【Marshall GALA レポート】 vol.4: 田川ヒロアキ
THE SHRED MASTERSの興奮冷めやらぬステージに残る私。
仕方ないでしょ。転換の間つながなきゃ!
ココでは東京キネマ倶楽部がMarshall公認のライブハウスになったいきさつを詳しく説明させて頂いた。
ちなみに、「ライブハウス」は日本語で、海外の連中は生演奏ができるこうした施設を「クラブ」と呼んでいる。
イギリスでは週末になるとアチコチのパブにバンドが登場して生演奏を聴きながらチビチビやっているが、「クラブ」とは言わない。「パブ」は「パブ」だ。
そのパブでのライブはみんなが知っている彼らの偉大なる文化的遺産であるところのブリティッシュ・ロックの名曲がつづられ、お客さんも一緒になってThe WhoやLed Zeppelinを歌う。
うらやましい文化だ。
そんなロックのお国からやって来た2人をここで紹介した。
Marshall社社長、ジョナサン・エラリー!Marshall GALAの発案者であり、名付け親でもある。
おお!コルナでキメた!
遠くにいてもデカい。
そして、もうひとりはグレース・パントニー。
「Marshall」他のブランド・ライセンスの仕事に携わっている。
ステージの準備が整った。
Marshall GALAの2番手は田川ヒロアキ!
いつもは後半に出て来るタッピングのシーケンスが冒頭に現れた。
お、Marshall GALAスペシャル・バージョンか!
弾き出したら止まらない!
相変わらずの美しいサウンド!
使用しているMarshallはJVM210Hと1960BVだ。
パノラミックに展開するプレイはまるでMarshall GALA開催への賛辞のようにも聞こえた!
そして、バンドでの演奏に入る。
予てよりレポートしている通り、今回のトリオはそれこそMarshall GALAスペシャル・バージョンだ!
ベースに山本征史。
ドラムは金光KK健司。
ク~、タマらん!
この3人の組み合わせの妙をどう表現したらよいのだろう?
Marshall Blogをいつもご覧頂いている方にはご存知の通り、田川ヒロアキは登場頻度の高いアーティストのひとりで、バラエティに富んだフォーマットでの演奏をレポートしてきた。
どのチームも名手ぞろいで、素晴らしい演奏だったのは言うに及ばない。
しかし、このリズム隊も間違いなく「田川史」に残る名演を提供してくれたと思う。
コレも「GALAマジック」と言いたいところだけど、さにあらず。
ヒロアキくんにGALA出演の依頼をし、即ご快諾頂いたところで、ドラムとベースは誰にお願いするか?…という話になった。
すると、ヒロアキくんがスンナリとアイデアを出してくれた。
「Strange, Beautiful and Loudの山本さんと金光さんと演れたらうれしいですね…」
三宅さんが出演するのを知った上でのアイデアだ。
「ホホウ…それはおもしろいことになるかも」…と三宅さんに相談したうえ(コレはエチケット)、征史さんと金光さんに打診してみた。
こちらも即ご快諾!
征史さんも「前から田川さんと一緒に演ってみたかったんです!」なんて言ってくれる。
しかもふたりはMarshallとNATALプレイヤーだ。
実は、征史さんも金光さんもかつて同じ機会にステージに上がり、三宅さんの曲を演奏したことはあったのだが、田川オリジナルを一緒に演奏するのはコレが初めてだったのだ。
それで、リハーサルで十分な手応えをつかみ、こうして本番に臨んだというワケ。
こういうのがイベントの醍醐味だよね。
このMarshall GALA、自信を持って皆さんにお届けしたいシーンが山ほどあったが、ココのチームもそのうちのひとつだった。
金光さんの鋭いフィルが入って猛然とバンドがドライブするのは「My Eternal Dream」。
ヒロアキくんのテーマ・ソング的ナンバー。
デヘヘ、私のリクエストなんだ。
シンプルでストレートで、メロディアスでメタリック…どこまでもドライブする名曲。これこそオーバー・ドライブだ。
征史さんのベース!
実は、この日撮影した動画が私の手元にあるのだが、それを見て金光さんのクリスピーなドラミングに乗った征史さんのベース・ラインに何度鳥肌が立ったことか!
また音がいいんだ!
下の写真の向かって右のMarshallが征史さん愛用の1992 SUPER BASS。コレとプレシジョン・ベースの組み合わせが今まで聴いたことがない「My Eternal Dream」をクリエイトした。
そんなゴキゲンなリズム隊にバックアップされてヒロアキくんもこの通り!
ノリノリだ~!っていうか、最高に気持ちよさそう!
田川ファン多かれど、この「My Eternal Dream」をご覧になった方はラッキー&ハッピー。Marshall GALAにお越しにならなかった方は残念無念!この値千金のパフォーマンス、是非見て頂きたかった!
「Marshall GALAに呼んで頂いて光栄です!」
MCではCDリリースに伴う春のソロ・ツアーと次の曲を紹介。
2曲目はトレモロ・アームを使った車のエンジン音からスタートする。
最新作『Over Drive』のリード・チューン、「キミを乗せて」だ。
(二回目があるとすれば…)Marshall GALA史上最初の歌声だ。
初めて車をゲットして、彼女を乗せてドライブするウキウキな気持ちを表現したポップ・チューン。
すぐ眠くなっちゃうので私は車の運転が好きじゃないんだけど、この曲は好き。
知らない間に「♪手にした~はじめての~」なんて口ずさんじゃうことがある。
「平和の風」とか「やっとずっと」とか、ヒロアキくんの曲って、ナゼかフトしたところで思い出して口ずさんじゃうんだよね。
「ポップ・チューン」とは言っても、そこは筋金入りのメタラーのヒロアキくんのこと…ハードな側面もタップリ。
ピック弾きで低音をかき鳴らす征史さんも曲をオーバードライブさせる!
それもそのはず、征史さんはこの曲がとてもお気に召したようで、リハーサルの時にも絶賛されていた。
征史さんもSTANDという自分のバンドで作詞作曲をしているので、ヒロアキくんの創作マインドに触発されたようだ。
ヒロアキくんも歌っていて実に気持ちがよさそうだ。
金光さんのエイトビートの権化のようなドラミングがドライブの源。
何よりも、見ていてみんなすごく楽しそうなのが伝わって来てうれしい。GALAやってヨカッタ!
徹底したポップ基調で曲が進められて来、ソロでガツンとロック・ギターの神髄を提示する。
コレでいいのだ!
それにしてもこのトリオは刺激的だ。まさにロックバカ一代(失敬!)だけが実現し得る不思議な化学反応。
こうなると他のヒロアキくんの曲もこの3人の演奏で聴いてみたくなるのは人情というモノだろう。
実現するか?
実現したらバンド名は「TAGALA」にしてもらおう。
MCでは私もサングラスをかけてヒロアキくんとお揃いにしてみた。
すぐにヒロアキくんもそれに気が付いてくれた。
最近は「田川河内」と呼ばれているとか…イヤイヤ、ここ2、3日は「ショーンT」でしょ。
そして、私が手にしているのは2曲目に演奏した「キミを乗せて」が収録されている最新作『Over Drive』。
そして、私がかけているのは当然Marshall Eyeware。モデルはJOHNNY。
かけ心地がバツグンで車を運転する時の必需品になっている。
当然運転する時は「キミを乗せて」を口ずさんでいる。
ま、私の場合、助手席に乗っている「キミ」はいつもカミさんか、空港へ送り迎えするジョンなんだけどね。
それでいいのだ。
「THE SHRED MASTERSのスゴイ演奏の後でやりにくかったですね!でも、今日は一日Marshallのサウンドに囲まれて幸せです!」
田川ヒロアキの詳しい情報はコチラ⇒Fretpiano
ココでGALA菓子のご紹介。
もうこの時点でグッズは完売していたが、GALA菓子の方も最後にはほぼ完売。
お買い上げ頂きました皆様、ありがとうございました!