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2016年5月21日 (土)

LOUDNESS~35th Anniversary Year Special Live "SHOCKING DEVIL'S LAND"

35周年を激走中のLOUDNESS。
10
LOUDNESSのコロンビア期のリマスター盤がリリースされたことを記念したコンサートが東京と大阪で開催された。
『誕生前夜』、『魔界典章』、『撃剣霊化』からの収録曲を中心据えたセットリストに満員の観客はケタ違いの熱狂と感動に包まれた。
今日のMarshall Blogは3月31日のその東京公演のもようをレポートする。

Sign オープニングでいきなり爆発的なインストを披露。
音が出た瞬間からLOUDNESSの世界の真っただ中に突入だ!

20最初の曲は「LOUDNESS」。
LOUDNESSの記念すべき最初のアルバム『誕生前夜』、の最初に収められている曲…と「最初」づくしで固めてきた。

30二井原実

40v高崎晃

50v山下昌良

60v鈴木政行

70v続けて「ROCK SHOCK」…『誕生前夜』の曲が並ぶ。

80『誕生前夜』の発表は1981年。
35周年だからして、デビュー・アルバムのリリースが35年前なのは当然至極なのだが、コレが四半世紀を10年も上回る過去の曲とは思えない。

90ステージの上下(かみしも)に備え付けられた巨大な十字架。
高崎さんの鬼気迫るプレイにとてもよくマッチしている。

100v1982年のシングル、「BURNING LOVE」。まだEPの時代。CDが一般的に普及し出したのがこの年の後半と言われている。
その頃からバリバリに激走し続けているのだ。
ちなみに、最近は音楽配信の隆盛でスッカリ見かけなくなったが、1987年、世界で最初に8cm(3インチ)シングルをリリースしたのはFrank Zappaで曲は「Peaches en Regalia」だった。
さらに「STREET WOMAN」、「TO BE DEMON」と続けて演奏し、『誕生前夜』のセクションを終了。

110そして、「IN THE MIRROR」。
現在も演奏される機会の多いLOUDNESSスタンダードの一作。

120vここから『魔界典章』セクションに入る。

130近作であれ、旧作であれ、何ともすさまじいまでの高崎さんの存在感。
もはやロック・ギターの権化にして真髄。ギターがギターが弾いているような感覚さえ受ける!

135続けての曲は「BLACK WALL」。

140vそのままドラム・ソロへと突入した。

150ドラム・ソロって昔からナゼかコンサートの後半に持ってくる傾向があるでしょ?
この点もLOUDNESSは違う。
中盤前に持ってくる。

160vそれだけにお客さんのドラムに向ける集中力も高い。

S41a0844 パワフルで粒立ちのよいダブル・バス・プレイをふんだんに盛り込んだ強力なソロで観客の喝采を一身に浴びた。

170まだ続く『魔界典章』のセクション。
1983年のシングル「ROAD RACER」だ。

180問答無用にストレートなメタル・チューンが実に気持ちよろしいな。
いつもMarshall Blogに書いているように、「音楽は曲だ」…を証明してくれるようなクォリティの高い曲が続く。
『THUNDER IN THE EAST』の萌芽はとっくの昔に始まっていたのだ。

190そして、その佳曲をドラマチックかつスリリングに演出する完璧な器楽テクニック。
不滅のロック・スタイルがココにあったし、当然今も健在だ!

195v1987年の『HURRICANE EYES』から「ROCK'N ROLL GYPSY」。
独自のグルーヴでステージ下手から重低音を遠慮なくブッ放す山下さん!

200v人気曲「CRAZY DOCTOR」…ここから『撃剣霊化』のセクション。

210vその前に、待ってました!の高崎さんのギター・ソロだ!

230ロック・ギターのすべてのエッセンスを含んだ素晴らしいプレイ!
お客さんの高崎さんへの凝視がハンパじゃない!

240vこれほど激しく、獰猛に、しかし、美しく、繊細にギターを弾く人は世界でもそうはいまい。驚異的なテクニックのすべてが「音楽」をクリエイトするために注ぎ込まれている点が素晴らしいのだ。

250ショウは後半に入り『撃剣霊化』の曲を連ねる。

260「BUTTERFLY」から「SATISFACTION GURANTEED」。
310v

時折ドラムのライザーに上がってはあんぱんさんをインスパイアする二井原さん。

275高崎さんと山下さんのカラミも見逃せない!

280『魔界典章』から「THE LAW OF DEVIL'S LAND」を経て、名バラード「So Lonly」へ。
今日も序破急取り混ぜた鉄壁のラインナップで客席のファンを狂喜させた4人!

320

290v

300

330v以上で本編は終了。
全14曲。劇的なメタル・ショウだった!

340そして、アンコール。

350一曲目は最新作のタイトル・チューン、「THE SUN WILL RISE AGAIN」。

360デビュー作から最新作までを一気に俯瞰しても少しもブレることがないところがスゴイ。
すべてがLOUDNESSミュージックだからだ。

380vアンコールのもう一曲は定番「CRAZY NIGHT」。

370ホント、LOUDNESSのコンサートは「ロックを観た!」という感激に浸らせてくれる。
今年も世界のフェスティバルでの活躍を期待している。

LOUDNESSの詳しい情報はコチラ⇒LOUDNESS Official Website

390ここでLOUDNESS情報!
コレは昨年末に開催されたEARTHSHAKERとのダブル・ヘッドライナー・ショウの模様を収めたライブ・アルバムが1月にリリースされている。

395また、樋口さんのシグネチャー・スティックもリリースされた。
会場にて販売されたが、当日分がアッという間にソールド・アウトとなった人気アイテム。

400最後に!
ファンの人気投票による選曲で構成されるベスト・アルバム『SAMSARA FLIGHT~輪廻飛翔~』。
中間発表では「CRAZY DOCTOR」が第一位だそうだ。
発売は7月6日を予定しているが、この人気投票の締め切りの5月24日まであと数日だ。
まだ、投票していないファンはお忘れなく!

詳しい情報はコチラ⇒特設サイト

Samsara

※5月23日のMarshall Blogの更新はありません。代休。

(一部敬称略 2016年3月31日 EX THEATER ROPPONGIにて撮影)