくりで観客の歓声を独り占めしたMary's Bloodのちゃっきー。

400最後まで「爆演」を見せてくれたGacharic SpinのTOMO-Zちゃん。

410ハードで渋いギターを聴かせてくれた「V」がトレードマークのCyntiaのYUIちゃん。

420そして、今回はギターだけでなくジュリ扇の華麗な「舞」も見せてくれた我らがsun-goさん!
他の出演ギタリストも同様にクールなソロを聴かせてくれた。

430コレも野音ならではショット。

440銀テープが大音楽堂の空に舞うともう終わりまであと数分だ!

450はい、反対側から!

6_img_0092 そして、終演。
恵子さんからご挨拶。

470vひとりステージに残る恵子さん。
「今日はどうもありがとう!みんな…」

480「愛してるよ~!」

490vさようなら!
また次回をお楽しみに!

6_s41a0912 コレにて『NAONのYAON 2016』は終了。
でも、SHOW-YAの快進撃はまだまだ続く!
…ってんで最近の活動の一部をご紹介。
まずは、この野音開催の当日にリリースされたDVD、『Return to ROCKMAYKAN』を観なきゃイカン。
使用されている写真はすべて私が撮影していることにも注目してチョーダイ。
身動きひとつ全く取れないパンパンの会場で、終演後にステージのメンバーにも驚かれるほどの大汗をかきまくってシャッターを切った苦心作なのよ!
もちろん内容も最高!

6_swdvdそして、その「恐怖の」、イヤ、「期待の」鹿鳴館公演が今年もやってくる!
東京のロックの聖地にひとつでSHOW-YAを鑑賞するのは最高の楽しみだ。
『METAMAYKAN~METALLIC鹿鳴館』~と銘打った2公演。

6_metamaykanさらに!
昨年30周年を迎えたSHOW-YAの記念アイテム、『SHOW-YA BIG 30-THE BOX-』がリリースされる。
ライブCDが4枚、ライブDVDが3枚に特典のDVDが1枚加わる合計8枚という、特盛ツユダクのSHOW-YA丼!
コレは欲しい!

6_dvd_the_boxそれと!
コレはもう終了してしまった企画だけど…EARTHSHAKERとのダブルヘッドライナー・ショウ。
こちらも近いうちにMarshall Blogでレポートするのでお楽しみに!

6_earthshaker_vs_showyaSHOW-YAの詳しい情報はコチラ⇒SHOW-YA Official Website

510<おわり>

(一部敬称略 2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2016年8月 1日 (月)

【NAONのYAON 2016】 vol.6 : 相川七瀬、田村直美登場!

『NAONのYAON 2016』もシーンを重ね、11番目のステージを飾ったのは相川七瀬!
いきなり「夢見る少女じゃいられない」で会場は大爆発!
「♪夢見る少女じゃいられない」の2小節を大合唱。

10七瀬ちゃん自らバンドのメンバーを紹介する。
ドラムにGRACEさん。

20vベースは直子さん。

30CyntiaからはギターにYUIちゃんとキーボードのAYANOちゃんが参加。

50このメンバーで2曲目の「トラブルメーカー」を演奏。
90v
その後、更にバンド・メンバーが入れ替わる。
安達久美さん!

60

末延麻祐子さん!

70vもうひとりCyntiaからAzuちゃんがベースに入った。

80vボーカルに岡本真夜さんとCyntiaのSAKIちゃんを迎えて演奏したのは2012年のロンドン・オリンピックのテーマソング、いきものががりの『風が吹いている』で出番を締めくくった。

相川七瀬の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAL WEBSITE

110もうスッカリ暗くなっちゃたよ~。

120続いて登場したのは…

130田村直美!

140vまだまだ替わるバック陣。
sun-goさん!

150vハイ、sun-goさんのMarshall。
JVM410Hと…

1511960BDMね。
ゴメンね何回も…これが私の仕事なんですよ~!

152v直美さんとのコンビネーションは超バッチリ!

155_2ベースには直子さんが戻り、

160vGacharic Spinからレオナちゃんと…

170vはなちゃんがステージに上がった。

180v1曲目は「ゆずれない願い」。
これまたいきなりのヒット曲に観客は大熱狂!

1902曲目も同じメンバーで「永遠の一秒」。

200恵子さんのMC通り、直美さんのステージでもオリンピックのテーマソングが披露された。
1988年のソウル・オリンピックから浜田麻里ちゃんの「Heart and Soul」。

210

ZaweiのAyumuさんがジョインする。

220vパワフルなふたりだけあって波長はバッチリ。

225ベースは同じくZweiのMeguさん。

230vギターにはGacharic SpinのTOMO-ZOちゃんが加わった。

240v息もつかせぬツインボーカル!

250ストレートで力強いステージ運びで会場が一段とヒートアップした。

260田村直美の詳しい情報はコチラ⇒田村直美オフィシャルサイト

27013番目のアクトは『NAONのYAON』常連の杏子さんのステージ。
1曲目は「星のかけらを探しにいこう」。
2曲目に演奏した「イジメテミタイ」ではGacharic Spinのねんねちゃんがキーボードに回り…
290v
レオナちゃんが大きくフィーチュアされた!

280v久美さんとTOMO-ZOちゃんのギター・アンサンブルも見ものだった。

3003曲目には恵子さんが歌った1992年のバルセロナ・オリンピックのテーマソング「Paradise Wind」を演奏。
もちろん本人が登場して会場を沸せた!

杏子さんの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

310さあ、いよいよ『NAONもYAON 2016』もトリの出番となるよ~!

320<つづく>


(一部敬称略 2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2016年7月29日 (金)

【NAONのYAON 2016】 vol.5 : 加藤登紀子、中村あゆみ登場!

後半の三番手を恵子さんが紹介する。
『NAONのYAON』名物のシークレット・ゲストだ。
「さて、続いては今年デビュー51年目を迎えた方をお呼びします。私の憧れの人です!」

10vそして、登場したのは加藤登紀子!
登紀子さんのご挨拶…「『NAONのYAON』に出たかったの。『女』として認めてもらいたかったから!」ですって!ナニをおっしゃる。
登紀子さんは東京大学在学中に野音でデビューされたそうだ。1965年のお話し。

20_2恵子さんとはメッチャ仲良しムード。

S41a0021 バンドのメンバーも入れ替わる。
パーカッションにはたけやま裕。

30v_2ギターに安達久美。

40v_2「加藤さんと一緒にステージに立つのなら、どうしてもこの曲を歌いたかったんです!」

45vギターを手に加藤さんが歌い出したのは「百万本のバラ」。

50v_2やっぱりいい曲だネェ~。

60いつもはギャンギャンに大騒ぎしている野音で、こうして3,000人の音楽好きとジックリ名曲を味わうというのも実にいいものだ。
Joan Baezの「Joe Hill」を聴いたWoodstockの50万人もこういう感じだったのかしらん?

70また、恵子さんが登紀子さんへのリスペクトを存分に込めた伴唱もヨカッタ!

80恵子さん泣いちゃいそう!感激するとすぐ泣いちゃうから。
登紀子さんとハグハグ

90登紀子さんとのハグハグは今回の名シーンのひとつとなったね。
実はハグハグってウマく撮るのメッチャ難しい。コレはウマくいった!お気に入りの1枚。

100登紀子さん…「次の曲は、実は前々からハードに演りたかった曲です。今回はせっかくの『NAONのYAON』ですからSHOW-YAのメンバーとゼヒ一緒に演りたいと思って…」

110_4SHOW-YAのメンバーが登場。
今年のSHOW-YAは忙しい。
これまではメンバーがバラバラになって色々なグループに参加するという段取りだった、今回はほとんど全編を通して「SHOW-YA」単位でのパフォーマンスを披露した。
SHOW-YAフアンにとってはうれしい台本だね!

五十嵐sun-go美貴

120sun-goさんのMarshallは、ハイ、みんなで一緒に!
「J-V-M-410-H!」
と…

120「1960-D-B-M!」
違います!
1960BDMで~す!

130v 角田mittan美喜

130v_2仙波さとみ

140_2中村美紀

150_2そして、いつも登紀子さんと演奏している、はたけやま裕。
NAONのYAONでもおなじみの顔。

160「ハードに演る」と選ばれた曲は、ナンとエディット・ピアフの「愛の賛歌(Hymne à l'amour)」。
180
SHOW-YAのガツンとしたバックで聴く「愛の賛歌」。ん~、いいアイデアだ!

170この曲は、元は岩谷時子さんが訳詞を提供しているが、色んな人がオリジナルで歌詞をつけていて、加藤さんもそのウチのひとりだ。

190v_2キマった~!

200_2渾身のガッツ・ポーズ!かわいい!

210共演のメンバーも登紀子さんとガッチリと記念の握手!

220v_2また恵子さん泣いちゃってる!
アタマ痛くなっちゃうでしょ、そんなに泣いてばかりいると!
でも、莫大な感動だったに違いない。

230_2その感動の弁を絡めたトークも聴きごたえ十分だった。

加藤登紀子の詳しい情報はコチラ⇒TOKIKO WORLD

240v_2さて、雰囲気は変わって…「さ~、ここからはおなじみの曲をドンドン演っていくよ~!そして、今年はまもなくオリンピックがあるからね。今までのオリンピックのテーマ曲も歌って、ひと足先に盛り上がっちゃおう!」

250vNAONのYAONのアスリート代表ということで神取さんたちが登場。
この御三方も出たり入ったりで忙しい!

260オリンピックやアスリートをテーマにトークが展開した。
ココでゴングの音が鳴り響いて次のステージに移った。

270_2恵子さんの紹介でステージに登場したのは…
Mary's BloodからSAKI!

280_2ちゃっきーのMarshall。
ルックスは異なるけど、ヘッドはsun-goさんと同じJVM410H。
キャビネットは1960A。

30v ドラムはGRACE!
290v_2ベースが我がエール友達、山田直子!

300v_2キーボードはCyntiaからAyano!

310vそして、安達久美!

320_2コーラス陣には稚菜と…

330vしなまゆのモリユイ!

340v_2最後にこのセットのリーダー、中村あゆみ!

350v_21曲目は「翼の折れたエンジェル」。
誰もが知ってる名曲だけに、コレまた会場は大合唱。

370ベテラン、直子さんとGRACEさんがクリエイトする堂々たるリズム!

380v私ね、今から17、18年前にGRACEさんとお仕事したことがあるんですよ、大阪で。GRACEさんは覚えてないでしょうけど…。
とある楽器屋さんで開催したベースのクリニックのお手伝いをして頂いたのだ。

390_2ここでも久美ちゃんの名サポートが光る。
405
稚菜ちゃんとモリユイちゃんに替わってミホコちゃんがボーカルに入る。

400v偶然白い衣装に身を包んだふたりのこの激しいアクション!
曲は「ちょっとやそっとじゃCAN'T GET LOVE」。

410

久美ちゃんとSAKIさんのギター・アンサンブルも絶妙だ。
こんな組み合わせ、他じゃ見ることはできないよ~。

420_2ここでSAKIちゃんの仲間が登場。
ベースにRIOちゃん。

430vドラムにMARIちゃん。

440_2そして、EYEちゃんも登場だ!
つまりMary's Blood全員ね。

450v曲は1996年のアトランタ・オリンピックのテーマソング、大黒摩季の「熱くなれ」。

460_2お~、熱くなってる!イケイケ、ちゃっき~!

470_2後半に入ってますます盛り上がりの度合いを高める『NAONのYAON 2016』なのであった!
いつもそうか…。

中村あゆみの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルサイト

480_2<つづく>
(一部敬称略 2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2016年7月28日 (木)

【NAONのYAON 2016】 vol.4 : 岡本真夜、水谷千重子登場!

『NAONのYAON 2016』はここで10分の休憩に入る。
空は青くないけどカンカン照りじゃなくてヨカッタよ~。
おかげで用意したクーラー・ボックスの水が減らないわ。
あんまり暑いとビールやら酎ハイを飲み過ぎて、ゲロ吐いてぶっ倒れちゃうお客さんがたいてい出て来るからね、野音は。

10イベンターの宮田さんのアナウンスが入る。
コレは初めて。
この日配布されたフライヤーについての説明だ。
そういえば、最近はメッキリ「チラシ」って言わなくなったね。みんな「フライヤー」だ。
40年ぐらい前、映画のチラシを集めるのが流行してね、映画狂だった私も夢中になって集めたもんよ
で、当時は「フライヤー」なんて言葉はなかった。「チラシ」っていうのもカッコ悪いし、何かいい言葉はないか?と探していたところ、「プレスシート」という表現に出くわした。
「コリャ、かっこいいぞ!」と思って、映画館の人に「〇〇のプレスシート、ありませんか?」と尋ねると、「は?ナニそれ?プレスシート?」となった。
そうか、通じないのか…と観念し、仕方ないので「それじゃ〇〇のチラシ下さい!」と頼んだら、「あのねキミ、ここは映画館だよ。チラシは寿司屋だよ」と言われた。ホントの話。
この日、配布されたチラシは定番の「五目」…チャウチャウ!

15vひとつは当日にリリースされたSHOW-YAのDVDの案内。
昨年8月30日の目黒鹿鳴館でのステージを収めた『Return to ROCKMAYKAN』。
パッケージの写真は私が撮影させて頂いたものなのよ。
この撮影はマジでキツかった!またもうすぐやって来るのが楽しみだ!
超絶賛発売中~。
そして、当日の出演者の今後の予定を告知するチラシが配布された。

6_swdvd カンカンカンカンカン!
ゴングの音とともに時の番人トリオが登場。
神取さんが後半の始まりを告げる。

20そして、恵子さんが現れ、次のグループのメンバーを紹介。

30v富田京子

40v渡辺敦子

50v安達久美

60vキャプテン

70v「後輩の」と紹介された稚菜

80v「しなまゆ」のモリユイ

90vそして、このセットの主役、岡本真夜。

100v1曲目は『Diamonds』。

110もちろん敦子さんと…

120v京子さんの本物リズム隊を得ての選曲。

130v誰もが知る曲だけにお客さんの歌声も大きかった。

270

シンガーがもうひとり加わる。
石田ミホコ

150v2曲目は「アララの呪文」。
「ちびまる子ちゃん」のエンディング・テーマね。
真夜さんの作曲。とても可愛い曲だ。

160vそれぞれの持ち味を生かしたボーカルが楽しいね!

170v

180v

190vこんなにぎやかな共演が楽しめるのもNAONのYAONの醍醐味。

200真夜さんを囲んグルグルと走り回る3人。
とても微笑ましいシーンだった。
コレ、「NAON」だからサマになる。『YAROのYAON』じゃできないゼ!

205ココでもうひとり出演者が加わる…末延麻裕子
手にしているVan Halen柄のヴァイオリンにみんなビックリ。

210v曲は「Tomorrow」。

220v盟友ふたりのコンビネーションが織りなす完璧なリズム。

230

240vめくるめくメロディを奏でる麻裕子

250真夜さんの歌を際立たせる久美さんの名サポート。

260vそして、名曲。
お客さんは大合唱。
ココも今回の『NAONのYAON 2016』の大きなみどころのひとつだった!

140

恵子さんのスムースなリードでトーク・コーナーも充実。

岡本真夜の詳しい情報はコチラ⇒Official Website

280さて、ココでまたステージは総取っ替え。
恵子さんがメンバー呼び出す。(以下の呼び方は実際の恵子さんによるもの)

6_s41a0913 「キャプテン!」

350v
「さとちゃん!」
360v
「sun-go!」

370v

sun-goさんのMarshallはコレね?
もうSHOW-YAファンの方は覚えてくれたよね。
ヘッドがJVM410H。
そう、合ってますよ!

120_2スピーカー・キャビネットは1960BDM。
MegadethのDave Mustineモデルね。

130v_3 「みったん!」

380

「アレ?SHOW-YAか?じゃ後はあたしか?次は…誰?」
とやっていると…

290vいきものがかりの「ありがとう」で水谷千重子が登場!
スゴイ歓声~。

300v「芸能生活50周年を迎えられた水谷千重子先生です!」
330
ツワ~、トランプ柄の浴衣!カッコいい!
時節柄、トランプを選んだそうだ。
The Lasy is a Tramp!(カードのトランプは「trump」です)

310帯留めも可愛いデザイン!

320「それじゃ、後は水谷先生におまかせします!」と恵子さんが退場。
さっそく水谷先生の爆笑トークが炸裂。

340vさとさんの胸元を指して「オッパイ出しちゃったのね~!」で大爆笑!
出してない、出してない!

390曲は「明日キラキラ」。

400中村アンちゃんが出演したMVが話題になった1曲。

410vアクションも交えて可憐に歌う姿が魅力的だ。

415vオオ~っと!
チョット動きすぎたのか、浴衣の着付けが緩んでしまった。
…ということで、着付けの先生も登場!
イヤ、去年イギリスへ行く時、自分ひとりで着付けをするために家内が家で毎日猛練習していたので、このシーンがすごく気になっちゃったのよ!

420「どうせならお客さんに見せてあげたら?」ということで向きを変える先生。
先生、チョット照れてる感じ?
そりゃそうだよね、野外劇場の3,000人の前で着付けをする機会なんて滅多にないでしょうからね~。

430完了!

440千重子先生の呼び込みで相川七瀬がステージに上がる。
「いつもは七瀬ちゃんと歌っているんだけど、今日は特別に…」と杏子さんが加わった!

450曲は「彼女と私の事情」。

455そして、恵子さんが登場。
当然、爆笑トーク。
次は明菜ちゃんの「DESIRE」を演るということで…

460すぐ、コレ!
小声。

470SHOW-YAをバックに「DESIRE」!

480千重子先生の絶唱!
ココも見どころだ!

490v当然、振付も完璧!

500恵子さんの成りきりようがすさまじい!
コレ、やりたかったのかナァ?
何事も全力でブチ当たるのが恵子さん式。

510v何から何まで完璧なパフォーマンスで盛り上がったよ~!

520水谷千重子の詳しい情報はコチラ⇒よっこいしょブログ

530<つづく>

(一部敬称略 2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2016年7月27日 (水)

【NAONのYAON 2016】 vol.3:Mary's Blood、Zwei & Charisma.com登場!

SAKIちゃん、転換中のステージ上からのコルナ。
勝手ながら前回よりルーティンのつもりで撮らせて頂いております。
SAKIちゃん、ありがとう。

20v背後にはSAKIちゃんのトレード・マーク、JVM410Hと1960AのTattooシリーズ。

30v4番手、Mary's Bloodの登場だ!

40EYE

50vSAKI

60vRIO

70vMARI

80vそして、社。
社ちゃんは今日2回目のステージ。

85v「若手トップ・メタル・ガール・バンド」の呼び声も高いMary's Bloodだけあって、このシーンを楽しみにして野音に来たお客さんも多い。
1曲目は最近作『Bloody Palace』のリード・チューン「Bite the Bullet」。

90大きな歓声にメンバーも高いテンションで呼応する。

110vSAKIちゃんのギター・ソロにも熱が入る!

100

今日のギターはこっち、「墓石」。
ダメダメ!ギターに爪を立てちゃ!

120

前回に引き続いての登場。
何倍もビッグになって帰ってきた!

140Maryファンだけでなく、野音にいるお客さん全員を揺さぶるド迫力のパフォーマンス。

150v2曲目は「Shall We Dance?」。
比較的新しい曲を持ってきた。
通常のライブでも人気のある曲だ。

160vNAONのYAONの持ち時間は2~3曲が目イッパイ。
当然、各バンドともイチオシの曲を持ってくる。
自分たちの音楽をアッピールする最高の機会だからね。

130v

よって、仕上がりも最高になるというワケ。
自信作を気合の入った演奏で聴かせてくれる。そんな場所が「NAONのYAON」なのだ。

170SAKIちゃんの鬼気迫るシュレッディング。
ウラ若い女性に「鬼気」なんて形容は失礼かも知れないが、それしか言いようがない!
Marshallがサポートしているのだ。

180v見慣れている人には「バッチリ」、初めての人には「ビックリ」の超へヴィ級のパフォーマンスを見せてくれた!

190vトーク・コーナーでは、Mary's BloodがSHOW-YAと同じマネージメント・オフィス、マスターワークスに異動したことが発表された。
ホンマもんのSHOW-YAの妹バンドだ。

200マァ、やられるだろうな…と思ってたけどヤッパリ。
「アレ?今回SAKIは泣かないの?」と恵子さんに突っ込まれてしまった!
220

SAKIちゃんはギタリストとして以前からNAONのYAONのステージに立っていたが、前回Mary's  Bloodとして初めてステージに立った。
その時、感極まってトーク・コーナーで泣いてしまったのだ!
「泣きませんよ~!」とSAKIちゃん。
涙が引っ込んだ代わりに貫禄が出てきたということよ!

210v「ハイハイハイハイ!」とステージ下手から現れたのは時の番人たち。

230トーク半ば、EYEちゃんを軽々と持ち上げて連れ去ってしまった!

Mary's Bloodの詳しい情報はコチラ⇒Mary's Blood Official Site

240場面が転換して登場したのはZwei。

250ZweiはMeguと…
310v
Ayumuのデュオ・チーム。
「Zwei」だからね、「2」だ。

260vそのふたりをサポートするのはLoVendoЯの魚住有希。

280vドラムはASUKA。

290vMeguさんはベーシストとして何回かこのステージに立っているが…
270
Zweiとしての登場はこれが2回目となる。

300v今回も爆発的なパワーでイキのいいパフォーマンスを見せてくれた。
とにかくAYUMUさんのパワーに圧倒される。見た目通りの重機感!

320v何しろこの有様だからね。

330v地上の3人も負けてない!

340ローリング・タワー上の熱唱なんて久しぶりに見たぞ!
昔はこういう高いところに上る施設があると、たいてい誰かよじ登ったものだ。
着地に失敗して足を骨折するつわものもいた。
タワーに上らなくても。ヒールが高すぎて足の骨を折ったThe Tubesなんていうサンフランシスコのバンドもいたね。

350曲は最初が「Red Zone」。

3602曲目が「恋ガレヨ」というナンバー。
400
コレがロックロックしてて実に気持ちのいい曲!
380
ベース・ラインがメッチャかっこいいな~。
超重量級な音の連なりがなんともゴキゲン!

390vまたメロディがAyumuさんの声にピッタリなのだ。

S41a0635

有希ちゃんのギターもバッチリ!
これはウルサ方の往年のロック・ファンもシビれちゃうに違いない。

370v
最後まで暴れまくりのAyumuさん。
大ジャンプで出番を締めくくった。

410「Meguのベースの弾き方が大好きなんだよ!」と恵子さん。
前回より格段に印象の強いパフォーマンス見せてくれた。

Zweiの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

4206番目の出演はCharisma.comという初登場のチーム。

430MC Itsuka

440vMC Gonchi

450v1曲目は「HATE~お局ロック」。
こういうのはヒップホップっていうの?ラップか?
ふたりとも現役のOLさんなのだそうだ。
誰が選んだのか知らないけど、こういうのが出て来るのがまたNAONのYAONのおもしろいところじゃないの!

460この手の音楽は私は全くの門外漢だけど、NAONのYAON 2016の大きなアクセントになった。

470vステージ中央には脚立が用意され、ダンサーも登場。

4802曲目は「サブリミナル・ダイエット」。
脚立に乗って歌うItsukaちゃんがキマってる~。

490v4人でグルグルとEXILEのヤツも!

500SHOW-YAのメンバーも合流。
540v
ラップとは縁もゆかりもなさそうなSHOW-YAのヒップホップ・ダンス?
ナンカ皆さん楽しそうだな~。
520
みんなお揃いの特製のウチワを持っているんだけど、ナゼかsun-goさんだけジュリ扇!
510
誰が考えるんだか…メッチャおもしろい!
黙って従うsun-goさんもsun-goさんだけど!

Img_0447 もしかしたら2016年のNAONのYAONの最大の発見はこのシーンだったかも?
さとさんがケタはずれにノリノリなのだ!
ラップ好きなのかナァ?

530v

さとみさんだけじゃなく、野音全体がラップのリズムで盛り上がった!

525vイヤ~、NAONのYAONで今までに見たことのない展開でおもしろかった!

550引き続いてのトークも大ウケだったよ。

560SHOW-YAの皆さんが持っていたウチワには「腰掛」、「お局」なんて書かれていたが…

560v全員ヘッチャラ!いいナァ~、SHOW-YAの皆さんは!

570NAONのYAONにある種新しい風を吹き込んでくれたCharisma.comなのであった。
なんか、チーム名はJethro Tullを思い出すね。
ちなみに美容師かなんかで有名になった「カリスマ」という言葉、このままでは英語圏の人には通じません。
「キャリーズマ」と発音します。
カリスマ美容師ならいいけど、カリマス美容師は危険だよ。お客さんのリクエストを受け付けないで何でも刈っちゃうの。(コレはギタリスト稲葉雅裕さんの受け売り)

Charisma.comの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

580それにしても、さとみさん、ウチワを持って何であんなにハッスルしてたんだろう…。本当に楽しそうだった。

590v<つづく>


(一部敬称略 2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2016年7月26日 (火)

【NAONのYAON 2016】 vol.2:Gacharic Spin、BAND-MAID & Cyntia登場!

オープニング・アクトが終了する頃にはすべての客席が埋まり、熱気が一気に高まる。

10_2すると聞き慣れた声が!
「みんな楽しんでる~?NAONのYAONへようこそ~!今年も野音に戻って来たぞ!」
恵子さんの登場!

20_2「今年もみんなで楽しもうと内容テンコ盛りにしちゃいました。今年はオリンピックがあるので後半はそのあたりもテーマに入れてあります。」とご挨拶。

6_s41a0210カンカンカンカンカン、いつも通りこの辺りで聞こえて来るゴングの音。
今年もおなじみの「時の番人」が参加してくれた。こういう長尺のイベントは時間が「命」だでね。

40_2LLPW-X(Ladys Legendary Professional Wrestling )の神取忍
神取さんもさそり座なのね?
「今日もビシビシ仕切っていくのでよろしく!」

50v井上貴子
「時間厳守でいきますよ~!」
あ、貴子さんもさそり座だ!

60v_2そして、遠藤美月
アッレ~、美月さんもさそり座だ~!
…と騒いでいるのは当然私がさそり座だからなのです。sun-goさんもさそり座ね。

70v「時間厳守」といえば…NAONのYAONのいいところは、ステージ転換への気遣いなんだな。
私もMarshall他のイベントで何回も台本を書いているけど、一番頭をヒネるのは「転換」の部分なのね。
出演者が多いイベントは、どうしてもステージ上のセットを何回も換える必要が出て来るからね。その準備の時間、いかにお客さんを飽きさせないようにするか?…ということ。
25分演奏して20分転換なんてイベントあるもんね。「転換の間はお客さんの放置プレーをお楽しみください」…みたいの。
何のことはない、イベントの半分は転換で、セッティングを観に行っているようなもんだ。
だから、こないだのMarshall GALAも考えに考えた。台本を何回も書き替えてとにかくお客さんを飽きさせないように構成した。
結果、おかげさまで皆さんから大絶賛を頂戴することができてうれしかった。
NAONのYAONもそういう配慮が十二分になされていて、転換の間もショウの一部になっている。写真を撮っている私には休憩が一切なくなるという難点もあるが、転換の間ボーっとしているよりははるかにいい。
…ということで、コレで今回もテキパキとしたイベントになることは間違いなし。
いよいよ始まるよ!

80_2恵子さんの音頭でみんなでカウントダウン。
「5、4、3、2、1!」

90_2「スタート~!」

30v

最初に本編のステージに上がったのは、GACHARIC SPINとSHOW-YAが合体したスペシャル・バンド。
そこに中村あゆみ、杏子、相川七瀬が加わった。

100_2もちろん恵子さんも!

105v五十嵐sun-go美貴

110vsun-goさんのMarshall。
ヘッドはJVM410H。

120_2キャビネットは1960BDM。
2013年にNAONがYAONが復活した時からズッと同じ。

130vその安定のMarshallサウンドが今年も日比谷の街にこだました。

140_2仙波さとみ

150v_2中村美紀

160v角田mittan美喜

170vそして、Gacharic Spin。
曲は「BOMBER GIRLS」。いつもとは異なる演出に冒頭から盛り上がる!

180そして、恵子さんが次の演目を紹介する。
「次はGacharic Spin!よろしく!」

190vステージに残ったGacharic Spin!

200_2F チョッパー KOGA

210vTOMO-ZO

220vオレオレオナ

230v

1号 まい(左)と3号ねんね。
ドラムとボーカルはもちろんはなだ。

2301曲目は、NAONのYAONの10日後にリリースされたシングルCDから「アルプスの少女」。

240レオナちゃんの怒涛のパフォーマンスが炸裂!

250v前回は1曲5分の間、まったく間断なく走り続けるという荒行を見せてくれたパフォーマーの2人。
今回も人間の肉体の能力の限界に挑戦しているかのような暴れようだ!

2602曲目は同じく先のシングルに収録されている「シャキシャキして!」。
ボーカルはドラムのはなちゃん。
ノッケから観客をあおりまくったKOGAちゃんの暴れようも素晴らしい!
この曲でもチョッパー・サウンドが鳴り響いた。
「チョッパー」って懐かしい響きだな。
Brothers Johnsonか…。当時、ファンクなんてまったく関係のないヤツもLouis Johnsonだけは知ってたもんね。それにしても昭和が遠くなったナァ。

270vいつでもどこでもニコニコ。TOMO-ZOちゃんのギター・プレイも華麗にブッ飛んだ!

280v5人が一丸となった火の玉のようなパフォーマンス…まるで台風!
今年もドーっとやって来て、暴れるだけ暴れてくれた!

290最後はおなじみのけん玉パフォーマンス。
今回はねんねちゃんがチャレンジ。
もちろん一発でキメた!

300vあ~、ハナっからスゴかった!
終演後は恵子さんとのトーク。
これもNAONのYAONの楽しみのひとつ。

Gacharic Spinの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

310モノクロの衣装に包まれてステージに後ろ向きで立つ4人。
「お給仕、始めます!」
ナンダ、ナンダ、今度はッ?!

315NAONのYAON初登場のBAND-MAIDだ!
「いそうでなかった、メイドのバンドのガチロック」を標榜し、2013年7月に結成された5人組。

330彩姫

340v小鳩ミク

350v遠乃歌波

360MISA

370v廣瀬茜

380v大人気。
しかし、「メイド」に人気が集まるとは想像だにしなかったね~。
もう大分前の話になるけど、イギリスの友人を秋葉原に連れて行ったら、メイドの格好をして喫茶店のチラシを配っている女の子を見て飛び上がって驚いていた。
「おいおいシゲ!彼女たちは一体何をしているんだっ?! どうしてああいう格好をしているんだ?!」と興味津々で尋ねてきた。
一応説明をしておいて、「Seeing is believeing!行ってみればわかるよ」と勧めたけど行かなかった。

3901曲目は「REAL EXSISTENCE」。
ルックスはメイドさんでもサウンドはへヴィネスの権化。
彩姫ちゃんと…

400vミクちゃんのツイン・ボーカルが魅力的だ。
2曲目は「Thrill」という曲。

410vベースのピックアップ・ソロから…

S41a0403 ギター・ソロにつなぐところがまさにスリリング!
しかし、へヴィだわ~。
そのサウンドに圧倒されてせっかくのメイド・ルックスの印象が薄まってしまうくらい!

420vBAND-MAIDの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

4303番目に登場したのはNAONのYAONではもうおなじみのCyntia!
それでもバンドとしての出演は一昨年以来かな?
SAKIちゃん、YUIちゃん…メンバーに変化なく順調に快進撃を続けている。

440ベースのAzu。
Azuちゃんとは長いんだ~。LAZYgunsBRISKYの頃からの付き合い。
とても気立てのいい娘でね~…って、オレはオヤジか!?

450愛用のMarshall VBC412。
今はもう生産していない4x12"のベース・キャビネットの名器だ。

460v「暁の華」、「リックリリック」の2曲を披露。
キーボードのAYANOちゃんは例年通りこの後も随所でキーボードをプレイしてくれた。

470余裕シャクシャクのパフォーマンスに観客から大喝采を浴びた。

Cyntiaの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site

480<つづく>


(一部敬称略 2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影)

2016年7月25日 (月)

【NAONのYAON 2016】 vol.1:オープニング・アクト (オマケつき!)

昨年の夏、8月23日のNAONのYAONで次回の開催が発表された。
「今度は6月かぁ~!まだ大分先だなコリャ」なんて思っていたらアッという間にやってきた!
うれしいね~!
こういう「アッという間」は確かにうれしんだけど、またひとつ歳を取っちまった。
私はといえば、今回もオフィシャル・フォトグラファーとしてお手伝いをさせて頂いた。
2013年から連続して今回で5回目。
世界でも稀に見る女性だけのロック・イベントで正式な立場で写真を撮らせて頂くのは、最も誇る仕事のうちのひとつだ。
今回も気合入れてガンバルぞ~!オウ!

10野音と言えば天気。
私が参加させて頂いた5回のうち、雨天はなし。
2014年の時は天気予報で完全に「雨降り」が報じられて、慌ててカメラの合羽を購入したが、ホンの少~しだけパラパラっと来たものの、使わないで済んだ。
終演後、駐車場を出た途端、ドバ~っと降って来たんだよね。
今回は雨の心配がなさそうな代わりに激暑が憂慮されので、前回の夏の大会(?)の時に用意したクーラーボックスにキンキンに凍らせた水(お茶は止めた)とタオルと保冷材、それに疲れた時に服用するチョコレートを詰め込んで臨んだワケ。
でも、全然大した暑さじゃなくて助かっちゃったな~。
雨の野音も辛いけど、灼熱の野音もタマったもんじゃないからね。

20前回で記念すべき10回目を迎えた「NAONのYAON」もひとつ年を取って、今回が11回目となった。

30開場前のステージのようす。
今回も開場時には「Cute Girls Live~Road to NAONのYAON2016~」を勝ち抜いてきたバンドがオープニング・アクトとして登場した。

40_2ステージにはMarshallゾロゾロと中央にはNATALのアッシュ。
フィニッシュはホワイト・スウォールだ。

502時を10分ほど過ぎた頃、最初のバンドがステージに現れた。
「Cute Girls Live」は「軽音枠」と「インディーズ枠」で野音のステージに立つことができるグランプリを狙うバンド・コンテストだが、「可能な限り多くの女子にステージに立ってもらいたい!!」というSHOW-YAの思いに応えるべく、グランプリ・バンドに3組が追加された。
その内のひとつがこの「LOL」。

60「CLAP! CLAP!」という曲を披露。

70v

80

90v

100vバンド名の「LOL」、すなわち「Laugh Out Loud」にふさわしい、明るく楽しい演奏で、一番手の重責を見事にこなした。
あ、バンド名の由来が「Laugh Out Loud」の省略形なのかどうかは確認していません。

110続いてはプラカードを片手に大騒ぎで登場したTHE LEAPSというチーム。

120ギター&ボーカルとドラムのデュオという個性派。

130曲は「ファンタスティックRADIO」。

140v

150vサウンドはイキのいいロックンロール。

160vいいね~!
既製の枠にとらわれることのない自由なコンセプト。
やっぱり女性陣の方が元気がいい!

THE LEAPSの詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl SITE

170v続いてはHysteric Lolita。
「絶望のスパイラル」なんて不吉なタイトルの曲を演奏。

180
234v

アラ、社ちゃん…?
どうなってんの?

200

210v

220v

230vパワフルなボーカルで観客を引きつけた!
Hystelic Lolitaの詳しい情報はコチラ⇒Official Website
190v
例によってステージそででは恵子さんが熱心に応援してる!

235vそして、ここからグランプリを獲得した2バンドが登場。
まずは軽音楽部枠から選出の「初舞」。
え、コレって「そら」って読むの?キラキラ・バンド名だね?

240曲は「やっぱインド人」。
ナンダ、これ?
こういうのは大スキです!
インド人に恋する女性がテーマの曲だ。

250v

260v

270v

280v

290v妙な具合にへヴィで実にいい。
ただ、民族音楽好きの私としては、せっかくのインドがらみのテーマならもっとインド音楽のテイストをブチ込んで欲しかったかな?
295誰が選出したのかはわからないけど、こんなバンドが出場するなんて実にいい傾向だと思う。
だって、みんなで同じことやってたってしょうがないじゃん!?
さすが「NAONのYAON」!

初舞の詳しい情報はコチラ⇒Twitter

296そして、オープニング・アクトのシンガリはインディーズ枠からザ・ヒーナキャット。

300実はかなり前からこのバンドを知ってる。
D_Driveとよく一緒に活動しているからね。

310vでも一度も見たことがなかったので、今回初めてお目にかかれてヨカッタ。
この「ヒーナキャット」って名前がすごくいいな…って思っていたのよ。

320v…とウワサをすれば!
こんなとこでナニやってんのよ?!
Marshall Blogの読者でこの女性ドラマーを知らない人はいないと思うけど、一応紹介しておけば、D_DriveのChiikoちゃんです。

330vバンドの名前に劣らない強い個性のサウンドが素晴らしかったね。
この白い衣装もキマってる。
370v
「♪恋がしたい、恋がしたい」とドロッドロに連呼する、「恋がしたい」を演奏。

340Chiikoちゃんも勝手知ったる感丸出しのスムースなドラミング。
とてもトラには見えん!

350応援団も押しかけた!

355歌って終わりかと思ったら、ギターのひーちゃんがノッシノッシとステージ中央に歩み出て華麗なタッピングのソロを披露!
予想外の展開にシビれちゃった。

ザ・ヒーナキャットの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャル・ウェブサイト

360vおめでとうChiikoちゃん!
すみません、こんなとこで…仲良しなもんだから…。

S41a0184こうして5組のオープニング・アクトのパフォーマンスが終了。
『NAONのYAON 2016』がいよいよスタートする。

380v

<緊急オマケ!>
恵子さんがこのレポートに登場するのは明日からだけど、ひと足先に大スペシャルでお出まし頂こう!
ココは浅草、浅草寺二天門そばの東京都産業貿易センター台東館。
「にゃんだらけ」というイベント内のトークショーに恵子さんが登場したのだ。

10ネコグッズの展示会…ということになるのかな?
ネコ好きにはタマらない企画だ。

20ココは昔からある建物でね~。
よく衣料品メーカーの「ファミリー・セール」なんかの会場に使われるのね。
大昔はココで楽器フェアを開催していたという話を聞いたこともある。

30大分前に「福助」かなんかのセールに来た時にもコレとは別のネコ系のイベントを開催していた。
私はかつて純白のペルシャ猫を飼っていたことがあったけど、特段ネコ好きというワケでもないのだが、そのイベントはおもしろかったよ。

40プロの間では「生猫(なまねこ)」とか言うらしんだけど、生きているホンモノのネコがカゴに入ってズラ~っと展示されてた。

50それがアータ、そのネコが横丁のタマやらミケやらトラとは違って、まるでヴェルサイユ宮殿から逃げ出して来たような毛むくじゃらのゴージャスな猫ばかりでさ…ビックリしちゃった。

60v 今回は生猫はいないにせよ、あるわ、あるわ、夥しい数のネコグッズ!

70私の周りだけなのかな?facebookを見ていても、完全にネコの勝ちって感じがするんだけど…。ワンちゃん、劣勢だよね?
ここへ来てこんなにネコちゃんが強くなったのはナゼなんだろう?

80コレはネコグッズじゃないよ。
SHOW-YAグッズ!
鹿鳴館のDVDもチャンと置いてある。ジャケ写が目を引くね!

100そして、恵子さんがトーク・ショーのステージに上がった。

110司会の方の質問に対し、「ネコ愛」タップリのトークを展開する恵子さん。
今日は「熟女ナメんなよ!」はなし。

120 最高で8匹飼っていたこともあったんだって!
ホントに「にゃんだらけ」だ、

130あ、後ろ!
藤城清治さんの切り絵のネコみたいなヤツが!

150v

とにかく無類のネコ好きの恵子さんだけど、今は飼っていないという。

140vで、現在、ネコが飼える環境のところへ引越しを計画中とのこと。
ホントに好きなんだね~。
感動的な話も交えつつ45分、ネコちゃんトークを展開した。

160最後はお客さんと景品争奪のじゃんけん大会。
司会の人に「にゃんけんぽい!」と言ってくださいと頼まれて恵子さん、「え?私だけが言うんじゃないですよね?」と恥ずかしさ隠せず。
そういえば司会の人、「最初は肉球です」とかワケのわからないこと言ってたな。やっぱり相当なネコ好きに違いない。

170恵子さんがパーを出して勝負は一発。ちょうど3人がチョキを出した。

180v 恵子さんから3名のお客さんに景品が贈られた。

190恵子さんもネコ・グッズをゲット!
ハイ、明日は野音でお会いしましょう!

寺田恵子の詳しい情報はコチラ⇒OFFICIAl SITE

200 1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 前半:2016年6月12日 日比谷野外大音楽堂にて撮影、後半:東京都産業貿易センター台東館にて撮影)




2016年7月22日 (金)

新田恵海 LIVE 2016 EAST 「EMUSIC〜つなぐメロディー〜」

♪あなた知ってる 港ヨコハマ…
私の母も家内も横浜の人で、私は子供の頃から横浜に慣れ親しんでいた。
ホンのチョットの間だけ本牧に住んでいたこともあった。
だから「わたし知ってる 港ヨコハマ」と言いたいところだが、みなとみらいのエリアはスッカリ昔と変わっちゃってよくわからん。
というか、昔は何にもなかったからね。

10あ~、この三角を見ただけで足腰が痛くなってくる。
チョット前まではここで「楽器フェア」をやっていたからね。一日中立ちっぱなしで足がガクガクになったもんだ。
それでも楽器フェアがここで開催されていたからいいようなものの、アレがなかったら本当にこの辺りは無案内になっていたことだろう。

20

MODE FOURがリリースされた時の楽器フェアは2003年。
その時、Jim Marshallが来日してこのホテルに泊まったんよ。
ウソみたいだな…。
あの時は大変だったけど、とても楽しかったし、いい思い出になった。
興味のある方はコチラ⇒ありがとうジム・マーシャル!<中編>~I Remember Jim! 2

6_img_2110_2 今日はココ。
パシフィコ横浜。

30
ロビーには夥しい数の祝い花!

40今日は超人気アニメ『ラブライブ!』の声優、新田恵海ちゃんのコンサートなのだ。
「Emusic」は「エミュージック」と読みます。
Marshall Blogでレポートするのはコレで2回目だ。

50客席は一番後ろまでパンパンよ!すなわち5,000人の大観衆!

60客電が落ちるとホレ、この通り!

70曲に合わせて色がコロコロ変わるよ!
汗ダクダクかきながら、暑いのガマンして見る隅田川の花火よりよっぽどキレイだったりして!

Img_0012
大歓声とこのイルミネーション、ここは別世界だ!

Img_0008
なぜ故にMarshall Blogで2回もレポートをしているのかというと…ドラムが伊藤ショボン太一、すなわちNATALなのだ!

80ショボンちゃんのキットはウォルナット。
FUSION22(10"、12"、14"、22")に16"のフロアタムを追加している。
この時は残念ながらスネアはNATALではない。
現在ショボンちゃんは、ウォルナットのステイヴを愛用している。この時に間に合わなかったのよ!

90_2 Marshall GALAではNeo-Zonkでの緻密かつダイナミックなドラミングで観客の度肝を抜いたショボンちゃん。

100若いながらもテクニックだけに走らない熟練のドラミング。
自身でもジャズのグループを率いて活動している。
よほど勉強をしているのだろう。ドラミングがズバ抜けて音楽的なのだ。

120_2今日はダイナミックにスティックをさばきながらEmusicの重要なパートを演じている。

130上手ギターは坂本光久。

140使っているMarshallはJCM900 4100と1960A。

150v的確なバッキングとドラマチックなギター・ソロで5,000人の観衆を魅了した。
やっぱMarshallだわ!

160v横浜はこうして楽しくEmusicで夜が更けるのであった。

1701965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年6月4日 パシフィコ横浜にて撮影)

2016年7月20日 (水)

平日のグッドモーニングアメリカ

自分が若い頃、年寄りってのは全く昔の話ばっかりしてるな…と思っていた。
「オレが若い頃は#$%&だった」、「昔はこんなに`?%~じゃなかった」って…。
今、自分がこうして年寄りになってみて、フト気が付いてみると…オイオイオイオイ、昔の話ばっかりしてるじゃんけ!
グドモが登場する時は、Marshall Blogの読者の年齢層もいつもより下がる傾向があるようなんだけど、今コレを読んでる皆さんももう30年、40年経つと間違いなくそうなるんだぜ。
ああ、オレにだって君たちぐらいの時があったのだよ!
しかも!
30年、40年なんてアッという間だよ。一生懸命やるもダラダラやるも、生きていたらホントにアッという間。
だから街中でモンスターを探している時間があれば(まだか?!)、ドンドンいい音楽を聴いてもらいたい。
何でもそうだけど、音楽も知れば知るほどおもしろくなるし、色んなものが聴きたくなってくる。
昔と違って今ならインターネットでいくらでもリーズナブルに様々な音楽を聴くことができるじゃん?
コレを放っておく手はないよ。
…ということがわかったところで、申し訳ないけど、言ってるソバからふたつほど昔ばなしをさせて頂く。
ひとつはラーメンの話。
今はやたらと種類が細分化して、グルメ化が進み、もはや高級料理の体すら示しているラーメンだけど、昔はね、「ああ腹減った…。でも月末で金がない。仕方ないからラーメンでも食ってガマンするか…」っていう類の料理だったんだぜ。
私が覚えている範囲で、一番低い値段で一杯80円だったかな?小学校2年ぐらいのことだから1968年ぐらいか。チャーハンは90円とか100円でラーメンよりチョット高かった。
スープもほぼ醤油だけだったんじゃないかな?塩もあったか。
チャーシュー、メンマは今でもスタンダードな具材だけど、昔はナルトが入っているのが普通だった。
「ナルト」ったってマンガのナルトじゃないってばよ!今、行列ができるお店のラーメンにはナルトは入ってないでしょう?
もちろん、当時「グルメ」という観点でラーメン屋さんに行列ができるなんてことはまずなかったハズだ。
小学校4年の時に「カップヌードル」が発売されてビックリした。
後に「カップライス」ってのを売り出してたけどすぐに姿を消したな。
その頃は戦後20年とチョット。
「食べ物を無駄にしてはいけない」とか「お百姓さんに感謝してごはんを頂け」なんてことがどこの家でも厳しく言われていたハズだが、最近は「食べ物を無駄にするな」ということを全く聴かなくなったのがすごく気になっている。
イヤ、最近はどこへ行ってもスープがドロドロのヤツばっかりなのが気に食わなくてひとつモノを申した次第。
以上がラーメンの話。
もうひとつの昔ばなしは、ライブの開催日のこと。
なんでこんなに週末ばっかりになっちゃったの?誰がそうしちゃったの?いつからそうなっちゃったの?
昔はナンボ何でもこんなに土日に集中していなかったんじゃないかしら?
私もこんな仕事をしていると、アチコチからMarshall Blogの取材依頼やライブのご招待を頂戴する。本当にありがたいし、うれしいことだ。
ところが!
2つ重なるのは当たり前、3つ重なるのもそれほど珍しいことではない。
今までの最高記録は5つ。アレにはマイッタ。
もちろんそういう時は基本的にFirst come, first served baseにさせて頂いている。
セッカクなので、カメラを担いでゼ~ンブお邪魔して、皆さんにMarshall Blogに出てもらいたいんだけど、開演時間がどれも同じ時間帯なのでやっぱりハシゴは難しい。
それでも、今まで最高3か所までハシゴをしたことがあったけど、最後の現場に行く頃にはさすがにヘロヘロになっちゃった。
私も高校のころから夢中になってライブハウスに出入りしていたクチだけど、土日に屋根裏やロフトに通ったという記憶がない…土日の夜は大抵ウチにいたと思うんだよね。
ひとつの理由として、我々が高校ぐらいの頃(35年ぐらい前)は、ロックが好きでライブハウスへ行くなんて人はたいてい大学生以上だったので、開演時間が平日のユックリでも何ら問題なかった。
ライブハウスに出入りしている高校生ですらまずいなかったからね。
今となってはロック・リスナーの低年齢化が猛烈に進み、大型のライブハウスであれば中学生でも普通に出入りするようになったので、開演時間を早めにセットできる土日のブッキングが多くなったのかな?なんて想像しているんだけどチガウカ?真相は知らない。
とにもかくにも土日のほうが平日よりはるかに動員しやすいという背景があるには違いない。
で、今日のレポートは、『あっ、良いライブ平日にあります。夏巡業2016』というグッドモーニングアメリカ企画の夏のツアーの初日だ。
平日だよ、平日!
コレでいいのだ!
この日の出演はグッドモーニングアメリカの他に、Rhythmio Toy Worldと四星球と相成った。

20

開演前の楽屋の外。
NATALのツイン・ペダルとドラム・パッド。ペギちゃんが練習してたんだな?

30

今日の会場は渋谷のO-WEST。
2005年には「マーシャル祭り」の3回目をここで開催し、私もステージに上がって司会を務めさせて頂いた。
そんな勝手知ったる会場なもんだから、今日はどうやってたなしんが登場するのか興味津々だった。
ハハン、ルパン三世みたいに2階から縄バシゴでスルスルと降りてくるんだな…なんて勝手に想像していたらさにあらず。
ステージから肉襦袢を着て客席に突入!正攻法で来た!
下の写真のお客さんの中にたなちゃんが埋もれているのだ。
どうして肉襦袢かというと…ネタバレになるかもしれないからヒ・ミ・ツ。

40

たなちゃんの開会宣言も無事に終了して、グッドモーニングアメリカ、始まった!

50

金廣信吾

60v

渡邊幸一

70v

幸一ちゃんは今日はJVM210H。

80

たなしん

90v
ベース・アンプはいつも通りEDEN。でもモデルが変わった!
現在のEDENのフラッグシップ・モデルのWTP900だ。下段ね。

100

ペギ

110v

何と今日は24"のバスドラのキットだ!
10"、12"、16"、24"というコンフィギュレーション。
素材はメイプル。フィニッシュはシルバー・スパークル。

120

スネア・ドラムはNATAL自慢のステイヴ。14"x5.5"のアッシュ。
堂々たる鳴りは何モノにも代えがたいですナァ。

130

ペギちゃんもゴキゲンだ!

140

一曲目に元気よく飛び出したのは「キャッチアンドリリース」!

150

いきなりの人気曲で爆発的に盛り上がる!

160

おなじみの幸ちゃんのリフ。

170v

ステディなたなちゃんのベース。

180
そして、ペギちゃんのドラムが大暴れ!

190

コレがグッドモーニングアメリカだ!

200
2曲目は「だけど不安です」。

210v
不安だよね~。ナゼか不安だよね~。
弱きもの者だけじゃなくて、強い者にも強いなりの不安があるもんよ。
そんな不安をブッ飛ばすのがペギちゃんが叩き出すNATALの轟音。
バスドラムが2インチ(5.08cm)大きくなるだけでドラム・サウンドがガラリと変わる。
するとバンド全体のサウンドも変化してしてまう。
今日のグドモ、いつにも増してド迫力だ!

220v

そのドラムの轟音にガッチリと噛みあったたなちゃんのベース!

230

お次に控えしは特撮(?)がおもしろいPVの「ジェットコースター」。
いつもお世話になっているHさんも登場してる!
250
そして、コレも大人気の「コピペ」!
オープニングで取り上げられることもあるノリノリのナンバー。

240v

MCをはさんで「あなたの傍らに猛ダッシュで」と「空ばかり見ていた」を続ける。
「傍ら」とか「餞」とか、グドモの曲は勉強になるね。

260
怒涛の猛ダッシュで会場の気温がますますアップする!

270
ベース・アンプを新調したたなちゃんのサウンドはますます鋭くそして豊かに!

280v

アンコールは「未来へのスパイラル」。
コンパクトなステージではあったが、ツアーの初日にふさわしいスタートダッシュなイキのいい内容だった!

290

この翌日、グドモは松本でこのツアー2番目のステージをこなした。
松本にはOLD ROCKといういいパブがあるぞ!
昔はね、南松本へよく行ったんだ~。百回は下らない…なんてことはどうでもいいか!
次は20日の京都…明日か。
そして8月31日、全12公演の楽旅を終える。
暑いけどガンバレ!

310

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

320

さて、もうひとつ耳寄りな情報。
端っこまでチョコが詰まっているのが有名なトッポ。
パッケージをヒックリ返すと…

6_img_0254

(「未来へのスパイラル」のメロディで…)♪お~お~おお、グドモがトッポとコラボってる~!

TOPPOの詳しい情報は⇒買って食べてパッケージを見てみて!
Marshall Blogもずいぶん色々な話題を取り扱ってきたけど、「お菓子&バンド」のネタは初めてだナァ。
さすがグドモ!

6_img_0257

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年7月13日 渋谷TSUTAYA O-WESTにて撮影)

2016年7月13日 (水)

Sound Experience 18~ASTORIAとともに

260毎回レポートを掲載しているStrange, Beautiful and Loudの『Sound Experience』。
今回が18回目となる。
このグループにいつもご登場して頂いているのは伊達や酔狂ではなく、ましてや個人的趣味だけによるモノでは決してない。
彼らは今の日本の音楽界に於いて、三宅庸介がクリエイトする他に例を見ない音楽をもってして、ギターやロックの魅力を伝える希少なバンドだからだ。
そんな音楽をひとりでも多くの人に体験してもらいたいと願う一種のガイドを買って出ているつもりなのだ。
ま、決して優れたガイドではないけど…。
それに、東京ドームや日本武道館で大勢の人が観る誰もが知っているバンドやミュージシャンのレポートをしたっておもしろくも何ともないでしょう?そういうものは普通のウェブサイトや雑誌に任せておけばいい。
Marshall Blogは読者の皆さんに、すべての記事が該当しないにせよ、もっと新鮮な音楽の喜びをお伝えしたいのだ。
そんなガイドのクセに驚いたのは、今日レポートする『Sound Experience』がナント半年ぶりだったということよ!
前回の「17」は、昨年の9月にSTANDを迎えて開催した「Jimi Hendrix Tribute」だった。
Marshall GALAなどでSBLの演奏を観ている、あるいは写真を撮っているせいもあろうが、実感が湧かず、そんなに間が空いていたとは夢にも思わなんだ。

10三宅庸介

20v山本征史

30v金光健司

40vいつもはゲストや対バンを迎えるSound Experienceだが、今回はなし。
Strange, Beautiful and Loudのワンマン・コンサートの形となった。
強引に言わせて頂くならステージ下手に並んだMarshall ASTORIAがゲストということになろうか?

50ASTORIAが並んでいるということは、三宅さんがASTORIAを弾く…ということになるワケだが、ASTORIAはあくまでもゲスト出演。
メインはいつも通りJVM210Hと1960Aだ。
JVMのハンドルがピョコっと持ち上がっているでしょう?
コレも三宅さんのこだわり。こうなっていないと気に食わない。
ところが、私はコレがキライなのです。コレ、どうしてもこうなっちゃう。古くなってくるとますます自動で引っ込まなくなってくるのね。
イベントなんかでMarshallがズラリと並んだ時など、私は片っ端からたたみ込まないと気が済まない。
そこで、三宅さんといつも大ゲンカになってしまう…というのはもちろんウソで、こんなところにまでMarshallにこだわってくれる三宅さんをうれしく思ったりするのだ。

60v 大小の名機の囲まれて、三宅さんがいつもより楽しそうに見えるのは私だけであろうか?

70征史さんもMarshall。

80v1992 SUPER BASS。
ロゴもしっかり入って若々しくなった。

90v金光さんはNATAL。

100vバーチのワン・タム・キット。
フィニッシュはタバコ・サンバースト。
三宅さんのセカンド・アルバム『Orchestral Supreme』のドラムはこのキットから生まれた。

110さて、今日のオープニングは「stratify」だ。

120ま、チョット聞こえは悪いかも知れないが、今日もレパートリーにそう大きな変わりはない。
コレは悪口や批判ではない。
私はコレを60年代のMiles Davisの「フリー・ブローイング」時代と同じように捉えている。

130v同じ曲を何度も何度も演奏し、そこから何か新しいものを導き出すのだ。

140ところで、三宅さんの作る曲は十分に魅力的だが、それと同時にパフォーマンスの素材としても良質なものだ。
曲にメロディを乗せ、ハーモニーを構え、リズムを刻む中心は三宅さんだ。

150v三宅さんが奏でるMarshallの凄まじい轟音でそれを楽しむのは正しい鑑賞法だが、このリズム隊の妙技を見逃す手はあるまい。
時に大蛇のように三宅さんに絡みつき、時に白馬のように三宅さんを乗せて疾駆し、時に獅子のごとく噛みつくのだ。

160スッカリ重要なレパートリーへと昇華した「murt'n akush」。

180v重く暗いリフを征史さんと並走する「mani」。
イメージは70年代初期のロンドン・マーキー。
ドラマチックに情景が変化していくこの曲は、一本のヒモで三人がつながっていくような感覚があるという。
また、「そうならないとイケない」という独特の緊張感を持ってプレイしているそうだ。

170

メインテーマの最初の音を派手にグリッサンドさせる征史さんのベースが快感!

200v

新しめのレパートリー「devil」と…

190vおなじみの「virtue」を演奏して前半を終了させた。

210vその後、三宅さんがひとりでステージに登場。
冒頭で触れたASTORIAの出番だ。強いて言えばASTORIAがゲスト…なんて書いたが、本当のゲストは…

220…オレ!
ウソウソ!「ゲスト」なんて大層なモンじゃござんせん。
休憩というか、箸休めというか、気分転換がわりに三宅さんにお願いして少しASTORIAについてお話しさせて頂いたというワケ。
240
私が過去にMarshallに提出したASTORIA CLASSICのアイデアを記したメモの実物やKT66管をお見せしながら、チョットした開発の裏話や、コンセプトや商品の説明をさせて頂いた。
三宅さんはASTORIAの元ネタをご存知なのでとても話しやすかった。

230もちろんデモンストレーションも!
CLASSIC、CUSTOM、DUALとすべてのモデルを用意して、それぞれ弾いて頂いた。

260_2その間、私は撮影。
忙しい。

270それぞれのモデルに対する三宅さんらしい詳しい考察も加えて頂いた。
実はこの日、リハーサルの前にタップリと試してもらって、三宅さんのASTORIA評を記録させてもらった。
現在文字お越し中なので、まとまったところでMarhall Blogで公開する。
稀代のトーン・マスターによるASTORIA評を是非ご期待頂きたい。

290

三宅さんとはMarshall Roadshowを上演する機会が残念ながらなかった。
それが、ヒョンなことからこうして実現できたのはうれしかった。
こんなギターのトーンを聴くことは滅多にできないので、できればASTORIAを持って歩いて、二人で全国を行脚したいぐらいだ。

280そして、Strange, Beautiful and Loudで一曲演奏してもらった。
三宅さんにお願いしてメンバーの呼び出しをさせてもらったよ!
どうしても司会魂がうずいてしまうのだ!

310曲は「Little Wing」。
使用したモデルはCLASSIC。
あのイントロ…今までこれほど美しく、かつ逞しく聴こえた試しはない。

315vそして、ソロ。
ギターそのもののキャラクターだけでなく演者の気持ちをそのまま音に換えてくれるのがASTORIA。

316だからこうなる。
要するに、「気持ちイイ」のだ!

317vさあ、ASTORIAですっかりサウンド・トリップした後はSound Experienceの後半に突入する。

320まずはドカンと「if」をブチかまそう!

330SBLのテーマ・ソング的ナンバー(…と勝手に私がそう思ってる)だけに一体感がハンパではない。
Marshall GALAでの狂熱のパフォーマンスを思い出す。

340vもう一発ハードに「ring」!

350v♪タタタタンタンタンタンタタタタン…このイントロの金光さんのスネアがめちゃカッコいい!

360vしかし、このリフ!このJVMの音!
このバンドが海外で、特にイギリスで演奏したらどういう反応が返ってくるだろうナァ。連中の意見を訊いてみたいナァ。

Img_0057 愛奏曲「petal」。
巷間の音楽と成分が異なるので、三宅さんの作品は概して覚えにくいが、どの曲もかなり印象が強いハズだ。
この曲のアルペジオ・パートもそのうちのひとつと言って差し支えないだろう。
Db→G→A→B→E→B→A→G / E→E→G→Db→E→B→Db→G / E→E→G→Db→Gb→E→Gb→Db…ぐらいかな?

370最後は「solitary past」。
三宅さん自ら「垣根」と呼ぶ、コレもアルペジオ・パートが印象的な曲だ。

380v最後にへヴィかつダークな2曲を持ってきた。

390vこの日は通常のSound Experienceの構成と比べ、ゲストや対バンがない…という形式上の違いがあったが、それだけではなくて、何となく、こう、「ジ~ックリ演奏してやろう」みないな雰囲気があったように感じたな。

400vズッ~と観てきているからすぐわかる。

410気が付いたら時間がもうパンパン!
アンコールはなし。
それだけ充実した演奏だったのだ。
エ、ASTORIAのコーナーが余計だった?いいのいいの。アンコールなんて要らんて!やっぱりビートルズは偉大だった。
三宅さん、ありがとうございました!

次回のSound Experienceは7月28日。

420Strange,Beautiful&Loudの詳しい情報はコチラ⇒Official Blog

最後は仲良しのみんなで記念撮影。

4301965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年5月31日 三軒茶屋Grapefuit Moonにて撮影)

2016年7月 8日 (金)

Marverics & Mystics <後編>~ JILL'S PROJECT-D

そして、いよいよJILL'S PROJECT-Dがステージに上がる。
以前は「ZX」という拡張子(?)が付いていたことがあったが、今回は「D」がバンド名に付いてる。
メンバーは…

10_4

総帥、岡垣'JILL'正志

20v島紀史

30v_2ANI-Katsu

40v庄田'SHOW'浩

50v_2そしてボーカルは、Dio-Ken

60v_2様式美に満ちたJillサウンドを具現化するにうってつけの5人だ。

70_2爆音一発!
猛烈なドライビング・チューンが飛び出してくる。

140v_2

オープニングの「Reach out for Something」。
100v
行け~!
ノンちゃんのソロが炸裂。
キーボードとのユニゾンのキメがスリリングだ!

80v_3続いてはグッと落として「I Have the Snakes」。

130v_2
ヘヴィな6/8。
ここでもノンちゃんの灼熱のソロが爆発した!

120v_2岡垣さんのMCによると、ナントこの日のライブは一年ぶりだったそうだ。
そして、その一年前のライブもここ鹿鳴館だった。

S41a0808 それだけに気合の入り方がスゴイ!
キーボードの揺さぶり方からして尋常ではないのだ~。

145そして、「Heavy Rain Sheds Blood」。

150v_2曲は続く。
「Naked Earth」…

170_2

中盤の見せ場!

210v_2

岡垣さんのキーボード・ソロ。
キーボードを前後に揺さぶって艶っぽいロック・フレーズを華麗に奏でる。

S41a0881

♪グバ~~~!!!
激演に大きな歓声が沸き上がる!

220

続いて、「Crazy Me」。

180_3

一年ぶりということとは関係なしに今回もすさまじいテンションでショウは進む。
330_3
そして、ノンちゃんのギター・ソロ。

160v_2CONCERTO MOONの時とはまた異なった雰囲気が楽しい。

S41a0773 実はサウンドも異なっていたのだ。
というのはキャビネット。
なんと1967MAJORをMODE FOURキャビにつないで鳴らしていたのだ。
多分、コレは世界でココだけの試みでしょう。
これが存外に中域が張りだした実にいい塩梅のサウンドなのだ!
Marshallにレポートしておこう。

250v_2

それにしてもこのノンちゃんのピッキング。
親指の先を第一関節を支点にして伸ばしたり縮めたり…よくこんなことができるナァ。
ついつい見とれてしまう…第一関節に!

240_3

完璧なパフォーマンス、ド迫力のMarshallサウンド、大喝采を浴びたことは言うまでもない。

190vサビが印象的な正統派ブリティッシュ・メタル・サウンド「Crumble」。
Kenさんの歌いっぷりが素晴らしい!

200v_3「僕たちが大好きな曲を演りたい!」と演奏したのはRainbowの「Gates of Babylon」。

340_2

ま、これはKenさん、入り込みますわね~。熱唱です。

260v_2

最後はノンちゃんの弾くリフがカッコイイ「Upsurge. Unconscious」。
「conscious」という単語も綴りが難しいぞ!名詞になると「consciousness」だ!

230v_2ショウの最後を締めくくるにふさわしいドライビング・チューン!
キーボード・ソロも思いっきり突っ走る!

270_2…と思ったら、アレ?
見えなくなっちゃた!
停電だ!

280_2ライブハウスの停電なんてのは昔はよくあったもんですよ。
新宿ロフト(昔の方ね)なんかしょっちゅうだった。
停電になると当然電気楽器は使えないので、自然と暗闇でのドラムソロになる。
庄田さんのドラム・ソロ!行けいけ~!
290鹿鳴館は優秀で、ピンスポットだけは別電源になっているため、こうして真っ暗にならずに済むのだ。
思いがけずNATAL大フィーチュア!シメシメ!

S41a1021 コレがこの日庄田さんが使用したNATAL。

300_2あ、点いた!…とハプニングをものともせず本編を終了。

320_3アンコールは説明不要の「Kill the King」。
でも、チョット説明させてもらうと、この曲って、私が生まれて初めて行った海外のバンドのコンサートで聴いた最初の曲なんだよね。(前座=安全ばんどは除く)

お客さんも大喜びでKenさんと一緒に「♪デンジャ、デンジャ」していた。

350_2今回もファン垂涎の様式美サウンドを華やかにブッ放した5人なのであった!
90v_2

361

360v

370JILL'S PROJECTの詳しい情報はコチラ⇒JILL'S ROOM BLOG

380島紀史の詳しい情報はコチラ⇒CONCERTO MOON Offcial Site

390_21965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年5月28日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2016年7月 7日 (木)

Marverics & Mystics <前編>~ BLINDMAN & Fate Gear

ベテラン・キーボード・プレイヤー、岡垣正志率いるJill's Projectのライブ。
以前から何度もMarshall Blogでレポートしてきたが、今回は本格的に活動を再開したBLINDMANを迎えてのステージだ。
そして、オープニング・アクトとして登場したのがFATE GEAR!

10_2Nico

20_4Mina隊長

30vKurumi

40_2miyou

50vHIRO

60v昨夏、ここ鹿鳴館でデビュー・ライブを開催して以来、順調に前進を続けて来たFATE GEAR。

70顔ぶれが少々変わったが、この日も元気イッパイのパフォーマンスを披露してくれた。

80v_2練り込んだわかりやすいメロディをドライブするメタル・ビートに乗せるスタイル。
今の時代のハードロックということになろうか。

90vアクションもバッチリ。
飛んだり、ハネたり、倒れたり、ステージ上を目にも止まらない速さで暴れまくるNicoちゃん!

100_2隊長はもちろんMarshall!

110v隊長がソロを弾く度に大きな声援が沸き上がる!

S41a0194そのフロント陣を支えるリズム隊も強力だ。
ク~、このNATALのバスドラの音抜けの良さといったらタマらんゼ!
ただ、残念ながらHIROちゃんはこの日を最後にFATE GEARを離れることになった。

120vHIROちゃんとガップリ組み合って重厚な低音をはじき出すmiyouちゃん。

130v今年5月に正式加入したKurumiちゃんもバッキング、ソロ、さらにコーラスを大活躍。

140v現在、新しい音源を制作中。
先日もMVの撮影現場を覗きに行ってきたが、なかなか強力なモノが出てきそうだ!

150v時間は短かったがOAとしての重責を見事に果たしたFATE GEARであった!

FATE GEARの詳しい情報はコチラ⇒FATE GEAR Offcial Web Site

160続いての登場は新生BLINDMAN!
今のMarshall Blogになって初めてご登場頂く。
お帰りなさい、BLINDMAN!

170ボーカリスト レイ

180_2中村達也

190_2戸田達也

210v松井博樹

220v_2新加入のドラマー、實成峻。

230vオープニングはセカンド・アルバム『Being Human』から「Living a Lie」。
脇目もふらず突っ走るエイト・ビート!おお~BLINDMANだ!

240_2ノッケから達也さんの気合がビンビン伝わってくる!

250v続けてミニ・アルバム『…in the Dark』からタイトル・チューン。
この歓声を聞けば、お客さんもいかに首を長くして新生BLINDMANを待っていたことがわかる。

260この度BLINDMANに加入した若きドラマー、峻くんをご存知の方も多かろう。
元Crying Machineのメンバーで、以前にもMarshall Blogに何回か登場してくれている。
実は、峻くんとはこうした場以外で一緒になることが以前からよくあって近しい関係だったので、この名門バンドへの加入の話を聞いた時はとてもうれしかった。

280v
グイグイとバンドを引っ張る達也さん。
続いては新曲「Rising Sun」。
現在制作中のアルバムに収録される曲とのこと。
S41a0322

さらに「The Wasteland」。
現在のところ最近作となる8枚目のアルバム、『Blazing Crisis』から。

290v_2達也さんからごあいさつ。
「落ち着かないバンドでスミマセン!今アルバムを作っていて、ほとんど出来上がっているけど、竣のドラムで出したいので録り直そうかと思っている。
彼は一か月でここまでやってくれました。
峻くんに拍手!」

6_s41a0442_2大喝采を受ける峻くん。
ドラム・トラックの録り直しは大変だろうけどヨカッタね!

6_s41a0377 「Why You Cry」。

320_2

そして、達也さんのギター・ソロ。

330v
JCM800 2203とレスポール・カスタムのコンビネーションが生みだすピュアなロック・トーン!
やっぱりロックのギターはこういう音でなくてはイカン!

200v_2

新しいスタートの先頭を切るかのようなシャープなソロに割れんばかりの拍手と歓声が浴びせられた。

270v

 そして、「The Way to the Hill」。
3枚目の『BLINDMAN』から。
比較的初期のアルバムからの選曲が多い。若いメンバーを迎えて「初心に戻る」的な感じなのかな?
350

松井さんのキーボードからバラード。

300v感情豊かに歌い込むレイさんがまたいいのだ!

310

「最後は盛り上がっていきましょう!」…と早くも最終ブロック。

380v
ファースト・アルバムから「Why Did You Come Back?」

360続けて「The Tears of God」。

370vへヴィでメロディアスなマイナー・チューン。

390本編を締めくくったのは「The Touch of Gray」。

400疾駆するドライビング・チューンに会場は大興奮!
サビのメロディがメッチャいいな~。
420

炸裂する達也さんのソロ。
よく考えられたスリリングかつメロディアスなソロだ。

410アンコールにも応えた5人。
曲は7枚目のアルバム「Re-rise」のオープナー「Running Wild」。


新しく生まれ変わったBLINDMAN。
これからもこの曲名とサウンドの通りワイルドに爆走してくれるのを期待している。
まずはニュー・アルバムが楽しみだ!

6_s41a0430

430v

450v

460

470vBLINDMANの詳しい情報はコチラ⇒BLINDMAN Official Web Site

480<つづく>

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

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詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年5月28日 目黒鹿鳴館にて撮影)

2016年7月 6日 (水)

Sara Meets ichiro ! ichiro Meets ASTORIA!

今日はSara Rectorというシンガーソングライターのステージのレポート。
タイトルにあるようにichiroが共演した。

10_2Sara Rector

20vichiro

30vichiroちゃんはASTORIA CLASSICを使用。

40v以前レポートした通り、ichiroちゃんにはASTORIA全種を試してもらっていて、どのモデルに対しても高い評価を頂いたがCLASSICにハマって頂いた。

50_2足元のようす。

55Nob Marley

60v小山尚希

70v丹菊正和
丹ちゃん、久しぶりの登場!

80v実はSaraさんを撮るのはこれが初めてはない。
2014年の6月のichiroちゃんのコンサートに客演した際にも撮らせて頂いた。
この時の模様は『ichiro Session(アトスインターナショナル刊)』というDVDになっていて、ジャケット写真はすべて私が撮影した写真をご採用頂いた。
さらにShige Blogでもステージのようすをレポートしている。
詳しくはコチラ⇒Shige Blog

Dvd オープニングは「Found My Soul 」。
Saraさんとichiroちゃんの共作。

90vコーラス・ワークもバッチリのポップな曲。

100Saraさん、ものすごく楽しそうで、まるでステージに大きな花が咲いたようだ。

110v2曲目は「Too Many Lovers」。1981年、Crystal Gayleの9番目の全米カントリー・チャートNo.1曲。
Saraさんが幼いころに聴いた大事な曲なのだそうだ。

120「みんないる~!!」
客席にたくさんのおなじみの顔を見つけてうれしそう!群馬県人会の方々だそうだ。
Saraさんは生まれは大阪だけど、5歳から群馬で育ったそうだ。
実はウチも群馬に縁がないワケじゃなくてね、苗字と同じ町があるし、そこには城もあったそうだ。
小さな平城だけど、ご先祖様は城主だったらしい。

130v3曲目は自作のバラード、「So Beautiful」。

150丹ちゃんが絶妙なバッキングをつける。
140v
前の2曲とは全く異なった雰囲気で、早くも多彩な面を見せるSaraさん。
190v
続いてもSaraさんのオリジナル、「Made Up Mind」。
170
「人が何と言おうとも自分は自分の道を行くのよ!」という力強い歌。

160vバックの演奏もメチャ力強い!

180v 「次はジャジーな曲を演ります」と紹介された曲は「Water Color Painted Lady」という曲。
これもSaraさんの作だ。
S41a0069

ichiroちゃんのギターでスタートしたのは「Sara's Blues」。

200vichiroちゃんのアダルトなプレイとSaraさんのピュアでクリーンな歌声のコンビネーションがすごくいいね。 

210vおなじみ、Arethaの「Chain Of Fools」。作曲はDon CovayというアメリカのR&Bシンガー。

245

カッコいい曲だよね。
Marshall Blogの読者はすでにご存知だと思うが、私はソウルとかカントリーはまったくと言っていいほど聴かないし、詳しくない。
そんなだから、私はAretha Franklinって日本でもそのジャンルの大スターだとばっかり思っていたが(実は何枚もアルバムを持っているのだ!滅多に聴かないけど)、日本ではウケないんだってね~。逆に言うと、アメリカでは女神さまということ。
だから映画の『ブルース・ブラザース』ってのは日本と違う視点でアメリカでは人気がある。
でも問答無用で「Think!」はカッコよかったよね。
しかし、「Nob Marley」ってのはウマいこと考えたね。

230v

SaraさんもAretha式に熱唱!

240v以上で第一部が終了。

250v第二部はichiroちゃんフィーチュアで始まった。
The Guess Whoの「American Woman」。
古いナァ~。ichiroちゃん、この曲が好きなんだって。
The Guess Whoはカナダのバンドね。「American Woman」は1970年にビルボードのチャートでNo.1になっている。

260v続けてThe Allman Brothers Bandの「Midnight Rider」。

270あ~、今日はどっぷりアメリカやな~。
あ、ジャマイカか…?
460v

4人の息の合った演奏が気持ちいい!
このドラム・キット!
青いし、ダンボみたいじゃん?

300vしっかし、ichiroちゃんのギター、エエ音やナァ~。
ホント、とろけてしまいそう。
290v
Saraさん、お召し換えして登場。
第一部と全く変わらない「楽しい」テンション!
曲は「After All」。オリジナル曲だ。

310v

Saraさん、今度はアコースティック・ギターをプレイ。

320コレもSaraさんのオリジナルで「Home」。

330「自分の中のカントリー。この曲が自分の音楽の方向性なのかと思っている」という重要なナンバー。
340v
ここでも絶妙なバッキングを披露するichiroちゃん。。

350v
MCでは楽器も話題になった。
というのは、このichiroちゃんが弾いていた黒いストラトキャスターはJimi Hendrixが使用していたものだそうだ。
『Electric Lady Land』のレコーディングでも使用されているとか。
その後、Nile Rogers、Lenny Kravitz、Warren Haynesの手を渡り歩いてきた名器。
スゴク甘い音だったな。

370xさらに、小山さんが使用している白いプレシジョン・ベースの前のオーナーはWill Leeだそうだ。

S41a0106話題には上がらなかったが、自分で上げちゃうよ。
…というのはASTORIAの素晴らしさ!
ま、弾き手が超一流のトーン・マスターということもあるが、とにかく素晴らしい音ですよ。
やっぱりダイナミクスがスゴイね。メリハリっていうのかな?
破天荒に好きな音だわ。ichiroちゃんが真剣に欲しがってくれるのがうれしい。

390Bonnie Raittの「Love Me Like a Man」。

400ブルージー。
1976年のBBCの『Old Grey Whistle Test』で本人が歌っていた。
もちろん私はBonnie Raittも門外漢。でも、Phoebe Snowは好きなんよ。

485v
Saraさんもバッチリと歌いこなして大きな歓声を浴びていた。

430vいよいよショウも大詰め!
Saraさんの「Feelin' Alright Now」というノリノリの曲でクライマックスを迎える。

450vお客さんとのコール&レスポンスが楽しい。
「男の人!」、「女の人!」ときて「群馬の人!」で大盛り上がり!

470v

思い切り盛り上がった後、本編の最後飾ったのは意外にもシットリ系の曲だった。
410v

「Let It Rain」という曲。Saraさんの作品でBramlett&Claptonとは同名異曲だ。
「記念すべき日に集まってくれてありがとう」とSaraさんの感謝の言葉が添えられた。
480v
アンコールもSaraさんの「Sweet Heartache」で締めくくった。


イヤ~、私はFrank ZappaとTodd RundgrenとSteely Dan以外のアメリカのロックってホント、普段自分からは一切聴かないんですよ。
今日は1年分のアメリカン・ロックを1年分堪能させて頂きました。
楽しそうに歌うSaraさんを見ていてとても楽しかった。
ASTORIAのすごさも実感。さすがichiroちゃん!

490Sara Rectorの詳しい情報はコチラ⇒saraのブログ
ichiroの詳しい情報はコチラ⇒Official Web Site
ASTORIAの詳しい情報はコチラ⇒いよいよASTORIAが出るよ!

500v(一部敬称略 2016年5月26日 原宿CROCODILEにて撮影)

2016年7月 1日 (金)

原田喧太×TOMO FUJITA vs. KATAMALI~Guitar Circus Vol.4

原田喧太、久しぶりの登場!
シリーズで展開しているイベント『Guitar Circus』の第4回目。
考えてみると、Marshall Blogでは2014年、2015年と毎年このイベントをレポートしてきた。
今回はアコースティックのデュエットで幕を開けた。

10『Guitar Circus』の第一回目はDVD化もされている。
ジャケットに掲載されている写真はすべて私が撮らせて頂いた。
早いな~、アレからもう二年が経ったのか…。

5_khdvd さて、今回…アコースティック・ギターと歌は原田喧太。

20それにトモ藤田さんが色を添える。
トモさんはその第一回目にも登場されている。
シークレット・ゲストで俳優の佐藤浩市さんもご出演された。
その模様はコチラ⇒原田喧太~SOLO LIVE 『Guitar Circus 2014』

30v曲は喧ちゃんのオリジナルが中心。

40途中で満園英二さんがウォッシュボードを装着して登場。

50vそのまま客席を練り歩く熱演。

60トモさんの人気曲「Kyoto」も取り上げられた。

80

歌にギターにウォッシュボードにと、アコースティックとはいえ「Guitar Circus」らしいにぎやかでバラエティに富んだスタートとなった!

70vそして、KATAMALIがステージに現れる。

90KATAMALIは…
原田喧太

100vもちろんMarshall。
使い慣れた百戦錬磨のコンビネーション…JVM410HとMF280Bキャビネット。

120v満園庄太郎

130v実兄、満園英二

140v一曲目は「R&Rに溺れたい」。

150vシンプル、パワフル、ストレート!
まさにロックに溺れた連中によるロックに溺れたい連中のための音楽。

160続いて、「Strength」。
190v
庄太郎ちゃんのハモニカも健在。

180vさらに「Knock me Down」。

170

KATAMALIを観たのは一年ぶりになるが、なんかスゴクなっちゃったな~。

210こう言っちゃ失礼かもかもしれないけど、喧ちゃんとも長いお付き合いをさせてもらっているので遠慮なく言わせてもらおう。
パワーとか気迫とかいったものは以前のままなんだけど、曲のクォリティが格段に上がったと感じた。

220完全にカッチリとカタマってる!
問答無用でカッコいいわ!

230続けて「Live」というナンバー。
200v
ここでMarshallをしたがえてゲストが登場。

240JMP時代(JCM800以前)の2203だね。2204かもしれない。

245曲はJimi Hendrixの「Fire」。

250満園フトシ…満園家の長兄だ!
似てる?
とにかくこのお兄さんのパフォーマンスがスゴかった!

260vそもそも名古屋からお見えになっているのにサンダルだもんね!

280フトシさんを交えてもう一曲。

290バリバリ弾きまくる喧ちゃん…でも、なんかステージ下手の方が気になってしまうのは私だけではあるまい。
346

今日のドラゴンファイヤー。
この瞬間はいつ撮っても結構ビビりますな。
「露出は適正か?!」、「ピントは大丈夫か?!」、「構図はおかしくないか?!」…と瞬間的にチェック!私もボケっとただシャッターを切っているワケでは決してないのよ。

295v

やっぱりスゴイ盛り上がり!
お客さんにも大ウケ!

310こういう風にお客さんが見ているステージに家族が集結しちゃうのってどういう感じなんだろう?
喧ちゃんのひと言、死ぬほど笑ったワ~。
「(しみじみと…)しっかしさ~、満園家の母ちゃんってエライよな~!だって、こんなの三人も育ててんだぜ~!マジでスゲエよ!」
お客さんは全員うなずいていた。
庄太郎ちゃん辺りはまだよさそうだけど、二人のお兄ちゃんは言うこと聞かなそうだもんな~。
「満園家は私が一番マトモなんですよ!」と庄太郎ちゃん自身も言っていたけど…。
イヤ~とにかく「サーカス」の名に恥じることのないアクロバチックなコーナーだった。

270

後半にはトモさんがKATAMALIにジョイン。

320ワイルドなKATAMALIに繊細なトモさんがからみ合うコントラストが見どころ。

330v曲はふたりのオリジナル・ソング。
「天国は遠くの街」

340vキレの良いカッティングがフィーチュアされるトモさんのオハコ、「Just Funky」。

345トモさんもいつになく盛り上がっちゃってるゾ!

360喧太スタンダードの「Shake Your Hip」。

S41a0425_2 続いても喧ちゃんの「Running Out」。

370今日もフレッシュなサウンドでバリバリ弾いてくれて気持ちがいい!
それにしても、やっぱり喧ちゃんはこのピンクのシグネチャー・モデルが好きなんだね~。
長い間喧ちゃんのステージを見てきてるが、ナンダカンダでこのギターを弾いている時間が一番長い。
S41a0419

KATAMALIの大きな魅力の満園家系リズム・セクション。

390v今日も素晴らしいドライブを聴かせてくれた!プラス・アルファもあったしね!
「虫」、「Free Way」と演奏して本編の幕を下ろした。

400vアンコールは期せずして追悼特集となった。
Princeの「Purple Rain」。

410vそして、ナントLemmy Kilmisterに捧げるMotorheadの「Ace of Spades」!

Img_0272
さらに、このコンサートの数日後に共演した江口洋介を迎えて「生きてるうちが花なんだぜ」を全員でプレイ。

420ま~、色々あってホントにおもしろかったな。
第四回目のGuitar Circus、これにて終了!
キレイにかたまりました!

430原田喧太の詳しい情報はコチラ⇒原田喧太Official Web Site

440v※都合により月曜日の更新をお休みさせて頂きます…たぶん。

(一部敬称略 2016年5月17日 下北沢GARDENにて撮影)

2016年6月30日 (木)

KRUBERABLINKAニュー・アルバム発売!~先行レコ発Rock Show☆

TAGAWAのニュー・アルバムが発売となったことをレポートしたが、実は昨日、もう一枚重要なアルバムが世に送り出された。
送り主は赤尾和重率いるKRUBERABLINKA。
Marshall Blogには久々の登場となる。
今日のMarshall Blogはそのアルバムの紹介とレコ発ライブのレポートで構成する。

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これがそのニュー・アルバム『Conicalify』。
くどいようだが、昨日発売となった出来たてのホヤホヤだ。
あ~、辞書を引いてもダメダメ。
「conicarify」という言葉は世の中にない。
では、ナニか?
よく道路工事の現場に赤い三角のヤツが置いてあるでしょ?
アレ、「コーン」というじゃない?「円錐」という意味。
だから「とんがりコーン」というのは「とうもろこし」と「円錐形」のダブル・ミーニングになってる。
で、coneの形容詞、すなわち「円錐形の」という意味の単語は「conic」。
タイトルは「conicalify」…「-fy」というのは動詞だ。
でも、この単語に「円錐形にする」という動詞はない。
そこで和重さんが「Conicalify」という言葉を作っちゃった。
このバンドは、歌詞はもちろんのこと、『Kaizu』とか『Blanko』とか、言語に対する感覚が独特だ。
今回、メタリックなアルバムにするつもりで、曲が出来る前からこのタイトルを考えていたそうだ。
和重さんにとって「メタル」のイメージは、「コニカル・スタッズ」。革ジャンやらリスト・バンドにひっついてる円錐状の金属の鋲。
今までは、メロン、キウイ、夜光虫、ピエロ…と命のあるものをテーマにすることが多かったが、今作は「円錐」を無機質なモノと捉え、KRUBERABLINKAの新境地を見出だそうとしている。
で、ただの「cone」や「conical」では味気ないので仮想の動詞をクリエイトしたというワケ。
キモは「オラオラ、トンガって行くで~!」ということだ。
そんな和重さんの思惑通り、どの曲にも他では決して聴くことのできないKRUBERABLINKAの創造的な音世界が広がっている。
ベテラン勢のこうしたオリジナル・レパートリーは大歓迎だ。まちがいなくConicalified!

550cd

個人的にうれしいのは裏ジャケとスリーブ内側の写真。
私めが撮ったものをご採用頂いた。NATALもバッチリ写ってる。
写真に関して、いつも和重さんからはもったいないぐらいのお褒めの言葉を頂戴するが、ナンノナンノ!これは完全に被写体がいいからなのです。
信念を持って命をかけて自分の音楽を成就させんと、もがき苦しんでいるようなアーティストは得てしてイイのが撮れるものだのだ。

1_img_0423_2 ここから先は5月に開催されたレコ発ライブのレポート。
実は、今回もがき苦しんだのは私の方でしてね。
何しろ暗かった~!
そのあたり割り引いてこの先読んでね。
会場は四谷三丁目の「ソケーズ。ロック(Sokehs Rock)」。
一体、何年ぶりに来たかな?
私、中学の時に「鼠径ヘルニア」を患ったことがありましてね…この店の名前を耳にするとどうもあの時のこと思い出しちゃうんだな。
「ソケース・ロック」とはミクロネシアのポンペイ島にある玄武岩でできた岩山で、その地区の大水を止めたという伝説が残っているらしい。
もちろん写真で見ただけだが、ビックリものの美しい景観だ。
お店はそこから名付けられたそうだ。

オープナーはセカンド・アルバムのタイトル・チューン「海図」。

20

赤尾和重

30v鈴木広美

40v鎌田 学

60v
泉谷 賢

50vそうか、言われてみると、コレって初の東京でのワンマン・コンサートなんだね。
おめでとうKRUBERABLINKA!

70続けて「Mandarin」という曲。
相変わらずのド迫力なお声と素晴らしい歌いまわし!
そんじょそこらの楽器じゃこのヴォイスをサポートできゃしない…ということで…

80v広美さんはMarshall。

90vJVM210Hと1936。
1960を使わなかったのは店のスペースを考慮してのこと。

100v鎌田さんはEDENの上下。

110WT-800とD410XLTだ。

120vとくれば当然ドラムはNATAL。

130v12"、13"、16"、24"のメイプル。
フィニッシュはシルバー・スパークル。

140「私、Marshall大スキなんですよ!」…と、実際に和重さんがステージでこれらのバックラインを紹介してくれた。

150_zs3曲目は「Zulu Suit」。
「♪ズ~ル~」の響きが耳に残るセカンド・アルバム『Kaizu』収録のノリのいいナンバー。

160v鎌田さんのベース・ソロもフィーチュア!

170v正統的なプレイで存在感満点のベースだ!

175_bsolo


〜MC
⑦Blanko (with solos ver,)

江戸川乱歩のようなタイトルの「夜光虫」は前作『Blanko』に入っている超シットリのバラード。

180_yc鎌田さんはフレットレスに持ち換え。
懐かしいナァ、MODULUS。
私、サウンフランシスコの工場に二度ほど行ったことがあるんよ。
その時の社長とは今でも大の仲良しだ。
初めて行った時、近所の比較的高級なレストランに連れて行ってもらったんだけど、隣のテーブルにDavid Grismanが座っていたっけ。
195
ジ~ックリと歌い込む和重さんも実に味わい深い。
そこら辺の女性シンガーとは重みが違う、重みが!
広美さんのソロも曲に絡み込んで雰囲気バツグン。

185続いては「ピエロの心臓」。
230_tb
コレは5/8拍子かな?

210v_ph

変拍子が何ともいえない重苦しいムードを醸し出している。
Z
奇数拍子がもたらす独特の雰囲気ってスゴイもんなんだな。
いつもMarshall Blogに書いているようにZappa好きな私は変拍子が飛び交うヘンテコりんな音楽ばかり聴いて悦に浸っているのだが、変拍子がこういう仕事をするという感覚はなかった。
メロディや歌詞が変拍子にマッチした好例といえるのではないか?効果バツグンってヤツ。
同じ変拍子でも、こういうのもあれば、Pat Methenyの「First Circle」みたいなのもあって、音楽ってのは面白いね~。Patのは22/8拍子とかいうんだっけ?

220

ここで広美さんのギター・ソロ。

200v

弾くわ弾くわ!
JVMとの相性もゴキゲン!

190そしてそのまま「帳」へ。
コレも『Kaizu』からのチョイス。

240この曲はリズムといい、メロディといい、私の感覚ではすごくKRUBERABLINKAを感じさせる。

260vドへヴィなドライビング・チューン。

270v和重さんの雄叫びが爆発する前半のクライマックス!

280vクライマックスのテンションはそのままに「Blanko」。

300_blkこの曲もアルバム・タイトル曲だけあって「いかにもKRUBERABLINKA」という雰囲気に満ち溢れている。

310v第一部はここまで。
レコ発ライブなのにまだ新作から1曲も演ってない!

320休憩をはさんでステージに上がったのはお召替えした和重さんと広美さんのふたり。
アコースティック・コーナーだ。

330_ac和重さんはマイクを一切使わず地声で熱唱。

340v曲は「Kiwi」。トリの方ね、果物じゃない。でも、果物のキウィはトリのキウィを連想させるから同じ名前になったらしいよ。
私はキウィ食べないナァ。
この曲CDではギターのアレンジが面白かったけど、こうしてギター一本でほのぼの演るのもすごくいいね。

350もう一曲はまた『Kaizu』から「単細胞」。
生Caz…素敵でした!

360vメンバーがステージが上がって演奏したのはあまりにも雰囲気が違う「Ghidoran」。
そう、メタル・タイムなのだ!

370_ghidoややスローでとびっきりへヴィなナンバーだ。
和重さんのはち切れんばかりのヴォイスがスゴイ!1959の声だ!

380vそして、ここでようやく『Conicalify』からの曲が披露された。
まずは「Chamber」。
6弦を全音下げたヘヴィなリフが作りだす正統派ブリティッシュ・ハードロック。

390_cham和重さんの歌が入った瞬間、「KRUBERABLINKAのロック」になる。

400v続けて『Conicalify』から「場所」。

410_bsこの曲も広美さんのエッジ―なリフでスタート。
やっぱりいいね~、こうしたシッカリした「リフ」を持った曲というのは。ロックはこうでなくちゃイカン!
CDを聴く時には大変に凝ったアレンジのギター・パートに注目してもらいたい。

430v
しかし、この声!
まさに肉食系ボーカル。
和重さんの歌を聴くと、この世にハード・ロックがあってヨカッタ!と思う。

S41a0479 和重さんの歌と歌詞、広美さんのギターと曲、そして、それらにエネルギーを注入し、ドラマチック演出する二人の鉄壁のリズム隊。

420それにハードロックの神様のバックアップ…『Conicalify』もそうした要素で出来上がっている。

450

もう一曲『Conicalify』から「Cypress」。
「Cypress」とは「糸杉」のこと。
「糸杉」といえばゴッホ。糸杉を描いた数多くの作品を残しているのはご存知の通り。
メトロポリタン美術館の「糸杉」とか近代美術館の「星月夜」なんてホンモノを見るとスゴイよ。もう絵からパワーやら空気感が出まくってんの。
この曲の歌詞を読む限りゴッホとは関係なさそうだ。
ちなみにゴッホは英語で「ゴッ」と発音する。「ホ」は言わない。

440_cy歌とギターで静かに始まり、リズム隊がバシッと入って来るところなんざトリハダものだ。
『Conicalify』は五曲入りのミニ・アルバムだが、この日その内の三曲を取り上げた。
他にも目の覚めるようなスピード・チューンの「Test tube」、パワフルでエキゾチックな雰囲気が印象的な「Caldera」が収録されている。
従来のファンならニヤリとするような典型的なKRUBERABLINKA節が満載だと思うし、彼女たちの音楽が未経験のブリティッシュ・ハードロック・ファンにとってはこのアルバムは新しい楽しみとの出会いに場になるだろう。
若い人たちにも是非聴いてもらいたい。

450v_gok本編の最後はファースト・アルバム収録の「業火」。

460vファースト・アルバムは衝撃的だったな~。
サウンドは往年のブリティッシュ・ハードながら、懐古主義的なところが微塵もなく、かといってチャラチャラと流行りの要素を取り入れるなんて愚行をまったくせず、「今」のハードロックを演じて見せた。
そして、その衝撃が『Kaizu』、『Blanko』を経て、『Conicalify』に見事つながった。
やっぱり流行りのモノはダメだよ。古くなって消えて行くだけ。

480vアンコールは「Going Down」。
コレは日本ではJeff Beckが広めたことになっているのかな?Freddie Kingかな?
作曲はDon Nixという人。
テネシー出身(田無じゃないよ)のアメリカのミュージシャン兼プロデューサーでLeon RussellのShelter Recordsに参画しているほか、たくさんの有名アーティストをプロデュースした。
ジョージと組んでバングラデシュのコンサートを手掛けたのもこの人。
470

日本のミュージシャンもジャム・セッションなんかでよく取り上げるが、和重さんが歌うとまたひと味もふた味も違うナァ~。

S41a0500 そして、KRUBERABLINKAのキラー・チューン、『Don’t be so mad』。

S41a0451四人が一丸となった素晴らしいパフォーマンスは、初の東京でもワンマン・コンサートを締めくくるにふさわしいものであった!

500v

S41a0425

530v昨日発売された『Conicalify』、ハードロック・ファンはとにかく聴いてみてくだされ!
間違いなく「Conicalified」されるから。
ショウの間、Marshallファミリー・ブランドやMarshall Blogの紹介をして頂いた赤尾和重さんにはこの場をお借りして心から御礼申し上げる次第である。
KRUBERABLINKAの益々のご活躍をお祈り申し上げております!Long live hard rock!

550cd

KRUBERABLINKAの詳しい情報はコチラ⇒KRUBERABLINKA Facebook

540v1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年5月21日 四谷Sokehs Rockにて撮影)


2016年6月27日 (月)

曾我泰久 単独 LIVE TOUR 2016〜春が来た!

今日は羽田空港から。
去年の5月、イギリスに行く際、初めて羽田空港発着の国際線を利用した。
電車に関して言えば、東京に住む人間にとって羽田は成田に比べるとすごく近いようなイメージがあるんだけど、実は起点の場所によっては結構遠いんだよね。
東京のかなり奥まったところにあるイメージで、東の方に住んでいる人にとってはものすごく遠く感じるのではなかろうか。
上野が使いやすいウチなんかは、スカイライナーを使いさえすれば、成田はそう遠く感じないし、混雑している山手線にデカいスーツケースを遠慮しながら乗り込んだり、モノレールに乗り換えをしたりするよりよほど快適なのです。京急もエラク時間かかるし…。
ところで、実は去年より以前、LAから帰ってくる時に羽田を利用する機会があった。
でも失敗した。
フライトの時間を大幅に間違えて当該の飛行機に乗れなかったのだ。
12時間も間違えちゃった!…というのは、チケットにあったフライト時間の表記のせい。
「0:30」とか記してあった。
もちろんチケットには日付も入っていて、ちゃんとそれに合わせてLAXへ行ったワケ。乗り遅れちゃ大変だから。
私、こう見えてもロンドン・ヒースローで2回、フランクフルト・マイと成田で1回ずつページングされているんですわ!(pageとは「大声を出して人を捜し出す」という意味)
つまり館内放送で名前を呼ばれちゃったの。
ま、それぞれ理由があったんだけど、いずれにしても毎回チャンと余裕をもって空港には入っていたんよ。
そんなこともあって気を付けてはいた。
で、初の「LA⇒羽田」の話し。
カウンターで受付すると、どうも様子がおかしい。係の女性が慌てている。
「どうしたんですか?何か問題でも?」と尋ねると…。
「はい、この飛行機はとっくの昔に出ております!」と言うではないの!
「へ?だってまだフライトには3時間近くあるのにナゼ?」
…勘のいい人にはもうおわかりでしょう。
私は昼の0:30と夜中の0:30を取り違えていたのだ。
そうして私の「初羽田国際線」は昨年の5月に延期されたのであった。
ちなみに、ウマい具合にその直後の成田行きに空席がひとつだけあったので、それにネジ込んで頂いた。
一刻も早く日本に帰って納豆が食べたかったのでアセったわ~。
まぁ、旅先ではいろんなことが起こるものです。

10その後、Marshallの社長の送り迎えをするのに何度も羽田の国際線ターミナルには来てるんだけど、それにしてもキレイだわ~。
羽田は世界で4番目に旅客数の多い空港なのだそうだ。

20発着案内板の見てくれも昔と比べてずいぶん変わったナァ。
ハングルの併記が普通になった。
590
この日は5月の中旬。

40ゴールデン・ウィーク明けでガッラガラよ。

502階のショッピング・モールは気合が入ってるよね~。
この日もミニ・コンサートが開かれていた。

1_img_0030 チョット前までは空港の売店なんてどうにもならない感じだったけど、最近は実に気が利いている。
海外へのお土産なんかも、「あ、空港で買えばいいじゃん」なんてことがとてもしやすくなった。

70「日本橋」まで作っちゃって。

80それにしても、こういうのはどういうことを期待してこしらえるんだろうね?

90早くも空港で「日本の心意気」を外国からの観光客に叩き込んでやる…とか?

100でも、このあたりのコーナー、いつ来ても日本人しかみかけないような気も…。

110と、言いつつ結構よろこんでいる私のような人間のために作ってくれたのかしら?

120v_2こんなモノまである。

130「しばらく食べられないからね~」なんて、海外に行く前に牛丼をかき込む気持ちもよくわかる。
でも、よくわからないのがコレ…

140ナゼかライブハウス。
…と最初は不思議に思ったんだけど、別にライブハウスという用途に限っているワケではなくて、空港を利用する人たちのための多目的ホールということなのね…パーティとか、セミナーとか。
「TIAT SKY HALL」という「いかにも」なネーミング。「TIAT」とは「Tokyo International Air Terminal」だって。

150そして、今日の出演者はおなじみ曾我泰久、ヤッチン!

160会場内に入ると、ズラリとスーツケースが!
コレは後で説明する。

170…ということで、そろそろヤッチンの「音楽世界」へ出発だ~!

180すでに梅雨に入ってスッカリ暑くなっちゃったけど、今日レポートする公演は『LIVE TOUR 2016~春が来た!』と銘打って4月10日からスタートしたツアーの千秋楽。
だから「春が来た!」なの。今なら「夏が来た!」だよね。
あ~、夏は来て欲しくなかったのに!暑いの大キライ!はやく冬が来て欲しい!

190_2曾我泰久

Y衛藤浩一

210v宮野和也

230v大坪正

240vこのツアーは本来、ヤッチンの単独弾き語りという企画であったが、この東京での最終公演だけはバンド形態のステージとした。

250さわやか系のオープニングということで選ばれたのは「Go Ahead Again!」。

260v_coもちろんヤッチンは今日もMarshall。

270JVM410Hと1960Aを使用。

280v足元のようす。
今回、ディストーション系のトーンはJVMのODチャンネルを使用するのではなく、エフェクターで作った。

285そういうシステムと来れば、ASTORIAでしょう。
ASTORIAはエフェクターで音を作る人のためのアンプだ。
ヤッチンもしっかりチェックしていくれていて大きな興味を示していた。
近いうちに是非お試し頂きたいと思っている。
それよりヤッチン・ファンのみなさん、どうすかこの色。
ヤッチンの愛器とお揃いになるではあ~りませんか!

287ね、ゼッタイいい。音は最高にして最上。
軽くあいさつをはさんで「Carry on」と「One More Kiss You」と続ける。

290_omky宮野さんが使っているベース・アンプはEDEN。
EDEN(エデン)はMarshall傘下のベース・アンプ・ブランド。

295アンプ・ヘッドはWT-800、スピーカー・キャビネットはD410XSTが2台。
これまたすさまじくクリアでゴージャスなサウンドだ。

296vヤッチンファンの皆さんにもうひとつ。
Marshallはアンプ類だけではなくてドラムも取り扱っています。
1965年創業のイギリスのパーカッション・ブランドで、NATAL(ナタール)という名前です。
アチコチからかなり高い評価を頂戴しております。
ですので、お知り合いの方、親戚の方、誰でもいいです。「バンドを始める」なんて話をお耳にしたら…
「(吹き替え調で…)アラ、バンドやるの?それならアンプはMarshallね!コレはまずキマリ…と。ドラムはNATAL(ナタール)がいいんじゃない?すごく評判がいいわ!NATALを使わなきゃもったいない!ベース・アンプならEDENを選ぶべきよ!」
…とやって頂きたい。
宣伝コーナーおわり。

298「最初のアルバムから2曲おおくりします…」

300_kw「キミガワカラナイ」と…

310_esd「Every Single Day」を。
ギター・ソロもバッチリとキマった!

320v_dmmb20~21歳の時に作った曲だという「Don't Make Me Blue」。
1984年、The Good-Byeのシングル「にくめないのがニクイのサ」のカップリング曲だ。

330v_erこの時はPrinceが亡くなってちょうどひと月ほど経った頃で、ヤッチンからもそのあたりの話があった。
昔、大阪に行った際、The Good-ByeのメンバーでPrinceを見に行ったそうだ。
そしてその翌朝!
ホテルのロビーでボディガードに囲まれた本人に出くわしてしまったという。
ヤッチンがこの話をしようと衛藤さんに振ると「ああ、Princeに会った時の話?」とオチを先にバラしてしまってハラホロヒレハラのシーン!
もうひとつ。
最近、初めて当日券を買いに普通に列に並んだという話。
ま、そうでしょう。業界の人はコンサートのチケットならたいてい何らかのツテで入手できるでしょうからね~。
でもヤッチンは並んだ!
何を観るために?
Brian Wilsonだったそう。
好きだ~、Brian Wilsonというより『Pet Sounds』。
一体何百回聴いたかナァ?私なんか序の口以下で、「何千回聴いた」なんていう人もたくさんいるでしょうけど…。
Hal Blaineがドラムを演奏しているのは有名だけど、ギターがBarney KesselやGlen Campbellが弾いてたり、サックスでPlas Johnson(映画『ピンク・パンサー』のHenry Manciniのテーマ曲のテナー・サックスを吹いた人)が参加しているのがうれしい。
完全に脱線、失礼しました~。
350
The Jokers時代の「イージーライダー」…

340_ls「とびっきりのLove Song」へと続く。
分厚いコーラスも完璧!

400v
前半は曲と曲の間にトークを散りばめた進行であったが中盤に入ってガツンとヒートアップ。
ナント、7曲ぶっ続けに演奏した。
「一期一会」…

360_oneギターを降ろして歌に集中するヤッチン。曲は「春風を誘うから」。

Img_0138_2 アコギに持ち換えて「Another World」。

1_s41a0230 オープン・チューニングを駆使してのアコースティック・ギターのソロが大きくフィーチュアされた。コンサートの見せ場のひとつ!
ヤッチンはこういうアコギのプレイで物語を作るのが実に達者だ!

380v_awまだまだ続く!

S41a0131 「約束の場所で」

410_pp定番の「流されて」。

S41a0079 ここで衛藤さんフィーチュア。
「Please Believe Me」を熱唱!

420_pbm「21st Century」
440_21
そして、お待ちかねの「Yes! Yes!! Yes!!!」。
ハイみなさん、タオルの準備して~!

450_yyy
The Good-Bye時代からの人気曲に会場は大興奮!
いつもコンサートの最後の方で演奏されるということもあるけど、盛り上がっちゃうよね~。

S41a0025_2 この通り!
こうして見るとゼンゼンやってない人もいるのね?

470本編の最後を飾ったのはノリノリのドライビング・チューン「UP BEAT」!

480大坪さんの入魂のソロ!

490vこうして本編17曲、心を込めて演奏したヤッチン。
歌にギターに(with Marshall)トークにと、素晴らしいパフォーマンスだった。

500vすぐさまアンコ―ルに突入。

510_ec「Let's Get Together」と「ハダカノココロ」を取り上げた。

520ヤッチン・ミュージックを濃密な演奏で練り上げた3人の演奏も最高!

530v

430v

550vアンコールの2曲を演奏して完全にプログラムは終了したのだが、ファンの興奮まったく冷めず。
強引にヤッチンを引っ張りだしてもう一曲!
時間は大丈夫なのかッ?!
570
…というのは、説明が後先になったが、実はコンサートの終了後、ヤッチンはファンのみんなとこのまま飛行機に乗って台湾へ行くことになっていたのだ。
だから冒頭で紹介した通り、会場内にスーツケースがズラリと並んでいたというワケ。
何でも、前回ココでコンサートを開いた時に、「このまま飛行機に乗ってどこかへ行きたいネェ~」なんて話が出て、それを本当に実行しちゃったのだ!
さすが有言実行の男、ヤッチン!
ダイエットもちゃんとやったもんね。

560ということで、この後、皆さんご一緒に台湾に旅立つのよ。
私も専属カメラマンということで同行させて頂いた…と言いたいところだが、暑いところが苦手なもんだから、チャッチャと機材を片付けて家に帰りましたとさ…。

580いってらっしゃ~い!

春が来ようが、夏が来ようが、常に前進するヤッチン。これから先もいろんな企画がテンコ盛だ!
曾我泰久の詳しい情報はコチラ⇒soga21.com

600(一部敬称略 2016年5月14日 羽田空港TIAT SKY HALLにて撮影)

2016年6月21日 (火)

MAGIC OF LIFE~Don't Stop Music fes. TOCHIGI 2016

さて『Don't Stop Music fes. TOCHIGI 2016』レポートの<後編>。
今日のレポートは、フェスティバルが開催された栃木市の紹介から入る。
昨日はこの日のことを「最高の一日となった」と記したが、フェスティバルの楽しさに加え、初めて訪れたこの栃木の街の魅力にスッカリ魅了されてしまったのだ。
お目当てのグッドモーニングアメリカとMAGIC OF LIFEの出番が夕方だったので、それまでの間、タップリと街を散策することができた。
東京から2時間弱。昼前に現地に着いて、まず「旧市庁舎別館」という旧跡のとなりの駐車場に車を入れる。
無料…すでにこの時点で感動。

10_2コレがその旧市庁舎別館。
大正10年だから1921年の建造。
Jim Marshallの2つ年上。関東大震災の2年前。
栃木県庁は、明治17年に宇都宮に移る前までは栃木市に所在していた。その場所がココだった。
この建物は国の登録有形文化財に指定されている。

20vちょうど『映蔵』と呼ばれているイベントが開催されていた。
コレは今年で9回を数える『栃木・蔵の街かと映画祭』という市の観光振興課が主催する映画のイベントで、「蔵の街」の特長を活かし、色々なところで古今東西、様々な映画が上映されていた。

30_2古い建物が好きな私としては中に入らずにはいられない。
中では静かに男女のデュオが「When I'm Sixty Four」を日本語で歌っていていい感じ。

40_2手作りのグッズがズラリと並ぶ。

50_2

60_2

70天井が高く、ユッタリとした作り。昔の建造物はいろんな意味で本当に優雅だ。
私は東京の生まれだが、小学校2年生まで校舎はこんな感じだった。

80_2気になったのはコレ。
コレも鴨居っていうのかな?天井間際の仕切りについている切れ込みの入った駒。
ほぼ全部、3つずつ組になって取り付けられている。飾りなのかな?
現地の人に尋ねてみたがわからなかった。

90_2巴波川と書いて「うずまがわ」と読む。

100_2この日は5月8日であったが、まだ鯉のぼりの飾り付けが残っていた。
江戸時代にはこの巴波川を利用した舟運で江戸との交易が盛んに行われていたという。
1617年に徳川家康が日光山に改葬され、朝廷からの勅使が日光東照宮に毎年参上することになった。
その勅使が通った道を「日光例幣使街道(にっこう れいへいしかいどう)」という。
栃木はこの街道の宿場町となり、多くの人やモノが集まって大いに栄えた。
江戸からは日光参りの荷物や塩が、栃木からは木材や農産物がこの巴波川によって運ばれたのだ。
この江戸との交易によって栃木には豪商が多く生まれ、巴波川沿いにたくさんの蔵が作られた。
言わずもがなだが、「蔵がある」ということは、そこに「富がある」ということだ。この街のかつての繁栄ぶりが窺い知れよう。

110その巴波川沿いにある蔵。
ココが今では「横山郷土館」という資料館になっていて、早速入ってみた。
横山定助は元々水戸藩士だったが、武家を嫌い、商人を志し、農産物であった麻を主力にした荒物屋で身を興した。
後に金融業にまで進出して大きな財を成した。
建物の向かって右半分が麻問屋、左半分が銀行になっていた。

120麻問屋の蔵の中。
この梁!

130_2蔵に展示されている古いお雛さま。
江戸時代にこんな立派なもの持っていたなんて生半可なリッチではなかったであろう。

140ここは左半分の銀行エリア。
横山定助の個人銀行は後に「栃木共立銀行」に発展した。
ドデカイ金庫が備え付けてあった。ちなみに金庫のダイヤルは「いろは」だ。
その金庫は、横山家三代目の横山庫造(くらぞう)が、金庫の暗証番号を誰にも伝えずに死んだため誰も開けることが出来ずそのまま放置してあった。
金庫自体も立派なモノで、1,000万円以上の価値があるとされていたが、70年以上も経過し、サビの度合いも進んでいたこともあり、金庫の扉を開けることは相当困難であると言われていた。
それを香川の天才鍵師なる者がテレビの企画で見事に開帳したのだそうだ。
栃木共立銀行は大正3年の創設時に既に3億3000万円の資産を保有していたとされており、金庫の中身に注目が集まった。
ところが、出てきたのは領収証や地図やハンコといった銀行で実際に使用していたモノばかりで、現金は当時の92円だけだった。ジャンジャン!
使用してあると貨幣そのものは骨董として価値が上がらないため、92年はほぼ92円。
結果、金庫自体の方がはるかに価値があった…という結果に終わった。
栃木、おもしれ~!

150_2これはその中庭。立派!

160_3離れの洋館。
コレも大正時代の建造物で、戦時中には有名な歌舞伎役者がここへ疎開していたとか…。

170蔵の中には多くの民具が展示されていておもしろい。
なんじゃコレ?どうやって使うんだ?というものも結構見かけたが目を引いたのはコレ。

180v_3ドイツのElectroacustic GmbHのステレオ。
Electroacusticは今のELAC。ゼンゼン知らないんだけど、そのようだ。
この会社は1926年の創業で、始めは軍需でソナー探知機なんかを作っていたが、終戦と同時に民間向け製品のメーカーに転身し、ミシンやカー用品を作っていたが、1948年にオーディオ分野に進出しレコード・プレイヤーを発売した。
ターンテーブルに乗っているSP盤は、大正期の「日東蓄音機」傘下の関西最大のレコード会社「ニットーレコード」のもの。当時は東京の「日畜」と売り上げを大いに争ったそうだ。
「日畜」とは後の日本コロムビアだ。

190_2テレビがなかった時代、蓄音機はとても高価なもので、これらがすべて横山家のものであったとするなら、やはり大富豪だったということが言える。
昔の人はコレで何を聴いていたかというと、もちろん音楽もそうだが、浪曲、義太夫、浄瑠璃、落語といったモノの音源を楽しむ機会が多かったようだ。

200_2街をブラつく。

210_2戦時中、栃木市は空襲を受けなかったために、いいように昔の建物が残っている。
この家なんか、薄い戸一枚ですぐに完全プライベートな居住空間だからね。
日曜日の午後だったので、近所の人達が集まってイッパイやっていたのか、モノスゴイ騒ぎが中から聞こえて来た。外に筒抜け。

220JR栃木駅に通じる「蔵の街大通り」。ココが何しろ素敵!

230日産化学の販売代理店。
ステキじゃない?この看板の色合い!
副業で漬物屋を営んでいる。
日産化学は富山の速星(はやほし)というところに工場があってね…。
昔私がいた会社で、日本貨物鉄道(当時はまだ日本国有鉄道だった)と北陸本線の鉄道輸送に関する会議があると、よく一緒になった。
私が務めていた会社は、セメントの鉄道輸送への依存度が高く、新潟の工場から「越中大門」、「根上(ねあがり:野球の松井の地元ね)」、「飛騨古川」へ向けて発される貨物量はすこぶる多く、北陸本線を管理する金沢鉄道鉄道管理局内ではダントツの大クライアントだった。コレ、すなわち「時代遅れ」ということなんだけどね。
そのため、私はまだ弱冠22歳だったが会議ではVIP待遇だった。
時代は80年代中盤のバブルの最初期で、山中温泉だか片山津温泉で開催される会議は、終了後、当然無礼講のドンチャン騒ぎになった。
宴会場で差しつ差されつした後は、温泉場のスナックを何軒も回った。
私は親類にサラリーマンがまったくいない環境で育ったせいもあって、そういうのがすごく苦手で、とても辛かったナ。
カラオケもゴルフも大キライだった。一般サラリーマンがよろこぶ種目がことごとく受け容れられなかった。悲劇だよね~、そんなヤツが「日本のサラリーマン」やると。
どんな美酒よりも、名門ゴルフコースよりも、早く下宿へ帰ってギターを弾いたり、ジャズを聴いたり、本を読んだりする方が楽しかった。
でもずいぶんガマンした。ま、何と言っても一番ガマンしてくれて、今もして頂いてるのは家内なんだけどね。
ダメなんだよ、アタシャ、ワガママで。
何が言いたかったのかと言うと…30年チョット前はこのMarshallオジさんもそんなことをしていたのだよ。いきなりMarshallやらNATALなんかじゃないのね…ということ。

250_2ココは甘味処。

260_2着物屋さん。

270_2コレはレストランと『映蔵』の事務所。

280_2観光協会の出店。
290_2
ココも素敵だった。
中に入ると…
380v
見て!この梁!
白川郷でもあるまいし、やたらと作りが頑丈なのだ。
それだけ階上に蓄財していたということだ。

300_2もうこんな木は採れないって。

310家具もスゴイ重厚。
この階段の弾き出しは今も使われている。もちろん階段としても。
従業員の方々は実際にこの階段を使って二階に上がるそうだ。

320外装にかなり手を加えている。
この店の方にお聞きしたのだが、栃木市はこれらの蔵や古い建造物を街の重要な観光資源として活用すべく、こうして徹底的に保存・補強工事を推進しているそうだ。
やっぱり金かけなきゃダメなんだよね。

330観光協会の出店の裏の蔵。
ここも資料館になっている。
お昼は地元の方ご推薦により、この裏の「太郎庵」という日本そば屋でそばとミニかき揚げ天丼のセットを頂く。
かき揚げ丼は普通だったけど、そばはバッチリ!メッチャおいしかった!

340ここも資料館。
何せ見たことないような建物でどこも面白い。

350昔のモノってのは何でもホントによくできてるよね。

360洋館だって雰囲気バツグン。

370vまるで時代劇のセットみたいでしょ?

390こんなの見たことある?

400「善野屋土蔵」、通称「おたすけ蔵」というのだそうだ。
江戸時代、米や大名への質商で財を成した豪商の善野さんが、困窮する人たちに米や金を供出したそうだ。
また、失業者対策としてこの蔵を作らせたという。
ヨーロッパでいうところのNobless Obligeというヤツ。「富める者が不幸なものを助けるのは社会的道義である」と説く。ごく一部を除いて、今の日本には消滅してしまった人間らしい思想。

410蔵は1804~1840年の間に建造されていて、今は栃木市ゆかりの作家の作品を展示する美術館になっている。

420これは喫茶店。

440栃木市は蔵の他に錦鯉も売りものにしている。
いつか、イギリスの地方に住む友人の家で開かれたホームパーティに参加した時、集まっていた近所の人達から「鯉」のことを訊かれて困ったことがあった。
「コーイ、コーイ」と盛んに言うんで、何かと思ったら「Carp」だって。映画だかドラマだか『将軍』で知ったんだって。「Yoko Shimada」なんて名前も出ていた。
さすがの私も「鯉」のことまでは知らんよ。知っているのは「carp」という名詞は単複同形ということぐらい?
この「錦鯉」を世界的に有名にしたのは田中角栄なんだってね。
何かの国際会議の時に決まってもいないので鯉を勝手に「国魚」って紹介しちゃったんだってよ。

450「山本有三ふるさと記念館」。
『路傍の石』の山本有三はここの出身なのだそうだ。

460コレは普通のウチ。
でも素敵。

470この飲み屋も市が指定する建造物になっている。
下はお世辞にもきれいとは言えないけど、2階が蔵の作りになっていてなかなかに味わい深い。

480カッコいい床屋!
「銀巴里」とは銀座にあったシャンソン喫茶と同じ名前。
1963年に録音され、『銀巴里セッション』としてThree Blind Miceからリリースされた、高柳昌行、中牟礼貞則(お二方とも香津美さんのお師匠さんね)、菊池雅章、山下洋輔、日野皓正等による音源は有名。
ただ、「GINPARI」じゃなくて「GIMPARI」だろうナァ。
私の研究によると、日本語をローマ字表記する時、唇をくっつける音の直前の「ん」の発音は「m」で表記する…としている。
わかりやすい例として、「新日本橋駅」。「Shin-Nihombashi」と、日本語では同じ「ん」でもローマ字表記では「n」と「m」を使い分ける。
あ、コレは私がそう思っているだけで、勝手なオリジナル・ルールですから。

490「下野新聞社」だそう。
どの建物も黒っぽくしたのは何か理由があるのだろうか?
夏、暑くてしょうがなかったと思うのだが…。

500見て!こんな洋館も。病院だって。

510ここから先は、栃木駅前の蔵の街大通りから離れた「重要伝統的建造物保存地区」というエリア。

520ココは丸っきり普通の住宅街で、「蔵の街大通り」に並んでいるような大きな蔵のような建物はないが、よく見て歩くとおもしろい。

530

540ガラッと戸を開けて清兵衛や丑寅の親分が出てきそうじゃない?あ、映画『用心棒』の話しね。

550コレは「岡田記念館」という500年以上続く旧家で、資料館になっている。
岡田家の当主である今の嘉右衛門さんは26代目だって!
元は武士だったが、帰農して慶長年間に栃木に移住して、荒地を開墾し、地域発展のために尽力したそうだ。
以後この家の当主は嘉右衛門を襲名していて、この場所、すなわち「嘉右衛門町」という地名にもなっとる。

1_113おお!標識もリアル嘉右衛門!
電話だって一番だもんね。

560嘉右ヱ門町一番地!
皇居みたいじゃん?
この記念館、入りたかったんだけど800円も取るんだよ。パスさせて頂きました。ロンドン塔じゃないんだから。500円だったら入った。

570v

向いの肥料問屋の壁。
そういえば東京ではこういう板壁をまったく見なくなったね。

580ココも肥料問屋。そこらじゅうに点在する肥料屋さん。いかに農業が盛んで肥料が重要だったかということね。
石灰窒素、硫安、尿素、リン酸、カリウム…なつかしいナァ。
私は一切関わったことがないけど、さっきの昔勤めていた会社は石灰化学からスタートしていて、肥料が有力製品のひとつだった。
肥料部門の人たちは何やら特殊な営業をしていたナァ。何しろ「酒豪」でなければとても営業なんぞ務まらない、というような話を聞いたことがある。
そういえば、その肥料部門が開発した製品で、生ゴミを肥料に変える薬っていうのがあって、長野にいた時、その商品がローカルのテレビ番組で紹介されることになった。
SBC放送だから「信越放送」だね。
番組の名前は忘れてしまったが、「夕焼けワイド」みたいな比較的視聴率の高い帯番組だった。
で、何だか知らないけど、業務上はゼンゼン関係ない私のところにその仕事が回されてきた。
要するにその番組に出て、生放送でその商品を説明しろというワケ。
支店長が言うには、「キミが一番おしゃべりだからな。それにキミ、バンドやってんだろう?それじゃキミしかいないじゃないか!」ということだった。バンドは関係ないでしょ!
確かにその頃、私は長野市で一番大きなパブで毎週末ハコバンをやらせて頂いていたし、ま、正直そういう仕事はキライじゃないので引き受けた。
引き受けたのはいいけど、台本が気に食わないってんで、その商品についてにわか勉強をして、台本をあらかた全部書き換えて、一晩で覚えた。大したボリュームじゃないけどね。
商品はなんつったけかな?「ナントカ太郎」だったはずだ。
で、この番組、リハーサルも何にもなしで、本当にブッツケなワケ。
キューが出されると「ハイ。みなさんこんにちは!今日は『ナントカ太郎』のご紹介です!まずこのキャップに『ナントカ太郎』を適量入れまして~」なんて演ったのよ。
もちろん結果はパーフェクト。
あの時の経験が今のMarshallのイベントにつながっているのサ!ウソこけ!

590変でしょ、コレ。
古い建物を壊す時に記念に一部を保存してあるのかと思ったけどどうも違うようだ。
ただのマンホールの飾りだな、コリャ。

600信号も至ってシンプル!
黄色と赤がひと球ずつ。

610天明年間(1781~1789年)に創業した「油伝味噌」。
さっきの金沢鉄道管理局の話しね、その時は富山に下宿していたんだけど、そこの家は特に旧家というワケでもなかったんだけど、ミソも醤油も自分のウチでチャンと大豆から作っていてね、私はそのニオイが苦手だった。
下宿人たちに出す料理はマルコメとかキッコーマンだったようだけど。

620そして、戻ってきました。
結構歩いたけどアッという間だった。
メッチャおもしろかった。おいしかったし!
…というワケで、昨日レポートしたグッドモーニングアメリカの出番に間に合うように「栃フェス」の会場に移動した。

630グドモの後、トリで登場したのが「栃フェス」の主役MAGIC OF LIFE。
昨年11月にリリースしたシングル、「風花ノ雫」でスタート。
首を長くして待っていたファンは大よろこび!

640_2高津戸信幸

650v山下拓実

660v渡辺雄司

670v岡田翔太朗

680v続けて「ジェットモンスター」。
MAGIC OF LIFEは栃木のバンドだ。
栃木市のふるさと大使に就任している。
Marshall Blogでは山口の田川ヒロアキに続いて二人目のふるさと大使。
高津戸さんは宇都宮の出身。栃木に何か恩返しがしたいと思い立ち、もっともフェスティバルの開催に積極的だった栃木市を「Don't Stop Music fes. (栃フェス)」の舞台に定めたそうだ

690そんな心のこもったイベントがこの栃フェスなのだ。
「楽しかったね~!栃フェス、愛があるよね~!熊本募金にご協力ありがとうございます。日本赤十字を通して必ず届けます!
何が起こるかわからない世の中。もっとちゃんと勉強して、自分たちにできることをみんなに届けられるようにしたい」と挨拶。

700vMCの後は続けて「DOUBLE」と「呼吸」。
第2回目の栃フェスはグドモとMAGICのNATALのワンツー・フィニッシュとなった!
やっぱドラムの音がいいとキモチいいね!

710vテレビ他、地元のマスコミがワンサカやって来てプレスピットは大混雑!
「栃フェス」への注目度の高さがうかがえる。

720出番を終えたグドモの幸一ちゃんもステージそでから応援!

730vそして、「弱虫な炎」。
人気の5曲を演奏した。

740翔太朗くんの叩き出すNATALメイプルの歯切れの良い音でバンドは猛チャージ!
この人のダイナミックにしてこざっぱりしたドラミングは大きな快感だ。

760v
トリの出演ということでアンコールを1曲。「箒星の余韻」だ。
こうして全6曲を演奏して出番を締めくくった。

750MAGIC OF LIFEの詳しい情報はコチラ⇒official web site

770最後はお客さんと記念撮影。

780写ってるかな~?

790

800

810

820

830最後!
高津戸さんからひとことお礼の挨拶があって第2回目の「栃フェス」は幕を降ろした。
蔵の街の見学と絡めて、次回の「栃フェス」に是非ご参加くだされ!

840<オマケ>
帰り道、「石焼らーめん」という看板が気になって店に入ってみた。

845どうなっているのかと思ったら、石焼ピビンバの要領でチンチンに熱くしたドンブリに麺と具が入って出されてくる。

846_2_2 そこへ店員さんがスープを注いでくれるワケ。
当然、ドンブリの中はジョワ~っと瞬時にしてグツグツに煮え上がる。
♪あったかいんだから~。
この店ではこの工程を「噴火」と呼んでいる。家内は「爆発」とか言っていたが…でも、ホントにそんな感じ。
で、ひとしきり噴火が収まったところで激アツのラーメンを頂くという趣向。
私はアツいものが大スキなので、取り皿など使わずそのままハヒハヒ言いながら直接麺を口に入れてやるのだ。ワイルドだろぉ~。
何かドンブリの下に仕掛けでもあるのか、最後の最後までグツグツ煮立ってるんだよね。
このラーメン、とても夏場は食えんだろうから休業にしているのか?と店員さんに尋ねてみると、そうでもないらしく、夏は夏でそれなり荒行を体験しに多くのお客さんが訪れるそうである。
全国9店舗。
東京エリアは平塚に1店舗営業しているそうだ。
当然、後でノドが渇きますな。

847 帰りは羽生のPAでひと休み…と思ったらもう全部閉まってやんの。
ま、こんな光景も風情があっていいか…。

850何しろ充実した楽しい一日だった。
どうもありがとう、MAGIC OF LIFE!

860Don't Dtop Music fes.(栃フェス)の詳しい情報はコチラ⇒公式ウェブサイト

8701965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square
★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト

(一部敬称略 2016年5月8日 栃木市総合体育館にて撮影)

2016年6月20日 (月)

Don't Stop Music fes. TOCHIGI 2016のグッドモーニングアメリカ

はじめて来た!
下野の国、栃木市。
MAGIC OF LIFEが主催する『Don't Stop Music』というフェスティバルが開催され、お邪魔してきた。
イヤ~、コレが実に楽しくてさ~。
ウチから片道約100km、日帰りだったけどガッチリ観光もできて最高の一日になった!

10フェスティバルの会場になったのは栃木市総合体育館。
これなら天候の心配も無用。
写真右側のピンクの長っぽそいのはショウガ。
「岩下の新生姜」でおなじみの岩下産業株式会社は栃木市に本社を構えていて、このフェスティバルのスポンサーのひとつなのだ。

20「栃フェス開催!栃木に熱い感動を再び!」とあるように今回は2回目の開催となった。

40場内はいい感じの盛り上がりよう。これはもうフェスティバルも後半のようす。

30

若い人が多いね。
そう、出演者は若いバンドさんばかりだ。
私は今日も元気に最年長~!

50ステージにはMarshall、NATAL、EDEN。
Marshall Blogのお目当てはまずグッドモーニングアメリカ!

60もちろん栃木に来たってたなしんのオープニング儀式は必須。
今回は黄色い装束に身を固めて客席から登場した。
この黄色何だかわかる?
「レモン牛乳」だって。

Lemon500ml_2

このレモン牛乳、私は飲んだことはないのだが、栃木県民に愛飲され続けている乳製品で、正式名を「関東・栃木レモン」というそうだ。
何だか「秘密のケンミンショー」みたいになってきたな…。
レモン牛乳は戦後まもなく誕生し、宇都宮市の老舗製乳メーカーだった「関東牛乳」が「関東レモン牛乳」という名前で発売していた。まだ甘いものが貴重な時代で、特別な日にしか給食などに出されないゼイタク品だったらしい。
そんな人気のレモン牛乳は関東牛乳の廃業とともに平成16年、姿を消してしまった。
ナンてこった!
県民が愛する味がこの世から消えてしまうのはあまりにも寂しいということで「栃木乳業」という別の会社が製造法を受け継ぎ、めでたく復活を遂げたそうだ。

80いつも通り「グッドモーニングアメリカはじめます!」の掛け声で演奏はスタート!
グドモは今年初めての参加。

90金廣真吾

100渡邊 幸一

110x幸一ちゃんは今日もMarshall JVM210H。

120vたなしん

130アンプは愛用のEDEN WT-800とD410XSTだ。

130vそして、ペギ。

140vこちらも愛用のNATALブビンガ。
10"、12"、16"、22"のコンフィギュレーション。

150今回は珍しく「コピペ」でスタート。

160_2圧倒的なドライブ感が気持ちいい!

170v出番はトリひとつ前…「千両役者登場!」の堂々たる存在感だ!

190

2曲目は「拝啓、ツラツストラ」。

180v「♪あ~あ~あ~あ~」の大合唱!やっぱり盛り上がる!

200時間が25分と短いので、とにかく詰め込んでしまえ!
お客さんもそれを知ってのことか、ノリの鋭さが違った。

205矢継ぎ早にもう1曲演奏し、MC。
そして、火に油を注ぐようにして「キャッチアンドリリース」を持ってきた!

1_img_0185 PAのやぐらに乗り移る幸一ちゃん!ノッてるぞ~!

240v観客は大興奮!

250締めくくりは「未来へのスパイラル」。

210

いつものこととはいえ、この曲の大合唱もスゴかった!
230v
アッという間!
人気の5曲で持ち時間を終了した。

260終演後、楽器を片付けるよりファン・サービスが優先のたなちゃん。

270疲れなどまったく見せず、ファンが差し出すグッズにひとりひとりサインする。

280さすが、たなちゃん、ファン層広し!
ちなみに今日は「レモン牛乳」の姿で登場したたなちゃんだったが、ここ栃木市は「じゃがいも入り焼きそば」というメニューも名物だそうだ。
そういえば楽屋のテーブルに乗ってた。
戦時中、食糧難の時にボリュームを増やすために焼きそばにじゃがいもを加えたのが始まりだそうだ。

290フェスやらイベントやらで大忙し!
進めグッドモーニングアメリカ!

グッドモーニングアメリカの詳しい情報はコチラ⇒Official Site

300つづく

1965年創業のNATAL(ナタール)はMarshallのドラム・ブランドです。

M_natal_square

★NATALの詳しい情報はコチラ⇒NATAL Drums Official Web Site(英語版)
★NATAL製品は全国有名楽器店にてお求めください。
★NATALドラムは高田馬場バズーカスタジオでお試しになれます。バーチ、メイプル、そしてアッシュのキットの他、各種スネアドラムも用意しています。ドラマーの方、「NATALの部屋」ご指名でお出かけください。
詳しくはコチラ⇒バズーカスタジオ公式ウェブサイト


(一部敬称略 2016年5月8日 栃木市総合体育館にて撮影)

2016年6月17日 (金)

Kelly SIMONZ's BLIND FAITH~ARE YOU READY TO RIDE 2016 <後編>

さて、5月に開催された『Kelly SIMONZ's BLIND FAITH~ARE YOU READY TO RIDE 2016』 のレポートの<後編>。

1_img_0033バラードの「Stay in my Heart」でシットリやった後、ドカンといくかと思いきや、もうひとシットリ。

10v_boe「自慢したくてしょうがない!」というギターを下げて弾き倒すのは「The End of the Beginning」。

20_2「♪やさしすぎたのあなた」とテレサ・テンの歌声が頭をよぎる名旋律。
私はこの曲に猛烈に昭和歌謡に憧憬する。
アータね~、「昭和歌謡」ってのは極上の代物だよ。
才気あふれる作家たちが作った曲を、シッカリ音楽を勉強した編曲家がアレンジを施し、百戦錬磨のスタジオ・ミュージシャンが演奏していたんだから。
今のテレビの歌番組でかかる曲と比べれれば、そのクォリティやステイタスの差は一聴歴然だ。
日本の今の若い人が歌謡曲を通過できなかったのは「文化的災難」だと思っている。
ま、私なりの解釈で恐縮だが、結果的にその世界をギター的に再現しているKellyさんのセンスとアイデアが好き。

30_amバラードでも的確なプレイでKellyさんの心情を表現するリズム隊のふたり。
KAZ

40v_2Yosuke Yamada

50そして満を持して大爆発!
「Aregro Maestoso」だ。
Kellyさんのギターは笑っちゃうほどの弾きまくりだが、コレも「Opus#1」や「Rondo KSV007」同様、スペクタクルなバンド・エクスプレッションを楽しもう!
70_2
「Aregro」は「急速に」、「Maestoso」は「堂々と」という意味。
よって「Aregro Maestoso」で「ヤケクソにブッちぎりまくりやがれ!」という意味…なワケないけど、実際はそういうことになってる!
ところで、「Maestro(マエストロ)」という言葉は「巨匠」みたいな意味だが、指揮者や作曲家に用いられるのが普通。現在では特定して指揮者を呼ぶ場合が多いようだ。
フルトヴェングラー、ベーム、トスカニーニ、ワルター、カラヤン、クライバー、ムンシュ、ショルティ、クナッパーブッシュ、ジュリー二、ハイティンク、マゼール、アバド、メータ…挙げだしたらキリがないが、こういう人達は名前よりも「マエストロ…」と呼ばれる人達。
これでも私は結構クラシック聴いてんだよ。
さて一方、モノスゴイ演奏家には「名手」という意味の別の専門の表現があって、「Virtuoso」という言葉を用いる。
コレ、クラシックの人は「ヴィルトーゾ」と読むが、ジャズでは「ヴァーチュオーゾ」としているようだ。「ヴァーチュオーゾ」は英語読みで、「オ」にアクセントが来る。
ハイその通り、Joe Passよく聴きました。

60v_2Kellyさんのステージでは必ず登場するナイロン・コーナー!
よくもこれだけテンションが異なる楽器に持ち変えて即座に弾きまくれるものだ。

80元はエレクトリックのハード仕様の「Tales of the Viking」をアコースティックに大幅アレンジ。
コレ、「Vikng」ってのはYngwieのこと?
彼、しょっちゅう「'coz I'm a viking」って言うよ。

90vそして、YAMA-Bがジョイン。

200vこの辺りから後半。
Are you ready to ride????!!!!

205_2最近作から「Nobody is the Same」。
このリフ!「これからブッ飛ばすぞ」感満点!

210_nis中間部のキメが黄金時代のハード・ロックの雰囲気を漂わせていて大変よろしい。
285v
CDではすごくいいカウンター・メロディが付いているんだよね。
曲調に合わせたソロ。このサジ加減がニクイ!

220v「Revelation」は前作『Blind Faith』から。

230_revなるほど、「liberate」と「revelation」で頭韻を踏ませているのね。
こういうタイプの曲の歌詞を書くのはホント難しいと思うよね。

240これまたKellyさんのショウケース的ソロ。見ていて大安心!

250vすさまじいハイ・トーンでメタルの真髄を暴露するYAMA-Bさん!
よく血管切れないな~。

255v伝統のMarshallトーンはKellyミュージックを絶対に裏切ることはない。

250_2MCの後、YAMA-Bさんが声高らかに曲名をコールする。

260_nyt人気曲「Now Your Turn」だ!

270v必ず毎回演奏するということもあるのだろうが、歌ものの中でもっともKellyフィールが強い曲。

274恐らくサビのメロディがそうさせるのであろう。
普段、時々口ずさんじゃうんだよね。

275v人気曲だけあって、ココにきて客席の盛り上がり度がさらにアップする。

320_nwo
一段と盛り上がったところでYosukeさんのドラム・ソロ。

290vバッキング・トラックとの共演。
ドラマーはみんなコレやりたいんだね~。

310v
ショウも後半だっていうのに少しも疲れを見せることなくパワフルに叩き切り、スティック投げもバッチリ決めた!

300vつづけて『Blind Faith』のオープナー。「N.W.O」。
お召し換えしたKellyさん、気分も新たに猛シュレッド!

330v再びステージは3人となり、会場は「Stay with me Forever」のKellyさんの歌声に満たされる。

340_swmfコンパクトなソロだがKellyさんが言いたいことはすべて語られた。

350v8分音符15拍分の「♪Stay」は圧巻!
ロマンチックなムードで本編の幕は降ろされた。

360アンコールは、まるで時間をさかのぼるようにしてアルバム『AT THE GATES~』の冒頭に戻る。

370「The Journey to the Gates」から「At the Gates of the New World」へ!
前回のコンサートとは逆の構成!ニクイぞSIMONZ!

380vそして、2回目のアンコールで「Destisy」を演奏して11回目のキネマ倶楽部のステージを締めくくった!

390Marshallをお伴に全国各地をセミナーで奔走するKellyさん。
アノ手、コノ手で前進し続ける。
「おやすみなサイモン」なんてやってるけど、その忙しくしていらっしゃる姿を目にすると本当にいつ寝ているんだ?なんて首をかしげたくもなる。身体もデカいし、丈夫な人だ。
とにかく!丈夫じゃなきゃナニもできない。
で、直近にチョット毛色の変わった催しがあるので要注目だ。
ひとつは今日使用したギターがらみのクリニック。
6月25日(土) 開場/13:30 開演/14:00。 場所は御茶ノ水楽器センター2F イベント・スペース。

もうひとつは、Kellyさん自作自演の『Kelly SIMONZ "46th Birthday Concert"~やりたいことをやるだけさ~』。
日程と会場は7月1日(金)が高田馬場音楽室DX、7月8日(金)が大阪フラミンゴ・ジ・アルーシャ

400Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

410(一部敬称略 2016年5月4日 東京キネマ倶楽部にて撮影 ※東京キネマ倶楽部はMarshallの壁が設置できる英Marshall公認のオフィシャル・ライブハウスです。詳しくはコチラ

2016年6月16日 (木)

Kelly SIMONZ's BLIND FAITH~ARE YOU READY TO RIDE 2016 <前編>

え~、そんな前だったけ?
トモ藤田さんとの『Guitar Academy』KAMIJOさんやBe Choirとの『もしクワ』があったせいか、それほど久々感がなかったKelly SIMONZの東京キネマ倶楽部。
しかし、BLIND FAITH単位で考えると、前回にステージに上がったのはアルバム『AT THE GATES OF THE NEW WORLD』の発売ライブ以来のことで、あれから早10か月が経過していた!
今回のコンサートは『ARE YOU READY TO RIDE 2016~Tokyo Kinema Club -The 11th-』と冠されたゲストなしのストレートな構成。
ファンにとっては濃いことこの上ない最高のKelly SIMONZショウになったハズだ。

冒頭サブステージから「Prologue」で登場したKellyさん。

10Kelly SIMONZ

30v付属Marshallウォール。
80
KAZ

40vEDEN WT-800とD410XSTを使用。

110v

そして、Yosuke Yamada。

50v オープニングは最近作『AT THE GATES OF THE NEW WORLD』から「Bound for Glory」。

20
サポート・ボーカルのYAMA-B。
今回は最初からステージに立った。

60vBLIND FAITH感満載のスピード・チューン!
激情の一夜にふさわしいオープニングだ!

70中間のバロック・パートを経てKellyさん爆発!

80v2曲目は雰囲気をガラリと変えて「In the Name of love」。

90_bfgこういうメジャーのメタル・ナンバーって好き。

110_inl
しかし、曲は長→短→長とコロコロと姿を変えていく。
120v

その先にはKellyさんのソロ。

100vソロ中、メジャーになったところの開放弦を使ったパートがおもしろい!

1_img_0124 続けて「Toki-No-Kakera」。

140_tokiタイトルから類するに…恋に破れた女性が、忘れることのできない恋人との幸せシアワセだった時間を胸中に北の地を目指すシーンをテーマにした感傷的で静かなバラードのような印象を受ける。

130v

バカ言っちゃイケない!
こちとらKellyよ、SIMONZよ。
誰だ、んなこと言ってんのは?!(…私です)
トンデモナイ!
泣く子もダマるへヴィ・チューン!

150v前作『BLIND FAITH』にも収録されていたナンバー。
BLIND FAITHのステージでは必ずと言っていいほど演奏されるKellyスタンダードのひとつだ。

160vイントロからKellyさんのギターが大炸裂。
派手にブチかますディミニッシュがスリリングだ。
こういう音楽にディミニッシュを持ち込んだのは誰なの?やっぱりYngwieってことになるのかしら?
190

Kellyさんの燃焼にジャンジャン油を注ぐリズム隊の2人。

170vバスドラの音が「♪デコデコデン」と聴く者の胸に突き刺さる!

180ここでYAMA-Bさんはお休み。
「今日は少しMCを減らそうと思っているのですが…」とは言ったものの、途中でそんなこと忘れちゃったみたいだけど…。
サングラスをかけて『AT THE GATES』から「I am Your Judgement Day」。

200v_jd個人的好みでは前アルバムのベスト・ソング。要するに70年代ハードロックの香りがタマらないの。

210続けて「Signs of the End of the World」。

220_sign飛ばしまくるkellyさん!
歌にソロにといつもより気迫がこもっているようだ。

230vMCを挟んで今度はバラード、「Still~時空を超えて~」。

240v_stテク全開のインスト曲、ド派手なヘヴィ・チューンと並んでKellyさんらしさを演出するのがメランコリックなバラードだ。

250場面は一転…台風到来。

270v_cfy

ブリティッシュ・ハード・テイスト満載の「King of the Castle」。

260v_koc完璧にイキの合ったプレイでKellyさんに寄りそうKAZさん。大変だナァ。

275この曲はKellyさんの作品の中でもエキゾチックな雰囲気で異色な感じだねェ。
すごくいい!

280矢継ぎ早に必殺の「Opus#1」。


ミニ知識…「Opus」が付く曲。
★Opus One:Tommy Dorseyの超有名なスタンダード曲。フランク・シナトラはかつてトミー・ドーシー楽団の専属歌手だったんですよ。
★Opus Number Zero:穐吉敏子の『Lomg Yellow Road』収録のスリリングな名曲。一時アメリカでは穐吉敏子のオーケストラとFrank Zappaのバンドに在籍したことがあるミュージシャンはオーディション不要、つまりシード、と言われていたらしい。敏子さんの楽団はそれほど超絶技巧を誇ったジャズ・オーケストラだった。
…Kellyさん、すいません、つい…。

290v_opしかし、毎回見惚れちゃうのはKellyさんの手。特に右手。
赤ちゃんのようにプックラしていて可愛い。
それなのにナンダってあんなに早く正確に動くかネェ。
それは練習しているから。
Kellyさんは「あまり練習しなかった」的なことをおっしゃるが、それは絶対違う。あり得ない。
練習を練習と感じていないだけなのだ。
かの渡辺香津美さんがおっしゃっていた…「『天才ギター少年』とよく言われましたが、冗談じゃありません。毎日10時間以上練習していて『天才』はないものだと思いました」と。
その「練習できる」ということこそ「天才」なのよ。

300この曲はKellyさんのテクと同時にバンド・アンサンブルをジックリ味わうべき。

310組んずほぐれつのバンド・エクスプレッションがこの曲を名Opusの仲間入りさせている。
「Opus」というのはストレートには「音楽作品」という意味だが、同時に「芸術作品」という意味も持っている。

320またしてもガラリと場面を展開させて「Stay in my Heart」を熱唱した。

Kelly SIMONZの詳しい情報はコチラ⇒Kelly SIMONZ Official Website

330<後編>につづく

(一部敬称略 2016年5月4日 東京キネマ倶楽部にて撮影 ※東京キネマ倶楽部はMarshallの壁が設置できる英Marshall公認のオフィシャル・ライブハウスです。詳しくはコチラ