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2016年5月19日 (木)

TWIN PEAKS <前編>~一番、Jimi Hendrixの部:中野重夫&東京エクスペリエンス

シゲさん、久しぶりのご登場!
「TWIN PEAKS~Jimi Hendrix vs. Deep Purple」なるイベントに出演した際の「中野重夫 & 東京エクスペリエンス」のステージのもようをレポートする。

10中野重夫

20v犬ケン

30vMitch Akimoty

40v直近でシゲさんにご登場頂いたのはDYNAGONだったか、Jimi Bruce Bandだったか…。
ジミヘンでのMarshall Blogは本当に久しぶりなのではなかろうか?
やっぱりこの姿がシックリくるね。
16年前に吉祥寺で最初にで会った時には「ウワッ!ジミヘンだ!」と思わず息をのんだものだ。
下は2000年に開催された一回目の「マーシャル祭り」の打ち上げの時に撮影した写真。
二人でジムを挟んで「イギリスで演奏させてください!」なんて直訴したっけ。
私は最近のコピー・バンド・ブームを「これでいいのか?」と思うクチのひとりだが、シゲさんぐらいになるとワケが違う。
Band of Shigeo Rolloverとして、1988年から28年もの長きにわたって真摯にJimi Hendrixの音楽とギターを追及し続けているんだから。
シゲさんは今年還暦をお迎えになるが、かれこれ人生の半分はジミヘンをやってるんだね~。

1_47 シゲさんとのお付き合いもこうして長くなって、今では父の墓参りにまでお越し頂くような緊密な関係になった。
すると、私にとってシゲさんは、もはや完全に「シゲさん」でしかなくなっちゃった。
一時はシゲさんにサンタナや渡辺貞夫も見出だしたが、やっぱり私には「中野重夫」だ。当たり前なんだけど…。

50その私よりもケタ違いにシゲさんと付き合いの長いのがMarshall。
ご存知の通りいつもはJimi Hendrix Singature SUPER100JHを愛用しているが、今日は現地のJVM210Hと1960Aを使用。

60一曲目は「Fire」。
100

シゲさんのジミヘン・ステージでは何回もオープニング飾った曲。

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おなじみのソロ・フレーズ!
しかし、ジミヘンのオリジナル曲ってのはいいよね~。深いわ。

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「♪Let me stand next to your fire」と気の合ったメンバーとのイキもピッタリ。
しかし、「東京エクスペリエンス」なんてうまいこと付けたもんだ。

290

そういえばシゲさん、かつて「ピック一枚持って出かけて、日本国中のジミヘン仲間とジャムろう!」なんて企画をやっていたな。青森エクスペリエンスとか…。
昔はShieo RolloverとMarshallのクリニックをよくやったものだった。札幌から福岡まで色々行ったっけ。
クリニックの後半で「ハイ、リアル・カラオケ!Rolloverと一緒に演奏したい人!」とお客さんからジミヘン役を募ると、福岡ではたくさんの希望者が出てきちゃって「Voodoo Chile」なんかをお客さんと一緒に演奏して頂いた。
それを見て「ジミヘン業界」は将来も明るいな…」と思ったが、実際は最近どうなのだろう?

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続いて「Sunshine of Your Love」。
コレは比較的珍しい選曲。

110v

「Hey Joe」…「おい、ジョー、銃を片手にどこへいくんだよ?」と不誠実な奥さんを撃ってメキシコへ逃げる男の歌。
こんな歌詞は日本ではありえないよね~。
Billy Robertsというアメリカのフォークシンガーの作品ということになっているが、コレも著作権でモメているらしいね。
最近もRandy Californiaの「Stairway to Heaven事件」をブリ返していたけど、海外では有名曲、ヒット曲にはこういう盗作騒ぎがつきものだネェ。全部モメてんじゃん。
こんなことやってたらDeep Puepleなんてニッチもサッチもいかんよ。
この期に及んでは、「出来のいい改作は目をつぶれ」というのが私の意見。ただのコピーよりはゼンゼンいい。そもそもロックはブルースのエキスを吸収して育ったんだから。

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「Manic Depression」も必ず選曲に入る重要な曲。

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しかし、繰り返しになるが『Are You Experienced?』ってのはすごいアルバムだね。
Andy Aledortというアメリカのシゲさんみたいな人がいて、収録曲すべてのJimiのギタープレイを解説する教則ビデオがあった。
その字幕用の翻訳の監修の仕事をしたのだが、「なるほど、なるほど」とJimiの偉業に逐一関心したものだった。

190v

そして、Jimiのプレイもさることながら、やっぱりどれも曲がいいもん。
「不滅」どころか年々その価値が上がってる。
いかに音楽というものが、曲によってステイタスを左右されるのかがわかる。
どんなにすごいテクニックで離れ業をやって見せても、曲が凡庸であれば価値がなくなってしまう…それが音楽だ。音楽は曲だ。

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哀愁の「Vilanova Junction」。

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ここはジックリと弾き込む。
コレっていい曲だよナァ。
いつ聴いても映画『ウッドストック』の最後でこの曲をバックに、落ちているスイカの食べカス(赤い部分少しあり)を拾って口にする若者を思い出す。
あのスイカの若者も、もう70歳ぐらいになっていることだろう。

80v

シゲさんはこの日、いつものMarshallでないせいか、かなり慎重な感じで演奏していた。
これまでいろんなタイプのシゲさんを見てきたが、もしかしたら今までで一番大人しいシゲさんだったかもしれない。

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ガラリと代わって「Ezy Rider」。

260v

映画『イージーライダー』に使われたとかいうワケではなく、Jimiがタイトルに触発されて作った曲。
『イージーライダー』についてはコチラに書いておいたので未読の方は是非ご覧あれ。
  ↓   ↓   ↓
【Music Jacket Gallery】サウンドトラック盤ジャケット特集<前編>

シゲさん、ちょっと失礼。
実はですね、この『Music Jacket Gallery』と『イギリス-ロック名所めぐり』の回はMarshall Blogへのアクセス数がガクっと落ちるんですよ。
どうも本当にいつもご覧になってくださっている方々しか見てくれないみたい。
でもね、そういうのに限って記事を書くのが滅法大変なんですわ。
ひとつ書くのにモノスッゴイ時間がかかる。
取材して、写真を整えて、ストーリーを考えて、情報を注ぎ込む。イイ加減なことは書きたくないので、かなり時間をかけてひとつのことを調べ上げる。
文献は大抵が英語なので、読むにも日本語よりは時間がかかる。
さらに、初見でわかる、すなわち二度読みさせない文章を書くように心がけているので、自分で読んで「?」の時は何度も文章を書き直すことも少なくない。それでも結構誤植は出て来るけどね。
ま、やっていてツライけど楽しい。
楽しいのは、知らなかったことを知るよろこびなのね。「みんな知ってるかな~?知ったらビックリするぞ~!」なんてニヤニヤしながら書いてる。
ところが…だ。
アクセス数はガクッ!よ、ガクッ!記事の下の「いいね!」の数を見ればわかるでしょ?
ハッキリ言ってこの「いいね!」と実際のアクセス数は比例しないことが多いんだけど、それでもひとつの張り合いになっていることは間違いない。
やっぱ、つまんないのかな?
我ながらこのふたつはMarshall Blogの中で最も価値のあるカテゴリーだと思ってんだよね。
誰かに頼まれてやっているワケじゃないのでボヤくわけにもいかない。
早い話し、みなさん読んでください…ってことですわ!で、読んでみておもしろい!と思ったら是非拡散してやってくださいませ。
もうこうなりゃ肉弾戦ですわ!ご支援よろしくお願いします。
はい、シゲさん、お待たせしました。

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小気味よいエイト・ビートに乗ってギター・ソロがバシっとキマる!

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ここで「Red House」。

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実はですね、私、シゲさんの弾くブルース好きなんですわ。
元来ブルースを好んで聴いたりはしないことをいつも書いているけど、いいブルースはいいと素直に思う。
シゲさんのブルースは、ただただブルースペンタを行ったり来たりするだけではなくて、妙に不安定なメジャー感があるんだよね。
で、どこからそういうテイストを引っ張ってきたのか訊いてみた…当然Jimi Hendrixからの影響だと思ってサ。
そしたら答えはFrank Marinoだって!驚いたわ!
シゲさん、Frank Marinoが好きで、1978年の来日時、中野サンプラザまでワザワザ観に来たそうだ。(シゲさんは中京地区在住)
私はその前日かなんかに後楽園ホールで観た。
ま、Frank MarinoはJimiの完全フォロワーなので「直伝」ということなのね?

170v「All Along the Watchtower」…コレも重要なレパートリー。
実際、Bob Dylan自身のコンサートでもこの曲が最多演奏回数を誇っているとのこと。
次いで「Like a Rolling Stone」、「Highway 61 Revisited」、「Tangled Up in Blue」、「Blowin' in the Wind」なのだそうだ。
「ブルーにこんがらがって」ってのは、けだし名訳だと思う。

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「The Star-Spangled Banner」…シゲさんのステージのハイライトのひとつ。ご存知「アメリカ国家」。
昔、Jim Marshallが来日した時、イギリス大使館でのパーティで呼ばれたシゲさんはコレを披露しようと思ったという…いくらJimi Hendrixでもそれはダメでしょ。
このダイナミックさがシゲさんなのだ!
ところで「spangle」って何だか知ってる?私は知らなかったんだけど「スパンコール」のことなんだってね。イヤ、「スパンコール」を英語で言うと「spangle」になる。動詞としては「ピカピカ光る」という意味。
「The Star-spangled Banner」とは「お星さま輝く旗」という意味。
アメリカ一体どうなるんだろね?

150v

ここからグイグイとクライマックスに向かっていく。

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いつもと音は違うけど迫力は十分!

130v

ココからつなげて…今となってはJacoの愛奏曲としてもおなじみの「Third Stone from the Sun」。
「太陽から三番目の石」…すなわち地球のことだ。「Straneg beautiful gree of grass」ね、over。

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そして、〆は居酒屋の後のラーメンより定番の「Purple Haze」。

70

ナニせ、本人より演奏回数が多いというオハコ中のオハコ…

160v
当然こうするし…

300vこうもする。

久しぶりのシゲさんのジミヘン、タップリと楽しませて頂きました!

310vさて、こんなのがある…『SHIGEO HENDRIX 60th ANNIVERSARY』なるシゲさん祭りだ!
還暦、おめでとうございます!
場所は地元の松阪。
シゲさんが関わる現役のバンドのほとんどが出演するシゲさんづくしの一大イベント。
現在力を入れているJimi Bruce Bandも出演…私と家内はベースのYoko Leeの大ファンだでね!
行っちゃおうかな?
とにかくシゲさんもまた前歯を折らない程度に思う存分暴れて欲しい!

1_sg さてさて、世の中思いがけないことが起こるもんでございますが~、シゲさんネタでもうひとつ!
それは野獣の再結成なのだ!
「野獣」を知らない若い人たちのために一応記しておくが、「野獣」は「のけもの」と読む。
かくいう私も最初は「やじゅう」かと思ったら、現三文役者の大竹さんに「アレ、『のけもの』って読むんだぜ」と教わった。
下はデビュー・アルバムの『地獄の叫び』。
1979年6月の「ミュージック・マガジン」で中村とうようさんがディスク・レビューを書いている。
で、今回の再結成では、ギターにバーニー、すなわち日下部正則、さらにドラムに川口千里ちゃんが参加するという。
一体ナニ考えてんだか!楽しみじゃねーか!
ということで、中野重夫の詳しい情報はコチラ⇒facebook

Shigeo Rolloverの詳しい情報はコチラ⇒Crying Guitar

Nmlp つづく

(一部敬称略 2016年2月28日 巣鴨獅子王にて撮影)