日本の歌もASTORIA~ノブ&フッキー結成25周年コンサート
久しぶりのハリウッド。
グローマンズ・チャイニーズ・シアターの前は相変わらず大勢の観光客でゴッタ返している。
たくさんのみやげ物屋が立ち並ぶ、前を走るハリウッド・ブールヴァード。
アレレ、様子が違うぞ!
…と思ったら浅草公会堂!
ああ、アメリカより日本、カリフォルニアより東京、ハリウッドより浅草…こっちの方が全然好きだわ…。
お隣さんは浅草寺の本坊、伝法院(でんぼういん)。「本坊」とは住職が住むところ。
平成23年に国の名勝に指定されたが、一般への公開は基本的にしていない。
時々、開放しているので、いつか中を見たいと思っている。
伝法院の前の通りはその名も「伝法院通り」。
演芸の町らしくズラリと並んだステージ衣装店。赤、青、黄、金、銀…あらゆる色のタキシードが取り揃えられている。
私の友人のジャズ・ミュージシャンもココでタキを買ったと言っていた。
そういえば、この並びにビッグ・ダディが整骨院みたいのを開業したんよ。
それを知らずにタマタマ通りかかったらあの声が聞こえて、見たらホンモノの「ビッグ・ダディ」!
アタシャ、驚いちゃった。コレがホントの「ビックリ・ダディ」…ナンチャッテ。
公会堂の前の通り、「オレンジ通り」のキャラクター、「オレンテくん」。
ズッと「オレンジくん」かと思っていたんだけど、「オレンテくん」なんだってよ!
それにしてもこんなところにもゆるキャラがあるんだもんね~。
Marshall Blogも作っちゃおうかな…「マーブ郎」っていうの。
それにしても、なんだ「オレンテ」の「テ」って?と不思議に思っていたらこういうことなのだそうだ。
要するに最初の写真のスターの手形から来てるワケ。
コイツ、天才肌らしい。
そもそも何でココが「オレンジ通り」って言うのかと思っていたんだけど、道路がオレンジ色なのね?
何百回通っていてもゼンゼン気がつかなかったわ。
…と思ったらさにあらず。
名前が先に決まって、それにちなんで後から道路の表面をオレンジ色に塗装したんだって。
「オレンジ」はイメージで採用しただけで、さしたる意味はないようだ。
さて、今日の浅草公会堂はものまね界の重鎮チーム、ノブ&フッキーの結成25周年を記念するコンサートだ。
ロックの世界ではさすがにこんなの見たことない!
やっぱ芸能界はケタが違うな。
開演までまだ大分時間があるというのにたくさんの人が着席して開演を待つ。
チケットは完全ソールドアウトだ。
そしていよいよ開演。
華々しくステージに登場するふたり。
オープニング・ナンバーはナット・キング・コールの「L-O-V-E」。
ところで、なんだってノブ&フッキーがMarshall Blogに出ているのかというと…この人。
今回はASTORIA CLASSICをメインに使用。
先日レポートした通り、関ちゃんにはいち早くASTORIAを試奏してもらっていて、早速こうして大舞台の実戦で使ってもらったというワケ。
向かって右は以前から愛用している1974X。
イスは見ての通りNATAL!
そしてベースは山田直子!
ショウの方はコンサートのサブタイトルにあるように、「ものまねで綴る日本の歌」ということで、誰もが知っているおなじみの名曲の連発。
大木凡人さんの進行で矢継ぎ早に次々とものまねが披露されるのだ。
ロック・フレイバーあふれるこのコーナーでは関ちゃんのギター・ソロもフィーチュア。
ん~、いい音だな~。
直子さんも猛ドライブ!
それにしてもEDENの音ってのはよーヌケる!
裕也さんのクダリではステージ前方に歩み出て…
バック陣もダイナミックな演奏でこのロック・パートを盛り上げる。
ここで第一部終了。
休憩をはさんでスタートした第二部でもジャンジャン飛び出すネタの嵐!
「ものまねジェットコースター」の名に恥じない、まだまだいくらでも出て来る豪華ものまねパフォーマンス!
美輪明宏
コレはスゴイよな~。
ノブさん(お兄さんの方)が特にスゴイ。
ココに挙げなかったネタもドッサリ!一体何人分を演じたのだろう?
青空球児・好児、ビートきよし、コロッケ、テツandトモ…写真は掲載していないが、25周年を祝うために多くの先輩や仲間が駆けつけてくれた。
生ゲロゲーロ、生なんでだろう等で大盛り上がり!テツandトモは大きなハシゴを使ったアクロバットまで披露してくれた。
そして、最後はノブ&フッキーのオリジナル曲、「素顔でいいのさ」を熱唱。
関ちゃんはエレガットも披露した。このギター、弾きやすいんだぜ~。
イヤ~、内容テンコ盛の一大爆笑スペクタクルでした!
ASTORIAも大活躍!
ところで…今日歌われた曲はタイトル通りまさに「日本の歌」、すなわち代表的な「歌謡曲」ばかりで、私世代ぐらいだと全曲知っている。歌詞は正確でないにしてもラクラク一緒に歌うことができる。
どうだろう、「真っ赤な太陽」あたりが最も古い曲だろうか?昭和42年のヒット曲だから約50年前の曲だ。
その曲が今でもこうして親しまれているのは、「歌い継がれている」からだ。
コレがあと30年位経ったらどうなるだろう?
今、テレビ等で流れる若い人たちが演っている曲は果たして残っているのだろうか?マァ、ホンの少しは残るかもしれないが、昭和歌謡のように長生きすることはま不可能だろう。
しからば、ものまねネタはどうなるのか?その時、誰のものまねをしているんだろう?
そもそも音楽なんて聴かれているのだろうか?
今日これだけたくさんの「日本のスタンダード曲」を耳にしてそんなことを思ってしまった。
落語と漫才同様、ものまねも日本独特のエンタテインメントだ。
海外でももちろん「ミミック・ショウ」というのは存在するが、せいぜい何の芸もないソックリさんが出て来るのが関の山だ。
コレほどまで高度な技術を持ってして人様のマネで爆笑をクリエイトするエンタテインメントは、日本人の根底に流れるマジメさ勤勉さが育てたモノで、言葉やものまねの対象を別にしても、日本人にしかこのおもしろさは通用しないのではないだろうか?
ノブ&フッキーがいる国に生まれてヨカッタ!
何はともあれ、25周年おめでとうございます!
ノブ&フッキーの詳しい情報はコチラ⇒オフィシャルHP
関ちゃんは『Arm Up Guitar School』というギター教室も開設している。
詳しい情報はコチラ⇒The website of Masaki Seki
ASTORIAの詳しい情報はコチラ⇒【Marshall Blog】 いよいよASTORIAが出るよ!
(一部敬称略 2016年3月12日 浅草公会堂 大ホールにて撮影)